JP5073370B2 - 誘電体デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、基板と、前記基板に形成された誘電体層と、を備えた誘電体デバイス、及びその製造方法に関する。
誘電体デバイスの製造方法として、誘電体の粒子を前記基板に向けて噴射することで、当該基板上に前記誘電体層を形成するもの(例えば、エアロゾルデポジション法等)が知られている。この種の製造方法は、例えば、特開2004−43893号公報、特開2005−344171号公報、等に開示されている。
かかる製造方法においては、前記基板と前記粒子との衝突によって、当該粒子による成膜層の結晶性が低下する。このため、前記成膜層に熱処理が行われる。この熱処理によって、前記誘電体層における結晶性が回復され、当該誘電体層における良好な特性(圧電特性等)が得られる。
特開2004−43893号公報 特開2005−344171号公報
この種の誘電体デバイス及びその製造方法において、誘電体層の成膜性を向上しつつ、より良好な特性を実現することが求められている。
本発明の誘電体デバイスは、基板と、誘電体層と、を備えている。
前記基板は、低耐熱性のもの(シリコン基板、ガラス基板、ステンレス基板、等)が、好適に用いられ得る。
前記誘電体層は、原料粉末を前記基板に噴射して、当該基板に前記成膜層を形成した後に、当該成膜層を熱処理することで、前記基板に形成されている。前記原料粉末は、熱処理された混合物からなる。この混合物は、誘電体と、当該誘電体の焼結のための焼結助剤との混合物である。
本発明の製造方法は、以下の工程を有する。
(1)混合工程:母材の粉末と、当該母材の焼結のための添加剤の粉末と、を混合する。
(2)混合物熱処理工程:前記混合工程を経た、前記母材と前記添加剤との混合物を、熱処理する(例えば900℃以下/好ましくは600℃以上)。
(3)成膜層形成工程:前記混合物熱処理工程を経て得られた前記原料粉末を、前記基板に向けて噴射することで、当該基板に成膜層を形成する。
(4)成膜層熱処理工程:前記成膜層形成工程を経て前記基板に形成された前記成膜層を、熱処理することで、前記基板に前記誘電体層を形成する。この成膜層熱処理工程における熱処理温度は、前記混合物熱処理工程以下の温度(例えば前記混合物熱処理温度が700℃以上であれば700℃以下)であることが好適である。
ここで、前記母材は、前記誘電体又はその原料(前駆体)であり、前記添加剤は、前記焼結助剤又はその原料である。
前記誘電体としては、例えば、チタン酸バリウム、ジルコン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、ニッケルニオブ酸鉛、亜鉛ニオブ酸鉛、マンガンニオブ酸鉛、マグネシウムタンタル酸鉛、ニッケルタンタル酸鉛、アンチモンスズ酸鉛、チタン酸鉛、マグネシウムタングステン酸鉛、コバルトニオブ酸鉛、ニオブ酸ナトリウム、ニオブ酸カリウム、タンタル酸カリウム、タンタル酸ナトリウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、及びこれらの任意の組み合わせからなるセラミックス、が用いられ得る。具体的には、例えば、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)及びその固溶体(PMN(マグネシウムニオブ酸鉛)−PZT,PNN(ニッケルニオブ酸鉛)−PZT,PZN(亜鉛ニオブ酸鉛)−PZT,等)が、前記誘電体として好適に用いられ得る。
また、前記誘電体としては、例えば、上述の各物質のいずれかを、主成分として50重量%以上含有するものが用いられ得る。さらに、これらのものに、酸化物等の化合物が適宜添加されたセラミックスが、前記誘電体として好適に用いられ得る。上述の酸化物としては、ランタン、カルシウム、ストロンチウム、モリブデン、タングステン、バリウム、ニオブ、亜鉛、ニッケル、マンガン、セリウム、カドミウム、クロム、コバルト、アンチモン、鉄、イットリウム、タンタル、リチウム、ビスマス、スズ、ケイ素、等の酸化物が、単独であるいは複数が組み合わされて用いられ得る。
前記焼結助剤としては、例えば、ZnO−Bi23、Pb5Ge311(PGO)、LiBiO3、CuO、Ag、低融点ガラス等が用いられ得る。
本発明の製造方法においては、前記混合物熱処理工程にて、前記母材と前記添加剤との混合物が、(前記成膜層熱処理工程以上の温度で)熱処理される。これにより、成膜前に、前記母材に前記添加剤が良好に浸透し得る。よって、(前記混合物熱処理工程以下の温度の熱処理である)前記成膜層熱処理工程にて、前記添加剤が焼結助剤として良好に機能し得る。
本発明の製造方法によれば、良好な成膜性で、より良好な特性の前記誘電体層が形成され得る。すなわち、本発明によれば、より良好な特性の前記誘電体デバイスが、より安定的に製造され得る。
特に、前記成膜層熱処理工程における熱処理温度が700℃以下であることにより、前記基板として比較的低耐熱性のもの(シリコン基板、ガラス基板、ステンレス基板、等)を用いても、良好な成膜性で、より良好な特性の前記誘電体層が形成され得る。
なお、前記混合物熱処理工程と前記成膜層形成工程との間に、粉砕工程が行われてもよい。かかる粉砕工程は、前記混合物熱処理工程にて熱処理された後の被処理物を粉砕することで、前記原料粉末を得る工程である。
前記成膜層形成工程においては、Cu−Kα線の照射によって得られる粉末X線回折線のスペクトルにおける、(101)面のピークの半値幅が、回折角度2θで0.3〜0.5°である、前記原料粉末を用いることが好適である。
前記半値幅が0.3°以下であると、前記成膜層形成工程における成膜性が悪い。これは、以下の理由によるものと考えられる。
例えば、エアロゾルデポジション法における膜形成は、以下のようなメカニズムである。亜音速まで加速された前記原料粉末の粒子が、前記基板に衝突する。この衝突により、結晶面のズレや転位の移動などを伴う高速の変形が生じ、結晶組織が微細化して緻密になる。このとき、新生面の形成や衝撃力に基づく物質移動が生じ、これにより粒子間結合が形成される。
ここで、前記半値幅が0.3°以下である(前記原料粉末における前記誘電体の結晶性が高すぎる)場合、前記添加剤(前記焼結助剤)の影響で、前記誘電体内の結晶面のズレ等が生じにくくなり、上述のようなメカニズムによる成膜がしにくくなる。
以下、本発明の好適な実施形態を、実施例及び比較例を用いつつ説明する。
<誘電体デバイスとしての電子放出素子を用いたFEDの概略構成>
図1は、本実施形態に係る誘電体デバイスが適用されたフィールドエミッションディスプレイ(FED)100の概略構成を示す断面図である。
図1を参照すると、FED100は、発光パネル101を備えている。この発光パネル101は、透明板101aと、コレクタ電極101bと、蛍光体層101cと、から構成されている。
透明板101aは、ガラスやアクリル製の板から構成されている。透明板101aの図中下側の表面には、コレクタ電極101bが形成されている。このコレクタ電極101bは、ITO(インジウム・錫酸化物)薄膜等の透明電極により構成されている。
コレクタ電極101bの下側には、蛍光体層101cが形成されている。この蛍光体層101cは、所定の抵抗器を介してバイアス電圧源102と接続されたコレクタ電極101bに向けて飛翔する電子が衝突することで、蛍光を発し得るように構成されている。バイアス電圧源102は、アースとコレクタ電極101bとの間に所定のコレクタ電圧Vcを出力し得るように構成されている。
発光パネル101の図中下方には、電子放出源装置110が配置されている。電子放出源装置110は、パルス発生源111と電気的に接続されている。この電子放出源装置110は、パルス発生源111によって駆動電圧Vaが入力されることで、電子を図中上方の発光パネル101(コレクタ電極101b及び蛍光体層101c)に向かって放出し得るように構成されている。
電子放出源装置110と発光パネル101(蛍光体層101c)との間には、所定のギャップが形成されている。電子放出源装置110と蛍光体層101cとの間の空間は、所定の真空度、例えば102〜10-6Pa、より好ましくは10-3〜10-5Paの真空度の減圧雰囲気に設定されている。
かかるFED100は、パルス発生源111によって電子放出源装置110に駆動電圧Vaが入力されることで当該電子放出源装置110から前記減圧雰囲気に電子が放出され、この放出された電子が、コレクタ電圧Vcの印加によって発生する電界によってコレクタ電極101bに向かって飛翔して蛍光体層101cと衝突することで蛍光を発するように構成されている。
<電子放出素子の構成の詳細>
電子放出源装置110は、薄い平板状に構成されている。この電子放出源装置110には、本実施形態の誘電体デバイスとしての電子放出素子120が、2次元的に多数形成されている。
電子放出素子120は、基板121と、下部電極122と、誘電体層123と、上部電極124と、から構成されている。
基板121は、比較的低耐熱性の基板(シリコン基板、ガラス基板、ステンレス基板、等)からなる。この基板121の上には、下部電極122が形成されている。下部電極122は、20μm以下の厚さの金属膜からなる。下部電極122には、上述のパルス発生源111が電気的に接続されている。下部電極122の上には、誘電体層123が形成されている。
誘電体層123における上側表面123aには、結晶粒界等により、微視的な凹凸が形成されている。すなわち、上側表面123aには、多数の凹部123bが形成されている。
誘電体層123は、上述の上側表面123aと反対側の表面である下側表面123cと下部電極122とが互いに密着するように、当該下部電極122上に形成されている。誘電体層123の上側表面123aの上には、上部電極124が形成されている。上部電極124には、上述のパルス発生源111が電気的に接続されている。
上部電極124は、0.1〜20μm程度の厚さの導電性物質の薄層からなる。この上部電極124を構成する前記導電性物質としては、金属膜、金属粒子、非金属導電性膜(カーボン膜や非金属導電性酸化物膜等)、非金属導電性粒子(カーボン粒子や導電性酸化物粒子等)が用いられ得る。
上述の金属膜や金属粒子の材質としては、白金、金、銀、イリジウム、パラジウム、ロジウム、モリブデン、タングステン及びこれらの合金が好適に用いられ得る。上述の非金属導電性膜や非金属導電性粒子の材質としては、黒鉛、ITO(インジウム・錫酸化物)、LSCO(ランタン・ストロンチウム・コバルト酸化物)が好適に用いられ得る。この上部電極124が金属粒子や非金属導電性粒子から形成される場合の粒子形状としては、鱗片状、板状、箔状、針状、棒状、コイル状が好適に用いられ得る。
上部電極124には、複数の開口部124aが形成されている。この開口部124aは、誘電体層123の上側表面123aを電子放出源装置110の外部(すなわち上述の減圧雰囲気:以下同様)に露出するように形成されている。また、上部電極124の外周における縁部である外縁部124bにおいても、誘電体層123の上側表面123aが電子放出源装置110の外部に露出されている。そして、電子放出源装置110の外部に露出された誘電体層123の部分によって、電子放出動作の主要部分であるエミッタ部125が構成されている。
電子放出素子120は、後述するように、上部電極124から供給された電子がエミッタ部125上に蓄積され、このエミッタ部125上に蓄積された電子が、当該電子放出源装置110の外部に向けて(すなわち蛍光体層101cに向けて)放出されるように構成されている。
図2は、図1に示されている電子放出素子120の要部を拡大した断面図である。なお、図1や図2においては、1つの開口部124a内に1つの凹部123bが形成されている場合が示されている。もっとも、1つの開口部124a内に複数の凹部123bが形成されている場合もあり得る。あるいは、1つの開口部124a内に凹部123bが全く形成されない場合もあり得る。
図2を参照すると、上部電極124における開口部124aの近傍の部分である、庇部126は、エミッタ部125に対して庇の如く張り出すように設けられている。すなわち、この庇部126の下面126a及び先端126bと、エミッタ部125に対応する誘電体層123の上側表面123aとが離隔するように、当該庇部126が形成されている。なお、この庇部126は、上部電極124の外縁部124b(図1参照)に対応する位置にも形成されている。
庇部126の基端部であって、誘電体層123の上側表面123aと接触する位置には、誘電体層123と上部電極124と前記減圧雰囲気との3重点であるトリプルジャンクション126cが形成されている。
このトリプルジャンクション126cは、図1を参照すると、下部電極122と上部電極124との間に駆動電圧Vaが印加された場合に、電気力線の集中(電界集中)が生じる箇所(電界集中部)である。なお、ここにいう「電気力線の集中」とは、仮に下部電極122、誘電体層123、及び上部電極124を側断面視にて無限長の平板として電気力線を描く場合に、下部電極122から均等間隔で発した電気力線が集中する箇所をいうものとする。この電界集中部における電気力線の集中(電界集中)の様子は、有限要素法による数値解析によってシミュレーションすることで簡単に確認され得る。
再び図2を参照すると、庇部126の下面126a及び先端126bと、誘電体層123の上側表面123a(エミッタ部125)との間には、ギャップ127が形成されている。このギャップ127は、最大幅dが0μm<d≦10μm、エミッタ部125の表面とのなす角θが0°<θ≦60°となるように形成されている。
また、庇部126の先端126bは、前記電界集中部となるような形状を備えている。具体的には、庇部126は、先端126bに向かうにつれて鋭角に尖る(厚みが徐々に薄くなる)ように形成されている。
開口部124aは、平面視(図2における上側から見た場合)にて、円形、楕円形、多角形、不定形等、様々な形状に形成され得る。また、開口部124aは、下記の理由により、その平面視における平均開口径が0.1μm以上、20μm以下となるような大きさに形成されている。ここで、開口部124aの平均開口径とは、当該開口部124aの開口面積と同面積の円形の直径の個数基準平均値をいうものとする。
図2に示されているように、誘電体層123のうちの、前記駆動電圧(図1における駆動電圧Va)の印加に応じて分極が反転する部分は、第1の部分128と第2の部分129である。第1の部分128は、上部電極124と対向する部分である。第2の部分129は、庇部126の先端126bから開口部124aの中心側に向かう領域に対応した部分である。この第二の部分129の発生範囲は、駆動電圧Vaのレベルや当該第二の部分129の近傍における電界集中の状態によって変化する。
開口部124aの平均開口径が上述の範囲(0.1μm以上、20μm以下)である場合、開口部124aの内側から放出される電子の量が充分に確保されるとともに、高い電子放出効率が確保される。
一方、開口部124aの平均開口径が0.1μm未満の場合、前記第二の部分129の面積が小さくなる。この第二の部分129は、上部電極124から供給された電子を一旦蓄積した後に放出するという電子放出動作を行うためのエミッタ部125の、主要な部分を構成する。よって、この第二の部分129の面積が小さくなることで、放出される電子の量が少なくなる。また、開口部124aの平均開口径が20μmを超える場合、エミッタ部125のうちの、第二の部分129の割合(占有率)が小さくなる。よって、電子の放出効率が低下する。
<電子放出素子の電子放出原理>
図3は、図1に示されている電子放出素子120に印加される駆動電圧Vaの波形を示す図である。図4及び図5は、図1に示されている電子放出素子120に対して図3に示されている駆動電圧Vaが印加された場合の動作の様子を示す図である。以下、電子放出素子120の電子放出原理について、図3〜図5を用いて説明する。
本実施形態においては、駆動電圧Vaとしては、図3に示されている通りの、周期が(T1+T2)の矩形波の交流電圧が用いられる。この駆動電圧Vaにおいては、基準電圧(波動の中心に対応する電圧)が0Vである。
図3ないし図5を参照すると、駆動電圧Vaにおける第1段階としての時間T1において、上部電極124の方が下部電極122よりも低電位である(負電圧)V2となり、続く第2段階としての時間T2において、上部電極124の方が下部電極122よりも高電位である(正電圧)V1となる。
また、図4(A)に示されているように、初期状態において、エミッタ部125の分極方向が一方向に揃えられていて、双極子の負極が誘電体層123の上側表面123aに向いた状態となっているものとする。
まず、基準電圧が印加されている初期状態では、図4(A)に示されているように、エミッタ部125における分極状態が、双極子の負極が誘電体層123の上側表面123aに向いた状態となっている。この状態においては、エミッタ部125には電子がほとんど蓄積されていない。
その後、図4(B)に示されているように、負電圧V2が印加されると、分極が反転する。この分極反転によって、上述した電界集中部において電界集中が発生する。これにより、上部電極124における、上述の電界集中部から、エミッタ部125に向けて電子の供給が行われる。すると、図4(C)に示されているように、エミッタ部125に電子が蓄積される。すなわち、エミッタ部125が帯電する。この帯電は、誘電体層123の表面抵抗値に基づく所定の飽和量に達するまで可能であり、制御電圧の印加時間や電圧波形により帯電量を制御することが可能である。このように、上部電極124(特に上述の電界集中部)が、エミッタ部125への電子供給源として機能する。
その後、図5(A)に示されているように、駆動電圧Vaが一旦基準電圧となった後、さらに、図5(B)に示されているように、駆動電圧Vaとして正電圧V1が印加されると、分極が再度反転する。すると、双極子の負極との静電反発力によって、エミッタ部125に蓄積されていた電子が、図5(C)に示されているように、開口部124aを通過して外部に向けて放出される。
なお、上部電極124における外縁部124b(図1参照)においても、上述と同様に電子放出が行われる。
<実施形態の誘電体デバイスの製造方法>
次に、上述の構成を有する電子放出素子120の製造方法の一実施形態について、図6の工程フロー図を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、電子放出素子120の各部に言及する際には、適宜、図1及び図2の符号を参照する。
まず、基板121上に、下部電極122が形成される(下部電極形成工程S10)。この下部電極形成工程S10においては、まず、基板121上に、金属ペーストの塗布膜が、スクリーン印刷によって形成される。続いて、この塗布膜が熱処理される。これにより、基板121上に、金属膜からなる下部電極122が形成される。
次に、基板121に形成された下部電極122上に、誘電体層123が形成される(誘電体層形成工程S20)。
この誘電体層形成工程S20においては、混合工程S21と、混合物熱処理工程S22と、粉砕工程S23と、成膜層形成工程S24と、成膜層熱処理工程S25と、が行われる。
まず、混合工程S21においては、誘電体粉末と、焼結助剤粉末とが、ボールミルを用いて混合される。
次に、混合物熱処理工程S22においては、誘電体粉末と焼結助剤粉末との混合物が、(比較的高温で:すなわち、後述する成膜層熱処理工程S25以上の高温で)熱処理される。
続いて、粉砕工程S23においては、熱処理された誘電体粉末と焼結助剤粉末との混合物が、エアロゾルデポジション法によって良好に成膜され得る程度の粒径にまでボールミルを用いて粉砕される。これにより、エアロゾルデポジション法における原料粉末が得られる。
その後、成膜層形成工程S24においては、基板121に形成された下部電極122上に、上述の原料粉末が、エアロゾルデポジション法によって噴射される。これにより、下部電極122上に、成膜層が形成される。
最後に、成膜層熱処理工程S25においては、上述の成膜層が、比較的低温(700℃以下)で熱処理される。これにより、結晶性が回復され、良好な誘電体特性を有する誘電体層123が得られる。
このようにして基板121上に形成された誘電体層123の上に、下部電極形成工程S10と同様のスクリーン印刷法等によって、上部電極124が形成される(上部電極形成工程S30)。
<実施例>
次に、上述のような製造方法の実施例について、比較例と対照しつつ説明する。
各実施例及び比較例においては、下部電極形成工程S10にて、安定化ジルコニア製の基板121上に、下部電極122としてのプラチナ電極が、スクリーン印刷法を用いて形成される。次に、誘電体層形成工程S20にて、プラチナ電極の上に、5〜7μm程度の厚さで誘電体層123が、エアロゾルでポジション法を用いて形成される。ここで、混合工程S21における混合条件は、ボールミルを用いて3時間である。続いて、上部電極形成工程S30にて、上部電極124としての金電極が、スクリーン印刷法を用いて形成される。なお、本実施例及び比較例においては、後述のように、評価項目として残留分極Pr[μC/cm2]を用いる関係上、実験の簡略化のため、上部電極124における庇構造(庇部126)は形成しなかった。
比較例として、添加剤(焼結助剤)がないもの、あるいは添加剤はあっても混合物熱処理工程S22がないもの(単に混合しただけのもの)が用いられている。
各実施例及び比較例について、粉砕工程S23によって得られた原料粉末のCu−Kα線(波長1.5418オングストローム)を用いた粉末X線回折スペクトルにおける(101)面のピークの半値幅(2θ)、及び下部電極122と上部電極124との間に交流電界を印加した場合の残留分極Prを得た。
粉末X線回折スペクトルは、株式会社リガク製 製品名「ガイガーフレックスRAD−IB」によって得られたものである。半値幅は、パーソナルコンピュータの画像処理ソフトを用いたガウシアンフィッティングにより取得したものである。
残留分極Prは、周波数100Hz、振幅200kV/cmの、三角波状の交流電界の印加によるヒステリシス曲線から得られたものである。ここで、残留分極Prの測定は、成膜層熱処理工程S25における熱処理温度が600℃の場合と700℃の場合とについて、それぞれ行われた。
まず、母材として、亜鉛酸ニオブ酸鉛とチタン酸ジルコン酸鉛との固溶体(PZN−PZT)を用い、添加剤としてZnO−Bi23を用いた場合の実施例を、比較例と対照しつつ説明する。
本実施例における母材としてのPZN−PZTは、0.15PZN(Zn1/3Nb2/3)−0.85PZT(Zr/Ti=0.52:0.48)である。これは、亜鉛とニオブとの比が1/3:2/3である亜鉛ニオブ酸鉛と、ジルコニウムとチタンとの比が0.52:0.48であるジルコン酸チタン酸鉛との、モル分率で0.15:0.85の固溶体である。以下、この母材を“ZN”と略称し、この添加剤を以下“BZ”と略称する。
また、表1における「仮焼条件」は、混合物熱処理工程S22における熱処理温度と熱処理時間とを示すものであり、「粉砕条件」は、粉砕工程S23における処理時間を示すものである。
Figure 0005073370
比較例1−1は、添加剤(焼結助剤)がないものである。比較例1−2は、添加剤はあっても単に混合しただけのものである。実施例1−1ないし実施例1−4、及び比較例1−3は、添加剤の添加・混合後に熱処理(仮焼)を行ったものであって、仮焼条件及び粉砕条件を変えたものである。この表1に示された各実施例及び各比較例の、上述の評価方法による評価結果を、表2に示す。
Figure 0005073370
この表2の評価結果から明らかなように、添加剤のない比較例1−1や、添加剤を単に混合しただけの比較例1−2に比べて、混合物熱処理工程S22を経た実施例1−1ないし実施例1−4の方が、特性が向上した。むしろ、添加剤を単に混合しただけの比較例1−2は、添加剤のない比較例1−1よりも特性が低下した。
特に、仮焼温度が900℃以下であって、(101)半値幅(2θ)が0.3〜0.5°の範囲内にある実施例1−2ないし実施例1−4において、特性向上が顕著であった。
なお、(101)半値幅が0.3°未満の比較例1−3の場合、成膜層形成工程S24による成膜が不良となった。
また、表1及び表2から明らかなように、(101)半値幅は、仮焼温度を下げるほど、及び粉砕時間を長くするほど、大きくなる傾向にある。しかしながら、(101)半値幅が0.53以上の粉末は、仮焼条件及び粉砕条件を変えても得られなかった。
続いて、母材として実施例1と同一のものを用い、添加剤としてPb5Ge311(PGO)を用いた場合の実施例を、比較例と対照しつつ説明する。
Figure 0005073370
比較例2は、添加剤はあっても単に混合しただけのものである。実施例2は、添加剤の添加・混合後に熱処理(仮焼)を行ったものである。この表3に示された実施例及び比較例の評価結果を、表4に示す。
Figure 0005073370
この表4の評価結果から明らかなように、添加剤を単に混合しただけの比較例2に比べて、混合物熱処理工程S22を経た実施例2の方が、特性が向上した。むしろ、添加剤を単に混合しただけの比較例2は、添加剤のない比較例1−1よりも特性が低下した。
続いて、母材としてPZT(Zr/Ti=0.52:0.48)を用い、添加剤としてBZ及びPGOを用いた場合の実施例を、比較例と対照しつつ説明する。
Figure 0005073370
比較例3は、添加剤(焼結助剤)がないものである。実施例3−1は、添加剤としてPGOを用いて、添加剤の添加・混合後に熱処理(仮焼)を行ったものである。実施例3−2は、添加剤としてBZを用いて、添加剤の添加・混合後に熱処理(仮焼)を行ったものである。両実施例における仮焼条件や粉砕条件は同一である。この表5に示された各実施例及び比較例の評価結果を、表6に示す。
Figure 0005073370
この表6の評価結果から明らかなように、母材がZNからPZTに変わっても、添加剤の添加・混合後に熱処理(仮焼)を行い、且つ得られた原料粉末の(101)半値幅が0.3〜0.5°の範囲内にある実施例3−1及び実施例3−2において、顕著な特性向上が確認された。
次に、母材として、マグネシウムニオブ酸鉛とチタン酸鉛とジルコン酸鉛との三成分固溶系組成物(PMN(Mg1/3Nb2/3)−PT−PZ)を用い、添加剤としてPGOを用いた場合の実施例を、比較例と対照しつつ説明する。本実施例における母材としてのPMN−PT−PZは、37.5PMN−37.5PT−25PZである。ここで、「37.5PMN−37.5PT−25PZ」は、モル分率がマグネシウムニオブ酸鉛:チタン酸鉛:ジルコン酸鉛=37.5:37.5:25であるPMN−PT−PZ三成分固溶系組成物の省略表記である。
Figure 0005073370
比較例4は、添加剤(焼結助剤)がないものである。実施例4は、添加剤の添加・混合後に熱処理(仮焼)を行ったものである。この表7に示された実施例及び比較例の評価結果を、表8に示す。
Figure 0005073370
この表8の評価結果から明らかなように、母材がPMN−PT−PZに変わっても、添加剤の添加・混合後に熱処理(仮焼)を行い、且つ得られた原料粉末の(101)半値幅が0.3〜0.5°の範囲内にある実施例4において、顕著な特性向上が確認された。
最後に、母材として実施例1と同一のものを用い、添加剤として低融点ガラスを用いた場合の実施例を、比較例と対照しつつ説明する。
本実施例5においては、低融点ガラスとして、PbO−ZnO−B23−SiO2ガラス(PbO:60mol%,ZnO:25mol%,B23:10mol%,SiO2:5mol%,ガラス転移点385℃,軟化点440℃)が用いられている。
比較例5は、添加剤はあっても単に混合しただけのものである。実施例5−1ないし5−3は、添加剤の添加・混合後に熱処理(仮焼)を行ったものである。
Figure 0005073370
この表9に示された実施例及び比較例の評価結果を、表10に示す。
Figure 0005073370
この表10の評価結果から明らかなように、添加剤を単に混合しただけの比較例5に比べて、混合物熱処理工程S22を経た実施例5−1ないし5−3の方が、特性が向上した。また、添加剤を単に混合しただけの比較例5では、かえって成膜性がきわめて不良となり、特性も、添加剤のない比較例1−1よりも低下した。
以上の各実施例及び各比較例の評価結果から明らかなように、添加剤の添加・混合後に熱処理(仮焼)を行った実施例1−1ないし実施例4において、特性が向上した。特に、得られた原料粉末の(101)半値幅が0.3〜0.5°の範囲内にある実施例1−2ないし実施例4において、顕著な特性向上が確認された。
これらの実施例においては、成膜層熱処理工程S25における熱処理温度が、600℃ないし700℃という、基板121として比較的低耐熱性のもの(シリコン基板、ガラス基板、ステンレス基板、等)が利用可能な比較的低温であっても、良好な特性の誘電体層が得られた。
以上の実施例及び比較例を用いた説明の通り、本発明においては、母材と焼結助剤とを混合後に仮焼することで、母材に焼結助剤が充分浸透し、緻密な成膜が行われる。そして、成膜後の熱処理(成膜層熱処理工程)により、微結晶の粒成長や、欠陥回復が行われ、誘電体としての諸特性(残留分極等)が向上する。したがって、本発明によれば、良好な特性を有する誘電体層が、良好な成膜性で形成され得る。
<変形例の例示列挙>
なお、上述の実施形態及び実施例は、出願人が取り敢えず本願の出願時点において最良であると考えた、本発明の代表的な実施形態及び実施例が単に例示的に記述されているものにすぎない。本発明はもとより、上述の実施形態等に何ら限定されるものではない。よって、上述の実施形態や実施例に対しては、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、種々の変形が施され得ることは当然である。
以下、変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部材に対しては、上述の実施形態と同様の符号が付されているものとする。そして、かかる部材の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が援用され得るものとする。
もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたものに限定されるものではない。また、複数の変形例が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
本発明(特に、本発明の課題を解決するための手段を構成する各構成要素における、作用的・機能的に表現されているもの)は、上述の実施形態及び実施例や、下記の変形例の記載に基づいて、限定解釈されてはならない。このような限定解釈は、(先願主義の下で出願を急ぐ)出願人の利益を不当に害する反面、模倣者を不当に利するものであって、発明の保護及び利用を目的とする特許法の目的に反し、許されない。
本発明に係る誘電体デバイスは、電子放出素子に限定されず、誘電体の諸特性(圧電特性、振動特性、等)を利用した任意の誘電体デバイスに対して本発明は良好に適用され得る。なお、電子放出素子も、FED用に限定されない。また、電子放出素子の構成も、上述の実施形態の構成に限定されない。すなわち、例えば、上部電極124における庇構造(庇部126)は、なくてもよい。
混合工程S21としては、ボールミルによる混合以外にも、他の様々な混合工程が適用され得る。
混合物熱処理工程S22は、混合工程S21と同時に、あるいは混合工程S21の途中から行われ得る。
粉砕工程S23は、省略され得る。
成膜層形成工程S24は、エアロゾルデポジション法に限定されない。
成膜層熱処理工程S25は、上部電極形成工程S30にてスクリーン印刷等に続いて行われる熱処理工程として行われてもよい。
焼結助剤として低融点ガラスを用いる場合、混合物熱処理工程S22における熱処理温度は、通常、600℃程度で充分であることが多い。この場合、成膜層熱処理工程S25における熱処理温度が600℃〜700℃であっても、特性は向上し得る。
なお、ここにいう「低融点ガラス」という用語は、工業的に一般的に用いられている用語であって、これを請求項に用いても当該請求項の記載は不明確とはならない。この低融点ガラスは、一般的には、ガラス転移温度が600℃以下のガラスをいうものであって、ZnO−PbO−B23、PbO−SiO2−B23、PbO−P25−SnF2等を主成分とする鉛系低融点ガラスの他、V25−ZnO−BaO、Bi23、CuO−P25等を主成分とする非鉛系低融点ガラスが知られている。
その他、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されているものは、上述の実施形態・実施例や変形例にて開示されている具体的構造の他、当該作用・機能を実現可能な、いかなる構造をも含む。
実施形態に係る誘電体デバイスとしての電子放出素子が適用されたディスプレイの概略構成を示す断面図である。 図1に示されている電子放出素子の要部を拡大した断面図である。 図1に示されている電子放出素子に印加される駆動電圧の波形を示す図である。 図1に示されている電子放出素子の動作説明のための模式図である。 図1に示されている電子放出素子の動作説明のための模式図である。 図1に示されている電子放出素子の製造方法の実施形態を示す工程フロー図である。
符号の説明
100…ディスプレイ 110…電子放出源装置
120…電子放出素子 121…基板
122…下部電極 123…誘電体層
124…上部電極 125…エミッタ部

Claims (2)

  1. 誘電体デバイスの製造方法において、
    母材の粉末と、当該母材の焼結のための添加剤の粉末と、を混合する、混合工程と、
    前記混合工程を経た、前記母材と前記添加剤との混合物を、熱処理する、混合物熱処理工程と、
    前記混合物熱処理工程を経て得られた原料粉末を、基板に向けて噴射することで、前記基板に成膜層を形成する、成膜層形成工程と、
    前記成膜層形成工程を経て前記基板に形成された前記成膜層を、前記混合物熱処理工程以下の温度で熱処理することで、前記基板に誘電体層を形成する、成膜層熱処理工程と、
    有し、
    前記成膜層形成工程は、
    亜鉛酸ニオブ酸鉛とチタン酸ジルコン酸鉛との固溶体(PZN−PZT)を含有する誘電体と、
    ZnO−Bi 2 3 を含有する焼結助剤と、
    を含むものであって、
    Cu−Kα線の照射によって得られる粉末X線回折線のスペクトルにおける、(101)面のピークの半値幅が、回折角度2θで0.3〜0.5°である、
    前記原料粉末を用いる
    ことを特徴とする、誘電体デバイスの製造方法。
  2. 請求項1に記載の、誘電体デバイスの製造方法において、
    前記混合物熱処理工程にて熱処理された後の被処理物を粉砕することで、前記原料粉末を得る、粉砕工程を、さらに有することを特徴とする、誘電体デバイスの製造方法。
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