JP5075359B2 - 基地局装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は基地局装置及びその制御方法に関し、特に、アダプティブアレイアンテナを用いた空間分割多重方式に関する。
アダプティブアレイアンテナによると、その各アンテナのウェイトを適切に設定することにより、所望波ユーザにビームを向けることができ(ビームフォーミング)、また、干渉波ユーザにヌルを向けることができる(ヌルステアリング)。この技術を利用した多重化方式として、空間分割多重(SDMA;Special Divisional Multiple Access)方式が知られており、SDMAを適用した移動体通信システムでは、基地局装置は、共通の周波数を用いて、空間的に離間した複数の移動局装置のそれぞれと同じタイミングで通信をすることができる。
アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出するアルゴリズムとしては、既知の参照信号の到来方向にビームを向けるとともに、参照信号と相関の低い信号の到来方向にヌルを向けるものものがある。また、任意の方向にヌルを向けるものがある。
しかしながら、前者のアルゴリズムによると、多重化通信の対象である複数の移動局装置から送信される参照信号間の受信電力差が大きい場合に、アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを好適に算出できないという問題がある。すなわち、複数の移動局装置から送信される参照信号間の受信電力差が大きい場合には、電波強度の高い第1の参照信号の到来方向にビームを向ける場合、それよりも相対的に受信電力が低い、第1の参照信号とは相関の低い第2の参照信号の到来方向に適切にヌルを向けることが困難となる。この場合、第2の参照信号を送信する移動局装置との通信の品質は、第1の参照信号を送信する移動局装置との通信の影響により悪化してしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の移動局装置から送信される参照信号の受信電力差が大きい場合であっても、両ユーザに係るアダプティブアレイアンテナのウェイトを好適に決定して、良好な通信を実現することができる基地局装置及びその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る基地局装置は、アダプティブアレイアンテナを備え、該アダプティブアレイアンテナを用いた空間分割多重方式により、複数の移動局装置と通信を行う基地局装置であって、前記各移動局装置から送信される信号の受信電力を取得する受信電力取得手段と、前記受信電力取得手段により取得される各受信電力に基づいて、前記複数の移動局装置から、第1の移動局装置と、受信電力が前記第1の移動局装置から送信される信号の受信電力より小さい第2の移動局装置と、を選出する移動局装置選出手段と、前記第1の移動局装置から送信される参照信号を用いて、前記第1の移動局装置との通信に用いる前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出する第1ウェイト算出手段と、前記第1ウェイト算出手段により算出されるウェイトに基づいて、前記第1の移動局装置から送信される前記参照信号の到来方向を判断する到来方向判断手段と、前記到来方向判断手段により判断される、前記第1の移動局装置から送信される前記参照信号の到来方向にヌルを向けるよう、前記第2の移動局装置との通信に用いる前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出する第2ウェイト算出手段と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、第1の移動局装置との通信に用いるウェイトに基づいて、第1の移動局装置から送信される参照信号の到来方向を判断するとともに、その方向にヌルが向くように第2の移動局装置との通信に用いるウェイトを算出できるので、第1及び第2の移動局装置のそれぞれとの通信相互の干渉を低減することができる。このため、複数の移動局装置から送信される参照信号の受信電力差が大きく、それ故に各移動局装置から送信される参照信号を用いたウェイトの算出が好適に行えない場合であっても、それら移動局装置との通信を良好に行えるようになる。
本発明においては、前記各移動局装置から送信される信号の受信電力を取得する受信電力取得手段と、前記受信電力取得手段により取得される各受信電力に基づいて、前記第1の移動局装置及び前記第2の移動局装置を選出する移動局装置選出手段と、をさらに含んでもよい。
また、前記第2の移動局装置から送信される参照信号を用いて、前記第2の移動局装置との通信に用いる前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出する第3ウェイト算出手段をさらに含み、前記第2ウェイト算出手段により算出されるウェイトを用いた前記第2の移動局装置との通信の品質に応じて、前記第2ウェイト算出手段により算出されるウェイトに代えて、前記第3ウェイト算出手段により算出されるウェイトを用いて、前記第2の移動局装置との通信を行ってもよい。
また、本発明に係る基地局装置の制御方法は、アダプティブアレイアンテナを備え、該アダプティブアレイアンテナを用いた空間分割多重方式により、複数の移動局装置と通信を行う基地局装置の制御方法であって、前記各移動局装置から送信される信号の受信電力を取得する受信電力取得ステップと、前記受信電力取得ステップで取得される各受信電力に基づいて、前記複数の移動局装置から、第1の移動局装置と、受信電力が前記第1の移動局装置から送信される信号の受信電力より小さい第2の移動局装置と、を選出する移動局装置選出ステップと、前記第1の移動局装置から送信される参照信号を用いて、前記第1の移動局装置との通信に用いる前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出する第1ウェイト算出ステップと、前記第1ウェイト算出ステップで算出されるウェイトに基づいて、前記第1の移動局装置から送信される前記参照信号の到来方向を判断する到来方向判断ステップと、前記到来方向判断ステップで判断される、前記第1の移動局装置から送信される前記参照信号の到来方向にヌルを向けるよう、前記第2の移動局装置との通信に用いる前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出する第2ウェイト算出ステップと、を含むことを特徴とする。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動体通信システムの全体構成図である。同図に示すように、本移動体通信システムは、基地局装置10と複数の移動局装置12(ここでは2つとする。)を含んでいる。各移動局装置12は基地局装置10と無線通信するものであり、例えば可搬型の電話機やデータ端末である。ここでは、TDD(Time Divisional Duplication)方式により基地局装置10と各移動局装置12はデータの送受信を行い、またTDMA(Time Divisional Multiple Access)方式により多重通信を行う。さらに、基地局装置10は、後述するようにアダプティブアレイアンテナを備えており、このアダプティブアレイアンテナを用いて各移動局装置12と空間分割多重(SDMA)方式により多重通信を行う。こうして、きわめて高い周波数利用効率で複数の移動局装置12と双方向通信を行うようにしている。
図2は、基地局装置10の構成図である。同図に示すように、基地局装置10はアダプティブアレイアンテナ14と、無線通信部16と、モデム部18と、を含んで構成されている。アダプティブアレイアンテナ14は、複数のアンテナの配列であり、無線通信部16から供給される各アンテナの送信信号を放射し、あるいは各移動局装置12から送信される信号を各アンテナで受信して、その信号を無線通信部16に入力するものである。無線通信部16は、PA(Power Amp)部、RF(Radio Frequency)部、BB(Base Band)部を含んでおり、アダプティブアレイアンテナ14で受信される信号をベースバンド受信信号に変換して、モデム部18に供給する。また、モデム部18から入力される各アンテナのベースバンド送信信号を無線信号に変換して、アダプティブアレイアンテナ14に供給するものである。
モデム部18は、無線通信部16から出力される各アンテナの送信信号から移動局装置12から送信されたデータを復号するものである。また、各移動局装置12に送信するデータを各アンテナのベースバンド送信信号に変換し、無線通信部16に入力するものである。この他、基地局装置10は、送受信するデータを処理する上位レイヤーの装置(図示せず)を備えている。
モデム部18は、さらに詳細には、受信ウェイト記憶部20、第1受信ウェイト演算部22、第2受信ウェイト演算部24、第1通信品質評価部26、第2通信品質評価部28、受信ウェイト適用部30、復号器32を含んで構成されている。これらの要素は、例えば高性能のコンピュータ及びその制御ソフトウェアにより実現される。
第1受信ウェイト演算部22は、無線通信部16から出力されるベースバンド受信信号と、既知の参照信号と、に基づいて、各移動局装置12との通信に用いるアダプティブアレイアンテナ14のウェイトを計算するものである。具体的には、各移動局装置12に対応する参照信号の到来方向にビームを形成するとともに、該参照信号と相関性の低い信号(干渉信号)の到来方向にヌルを向けるよう、該移動局装置12との通信に用いるアダプティブアレイアンテナ14のウェイトを計算する。以下では、このように参照信号と受信信号との相関に従ってウェイトを計算するアルゴリズムをアルゴリズム1と記す。この第1受信ウェイト演算部22により計算されるウェイトのうち、参照信号の受信電力の大きい方の移動局装置12(装置A)との通信に用いるウェイトについては復号器32に供給される。また、参照信号の受信電力の小さい方の移動局装置12(装置B)との通信に用いるウェイトについては第1通信品質評価部26に供給される。さらに、受信ウェイト記憶部20には、いずれのウェイトも供給される。また、第1通信品質評価部26からの指示に応じて、参照信号の受信電力の小さい方の移動局装置12(装置B)との通信に用いるウェイトも、場合により復号器32に供給する。
受信ウェイト記憶部20は、メモリを含んで構成されており、第1受信ウェイト演算部22で算出される各移動局装置12に係るウェイトを記憶するものである。第1通信品質評価部26は、第1受信ウェイト演算部22から供給される、参照信号の受信電力が小さい方の移動局装置12(装置B)との通信に用いるウェイトに基づいて、当該移動局装置12(装置B)との通信における信号品質(SINR)を算出する。第1通信品質評価部26は、こうして算出される信号品質が所定基準を満たさない場合には、第2受信ウェイト演算部24に対して、上記アルゴリズム1とは異なるアルゴリズム(以下ではアルゴリズム2と記す。)により、参照信号の受信電力が小さい方の移動局装置12(装置B)との通信に用いるウェイトの再計算を指示する。
第2受信ウェイト演算部24は、受信ウェイト記憶部20から、参照信号の受信電力が大きい方の移動局装置12(装置A)との通信に用いるウェイトを読み出して、該ウェイトに基づいて、装置Aからの参照信号の到来方向を判断するとともに、該到来方向にヌルを向けるよう、参照信号の受信電力が小さい方の移動局装置12(装置B)との通信に用いるウェイトを計算する(アルゴリズム2)。第2通信品質評価部28は、第2受信ウェイト演算部24から供給されるウェイトに基づいて、参照信号の受信電力が小さい方の移動局装置12(装置B)との通信における信号品質(SINR)を算出する。そして、その信号品質(アルゴリズム2によるウェイトに対応するもの)と、第1通信品質評価部26により算出される信号品質(アルゴリズム1によるウェイトに対応するもの)と、を比較する。そして、いずれか信号品質が高い方に対応するアルゴリズムにより算出されたウェイトの適用を受信ウェイト適用部30に指示する。そして、受信ウェイト適用部30は、指示に従って、参照信号の受信電力が小さい方の移動局装置12(装置B)との通信に用いるウェイトとして、受信ウェイト記憶部20に記憶されたウェイト(アルゴリズム1で算出されたもの)と、第2受信ウェイト演算部24によりアルゴリズム2で算出されたアルゴリズムと、のいずれかを復号器32に供給する。
復号器32は、参照信号の受信電力が大きい方の移動局装置12(装置A)から受信されるベースバンド信号については、第1受信ウェイト演算部22により算出されるウェイトを用いて合成し、送信データを復号する。また、参照信号の受信電力が小さい方の移動局装置12(装置B)から受信されるベースバンド信号については、受信ウェイト適用部30から供給されるウェイト、又は第1受信ウェイト演算部22から供給されるウェイトを用いて合成し、送信データを復号する。そして、復号された各送信データは図示しない上位レイヤーの装置に供給される。
ここで、基地局装置10の動作について説明する。図3及び図4は、基地局装置10の受信動作のフロー図である。同図に示すように、基地局装置10では、まずアダプティブアレイアンテナ14により各移動局装置12から信号を受信すると(S101)、無線通信部16がそれらの信号をベースバンド信号に変換する(S102)。そして、移動局装置12を特定する変数Iを初期値0に設定してから(S103)、該変数Iにより特定される移動局装置12から送信される参照信号の受信電力を、第1受信ウェイト演算部22が算出する(S105)。また、第1受信ウェイト演算部22は、変数Iにより特定される移動局装置12から送信される参照信号に基づいて、該参照信号の到来方向にビームが向くようウェイトを計算する(S106)。そして、計算したウェイトを受信ウェイト記憶部20に格納する(S107)。以上の処理(S105〜S107)は、変数Iを1ずつ増やしながら、全移動局装置12について実行される。
その後、参照信号の受信電力が大きい方の移動局装置12(装置A)の受信ウェイトを復号器32に供給する。また、参照信号の受信電力の小さい方の移動局装置12(装置B)の受信ウェイトを第1通信品質評価部26に供給する(S109)。そして、第1通信品質評価部26は、装置Bのウェイトに基づいて、該装置Bとの通信の品質(SINR)を算出する(S110)。
次に、第1通信品質評価部26は、算出されるSINRが所定閾値を超えるか否かを判断する(S111)。そして、超えていれば第1受信ウェイト演算部22に対し、参照信号の受信電力が小さい方の移動局装置12(装置B)のウェイトを復号器32に供給するよう指示する。そして、これを受けて、第1受信ウェイト演算部22は、装置Bのウェイトを復号器32に供給し(S112)、復号器32は供給されたウェイトを用いて、装置A及びBから送信されるデータを復号する(S113)。
一方、第1通信品質評価部26は、S110で算出されるSINRが所定閾値以下であると判断すると、第2受信ウェイト演算部24にウェイトの再計算を指示するとともに、第2通信品質評価部28に計算済みのSINRを渡す(S115)。第2受信ウェイト演算部24は、受信ウェイト記憶部20から、参照信号の受信電力が大きい方の移動局装置12(装置A)のウェイトを読み出し、そこから該装置Aからの参照信号の到来到来方向を判断する。そして、その方向にヌルを向けるようにしてアダプティブアレイアンテナ14のウェイトを計算する(S116)。第2通信品質評価部28は、第2受信ウェイト演算部24により算出されるウェイトに基づいて、参照信号の受信電力が小さい方の移動局装置12(装置B)との通信の通信品質(SINR)を算出するとともに(S117)、それと第1通信品質評価部26から渡された通信品質を比較する(S118)。そして、S117で算出された通信品質の方が高ければ、第2受信ウェイト演算部24により演算されたウェイトの適用を受信ウェイト適用部30に指示し、受信ウェイト適用部30は指示に従ってウェイトを復号器32に供給する(S119)。また、S117で算出された通信品質が第1通信品質評価部26から供給される通信品質以下であれば、受信ウェイト記憶部20に記憶されているウェイトの適用を受信ウェイト適用部30に指示し、受信ウェイト適用部30は指示に従ってウェイトを復号器32に供給する(S120)。その後、復号器32は供給されたウェイトを用いて、装置A及びBから送信されるデータを復号する(S113)。
上記実施形態によれば、各移動局装置12から送信される参照信号に従って、各移動局装置12との通信に用いるウェイトを計算するとともに、該参照信号の受信電力が小さい方の移動局装置12(装置B)については、参照信号の受信電力が大きい方の移動局装置12(装置A)のウェイトに基づいて判断される該参照信号の到来方向にヌルが向くようにしてウェイトを計算して、これを装置Bとの通信に用いるウェイトとすることができる。このため、装置Bからの参照信号の受信電力が装置Aからの参照電力の受信電力よりも著しく低く、装置Aのウェイトが適切に算出されていない場合であっても、装置Bとの通信は、装置Aとの通信からの影響を抑制することができ、通信品質の劣化を防ぐことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、以上の説明では移動局装置12を2台としたが、移動局装置12は3台以上あってもよい。この場合には、それぞれから送信される参照信号の基地局装置10における受信電力に基づいて、一部(1又は複数)を装置Aとして選出するとともに、他の一部(1又は複数)を装置Bとして選出すればよい。そして、装置Bとの通信に用いるウェイトについては、装置Aからの参照信号の到来方向にヌルを向けるようにして、上記アルゴリズム2により算出すればよい。
また、本実施形態においてモデム部18により算出されるウェイトは受信時のみならず、送信時に用いてよいのはもちろんである。
本発明の実施形態に係る移動体通信システムの全体構成図である。 本発明の実施形態に係る基地局装置の構成を示す図である。 基地局装置の受信動作を示すフロー図である。 基地局装置の受信動作を示すフロー図である。
符号の説明
10 基地局装置、12 移動局装置、14 アダプティブアレイアンテナ、16 無線通信部、18 モデム部、20 受信ウェイト記憶部、22 第1受信ウェイト演算部、24 第2受信ウェイト演算部、26 第1通信品質評価部、28 第2通信品質評価部、30 受信ウェイト適用部、32 復号器。

Claims (3)

  1. アダプティブアレイアンテナを備え、該アダプティブアレイアンテナを用いた空間分割多重方式により、複数の移動局装置と通信を行う基地局装置であって、
    前記各移動局装置から送信される信号の受信電力を取得する受信電力取得手段と、
    前記受信電力取得手段により取得される各受信電力に基づいて、前記複数の移動局装置から、第1の移動局装置と、受信電力が前記第1の移動局装置から送信される信号の受信電力より小さい第2の移動局装置と、を選出する移動局装置選出手段と、
    前記第1の移動局装置から送信される参照信号を用いて、前記第1の移動局装置との通信に用いる前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出する第1ウェイト算出手段と、
    前記第1ウェイト算出手段により算出されるウェイトに基づいて、前記第1の移動局装置から送信される前記参照信号の到来方向を判断する到来方向判断手段と、
    前記到来方向判断手段により判断される、前記第1の移動局装置から送信される前記参照信号の到来方向にヌルを向けるよう、前記第2の移動局装置との通信に用いる前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出する第2ウェイト算出手段と、
    を含むことを特徴とする基地局装置。
  2. 請求項1に記載の基地局装置において、
    前記第2の移動局装置から送信される参照信号を用いて、前記第2の移動局装置との通信に用いる前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出する第3ウェイト算出手段をさらに含み、
    前記第2ウェイト算出手段により算出されるウェイトを用いた前記第2の移動局装置との通信の品質に応じて、前記第2ウェイト算出手段により算出されるウェイトに代えて、前記第3ウェイト算出手段により算出されるウェイトを用いて、前記第2の移動局装置との通信を行う、
    ことを特徴とする基地局装置。
  3. アダプティブアレイアンテナを備え、該アダプティブアレイアンテナを用いた空間分割多重方式により、複数の移動局装置と通信を行う基地局装置の制御方法であって、
    前記各移動局装置から送信される信号の受信電力を取得する受信電力取得ステップと、
    前記受信電力取得ステップで取得される各受信電力に基づいて、前記複数の移動局装置から、第1の移動局装置と、受信電力が前記第1の移動局装置から送信される信号の受信電力より小さい第2の移動局装置と、を選出する移動局装置選出ステップと、
    前記第1の移動局装置から送信される参照信号を用いて、前記第1の移動局装置との通信に用いる前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出する第1ウェイト算出ステップと、
    前記第1ウェイト算出ステップで算出されるウェイトに基づいて、前記第1の移動局装置から送信される前記参照信号の到来方向を判断する到来方向判断ステップと、
    前記到来方向判断ステップで判断される、前記第1の移動局装置から送信される前記参照信号の到来方向にヌルを向けるよう、前記第2の移動局装置との通信に用いる前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナのウェイトを算出する第2ウェイト算出ステップと、
    を含むことを特徴とする基地局装置の制御方法。
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