JP5073676B2 - 流体の制御に関する改善 - Google Patents

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Description

本発明は制御バルブにおける流体圧力の制御・減圧に関し、特に電力産業や油井・ガス井に使用される過酷環境用バルブに関するが、これに限定されない。
現在、過酷環境用バルブに最も広く使用されている技術には減圧チャンバーが利用されており、これは複数の開口部、ラビリンス、または複数の急な角度で屈曲した経路を含む1つ以上の流路から成り、段階的な圧力の減少をもたらす。あるいは、物理的に流体が通る流路面積を小さくすることにより流れを制限することもできる。このような物理的な制限を受けて流体が流れると、その速度は制限流出部で局所的に増大し、これにより発生する乱流がエネルギーを消散させて圧力は減少する。
前述の制御バルブでは流れている流体のエネルギーの消散は、屈曲した経路を通る時の摩擦抵抗、または滑らかな円状の経路を通過する際の連続する急激な収縮と膨張により行われる。このようなタイプのバルブは両方とも清浄な流体の流れに対しては良好に動作するが、多数の応用では流体の流れは不純物を含んでいるものであり、例えば固体粒子や液滴(以下、まとめて粒子と呼ぶ)等により経路は急速に浸食されるのである。これは特に高い摩擦による屈曲した流路タイプの経路において一般的で、浸食を促進するものであり、また収縮に応じて流れを加速させる膨張収縮バルブでは、適切な方法で制御しないと、物理的に流れを制限してエネルギーを消散させることによりバルブの構成部品の物理的な損傷や浸食を招く恐れがあるが、これにおいても一般的である。浸食の問題は特に井戸上部チョークバルブにおいて一般的であり、これは油井またはガス井の上部にある主遮断/制御バルブである。このバルブは井戸上部の直上にあるため、不純物がバルブに侵入する前に、これを除去することは不可能である。
経路の側壁の任意の位置における浸食速度ERは一般に次式で表される。
ER=Cjf(α)ν
ここで、jは、その面における粒子の質量流束、νは粒子衝突速度であり、角度の関数f(α)、比例係数C、速度のべき指数nは粒子とバルブトリムの材質の組み合わせに起因するもので、実験により求められる。壊れやすい材質の場合、角度の関数f(α)は衝突角度と共に減少し、延性のある材質の場合、角度の関数f(α)は20〜30°で最大となる。速度のべき指数nは一般的に約2であり、質量流束jpは粒子濃度と粒子衝突速度の正規化成分の積であるので、浸食速度は粒子衝突速度の約3乗に強く依存するものとなりうる。
粒子は経路内の流体の流れに従うので、粒子衝突速度の桁数は流体の速度によって決まる。後者を最小化することは比流量容量Cv/A、すなわち経路の単位断面積当たりのCvを小さくすることを意味する。最近の設計では特に流路における空間効率が良くなく、最も浸食されているバルブの中には高いCvを必要とする井戸上部チョークバルブがあるので、公知技術を使用して浸食を抑制した場合、バルブを通過する合計流量が減少して井戸の生産性が制限される。従って、高い流動抵抗を有し、なおかつ、より多数の流路を同じ空間内に配置して各経路を通る流れの減少を補償することができるような非常にコンパクトな流路を有することは効果的であり、これによって、バルブを通過する合計流量を同レベルに維持、あるいは増大させることさえでき、同時に各経路を通過する速度の減少により、浸食を低減する。
減圧のための代替手段には摩擦損失と流体の相互衝突の組み合わせによりエネルギーを消散させるものがある。バルテック社(Valtek Incorporated)による米国特許4,567,915と、リチャード セルフ(Richard Self)による米国特許3,520,864は両方とも流体の流れを、それ自身に衝突させるバルブトリムを開示している。但し、これらの設計は両方とも浸食の激しいものに応用するのに適していない。米国特許4,567,915を参照すると、バルブトリムには多数の小さな環状の経路があり、これは小さな膨張チャンバーに開通している。経路の断面積は小さくする必要があるが、これは、このバルブの圧力を損失させる主な手段が流路における摩擦損失によるものだからである。経路の断面積を小さくすると、経路の容積に対する表面積の比は大きくなる。これにより、加速された粒子が流路の側壁に当たる確率が増えるので、浸食速度は加速される。加えて、開口部の小さい経路は大きい粒子により塞がれやすく、このような粒子は流れの中に時々存在する。セルフの特許では、流路は互いに突き当たっているが、圧力を損失させる主な要因は屈曲した経路による摩擦であり、この経路を通過する流体の流れにより浸食速度は高くなる。バルテック社の特許では、膨張チャンバーで突き当たっていることにより、この部分での粒子のエネルギーを低減させることが可能ではあるが、上記のどちらの特許においても流体の流路を衝突させて浸食を著しく低減させることは含まれておらず、どちらとも浸食の激しい環境には適していない。特に流路の設計については、どちらとも狭い空間に限定した場合、適していない。
本発明は耐浸食性を向上させた制御バルブ用トリムを提供することにより、上記の問題を軽減することを試みたものである。
本発明によれば、複数の流動抵抗の高い流路を有し、これが通る減圧バルブ用のバルブトリムが提供される。各流路は少なくとも2つの流入部と、第1の衝突領域とを有し、前記衝突領域は、流路流入部と連通して互いに実質的に180°となるように構成された2つの領域内流入部と、この領域内流入部と流路の流入部とに実質的に垂直な2つの領域内流出部とを有し、この2つの領域内流入部に入る流れは互いに衝突し、エネルギー損失の高い領域を形成した後、分かれて領域内流出部を通過して出るようになっており、前記第1の衝突領域の前記2つの領域内流出部は、第2の共通衝突領域の2つの領域内流入部にそれぞれなる
好ましくは領域内流入部と領域内流出部は十字型の流路を形成し、この十字型の流路は好ましくはバルブトリムを通過する流れの方向にほぼ垂直な平面内にある。
本発明の流路では、流体の流れは、硬質の側壁により制限されることによりというより、それ自身と衝突することにより衝突領域で方向を変える。粒子もまた、この流れに乗ることにより方向を変え、衝突領域では実質的に側壁への衝突が避けられ、これにより、粒子のエネルギーは消散し、その後のバルブトリム側壁に起こる浸食の低減がもたらされる。粒子のエネルギーが消散して、粒子を次の衝突地点に至るまでに加速させる距離が制限されたものだけになるような方法により、流路は構成される。理想的には、この2つの流入部からの流れの衝突は経路に入った後、1回目の衝突するものであるとよい。しかし、実際には、この2つの流入部からの流れを90°に屈曲させることにより互いに衝突できるようにする必要がある。好ましくは、この2つの流入部は90°に屈曲した直後、互いに衝突する。そして、この流れは、すぐにまた2つの領域内流出部の流れに分かれる。
好ましい構成では、2つの領域内流出部の流れは、それ自身に対し180°で折り返して第2の衝突領域で互いに2回目の衝突をすることにより、更にエネルギーを消散させる。また、この第2の衝突領域は好ましくは十字型の流路を有し、第1の衝突領域と同様に機能するが、代替構成では第2の衝突領域は第1の衝突領域の2つの流出部を有するT字型の流路を有し、この2つの流出部はT字型部分へ互いに180°で入り、互いに衝突した後、1つの流出部を通過して一緒に出ていく。
好ましくは、この流れは2回目の衝突の後にバルブトリムを出る。第2の衝突が十字型の流れから成る場合、この流れはバルブトリムを出る前に方向が90°変わり、第2の衝突領域がT字型の流路を有する場合に、合成された流れはT字型の脚部から真っ直ぐに出ることができる。
流体の流れの衝突領域は90°屈曲点としての役割もあるので、2つの異なるエネルギー損失のメカニズム(衝突と屈曲した経路)が同じ平面上で合成される。屈曲部の数に関しては、(2.54cm)(1立方インチ)の容積に、この構造により2つの6回屈曲した経路に相当する流動抵抗を有する(6.35mm)(0.25平方インチ)の流路が形成可能である。これに対し同じ体積で90°の屈曲だけを使用した場合、同じサイズの2つの4回屈曲した流路を形成することしかできない。この屈曲点2つの増加分が相互噴出衝突領域である。すなわち、同じ流入口と、流入部と流出部間の距離を有する4回屈曲した従来の流路よりも、本発明によるバルブトリムの流路の方が流動抵抗は高く、流路毎のCvは低い。つまり、180°の衝突領域を本発明に係る構成で実施することにより流動抵抗のより高い流路が得られ、すなわち、より短い距離と、より小さいバルブトリム容積とで任意の圧力差における圧力または流速を低減することができる。
浸食の低減については180°での流れの衝突を利用することの優位性は2つの要素から成る。第1には上記のように、流動抵抗を増大させることにより流速を下げて、その結果として粒子の速度を低減させるものである。概略、粒子の速度が25%減少すると、流路の側壁への粒子の第1の衝突における浸食速度の減少は約2.5倍となる。第2は粒子が主に流路の側壁に90°の屈曲点で当たり、ここで粒子の慣性により流路から、それることである。本発明の流路の衝突領域では、流れは強固な制限を使用することなしに屈曲させられ、側壁に当たる代わりに対向する流れにぶつかって減速することにより粒子はその速度方向を変える。したがって、単に物理的に制限される90°の屈曲点を有するバルブトリムよりも、これらの領域における浸食を劇的に低減する。
第1の衝突領域と第2の衝突領域の両方に十字型の流路がある代替構成では、この流路が連結して繰り返され、ある領域の流出部を次の領域の流入部とすることが可能である。
衝突領域により、高い流動抵抗が形成され、ガス流に伴うあらゆる浸食のエネルギーが除去される。
好ましくは第1の衝突領域と第2の衝突領域の距離は最小化され、衝突の間の浸食をもたらす加速距離を減少させる。好ましい構成では、第1の衝突領域から流出する流れは、それぞれ2つの分岐した経路に分かれて、その方向を変えながら粒子の速度を減少させた後、この分岐した経路は第2の衝突領域の直前にある第3の衝突領域で再び合流し、その流れ自身によって、もたらされる浸食に再び対抗して、そのエネルギーを2つの流出する流れが第2の衝突領域で互いに衝突する前に消散させる。
好ましくは流路は、略放射状となる方法でバルブトリムに設置され、バルブトリムの外周にある流入部と穴の内周面にある流出部とを伴う。
好ましい構成の1つではバルブトリムを通る隣り合った流路は共通部分を共有し、隣り合った流路の第1の衝突領域からの領域内流出部が互いに実質的に180°でT字型の流路を伴う共通衝突領域において衝突し、その後、隣り合った流路それぞれの第2の衝突地点に流れが分かれるまでの短い距離を一緒に流れるようになっている。
別の好ましい構成ではバルブトリムを通る隣り合った流路は共通部分を共有し、隣り合った流路の第1の衝突領域からの領域内流出部が互いに実質的に180°で十字型の流路を伴う共通衝突領域において衝突し、この2つの隣り合った流路それぞれの領域内流出部の1つは共通衝突領域への領域内流入部を形成し、その流入部は互いに突き当たり、その直後、中間に介在する2つの流れに分かれ、この中間に介在する2つの流れは180°折り返して同様に十字型の流路を伴う更なる衝突領域で互いに衝突し、その後、分かれて2つの隣り合った流路それぞれの第2の衝突領域への流入部を形成する。
好ましくはバルブトリムは多数の平らな円盤で構成され、互いにその上に重ねられ、それぞれ、その中の流路の幾つかの枝状部分を有する。好ましくはバルブトリムの流路は複数の平らな円盤から構成され、それぞれ、その中に多数の開口部を有し、この複数の円盤を互いにその上に重ねた時、この開口部が組み合わさって流路が形成されるようになっている。好ましい構成の1つではバルブトリムは3枚の円盤による複数のセットから成り、3枚の円盤の各セットは、放射状に並んだ流路の配列を構成し、3枚の円盤の各セット間に開口部の無い円盤があり、垂直方向に互いに独立した流路の配列を有する。別の構成では、この円盤のセットを互いにその上に重ね、その間の開口部の無い円盤を無くすことにより、垂直に連なる流路が接続される。好ましくは、この円盤はカーバミド等の耐浸食性のある物質から成る。
流路の少なくとも2つの流入部は好ましくは少なくとも部分的に、その長さ方向に沿ってテーパー状であり、この流入部の断面のサイズは流路を通る流れの方向に沿って減少する。好ましくは流路の少なくとも2つの流入部は、その流入部の隅がフィレット形状であり、このフィレット形状の領域では、流入部の断面のサイズは流路を通る流れの方向に沿って減少する。
あるいは、バルブトリムは複数の平らな円盤を有し、それぞれ、これを貫通するように設けられた複数の開口部を有し、各開口部はバルブトリムを通る流路の枝状部分を形成し、この円盤は互いにその上に重ねられ、第1の円盤の第1の開口部を少なくとも部分的には隣り合う第2の円盤の第1の開口部に揃えることにより、バルブトリムを通る流路を形成するようになっている。
好ましくは、少なくとも1枚の円盤の少なくとも1つの開口部は、バルブトリムの流路の中へ流入端を経由して流体を取り込むための流入口を有する。この流入口は好ましくはテーパー状の流入部分を、その流入端に有し、その流入口の断面のサイズは流入端から流入領域に沿って減少する。流入部分は切頂円錐状としてもよく、流入部分の外形は、その流入端でカーブさせてもよい。あるいは、流入部分は略切頂四角錐状としてもよい。
あるいは、流入口の流入端は矩形状でなくてもよい。流入口の流入端は略八角形状としてもよく、または隅を丸めた矩形状としてもよい。
このような方法で流入口の流入端を形成することにより、流入端に鋭角部分が全く無いようにし、これにより、流体の流れの中で流入口の流入端を通過する渦の発生を抑制し、この結果、流体の流れの中央部に向かう流体中の粒子の濃度は最小化される。
ここに本発明の特定の実施形態を、ほんの一例として添付図面を参照して記述する。
図1を参照すると、流体制御バルブのバルブトリムの一例が当該技術分野において一般的なものとして示されており、これは弁座105を含む中央チャンバー104、バルブトリム106、弁体107を介して互いに流体連通した流入部102と流出部103を伴うバルブ本体101を有する。弁体107が弁座105に接している場合、流れがバルブを通過することはできない。流れの動きが制御され、この中で弁体107が上方に動くと、流れはバルブに流入部102を通って入ることができ、バルブトリム106を通過し、これにより流体の圧力が下がり、流れは流出部103から出る。
図2を参照すると、本発明の第1の実施形態に係るバルブトリムに使用される流動抵抗の高い流路の図が示されている。この流路は2つの流入部208、209を有し、これらは90°に曲がって、十字型の流路を有する第1の衝突領域210で互いに180°で衝突する。そして、流れは分裂し、領域内流出部213、214を通って衝突領域210を出て行く。領域内流出部213、214は、衝突領域210において、流入部211、212と直交する。領域内流出部213、214は180°屈曲し、それぞれを流れる流体は互いに第2の衝突領域215で衝突する。第2の衝突領域215の流出部216、217は90°屈曲した後、バルブトリムから出る。流れは第1の衝突領域210で、それ自身と衝突するので、流れの中の粒子は全て互いに衝突し、その衝突において、最初に互いに浸食し合うように作用して、より小さな粒子、すなわち軽い粒子へと崩壊していき、次に、その速度は小さくなる。バルブトリムの浸食は、流体の流れの中の粒子がバルブトリムを成す物質に衝突する際の運動量に依存する。この運動量は粒子の質量と速度の両方の因子から成るので、バルブトリムの側壁の浸食に対抗するように互いに浸食することに加え、流れの衝突により粒子の運動量を減少させることにより浸食は低減される。180°で流れが衝突することにより、浸食を低減する効果は最大となるが、これは、その速度ベクトルの大部分が粒子相互の衝突で失われることによる。衝突の直後に流れが2つの領域内流出部213、214に分かれることにより、流路の断面積は維持され、過度に加速されることを防ぐ。
図3を参照すると、本発明の第2の実施形態に係るバルブトリムに使用した流動抵抗の高い流路の図が示されている。この流路は本質的に図1に示したものと同じであるが、連結して繰り返された多段式の流路が形成され、第2の衝突領域315からの流出部316、317は2段目の部分にある第1の衝突領域310aの流入部となるようになっている。2段式のバルブトリムの流路を図3に示すが、バルブトリムを任意の段数としてよいことは理解されるところである。
図4を参照すると、本発明の第3の実施形態に係るバルブトリムに使用した流路の構成が示されている。この実施形態ではバルブトリムを通る隣り合った流路は共通部分418を共有し、隣り合った流路の第1の衝突領域410、410bからの領域内流出部413、413bが互いに実質的に180°でT字型の流路を伴う共通衝突領域419において突き当たり、その後、隣り合った流路それぞれの第2の衝突地点415、415bに流れが分かれるまでの短い距離を一緒に流れるようになっている。この構成では追加された衝突領域419により流路の流動抵抗が増大し、余計な浸食地点(バルブトリムを成す物質に流体が衝突する地点)が除去され、これを流体同士の衝突に置き換える。2つの流路を図4に示したが、バルブトリムの直径の周りにある複数の隣り合う流路を後続する共通部分によって一緒に接合できることは理解されるところである。
図5を参照すると、本発明の第4の実施形態に係るバルブトリムに使用した流路が示されている。この実施形態の流路は実質的に図2の流路と同じで、以下の変更を伴っている。流れの中の粒子により生じる浸食は、粒子の速度に依存し、この速度は流路を通る流れによって粒子を加速することが可能な流路の長さに依存する。図2に示した構成では、第1の衝突領域と第2の衝突領域(図2の210、215)の間に比較的、長い流れの部分がある。図5に示す流路は図2の流路を改良したもので、第1の衝突領域510の流出部513、514が、それぞれ2つの平行な流れ520と521、522と523に分かれ、これによって、その断面積を2倍にし、それぞれを通る流体の速度を小さくするようになっている。対になった平行な流れは90度に屈曲して互いの方に向かい、T字型の流路を有する衝突領域524、525においてそれぞれ180°で互いに衝突し、各衝突領域524、525を出て衝突領域515に向かって流れ、ここで最後の衝突をした後、衝突領域515に入る流れに垂直な方向へ出る。その後、2つの流出部516、517はバルブトリムを出る前に90度に屈曲する。
図6は本発明の第5の実施形態に係るバルブトリムに使用した流動抵抗の高い流路を示している。この実施形態の流路は本質的に図5に示したものと同じであるが、連結して繰り返された多段式の流路が形成され、第2の衝突領域615からの流出部616、617は2段目の部分にある第1の衝突領域610aの流入部となるようになっている。2段式のバルブトリムの流路を図6に示すが、バルブトリムを任意の段数としてよいことは理解されるところである。
図7を参照すると、本発明の第6の実施形態に係るバルブトリムに使用した流路が示されている。この構成ではバルブトリムを通る隣り合った流路は共通流路領域718a、718bを共有する。隣り合った流路の第1の衝突領域710、710bからの領域内流出部713、713bが互いに実質的に180°で十字型の流路を伴う共通衝突領域719において突き当たり、その直後に2つの共通流路領域718a、718bに分かれるようになっている。共通流路領域718a、718bは、その後、180°折り返して、互いに180°で十字型の流路を有する衝突領域725aにおいて突き当たり、その直後に分かれて共通流路領域718a、718bに垂直な衝突領域725aを出て、隣り合った流路それぞれの最終衝突地点715、715bに流れる。2つの隣り合う流路を図7に示したが、バルブトリムの直径の周りにある複数の隣り合う流路を後続する共通部分によって一緒に接合できることは理解されるところである。
図8は本発明の第4の実施形態に係るバルブトリム800の一部の分解図を示しており、図5の流路を実施するためのものである。バルブトリム800は多数の個別部品826、827、828を備え、これらは全てシンプルな製造技術を使用して製造可能である。これらの個別部品はカーバミド製の円盤で、固化させる前に、それぞれの形状にプレス成型される。円盤826、827、828はそれぞれ、これらを貫通するように設けられた8セットの開口部を有する。最上部の円盤828における開口部の各セットは流入口808と2つの流路用開口部820、822とを有する。最下部の円盤826における開口部の各セットは流入口809と2つの流路用開口部821、823とを有する。中央部の円盤827における開口部の各セットは2つの衝突部用開口部812、814を有し、これは最上部の円盤828と最下部の円盤826の流路用開口部820、821、822、823に対し90°となるように配向されている。
最上部の円盤828と最下部の円盤826の流入口808、809により流入路808、809が形成され、これらは中央部の円盤827に入るよう90°屈曲させられる。1セット中の第1の衝突部用開口部812は十字型の流路を有する衝突領域810を形成し、これにより2つの流入口808,809は中央部の円盤827で合流し、ここで互いに突き当たった後、水平方向に分かれる。その後、分かれた流路はそれぞれ、最上部の円盤828と最下部の円盤826それぞれの上部開口部820、822と下部開口部821、823に分かれ、この分かれた流路は中央部の円盤827にある第2の衝突部用開口部814内におけるT字型の衝突領域824、825で再び合流して互いに突き当たった後、互いの方に向かって流れて衝突領域815で互いに最後の衝突をし、また、第2の衝突部用開口部814にも、分かれて最上部の円盤828と最下部の円盤826を通って出る前のところに十字型の流路がある。独立した流路の配列とするため、これら3つの図示した個別部品の上下に追加部品(図示省略)が流出路を囲むために必要となることは理解されるところである。
図9を参照すると、図8の円盤により形成される流路が示されている。
図10を参照すると、第4の実施形態に係る完全に組み立てられたバルブトリム800が示され、これは円筒状で、軸方向に貫通する穴を有する。それぞれ1対の流入部を有する複数の流路はバルブトリムを通って外周面から穴の内周面に至る。バルブトリムは図8、9に対応させて説明したように複数の円盤929のセットを有し、それらは鉛直方向に互いに接続される。すなわち流路を囲む役割を果たす追加部品は3枚の円盤のセット間で省略されているが、最下部の円盤の下に930が、3枚の円盤のセットの最上部には931が設けられている。より大きい直線状の流路を伴う多数の円盤932がバルブトリムの上部に備えられ、バルブが完全に開いた時、より大きく流動抵抗のより低い流路となり、最大流量で動作できるようになっている。
図11、12、15を参照すると、本発明の第6の実施形態はバルブトリム1000を提供する。この実施形態のバルブトリム1000は実質的に前述の実施形態のバルブトリム800と同じで、以下の変更を伴っている。同じ参照番号を対応する特徴部分に用いる。
この実施形態では、流入口808、809はそれぞれ、流入部分808a、809aを、その流体流入端(図15に最もよく示されている)に有する。流入部分808a、809aは、その断面において流入端から流入口808、809の主部分808bとの合流部に向かってテーパー状であり、略切頂四角錐状である。流入部分808a、809aの垂直(図11における向きとする)部分1002は上部円盤828と下部円盤826の中にそれぞれ形成される。流入部分808aの上部部分1004は上部円盤828の上部に重ねられた開口部の無い円盤1006に形成される。流入部分808aの下部部分1008は中央部円盤827の上面(図11における向きとする)に形成される。流入部分809aの上部部分1010は中央部円盤827の下面に形成される。流入部分809aの下部部分は下部円盤826の下に重ねられる更なる円盤すなわち開口部の無い円盤(図示省略)に設けることができる。円盤826、827、828、1006を一緒に積み重ねた場合、流体流路1020は図12に示すように形成される。
図13、14に示すように従来技術による流入口は鋭角部分のある流入部を有し、流れの中央に粒子が集中する。粒子(P)は流路を通って流れる流体に乗って、様々な速度ベクトル(それぞれに対応する矢印で示す)を有する。流れが開口部に入ると、粒子の速度ベクトルが変化して最終的に主部分808bを通る流れの方向に揃うようになる。流入口808、809に入る前の流れは実質的に放射状(これを2次元で図13に示す)で、流路に入った後、流れは実質的に軸方向になっていく。
粒子には一定の質量があるので、流路に入る際に急に方向を変えることはできず、これを変えようとするには、その速度ベクトルが変化するための遷移期間を経て行うことになる。これは放射状から軸方向への速度ベクトルの遷移であり、粒子の持つ運動量により流入口に流れ込む流体(F)内の粒子(P)は図13の破線で示すように流体の流れの中央部に集中し、粒子濃度の分布(C)は図14のように示される。また、流体の流速は流体の流れの中央部の中で最速となる(図14の流速の分布(S)として示す)ので、粒子濃度が最も高いところは流体の流れの内部で最速のところと共に移動する。この結果、粒子は主部分808bで運動量が増え、これにより、粒子が流入口の終端部側壁に衝突した時、図13に示すように側壁が浸食される度合いが高まる。
図15を参照すると、バルブトリム1000の流入口808、809のテーパー状の流入部分808a、809aがあることによって、流入口808、809の流入端において流体の流れの中に渦が発生するのを低減し、これにより、流体の流れの中央部への粒子の集中が最小となるようにしている。この結果、流入口の終端部側壁808cの浸食が大幅に低減される。
代替構成では、切頂四角錐状の流入部分808a、809aを切頂円錐状の流入部分またはフィレット形状の流入部分に置き換えることができる。
本発明の第7の実施形態に係るバルブトリムでは、3次元のテーパー状で切頂形状の流入部分808a、809aは2次元の矩形状でない流入端に置き換えられる。すなわち、その形状には矩形または正方形の90°の角のような尖った部分を含まない。図16に示す流路1030では、流入端1032、1034は隅の部分がカーブした矩形状となっている。あるいは流入端1032、1034は略八角形としてもよい。
このように成型することは同様に流入口の流入部分における渦の発生の低減に寄与する。
当該技術分野において一般的なバルブトリムを含む制御バルブの構成を示す垂直断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るバルブトリムに使用される衝突領域を有する流路を示している。 本発明の第2の実施形態に係るバルブトリムに使用される衝突領域を有する流路を示している。 本発明の第3の実施形態に係るバルブトリムに使用される衝突領域を有する流路を示している。 本発明の第4の実施形態に係るバルブトリムに使用される衝突領域を有する流路を示している。 本発明の第5の実施形態に係るバルブトリムに使用される衝突領域を有する流路を示している。 本発明の第6の実施形態に係るバルブトリムに使用される衝突領域を有する流路を示している。 第4の実施形態に係るバルブトリムにおける3枚の円盤のセットの分解図を示しており、それらは組み合わさって図5に示す流路を形成する。 図5に示す流路を有する第4の実施形態におけるバルブトリムの組立図を示している。 完全に組み立てられた第4の実施形態のバルブトリムを示している。 本発明の第5の実施形態に係るバルブトリムの3枚の円盤とカバー用円盤の分解図を示している。 図11のバルブトリムにより形成される流路の概略図である。 当該技術分野において一般的なバルブトリムを通る流体の流れの中における粒子の流れの概略図である。 図13の流体の流れにおける粒子の密度と流体の速度を示している。 図11のバルブトリムを通る流体の流れの中における粒子の流れの概略図である。 本発明の第7の実施形態に係るバルブトリムにより形成される流路の概略図である。
符号の説明
101 バルブ本体
102 流入部
103 流出部
104 中央チャンバー
105 弁座
106 バルブトリム
107 弁体
208 流入部
209 流入部
210 衝突領域
211 流入部
212 流入部
213 領域内流出部
214 領域内流出部
215 第2の衝突領域
216 流出部
217 流出部
310a 第1の衝突領域
315 第2の衝突領域
316 流出部
317 流出部
410 第1の衝突領域
410b 第1の衝突領域
413 領域内流出部
413b 領域内流出部
415 第2の衝突地点
415b 衝突地点
418 共通部分
419 共通衝突領域
510 第1の衝突領域
513 流出部
514 流出部
515 衝突領域
516 流入部
517 流入部
520 流れ
521 流れ
522 流れ
523 流れ
524 衝突領域
525 衝突領域
610a 第1の衝突領域
615 第2の衝突領域
616 流出部
617 流出部
710 第1の衝突領域
710b 第1の衝突領域
713 領域内流出部
713b 領域内流出部
715 最終衝突地点
715b 最終衝突地点
718a 共通流路領域
718b 共通流路領域
719 共通衝突領域
725a 衝突領域
800 バルブトリム
808 流入口
808a 流入部分
808b 流入口の主部分
808c 終端部側壁
809 流入口
809a 流入部分
810 衝突領域
812 衝突部用開口部
814 衝突部用開口部
820 上部開口部
821 下部開口部
822 上部開口部
823 下部開口部
826 個別部品
827 個別部品
828 個別部品
929 円盤
930 最下部の円盤の下に設けられた部材
931 3つの円盤の最上部の上に設けられた部材
932 円盤
1000 バルブトリム
1002 流入部分の垂直部分
1004 流入部分の上部部分
1006 開口部の無い円盤
1008 流入部分の下部部分
1010 流入部分の上部部分
1020 流体流路
1030 流路
1032 流入端
1034 流入端
C 粒子濃度の分布
F 流体
P 粒子
S 流速の分布

Claims (24)

  1. 複数の流動抵抗の高い流路を有し、これが通る減圧バルブ用のバルブトリムであって、
    記流路の各々少なくとも2つの流入部と、第1の衝突領域とを有し、
    前記第1の衝突領域は、前記流路流入部と連通して互いに実質的に180°となるように構成された2つの領域内流入部と、前記2つの領域内流入部と前記流路の流入部とに実質的に垂直な2つの領域内流出部とを有し、
    前記2つの領域内流入部に入る流れは互いに衝突し、エネルギー損失の高い領域を形成した後、分かれて前記領域内流出部を通過して出るようになっており
    前記第1の衝突領域の前記2つの領域内流出部は、第2の共通衝突領域の2つの領域内流入部にそれぞれなることを特徴とするバルブトリム。
  2. 前記領域内流入部と前記領域内流出部は十字型の流路を形成することを特徴とする請求項1に記載のバルブトリム。
  3. 前記十字型の流路は前記バルブトリムを通過する流れの方向にほぼ垂直であることを特徴とする請求項2に記載のバルブトリム。
  4. 2つの流入部は第1の衝突領域の直前で90°に屈曲することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のバルブトリム。
  5. 前記第1の衝突領域からの前記2つの領域内流出部の流れは、それ自身に対し180°で折り返して第2の衝突領域で互いに2回目の衝突をすることにより、更にエネルギーを消散させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のバルブトリム。
  6. 前記第2の衝突領域も十字型の流路を有し、前記第1の衝突領域と同様に機能することを特徴とする請求項5に記載のバルブトリム。
  7. 前記第2の衝突領域はT字型の流路を有し、前記第1の衝突領域の前記2つの流出部はT字型部分へ入り、互いに実質的に180°で衝突した後、1つの領域内流出部を通過して一緒に出ることを特徴とする請求項5に記載のバルブトリム。
  8. 前記流れは前記第2の衝突領域を通過後に前記バルブトリムを出ることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のバルブトリム。
  9. 前記第2の衝突領域からの前記領域内流出部は前記バルブトリムを出る前に方向が90°変わることを特徴とする請求項6と8に記載のバルブトリム。
  10. 前記流路が連結して繰り返され、ある領域の流出部を次の領域の流入部とすることが可能なことを特徴とする請求項6に記載のバルブトリム。
  11. 前記第1の衝突領域から流出する流れは、それぞれ2つの分岐した経路に分かれて、180°屈曲することにより粒子の速度を減少させ、前記分岐した経路は前記第2の衝突領域の直前にある第3の衝突領域で再び合流し、前記経路は互いに実質的に180°で衝突することを特徴とする請求項5または6に記載のバルブトリム。
  12. 前記複数の流路は放射状となるように前記バルブトリムの周囲に設けられ、前記バルブトリムの外周面にある流入部と穴の内周面にある流出部とを伴うことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のバルブトリム。
  13. 前記バルブトリムを通る隣り合った流路は共通部分を共有し、隣り合った流路の前記第1の衝突領域からの前記領域内流出部が互いに実質的に180°でT字型の流路を有する共通衝突領域において衝突し、前記共通衝突領域の共通流出部を通って出るようになっていることを特徴とする請求項12に記載のバルブトリム。
  14. 前記共通衝突領域を出た後、前記隣り合った流路は、前記隣り合った流路それぞれの第2の衝突地点への流れに分かれるまでの短い距離を一緒に流れることを特徴とする請求項13に記載のバルブトリム。
  15. 前記バルブトリムを通る隣り合った流路は共通部分を共有し、隣り合った流路の前記第1の衝突領域からの前記領域内流出部が互いに実質的に180°で十字型の流路を有する共通衝突領域において衝突し、前記2つの隣り合った流路それぞれの第1の領域内流出部の1つは前記共通衝突領域への前記領域内流入部を形成し、その直後、前記共通領域内流入部に実質的に垂直な中間に介在する2つの流れに分かれ、前記中間に介在する2つの流れは180°屈曲して同様に十字型の流路を有する第2の共通衝突領域で互いに衝突し、その後、分かれて前記第2の共通衝突領域を出て前記2つの隣り合った流路それぞれの第2の衝突領域への流入部を形成することを特徴とする請求項12に記載のバルブトリム。
  16. 前記流路の少なくとも2つの前記流入部は少なくとも部分的に、その長さ方向に沿ってテーパー状であり、前記流入部の断面のサイズは前記流路を通る流れの方向に沿って減少することを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載のバルブトリム。
  17. 前記流路の少なくとも2つの前記流入部は、その流入端部がフィレット形状であり、前記フィレット形状の領域では、前記流入部の断面のサイズは前記流路を通る流れの方向に沿って減少するようになっていることを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載のバルブトリム。
  18. 前記バルブトリムは複数の平らな円盤を有し、各円盤を貫通するように設けられた複数の開口部を有し、各開口部は前記バルブトリムを通る流路の枝状部分を形成し、前記円盤は互いにその上に重ねられ、第1の円盤の第1の開口部を少なくとも部分的には隣り合う第2の円盤の第1の開口部に揃えることにより、バルブトリムを通る前記流路を形成するようになっていることを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のバルブトリム。
  19. 少なくとも1枚の円盤の少なくとも1つの開口部は、前記バルブトリムの前記流路の中へ流入端を経由して流体を取り込むための流入口を有することを特徴とする請求項18に記載のバルブトリム。
  20. 前記流入口はテーパー状の流入部分を、その流入端に有し、前記流入口の断面のサイズは前記流入端から前記流入領域に沿って減少することを特徴とする請求項19に記載のバルブトリム。
  21. 前記流入部分は切頂円錐状で、前記流入部分の外形は、その流入端でカーブしているか、あるいは、略切頂四角錐状としてもよいことを特徴とする請求項20に記載のバルブトリム。
  22. 前記流入口の前記流入端は矩形状でないことを特徴とする請求項19に記載のバルブトリム。
  23. 前記流入口の前記流入端は略八角形状、または隅を丸めた矩形状であることを特徴とする請求項22に記載のバルブトリム。
  24. 請求項1から23のいずれか1項に記載のバルブトリムを有するバルブ。
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