JP5086780B2 - 通信装置および通信システム、並びに通信障害検出方法 - Google Patents

通信装置および通信システム、並びに通信障害検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信装置に関し、特にネットワーク上の障害検出を行う通信装置に関する。
2台の通信装置間を接続する1ポート分の物理回線は2本の回線で構成され、2台の通信装置間で双方向リンクがなされる。2つのリンクのうち一方のリンクに障害(「片方向リンク障害」と呼ばれる。)が発生し、一方の通信装置では送信は可能であるが受信が不可であり、もう一方の通信装置では受信は可能であるが送信が不可である状態となり、ネットワーク上で、ループ等の種々の障害が発生する場合がある。このような障害は、片方向リンク障害を検出し、障害を検出したポートを閉塞することによって解決することができる。
従来から、上記した片方向リンク障害を検出するために、UDLD(Uni-Directional Link Detction )プロトコルが提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
このUDLDを用いた片方向リンク障害検出では、通信装置間でリンク正常性確認フレームを送受信し合い、一方の通信装置(以下、「自装置」と呼ぶ。)から他方の通信装置(以下、「対向装置」と呼ぶ。)へ向かう通信方向のリンクの状態を、対向装置から自装置へ送信されるリンク正常性通知フレームにより判断される。
Cisco System UniDirectional Link (UDLD) Protocol draft-foschiano-udld-03.txt.[online]. Cisco Systems, April 2007. [retrieved on 2007-11-02]. Retrieved from the Internet:<URL:http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-foschiano-udld-03.txt/>.
しかしながら、上記UDLDによる片方向リンク障害検出は、一般に、検出時間が長く、障害が発生してから障害を検出し、障害が発生しているポートを閉塞させるまでの時間が長くなるため、障害が発生している時間が長いという問題がある。このため、片方向リンク障害の検出時間の短縮化が望まれている。
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、片方向リンク障害の検出時間の短縮化を図ることができる技術を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[形態1]
ネットワークを構成する通信装置であり、自通信装置のある一つのポートと対向通信装置の対応する一つのポートとの間を接続する一つの物理回線の双方向リンクとしての、前記自通信装置から前記対向通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第1の通信リンクと、前記対向通信装置から前記自通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第2の通信リンクのうち、少なくとも一方の障害を検出することが可能な通信装置であって、
前記一つの物理回線の前記双方向リンクとしての前記第1の通信リンクと前記第2の通信リンクを介してフレームの転送を実行するフレーム転送処理部と、
前記自通信装置から前記対向通信装置へ向けて、前記フレーム転送処理部から、前記一つの物理回線の前記双方向リンクのうちの前記第1の通信リンクを介して、リンク正常性確認フレームを送信するリンク正常性確認フレーム送信部と、
前記自通信装置から送信された前記リンク正常性確認フレームが前記一つの物理回線の前記第1の通信リンクを介して前記対向通信装置で受信された場合に、受信した前記リンク正常性確認フレームが前記対向通信装置から、前記第1の通信リンクとともに前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第2の通信リンクを介して前記自通信装置へ向けて折り返して送信されて前記フレーム転送処理部により受信される折り返しリンク正常性確認フレームを監視することにより、前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第1の通信リンクまたは前記第2の通信リンクの障害検出を行なう折り返し正常性確認フレーム監視部と、
を備えることを特徴とする通信装置。
上記通信装置によれば、自通信装置から一つの物理回線の双方向リンクのうちの第1の通信リンクを介して対向通信装置へ向けて送信したリンク正常性確認フレームが、対向通信装置から折り返しリンク正常性確認フレームとして、第1の通信リンクとともに一つの物理回線の双方向リンクを構成する第2の通信リンクを介して自通信装置へ向けて送信され、この折り返しリンク正常性確認フレームの受信を監視することにより、一つの物理回線の双方向リンクを構成する第1の通信リンクまたは第2の通信リンクの障害の検出を行なうことができる。
ここで、折り返しリンク正常性確認フレームは、自装置が送信したリンク正常性確認フレームを単に折り返したフレームであるので、従来技術で説明したようなソフトウェア処理が不要である。従って、従来技術に比べて、片方向リンク障害の検出時間の短縮化を図ることができる。
[形態2]
形態1記載の通信装置であって、
前記折り返し正常性確認フレーム監視部は、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信しない場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信不可に設定し、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信した場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信可に設定する
ことを特徴とする通信装置。
上記構成により、障害が検出されたポートからのフレームの送受信を容易に遮断することができる。
[形態3]
形態1または形態2記載の通信装置であって、
前記リンク正常性確認フレームは、宛先MACアドレスにリンク障害監視用の専用MACアドレスが設定され、さらに折り返し識別子を含んでおり、
前記通信装置は、受信フレームの宛先MACアドレスに前記専用MACアドレスが設定されているか否かに基づいて前記受信フレームが前記リンク正常性確認フレームか否かを判断し、前記リンク正常性確認フレームの折り返し識別子に基づいて前記折り返しリンク正常性確認フレームを送信するか否かを判断する宛先判定部を備えることを特徴とする通信装置。
上記構成により、受信フレームの宛先MACアドレスに専用MACアドレスが設定されているか否かに基づいて受信フレームがリンク正常性確認フレームか否かを判断し、リンク正常性確認フレームの折り返し識別子に基づいて折り返しリンク正常性確認フレームを送信するか否かを判断することができる。
[形態4]
請求項1ないし請求項3いずれか一項に記載の通信装置であって、
前記フレーム転送処理部は、通常フレームよりも前記リンク正常性確認フレームまたは前記折り返しリンク正常性確認フレームを優先的に処理することを特徴とする通信装置。
上記構成により、高速なリンク障害の検出が可能である。
[形態5]
第1の通信装置のある一つのポートと第2の通信装置の対応する一つのポートとの間を接続する一つの物理回線の双方向リンクとしての、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第1の通信リンクと、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第2の通信リンクのうち、少なくとも一方の障害を検出することが可能な通信システムであって、
前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置へ向けて、前記一つの物理回線の前記双方向リンクのうちの前記第1の通信リンクを介して、リンク正常性確認フレームを送信し、
前記第2の通信装置は、前記リンク正常性確認フレームを受信した場合には、受信した前記リンク正常性確認フレームを折り返しリンク正常性確認フレームとして、前記第1の通信リンクとともに前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第2の通信リンクを介して前記第1の通信装置へ向けて折り返して送信し、
前記第1の通信装置は、前記折り返しリンク正常性確認フレームの受信を監視することにより、前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第1の通信リンクまたは前記第2の通信リンクの障害検出を行なう
ことを特徴とする通信システム。
[形態6
形態5記載の通信システムであって、
前記第1の通信装置は、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信しない場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信不可に設定し、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信した場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信可に設定する
ことを特徴とする通信システム。
[形態7]
形態5または形態6記載の通信システムであって、
前記リンク正常性確認フレームは、宛先MACアドレスにリンク障害監視用の専用MACアドレスが設定され、さらに折り返し識別子を含んでおり、
前記第2の通信装置は、受信フレームの宛先MACアドレスに前記専用MACアドレスが設定されているか否かに基づいて前記受信フレームが前記リンク正常性確認フレームか否かを判断し、前記リンク正常性確認フレームの折り返し識別子に基づいて前記折り返しリンク正常性確認フレームを送信するか否かを判断することを特徴とする通信システム。
[形態8]
形態ないし形態いずれか一項に記載の通信システムであって、
前記第1および第2の通信装置は、通常フレームよりも前記リンク正常性確認フレームまたは前記折り返しリンク正常性確認フレームを優先的に処理することを特徴とする通信システム。
[形態9]
第1の通信装置のある一つのポートと第2の通信装置の対応する一つのポートとの間を接続する一つの物理回線の双方向リンクとしての、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第1の通信リンクと、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第2の通信リンクのうち、少なくとも一方の障害を検出する通信障害検出方法であって、
前記第1の通信装置が、前記第2の通信装置へ向けて、前記一つの物理回線の前記双方向リンクのうちの前記第1の通信リンクを介して、リンク正常性確認フレームを送信し、
前記第2の通信装置が、前記リンク正常性確認フレームを受信した場合には、受信した前記リンク正常性確認フレームを折り返しリンク正常性確認フレームとして、前記第1の通信リンクとともに前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第2の通信リンクを介して前記第1の通信装置へ向けて折り返して送信し、
前記第1の通信装置が、前記折り返しリンク正常性確認フレームの受信を監視することにより、前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第1の通信リンクまたは前記第2の通信リンクの障害検出を行なう
ことを特徴とする通信障害検出方法。
[形態10]
形態9記載の通信障害検出方法であって、
前記第1の通信装置は、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信しない場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信不可に設定し、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信した場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信可に設定する
ことを特徴とする通信障害検出方法。
[形態11]
形態9または形態10記載の通信障害検出方法であって、
前記リンク正常性確認フレームは、宛先MACアドレスにリンク障害監視用の専用MACアドレスが設定され、さらに折り返し識別子を含んでおり、
前記第2の通信装置は、受信フレームの宛先MACアドレスに前記専用MACアドレスが設定されているか否かに基づいて前記受信フレームが前記リンク正常性確認フレームか否かを判断し、前記リンク正常性確認フレームの折り返し識別子に基づいて前記折り返しリンク正常性確認フレームを送信するか否かを判断することを特徴とする通信障害検出方法。
[形態12]
形態9ないし形態11いずれか一項に記載の通信障害検出方法であって、
前記第1および第2の通信装置は、通常フレームよりも前記リンク正常性確認フレームまたは前記折り返しリンク正常性確認フレームを優先的に処理することを特徴とする通信障害検出方法。
[適用例1]
ネットワークを構成する通信装置であり、自通信装置のポートと対向通信装置のポートとの間を接続する物理回線の、前記自通信装置から前記対向通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第1の通信リンクと、前記対向通信装置から前記自通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第2の通信リンクの少なくとも一方の障害を検出することが可能な通信装置であって、
前記物理回線の前記第1の通信リンクと前記第2の通信リンクを介してフレームの転送を実行するフレーム転送処理部と、
前記自通信装置から前記対向通信装置へ向けて、前記フレーム転送処理部から、前記第1の通信リンクを介して、リンク正常性確認フレームを送信するリンク正常性確認フレーム送信部と、
前記自通信装置から送信された前記リンク正常性確認フレームが前記第1の通信リンクを介して前記対向通信装置で受信された場合に、受信した前記リンク正常性確認フレームが前記対向通信装置から前記第2の通信リンクを介して前記自通信装置へ向けて折り返して送信されて前記フレーム転送処理部により受信される折り返しリンク正常性確認フレームを監視することにより、前記第1の通信リンクまたは前記第2の通信リンクの障害検出を行なう折り返し正常性確認フレーム監視部と、
を備えることを特徴とする通信装置。
上記通信装置によれば、自通信装置から第1の通信リンクを介して対向通信装置へ向けて送信したリンク正常性確認フレームが、対向通信装置から折り返しリンク正常性確認フレームとして、第2の通信リンクを介して自通信装置へ向けて送信され、この折り返しリンク正常性確認フレームの受信を監視することにより、第1の通信リンクまたは第2の通信リンクの障害の検出を行なうことができる。
ここで、折り返しリンク正常性確認フレームは、自装置が送信したリンク正常性確認フレームを単に折り返したフレームであるので、従来技術で説明したようなソフトウェア処理が不要である。従って、従来技術に比べて、片方向リンク障害の検出時間の短縮化を図ることができる。
[適用例2]
適用例1記載の通信装置であって、
前記折り返し正常性確認フレーム監視部は、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信しない場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信不可に設定し、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信した場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信可に設定する
ことを特徴とする通信装置。
上記構成により、障害が検出されたポートからのフレームの送受信を容易に遮断することができる。
[適用例3]
ネットワークを構成する通信装置であり、自通信装置のポートと対向通信装置のポートとの間を接続する物理回線の、前記自通信装置から前記対向通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第1の通信リンクと、前記対向通信装置から前記自通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第2の通信リンクの少なくとも一方の障害を検出することが可能な通信装置であって、
前記物理回線の前記第1の通信リンクと前記第2の通信リンクを介してフレームの転送を実行するフレーム転送処理部と、
前記対向通信装置から前記自通信装置へ向けて前記第2の通信リンクを介して送信されて前記フレーム転送処理部により受信される、前記第1の通信リンクの状態を示す第1の状態通知フレームを監視することにより、少なくとも前記第1の通信リンクの障害検出を行なう状態通知フレーム監視部と、
前記状態通知フレーム監視部により監視される前記第1の状態通知フレームに基づいて、前記自通信装置から前記対向通信装置へ向けて、前記フレーム転送部から、前記第1の通信リンクを介して、前記第2の通信リンクの状態を示す第2の状態通知フレームを送信する状態通知フレーム送信部と、
を備えることを特徴とする通信装置。
上記通信装置によれば、対向通信装置から自通信装置に向けて第2の通信リンクを介して送信されてくる第1の状態通知フレームを監視することにより、少なくとも第1の通信リンクの障害検出を行なうことができる。
ここで、状態通知フレームは、単に、リンクの状態が正常であるか障害であるかを示す通知フレームであり、従来技術で説明したようなソフトウェア処理が不要である。従って、従来技術に比べて、片方向リンク障害の検出時間の短縮化を図ることができる。
[適用例4]
適用例3記載の通信装置であって、
前記状態通知フレーム監視部は、
(1)前記状態通知フレームを受信しない場合には、少なくとも前記第2の通信リンクに障害があると判断し、前記ポートの論理状態をフレーム送受信不可に設定し、
(2)前記第1の状態通知フレームが、前記第1の通信リンクが障害であることを示す通知であった場合には、前記第1の通信リンクに障害があると判断し、前記ポートの論理状態をフレーム送受信不可に設定し、
(3)前記第1の状態通知フレームが、前記第1の通信リンクが正常であることを示す通知であった場合には、前記第1の通信リンクは正常であると判断し、前記ポートの論理状態をフレーム送受信可に設定する、
ことを特徴とする通信装置。
上記構成により、障害が検出されたポートからのフレームの送受信を容易に遮断することができる。
なお、本発明は、上記した通信装置の態様に限ることなく、通信システムあるいは通信障害検出方法などの種々の態様で実現することも可能である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.通信装置の構成:
A2.リンク障害監視の開始処理:
A3.受信フレーム処理:
A4.LHCBフレーム監視処理:
A5.実施例の効果:
A6.実施例の変形例:
B.第2実施例:
B1.通信装置の構成:
B2.リンク障害監視の開始処理:
B3.受信フレーム処理:
B4.状態通知フレーム監視処理:
B5.実施例の効果:
B6.実施例の変形例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A1.通信装置の構成:
図1および図2は、第1実施例としての通信装置において実行される片方向リンク障害検出を説明するためのブロック図であり、図1は障害が発生していない正常状態の場合を示し、図2は障害発生状態の場合を示している。
第1の通信装置であるスイッチSW1は、複数のポートP11〜P1n(nは2以上の整数)を備える。第1のスイッチSW1は、第1のポートP11に接続されている物理回線PL1を介して、第2の通信装置であるスイッチSW2に備えられる複数のポートP21〜P2nのうち、第1のポートP21に接続されている。物理回線PL1は、第1のスイッチSW1から第2のスイッチSW2へ向けてイーサネットフレーム(以下、単に「フレーム」と呼ぶ、なおイーサネットは登録商標)が送信されるリンクL112と、第2のスイッチSW2から第1のスイッチSW1へフレームが送信されるリンクL121の2つのリンク(双方向リンク)により構成される。なお、説明を容易にするため、第1のスイッチSW1および第2のスイッチSW2の他のポートに接続される通信装置は省略する。また、第1のスイッチSW1が、物理回線PL1の2つのリンクL112,L121の障害を検出する場合を例として、第1実施例の通信装置における片方向リンク障害の検出について説明することとする。なお、以下では、2つのスイッチSW1,SW2のうち、主体となる通信装置としてのスイッチを「自装置」と呼び、自装置に対向する通信装置としてのスイッチを「対向装置」と呼ぶ場合もある。
第1のスイッチSW1による物理回線PL1の2つのリンクL112,L121の障害検出の概要を簡単に説明する。
まず、図1に示すように、第1のスイッチSW1から第2のスイッチSW2へ向けて、第1の通信リンクL112を介して、リンクの障害を検出するためのリンク正常性チェック(LHC)フレーム(LHC12)を送信する。LHCフレームを受信した第2のスイッチSW2は、第1のスイッチSW1へ向けて、第2の通信リンクL121を介して、LHCフレームを折り返して送信する。なお、以下では、この折り返したLHCフレームをLHCBフレーム(LHCB12)と呼ぶ。そして、LHCBフレームを受信した第1のスイッチSW1は、ポートP11を介して接続される物理回線PL1の2つのリンクL112,L121は正常であると判断する。
一方、図2に示すように、第1の通信リンクL112に障害が発生した場合、第2のスイッチSW2は、第1のスイッチSW1から第2のスイッチSW2へ向けて送信されたLHCフレームを受信できないため、LHCBフレームを第1のスイッチSW1へ向けて送信しない。このとき、第1のスイッチSW1は、送信したLHCフレームに対応するLHCBフレームを受信できないことになり、ポートP11を介して接続される物理回線PL1の第1の通信リンクL112と第2の通信リンクL121の少なくとも一方に障害が発生していると判断する。そして、第1のスイッチSW1は、ポート1によるフレームの送受信を不可の状態に設定する。
上記障害検出を実行するために、第1のスイッチSW1および第2のスイッチSW2は、以下で説明する機能ブロックにより構成されている。
第1のスイッチSW1および第2のスイッチSW2は、管理部100と、フレーム転送処理部200と、LHCフレーム送信部300と、宛先判定部400と、を備える。また、宛先判定部400は、さらに、フレーム種別判定部410と、宛先検索部420と、宛先テーブル430と、ポート状態判定部440と、ポート状態管理テーブル450と、判定結果生成部460と、LHCBフレーム監視部470と、を備える。
なお、第1のスイッチSW1のブロックと第2のスイッチSW2のブロックとを区別するために、第1のスイッチSW1のブロックの符号には(1)を付し、第2のスイッチSW2のブロックの符号には(2)を付することとする。
第1のスイッチSW1と第2のスイッチSW2との間の物理回線PL1の2つのリンクL112,L121の障害検出は、第1のスイッチSW1および第2のスイッチSW2を構成する上記各機能ブロックが互いに連携して、以下で説明する、リンク障害監視の開始処理、受信フレーム処理、および、LHCBフレーム監視処理を行うことにより実行される。
A2.リンク障害監視の開始処理:
図3は、リンク障害の監視を開始するための処理フローを示す説明図である。上記したようにリンク障害監視を行う第1のスイッチSW1では、装置の起動時において、図3に示したリンク障害監視開始処理を実行する。
まず、ステップS110〜S140のLHCフレームの送信開始処理を行い、次に、ステップS150〜S170のLHCBフレーム監視開始処理を行う。
LHCフレームの送信開始処理として、まず、第1のスイッチSW1の管理部100(1)が、装置管理者からの監視対象ポートTPについてのリンク監視開始指示を受信し(ステップS110)、LHCフレーム送信部300(1)に、監視対象ポートTPからのLHCフレームの送信を指示する(ステップS120)。この指示は、図示しない端末を第1のスイッチSW1に接続し、装置管理者がこの端末から第1のスイッチSW1に入力することにより行なわれる。
そして、LHCフレーム送信部300(1)は、LHCフレームを生成し、あらかじめ設定されたフレーム送信時間毎に、フレーム転送処理部200(1)に対して監視対象ポートTPからのLHCフレームの送信を指示する(ステップS130)。そして、フレーム転送処理部200(1)は、フレーム送信時間毎に、LHCフレームを監視対象ポートTPから送信する(ステップS140)。以上のようにして、LHCフレームの送信開始処理が実行される。なお、監視対象ポートTPとしては、複数のポートP11〜P1nのうち、いずれか1つ以上が設定される。
次に、LHCBフレーム監視開始処理として、まず、スイッチSW1の管理部100(1)は、あらかじめ装置管理者が設定したフレーム監視時間を、宛先判定部400(1)内のポート状態管理テーブル450(1)の監視対象ポートTPの監視時間に設定する(ステップS150)。この設定は、リンク監視開始指示と同様に、図示しない端末を第1のスイッチSW1に接続し、装置管理者がこの端末から第1のスイッチSW1に入力することにより行なわれる。また、管理部100(1)は、宛先判定部400(1)内のポート状態管理テーブル450(1)の監視対象ポートTPの監視状態を「復旧監視」に設定する(ステップS160)。なお、この監視状態については後述する。
そして、管理部100(1)は、宛先判定部400(1)内のLHCBフレーム監視部470(1)に対してLHCBフレーム監視の開始を指示する(ステップS170)。以上のようにして、LHCBフレーム監視開始処理が実行される。なお、LHCBフレーム監視の開始が指示されたLHCBフレーム監視部470(1)で実行されるLHCBフレーム監視処理については、後述する。
A3.受信フレーム処理:
図4〜図9は、受信したフレームの処理フローを示す説明図である。この受信フレーム処理は、第1および第2のスイッチSW1,SW2のいずれにおいても、それぞれのいずれかのポートにフレームが到着することによって開始される。そこで、以下の説明では、特に第1のスイッチSW1と第2のスイッチSW2とを区別するための符合(1),(2)を付さずに説明する。ただし、上記したように、本実施例では、第1のスイッチSW1が第2のスイッチSW2へ向けてLHCフレームを送信し、第2のスイッチSW2が第1のスイッチSW1へ向けてLHCフレームをLHCBフレームとして折り返し送信することにより、リンク障害検出を行うことを前提として説明しているので、LHCフレームの送信、LHCBフレームを受信して障害検出を行うのは第1のスイッチSW1であり、LHCフレームを折り返してLHCBフレームとして送信するのは第2のスイッチSW2である。
まず、フレーム転送処理部200が、フレームが到着したポートPmn(第1のスイッチSW1ではP11〜P1n、第2のスイッチSW2ではP21〜P2n)からそのフレームを受信して、図示しないフレーム蓄積用メモリに格納する(ステップS210)。そして、フレーム転送処理部200は、受信フレームの中から、宛先判定部400が、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、VLAN−ID等のヘッダ情報や、後述する折り返し識別子等の障害検出のために必要な障害検出用情報を抽出して、宛先判定部400へ送信する(ステップS220)。
なお、LHCフレームやLHCBフレームは他の通常フレームよりも優先的に制御する方が、高速なリンク障害の検出には好ましい。そこで、フレーム転送処理部200は、受信したフレームがLHCフレームやLHCBフレームであるか否かを判定し、LHCフレームやLHCBフレームであった場合には優先的にフレーム蓄積用メモリへ格納するほうが好ましい。この場合の判定処理は、後述するフレーム種別判定を用いればよい。
次に、宛先判定部400のフレーム種別判定部410は、フレーム転送処理部200から受信したヘッダ情報等や障害検出用情報に基づいてフレーム種別を判定する(ステップS230)。判定したフレーム種別が通常のフレーム(イーサネットフレーム)であった場合には(ステップS240:NO)、通常フレーム処理(図5)へ処理が進められる。また、判定したフレーム種別がLHCフレームであった場合には(ステップS240:YES,ステップS250:NO)、LHCフレーム処理(図6)へ処理が進められ、判定したフレーム種別がLHCBフレームであった場合には(ステップS240:YES,ステップS250:YES)、LHCBフレーム処理(図7)へ処理が進められる。
ここで、図10は、LHCフレームおよびLHCBフレームフォーマットを示す説明図である。LHCフレームおよびLHCBフレームは、通常のフレーム(イーサネットフレーム)と同様に、レイヤ2ヘッダフィールドおよびデータフィールド(LHCデータフィールド)により構成される。ただし、LHCフレームおよびLHCBフレームの場合、宛先MACアドレスフィールドには、LHCフレームのために専用に割り当てられたMACアドレス(LHC専用MACアドレス)が挿入される。従って、通常フレームとLHCフレームおよびLHCBフレームとの区別は、宛先MACアドレスに基づいて行うことができる。また、LHCデータフィールドには、折り返し識別子フィールドが設けられており、この折り返し識別子フィールドに基づいてLHCフレームとLHCBフレームとを区別することができる。
通常フレーム処理(図5)では、まず、フレーム種別判定部410は、宛先MACアドレスやVLAN−ID等の宛先検索に必要な検索キー情報を宛先検索部420へ送信する(ステップS310)。
そして、宛先検索部420は、フレーム種別判定部410から送信された検索キー情報に基づいて、宛先テーブル430を検索し、対応するエントリが存在しない場合には、宛先テーブル430に新規にエントリを登録する(ステップS320)。なお、この処理は一般に「学習処理」と呼ばれる。次に、宛先検索部420は、フレーム種別判定部410から送信された検索キー情報に基づいて、宛先テーブル430を検索して受信フレームを送信する出力ポートを決定し、決定した出力ポートをポート状態判定部440へ送信する(ステップS330)。
そして、後述するポート状態判定処理(図8)へ処理が進められる。
LHCフレーム処理(図6)では、まず、フレーム種別判定部410は、受信ポートを宛先検索部420へ送信する(ステップS410)。
次に、宛先検索部420は、折り返し識別子、折り返し識別子書き換え指示、および、出力ポートとしての受信ポートをポート状態判定部440へ送信する(ステップS420)。
そして、後述するポート状態判定処理(図8)へ処理が進められる。
LHCBフレーム処理(図7)では、まず、フレーム種別判定部410は、LHCBフレームを受信したこと、および、受信ポートをLHCBフレーム監視部470へ通知する(ステップS510)。次に、LHCBフレーム監視部470は、受信ポートを検索キーにしてポート状態管理テーブル450を検索する(ステップS520)。
ここで、図11は、リンク障害が発生していない状態におけるポート状態管理テーブルの例を示す説明図である。また、図12は、リンク障害が発生している状態におけるポート状態管理テーブルの例を示す説明図である。ポート状態管理テーブル450は、ポート毎に、論理状態、監視状態、監視時間、監視タイマが設定されている。論理状態としては、リンク障害が発生していない場合には「フレーム送受信可(FWD)」が設定され、リンク障害が発生している場合には「フレーム送受信不可(BLK)」が設定される。監視状態としては、リンク障害を監視する状態を示す「障害監視」、あるいは、リンク障害発生後の復旧を監視する状態を示す「復旧監視」が設定される。監視時間としては、LHCBフレームの許容受信間隔を示す時間が設定される。
そして、監視状態が「障害監視」状態である場合には(ステップS520:YES)、ポート状態管理テーブル450の受信ポートに対応する監視タイマを「0」に設定(クリア)する(ステップS540)。一方、監視状態が「障害監視」状態でない場合には(ステップS530:NO)、すなわち、「復旧監視」状態である場合には、受信ポートに対応する論理状態を「FWD(フレーム送受信可))に書き換える(ステップS550)。
次に、フレーム種別判定部410は、受信ポートを宛先検索部420へ送信する(ステップS560)。宛先検索部420は、受信ポートおよび受信フレームの廃棄指示をポート状態判定部440へ送信する(ステップS570)。
そして、ポート状態判定処理(図8)へ処理が進められる。
ポート状態判定処理(図8)では、受信フレームが通常フレームの場合には(ステップS610:YES)、ステップS620〜S650およびS670の処理を実行後、後述するフレーム転送処理(図9)へ処理が進められる。一方、受信フレームが通常フレームでない場合には(ステップS610:NO)、すなわち、LHCフレームまたはLHCBフレームである場合には、ステップS660およびS670の処理を実行後、後述するフレーム転送処理(図9)へ処理が進められる。
まず、受信フレームが通常フレームの場合には、ポート状態判定部440は、宛先検索部420から通知された出力ポートを検索キーにして、ポート状態管理テーブル450の対応するポートの論理状態を検索する(ステップS620)。
論理状態が「BLK」である場合には(ステップS630:YES)、ポート状態判定部440は、受信フレームの廃棄指示を判定結果生成部460へ通知する(ステップS640)。論理状態が「BLK」でない場合には(ステップS630:NO)、すなわち、論理状態が「FWD」である場合には、ポート状態判定部440は、宛先検索部420から通知された出力ポートを判定結果生成部460へ通知する(ステップS650)。
受信フレームが通常フレームでない場合には、ポート状態判定部440は、宛先検索部420から通知された折り返し識別子、折り返し識別子書き換え指示、および、出力ポート、あるいは、廃棄指示を判定結果生成部460へ通知する(ステップS660)。
上記それぞれのステップS640,S650,S660の処理による通知を受けた判定結果生成部460は、通知された出力ポート、廃棄指示、折り返し識別子、折り返し識別子書き換え指示等を含む宛先判定結果をフレーム転送処理部200へ通知する(ステップS670)。
そして、フレーム転送処理(図9)へ処理が進められる。
フレーム転送処理では、まず、フレーム転送処理部200は、判定結果生成部460から通知された宛先判定結果を解析する(ステップS710)。
そして、宛先判定結果に受信フレームの廃棄指示があるか否か判断する(ステップS720)。
廃棄指示がある場合には(ステップS720:YES)、受信フレームを廃棄し(ステップS730)、フレーム処理を終了する。
一方、廃棄指示がない場合には(ステップS720:NO)、さらに、折り返し識別子書き換え指示があるか否か判断する(ステップS740)。
折り返し識別子書き換え指示が有る場合には(ステップS740:YES)、フレーム蓄積用メモリ内に蓄積されているフレームの折り返し識別子を書き換える(ステップS750)。そして、折り返し識別子を書き換えたフレームを出力ポートから送信し(ステップS760)、フレーム処理を終了する。
A4.LHCBフレーム監視処理:
図13は、LHCBフレーム監視処理のフローを示す説明図である。LHCBフレームの監視を指示された状態通知フレーム監視部470は、監視対象ポートTPの監視状態が「復旧監視」から「障害監視」となった場合に、図13に示したLHCBフレーム監視処理を実行する。
ポート状態管理テーブル450の監視対象ポートTPに対応するポートの監視タイマに、一定時間間隔で、前回更新時刻からの経過時間を加算し、加算後の監視タイマと監視時間とを比較する(ステップS810)。一定時間間隔は、監視時間よりも短い時間に設定される。
そして、監視タイマが監視時間以上であるか否か判断する(ステップS820)。監視タイマが監視時間未満である場合には(ステップS820:NO)、監視タイマが監視時間以上となるまで、ステップS810の処理を繰り返す。一方、監視タイマが監視時間以上である場合には(ステップS820:YES)、当該ポートは障害発生と判断し、図12に示すように、当該ポートに対応する論理状態をBLKに変更し、監視状態を「復旧監視」に変更する(ステップS830)。そして、LHCBフレーム監視処理を終了する。
図14は、LHCBフレーム監視処理の実行によるポートの監視状態および論理状態の状態遷移の例を示す説明図である。なお、図14は、第1のスイッチSW1のLHCBフレーム監視部470(1)におけるLHCBフレーム監視動作によって発生するポートP11に関する状態遷移を例に示している。
まず、ポートP11からのLHCBフレームが未受信状態であった場合には、ポートP11に接続されている物理回線PL1の第1の通信リンクL112または第2の通信リンクL121には障害が発生しており、ポートP11の物理状態は「障害」と判断される。このとき、ポート状態管理テーブル450(1)の、ポートP11の監視状態は「復旧監視」状態、ポートP11の論理状態は「BLK」の状態に設定され、ポートP11はフレーム送受信不可となる。そして、LHCBフレームを受信するまで、この状態(「状態1」と呼ぶ)が維持される。
状態1が維持されている場合においてLHCBフレームを受信すると、ポートP11の物理状態は「正常」と判断される。このとき、ポート状態管理テーブル450(1)の、ポートP11の監視状態は「障害監視」状態、ポートP11の論理状態は「FWD」の状態に変更され、ポートP11はフレーム送受信可となる。そして、監視時間内にLHCBフレームの受信を繰り返している間、この状態(「状態2」と呼ぶ)が維持される。
状態2が維持されている状態において、監視時間内にLHCBフレームが未受信となった場合には、状態1に変化し、ポートP11はフレーム送受信不可となる。
以上説明したように、送信したLHCフレームの折り返しであるLHCBフレームの受信を監視することによって、監視状態が「復旧監視」である状態1あるいは監視状態が「障害監視」である状態2に自動的に変化することができる。この結果、片方向リンク障害発生時におけるポートの遮断(閉塞)および障害解消時におけるポートの復旧を自動的に行うことができる。
なお、上記状態遷移の説明は、第1のスイッチSW1と第2のスイッチSW2との間の物理回線PL1が接続されるポートP11を例に説明したが、他のポートにおいても同様である。
図15は、LHCBフレーム監視処理の実行によるポートの監視状態および論理状態の状態遷移の別の例を示す説明図である。図15も、第1のスイッチSW1のLHCBフレーム監視部470(1)におけるLHCBフレーム監視動作によって発生するポートP11に関する状態遷移を例に示している。
監視状態が「復旧監視」状態である状態1において、監視時間内にLHCBフレームを受信した場合に、図14の例のように、自動的に復旧するのではなく、図15に示すように、一旦、「復旧指示待ち」状態(「状態3」と呼ぶ)とし、装置管理者からの復旧指示コマンドの入力がなされたときに、「障害監視」状態である状態1に戻って、スイッチSW1とスイッチSW2との間のリンクが復旧されるようにしてもよい。
A5.実施例の効果:
上記第1実施例においては、リンク障害検出を実行する第1のスイッチSW1が、一定時間(フレーム送信時間)毎に監視対象のポートP11からLHCフレームを送信し、LHCフレームを受信した第2のスイッチSW2は、LHCフレームを、LHCBフレームとして折り返して送信する。そして、第1のスイッチSW1は、LHCBフレームを監視時間内に受信している場合には、リンクは正常であると判断し、ポートP11の論理状態をフレーム送受信可(FWD)に設定し、監視時間内に受信しない場合には、リンクは障害発生であると判断し、ポートP11の論理状態をフレーム送受信不可(BLK)に設定する。これにより、ポートP11に接続されている物理回線PL1の2つのリンクL112,L121の少なくとも一方にリンク障害が発生していることを検出するとともに、ポートP11によるフレーム送受信を遮断することができる。
ここで、従来のUDLDは、リンクの障害を検出するために、受信したフレームに含まれる種々のパラメータの解析をソフトウェアによって行い、その解析結果に基づいてリンク障害検出することになるため、リンク障害検出時間が長いという問題があった。
しかしながら、本実施例のリンク障害検出では、送信したLHCフレームを折り返したLHCBフレームを監視時間内に受信できるか否かでリンク障害を検出することができる。なお、LHCフレームやLHCBフレームは、LHCフレーム専用の宛先MACアドレスに基づいて容易に判断することができる。従って、従来技術に比べて、簡便で、かつ、リンク障害検出時間を短縮化することが可能である。このため、リンク障害が発生した場合において、対応するポートを遮断し、リンクを切り換えるのに要する時間を短縮化することが可能である。
また、リンク障害が解消された場合に、第1のスイッチSW1は、監視時間内にLHCBフレームの受信を再開する。これにより、自動的に障害が発生していたポートの論理状態がフレーム送受信不可(BLK)からフレーム送受信可(FWD)に設定されて、リンクの状態を障害状態から正常状態に自動的に復旧することができる。
A6.実施例の変形例:
なお、上記実施例では、通常フレームとLHCフレームおよびLHCBフレームとの区別を、宛先MACアドレス(LHCフレームおよびLHCBフレームに割り当てられた専用のMACアドレス)により区別し、LHCフレームとLHCBフレームとの区別を、折り返し識別子を用いることにより行っている。しかしながら、これに限定されるものではなく、宛先MACアドレスや、レイヤ2ヘッダのタイプ、VLAN−IDを、LHCフレームやLHCBフレーム、通常フレームの種別に応じて変えることによって区別することも可能である。また、これらの組み合わせによって、LHCフレームやLHCBフレーム、通常フレームを区別するようにすることも可能である。
また、上記実施例では、第1のスイッチSW1のポートP11と第2のスイッチSW2のポート21との間を接続する物理回線PL1の2つのリンクL112,L121のリンク障害を、第1のスイッチSW1で検出し、リンク障害が発生している場合には、ポートP11の論理状態をフレーム送受信不可(遮断)とする場合を例に説明したが、第2のスイッチSW2がリンク障害を検出するようにしてもよい。また、第1のスイッチSW1および第2のスイッチSW2の両方でリンク障害を検出するようにしてもよい。
B.第2実施例:
B1.通信装置の構成:
図16および図17は、第2実施例としての通信装置において実行される片方向リンク障害検出を説明するためのブロック図であり、図16は障害が発生していない正常状態の場合を示し、図17は障害発生状態の場合を示している。
第1の通信装置であるスイッチSW1Aは、複数のポートP11〜P1n(nは2以上の整数)を備える。第1のスイッチSW1Aは、第1のポートP11に接続されている物理回線PL1を介して、第2の通信装置であるスイッチSW2Aに備えられる複数のポートP21〜P2nのうち、第1のポートP21に接続されている。物理回線PL1は、第1のスイッチSW1Aから第2のスイッチSW2Aへ向けてイーサネットフレーム(以下、単に「フレーム」と呼ぶ)が送信されるリンクL112と、第2のスイッチSW2Aから第1のスイッチSW1Aへフレームが送信されるリンクL121の2つのリンク(双方向リンク)により構成される。なお、第2実施例において、第1実施例と同様に、説明を容易にするため、第1のスイッチSW1Aおよび第2のスイッチSW2Aの他のポートに接続される通信装置は省略する。また、第1のスイッチSW1Aが、第1のスイッチSW1Aと第2のスイッチSW2Aとの間の物理回線PL1の2つのリンクL112,L121の障害検出する場合を例として、第2実施例の通信装置における片方向リンク障害の検出について説明することとする。なお、第1の通信装置としてのスイッチを「自装置」と呼び、第2の通信装置としてのスイッチを「対向装置」と呼ぶ場合もある。
第1のスイッチSW1Aによる第2のスイッチSW2Aとの間の物理回線PL1の2つのリンクL112,L121の障害検出の概要を簡単に説明する。
まず、図16に示すように、リンクが正常であるときには、第1のスイッチSW1Aから第2のスイッチSW2Aへ向けて、第1の通信リンクL112を介して、リンクが正常であることを示すRG(Remote Good)フレームを送信する。また、第2のスイッチSW2Aは、同様に、第2のスイッチSW2Aから第1のスイッチSW1Aへ向けて、第2の通信リンクL121を介して、RGフレームを送信する。そして、RGフレームを受信した第1のスイッチSW1Aは、ポートP11を介して接続される物理回線PL1の2つのリンクL112,L121は正常であると判断する。同様に、RGフレームを受信した第2のスイッチSW2Aは、ポートP21を介して接続される物理回線PL1の2つのリンクL112,L121は正常であると判断する。
一方、図17に示すように、第1の通信リンクL112に障害が発生した場合、第2のスイッチSW2は、第1のスイッチSW1から第2のスイッチSW2へ向けて送信されたRGフレームを受信できないため、スイッチSW1A(対向装置)からスイッチSW2A(自装置)へのリンクが障害であることを示すRF(Rmote Failure)フレームを送信する。
そして、RFフレームを受信した第1のスイッチSW1Aは、ポートP11を介して接続される物理回線PL1の第1の通信リンクL112に障害が発生していると判断することができる。
なお、第2の通信リンクL121に障害が発生した場合には、第1のスイッチSW1Aは、RGフレームおよびRFフレームのいずれも受信することができないので、この場合には、少なくとも第2の通信リンクL121に障害が発生していると判断することができる。また、このとき、第2のスイッチSW2Aが第1のスイッチSW1AからRGフレームを受信している場合には、第2のスイッチSW2Aが第2の通信リンクL121に障害が発生していると判断することができる。
上記障害検出を実行するために、第1のスイッチSW1Aおよび第2のスイッチSW2Aは、以下で説明する機能ブロックにより構成されている。
第1のスイッチSW1Aおよび第2のスイッチSW2Aは、管理部100Aと、フレーム転送処理部200Aと、状態通知フレーム送信部300Aと、宛先判定部400Aと、を備える。また、宛先判定部400Aは、さらに、フレーム種別判定部410Aと、宛先検索部420Aと、宛先テーブル430Aと、ポート状態判定部440Aと、ポート状態管理テーブル450Aと、判定結果生成部460Aと、状態通知フレーム監視部470Aと、を備える。
なお、第1のスイッチSW1Aのブロックと第2のスイッチSW2Aのブロックとを区別するために、第1のスイッチSW1Aのブロックの符号には(1)を付し、第2のスイッチSW2Aのブロックの符号には(2)を付することとする。
第1のスイッチSW1Aと第2のスイッチSW2Aとの間の物理回線PL1の2つのリンクL112,L121の障害検出は、第1のスイッチSW1Aおよび第2のスイッチSW2Aを構成する上記各機能ブロックが互いに連携して、以下で説明する、リンク障害監視の開始処理、受信フレーム処理、および、状態通知フレーム監視処理を行うことにより実行される。
B2.リンク障害監視の開始処理:
図18は、リンク障害の監視を開始するための処理フローを示す説明図である。このリンク障害監視開始処理は、第1および第2のスイッチSW1,SW2のいずれにおいても、装置の起動時において実行される。そこで、以下の説明では、第1のスイッチSW1Aと第2のスイッチSW2Aを区別するたの符合(1),(2)を付さずに説明する。
まず、管理部100Aが、装置管理者からの監視対象ポートTPについてのリンク監視開始指示を受信し(ステップS110A)、状態通知フレーム送信部300Aに、監視対象ポートTPからの状態通知フレームの送信を指示する(ステップS120A)。この指示は、図示しない端末をスイッチに接続し、装置管理者がこの端末からスイッチに入力することにより行なわれる。
そして、状態通知フレーム送信部300Aは、状態通知フレームを生成し、あらかじめ設定されたフレーム送信時間毎に、フレーム転送処理部200Aに対して監視対象ポートTPからの状態通知フレームの送信を指示する(ステップS130A)。なお、状態通知フレーム送信部300Aは、状態通知フレームとして、まず、状態通知フレームの送信の指示を受けた後、最初にRFフレームを生成し、それ以降においては、後述する状態通知フレーム監視部からの指示に応じて、RGフレームまたはRFフレームを生成する。
そして、フレーム転送処理部200Aは、フレーム送信時間毎に、状態通知フレームを監視対象ポートTPから送信する(ステップS140A)。なお、監視対象ポートTPとしては、第1のスイッチSW1Aでは、複数のポートP11〜P1nのうち、いずれか1つ以上が設定され、第2のスイッチSW2Aでは、複数のポートP21〜P2nのうち、いずれか1つ以上が設定される。
次に、管理部100Aは、あらかじめ装置管理者が設定したフレーム監視時間を、宛先判定部400A内のポート状態管理テーブル450Aの監視対象ポートTPの監視時間に設定する(ステップS150A)。この設定は、リンク監視開始指示指示と同様に、図示しない端末をスイッチに接続し、装置管理者がこの端末からスイッチに入力することにより行なわれる。また、管理部100Aは、宛先判定部400A内のポート状態管理テーブル450Aの監視対象ポートTPの監視状態を状態通知フレーム未受信に設定する(ステップS160A)。なお、この監視状態については後述する。
そして、管理部100Aは、宛先判定部400A内の状態通知フレーム監視部470Aに対して状態通知フレーム監視処理の開始を指示する(ステップS170A)。なお、状態通知フレーム監視部470Aで実行される状態通知フレーム監視処理については、後述する。
B3.受信フレーム処理:
図19〜図22は、受信したフレームの処理フローを示す説明図である。このフレーム処理は、第1および第2のスイッチSW1A,SW2Aのいずれにおいても、それぞれのいずれかのポートにフレームが到着することによって開始される。そこで、以下の説明では、特に第1のスイッチSW1と第2のスイッチSW2を区別するたの符合(1),(2)を付さずに説明する。
まず、フレーム転送処理部200Aが、フレームが到着したポートPmn(第1のスイッチSW1ではP11〜P1n、第2のスイッチSW2ではP21〜P2n)からそのフレームを受信して、図示しないフレーム蓄積用メモリに格納する(ステップS210A)。そして、フレーム転送処理部200Aは、受信フレームの中から、宛先判定部400Aが、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス、VLAN−ID等のヘッダ情報や、後述するフレームタイプ等の障害検出のために必要な障害検出用情報を抽出して、宛先判定部400Aへ送信する(ステップS220A)。
次に、宛先判定部400Aのフレーム種別判定部410Aは、フレーム転送処理部200Aから受信したヘッダ情報や障害検出用情報に基づいてフレーム種別を判定する(ステップS230)。判定したフレーム種別が通常のフレーム(イーサネットフレーム)であった場合には(ステップS240A:NO)、通常フレーム処理へ処理が進められる。また、判定したフレーム種別がRGフレームあるいはRFフレームであった場合には(ステップS240A:YES)、RG/RFフレーム処理(図20)へ処理が進められる。
ここで、図23は、RGフレームおよびRFフレームフォーマットを示す説明図である。RGフレームおよびRFフレームは、通常のフレーム(イーサネットフレーム)と同様に、レイヤ2ヘッダフィールドおよびデータフィールドにより構成される。ただし、状態通知フレーム(RGフレームあるいはRFフレーム)の場合、宛先MACアドレスフィールドには、状態通知フレームのために専用に割り当てられたMACアドレス(状態通知フレーム専用MACアドレス)が挿入される。したがって、通常フレームと状態通知フレームとの区別は、宛先MACアドレスに基づいて行うことができる。また、データフィールド中のフレームタイプフィールドには、RGとRFを識別するための識別情報が挿入される。従って、RGフレームとRFフレームとの区別は、上記フレームタイプに基づいて行うことができる。
通常フレーム処理は、第1実施例において図5を用いて説明した処理と同じであるので、以下では説明を省略する。
RG/RFフレーム処理(図20)では、まず、フレーム種別判定部410Aは、RG/RFフレームを受信したこと、および、受信ポートを状態通知フレーム監視部470Aへ通知する(ステップS410A)。
次に、状態通知フレーム監視部470Aは、受信ポートを検索キーにしてポート状態管理テーブルを検索する(ステップS420A)。
ここで、図24は、リンク障害が発生していない状態におけるポート状態管理テーブルの例を示す説明図である。また、図25は、リンク障害が発生している状態におけるポート状態管理テーブルの例を示す説明図である。ポート状態管理テーブルは、ポート毎に、論理状態、監視状態、監視時間、監視タイマが設定されている。論理状態としては、リンク障害が発生していない場合には「フレーム送受信可(FWD)」が設定され、リンク障害が発生している場合には「フレーム送受信不可(BLK)」が設定される。監視状態としては、RGフレームを定期的に受信している状態を示す「RG監視」、RFフレームを定期的に受信している状態を示す「RF監視」、RGフレームおよびRFフレームが未受信の状態を示す「RG/RF未受信」のいずれかが設定される。監視時間としては、状態通知フレームとしてのRGフレームあるいはRFフレームの許容受信間隔を示す時間が設定される。
次に、状態通知フレーム監視部470Aは、監視状態と状態通知フレーム(RGフレームあるいはRFフレーム)の組み合わせに応じて、ポート状態管理テーブル450Aの、受信ポートに対応する監視状態および論理状態を更新するとともに、送信する状態通知フレームの種別を更新する処理を実行する(ステップS430)。なお、監視状態、論理状態、および、状態通知フレームの種別の更新については、後述する。
そして、状態通知フレーム監視部470Aは、ポート状態管理テーブル450の受信ポートに対応する監視タイマを「0」に設定(クリア)する(ステップS440A)。
次に、フレーム種別判定部410は、受信フレームの廃棄指示を宛先検索部420Aへ送信する(ステップS450A)。宛先検索部420Aは、廃棄指示をポート状態判定部440Aへ送信する(ステップS460A)。
そして、ポート状態判定処理(図21)へ処理が進められる。
ポート状態判定処理(図21)では、受信フレームが通常フレームの場合には(ステップS610A:YES)、ステップS620A〜S650A,S670Aの処理を実行し、受信フレームが通常フレームでない場合には(ステップS610A:NO)、すなわち、RGフレームまたはRFフレームである場合には、ステップS660A,S670Aの処理を実行し、フレーム処理が終了する。
ここで、受信フレームが通常フレームの場合には、まず、ポート状態判定部440Aは、宛先検索部420Aから通知された出力ポートを検索キーにして、ポート状態管理テーブル450Aの対応するポートの論理状態を検索する(ステップS620A)。
論理状態が「BLK」である場合には(ステップS630A:YES)、ポート状態判定部440Aは、受信フレームの廃棄指示を判定結果生成部460Aへ通知する(ステップS640A)。論理状態が「BLK」でない場合には(ステップS630A:NO)、すなわち、論理状態が「FWD」である場合には、ポート状態判定部440Aは、宛先検索部420Aから通知された出力ポートを判定結果生成部460Aへ通知する(ステップS650A)。
一方、受信フレームが通常フレームでない場合には、ポート状態判定部440Aは、宛先検索部420Aから通知された廃棄指示を判定結果生成部460Aへ通知する(ステップS660A)。
次に、判定結果生成部460Aは、通知された出力ポートあるいは廃棄指示をフレーム転送処理部200Aへ通知する(ステップS670A)。
そして、フレーム転送処理(図22)へ処理が進められる。
フレーム転送処理では、まず、フレーム転送処理部200Aは、判定結果生成部460Aから通知された宛先判定結果を解析する(ステップS710A)。
そして、受信フレームの廃棄指示があるか否か判断する(ステップS720A)。
廃棄指示がある場合には(ステップS720A:YES)、受信フレームを廃棄し(ステップS730A)、フレーム処理を終了する。
一方、廃棄指示がない場合には(ステップS720A:NO)、受信フレームを出力ポートから送信し(ステップS740A)、フレーム処理を終了する。
B4.状態通知フレーム監視処理:
図26は、状態通知フレーム監視処理のフローを示す説明図である。この状態通知フレーム監視処理は、状態通知フレーム監視部470Aにおいて、監視対象ポートTPの監視状態が「RG/RF未受信」から「RG監視」または「RF監視」となった場合に開始される。
一定時間間隔で、各ポートの監視タイマに、前回更新時刻からの経過時間を換算し、加算後の監視タイマと監視時間とを比較する(ステップS810A)。一定時間間隔は、監視時間よりも短い時間に設定される。
そして、監視タイマが監視時間以上であるか否か判断する(ステップS820A)。監視タイマが監視時間未満である場合には(ステップS820A:NO)、監視タイマが監視時間以上となるまで、ステップS810Aの処理を繰り返す。一方、監視タイマが監視時間以上である場合には(ステップS820A:YES)、当該ポートは障害発生と判断し、図25に示すように、当該ポートに対応する論理状態をBLKに変更し、監視状態を「RG/RF未受信」に変更する(ステップS830A)。そして、状態通知フレーム送信部300Aに、当該ポートから送信する状態通知フレームのRGフレームからRFフレームへの変更を指示し(ステップS840A)、状態通知フレーム監視処理を終了する。
図27は、状態通知フレーム監視処理の実行によるポートの監視状態および論理状態の状態遷移の例を示す説明図である。なお、図27は、第1のスイッチSW1Aの状態通知フレーム監視部470A(1)における状態通知フレーム監視動作によって発生する状態遷移を例に示している。
まず、ポートP11からのRGフレームおよびRFフレームのいずれもが未受信であった場合において、ポートP11に接続されている物理回線PL1の第1の通信リンクL112または第2の通信リンクL121に障害が発生しており、ポートP11の物理状態は「障害」と判断される。このとき、ポート状態管理テーブル450A(1)の、ポートP11の監視状態は「RG/RF未受信」状態、ポートP11の論理状態は「BLK」の状態に設定され、ポートP11はフレーム送信不可となる。また、送信する状態通知フレームは「RFフレーム」に設定される。そして、RGフレームまたはRFフレームを受信するまで、この状態(「状態1A」と呼ぶ)が維持される。
状態1Aが維持されている場合においてRGフレームを受信すると、ポートP11の物理状態は「正常」と判断される。このとき、ポート状態管理テーブル450A(1)の、ポートP11の監視状態は「RG監視」状態、ポートP11の論理状態は「FWD」の状態に変更され、ポートP11はフレーム送信可となる。また、送信する状態通知フレームは「RGフレーム」に変更される。そして、監視時間内にRGフレームの受信を繰り返している間、この状態(「状態2A」と呼ぶ)が維持される。
状態1Aが維持されている場合においてRFフレームを受信すると、ポートP11に接続されている物理回線PL1の第2の通信リンクL121に障害が発生しており、ポートP11の物理状態は「障害」と判断される。このとき、ポート状態管理テーブル450A(1)の、ポートP11の監視状態は「RF監視」状態、ポートP11の論理状態は「BLK」の状態に変更され、ポートP11はフレーム送信不可となる。また、送信する状態通知フレームは「RGフレーム」に変更される。そして、監視時間内にRFフレームの受信を繰り返している間、この状態(「状態3A」と呼ぶ)が維持される。
状態2Aが維持されている場合において、監視時間内にRGフレームおよびRFフレームのいずれも未受信となった場合には、状態1Aに変化する。また、状態2Aが維持されている場合において、監視時間内にRFフレームを受信した場合には、状態3Aに変化する。
状態3Aが維持されている場合において、状態監視時間内にRGフレームおよびRFフレームのいずれも未受信となった場合には、状態1Aに変化する。また、状態3Aが維持されている場合において、監視時間内にRGフレームを受信した場合には、状態2Aに変化する。
以上説明したように、状態通知フレームの受信を監視することにより、論理状態が「RG/RF未受信」である状態1A、「RG監視」である状態2A、および、「RF監視」である状態3Aに自動的に変化することができる。この結果、片方向リンク障害発生時におけるポートの遮断および障害解消時におけるポートの復旧を自動的に行うことができる。
なお、上記状態遷移の説明は、第1のスイッチSW1Aが障害を検出してポートP11の論理状態を制御する場合を例に説明したが、第2のスイッチSW2Aにおいても同様であり、第2のスイッチSA2Aが障害を検出してポートP12の論理状態を制御することができる。また、上記第1のスイッチSW1Aと第2のスイッチSW2Aとの間の物理回線PL1が接続されるポートP11を例に説明したが、他のポートにおいても同様である。
図28は、状態通知フレーム監視処理の実行によるポートの監視状態および論理状態の状態遷移の別の状態遷移状態を示す説明図である。図28も、第1のスイッチSW1Aの状態通知フレーム監視部470A(1)における状態通知フレーム監視動作によって発生する状態遷移を例に示している。
監視状態が「RG/RF未受信」状態である状態1AにおいてRGフレームを受信した場合、あるいは、「RF監視」状態(正常状態)である状態3Aにおいて、監視時間内にRGフレームを受信した場合には、図27の例のように、自動的に状態2A、すなわち、「RF監視」状態(正常状態)に復旧するのではなく、図28に示すように、一旦、「復旧指示待ち」状態(「状態4A」と呼ぶ)とし、装置管理者からの復旧指示コマンドの入力がなされたときに、「RG監視」状態(正常状態)である状態2Aに戻って、スイッチSW1とスイッチSW2との間のリンクが復旧されるようにしてもよい。
B5.実施例の効果:
上記第2実施例においては、第1のスイッチSW1Aは、第1のスイッチSW1Aにおける監視対象ポートP11および第2のスイッチSW2Aにおける監視対象ポートP21間を接続する物理回線PL1の第1の通信リンクL112を介して一定時間(フレーム送信時間)毎に状態通知フレームを送信し、第2のスイッチSW2Aも物理回線PL1の第2の通信リンクL121を介して一定時間(フレーム送信時間)毎に状態通知フレームを送信する。
このとき、例えば、第1のスイッチSW1Aにおいて、監視時間内に受信する状態通知フレームが、第2のスイッチSW2Aにおいて、対向装置(第1のスイッチSW1A)から自装置(第2のスイッチSW2A)方向へのリンクL112が正常であることを示す通知であるRGフレームであった場合には、物理回線PL1の2つのリンクL112,L121は正常であると判断され、第1のスイッチSW1AはポートP11の論理状態をフレーム送受信可(論理状態「FWD」)とすることができる。一方、第1のスイッチSW1Aにおいて、監視時間内に受信する状態通知フレームが、第2のスイッチSW2Aにおいて、対向装置(第1のスイッチSW1A)から自装置(第2のスイッチSW2A)方向へのリンクL112が障害発生であることを示す通知であるRFフレームであった場合には、物理回線PL1の第1の通信リンクL112は障害発生であると判断され、第1のスイッチSW1AはポートP11の論理状態をフレーム送受信不可(論理状態「BLK」)とすることができる。また、RGフレームおよびRFフレームのいずれも未受信の場合には、少なくとも、物理回線PL1の第2の通信リンクL121は障害発生であると判断され、第1のスイッチSW1AはポートP11の論理状態をフレーム送受信不可(論理状態「BLK」)とすることができる。
同様に、第2のスイッチSW2Aにおいて、監視時間内に受信する状態通知フレームが、第1のスイッチSW1Aにおいて、対向装置(第2のスイッチSW2A)から自装置(第1のスイッチSW1A)方向へのリンクL121が正常であることを示す通知であるRGフレームであった場合には、物理回線PL1の2つのリンクL112,L121は正常であると判断され、第2のスイッチSW2AはポートP21の論理状態をフレーム送受信可(論理状態「FWD」)とすることができる。一方、第2のスイッチSW2Aにおいて、監視時間内に受信する状態通知フレームが、第1のスイッチSW1Aにおいて、対向装置(第2のスイッチSW2A)から自装置(第1のスイッチSW1A)方向へのリンクL121が障害発生であることを示す通知であるRFフレームであった場合には、物理回線PL1の第2の通信リンクL121は障害発生であると判断され、第1のスイッチSW1AはポートP11の論理状態をフレーム送受信不可(論理状態「BLK」)とすることができる。また、RGフレームおよびRFフレームのいずれも未受信の場合には、少なくとも、物理回線PL1の第1の通信リンクL112は障害発生であると判断され、第2のスイッチSW2AはポートP21の論理状態をフレーム送受信不可(論理状態「BLK」)とすることができる。
従来のUDLDは、リンクの障害を検出するために、受信したフレームに含まれる種々のパラメータの解析をソフトウェアによって行う必要があり、リンク障害検出時間が長いという問題があった。
しかしながら、本実施例のリンク障害検出では、互いに、対向装置から自装置方向へ向けて送信された状態通知フレームを監視時間内に受信できるか否かに基づいて、簡単に片方向リンク障害を検出することができる。なお、状態通知フレームの種別は、フレームタイプに基づいて簡単に判断することができる。従って、従来技術に比べて、簡便で、かつ、リンク障害検出時間を短縮化することが可能である。このため、リンク障害が発生した場合におけるリンクの切り換えに要する時間を短縮化することが可能である。
また、リンク障害が解消された場合には、第1のスイッチSW1Aおよび第2のスイッチSW2Aは、監視時間内にRGフレームの受信を再開する。これにより、自動的に障害が発生していたポートの論理状態がフレーム送受信不可(論理状態「BLK」)状態からフレーム送受信可(論理状態「FWD」)状態に設定されて、リンクの状態を障害状態から正常状態に自動的に復旧することができる。
B6.実施例の変形例:
なお、上記実施例では、通常フレームと状態通知フレームとの区別を宛先MACアドレス(状態通知フレームに割り当てられた専用のMACアドレス)により行い、状態通知フレームのRGフレームとRFフレームとの区別を、フレームタイプにより行っている。しかしながら、これに限定されるものではなく、宛先MACアドレスやレイヤ2ヘッダのタイプ、VLAN−IDを、状態通知フレームのRGフレームやRFフレーム、通常フレームの種別に応じて変えることによって区別することも可能である。また、これらの組み合わせによって、状態通知フレームのRGフレームやRFフレーム、通常フレームを区別するようにすることも可能である。
C.変形例:
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
上記実施例では、通信装置としてスイッチを例に説明しているが、ルータに適用可能である。
第1実施例としての通信装置において実行される片方向リンク障害検出を説明するためのブロック図である。 第1実施例としての通信装置において実行される片方向リンク障害検出を説明するためのブロック図である。 リンク障害の監視を開始するための処理フローを示す説明図である。 受信したフレームの処理フローを示す説明図である。 受信したフレームの処理フローを示す説明図である。 受信したフレームの処理フローを示す説明図である。 受信したフレームの処理フローを示す説明図である。 受信したフレームの処理フローを示す説明図である。 受信したフレームの処理フローを示す説明図である。 LHCフレームおよびLHCBフレームフォーマットを示す説明図である。 リンク障害が発生していない状態におけるポート状態管理テーブルの例を示す説明図である。 リンク障害が発生している状態におけるポート状態管理テーブルの例を示す説明図である。 LHCBフレーム監視処理のフローを示す説明図である。 LHCBフレーム監視処理の実行によるポートの監視状態および論理状態の状態遷移の例を示す説明図である。 LHCBフレーム監視処理の実行によるポートの監視状態および論理状態の状態遷移の別の例を示す説明図である。 第1実施例としての通信装置において実行される片方向リンク障害検出を説明するためのブロック図である。 第2実施例としての通信装置において実行される片方向リンク障害検出を説明するためのブロック図である。 リンク障害の監視を開始するための処理フローを示す説明図である。 受信したフレームの処理フローを示す説明図である。 受信したフレームの処理フローを示す説明図である。 受信したフレームの処理フローを示す説明図である。 受信したフレームの処理フローを示す説明図である。 RGフレームおよびRFフレームフォーマットを示す説明図である。 リンク障害が発生していない状態におけるポート状態管理テーブルの例を示す説明図である。 リンク障害が発生している状態におけるポート状態管理テーブルの例を示す説明図である。 状態通知フレーム監視処理のフローを示す説明図である。 状態通知フレーム監視処理の実行によるポートの監視状態および論理状態の状態遷移の例を示す説明図である。 状態通知フレーム監視処理の実行によるポートの監視状態および論理状態の状態遷移の別の状態遷移状態を示す説明図である。
符号の説明
100…管理部
100A…管理部
200…フレーム転送処理部
200A…フレーム転送処理部
300A…状態通知フレーム送信部
400…宛先判定部
400A…宛先判定部
410…フレーム種別判定部
410A…フレーム種別判定部
420…宛先検索部
420A…宛先検索部
430…宛先テーブル
430A…宛先テーブル
440…ポート状態判定部
440A…ポート状態判定部
450…ポート状態管理テーブル
450A…ポート状態管理テーブル
460…判定結果生成部
460A…判定結果生成部
470…状態通知フレーム監視部
470A…状態通知フレーム監視部
PL1…物理回線
L112…第1の通信リンク
L121…第2の通信リンク
SW1…第1のスイッチ
SW2…第2のスイッチ
SW1A…第1のスイッチ
SW2A…第2のスイッチ

Claims (12)

  1. ネットワークを構成する通信装置であり、自通信装置のある一つのポートと対向通信装置の対応する一つのポートとの間を接続する一つの物理回線の双方向リンクとしての、前記自通信装置から前記対向通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第1の通信リンクと、前記対向通信装置から前記自通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第2の通信リンクのうち、少なくとも一方の障害を検出することが可能な通信装置であって、
    前記一つの物理回線の前記双方向リンクとしての前記第1の通信リンクと前記第2の通信リンクを介してフレームの転送を実行するフレーム転送処理部と、
    前記自通信装置から前記対向通信装置へ向けて、前記フレーム転送処理部から、前記一つの物理回線の前記双方向リンクのうちの前記第1の通信リンクを介して、リンク正常性確認フレームを送信するリンク正常性確認フレーム送信部と、
    前記自通信装置から送信された前記リンク正常性確認フレームが前記一つの物理回線の前記第1の通信リンクを介して前記対向通信装置で受信された場合に、受信した前記リンク正常性確認フレームが前記対向通信装置から、前記第1の通信リンクとともに前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第2の通信リンクを介して前記自通信装置へ向けて折り返して送信されて前記フレーム転送処理部により受信される折り返しリンク正常性確認フレームを監視することにより、前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第1の通信リンクまたは前記第2の通信リンクの障害検出を行なう折り返し正常性確認フレーム監視部と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置であって、
    前記折り返し正常性確認フレーム監視部は、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信しない場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信不可に設定し、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信した場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信可に設定する
    ことを特徴とする通信装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の通信装置であって、
    前記リンク正常性確認フレームは、宛先MACアドレスにリンク障害監視用の専用MACアドレスが設定され、さらに折り返し識別子を含んでおり、
    前記通信装置は、受信フレームの宛先MACアドレスに前記専用MACアドレスが設定されているか否かに基づいて前記受信フレームが前記リンク正常性確認フレームか否かを判断し、前記リンク正常性確認フレームの折り返し識別子に基づいて前記折り返しリンク正常性確認フレームを送信するか否かを判断する宛先判定部を備えることを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1ないし請求項3いずれか一項に記載の通信装置であって、
    前記フレーム転送処理部は、通常フレームよりも前記リンク正常性確認フレームまたは前記折り返しリンク正常性確認フレームを優先的に処理することを特徴とする通信装置。
  5. 第1の通信装置のある一つのポートと第2の通信装置の対応する一つのポートとの間を接続する一つの物理回線の双方向リンクとしての、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第1の通信リンクと、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第2の通信リンクのうち、少なくとも一方の障害を検出することが可能な通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置へ向けて、前記一つの物理回線の前記双方向リンクのうちの前記第1の通信リンクを介して、リンク正常性確認フレームを送信し、
    前記第2の通信装置は、前記リンク正常性確認フレームを受信した場合には、受信した前記リンク正常性確認フレームを折り返しリンク正常性確認フレームとして、前記第1の通信リンクとともに前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第2の通信リンクを介して前記第1の通信装置へ向けて折り返して送信し、
    前記第1の通信装置は、前記折り返しリンク正常性確認フレームの受信を監視することにより、前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第1の通信リンクまたは前記第2の通信リンクの障害検出を行なう
    ことを特徴とする通信システム。
  6. 請求項5記載の通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信しない場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信不可に設定し、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信した場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信可に設定する
    ことを特徴とする通信システム。
  7. 請求項5または請求項6記載の通信システムであって、
    前記リンク正常性確認フレームは、宛先MACアドレスにリンク障害監視用の専用MACアドレスが設定され、さらに折り返し識別子を含んでおり、
    前記第2の通信装置は、受信フレームの宛先MACアドレスに前記専用MACアドレスが設定されているか否かに基づいて前記受信フレームが前記リンク正常性確認フレームか否かを判断し、前記リンク正常性確認フレームの折り返し識別子に基づいて前記折り返しリンク正常性確認フレームを送信するか否かを判断することを特徴とする通信システム。
  8. 請求項ないし請求項いずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記第1および第2の通信装置は、通常フレームよりも前記リンク正常性確認フレームまたは前記折り返しリンク正常性確認フレームを優先的に処理することを特徴とする通信システム。
  9. 第1の通信装置のある一つのポートと第2の通信装置の対応する一つのポートとの間を接続する一つの物理回線の双方向リンクとしての、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第1の通信リンクと、前記第2の通信装置から前記第1の通信装置の方向へのフレーム転送を行なう第2の通信リンクのうち、少なくとも一方の障害を検出する通信障害検出方法であって、
    前記第1の通信装置が、前記第2の通信装置へ向けて、前記一つの物理回線の前記双方向リンクのうちの前記第1の通信リンクを介して、リンク正常性確認フレームを送信し、
    前記第2の通信装置が、前記リンク正常性確認フレームを受信した場合には、受信した前記リンク正常性確認フレームを折り返しリンク正常性確認フレームとして、前記第1の通信リンクとともに前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第2の通信リンクを介して前記第1の通信装置へ向けて折り返して送信し、
    前記第1の通信装置が、前記折り返しリンク正常性確認フレームの受信を監視することにより、前記一つの物理回線の前記双方向リンクを構成する前記第1の通信リンクまたは前記第2の通信リンクの障害検出を行なう
    ことを特徴とする通信障害検出方法。
  10. 請求項9記載の通信障害検出方法であって、
    前記第1の通信装置は、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信しない場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信不可に設定し、前記折り返しリンク正常性確認フレームを受信した場合には、前記ポートの論理状態をフレーム送受信可に設定する
    ことを特徴とする通信障害検出方法。
  11. 請求項9または請求項10記載の通信障害検出方法であって、
    前記リンク正常性確認フレームは、宛先MACアドレスにリンク障害監視用の専用MACアドレスが設定され、さらに折り返し識別子を含んでおり、
    前記第2の通信装置は、受信フレームの宛先MACアドレスに前記専用MACアドレスが設定されているか否かに基づいて前記受信フレームが前記リンク正常性確認フレームか否かを判断し、前記リンク正常性確認フレームの折り返し識別子に基づいて前記折り返しリンク正常性確認フレームを送信するか否かを判断することを特徴とする通信障害検出方法。
  12. 請求項9ないし請求項11いずれか一項に記載の通信障害検出方法であって、
    前記第1および第2の通信装置は、通常フレームよりも前記リンク正常性確認フレームまたは前記折り返しリンク正常性確認フレームを優先的に処理することを特徴とする通信障害検出方法。
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