JP5066233B2 - 画像診断処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線コンピュータ断層撮影装置、X線診断装置、磁気共鳴診断装置、あるいは超音波診断装置などの診断モダリティを用いて収集された3次元画像から結節状異常または瘤状異常のような解剖学的異常についての診断処理を行う画像診断処理装置に関する。
現在、わが国で肺癌は悪性腫瘍死の第一位を占めると共に増加の一途を辿っており、喫煙対策による予防と並んで早期発見への社会的な要請が強い。わが国の各自治体では胸部単純X線写真と喀痰細胞診による肺癌検診が施行されているが、1998年に出された旧厚生省の「癌検診有効性評価に関する研究班」の報告では、現行の肺癌検診では効果があるとしても小さいと結論されている。X線コンピュータ断層撮影法(以下、CTと記す)では胸部単純X線写真よりも容易に肺野型肺癌を発見できるが、ヘリカルスキャン方式のCTが現れた1990年以前は撮像時間が長く検診に使用できなかった。しかしヘリカルCTが登場して間もなく被曝を低減するために比較的低いX線管電流で撮像する方法(以下、低線量ヘリカルCTと記す)が開発され、これを用いた肺癌検診のパイロット研究がわが国および米国で行われた。その結果、低線量ヘリカルCTが胸部単純X線写真を大きく上回る肺癌検出率を有することが実証されている。
一方、ヘリカルCTの撮像に要する時間は1998年以降のCT検出器の多列化によって短縮され続けており、最新の多検出器列ヘリカルCTではほぼ等方的な1mm未満の解像度で肺全体を10秒未満で撮像可能である。このようなCTの技術革新は肺癌をより小さな段階で発見できる可能性を拓いているが、多検出器列ヘリカルCTは1回のスキャン当り数百枚の画像を生成するため、読影に要する負担が著しく増大するという問題も招いている。
上記の背景より、低線量ヘリカルCTが肺癌検診の方法として確立されるためには、肺癌の見落としを防ぐためのコンピュータによる読影支援診断システム(Computer Assisted Diagnosis)(以下、CADと記す)が必要であることが広く認識されている。小さな肺野型肺癌はCT画像上で結節状異常として現れるため、このような異常の自動的検出(以下、CT肺結節自動検出と記す)は極めて重要なテーマであり、1990年代より様々な研究が行われてきた(例えば、非特許文献1を参照)。
David S. Paik,ほか7名,「Surface Normal Overlap: A Computer-Aided Detection Algorithm With Application to Colonic Polyps and Lung Nodules in Helical CT」,IEEE TRANSACTIONS ON MEDICAL IMAGING, VOL.23, NO.6,2004年6月,p.661-675
CT肺結節自動検出に対しては、何らかの方法で結節の候補となる領域(以下、結節候補領域と記す)を抽出し、この結節候補領域を特徴付ける複数の特徴量を求め、これら特徴量に基づいて結節候補領域が結節であるか否かを判定するというアプローチがとられる。しかしながら、結節は肺血管の一部と特徴が類似するため、結節候補領域を特徴付ける特徴量からでは、結節と肺血管とが的確に区別できないことがあった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、被検体の内部を表す画像に含まれる異常候補領域が結節のような解剖学的異常であるか否かを高精度に判定することを可能とすることにある。
一態様による画像診断処理装置は、被検体の内部を表す画像に含まれる異常候補領域と重なるかあるいは連続する構造に相当する周辺領域を特定する第1の手段と、前記異常候補領域と前記周辺領域とを通る線分を前記周辺領域を3次元的に探索する方向を示す観察線として求める第2の手段と、前記異常候補領域内で前記観察線上に位置する複数の観察点のそれぞれで第1の特徴量を求めるとともに前記周辺領域内で前記観察線上に位置する複数の観察点のそれぞれで第2の特徴量を求める第3の手段と、前記複数の観察点のそれぞれにおける第1および第2の特徴量に基づいて、前記異常候補領域が解剖学的異常領域であるか否かを判定する第4の手段とを備える。
本発明によれば、被検体の内部を表す画像に含まれる異常候補領域が結節のような解剖学的異常であるか否かを高精度に判定することが可能となる。
画像診断処理装置が適用されたコンピュータ支援画像診断処理装置の構成を示す図。 図1に示すコンピュータ支援画像診断処理装置における結節検出のための処理の概略を示すフローチャート。 図1に示すマルチスライスCTで取得された3次元画像データが表す画像およびこの画像から分割された前景部の画像を示す図。 楕円体モデルの生成処理を説明する図。 ペナルティ画像の合成過程について説明する図。 楕円体モデルの変形処理を説明する図。 変形完了後の楕円体モデルとこの楕円体モデルにより特定される結節候補領域とを示す図。 拡張結節候補領域の特定について説明する図。 探索基準点を生成するための処理を説明する図。 図1中の判定部が逓減度を計算するための処理のフローチャート。 拡張結節候補領域の探索の様子を示す図。 拡張結節候補領域の探索の様子を示す図。 拡張結節候補領域の探索の様子を示す図。 拡張結節候補領域の探索の様子を示す図。 第3の終了条件について説明する図。 第4の終了条件について説明する図。 本発明の画像診断処理装置が適用されたコンピュータ支援画像診断処理装置の構成を示す図。 図17に示すコンピュータ支援画像診断処理装置における結節検出のための処理の概略を示すフローチャート。 占有率変化度について説明する図。 面積逓減度を参考に結節候補領域が結節であるか否かを判定する処理を説明する図。 面積逓減度を参考に結節候補領域が結節であるか否かを判定する処理を説明する図。 ボクセル値の割り当ての変形例を示す図。 前景占有率の計算対象領域の変形例である楕円体殻を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の画像診断処理装置が適用されたコンピュータ支援画像診断処理装置1の構成を示す図である。
この図1に示すコンピュータ支援画像診断処理装置1は、マルチスライスCT2により取得された3次元画像データを処理対象とする。コンピュータ支援画像診断処理装置1は、図1に示すように、結節候補領域特定部11、拡張結節候補領域特定部12および判定部13を含む。
このコンピュータ支援画像診断処理装置1は、例えば汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることができる。そして結節候補領域特定部11、拡張結節候補領域特定部12および判定部13は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサに画像診断処理プログラムを実行させることにより実現することができる。このときにコンピュータ支援画像診断処理装置1は、上記の画像診断処理プログラムが上記のコンピュータ装置に予めインストールされて実現されても良いし、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して上記の画像診断処理プログラムを配布し、この画像診断処理プログラムを上記のコンピュータ装置に適宜インストールして実現されても良い。なお、上記の各部は、その一部または全てをロジック回路などのハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各部のそれぞれは、ハードウェアとソフトウェア制御とを組み合わせて実現することも可能である。
結節候補領域特定部11は、3次元画像データが表す画像中で、結節であり得る領域(以下、結節候補領域と記す)を特定する。拡張結節候補領域特定部12は、3次元画像データが表す画像中で、上記の結節候補領域とそれに連続する周辺領域とからなる領域(以下、拡張結節候補領域と記す)を特定する。判定部13は、結節候補領域および周辺領域のそれぞれの特徴量に基づいて結節候補領域が結節であるか否かを判定する。
次に以上のように構成されたコンピュータ支援画像診断処理装置1の動作について説明する。
図2はコンピュータ支援画像診断処理装置1における結節検出のための処理の概略を示すフローチャートである。このフローチャートに示されるステップのうち、ステップSa1乃至ステップSa6は結節候補領域特定部11により、ステップSa7は拡張結節候補領域特定部12により、そしてステップSa8乃至ステップSa10は判定部13による処理である。
まず、診断対象となる被検体の肺を含む胸部全体をマルチスライスCT2によって撮影する。
ステップSa1において結節候補領域特定部11は、上記の撮影によりマルチスライスCT2で取得された3次元画像データを入力する。
ステップSa2において結節候補領域特定部11は、上記の3次元画像データから肺に相当する領域を分割する。この処理には、例えば既存の方法(Hu S, Hoffman EA, Reinhardt JM. Automatic lung segmentation for accurate quantitation of volumetric X-ray CT images. IEEE Trans Med Imaging 2001; 20:490-498)を利用可能である。
ステップSa3において結節候補領域特定部11は、ステップSa2で得た肺領域を、肺血管と結節とにおよそ相当する前景部とそれ以外の背景部とに二分する。この処理には、例えば既存の適応的閾値処理(Manay S, Yezzi A. Antigeometric diffusion for adaptive thresholding and fast segmentation. IEEE Trans Image Processing 2003; 12:1310-1323)を適用可能である。図3(a)はマルチスライスCT2で取得された3次元画像データが表す画像を示す図である。図3(b)は図3(a)から分割された前景部の画像を示す図である。なお、図3(a)における円内に結節が存在している。また図3(b)は、黒地範囲が肺領域に相当し、この肺領域の中の白抜き領域が肺領域前景部を表す。
ステップSa4において結節候補領域特定部11は、結節候補領域の中心となり得る仮中心を決定する。まず結節候補領域特定部11は、前景部に属する各ボクセルの値を、各ボクセルから背景部に属するボクセルへの最短距離に応じた値に変換する。例えば図4(a)に示すような形状の前景部が含まれる領域に着目すると、図4(b)に示すボクセルB1は、前景部に属する。そして背景部に属し、かつボクセルB1に最も近いのは、ボクセルB2,B3である。ボクセルB1とボクセルB2,B3との距離(中心点間の距離)は、2ボクセル分である。そこでボクセルB1の値を、図4(b)に示すように「2」とする。この結果図4(b)に示すように、基本的には前景部の内部に行くほど大きな値を有する画像へと変換される。そして結節候補領域特定部11は、この距離変換後の値が極大となる点を、上記の仮中心として決定する。最大の値を持つボクセルが1つのみの場合、仮中心はこのボクセルのボクセル点となる。最大の値を持つボクセルが2つ以上有る場合には、仮中心はこれらのボクセルのボクセル点の重心位置となる。例えば図4(b)では、ボクセルB1とボクセルB4とがともに最大の値を持つから、これらボクセルB1,B4のボクセル点の重心(中間点)Pを仮中心とする。なお通常は、肺領域の画像中に結節であり得る前景部領域が複数存在する。結節候補領域特定部11は、これらの複数の領域についてそれぞれ仮中心を決定する。
以降の処理は、上記の複数の仮中心のそれぞれについて行われるが、それらは同様な処理であるので、以下では1つの仮中心についての処理のみを説明する。
ステップSa5において結節候補領域特定部11は、上記の仮中心を内在する楕円体モデルを生成する。具体的には、結節候補領域特定部11はまず、上記の仮中心を中心とし、距離変換後の極大値を半径とする球で初期化された楕円体モデルを用意する。図4(c)は、図4(b)のように決定された仮中心Pに対する楕円体モデルを示す図である。図4(c)では、楕円体モデルの断面を破線で示している。そして結節候補領域特定部11は、この楕円体モデルを、画像の有する情報に基づいて変形する。楕円体モデルの変形は、例えば既存の方法(Staib LH, Duncan JS. Model-based deformable surface finding for medical images. IEEE Trans Med Imaging 1996; 15:720-731)に準じて行うことができる。この方法は、一般の3次元画像におけるフーリエ曲面(楕円体は最も単純なフーリエ閉曲面である)の変形に関する。上記の方法による楕円体モデルの変形は、与えられた3次元画像の濃度勾配の大きさに負号をつけたものをペナルティ画像として、このペナルティ画像の値のフーリエ曲面上での積分を最小化するようになされる。ただしここでは、上記の方法の改良として、対象とする3次元画像とLoG(Laplacian-of-Gaussian)フィルタとの畳込みの絶対値に、対象とする3次元画像の濃度勾配の大きさに負号をつけたものを加算して得られる画像をペナルティ画像とする。LoGフィルタは、一種の二次微分を行うものである。一方、濃度勾配は、一次微分フィルタによって得られる。このため、ここで用いるペナルティ画像は、対象とする3次元画像の一次微分フィルタ処理結果と二次微分フィルタ処理結果とを合成したものと言える。
ペナルティ画像の合成過程について、図5を参照しながらさらに詳しく説明する。この合成過程を一次元的に例示するために、結節を貫通する直線に沿った濃度の変動がグラフG1のように表されるとする。なお、グラフG1における中央部の山が結節に相当する。グラフG2としてその形状を示すLoGフィルタを、グラフG1に畳込んだ結果およびその絶対値は、グラフG3およびG4のようになる。一方、グラフG1に示される濃度変動の勾配の大きさに負号をつけると、グラフG5が得られる。そして、グラフG4とグラフG5とを合成することにより、グラフG6が得られる。グラフG5とグラフG6とを比較すると、グラフG6は結節の境界に相当する位置でより明瞭な谷を有しており、ペナルティ値としての使用により適している。なお、図5における破線はゼロを表す基線である。
そして楕円体モデルの変形は例えば図6に示すように、ペナルティ画像におけるペナルティ値の谷に楕円体モデルが沿うように変形することで行われる。
ステップSa6において結節候補領域特定部11は、変形完了後の楕円体モデルに基づいて、距離変換を行っていない元の3次元画像データにおける結節候補領域を特定する。すなわち、結節候補領域特定部11は、変形完了後の楕円体モデル内に位置し、かつ肺領域前景部に属するボクセルの集合を結節候補領域として特定する。図7(a)は変形完了後の楕円体モデル101を結節とその近傍に当たる3次元画像データの一部分の半透過表示に重ねて表わした図である。図7(b)に示した構造は図3(a)に示した結節とその近傍における肺領域前景部であり、上記のようにして特定された結節候補領域102を比較的濃い色で示す。
なお後で参照するために、ここで結節候補領域の生成に使用された変形完了後の楕円体モデルを、当該結節候補領域の生成楕円体モデルと呼ぶことにする。
ステップSa7において拡張結節候補領域特定部12は、結節候補領域に対応する拡張結節候補領域を決定する。拡張結節候補領域は当該結節候補領域と重なるか、あるいは連続する構造に相当する領域である。
拡張結節候補領域の特定について、図8を参照しながら詳しく説明する。なお、拡張結節候補領域は3次元的に特定するが、ここでは説明の簡略化のために、過程を2次元的に例示する。
図8(a)はCT画像の小部分である。図8(b)はこのCT画像小部分における肺領域前景部を灰色で、背景部を白色で示すと共に、楕円を一つ示してある。この楕円が、当該結節候補領域の生成楕円体モデル101を例示するものとして説明を進める。従って図8(b)における円内の灰色の領域が結節候補領域102に相当する。
図8(c)は結節候補領域102を拡大して示す。図8(c)における黒丸は、結節候補領域102の重心102aである。図8(c)で、白い十字で標識されるボクセルは、結節候補領域102に属し、かつ当該結節候補領域102に属さないボクセルと隣接するものを示し、これらのボクセルから成る領域を当該結節候補領域102の内境界と定義する。黒い十字で標識されるボクセルは、結節候補領域102に属さず、かつ当該結節候補領域102に属するボクセルと隣接するものを示し、これらのボクセルから成る領域を当該結節候補領域102の外境界と定義する。また、当該結節候補領域102の内境界に属するボクセルの平均濃度を当該結節候補領域102の内境界濃度と定義する。同様に、当該結節候補領域102の外境界に属するボクセルの平均濃度を当該結節候補領域102の外境界濃度と定義する。結節候補領域102に対応する拡張結節候補領域は、内境界濃度と外境界濃度の加重平均(以後、平均境界濃度と記す)を閾値とする閾値処理を経て得られる。この閾値処理では、対象とする3次元画像において平均境界濃度以上の濃度を示しかつ肺領域内に位置するボクセルを「1」、そうでないボクセルを「0」とする3次元配列をまず生成する。この3次元配列における連結成分(値が「1」でありかつ互いに連結したボクセルの集合で、図8(d)の灰色で示した部分)のうち当該結節候補領域102と共有するボクセルを持つものを図8(e)に示すように当該結節候補領域102の拡張結節候補領域103と定義する。このように、拡張結節候補領域103は、結節候補領域102と、当該結節候補領域102に連続する周辺領域とからなる領域として特定される。なお、当該結節候補領域102の生成楕円体モデル101(再び図8(f)において楕円として例示してある)の外に位置するボクセルのうち生成楕円体モデル101内に位置するボクセルと隣接するものから成る領域と、拡張結節候補領域に共通する領域とを、拡張結節候補領域臨界部104(図8(f)の黒で示した部分)と定義する。
ステップSa8において判定部13は、拡張結節候補領域中の探索基準点を特定する。判定部13は、拡張結節候補領域臨界部104の連結成分と一対一に対応するように探索基準点を生成する。例えば図8(f)における向かって左側の連結成分に対しては、判定部13は以下のように探索基準点を生成する。判定部13は図9(a)に示すように、連結成分に属する各ボクセルに対し、結節候補領域102の重心102aから当該ボクセルに至るベクトル105(以下、遠心ベクトルと記す)の方向へ当該ボクセルを始点とする線分を伸長させ、その終点が拡張結節候補領域103の外に出れば伸長を止める。なお、この時にもし終点が肺領域内になければ、当該ボクセルは考慮の対象外とする。このようにして定めた線分を、遠心方向線分106と称する。判定部13は、図9(b)に示すように複数のボクセルのそれぞれに対して定められる複数の遠心方向線分106のうちで最も長いものを選択する。そして判定部13は、選択した遠心方向線分106の始点を与えるボクセルの位置を当該連結成分に対応する探索基準点107と定める。
ステップSa9において判定部13は、逓減度を計算する。図10は判定部13による逓減度計算の処理手順を示すフローチャートである。この処理の中で拡張結節候補領域の探索が行われるが、この探索における主な操作の様子を図11乃至図14に示す。なお図11,12は結節候補領域が結節に相当する場合を、図13,14は結節候補領域が肺血管に相当する場合をそれぞれ示す。
ステップSb1において判定部13は、拡張結節候補領域103について得られた探索基準点107の集合のうちに未選択の探索基準点107があるか否かを確認する。
未選択の探索基準点107があるならば判定部13は、ステップSb1からステップSb2へ進む。ステップSb2において判定部13は、上記の探索基準点107の集合のうちから未選択の1つの探索基準点107を選択する。
ステップSb3において判定部13は、上記の選択した探索基準点107に基づいて観察基準線および観察基準点を設定する。判定部13は、図11(a)に示すように、結節候補領域102の重心102aを始点とする有向線分を、選択した探索基準点107がその中点となるように設ける。そしてこの線分を観察基準線108と定義する。また判定部13は、重心102a上に観察基準点を設定する。なお観察基準点は固定的なものではなく、後述するように観察基準線の始点から終点の間を移動する。
ステップSb4において判定部13は、観察基準線108に直交し、かつ観察基準点を通る平面を観察平面109と定義する。この上で判定部13は、図11(b)に示すように観察平面内に当該結節候補領域の生成楕円体モデルと観察平面との交線で与えられる楕円で初期化された楕円モデルを設定する。次に判定部13は、ステップSa3で用いられたペナルティ画像の値の楕円モデル上での線積分が最小化するように楕円モデルを変形させる。そして判定部13は、観察平面109における拡張結節候補領域の断面のうち変形完了後の楕円モデルの内部にある部分の面積(以下、楕円モデル内拡張結節候補領域断面と記す)を計算する。図11(b)は変形完了後の楕円モデル110を示す。図11(c)は、図11(b)に含まれる楕円モデル内拡張結節候補領域断面111を示す。
ステップSb5において判定部13は、現在の観察基準点が観察基準線108の中点以前(探索基準点107以前)であるか否かを判断する。
現在の観察基準点が観察基準線108の中点以前であるならば判定部13は、ステップSb5からステップSb6へ進み、そうでないならばステップSb5からステップSb7へ進む。ステップSb6において判定部13は、上記のように計算した楕円モデル内拡張結節候補領域断面の面積を第1積算器に加える。ステップSb7において判定部13は、上記のように計算した楕円モデル内拡張結節候補領域断面の面積を第2積算器に加える。なお、第1積算器および第2積算器は、判定部13に含まれる。また第1積算器および第2積算器は、図10に示す処理の開始時に零で初期化される。
ステップSb8において判定部13は、終了条件が成立しているか否かを確認する。ここでは、終了条件は以下の4つとする。
(第1の終了条件)
観察基準点が、観察基準線の終点に達している。
(第2の終了条件)
楕円モデル内拡張結節候補領域断面がなくなっている。
(第3の終了条件)
図15を参照して説明する。図15は血管に付着した結節の辺縁部付近で観察基準点が図15(a)から図15(b)および図15(b)から図15(c)への二間隔を移動する際に変形完了後の楕円モデルが推移する様子を示している。図15(b)と図15(c)との間で、楕円モデル110の大きさが急に変化している。これは、血管に付着した結節の辺縁部において楕円モデル110の範囲に結節の断面がもはや観察されなくなることにより、すなわち、血管の断面のみが観察されるようになることにより起きる。このため、これ以降の探索は無意味であるので、上記の状態の発生を終了条件とする。この終了条件の成立の判定は、次のような処理により実現できる。観察基準点の各位置で、楕円モデルの平均変位(変形前の楕円モデルの周に沿った点列と、これに対応する変形完了後の楕円モデルの周に沿った点列を考え、2つの点列の対応する点の間の平均距離として求められる)を楕円モデルの平均実効半径(変形前の楕円モデルの実効半径と変形完了後の楕円モデルの実効半径の平均値)で割った楕円モデル相対平均変位を計算する。そして、楕円モデル相対平均変位が予め設定したある上限値より大きければ、この終了条件が成立したこととする。
(第4の終了条件)
図16を参照して説明する。図16は血管に付着した別の結節についての図である。そして図16(a)は観察基準点が観察基準線の始点付近にある場合を、図16(b)は観察基準点が観察基準線の中点付近にある場合をそれぞれ示している。図16(a)および図16(b)の下段の模式図にあるように、観察平面109に当たる3次元画像データのうち楕円モデル内の部分(以下、楕円モデル内画像と記す)は、その濃度が平面内の座標に応じて線形に変化する成分(以下、楕円モデル内画像線形成分と記す)とそれ以外の成分(以下、楕円モデル内画像非線形成分と記す)とに分解できる。楕円モデルが血管の横断面とおよそ合致しているか、あるいは図16(a)に示すように結節の断面とおよそ合致している場合は、楕円モデル内画像における濃度変動は主として楕円モデル内画像非線形成分の濃度変動によって説明される。ところが図16(b)に示すように楕円モデルが血管の縦断面と血管の中央とから外れて重なる場合等では、楕円モデル内画像における濃度変動の多くが楕円モデル内画像線形成分の濃度変動によって説明される。一般に、血管に付着した結節と血管の移行部で図16(b)に類似する場合が生じ得る。そして、この状態が生じた場合には、これ以降の探索は無意味であるので、上記の状態の発生を終了条件とする。この終了条件の成立の判定は、次のような処理により実現できる。観察基準点の各位置で、楕円モデル内画像非線形成分における濃度の標準偏差を楕円モデル内画像における濃度の標準偏差で割った楕円モデル内画像非線形成分寄与割合を計算する。そして、楕円モデル内画像非線形成分寄与割合が予め設定したある下限値より小さければ、この終了条件が成立したこととする。
このような終了条件のいずれかが成立していないのならば、判定部13はステップSb8からステップSb9へ進む。ステップSb9において判定部13は、観察基準点を一定の細かい間隔だけ観察基準線108上を移動する。これにより、観察平面も観察基準点に付随して移動する。この上で判定部13は、ステップSb4以降を繰り返す。これにより判定部13は、楕円モデルを変形させて楕円モデル内拡張結節候補領域断面の面積を計算する過程を、観察基準点を一間隔移動しつつ、終了条件が成立するまで繰り返す。
終了条件が成立したならば、判定部13はステップSb8からステップSb10へ進む。ステップSb10において判定部13は、第2積算器の値を第1積算器の値で割った商を算出する。この商は、現在選択している探索基準点について、拡張結節候補領域遠位部の同領域近位部に対する体積比を表す。そして判定部13は、このように算出した体積比を記録しておく。こののちに判定部13は、ステップSb1以降を繰り返す。これにより判定部13は、拡張結節候補領域103について得られた全ての探索基準点107のそれぞれに対して体積比を算出し、記録して行く。
拡張結節候補領域103について得られた全ての探索基準点107のそれぞれに対して体積比の算出を終えたならば、ステップSb1にて未選択の探索基準点が見つからなくなる。そこでこの場合に判定部13は、ステップSb1からステップSb11に進む。なお、拡張結節候補領域103について探索基準点107が1つも得られていない場合には、判定部13は図10の処理を開始した直後に、ステップSb2以降へ進むことなしにステップSb1からステップSb11へ進む。ステップSb11において判定部13は、全ての探索基準点について記録された商のうち最大のものを「1」から引いた値を結節候補領域102の逓減度とする。なお、探索基準点107が1つも得られていない場合には、記録された商のうち最大のものは「0」であるとする。
このようにして計算される逓減度は、結節候補領域102とそれに連続する構造との関係を要約する特徴量である。さらに詳しくは、拡張結節候補領域103を結節候補領域102の重心102aから遠心性にある距離にわたって探索することにより求められる、拡張結節候補領域遠位部の同領域近位部に対する相対的体積減少度を表す特徴量である。
以上のように逓減度の計算を終えたならば、判定部13は図2におけるステップSa9からステップSa10へ進む。ステップSa10において判定部13は、結節候補領域102が結節であるか否かを判定する。結節候補領域102が肺血管の一部である場合は、結節候補領域102に対応する拡張結節候補領域103の近位部と遠位部はともに肺血管の一部に他ならないから、上記の逓減度はあるとしても小さい。すなわち逓減度は零に近くなる。これに対し、結節候補領域102が血管から孤立した結節に相当する場合は、拡張結節候補領域103の遠位部の体積は同領域近位部に比較して僅かとなることから逓減度はその最大値である1に近い値となる。判定部13は、逓減度から分かるこのような性質とともに、結節候補領域102の実効径や濃度コントラスト等の比較的単純な特徴量を使用して、上記の判定を行う。
このように第1の実施形態によれば、マルチスライスCT2により取得された3次元画像において結節であり得る結節候補領域の各々について、結節候補領域に関する特徴量と当該結節候補領域に連続する周辺領域に関する特徴量との比を参照するために、非常に高精度に結節とそれ以外の血管等の組織とを区別することが可能である。従って、結節の検出能が高く擬陽性率が低いCADシステムを提供できる。
また第1の実施形態によれば、結節候補領域を3次元画像から自動的に特定するので、3次元画像から結節を自動的に検出することができる。これにより、医師の負担を軽減できるとともに、結節の見逃しを防止することができる。
また第1の実施形態によれば、前述したような逓減度は、拡張結節候補領域遠位部と同領域近位部との体積比である。すなわち、結節候補領域および周辺領域のそれぞれの特徴量は、両領域の境界の近傍における一部ずつの領域の体積として求めている。このため、結節候補領域の全域についての特徴量の算出、周辺領域の全体形状の特定、あるいは周辺領域の全域についての特徴量の算出といった処理を行う必要がなく、効率的である。
(第2の実施形態)
図17は本発明の画像診断処理装置が適用されたコンピュータ支援画像診断処理装置3の構成を示す図である。なお、図17において図1と同一部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この図17に示すコンピュータ支援画像診断処理装置3は、マルチスライスCT2により取得された3次元画像データを処理対象とする。コンピュータ支援画像診断処理装置3は、図17に示すように、結節候補領域特定部11および判定部31を含む。
このコンピュータ支援画像診断処理装置3は、例えば汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用い、第1の実施形態におけるコンピュータ支援画像診断処理装置1と同様にして実現することができる。
判定部31は、結節候補領域に内在される楕円体モデルにおける前景占有率と、結節候補領域を内在する楕円体モデルにおける前景占有率とに基づいて結節候補領域が結節であるか否かを判定する。
次に以上のように構成されたコンピュータ支援画像診断処理装置3の動作について説明する。
図18はコンピュータ支援画像診断処理装置3における結節検出のための処理の概略を示すフローチャートである。なお図18において図2と同一の処理を表すステップには同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図18に示すように、まずステップSa1乃至ステップSa6が、第1の実施形態と同様にして結節候補領域特定部11により行われる。こののち、ステップSc1およびステップSc2が判定部31により行われる。
ステップSc1において判定部31は、占有率変化度を算出する。以下、図19を参照して占有率変化度の算出について説明する。
まず、図19(a)に示すように、前景部に属するボクセルのボクセル値を「1」、背景部に属するボクセルのボクセル値を「0」と置く。そして判定部31は、結節候補領域特定部11によって生成された生成楕円体モデル101に含まれるボクセルのうち、前景部に属するものと背景部に属するものとの割合(以下、前景占有率と記す)を計算する。この後に判定部31は、3主軸の軸の回転方向、および軸の長さの比は維持しながら生成楕円体モデル101を逐次的に大きくしながら、前景占有率の変化度を計算する。この変化度が、占有率変化度である。
結節候補領域特定部11によって生成された生成楕円体モデル101は、図16(b)に示すように結節候補領域の辺縁近傍に沿うから、生成楕円体モデル101内の領域は結節候補領域とほぼ一致する。そしてこの状態では、前景占有率はほぼ「1」になる。生成楕円体モデル101が大きくなると、背景部が生成楕円体モデル101の中に含まれるようになることから、前景占有率は低下する。結節の場合は図19(c)に示すように、結節候補領域の周辺領域が小さいために、生成楕円体モデル101の拡大領域のほとんどが背景領域となる。これに対して肺血管の場合は図19(d)に示すように、結節候補領域の周辺領域が大きいために、生成楕円体モデル101の拡大領域に多くの前景領域を含む。このため、図19(e)に示すように占有率変化度は、結節候補領域が肺血管である場合に比べて結節である場合のほうが大きくなる。
ステップSc2において判定部31は、上記のような性質とともに、結節候補領域102の実効径や濃度コントラスト等の比較的単純な特徴量を使用して、結節候補領域が結節であるか否かを判定する。
なお、楕円体モデルの中心から軸長のみを逐次的に増大させる開始は、結節候補領域特定部11によって生成される生成楕円体モデル101より僅かに小さい楕円体モデルからとしても良い。
このような第2の実施形態によっても、結節候補領域に連続する周辺領域に関する特徴をも考慮した判定を行うので、非常に高精度に結節とそれ以外の血管等の組織とを区別することが可能である。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
前記第1の実施形態では、特徴量として面積を用いても良い。観察平面109における楕円モデル内拡張結節候補領域断面の面積を探索基準点の開始点から終点まで求め、開始点での楕円モデル内拡張結節候補領域断面の面積に対する遠心方向の楕円モデル内拡張結節候補領域断面の比であるところの面積逓減度を求める。そしてこの面積逓減度を参考に、結節候補領域が結節であるか否かを判定する。例えば図20および図21に示すように、結節候補領域が結節である場合、図20(a)における観察平面109a,109b,109c,109dにおける楕円モデル内拡張結節候補領域断面は、それぞれ図20(b)乃至図20(e)に示すようになる。そしてこの楕円モデル内拡張結節候補領域断面の面積逓減度は、図20(f)のような特性を示す。結節候補領域が肺血管である場合、図21(a)における観察平面109e,109f,109g,109hにおける楕円モデル内拡張結節候補領域断面は、それぞれ図21(b)乃至図21(e)に示すようになる。そしてこの楕円モデル内拡張結節候補領域断面の面積逓減度は、図21(f)のような特性を示す。従って、前記第1の実施形態で使用している逓減度に代えて、この面積逓減度を用いることができる。
第1の実施形態では、特徴量として観察ボリュームの体積と元の観察対象ボリュームの内画像の画素値との積とを用いても良い。すなわち例えば、第1積算器および第2積算器への楕円モデル内拡張結節候補領域断面の面積の加算に変えて、当該断面のピクセルの面積と対応する画素値の積を加算する。
第1の実施形態では、生成楕円体外の連続領域のみについて特徴量を観察ボリュームの体積と元の観察対象ボリュームの内画像の画素値との積としても良い。すなわち、第2積算器についてのみ、楕円モデル内拡張結節候補領域断面の面積の加算に変えて、当該断面のピクセルの面積と対応する画素値の積を加算する。
前記第2の実施形態では、特徴量として画素値の加算値を用いても良い。例えば図22に示すように、前景部に属するボクセルには元の3次元画像の画素値をそのままボクセル値として割り当て、背景部に属するボクセルには「0」をボクセル値として割り当てる。この上で、第1の実施形態における楕円モデル内拡張結節候補領域断面の面積の算出や、第2の実施形態における前景占有率の計算に当たっては、上記のボクセル値を加算する。
前記第2の実施形態では、前景部において生成楕円体外の連続領域のボクセルにのみ元の画像の画素値を割り当てるようにしても良い。すなわち、逐次的に増大する楕円体のボクセルの体積を全て加算し、結節候補領域特定部11によって生成される楕円体モデルよりも大きな軸長を有する楕円体ではさらに画素値の積を加算する。
前記第2の実施形態では、図23に示すように大きさが互いに異なる二つの楕円体モデルの間である楕円体殻112の内部を前景占有率の計算対象領域としても良い。なお、楕円体殻112の厚みは、例えば1ボクセル分の厚み、あるいはそれ以上としてもよい。
前記各実施形態は、肺癌における結節状異常の判定に関して記載しているが、本発明の手法は、例えば脳血管障害である脳動脈瘤のような血管に連続する瘤状異常に対しても適用可能である。
前記各実施形態では、マルチスライスCT2により取得される3次元画像を処理対象としているが、X線診断装置、磁気共鳴診断装置、あるいは超音波診断装置などの他の診断モダリティを用いて収集された3次元画像を処理対象としても良い。
結節候補領域の特定は自動では行わず、ユーザにより指定された結節候補領域についての判定を行うようにしても良い。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…コンピュータ支援画像診断処理装置、11…結節候補領域特定部、12…拡張結節候補領域特定部、13…判定部、101…生成楕円体モデル、102…結節候補領域、103…拡張結節候補領域、104…拡張結節候補領域臨界部、105…遠心ベクトル、106…遠心方向線分、107…探索基準点、108…観察基準線、109…観察平面、110…楕円モデル、111…楕円モデル内拡張結節候補領域断面、112…楕円体殻。

Claims (5)

  1. 被検体の内部を表す画像に含まれる異常候補領域と重なるかあるいは連続する構造に相当する周辺領域を特定する第1の手段と、
    前記異常候補領域と前記周辺領域とを通る線分を前記周辺領域を3次元的に探索する方向を示す観察線として求める第2の手段と、
    前記異常候補領域内で前記観察線上に位置する複数の観察点のそれぞれで第1の特徴量を求めるとともに前記周辺領域内で前記観察線上に位置する複数の観察点のそれぞれで第2の特徴量を求める第3の手段と、
    前記複数の観察点のそれぞれにおける第1および第2の特徴量に基づいて、前記異常候補領域が解剖学的異常領域であるか否かを判定する第4の手段とを具備したことを特徴とする画像診断処理装置。
  2. 前記第2の手段は、前記異常候補領域の重心を始点として前記異常候補領域と前記周辺領域との境界を通るとともに前記周辺領域内の長さが最大となる線分と同一の向きで、前記異常候補領域と前記周辺領域との境界に中点を有し、さらに前記異常候補領域の重心を一端とする直線を前記観察線とすることを特徴とする請求項に記載の画像診断処理装置。
  3. 前記第3の手段は、(1)前記観察線を軸とする空間に含まれる前記異常候補領域および前記周辺領域のそれぞれの体積、(2)前記観察線を軸とする空間に含まれる前記異常候補領域および前記周辺領域のそれぞれの体積と画素値との積、(3)前記観察点で前記観察線に直交する面内での前記異常候補領域および前記周辺領域のそれぞれの面積、(4)前記観察点で前記観察線に直交する面内での前記異常候補領域および前記周辺領域のそれぞれの面積と画素値との積、のいずれか1つを前記第1の特徴量および前記第2の特徴量とすることを特徴とする請求項に記載の画像診断処理装置。
  4. 前記第4の手段は、前記第1の特徴量と前記第2の特徴量との比に基づいて前記異常候補領域が解剖学的異常領域であるか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の画像診断処理装置。
  5. 前記画像は、前記被検体の一部の解剖学的性質を表す値をそれぞれ持つ複数のボクセルを含み、
    前記第1の手段は、前記異常候補領域の境界に沿った前記ボクセルの値を用いて前記周辺領域を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像診断処理装置。
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