JP5070258B2 - ギアポンプ - Google Patents

ギアポンプ

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Description

この発明は、ギアポンプに関するものであり、特に正逆回転の入力であっても一定方向に流体を圧送可能とするギアポンプを製造する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組立および設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
従来型のギアポンプは、その入力軸が正転しているときには正常に液圧を発生できるものの、入力軸が逆転するとギアポンプの吸入吐出の方向も逆転してしまう構造となっており、油圧ショベルやブルドーザ、ダンプトラックを始めとする各種建設機械などに搭載しようとすると、ギアポンプの吸入吐出口の夫々に複数のチェックバルブを組み合わせて配置し、吸入吐出方向が逆転したときにも流力流体が一定方向に流れるように液圧回路を別途構築しなければならないこととなるが、このように複数のチェックバルブをギアポンプに組み込むとポンプ装置全体が大型化してしまい、また、外付け配管でチェックバルブを組み付けた場合には、ギアポンプ搭載スペースの拡大や配管の露出、外がわへの突出などを招き、建設機械などに搭載すると、建設工事中の作業性や安全性を悪化させてしまうという問題があった。
(従来の技術)
こうした状況を憂慮して、例えば、下記の特許文献1(1)に提案されている発明に代表されるように、オイルポンプに、回転駆動源との間に5個以上のギアおよび2個のクラッチを組み込み、入力軸が正逆転しても、オイルポンプを常に所定の方向に回転駆動することができるようにしたものや、同特許文献1(2)に見られるような、入力軸と油圧ポンプとの間に、遊星歯車機構とワンウェイクラッチとを用いた逆転防止機構を設けて入力軸が、逆転したときにも油圧ポンプを正転方向に駆動するようにしてなるものなどが散見される。
しかし、前記特許文献1(1)や(2)の油圧ポンプなどは、何れも入力軸が正逆転したときでも、常に所定の回転方向に駆動される構造とするために、複数のギアやクラッチを複雑に組み込んだものとしたり、あるいは、遊星歯車機構とワンウェイクラッチとを組み合わせたりしたものであって、正逆転入力によっても常に一定方向に吐出可能とした油圧ポンプの部品点数を大幅に削減できるものとはなっておらず、構造も複雑でギアポンプの簡素化や小型軽量化という課題を確実に達成可能とするものとはなっていなかった。
(1)特開平7−167261号公報 (2)特開2004−100725号公報
(問題意識)
このように、従前までに提案のある各種油圧ポンプは、何れも従来型の複数のチェックバルブを組み合わせたものよりは確かに小型化できるものになってはいるものの、どうしても複数のギアやクラッチ、遊星歯車機構などの組み込みが不可欠となることから、部品点数を大幅削減してギアポンプを充分に小型軽量化できるものとはなっておらず、一層の改良、開発が望まれてはいるものの、現在までのところでは、さらなる構造の簡素化と小型軽量化とを実現可能とし、ポンプ効率、メンテナンス性および経済性を高めることができるようにしたギアポンプ技術について、未だに実現し得ていないという実情に強い関心を抱くことになった。
(発明の目的)
そこで、この発明者は、入力軸の正逆転駆動に自動的に対応して常に一定方向に圧力流体を圧送可能とすると共に、必要部品点数を各段に削減して構造の大幅な簡素化と小型軽量化とを達成可能とする新たな油圧ポンプ技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のギアポンプを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示してあるこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示してある代表的な実施例からも明確に把握できるように、この発明のギアポンプは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、ポンプケーシング内に一対のポンプ歯車同士を軸心平行且つ噛合状態に内装軸着した耐圧室、該耐圧室の一方に圧力流体用の吸込口、同耐圧室を挟んだ、吸込口とは反対がわに吐出口を夫々形成し、前記一対のポンプ歯車の同一方向軸端の夫々に、互いに逆回転方向にのみ回転力を伝達可能なワンウェイクラッチを同心状に装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ同士を同一方向に回転可能とする回転力伝達機構で接続して回転方向整合装置を形成した上、該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチか、または、同回転方向整合装置の回転力伝達機構かの何れか一つに、正逆回転入力可能な入力軸を接続してなるものとした構成を要旨とするギアポンプである。
この基本的な構成からなるギアポンプの構成を、表現を変えて示すと、ポンプケーシング内に一対のポンプ歯車同士を軸心平行且つ噛合状態に内装軸着した耐圧室、該耐圧室の一方に圧力流体用の吸込口、同耐圧室を挟んだ、吸込口とは反対がわに吐出口を夫々形成し、前記一対のポンプ歯車の同一方向軸端の夫々に、互いに逆回転方向にのみ回転力を伝達可能なワンウェイクラッチを同心状に装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ同士を同一方向に回転可能とする回転力伝達機構で接続して回転方向整合装置を形成するようにした上、該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチか、または、同回転方向整合装置の回転力伝達機構かの何れか一つに、正逆回転入力可能な入力軸を接続し、該入力軸が正転の場合に、当該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチが一対のポンプ歯車を正転従動させるようにし、また、同入力軸が逆転の場合に、当該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチが空転し、当該回転力伝達機構を介して何れか他方のワンウェイクラッチが一対のポンプ歯車を自動的に正転従動させるものとした構成からなるギアポンプとなる。
より具体的には、ポンプケーシング内に一対のポンプ歯車同士を軸心平行且つ噛合状態に内装軸着した耐圧室、該耐圧室の一方に圧力流体用の吸込口、同耐圧室を挟んだ、吸込口とは反対がわに吐出口を夫々形成し、前記一対のポンプ歯車の同一方向軸端の夫々に、互いに逆回転方向にのみ回転力を伝達可能なワンウェイクラッチを同心状に装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ同士を同一方向に回転可能とする回転力伝達機構で接続して回転方向整合装置を形成した上、該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチに、正逆回転入力可能な入力軸を同心状に一体化してなるものとした構成からなるギアポンプとなる。
さらに表現を変えて示すと、ポンプケーシング内に一対のポンプ歯車同士を軸心平行且つ噛合状態に内装軸着した耐圧室、該耐圧室の一方に圧力流体用の吸込口、同耐圧室を挟んだ、吸込口とは反対がわに吐出口を夫々形成し、前記一対のポンプ歯車の同一方向軸端の夫々に、互いに逆回転方向にのみ回転力を伝達可能なワンウェイクラッチを同心状に装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ同士を同一方向に回転可能とする回転力伝達機構で接続して回転方向整合装置を形成した上、該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチに、正逆回転入力可能な入力軸を同心状に一体化し、該入力軸が正転の場合に、当該回転方向整合装置の入力軸一体がわのワンウェイクラッチが一対のポンプ歯車を正転従動させるものとなり、また、同入力軸が逆転の場合に、当該回転方向整合装置の入力軸一体がわのワンウェイクラッチが空転し、当該回転力伝達機構を介して他方のワンウェイクラッチが一対のポンプ歯車を自動的に正転従動させものとしたギアポンプということができる。
以上のとおり、この発明のギアポンプによれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、入力軸が正逆転した場合にも、圧力流体を一定方向に安定圧送可能とすると共に、複数のチェックバルブやギア、クラッチなどを組み合わせたり、遊星歯車機構にワンウェイクラッチを組み込んだりするようにした複雑な構造を一切不要なものにすると共に、圧力流体の摩擦、減圧要素となり、複雑で、ポンプ外がわへの露出、突出形状となってしまう配管を一切不要としてギアポンプ全体の部品点数を大幅に削減し、各段に簡素で小型軽量化されたものとすることができるという秀れた特徴を発揮する。
加えて、回転方向整合装置が、各ワンウェイクラッチの外周壁に歯車外歯を形成し、回転力伝達機構が双方のワンウェイクラッチ歯車外歯に歯合する伝達ギアからなるようにしたものは、その部品点数と構造とが大幅に簡素化されたものとなっていて耐久性にも秀れており、従来型のものに比較して各段に小型、軽量化が可能であって高い経済性を達成し得るという大きな効果が得られるものであり、また、回転方向整合装置が、各ワンウェイクラッチの外周壁にスプロケット外歯を形成し、回転力伝達機構が、双方のワンウェイクラッチに巻掛けた伝達チェーンからなるものや、回転方向整合装置が、各ワンウェイクラッチの外周壁にプーリー周壁を形成し、回転力伝達機構が双方のワンウェイクラッチに巻掛けた伝達ベルトからなるものもまた、同様に部品点数を大幅に削減し得るものとなって油圧回路長を最小限に留めるものとなり、圧力流体への抵抗が少なく高効率を達成するものとなる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
ポンプケーシングは、当該ギアポンプの本体を形成し、油圧回路への接続を可能とする機能を果たすものであり、その内部に耐圧室を形成し、一方壁に圧力流体用の吸込口を開口すると共に、該耐圧室を挟む他方壁に送出口を開口し、堂耐圧室内には、一対のポンプ歯車同士を軸心平行且つ噛合状態に内装軸着したものでなければならず、一対のポンプ歯車の同一方向軸端の夫々に、回転方向整合装置および入力軸を適宜組み込み可能なものとすべきであって、対象となる油圧装置や建設機械などへの装着を可能とするフランジや取り付け装置などを適宜設けたものとすることができる。
耐圧室は、ポンプケーシング内の適所に一対のポンプ歯車を、適宜配置とするよう軸着、内蔵可能とすると共に、それに接続する吸込口から送出口に向けて圧力流体が外部に漏出することなく、適切な圧力で流動可能とするよう液密状としたものとしなければならず、必要に応じて各部に軸受けやシールなどを装着したものとすべきである。
一対のポンプ歯車は、互いに歯合するようにして何れか一方からの回転力を他方に伝えて回転し、夫々の歯先が耐圧室の内壁に外接状となって回転することにより、吸込口がわの圧力流体を耐圧室内に吸引すると共に、送出口に向けて加圧吐出するものであり、後述する実施例に示すように、同一方向に平行状として耐圧室外に露出した軸端の夫々に、互いに逆回転方向にのみ回転力を伝達可能なワンウェイクラッチを同心状に装着したものとしなければならない。
回転方向整合装置は、入力軸が正転の場合には、一対のポンプ歯車の中の一方に装着したワンウェイクラッチが、一方のポンプ歯車を回転駆動し、また、入力軸が逆転した場合には、一対のポンプ歯車の中の他方に装着されたワンウェイクラッチが、他方のポンプ歯車を回転駆動し、入力軸が正逆転の何れの場合であっても、一対のポンプ歯車を夫々一定方向に回転駆動可能とする機能を果たし、一対のポンプ歯車の同一方向軸端の夫々に、互いに逆回転方向にだけ回転力を伝達可能なワンウェイクラッチを同心状に装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ同士を同一方向に回転可能とする回転力伝達機構で接続してなるものとしなければならず、後述する実施例に示すように、各ワンウェイクラッチの外周壁に歯車外歯を形成し、回転力伝達機構が双方のワンウェイクラッチ歯車外歯に歯合する伝達ギアからなるものや、各ワンウェイクラッチの外周壁にスプロケット外歯を形成し、回転力伝達機構が双方のワンウェイクラッチに巻掛けた伝達チェーンからなるものなどとするのが望ましく、各ワンウェイクラッチの外周壁にプーリー周壁を形成し、回転力伝達機構が双方のワンウェイクラッチに巻掛けた伝達ベルトからなるものとすることができる。
入力軸は、当該ギアポンプに外部からの駆動力を伝達可能とするものであり、回転方向整合装置の適所に、回転駆動力を伝達可能とするよう設けたものとしなければならず、該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチに、正逆回転入力自在に一体化したものとすることができる外、該回転力伝達機構の伝達ギアの軸心に同心状に一体化したものや、何れか一方のワンウェイクラッチか該伝達ギアかの何れかに噛合した入力歯車とすることが可能であり、また、伝達チェーンの中途適所に歯合するスプロケット、伝達ベルトの中途部を巻掛けたプーリーなどとすることが可能である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の正面から見たギアポンプ1の断面図、図2の図1中、II−II線から見た伝達ギア5を有する回転方向整合装置4の断面図、図3のギアポンプ1の正面図、図4のギアポンプ1の側面図、および、図5の側面から見た伝達チェーン5を有する回転方向整合装置4の断面図に示す事例は、吸込口25および吐出口26を有するポンプケーシング2内に一対のポンプ歯車3,3同士を噛合状態に内装軸着した耐圧室24を形成し、一対のポンプ歯車3,3の同一方向軸端31,31夫々にワンウェイクラッチ40,40を装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ40,40同士を同一方向に回転可能とする回転方向整合装置4を形成した上、同回転方向整合装置4の何れか一方のワンウェイクラッチ40か、または、同回転方向整合装置4に設けた回転力伝達機構5かの何れか一つに、正逆回転入力可能な入力軸6を接続してなるものとした、この発明のギアポンプにおける代表的な一実施例を示すものである。
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明のギアポンプ1は、内部に耐圧室24を有するケーシング本体20と、その左右がわを密閉状に閉鎖可能な左右側壁部21,22とからなるポンプケーシング2が、その本体ボディー部分を形成し、該ケーシング本体20は、内部耐圧室24の一方の壁に圧力流体用の吸込口25を開口し、同耐圧室24の該吸込口25とは反対がわの壁に吐出口26を開口したものであって、当該耐圧室24中には、該吸込口25および吐出口26を結ぶ仮想直線に直交状となる姿勢に両端がわを回転自在に支持するようにした一対のポンプ歯車3,3を、互いの軸心同士が平行状で且つ互いのポンプ歯車30,30同士が歯合状となるよう内装配置するようにしたものとしてあり、各ポンプ歯車3,3の一方の軸端31,31には回転方向整合装置4を設けるようにし、それとは反対がわの他方の軸端32,32は、夫々左側壁部21の軸受け穴27,27に回転自在に軸支するようにしたものとしてある。
図1および図2中に示すように、当該回転方向整合装置4は、各ポンプ歯車3,3の一方軸端31,31夫々に対し、互いに逆回転方向にのみ回転力を伝達可能で、しかもその外周壁に歯車外歯41,41を夫々形成したワンウェイクラッチ40,40を同心状に装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ40,40の各歯車外歯41,41に対して回転力伝達機構5である伝達ギア5を噛合するよう組み込み、該伝達ギア5が双方のワンウェイクラッチ40,40同士を同一方向に回転可能とするものとした上、各ワンウェイクラッチ40,40の両端がわを夫々ベアリング28,28,……で回転自在に軸支したものとなっている。
そして、図1ないし図4中に示すように、一方のポンプ歯車3に装着したワンウェイクラッチ40には、右側壁部22の対応箇所に穿設された軸孔23に回転自在に貫通した入力軸6が、同心状に一体化されたものとしてあり、当該ポンプケーシング2のケーシング本体20と左右側壁部21,22との接合壁面間、および、右側壁部22の軸孔23内周壁と入力軸6外周壁との間の夫々に、耐圧室24中の圧力流体が外部に漏出しないよう、適宜シール部品7,7,7を装着したものとしている。
また、当該回転方向整合装置4は、図5中に示すように、各ワンウェイクラッチ40,40の外周壁にスプロケット外歯42,42を形成し、双方のスプロケット外歯42,42に回転力伝達機構5である伝達チェーン5を巻掛けてなるものに置き換えることが可能であり、さらにまた、図示していないが、回転方向整合装置が、各ワンウェイクラッチの外周壁にプーリー周壁を形成し、回転力伝達機構が双方のワンウェイクラッチに巻掛けた伝達ベルトからなるものとすることが可能である。
(実施例1の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明のギアポンプ1は、図1および図2中に示すように、入力軸6が正回転している場合は、回転方向整合装置4の同入力軸6に一体化したがわのワンウェイクラッチ40の回転が、同入力軸6に一体化したワンウェイクラッチ40から、そのワンウェイクラッチ40が装着されている一方のポンプ歯車3に直接的に伝達されて、図4中の破線で示すように、一対のポンプ歯車3,3同士が互いの噛合によって連動し、同図4中の二点鎖線矢印に示すように、圧力流体を吸込口25から吸引すると共に、各ポンプ歯車3,3の外がわ回りとなる各歯30,30,……間谷部が耐圧室24内周壁に沿って移送し、送出口26から吐出するものとなり、しかもこのように入力軸6が正回転している場合には、図2中に示すように、前記回転方向整合装置4の当該入力軸6に一体化したワンウェイクラッチ40の歯車外歯41に噛合した回転力伝達機構5である伝達ギア5が従動回転し、他方のワンウェイクラッチ40を回転駆動するが、該他方のワンウェイクラッチ(図1および図2中の下がわ配置のワンウェイクラッチ)40は空転してポンプ歯車(図1および図4中の下がわ配置のポンプ歯車)3に回転力を伝達せず、同ポンプ歯車3が圧力流体を送出口26に向けて吐出する方向にのみ回転自在の状態となる。
そして、図1および図2中に示すように、当該入力軸6が逆回転している場合は、回転方向整合装置4の同入力軸6に一体化したがわのワンウェイクラッチ40が、同ワンウェイクラッチ40が装着されたポンプ歯車(図1および図4中の上がわ配置のポンプ歯車)3に対して空転するものとなり、該入力軸6に一体化したワンウェイクラッチ40が装着されたポンプ歯車3は、圧力流体を送出口26に向けて吐出する方向にのみ回転自在の状態となって、前記回転方向整合装置4の当該入力軸6に一体化したワンウェイクラッチ40の歯車外歯41に噛合した回転力伝達機構である伝達ギア5が従動回転し、他方のワンウェイクラッチ(図1および図2中の下がわ配置のワンウェイクラッチ)40を回転駆動するものとなり、同他方のワンウェイクラッチ40を装着したがわのポンプ歯車(図1および図4中の下がわ配置のポンプ歯車)3が、圧力流体を送出口26に向けて吐出する方向に回転すると共に、それに噛合している(入力軸6に一体化したワンウェイクラッチ40が装着された)他方のポンプ歯車3を圧力流体を送出口26に向けて吐出する方向に従動回転するものとなり、一対のポンプ歯車3,3の外がわ回りとなる各歯30,30,……間の谷部が、圧力流体を耐圧室24内周壁に沿って移送し、送出口26から吐出するものとなる。
図5中に示すように、当該ギアポンプ1の回転方向整合装置4について、各ワンウェイクラッチ40,40の外周壁にスプロケット外歯42,42を形成し、回転力伝達機構5が双方のワンウェイクラッチ40,40に巻掛けた伝達チェーン5からなるものとしたものの場合にも、前述の図2中に示した、回転方向整合装置4が、各ワンウェイクラッチ40,40の外周壁に歯車外歯41,41を形成し、回転力伝達機構5が双方のワンウェイクラッチ40,40歯車外歯41,41に歯合する伝達ギア5からなるものとした場合と同様に、入力軸6が正逆回転の何れの場合であっても、図4中の二点鎖線矢印に示すように、圧力流体を吸込口25から吸引し、耐圧室24を通じて送出口26から吐出するよう、一定方向に圧送するものとなり、また、図示していないが、回転方向整合装置が、各ワンウェイクラッチの外周壁にプーリー周壁を形成し、回転力伝達機構が双方のワンウェイクラッチに巻掛けた伝達ベルトからなるものとした場合にも同様の動作を得ることが可能である。
(実施例1の効果)
以上のような構成からなる実施例1のギアポンプ1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図1中に示すよう、ポンプケーシング2のケーシング本体20内と左右側壁部21,22との間に、一対のポンプ歯車3、回転方向整合装置4のワンウェイクラッチ40,40、および回転力伝達機構5である伝達ギア5、ならびに、入力軸6のワンウェイクラッチ40に一体化している端部がわが一まとめに、各部のシール部品7,7,7を伴って液密状に収容されているから、個別の液密構造を必要とせず、ギアポンプ1全体を各段に簡素化、コンパクト化できるという秀れた効果を発揮するものとなる。
また、回転方向整合装置4各ワンウェイクラッチ40,40の両端がわ夫々にベアリング28,28,……を装着して各ワンウェイクラッチ40,40歯車外歯41,41の回転軸心を高精度且つ低抵抗に支持して各段に安定な駆動が得られると共に、より効率の高いギアポンプ1を提供することができる。
(結 び)
叙述の如く、この発明のギアポンプは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの油圧ポンプ技術に比較して必要部品点数を大幅に削減して構造の簡素化と小型・軽量化とを達成可能とし、低廉化して遥かに経済的なものにすることができる上、正逆回転入力によっても、常に圧力流体を一定方向に高効率で安定吐出可能なものとなるから、当該ギアポンプを組み込んだ油圧装置の性能を各段に高性能化することができ、従前までは複雑で大型の油圧回路を組み込む必要があり、ギアポンプの小型、軽量化を断念せざるを得なかった油圧機械業界や重工業業界はもとよりのこと、これまで油圧機械の複雑さや、部品点数の多さに悩まされてきた建設機械業界や各種生産技術業界などにおいても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明のギアポンプの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
正面から見たギアポンプを示す断面図である。 図1中、II−II線部分の回転方向整合装置を示す断面図である。 ギアポンプを示す正面図である。 ギアポンプを示す側面図である。 側面から見た伝達チェーンを有する回転方向整合装置を示す断面図である。
1 ギアポンプ
2 ポンプケーシング
20 同 ケーシング本体
21 同 左側壁部
22 同 右側壁部
23 同 軸孔
24 同 耐圧室
25 同 吸込口
26 同 送出口
27 同 軸受け穴
28 同 ベアリング
3 ポンプ歯車
30 同 歯
31 同 一方の軸端
32 同 他方の軸端
4 回転方向整合装置
40 同 ワンウェイクラッチ
41 同 歯車外歯
42 同 スプロケット外歯
5 回転力伝達機構(伝達ギア、伝達チェーン)
6 入力軸
7 シール部品

Claims (7)

  1. ポンプケーシング内に一対のポンプ歯車同士を軸心平行且つ噛合状態に内装軸着した耐圧室、該耐圧室の一方に圧力流体用の吸込口、同耐圧室を挟んだ、吸込口とは反対がわに吐出口を夫々形成し、前記一対のポンプ歯車の同一方向軸端の夫々に、互いに逆回転方向にのみ回転力を伝達可能なワンウェイクラッチを同心状に装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ同士を同一方向に回転可能とする回転力伝達機構で接続して回転方向整合装置を形成した上、該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチか、または、同回転方向整合装置の回転力伝達機構かの何れか一つに、正逆回転入力可能な入力軸を接続してなるものとしたことを特徴とするギアポンプ。
  2. ポンプケーシング内に一対のポンプ歯車同士を軸心平行且つ噛合状態に内装軸着した耐圧室、該耐圧室の一方に圧力流体用の吸込口、同耐圧室を挟んだ、吸込口とは反対がわに吐出口を夫々形成し、前記一対のポンプ歯車の同一方向軸端の夫々に、互いに逆回転方向にのみ回転力を伝達可能なワンウェイクラッチを同心状に装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ同士を同一方向に回転可能とする回転力伝達機構で接続して回転方向整合装置を形成するようにした上、該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチか、または、同回転方向整合装置の回転力伝達機構かの何れか一つに、正逆回転入力可能な入力軸を接続し、該入力軸が正転の場合に、当該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチが一対のポンプ歯車を正転従動させるようにし、また、同入力軸が逆転の場合に、当該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチが空転し、当該回転力伝達機構を介して何れか他方のワンウェイクラッチが一対のポンプ歯車を自動的に正転従動させるものとしたことを特徴とするギアポンプ。
  3. ポンプケーシング内に一対のポンプ歯車同士を軸心平行且つ噛合状態に内装軸着した耐圧室、該耐圧室の一方に圧力流体用の吸込口、同耐圧室を挟んだ、吸込口とは反対がわに吐出口を夫々形成し、前記一対のポンプ歯車の同一方向軸端の夫々に、互いに逆回転方向にのみ回転力を伝達可能なワンウェイクラッチを同心状に装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ同士を同一方向に回転可能とする回転力伝達機構で接続して回転方向整合装置を形成した上、該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチに、正逆回転入力可能な入力軸を同心状に一体化してなるものとしたことを特徴とするギアポンプ。
  4. ポンプケーシング内に一対のポンプ歯車同士を軸心平行且つ噛合状態に内装軸着した耐圧室、該耐圧室の一方に圧力流体用の吸込口、同耐圧室を挟んだ、吸込口とは反対がわに吐出口を夫々形成し、前記一対のポンプ歯車の同一方向軸端の夫々に、互いに逆回転方向にのみ回転力を伝達可能なワンウェイクラッチを同心状に装着すると共に、双方のワンウェイクラッチ同士を同一方向に回転可能とする回転力伝達機構で接続して回転方向整合装置を形成した上、該回転方向整合装置の何れか一方のワンウェイクラッチに、正逆回転入力可能な入力軸を同心状に一体化し、該入力軸が正転の場合に、当該回転方向整合装置の入力軸一体がわのワンウェイクラッチが一対のポンプ歯車を正転従動させるものとなり、また、同入力軸が逆転の場合に、当該回転方向整合装置の入力軸一体がわのワンウェイクラッチが空転し、当該回転力伝達機構を介して他方のワンウェイクラッチが一対のポンプ歯車を自動的に正転従動させものとしたことを特徴とするギアポンプ。
  5. 回転方向整合装置が、各ワンウェイクラッチの外周壁に歯車外歯を形成し、回転力伝達機構が双方のワンウェイクラッチ歯車外歯に歯合する伝達ギアからなるものとした、請求項1ないし4何れか一項記載のギアポンプ。
  6. 回転方向整合装置が、各ワンウェイクラッチの外周壁にスプロケット外歯を形成し、回転力伝達機構が双方のワンウェイクラッチに巻掛けた伝達チェーンからなるものとした、請求項1ないし4何れか一項記載のギアポンプ。
  7. 回転方向整合装置が、各ワンウェイクラッチの外周壁にプーリー周壁を形成し、回転力伝達機構が双方のワンウェイクラッチに巻掛けた伝達ベルトからなるものとした、請求項1ないし4何れか一項記載のギアポンプ。
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