JP5083819B2 - 骨縫合 - Google Patents

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Description

開示の内容
〔発明の分野〕
本発明は、軟組織を骨に縫合するための装置および方法に関する。
〔発明の背景〕
多くの外科手術は、軟組織の骨への接合を伴う。例えば、断裂した回旋腱板を修復するのに、外科医は回旋腱板の腱を上腕骨に再接合しなければならない場合がある。外科医は、縫合糸を腱に通し、縫合糸を下の骨に固定し、縫合糸を結節や留め具等で固定することによって、腱を上腕骨に縫うことができる。用途によるが、縫合処理は、単層縫合、二層縫合、またはマットレス縫合を伴うことがある。
軟組織を骨に縫合する手法、特に縫合糸を骨に固定する手法は数多くある。いくつかの手法では、骨に開けた穴に設置した縫合糸アンカーの使用が伴う。ねじ式、トグル式、かかり式、ばね歯、展開可能または変形可能なアーム、ならびに、結節のない、および/または、拡張する機構を含むさまざまな縫合糸アンカーが利用可能である。他の手法では、骨に形成したトンネルに縫合糸を通す、すなわち、手作業で、骨に形成した一方の穴に縫合糸を押し入れ、他方の穴から出し、縫合糸の2つの自由端であって軟組織の上で固定することができるものを残す。より最近の手法では、骨アンカーまたは骨表面に予め開けられた穴と併せて、接着剤および/または縫合糸用補強パッチが用いられる。
骨の表面に予め穴を開け、および/または、相当な応力を加える必要があるのは、これらの手法の多くの重大な欠点である。また、これらの手法は、上を覆う軟組織に大きな損傷をもたらすことが多く、フットプリント、すなわち骨の露出面積が比較的大きくならざるを得ない場合に特にそうである。これらの手法は、経皮的に実施することが困難であったり、不可能であったりすることもある。さらに、骨アンカーを使用すると異物が体内に残こり、後の合併症の原因となり得る。
当該技術では、縫合糸を骨に取り付けるための新規な装置および方法であって、高い引き抜き抵抗を示し、骨およびその上の軟組織の損傷が小さい状態で実施でき、経皮的のみならず関節鏡視下および切開手術でも用いることができる装置および方法が必要である。
〔発明の概要〕
軟組織を骨に縫合するのに有用な装置および方法が開示される。ある例示的な実施形態において、装置は送り針を備えており、この送り針は、中に内腔部が画定されている細長いボディーと、近位端と、穿刺用先端部を備える遠位端とを有する。送り針は、たとえば内腔部の中で、縫合糸を保持するように形成された第二の内腔部の中で、または溝部の中で縫合糸を保持するように形成することができる。送り針駆動要素が送り針につながれていてもよく、この送り針駆動要素は、送り針を骨の中へと遠位へ進めるのに有効である。別の実施形態では、送り針駆動要素が第一の超音波ドライバーを有してもよい。装置は、捕捉針をさらに備え、この捕捉針は、細長いボディーと、近位端と、穿刺用先端部を備えた遠位端とを有してもよい。捕捉針は、送り針の近傍に配置されていてもよく、また、送り針によって保持されている縫合糸を受け取るように構成されていてもよい。別の実施形態において、捕捉針および/または送り針は、オプションとして湾曲している。捕捉針駆動要素が捕捉針につながっていてもよく、この捕捉針駆動要素は、捕捉針の通り道を、送り針が遠位へ進められたときの送り針の通り道と交差させるように、捕捉針を骨の中へと遠位へ進めるのに有効である。ここで、捕捉針の通り道と送り針の通り道の交差するところは、用途によっては海綿骨の中であってもよい。捕捉針駆動要素は、第二の超音波ドライバーを備えていてもよい。装置は、超音波ドライバーを一つ有し、送り針駆動要素がその超音波ドライバーと、送り針に対する連結装置を含み、捕捉針駆動要素がその超音波ドライバーと、捕捉針に対する第二の連結装置を含んでもよい。
別の実施形態において、骨縫合用装置は、中に内腔部が画定された細長いボディー、近位端、および穿刺用先端部を備えた遠位端を有する送り針と、細長いボディー、近位端、および穿刺用先端部を備えた遠位端を有する捕捉針であって、送り針の近傍に配置された捕捉針とを備えていてもよい。送り針および捕捉針は、共に遠位へ進められたときに、それらの通り道が交差するように配置されていてもよい。装置は、超音波駆動要素をさらに備えていてもよく、この超音波駆動要素は、送り針を骨の中へと遠位へ進めるために送り針とつながっており、また、捕捉針を骨の中へと遠位へ進めるために捕捉針とつながっている。別の態様では、装置に注入装置があってもよく、この注入装置は、送り針の内腔部とつながっており、また、接着剤をその内腔部を通して送り針の遠位端まで送るのに有効である。
軟組織を骨に縫合する方法も提供される。例示的な一実施形態において、方法は、縫合糸を骨へ送るように構成された送り針を骨に押し込む段階を含んでいてもよい。この方法は、捕捉針の通り道が送り針の通り道と交差するように捕捉針を骨に押し込む段階をさらに含んでいてもよい。交差は、たとえば海綿骨の中で生じてもよい。送り針または捕捉針のいずれかを先に押し込んでもよいし、両方の針を一緒に押し込んだり、交互に押し込んだりしてもよい。送り針および捕捉針を押し込む段階は、軟組織を突き通すことを伴ってもよく、また、少なくとも部分的に超音波を用いて行われてもよい。縫合糸は、送り針から捕捉針へ渡され、捕捉針の通り道を通って引き出されてもよい。送り針および捕捉針の通り道の交差するところに接着剤を送ってもよい。接着剤は、部分的に超音波エネルギーによって送られてもよい。さらに別の態様において、この方法は、軟組織を骨に固定する段階を含んでいてもよく、たとえば、骨の外部にある縫合糸の自由端を結節もしくは留め具を用いて、または、軟組織を骨の上に置いて、送り針および捕捉針を縫合すべき軟組織に通すことによって固定する段階を含んでいてもよい。別の実施形態において、この方法は経皮的に行ってもよく、および/または、カニューレを皮膚に挿入し、送り針および捕捉針をそのカニューレに挿入することによって行ってもよい。
本発明は、以下の詳細な説明を添付図面と共に参照することにより、よりよく理解されるであろう。
〔発明の詳細な説明〕
以下、本明細書に開示する装置および方法の構造、機能、製造方法、および使用法の原理を総合的に理解するため、所定の例示的な実施形態を説明する。これらの実施形態の一つ以上の例を添付の図面に示した。当業者には分かるであろうが、本明細書に具体的に記載し、添付の図面に示す装置および方法は非限定的な例示的実施形態であり、本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ決まる。ある例示的な実施形態に関連して図示または記載した特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることもできる。このような修正および変更は、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。
本発明は、一般的に、軟組織を骨に縫合するための装置および方法を提供するものである。この装置および方法は、経皮的手技、関節鏡視下手技、および切開手術手技で軟組織を骨へ縫合することを含む幅広い用途において、軟組織を骨へ縫合することに利用することができ、また、軟組織抜きで、縫合糸を骨自体に取り付けることにも用いることができる。所定の実施形態を回旋腱板の腱を上腕骨に縫合することに関して以下に説明するが、これらの説明は例に過ぎない。本明細書で開示する装置および方法は、現在のさまざまな手術手法を実行し、改善するのに用いることができるが、当業者は間違いなくこの装置および方法の応用を多く見いだし、このような応用には、新しく開発された手法におけるこの装置および方法の用途も含まれるであろう。
図1Aは、軟組織を骨に縫合する装置1の例示的な一実施形態を示している。装置1には、一般的に、ボディー10があってもよく、このボディー10は、作業用遠位端12および近位端14を備えている。装置1は、縫合糸38を運ぶように構成された送り針16と、その送り針16から縫合糸38を捕捉する、すなわち受け取るよう構成された捕捉針18とを有していてもよい。送り針16の近位端に縫合糸38があり、この縫合糸38は、送り針16の遠位先端部34まで送るために送り針16に通されていてもよい。遠位先端部34が骨の中に配置されている間、後述するように、この遠位先端部34で縫合糸38を送り針16から捕捉針18へ渡すことができる。送り針16は、送り針16を骨内へと遠位へ進めるのに有効な送り針駆動要素20とつながっていてもよい。同様に、捕捉針18は、捕捉針駆動要素22とつながっていてもよく、この捕捉針駆動要素22は、捕捉針18の通り道が、遠位へ進められた送り針16の通り道、すなわち、遠位へ進められた送り針16が形成したトンネルと交差するように、送り針16を骨内へと遠位へ進めるのに有効である。装置1は、送り針16または捕捉針18の一方または両方を骨内へ進める、または、進めることを補助する駆動力または励起する力(excitatory force)を供給するための、オプションの超音波ドライバー24を有してもよい。骨セメントのような接着剤32を骨内に送り込むために、注入装置26を送り針16の近位端33に配置することもでき、この注入装置26は、接着剤32を入れたり、準備したりするための容器28と、接着剤32を骨内に流入させるための注入ポンプ30とを有していてもよい。注入装置30は、接着剤32を送り針16の中にその遠位先端部34まで流すのに、あるいは、捕捉針18の中にその遠位先端部36まで流すのに、または、送り針16および捕捉針18の両方の中に流すのに有効であってもよい。
装置1のボディー10は、多種多様な構成をしていてもよい。図1Aに示した実施形態では、装置1のボディー10が遠位端12および近位端14のある細長い筐体という形態をしている。ボディー10はまた、細長い軸または管、立方体形状、直方形状、楕円形状、弾丸形状、または事実上あらゆる他の形状および大きさをしていてもよい。ボディー10はまた、一つ以上の連結部材、たとえば装置1の構成要素を連結する軸などからなる構造(arrangement)またはネットワーク(network)であってもよい。ボディー10は、手持ち式医療器具のように、ピストル形の握りまたは鋏形の握りが取り付けられていてもよい。このような握りは、切開手術、関節鏡視下手技、または経皮手技で用いるのに有益なことがある。あるいは、ボディー10は、近位端14および/または近位端14に配置されているハンドルまたは握りから離れた作業用遠位端12を有してもよいし、カニューレ、ポータル(portal)、または皮膚の開口部を通して挿入するように構成されていてもよく、このようにすれば、関節鏡視下または経皮的な利用に有益なことがある。装置1のボディー10は、関節鏡、腹腔鏡、内視鏡、カテーテル、または、ボディー10内で外科的に使用する他の器具と接続されるように適切な大きさに形成されており、恐らくは構成されていてもよい。図示の実施形態は、ボディー10を一体の、つまり単体の部材として示しているが、装置1は、別個の、つまり複数のボディーを有してもよく、たとえば、(患者の)体内へ挿入するのに適した、送り針16および捕捉針18のための一つのボディーと、ボディーの外にあるように構成された、注入装置26および/または針駆動要素を含む別個の、すなわち離れている別のボディーとを有し、その二つのボディーが、例えば、針駆動要素の力、針への接着剤32、制御信号またはセンサの信号などを伝えるために互いにつながっていてもよい。ボディー10の遠位端12には、一つ以上の開口部37、39または切欠部が形成されていて、送り針16および/または捕捉針18を通すことが可能となっていてもよい。当業者には分かるであろうが、開口部37、39の形状、大きさ、および間隔はさまざまであってもよく、以下により詳細に述べるように、送り針16および捕捉針18の形状および間隔に合わせてもよい。
前述のように、装置1は、縫合糸38を運ぶよう構成された送り針16を有することができる。送り針16は、さまざまな構成をしていてもよいが、ある例示的な実施形態では、送り針16は比較的真っ直ぐな細長いボディー10を有し、骨に突き刺さるように構成された遠位先端部34がある。あるいは、送り針16は湾曲している、先に行くほど細くなっている、もしくは分割されていてもよく、および/または、鋭利な、丸い、尖った、平坦な、または他の先端部34を有していてもよい。送り針16は、円形、長方形、正方形、または事実上あらゆる他の形状の断面形状をしていてもよい。送り針16はまた、事実上どのような長さであってもよいが、場合によっては送り針16が、後述するように、海綿骨に突き刺すのに十分な長さであることが有益なこともある。適する材料はさまざまな材料であるが、一般的に送り針16は、骨に突き刺すのに十分な硬さまたは剛性を得るために、ステンレススチールまたはチタン合金のような生体適合材料から形成する。
送り針16は、縫合糸38を運ぶまたは縫合糸38と連結するために、さまざまな機構の任意のものを備えることができる。例えば、送り針16は、チャネル(channel)、溝、グラスパー(grasper)、フック、ループ、留め金、クランプ、拍車等の縫合糸連結要素であって、遠位先端部34のような送り針16の一部の近傍に、またはその一部に配置されていて、送り針16が遠位へ伸びる際に縫合糸38または縫合糸38のループを保持、連結、または運ぶ縫合糸連結要素を備えていてもよい。縫合糸連結要素は、縫合糸38を手動で入れるように構成されてもよいし、送り針16が遠位へ進んだ際に自動的に縫合糸38と連結するように構成されてもよい。あるいは、図1Bから図1Cに図示の実施形態に示されているように、送り針16は中に内腔部40が形成されており、この内腔部40は、送り針16の遠位先端部34まで、または、針の遠位先端部34の近くにある遠位開口部まで、縫合糸38と、オプションとして接着剤32とを送るように構成されている。内腔部40は、送り針16の全長にわたって伸びていてもよいし、送り針16の一部分を通っていて、針の側壁部に開口部41を形成し、たとえば、縫合糸38を針の側面から入れられるようになっていてもよい。縫合糸38は、装置1自体に実装した供給機構を用いるなどして送り針16に自動的に送り込まれてもよいし、スプール部材またはプランジャ部材を用いるなどして手動で供給してもよい。さらに、送り針16には内腔部がいくつあってもよく、たとえば、図1Cに示した別の実施形態では、送り針16が、縫合糸38を運ぶための第一の内腔部42と、第二の内腔部43とを備えていてもよく、第二の内腔部43は、接着剤32をその中に通すために、注入装置26とつながっていてもよい。送り針16が内腔部40を一つだけ有する場合、注入装置26がこの内腔部40とつながっていてもよく、この結果、接着剤32が縫合糸38と同じ内腔部40を流れてもよい。
装置1はまた、前述したように、送り針16によって運ばれた縫合糸38を受け取るように構成された捕捉針18を有することができる。捕捉針18は、さまざまな構成をしていてもよいが、図示の実施形態では、この捕捉針18が比較的真っ直ぐな細長いボディー10であって、骨に突き刺さる遠位先端部36のあるボディー10を有する。あるいは、捕捉針18は湾曲している、先に行くほど細くなっている、もしくは分割されていてもよく、および/または、鋭利な、丸い、鈍い、尖った、平坦な、または他の遠位先端部36を有していてもよい。捕捉針18は、円形、長方形、正方形、または事実上あらゆる他の形状の断面形状を有していてもよい。捕捉針18はまた、事実上、任意の長さであってもよいが、場合によっては、後述するように、送り針16が海綿骨に突き刺すのに十分な長さであることが有益なこともある。適する材料はさまざまであるが、一般的に捕捉針18は、骨に突き刺すのに十分な硬さまたは剛性を得るために、ステンレススチールまたはチタン合金のような生体適合材料から形成する。
捕捉針18は、中実であってもよいし、オプションとして中に一つ以上の内腔部44を備えていてもよく、たとえば送り針について前述した内腔部40または内腔部42、43のいずれかをたとえば接着剤32に対する通気口として機能するように備えてもよい。
捕捉針18は、送り針16からどのような距離に配置してもよいが、図示の実施形態では、捕捉針18が送り針16の近傍に配置されている。他の実施形態では、送り針16および捕捉針18が、たとえば関節鏡下で利用する場合には、修復部位まで手術用カニューレに通すために、約4から10ミリメートルなど比較的狭い間隔をおいて配置されてもよく、経皮的に利用する場合には、比較的広い間隔(たとえば約4から20ミリメートル)をおいて配置されてもよい。間隔は必ずしも一定である必要はなく、使用者が好みに合わせて変えることができる、つまり調整可能であってもよい。捕捉針18はまた、捕捉針18の通り道が送り針16の通り道と交差するように、つまり、送り針16と捕捉針18を遠位へ進めたときに交差するように配置してもよい。捕捉針18および送り針16は、いろいろな方法で、それらの通り道が交差するように配置することができるが、図示の実施形態では、捕捉針18が装置1のボディー10から、送り針16に隣接した位置より出て、送り針16に対して一定の角度に向けられ、捕捉針駆動要素22によって遠位へ進められたときに、捕捉針18の通り道が、送り針16を遠位へ進めたときの送り針16の通り道と交差するようになっている。ここで、送り針16自体は、装置1のボディー10に対して平行であってもよいし、傾いていてもよい。あるいは、捕捉針18を送り針16に対して平行に配置してもよい。前述したように、送り針16および捕捉針18の一方または両方をその長さ方向の少なくとも一部に沿って湾曲させてもよく、これにより、捕捉針18の通り道が送り針16の通り道と交差できるようにすることが可能になる。送り針16および捕捉針18は、展開した送り針および捕捉針の通り道が、装置1の遠位にある予め定められたところ、つまり、公知の位置で交差する、すなわち、組織または骨の公知の深さで交差するように配置することもできる。交差する位置、つまり交差する深さもまた、使用者が好みに合わせて変えることができる、つまり使用者が調整することができてもよい。
使用時、捕捉針18は、多くの方法で送り針16から縫合糸38を受け取る、つまり捕捉することができる。たとえば、捕捉針18は縫合糸捕捉用開口部まで、または、縫合糸捕捉用開口部を通るように進んでもよい。この縫合糸捕捉用開口部は、たとえば鍵穴形状に形成された開口部であり、米国特許公開公報第2005/0283170号に記載のように送り針16の遠位先端部34に形成されている。米国特許公開公報第2005/0283170号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。捕捉針18は、縫合糸グラスパー、フックまたはくさび部のような可動である縫合糸連結要素をさらに有し、この縫合糸連結要素は、捕捉針18に対して近位で動かせてもよい。あるいは、縫合糸38は、縫合糸38自体が有する取り外し可能な先端部、すなわち、硬質材料からなるニードルポイント(needle-point)(つまり、自由な先端部)に取り付けられているか、繋がれている送り針16によって配置してもよく、ニードルポイントは、交差したところで捕捉針18によって捕らえるまたは掴み、捕捉針18によって回収することができる。
前述したように、送り針16は、この送り針16を遠位へ進めるために、送り針駆動要素20とつながっていてもよく、捕捉針18は、この捕捉針18を遠位へ進めるために、捕捉針駆動要素22とつながっていてもよい。このため、針駆動要素は、送り針16および/または捕捉針18を遠位へと、軟組織および下の皮質骨を突き刺すのに十分な力で進めるように構成されている。針駆動要素はさまざまな構造をしていてもよいが、図示の実施形態では、使用者がその駆動要素を握りおよび/または制御できるようにするハンドル部45、47がある機械式のドライバーとして針駆動要素が示されている。ハンドル部45、47は、事実上、任意の形状をしていてもよいが、ループ状またはリング状に形成されたものとして示されている。ハンドル部45、47は、ロット48、50に取り付けられていて、それぞれ送り針16または捕捉針18に遠位への力を送ってもよい。機械式ドライバーは、当業者には分かるであろうが、電動ポンプまたはモータ、ウォームギアまたは歯車減速機を含む歯車機構、ねじ機構、空気圧式ドライバー、振動式ドライバー、空気圧式、油圧式、またはあらゆる他の機械的増幅機構(mechanically leveraged mechanism)で置き換えてもよいし、これらの補助を受けてもよい。針駆動要素はまた、一つ以上の超音波ドライバー24であってもよいし、一つ以上の超音波ドライバー24を含んでもよい。超音波ドライバー24はさまざまな構成をしていてもよく、これには、振動、往復運動、または、送り針および/または捕捉針18を骨に押し込むのに適する力を生成することができるあらゆる高周波数の、つまり、超音波のドライバー24が含まれる。たとえば、超音波ドライバー24は、圧電素子ドライバーまたはトランスジューサーであり、針の遠位先端部34、36に指向性の振動の励起を提供してもよい。圧電素子ドライバーは、共鳴をしない質量(resonant free mass)、つまり、ホーン(horn)を有してもよく、このホーンは超音波ドライバー24が生成した波を一定の方向に向けたり、増幅したりしてもよい。図1Aに示されているように、1個の超音波ドライバー24を機械的なスイッチまたは着脱可能な連結装置などを用いて、送り針16および捕捉針18に別個につなげる、すなわち、連結させることもできる。もっとも、図1Eに描かれているように、装置1は、オプションとして二つの超音波ドライバーを有し、第一の超音波ドライバー52が送り針16に接続されており、第二の超音波ドライバー54が捕捉針18に接続されており、1個の超音波ドライバー24を両方の針につなげる必要はない。超音波ドライバー24はまた、たとえば、注入ポンプ30、注入装置26の容器28、または送り針16自体の内腔部40とつなげることにより、超音波振動またはエネルギーを送り針16の内腔部40の中にある接着剤32の中へ、または接着剤32に対して送るように配置することもできる。超音波ドライバー24は、このようにして、接着剤32を送り針16に流すための、または流すのを補助するための励起用の力または原動力を接着剤32に与えることができる。このような代替構成により、送り針16の内腔部40を他の場合よりも小さな大きさにすることが可能になりうる。超音波装置はまた、縫合糸38または送り針16の内腔部40につなげて励起用の力、つまり、原動力を縫合糸38に与えるようにすることもできる。
前述したように、装置1は、送り針16を通して接着剤32を送るために送り針16の近位端33に配置された注入装置26を備えていてもよい。注入装置26はさまざまな構成をしていてもよいが、図示の実施形態では、接着剤32を保管するための容器28と、接着剤32の容器28から送り針16を通して送るための注入ポンプ30とを有する。容器28は、事実上どのような大きさおよび形状であってもよく、袋(bladder)、タンク、取り外し可能なカートリッジ、または、接着剤32を蓄積、保持、混合もしくは攪拌するあらゆる他の保管要素であってもよい。容器28は、別個に保管しなければならない複数の成分または原料を有する接着剤を保持するための補助的な袋または区画がいくつあってもよく、また、攪拌要素または混合要素をさらに有してもよく、この攪拌要素または混合要素は、場合によっては、容器28の中に配置された超音波ドライバー24であってもよい。容器28には、接着剤32を、送るのに望ましいまたは適切な温度にする加熱要素がさらにあってもよい。注入ポンプ30は、あらゆるポンプ機構であってもよく、このようなポンプ機構としては、電動ポンプ、駆動用ピストン、渦巻ポンプ、空気圧または油圧システム、ねじ機構などがある。注入ポンプ30は、送り針16または送り針16に形成された内腔部40とさまざまな方法でつながっていてもよく、管、連結装置、中空のシャフト、ボディー10に形成されたチャネルもしくはトンネル、または接着剤32が中を流れることができるあらゆる通路などでつながっていてもよい。さらに、注入ポンプ30は、送り針16と関連している別個独立の送り用チューブまたはシャフトとつながっていて、接着剤32を送り針16の遠位先端部30まで送ってもよい。
当業者には分かるであろうが、上述したような骨縫合装置はさまざまな他の構成を有することもできる。たとえば、捕捉針18には一つ以上の内腔部44が形成されていてもよく、注入装置26は、その内腔部44に接続されていて、接着剤32をその内腔部44の一つ以上を通して送ってもよい。送り針16は、通気口として機能する内腔部40を有してもよい。他の送り針もしくは捕捉針または針駆動要素を加えることも考えられ、本開示内容の範囲内であり、同様に、注入装置26または超音波ドライバー24のような構成要素を省略することも本開示内容の範囲内である。
本発明は、軟組織を骨に縫合する方法をも提供する。ある例示的な実施形態において、この方法は、軟組織を通して縫合糸を骨の中に配置し、接着剤で補強することを可能にする。例示的な一方法では、図3Aから図3Bに図示のように、装置1のような骨縫合装置を骨62の上にある軟組織62に当てることができる。軟組織60は、腱、靱帯、軟骨組織等のようなどのような種類の軟組織でもあってもよく、事実上どのような厚さであってもよい。骨62は、健康な骨、損傷した骨、骨粗鬆症の骨を含むどのような状態のどのような骨であってもよい。図示の実施形態では、軟組織60が最初に下にある骨62から剥離した状態にあり、骨62には、外側の皮質骨64と、内側の海綿骨66とがある。多くの場合、より詳細に後述するように、縫合糸38の縫い目を海綿骨66の中に位置させ、縫合糸38が比較的密度の高い皮質骨64の後ろを通ることができるようにするのが有益である。装置1は、さまざまな方法で手術部位に配置することができる。図示の実施形態では、装置1は、骨62に当てられている軟組織60に当てるように配置する。他の実施形態では、骨62を露出させ、縫合糸38を骨62の中に入れるために装置1を骨62に当てるように配置してもよく、軟組織60は、オプションとして、別の工程または処理で骨62に縫合してもよい。
装置1には、多くの方法で縫合糸38を入れることができる。図3Aから図3Bに示されているように、縫合糸38は、送り針16の内腔部40の中に置かれ、送り針16の遠位先端部34まで進められる。あるいは、縫合糸38は、送り針16にある溝、グラスパー、またはフックのような縫合糸連結要素に連結させてもよいし、縫合糸38を装置1の自動供給機構を用いて入れてもよい。縫合糸38は、生体吸収性の縫合糸および非吸収性の縫合糸を含む、外科的用途に適する事実上あらゆる種類の縫合糸であってもよい。場合によっては、送り針16の中で縫合糸を進めるのを助けるため、比較的堅い、丈夫なまたは編まれた縫合糸を用いるのが有益なこともある。縫合糸38は、いつ入れてもよく、より詳細に後述するように、たとえば装置1を配置する前でも後でも、または、送り針16を骨62の中に進めた前でも後でも入れることができる。
縫合糸38を配置するために、送り針16を遠位へ進めてもよく、この送りはさまざまな方法で行うことができる。図3Cに図示の実施形態では、送り針駆動要素20のハンドル45を動かすことによって送り針16を骨62の中に進め、送り針16の鋭利な遠位先端部34で軟組織60および皮質骨64を突き通し、海綿骨66に到達させる。さらに、図3Cでは、超音波ドライバー24が、送り針16に励起用の力を矢印68で示すように与えて、ハンドル45からのより小さい機械的な力で送り針16を遠位へ動かせるようにするのに有効である。したがって、ハンドル45は、駆動力に代えてまたは加えて、案内するための力を与えるために前進させられてもよい。前述したように、縫合糸38を遠位に進めるために、または、縫合糸38の前進を補助するためには、あらゆる送り針駆動要素20を用いる、または、作動させることができる。
捕捉針18は、縫合糸38を送り針16から取得するために、さまざまの方法で遠位へ進められうる。図3Dに図示の実施形態では、捕捉針18が、送り針駆動要素20のハンドル45を動かすことによって骨62の中に進められ、送り針16の鋭利な遠位先端部34が軟組織60および皮質骨64を突き通し、海綿骨66に達する。さらに、示されているように、超音波ドライバー24は、矢印68で示すように、送り針16に励起用の力を与え、ハンドル45からのより小さい機械的な力で送り針16を遠位へ動かすのに有効である。捕捉針18は、捕捉針18の通り道が、海綿骨616の中にある送り針16の通り道と交差するまたはほぼ交差するように進められてもよい。たとえば、図示の実施形態では、捕捉針18が送り針16に対し傾けて進められる。捕捉針18はまた、送り針16に平行に進められてもよいし、段階的に送ってもよく、たとえば、捕捉針18の真っ直ぐな部分を進めて、つぎに、捕捉針18の柔軟で湾曲した部分を捕捉針18の真っ直ぐな部分に形成された内腔部44に通すように進めることなどができる。場合によっては、海綿骨66の外部で送り針16に出会うように捕捉針18を進めてもよい。たとえば、針は皮質骨64または軟組織60の中で出会ってもよい。もっとも、海綿骨66の中で送り針16と出会うように捕捉針18を進めることが有益なことがある。これは、海綿骨66が他の骨よりも密度が低いことがあり、このために縫合糸38を通しやすいことがあるからである。
縫合糸38は、多種多様な方法を用いて送り針16から捕捉針18へ受け渡すことができる。図3Dから図3Eに示すように、捕捉針18のハンドル47を、捕捉針18を引き下げるように動かして、前述したように、捕捉針18の先端部を縫合糸38と連結させる、または、縫合糸38を受け取らせることができる。あるいは、縫合糸パッシングコントロール(suture passing control)を動かして、可動である縫合糸連結要素または縫合糸グラスパーに、送り針16が保持している縫合糸と連結させることもできる。縫合糸38はまた、送り針16から捕捉針18へ手動で受け渡してもよく、たとえば送り針16および/または捕捉針18の内腔40によって、または、骨62に形成した別のアクセス用開口部もしくは穴によって受け渡してもよい。捕捉針18はまた、縫合糸38を捕捉することなく引き下げ、捕捉針18が形成した穴に工具を挿入して縫合糸38を取り出すこともできる。使用時には、捕捉針18が縫合糸38を受け取ったら、図3Eに示すように、縫合糸38を引き下げて縫合糸を引っ張り、骨62および軟組織60から出してもよい。しかし、場合によっては、縫合糸38を受け渡すことを全く省略し、縫合糸38を海綿骨66に残すことが有益なこともある。
オプションとして、接着剤32を骨62に送り込むこともできる。図3Fにおいて、注入装置26は、容器28から骨62内に接着剤32を送るように稼働させた注入ポンプ30によって接着剤32を海綿骨66に流入させるのに有効である。あるいは、手動のポンプを作動させる、ねじ機構を回す、プランジャを押し込むなどして接着剤32を骨62内に送り込んでもよい。接着剤32は、送り針16内に形成された内腔部40を通し、送り針16の遠位先端部34を介して骨62に送ってもよいし、捕捉針18内に形成された内腔部44を通し、送り針16の遠位先端部36を介して骨62に送ってもよいし、または、送り針16および捕捉針18の両方の遠位先端部34、36を介して骨62に送ってもよい。超音波ドライバー24も、接着剤を骨62へ送るのに、または送るのを補助するのに関与してもよい。接着剤32は、図3Fに示すように、送り針16および捕捉針18によって骨62に形成された開口部と、骨62とに、栓または塊70を形成してもよい。
さまざまな種類の接着剤32を装置1で利用することができる。接着剤32は、骨への外科的用途に適するどのような物質または化合物であってもよく、縫合糸38および/または隣接する骨62に付着させるために乾燥、硬化、または重合させられる骨セメント、樹脂、ポリマーなどであってもよい。ある例示的な実施形態において、接着剤32はポリメチルメタクリレートであってもよい。他の実施形態では、接着剤32は骨セメントであってもよく、たとえば、リン酸カルシウム骨セメントまたは硫酸カルシウム骨セメントなどであってもよい。接着剤32は、光で活性化されるものであってもよく、好ましくは、例えば注入装置26および/または超音波ドライバー24によって送り針16の内腔部40の中を送られるまたは注入される際に、針の内腔部を流れるように形成されていてもよい。接着剤32はポリウレタンであってもよく、これは、場合によっては、少なくとも部分的に、生物学的に誘導したものであってもよい。適するポリウレタンは、例えば、米国特許第6306177号、第6140452号、および第4743632号に記載されており、これらの米国特許の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
接着剤32は通気してもよく、これは多くの方法で行うことができる。図示の実施形態では、捕捉針18が、中に形成された内腔部44を用いて接着剤32の通気をするのに利用されている。通気はいつ行ってもよく、たとえば、捕捉針18を引き抜く前または後であってもよい。捕捉針18をまず引き抜かれる場合には、捕捉針18を骨62に再び挿入して、接着剤32を通気してもよい。場合によっては、送り針16に形成された内腔部40を通気口として利用することもできる。
当業者には分かるであろうが、送り針16および/または捕捉針18は、ハンドル47を動かすことによって引き抜いてもよい。装置1を軟組織60から取り除き、縫合糸38の二つの縫合糸端72、74を露出させた状態に残すことができる。縫合糸38の縫合糸端72、74は、骨62および/または軟組織60上で公知の技術を用いて固定できる。例えば、縫合糸38の縫合糸端72、74を結んで結節にしてもよいし、留め具や固定装置を取り付けてもよいし、接着剤32を送ってもよい。このように、図3Gに図示する実施形態では、この方法により、縫合糸38が軟組織60を通って骨62に入っていて、引き抜き抵抗が大きく、痕跡(footprint)が最小であり、かつ、縫合糸38および接着剤32以外に異物がない縫合の縫い目を得ることができる。上記工程の任意のものまたは全てを繰り返し、単層縫合、二層縫合および/またはマットレス縫合法を行うことができる。
別の例示的な方法では、軟組織を骨に経皮的に縫合してもよい。経皮的縫合は多種多様な方法で行えるが、図4Aに図示の実施形態では、回旋腱板の腱のような軟組織80を上腕骨のような骨82に縫合するために、筐体に一体的に収められた縫合装置98を肩96のような手術部位に、皮膚88の近傍において設置することができる。図4Aにおいて、縫合糸92は、既に所定位置にあり、結節や留め具のような一つ以上の固定要素94が軟組織80の外側にあるところが示されている。骨82は、皮質骨84および海綿骨86を含んでいることが分かる。
手術部位が見えるようにする、および/または、縫合糸を操作する、結節を結ぶ、または事実上あらゆる他の目的のために、カニューレ、チューブ、スリーブ等のようなポータル(portal)90を皮膚88に形成してもよい。ポータル90は、縫合装置98の送り針16および捕捉針18の通路としても用いることができ、その場合、送り針16と捕捉針18との間の横の間隔をポータル90の幅に合わせてもよい。
送り針16および捕捉針18は、前述のように、皮膚88を通し、軟組織80を通して、骨82の中へと進められうる。場合によっては、皮膚88を刺し通すのは、ハンドル45、47に手動で加えた力だけで行うことができ、軟組織80および/または骨82を刺し通すのは、超音波ドライバー24または他の針駆動要素で行うことができる。縫合糸38は、前述したように、送り針16から捕捉針18へ渡すことができる。図4Aにおいて、縫合糸38は海綿骨86の中で受け渡されていて、捕捉針18は、部分的に引き抜かれている。前述したように、接着剤32が送り針16によってさらに注入されてもよい。
送り針16および捕捉針18は、図4Bに示すように、その遠位先端部34、36が軟組織80の上に位置するように引き抜くことができる。縫合糸38は、捕捉針18から送り針16へ渡してもよく(つまり、恐らくは縫合糸38の二回目の受け渡しである)、これは、前述したように、さまざまな方法で行うことができる。あるいは、縫合糸38は、手動で受け渡してもよく、たとえばポータル90を介して工具を操作して受け渡してもよい。縫合糸38はまた、縫合糸38を捕捉針18から放し、送り針16にある縫合糸連結要素を操作して縫合糸38を把持する、または、連結させることによって受け渡すこともできる。
縫合糸38は、前述したように、公知の方法を用いて骨82の上で固定できる。図4Bにおいて、固定要素94が縫合糸38に利用されている。固定要素94は、結節、無結節装置、留め具などであってもよい。縫合糸38はまた、さまざまな方法のいずれかによって補強することもできる。たとえば、図4Cに示すように、生体適合性のプレート、カバー、パッチ、接着性の塊、またはバトレスなどの一つ以上の補強要素100を縫合糸38または固定要素94に取り付けてもよい。固定要素および補強要素の各々は、公知であるあらゆる方法で配置することができ、たとえば、工具および材料を、ポータル90を通して操作することによって配置することができる。
当業者には分かるであろうが、送り針16および捕捉針18は、前述したように、皮膚から引き抜くことができる。図4Cにおいて、装置98は、軟組織80を骨82に取り付けている二本の縫合糸38、92を残すように手術部位から取り除かれる。装置98は、別の縫合糸を配置するために皮膚に当ててもよく、あるいは、装置98を皮膚から引き抜く前にさらに別の縫合糸を配置してもよく、後者は、単層縫合、二層縫合、またはマットレス縫合において有益である。
このような処置および方法は、当業者には分かるであろうが、体のどの部分においても、回旋腱板の処置、半月板の修復、腱や靱帯の修復などを含むさまざまな用途について行うことができる。当然のことながら、本明細書における装置1、98の用法に関する図示および記載は例示に過ぎず、ステップや処置の内容の変更、実行するあらゆるステップの順序の変更、ステップや処置の削除および追加を含む、広範囲にわたる変更が当業者には明らかであろう。
本明細書に開示した装置およびこの装置の全ての構成要素は、一回の使用の後に処分するよう設計することもできるし、複数回使用するように設計することもできる。しかし、いずれの場合も、装置は、少なくとも一回の使用後に再使用するために再処理(recondition)することができる。再処理としては、装置を分解するステップ、これに続く特定の部品を洗浄または交換するステップ、および、その後に再び組み立てるステップの任意の組合せがある。具体的には、装置を分解し、装置の特定の部品または部分をいくつでも、どのような組合せででも、選択的に交換したり、取り外したりしてもよい。特定の部分の洗浄および/または交換した上で、装置は、再処理施設において、または手術チームにより外科手術の直前に、その後の使用のために再び組み立てることができる。当業者には分かるであろうが、装置の再処理では、分解、洗浄および/または交換、並びに再組み立てにさまざまな方法を利用することができる。このような技術の利用およびその結果得られた再処理後の装置は、全て本願の範囲内である。
好ましくは、本明細書に記載の発明は、手術前に処理される。まず、新しいまたは使用済みの機器を入手し、必要であれば洗浄する。次に、この機器は滅菌してもよい。ある滅菌方法では、機器は、プラスチックまたはTYVEKバックのような、閉じられ密封された容器の中に置かれる。この容器および機器は、次に、ガンマ線、X線、高エネルギー電子のような、容器を貫通できる放射線場に置かれる。放射線は、機器上および容器内の細菌を死滅させる。滅菌された機器は、その後滅菌容器に保管することができる。密封した容器は、医療施設で開封されるまで機器を滅菌状態に保つ。装置は、滅菌されていることが好ましい。これは、ベータ線もしくはガンマ線、エチレンオキシド、または蒸気を含む、当業者に公知のあらゆる方法で行うことができる。
当業者には、上記の実施形態に基づいて、本発明の他の特徴および利点が分かるであろう。したがって、本発明は、添付した特許請求の範囲で指摘する場合を除き、なにが具体的に示し、記載されたかによっては限定されない。本明細書に引用した全ての文献および参考文献は、参照によりその全てが本明細書に特に組み込まれる。
〔実施の態様〕
(1)骨縫合装置において、
中に内腔部が画定されている細長いボディー、近位端、および穿刺用先端部を備えた遠位端、を有する送り針であって、縫合糸を保持するように形成された、送り針と、
前記送り針とつながっている送り針駆動要素であって、前記送り針を骨の中へと遠位へ進めるのに有効である、送り針駆動要素と、
細長いボディー、近位端、および穿刺用先端部を備えた遠位端、を有する捕捉針であって、前記送り針の近傍に配置されており、前記送り針が保持している前記縫合糸を受け取るように形成されている、捕捉針と、
前記捕捉針とつながっている捕捉針駆動要素であって、前記捕捉針の通り道を、前記送り針が遠位へ進められたときの前記送り針の通り道と交差させるように、前記捕捉針を骨の中へと遠位へ進めるのに有効である、捕捉針駆動要素と、
前記送り針の前記内腔部を通して接着剤を前記送り針の前記遠位端へ送るために、前記送り針の前記内腔部とつながっている注入装置と、
を備えている、骨縫合装置。
(2)実施態様1に記載の骨縫合装置において、
前記送り針駆動要素は、前記送り針を経皮的に進めるのに有効であり、
前記捕捉針駆動要素は、前記捕捉針を経皮的に進めるのに有効である、骨縫合装置。
(3)実施態様1に記載の骨縫合装置において、
前記送り針駆動要素は、第一の超音波ドライバーを備えており、
前記捕捉針駆動要素は、第二の超音波ドライバーを備えている、骨縫合装置。
(4)実施態様1に記載の骨縫合装置において、
前記送り針駆動要素は、超音波ドライバー、および前記送り針に対する連結装置を備えており、
前記捕捉針駆動要素は、前記超音波ドライバー、および前記捕捉針に対する第二の連結装置を備えている、骨縫合装置。
(5)実施態様1に記載の骨縫合装置において、
前記送り針は、前記縫合糸を保持するように形成された第二の内腔部をさらに備えている、骨縫合装置。
(6)実施態様1に記載の骨縫合装置において、
前記送り針は、前記縫合糸を保持するように形成された溝部をさらに備えている、骨縫合装置。
(7)実施態様1に記載の骨縫合装置において、
前記捕捉針の前記穿刺用先端部は、前記捕捉針の前記通り道が海綿骨内で前記送り針の前記通り道と交差できるように骨に突き刺さるのに有効である、骨縫合装置。
(8)実施態様1に記載の骨縫合装置において、
前記捕捉針は、前記送った接着剤を通気するのに有効である内腔部をさらに備えている、骨縫合装置。
(9)骨縫合装置において、
中に内腔部が画定されている細長いボディー、近位端、および穿刺用先端部を備えた、遠位端を有する送り針と、
細長いボディー、近位端、および穿刺用先端部を備えた遠位端、を有する捕捉針であって、前記送り針の近傍に配置された、捕捉針と、
前記送り針を骨の中へと遠位へ進めるように前記送り針とつながっており、かつ前記捕捉針を骨の中へと遠位へ進めるように前記捕捉針とつながっている、超音波駆動要素と、
前記送り針の前記内腔部とつながっており、かつ前記内腔部を通して接着剤を前記送り針の前記遠位端へ送るのに有効な注入装置と、
を備え、
前記送り針および前記捕捉針は、共に遠位へ進められたときに、前記送り針の通り道と前記捕捉針の通り道とが交差するように配置されている、骨縫合装置。
(10)実施態様9に記載の骨縫合装置において、
前記送り針は、縫合糸を保持するように形成されており、
前記捕捉針は、前記送り針が保持している前記縫合糸を受け取るように形成されている、骨縫合装置。
(11)実施態様9に記載の骨縫合装置において、
前記送り針とつながっており、かつ、前記捕捉針とつながっている前記超音波駆動要素は、前記送り針とつながっている第一の超音波ドライバー、および前記捕捉針とつながっている第二の超音波ドライバーを含む、骨縫合装置。
(12)軟組織を骨に縫合する方法において、
縫合糸を骨に送るように形成された送り針を骨に押し込む段階と、
捕捉針の通り道が前記送り針の通り道と交差するように前記捕捉針を骨に押し込む段階と、
前記縫合糸を前記捕捉針の前記通り道を通して引き抜くために前記縫合糸を前記送り針から前記捕捉針へ渡す段階と、
前記送り針の前記通り道と前記捕捉針の前記通り道とが交差しているところに接着剤を送る段階と、
軟組織を骨に固定する段階と、
を含む、方法。
(13)実施態様12に記載の方法において、
前記方法は、経皮的に行われる、方法。
(14)実施態様12に記載の方法において、
前記駆動針を押し込む前記段階、および前記捕捉針を押し込む前記段階は、軟組織を突き通すことを含む、方法。
(15)実施態様12に記載の方法において、
カニューレを前記皮膚に挿入する段階と、
前記送り針および前記捕捉針を、前記カニューレを通して挿入する段階と、
をさらに含む、方法。
(16)実施態様12に記載の方法において、
前記送り針を押し込む前記段階、および前記捕捉針を押し込む前記段階は、少なくとも部分的に超音波を利用して行われる、方法。
(17)実施態様12に記載の方法において、
前記送り針の前記通り道、および前記捕捉針の前記通り道は、海綿骨の中で交差する、方法。
(18)実施態様12に記載の方法において、
前記軟組織を骨に固定する前記段階は、前記縫合糸の自由端を骨の外部で、結節および留め具の少なくとも一方を用いて固定することを含む、方法。
(19)実施態様12に記載の方法において、
前記縫合糸は、前記送り針を骨に押し込む前記段階と同時に骨に送られる、方法。
(20)実施態様12に記載の方法において、
前記縫合糸は、前記送り針を骨に押し込む前記段階の後に骨に送られる、方法。
(21)実施態様12に記載の方法において、
前記軟組織を骨に固定する前記段階は、
前記軟組織を骨の上に配置すること、および、
前記送り針および前記捕捉針を縫合すべき前記軟組織に通すこと、
を含む、方法。
骨縫合装置の例示的な一実施形態を示す図である。 図1Aに示した装置の送り針の別の遠位先端部の拡大図である。 図1Aに示した装置の送り針の別の遠位先端部の拡大図である。 図1Aに示した装置の捕捉針の遠位先端部の拡大図である。 骨縫合装置の別の実施形態であって、超音波駆動要素を二つ有するものを示す図である。 図1Aに示した装置であって、軟組織を骨に縫合する処置で利用するように配置されたところを示す図である。 図1Aに示した装置であって、軟組織を骨に縫合する処置で軟組織に当てられたところを示す図である。 図1Aに示した装置であって、軟組織を骨に縫合する処置において、送り針が骨の中に展開されているところを示す図である。 図1Aに示した装置であって、軟組織を骨に縫合する処置において、捕捉針が骨の中に展開されているところを示す図である。 図1Aに示した装置であって、軟組織を骨に縫合する処置において、縫合糸が送り針と捕捉針の間で受け渡されたところを示す図である 図1Aに示した装置であって、軟組織を骨に縫合する処置において、接着剤が骨の中に送られたところを示す図である。 軟組織を骨に縫合する処置の後で軟組織から取り外された、図1Aに示した装置を示す図である。 経皮的骨縫合手技で使用されている骨縫合装置の別の実施形態を概略的に示す図である。 経皮的骨縫合手技の後に骨から引き出された図4Aに示した装置を示す図である。 図4Aおよび図4Bに示した経皮的骨縫合手技の後で骨の中に配置された二つの縫合糸を示す図である。

Claims (11)

  1. 骨縫合装置において、
    中に内腔部が画定されている細長いボディー、近位端、および穿刺用先端部を備えた遠位端、を有する送り針であって、縫合糸を保持するように形成された、送り針と、
    前記送り針とつながっている送り針駆動要素であって、前記送り針を骨の中へと遠位へ進めるのに有効である、送り針駆動要素と、
    細長いボディー、近位端、および穿刺用先端部を備えた遠位端、を有する捕捉針であって、前記送り針の近傍に配置されており、前記送り針が保持している前記縫合糸を受け取るように形成されている、捕捉針と、
    前記捕捉針とつながっている捕捉針駆動要素であって、前記捕捉針の通り道を、前記送り針が遠位へ進められたときの前記送り針の通り道と交差させるように、前記捕捉針を骨の中へと遠位へ進めるのに有効である、捕捉針駆動要素と、
    前記送り針の前記内腔部を通して接着剤を前記送り針の前記遠位端へ送るために、前記送り針の前記内腔部とつながっている注入装置と、
    を備えている、骨縫合装置。
  2. 請求項1に記載の骨縫合装置において、
    前記送り針駆動要素は、前記送り針を経皮的に進めるのに有効であり、
    前記捕捉針駆動要素は、前記捕捉針を経皮的に進めるのに有効である、骨縫合装置。
  3. 請求項1に記載の骨縫合装置において、
    前記送り針駆動要素は、第一の超音波ドライバーを備えており、
    前記捕捉針駆動要素は、第二の超音波ドライバーを備えている、骨縫合装置。
  4. 請求項1に記載の骨縫合装置において、
    前記送り針駆動要素は、超音波ドライバー、および前記送り針に対する連結装置を備えており、
    前記捕捉針駆動要素は、前記超音波ドライバー、および前記捕捉針に対する第二の連結装置を備えている、骨縫合装置。
  5. 請求項1に記載の骨縫合装置において、
    前記送り針は、前記縫合糸を保持するように形成された第二の内腔部をさらに備えている、骨縫合装置。
  6. 請求項1に記載の骨縫合装置において、
    前記送り針は、前記縫合糸を保持するように形成された溝部をさらに備えている、骨縫合装置。
  7. 請求項1に記載の骨縫合装置において、
    前記捕捉針の前記穿刺用先端部は、前記捕捉針の前記通り道が海綿骨内で前記送り針の前記通り道と交差できるように骨に突き刺さるのに有効である、骨縫合装置。
  8. 請求項1に記載の骨縫合装置において、
    前記捕捉針は、前記送った接着剤を通気するのに有効である内腔部をさらに備えている、骨縫合装置。
  9. 骨縫合装置において、
    中に内腔部が画定されている細長いボディー、近位端、および穿刺用先端部を備えた遠位端、を有する送り針と、
    細長いボディー、近位端、および穿刺用先端部を備えた遠位端、を有する捕捉針であって、前記送り針の近傍に配置された、捕捉針と、
    前記送り針を骨の中へと遠位へ進めるように前記送り針とつながっており、かつ前記捕捉針を骨の中へと遠位へ進めるように前記捕捉針とつながっている、超音波駆動要素と、
    前記送り針の前記内腔部とつながっており、かつ前記内腔部を通して接着剤を前記送り針の前記遠位端へ送るのに有効な注入装置と、
    を備え、
    前記送り針および前記捕捉針は、共に遠位へ進められたときに、前記送り針の通り道と前記捕捉針の通り道とが交差するように配置されている、骨縫合装置。
  10. 請求項9に記載の骨縫合装置において、
    前記送り針は、縫合糸を保持するように形成されており、
    前記捕捉針は、前記送り針が保持している前記縫合糸を受け取るように形成されている、骨縫合装置。
  11. 請求項9に記載の骨縫合装置において、
    前記送り針とつながっており、かつ、前記捕捉針とつながっている前記超音波駆動要素は、前記送り針とつながっている第一の超音波ドライバー、および前記捕捉針とつながっている第二の超音波ドライバーを含む、骨縫合装置。
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