JP5068665B2 - マグネシウム/マグネシウム合金製造保護ガス組成物および燃焼防止方法 - Google Patents

マグネシウム/マグネシウム合金製造保護ガス組成物および燃焼防止方法 Download PDF

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Description

本発明は高温で溶融したマグネシウム/マグネシウム合金製造における燃焼を防止する保護ガス組成物ならびに溶融マグネシウム/マグネシウム合金の燃焼を防止する方法に関するものである。
発明の背景
マグネシウムやマグネシウム合金は、軽量で(比重1.7)、比強度が大きいため軽量構造材として優れた特性を有しているが、製造に係わるコスト(または、製造に要するエネルギー)等が比較的高いため、これまで広汎に使用されていなかった。マグネシウムやマグネシウム合金の製造時において、高温で溶融したマグネシウムとマグネシウム合金は空気中の酸素と激しく反応し燃焼することから、それらの溶解、鋳造には特殊な設備、技術が必要とされる。マグネシウム合金の防燃化のひとつとして、カルシウム(Ca)、ベリリウム(Be)等をマグネシウムに添加し金属自体の不燃化が試みられているが、必ずしも十分ではない。その他、溶融マグネシウムとマグネシウム合金の急激な酸化(燃焼)を防止するために、溶融金属上に保護融剤をかける方法、ヘリウム、アルゴンまたは窒素等の不活性ガスで金属表面を覆う方法、または金属表面に保護膜を形成する保護ガスで覆う方法が試みられている。
マグネシウムやマグネシウム合金製造工程における保護ガスとして、二酸化イオウ(SO2)が安価であり容易に入手可能なことから、歴史的に多く使用されてきたが、その臭気、金属腐食性ならびに毒性が高いため使用環境、装置に制限があり、これに代わり低毒性、無臭の六フッ化イオウ(SF6)が、発炎性がなく比較的低濃度で効果があることから広く用いられてきた[非特許文献1]。SF6は、しかしながら、地球温暖化係数(GWP)が二酸化炭素(CO2)の約24,000倍あり、しかも大気寿命が3,200年と非常に長いため京都議定書において温暖化物質として規制対象とされている。マグネシウムやマグネシウム合金は、自動車等の構造部材に用いれば、軽量化に寄与するので省エネルギー材料になるが、製造時に排出されるSF6は、地球温暖化に大きく影響を与える物質であるため、省エネルギー分を減殺することになる。このため、SF6に代わる保護ガスの開発が強く求められている。
SF6に代わる保護ガスとして、様々なフッ素系の化合物が提案されている。例えば特許文献1;特表2002−541999号公報には、ジフルオロメタン(HFC−32)、ペンタフルオロエタン(HFC−125)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、ジフルオロエタン(HFC−152a)、ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)、メトキシ−ノナフルオロエタン(HFE−7100)、エトキシ−ノナフルオロエタン(HFE−7200)、ジヒドロデカフルオロペンタン(HFC−43−10mee)が挙げられている。これらの中で、好ましい組成物としてHFC−134aと乾燥空気の組み合わせが推奨されている。また、特許文献2;US2003/0034094号公開明細書、特許文献3;US2003/0164068号公開明細書および特許文献4;特開2004−276116号公報には、保護ガスとしてパーフルオロケトン、水素化ケトンおよびその混合物を挙げ、具体的にはペンタフルオロエチル−ヘプタフルオロプロピルケトン(C25(CO)C37)を例示している。また,特許文献5;米国特許第1972317号明細書には、三フッ化ホウ素(BF3)、四フッ化ケイ素(SiF4)、三フッ化窒素(NF3)およびフッ化スルフリル(SO22)が挙げられている。
J. W. Fruehling, J. D. Hanawalt, Trans. AFS 77, 159 (1969). 特表2002−541999号公報 米国特許2003/0034094号公開明細書 米国特許2003/0164068号公開明細書 特開2004−276116号公報 米国特許第1972317号明細書
発明の概要
これまでSF6に代わる保護ガスとして提案されてきた物質は、そのもの自体が高い毒性を有するか、溶融マグネシウムまたはマグネシウム合金との接触によりパーフルオロイソブテン等の毒性のガスを生成するか、高価であるか、あるいは沸点が高い等のため、マグネシウムやマグネシウム合金製造現場での使用に際し、特殊な設備、装置を必要する、取り扱いに注意を要する等の問題があった。これらの問題を解決するため新規の保護ガス組成物が要望され、使用方法の適正化が望まれている。
本発明の目的は、マグネシウムやマグネシウム合金製造において、燃焼を防ぐのに有効な保護ガスとして、低毒性で、地球温暖化係数(GWP)が比較的小さい、すなわち環境に及ぼす影響が小さい、かつ低沸点の新規な保護ガス組成物を提供し、加えて低温域から高温域の溶湯温度領域において濃度、流量等の適正な条件で用いる方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために種種の含フッ素有機化合物を鋭意検討し、比較的GWPが小さく、低毒性で、かつ低沸点の保護ガス組成物を用いて、低温域から高温域(典型的には600〜850℃)の広汎なマグネシウムとマグネシウム合金の溶湯温度領域において濃度、流量等の適正な条件を見出すことにより、本発明に到達した。
本発明に依れば、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(OHFC−1234ze)、メチル1,1,2,2−テトラフルオロエチルエーテル(HFE−254pc)およびそれらの混合物のみからなる群から選ばれる化合物およびキャリアガスからなる、溶融マグネシウム/マグネシウム合金の燃焼を防止する保護ガス組成物であって、該キャリアガスがヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノンおよびそれらの混合物のみからなる群から選ばれることを特徴とする、溶融マグネシウム/マグネシウム合金の燃焼を防止する保護ガス組成物が提供される。
さらに、本発明に依れば、マグネシウムまたはマグネシウム合金製造において、600〜850℃で溶解した溶湯表面に、上記の保護ガス組成物を流すことを特徴とする溶融マグネシウム/マグネシウム合金の燃焼を防止する方法が提供される。
詳細な説明
本発明の含フッ素有機化合物およびキャリアガスからなる保護ガス組成物は、これまでの保護ガスに比べ、GWPが相対的に小さく、低毒性でかつ分解性の毒性ガスの生成が少ない溶融マグネシウム/マグネシウム合金を保護するガス組成物となり、600〜850℃の低温域から高温域の広汎な溶湯温度領域において使用可能であり、なおかつ環境負荷を軽減し、作業時の安全性を高めることができる。
本発明に用いる含フッ素有機化合物は、これまで用いられてきたSF6に対し地球環境保護の観点からGWPが格段に小さいことが望ましく、1000以下であることが好ましい。このような観点からHFC−125、HFC−134a、HFC−227ea等は、GWPが相対的に大きく好ましいものとはいいがたい。HFC−152a、HFC−32はGWPが小さいものの、これらの化合物は分子中の有効F含量が小さく、また燃焼性も高いので、溶融マグネシウムまたはマグネシウム合金の燃焼防止効果および取り扱い上の困難があり、好ましいものとはいいがたい。また、高い保護効果が期待できるものの、作業者の健康面および使用時の安全性の観点から、BF3、SiF4、NF3およびSO22等の毒性が高い化合物は必ずしも好ましくない。
SF6による溶融マグネシウム/マグネシウム合金の保護機構(防燃効果)は、明確ではないが、以下の反応に示すように溶湯の表面に結晶性のMgOと非晶性のMgF2の混合物からなる堅固で緻密な皮膜を形成することにより達成されることが報告されている(S. P. Cashion et. al., J. Light Metals, 2, 43(2002); G. Pettersen, et. al., Materials Science and Engineering, A332, 285(2002))。この場合、保護膜は最初酸化マグネシウム(MgO)であるが、さらにSF6と反応してフッ化マグネシウム(MgF2)となることが示されている。すなわち、Fは溶融マグネシウム/マグネシウム合金の保護において重要な役割を果たしていると考えられている。このため保護ガス分子中のF含量が大きい方が保護膜を形成するのに有利と考えられる。
2Mg(液体) + O2 → 2MgO(固体)
2Mg(液体) + O2 + SF6 → 2MgF2(固体) + SO22
2MgO(固体) + SF6 → 2MgF2 + SO22
本発明では、GWPが相対的に小さくかつ分子中にF含量が相対的に多いことから、HFC−245fa、OHFC−1234zeおよびHFE−254pcを保護ガスとして選択した。GWP100年値は、HFC−245faで950、HFE−254pcで30であり、OHFC−1234zeは10程度と推定され、いずれもSF6に比べて充分小さい。ここで、OHFCはOlefine HydroFluoroCarbonの略で、分子内二重結合を有する不飽和HFCを示し、これらの不飽和化合物は一般的に大気中のOHラジカルとの反応性が大きいためGWPが著しく小さくなることから、HFCと区別する意味で表記をOHFCとした。
HFC−245faは、例えば1,1,1,3,3−ペンタクロロプロパンを二段階で無水フッ酸によりフッ素化することにより得られる。
OHFC−1234zeは、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンを水酸化カリウム等により処理するか、気相にて触媒存在下または無存在で熱分解するか、あるいは1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを触媒存在下、気相にてフッ素化することにより得ることができる。得られたOHFC−1234zeはトランス体(E)およびシス体(Z)の構造異性体の混合物であるが、目的の保護ガスとしてはE体、Z体いずれかまたは両者の混合物で用いることができる。本発明では常温、常圧で気体として取り扱うことができるため、取り扱いが容易な低沸点のE体を用いた。HFE−254pcは、塩基触媒存在下テトラフルオロエチレンにメタノールを付加することによって得られる。
保護ガスは、常温、常圧で気体もしくは容易に気化することが望ましく、本発明のそれぞれの化合物の沸点は、HFC−245fa(15℃)、OHFC−1234ze(E)(−16℃)、OHFC−1234ze(Z)(10℃)およびHFE−254pc(37℃)である。これらの含フッ素有機化合物は単独または混合して用いることができる。
キャリアガスとしては、不活性なガスが選ばれ、乾燥空気、二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノン、窒素およびそれらの混合物が好ましい。これらガスのなかで、特に二酸化炭素、乾燥空気または二酸化炭素と乾燥空気の混合ガスが好ましい。地球温暖化防止効果として、空気、アルゴン、ヘリウム、窒素はGWPを有する二酸化炭素よりも望ましく、不燃で安価な窒素はとりわけ実用的に好ましい。
保護ガスのキャリアガス中の濃度は、0.005〜5体積%をとることができ、好ましくは0.01〜1体積%である。保護ガスの濃度が過小であれば、溶融マグネシウムとの反応によるMgF2の生成が少なくなるため保護効果を得難く、また過剰であれば、効果が濃度に比例して現れないばかりか逆に保護ガス由来の分解物が増加し、マグネシウムまたはマグネシウム合金の外観、物性等に好ましくない効果を与え、作業環境においても悪影響が現れる。但し、キャリアガスとして乾燥空気を用いる場合、例えば可燃性の化合物であるHFE−254pcでは、燃焼範囲外の濃度で用いるべきである。ここでHFE−254pcの燃焼範囲は5.4〜24.4体積%であり、通常使用する保護ガス組成物であれば特に問題はない。
本発明の溶融マグネシウム/マグネシウム合金の燃焼を防止する方法は、マグネシウムとマグネシウム合金製造において、概ね600〜850℃で溶解した溶湯表面に、上記の保護ガス組成物を流すことにより行われる。
本発明の保護ガス組成物の使用温度の下限値には特段の制限はなく、例えば400℃付近で保護ガス組成物を流すこともできる。しかし、一般にMgまたはMg合金の鋳造温度である600〜850℃において、好適にその性能を発揮する。中でも概ね620〜800℃という温度領域での使用が好ましく、とりわけ、既存のSF6などと比較して優れた防燃性能が顕著であるという点で、630〜760℃の温度領域は特に好ましい。
本発明の保護ガス組成物は、予め濃度を調整し、そのまま、もしくはそれぞれのガス流量を個別に調整し、混合することにより目的の濃度とし、溶融したマグネシウムまたはマグネシウム合金の上部に連続的に流すことで使用することができる。ガスの吹き出し口は、保護ガス組成物が溶湯表面に均一に接触するよう複数設け、かつ各流量が同等に流れるよう開口部の大きさ、方向、位置等を設定することが望ましい。
形態の一つを例示すると、保護ガス組成物導入管を上部に備えた「るつぼ」を有する装置にマグネシウム/マグネシウム合金を入れ、加熱により溶融したマグネシウム/マグネシウム合金の溶湯表面に、上記保護ガス組成物導入管より導入した保護ガス組成物を流すことにより実施できる。また、溶湯上部には炉蓋が備えられ、炉蓋を閉めての使用および開放しての使用が可能である。このとき、保護ガス濃度、保護ガス組成物の流量、溶湯温度等により防燃効果に違いが生じる。防燃効果が不十分なものは溶湯表面に火種ができてそれが成長し燃え続けてしまう。防燃効果が向上すると溶湯表面に火種はできるが成長しない状態になる。防燃効果が充分ものは全く燃えない。すなわち、燃え続けるケース以外は実質的に防燃効果があるといえる。時間的な基準としては、180秒以上の防燃効果を有するものが、特に好ましい。
保護ガス組成物の流量および流速は、保護ガス濃度とマグネシウム合金の組成、溶湯温度、溶湯表面の面積、ガス導入口の数、形状、サイズ、分布等との関係によって最適値が決定されるため、個別の装置で最適化を行う必要がある。
防燃効果の有効要因となる保護ガス流量に関しては、みかけ上溶湯面積に依存するので、「溶湯単位面積あたりの保護ガス流量(以後、SGFともいう)」は、5〜5000mL/min/m2をとることができ、好ましくは30〜3000mL/min/m2である。保護ガスの流量が過小であれば溶融マグネシウムとの反応によるMgF2の生成が少なくなるため保護効果を得難く、また過剰であれば保護ガス由来の分解物が増加し、成形体の外観、物性等を損なうとともに、比較的少ないとはいえ地球温暖化効果が高まるので好ましくない。なお、保護ガス組成物の流量および溶湯単位面積あたりの保護ガス流量は、溶湯上部の炉蓋が閉じられている場合には、開放時よりも少量で有効である。
本発明の燃焼防止法においては、さらに保護ガス組成物の流速の管理も重要である。保護ガス濃度または溶湯単位面積あたりの保護ガス流量の増加も防燃効果を向上させる方法であるが、さらに保護ガス組成物の流速を増加することにより大きな防燃効果が得られる。特にドロス除去後等新鮮なマグネシウム表面が増加する場合は、流速を大きくすることが好ましい。本発明の保護ガスは、いずれもSF6よりも反応性が高く、局所的に反応して消費されるので、濃度を高めるよりも低濃度のガス流速を大きくすれば溶湯表面全体に広がり、防燃効果を高めることができると考えられる。
この傾向は、溶湯温度が高くなるほど顕著である。例えば、同じ保護ガスを用いた同じ濃度の保護ガス組成物を用いたケースで、ある流速において650℃では防燃効果が認められるが、750℃の場合は防燃効果が認められない場合であっても、流速を上げることにより改善できる。
すなわち、本発明の燃焼防止方法においては、保護ガス濃度および/または溶湯単位面積あたりの保護ガス流量の管理をしながら、防燃効果が発現するのに充分な流速で保護ガス組成物を流すことにより、燃焼が効果的に防止できる。例えば180秒以上の防燃効果を有するように、流量を調節することにより達成できる。
後述の実施例に示すように、ここでの「流量」として特に重要な尺度は、「溶湯単位面積換算保護ガス流量(mL/min/m2)(SGF)」である。このSGFは、保護ガス流量(mL/min)を溶湯表面積A(m2)で除した値をいう。
用いる保護ガスのSGFはキャリアガスの種類、溶解炉の密閉性、操業条件によっても異なるが、例えばCO2、N2をキャリアガスとして用いた場合には、次のようになる。これらの場合キャリアガスの流量は保護ガスの概ね1000倍以上とし、充分な流速を確保することが望ましい。
保護ガスとしてOHFC−1234zeを用いるときは、SGFは概ね次の値であることが好ましい。
680℃未満の温度領域(例えば400℃以上、680℃未満):10〜1000(mL/min/m2)。20〜500(mL/min/m2)が一層好適である。
680℃以上、720℃未満の温度領域:20〜1500(mL/min/m2)。特に30〜600(mL/min/m2)が一層好適である。
720℃以上、760℃未満の温度領域:30〜5000(mL/min/m2)。特に50〜2500(mL/min/m2)が一層好適である。
760℃以上の温度領域:100(mL/min/m2)以上。
これらのSGF量であれば、長時間(例えば180秒)に渡って、防燃効果が安定的に持続されやすい(後述の実施例を参照)。もっとも、SGFが上記の下限値を下回っても、防燃効果自体は発揮されるため、要求する防燃効果の程度に応じて、SGF値を設定することができる。また、SGFが上記の上限値を上回っても防燃性能自体には問題がないが、経済的に、さらには環境面で好ましくない。
保護ガスとしてHFC−245faを用いるときは、SGFは概ね次の値であることが好ましい。
680℃未満の温度領域(例えば400℃以上、680℃未満):10〜800(mL/min/m2)。10〜400(mL/min/m2)が一層好適である。
680℃以上、720℃未満の温度領域:20〜1000(mL/min/m2)。特に30〜500(mL/min/m2)が一層好適である。
720℃以上、760℃未満の温度領域:30〜2000(mL/min/m2)。特に40〜1000(mL/min/m2)が一層好適である。
760℃以上の温度領域:100(mL/min/m2)以上。
これらのSGF量であれば、長時間(例えば180秒)に渡って、防燃効果が安定的に持続されやすい(後述の実施例を参照)。もっとも、SGFが上記の下限値を下回っても、防燃効果自体は発揮されるため、要求する防燃効果の程度に応じて、SGF値を設定することができる。また、SGFが上記の上限値を上回っても防燃性能自体には問題がないが、経済的に、さらには環境面で好ましくない。
保護ガスとしてHFE−254pcを用いるときは、SGFは概ね次の値であることが好ましい。
680℃未満の温度領域(例えば400℃以上、680℃未満):10〜1000(mL/min/m2)。20〜500(mL/min/m2)が一層好適である。
680℃以上、720℃未満の温度領域:20〜1500(mL/min/m2)。特に30〜600(mL/min/m2)が一層好適である。
720℃以上、760℃未満の温度領域:30〜1500(mL/min/m2)。特に50〜1000(mL/min/m2)が一層好適である。
760℃以上の温度領域:100(mL/min/m2)以上。
これらのSGF量であれば、長時間(例えば180秒)に渡って、防燃効果が安定的に持続されやすい(後述の実施例を参照)。もっとも、SGFが上記の下限値を下回っても、防燃効果自体は発揮されるため、要求する防燃効果の程度に応じて、SGF値を設定することができる。また、SGFが上記の上限値を上回っても防燃性能自体には問題がないが、経済的に負荷が大きくなること、さらには未反応ガスや分解ガスが増加するため環境面で好ましくない。
上記のSGFを用いて仮に発火が部分的に発生したとしても、キャリアガスを適宜増やすことにより(流速を上げることにより)防燃することができる。
前述のように、本発明の保護ガスのGWP値は、SF6のそれよりも充分小さいので、本発明の防燃方法を用いた場合、GWP値の大幅な削減が期待できる。従来のSF6ガスを使用する場合(キャリアガス2L/minに対して0.2体積%のSF6を使用すると仮定)と比較すると、温暖化効果削減率は、約90%以上と計算でき大幅に地球温暖化効果を削減できる。
本発明の保護ガス組成物は、予め濃度を調整しそのまま、もしくはそれぞれのガス流量を個別に調整し、混合することにより目的の濃度とし、溶融したマグネシウムまたはマグネシウム合金の上部に連続的に流すことで使用することができる。ガスの吹き出し口は、保護ガス組成物が溶湯表面に均一に接触するよう複数設け、かつ各流量が同等に流れるよう開口部の大きさ、方向、位置等を設定することが望ましい。
マグネシウムまたはマグネシウム合金の溶湯温度において、例えば650℃の比較的低温域はホットチャンバーダイカスト、700℃の中温域はコールドチャンバーダイカストおよび一般的なマグネシウム合金(Mg−Al−Zn合金等)の砂型・金型鋳造、さらに800℃の高温域はジルコニウムを含む特殊マグネシウム合金(Mg−Zn−Zr、Mg−希土類元素−Zr系合金等)の砂型・金型鋳造に相当する。したがって、これらすべての温度領域において防燃効果を有する保護ガス組成物は産業上有用である。本発明の保護ガス組成物は、保護ガス濃度、溶湯単位面積あたりの保護ガス流量および保護ガス組成物の流量を調整することにより、600〜850℃のマグネシウムまたはマグネシウム合金の溶湯温度領域において防燃効果を有するため、汎用的に用いることができる。
溶解炉周辺の雰囲気ならびにキャリアガス中の水分は、保護ガス中のフッ素部位との反応によりHFを生成するため極力避けるべきである。キャリアガス中の水分は、ガスの露点を管理することにより監視することができる。
[実施例]
以下に本発明の実施例を挙げて具体的に説明するが、これらの実施例によって本発明が限定されるものではない。
保護ガス導入管(ステンレス・スチール(SUS304)製直径6mm管×2本)を上部に備えた鉄(SS)製るつぼ(直径150mm、高さ250mm)にマグネシウム合金(AZ91D)3.5kgを入れ、炉蓋を閉めたままCO22L/分、SF625mL/分を流しAZ91Dを溶解後、攪拌し溶湯温度650℃とした。保護ガス導入管出口は溶湯表面から高さ30mmの位置に設置した。
SF6からガスをOHFC−1234ze(E)に切り替え、CO2およびOHFC−1234ze(E)流量をそれぞれ2L/分および10mL/分として10分間保持した。その後、CO2およびOHFC−1234ze流量を所定量とし、炉蓋を開放した。溶湯表面の生成膜を除去し、0〜180秒間(溶湯の取り出しに要するおおよその時間)溶湯表面を観察、記録した。
溶湯表面が燃焼しない場合は、CO2およびOHFC−1234ze流量をそれぞれ段階的に減少し、所定量にして観察を行った。
次いで、溶湯温度を700℃、750℃および800℃と変化させ、CO2および対象ガス流量をそれぞれ段階的に変化し、所定量にして観察を行った。なお、OHFC−1234zeの流量はマスフローメーターにより制御し、その他のガスはフローメーターを用いてそれぞれ行った。保護ガス組成物は、両者のガスをガラス製混合器にて混合して用いた。結果を表1に示す。
Figure 0005068665
表1において、キャリアガス(CO2)+保護ガスの保護ガス組成物の流量(溶湯単位面積あたりの保護ガス組成物流量)が重要であることは、700℃の実験において、CO26L/min+保護ガス0.10%は、CO24L/min+保護ガス0.51%よりも防燃効果が高いことからわかる。すなわち、保護ガス濃度が低くとも、保護ガス組成物の流量が大きい場合、高い防燃効果が得られる。この傾向は、750℃の実験においても認められる。このように、本発明において、保護ガスの防燃効果の観点からは、保護ガス濃度よりも保護ガス組成物の流量(あるいは導入管径が同じであれば流速)が重要である。


保護ガス組成物をCO2およびHFC−245faに換え、実施例1と同様にして実験を行った。なお、HFC−245faは気化を安定させるため、貯蔵ボンベおよびラインを約40℃に加温した。結果を表2に示す。
Figure 0005068665
表2において表1と同様の傾向が、750℃、CO26L/min+保護ガス0.30%とCO28L/min+保護ガス0.10%の結果から認められる。
保護ガス組成物をCO2およびHFE−254pcに換え、実施例1と同様にして実験を行った。結果を表3に示す。
Figure 0005068665
表3において表1、2と同様の傾向が、750℃、CO26L/min+保護ガス0.10%とCO24L/min+保護ガス0.30%の結果から認められる。すなわち、本発明の保護ガスは、いずれもSF6よりも反応性が高く局所的に反応して消費されるので、濃度を高めるよりもガス流速を大きくすることにより、保護ガスが溶湯表面全体に広がり、防燃効果を高めることができる。
実施例1〜3に基づく、防燃効果発現のための「保護ガス最小流量」(例示)と温暖化効果削減率の関係を表4に示す。
保護ガス最小流量は、180秒間に渡って、○(燃えないもの)または△(火種ができるが,直ぐに消えるまたは成長しないもの)と判定された実験における、「保護ガス流量」を表す。すなわち、保護ガスの流量をこれらの値以上に継続すれば、特に高い防燃効果が維持できることを表す。(但し本発明は、これらの値によって制限されるものではない。)
温暖化効果削減率は、CO2ガス2L/min+0.2%SF6使用時に対する削減率を計算し、OHFC−1234ze(E)のGWPは、HFC−245faのGWPの約1/100として10と仮定した。
Figure 0005068665
表4から、本発明の保護ガス組成物(OHFC−1234ze(E)、HFC−245faまたはHFE−254pcとCO2)は、650〜800℃の広範囲なマグネシウムまたはマグネシウム合金の溶湯温度において有効であり、SF6とCO2を保護ガス組成物として用いた場合よりも、大幅に地球温暖化効果を削減できることが明らかである。
保護ガス組成物を窒素(N2)およびOHFC−1234ze(E)とし、実施例1と同様にして実験を行った。結果を表5に示す。
Figure 0005068665
[比較例1]
保護ガス組成物を窒素(N2)およびSF6とし、実施例1と同様にして実験を行った。結果を表6に示す。
Figure 0005068665
本比較例の700℃では、キャリアガスの流量および保護ガス濃度を増加した場合でもN2+SF6保護ガス組成物は防燃効果がないか極めて低い。
実施例4と比較例1の結果を表7にまとめる。
Figure 0005068665
表7から、本発明の保護ガス組成物(OHFC−1234ze(E)+N2)は、SF6+CO2を保護ガス組成物として用いた場合よりも、地球温暖化効果を大幅に削減でき、さらにOHFC−1234ze(E)+CO2(表4)よりも効果が大きいことが明らかである。

Claims (4)

  1. 含フッ素有機化合物である1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(OHFC−1234ze)、メチル1,1,2,2−テトラフルオロエチルエーテル(HFE−254pc)およびそれらの混合物のみからなる群から選ばれる化合物およびキャリアガスからなる、溶融マグネシウム/マグネシウム合金の燃焼を防止する保護ガス組成物であって、該キャリアガスがヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノンおよびそれらの混合物のみからなる群から選ばれることを特徴とする、溶融マグネシウム/マグネシウム合金の燃焼を防止する保護ガス組成物。
  2. マグネシウムまたはマグネシウム合金製造において、600〜850℃で溶解した溶湯表面に、請求項1に記載のガス組成物を流すことを特徴とする溶融マグネシウム/マグネシウム合金の燃焼を防止する方法。
  3. キャリアガス中の保護ガス濃度が0.005〜5体積%および/または溶湯単位面積あたりの保護ガス流量が5〜5000mL/min/m2の範囲において、防燃効果を発現するのに充分な流速で請求項1に記載のガス組成物を流すことを特徴とする請求項記載の溶融マグネシウム/マグネシウム合金の燃焼を防止する方法。
  4. キャリアガス中の保護ガス濃度が0.005〜5体積%および/または溶湯単位面積あたりの保護ガス流量が5〜5000mL/min/m2の範囲において、溶湯開放時に180秒以上防燃効果を発現するのに充分な流速で請求項1に記載のガス組成物を流すことを特徴とする請求項記載の溶融マグネシウム/マグネシウム合金の燃焼を防止する方法。
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