JP5081268B2 - 電動圧縮機 - Google Patents
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Description
そして、本発明は、さらに、ロータとステータとの間の径方向クリアランスの維持効果の向上を図ることを目的とする。
しかも、ロータ挿入部の外径が前側ベアリング軸挿入部の外径よりも小さい分、電動機のロータの慣性モーメントの増加を防止しながら該ロータの径方向幅を増加させることができ、ロータが界磁である場合に磁束密度を増加できる。
また、軸方向で前側ベアリング軸に隣接するインペラに対する、テンション軸による支持剛性の寄与分が増加するので、インペラの振れまたは振動の抑制効果を向上させることができ、圧縮効率の向上が可能になる。
これによれば、テンション軸は、前側ベアリング軸および後側ベアリング軸により、軸方向でロータを挟む位置で支持されるので、テンション軸の振れまたは振動が抑制されて、ロータとステータとの間の径方向クリアランスの維持効果が向上し、電動機が発生するトルクの変動を抑制できる。
これによれば、各内向きフランジ部の支持面が軸方向でロータに近い位置でテンション軸を支持するので、テンション軸の振れまたは振動の抑制効果が向上し、ロータとステータとの間の径方向クリアランスの維持効果が向上する。
これによれば、テンション軸と、インペラ、前側ベアリング軸、ロータおよび後側ベアリング軸とが互いに組み付けられる場合に、大径であることで剛性が高い前側ベアリング軸挿入部寄りでテンション軸を保持することにより、テンション軸の直線性が維持された状態で、インペラ、前側ベアリング軸、ロータおよび後側ベアリング軸を順次容易に挿入できる。
さらに、本発明によれば、ロータとステータとの間の径方向クリアランスの維持効果の向上が可能になる。
図1,図2は、本発明の第1実施形態を説明する図である。
図1に示される本発明の実施形態である電動圧縮機1は、機械としての車両に搭載される燃料電池システムに備えられて、酸化剤ガスとしての空気を供給する遠心式圧縮機である。
電動圧縮機1は、ハウジング2と、ハウジング2に収納される電動機7と、電動機7により回転駆動される回転軸20と、回転軸20をハウジング2に回転可能に支持するための軸受装置40と、回転軸20と一体に回転するインペラ10と、回転軸20とインペラ10とを一体に結合する締結部材30と、インペラ10の回転に起因して回転軸20に前方に向かって作用するスラスト力Faを減少させるキャンセルスラスト力Fbが後方に向かって作用するスラストキャンセラ機構60とを備える。
そして、インペラハウジング3、モータハウジング4および端部ハウジング5により、電動圧縮機1の内部空間6が形成される。
内側ハウジング4bの外周面に形成された溝と外側ハウジング4aの内周面との間には、ステータ9を冷却する冷却流体としての冷却水が流通する螺旋状の冷却通路7aが形成される。
また、前側ベアリング軸21の外周面には、インペラ10の後方に形成される背後空間17と後記スラストディスク52が収納される収納室50とを仕切る仕切壁18との間にラビリンスシール23が設けられ、後側ベアリング軸22の外周面には、主端部壁5aとの間にラビリンスシール24が設けられる。
ここで、インロー嵌合とは、互いに嵌合する2つの部材の嵌合部において、一方の嵌合部の外径と他方の嵌合部の内径とがほぼ等しい嵌合を意味する。
締結部材30は、インペラ10とロータ8と両ベアリング軸21,22とキャンセラディスク61とを軸方向に締め付けて一体化する。そして、前側締付部32はインペラ10を後方に押圧し、後側締付部33は後側ベアリング軸22を前方に押圧する。
一方、後側ベアリング軸挿入部31dは、被支持部としての大径部31d1と、大径部31d1の外径よりも小さく、かつロータ挿入部31cの外径に等しいかやや小径の小径部31d2とを有し、大径部31d1において支持面22b2に支持される。
高圧室62a内には、インペラ10により圧縮された加圧空気が圧力通路64を通じて導かれる。
そして、回転軸20は、スラスト力Faおよびキャンセルスラスト力Fbの大きさに応じて、スラスト軸受51により規制される範囲において、軸方向に移動可能である。
その後、副端部壁5bが主端部壁5aにボルトB6により結合されて、最後にインペラハウジング3がボルトB1により前端壁4a1に結合されて、電動圧縮機1が組み立てられる。
電動機用制御装置(図示されず)により制御された相電流が各巻線に供給されて、電動機7が回転し、該電動機7により回転駆動されるインペラ10が入口流路12から吸入した空気を圧縮する。インペラ10により圧縮された加圧空気は、燃料電池システムの酸化剤ガス供給系統を経てカソード側電極に供給される。
そして、スラストキャンセラ機構60においては、スクロール流路15を流れる加圧空気の一部が圧力通路64を通じて高圧室62aに供給される。これにより、スラストディスク61には、スラスト力Faを減少させるキャンセルスラスト力Fbが作用する。
電動圧縮機1において、回転軸20は、ロータ8と、ハウジング2に軸受装置40を介して支持される前側ベアリング軸21および後側ベアリング軸22とを備え、締結部材30は、前方から順次配列されたインペラ10、前側ベアリング軸21、ロータ8および後側ベアリング軸22を挿通しているテンション軸31と、いずれもテンション軸31に一体に設けられてインペラ10、前側ベアリング軸21、ロータ8および後側ベアリング軸22を前方から締め付ける前側締付部32および後方から締め付ける後側締付部33とを備え、テンション軸31において、前側ベアリング軸21に挿入されている前側ベアリング軸挿入部31bの外径は、ロータ8に挿入されているロータ挿入部31cの外径よりも大きい。
この構造により、テンション軸31が、ロータ挿入部31cよりも大径の前側ベアリング軸挿入部31bを有するので、前側ベアリング軸挿入部31bの剛性が増大し、前側ベアリング軸挿入部31bの外径がロータ挿入部31cの外径と同じ場合に比べて、製造時でのテンション軸31の直線性の維持が容易になり、テンション軸31の生産性が向上する。
しかも、ロータ挿入部31cの外径が前側ベアリング軸挿入部31bの外径よりも小さい分、ロータ8の慣性モーメントの増加を防止しながら該ロータ8の径方向幅を増加させることができて、ロータ8を構成する磁石8aを大きくできるので、磁束密度を増加できる。
また、軸方向で前側ベアリング軸21に隣接するインペラ10に対する、テンション軸31による支持剛性の寄与分が増加するので、インペラ10の振れまたは振動の抑制効果を向上させることができ、圧縮効率の向上が可能になる。
この構造により、テンション軸31は、前側ベアリング軸21および後側ベアリング軸22により、軸方向でロータ8を挟む位置で支持されるので、テンション軸31の振れまたは振動が抑制されて、ロータ8とステータ9との間の径方向クリアランスCの維持効果が向上し、電動機7が発生するトルクの変動を抑制できる。
この構造により、テンション軸31と、インペラ10、前側ベアリング軸21、ロータ8および後側ベアリング軸22とが互いに組み付けられる場合に、大径であることで剛性が高い前側ベアリング軸挿入部31b寄りでテンション軸31を保持することにより、テンション軸31の直線性が維持された状態で、インペラ10、前側ベアリング軸21、ロータ8および後側ベアリング軸22を順次容易に挿入できる。
このため、例えば、前側締付部32およびテンション軸31に対して、インペラ10、スラスト軸受51、前側ベアリング軸21、ロータ8および後側ベアリング軸22が挿入された仮組ユニットを、インペラ10側を下方にして、テンション軸31が上下方向に平行にされた状態で、モータハウジング4に組み込むことが容易になり、前記仮組ユニットの組付性が向上する。
後側ベアリング軸挿入部131dは、後側ベアリング軸22のフランジ部22bの支持面22b1に支持される被支持部としての大径部131d1と、該大径部131d1よりも小さい外径の小径部131d2とを有する。大径部131d1の外径は、ロータ挿入部131cの外径に等しく、小径部131d2の外径は、後軸端部131eの外径に等しい。
この第2実施形態においても、各支持面21b1,22b1は、軸方向で前記ロータ8寄りに位置する。
燃料電池システムは、車両以外の機械に使用されてもよく、例えば汎用のものであってもよい。電動圧縮機は、燃料電池システム以外の装置に使用されてもよく、また空気以外の気体を圧縮するものであってもよい。
電動圧縮機は、軸流式のインペラを備える軸流式圧縮機であってもよい。
2 ハウジング
7 電動機
8 ロータ
10 インペラ
20 回転軸
21,22 ベアリング軸
21b1,22b1 支持面
30 締結部材
31,131 テンション軸
31b,131b 前側ベアリング軸挿入部
31c,131c ロータ挿入部
Claims (4)
- 電動機のロータにより回転駆動される回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持するハウジングと、前記回転軸と一体に回転するインペラと、前記インペラと前記回転軸とを一体に締結する締結部材とを備える電動圧縮機において、
前記回転軸は、前記ロータと、前記ハウジングに軸受を介して支持される前側ベアリング軸および後側ベアリング軸とを備え、
前記締結部材は、前方から順次配列された前記インペラ、前記前側ベアリング軸、前記ロータおよび前記後側ベアリング軸を挿通しているテンション軸と、いずれも前記テンション軸に一体に設けられて前記インペラ、前記前側ベアリング軸、前記ロータおよび前記後側ベアリング軸を前方から締め付ける前側締付部および後方から締め付ける後側締付部とを備え、
前記テンション軸において、前記前側ベアリング軸に挿入されている前側ベアリング軸挿入部の外径は、前記ロータに挿入されているロータ挿入部の外径よりも大きいことを特徴とする電動圧縮機。 - 前記電動機は、前記ロータの径方向外方に配置されるステータを備え、
前記前側ベアリング軸および前記後側ベアリング軸は、径方向で前記テンション軸との間に筒状空間を形成する筒状部と、前記筒状部から径方向内方に延びている内向きフランジ部とを有し、
前記各内向きフランジ部の内周面は、前記テンション軸を支持する支持面であることを特徴とする請求項1記載の電動圧縮機。 - 前記各支持面は、前記前側ベアリング軸および前記後側ベアリング軸のそれぞれにおいて、軸方向で前記ロータ寄りに位置することを特徴とする請求項2記載の電動圧縮機。
- 前記前側ベアリング軸挿入部は、大径部と、前記大径部の外径よりも小さく、かつ前記ロータ挿入部の外径よりも大きい外径の小径部とを有し、
前記前側ベアリング軸挿入部は、前記小径部において前記支持面に支持されることを特徴とする請求項2または3記載の電動圧縮機。
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