JP5067646B2 - 鉄道用led点滅発光機の携帯形光量判定装置 - Google Patents

鉄道用led点滅発光機の携帯形光量判定装置 Download PDF

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Description

本発明は、発光ダイオード(Light mitting Diode:「LED」と略す)の点滅光により非常事態を報知する鉄道用LED点滅発光機の性能のチェックをすることができるものであって、特に携帯性に優れた、鉄道用LED点滅発光機の光量判定装置に関する。
鉄道で、踏切り遮断時に線路に人が立ち入ったり、踏切りから、自動車、自転車等が出られなくなる等の非常事態が発生することがある。かかるとき、一早く走行中の列車を停止させるべく運転手、駅員等の鉄道関係者に非常事態発生を報知しなければならない。
その報知手段に、LED点滅発光機があり、代表的には、図6に示される点滅形特殊信号発光機1が従来より鉄道分野で普及している。かかる点滅形特殊信号発光機1は、線路脇、踏切周辺等に配置され、非常事態の際に非常スイッチが押されるとON状態になり、点滅形特殊信号発光機1の赤色LEDアレイ5の赤色LEDが点滅し、鉄道関係者に非常事態発生を報知する。
点滅形特殊信号発光機1について、図6を用いてさらに簡単に説明する。同図(a)、(b)、(c)は、正面図、側面図、水平断面図である。
点滅形特殊信号発光機1は、赤色LEDを点滅させる赤色LEDアレイ5付き基板3Aと、赤色LEDアレイ5付き基板3Aの周囲を覆って保護しかつ赤色LEDの赤色点滅光を透過させる透明樹脂製筒2と、透明樹脂製筒2の上部開口に蓋をする円錐状のキャップ4とを含む。通常、点滅形特殊信号発光機1の赤色点滅光の光量もしくは輝度は、運転手が非常事態を早めに察知できるように80m程度の遠方から視認可能に設定されている。
特開2003−182576号公報 特開2001−111781号公報 特開2005−72767号公報
ところで、赤色LEDアレイ5のLEDは本来長寿命なデバイスであるが、熱呼吸、電極部金属の腐食、封止樹脂の劣化その他の経年変化により、徐々に光量が低下する。
また、透明樹脂筒2には、列車の車輪やレールからの鉄粉、或いは砂利、油等が、透明樹脂製筒2の外面に向かって飛散、衝突することがある。それにより透明樹脂製筒2の樹脂(アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等)が損傷するため、透明樹脂筒2の光透過度が徐々に低下して視認性が劣化し、やがて信号発光機としての機能を果たし得なくなる。以上の理由から、ある時機に赤色LED5又は透明樹脂製円筒2を交換する必要性が生じる。
一方、鉄道分野では、慣例的に、例えば5年ごとに赤色LED5アレイを備えた基板3Aや透明樹脂製円筒2をそっくり交換するという作業標準に頼っている実情がある(特許文献1、段落[0009]、[0010]参照)。ところが、これでは、未だ寿命が残存しているのにもかかわらず赤色LEDアレイ5、透明樹脂製円筒2を交換することにもなりかねず、無用な作業コスト、部品コストを招来する。
発明者らは、赤色LED5アレイ5及び透明樹脂製円筒2の真の寿命を、駅員、安全・保安管理者等の鉄道関係者や測定作業者が、光学的判定結果に基づき、赤色LED5アレイを備えた基板3A及び/又は透明樹脂製円筒2の交換時機を判定可能な、点滅形特殊信号発光機1の簡便な携帯形光量判定装置(性能チェックツール)が、鉄道分野に存在していない現状に着目した。
他分野では、装置内に備わるLEDの寿命を判定するものがある(特許文献2、3参照)が、これらは、優れた携帯性をもって、LED点滅光が透過する光透過部材からの光量を簡便に判定する性能チェックツールを指向するものではない。
以上を鑑み、本発明は、鉄道用LED点滅発光機の赤色LED及び/又は透明樹脂製円筒の寿命・交換時期を、簡便に、鉄道用LED点滅発光機からの光量から判定できる携帯形光量判定装置を提供することを目的とする。
(発明の態様)
以下、本発明の態様を示し、それらについて説明する。なお、(1)及び(2)項が、請求項1及び2にそれぞれ対応する。
(1)鉄道用LED点滅発光機の発光面に外光を遮りながら当接できる開口と、光量判定部を含む底部と、筒状壁部とからなるフード状の筐体を具備し、前記開口を前記発光面に当てがいながら前記鉄道用LED点滅発光機の発光光量を判定する鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置であって、前記光量判定部は、前記鉄道用LED点滅発光機の赤色LEDアレイから出射される赤色点滅光を受光するカラーイメージセンサと、前記赤色点滅光の一定期間の光量を求める光量演算手段と、前記光量と大小2つの閾値とを比較し、小、中、大の光量レベルのいずれかに属するかについて判定する比較判定手段と、前記光量レベルに対応して赤色、黄色又は緑色のLEDのいずれかを発光させるLED表示手段と、を含んでおり、さらに、前記筐体の下面に、測定作業者が視認可能な前記LED表示手段を配置すると共に、測定作業者が把持する伸縮自在な棒部材を固着した、ことを特徴とする鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置。
「鉄道用LED点滅発光機」は、代表的には、点滅形特殊信号発光機である。なお、点滅するものではないが、回転形特殊信号発光機も、多角形の頂点付近にある複数箇所うち一つの円形発光部に着目して光量を判定するように本発明に係る携帯形光量判定装置を設定すれば、点滅形特殊信号発光機のLEDが点滅発光しているかのように同様に測定できる。
「フード状の筐体」は、鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置の中枢を成す構成要素であって、光量判定対象が点滅形特殊信号発光機である場合には、カメラレンズに装着されるフードのような使用態様で外光を遮ることができるように透明樹脂製円筒の外面に沿った壁端部を備えている。
この「フード状の筐体」に、「LED表示手段」の赤黄緑色のLEDが、測定作業者に視認可能なように配置され、「光量判定部」による光量の小中大の判定結果に応じて、それぞれ赤黄緑色のLEDに必要な電流・電圧が印加され、測定作業者に「鉄道用LED点滅発光機」に備わる赤色LEDの光量や透明樹脂製円筒の劣化具合を知らせることができる。
本項において、「フード状の筐体」は、カメラ撮影のとき、カメラ底部に螺合されて使用される一脚形の「伸縮自在な棒部材」に固着されることで、点滅形特殊発光機の長さ、高さを問わず、測定作業者は、当該筐体の開口側を点滅形特殊発光機の透明樹脂製筒の外面に当接させて、その光量を判定することができる。
(2)鉄道用LED点滅発光機の発光面に外光を遮りながら当接できる開口と、光量判定部を含む底部と、筒状壁部とからなるフード状の筐体を具備し、前記開口を前記発光面に当てがいながら前記鉄道用LED点滅発光機の発光光量を判定する鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置であって、前記光量判定部は、前記鉄道用LED点滅発光機の赤色LEDアレイから出射される赤色点滅光を受光するカラーイメージセンサと、前記赤色点滅光の一定期間の光量を求める光量演算手段と、前記光量と大小2つの閾値とを比較し、小、中、大の光量レベルのいずれかに属するかについて判定する比較判定手段と、前記光量レベルに対応して赤色、黄色又は緑色のLEDのいずれかを発光させるLED表示手段と、を含んでおり、また、前記LED表示手段は前記筐体の下面に配置されており、さらに、前記鉄道用LED点滅発光機の上部円錐頂点に円形開口を嵌合可能な開口付き上部プレートと、前記鉄道用LED点滅発光機の下部の円周部に切欠き部を差し込むことが可能なU字状切欠き部付き下部プレートと、前記上部及び下部プレートに対して垂直方向に形成され、上部及び下部プレートを橋渡しするブリッジ部からなるU字状固定具を備え、 前記ブリッジ部の中央に前記筐体を固着、一体化して、前記U字状固定具によって前記筐体の前記開口を前記赤色LEDアレイの中央に向けて位置決め可能としたことを特徴とする鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置。
本項によれば、「フード状の筐体」を、点滅形特殊信号発光機の透明樹脂製筒に対して、強固に、赤色LEDアレイの赤色点滅光の平均的な出射位置である中央に位置決め固定することができ、列車通過に起因する地面の振動、地震、強風等が発生するような厳しい環境下であっても、安定した状態で、赤色点滅光の光量の判定を行うことができる。また、本項によれば、U字状固定具の円形開口を、点滅形特殊信号発光機の頂部にある円錐状キャップの端部に嵌合し、かつ、同固定具の切欠き部を同発光機の底部にある円筒状突起部に嵌合するようにして、簡単かつ強固に「フード状の筐体」を点滅形特殊信号発光機に装着することができ、本項による態様であっても、その携帯性を発揮することができる。なお、U字状固定具は、可撓性のある弾力性材料からなることが望ましい。
本発明によれば、点滅形特殊信号発光機に代表される鉄道用のLED点滅発光機の、赤色LED及び/又は透明樹脂製円筒の寿命を簡便に鉄道現場で測定作業者が判定することができ、かつ、測定作業者は、赤色LED及び透明樹脂製円筒の寿命・交換時期を明確に把握することができる。そのため、例えば、本発明に係る装置を日常の定期点検で用い、鉄道用LED点滅発光機の動作を常時維持することができ、非常事態がいつ起きても鉄道用LED点滅発光機の報知を信頼することができる。また、鉄道用LED点滅発光機の真の寿命を把握することができるため、鉄道用LED点滅発光機の、LEDアレイ基板、及び/又は、透明樹脂製筒の交換が好適時機に行われ、作業コスト、部品交換コストを削減することができる。
本発明に係る鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置の基本構成を概 略的に示すブロック図である。 本発明に係る鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置を用いて当該光 量を判定する場合にあって、鉄道用LED点滅発光機に携帯形光量判定装置を当接させた概略水平断面図である。 本発明に係る鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置の基本動作を概 略的に示すフロー図である。 任意に当接する携帯形光量判定装置を用いて、点滅形特殊信号発光機の寿命 判定をする第1実施例に係る態様を示す概略斜視図である。 固定して当接する携帯形光量判定装置を用いて、点滅形特殊信号発光機の寿 命判定をする第2実施例に係る態様を示す概略斜視図である。 鉄道用LED点滅発光機の代表例である、点滅形特殊信号発光機の(a)正 面図、(b)側面図、及び(c)水平断面図である。
以下、本発明の実施の形態(「本実施形態」という)を、図1に示す構成図及び図2に示すフロー図を参照しながら説明する。
図1は、鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置10の基本構成を概略的に示すブロック図である。図1から分かるように、携帯形光量判定装置10は、CPU(中央処理装置)12、カラーイメージセンサ13、赤色波長外除去フィルター14、点滅同期・受光処理手段15、光量演算手段16、比較・寿命判定手段17、赤黄緑LED表示部18、及びI/Oポート19を含む。この携帯形光量判定装置10は、遮光用フードHの底部Hbに配置されている。
これらの構成要素は、バス(データバス、アドレスバス)11に接続され、適宜、必要なデータ、情報、命令信号等が相互に伝送・授受可能とされている。供給電源は、図示しないが携帯性および収納性に優れた略直方体形状の006Pタイプの電池を使用することが望ましい。
CPU12は、以下の各手段、各構成要素間に、携帯形光量判定装置10の各構成要素に必要な命令を出力し、データ信号の送受信を行ったり、必要な演算処理、一時記憶格納処理等を実行する中央処理装置である。
カラーイメージセンサ13は、点滅形特殊信号発光機1からの点滅光を受光しカラー画像を取得するCCD(Charge Coupled Device)である。
次に光量判定のフローを図3により説明する。
本実施形態では、LED点滅光の発色光は赤色であるため、カラーイメージセンサ13は、主に赤色光を受光する。ただし、外光をなるべく遮光するため、カラーイメージセンサ13の受光部以外を、フード状の遮光用フードHで覆うようにする(ステップS1)。
赤色波長外除去フィルター14は、遮光用フードHでは遮ることができない外光が赤色光と共にカラーイメージセンサ13の受光面に入射する場合に、赤色波長以外の光を除去し、赤色光のみを受光、取得できるようにする光フィルターである。
点滅同期・受光処理手段15は、CPU12のクロック周波数やタイマ機能に基づくタイミングチャート(時間軸)に沿って、カラーイメージセンサ13及び赤色波長外除去フィルター14を通過した一定期間の赤色点滅光の光量を取得する(ステップS2)。
光量演算手段16は、点滅同期・受光処理手段15によって取得された光量を上記一定周期で割り算して、単位時間当たりの光量を得る演算部である。
比較・寿命判定手段17は、光量演算手段16で得られた単位時間当たりの光量と、下記に説明する2つの閾値とを比較し(ステップS4)、赤色LEDアレイ3の光量を判定する比較判定部である(ステップS5)。
2つの閾値は、まず、赤色LEDアレイ3からの点滅光が、透明樹脂製円筒2を透過した初期の劣化していない状態の光量(単位時間当たり)を最大値とし、また、0から最大値までの範囲のいずれか2点の値(ここでは、V1、V2)を定義する。
さらに、2点における閾値を決める方法は、例えば、以下のようにする。
初期状態(新品)の鉄道用LED点滅発光機を定格電圧にて発光させたとき、その単位時間当たりの光量を最大値とする。さらに、上記定格電圧の75%にあたる電圧にて発光させたとき、その単位時間当たりの光量をV2と定め、かつ、上記定格電圧の50%にあたる電圧にて発光させたとき、その単位時間当たりの光量をV1と定める。
このようにして閾値2つを定義すると、当該範囲を、0からV1、V1からV2、V2から最大値の、三領域に分けることができる。三領域は、赤色LEDアレイ3からの点滅光からの光量の小、中、大の大きさ順に相当する。そのため、三領域は、赤色LEDアレイ3及び/又は透明樹脂製円筒2に関し、寿命が尽きたことを示す第1領域、寿命が近いうちに尽きつつあることを示す第2領域、及び交換時期がまだ寿命がまだ残存していることを示す第3領域を指す。このようにして、携帯形光量判定装置10を、鉄道用LED点滅発光機としての点滅形特殊信号発光機1の、寿命を判定する携帯機器、性能チェックツールとして用いることができる(図4、5の参照符号100、101参照)。
なお、光量が閾値V1、V2と等しい若しくは略等しい場合には、安全性を鑑み、赤色LEDアレイ3及び/又は透明樹脂製円筒2は早めに交換した方が望ましいため、光量と閾値V1が等しいときは赤LEDを表示し、光量と閾値V2が等しいときは黄LEDを表示するように設定しておくことが好ましい。
赤色LEDアレイ3及び/又は透明樹脂製円筒2の交換は以下のようにする
赤色LEDアレイ3は、図6(a)、(b)に示されるように、鉛直方向に沿って長辺を持つ縦長の長方形状の基板3Aの片面(発光面側)に配置されており、さらに、赤色LED5の脱落防止、防水等のために赤色LEDアレイ3全体が透明樹脂で被覆され、基板3Aと一体化されている。そのため、赤色LEDアレイ3が寿命と判定されたときには、赤色LED5を個々に交換するのではなく、赤色LEDアレイ3と一体化された長方形基板3A全体を交換する。
透明樹脂製円筒2は、図2及び図6(C)に示されるように、赤色LEDアレイと一体化した基板3A全体を一定間隔を保ち覆っている。よって、透明樹脂製円筒2は、キャップ4を取り外した後、上方へ引き抜くように取り外し、新たなものを、基板3Aに衝突しないように上方から下方に向けて嵌合させて交換する。
携帯形光量判定装置10によって、赤黄緑LED表示部18の赤色LEDが表示され、点滅形特殊信号発光機1が寿命と判定された場合は、赤色LEDアレイ及び透明樹脂製円筒2のどちらを先に交換すべきか又は同時交換すべきかについてその都度判断する。例えば、列車の車輪とレールが擦れ合うことで発生する鉄粉、レール下、周辺にある砂利、石等の自然物、列車からの油、粉塵等が、透明樹脂製円筒2に飛散、衝突する頻度が高い環境では、透明樹脂製円筒2が汚れ易く傷が付き易いと考えられる。透明樹脂製円筒2に汚れが付着している場合は清掃して汚れ除去をすればよいが、視認性を低下させる強固な汚れや深い傷が付いてる場合は透明樹脂製円筒2をそっくり新しいものに交換する。
赤色LEDアレイ3の方を交換すべきか否かの判断には、透明樹脂円筒2の新品のものに一時的に交換するか、或いは、透明樹脂円筒2を装着しないで、同様に携帯形光量判定装置10を使用して光量判定を行う。例えば、赤黄緑LED表示部18の赤色LEDが表示される場合は、赤色LEDアレイ3の寿命であると判断し、赤色LEDアレイ3を交換する。赤色LEDアレイ3は、上述したように、基板3Aと一体化しているため、キャップ4を外し、赤色LEDアレイ3を形成した基板3A全体をそっくり新しいものと交換する。一方、赤黄緑LED表示部18の緑色LEDが表示される場合は、透明樹脂円筒2の寿命がまだ残存しており、赤色LEDアレイ3の交換の必要はないと判断される。
さらに、図示しないが、鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置10に一定容量の記憶装置を備えるようにしてもよい。この記憶装置に、判定結果、寿命判定時の光量、寿命期間、鉄道用LED点滅発光機の設置場所(地域)、列車通過時の、湿度、気温、時刻等のデータを記憶させ、該データを閾値V1、V2の再設定のときの参考データとして使用したり、或いは、赤色LEDアレイ3の性能向上、透明樹脂製円筒2の材質改良等のデータに活用することができる。記憶装置は、鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置10の軽量化、携帯性、省電力化を鑑みると、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカード(登録商標)等の軽薄短小型のものを用いることが望ましい。
また、図1に示すI/Oポート19は、携帯形光量判定装置10と図示しないPC(Personal Computer)との間のインターフェースとして用いることができ、携帯形光量判定装置10とPCとの間で種々のデータの伝送が可能となる。
そして、データベース処理ソフトウエアを予めインストールし、PC内のハードディスクドライブ、SDHC(SD High Capacity)等の記憶装置(不図示)に、取得した情報、データを記憶、格納する。
I/Oポート19を介して、無線LANやBLUE TOOTH(登録商標)のような無線手段(不図示)や、LANケーブルのような有線手段(不図示)を介して、携帯形光量判定装置10とPCとを接続するようにすることもできる。
データベース処理ソフトウエアは、例えばマイクロソフト(登録商標)社のエクセル(登録商標)やアクセス(登録商標)を使用してもよい。かかるデータベース処理ソフトウエアを使用すれば、鉄道用LED点滅発光機の光量の経時変化や、その寿命と種々のデータとの関係をグラフ化して視覚化したり、大容量のデータを統計処理してデータの相関関係等を分析することができる。得られたグラフや分析結果は、携帯形光量判定装置10の閾値V1、V2の最適化、同装置10のさらなる改良、研究開発に資することになる。
点滅形点滅形特殊信号発光機1(鉄道用LED点滅発光機)の、携帯形光量判定装置10(図1)の第1実施例及び第2実施例を以下説明する。なお、両実施例に係る当該装置を、それぞれ、任意に当接する型の光量判定装置100、固定して当接する型の光量判定装置101とする。
[第1実施例]
図4は、光量判定装置100の使用形態を示す概略斜視図である。図4に示されるように、光量判定装置100は、点滅形特殊信号発光機1の透明樹脂製筒2の外面にフード状の遮光用フードHの筒状壁部Hwの端部を当接させながら、点滅形特殊信号発光機1から出射する赤色点滅光の光量を判定する。
光量判定装置100は、図4に示されるように、カメラ撮影に用いられる一脚状の伸縮可能棒状部材100Bの端部に、遮光用フードHを固定しており、光量判定箇所が高い所に有る場合にも対応できる。遮光用フードHは、上記実施形態で説明したものを用い、測定作業者に対し視認性に優れた位置、すなわち、遮光用フードHの下面(地上面に対向する面)に赤黄緑LED表示部18を配置する。
第1実施例に係る光量判定装置100によれば、遮光フードHの筒状壁部Hwの端部を点滅形特殊信号発光機1の透明樹脂製筒2の円筒外側面の上部から下部のいずれかの場所に当てがいながら、点滅形特殊信号発光機1から出射される赤色点滅光の光量又は透明樹脂製円筒の劣化、ひいては、点滅形特殊信号発光機1の寿命を簡便に判定することができる。また、点滅形特殊信号発光機1の寸法がどのような高さ、長さであっても簡便に光量判定、寿命判定を行うことができる。
[第2実施例]
図5は、光量判定装置101の概略斜視図である。
図5に示されるように、光量判定装置101は、点滅形特殊信号発光機1の透明樹脂製筒2の外周面の中央の高さに位置決めされるように、位置決め固定具101Fに、遮光用フードHを固着・一体化して、常時一定位置における、当該光量、寿命を判定する。
図5に示されるように、位置決め固定具101Fは、点滅形特殊信号発光機1の円錐状のキャップの頂部4を嵌入できる円形状の開口101Gを備えた上フラット部102と、点滅形特殊信号発光機1の円周状の下部に嵌合できるU字状の切欠き部101Uを下フラット部103とし、上下フラット部102、103に対して垂直に橋渡しし、透明樹脂製筒2の外面の長尺方向に沿って配置される長尺ブリッジ部101Fと、によって構成される。長尺ブリッジ部101Fの中央に、遮光フードHを、遮光フードHの筒状壁部Hwの端部が透明樹脂製筒2の外周面に密着して位置決め、配置する(図2参照)。
第2実施例においても、測定作業者の視認性が良い位置、例えば、遮光フードHの下面(地上面に対向する面)又は横面に赤黄緑LED表示部18を配置することが望ましい。
第2実施例によれば、点滅形特殊信号発光機1の中央に遮光フードHの位置が常に固定されるため、列車による振動や地震発生時、或いは強風時のような厳しい測定環境下においても、常時安定して当該光量の判定が可能となる。すなわち、厳しい測定環境下で、測定作業者の手や腕(図4;参照符号M)の揺れに起因した判定誤差が生じることがない。
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者によって本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、本願明細書では、鉄道用LED点滅発光機1を点滅形特殊信号発光機に代表例として説明したが、本発明に係る装置によって寿命判定が可能な鉄道用LED点滅発光機は、これに限られるものではない。
本発明は、例えば、光量判定対象の代表例を点滅形特殊信号発光機1用としたが、回転形特殊信号発光機用にも適用できる。回転形特殊信号発光機の複数の円形信号が通過する所定箇所に本装置を位置決めして配置すれば、回転周期毎に点滅する発光光量の判定装置とみなすことができる。かかる場合、外光を遮ることがやや難くなるが、それは、別途、外光の遮光フィルターを好適に補完すればよい。
透明樹脂製円筒2が、円筒状のものではなく、断面矩形状、断面楕円状等、他の形状の透明樹脂製の場合、遮光フードHが断面矩形状、断面楕円状の外周面に沿って密に接触するような端面を備えるようにする。
また、点滅形特殊信号発光機1の点滅光用LEDは代表的な非常事態を表すカラー、赤色を発するものであるが、他の色のLEDを、その代わりに使用することもできる。そのときは、赤色波長以外除去フィルター14の代わりに当該他の色の波長以外を除去するフィルターを使用すればよい。
また、閾値V1、V2を2つ定義したが、閾値を3つ以上定義して、光量判定レベル若しくは寿命判定レベルをさらに細分化することもできる。この場合には、赤、黄、緑以外の色のLEDをさらに追加するか、白色LEDの封止樹脂(透明ハウジング)の上から3つ以上に色分けされるように、光透過性のカラーキャップを被せればよい。
1:鉄道用LED点滅発光機(点滅形特殊信号発光機)、H:筐体、Hb:底部、H:筒状壁部、:赤色LEDアレイ、13:カラーイメージセンサ、16:光量演算手段、17:比較・寿命判定手段、18:LED表示手段、100、101:携帯形光量判定装置。

Claims (2)

  1. 鉄道用LED点滅発光機の発光面に外光を遮りながら当接できる開口と、光量判定部を含む底部と、筒状壁部とからなるフード状の筐体を具備し、前記開口を前記発光面に当てがいながら前記鉄道用LED点滅発光機の発光光量を判定する鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置であって、前記光量判定部は、前記鉄道用LED点滅発光機の赤色LEDアレイから出射される赤色点滅光を受光するカラーイメージセンサと、前記赤色点滅光の一定期間の光量を求める光量演算手段と、前記光量と大小2つの閾値とを比較し、小、中、大の光量レベルのいずれかに属するかについて判定する比較判定手段と、前記光量レベルに対応して赤色、黄色又は緑色のLEDのいずれかを発光させるLED表示手段と、を含んでおり、さらに、前記筐体の下面に、測定作業者が視認可能な前記LED表示手段を配置すると共に、測定作業者が把持する伸縮自在な棒部材を固着した、ことを特徴とする鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置。
  2. 鉄道用LED点滅発光機の発光面に外光を遮りながら当接できる開口と、光量判定部を含む底部と、筒状壁部とからなるフード状の筐体を具備し、前記開口を前記発光面に当てがいながら前記鉄道用LED点滅発光機の発光光量を判定する鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置であって、前記光量判定部は、前記鉄道用LED点滅発光機の赤色LEDアレイから出射される赤色点滅光を受光するカラーイメージセンサと、前記赤色点滅光の一定期間の光量を求める光量演算手段と、前記光量と大小2つの閾値とを比較し、小、中、大の光量レベルのいずれかに属するかについて判定する比較判定手段と、前記光量レベルに対応して赤色、黄色又は緑色のLEDのいずれかを発光させるLED表示手段と、を含んでおり、また、前記LED表示手段は前記筐体の下面に配置されており、さらに、 前記鉄道用LED点滅発光機の上部円錐頂点に円形開口を嵌合可能な開口付き上部プレートと、前記鉄道用LED点滅発光機の下部の円周部に切欠き部を差し込むことが可能なU字状切欠き部付き下部プレートと、前記上部及び下部プレートに対して垂直方向に形成され、上部及び下部プレートを橋渡しするブリッジ部からなるU字状固定具を備え、前記ブリッジ部の中央に前記筐体を固着、一体化して、前記U字状固定具によって前記筐体の前記開口を前記赤色LEDアレイの中央に向けて位置決め可能としたことを特徴とする鉄道用LED点滅発光機の携帯形光量判定装置。
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