JP5083958B2 - 表示装置及びホワイトバランス調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置及びホワイトバランス調整方法、より詳細には、表示装置で表示させる画像を目的の色温度で表示させる際にホワイトバランスを簡便かつ高精度に調整できするための技術に関する。
例えばPCモニターや液晶テレビなどの表示装置においては、その製造工程においてホワイトバランスの調整が行われる。ここではRGB各色の発色具合が調整され、表示画面において適正な白色が表示されるようにしている。例えば、製造工程中において所定階調の映像を表示装置の表示画面に表示させ、その表示画面をセンサで検出してCIE色度図上の座標値x、yを測定する。そして測定された座標値に基づいて、その座標値が所定の目標値となるようにRGBのそれぞれについて調整を行う。調整は入力映像信号の階調に対する出力階調値を規定するRGBの変換テーブルにおけるゲインやカットオフ値を調整することにより行われる。
一例として、画像の階調が8ビットの256階調であるとき、やや暗いグレー(例えば64階調)と明るいグレー(例えば200階調)を画面に表示し、暗いグレーの階調においてオフセットを調整し、明るいグレーの階調においてゲイン値を調整する。これにより表示装置のホワイトバランスが調整され、その調整値が保存される。
またこのようなホワイトバランスの調整をユーザに開放し、製造工程で予め設定されたホワイトバランスの設定値を、ユーザが更に変更できるようにしたものがある。
図7は、ユーザによる調整が可能な従来のホワイトバランス調整について説明するための図で、表示装置の画面に表示されるユーザインタフェースの画面の一例を示すものである。この例では、RGBの各ゲインとオフセットとを調整するためのユーザインタフェースが表示され、ユーザは、リモコンなどの操作入力装置を用いることにより、これらRGBのゲインとオフセットとを任意に調整できるようになっている。
また多くのPCモニターや液晶テレビ等において、白色の色温度をユーザが選択できるようになっている。例えば、液晶テレビでは、予め複数の標準的な色温度設定が用意され、ユーザはこれらの色温度を任意に選択できるようになっている。そしてPCモニターなどの表示装置では、上記のような複数の標準的な色温度の選択に加えて、ユーザによる色温度の調整を可能としたものが多い。
図8は、予め用意された複数の色温度から任意の色温度を設定可能とした表示装置のユーザインタフェースの画面の一例を示すものである。この例では、赤(R)と青(B)のゲイン調整を可能とするとともに、表示画面の色温度設定を可能としている。ここでは7500Kを中心として、離散的に5段階程度の色温度設定が可能となっている。これにより、例えば白色の色温度を青みがかった白(色温度→高)から、赤みがかった白(色温度→低)の間で予め用意された色温度の中から、ユーザが任意の色温度を選択できるようになっている。
このようなユーザによるホワイトバランスの調整技術に関し、例えば特許文献1には、 画面上に色見本を表示することで、ユーザが色見本を見ながらカーソルを移動させて所望の色温度を選択できる機能が開示されている。ここで特許文献1の画像表示装置は、画面上に色見本を表示する表示手段と、使用者からの入力に応じてカーソルを移動させる移動手段と、使用者から決定の入力があったときに、カーソルの位置に応じてRGBのゲインを調整する調整手段とを備えている。
特開2001−177846号公報
上記のように、PCモニターや液晶テレビなどの表示装置においては、ホワイトバランスの調整をユーザに開放しているものがある。しかしながら、ユーザに解放されている調整は、単純にRGBのゲイン(及びオフセット)を調整するものであり、調整のための知識や測定器がない状況では、調整後の最終的なホワイトポイントが色度表の黒体輻射ラインから簡単にずれてしまい、調整が困難となるという問題が生じる。
例えば、特定の色温度設定にてRGBのゲイン(及びオフセット)を調整してホワイトバランスを調整したとしても、色温度設定を変更するとそのバランスが崩れて階調毎の色温度がずれてしまい、各階調において所望の色温度が得られなくなるという問題が生じる。例えば低階調では緑がかった白になり、高階調では赤みがかった白になる、などの好ましくない現象が生じる。
この場合、特定の色温度設定におけるユーザの調整幅が大きくなればなるほど、ホワイトポイントが黒体輻射ラインから大きくずれやすくなり、他の色温度設定において階調毎の色温度のずれが大きくなって、画質の品位低下が著しくなる。つまり、従来RGBによるホワイトバランス設定では、色温度設定を変更した際に、予期しないRGB調整値が適用され、予期しない画質になってしまうという問題があった。
また特許文献1の技術では、色見本という直感的な表示手法を用いてユーザビリティを向上させているが、複数の典型的な色温度設定を元にユーザが微調整できる機能については開示も示唆もされていない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、予め用意された複数の色温度設定を用いてユーザによる色温度の変更を可能とすることにより、簡単な操作により黒体輻射ラインから大きく外れることなく色温度を調整できるようにした表示装置及びホワイトバランス調整方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の技術手段は、ホワイトバランスを調整するために使用する調整値を、予め定めた複数の色温度設定ごとに記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶している調整値を使用してホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手段とを有し、予め定めた複数の色温度設定ごとにホワイトバランスを調整可能とした表示装置であって、表示装置は、色温度設定ごとに記憶している調整値を変更する調整値変更手段を有し、変更する調整値の変更範囲は、色温度設定ごとに記憶手段に記憶され黒体輻射ラインに基づき予め設定されたデフォルトの調整値に対して、予め設定した一定の範囲内であり、調整値変更手段によって調整値が変更された場合、ホワイトバランス調整手段は、調整値が変更された色温度設定については、変更された調整値を使用してホワイトバランスを調整することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、予め定めた複数の色温度設定を表示装置に表示させる手段と、表示した複数の色温度設定のなかから、表示装置に設定する色温度設定を選択する指示入力を受け付ける手段と、選択された色温度設定に対応する調整値について、調整値の設定変更を行うための画面を表示装置に表示させる手段と、選択された色温度設定に対応する調整値の設定を変更する指示入力を受け付ける手段とを有し、調整値変更手段は、調整値を変更する指示入力に従って、色温度設定ごとに記憶されている調整値を変更することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1または2の技術手段において、調整値は、入力映像信号の階調に対する出力映像信号の階調をRGBのそれぞれについて定めた変換テーブルデータであることを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、調整値の変更は、変換テーブルデータのゲインの調整により行われることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第4の技術手段において、調整値の変更は、映像信号の入力値を出力値に変換する変換関数に係数を乗算することにより実行することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、ホワイトバランスを調整するために使用する調整値を、予め定めた複数の色温度設定ごとに記憶し、記憶した調整値を使用して、予め定めた複数の色温度設定ごとにホワイトバランスを調整可能としたホワイトバランス調整方法であって、予め定めた複数の色温度設定を表示装置の表示画面に表示するステップと、表示した複数の色温度設定のなかから、表示装置に設定する色温度設定を選択する指示入力を受け付けるステップと該選択された色温度設定に対応する調整値について、調整値の設定変更を行うための画面を表示装置に表示させるステップと、選択された色温度設定に対応する調整値の設定を変更する指示入力を受け付けるステップとを有し、調整値を変更する指示入力に従って、色温度設定ごとに記憶している調整値を色温度設定ごとに記憶され黒体輻射ラインに基づき予め設定されたデフォルトの調整値に対して、予め設定した一定の範囲内で変更するステップと、を有することを特徴としたものである。
本発明によれば、予め用意された複数の色温度設定を用いてユーザによる色温度の変更を可能とすることにより、簡単な操作により黒輻射ラインから大きく外れることなく色温度を調整できるようにした表示装置及びホワイトバランス調整方法を提供することができる。
特に本発明によれば、黒体輻射ラインに沿った調整範囲の実現が可能になるため、安全に所望の色温度を得られるようになる。さらに本発明によれば、予め用意された色温度設定を元にしてユーザ調整を行うことによって少ない調整量で調整を行うことができ、短時間で調整することができるようになる。ここでは液晶モジュール固有のホワイトバランスの調整値を維持したまま、さらに色温度を変更する調整を行うことができる。
さらに本発明によれば、ユーザは、予め用意されている色温度設定から所望の色温度設定を選択する操作と、その選択した色温度設定に基づいてRGB各色ゲインを変更する操作とを行うだけでよく、表示装置では調整UI(ユーザインタフェース)を簡単なものとすることができる。
図1は、本発明に係る表示装置の一実施形態の構成例を説明するためのブロック図で、本発明の表示装置を液晶テレビに適用した例を示すものである。
表示装置1のAVセレクタ13には、アンテナ10で受信してチューナ部11で選局され復調された放送映像信号や、外部機器等から外部入力端子12に外部入力信号が入力され、AVセレクタ13によってその出力信号が選択される。
分離部14では、AVセレクタ13から出力された信号を映像信号、データ信号、音声信号等に分離する。デコーダ部15では、分離された信号に対してデコード処理を行う。データ信号には、EPG(電子番組表)の番組情報や、OSD(on screen display)表示用のコード信号などが含まれる。
デコーダ部15でデコード処理された音声信号は、音声処理部16で音声処理され、スピーカ17から音声出力される。
またデコーダ部15でデコード処理された映像信号やデータ信号は、ビデオプロセッサ18に入力する。ビデオプロセッサ18は、映像信号処理部181とホワイトバランス調整部182とを有している。映像信号処理部181は、ADC(A/D変換処理)、YC分離処理、IP変換処理、マトリクス変換処理、あるいはその他映像処理を適宜必要に応じて実行し、RGB信号を出力する。
ホワイトバランス調整部182は、映像信号処理部181から出力された映像のRGB信号を入力し、ホワイトバランスの調整を行う。またここでは、ガンマ補正処理も実行される。表示装置1では、予め複数の色温度設定が用意されていて、各色温度設定ごとに予めホワイトバランスが調整されている。これら複数の色温度設定のそれぞれにおけるホワイトバランスの調整値は、表示装置1の生産工程において設定され、EEPROMなどの不揮発性メモリ19に保持させる。調整値としては、映像信号の入力階調に対する出力階調をRGBのそれぞれについて規定するRGB変換テーブルデータが用いられる。
不揮発性メモリ19に保持されているRGB変換テーブルデータは、ビデオプロセッサ18のホワイトバランス調整部182における出力値の設定に用いられる。ここでは表示装置1で用意された複数の色温度設定の中からユーザが任意の色温度設定を選択すると、その色温度設定に従って予め設定されているRGB各色の変換テーブルデータが使用され、その変換テーブルデータに従って映像信号が変換され、変換された出力値で映像信号が出力される。
そして表示装置1では、複数の色温度設定のいずれかをユーザにより選択可能とし、これら複数の色温度設定のいずれかが選択されているときに、その色温度設定に対して設定されているRGB変換テーブルデータに対して、RGBのそれぞれについてユーザによるRGBゲイン調整を可能としている。ユーザは、表示装置1の液晶モジュール20に表示された調整UIを確認しながら、図示しないリモコンなどの操作入力手段を使用しRGBゲインを任意に変更して調整を行う。
ユーザによりRGBゲインが調整されたRGB変換テーブルデータは、新たに不揮発性メモリ19に記憶され、ビデオプロセッサ18のホワイトバランス調整部182では、その色温度設定値におけるホワイトバランスの調整にそのRGB変換換テーブルデータを用いる。またユーザによりガンマ調整が行われた場合にも、そのEGB変換テーブルデータを使用してRGB出力値を同じ比率で変化させ、RGBの出力値を調整する。
表示装置1は、表示手段として液晶モジュール20を備えている。液晶モジュール20は、液晶パネルによる表示デバイスとバックライトとを備えている。液晶パネルは、ホワイトバランス調整部182で出力値が調整された映像信号に従って液晶を駆動することにより映像を表示する。またバックライトは駆動回路と発光体とを備え、駆動回路によって発光体を駆動する。発光体としては、一般的な冷陰極管(CCFL)やLED、あるいは冷陰極管とLEDを併用したハイブリッドタイプのものが適用でされる。
上記の構成において、ホワイトバランスを調整するために使用する調整値を予め定めた複数の色温度設定ごとに記憶する本発明の記憶手段は図1の不揮発性メモリ19が該当し、ホワイトバランスを調整する本発明のホワイトバランス調整手段は図1のホワイトバランス調整部182が該当する。また色温度設定ごとに記憶されている調整値を変更する本発明の調整値変更手段は、ビデオプロセッサ18などの各要素を制御する図示しないマイコンなどの制御部により実現される。
同様に本発明に係る、色温度設定を表示装置の表示画面に表示させる手段、表示した複数の色温度設定のなかから表示装置に設定する色温度設定を選択する指示入力を受け付ける手段、選択された色温度設定に対応する調整値について、調整値の設定変更を行うための画面を表示装置に表示させる手段、選択された色温度設定に対応する調整値の設定を変更する指示入力を受け付ける手段、等においてもマイコンなどの制御部により実現される。また制御部に対するユーザによる操作入力は、図示しないリモコンや、表示装置に設けられた操作入力ボタンなどによって実現させることができる。
次に本発明の実施形態に適用されるホワイトバランス調整についてさらに説明する。
液晶モジュール20が備える液晶パネルは、入力階調によって白色の色度が変化する特性を持っている。例えば、(R,G,B)=(128,128,128)という入力信号を入れたときに液晶パネルが発する白と、(R,G,B)=(255,255,255)という入力信号を入力したときに液晶パネルが発する白は、同じ色ではない。
そこでその差を補償し、入力信号の全階調において白色の色度(ホワイトポイント)が同じになるように調整を行っている(ホワイトバランス調整)。本発明に係る実施形態では、上述のように、予め複数の色温度設定を用意し、各色温度設定ごとにホワイトバランスを予め調整してある。複数の色温度設定は、例えば、例えば、“高”、“高−中”、“中”、“中−低”、“低”のように5段階に設定される。
ここで最も理想的なホワイトバランスは、例えば、入力信号のRGB値に対して図2に示すような調整値を設定することにより実現される。
上述したように本発明に係る実施形態では、表示装置1で予め設定した複数の色温度設定のそれぞれについて、RGBゲインを変更する調整をユーザに解放する。
ここでは、各色温度設定ごとに予め設定してあるワイトバランスが崩れないようにするため、RGBの変換関数に係数(これがゲインとなる)を乗算する処理を行う。
変換の一般式は、RGBの変換関数をそれぞれ、 f_R(input),f_G(input)、f_B(input)とし、RGBゲインをそれぞれg_R、g_G、g_Bとするとき、以下の式で与えられる。
Ouput(G) = g_R × f_R(Input)
Ouput(R) = g_G × f_G(Input)
Ouput(B) = g_B × f_B(Input)
図3は、RGB変換テーブルデータに係数を乗算したときの一例を示す図である。この例では、図3(A)に示すRGB変換テーブルデータの変換関数に対してユーザ設定に基づく係数を乗算する。ここでユーザ設定に基づく係数は、g_R=0.8、g_G=1.1、g_B=0.8であったものとする。この場合、変換関数に上記係数を乗算した後のRGB変換テーブルデータは、図3(B)に示すごとくとなる。表示装置1では、このRGB変換テーブルデータを不揮発性メモリ19に記憶させておき、ホワイトバランス調整部182におけるホワイトバランスの調整処理に使用する。
図4は、本発明に係る表示装置の実施形態における色温度設定とその調整範囲について説明するための色度図である。図4において、P1〜P5は、本実施形態の表示装置1に設定される複数の色温度設定のポイントを示している。この例では、予め設定される色温度設定値は、12000K(P1),10500K(P2),9300K(P3),8000K(P4),6500K(P5)の5点である。6500Kの点はsRGB(standard RGB)に対応している。また図4において、S1〜S5は、それぞれ色温度設定P1〜P5に対応してユーザに開放する色温度の調整範囲であり、Tは従来技術においてユーザに開放されていた色温度の調整範囲である。
図4に示すように、従来技術の一例においては、単純なRGBゲインの調整を広い範囲でユーザに解放していたため、ユーザが調整可能な範囲(調整範囲)Tが大きく、ユーザにより調整された色温度が黒体輻射ラインから大きくずれる危険性がある。この場合、特定の色温度設定におけるユーザの調整幅が大きくなればなるほど、調整後のホワイトポイントが黒体輻射ラインから大きくずれやすくなり、他の色温度設定に変更した際に予期しないRGB調整値が適用され、予期しない画質になってしまうという問題があった。
本発明に係る実施形態では、ユーザに解放するRGBゲインの調整範囲S1〜S5を適正に設定することにより、色度図上のホワイトポイントが黒体輻射ラインから大きくはずれないようにしておく。このように本実施形態では、予め定めた複数の色温度設定におけるRGB調整値に対して、ユーザによるRGBゲインを変更する調整が行われ、このときにその色温度設定における初期値に基づく一定の範囲をユーザによる調整可能な範囲として開放する。このためユーザによる調整値が黒体輻射ラインから大きく外れることがなく、RGB調整値を大幅に乱してしまうことを防ぐことができる。黒体輻射ラインに沿った調整範囲の実現が可能になるため、安全に所望の色温度を得られるようになる。ここでは元の色温度設定におけるホワイトバランスを大きく崩さないようにすることができ、階調によるホワイトポイントのずれを抑えることができる。さらに本実施形態によれば、予め用意された色温度設定を元にしてユーザ調整を行うため、短時間でユーザ調整を行うことができるようになる。
図5は、本発明に係る表示装置における色温度調整のためのユーザインタフェース画面の一例を示す図である。
表示装置1では、ユーザによるメニュー選択に応じて、図5に示すような色温度調整用の設定画面100をユーザインタフェース画面として表示させることができる。ここでこの設定画面100に表示されている選択項目の中から、ユーザの操作によって“色温度”101が選択されると、予め設定された複数の色温度設定を選択可能とする色温度選択部102と、RGBゲインの設定部103〜105が表示される。
色温度選択部102には、予め定められた5点の色温度設定が示されている。ここでは、5点の色温度として、“高”、“高−中”、“中”、“中−低”、“低”の5段階が設定されている。これらの色温度設定の値は、上記の12000K(P1),10500K(P2),9300K(P3),8000K(P4),6500K(P5)に対応している。
ユーザは、リモコンなどの操作入力手段を使用して、これら5点の色温度設定の中から所望の色温度設定を選択することができる。例えばここでは“高−中”が選択されているものとする。この場合、ユーザ調整によりデフォルトの調整値が変更されていなければ、表示装置1のホワイトバランス調整部182では、“高−中”の色温度設定、すなわち10500Kに予め調整されているRGB変換テーブルデータを使用して、入力信号の変換を行う。
そしてここでは、ユーザは、RGBゲインの設定部103〜105に表示されているスライドバー103a,104a,105aを任意に操作して、デフォルトのRGBゲインを変更することができる。この例では、デフォルトのRGBゲインに対して予め設定した調整範囲を+30〜−30の指標で表し、ユーザがその調整範囲の中でスライドバー103a,104a,105aを移動させて任意の指標の値を選択することで、その選択値に基づいて、RGB変換テーブルデータの変換関数に乗算する係数が決定される。この場合、RGBゲインの設定部103〜105の設定値が“0”であれば、その色温度設定におけるデフォルトのRGBゲインを使用することになる。
ユーザ調整により変更されたRGBゲインに基づくRGB変換テーブルデータは、不揮発性メモリ19に保持され、ホワイトバランス調整部182におけるホワイトバランスの調整に使用される。
そして上記のごとくの処理は、図5の色温度選択部102に表示された5点の色温度設定のそれぞれについて実行可能である。例えば、ユーザが色温度選択部102により他の色温度を選択した場合には、表示装置1のホワイトバランス調整部182では、選択された色温度設定に対応して予め設定されたRGB変換テーブルデータを使用してホワイトバランスを調整する。そしてRGBゲインの設定部103〜105によりRGBゲインが変更された場合には、変更されたRGBゲインに基づくRGB変換テーブルデータを不揮発性メモリ19に保持し、ホワイトバランス調整部182におけるホワイトバランスの調整に使用する。
本発明に係る実施形態のホワイトバランス調整方法の実施形態は、ホワイトバランスを調整するために使用する調整値を、予め定めた複数の色温度設定ごとに記憶し、記憶した調整値を使用して、予め定めた複数の色温度設定ごとにホワイトバランスを調整可能とするものである。ここでは、予め定めた複数の色温度設定を表示装置の表示画面に表示するステップと、表示した複数の色温度設定のなかから、表示装置に設定する色温度設定を選択する指示入力を受け付けるステップと、選択された色温度設定に対応する調整値について、調整値の設定変更を行うための画面を表示装置に表示させるステップと、選択された色温度設定に対応する調整値の設定を変更する指示入力を受け付けるステップと、調整値を変更する指示入力に従って、色温度設定ごとに記憶している調整値を変更するステップと、を有している。
図6は、本発明に係るホワイトバランス調整処理の一例を説明するためのフローチャートである。ここでは図1の表示装置1を例としてその処理例を説明する。
まず表示装置1では、ユーザ操作によるメニュー表示要求等に従って色温度調整用のメニュー画面を表示させる(ステップS1)。このメニュー画面は、図5の設定画面100に入る前の上位階層のメニュー画面である。
そしてユーザ操作によって、映像調整項目を選択し(ステップS2)、さらにプロ設定項目を選択する(ステップS3)。そしてプロ設定項目のなかから、色温度項目を選択する(ステップS4)。
本例では、ステップS1のメニュー画面において、例えば“映像調整”、“音声調整”、“省エネ設定”、“本体設定”などの設定項目を選択でき、ここで“映像調整”を選ぶと、さらに映像の“明るさ”や“黒レベル”、“色の濃さ”、“色合い”などの調整項目に加えて“プロ設定”の項目を選択できるメニューが表示される。“プロ設定”は、映像を更にきめ細かく設定するための項目である。“プロ設定”を選択すると、例えば図5に示したような設定画面100が表示される。ここで“色温度”を選択することにより、予め定めた複数の色温度設定が表示される。
このように本例ではステップS1〜ステップS4の操作を行うことにより、目的とする色温度の調整が可能となるが、勿論このようなメニュー設定は一例にすぎず、本発明に係る実施形態では、ユーザ操作に従って、色温度設定の選択とこのときの調整値の変更設定とを可能とする画面を開くことができる構成となっていればよい。
ステップS4で色温度項目が選択されると、次にユーザは、予め表示装置1に設定されている複数の色温度設定ななかから、所望の色温度に最も近い色温度設定を選択する操作を行う(ステップS5)。ここで表示装置1では、色温度設定を選択する指示入力が受け付けられる。色温度設定の選択とは、例えば上記図5に示したような“高”、“高−中”、“中”、“中−低”、“低”の5段階の色温度設定のなかから所望の色温度設定を選択することをさす。
そしてユーザは、選択した色温度設定についてRGBゲインをスライドバーによって調整する(ステップS6)。ここでは表示装置1は、選択された色温度設定に対応する調整値について、調整値の設定変更を行うためのスライドバーを表示した画面を表示させ、調整値の設定をスライドバーにより変更する指示入力を受け付ける。
これにより、ユーザは、選択した色温度設定について予め設定されているRGBの調整値をさらに任意に変更し、所望の色温度に調整することができるようになる。
本発明に係る表示装置の一実施形態の構成例を説明するためのブロック図である。 RGB変換テーブルデータの一例を示す図である。 RGB変換テーブルデータに係数を乗算したときの一例を示す図である。 本発明に係る表示装置の実施形態における色温度設定とその調整範囲について説明するための色度図である。 本発明に係る表示装置における色温度調整のためのユーザインタフェース画面の一例を示す図である。 本発明に係るホワイトバランス調整処理の一例を説明するためのフローチャートである。 ユーザによる調整が可能な従来のホワイトバランス調整について説明するための図で、表示装置の画面に表示されるユーザインタフェースの画面の一例を示すものである。 予め用意された複数の色温度から任意の色温度を設定可能とした表示装置のユーザインタフェースの画面の一例を示すものである。
符号の説明
1…表示装置、10…アンテナ、11…チューナ部、12…外部入力端子、13…AVセレクタ、14…分離部、15…デコーダ部、16…音声処理部、17…スピーカ、18…ビデオプロセッサ、19…不揮発性メモリ、20…液晶モジュール、100…設定画面、101…色温度、102…色温度選択部、103…設定部、103a,104a,105a…スライドバー、181…映像信号処理部、182…ホワイトバランス調整部。

Claims (6)

  1. ホワイトバランスを調整するために使用する調整値を、予め定めた複数の色温度設定ごとに記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶している調整値を使用してホワイトバランスを調整するホワイトバランス調整手段とを有し、前記予め定めた複数の色温度設定ごとにホワイトバランスを調整可能とした表示装置であって、
    前記表示装置は、前記色温度設定ごとに記憶している調整値を変更する調整値変更手段を有し、
    前記変更する調整値の変更範囲は、色温度設定ごとに前記記憶手段に記憶され黒体輻射ラインに基づき予め設定されたデフォルトの調整値に対して、予め設定した一定の範囲内であり、
    前記調整値変更手段によって前記調整値が変更された場合、前記ホワイトバランス調整手段は、該調整値が変更された色温度設定については、前記変更された調整値を使用してホワイトバランスを調整することを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、前記予め定めた複数の色温度設定を該表示装置に表示させる手段と、
    該表示した複数の色温度設定のなかから、前記表示装置に設定する色温度設定を選択する指示入力を受け付ける手段と、
    該選択された色温度設定に対応する前記調整値について、該調整値の設定変更を行うための画面を前記表示装置に表示させる手段と、
    前記選択された色温度設定に対応する前記調整値の設定を変更する指示入力を受け付ける手段とを有し、
    前記調整値変更手段は、前記調整値を変更する指示入力に従って、前記色温度設定ごとに記憶されている調整値を変更することを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の表示装置において、前記調整値は、入力映像信号の階調に対する出力映像信号の階調をRGBのそれぞれについて定めた変換テーブルデータであることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項3に記載の表示装置において、前記調整値の変更は、前記変換テーブルデータのゲインの調整により行われることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項4に記載の表示装置において、前記調整値の変更は、映像信号の入力値を出力値に変換する変換関数に係数を乗算することにより実行することを特徴とする表示装置。
  6. ホワイトバランスを調整するために使用する調整値を、予め定めた複数の色温度設定ごとに記憶し、該記憶した調整値を使用して、前記予め定めた複数の色温度設定ごとにホワイトバランスを調整可能としたホワイトバランス調整方法であって、
    前記予め定めた複数の色温度設定を表示装置の表示画面に表示するステップと、
    該表示した複数の色温度設定のなかから、前記表示装置に設定する色温度設定を選択する指示入力を受け付けるステップと、
    該選択された色温度設定に対応する前記調整値について、該調整値の設定変更を行うための画面を前記表示装置に表示させるステップと、
    前記選択された色温度設定に対応する前記調整値の設定を変更する指示入力を受け付けるステップとを有し、
    前記調整値を変更する指示入力に従って、前記色温度設定ごとに記憶している調整値を前記色温度設定ごとに記憶され黒体輻射ラインに基づき予め設定されたデフォルトの調整値に対して、予め設定した一定の範囲内で変更するステップと、を有することを特徴とするホワイトバランス調整方法。
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