JP2012039463A - ホワイトバランス調整システム、表示装置、及び、ホワイトバランス調整方法 - Google Patents

ホワイトバランス調整システム、表示装置、及び、ホワイトバランス調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストアップを抑制しながら黒画像の色つきを抑制することを課題とする。
【解決手段】入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値をXi、該映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXo、第二の輝度X2よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、ドライブ調整値で表される補正係数をA1、カットオフ調整値で表されるオフセット値をB1とするとき、入力値Xiが基準値Piよりも大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、入力値Xiが基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対してガンマ変換を行って映像を表示する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ホワイトバランス調整後にガンマ変換を行って映像を表示するテレビジョン等の表示装置、並びに、この表示装置のホワイトバランスを調整するためのシステム及び方法に関する。
液晶テレビジョン等の表示装置は、多くの場合、ホワイトバランス調整部やガンマ変換部等を有する画像処理LSI(大規模集積回路)がプリント基板に実装されている。液晶テレビジョンの量産時には、液晶パネルのばらつきを吸収するためのホワイトバランス調整を行っている。
ホワイトバランス調整部は、例えば、R(赤)映像信号のドライブ調整を行うためのRドライブ調整値、G(緑)映像信号のドライブ調整を行うためのGドライブ調整値、B(青)映像信号のドライブ調整を行うためのBドライブ調整値、R映像信号のカットオフ調整を行うためのRカットオフ調整値、G映像信号のカットオフ調整を行うためのGカットオフ調整値、B映像信号のカットオフ調整を行うためのBカットオフ調整値、等の調整値を記憶する不揮発性半導体メモリを有している。このホワイトバランス調整部は、R映像信号とG映像信号とB映像信号を入力し、不揮発性半導体メモリの調整値に基づいてドライブ調整及びカットオフ調整を行う。これらの調整がホワイトバランス調整である。
上述した調整値は、二点トラッキング法等により決めることができる。二点トラッキング法では、高輝度側(例えば輝度70%)の基準映像の色度を検出して該検出した色度を所定のターゲット値とするようにドライブを調整し、低輝度側(例えば輝度40%)の基準映像の色度を検出して該検出した色度を所定のターゲット値とするようにカットオフを調整し、検出した色度のいずれか一方が許容範囲内となるまでドライブ調整とカットオフ調整を繰り返す。
ガンマ変換部は、R,G,Bのそれぞれにγ−LUT(ルックアップテーブル)を有し、上記ホワイトバランス調整の後にR映像信号とG映像信号とB映像信号とに対してそれぞれγ−LUTを通してガンマ変換を行う。γ−LUTは、液晶パネル等の表示部のγカーブを補正するための変換テーブルであるが、コントラストを強調(調整)する情報等も含まれる。この場合、γ−LUTには、輝度に対応した入力階調値を出力階調値に変換するためのS字カーブ状の対応関係が規定される。
特許文献1に記載のホワイトバランス調整方法は、予め定めた複数の色温度設定を表示装置の表示画面に表示し、該表示した複数の色温度設定の中から前記表示装置に設定する色温度設定を選択する指示入力を受け付け、該選択された色温度設定に対応する前記調整値について該調整値の設定変更を行うための画面を前記表示装置に表示させ、前記選択された色温度設定に対応する前記調整値の設定を変更する指示入力を受け付け、前記調整値を変更する指示入力に従って前記色温度設定ごとに記憶している調整値を変更する。
特許文献2に記載の液晶表示装置は、該液晶表示装置に予め設定された前記バックライトの発光輝度レベルに応じて、ホワイトバランスを調整するために使用する調整値を変化させ、該調整値に基づいてホワイトバランスを自動的に調整する。
特許文献3に記載の映像処理装置は、映像信号を取得し、コントラスト調整値入力部でユーザーからのコントラスト調整値を入力し、コントラスト調整値入力部へ入力されるコントラスト調整値が最大値か判断し、判断結果が最大値であるとの判断結果である場合に、取得した映像信号に応じてディスプレイ装置に出力可能なRGB信号の最大値をディスプレイ装置が表現可能な最大値とする。
特許文献4に記載の液晶表示装置は、入力対輝度特性の変換手段を具備し、ブラウン管表示装置の入力対輝度特性と同等な入力対輝度特性範囲と該入力対輝度特性範囲内で白色色温度がほぼ一定であり、平均映像レベルが高いときは、該入力対出力輝度特性範囲相当内で映像出力し、平均映像レベルが低いときは、該入力対出力輝度特性範囲外でも映像出力する。
特開2009−111868号公報 特開2008−083439号公報 特開2007−142983号公報 特開平11−305734号公報
上記二点トラッキング法は、RGBカットオフ調整により黒レベル(理想値はR,G,B=0,0,0)のRGBバランスがずれ、結果として映像表示される黒画像に色がついてしまう。
また、特許文献1〜4記載の技術のようにγ−LUTを変更するためには、画像処理LSIを大きく変える必要があり、画像処理LSIの大幅なコストアップとなってしまう。
以上を鑑み、本発明は、コストアップを抑制しながら黒画像の色つきを抑制することが可能なホワイトバランス調整システム、表示装置、及び、ホワイトバランス調整方法の提供を目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、入力した映像信号の色毎のドライブ調整及びカットオフ調整により映像のホワイトバランスを調整するためのドライブ調整値及びカットオフ調整値を記憶した不揮発性メモリを有しホワイトバランス調整後にガンマ変換を行って映像を表示する表示装置と、前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を生成するための処理を行う調整手段と、を備えるホワイトバランス調整システムにおいて、
前記調整手段は、
第一の輝度の基準映像を表示させるための第一の基準映像信号に基づいて前記表示装置に表示される第一の基準映像の色度を検出し、前記第一の輝度よりも低い第二の輝度の基準映像を表示させるための第二の基準映像信号に基づいて前記表示装置に表示される第二の基準映像の色度を検出し、前記検出した第一及び第二の基準映像の色度に基づいて前記第一及び第二の基準映像のホワイトバランスを許容範囲内とする前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を決定し、
決定した前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を前記表示装置に対して出力し、
前記表示装置は、
前記調整手段から前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を入力して前記不揮発性メモリに記憶し、
入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値をXi、該映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXo、前記第二の輝度よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記ドライブ調整値で表される補正係数をA1、前記カットオフ調整値で表されるオフセット値をB1とするとき、前記入力値Xiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xiが前記基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、
前記出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とする。
また、本発明は、入力した映像信号の色毎のドライブ調整及びカットオフ調整により映像のホワイトバランスを調整するためのドライブ調整値及びカットオフ調整値を記憶した不揮発性メモリを有し、ホワイトバランス調整後にガンマ変換を行って映像を表示する表示装置において、
第一の輝度の基準映像を表示させるための第一の基準映像信号に基づいて表示した第一の基準映像の色度、及び、前記第一の輝度よりも低い第二の輝度の基準映像を表示させるための第二の基準映像信号に基づいて表示した第二の基準映像の色度に基づいて決定された前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を前記不揮発性メモリに記憶し、
入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値をXi、該映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXo、前記第二の輝度よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記ドライブ調整値で表される補正係数をA1、前記カットオフ調整値で表されるオフセット値をB1とするとき、前記入力値Xiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xiが前記基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、
前記出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とする。
さらに、本発明は、入力した映像信号の色毎のドライブ調整及びカットオフ調整により映像のホワイトバランスを調整するためのドライブ調整値及びカットオフ調整値を記憶した不揮発性メモリを有する表示装置でホワイトバランス調整後にガンマ変換を行って映像を表示するため、前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を生成するための処理を行う調整手段と、を備えるホワイトバランス調整方法において、
第一の輝度の基準映像を表示させるための第一の基準映像信号に基づいて前記表示装置に表示される第一の基準映像の色度を検出し、前記第一の輝度よりも低い第二の輝度の基準映像を表示させるための第二の基準映像信号に基づいて前記表示装置に表示される第二の基準映像の色度を検出し、前記検出した第一及び第二の基準映像の色度に基づいて前記第一及び第二の基準映像のホワイトバランスを許容範囲内とする前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を決定し、
決定した前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を前記不揮発性メモリに記憶させ、
前記表示装置では、
入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値をXi、該映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXo、前記第二の輝度よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記ドライブ調整値で表される補正係数をA1、前記カットオフ調整値で表されるオフセット値をB1とするとき、前記入力値Xiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xiが前記基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、
前記出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とする。
本発明によれば、コストアップを抑制しながら黒画像の色つきを抑制することが可能なホワイトバランス調整システム、表示装置、及び、ホワイトバランス調整方法を提供することができる。
ホワイトバランス調整システムを例示するブロック図である。 テレビジョンの構成を例示するブロック図である。 (a)は黒レベル調整前のホワイトバランス調整の例を模式的に説明するための図、(b)は黒レベル調整後のホワイトバランス調整の例を模式的に説明する図、である。 不揮発性メモリに記憶される調整値を例示する図である。 γ−LUTの対応関係を例示する図である。 カラーアナライザの概略構成を例示するブロック図である。 ホワイトバランス調整用コンピュータのハードウェア構成を例示するブロック図である。 調整値設定処理を例示するフローチャートである。 表示装置で行われるドライブ調整処理を例示するフローチャートである。 表示装置で行われる基準値入力処理を例示するフローチャートである。 (a)はドライブ調整の例を模式的に説明するための図、(b)はカットオフ調整の例を模式的に説明する図、である。
(1)ホワイトバランス調整システムの概略:
図1に例示するホワイトバランス(以下、WBとも記載)調整システム1は、表示装置であるテレビジョン(TV)100と、調整手段2と、を備え、TV100の製造工場等に設けられる。図1に例示する調整手段2は、パターンジェネレータ20、カラーアナライザ30、ホワイトバランス調整用コンピュータ40、を備えている。TV100は、所定の信号ケーブル28でパターンジェネレータ20に接続され、所定の信号ケーブル49でコンピュータ40に接続されている。図1,2に例示するTV100は、テレビジョン本体101とリモコン(リモートコントロール装置)180とを備える薄型表示装置とされている。むろん、本発明を適用可能なTVは、液晶テレビジョンの他、プラズマテレビジョンといった薄型表示装置、受像管表示装置、記録再生装置が一体化されたテレビジョン、等のディスプレイでもよい。前記記録再生装置には、ハードディスク記録再生装置、BD(Blue-ray Disc)記録再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)記録再生装置、ビデオデッキ、等が含まれる。
リモコン180は、リモコン側送受信装置188、複数の操作ボタン(操作入力手段)181、等を備え、テレビジョン本体101の外部において持ち運び可能とされている。
上記TV100に例示される表示装置は、入力した映像信号の色毎のドライブ調整及びカットオフ調整により映像のホワイトバランスを調整するためのドライブ調整値(A1)及びカットオフ調整値(B1)を記憶した不揮発性メモリ140を有し、WB調整後にガンマ変換を行って映像を表示する。ここで、ガンマ変換は、液晶パネル等の表示部そのものの厳密なγカーブを補正する処理のみならず、コントラストを強調(調整)する等の処理が含まれてもよい。調整手段2は、調整値(A1,B1)を生成するための処理を行う。
調整手段2は、第一の輝度X1の基準映像V1を表示させるための第一の基準映像信号SS1に基づいて表示装置(100)に第一の基準映像V1が表示されているとき、この第一の基準映像V1の色度(xy)を検出する。また、調整手段2は、第一の輝度X1よりも低い第二の輝度X2の基準映像V2を表示させるための第二の基準映像信号SS2に基づいて表示装置(100)に第二の基準映像V2が表示されているとき、この第二の基準映像V2の色度(xy)を検出する。検出する色度には、国際照明委員会(CIE)で規定されたxy色度そのもの、xy色度に補正係数を乗じた値などxy色度に対応した値、等が含まれ、間接的に色度を検出することが含まれる。調整手段2は、検出した基準映像V1,V2の色度(xy)に基づいて第一及び第二の基準映像V1,V2のホワイトバランスを許容範囲内とする調整値(A1,B1)を決定する。
さらに、調整手段2は、決定したドライブ調整値(A1)、及び、カットオフ調整値(B1)を表示装置(100)に対して出力する。
表示装置(100)は、調整手段2からドライブ調整値(A1)、及び、カットオフ調整値(B1)を入力して不揮発性メモリ140に記憶する。
ここで、入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値をXi、該映像信号のWB調整後の輝度に対応した出力値をXo、第二の輝度X2よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記ドライブ調整値で表される補正係数をA1、前記カットオフ調整値で表されるオフセット値をB1とする。入力値Xiが基準値Piよりも大きい場合、表示装置(100)は、
Xo=A1・Xi+B1 …(1)
となるWB調整を行う。入力値Xiが基準値Pi以下の場合、表示装置(100)は、
Xo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xi …(2)
となるWB調整を行う。
なお、上述のWB調整は、Xi≧Piの場合に上記式(1)となるWB調整を行い、Xi<Piの場合に上記式(2)となるWB調整を行うことと同じである。このようなWB調整も、請求項に係る発明に含まれる。
さらに、表示装置(100)は、出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示する。
カットオフを調整するための低輝度側の輝度X2よりも低い基準輝度(基準値Pi)よりもさらに低い映像は、上記式(2)となるWB調整が行われる。これにより、(R,G,B)=(0,0,0)の黒画像が出力値0に変換され、黒画像の色つきが抑制される。
また、高輝度側のドライブ調整及び低輝度側のカットオフ調整の2点調整により、色温度のリニアリティが実現される。すなわち、今まで行われてきているホワイトバランス補正性能が維持される。
さらに、今まで行われてきている2点調整方法に変更が無いため、表示装置生産時のラインピッチが維持される。このことは、WB調整を向上させるために表示装置生産の工程を追加する必要が無いことを意味し、生産時のデメリットが無い。
加えて、画像処理LSIに上記式(2)を演算するための乗算回路を追加するだけで黒画像の色つきを抑制したWB調整を行うことができるので、γ−LUTを変更する必要が無い。
従って、本WB調整システム1は、WB調整後にガンマ変換を行って映像を表示する表示装置(100)においてコストアップを抑制しながら黒画像の色つきを抑制することが可能となる。
上記表示装置(100)は、第一の輝度X1の基準映像V1を表示させるための第一の基準映像信号SS1に基づいて表示した第一の基準映像V1の色度(xy)、及び、前記第一の輝度X1よりも低い第二の輝度X2の基準映像V2を表示させるための第二の基準映像信号SS2に基づいて表示した第二の基準映像V2の色度(xy)に基づいて決定された前記ドライブ調整値(A1)及び前記カットオフ調整値(B1)を前記不揮発性メモリ140に記憶し、
入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値をXi、該映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXo、前記第二の輝度X2よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記ドライブ調整値(A1)で表される補正係数をA1、前記カットオフ調整値(B1)で表されるオフセット値をB1とするとき、前記入力値Xiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xiが前記基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、
前記出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とする。
また、入力した映像信号の色毎のドライブ調整により映像のWBを調整するためのドライブ調整値(A1)及びカットオフ調整値(B1)を記憶した不揮発性メモリ140を有する表示装置(100)でWB調整後にガンマ変換を行って映像を表示するため、前記ドライブ調整値(A1)及び前記カットオフ調整値(B1)を生成するWB調整方法においては、
第一の輝度X1の基準映像V1を表示させるための第一の基準映像信号SS1に基づいて前記表示装置(100)に表示される第一の基準映像V1の色度(xy)を検出し、前記第一の輝度X1よりも低い第二の輝度X2の基準映像V2を表示させるための第二の基準映像信号SS2に基づいて前記表示装置(100)に表示される第二の基準映像V2の色度(xy)を検出し、前記検出した第一及び第二の基準映像V1,V2の色度(xy)に基づいて前記第一及び第二の基準映像V1,V2のホワイトバランスを許容範囲内とする前記ドライブ調整値(A1)及び前記カットオフ調整値(B1)を決定し、
決定した前記ドライブ調整値(A1)及び前記カットオフ調整値(B1)を前記不揮発性メモリ140に記憶させ、
前記表示装置(100)では、
入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値をXi、該映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXo、前記第二の輝度X2よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記ドライブ調整値(A1)で表される補正係数をA1、前記カットオフ調整値(B1)で表されるオフセット値をB1とするとき、前記入力値Xiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xiが前記基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、
前記出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とする。
前記映像信号には、R(赤)映像信号とG(緑)映像信号とB(青)映像信号とが含まれ、
前記ドライブ調整値(A1)には、Rドライブ調整値とGカットオフ調整値とBドライブ調整値が含まれ、
前記カットオフ調整値(B1)には、Rカットオフ調整値とGカットオフ調整値とBカットオフ調整値が含まれ、
前記表示装置(100)は、
入力したR映像信号の輝度に対応した入力値をXri、該R映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXro、入力したG映像信号の輝度に対応した入力値をXgi、該G映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXgo、入力したB映像信号の輝度に対応した入力値をXbi、該B映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXbo、前記第二の輝度X2よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記Rドライブ調整値で表される補正係数をAr1、前記Rカットオフ調整値で表されるオフセット値をBr1、前記Gドライブ調整値で表される補正係数をAg1、前記Gカットオフ調整値で表されるオフセット値をBg1、前記Bドライブ調整値で表される補正係数をAg1、前記Bカットオフ調整値で表されるオフセット値をBb1とするとき、前記入力値Xriが前記基準値Piよりも大きい場合にはXro=Ar1・Xri+Br1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xriが前記基準値Pi以下の場合にはXro={(Ar1・Pi+Br1)/Pi}・Xriとなるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xgiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXgo=Ag1・Xgi+Bg1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xgiが前記基準値Pi以下の場合にはXgo={(Ag1・Pi+Bg1)/Pi}・Xgiとなるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xbiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXbo=Ab1・Xbi+Bb1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xbiが前記基準値Pi以下の場合にはXbo={(Ab1・Pi+Bb1)/Pi}・Xbiとなるホワイトバランス調整を行い、
前記R映像信号と前記G映像信号と前記B映像信号とにホワイトバランス調整を行った後に前記R映像信号と前記G映像信号と前記B映像信号とに対してそれぞれ前記ガンマ変換を行って映像を表示してもよい。すると、良好なWB調整を行うことができる。
上述したWB調整システム1、表示装置(100)、又は、WB調整方法において、
前記表示装置(100)は、前記基準値Piに対応した記憶用基準値の入力を受け付け、該受け付けた記憶用基準値を前記不揮発性メモリ140に記憶し、該不揮発性メモリ140に記憶した記憶用基準値に対応した基準値Piよりも前記入力値Xiが大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xiが前記記憶用基準値に対応した基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、
前記出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示してもよい。すると、容易に基準値Piを設定することができるので、容易にWB調整を行うことができる。
(2)ホワイトバランス調整システムの構成:
図2に例示するテレビジョン本体101は、マイクロコンピュータ(マイコン)110、本体側送受信装置119、表示手段120、音声出力回路149、等を備え、テレビジョン放送信号受信用のアンテナ122から受信した信号に基づいて映像及び音声を出力する。
まず、表示手段120の各部を説明する。
チューナ回路121は、例えば、マイコン110の制御により、PLL(Phase Lock Loop)シンセサイザ方式の選局方式で選局し、アンテナ122から受信したテレビジョン放送信号を高周波増幅し、増幅後の信号をヘテロダイン検波によって中間周波信号に変換する。中間周波増幅回路123は、チューナ回路121から前記中間周波信号を入力し、該中間周波信号を増幅して映像検波回路124へ出力する。映像検波回路124は、中間周波増幅回路123から入力される中間周波信号から復号映像信号及び音声信号を取り出す。復号映像信号には、輝度信号や搬送色信号や同期信号が含まれる。AGC(Automatic Gain Control)回路125は、映像検波回路124から同期信号を入力し、該同期信号の大きさ強さに応じたRF−AGC(Radio Frequency Automatic Gain Control)電圧およびIF−AGC(Intermediate Frequency Automatic Gain Control)電圧を生成する。
画像処理部126は、色変換部131、ホワイトバランス調整部132、ガンマ変換部133、等を備え、主にLSI(画像処理IC)で構成される。画像処理部126は、入力される映像信号に対して所定の画像処理を行い、処理後の信号をドライバ127へ出力する。画像処理部126は、入力を映像検波回路124からの映像信号とするか映像入力端子151からの映像信号とするかを切り替えるための図示しない切替回路を備えている。映像入力端子151は、HDMI(high-definition multimedia interface)端子、コンポーネント映像端子、D端子、S映像端子、コンポジット映像端子、等の端子を採用することができる。
色変換部131は、映像検波回路124からの映像信号に基づいた輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを有するYCbCr映像信号を入力し、このYCbCr映像信号を公知の対応関係に従ってR,G,Bの色成分毎にデジタルの階調値で表されるRGB映像信号に色変換する。このRGB映像信号は、赤の色成分の映像信号を意味するR映像信号、緑の色成分の映像信号を意味するG映像信号、及び、青の色成分の映像信号を意味するR映像信号を含んでいる。
ホワイトバランス調整部132は、図4に例示するドライブ調整値及びカットオフ調整値を記憶した不揮発性メモリ140を有し、色変換部131からのRGB映像信号を入力してR,G,Bの色毎に映像のWBを修正する。不揮発性メモリ140は、上記画像処理IC内に設けられるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)といった電気的にデータを書き換え可能な不揮発性半導体メモリ等で構成することができる。本ホワイトバランス調整部132は、不揮発性メモリ140に記憶されているRドライブ調整値及びRカットオフ調整値で表される階調特性に従ってR映像信号の階調値を変換し、不揮発性メモリ140に記憶されているGドライブ調整値及びGカットオフ調整値で表される階調特性に従ってG映像信号の階調値を変換し、不揮発性メモリ140に記憶されているBドライブ調整値及びBカットオフ調整値で表される階調特性に従ってB映像信号の階調値を変換する。ここで、RGB映像信号の階調特性とは、色成分R,G,Bから選ばれる該当色成分の最低輝度に相当する階調値0から最大輝度に相当する最大階調値(例えば、階調値255や階調値1023)までの変換前後の対応関係の性質を意味する。
なお、WBは、ある色成分の映像信号の強度(階調値の大きさ)に対する他の色成分の映像信号の強度の比を変えることにより調整することができるので、R,G,Bのいずれかの映像信号に対する階調値変換を行わないようにすることもできる。例えば、G映像信号の強度に対するR,B映像信号の強度の比を変える場合、不揮発性メモリ140にGドライブ調整値及びGカットオフ調整値を記憶させず、G映像信号の階調値変換を行わずに映像のWBを調整することができる。むろん、Rドライブ調整値及びRカットオフ調整値を記憶させずR映像信号の階調値変換を行わないWB調整や、Bドライブ調整値及びBカットオフ調整値を記憶させずB映像信号の階調値変換を行わないWB調整も、可能である。
ガンマ変換部133は、ホワイトバランス調整部132からのデジタルのRGB映像信号を入力してR,G,Bの色毎に図5に例示するγ−LUT(ルックアップテーブル)に従ったガンマ変換を行う。ガンマ変換部133は、R用のγ−LUTで表される階調特性に従ってWB調整後のR映像信号の階調値を変換し、G用のγ−LUTで表される階調特性に従ってWB調整後のG映像信号の階調値を変換し、B用のγ−LUTで表される階調特性に従ってWB調整後のB映像信号の階調値を変換する。ここでの階調特性も、色成分R,G,Bから選ばれる該当色成分の最低輝度に相当する階調値0から最大輝度に相当する最大階調値(例えば、階調値255や階調値1023)までの変換前後の対応関係の性質を意味する。γ−LUTは、液晶パネル128aのγカーブを補正するための変換テーブルであるが、コントラストを強調(調整)する情報等も含まれる。図5に示すγ−LUTには輝度に対応した入力階調値を出力階調値に変換するためのS字カーブ状の対応関係が規定されているが、γ−LUTの対応関係はS字カーブ状に限定されない。
ドライバ127は、ガンマ変換部133からのデジタルのRGB映像信号を入力し、液晶モジュール128を駆動するための駆動信号をRGB映像信号に従って生成し、この駆動信号を液晶モジュール128へ出力する。
液晶モジュール128は、画面となる液晶パネル128a、液晶パネル128aを背面から照射するバックライト128b、入力される電源電圧から所定の高電圧を生成してバックライト128bに供給するインバータ128c、を備えている。液晶モジュール128は、ドライバ127からの駆動信号を入力し、この駆動信号に従ってバックライト128bを点灯させながら画面(液晶パネル128a)に映像を表示させる。
以上より、画像処理部126に入力される映像信号に対応した映像がTV100の画面(液晶パネル128a)に表示される。
音声出力回路149は、映像検波回路124から音声信号を入力し、この音声信号に対応した音声をスピーカから出力する。
マイコン110は、内部のバスに接続されたCPU(Central Processing Unit)111、半導体メモリ112,113、時計回路114、OSD(On-Screen Display)回路115、I/O(入出力)回路、等を備えている。CPU111は、RAM(Random Access Memory)113をワークエリアとして利用しながらROM(Read Only Memory)112に書き込まれたテレビジョン用の制御プログラムを実行し、TV100全体の動作を制御する。ROM112には、コンピュータをTV100として機能させる複数のプログラムが書き込まれている。時計回路114は、現在時刻を計時し、一定時間毎に割込信号を生成してCPU111へ出力可能である。OSD回路115は、OSD画面の被重畳信号を生成して画像処理部126へ出力する。
マイコン110には、リモコン側送受信装置188と赤外線信号(無線信号)SI1を送受信可能な本体側送受信装置119、WB調整用コンピュータ40とデータを送受信可能なインターフェイス(I/F)152、等が接続されている。
図1に例示するパターンジェネレータ20は、基準映像信号SS1,SS2を生成する信号生成部21、生成された前記基準映像信号SS1,SS2を出力する信号出力端子22、等を備え、信号ケーブル28を介してTV100の映像入力端子151に接続されている。第一の基準映像信号SS1は、第一の輝度X1の基準映像V1を液晶パネル128aに表示させるための映像信号である。第二の基準映像信号SS2は、第一の輝度X1よりも低い第二の輝度X2の基準映像V2を表示させるための映像信号である。第一及び第二の輝度X1,X2は、液晶パネル128aに応じて好ましい輝度に設定される。基準映像信号SS1,SS2は、同時に両基準映像V1,V2を液晶パネル128aに表示するための信号でもよい。信号出力端子22は、映像入力端子151に合わせて、HDMI端子、コンポーネント映像端子、D端子、S映像端子、コンポジット映像端子、等の端子を採用することができる。
なお、TVにパターンジェネレータの機能があれば、パターンジェネレータを外付けしなくてもよく、内蔵のパターンジェネレータを利用することができる。
図6に例示されるカラーアナライザ30は、マイコン31にA/D(アナログ/デジタル)変換回路32、シリアルI/F(USBI/F、RS−232CI/F、等)33、操作パネル34、等が接続され、A/D変換回路32にプローブ35が接続されている。I/F33は、所定の信号ケーブル(USBケーブル、RS−232Cケーブル、等)39でコンピュータ40のI/F42bに接続されている。
プローブ35は、例えばシリコンフォトセルからなる受光素子を備えており、液晶パネル128aの表示画面に同受光素子の受光面を向け、表示された映像の色成分量を電圧信号に変換することにより検出する。色成分量には、例えば、CIE規格のxy色度に対応する量と、輝度Yに対応する量とが含まれる。A/D変換回路32は、プローブ35で検出された色成分量をアナログ量からデジタルの色成分値に変換する。従って、マイコン31は、xy色度に対応する値と、輝度Yに対応する値とを取得することができる。マイコン31は、操作パネル34への操作入力を受け付けるとともに、I/F33を介してコンピュータ40からの入力も受け付け可能であり、入力内容に応じてカラーアナライザ30全体の制御を行う。マイコン31は、A/D変換回路32から色度xyを含む色成分値を入手すると、ケーブル39を介してコンピュータ40へ色成分値を出力する。
なお、複数の基準映像を液晶パネル128aに表示する場合、同時に表示される数のプローブ35及びA/D変換回路32をカラーアナライザ30に設け、各基準映像の色度を検出してもよい。
図7に例示されるWB調整用コンピュータ40は、バス41hに、CPU41a、ROM41b、RAM41c、ディスプレイ41d1が接続されたI/F41d、ハードディスクドライブ41e、キーボードやポインティングデバイスといった入力装置41f、I/Oポート41g、TV100用のI/F42a、カラーアナライザ30用のI/F42b、等が接続されたパーソナルコンピュータ(PC)とされている。ROM41bには所定の制御プログラムが書き込まれており、CPU41aは、RAM41cをワークエリアとして使用しながら同制御プログラムを実行する。ハードディスクドライブ41eにはWB調整処理を行うためのアプリケーションプログラムが格納されており、適宜RAMに読み出されて実行される。そして、PC40は、各種の値をTV100に対して出力することにより、表示される映像のWB調整を行う。
なお、コンピュータ40には、デスクトップ型、ノート型、といったPCの他、PC以外のコンピュータも採用可能である。
(3)ホワイトバランス調整の説明:
まず、図11(a),(b)を参照してWB調整における「ドライブ調整」と「カットオフ調整」を説明する。
図11(a)は、RGB映像信号に対する「ドライブ調整」の入出力の対応関係を例示している。ここで、横軸は入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値Xi、縦軸は該映像信号のドライブ調整後の輝度に対応した出力値Xo、である。図11(a)に示す値Xi,Xoは入力映像信号の最大輝度に対応した値を100%とする相対値とされているが、実際の変換処理では値Xi,Xoに0〜255の階調値や0〜1023の階調値等を用いるとよい。図11(a)の直線状の対応関係C91は、入力値Xiが補正されない補正係数A1=1の階調特性を示している。この場合、入力映像信号の最大輝度の70%(高輝度側)に相当する基準映像のWBのとれるXi−Xo平面上の点は、P91となる。
例えば、G映像信号の強度に対してWBのとれるR映像信号の強度が相対的に低い場合、R映像信号の階調値を大きくする必要がある。Xi=70%の基準映像のWBのとれるXi−Xo平面上の点がP92である場合、R映像信号のゲイン(補正係数Ar1)を1よりも大きくし、R映像信号の入出力の対応関係をC92の直線状対応関係のようにする。一方、G映像信号の強度に対してWBのとれるR映像信号の強度が相対的に高い場合、R映像信号の階調値を小さくする必要がある。Xi=70%の基準映像のWBのとれるXi−Xo平面上の点がP93である場合、R映像信号のゲイン(補正係数Ar1)を1よりも小さくし、R映像信号の入出力の対応関係をC93の直線状対応関係のようにする。B映像信号の場合も、同様である。G映像信号のドライブを調整する場合のG映像信号のドライブ調整も、同様である。
上述したゲイン操作が「ドライブ調整」である。
図11(b)は、RGB映像信号に対する「カットオフ調整」の入出力の対応関係を例示している。ここで、横軸は入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値Xi、縦軸は該映像信号のカットオフ調整後の輝度に対応した出力値Xo、である。ドライブ調整と同様、実際の変換処理では値Xi,Xoに0〜255の階調値や0〜1023の階調値等を用いるとよい。図11(b)の直線状の対応関係C94は、入力値Xiが補正されないオフセット値B1=0の階調特性を示している。この場合、入力映像信号の最大輝度の40%(低輝度側)に相当する基準映像のWBのとれるXi−Xo平面上の点は、P94となる。
例えば、G映像信号の強度に対してWBのとれるR映像信号の強度が相対的に低い場合、R映像信号の階調値を大きくする必要がある。Xi=40%の基準映像のWBのとれるXi−Xo平面上の点がP95である場合、R映像信号のオフセット(オフセット値Br1)を0よりも大きくし、R映像信号の入出力の対応関係をC95の直線状対応関係のようにする。一方、G映像信号の強度に対してWBのとれるR映像信号の強度が相対的に高い場合、R映像信号の階調値を小さくする必要がある。Xi=40%の基準映像のWBのとれるXi−Xo平面上の点がP96である場合、R映像信号のオフセット(オフセット値Br1)を0よりも小さくし、R映像信号の入出力の対応関係をC96の直線状対応関係のようにする。B映像信号の場合も、同様である。G映像信号のドライブを調整する場合のG映像信号のドライブ調整も、同様である。
上述したオフセット操作が「カットオフ調整」である。
次に、図3(a),(b)を参照してWB調整を説明する。
図3(a)は、RGB映像信号の黒レベル調整前の入出力の対応関係を例示している。ここで、横軸は入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値Xi、縦軸は該映像信号のドライブ調整後の輝度に対応した出力値Xo、である。図11(a)の説明と同様、実際の変換処理では値Xi,Xoに0〜255の階調値や0〜1023の階調値等を用いるとよい。図3(a)の直線状の対応関係C1は、入力値Xiが補正されないA1=1,B1=0の階調特性を示している。この場合、入力映像信号のXi=X1,X2に相当する基準映像のWBのとれるXi−Xo平面上の点は、P1,P4となる。
例えば、G映像信号の強度に対してWBのとれるR映像信号の強度が相対的に低く、Xi=X1,X2の基準映像のWBのとれるXi−Xo平面上の点がP2,P5である場合、R映像信号のオフセット(B1)を正とし、R映像信号の入出力の対応関係をC2の直線状対応関係のようにする。一方、G映像信号の強度に対してWBのとれるR映像信号の強度が相対的に高く、Xi=X1,X2の基準映像のWBのとれるXi−Xo平面上の点がP3,P6である場合、R映像信号のオフセット(B1)を負とし、R映像信号の入出力の対応関係をC3の直線状対応関係のようにする。B映像信号の場合も、同様である。G映像信号のWBを調整する場合のG映像信号のWB調整も、同様である。
黒レベル調整前の対応関係は、第二の輝度X2よりも低い基準輝度を表す基準値Pi(0<Pi<X2)よりも入力値Xiが大きいときに適用される。基準輝度(基準値Pi)は、輝度50%(256階調の場合128)といった液晶パネル128aに関係ない単純な基準ではなく、カットオフを調整するための低輝度側の第二の輝度X2よりも低くされる基準である。むろん、基準輝度(基準値Pi)は、液晶パネル128aに応じて好ましい輝度に設定される。基準値Piは、図4に例示するように不揮発性メモリ140の所定領域に記憶されてもよいし、図9に例示するWB調整処理を実現させるソフトウェア(プログラム)に組み込まれてホワイトバランス調整部132のプログラム格納領域に記録されてもよい。
入力したR映像信号の輝度に対応した入力値をXri、該R映像信号のWB調整後の輝度に対応した出力値をXro、Rドライブ調整値で表される補正係数をAr1(Ar1>0。例えば0.6<Ar1<1.5)、Rカットオフ調整値で表されるオフセット値をBr1、とするとき、ホワイトバランス調整部132は、Xri>Piの場合に
Xro=Ar1・Xri+Br1 …(3)
となるホワイトバランス調整をR映像信号に対して行う。入力したG映像信号の輝度に対応した入力値をXgi、該G映像信号のWB調整後の輝度に対応した出力値をXgo、Gドライブ調整値で表される補正係数をAg1(Ag1>0。例えば0.6<Ag1<1.5)、Gカットオフ調整値で表されるオフセット値をBg1、とするとき、ホワイトバランス調整部132は、Xgi>Piの場合に
Xgo=Ag1・Xgi+Bg1 …(4)
となるホワイトバランス調整をG映像信号に対して行う。入力したB映像信号の輝度に対応した入力値をXbi、該B映像信号のWB調整後の輝度に対応した出力値をXbo、Bドライブ調整値で表される補正係数をAb1(Ab1>0。例えば0.6<Ab1<1.5)、Bカットオフ調整値で表されるオフセット値をBb1、とするとき、ホワイトバランス調整部132は、Xbi>Piの場合に
Xbo=Ab1・Xbi+Bb1 …(5)
となるホワイトバランス調整をB映像信号に対して行う。
図3(b)は、黒レベル調整後のRGB映像信号に対する入出力の対応関係を例示している。ここで、横軸は入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値Xi、縦軸は該映像信号の黒レベル調整後の輝度に対応した出力値Xo、である。実際の変換処理では値Xi,Xoに0〜255の階調値や0〜1023の階調値等を用いるとよい。図3(b)の基準の対応関係の例は、図3(a)の直線状の対応関係C3としている。
すなわち、入力映像信号のXi=Pi(<X2)に相当する対応関係C1,C2,C3上の点をP7,P8,P9とするとき、0≦Xi≦Piの範囲で原点Oと点P7,P8,P9とを結ぶ直線状対応関係C1,C4,C5とする。
第二の輝度X2よりも低い基準輝度を表す基準値をPiとするとき、ホワイトバランス調整部132は、Xri≦Piの場合に
Xro={(Ar1・Pi+Br1)/Pi}・Xri …(6)
となるホワイトバランス調整をR映像信号に対して行い、Xgi≦Piの場合に
Xgo={(Ag1・Pi+Bg1)/Pi}・Xgi …(7)
となるホワイトバランス調整をG映像信号に対して行い、Xbi≦Piの場合に
Xbo={(Ab1・Pi+Bb1)/Pi}・Xbi …(8)
となるホワイトバランス調整をB映像信号に対して行う。
以上より、本WB調整は、Pi<X2である基準輝度(基準値Pi)で変換処理を分けたことにより、輝度X1,X2の2点調整による色温度のリニアリティが実現され、かつ、黒画像の色つきが抑制されるのである。
(4)調整値設定処理:
図8は、コンピュータ40で行われる調整値設定処理をTV100で行われる記憶処理とともにフローチャートにより例示している。調整値設定処理は、R,G,Bの色成分毎に行われる。調整値設定処理を行う前提として、TV100の不揮発性メモリ140にデフォルトのドライブ調整値及びカットオフ調整値を記憶させ、図1に例示するWB調整システム1を構成しておくものとする。
調整値設定処理を開始すると、RGB映像信号のゲインを同じ割合で小さくするようにドライブ調整値を変え、ドライブを下げる(ステップS102。以下、「ステップ」の記載を省略)。例えば、画像処理LSIに対するドライブの設定範囲が0〜1倍である場合、その後のドライブ調整によってドライブが上限の1倍を超えるようなドライブ調整値を設定することができない。そこで、予めRGB映像信号のゲインを同じ割合で小さくしておく。むろん、1倍を超えるドライブ調整値を設定可能な画像処理LSIを使用する等、その後のドライブ調整によってドライブ設定の上限を超えるおそれが無ければS102は不要である。
ここで、パターンジェネレータ20からTV100へ第一の基準映像信号SS1が出力されている状態として、TVの液晶パネル128aに表示される比較的高輝度の第一の基準画像V1の色度(xy)をカラーアナライザ30で検出する。コンピュータ40は、検出された色度(xy)のデジタル値を取得する(S104)。
S106では、取得した色度値x,yが目標の色度値に対して許容範囲内であるか否かを判断する。例えば、目標の色度値をxta,yta、目標の色度値に対する閾値をthx,thy(thx>0、thy>0)として、
ta−thx≦x≦xta+thx
かつ
ta−thy≦y≦yta+thy
を満足するか否かを判断すればよい。ターゲット値xta,ytaは、例えば、xta=0.276、yta=0.277とすることができる。
S106で条件不成立の場合、目標の色度xta,ytaに合わせて可能な限り目標の色度xta,ytaとなるようにドライブ調整値を決定する(S108)。このドライブ調整値は、上述した補正係数Ar1,Ag1,Ab1に対応した値であり、0〜255の階調値や0〜1023の階調値等とされる。
ここで、パターンジェネレータ20からTV100へ第二の基準映像信号SS2が出力されている状態として、TVの液晶パネル128aに表示される比較的低輝度の第二の基準画像V2の色度(xy)をカラーアナライザ30で検出する。コンピュータ40は、検出された色度(xy)のデジタル値を取得する(S110)。
S112では、取得した色度値x,yが目標の色度値に対して許容範囲内であるか否かを判断する。ここでも、例えば、目標の色度値をxta,yta、目標の色度値に対する閾値をthx,thy(thx>0、thy>0)として、
ta−thx≦x≦xta+thx
かつ
ta−thy≦y≦yta+thy
を満足するか否かを判断すればよい。ターゲット値xta,ytaは、例えば、xta=0.276、yta=0.277とすることができる。
S112で条件不成立の場合、目標の色度xta,ytaに合わせて可能な限り目標の色度xta,ytaとなるようにカットオフ調整値を決定し(S114)、処理をS106に戻す。このカットオフ調整値は、上述したオフセット値Br1,Bg1,Bb1に対応した値であり、−127〜+127の階調値や−511〜+511の階調値等とされる。
S106〜S114の処理は、第二の基準画像V2の検出色度が許容範囲内となるまで繰り返される。
S112で条件成立の場合、液晶パネル128aの最大輝度に合わせて上記WB調整後のRGB映像信号のゲインを同じ割合で大きくするようにドライブ調整値を変え、ドライブを上げる(S116)。
ドライブ調整値で表される補正係数Ar1,Ag1,Ab1のうち最大の補正係数をDhighとする。まず、最大の補正係数Dhighを与えるドライブ調整値については、補正係数を最大の1倍とするように上げる。すなわち、ドライブ調整値で表される補正係数を1/Dhigh倍にする。補正係数Dhighを与えないドライブ調整値に対しては、補正係数Dhighに与えた同じ補正量1/Dhighを与える。すなわち、ドライブ調整値で表される補正係数を1/Dhigh倍にする。結局、Rドライブ調整値を補正係数Ar1/Dhighで表される値とし、Gドライブ調整値を補正係数Ag1/Dhighで表される値とし、Bドライブ調整値を補正係数Ab1/Dhighで表される値とする。
S116があるのは液晶パネル128aの輝度範囲をなるべく広く使用するためであるので、S116の処理は無くてもよい。
S118では、決定したドライブ調整値(Ar1,Ag1,Ab1)及びカットオフ調整値(Br1,Bg1,Bb1)をTV100へ出力する。その後、コンピュータ40は、調整値設定処理を終了させる。
ドライブ調整値及びカットオフ調整値を入力したTV100は、図4で示したようにこれらのドライブ調整値及びカットオフ調整値を不揮発性メモリ140に記憶させ(S152)、記憶処理を終了させる。
(5)WB調整処理:
図9は、TV100で行われるWB調整処理をフローチャートにより例示している。この処理は、R,G,Bの色成分毎、かつ、画素毎に行われる。このWB調整処理を実現するためには、ホワイトバランス調整部132に、S204の高輝度側WB調整の演算を行う高輝度用回路、S206の低輝度側WB調整の演算を行う低輝度用回路、及び、入力値Xiが基準値Piよりも大きいときに高輝度用回路に切り替えXi≦Piのときに低輝度用回路に切り替えるS202に対応した切替回路、を設ければよい。
WB調整処理を開始すると、入力値Xiが基準値Piよりも大きいか否かを判断する(S202)。
Xi>Piの場合、高輝度側WB調整を行い(S204)、WB調整処理を終了させる。すなわち、ホワイトバランス調整部132は、
Xri>Piの場合、Xro=Ar1・Xri+Br1 …(3)
Xgi>Piの場合、Xgo=Ag1・Xgi+Bg1 …(4)
Xbi>Piの場合、Xbo=Ab1・Xbi+Bb1 …(5)
となるWB調整をRGB映像信号に対して行う。
Xi≦Piの場合、低輝度側WB調整を行い(S206)、WB調整処理を終了させる。すなわち、ホワイトバランス調整部132は、
Xri≦Piの場合、
Xro={(Ar1・Pi+Br1)/Pi}・Xri …(6)
Xgi≦Piの場合、
Xgo={(Ag1・Pi+Bg1)/Pi}・Xgi …(7)
Xbi≦Piの場合、
Xbo={(Ab1・Pi+Bb1)/Pi}・Xbi …(8)
となるWB調整をRGB映像信号に対して行う。
WB調整処理が行われると、ガンマ変換部133がWB調整処理後のRGB映像信号に対してガンマ変換を行う。具体的には、R用のγ−LUTで表される階調特性に従ってWB調整後のR映像信号の階調値が変換され、G用のγ−LUTで表される階調特性に従ってWB調整後のG映像信号の階調値が変換され、B用のγ−LUTで表される階調特性に従ってWB調整後のB映像信号の階調値が変換される。γ変換後のRGB映像信号はドライバ127で駆動信号に変換され、この駆動信号に従って液晶パネル128aに映像が表示される。
以上説明したように、本WB調整は、Pi<X2である基準輝度(基準値Pi)から低い輝度となるRGB映像信号が上記式(6)〜(8)の対応関係で変換されるので、γ−LUTを変更せずに黒画像の色つきを抑制することができる。また、輝度X1,X2の2点調整による色温度のリニアリティが実現され、今まで行われてきているホワイトバランス補正性能が維持され、WB調整を向上させるために表示装置生産の工程を追加する必要が無い。従って、本WB調整システム1は、コストアップを抑制しながら黒画像の色つきを抑制することが可能となる。
(6)変形例:
リモコン180等を利用して基準輝度(基準値Pi)を設定することができると、容易にWB調整を行うことができるので、好適である。
図10は、TV100が行う基準値入力処理をフローチャートにより例示している。本処理は、繰り返し行われ、マルチタスクにより他の処理と並列して行われる。
処理を開始すると、TV100は、基準値Piに対応した記憶用基準値を入力するための入力を受け付けたか否かを判断する(S302)。例えば、一般のユーザに開示していない隠しコマンドの所定の操作がリモコンの操作ボタン181に対して行われたか否かを判断すればよい。条件不成立時、TV100は、基準値入力処理を終了させる。むろん、繰り返し基準値入力処理が行われ、所定の操作が行われるとS302で条件成立となる。
S302で条件成立時、記憶用基準値(Pi)の入力を受け付ける(S304)。例えば、リモコン操作ボタン181に含まれる上カーソルボタンが操作されると記憶用基準値の階調値を1加算し、リモコン操作ボタン181に含まれる下カーソルボタンが操作されると記憶用基準値の階調値を1減算すればよい。
S306では、記憶用基準値(Pi)の変更操作を終了するか否かを判断する。例えば、リモコン操作ボタン181で確定ボタンが操作されると条件成立とすればよい。S306で条件不成立時には、S304〜S306の処理を繰り返す。
S306で条件成立時、TV100は、上述した受け付けにより入力された記憶用基準値(Pi)を不揮発性メモリ140に記憶し(S308)、基準値入力処理を終了させる。
以上説明したようにして容易に記憶用基準値(Pi)を入力することができるので、工場の作業者はもとより営業の従事者も容易にWB調整を行うことができる。従って、本変形例によると、TVの利便性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、コストアップを抑制しながら黒画像の色つきを抑制することが可能なホワイトバランス調整システム、表示装置、及び、ホワイトバランス調整方法を提供することができる。
なお、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項(実施形態に記載した側面を含む)に係る構成要件のみからなる装置、システム、方法及びプログラムでも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材及び構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材及び構成等と相互に置換可能な部材及び構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材及び構成等の代用として想定し得る部材及び構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
1…ホワイトバランス調整システム、2…調整手段、
20…パターンジェネレータ、30…カラーアナライザ、40…コンピュータ、
100…テレビジョン(表示装置)、
110…マイクロコンピュータ、
126…画像処理部、
132…ホワイトバランス調整部、133…ガンマ変換部、
140…不揮発性メモリ、
180…リモートコントロール装置、
C1〜C5…ドライブ調整の対応関係、
SS1…第一の基準映像信号、SS2…第二の基準映像信号、
V1…第一の基準映像、V2…第二の基準映像。

Claims (6)

  1. 入力した映像信号の色毎のドライブ調整及びカットオフ調整により映像のホワイトバランスを調整するためのドライブ調整値及びカットオフ調整値を記憶した不揮発性メモリを有しホワイトバランス調整後にガンマ変換を行って映像を表示する表示装置と、前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を生成するための処理を行う調整手段と、を備えるホワイトバランス調整システムにおいて、
    前記調整手段は、
    第一の輝度の基準映像を表示させるための第一の基準映像信号に基づいて前記表示装置に表示される第一の基準映像の色度を検出し、前記第一の輝度よりも低い第二の輝度の基準映像を表示させるための第二の基準映像信号に基づいて前記表示装置に表示される第二の基準映像の色度を検出し、前記検出した第一及び第二の基準映像の色度に基づいて前記第一及び第二の基準映像のホワイトバランスを許容範囲内とする前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を決定し、
    決定した前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を前記表示装置に対して出力し、
    前記表示装置は、
    前記調整手段から前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を入力して前記不揮発性メモリに記憶し、
    入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値をXi、該映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXo、前記第二の輝度よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記ドライブ調整値で表される補正係数をA1、前記カットオフ調整値で表されるオフセット値をB1とするとき、前記入力値Xiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xiが前記基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、
    前記出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とするホワイトバランス調整システム。
  2. 前記映像信号には、R(赤)映像信号とG(緑)映像信号とB(青)映像信号とが含まれ、
    前記ドライブ調整値には、Rドライブ調整値とGドライブ調整値とBドライブ調整値が含まれ、
    前記カットオフ調整値には、Rカットオフ調整値とGカットオフ調整値とBカットオフ調整値が含まれ、
    前記表示装置は、
    入力したR映像信号の輝度に対応した入力値をXri、該R映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXro、入力したG映像信号の輝度に対応した入力値をXgi、該G映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXgo、入力したB映像信号の輝度に対応した入力値をXbi、該B映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXbo、前記第二の輝度よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記Rドライブ調整値で表される補正係数をAr1、前記Rカットオフ調整値で表されるオフセット値をBr1、前記Gドライブ調整値で表される補正係数をAg1、前記Gカットオフ調整値で表されるオフセット値をBg1、前記Bドライブ調整値で表される補正係数をAb1、前記Bカットオフ調整値で表されるオフセット値をBb1とするとき、前記入力値Xriが前記基準値Piよりも大きい場合にはXro=Ar1・Xri+Br1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xriが前記基準値Pi以下の場合にはXro={(Ar1・Pi+Br1)/Pi}・Xriとなるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xgiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXgo=Ag1・Xgi+Bg1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xgiが前記基準値Pi以下の場合にはXgo={(Ag1・Pi+Bg1)/Pi}・Xgiとなるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xbiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXbo=Ab1・Xbi+Bb1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xbiが前記基準値Pi以下の場合にはXbo={(Ab1・Pi+Bb1)/Pi}・Xbiとなるホワイトバランス調整を行い、
    前記R映像信号と前記G映像信号と前記B映像信号とにホワイトバランス調整を行った後に前記R映像信号と前記G映像信号と前記B映像信号とに対してそれぞれ前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス調整システム。
  3. 入力した映像信号の色毎のドライブ調整及びカットオフ調整により映像のホワイトバランスを調整するためのドライブ調整値及びカットオフ調整値を記憶した不揮発性メモリを有し、ホワイトバランス調整後にガンマ変換を行って映像を表示する表示装置において、
    第一の輝度の基準映像を表示させるための第一の基準映像信号に基づいて表示した第一の基準映像の色度、及び、前記第一の輝度よりも低い第二の輝度の基準映像を表示させるための第二の基準映像信号に基づいて表示した第二の基準映像の色度に基づいて決定された前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を前記不揮発性メモリに記憶し、
    入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値をXi、該映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXo、前記第二の輝度よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記ドライブ調整値で表される補正係数をA1、前記カットオフ調整値で表されるオフセット値をB1とするとき、前記入力値Xiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xiが前記基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、
    前記出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とする表示装置。
  4. 入力した映像信号の色毎のドライブ調整及びカットオフ調整により映像のホワイトバランスを調整するためのドライブ調整値及びカットオフ調整値を記憶した不揮発性メモリを有する表示装置でホワイトバランス調整後にガンマ変換を行って映像を表示するため、前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を生成するための処理を行う調整手段と、を備えるホワイトバランス調整方法において、
    第一の輝度の基準映像を表示させるための第一の基準映像信号に基づいて前記表示装置に表示される第一の基準映像の色度を検出し、前記第一の輝度よりも低い第二の輝度の基準映像を表示させるための第二の基準映像信号に基づいて前記表示装置に表示される第二の基準映像の色度を検出し、前記検出した第一及び第二の基準映像の色度に基づいて前記第一及び第二の基準映像のホワイトバランスを許容範囲内とする前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を決定し、
    決定した前記ドライブ調整値及び前記カットオフ調整値を前記不揮発性メモリに記憶させ、
    前記表示装置では、
    入力した色毎の映像信号の輝度に対応した入力値をXi、該映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXo、前記第二の輝度よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記ドライブ調整値で表される補正係数をA1、前記カットオフ調整値で表されるオフセット値をB1とするとき、前記入力値Xiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xiが前記基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、
    前記出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とするホワイトバランス調整方法。
  5. 前記表示装置は、前記基準値Piに対応した記憶用基準値の入力を受け付け、該受け付けた記憶用基準値を前記不揮発性メモリに記憶し、該不揮発性メモリに記憶した記憶用基準値に対応した基準値Piよりも前記入力値Xiが大きい場合にはXo=A1・Xi+B1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xiが前記記憶用基準値に対応した基準値Pi以下の場合にはXo={(A1・Pi+B1)/Pi}・Xiとなるホワイトバランス調整を行い、
    前記出力値Xoに対応した色毎の映像信号に対して前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とする、請求項1若しくは請求項2に記載のホワイトバランス調整システム、請求項3に記載の表示装置、又は、請求項4に記載のホワイトバランス調整方法。
  6. R(赤)映像信号とG(緑)映像信号とB(青)映像信号のドライブ調整及びカットオフ調整により映像のホワイトバランスを調整するためのRドライブ調整値、Gドライブ調整値、Bドライブ調整値、Rカットオフ調整値、Gカットオフ調整値、及び、Bカットオフ調整値を記憶した不揮発性メモリを有しホワイトバランス調整後にガンマ変換を行って映像を表示するテレビジョンと、該テレビジョンに表示される映像の色度を検出するためのカラーアナライザを有し前記Rドライブ調整値、前記Gドライブ調整値、前記Bドライブ調整値、前記Rカットオフ調整値、前記Gカットオフ調整値、及び、前記Bカットオフ調整値を生成するための処理を行う調整手段と、を備えるホワイトバランス調整システムにおいて、
    前記調整手段は、
    第一の輝度の基準映像を表示させるための第一の基準映像信号に基づいて前記テレビジョンに表示される第一の基準映像の色度を前記カラーアナライザで検出し、前記第一の輝度よりも低い第二の輝度の基準映像を表示させるための第二の基準映像信号に基づいて前記テレビジョンに表示される第二の基準映像の色度を前記カラーアナライザで検出し、前記検出した第一及び第二の基準映像の色度に基づいて前記第一及び第二の基準映像のホワイトバランスを許容範囲内とする前記Rドライブ調整値、前記Gドライブ調整値、前記Bドライブ調整値、前記Rカットオフ調整値、前記Gカットオフ調整値、及び、前記Bカットオフ調整値を決定し、
    決定した前記Rドライブ調整値、前記Gドライブ調整値、前記Bドライブ調整値、前記Rカットオフ調整値、前記Gカットオフ調整値、及び、前記Bカットオフ調整値を前記テレビジョンに対して出力し、
    前記テレビジョンは、
    前記調整手段から前記Rドライブ調整値、前記Gドライブ調整値、前記Bドライブ調整値、前記Rカットオフ調整値、前記Gカットオフ調整値、及び、前記Bカットオフ調整値を入力して前記不揮発性メモリに記憶し、
    入力したR映像信号の輝度に対応した入力値をXri、該R映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXro、入力したG映像信号の輝度に対応した入力値をXgi、該G映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXgo、入力したB映像信号の輝度に対応した入力値をXbi、該B映像信号のホワイトバランス調整後の輝度に対応した出力値をXbo、前記第二の輝度よりも低い基準輝度を表す基準値をPi、前記Rドライブ調整値で表される補正係数をAr1、前記Rカットオフ調整値で表されるオフセット値をBr1、前記Gドライブ調整値で表される補正係数をAg1、前記Gカットオフ調整値で表されるオフセット値をBg1、前記Bドライブ調整値で表される補正係数をAb1、前記Bカットオフ調整値で表されるオフセット値をBb1とするとき、前記入力値Xriが前記基準値Piよりも大きい場合にはXro=Ar1・Xri+Br1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xriが前記基準値Pi以下の場合にはXro={(Ar1・Pi+Br1)/Pi}・Xriとなるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xgiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXgo=Ag1・Xgi+Bg1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xgiが前記基準値Pi以下の場合にはXgo={(Ag1・Pi+Bg1)/Pi}・Xgiとなるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xbiが前記基準値Piよりも大きい場合にはXbo=Ab1・Xbi+Bb1となるホワイトバランス調整を行い、前記入力値Xbiが前記基準値Pi以下の場合にはXbo={(Ab1・Pi+Bb1)/Pi}・Xbiとなるホワイトバランス調整を行い、
    前記R映像信号と前記G映像信号と前記B映像信号とにホワイトバランス調整を行った後に前記R映像信号と前記G映像信号と前記B映像信号とに対してそれぞれ前記ガンマ変換を行って映像を表示することを特徴とするホワイトバランス調整システム。
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