この発明は、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:以下、PDPと呼称する)に係り、詳しくは、発光特性の向上と消費電力の低減を達成できるように構成したプラズマディスプレイパネルに関する。
PDPには、動作方式により大別してAC型のものとDC型のものがあるが、AC型は比較的簡単な構造で大画面化が容易に実現できるので広く用いられ、そのPDPは、それぞれガラス等の透明材料から成る前面基板(第1の基板)及び背面基板(第2の基板)が対向するように配置されて、両基板間にプラズマを発生させる放電ガス空間が形成される基本的な構成を有している。そして、その中でも、放電セルを形成する一対の基板の内の一方の基板である前面基板の内面に、水平方向(行方向)に沿って互いに平行に走査電極と維持電極(サステイン電極又は共通電極)とから構成される一対の行電極である表示電極を配置すると共に、他方の基板である背面基板の内面に、上記行電極と直交するように垂直方向(列方向)に沿ってデータ電極(アドレス電極)から成る列電極を配置した、いわゆる3電極のAC面放電型PDPは、前面基板において行われる面放電時に発生する高エネルギのイオンが背面基板の内面に形成されている蛍光体層を衝撃することがないので、長寿命化が図れるため最も広く採用されている。そして、このような3電極のAC面放電型PDPにおいて、PDPの背面基板の内面に赤色、緑色及び青色の各蛍光体層を配置するように構成して多色発光を可能にしている。
図25は、上述した従来の3電極のAC面放電型PDPの概略構成を示す分解斜視図、図26は図25のV1−V1矢視断面図、図27は図25のW1−W1矢視断面図である。同PDP100は、図25乃至図27に示すように、前面基板101と、背面基板102とが対向するように配置されて、両基板101、102間に放電ガス空間103が形成される基本的な構成を有している。
ここで、前面基板101は、ガラス等の透明材料から成る第1の絶縁基板104と、第1の絶縁基板104の内面に行方向Hに沿って平行に配置され面放電ギャップ107を介して対向するように形成されて一対の行電極を構成する、それぞれ透明電極105A、106A(ガス放電電極)及びバス電極105B、106Bから構成された走査電極105及び維持電極106と、走査電極105及び維持電極106を被覆する誘電体層108と、誘電体層108を放電から保護する保護層109とを備えている。
一方、背面基板102は、ガラス等の透明材料から成る第2の絶縁基板111と、第2の絶縁基板111の内面に行方向Hと直交する列方向Vに沿って形成されて列電極を構成するデータ電極112と、データ電極112を被覆する誘電体層113と、上記放電ガス空間103を確保するとともに、個々の放電セルを区切るために列方向Vに沿って形成された隔壁114と、隔壁114の底面及び内壁面を覆う赤色蛍光体層115R、緑色蛍光体層115G及び青色蛍光体層115Bから成る蛍光体層115とを備えている。ここで、符号110は単位放電セル(以下、単にセルとも称する)を示し、列方向Vの各単位放電セル110間には単位放電セル110相互間の放電干渉を防止するための非放電ギャップ116が形成されている。上記走査電極105、維持電極106及びデータ電極112により前述の3電極を構成し、各蛍光体層115R、115G及び115Bを含む3つの単位放電セル110により画面の一画素が構成される。そして、複数の画素が行方向H及び列方向Vに沿ってマトリックス状に配置されることにより、PDP100が構成される(例えば、特許文献1参照)。
上述したPDP駆動の基本動作では、背面基板102のデータ電極112にデータパルスを印加するとともに、前面基板101の走査電極105に走査パルスを印加することにより表示(発光)すべき単位放電セル110を選択する書き込み放電を行い、続いて走査電極105と維持電極106との間で両極性電圧を印加し、選択したセルの面放電により維持放電(サスティン放電又は表示放電)を行う。そして、この放電で生成した真空紫外光(VUV光)が上記蛍光体層を照射し上記赤色、緑色、青色の可視光を発光させる。
特開2003−068212号公報(段落「0010」〜「0011」、図1)
上述した3電極のAC面放電型PDPにおいて、セルの発光効率の向上させる上で最も重要なことは、バス電極105Bとバス電極106Bの間に印加する電力に対し、セル内のネオン(Ne)、キセノン(Xe)等の不活性ガスで成る放電ガスからVUV光を効率的に発生させることである。そこで、放電で生じる電子の運動エネルギーをできるだけ低下させ(放電ガスのイオン化は低下する)、VUV光発生のための放電ガスの励起効率(励起断面積とも称する)が増大するような構成にするとよい。
このためには、ガス放電電極(透明電極105Aと106A)を被覆する誘電体層を厚くしたり、誘電体層を比誘電率の小さい材料で形成して、ガス放電電極と放電ガス空間との間の誘電体層がつくる静電容量を低減させることが有効になる。しかし、誘電体層がつくる静電容量を小さくすると、放電開始に必要な電圧が高くなるために、放電電極間の動作電圧が高くなってしまい、PDP駆動回路の消費電力が増大してくるという問題があった。この放電開始に必要な放電電圧は放電ガスのガス圧力を増加させるとより顕著になってくる。
ここで、上記問題を解決するためには、バス電極105Bと106Bの間に印加する電圧において、放電開始時では印加電圧値を高くし放電維持では印加電圧値を低くした両極性電圧を用いることが効果的である。しかし、この場合には、上記電圧波形を発生させるためにPDP駆動の回路構成が複雑になり、PDPが高コスト化するという問題が生じる。
また、AC型面放電極において少なくとも一方の電極を浮遊電極(フローティング電極)とした放電方法を適用することも考えられる。しかし、この場合には、フローティング電極の一部を通して放電が起こってしましい、放電がセル内で充分に拡がらず放電が局所化する。そして、結局はセルの発光効率は低下してしまう。この放電の局所化は放電ガスの圧力を増加させるとより顕著になってくる。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、上記従来技術の問題点を解決するものであり、AC型放電セルで構成するPDPにおいて、セルの発光効率の向上とPDP駆動の消費電力の低減を簡便に達成できるプラズマディスプレイパネルを提供することを目的とする。
この発明の別の目的は、高い放電ガス圧力においても、放電の局在化を抑止し放電範囲を安定的に拡張させることが可能なプラズマディスプレイパネルを提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、誘電体層で被覆された表示用のガス放電電極と行方向に配設され前記ガス放電電極に電力を供給するバス電極とを備えた第1の基板と、前記第1の基板と放電ガス空間を隔てて対向配置され、表示領域内に表示セルを区画する隔壁と列方向に配設されたアドレス電極とを備えた第2の基板を有して成るプラズマディスプレイパネルに係り、前記ガス放電電極が同一面上で、かつ、列方向に分離分割された複数の電極片からなると共に、前記電極片の少なくとも幾つかは、容量絶縁体あるいは抵抗体を通して前記バス電極に個別に電気的結合していることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記電極片のうち2つ以上の電極片が前記容量絶縁体あるいは抵抗体を通して前記バス電極に電気的結合していることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記表示用のガス放電電極は、前記表示セルの放電ガス空間でガス放電を行う一対の面放電電極で成ることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記一対の面放電電極の一方あるいは両方が前記電極片に分割されていることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記一対の面放電電極を構成する複数対の電極片のうち、面放電ギャップ部を挟む、少なくとも一対の電極片は、前記バス電極に直接に電気接続されていることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記一対の面放電電極を構成する各電極片は、透明導電体材料で形成され、かつ、表示領域内で行方向に延設されていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記電極片の幾つかは透明導電体材料で形成されていることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記電極片と前記バス電極との電気的結合は、前記表示セルのガス放電の生じない領域でなされる構造になっていることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記電極片とバス電極との電気的結合は、前記バス電極に連結し前記隔壁のパターンに重なる位置に配置された分枝電極を通してなされていることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記電極片と前記バス電極との電気的結合は、前記バス電極に連結した透明導電体材料で成る分枝電極を通してなされていることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項9又は10記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記電極片の表面に前記容量絶縁体が形成され、前記容量絶縁体を介して前記電極片の一部領域とオーバーラップするように前記分枝電極が配置されていることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項9又は10記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記分枝電極の表面に前記容量絶縁体が形成され、前記容量絶縁体を介して前記分枝電極にオーバーラップするように前記電極片が配置されていることを特徴としている。
請求項13記載の発明は、請求項1乃至12のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記容量絶縁体は、酸化物あるいは窒化物から成ることを特徴としている。
請求項14記載の発明は、請求項1乃至13のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記抵抗体は、透明な酸化物抵抗体材料から成ることを特徴としている。
請求項15記載の発明は、請求項1乃至14のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記放電ガス空間に封入する放電ガスは、Xe、Kr、Ar、N2 のうち少なくとも一つを含み、その分圧が100hPa以上であることを特徴としている。
また、請求項16記載の発明は、請求項1乃至15のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記バス電極に電極的結合している複数の前記電極片の中でバス電極に近い位置の前記電極片の列方向の幅が他の電極片よりも大きいことを特徴としている。
また、請求項17記載の発明は、請求項1乃至15のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記バス電極に電気的結合している前記複数の電極片が同一の寸法であることを特徴としている。
さらにまた、請求項18記載の発明は、請求項1乃至17のいずれか一に記載のプラズマディスプレイパネルに係り、前記容量性絶縁体の膜厚が、前記誘電体層の膜厚よりも薄いことを特徴としている。
この発明の構成によれば、AC型放電セルで構成するPDPにおいて、放電セル内の発光効率が向上し、しかも、その駆動電圧及び消費電力の低減が簡便に達成される。さらに、放電セル内での放電の局在化を抑止しその放電範囲を安定的に拡張させることが可能になる。そして、それに伴い、放電ガスの高圧力化による上記発光効率の大幅な向上が達成できるようになる。
誘電体層で被覆された表示用のガス放電電極と行方向に配設され前記ガス放電電極に電力を供給するバス電極とを備えた第1の基板と、前記第1の基板と放電ガス空間を隔てて対向配置され、表示領域内に表示セルを区画する隔壁と列方向に配設されたアドレス電極とを備えた第2の基板を有して成るプラズマディスプレイパネルにおいて、前記ガス放電電極が同一面上で、かつ、列方向に複数の電極片に分離分割され、前記電極片の少なくとも幾つかは、容量絶縁体あるいは抵抗体を通して前記バス電極に個別に電気的結合している構造のプラズマディスプレイパネルにすることで、プラズマディスプレイパネルの駆動電圧及び消費電力が抑制され、放電セル内の発光効率が簡便に増大するようになった。さらに、放電セル内での放電の局在化が抑制され、その放電範囲が安定的に拡張するようになった。この後者の効果は、放電ガスが高圧力になるほど顕著になるために、放電ガスの高圧化による上記発光効率の更なる向上を可能にするものである。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は実施例を用いて具体的に行う。
図1は、この発明の第1実施例であるPDPの概略構成を示す分解斜視図、図2は同PDPの概略構成を示す平面図、図3は図2のX1−X1矢視断面図、図4は図2のX2−X2矢視断面図、図5は図2のY1−Y1矢視断面図である。この例のPDP10は、図1〜図5に示すように、前面基板(第1の基板)1と、背面基板(第2の基板)2とが対向するように配置されて、両基板1、2間に放電ガス空間3が形成される基本的な構成を有している。
ここで、前面基板1は、ソーダライムガラス等の透明材料から成る第1の絶縁基板4と、第1の絶縁基板4の内面に行方向(水平方向)Hに沿って互い平行に配置され面放電ギャップ7を介して対向するように形成されて一対の行電極を構成する、それぞれITO(Indium Tin Oxide)、酸化錫(SnO2)等の透明導電体材料で形成され数片に分割されたフローティング状の透明電極片群(以下、簡単に透明電極片という)5A、6A、これら透明電極片5A、6Aと容量結合する分枝電極5B、6B、そして分枝電極5B、6B接続するAl(アルミニウム)、Cu(銅)、Ag(銀)等の低抵抗の金属材料から成るバス電極5C、6Cから構成された走査電極5及び維持電極(サステイン電極又は共通電極)6と、走査電極5及び維持電極6を被覆する亜鉛含有フリットガラス、鉛含有フリットガラス等から成る膜厚が10μm〜50μmの誘電体層8と、誘電体層8を放電から保護するMgO(酸化マグネシウム)等から成る保護層9とを備えている。ここで、透明電極片5Aは、互いに同一寸法同一形状で、行方向に分割され、行方向に延設される、4個の透明電極片5A1、5A2、5A3、5A4から構成されている。同様に、透明電極片6Aも、互いに同一寸法同一形状で、行方向に分割され、行方向に延設される、4個の透明電極片6A1、6A2、6A3、6A4から構成されている。そして、これらの透明電極片5A、6Aがガス放電電極になる。
一方、背面基板2は、ソーダライムガラス等の透明材料から成る第2の絶縁基板12と、第2の絶縁基板12の内面に行方向Hと直交する列方向(垂直方向)Vに沿って形成されてAl、Cu、Ag等から成るデータ電極(アドレス電極)13と、データ電極13を被覆する亜鉛含有フリットガラス、鉛含有フリットガラス等から成る誘電体層14と、Xe、Kr(クリプトン)、Ar(アルゴン)、N2(窒素)等の放電用ガスが単独であるいは混合して充填され上記放電ガス空間3を確保するとともに、個々の放電セルを区切るために行方向H及び列方向Vに沿って形成された鉛含有フリットガラス等から成る隔壁15と、隔壁15の底面及び壁面を覆う位置に形成され放電用ガスの放電により発生する紫外線を可視光に変換する(Y、Ga)BO3:Eu等から成る赤色蛍光体層16R、Zn2SiO4:Mn等から成る緑色蛍光体層16G及びBaMgAl14O23:Eu等から成る青色蛍光体層16Bに塗り分けられた蛍光体層16とを備えている。ここで、図2の符号11は単位放電セル(以下、単にセルとも称する)を示し、分枝電極5B、6Bは隔壁15上に沿い形成してある。また、バス電極5C、6Cも隔壁15上に沿って配設してある。
そして、上記走査電極5、維持電極6及びデータ電極13により前述の3電極を構成し、各蛍光体層16R、16G及び16Bを含む3つの単位放電セル11により画面の一画素が構成される。このようなカラーPDPでは、一画素はモノクロPDPの三画素に相当している。そして、複数の画素が行方向H及び列方向Vに沿ってマトリックス状に配置されることにより、PDP10が構成される。
図3に示すように、放電ガス空間3内の放電は、後述するが初めに面放電ギャップ7で離間した分割状の透明電極片5A1と6A1の間で生じ、その放電がバス電極5C、6Cへと向かって数百マイクロ秒の間に拡張する。この分割状の透明電極片5A、6Aは、図4に示すように容量絶縁体17を介して分枝電極5B、6Bと容量結合するように構成される。しかし、図3,5に示すように、この容量絶縁体17は、放電ガス空間3に面する透明電極片5A、6A面上には形成されず、透明電極片5A、6Aと放電ガス空間3の間は、誘電体層8と保護層9が介在する構成になっている。ここで、容量絶縁体17は、酸化鉛、酸化亜鉛を主成分とする膜厚が1μm〜20μmの低融点ガラス、酸化イットリウム、酸化タンタル、窒化珪素などの高誘電率絶縁膜で形成され、その膜厚は、誘電体層8の膜厚より薄い構成にする。なお、この容量絶縁体17の比誘電率は焼成後で5〜200程度になる。
上述のPDP10駆動のための回路上の基本動作は、従来技術で説明したのと全く同様である。すなわち、背面基板2のデータ電極13にデータパルスを印加するとともに、前面基板1のバス電極5Cに走査パルスを印加することにより表示(発光)すべき単位放電セル11を選択する書き込み放電を行い、続いて走査電極5と維持電極6との間で両極性電圧を印加し、選択したセルの面放電により維持放電(サステイン放電又は維持放電)を行う。
このようにして、この第1実施例のPDP10と図25乃至21で説明した従来技術のPDP100との発光特性と駆動電圧を比較評価した。ここで、この発明の効果を明確にするために、この実施例の特徴である容量結合するフローティング状の透明電極片5A、6Aの構成と従来技術の透明電極105A、106Aの構成以外の構成要件は寸法、材料を含めて共に同一にした。特に放電ガス空間3,103の寸法と構成材料、誘電体層8と108、面放電ギャップ7と107は同一になるように調節した。
その結果、駆動電圧では、面放電ギャップ7,107領域の誘電体層8,108の厚さに大きく依存し、誘電体層8,108の材質と厚さが同じであれば略同様な値になった。これに対して、発光効率では、この実施例のPDP10の構成の方が大幅に向上した。この発光効率の向上は、従来の技術で説明した誘電体層108の膜厚を厚くすることで得られる発光効率の向上よりも顕著となった。そして、放電ガス圧力が高くなるほど従来の方法との差が歴然としてきた。特に、ガス圧力が100hPa以上の場合にその差が顕著になる。
次に、上述した実施例での効果の生じる機構と、この実施例における放電の拡張の効果について図6,7に基づいて説明する。ここで、図6(a)は、放電を行うときのバス電極5Cに印加する電圧φBとその時にフローティング状の透明電極片5Aに生じる電圧φFの過渡的な時間変化を模式的に示す。そして、図6(b)には、上記過渡的な時間変化に対応して、バス電極5Cと放電ガス空間3の断面構造を模式的に示す。
図6(a)に示すように、面放電を起こすために、走査電極5のバス電極5Cと維持電極6のバス電極6Cの間に電圧VB(例えば150V〜200V)が印加された瞬間は、図6(b)に示す未放電時であり放電ガス空間3には放電(グロー放電)はほとんど生じていない。そして、走査電極5の透明電極片5Aの電圧φFは、容量絶縁体17を介した容量結合により、図6(a)のφFのように電圧VFIに昇圧する。続いて、上記透明電極片5Aにかかる電圧VFIにより放電ガス空間3内の放電ガスが電離し放電が始まり、図6(b)の放電時になると、上記透明電極片5AのφFはVFSに自動的に低下する。そして、放電ガス空間3内で放電が生じている定常状態では、透明電極片5AのφFはVFSのままに保持される。
上記の機構の詳細は、放電で生成するプラズマ18構造も考慮しなければならず複雑になる。そこで、以下では、上記機構を定性的に判りやすくするために簡略化した等価回路で説明する。図6(b)に示した構造におけるフローティング状の透明電極片5Aの電圧φFは(1)式で表される。
ここで、C0は容量絶縁体17の容量値、CDは誘電体層8と保護層9の積層膜の容量値、CVは放電ガス空間3から維持電極6のバス電極6Cまでの容量値である。これらの容量値は、電圧φFの変化に追随する電荷に対応した値であり、バス電極5Cと6C間で直列接続することになる。そして、上記C0値は、分枝電極5B、6Bと透明電極片5A、6Aの間でオーバーラップする面積、容量絶縁体17の膜厚、及びその絶縁材質の比誘電率を制御して決めることができる。
上記未放電時において、放電ガス空間3に電荷がほとんど無くCV値は小さく、(2)式においてCV刧CDと近似すると、上記VFI値はVB値に等しくなる。実際はこれより小さな値であるが何れにしてもVB値に近いものとなる。
これに対して、放電時では放電ガス空間3内にプラズマ18が生成される。生成されるプラズマ構造は放電ガスの圧力、印加する電力等の条件により変化するが、簡略化のために誘電体層8表面に生成されるイオンシース等を含むプラズマの等価回路を考慮外におき、プラズマ18に面した上記誘電体層8表面の電位をほぼ接地電位とみなすと、VFS値は(3)式で表され、容量絶縁体17と誘電体層8で容量分割した値になる。実際はこれより大きな値であるが何れにしてもVB値より小さな値に低下することになる。
上述したように実施例では、放電開始の時点では透明電極片5Aに高い電圧が印加されるが、放電が一度始まると透明電極片5Aの電圧は自動的に低下し、放電ガス空間3のイオンシースにかかる電界が低減しその中の電子のエネルギーが励起効率が上がるように最適化される。そして、VUV光発生の励起効率が向上し発光効率が増大することになる。
そして、この実施例における放電の拡張の効果は、図7に示すように分割した透明電極片5Aに基づいて生じる。ここで、図7(a)は、放電を行うときのバス電極5Cに印加する電圧φBとその時にフローティング状の4個の透明電極片5A1、5A2、5A3、5A4に生じる電圧φF1、φF2、φF3、φF4の過渡的な時間変化を模式的に示す。そして、図7(b)には、上記過渡的な時間変化に対応して、バス電極5Cと放電ガス空間3の断面構造を模式的に示す。
面放電を起こすために、走査電極5のバス電極5Cと維持電極6のバス電極6Cの間に電圧VBが印加された瞬間は、図6(b)で説明したように、未放電時であり放電ガス空間3には放電(グロー放電)はほとんど生じていない。そして、走査電極5の4個の透明電極片5A1〜5A4の電圧φF1、φF2、φF3、φF4は、容量絶縁体17を介した容量結合により、図7(a)に示すように、全て電圧VFIに昇圧する。続いて、上述した維持電極6と最も近い配置の上記透明電極片5A1にかかる電圧VFIにより、はじめに透明電極片5A1の下部に位置する放電ガス空間3内の放電ガスが電離し、この領域にプラズマ18が生成する。これが図7(b)に示す放電初期に相当する。そして、この放電によりプラズマ18が生成すると、上記図6あるいは数式で説明したように上記透明電極片5A1のφF1はVFSに低下する。そして、放電ガス空間3内で放電が生じている定常状態では、透明電極片5A1のφF1はVFSのままに保持される。
続いて、こんどは透明電極片5A2にかかる電圧VFIにより、透明電極片5A2の下部に位置する放電ガス空間3内の放電ガスが電離し、この領域にプラズマが生成する。そして、上述した透明電極片5A1の電圧低下と全く同様にして、上記透明電極片5A2のφF2はVFSに低下し、放電ガス空間3内で放電が生じている定常状態では、透明電極片5A2のφF2はVFSのままに保持される。そして、続いて、同様の電圧変化が順次に透明電極片5A3及び5A4の電圧φF3、φF4に生じ、全放電時には図7(b)に示すように、放電ガス空間3の所望の領域が全て放電状態になる。
このように、上記4個のフローティング状の透明電極片5A1〜5A4の個々の電極片に生じる電圧の過渡的な変化は、その電極片の下部に位置する放電ガス空間3の放電状態でそれぞれ独立に生じる。このために、放電ガス空間3内での放電の拡張が非常に容易になる。そして、放電ガス圧力が高くなるほどこの拡張効果は顕著になる。ここで、透明電極片5Aが分割されず一体のフローティング電極構造であると、従来の技術の課題で述べたようにそのフローティング電極の一部すなわち維持電極6と最も近い部分を通して放電が起こり、この放電でフォローティング電極全体の電圧低下が生じてくるために、放電が放電ガス空間3内で充分に拡がらなくなり放電が局所化する。そして、結局はセルの発光効率は低下してしまう。この放電の局所化は放電ガスの圧力を増加させるとより顕著になる。
上述した第1実施例では、透明電極片5A、6Aが共に同一形状の4個の電極片で形成されているが、電極片の個数及び形状はその他に種々に変更することができる。
図8は、この発明の第2実施例であるPDPの概略構成を示す平面図、図9は図8のX3−X3矢視断面図、図10は図8のX4−X4矢視断面図、図11は図8のY2−Y2矢視断面図である。ここで、図1乃至5と同様のものは同一符号で示している。この例の構成は、第1実施例と異なり、放電ガス空間3からみて分枝電極5B、6B上に容量絶縁体17が形成され、この容量絶縁体17上に透明電極片5A、6Aが積層する構造になる。このPDPの構造であると、詳細は後述するが、容量絶縁体17の膜厚制御が容易になり、上述した容量絶縁体17の容量値C0及び誘電体層8の容量値CDがPDP面上で高精度に制御でき、面内バラツキの小さい安定した放電が可能になる。以下、第1実施例と異なるところを主に説明する。なお、背面基板2の構成は第1実施例とまったく同一にしている。
この例のPDP20は、図8乃至図11に示すように、第1実施例と同様に、前面基板1と背面基板2とが対向するように配置されて、両基板1、2間に放電ガス空間3が形成される基本的な構成を有している。
第1実施例と同様にガラス等の透明材料で成る第1の絶縁基板4表面に、Al、Cu、Ag等の低抵抗の金属材料から成るバス電極5C、6Cと共にそれに接続する分枝電極5B、6Bが同一材料で形成されている。そして、これらを被覆するように第1の絶縁基板4上の全面に、反応ガスのプラズマ励起の化学気相成長(PECVD)法により、膜厚が0.2μm〜5μmのシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、タンタル酸化膜等の絶縁膜を成膜し容量絶縁体17を形成する。
そして、この容量絶縁体17表面に所定の形状で所定の分割電極片を持つ一対の透明電極片5A、6Aが設けられている。図8乃至11では、透明電極片5Aは、列方向に分割され、行方向に延びる、3個の電極片5A1、5A2、5A3からなると共に、透明電極片6Aも、列方向に分割され、行方向に延びる、3個の電極片6A1、6A2、6A3からなっている。さらに、これらの透明電極片5A、6A上に積層して、誘電体層8及び保護層9が形成される。ここで、誘電体層8は、第1実施例と同じで、膜厚が10μm〜50μmの低融点ガラスを、スクリーン印刷法、あるいはその他に、ダイコート法、ブレードコート法等で形成する。なお、この誘電体層8の比誘電率は焼成後で5〜20程度になる。
ここで、この実施例のPDP20の構造では、容量絶縁体17は、第1の絶縁基板4上の全面にPECVD法等で簡便に形成できる。このために、上述したようにその膜厚制御が容易になり容量値C0の設定が高精度にできることになる。また、誘電体層8も同様にスクリーン印刷法で形成しその容量値CDの設定も高精度にできるようになる。このようにして、第1実施例の図6,7で説明した機構からも判るように、放電ガス空間3内での放電開始時及び放電時における透明電極5A、6Aの電圧が設計通り高精度に発生し、PDP駆動でのバラツキが小さく安定した動作が可能になる。
上述した第2実施例では、バス電極5C、6Cに近い配置の透明電極片5A3、6A3の横幅の寸法が、他の透明電極5A1、5A2及び6A1、6A2のそれよりも大きくなるように設定されてある。なお。この例では、バス電極5C、6Cに最も近い配置の透明電極片5A3、6A3の横幅の寸法が、バス電極5C、6Cから遠ざかる他の透明電極5A1、5A2及び6A1、6A2のそれよりも大きくなるように設定されてある。このようにすることで、単位放電セル11内において、バス電極5C、6C下に位置する放電ガス空間3への放電拡張がなくなり、容量絶縁体17と誘電体層8で被覆されたバス電極5C、6C領域にわざわざ隔壁15を設けなくても、隣接するバス電極5C、6C間での放電は起こらなくなる。上記隔壁15の形成をなくすると、第2実施例でのPDPの製造が容易になり、その製造コストの低減につながる。
上述した第2実施例でも、第1実施例で触れたように、その他に電極片の個数及び形状は適宜に変更することができる。
図12は、この発明の第3実施例であるPDPの概略構成を示す平面図、図13は図12のX5−X5矢視断面図、図14は図12のX6−X6矢視断面図、図15は図12のY3−Y3矢視断面図である。ここで、図1乃至5と同様のものは同一符号で示している。この例の構成は、第1,2実施例と異なり、透明導電体材料で形成され数片に分割されたフローティング状の透明電極片5A、6A(ガス放電電極)が、抵抗体31を通して分枝電極5B、6Bに個別に接続される構造になる。このPDPの構造であると、詳細は後述するが、第1,2実施例と同様にPDPの発光効率が向上する。以下、第1,2実施例と異なるところを主に説明する。なお、背面基板2の構成は第1,2実施例とまったく同一にしている。
この例のPDP30は、図12乃至図15に示すように、第1実施例と同様に、前面基板1と背面基板2とが対向するように配置されて、両基板1、2間に放電ガス空間3が形成される基本的な構成を有している。
第1,2実施例と同様にガラス等の透明材料で成る第1の絶縁基板4表面に、電極片5A1、5A2、5A3、5A4及び6A1、6A2、6A3、6A4から成る透明電極片5A、6Aが設けられている。そして、低抵抗材料から成るバス電極5C、6Cと共にそれに接続する分枝電極5B、6Bが形成され、分枝電極5B及び6Bはそれぞれ抵抗体31を介して透明電極片5A及び6Aに電気接続している。ここで、容量絶縁体31は、透明な酸化物抵抗材料などを用いた高抵抗体で構成される。そして、これらを被覆するように第1の絶縁基板4上の全面に、誘電体層8及び保護層9が設けられている。
上述した第3実施例においても、放電ガス空間3での放電が続いている間は、透明電極片5A、6Aの電圧φFが低下し、放電ガス空間3内にかかる電界が低減しその中の電子のエネルギーが励起効率が上がるように最適化される。そして、VUV光発生の励起効率が向上し発光効率が増大する。
上述した第3実施例での効果の生じる機構について図16に基づいて説明する。ここで、図16(a)は、放電を行っているときのバス電極5Cに印加する交流電圧φBとその時にフローティング状の透明電極片5Aに生じる電圧φFの定常状態での時間変化を模式的に示す。そして、図16(b)には、上記放電状態での、走査電極5領域と放電ガス空間3の断面構造を模式的に示す。
図16(a)に示すように、走査電極5のバス電極5Cと維持電極6のバス電極6Cの間に交流電圧φB(例えば100kHzでvBが150V〜200V)が印加され、図16(b)に示すように放電が生じプラズマ18が放電ガス空間3に生成されていると、プラズマ18中を交流電流iが流れ、それと共に抵抗体31にも交流電流iが流れる。このために、電圧降下が生じ透明電極片5Aの交流電圧φFの振幅電圧vFSは、抵抗体31の抵抗値をrとすると、i×rだけ、上記vB値より小さくなる。このようにして、上述したように、放電ガス空間3内のイオンシースにかかる電界が低減しその中の電子の運動エネルギーが低下して、VUV光発生の励起効率が向上し発光効率が増大することになる。
上述した第3実施例でも、第1,2実施例で触れたように、その他に電極片の個数及び形状は適宜に変更することができる。
図17,18は、この発明の第4実施例であるPDPの概略構成を示す平面図である。ここで、第1乃至3実施例の説明で参照した図面と同様のものは同一符号で示している。この例の構成では、PDPの走査電極5と維持電極6が、第1乃至3実施例の透明電極片構造と従来技術の透明電極構造とを組み合わせた構造になる。このPDPの構造であると、詳細は後述するが、第1乃至3で生じる効果と共に、放電の安定性がさらに向上するようになる。以下、第1乃至3実施例と異なるところを主に説明する。なお、走査電極5と維持電極6の構造以外は第1乃至3実施例と同様である。
この例のPDP40では、図17に示すように、走査電極5は、フローティング状の透明電極片5A、分枝電極5B、バス電極5Cと接続電極片5D及び放電ギャップ部電極5Eで構成される。ここで、透明電極片5A、分枝電極5B及びバス電極5Cは第1実施例の場合と全く同様に形成してある。そして、接続電極片5Dは透明電極であり、図中の×印のところで分枝電極5Bに電気接続している。また、放電ギャップ部電極5Eも透明電極であり、図中の×印のところで分枝電極5Bに電気接続し、セル間の共通する電極としてバス電極5と並行して配設されている。維持電極6も上記走査電極5の場合と同様にして、フローティング状の透明電極片6A、分枝電極6B、バス電極6Cと接続電極片6D及び放電ギャップ部電6Eで構成されている。ここで、上記電極片5A、5D、5E及び6A、6D、6Eがガス放電電極である。
このような放電電極の構成であると、放電を支配する面放電ギャップ7の領域での帯電を安定化させることが非常に容易になり、PDPの駆動安定性が向上するようになる。また、PDP40において、接続電極片5D、6Dはセル内での放電の均一性と安定性を高める機能を有するものである。
そして、この例のPDP50では、図18に示すように、走査電極5は、フローティング状の透明電極片5A、分枝電極5B、バス電極5Cと接続電極片5D及び放電ギャップ部電極5Eで構成される。ここで、透明電極片5A、分枝電極5B及びバス電極5Cは第3実施例の場合と全く同様に形成してある。ここでも、接続電極片5Dは透明電極であり、図中の×印のところで分枝電極5Bに電気接続している。また、放電ギャップ部電極5Eも透明電極であり、図中の×印のところで分枝電極5Bに電気接続している。但し、図17の場合と異なり、放電ギャップ電極5Eは他の電極片と同様な電極片にして設けられている。維持電極6も上記走査電極5の場合と同様にして、フローティング状の透明電極片6A、分枝電極6B、バス電極6Cと接続電極片6D及び放電ギャップ部電6Eで構成される。
この場合の効果も、PDP40の場合と同様であり、放電ギャップ部電5E、6Eが面放電ギャップ7の領域での帯電を安定化させ、PDPの駆動安定性を向上させる。そして、接続電極片5D、6Dがセル内での放電の均一性と安定性をさらに高める。
このように、この第4実施例では、図17及び図18に示すように、一対の透明電極片のうち、一対の放電ギャップ部電極片5E、6E及び一対の接続電極片5D、6Dが、それぞれ、対応する分岐電極5B、6Bに直接に電気的接続をするようにした場合について述べたが、この発明は、これに限定するものではなく、例えば、図19及び図20に示すように、一対の放電ギャップ部電極片5E、6Eのみを、対応する分岐電極5B、6Bに直接に電気的接続をするようにしても良く、あるいは、これに代えて、図21及び図22に示すように、一対の接続電極片5D、6Dのみを、対応する分岐電極5B、6Bに直接に電気的接続をするようにしても良く、さらには、図23及び図24に示すように、放電ギャップ部電極片5E、6Eと接続電極片5D、6Dとの間に形成されている透明電極片5A、6Aのさらに一部電極片(分割電極片)を、直接に分岐電極5B、6Bに電気的接続を行うようにしても、上述したと略同様の効果を得ることができる。要するに、面放電電極を構成する電極片のうち、面放電ギャップ部を挟んで対をなす、少なくとも一対の電極片が、バス電極(分岐電極5B、6B)に直接に電気接続されていれば、帯電及び放電の均一性、安定性を高めることが可能である。つまり、実施例4でのポイントは、走査電極5、維持電極6をそれぞれ構成する複数対の透明電極片のうち、少なくとも一対の電極片を分岐電極5B、6Bに電気的に直接接続させるということである。
なお、この第4実施例の場合でも、上述の第1乃至3の実施例で述べた、電極片の個数及び形状等は必要に応じて変更できることは勿論である。
以上、この発明の実施の形態及び実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、実施例ではAC面放電型のPDPについて説明したが、本発明は、前面基板に設けたガス放電電極と背面基板に設けたアドレス電極との間で放電する構造すなわち対向放電型のPDPにも全く同様に適用できる。また、実施例4において、本発明の電極片構造と従来技術の電極構造との組み合わせ構造について説明したが、本発明は、本発明の容量絶縁体を用いる構造と抵抗体を用いる構造とが組み合わされている構造にしてもよい。
この発明の第1実施例であるPDPの概略構成を示す分解斜視図である。
同PDPの概略構成を示す平面図である。
図2のX1−X1矢視断面図である。
図2のX2−X2矢視断面図である。
図2のY1−Y1矢視断面図である。
同第1実施例の基本動作を示す電圧波形図とガス放電電極部の模式的な断面図である。
同第1実施例の基本動作を示す電圧波形図とガス放電電極部の模式的な断面図である。
この発明の第2実施例であるPDPの概略構成を示す平面図である。
図8のX3−X3矢視断面図である。
図2のX4−X4矢視断面図である。
図2のY2−Y2矢視断面図である。
この発明の第3実施例であるPDPの概略構成を示す平面図である。
図8のX5−X5矢視断面図である。
図2のX6−X6矢視断面図である。
図2のY3−Y3矢視断面図である。
同第3実施例の基本動作を示す電圧波形図とガス放電電極部の模式的な断面図である。
この発明の第4実施例であるPDPの概略構成を示す平面図である。
この発明の第4実施例である別のPDPの概略構成を示す平面図である。
この発明の第4実施例の変形例に係るPDPの概略構成を示す平面図である。
この発明の第4実施例の別の変形例に係るPDPの概略構成を示す平面図である。
この発明の第4実施例のさらに別の変形例に係るPDPの概略構成を示す平面図である。
この発明の第4実施例のさらに別の変形例に係るPDPの概略構成を示す平面図である。
この発明の第4実施例のさらに別の変形例に係るPDPの概略構成を示す平面図である。
この発明の第4実施例のさらに別の変形例に係るPDPの概略構成を示す平面図である。
従来のPDPの概略構成を示す分解斜視図である。
図25のV1−V1矢視断面図である。
図25のW1−W1矢視断面図である。
符号の説明
1 前面基板(第1の基板)
2 背面基板(第2の基板)
3 放電ガス空間
4 第1の絶縁基板
5 走査電極
5A,6A 透明電極片(透明電極片群;ガス放電電極)
5B,6B 分枝電極
5C,6C バス電極
5D,6D 接続電極片
5E,6E 放電ギャップ部電極
6 維持電極
7 放電ギャップ
8,14 誘電体層
9 保護層
10,20,30,40 PDP(プラズマディスプレイパネル)
11 単位放電セル(表示セル)
12 第2の絶縁基板
13 データ電極(アドレス電極)
15 隔壁
16 蛍光体層
16R 赤色蛍光体層
16G 緑色蛍光体層
16B 青色蛍光体層
17 容量絶縁体(容量性絶縁体)
18 プラズマ
31 抵抗体