JP5072927B2 - 冷凍空調装置 - Google Patents

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本発明は、空気調和装置の冷媒回路内の冷媒量を計算する機能の高精度化、特に、熱源である室外ユニットと利用側である室内ユニットとが異径の冷媒延長配管を介して接続されることによって構成される冷凍空調装置において、冷媒回路内の冷媒量を計算する機能の高精度化に関する。
従来より、熱源機である室外ユニットと利用側である室内ユニットとが冷媒延長配管を介して接続されることによって構成されるセパレート型の冷凍空調装置において、冷媒回路内の冷媒量を精度よく計測できるように、複数接続された室内機を順に冷房運転させ、各室内機の飽和圧力と吸入圧力の差から延長配管の圧力損失を算出し、その算出した圧力損失の中で最大となる圧力損失ΔPmaxを用いてダルシーの式から冷媒延長配管の長さを推測することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−183979号公報(図5、図6)
しかし、上述の冷媒延長配管長さを推測する方法では、複数の異径の延長配管で構成される一般的な冷媒回路において、冷媒延長配管の長さをそれぞれ正確に推測することができず、結果延長配管の内容積や冷媒量を正確に算出することができない、という課題があった。
本発明は、室内ユニットと室外ユニットとを接続している異径冷媒延長配管の長さをそれぞれ算出し、それによりその内容積を算出して冷媒回路内の冷媒量を高精度に求めることを可能にした冷凍空調装置を得ることを目的とする。
本発明に係る冷凍空調装置は、室外ユニットと室内ユニットとが異径冷媒延長配管で接続され、冷媒サイクルが構成される冷媒回路と、前記冷媒回路において異径冷媒延長配管の長さをそれぞれ算出するために必要な運転(以下、延長配管長さ推定運転という)を行う制御部と、前記延長配管長さ推定運転時に前記冷媒サイクルの運転状態量を計測する測定部と、前記計測された運転状態量に基づいて得られる延長配管圧力損失と延長配管長さの関係式から前記異径冷媒延長配管の長さをそれぞれ算出し、該長さに基づいてその内容積を算出し、前記運転状態量から算出される、前記冷媒回路の前記異径冷媒延長配管を含む各要素の冷媒密度と、当該各要素の内容積とに基づいて前記冷媒回路内の冷媒量を演算する演算部とを備え、前記冷媒回路は、前記室外ユニット、複数の前記室内ユニット及び前記異径冷媒延長配管の他に分配器を備え、前記異径冷媒延長配管は、主配管及び枝管を備え、前記室外ユニットと前記分配器との間が前記主配管で接続され、前記分配器と前記各室内ユニットとの間が前記枝管で接続され、前記制御部は、前記延長配管長さ推定運転として、前記室内ユニットの運転状態を少なくとも、室内機接続台数+1回変化させる運転を行うものである。
なお、延長配管長さ推定運転については後述の実施の形態において詳細に説明するが、その一例についての概要を説明する。
冷凍空調装置の冷媒回路が、例えば構成要素として1台の室外ユニットと、2台の室内ユニットA、Bと、異径冷媒延長配管と、分配器と備え、室外ユニットと分配器とが径の大きな方の延長配管(主管)で接続され、分配器と各室内ユニットとが径の小さな方の延長配管(枝管)で接続された冷凍空調装置において、延長配管長さ推定運転は例えば下記3つの運転条件で冷房運転を行う。
I. 室内ユニットAのみ運転
II. 室内ユニットBのみ運転
III.室内ユニットA、B運転
前記の運転において、ダルシーの式を用いて各運転条件におけるガス延長配管の圧力損失と主管、枝管長さの関係式を作成し、これらの関係式から未知数である例えば主管と各枝管の長さを算出することができる。
室内ユニットが3台以上の場合でも、室内(利用側)ユニット1台ずつ追加で冷房運転させることにより追加の関係式を作成し、未知数である枝管長さを算出することができる。このようにして主管及び各枝管の長さをそれぞれ正確に算出することができるので、既知である各配管内径を延長配管長さに積算することで延長配管内容積を正確に算出することができる。そして、その内容積に運転状態量から算出された各要素の冷媒密度をそれぞれ積算することで冷凍空調装置内の冷媒量を正確に算出することができる。
以上のように、本発明によれば、冷媒延長配管の情報を入力する手間を極力減らしつつ、管径の異なる冷媒延長配管長さをそれぞれ算出することができ、その結果、冷媒延長配管を内容積を得ることができる。このため、冷媒回路の各要素(異径延長配管を含む)の内容積を正確に得ることができ、冷凍空調装置内の冷媒量を精度良く求めることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置1の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置1の制御部3及びその関連部分の構成の図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置1の冷房運転時のp-h線図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置1の暖房運転時のp-h線図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置1の冷媒漏洩検知方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置1の初期学習のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置1の延長配管長さ推定運転のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置1の冷媒回路図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置1の延長配管長さ推定運転のフローチャートである。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて、本発明に係る冷凍空調装置の実施の形態1について説明する。
<機器の構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置1の構成図である。
冷凍空調装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、ビル等の室内の冷暖房に使用される装置である。冷凍空調装置1は、主として、熱源ユニットとしての室外ユニット2と、それに並列に接続された複数台(本実施の形態では2台)の利用ユニットとしての室内ユニット4A、4Bと、室外ユニット2と室内ユニット4A、4Bとを接続する液冷媒延長配管及びガス冷媒連絡配管とを備え、液冷媒延長配管は液主管6Aと液枝管6a、6b、分配器51aから成り、ガス冷媒延長配管はガス主管7Aとガス枝管7a、7b、分配器52aから成る。
(室内ユニット)
室内ユニット4A、4Bは、ビル等の室内の天井に埋め込みや吊り下げ等により、又は、室内の壁面に壁掛け等により設置されている。室内ユニット4A、4Bは、液主管6A、液枝管6a、6b及びガス主管7A、ガス枝管7a、7b、分配器51a、52aを用いて室外ユニット2に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
次に、室内ユニット4A、4Bの構成について説明する。尚、室内ユニット4A、4Bは同様の構成であるため、ここでは、室内ユニット4Aの構成のみ説明し、室内ユニット4Bの構成については、それぞれ、室内ユニット4Aの各部を示すAの符号の代わりにBの符号を付して、各部の説明を省略する。
室内ユニット4Aは、主として、冷媒回路10の一部を構成する室内側冷媒回路10a(室内ユニット4Bでは、室内側冷媒回路10b)を有している。この室内側冷媒回路10aは、主として、膨張機構としての室内膨張弁41Aと、利用側熱交換器としての室内熱交換器42Aとを有している。
本実施の形態において、膨張弁41は、室内側冷媒回路10a内を流れる冷媒の流量の調節等を行うために、室内熱交換器42の液側に接続された電動膨張弁が用いられている。
本実施の形態において、室内熱交換器42Aは、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器が用いられている。室内熱交換器42Aは、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の凝縮器として機能して室内空気を加熱する熱交換器である。
本実施の形態において、室内ユニット4Aは、ユニット内に室内空気を吸入して、室内熱交換器42Aにおいて冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給するための送風ファンとしての室内ファン43Aを有している。室内ファン43Aは、室内熱交換器42Aに供給する空気の風量を可変することが可能なファンであり、本実施の形態においては、DCファンモータによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等が用いられている。
また、室内ユニット4Aには、各種のセンサが設けられている。室内熱交換器42A、42Bの液側には、冷媒の温度(すなわち、暖房運転時における凝縮温度Tc又は冷房運転時における蒸発温度Teに対応する冷媒温度)を検出する液側温度センサ33f、33iが設けられている。室内熱交換器42A、42Bのガス側には、冷媒の温度Teoを検出するガス側温度センサ33e、33hが設けられている。室内ユニット4A、4Bの室内空気の吸入口側には、ユニット内に流入する室内空気の温度(すなわち、室内温度Tr)を検出する室内温度センサ33g、33jが設けられている。本実施の形態において、前記温度センサ33e、33f、33g、33h、33i、33jには、サーミスタが用いられる。
また、室内ユニット4A、4Bは、室内ユニット4A、4Bを構成する各部の動作を制御する室内側制御部32a、32bを有している。そして、室内側制御部32a、32bは、室内ユニット4A、4Bの制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内ユニット4A、4Bを個別に操作するためのリモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行ったり、室外ユニット2との間で伝送線を介して制御信号等のやりとりを行ったりすることができるようになっている。
(室外ユニット)
室外ユニット2は、ビル等の室外に設置されており、液主管6A、液枝管6a、6b及びガス主管7A、ガス枝管7a、7bで室内ユニット4A、4Bに接続されており、室内ユニット4A、4Bの間で冷媒回路10を構成している。
次に、室外ユニット2の構成について説明する。
室外ユニット2は、主として、冷媒回路10の一部を構成する室外側冷媒回路10zを有している。この室外側冷媒回路10zは、主として、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、アキュムレータ24と、過冷却器26と、液側閉鎖弁28と、ガス側閉鎖弁29とを有している。
圧縮機21は、運転容量を可変することが可能な圧縮機であり、本実施の形態においては、インバータにより周波数Fが制御されるモータによって駆動される容積式圧縮機である。本実施の形態において、圧縮機21は、1台のみであるが、これに限定されず、室内ユニットの接続台数等に応じて、2台以上の圧縮機が並列に接続されていてもよい。
四方弁22は、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁である。四方弁22は、冷房運転時には、室外熱交換器23を圧縮機21によって圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、室内熱交換器42A、42Bを蒸発器として機能させるために、四方弁22の実線で示されるように、圧縮機21の吐出側と室外熱交換器23のガス側とを接続するとともにアキュムレータ24とガス主管7A側とを接続する。また、四方弁22は、暖房運転時には、室内熱交換器42A、42Bを圧縮機21によって圧縮される冷媒の凝縮器として、かつ、室外熱交換器23を蒸発器として機能させるために、四方弁22の点線で示されるように、圧縮機21の吐出側とガス主管7Aとを接続するとともにアキュムレータ24と室外熱交換器23のガス側とを接続する。
本実施の形態において、室外熱交換器23は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。室外熱交換器23は、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、そのガス側が四方弁22に接続され、液側が液主管6Aに接続されている。
本実施の形態において、室外ユニット2は、ユニット内に室外空気を吸入して、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後に、室外に排出するための送風ファンとしての室外ファン27を有している。この室外ファン27は、室外熱交換器23に供給する空気の風量を可変することが可能なファンであり、本実施形態において、DCファンモータからなるモータによって駆動されるプロペラファン等である。
アキュムレータ24は、四方弁22と圧縮機21との間に接続されており、室内ユニット4A、4Bの運転負荷の変動等に応じて冷媒回路10内に発生する余剰冷媒を溜めることが可能な容器である。
過冷却器26は、2重管式の熱交換器であり、室外熱交換器23において凝縮された後に、膨張弁41A、41Bに送られる冷媒を冷却するために設けられている。過冷却器26は、本実施の形態において、室外熱交換器23と液側閉鎖弁28との間に接続されている。
本実施の形態において、過冷却器26の冷却源としてのバイパス冷媒回路71が設けられている。尚、以下の説明では、冷媒回路10からバイパス冷媒回路71を除いた部分を、主冷媒回路と呼ぶことにする。
バイパス冷媒回路71は、室外熱交換器23から膨張弁41A、41Bへ送られる冷媒の一部を主冷媒回路から分岐させて圧縮機21の吸入側に戻すように主冷媒回路に接続されている。具体的には、バイパス冷媒回路71は、室外熱交換器23から膨張弁41A、41Bに送られる冷媒の一部を過冷却器26と液側閉鎖弁28の間の位置から分岐させ、電動膨張弁からなるバイパス流量調整弁72、過冷却器26を介し、圧縮機21の吸入側に戻すように接続されている。これにより、室外熱交換器23から室内膨張弁41A、41Bに送られる冷媒は、過冷却器26において、バイパス流量調整弁72によって減圧された後のバイパス冷媒回路71を流れる冷媒によって冷却される。すなわち、過冷却器26は、バイパス流量調整弁72の開度調節によって能力制御が行われる。
液側閉鎖弁28及びガス側閉鎖弁29は、外部の機器・配管(具体的には、液主管6A及びガス主管7A)との接続口に設けられた弁である。
また、室外ユニット2には、複数の圧力センサと温度センサが設けられている。圧力センサとしては、吸入圧力センサ34a及び吐出圧力センサ34bが設置されている。吸入圧力センサ34aは、圧縮機21の吸入圧力Psを検出し、吐出圧力センサ34bは、圧縮機21の吐出圧力Pdを検出する。
上記の温度センサには、例えばサーミスタが用いられる。温度センサとしては、吸入温度センサ33a、吐出温度センサ33b、熱交温度センサ33k、液側温度センサ33l、液管温度センサ33d、バイパス温度センサ33z及び室外温度センサ33cが設置されている。
吸入温度センサ33aは、アキュムレータ24と圧縮機21との間の位置に設けられ圧縮機21の吸入温度Tsを検出し、吐出温度センサ33bは、圧縮機21の吐出温度Tdを検出する。熱交温度センサ33kは、室外熱交換器23内を流れる冷媒の温度を検出し、液側温度センサ33lは、室外熱交換器23の液側に設置され、その冷媒温度を検出する。液管温度センサ33dは、過冷却器26の主冷媒回路側の出口に設置され冷媒の温度を検出する。バイパス温度センサ33zは、バイパス冷媒回路71の過冷却器26出口を流れる冷媒の温度を検出する。室外温度センサ33cは、室外ユニット2の室外空気の吸入口側に設置されユニット内に流入する室外空気の温度を検出する。
また、室外ユニット2は、室外ユニット2を構成する各要素の動作を制御する室外側制御部31を有している。そして、室外側制御部31は、室外ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータ、メモリやモータを制御するインバータ回路等を有しており、室内ユニット4A、4Bの室内側制御部32a、32bとの間で伝送線を介して制御信号等のやりとりを行い、冷凍空調装置1全体の運転制御を行う制御部3が構成されている。
図2は、冷凍空調装置1の制御ブロック図である。
制御部3は、室内側制御部32a、32bを介して又は直接的に、圧力センサ34a、34b、温度センサ33a〜33l、33zの検出信号を受けることができるように接続されるとともに、これらの検出信号等に基づいて各種機器及び弁(21、22、27、43A、43B、41A、41B、72)を制御することができるように接続されている。
また、制御部3は、測定部3a、演算部3b、記憶部3c、駆動部3d、入力部3e、出力部3f及び表示部3gを備えている。測定部3aは、上記の圧力センサや温度センサからの情報を測定し、演算部3bは、測定部3aで測定した情報を演算する。記憶部3cは、測定部3aで測定した値や演算部3bで演算した値を記憶したり、外部からの情報を記憶する。駆動部3dは、冷凍空調装置の駆動する要素である圧縮機モータ、弁、ファンモータの制御を行う。入力部3eは、各種制御用の設定値の入力や変更を行ったり、冷媒充填量等の外部情報を入力する。出力部3fは、測定部で測定した測定値や演算部で演算した値を外部に出力する。表示部3gは、冷媒充填が完了した場合や、冷媒漏洩を検知した場合等にその情報を外部へ知らせたり、冷凍空調装置を運転させる上で生じる異常を表示させたりするものである。
(冷媒延長配管)
冷媒延長配管は、室外ユニット2と室内ユニット4A、4Bとを接続し、冷凍空調装置1内の冷媒を循環させるために必要な配管である。
冷媒延長配管である液主管6A、液枝管6a、6b、ガス主管7A、ガス枝管7a、7bは、冷凍空調装置1をビル等の設置場所に設置する際に現地にて施工される冷媒配管であり、室外ユニットと室内ユニットとの組合せに応じてそれぞれ決められた管径の冷媒延長配管を使用する。
冷媒延長配管長さについては現地の設置条件よって異なるため、新規に冷凍空調装置を設置する場合には、冷媒量を計算するために液主管6A、液枝管6a、6b、ガス主管7A、ガス枝管7a、7bの長さを正確に把握する必要がある。
各延長配管長さの入力作業を工事作業者が入力する場合、延長配管が複雑で長いため正確な長さが分からなかったり、誤入力したりする恐れがある。
本実施の形態では、1台の室外ユニット2と2台の室内ユニット4A、4Bの接続に分配器51a、52aと延長配管を用いる。液延長配管については室外ユニット2と分配器51aの間を液主管6Aで、分配器52と各室内ユニット4A、4Bの間を液枝管6a、6bで接続し、ガス延長配管については室内ユニット4A、4Bと分配器52aの間をガス枝管7a、7bで、分配器52aと室外ユニット2の間をガス主管7Aで接続している。尚、本実施の形態では分配器51a、52aはT字管を用いたが、それに限るものではなく、ヘッダを用いても構わない。また複数台の室内ユニットが接続される場合には、T字管を複数個使用して分配させてもよいし、ヘッダを用いてもよい。
以上のように、室内側冷媒回路10a、10bと、室外側冷媒回路10cと、冷媒延長配管である液主管6A、液枝管6a、6b、ガス主管7A、ガス枝管7a、7bとが接続されて冷媒回路10が構成され、冷媒回路10とバイパス冷媒回路71から冷凍空調装置1は構成されている。そして、本実施形態の冷凍空調装置1は、室内側制御部32a、32bと室外側制御部31とから構成される制御部3によって、四方弁22により冷房運転及び暖房運転を切り換えて運転を行うとともに、各室内ユニット4A、4Bの運転負荷に応じて、室外ユニット2及び室内ユニット4A、4Bの各機器の制御を行っている。
<冷凍空調装置1の動作>
次に、本実施の形態の冷凍空調装置1の各要素の動作と冷媒漏洩検知の方法について説明する。
本実施の形態の冷凍空調装置1は、各室内ユニット4A、4Bの運転負荷に応じて室外ユニット2及び室内ユニット4A、4Bの構成機器の制御を行い、冷暖房運転を行う。冷媒漏洩検知は常時実施し、遠隔監視を行う。
(冷房運転)
冷房運転について、図1及び図3を用いて説明する。
冷房運転時は、四方弁22が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が室外熱交換器23のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側がガス側閉鎖弁29及びガス延長配管であるガス主管7A、ガス枝管7a、7bにより室内熱交換器42A、42Bのガス側に接続された状態となっている。液側閉鎖弁28及びガス側閉鎖弁29は、開状態にされている。
次に、冷房運転における主冷媒回路の冷媒の流れについて説明を行う。
冷房運転での冷媒の流れは図1の実線矢印となる。圧縮機21により圧縮された高温高圧ガス冷媒(図3点い)は四方弁22を経て室外熱交換器23へ至り、室外ファン27の送風作用により凝縮液化する(図3点ろ)。このときの凝縮温度は熱交温度センサ33kにより、若しくは吐出圧力センサ32bの圧力を飽和温度換算することにより求められる。
室外熱交換器23で凝縮液化した冷媒は過冷却器26にてさらに過冷却度が大きくなる(図3点は)。この時過冷却器26出口の過冷却度は、上記の凝縮温度から、過冷却器出口温度センサ33dの温度を差し引くことで求められる。
その後、液側閉鎖弁28を介し、液冷媒延長配管である液主管6A、液枝管6a、6bにおいて管壁面摩擦によって圧力が降下し(図3点に)、室内(利用側)ユニット4A、4Bに送られ、室内膨張弁41A、41Bにより減圧されて低圧の気液二相冷媒となる(図3点ほ)。気液二相冷媒は蒸発器である室内熱交換器42A、42Bにて室内ファン43A、43Bの送風作用によりガス化する(図3点へ)。
この時の蒸発温度は、温度センサ33e、33hにて計測され、各室内熱交換器42A、42Bの出口における冷媒の過熱度SHは、ガス側温度センサ33f、33iにより検出される冷媒温度値から液側温度センサ33e、33hにより検出される冷媒温度を差し引くことによって求められる。各膨張弁41A、41Bは、室内熱交換器42A、42Bの出口(すなわち、室内熱交換器42A、42Bのガス側)における冷媒の過熱度SHが過熱度目標値SHmとなるように開度調節されている。
室内熱交換器42A、42Bを通過したガス冷媒(図3点へ)は、ガス冷媒延長配管であるガス主管7A、ガス枝管7a、7bに至り、ガス延長配管を通過するとき延長配管の管壁面摩擦によって圧力が降下し(図3点と)、ガス側閉鎖弁29、アキュムレータ24を経て、圧縮機21へ戻る。なお、本実施の形態においては、このときの延長配管の管壁面摩擦による圧力降下を計測して異径延長配管の長さを求めている(その詳細は後述する。)。
次に、バイパス冷媒回路71内の冷媒の流れについて説明を行う。
バイパス冷媒回路71の入口は過冷却器26出口と液側閉鎖弁28の間にあり、過冷却器26により冷却された高圧液冷媒(図3点は)の一部を分岐させ、バイパス流量調整弁72で減圧させ低圧二相冷媒にした後(図3点ち)、過冷却器26に流入し室外側冷媒回路10zの高圧液冷媒と熱交換し、室外側冷媒回路10zに流れる高圧液冷媒を冷却し、バイパス回路71を流れる冷媒は蒸発ガス化し、圧縮機21へ戻る(図3点と)。
このときバイパス流量調整弁72は、過冷却器26のバイパス冷媒回路側の出口における冷媒の過熱度SHbが過熱度目標値SHbmになるように開度調節されるようになっている。本実施の形態において、過冷却器26のバイパス冷媒回路側の出口における冷媒の過熱度SHbは、バイパス温度センサ33zにより検出される冷媒温度から吸入圧力センサ34aにより検出される圧縮機21の吸入圧力Psの飽和温度換算値を差し引くことによって検出される。尚、本実施の形態では採用していないが、バイパス流量調整弁72と過冷却器26の間に温度センサを設けて、前記温度センサにより計測される冷媒温度値をバイパス温度センサ33zにより計測される冷媒温度値から差し引くことによって、過冷却器26のバイパス冷媒回路側の出口における冷媒の過熱度SHbを検出するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、バイパス冷媒回路71入口は過冷却器26出口と液側閉鎖弁28の間に設置されているが、室外熱交換器23と過冷却器26の間に設置してもよい。
(暖房運転)
次に、暖房運転について、図1及び図4を用いて説明する。
暖房運転時は、四方弁22が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側がガス側閉鎖弁29及びガス冷媒延長配管であるガス主管7A、ガス枝管7a、7bにより室内熱交換器42A、42Bのガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が室外熱交換器23のガス側に接続された状態となっている。また、液側閉鎖弁28及びガス側閉鎖弁29は開状態に、バイパス流量調整弁72は、閉状態となっている。
次に、暖房運転における主冷媒回路の冷媒の流れについて説明を行う。
暖房条件での冷媒の流れは図1の点線矢印となる。圧縮機21により圧縮された高温高圧冷媒(図4点い)は、冷媒ガス延長配管であるガス主管7A、ガス枝管7a、7bを通過し、このとき管壁面摩擦により圧力が降下し(図4点ろ)、室内熱交換器42A、42Bに至る。室内熱交換器42A、42Bでは、室内ファン43A、43Bの送風作用により凝縮液化し(図4点は)、室内膨張弁41A、41Bにより減圧されて低圧の気液二相冷媒となる(図4点に)。
このとき室内膨張弁41A、41Bは、室内熱交換器42A、42Bの出口における冷媒の過冷却度SCが過冷却度目標値SCmで一定になるように開度調節されるようになっている。本実施形態において、室内熱交換器42A、42Bの出口における冷媒の過冷却度SCは、吐出圧力センサ32bにより検出される圧縮機21の吐出圧力Pdを凝縮温度Tcに対応する飽和温度値に換算し、この冷媒の飽和温度値から液側温度センサ33e、33hにより検出される冷媒温度値を差し引くことによって検出される。
尚、本実施の形態では採用していないが、各室内熱交換器42A、42B内を流れる冷媒の温度を検出する温度センサを設けて、前記温度センサにより検出される凝縮温度Tcに対応する冷媒温度値を、液側温度センサ33e、33hにより検出される冷媒温度値から差し引くことによって室内熱交換器42A、42Bの出口における冷媒の過冷却度SCを検出するようにしてもよい。その後、低圧の気液二相冷媒は液延長配管である液主管6A、液枝管6a、6bにおいて管壁面摩擦で圧力が降下した後(図4点ほ)、液側閉鎖弁28を経て室外熱交換器23に至る。室外熱交換器23では室外ファン27の送風作用により蒸発ガス化(図4点へ)し、四方弁22、アキュムレータ24を経て圧縮機21へ戻る。
次に、冷媒漏洩検知方法の処理について説明する。
本実施の形態では、冷媒が予め充填された室外ユニット2と、室内ユニット4A、4Bとをビル等の設置場所に設置し、液冷媒延長配管である液主管6A、液枝管6a、6b及びガス冷媒延長配管であるガス主管7A、ガス枝管7a、7bにより接続して冷媒回路10を構成した後に、後述する初期学習で室内機の馬力や液主管6A、液枝管6a、6b及びガス主管7A、ガス枝管7a、7bの容積に応じて決められた冷媒量を冷媒回路10内に追加充填する場合を例にして説明する。
(冷媒漏洩検知方法)
次に、冷媒漏洩検知方法について、図5を用いて説明する。ここで、図5は冷媒漏洩検知方法のフローチャートである。冷媒漏洩検知方法は冷暖房運転等の運転状態によらず常時作動し、そのデータを通信線等により遠方に送信することで遠隔監視できるシステムとなっている。
まず、ステップS1では、履歴等により初期学習を行っているかどうかを確認し、初期学習を行っている場合にはステップS4に移行する。初期学習を行っていない場合はステップ2に移行する。ステップ2の機種情報取得では、冷媒量算出に必要な延長配管以外の室内ユニット及び室外ユニットの各構成要素部品の内容積を収集する。具体的には、室内熱交換器42A、42B、室外熱交換器23、過冷却器26、アキュムレータ24等についての内容積を収集する。異径延長配管(7A、7a、7b、6A、6a、6b)の内容積は、後述の初期学習において求められる。
次に、ステップS3に移行し初期学習を行い(初期学習の詳細は図6にて説明する)、初期学習が済んだら制御部3の記憶部3cに初期学習済みの履歴を残し、ステップS4に移行する。この初期学習においては、異径延長配管(7A、7a、7b、6A、6a、6b)の長さをそれぞれ求め、その長さから内容積を求める。
ステップ4では、冷媒回路の各要素の冷媒密度と、ステップS2及びS3で入手又は求めた内容積とを積算して各要素の冷媒量を算出し、各要素の冷媒量を加算して冷媒回路に充填されている冷媒量を算出する。ここで、冷媒密度は冷凍空調装置を運転させた際の圧力、温度センサの計測値から算出する。
ステップS5では、初期学習で得た初期充填冷媒量MrSTDと、ステップS4で算出した冷媒量との比較を行い、冷媒漏洩の有無を確認する。ステップS5で冷媒漏洩がない場合にはRETURNとなり、再度STARTに戻りステップS1からの処理を繰り返し、常時冷媒漏洩検知を行う。ステップS5で冷媒漏洩している場合にはステップS6へ移行し冷媒漏洩の発報を行った後、RETURNへ移行し、ステップS1からの処理を繰り返す。
(ステップS3:初期学習)
初期学習について、初期学習のフローチャートである図6を用いて説明する。
初期学習では、異径の延長配管の長さをそれぞれ算出し、冷凍空調装置1に冷媒を必要量充填する作業を行う。冷凍空調装置1の冷媒量は、出荷時予め室外ユニットに充填されている冷媒量に室内ユニットの冷媒量と延長配管の冷媒量を追加して決定される。室内ユニットの冷媒量は合計室内ユニットの馬力から予め決定されており、また延長配管の冷媒量は延長配管の径と長さにより予め決定されている。
まず、室外ユニット2の液側閉鎖弁28及びガス側閉鎖弁29を開けて、室外ユニット2に予め充填されている冷媒を冷媒回路10内に充満させ、ステップS31で延長配管長さ推定運転を行い、主管と各枝管長さの関係式を作成するために必要な運転を行い、各センサで冷凍空調装置1の運転状態量を計測し、制御部3の記憶部3cにおいて記憶する。ステップS31の延長配管長さ推定運転の詳細については後述する。
次に、ステップS32では、ステップS31の延長配管長さ推定運転で計測されたデータをもとに異径の各延長配管長さを算出する関係式を作成し、制御部3の演算部3bで関係式を演算し、延長配管である主管、枝管長さをそれぞれ算出し、その値を制御部3の記憶部3cで記憶する。
次に、ステップS33では、ステップS32で記憶された各延長配管の径と長さに基づいて各延長配管の内容積を求めるとともに、その内容積と、室内熱交換器42A、42B、室外熱交換器23、過冷却器26、アキュムレータ24等についての内容積とに基づいて追加冷媒量を算出する。
次に、ステップS34では追加冷媒量を冷凍空調装置1に充填したかどうかの確認を行い、追加冷媒量が充填されている場合はステップS35に移行する。ステップS34で追加冷媒量が充填されていない場合には、ステップS37に移行し上記のステップ33で求めた追加冷媒量を充填した後ステップS35に移行する。
次に、ステップS35では、ステップS36で冷凍空調装置1に充填されている冷媒を演算するために必要なデータを測定するために冷凍空調装置を通常運転させる。計測データは、冷凍空調装置1に取り付けられている圧力、温度センサを用いて計測し、その計測データを制御部3の記憶部3cで記憶させる。
最後にステップS36では、ステップS35で得た各センサ計測値を用いて制御部3の演算部3bにおいて各要素の冷媒密度を算出する。この各要素の冷媒密度に、機種情報取得S2において予め取得していた各要素の内容積と、ステップS33において求めた延長配管の内容積とを積算して、延長配管を含む冷媒回路の各要素の冷媒量を算出し、冷凍空調装置1に充填されている冷媒量MrSTDを算出し、この冷媒量MrSTDを制御部3の記憶部3cに記憶させることで初期学習が終了する。
(ステップS31:延長配管長さ推定運転)
延長配管長さ推定運転のフローチャートを図7に示し、延長配管長さ推定運転について図1と図7を用いて説明する。延長配管長さ推定運転の場合には冷房運転を行う。
ここでまず、延長配管長さを算出するために必要な圧力損失ΔPと延長配管長さLの関係式であるダルシーの式について説明する。ダルシーの式は滑らかな円管の直管部を流れるときの摩擦損失圧力ΔPを表す関係式で、次の式で表される。
Figure 0005072927
本実施の形態においては既設のセンサとダルシーの式を用いて延長配管長さを算出するために、冷房運転時のガス延長配管部の計測データ情報を用いて関係式を作成したが、これに限るものではなく、暖房運転時のガス延長配管部においても関係式を作成し各延長配管長さを算出することができる。また冷房運転時の液延長配管部においても、液延長配管の圧力損失を計測できるようにセンサを新設すれば、冷房運転時の液延長配管部においても各延長配管長さを算出することができ、冷媒量検知精度を高精度化できる。
本実施の形態においては、圧力と管長さの関係についてダルシーの式を用いて算出しているがこれに限るものではなく、実際の圧力損失と延長配管長さの関係と等しいか若しくは近い関係式があれば、その関係式を用いてもよい。
次に後述される各式の記号について説明する。
ΔP[Pa]は圧力センサ誤差を除去したガス延長配管の圧力損失である。λ[-]は管摩擦係数であり、慣性力と粘性力の比を示すレイノルズ数Reによって式が変化し、例えば3000<Re<100000の場合には次式に示すブラジウスの式から算出される。
Figure 0005072927
Gr[kg/s]は冷媒流量を示すものであり、圧縮機周波数F[Hz]と圧縮機の体積効率η[cc]と圧縮機吸入密度ρs[kg/m3]を積算することにより算出することができる。ρPG[kg/m3]はガス延長配管密度を示すものであり、例えば室内熱交換器出口温度センサ33f、33iを用いて、冷媒温度と密度の関数から算出する。v[m/s]はガス延長配管の冷媒速度を、L[m]は延長配管の長さを、D[m]は延長配管の内径を、X[%]はステップS313の運転時に室内ユニット4Aを流れる冷媒量の割合を、それぞれ示す。
次に、添え字について説明する。IはステップS311の運転を、IIはステップS312の運転を、IIIはステップS313の運転をそれぞれ示し、A、a、bはガス主管7A、ガス枝管7a、7bの情報をそれぞれ示す。
まず、ステップS310において圧力センサの誤差を算出する。圧力センサ誤差を算出するために、室内機ごとに2つの冷媒流量Gr、Gr’で運転を実施する。なお、この異なった冷媒流量Gr、Gr’は、圧縮機周波数F[Hz]を変えることにより得られる。この運転時の計測データをもとにダルシーの式から圧力損失計測値ΔPm、ΔPm’と冷媒流量Gr、Gr’と圧力センサ誤差ΔPerrorの関係式を2つ作成する。ここで、圧力損失計測値ΔPm、ΔPm’は各室内機の液側温度センサ(33e、33h)の飽和温度換算の圧力から圧縮機吸入圧力を減じて算出される。前記2つの式から圧力センサ誤差ΔPerrorを算出し、計測値ΔPmからΔPerrorを引くことで圧力センサ誤差を除去した正確な延長配管圧力損失ΔPを算出することができる。
Figure 0005072927
Figure 0005072927
次に、延長配管長さを算出する作業に取りかかる。延長配管算出において、未知数は4つ(LA、La、Lb、X)であり、図7の延長配管長さ推定運転により4つの関係式を作成する。
まずステップS311において、室内ユニット4Aのみを運転させ、ダルシーの式を用いてステップS311における延長配管の圧力損失ΔPI、ガス主管長さLA、ガス枝管長さLaの関係を次式で表す。
Figure 0005072927
次に、ステップS312において室内ユニット4Bのみを運転させ、ダルシーの式を用いてステップS312における延長配管の圧力損失ΔPII、ガス主管長さLA、ガス枝管長さLbの関係を次式で表す。
Figure 0005072927
最後に図7のステップS313において室内ユニット4A、4Bを運転させ、ダルシーの式を用いてステップS313における室外ユニット2と室内ユニット4Aとを接続する延長配管の圧力損失ΔPaIII、ガス主管長さLA、ガス枝管長さLaの関係と、室外ユニット2と室内ユニット4Bとを接続する延長配管の圧力損失ΔPbIII、ガス主管長さLA、ガス枝管長さLbの関係とを下記2つの式で表す。
Figure 0005072927
Figure 0005072927
ステップS311〜S313を行うことにより、4つの未知数LA、La、Lb、Xに対して4つの関係式を作成することができるため、これらの関係式から4つの未知数を算出することができる。なお、ここではガス主管7Aの長さLA、ガス枝管7a、7bの長さをLa、Lbを求めたが、液主管6Aの長さLA、液枝管6a、6bの長さは、ガス側延長配管の長さLA、La、Lbとは通常同一であることから、これらの長さは同一であるものとして扱う(このことは、後述の実施の形態2においても同様である。)。このようにして、ガス側及び液側の延長配管(7A、7a、7b、6A、6a、6b)の長さがそれぞれ求められる。
本実施の形態では、1台の室外ユニット2に2台の室内ユニット4A、4Bを接続したものであるが、2台以上の室内ユニットを接続した場合も同様に主管長さと各枝管長さをそれぞれ算出することができる。
例えば室内ユニットが4A、4B、4Cと3台接続された場合には、ステップS311〜S313までは同様に行い、未知数である各延長配管長さLA、La、Lbを算出し、その後室内ユニット4Cのみを稼働させステップS311と同様にダルシーの式を用いて圧力損失ΔPと延長配管長さの関係式を作成する。この時未知数は、室内ユニット4Cと分配器を接続する枝管長さのみであり、この関係式から未知数を求めることができる。以降室内ユニット台数が増加したときも前記の方法を繰り返すことにより、各延長配管の長さを算出することができる。
以上のように、本実施の形態においては、延長配管長さ推定運転として、室内ユニットの運転状態を少なくとも、各室内ユニットを個別にそれぞれ運転するとともに、2個の室内ユニットを同時運転を1組について行うことにより、冷媒延長配管の情報を入力する手間を極力減らしつつ、管径の異なる冷媒延長配管長さをそれぞれ算出することができ、その結果、冷媒延長配管内容積、冷凍空調装置内の冷媒量を精度良く推算することができる。
実施の形態2.
<機器構成>
実施の形態2の構成について図8を参照して説明する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る冷媒空調装置の冷媒回路であり、上記の実施の形態1の構成に室内ユニット4Cが追加されている。構成要素としては室内ユニット4Cと、分配器51b、52bと、2つの分配器を接続する分配管6B、7Bと、分配器51bと室内ユニット4Cとを接続する液枝管6cと、分配器52bと室内ユニット4Cを接続するガス枝管7cと、が追加されている。実施の形態1と同一部分については同一符号を付して、また室内ユニットCについては添え字をCとしており、詳細な説明を省略する。
<冷凍空調装置の動作 >
実施の形態2の動作については、基本的には実施の形態1と同様である。ただ実施の形態1では、室内ユニット、室外ユニットと、延長配管であるガス、液の主管、枝管と、分配器とで構成されているのに対し、実施の形態2ではそれに加えて分配器と分配器を接続する分配管が追加で接続され、それにより延長配管推定運転方法が変化するため、その点につき説明を行う。
実施の形態2での延長配管長さ推定運転のフローチャートを図9に示す。ダルシーの式を用いて延長配管の圧力損失ΔPと延長配管長さLの関係式を作成する部分は実施の形態1と同様であるため、詳細説明を省略する。
本実施の形態2では、延長配管として主管(6A、7A)、枝管(6a、6b、7a、6b)、分配器(51a、52a)で構成された実施の形態1とは異なり、実施の形態1に加えて分配器同士を接続する分配管(6B、7B)を追加で接続し、この部分において延長配管長さ推定運転のフローが異なるため、この部分について詳細に説明する。
なお、記号については実施の形態1の記号に加え、ステップS315において室内ユニット4Aに流れる冷媒量Yを加え、添え字についてはI、II、III、IV、VについてはそれぞれステップS311、S312、S313、S314、S315の運転をそれぞれ示し、A、B、a、b、cはガス主管7A、ガス分配管7B、ガス枝管7a、7b、7cの情報をそれぞれ示す。実施の形態2では、未知数は7つ(LA、LB、La、Lb、Lc、X、Y)であり、図9の延長配管長さ推定運転により7つの関係式を作成する。
まず図9のステップS311において室内ユニット4Aのみを運転させ、ダルシーの式を用いてステップS311における延長配管の圧力損失ΔPI、ガス主管長さLA、ガス枝管長さLaの関係を次式で表す。
Figure 0005072927
次に、図9のステップS312において室内ユニット4Bのみを運転させ、ダルシーの式を用いてステップS312における延長配管の圧力損失ΔPII、ガス主管長さLA、ガス枝管長さLbの関係を次式で表す。
Figure 0005072927
次に、図9のステップS313において、室内ユニット4Cのみ運転させ、ダルシーの式を用いてステップS313における延長配管の圧力損失ΔPIII、ガス主管長さLA、ガス枝管長さLcの関係を次式で表す。
Figure 0005072927
次に、図9のステップS314において室内ユニット4A、4Bを運転させ、ダルシーの式を用いてステップS314における室外ユニット2と室内ユニット4Aを接続する延長配管の圧力損失ΔPaIV、ガス主管長さLA、ガス枝管長さLaの関係と、室外ユニット2と室内ユニット4Bを接続する延長配管の圧力損失ΔPbIV、ガス主管長さLA、分配管長さLB、ガス枝管長さLbの関係を次の2つの式で表す。
Figure 0005072927
Figure 0005072927
次に、図9のステップS315において室内ユニット4A、4Cを運転させ、ダルシーの式を用いてステップS315における室外ユニット2と室内ユニット4Aとを接続する延長配管の圧力損失ΔPaV、ガス主管長さLA、ガス枝管長さLaの関係と、室外ユニット2と室内ユニット4Cとを接続する延長配管の圧力損失ΔPbV、ガス主管長さLA、分配管長さLB、ガス枝管長さLcの関係を次の2つの式で表す。
Figure 0005072927
Figure 0005072927
前記の7つの数式を用いることにより、7つ未知数(LA、LB、La、Lb、Lc、X、Y)をそれぞれ算出することができる。尚、実施の形態2においても、ガス側の延長配管の長さと、液側の延長配管の長さとは等しいものとして、ガス側の延長配管の長さだけを求めている。
実施の形態2では、1台の室外ユニットに3台の室内ユニットを接続したものであるが、4台以上の室内ユニットを接続した場合も同様に主管長さ、分配管長さ、各枝管長さをそれぞれ算出することができる。
例えば室内ユニットが4A、4B、4C、4Dと4台接続され、分配管が1本追加される場合には、ステップS311〜S315までは同様に行い、未知数である各延長配管長さLA、LB、La,Lb、Lcを算出する。その後、室内ユニット4Dのみを運転させ、ステップS311と同様にダルシーの式を用いて圧力損失ΔPと延長配管長さの式を作成する。次に、室内ユニット4A、4Dを運転させ、ステップS314と同様にダルシーの式を用いて各室内ユニットと室外ユニットの圧力損失ΔPと延長配管長さの式を作成する。この時未知数は室内ユニット4Dと分配器を接続する枝管と分配器と分配器を接続する分配管と室内ユニット4A、4Dを運転させたときに室内ユニット4Aに流れる冷媒量の割合の3つであり、3つの未知数に対し3つの関係式が作成されるため全ての未知数を求めることができる。以降、室内ユニットが増加したときも前記方法を繰り返すことにより、各延長配管の長さを算出することができる。
以上のように本実施の形態においては、延長配管長さ推定運転として、各室内ユニットを個別にそれぞれ運転するとともに、2個の室内ユニットの同時運転を2組について行うことで、冷媒延長配管の情報を入力する手間を極力減らしつつ、管径の異なる冷媒延長配管長さをそれぞれ算出することができ、その結果冷媒延長配管内容積、冷凍空調装置内の冷媒量を精度良く推算することができる。
1 冷凍空調装置、2 室外ユニット、3 制御部、3a 測定部、 3b 演算部、 3c 記憶部、 3d 駆動部、 3e 入力部、 3f 出力部、 3g 表示部、4A〜4C 室内ユニット、6A 液主管、6B 分配管、6a、6b、6c 液枝管、7A ガス主管、 7B ガス分配管、 7a、7b、7c ガス枝管、10 冷媒回路、10a 室内側冷媒回路、10b 室内側冷媒回路、10c 室外側冷媒回路、10z 室外側冷媒回路 、 21 圧縮機、 22 四方弁、23 室外熱交換器、24 アキュムレータ、 26 過冷却器、27 室外ファン、28 液側閉鎖弁、29 ガス側閉鎖弁、31 室外側制御部、32a 室内側制御部、32b 吐出圧力センサ。
33a 〜33h、33z 温度センサ、34a 吸入圧力センサ、34b 吐出圧力センサ、41 膨張弁、41A 室内膨張弁、42A 室内熱交換器、42B 室内熱交換器、43A 室内ファン、51a 分配器、51b 分配器、52a 分配器、 52b 分配器、71 バイパス冷媒回路、72 バイパス流量調整弁。

Claims (7)

  1. 室外ユニットと室内ユニットとが異径冷媒延長配管で接続され、冷媒サイクルが構成される冷媒回路と、
    前記冷媒回路において異径冷媒延長配管の長さをそれぞれ算出するために必要な運転(以下、延長配管長さ推定運転という)を行う制御部と、
    前記延長配管長さ推定運転時に前記冷媒サイクルの運転状態量を計測する測定部と、
    前記計測された運転状態量に基づいて得られる延長配管圧力損失と延長配管長さの関係式から前記異径冷媒延長配管の長さをそれぞれ算出し、該長さに基づいてその内容積を算出し、前記運転状態量から算出される、前記冷媒回路の前記異径冷媒延長配管を含む各要素の冷媒密度と、当該各要素の内容積とに基づいて前記冷媒回路内の冷媒量を演算する演算部と
    を備え
    前記冷媒回路は、前記室外ユニット、複数の前記室内ユニット及び前記異径冷媒延長配管の他に分配器を備え、
    前記異径冷媒延長配管は、主配管及び枝管を備え、
    前記室外ユニットと前記分配器との間が前記主配管で接続され、前記分配器と前記各室内ユニットとの間が前記枝管で接続され、
    前記制御部は、前記延長配管長さ推定運転として、前記室内ユニットの運転状態を少なくとも、室内機接続台数+1回変化させる運転を行うことを特徴とする冷凍空調装置。
  2. 前記制御部は、前記延長配管長さ推定運転として、各室内ユニットを個別にそれぞれ運転するとともに、2個の室内ユニットを同時運転を1組について行うことを特徴とする請求項記載の冷凍空調装置。
  3. 室外ユニットと室内ユニットとが異径冷媒延長配管で接続され、冷媒サイクルが構成される冷媒回路と、
    前記冷媒回路において異径冷媒延長配管の長さをそれぞれ算出するために必要な運転(以下、延長配管長さ推定運転という)を行う制御部と、
    前記延長配管長さ推定運転時に前記冷媒サイクルの運転状態量を計測する測定部と、
    前記計測された運転状態量に基づいて得られる延長配管圧力損失と延長配管長さの関係式から前記異径冷媒延長配管の長さをそれぞれ算出し、該長さに基づいてその内容積を算出し、前記運転状態量から算出される、前記冷媒回路の前記異径冷媒延長配管を含む各要素の冷媒密度と、当該各要素の内容積とに基づいて前記冷媒回路内の冷媒量を演算する演算部と
    を備え、
    前記冷媒回路は、前記室外ユニット、複数の前記室内ユニット及び前記異径冷媒延長配管の他に分配器を備え、
    前記異径冷媒延長配管は、主配管、枝管及び分配管を備え、
    前記室外ユニットと前記分配器との間が前記主管で接続され、前記分配器間が前記分配管で接続され、前記分配器と前記各室内ユニットとの間が前記枝管で接続され、
    前記制御部は、前記延長配管長さ推定運転として、前記室内ユニットの運転状態を少なくとも、室内機接続台数+2回変化させる運転を行うことを特徴とする冷凍空調装置。
  4. 前記制御部は、前記延長配管長さ推定運転として、各室内ユニットを個別にそれぞれ運転するとともに、2個の室内ユニットの同時運転を2組について行うことを特徴とする請求項記載の冷凍空調装置。
  5. 前記冷媒サイクルの運転状態量は、少なくとも、前記室内ユニットに内蔵されている熱交換器内の冷媒圧力、前記室外ユニットに内蔵されている圧縮機の吸入圧力、冷媒流量、及び冷媒密度を含むことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の冷凍空調装置。
  6. 前記制御部は、前記冷媒回路の運転状態において前記測定部により計測される圧力値の誤差を算出するために必要な運転(以下、圧力センサ誤差算出運転という)を行い、
    前記測定部は、前記圧力センサ誤差算出運転において冷媒サイクルの運転状態量を計測し、
    前記演算部は、前記測定部により計測された運転状態量から前記異径冷媒延長配管の圧力損失を算出し、前記延長配管圧力損失と冷媒流量とセンサ誤差との関係式から前記センサ誤差を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の冷凍空調装置。
  7. 前記制御部は、前記圧力センサ誤差算出運転として、異なった冷媒流量のもとで前記冷凍サイクルを運転することを特徴とする請求項記載の冷凍空調装置。
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