JP5085303B2 - 運動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体が直線運動するのを案内するスプラインやねじ軸を回転させてナットを相対的に直線運動させるねじ装置などの運動装置に関する。
スプラインは、略円柱状の軌道軸と、移動部材として円筒状の外筒を組み付けてなり、移動体が直線運動するのを案内する運動案内装置として用いられる。一般に外筒が移動体に取り付けられ、軌道軸が固定側に取り付けられる。軌道軸に対して外筒が相対的に円滑に移動できるように、軌道軸と外筒との間には転がり運動可能に複数のボール、ローラなどの転動体が介在される。スプラインは、転動体がトルクを負荷することができるので、移動体の直線運動を案内するだけでなく、移動体にトルクを伝動する装置として用いられる。
ねじ装置として、ねじ軸の外周面の螺旋状のボール転走溝と、移動部材としてのナットの内周面の螺旋状の負荷ボール転走溝との位置を合わせ、これらの間に転がり運動可能に多数のボールを介在させたボールねじが知られている。このボールねじは、ボールが循環できるように、ナットにボール循環路の一部を構成する無負荷戻し通路が形成される。ナットに対してねじ軸を回転させたときの摩擦係数は、ボールの転がり運動によって低減される。ボールねじは、工作機械の送り機構、位置決め機構、自動車のステアリングなどの様々な分野で多用されている。
ところで、スプラインやねじ装置などの運動装置を相手部品に固定する方法として、移動部材と相手部品の間にトルクを伝達するキーを用いてこれらを締結するキー固定方法が知られている(特許文献1参照)。このキー固定方法においては、キーを挿入するためのキー溝を移動部材に形成する。キーは規格化されていて、それに対応するキー溝を移動部材に形成しなければならないことから、キー締結方法はある程度の大きさのある運動装置に対して有効的に使用される。
また、一方で、小型の運動装置を相手部品に固定する方法として、ピンを用いてこれらを締結するピン固定方法も知られている。小型の運動装置では、装置自体にかかるトルクも小さくなるので、ピンを用いた締結によりトルクを伝達することができる。このピン固定方法において、運動装置の移動部材にピンを挿入するためのピン穴を設ける。相手部品にもあらかじめ、移動部材のピン穴に対応する位置にピン貫通孔が設けられている。相手部品に移動部材を挿入し、移動部材のピン穴と相手部品のピン貫通孔の位相を合わせて、これらにピンを打ち込む。
特開平7−35137号公報(図1参照)
近年、運動装置が取り付けられる相手部品の小型化に伴い、運動装置も小型化が要求されている。当然、運動装置が小型化すると、移動部材の肉厚も薄くなってくる。
このような小型の運動装置を相手部品に固定する場合、上述のキー固定方法においては、規格化されているキーに合わせてキー溝を運動装置の移動部材に形成しなくてはならない。移動部材の肉厚が薄くなった運動装置では、キー溝形成のためのスペースを十分に確保することができず、キー溝の形成は困難である。
また、上述のピン固定方法により運動装置を相手部品に取り付ける場合、ピン穴を設けるスペースには問題がない。しかしながら、ピンの直径も例えば1mm程度に小さくなることもあるため、移動部材のピン穴と相手部品のピン貫通孔の位相を合わるのは困難である。実際にピンを挿入する際には、まず光を通すなどして、移動部材のピン穴と相手部品のピン貫通孔の位相合わせを行わなければない。勿論、目視によりピン穴とピン貫通孔の位相を合わせたとしても、ピンを打ち込む際にずれてしまっていたりすることもあり、その作業は困難を伴う。
そこで本発明は、小型化しても、相手部品への固定が容易なスプラインやねじ装置などの運動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、転動体転走部が形成された軌道軸と、前記軌道軸に相対的に移動可能に組み付けられ、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部を含む転動体循環路を有する移動部材と、前記移動部材の前記転動体循環路に配列される複数の転動体と、前記移動部材の外周面に軸方向端部から軸方向に沿って所定位置まで形成された、相手部品固定用ピンを案内するための案内溝と、を備え、前記移動部材は、前記負荷転動体転走部を有すると共に、前記転動体循環路の一部を構成する無負荷戻し通路を有する移動部材本体と、前記移動部材本体の移動方向の両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記無負荷戻し通路とを接続する方向転換路を有する一対の蓋部材とを有し、前記案内溝が少なくとも一つの蓋部材から前記移動部材本体に亘って形成され、前記蓋部材の案内溝は前記移動部材本体側の端部から前記移動部材の端部に向かって幅広になっている運動装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の運動装置において、前記案内溝に、前記案内溝より深く掘り下げて、前記相手部品固定用ピンを嵌合させるための位置決め穴が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の運動装置において、前記位置決め穴が前記案内溝の最奥端部に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の運動装置において、前記位置決め穴の径が前記案内溝の軌道軸直交方向の幅よりわずかに小さいことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、転動体転走部が形成された軌道軸、前記軌道軸に相対的に移動可能に組み付けられ、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部を含む転動体循環路を有する移動部材、前記移動部材の前記転動体循環路に配列される複数の転動体、並びに前記移動部材の外周面に軸方向端部から軸方向に沿って所定位置まで形成された案内溝を有する運動装置と、前記運動装置の前記移動部材が挿入される移動部材挿入部と、前記移動部材挿入部の内周面に繋がるピン貫通孔を有する相手部品と、前記ピン貫通孔に挿入されるとともに、前記移動部材の前記案内溝に係合して前記相手部品と前記移動部材とを固定する相手部品固定用ピンと、を備え、前記運動装置の前記移動部材は、前記負荷転動体転走部を有すると共に、前記転動体循環路の一部を構成する無負荷戻し通路を有する移動部材本体と、前記移動部材本体の移動方向の両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記無負荷戻し通路とを接続する方向転換路を有する一対の蓋部材とを有し、前記案内溝が少なくとも一つの蓋部材から前記移動部材本体に亘って形成され、前記蓋部材の案内溝は前記移動部材本体側の端部から前記移動部材の端部に向かって幅広になっている相手部品への運動装置の固定構造である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の相手部品への運動装置の固定構造において、前記案内溝の軌道軸直交方向の幅が前記相手部品固定用ピンの径よりわずかに大きいことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の相手部品への運動装置の固定構造において、前記案内溝に、前記案内溝より深く掘り下げて、前記相手部品固定用ピンを嵌合させるための位置決め穴が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の相手部品への運動装置の固定構造において、前記位置決め穴が前記案内溝の最奥端部に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の相手部品への運動装置の固定構造において、前記相手部品への運動装置の固定構造が、前記相手部品に対する前記移動部材の軸方向の移動を止めるための止め輪をさらに備えていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、転動体転走部が形成された軌道軸と、前記軌道軸に相対的に移動可能に組み付けられ、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部を含む転動体循環路を有する移動部材と、前記移動部材の前記転動体循環路に配列される複数の転動体と、前記移動部材の外周面に軸方向端部から軸方向に沿って所定位置まで形成された、相手部品固定用ピンを案内するための案内溝とを備える運動装置を相手部品へ取り付けるための相手部品への運動装置の固定方法において、前記移動部材は、前記負荷転動体転走部を有すると共に、前記転動体循環路の一部を構成する無負荷戻し通路を有する移動部材本体と、前記移動部材本体の移動方向の両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記無負荷戻し通路とを接続する方向転換路を有する一対の蓋部材とを有し、前記案内溝が少なくとも一つの蓋部材から前記移動部材本体に亘って形成され、前記蓋部材の案内溝は前記移動部材本体側の端部から前記移動部材の端部に向かって幅広になっており、前記相手部品は前記運動装置の前記移動部材が挿入される移動部材挿入部と、前記移動部材挿入部の内周面に繋がるピン貫通孔を有しており、前記相手部品と前記移動部材とを固定する相手部品固定用ピンを前記ピン貫通孔に挿入して、前記相手部品の移動部材挿入部の内周面での前記相手部品固定用ピンの突出部の長さが前記案内溝の深さ以下となるように前記相手部品固定用ピンを突き出させるピン挿入工程と、前記相手部品固定用ピンの突出部が前記移動部材の軸方向端部から前記案内溝に沿って案内されるように前記移動部材挿入部に前記移動部材を挿入する移動部材挿入工程と、を備える相手部品への運動装置の固定方法である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の相手部品への運動装置の固定方法において、前記案内溝に、前記案内溝より深く掘り下げて、前記相手部品固定用ピンを嵌合させるための位置決め穴が形成されており、前記移動部材挿入工程において、前記相手部品固定用ピンを前記位置決め穴まで案内した後、前記相手部品固定用ピンを前記位置決め穴に押し込むことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の相手部品への運動装置の固定方法において、前記移動部材挿入工程の後に、止め輪を使用して、前記相手部品に対する前記移動部材の軸方向の移動を止める移動部材固定工程をさらに備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、運動装置の移動部材の肉厚が薄くても回転止めを設けることができる。また、移動部材に相手部品固定用ピンを案内するための案内溝を形成するので、移動部材を相手部品に固定する作業が容易になる。さらに、案内溝の入り口がラッパ状に形成されるので、相手部品固定用ピンを案内溝に差し込むのが容易になる。
請求項2に記載の発明によれば、案内溝に沿って相手部品固定用ピンを位置決め穴まで案内することができる。相手部品固定用ピンが位置決め穴まで案内されたら、相手部品固定用ピンを位置決め穴に押し込むことで、移動部材を相手部品に固定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、相手部品固定用ピンが案内溝の最奥端部に突き当たったときに相手部品固定用ピンを押し込めば、相手部品固定用ピンを位置決め穴に押し込むことができる。
請求項4に記載の発明によれば、相手部品固定用ピンが案内溝に沿って移動することができる。
請求項に記載の発明によれば、運動装置の移動部材の肉厚が薄くても回転止めを設けることができる。また、移動部材に相手部品固定用ピンを案内するための案内溝を形成するので、移動部材を相手部品に固定する作業が容易になる。さらに、案内溝の入り口がラッパ状に形成されるので、相手部品固定用ピンを案内溝に差し込むのが容易になる。
請求項に記載の発明によれば、相手部品固定用ピンが案内溝に沿って移動することができる。
請求項に記載の発明によれば、案内溝に沿って相手部品固定用ピンを位置決め穴まで案内することができる。相手部品固定用ピンが位置決め穴まで案内されたら、相手部品固定用ピンを位置決め穴に押し込むことで、移動部材を相手部品に固定することができる。
請求項に記載の発明によれば、相手部品固定用ピンが案内溝の最奥端部に突き当たったときに相手部品固定用ピンを押し込めば、相手部品固定用ピンを位置決め穴に押し込むことができる。
請求項に記載の発明によれば、相手部品固定用ピンが移動部材の回り止めをし、止め輪が移動部材の軸方向の移動を止めるので、移動部材を相手部品に固定することができる。
請求項10に記載の発明によれば、相手部品固定用ピンが移動部材の案内溝に沿って案内されるので、移動部材を相手部品に固定するのが容易になる。さらに、案内溝の入り口がラッパ状に形成されるので、相手部品固定用ピンを案内溝に差し込むのが容易になる。
請求項1に記載の発明によれば、案内溝に沿って相手部品固定用ピンを位置決め穴まで案内することができる。相手部品固定用ピンが位置決め穴まで案内されたら、相手部品固定用ピンを位置決め穴に押し込むことで、移動体を相手部品に固定することができる。
請求項1に記載の発明によれば、相手部品固定用ピンが移動部材の回り止めをし、止め輪が移動部材の軸方向の移動を止めるので、移動部材を相手部品に固定することができる。
図1及び図2は、運動装置の一種であるスプラインに本発明を適用した実施形態を示す。このスプラインは、軌道軸として、断面がほぼ円形状に形成されたスプライン軸1と、移動部材として、スプライン軸に対して相対的に直線運動可能に組み付けられた外筒2と、を備える。外筒2はスプライン軸1を囲む円筒形状に形成される。外筒2とスプライン軸1との間には、転がり運動可能に複数のボール3が介在される。スプライン軸1に対する外筒2の直線運動は相対的なものであって、スプライン軸1又は外筒2のいずれか一方が可動側(移動体)に、残りが固定側に取り付けられる。
スプライン軸1は中実丸棒又は中空丸棒からなる。スプライン軸1には、転動体が転がり運動する転動体転走部として、軸線方向に伸びるボール転走溝1aが形成される。この実施形態においては、スプライン軸1の外周面には軸方向に伸びる4条のボール転走溝1aが形成される。各ボール転走溝1aの断面形状は、曲率半径が一定のサーキュラアーク溝形状に形成される。
スプライン軸1の材質には、好ましくは軸受け鋼、炭素工具鋼等の焼入れに適した材質が用いられる。ボール転走溝1aの表面を直接ボール3(図5参照)が転動するので、ボール転走溝1aの表面には焼入れ等の熱処理が施されるのが望ましい。
外筒2はスプライン軸1に対して直線運動できるが、スプライン軸1のトルクを外筒2に伝動できるように、外筒2はスプライン軸1の周囲を回転運動できない。スプライン軸1のボール転走溝1aは、外筒2がスプライン軸1の周囲を矢線A方向に回転する場合に荷重を負荷するボール転走溝1a−1と、矢線B方向に回転する場合に荷重を負荷するボール転走溝1a−2と、から構成される。互いに隣接するボール転走溝1a−1とボール転走溝1a−2が一つのグループとなって、相反するA方向及びB方向の荷重を負荷できるようになっている。図1に示されるスプラインにおいては、2グループで合計4条のボール転走溝1aがスプライン軸1の外周面に形成されている。グループの数は、伝動するトルクの大きさに応じて様々に設定される。
外筒2は中空の筒形状である。外筒2は、移動部材本体としての中央の外筒本体9と、外筒本体9の軸線方向の両端部に設けられる一対の蓋部材としてのエンドキャップ8と、から構成される。
外筒2の外周面には軸線方向の端部から外筒本体9の所定の位置まで、相手部品固定用ピンを案内するための案内溝12が形成される。この案内溝12に、外筒2を相手部品に固定するための相手部品固定用ピン20が案内される。案内溝12及び相手部品固定用ピン20については後述する。
図3は、外筒本体9を示す。外筒本体9の外周面は円筒形状である。外筒本体9の内周面は、ほぼ円筒形状に形成されると共に、軸線方向に伸びる負荷転動体転走部としての負荷ボール転走溝9aを有する。負荷ボール転走溝9aは、その断面がスプライン軸1のボール転走溝1aと同様にサーキュラアーク溝形状に形成され、対向するスプライン軸1のボール転走溝1aとで負荷ボール転走路を形成する。また、外筒本体9の内周面には、負荷ボール転走溝9aと平行に伸びる無負荷戻し通路9bが形成される。一つの負荷ボール転走溝9aと、一つの無負荷戻し通路9bとが、一組のボール循環路を構成する。負荷ボール転走溝9aはボール3が転動する際の軌道になるので、所定の硬度を有すると共に表面粗さも低減しているのが望ましい。
外筒2の材質には、好ましくは軸受け鋼、炭素工具鋼等の焼入れに適した材質が用いられる。外筒2は完全な円筒形でなくても、軸線方向に切断された所謂開放形であってもよい。
図4は、外筒本体9の軸線方向の端部に取付けられるエンドキャップ8の斜視図を示す。エンドキャップ8には、外筒本体9の負荷ボール転走溝9aと無負荷戻し通路9bとを接続するU字状の方向転換路8aが形成される。エンドキャップ8の内周面には、スプライン軸1のボール転走溝1aと僅かなすきまを介して対向するシール突部8bが形成される。また、エンドキャップ8には、外筒本体9に対するエンドキャップ8の位置を決める位置決め用スタッド8cが突設されている。スタッド8cを外筒本体9の基準溝9dに嵌合させることによって、エンドキャップ8が外筒本体9に対して正確に位置決めされる。さらに、エンドキャップ8には、エンドキャップ8を外筒本体9に取り付けるための通し穴8dが開けられる。通し穴8dにねじやボルトを通し、外筒本体9のねじ穴9eにねじ込むことで、エンドキャップ8が外筒本体9に取り付けられる。エンドキャップ8は複雑な形状をしていることから、合成樹脂の射出成型、又は金属の射出成型によって製造される。
図5は、スプライン軸1のボール転走溝1aと外筒本体9の負荷ボール転走溝9aとの間に介在されるボール3を示す。上述のように、外筒本体9の負荷ボール転走溝9aは、スプライン軸1のボール転走溝1aに対向する。ボール3は、これらの間に挟まれて圧縮荷重を受ける。スプライン軸1に対して外筒2を軸線方向に移動させると、ボール3が転がり運動する。一方、外筒本体9の無負荷戻し通路9bの深さは、負荷ボール転走溝9aの深さよりも深い。無負荷戻し通路9bにおいては、ボール3の周囲に僅かなすきまがあり、ボール3は後続のボール3に押されながら移動する。ボール3の材質は、一般の軸受けに用いられる転動体と同様に鋼製である。
図6は、外筒2に形成されるボール循環路10を示す。外筒本体9とエンドキャップ8とを組み合わせると、ボール3を循環させるためのサーキット状のボール循環路10が形成される。ボール循環路10は、外筒本体9の負荷ボール転走溝9aと、外筒本体9の無負荷戻し通路9bと、エンドキャップ8のU字状の方向転換路8aから構成される。外筒2の全体の肉を薄くするために、この実施形態のボール循環路10は、その全域においてスプライン軸1に向けて開放されている。ボール循環路10に配列されたボール3は、スプライン軸1と面した状態で該ボール循環路10内を循環する。
外筒2をスプライン軸1に沿って移動させると、スプライン軸1のボール転走溝1aと外筒2の負荷ボール転走溝9aとの間に挟まれているボール3が、これらの間を転がり運動する。負荷ボール転走溝9aの一端まで到達したボールは、方向転換路8a内に入る。方向転換路8a内でボール3は荷重から解放され、後続のボール3に押されながら方向転換路8a内を移動する。方向転換路8a内でその転走方向を反転させたボール3は、無負荷戻し通路9b内に入る。無負荷戻し通路9bを通過したボール3は、反対側の方向転換路8aから再び負荷ボール転走溝9aに入る。以上により、ボールの循環が行われる。
以下に案内溝12及び相手部品固定用ピン20について詳述する。図1および図2に示されるように、外筒2の外周面には、外筒2を固定側又は移動体の相手部品に取り付ける際に相手部品固定用ピン20を案内するための案内溝12が形成される。案内溝12は外筒2の軸線方向の端部から外筒本体9の所定の位置まで、エンドキャップ8と外筒本体9に跨って形成される。この実施形態のスプラインは小型のものであり、外筒2の直径は例えば10mm以下に設定される。一例として、外筒2の直径が6mm、スプライン軸1の直径が4mmに設定される場合、円筒形の外筒2の厚さは1mm程度となり、この厚さに案内溝12と、後述する位置決め穴13が形成される。案内溝12のスプライン軸直交方向の幅は、相手部品固定用ピン20を案内することから、ピンの直径dよりもわずかに大きく設定される(図8(a)参照)。
案内溝12は上述の通り、エンドキャップ8と外筒本体9に跨って形成される。エンドキャップ8に形成される案内溝12は、図1に示すように、外筒2端部側が外筒本体9側より幅広に形成される。このようにエンドキャップにおける案内溝12をラッパ状に形成することにより、相手部品固定用ピンを案内溝12に通しやすくなる。なお、加工都合上、外筒本体9における案内溝12は、スプライン軸1に沿って均一の幅でストレートに形成される。
また、図1および図2に示されるように、案内溝12の最奥端部には位置決め穴13が形成される。位置決め穴13は相手部品固定用ピン20の形状に合わせて略円形である。位置決め穴13は案内溝12と面一に形成されており、案内溝12の最奥壁部と位置決め穴13の奥側壁部が連続するように形成されている。後述するが、位置決め穴13には、案内溝12に案内された相手部品固定用ピン20が嵌合される。位置決め穴13に嵌合された相手部品固定用ピン20が、外筒2を相手部品に対し軸方向に固定する役割を果たす。また、この役割を果たす限りにおいて、位置決め穴13の位置は案内溝12の最奥端部に限らず、外筒本体9上の案内溝12のいずれの位置に形成されていても良い。
次に、本実施形態のスプラインを相手部品(ハウジング)に取り付ける方法について、図7及び図8を参照して説明する。
相手部品21にはあらかじめ、外筒2を固定するために相手部品固定用ピン20を通すためのピン貫通孔22が開いている。ピン貫通孔22の大きさは、通常、相手部品固定用ピン20を押し込んだ時にしまりばめされる大きさである。
最初に、図7(a)の上面図に示すように、相手部品固定用ピン20を相手部品21のピン貫通孔22に押し込む。この際、相手部品固定用ピン20は相手部品21の外側から挿入し、相手部品21の外筒挿入部23から突出させる。相手部品21の外筒挿入部23の内周面からの相手部品固定用ピン20の突出部20aは、外筒2を相手部品21の外筒挿入部23に挿入した後に案内溝12で案内されるので、突出部20aの長さhが案内溝12の深さ以下となるようにする。
相手部品固定用ピン20を相手部品21の外筒挿入部23の内周面から突出させる作業は、ピン固定用治具を用いてもよい。その場合は、相手部品21の外筒挿入部23にまずピン固定用治具を挿入する。ついで、外側から相手部品のピン貫通孔22に相手部品固定用ピン20を押し込む。相手部品固定用ピン20がピン固定用治具に当接したところで、相手部品固定用ピン20を位置決めし、ピン固定用治具を抜き出す。このようにピン固定用治具を用いることで、相手部品固定用ピン20の突出部20aの長さの調整を容易に行うことができる。
次に、スプラインを相手部品21に取り付ける。相手部品21に取り付けられるスプラインは上述のように、スプライン軸1と外筒2が組み付けられた状態である。相手部品21の内周面から突出している相手部品固定用ピン20の突出部20aを、外筒2の案内溝12の軸方向端部に合わせる。このとき、外筒2の軸方向端部、つまりエンドキャップ8の外周面に形成された案内溝12は、外筒端部側が外筒本体側より幅広くなるように、ラッパ状に形成されている。この案内溝12のラッパ形状により、相手部品固定用ピン20の突出部20aが案内溝12の軸方向端部に多少ずれて位置合わせされても、ずれが吸収されて、相手部品固定用ピン20の突出部20aを自然に案内溝12に沿わせることができる。
相手部品固定用ピン20の突出部20aの案内溝12に対する位置決めが終わると、図7(b)の側面図に示すように、そのまま相手部品固定用ピン20の突出部20aが案内溝12に沿って案内されるように、相手部品21の外筒挿入部23に外筒2を挿入する。案内溝12に案内されている相手部品固定用ピン20の突出部20aが案内溝12の最奥壁部12aに突き当たったところで(図8(b)参照)、相手部品固定用ピン20を、相手部品21の外側より位置決め穴13に押し込む。これにより、図7(c)の上面図に示すように、外筒2が相手部品21に取り付けられ、相手部品固定用ピン20により相手部品21に対し外筒2が軸方向に固定される。また、相手部品21から外筒2まで相手部品固定用ピン20を通すことで外筒2の回転も止めることができる。
相手部品固定用ピン20の位置決め穴13への嵌め合いは、しまりばめであると外筒2が歪む恐れがあることから、中間ばめが好ましい。または、接着剤等を用いて相手部品固定用ピン20を位置決め穴13へ固定してもよい。
また、相手部品固定用ピン20をねじの先にピンがついた棒先ねじとし、相手部品21のピン貫通孔22にねじ込むように相手部品固定用ピン20を挿入してもよい。その場合でも、相手部品固定用ピン20は、相手部品21の外筒挿入部23の内周面からの突出部20aの長さhが案内溝12の深さ以下となるように、ピン貫通孔22に挿入される。
また、案内溝12に面一に設けられる位置決め穴13は、必ずしも案内溝12の最奥端部に設けられなくてもよく、外筒本体9の外周面に形成された案内溝12のいずれの位置に設けられても良い。位置決め穴13が案内溝12の最奥端部以外に設けられている場合には、相手部品固定用ピン20の突出部20aを案内溝12の底部に沿わせるようにして外筒2を相手部品21に挿入することにより、容易に位置決め穴13を見つけることができる。
次の本発明の第二の実施形態について説明する。図9に示されるように、この実施形態のスプラインも、第一の実施形態と同様に、スプライン軸1と、スプライン軸に対して相対的に直線運動可能に組み付けられた外筒2と、スプライン軸1のボール転走溝1aと外筒2の負荷ボール転走溝9aからなる負荷ボール転走路を含むボール循環路10を転がる複数のボール3とからなる。第二の実施形態において、第一の実施形態と同一要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
第二の実施形態において、第一の実施形態同様、外筒2には、軸方向端部からスプライン軸1に沿って、相手部品固定用ピン20を案内するための案内溝30が形成されている。しかしながら、第一の実施形態との相違点として、第二の実施形態の案内溝30には位置決め穴が設けられていない。上述のとおり、位置決め穴は、相手部品固定用ピンを嵌合することにより、相手部品に対し外筒を軸方向に固定する役割を果たす。第二の実施形態では、この軸方向固定の機能として、位置決め穴の代わりに、図9に示すように、止め輪31が設けられている。止め輪31は通常の軸方向の位置決めや抜け止めとして使用されているものである。なお、回転については、案内溝30に相手部品固定用ピン20が係合することで、これを阻止することができる。
次に第二の実施形態におけるスプラインを相手部品(ハウジング)に取り付ける方法について説明する。
相手部品21のピン貫通孔22に相手部品固定用ピン20を挿入し、その後、相手部品固定用ピン20の突出部20aが案内溝30の軸方向端部から案内溝30に案内されるように、外筒2を相手部品21の外筒挿入部23に挿入するところまでは、上述の第一の実施形態と同じである。第二の実施形態においては、外筒2を相手部品21の外筒挿入部23に挿入した後、外筒2のエンドキャップ8の外側から止め輪31を取り付け、外筒2の軸方向の移動を防止する。
次に、本発明の第三の実施形態であるねじ装置を説明する。図10は第三の実施形態によるねじ装置の斜視図である。ねじ装置50は、外周面に螺旋状のボール転走溝51aが形成される軌道軸としてのねじ軸51と、内周面に螺旋状の負荷ボール転走溝52aが形成される移動部材としてのナット52と、を備える。ナット52は、ナット本体54と、ナット本体54の軸線方向の両端に取り付けられる蓋部材としてのエンドキャップ55と、を備える。ナット本体54には、ボール循環路の一部を構成する無負荷戻し通路56が形成される。エンドキャップ55には、負荷ボール転走溝52aと無負荷戻し通路56とを接続する方向転換路55aが形成される。ボール循環路には、複数のボール57が配列される。
ナット52の外周面には、エンドキャップ55とナット本体54に跨って案内溝58が形成される。エンドキャップ55に形成される案内溝58は、ナット52の端部側がナット本体54側より幅広に形成される。このようにエンドキャップ55における案内溝58をラッパ状に形成することにより、相手部品固定用ピン59を案内溝12に通しやすくなる。また、案内溝58の最奥端部には位置決め穴60が形成される。位置決め穴60は相手部品固定用ピン59の形状に合わせて略円形である。位置決め穴60には、案内溝58に案内された相手部品固定用ピン59が嵌合される。位置決め穴60に嵌合された相手部品固定用ピン59が、ナット52を相手部品に対し軸方向に固定する役割を果たす。ナット52を相手部品のハウジングに取り付ける方法は上記第一の実施形態のスプラインと同一である。
なお本発明の運動装置は、上記実施形態に限られることなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の実施形態にも具現化できる。例えば、本発明の運動装置は、ピンがトルクを伝達することができれば、小型のスプラインに限られず、大型のスプラインにも適用することができる。また本発明の運動装置は、上記実施形態のエンドキャップ方式のねじ装置以外に、リターンパイプ方式やデフレクタ方式のねじ装置に適用することができる。転動体には、ボールの他にローラを用いることも可能である。
また、各実施例として示した前述の各スプライン及びねじ装置を極力小型化しようとする場合、これら各装置が備える外筒、ナットはその外径が小さなものとなり、外力等により変形し易い。このため、外筒、ナットに設けられる案内溝12(30,58)は必要最小限の深さで、長さも可能な限り短いことが望ましい。この構成により、外筒及びナットの変形を最小限に抑えることができる。
本発明の第一の実施形態のスプラインを示す分解斜視図 本発明の第一の実施形態のスプラインを示す斜視図 外筒本体の斜視図 エンドキャップの斜視図 上記スプラインの軸方向と直交する断面図 外筒に形成されるボール循環路を示す図 スプラインを相手部品(ハウジング)に取り付ける際の工程図(図中(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は上面図) 案内溝に案内される相手部品固定用ピンが位置決め穴に嵌合する過程を示す図 本発明の第二の実施形態のスプラインを示す側面図(一部断面を含む) 本発明の第三の実施形態のねじ装置を示す斜視図(一部断面を含む)
符号の説明
1…スプライン軸(軌道軸),1a…ボール転走溝(転動体転走部),2…外筒(移動部材),3…ボール(転動体),8…エンドキャップ(蓋部材),9…外筒本体(移動部材本体),9a…負荷ボール転走溝(負荷転動体転走部),9b…無負荷戻し通路,10…ボール循環路,12…案内溝,12a…最奥壁部,13…位置決め穴,20…相手部品固定用ピン,20a…突出部,21…相手部品,22…ピン貫通孔,23…外筒挿入部(移動部材挿入部),30…案内溝,31…止め輪,51a…ボール転走溝(転動体転走部),51…ねじ軸(軌道軸),52…ナット(移動部材),52a…負荷ボール転走溝(負荷転動体転走部),54…ナット本体(移動部材本体),55…エンドキャップ(蓋部材),55a…方向転換路,56…無負荷戻し通路,57…ボール(転動体),58…案内溝,59…相手部品固定用ピン,60…位置決め穴

Claims (12)

  1. 転動体転走部が形成された軌道軸と、
    前記軌道軸に相対的に移動可能に組み付けられ、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部を含む転動体循環路を有する移動部材と、
    前記移動部材の前記転動体循環路に配列される複数の転動体と、
    前記移動部材の外周面に軸方向端部から軸方向に沿って所定位置まで形成された、相手部品固定用ピンを案内するための案内溝と、
    を備え
    前記移動部材は、前記負荷転動体転走部を有すると共に、前記転動体循環路の一部を構成する無負荷戻し通路を有する移動部材本体と、前記移動部材本体の移動方向の両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記無負荷戻し通路とを接続する方向転換路を有する一対の蓋部材とを有し、前記案内溝が少なくとも一つの蓋部材から前記移動部材本体に亘って形成され、前記蓋部材の案内溝は前記移動部材本体側の端部から前記移動部材の端部に向かって幅広になっている運動装置。
  2. 前記案内溝に、前記案内溝より深く掘り下げて、前記相手部品固定用ピンを嵌合させるための位置決め穴が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の運動装置。
  3. 前記位置決め穴が前記案内溝の最奥端部に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の運動装置。
  4. 前記位置決め穴の径が前記案内溝の軌道軸直交方向の幅よりわずかに小さいことを特徴とする、請求項2または3に記載の運動装置。
  5. 転動体転走部が形成された軌道軸、前記軌道軸に相対的に移動可能に組み付けられ、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部を含む転動体循環路を有する移動部材、前記移動部材の前記転動体循環路に配列される複数の転動体、並びに前記移動部材の外周面に軸方向端部から軸方向に沿って所定位置まで形成された案内溝を有する運動装置と、
    前記運動装置の前記移動部材が挿入される移動部材挿入部と、前記移動部材挿入部の内周面に繋がるピン貫通孔を有する相手部品と、
    前記ピン貫通孔に挿入されるとともに、前記移動部材の前記案内溝に係合して前記相手部品と前記移動部材とを固定する相手部品固定用ピンと、
    を備え
    前記運動装置の前記移動部材は、前記負荷転動体転走部を有すると共に、前記転動体循環路の一部を構成する無負荷戻し通路を有する移動部材本体と、前記移動部材本体の移動方向の両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記無負荷戻し通路とを接続する方向転換路を有する一対の蓋部材とを有し、前記案内溝が少なくとも一つの蓋部材から前記移動部材本体に亘って形成され、前記蓋部材の案内溝は前記移動部材本体側の端部から前記移動部材の端部に向かって幅広になっている相手部品への運動装置の固定構造。
  6. 前記案内溝の軌道軸直交方向の幅が前記相手部品固定用ピンの径よりわずかに大きいことを特徴とする、請求項に記載の相手部品への運動装置の固定構造。
  7. 前記案内溝に、前記案内溝より深く掘り下げて、前記相手部品固定用ピンを嵌合させるための位置決め穴が形成されていることを特徴とする、請求項5または6に記載の相手部品への運動装置の固定構造。
  8. 前記位置決め穴が前記案内溝の最奥端部に形成されていることを特徴とする、請求項に記載の相手部品への運動装置の固定構造。
  9. 前記相手部品への運動装置の固定構造が、前記相手部品に対する前記移動部材の軸方向の移動を止めるための止め輪をさらに備えていることを特徴とする、請求項に記載の相手部品への運動装置の固定構造。
  10. 転動体転走部が形成された軌道軸と、前記軌道軸に相対的に移動可能に組み付けられ、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部を含む転動体循環路を有する移動部材と、前記移動部材の前記転動体循環路に配列される複数の転動体と、前記移動部材の外周面に軸方向端部から軸方向に沿って所定位置まで形成された、相手部品固定用ピンを案内するための案内溝とを備える運動装置を相手部品へ取り付けるための相手部品への運動装置の固定方法において、
    前記移動部材は、前記負荷転動体転走部を有すると共に、前記転動体循環路の一部を構成する無負荷戻し通路を有する移動部材本体と、前記移動部材本体の移動方向の両端に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記無負荷戻し通路とを接続する方向転換路を有する一対の蓋部材とを有し、前記案内溝が少なくとも一つの蓋部材から前記移動部材本体に亘って形成され、前記蓋部材の案内溝は前記移動部材本体側の端部から前記移動部材の端部に向かって幅広になっており、
    前記相手部品は前記運動装置の前記移動部材が挿入される移動部材挿入部と、前記移動部材挿入部の内周面に繋がるピン貫通孔を有しており、
    前記相手部品と前記移動部材とを固定する相手部品固定用ピンを前記ピン貫通孔に挿入して、前記相手部品の移動部材挿入部の内周面での前記相手部品固定用ピンの突出部の長さが前記案内溝の深さ以下となるように前記相手部品固定用ピンを突き出させるピン挿入工程と、
    前記相手部品固定用ピンの突出部が前記移動部材の軸方向端部から前記案内溝に沿って案内されるように前記移動部材挿入部に前記移動部材を挿入する移動部材挿入工程と、を備える相手部品への運動装置の固定方法。
  11. 前記案内溝に、前記案内溝より深く掘り下げて、前記相手部品固定用ピンを嵌合させるための位置決め穴が形成されており、
    前記移動部材挿入工程において、前記相手部品固定用ピンを前記位置決め穴まで案内した後、前記相手部品固定用ピンを前記位置決め穴に押し込むことを特徴とする、請求項10に記載の相手部品への運動装置の固定方法。
  12. 前記移動部材挿入工程の後に、止め輪を使用して、前記相手部品に対する前記移動部材の軸方向の移動を止める移動部材固定工程をさらに備えることを特徴とする、請求項10に記載の相手部品への運動装置の固定方法。
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