JP5070235B2 - 自走式作業機の排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トラクタ、田植機等の乗用型作業機、或いは管理機、歩行型耕運機等の歩行型作業機、即ち自走式作業機に係り、詳しくは、ボンネットの後方に運転部が配置され、前記運転部の前方側方に縦向きの排気管が配置されている自走式作業機の排気管構造に関するものである。
農用トラクタや田植機等の自走式作業機の原動機としては、一般に、燃費が良く経済的でありながら力が強く耐久性にも富むディーゼルエンジンが多用されている。利点の多いディーゼルエンジンではあるが、近年の環境意識の高まりや、それに伴う排ガス規制の強化により、自動車やトラック・バスだけではなく、農業機械や建設機械といった各種作業機においても排ガスのクリーン化が求められてきている。
ディーゼルエンジンの排ガス浄化技術、即ち排気処理装置(後処理装置)としては、触媒やDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)が装着される。中でもPMも完全に処理可能なDPFが躍進してきており、台数の多い自動車用として開発されたものが多い。自動車用の触媒やDPFは生産性の点から概ね円筒形のものとなっており、消音器から排気出口へと続く比較的細い管で成る排気管の途中に装着されることになる。そこで、自動車用の排気処理装置(触媒やDPF)を作業機に転用できれば、生産コストを抑えて開発効率良く排ガス浄化を行うことが可能であると考えられる。
作業機の中には、前述したように運転部の前方側方に縦向きの排気管が配置されている自走式作業機がある。即ち、特許文献1や特許文献2において開示されるように、ボンネットから出た排気管が運転部の斜め右前(前方側方)において煙突のように聳え立つ構成が採られる作業機である。そこで、このような自走式作業機において、前述の自動車用として好適な排気処理装置を適用すると、運転部の斜め前に立設される排気管が従来の細い管から相当に太い円筒形のものとなり、それによって運転部からの視界が妨げられるようになるという不都合が生じる。
つまり、DPFや触媒などの排気処理装置が内装された太い円筒形の大径排気管が運転部の前方側方に配置される構成では、死角(図2に仮想線で示す比較例死角θを参照)が無視できない程度に大きくなってしまうのである。そこで、排気処理装置が内装される排気管の径を視界の妨げとなり難いように小さくすると、今度は所定の排ガス浄化性能が出せなくなってしまう。従って、運転部の前方側方に聳え立つような排気管を持つ自走式作業機に、視界の妨げとならない又はなり難いようにしながら排気処理装置を導入するには、改善の余地が残されているものであった。
特開平11−078547号公報 特開平11−321348号公報
本発明の目的は、上述した実情に鑑みて、運転部の前方側方に縦向き配置される排気管に排ガス浄化のための排気処理装置を設けながらも、その排気処理装置が内装された排気管による運転部からの視界悪化を招かない又は抑制できるように、より改善された自走式作業機の排気管構造を開発して提供する点にある。
(請求項1〜6に共通する発明特定事項)
図2、図3に例示するように、ボンネット2の後方に運転部1が配置され、ボンネット2の外側で、前記運転部1の前方側方に縦向きの排気管5が配置されている自走式作業機の排気管構造において、
図1(A)に例示するように、前記排気管5の内部を縦向で複数の排気流路9に並列に区分してそれら各排気流路9毎に排気処理装置Bを設けるにあたり、
前記各排気流路9が、前記排気処理装置Bを内装すべく断面積の大なる膨張流路部9Aと、前記膨張流路部9Aにこれより断面積が小となる状態で連通する接続流路部9Bとで形成されており、
前記複数の膨張流路部9Aが互いに上下に離れ、かつ、上下方向視において前記運転部1と前記排気管5とを結ぶ目視方向Pに二つ以上が重なる状態で直列に配置されるように構成され、
前記排気処理装置Bの一対を装備すべく、前記排気管5が二つの前記排気流路9,9に仕切られている
(請求項1に固有の発明特定事項)
図1(B)(C)に例示するように、前記各膨張流路部9Aの断面形状が円形に形成され、かつ、前記目視方向で前記膨張流路部と重なる前記接続流路部9Bの断面形状が前記膨張流路部9Aに外接する三日月形に形成されて、前記排気管5の断面形状が前記目視方向Pに長い長円形となるように構成されていることを特徴とするものである。
(請求項2に固有の発明特定事項)
図4(A)(B)に例示するように、前記各膨張流路部9Aの断面形状が前記目視方向Pに長い楕円形に形成され、かつ、前記目視方向で前記膨張流路部と重なる前記接続流路部9Bの断面形状が前記膨張流路部9Aに前記目視方向Pで外接する三日月形に形成されて、前記排気管5の断面形状が前記目視方向Pに長い楕円形となるように構成されていることを特徴とするものである。
(請求項3に固有の発明特定事項)
図5(A)(B)に例示するように、前記各膨張流路部9Aの断面形状が前記目視方向Pに長い楕円形に形成され、かつ、前記目視方向で前記膨張流路部9Aと重なる前記接続流路部9Bの断面形状が円形となるように構成されて、前記排気管5の断面形状が前記目視方向に長い楕円形となるように構成されていることを特徴とする
(請求項4に固有の発明特定事項)
図6(A)(B)に例示するように、前記各膨張流路部9Aの断面形状が前記目視方向Pに長い長円形に形成され、かつ、前記目視方向Pで前記膨張流路部9Aと重なる前記接続流路部9Bの断面形状が前記膨張流路部9Aに前記目視方向Pで外接する三日月形に形成されて、前記排気管5の断面形状が前記目視方向に長い長円形となるように構成されていることを特徴とする
(請求項5に固有の発明特定事項)
図7(A)(B)に例示するように、前記各膨張流路部9Aの断面形状が円形に形成され、かつ、前記目視方向Pで前記膨張流路部9Aと重なる前記接続流路部9Bの断面形状も円形となるように構成されて、前記排気管5の断面形状が前記目視方向Pに長い長円形となるように構成されていることを特徴とする。
(請求項6に固有の発明特定事項)
図8(A)(B)に例示するように、前記各膨張流路部9Aの断面形状が前記目視方向Pに長い長円形に形成され、かつ、前記目視方向Pで前記膨張流路部9Aと重なる前記接続流路部9Bの断面形状が円形となるように構成されて、前記排気管5の断面形状が前記目視方向Pに長い長円形となるように構成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて述べるが、排気管の内部が、排気処理装置を内装する大断面積の膨張流路部とこれに連通する小断面積の接続流路部とで成る縦向排気流路の複数に並列区分されており、複数の膨張流路部が互いに上下に離れ、かつ、上下方向視で運転部と排気管とを結ぶ目視方向に二つ以上が重なって直列に配置されている。従って、複数の排気処理装置が排気流れ方向で並列に配備されることになり、その断面積を大きく稼ぐことが可能になるとともに、二つ以上の膨張流路部が目視方向で重なることから、排気管の目視方向長さも抑制することができる。もちろん、排気管の目視方向に交差する方向の幅は、単一の膨張流路部をもつ排気管に比べて明確に縮小させることができる。その結果、運転部の前方側方に縦向き配置される排気管に排ガス浄化のための排気処理装置を設けながらも、その排気処理装置が内装された排気管による運転部からの視界悪化を招かない又は抑制できるものとなるように、より改善された自走式作業機の排気管構造を提供することができる。
請求項2〜6の発明でも、請求項1と同様の効果が得られる。
以下に、本発明による自走式作業機の排気管構造の実施の形態を、農用トラクタに適用した場合において図面を参照しながら説明する。図1は実施例1の排気管を示す各部の断面図、図2は排気管による死角を示す農用トラクタの概略平面図、図3は農用トラクタの斜視図、図4〜図8は実施例2〜6の排気管の上部と下部との断面図である。排気処理装置としては、PM問題のないDPFを選択したり、排気浄化触媒を選択することができる。
〔実施例1〕
図3に、自走式作業機の一例である農用トラクタAが示されている。この農用トラクタAは、キャビン1、ボンネット2、左右一対の駆動操向前輪3、左右一対の駆動後輪4、排気管5等を備えて構成されている。排気管5は、ボンネット2の右側面2aから横向きに取り出され、そこから立設される縦向き(上下向き)のものに構成されている。ボンネット2には駆動源としてのディーゼルエンジン(図示省略)が内装されており、キャビン1には、操向ハンドル6、各種操作機器(図示省略)、運転座席7(図2参照)等が装備されている。
排気管5は、図1,図3に示すように、ボンネット2内に配置される消音器(図示省略)から続く略L字状で径の細い入口管部5aと、排気処理装置Bが内装される径の太い主排気管部5Aと、主排気管部5Aの上端に続いて横向きの排気出口8を有する径の細い出口管部5bとを有して上下に長い縦向き形状に構成されている。この縦向きの排気管5は、図2,図3に示すように、ボンネット2の右横であって、運転部であるキャビン1の前方右方(前方側方の一例)に立設配置されている。すなわち、ボンネット2の外側で、運転部の前方側方に縦向きの排気管5が配置されている。
排気管5は、図1に示すように、縦向きの仕切り壁10を設けることによって、その内部が縦向で一対(複数の一例)の排気流路9,9に並列に区分されており、それら各排気流路9,9毎に排気処理装置Bが設けられている。各排気流路9,9が、排気処理装置Bを内装すべく断面積の大なる膨張流路部9Aと、膨張流路部9Aにこれより断面積が小となる状態で連通する接続流路部9Bとで形成されている。そして、一対の膨張流路部9A,9Aが互いに上下に離れ、かつ、上下方向視において運転部1と排気管5とを結ぶ目視方向P(後述)において重なる状態で直列に配置される構成とされている。
排気管5内部を一対の排気流路に区分した場合、三つ以上に区分する場合に比べて、構造簡単、廉価で、生産性に優れる実用的なものにでき、発明による効果を効率よく得られる利点がある。この場合、排気管5の断面形状を長円形や楕円形に設定すれば、作り易くて生産性が良く、また見た目も芳しいものとすることができる。
膨張流路部9Aが接続流路部9Bの上に位置する第1排気流路9においては、図1(B),(C)に示すように、膨張流路部9Aの断面形状が円形となるように仕切り壁10が形成され、その内部に排気処理装置Bが収められる。そして、図1(B),(C)に示すように、第2排気流路9の接続流路部9Bの断面形状が、第1排気流路9の断面円形の膨張流路部9Aに外接する三日月形となるように仕切り壁10が形成されている。
同様に、膨張流路部9Aが接続流路部9Bの下に位置する第2排気流路9においては、図1(B),(C)に示すように、膨張流路部9Aの断面形状が円形となるように仕切り壁10が形成され、その内部に排気処理装置Bが収められる。そして、図1(B),(C)に示すように、第1排気流路9の接続流路部9Bの断面形状が、第2排気流路9の断面円形の膨張流路部9Aに外接する三日月形となるように仕切り壁10が形成されている。
つまり、第1及び第2の一対の排気流路9,9は、互いに上下が反転される状態で主排気管部5A内に収められており、各膨張流路部9A,9Aの断面形状が円形に形成され、かつ、目視方向Pで膨張流通部9Aと重なる接続流路部9Bの断面形状が膨張流路部9Aに外接する三日月形に形成されて、排気管5の断面形状が目視方向Pに長い長円形となるように構成されているのである。尚、実施例1においては、排気処理装置BとしてDPFが採用されている。
本発明による排気管5が装備された場合の運転部からの視認性について検討する。図2に示すように、キャビン1の前方でボンネットの右横の位置に排気管5が配置されており、運転座席7に着座した作業者の顔Fと排気管5の中心とを結ぶ線分を目視方向Pと定義する。実施例1の排気管5、即ち断面が目視方向Pに沿う長円形状の排気管5が配置された場合の死角は、顔Fと排気管5の左右端とを結ぶ一対の放射線状の接線LL,LRとが為す角度αである。そして、図2に仮想線で示すように、運転部1の前方右方に排気処理装置が内臓された自動車用等の円筒形の大径排気管15が配置されている場合の死角、即ち比較例死角は、顔Fと大径排気管15の左右端とを結ぶ一対の放射線状の接線SL,SRとが為す角度θである。
大径排気管15と実施例1の排気管5との排気処理装置Bの断面積が互いに同じとすると、大径排気管15の直径と実施例1の排気管5の短径との比はおよそ10:7になる。尚、上下の膨張流路部9A,9Aが互いの半径分重なる実施例1の構造の排気管5では、大径排気管15の直径と実施例1の排気管5の長径との比は約1:1になる。故に、実施例1の排気管5の幅は、大径排気管15の幅寸法の70%程度となるように小型化されており、必要となる排ガス浄化機能を維持しながら、死角を明確に小さく(θ→α)することが可能となっている。
例えば、上記排気管5と同様の効果を持つように、一対の排気流路が独立した管として形成され、その入口と出口とが互いに合流されて成る構造の排気管が考えられる。しかしながら、この手段では各排気流路の独立によってコストが高くなるとともに、見た目も芳しくないものになる。そして、管が分岐していることから掃除がし難い不利もある。これに対して本発明の排気管5では、複数の排気流路9が単一の管内に形成されていて廉価に構成でき、見た目もシンプルですっきりしたものとなる。加えて、単一管であるから当然に掃除もし易い。
また、複数の膨張流路部が並列配置されて単一の管内に収める構造の排気管も考えられる。この手段では、コスト高となることが抑制されるものではあるが、単純に膨張流路部を横に並べると、超長円形状といった具合に、並列方向の幅寸法が徒に長い極端に扁平な断面形状になり易い。これでは、外観が芳しくないとともに、目視方向に沿う長さが相当長くなることから、図2に示す目視方向Pからずれた角度範囲での死角は増えることとなり、やはり都合が悪い。これに対して本発明の排気管5では、上下方向視において、大断面積で複数の膨張流路部のうちの二つ以上が目視方向で重なり配置されるから、前記目視方向に沿う長さも短く抑制できるものとなり、トータルとしての死角を減らすことができる利点がある。
〔実施例2〕
実施例2による排気管構造は、図4に示すように、目視方向Pに長い楕円形の断面形状を呈する排気管5であり、図4(A)は図1(B)に、かつ、図4(B)は図1(C)にそれぞれ相当する断面図である。即ち、各膨張流路部9Aの断面形状が目視方向Pに長い楕円形に形成され、かつ、目視方向Pで膨張流通部9Aと重なる接続流路部9Bの断面形状が膨張流路部9Aに目視方向で外接する三日月形に形成されており、それに合せて仕切り壁10の形状も設定されている。
この場合、膨張流路部9Aの楕円形及び接続流路部9Bの三日月形は、実施例1の場合よりも排気管5としての幅方向に圧縮された形状になっており、排気管5としての幅、つまりは目視方向Pに対する幅をより狭くすることが可能である。従って、前述した死角αは実施例1の場合の値よりも小さくなり、運転部1からの視界の妨げがより少なくなり、さらに改善される自走式作業機を可能としている。
〔実施例3〕
実施例3による排気管構造は、図5に示すように、目視方向Pに長い楕円形の断面形状を呈する排気管5であり、図5(A)は図1(B)に、かつ、図5(B)は図1(C)にそれぞれ相当する断面図である。実施例1,2の排気管5は、主排気管部5Aも仕切り壁10も鋼板プレス製であるに対して実施例3の場合は、排気管5が鋳鉄等の鋳材で形成されており、従って、実施例1,2に言う仕切り壁10の機能が一体化された構成となっている。
図5(A),(B)において、排気処理装置Bを収容する膨張流路部9Aは目視方向Pに長い楕円形に形成され、かつ、目視方向Pで膨張流路部9Aと重なる接続流路部9Bは円形に形成されている。この実施例3による排気管5をもつ自走式作業機でも、所定の排ガス浄化性能を得ながらも目視方向Pでの横幅寸法を小さく抑えて運転部からの死角が少ないように改善されている。
〔実施例4〕
実施例4による排気管構造は、図6に示すように、目視方向Pに長い楕円形の断面形状を呈する排気管5であり、図6(A)は図1(B)に、かつ、図6(B)は図1(C)にそれぞれ相当する断面図である。即ち、各膨張流路部9Aの断面形状が目視方向Pに長い長円形に形成され、かつ、目視方向Pで前記膨張流路部9Aと重なる接続流路部9Bの断面形状が膨張流路部9Aに目視方向で外接する三日月形に形成されており、それに合せて仕切り壁10の形状も設定されている。
この場合、膨張流路部9Aの長円形及び接続流路部9Bの三日月形は、実施例1の場合よりも排気管5としての幅方向に圧縮された形状になっており、排気管5としての幅、つまりは目視方向Pに対する幅をより狭くすることが可能である。従って、前述した死角αは実施例1の場合の値よりも小さくなり、運転部1からの視界の妨げがより少なくなり、さらに改善される自走式作業機を可能としている。
〔実施例5〕
実施例5による排気管構造は、図7に示すように、目視方向Pに長い長円形の断面形状を呈する排気管5であり、図7(A)は図1(B)に、かつ、図7(B)は図1(C)にそれぞれ相当する断面図である。実施例1,2の排気管5は、主排気管部5Aも仕切り壁10も鋼板プレス製であるに対して実施例5の場合は、排気管5が鋳鉄等の鋳材で形成されており、従って、実施例1,2に言う仕切り壁10の機能が一体化された構成となっている。
図7(A),(B)において、排気処理装置Bを収容する膨張流路部9Aは断面形状が円形とされ、かつ、目視方向Pで膨張流路部9Aと重なる接続流路部9Bも断面形状が小径の円形に形成されている。この実施例5による排気管5をもつ自走式作業機でも、所定の排ガス浄化性能を得ながらも目視方向Pでの横幅寸法を小さく抑えて運転部からの死角が少ないように改善されている。
〔実施例6〕
実施例6による排気管構造は、図8に示すように、目視方向Pに長い長円形の断面形状を呈する排気管5であり、図8(A)は図1(B)に、かつ、図8(B)は図1(C)にそれぞれ相当する断面図である。実施例1,2の排気管5は、主排気管部5Aも仕切り壁10も鋼板プレス製であるに対して実施例6の場合は、排気管5が鋳鉄等の鋳材で形成されており、従って、実施例1,2に言う仕切り壁10の機能が一体化された構成となっている。
図8(A),(B)において、排気処理装置Bを収容する膨張流路部9Aは断面形状が長円形とされ、かつ、目視方向Pで膨張流路部9Aと重なる接続流路部9Bの断面形状が小径の円形に形成されている。この場合、膨張流路部9Aの長円形及び接続流路部9Bの円形は、実施例1の場合よりも排気管5としての幅方向に圧縮された形状になっており、排気管5としての幅、つまりは目視方向Pに対する幅をより狭くすることが可能である。従って、前述した死角αは実施例1の場合の値より狭めることができるから、運転部1からの視界の妨げをより少なくして、さらに改善される自走式作業機を可能としている。
〔別実施例〕
図示は省略するが、図1等に示す排気流路9が三つ以上備わる主排気管部を持つ排気管も可能である。例えば、三つの排気流路を持つ場合には、それぞれの膨張流路部が互いに上下に離れ、かつ、上下方向視で運転部と排気管とを結ぶ目視方向に二つ以上の膨張流路部が重なる状態で直列に配置されるように構成するのである。又、作業者が作業機の後側に居て追従歩行するタイプの作業機(歩行型管理機など)でも、排気管が運転部の前方側方で立設配置されておれば本発明を適用可能である。
実施例1による排気管を示し、(A)は縦断面図、(B)は(A)のa−a線断面図、(C)は(A)のb−b線断面図 排気管による運転部からの死角を示す農用トラクタの概略平面図 作業機の一例である農用トラクタの斜視図 実施例2による排気管を示し、(A)は排気管上部の横断面図、(B)は排気管下部の横断面図 実施例3による排気管を示し、(A)は排気管上部の横断面図、(B)は排気管下部の横断面図 実施例4による排気管を示し、(A)は排気管上部の横断面図、(B)は排排気管下部の横断面図 実施例5による排気管を示し、(A)は排気管上部の横断面図、(B)は排排気管下部の横断面図 実施例6による排気管を示し、(A)は排気管上部の横断面図、(B)は排気管下部の横断面図
1 運転部
2 ボンネット
5 排気管
9 排気流路
9A 膨張流路部
9B 接続流路部
B 排気処理装置
P 目視方向

Claims (6)

  1. ボンネットの後方に運転部が配置され、ボンネットの外側で、前記運転部の前方側方に縦向きの排気管が配置されている自走式作業機の排気管構造であって、
    前記排気管の内部を縦向で複数の排気流路に並列に区分してそれら各排気流路毎に排気処理装置を設けるにあたり、
    前記各排気流路が、前記排気処理装置を内装すべく断面積の大なる膨張流路部と、前記膨張流路部にこれより断面積が小となる状態で連通する接続流路部とで形成されており、
    前記複数の膨張流路部が互いに上下に離れ、かつ、上下方向視において前記運転部と前記排気管とを結ぶ目視方向に二つ以上が重なる状態で直列に配置されるように構成され、
    前記排気処理装置の一対を装備すべく、前記排気管が二つの前記排気流路に仕切られ、
    前記各膨張流路部の断面形状が円形に形成され、かつ、前記目視方向で前記膨張流路部と重なる前記接続流路部の断面形状が前記膨張流路部に外接する三日月形に形成されて、前記排気管の断面形状が前記目視方向に長い長円形となるように構成されていることを特徴とする自走式作業機の排気管構造。
  2. ボンネットの後方に運転部が配置され、ボンネットの外側で、前記運転部の前方側方に縦向きの排気管が配置されている自走式作業機の排気管構造であって、
    前記排気管の内部を縦向で複数の排気流路に並列に区分してそれら各排気流路毎に排気処理装置を設けるにあたり、
    前記各排気流路が、前記排気処理装置を内装すべく断面積の大なる膨張流路部と、前記膨張流路部にこれより断面積が小となる状態で連通する接続流路部とで形成されており、
    前記複数の膨張流路部が互いに上下に離れ、かつ、上下方向視において前記運転部と前記排気管とを結ぶ目視方向に二つ以上が重なる状態で直列に配置されるように構成され、
    前記排気処理装置の一対を装備すべく、前記排気管が二つの前記排気流路に仕切られ、
    前記各膨張流路部の断面形状が前記目視方向に長い楕円形に形成され、かつ、前記目視方向で前記膨張流路部と重なる前記接続流路部の断面形状が前記膨張流路部に前記目視方向で外接する三日月形に形成されて、前記排気管の断面形状が前記目視方向に長い楕円形となるように構成されていることを特徴とする自走式作業機の排気管構造。
  3. ボンネットの後方に運転部が配置され、ボンネットの外側で、前記運転部の前方側方に縦向きの排気管が配置されている自走式作業機の排気管構造であって、
    前記排気管の内部を縦向で複数の排気流路に並列に区分してそれら各排気流路毎に排気処理装置を設けるにあたり、
    前記各排気流路が、前記排気処理装置を内装すべく断面積の大なる膨張流路部と、前記膨張流路部にこれより断面積が小となる状態で連通する接続流路部とで形成されており、
    前記複数の膨張流路部が互いに上下に離れ、かつ、上下方向視において前記運転部と前記排気管とを結ぶ目視方向に二つ以上が重なる状態で直列に配置されるように構成され、
    前記排気処理装置の一対を装備すべく、前記排気管が二つの前記排気流路に仕切られ、
    前記各膨張流路部の断面形状が前記目視方向に長い楕円形に形成され、かつ、前記目視方向で前記膨張流路部と重なる前記接続流路部の断面形状が円形となるように構成されて、前記排気管の断面形状が前記目視方向に長い楕円形となるように構成されていることを特徴とする自走式作業機の排気管構造。
  4. ボンネットの後方に運転部が配置され、ボンネットの外側で、前記運転部の前方側方に縦向きの排気管が配置されている自走式作業機の排気管構造であって、
    前記排気管の内部を縦向で複数の排気流路に並列に区分してそれら各排気流路毎に排気処理装置を設けるにあたり、
    前記各排気流路が、前記排気処理装置を内装すべく断面積の大なる膨張流路部と、前記膨張流路部にこれより断面積が小となる状態で連通する接続流路部とで形成されており、
    前記複数の膨張流路部が互いに上下に離れ、かつ、上下方向視において前記運転部と前記排気管とを結ぶ目視方向に二つ以上が重なる状態で直列に配置されるように構成され、
    前記排気処理装置の一対を装備すべく、前記排気管が二つの前記排気流路に仕切られ、
    前記各膨張流路部の断面形状が前記目視方向に長い長円形に形成され、かつ、前記目視方向で前記膨張流路部と重なる前記接続流路部の断面形状が前記膨張流路部に前記目視方向で外接する三日月形に形成されて、前記排気管の断面形状が前記目視方向に長い長円形となるように構成されていることを特徴とする自走式作業機の排気管構造。
  5. ボンネットの後方に運転部が配置され、ボンネットの外側で、前記運転部の前方側方に縦向きの排気管が配置されている自走式作業機の排気管構造であって、
    前記排気管の内部を縦向で複数の排気流路に並列に区分してそれら各排気流路毎に排気処理装置を設けるにあたり、
    前記各排気流路が、前記排気処理装置を内装すべく断面積の大なる膨張流路部と、前記膨張流路部にこれより断面積が小となる状態で連通する接続流路部とで形成されており、
    前記複数の膨張流路部が互いに上下に離れ、かつ、上下方向視において前記運転部と前記排気管とを結ぶ目視方向に二つ以上が重なる状態で直列に配置されるように構成され、
    前記排気処理装置の一対を装備すべく、前記排気管が二つの前記排気流路に仕切られ、
    前記各膨張流路部の断面形状が円形に形成され、かつ、前記目視方向で前記膨張流路部と重なる前記接続流路部の断面形状も円形となるように構成されて、前記排気管の断面形状が前記目視方向に長い長円形となるように構成されていることを特徴とする自走式作業機の排気管構造。
  6. ボンネットの後方に運転部が配置され、ボンネットの外側で、前記運転部の前方側方に縦向きの排気管が配置されている自走式作業機の排気管構造であって、
    前記排気管の内部を縦向で複数の排気流路に並列に区分してそれら各排気流路毎に排気処理装置を設けるにあたり、
    前記各排気流路が、前記排気処理装置を内装すべく断面積の大なる膨張流路部と、前記膨張流路部にこれより断面積が小となる状態で連通する接続流路部とで形成されており、
    前記複数の膨張流路部が互いに上下に離れ、かつ、上下方向視において前記運転部と前記排気管とを結ぶ目視方向に二つ以上が重なる状態で直列に配置されるように構成され、
    前記排気処理装置の一対を装備すべく、前記排気管が二つの前記排気流路に仕切られ、
    前記各膨張流路部の断面形状が前記目視方向に長い長円形に形成され、かつ、前記目視方向で前記膨張流路部と重なる前記接続流路部の断面形状が円形となるように構成されて、前記排気管の断面形状が前記目視方向に長い長円形となるように構成されていることを特徴とする自走式作業機の排気管構造。
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