JP5081776B2 - 振動周波数計測装置および振動周波数計測方法 - Google Patents
振動周波数計測装置および振動周波数計測方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5081776B2 JP5081776B2 JP2008242371A JP2008242371A JP5081776B2 JP 5081776 B2 JP5081776 B2 JP 5081776B2 JP 2008242371 A JP2008242371 A JP 2008242371A JP 2008242371 A JP2008242371 A JP 2008242371A JP 5081776 B2 JP5081776 B2 JP 5081776B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- period
- binarized output
- procedure
- measuring
- frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
特許文献1に開示された計測装置では、発振周波数が固定された半導体レーザから物体にレーザ光を照射し、物体からのドップラ周波数偏移した反射光の一部を半導体レーザに戻り光として帰還させ、自己混合効果を発生させる。そして、物体の振動に関係して生ずる半導体レーザの出力の変化をフォトダイオードで検出している。
しかしながら、特許文献1に開示された計測装置では、実際にはドップラビート波にノイズが存在するため、ドップラビート波の傾きの判定が非常に困難な場合があり、また物体の振動の加速度が小さいとき(例えば振動周波数が低いとき)には振動振幅の最大点付近で物体の速度が遅いので、非対称性がほとんど生じない。ドップラビート波の実際の波形は、時間に関してほとんど対称な三角形である。物体の変位の速度が小さいと、ドップラビート波が小さくなり、ドップラビート波の強度が増大するときの傾きと強度が減少するときの傾きとは絶対値が同じになり、物体の変位の方向を判別することができなくなる。その結果、特許文献1に開示された計測装置では、振動周波数計測の誤差が非常に大きいという問題点があった。
また、本発明の振動周波数計測装置の1構成例において、前記信号抽出手段は、前記検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の数を、前記第1の発振期間と第2の発振期間の各々について数える干渉波形計数手段と、この干渉波形計数手段が干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する干渉波形周期測定手段と、この干渉波形周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する干渉波形周期度数分布作成手段と、前記干渉波形の周期の度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手段と、前記干渉波形の周期の度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsaと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwaとを求め、これらの度数NsaとNwaに基づいて前記干渉波形計数手段の計数結果を補正し、補正後の計数結果を出力する補正値算出手段とからなることを特徴とするものである。
また、本発明の振動周波数計測装置の1構成例において、前記2値化出力周期測定手段は、前記2値化出力の立ち上がりから次の立ち下がりまでの時間を測定すると共に、前記2値化出力の立ち下がりから次の立ち上がりまでの時間を測定することにより、前記2値化出力の周期を測定することを特徴とするものである。
また、本発明の振動周波数計測装置の1構成例において、前記2値化出力周期測定手段は、前記2値化出力の立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間を測定すると共に、前記2値化出力の立ち下がりから次の立ち下がりまでの時間を測定することにより、前記2値化出力の周期を測定することを特徴とするものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る振動周波数計測装置の構成を示すブロック図である。
図1の振動周波数計測装置は、測定対象の物体10にレーザ光を放射する半導体レーザ1と、半導体レーザ1の光出力を電気信号に変換するフォトダイオード2と、半導体レーザ1からの光を集光して放射すると共に、物体10からの戻り光を集光して半導体レーザ1に入射させるレンズ3と、半導体レーザ1を駆動する発振波長変調手段となるレーザドライバ4と、フォトダイオード2の出力電流を電圧に変換して増幅する電流−電圧変換増幅部5と、電流−電圧変換増幅部5の出力電圧から搬送波を除去するフィルタ部6と、フィルタ部6の出力電圧に含まれる自己結合信号であるモードホップパルス(以下、MHPとする)の数を数える信号抽出部7と、信号抽出部7の計数結果に基づいて物体10の振動周波数を求める周波数計測部8と、周波数計測部8の計測結果を表示する表示部9とを有する。
信号抽出部7は、フィルタ部6の出力電圧に含まれるMHPの数を第1の発振期間P1と第2の発振期間P2の各々について数える(図4ステップS1)。信号抽出部7は、論理ゲートからなるカウンタを利用するものでもよいし、FFT(Fast Fourier Transform)を利用してMHPの周波数(すなわち単位時間あたりのMHPの数)を計測するものでもよい。
L=qλ/2 ・・・(1)
式(1)において、qは整数である。この現象は、物体10からの散乱光が極めて微弱であっても、半導体レーザ1の共振器内の見かけの反射率が増加することにより、増幅作用が生じ、十分観測できる。
If Nu(t)≧Nd(t−1) then D(t)=1 ・・・(2)
If Nu(t)<Nd(t−1) then D(t)=0 ・・・(3)
If Nd(t)≦Nu(t−1) then D(t)=1 ・・・(4)
If Nd(t)>Nu(t−1) then D(t)=0 ・・・(5)
N’=N−Ns+Nw ・・・(6)
式(6)において、N’は補正後の計数結果である。この補正後の計数結果N’は、記憶部80に格納される。補正部86は、このような補正をT時間毎に行う。
本来、2値化出力D(t)の周期は物体10の振動周波数によって異なるが、物体10の振動周波数が不変であれば、2値化出力D(t)のパルスは同じ周期で出現する。しかし、ノイズのために、MHPの波形には欠落が生じたり、信号として数えるべきでない波形が生じたりして、結果として2値化出力D(t)の波形にも欠落や信号として数えるべきでない波形が生じ、2値化出力D(t)のパルスの計数結果に誤差が生じる。
fsig=N’/T ・・・(7)
表示部9は、周波数計測部8が算出した振動周波数fsigの値を表示する。
波長変調(本実施の形態では三角波変調)を用いた自己結合型のレーザ計測装置においては、各計数期間におけるMHPの数は、物体10との距離に比例したMHPの数と計数期間における物体10の変位(速度)に比例したMHPの数との和もしくは差になる。物体10の振動の最大速度と物体10との距離の比と、半導体レーザ1の波長変化率の大小関係によって、計測装置で得られる信号の状況を以下の2通りに分けることができる。
図13(C)に示すように物体10の速度が小さい箇所133において、例えば外乱光などに起因するホワイトノイズが加わると、計数結果NuとNdの大小関係が本来の関係と反転する場合がある。その結果、図13(D)に示すように、2値化出力D(t)の符号が切り替わる箇所134において、2値化出力D(t)の符号が本来の値と逆の値になることがある。
また、例えば外乱光などに起因するスパイクノイズが加わると、図13(D)に示すように箇所135において2値化出力D(t)の符号が局所的に反転する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、2値化出力D(t)の周期を第1の実施の形態と異なる方法で測定するものである。本実施の形態においても、振動周波数計測装置の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図1、図7の符号を用いて説明する。図16は本実施の形態の周期測定部82の動作を説明するための図である。図16において、H1は2値化出力D(t)の立ち上がりを検出するためのしきい値、H2は2値化出力D(t)の立ち下がりを検出するためのしきい値である。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、2値化出力D(t)の周期を第1、第2の実施の形態と異なる方法で測定するものである。本実施の形態においても、振動周波数計測装置の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図1、図7の符号を用いて説明する。
以上のようにして、2値化出力D(t)の周期を測定することができる。他の構成は第1の実施の形態と同様である。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。第1〜第3の実施の形態では、2値化出力D(t)の周期の度数分布と2値化出力D(t)のパルスの数とを求める時間を一定時間Tとしたが、この時間を可変長にしてもよい。
図17は本実施の形態の周波数計測部8aの構成の1例を示すブロック図である。周波数計測部8aは、記憶部80と、2値化部81と、周期測定部82aと、度数分布作成部83aと、基準周期算出部84と、補正部86aと、周波数算出部87aと、周期和算出部88とから構成される。
基準周期算出部84の動作は、第1の実施の形態と同様である(図18ステップS5)。
ただし、2値化出力D(t)の周期の測定方法として、第3の実施の形態の方法を用いる場合には、算出した値の1/2を周期の総和Tとする。
第1の実施の形態では、2値化出力D(t)の周期の度数分布と2値化出力D(t)のパルスの数とを求める時間が一定時間Tで固定されているため、周期の総和が一定時間Tと一致しない場合がある。このため、第1の実施の形態では、物体10の振動周波数に測定誤差が生じる可能性がある。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、信号抽出部の別の構成例を示すものである。図20は本実施の形態の信号抽出部7aの構成の1例を示すブロック図である。信号抽出部7aは、判定部71と、論理積演算部(AND)72と、カウンタ73と、計数結果補正部74と、記憶部75とから構成される。判定部71とAND72とカウンタ73とは、干渉波形計数手段を構成している。
記憶部75は、カウンタ73の計数結果と周期測定部740の測定結果を記憶する。
続いて、計数結果補正部74の代表値算出部742は、度数分布作成部741が作成した度数分布から、MHPの周期の中央値(メジアン)T0を算出する。
Na’=Na−Nsa+Nwa ・・・(8)
信号抽出部7aによれば、計数期間中のMHPの周期を測定し、この測定結果から計数期間中のMHPの周期の度数分布を作成し、度数分布からMHPの周期の代表値を算出し、度数分布から、代表値の0.5倍以下である階級の度数の総和Nsaと、代表値の1.5倍以上である階級の度数の総和Nwaとを求め、これらの度数NsaとNwaに基づいてカウンタの計数結果を補正することにより、MHPの計数誤差を補正することができるので、物体10の振動周波数の測定精度を更に向上させることができる。
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。第1〜第5の実施の形態では、MHP波形を含む電気信号を検出する検出手段としてフォトダイオード2と電流−電圧変換増幅部5とを用いたが、フォトダイオードを使用することなくMHP波形を抽出することも可能である。図23は本発明の第6の実施の形態に係る振動周波数計測装置の構成を示すブロック図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の振動周波数計測装置は、第1〜第5の実施の形態のフォトダイオード2と電流−電圧変換増幅部5の代わりに、検出手段として電圧検出回路11を用いるものである。
こうして、本実施の形態では、フォトダイオードを使用することなくMHP波形を抽出することができ、第1〜第5の実施の形態と比較して振動周波数計測装置の部品を削減することができ、振動周波数計測装置のコストを低減することができる。また、本実施の形態では、フォトダイオードを使用しないので、外乱光による影響を除去することができる。
Claims (14)
- 測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザと、
発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振波長変調手段と、
前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手段と、
この検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の数を、前記第1の発振期間と前記第2の発振期間の各々について数える信号抽出手段と、
時間的に隣接する前記第1、第2の発振期間の計数結果の大小を比較して、これらの計数結果を2値化する2値化手段と、
この2値化手段から出力された2値化出力の周期を測定する2値化出力周期測定手段と、
この2値化出力周期測定手段の測定結果から一定時間における2値化出力の周期の度数分布を作成する2値化出力周期度数分布作成手段と、
前記2値化出力の周期の度数分布から前記2値化出力の周期の分布の代表値である基準周期を算出する基準周期算出手段と、
前記2値化出力周期度数分布作成手段が度数分布作成の対象とする期間と同じ一定時間の期間において前記2値化出力のパルスの数を数える2値化出力計数手段と、
前記2値化出力の周期の度数分布から、前記基準周期の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと前記基準周期の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記2値化出力計数手段の計数結果を補正する補正手段と、
この補正手段で補正された計数結果と前記一定時間に基づいて前記測定対象の振動周波数を算出する周波数算出手段とを備えることを特徴とする振動周波数計測装置。 - 測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザと、
発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振波長変調手段と、
前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手段と、
この検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の数を、前記第1の発振期間と前記第2の発振期間の各々について数える信号抽出手段と、
時間的に隣接する前記第1、第2の発振期間の計数結果の大小を比較して、これらの計数結果を2値化する2値化手段と、
この2値化手段から出力された一定個数の2値化出力のパルスについて周期を測定する2値化出力周期測定手段と、
前記2値化出力の一定個数のパルスについて実施された前記2値化出力周期測定手段の測定結果から前記2値化出力の周期の度数分布を作成する2値化出力周期度数分布作成手段と、
前記2値化出力の周期の度数分布から前記2値化出力の周期の分布の代表値である基準周期を算出する基準周期算出手段と、
前記2値化出力周期測定手段の測定結果から前記2値化出力の周期の総和を算出する周期和算出手段と、
前記2値化出力の周期の度数分布から、前記基準周期の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと前記基準周期の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記一定個数を補正する補正手段と、
この補正手段で補正された値と前記周期和算出手段で算出された周期の総和に基づいて前記測定対象の振動周波数を算出する周波数算出手段とを備えることを特徴とする振動周波数計測装置。 - 請求項1または2記載の振動周波数計測装置において、
前記基準周期算出手段は、階級値と度数との積が最大となる階級値を前記基準周期とすることを特徴とする振動周波数計測装置。 - 請求項1または2記載の振動周波数計測装置において、
前記信号抽出手段は、
前記検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の数を、前記第1の発振期間と第2の発振期間の各々について数える干渉波形計数手段と、
この干渉波形計数手段が干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する干渉波形周期測定手段と、
この干渉波形周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する干渉波形周期度数分布作成手段と、
前記干渉波形の周期の度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手段と、
前記干渉波形の周期の度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsaと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwaとを求め、これらの度数NsaとNwaに基づいて前記干渉波形計数手段の計数結果を補正し、補正後の計数結果を出力する補正値算出手段とからなることを特徴とする振動周波数計測装置。 - 請求項1または2記載の振動周波数計測装置において、
前記2値化出力周期測定手段は、前記2値化出力の立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間、または前記2値化出力の立ち下がりから次の立ち下がりまでの時間を測定することにより、前記2値化出力の周期を測定することを特徴とする振動周波数計測装置。 - 請求項1または2記載の振動周波数計測装置において、
前記2値化出力周期測定手段は、前記2値化出力の立ち上がりから次の立ち下がりまでの時間を測定すると共に、前記2値化出力の立ち下がりから次の立ち上がりまでの時間を測定することにより、前記2値化出力の周期を測定することを特徴とする振動周波数計測装置。 - 請求項1または2記載の振動周波数計測装置において、
前記2値化出力周期測定手段は、前記2値化出力の立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間を測定すると共に、前記2値化出力の立ち下がりから次の立ち下がりまでの時間を測定することにより、前記2値化出力の周期を測定することを特徴とする振動周波数計測装置。 - 半導体レーザを用いて測定対象の振動周波数を計測する振動周波数計測方法において、
発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振手順と、
前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手順と、
この検出手順で得られた出力信号に含まれる前記干渉波形の数を、前記第1の発振期間と前記第2の発振期間の各々について数える信号抽出手順と、
時間的に隣接する前記第1、第2の発振期間の計数結果の大小を比較して、これらの計数結果を2値化する2値化手順と、
この2値化手順で得られた2値化出力の周期を測定する2値化出力周期測定手順と、
この2値化出力周期測定手順の測定結果から一定時間における2値化出力の周期の度数分布を作成する2値化出力周期度数分布作成手順と、
前記2値化出力の周期の度数分布から前記2値化出力の周期の分布の代表値である基準周期を算出する基準周期算出手順と、
前記2値化出力周期度数分布作成手順が度数分布作成の対象とする期間と同じ一定時間の期間において前記2値化出力のパルスの数を数える2値化出力計数手順と、
前記2値化出力の周期の度数分布から、前記基準周期の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと前記基準周期の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記2値化出力計数手順の計数結果を補正する補正手順と、
この補正手順で補正された計数結果と前記一定時間に基づいて前記測定対象の振動周波数を算出する周波数算出手順とを備えることを特徴とする振動周波数計測方法。 - 半導体レーザを用いて測定対象の振動周波数を計測する振動周波数計測方法において、
発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振手順と、
前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手順と、
この検出手順で得られた出力信号に含まれる前記干渉波形の数を、前記第1の発振期間と前記第2の発振期間の各々について数える信号抽出手順と、
時間的に隣接する前記第1、第2の発振期間の計数結果の大小を比較して、これらの計数結果を2値化する2値化手順と、
この2値化手順で得られた一定個数の2値化出力のパルスについて周期を測定する2値化出力周期測定手順と、
前記2値化出力の一定個数のパルスについて実施された前記2値化出力周期測定手順の測定結果から前記2値化出力の周期の度数分布を作成する2値化出力周期度数分布作成手順と、
前記2値化出力の周期の度数分布から前記2値化出力の周期の分布の代表値である基準周期を算出する基準周期算出手順と、
前記2値化出力周期測定手順の測定結果から前記2値化出力の周期の総和を算出する周期和算出手順と、
前記2値化出力の周期の度数分布から、前記基準周期の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと前記基準周期の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記一定個数を補正する補正手順と、
この補正手順で補正された値と前記周期和算出手順で算出された周期の総和に基づいて前記測定対象の振動周波数を算出する周波数算出手順とを備えることを特徴とする振動周波数計測方法。 - 請求項8または9記載の振動周波数計測方法において、
前記基準周期算出手順は、階級値と度数との積が最大となる階級値を前記基準周期とすることを特徴とする振動周波数計測方法。 - 請求項8または9記載の振動周波数計測方法において、
前記信号抽出手順は、
前記検出手順で得られた出力信号に含まれる前記干渉波形の数を、前記第1の発振期間と第2の発振期間の各々について数える干渉波形計数手順と、
この干渉波形計数手順で干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する干渉波形周期測定手順と、
この干渉波形周期測定手順の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する干渉波形周期度数分布作成手順と、
前記干渉波形の周期の度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手順と、
前記干渉波形の周期の度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsaと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwaとを求め、これらの度数NsaとNwaに基づいて前記干渉波形計数手順の計数結果を補正し、補正後の計数結果を出力する補正値算出手順とからなることを特徴とする振動周波数計測方法。 - 請求項8または9記載の振動周波数計測方法において、
前記2値化出力周期測定手順は、前記2値化出力の立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間、または前記2値化出力の立ち下がりから次の立ち下がりまでの時間を測定することにより、前記2値化出力の周期を測定することを特徴とする振動周波数計測方法。 - 請求項8または9記載の振動周波数計測方法において、
前記2値化出力周期測定手順は、前記2値化出力の立ち上がりから次の立ち下がりまでの時間を測定すると共に、前記2値化出力の立ち下がりから次の立ち上がりまでの時間を測定することにより、前記2値化出力の周期を測定することを特徴とする振動周波数計測方法。 - 請求項8または9記載の振動周波数計測方法において、
前記2値化出力周期測定手順は、前記2値化出力の立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間を測定すると共に、前記2値化出力の立ち下がりから次の立ち下がりまでの時間を測定することにより、前記2値化出力の周期を測定することを特徴とする振動周波数計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008242371A JP5081776B2 (ja) | 2008-09-22 | 2008-09-22 | 振動周波数計測装置および振動周波数計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008242371A JP5081776B2 (ja) | 2008-09-22 | 2008-09-22 | 振動周波数計測装置および振動周波数計測方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010071923A JP2010071923A (ja) | 2010-04-02 |
JP5081776B2 true JP5081776B2 (ja) | 2012-11-28 |
Family
ID=42203840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008242371A Expired - Fee Related JP5081776B2 (ja) | 2008-09-22 | 2008-09-22 | 振動周波数計測装置および振動周波数計測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5081776B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5663148B2 (ja) * | 2009-06-29 | 2015-02-04 | アズビル株式会社 | 計数装置、物理量センサ、計数方法および物理量計測方法 |
JP5548048B2 (ja) * | 2010-06-30 | 2014-07-16 | アズビル株式会社 | 信号判定装置および信号判定方法 |
JP5548055B2 (ja) * | 2010-07-07 | 2014-07-16 | アズビル株式会社 | 信号判定装置および信号判定方法 |
JP6018662B2 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-02 | アズビル株式会社 | 計数装置、物理量センサ、計数方法および物理量計測方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2963075B2 (ja) * | 1998-01-13 | 1999-10-12 | 茂信 篠原 | 変位測定装置および変位測定方法 |
JP2000136960A (ja) * | 1998-10-30 | 2000-05-16 | Toshiba Corp | レーザー振動計 |
JP3680678B2 (ja) * | 2000-02-15 | 2005-08-10 | スズキ株式会社 | 振動測定方法及び振動数測定装置 |
JP3671805B2 (ja) * | 2000-03-13 | 2005-07-13 | スズキ株式会社 | 振動計測装置及び方法 |
JP2008175547A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-07-31 | Yamatake Corp | 距離計および距離計測方法 |
-
2008
- 2008-09-22 JP JP2008242371A patent/JP5081776B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010071923A (ja) | 2010-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5663148B2 (ja) | 計数装置、物理量センサ、計数方法および物理量計測方法 | |
KR100945209B1 (ko) | 계수장치, 거리계, 계수방법 및 거리측정방법 | |
WO2011111181A1 (ja) | 物理量センサおよび物理量計測方法 | |
US8494796B2 (en) | Counting device, physical quantity sensor, counting method and physical quantity measuring method | |
JP2011141128A (ja) | 速度計測装置および方法 | |
JP5081776B2 (ja) | 振動周波数計測装置および振動周波数計測方法 | |
JP5548055B2 (ja) | 信号判定装置および信号判定方法 | |
US8537341B2 (en) | Physical quantity sensor and physical quantity measuring method | |
JP2010078560A (ja) | 振動周波数計測装置および振動周波数計測方法 | |
JP5081778B2 (ja) | 振動振幅計測装置および振動振幅計測方法 | |
JP5596915B2 (ja) | 物理量センサおよび物理量計測方法 | |
JP5421568B2 (ja) | 物理量センサおよび物理量計測方法 | |
JP5548048B2 (ja) | 信号判定装置および信号判定方法 | |
JP5798668B2 (ja) | 計数装置、物理量センサ、計数方法および物理量計測方法 | |
JP5718410B2 (ja) | 計数装置、物理量センサ、計数方法および物理量計測方法 | |
JP5541774B2 (ja) | 物理量センサおよび物理量計測方法 | |
JP5545913B2 (ja) | 計数装置、距離計、計数方法および距離計測方法 | |
JP5426345B2 (ja) | 振動振幅計測装置および振動振幅計測方法 | |
JP5596917B2 (ja) | 物理量センサおよび物理量計測方法 | |
JP5818485B2 (ja) | 計数装置および計数方法 | |
JP5421577B2 (ja) | 物理量センサおよび物理量計測方法 | |
JP6018662B2 (ja) | 計数装置、物理量センサ、計数方法および物理量計測方法 | |
JP2011117860A (ja) | 物体検出センサおよび物体検出方法 | |
WO2011111180A1 (ja) | 物理量センサおよび物理量計測方法 | |
JP5484661B2 (ja) | 物理量センサおよび物理量計測方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110307 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120810 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120828 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120903 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5081776 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |