JP5072231B2 - 破砕機 - Google Patents

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本発明は、塵芥、ガラス、金属などの廃棄物を破砕する破砕機に関する。
従来、上部に投入口を、下部に排出口を有するケーシング内に、原動機により回転駆動される回転シャフトを設け、この回転シャフトに複数のロータを軸方向に間隔をあけて固定し、それらのロータの周方向に間隔をあけて設けられる複数本のハンマピンに、それぞれハンマを設け、一方、ケーシングの内面に複数の突起片を設け、ドラムシャフトの回転により、回転駆動されるるハンマ群と、複数の突起片とにより、ケーシング内に投入された廃棄物を破砕するようにした破砕機は公知である(特許文献1参照)。
特開昭59−16551号公報
ところで、前記特許文献1に開示される破砕機では、複数の突起片は、廃棄物の衝突により摩耗するので、定期的に交換する必要があるが、各突起片は、ケーシングの内面にそれぞれ各別に取り付けられているので、それらの突起片を交換するときは、その突起片を一つずつ着脱する必要がある。そのため、突起片の交換作業に多くの時間と労力を要して非能率的であるという問題がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、前記問題を解決した新規な破砕機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、上部に投入口を、下部に排出口を有する破砕機本体内に、原動機により回転駆動される主軸を支承し、この主軸に設けた複数のディスクに、周方向に間隔をあけてハンマ群を回動自在に設け、前記主軸の回転により、放射方向に張り出して回転するハンマ群により、破砕機本体内に投入された廃棄物を破砕するようにした、破砕機において、
前記破砕機本体の内面に、前記ハンマ群の外側に対向するように設けられる複数のライナ組立体を着脱可能に固定し、前記ライナ組立体は、破砕機本体の内面に着脱可能に固定されるライナ単体と、このライナ単体の内面に着脱可能に固定される基板とよりなり、前記基板には、複数の引掛部材が着脱可能に固定され、前記複数の引掛部材を前記ハンマ群の一部と対向するように配置させ、複数の引掛部材とそれに対向するハンマ群とにより、廃棄物を破砕するようにしたことを特徴としている。
上記目的を達成するため、請求項2の発明は、前記請求項1のものにおいて、前記ライナ単体および基板は、破砕機本体の内面に共通の固定手段により共に固定されることを特徴としている。
請求項の発明によれば、破砕機本体の内面に、前記ハンマ群の外側に対向するように設けられる複数のライナ組立体を着脱可能に固定し、前記ライナ組立体は、破砕機本体の内面に着脱可能に固定されるライナ単体と、このライナ単体の内面に着脱可能に固定される基板とよりなり、前記基板には、複数の引掛部材が着脱可能に固定され、前記複数の引掛部材を前記ハンマ群の一部と対向するように配置させ、前記ライナ組立体と、それに対向するハンマ群とにより、廃棄物を破砕するようにしたので、ライナ組立体を破砕機本体から外すことで、複数の引掛部材を同時に交換することができ、よって、摩耗した複数の引掛部材の交換作業にかかる時間を大幅に短縮することができ、前記交換作業能率を向上させることができる。
また、特に請求項の発明によれば、ライナ単体および基板は、破砕機本体の内面に共通の固定手段により共に固定されるので、部品点数を削減することができる。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて、以下に具体的に説明する。
図1〜8は、本発明の一実施例を示すものであり、図1は、破砕機の一部破断側面図、図2は、図1の2矢視仮想線囲い部分の拡大図、図3は、図2の3−3線に沿う、破砕部の展開図、図4は、図2の4−4線に沿う断面図、図5は、図2の5−5線に沿う断面図、図6は、図4の6−6線に沿う破砕部の展開図、図7は、図2の7矢視の、第1のボトムハンマと第1のライナ組立体の分解斜視図、図8は、図2の8矢視の、第2のボトムハンマと第2のライナ組立体の分解斜視図である。
図1,2において、基台1上に破砕機本体2が搭載されている。この破砕機本体2は、円筒状に形成される下半部分2Dと、コーン状に形成される上半部分2Uとより構成される。上半部分2Uの下部内周面には、コーン状のライナ3が固定され、また、下半部分2Dの上部内周面には、断面山形状の環状のライナ4が固定され、さらに、下半部分2Dの中間部および下部には、本発明にかかる第1のライナ組立体L1および第2のライナ組立体L2がそれぞれ着脱可能に固定される。上半部分2Uの一側上面に投入口5が設けられ、また、下半部分2Dの他側下部に排出口6が設けられる。破砕機本体2内は、その上から下に順に、トップゾーンTZ、ミドルゾーンMZおよびボトムゾーンBZに分けられている。
破砕機本体2の中央部には、略鉛直方向に配置される主軸7が、上部軸受8および下部軸受9を介して回転自在に支持されている。破砕機本体2の一側において、基台1上には原動機10が搭載されており、この原動機10の出力軸は、基台1内に設けたベルト伝動機構11を介して主軸7に連結されており、原動機10の駆動によれば、ベルト伝動機構11を介して主軸7が減速回転駆動される。
前記トップゾーンTZには「上部ハンマ群」、前記ミドルゾーンMZには「中部ハンマ群」、前記ボトムゾーンBZには「下部ハンマ群」(第1および第2の下部ハンマ群)がそれぞれ配設されており、これらのハンマ群は、主軸7の回転により、それぞれ回転駆動される。
前記トップゾーンTZにおいて、「上部ハンマ群」の上方には、主軸7に連動されて、破砕機本体1内に投入された廃棄物中に含まれるひも類の巻き付きを防止する「ひも類巻き付き防止手段」PRが設けられている。
前記主軸7の上部には、4枚の円盤状の第1〜第4小径ディスク20(1) 〜20(4) が、また、主軸7の中部には、小径ディスク20よりも径の大きい4枚の円盤状の第1〜第4の中径ディスク30(1) 〜(4) が、さらに、主軸7その下部には、中径ディスク30よりも径の大きい5枚の円盤状の第1〜第5の大径ディスク40(1) 〜(5) がそれぞれ軸方向に順に間隔をあけてキー嵌合固定されており、主軸7と一体に回転できるようにされている。そして、図2に示すように、前記各複数枚の、小径ディスク20、中径ディスク30および大径ディスク40は、破砕機本体2内を、上から下に、第0ステージST(0) から第11ステージST(11)に分けている。
前記「ひも類巻き付き防止手段」PRは、図2,3に示すように、第1、第2の小径ディスク20(1) ,20(2) との間でそれらの周方向に等間隔をあけて回転自在に支持される3個のローラ13と、破砕機2の上壁から垂下されるプロテクタ12とより構成されて、廃棄物中のひも類が主軸7などの回転部分に巻き付くのを防止するようにされている。
前記「上部ハンマ群」は、トップゾーンTZ、すなわち破砕機本体2のコーン状の上半部分2U内に配設されていて、図3に示すように、6個のトップハンマ14よりなり、これらのトップハンマ14は、3枚の第2〜第4の小径ディスク20(2) 〜20(4) (最上段の第1小径ディスク20(1) を除く)と、第1の中径ディスク30(1) に、上下方向に千鳥状に粗に配列されている。そして、破砕機本体2内の廃棄物を目詰まりを生じることなく円滑に導入させると共にその投入廃棄物を一次的に粗破砕する。
以下に、「上部ハンマ群」の配列についてさらに具体的に説明するに、図2,3に示すように、3枚の第2〜第4の小径ディスク20(2) 〜20(4) には、それぞれ12のピン孔21が周方向に等間隔(30°)をあけて同心上に、同位相をもってそれぞれ穿設されており、それらのピン孔21のうち、一つ置きの6つのピン孔21、すなわちA〜F列に該当するピン孔21には、6本の上部ハンマピン22が、それぞれそれらの上方から抜差可能に挿通されて、それらの上部ハンマピン22の下端は、最上段の第1の中径ディスク30(1) によって受け止められている(図2参照)。また、上部ハンマピン22の上端は第2の小径ディスク20(2) 上にボルト止め23したストッパー24により抑えられて、浮き上がり、抜け出しが防止される。
なお、上部ハンマピン22の設けられない6つのピン孔21は、予備のピン孔として利用される。
図2,3に示すように、第1ステージST(1) では、C、F列の2本の上部ハンマピン22に、第3の小径ディスク20(3) 上でトップハンマ14がスペーサ25と共に回動自在に支持され、また、第2ステージST(2) では、B、E列の2本の上部ハンマピン22に、第4の小径ディスク20(4) 上でトップハンマ14がスペーサ25と共に回動自在に支持され、さらに、第3ステージST(3) では、第1の中径ディスク30(1) 上でA、D列の2つのトップハンマ14がスペーサ25と共に回動自在に支持される。
したがって、6本の上部ハンマピン22にそれぞれ取り付けられる6個のトップハンマ14は、図3に示すように、破砕機本体2の上下方向に、第1〜第3ステージST(1) 〜ST(3) にわたって千鳥状に配置される。そして、A〜F列の複数のトップハンマ14は主軸7の軸方向からみてラップすることがない。
なお、前記スペーサ25は、小径ディスク20間でトップハンマ14の位置を保持するためのものであり、カラーにより構成されている。
つぎに、「中部ハンマ群」について説明するに、破砕機本体2のコーン状上半部部分2Uと円筒状下半部分2Dとの境界部分に対応するミドルゾーンMZには、第4ステージST(4) から第7ステージST(7) にわたり、「中部ハンマ群」が配設される。このミドルゾーンMZでは、前記「上部ハンマ群」よりも密に設けられる「中部ハンマ群」により、前記トップゾーンTZで一時的に粗に打撃破砕された廃棄物を、二次的に粗に打撃破砕する。
図2、3に示すように、主軸7にキー嵌合固定される4枚の第1〜第4中径ディスク30(1) 〜30(4) には、12個のミドルハンマ15が取り付けられる。4枚の第1〜4の中径ディスク30(1) 〜30(4) には、前記小径ディスク20のピン孔21よりも径方向外側で、かつ周方向に若干位相をずらして12のピン孔31が周方向に等間隔(30°)をあけて同心上に、同位相をもってそれぞれ穿設されており、それらの12のピン孔31のうち、一つ置きの6つのピン孔31には、A列〜F列の6本の中部ハンマピン32が、それらの上方から抜差可能に回動自在に取り付けられており、それらの中部ハンマピン32の下端は、第1の大径ディスク40(1) に受け止められている(図2参照)。
図2、3に示すように、第4ステージST(4) では、6本の中部ハンマピン32のうちの一つ置き、すなわちA、C、E列の中部ハンマピン32に、第2の中径ディスク30(2) 上で3つのミドルハンマ15がスペーサ35と共に回動自在に支持されてり、また、第5ステージST(5) では、B、D、F列の中部ハンマピン32に、第3の中径ディスク30(3) 上で3つのミドルハンマ15がスペーサ35と共に回動自在に支持されており、さらに、第6ステージST(6) では、A〜F列の中部ハンマピン32のすべてに、第4の中径ディスク30(4) 上で6つのミドルハンマ15がスペーサ35と共に回動自在に支持されており、結局、第2,第3および第4の中径ディスク30(2) ,30(3) ,30(4) には、周方向に間隔をおいて設けられる、合計12個のミドルハンマ15が、破砕機本体2の上下方向、すなわち主軸7の軸方向に第4〜第6ステージST(4) 〜ST(6) にわたり千鳥状に配置されている。
図2に示すように、第6ステージST(6) および第7ステージST(7) では、中部ハンマピン32の外側に、それらに対向して前記ライナ4が設けられている。
なお、中部ハンマピン32の取り付けられない6つのピン孔31は、予備のピン孔として利用される。
第1の中径ディスク30(1) 上において、上部ハンマピン22下端には、扇形状のストッパー34が回動自在に取り付けられており、このストッパー34は、これが回転したときのにその遠心力で中部ハンマピン32の上端に当接されて、該中部ハンマピン32の浮き上がり、抜け出しを防止する。
投入口5より破砕機本体2内に投入された廃棄物は、トップゾーンTZにて詰まることなく、前記「上部ハンマ群」、すなわち破砕機本体2の上下方向に千鳥状に配置される6個のトップハンマ14により一次的に粗に破砕された後に、同じく破砕機本体2の上下方向に千鳥状に配置される12個のミドルハンマ15により二次的に粗に打撃破砕される。
図2、3に示すように、6本の前記下部ハンマピン42は、第1〜第5の大径ディスク40(1) 〜40(5) の同心円上に等間隔で穿設される12のピン孔41の一つ置きの6つのピン孔41に挿通されて、第5の大径ディスク(最下部)40(5) に支持されており、それらの下部ハンマピン42の上端は、第1の大径ディスク40(1) 上で中部ハンマピン32の下端に回動自在に取り付けられる扇形状のストッパー44により抑えられて、その浮き上がり、抜け出しを防止する。
つぎに、「下部ハンマ群」について説明すると、破砕機本体2の円筒状下半部分2Dに対応する、ボトムゾーンBZには、前記第8ステージST(8) から第11ステージST(11)にかけて「下部ハンマ群」が配設される。このボトムゾーンBZでは、「下部ハンマ群」により、前記ミドルゾーンMZで二次的に打撃破砕された後の廃棄物を、さらに細かく打撃および剪断破砕する。
図2、3に示すように、このボトムゾーンBZの「下部ハンマ群」は、複数の第1のボトムハンマ16(1) よりなる「第1の下部ハンマ群」(図7参照)と、複数の第2のボトムハンマ16(2) よりなる「第2の下部ハンマ群」(図8参照)とよりなる。
第8〜第11ステージST(8) 〜(11)のA列〜F列にそれぞれ設けられる6本の下部ハンマピン42には、前記「第1の下部ハンマ群」と「第2の下部ハンマ群」がそれぞれ回動自在に設けられる。
第8ステージST(8) では、A列〜F列のすべての下部ハンマピン42に、一対の第1のボトムハンマ16(1) がそれぞれ上下に重ねて回動自在に設けられる。また、第9ステージST(9) および第10ステージST(10)では、A列〜F列のすべての下部ハンマピン42に、第2のボトムハンマ16(2) が一つ置きに上下方向に位置を齟齬させてスペーサ45と共に千鳥状にそれぞれ回転自在に設けられ、さらに、第11ステージST(11)では、A、CおよびE列に一対の第2のボトムハンマ16(2) がそれぞれ上下に重ねてスペーサ45と共に下部ハンマピン42に回転自在に設けられる。
図4,7に示すように、「第1の下部ハンマ群」を構成する第1のボトムハンマ16(1) は、アーム部50と、このアーム部50よりも膨大なウエイト部51とを有して平面視T字状に一体に形成されており、アーム部50の基端にはボス部52が一体に溶接されている。一対の第1のボトムハンマ16(1) は、それらのボス部52を互いに衝き合わせ上下の重ね合わせて下部ハンマピン42に回転自在に支持される。一方、図5,8に示すように、「第2の下部ハンマ群」を構成する第2のボトムハンマ16(2) は、ネック状のアーム部60と、その両端に、取付孔70を穿設した一対のウエイト部61a,61bとを有して平面視長方形状に一体に形成されている。第2のボトムハンマ16(2) は、そのウエイト部61aがスペーサ45と共に各大径ディスク40間(第2の大径ディスク40(2) と第3の大径ディスク40(3) 間、第3の大径ディスク40(3) と第4の大径ディスク40(4) 間および第4の大径ディスク40(4) と第5の大径ディスク40(5) 間)で下部ハンマピン42に回転自在に支持される。
なお、第2のボトムハンマ16(2) は、そのウエイト部61bを下部ハンマピン42に取り付け可能とされ、ウエイト部61a、61bを選択的にウエイトとして利用可能である。
図2,4,7に示すように、前記「第1の下部ハンマ群」に対向して、破砕機本体2の円筒状の下半部分2Dの内面には、その全周にわたり複数の第1のライナ組立体L1が環状に連続して着脱可能に固定されている。この第1のライナ組立体L1は、円弧状に形成される複数のライナ単体53と、各ライナ単体53の内面一側に重ねて結合される上下に長い長方形状の基板54とよりなり、この基板54の内面には、上下に間隔をあけて一対の上、下部引掛部材55,56が溶接されており、上部引掛部材55の上面には、上に向けて突出する三角状の補強片57が溶接されている。破砕機本体2の円筒状の下半部分2Dの内面には、その全周にわたり複数のライナ単体53が連続的に着脱可能に固定される。すなわち各ライナ単体53は、その一側の肉厚部53Aが一対のボルト・ナット58により破砕機本体2の下半部分2Dの内面に直接着脱可能に固定され、また、各ライナ単体53は、その内面他側にそれぞれ重ね合わされる基板54と共に、破砕機本体2の下半部分2Dの内面に他の一対のボルト・ナット59により着脱可能に共締め固定される。そして、このように第1のライナ組立体L1が、破砕機本体2の下半部分2Dの内面に固定された状態では、各対をなす上、下部引掛部材55,56は、破砕機本体2の下半部分2Dの周方向に略等間隔をあけ、かつ前記第1のボトムハンマ16(1) と上下方向に齟齬して配置される。したがって、後述するように、「第1の下部ハンマ群」の回転によれば、第1のボトムハンマ16(1) と、上、下部引掛部材55,56により廃棄物を細かく破砕することができ、その際に、上部引掛部材55の上面に固定され補強片57は、廃棄物中に混在する軽量な長尺物を上向きに誘導して、これを上部固定ハンマ55に引っ掛け易くし、また上部引掛部材の変形を防止する。
図2,5,8に示すように、前記「第2の下部ハンマ群」に対向して、破砕機本体2の円筒状の下半部分2Dの内面には、その全周にわたり複数の第2のライナ組立体L2が環状に連続して着脱可能に固定されている。この第2のライナ組立体L2は、前記第1のライナ組立体L2と略同じ構造を備えており(前記補強片57を有しない)、すなわち円弧状に形成される複数のライナ単体63と、各ライナ単体の内面に重ね結合される基板64とよりなり、この基板64の内面には、上下に間隔をあけて一対の上、下部引掛部材65,66が溶接されている。破砕機本体2の円筒状の下半部分2Dの内面には、その全周にわたり複数のライナ単体63が連続的に着脱可能に固定される。各ライナ単体63は、その一側の肉厚部63Aが一対のボルト・ナット68により破砕機本体2の下半部分2Dの内面に直接着脱可能に固定され、また、各ライナ単体63は、その内面他側にそれぞれ重ね合わされる基板64と共に、破砕機本体2の下半部分2Dの内面に他の一対のボルト・ナット69により着脱可能に共締め固定される。そして、このように第2のライナ組立体L2が、破砕機本体2の下半部分2Dの内面に固定された状態では、各対をなす上、下部引掛部材65,66は、破砕機本体2の下半部分2Dの周方向に略等間隔をあけ、かつ前記第2のボトムハンマ16(2) と上下方向に齟齬して配置される。したがって、後述するように、「第2の下部ハンマ群」の回転によれば、複数の第2のボトムハンマ16(2) と、複数の上、下部引掛部材65,66により廃棄物を細かく破砕することができる。
つぎに、この実施例の作用について説明する。
いま、破砕機を稼働すべく、原動機10を駆動すれば、主軸7が回転駆動され、これにキー嵌合固定される複数の、小径ディスク20、中径ディスク30および大径ディスク40は共に回転駆動され、これらのディスク20,30および40に上部ハンマピン22、中部ハンマピン32および下部ハンマピン42を介して連結される「上部ハンマ群」、「中部ハンマ群」および「下部ハンマ群」(第1および第2の下部ハンマ群)は一斉に回転され、それらのハンマ群は、遠心力をうけて放射方向に張り出す。
ここで、投入口5から破砕機本体2内に廃棄物を投入する。投入口5の入口端では、数個のローラ13およびプロテクタ12よりなるひも類巻き付き防止手段PRにより、廃棄物中に含まれるひも類が、主軸7を含む回転部分に巻き付くのを防止する。
トップゾーンTZに投入された廃棄物は、「上部ハンマ群」により、目詰まりを起こすことなく、能率よく粗破砕される。すなわち、前述したように、破砕機本体2の上半部分2Uに、上下方向に千鳥状に配列(粗に配列)される、複数のトップハンマ14は、それらの間に比較的広く形成される空間を抵抗少なく円滑に回転して投入廃棄物を、詰まることなく能率よく粗破砕、主として粒径の大きい廃棄物を一次的に粗破砕することができる。
「上部ハンマ群」により一次的に粗破砕された、廃棄物はミドルゾーンMZへと導かれる。ミドルゾーンMZの「中部ハンマ群」を構成する複数のミドルハンマ15は、前記「上部ハンマ群」よりも密に配列され、しかも回転周速度が速く、よって、破砕機本体2の円筒状下半部分2Dとの間の比較的狭い空間での打撃回数が多くなり、廃棄物の密な打撃破砕が効率よく行われ、このミドルゾーンMZにて、廃棄物を二次的に粗破砕することことができる。
ミドルゾーンMZにて、破砕された廃棄物は、ボトムゾーンBZへ送られる。ここでは、第8〜11ステージST(8) 〜(11)にわたってそれぞれ大径ディスク40の回転により高周速度で回転する、「第1の下部ハンマ群」および「第2の下部ハンマ群」とにより、廃棄物は、さらに細かく破砕されて、細粒化される。そして、ボトムゾーンBZで細粒化された廃棄物は、排出口6を通って外部に排出される。
しかして、このボトムゾーンBZでは、「第1の下部ハンマ群」と、それらの外側に対向して設けられる第1のライナ組立体L1との協働により、廃棄物を効率よく細かく破砕して細粒化できるものであって、具体的には、複数の第1のボトムハンマ16(1) と第1のライナ組立体L1の上、下部引掛部材55,56間で廃棄物を確実に細かく破砕することができ、その際に、廃棄物中の未破砕の軽い長尺物を、第1のボトムハンマ16(1) の回転による風圧で破砕機本体2の内面に移動させて上、下部引掛部材55,56に引っ掛けて効率よく破砕することができ、特に、上部引掛部材55上の三角状の補強57は、前記長尺物を上向きに誘導して上部引掛部材55への引っ掛かりを良くしている。同じく、「第2の下部ハンマ群」と、それらの外側に対向して設けられる第2のライナ組立体L2との協働によっても廃棄物を効率よく細かく破砕して細粒化できる。
ところで、「第1の下部ハンマ群」および「第2の下部ハンマ群」によって破砕された廃棄物は、破砕機本体2の内面に激しく衝突して、上、下部引掛部材55,56および65,66が摩耗するため、これらの引掛部材55,56および65,66は定期的に交換する必要があるが、この実施例では、第1のライナ組立体L1および第2のライナ組立体L2を破砕機本体2から外すことにより、上、下部引掛部材55,56および65,66を同時に交換することができ、それらの交換作業が容易になる。また、ライナ単体53,63と上、下部引掛部材55,56および65,66とを同一の固定手段、すなわちボルト・ナット59,69により破砕機本体2に着脱可能に固定できるので、部品点数の削減が可能になる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、記実施例は複数の引掛部材は基板に上下方向に直列して配置されているが、それらは基板に相互に横方向に位置をずらして固定してもよい。
破砕機の一部破断側面図 図1の2矢視仮想線囲い部分の拡大図 図2の3−3線に沿う、破砕部の展開図 図2の4−4線に沿う断面図 図2の5−5線に沿う断面図 図4の6−6線に沿う破砕部の展開図 図2の7矢視の、第1のボトムハンマと第1のライナ組立体の分解斜視図 図2の8矢視の、第2のボトムハンマと第2のライナ組立体の分解斜視図
2・・・・・・・・・破砕機本体
5・・・・・・・・・投入口
6・・・・・・・・・排出口
7・・・・・・・・・主軸
10・・・・・・・・・原動機
16(1) ・・・・・・・ハンマ群(第1のボトムハンマ)
16(2) ・・・・・・・ハンマ群(第1のボトムハンマ)
53・・・・・・・・・ライナ単体
54・・・・・・・・・基板
55,56・・・・・・引掛部材(上、下部引掛部材)
59・・・・・・・・・固定手段(ボルト・ナット)
63・・・・・・・・・ライナ単体
64・・・・・・・・・基板
65,66・・・・・・引掛部材(上、下部引掛部材)
69・・・・・・・・・固定手段(ボルト・ナット)
L1・・・・・・・・・ライナ組立体(第1のライナ組立体)
L2・・・・・・・・・ライナ組立体(第2のライナ組立体)

Claims (2)

  1. 上部に投入口(5)を、下部に排出口(6)を有する破砕機本体(2)内に、原動機(10)により回転駆動される主軸(7)を支承し、この主軸(7)に設けた複数のディスクに、周方向に間隔をあけてハンマ群を回動自在に設け、前記主軸(7)の回転により、放射方向に張り出して回転するハンマ群により、破砕機本体(2)内に投入された廃棄物を破砕するようにした、破砕機において、
    前記破砕機本体(2)の内面に、前記ハンマ群の外側に対向するように設けられる複数のライナ組立体(L1;L2)を着脱可能に固定し、前記ライナ組立体(L1;L2)は、破砕機本体(2)の内面に着脱可能に固定されるライナ単体(53;63)と、このライナ単体(53;63)の内面に着脱可能に固定される基板(54;64)とよりなり、前記基板(54;64)には、複数の引掛部材(55,56;65,66)が着脱可能に固定され、前記複数の引掛部材(55,56;65,66)を前記ハンマ群の一部と対向するように配置させ、前記ライナ組立体(L1;L2)と、それに対向するハンマ群(16(1) ;16(2) )とにより、廃棄物を破砕するようにしたことを特徴とする、破砕機。
  2. 前記ライナ単体(53;63)および基板(54;64)は、破砕機本体(2)の内面に共通の固定手段(59;69)により共に固定されることを特徴とする、前記請求項1記載の破砕機。
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