JP5061739B2 - データ処理装置、二重化装置、その障害時系切替方法および障害時系切替プログラム - Google Patents

データ処理装置、二重化装置、その障害時系切替方法および障害時系切替プログラム Download PDF

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本発明は、データ処理を二重化するためのデータ処理装置、二重化構成の二重化装置その障害時系切替方法および障害時系切替プログラムに係わり、特に障害が発生したときに系の切り替えを行うデータ処理装置、二重化装置、その障害時系切替方法および障害時系切替プログラムに関する。
各種のデータ処理装置や通信装置では、それらの処理内容の信頼性を高めるために2つの系を配置し、一方を運用系(現用系)とし他方を待機系(予備系)とした二重化されたデータ処理システムを構成することが多い。このような二重化されたデータ処理システムでは、それぞれの系の現在の状態をシステム全体で共有できるようにしている。このために、それぞれの系は自系がどのような状態にあるかを示す記憶領域を備えている。そして、他系の状態はこの記憶領域を参照して把握することが可能なようになっており、自系の状態は記憶領域の参照だけでなく、状態変化に応じてその内容を更新できるようになっている。たとえば、運用系の装置に障害が発生したとき、他系としての待機系の装置はこの障害発生を認識して自系を運用系に変更する。障害の発生した運用系の装置の方は、自系を停止系に変更してデータ処理システムから切り離す。
このように二重化されたデータ処理システムでは、一方の系の装置で障害が発生した場合、他方の系の装置でもこれを確実に認識し、たとえば自系の装置を待機系から運用系に切り替えるといった処理が行われることを前提としている。ところが、このような前提が成り立たない場合がある。
たとえばそれぞれ個別にコンピュータを備えた二重化されたデータ処理システムで、2つの装置が割り込み線を用いて障害発生時の通知のために割り込み処理を行う場合を考えてみる。一方の系の装置の内部で障害が発生すると、割り込み線を通じてその系と他方の系の双方の装置に対して障害発生の通知のための割り込みが試みられる。ところが、可能性としては、このうちの一方の系の装置のみが割り込みに失敗する場合がある。このような場合には、障害の発生を割り込みによって検知した装置は、これに対応させて、たとえば自装置を待機系から運用系へ切り替える。これに対して、割り込みに失敗した装置(この例では運用系の装置)では、障害の発生を割り込み処理で検出できないので、相変わらず前の系の状態としての運用系を保持することになる。この結果、この例では2つの装置が共に運用系となってしまうという不具合を発生させる。
そこで、運用系コンピュータの監視ができなくなるような障害が発生した場合に、この障害となった運用系のコンピュータをリセットすることが提案されている(たとえば特許文献1参照)。この提案では、運用系のコンピュータのリセットが成功すると、この旨の通知を残りのコンピュータに行って、所定の優先順位に沿って他のコンピュータがリセットされたコンピュータに代わって運用系となるようにしている。
特開2006−011992号公報(第0022段落、第0031段落、図1)
ところが、このように運用系の装置が監視できない状態になったときこれをリセットするようにすると、運用系の装置の障害が断続的に発生するよう場合、リセットした時点で障害が存在しなければこの装置が再度運用系に選択されることになる。したがって、運用系の装置のリセットが頻繁に発生するような事態が生じてシステムが安定しないという問題があった。
そこで本発明の目的は、二重化されたデータ処理システムで、2つの装置のいずれかに障害が発生したときに一方の装置がこの検出を失敗してもシステムの系の変更が可能なデータ処理装置、二重化装置、その障害時系切替方法および障害時系切替プログラムを提供することにある。
本発明では、(イ)自装置としての自系の装置で発生する障害の監視を行う自系障害監視手段と、(ロ)この自系障害監視手段の検出した自系の装置の障害を、自系の装置と共に二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する障害監視リンクを通じて通知する自系障害発生時障害通知手段と、(ハ)前記した他系の装置に障害が発生したときこれを前記した障害監視リンクを通じて自系の装置で受信する他系障害発生時障害受信手段と、(ニ)前記した自系障害発生時障害通知手段あるいは前記した他系障害発生時障害受信手段で障害の発生が検出されたとき障害通知割り込みを発生させる障害通知割込発生手段と、(ホ)この障害通知割込発生手段による割り込みがあったとき、これが自系の装置の障害であるか否かを判別する自系障害有無判別手段と、(へ)この自系障害有無判別手段が自系の装置の障害であると判別したとき自系の装置を停止系に推移させる自系障害判別時自系状態変更手段と、(ト)この自系障害判別時自系状態変更手段が自系の装置を停止系に推移させたときこれを停止系推移完了通知として前記した二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する系間リンクを通じて前記した他系の装置に通知する停止系推移完了通知手段と、(チ)前記した自系障害有無判別手段が他系の障害であると判別したとき前記した他系の装置を停止系に推移させるための他系停止系推移処理を行う他系停止系推移処理手段と、(リ)前記した障害通知割込発生手段による障害通知割り込みが発生しない状態で前記した他系の装置から前記した停止系推移完了通知を前記した系間リンクを通じて受信するかを判別する停止系推移完了通知受信待機手段と、(ヌ)この停止系推移完了通知受信待機手段で前記した停止系推移完了通知を受信したとき、あるいは前記した他系停止系推移処理を行った自系の装置が運用系でないときで前記した他系の装置から前記した停止系推移完了通知を受信したとき自系の装置を運用系に推移させる停止系推移完了通知受信時自系状態変更手段と、(ル)この停止系推移完了通知受信時自系状態変更手段で自系の装置が運用系に推移したことを前記した他系の装置に前記した系間リンクを通じて通知する運用系推移完了通知手段と、(ヲ)前記した停止系推移完了通知受信待機手段で前記した停止系推移完了通知を受信していない状態で前記した他系停止系推移処理の実行が求められるかを判別する他系停止系推移処理実行要求有無判別手段と、(ワ)この他系停止系推移処理実行要求有無判別手段で前記した他系停止系推移処理の実行が求められたと判別したとき前記した他系の装置による停止系推移処理が実行されて自系の装置が停止系に推移する停止系推移処理を行う停止系推移処理手段と、(カ)この停止系推移処理手段が自系の装置を停止系に推移させたとき停止系への推移が完了したことを前記した系間リンクを通じて前記した他系の装置に通知する停止系推移完了通知手段とをデータ処理装置が具備する。
また、本発明では、(イ)自系の装置と共に二重化システムを構成する他系の装置に接続する障害監視リンクおよび系間リンクと、(ロ)自装置としての前記した自系の装置で発生する障害の監視を行う自系障害監視手段と、この自系障害監視手段の検出した自装置の障害を、前記した他系の装置に前記した障害監視リンクを通じて通知する自系障害発生時障害通知手段と、前記した他系の装置に障害が発生したときこれを前記した障害監視リンクを通じて受信する他系障害発生時障害受信手段と、前記した自系障害発生時障害通知手段あるいは前記した他系障害発生時障害受信手段で障害の発生が検出されたとき障害通知割り込みを発生させる障害通知割込発生手段と、この障害通知割込発生手段による割り込みがあったとき、これが自装置の障害であるか否かを判別する自系障害有無判別手段と、この自系障害有無判別手段が自装置の障害であると判別したとき自装置を停止系に推移させる自系障害判別時自系状態変更手段と、この自系障害判別時自系状態変更手段が自装置を停止系に推移させたときこれを停止系推移完了通知として前記した系間リンクを通じて前記した他系の装置に通知する停止系推移完了通知手段と、前記した自系障害有無判別手段が他系の障害であると判別したとき前記した他系の装置を停止系に推移させるための他系停止系推移処理を行う他系停止系推移処理手段と、前記した障害通知割込発生手段による障害通知割り込みが発生しない状態で前記した他系の装置から前記した停止系推移完了通知を前記した系間リンクを通じて受信するかを判別する停止系推移完了通知受信待機手段と、この停止系推移完了通知受信待機手段で前記した停止系推移完了通知を受信したとき、あるいは前記した他系停止系推移処理を行った自装置が運用系でないときで前記した他系の装置から前記した停止系推移完了通知を受信したとき自装置を運用系に推移させる停止系推移完了通知受信時自系状態変更手段と、この停止系推移完了通知受信時自系状態変更手段で自装置が運用系に推移したことを前記した他系の装置に前記した系間リンクを通じて通知する運用系推移完了通知手段と、前記した停止系推移完了通知受信待機手段で前記した停止系推移完了通知を受信していない状態で前記した他系停止系推移処理の実行が求められるかを判別する他系停止系推移処理実行要求有無判別手段と、この他系停止系推移処理実行要求有無判別手段で前記した他系停止系推移処理の実行が求められたと判別したとき前記した他系の装置による停止系推移処理が実行されて自装置が停止系に推移する停止系推移処理を行う停止系推移処理手段と、この停止系推移処理手段が自装置を停止系に推移させたとき停止系への推移が完了したことを前記した系間リンクを通じて前記した他系の装置に通知する停止系推移完了通知手段とを具備する第1のデータ処理装置と、(ハ)この第1のデータ処理装置と同一の構成であって、前記した他系の装置を構成する第2のデータ処理装置とを二重化装置が具備する。
更に本発明では、(イ)自装置としての自系の装置で発生する障害の監視を行う自系障害監視ステップと、(ロ)この自系障害監視ステップで検出した自系の装置の障害を、自系の装置と共に二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する障害監視リンクを通じて通知する自系障害発生時障害通知ステップと、(ハ)前記した他系の装置に障害が発生したときこれを前記した障害監視リンクを通じて自系の装置で受信する他系障害発生時障害受信ステップと、(ニ)前記した自系障害発生時障害通知ステップあるいは前記した他系障害発生時障害受信ステップで障害の発生が検出されたとき障害通知割り込みを発生させる障害通知割込発生ステップと、(ホ)この障害通知割込発生ステップによる割り込みがあったとき、これが自系の装置の障害であるか否かを判別する自系障害有無判別ステップと、(へ)この自系障害有無判別ステップが自系の装置の障害であると判別したとき自系の装置を停止系に推移させる自系障害判別時自系状態変更ステップと、(ト)この自系障害判別時自系状態変更ステップで自系の装置を停止系に推移させたときこれを停止系推移完了通知として前記した二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する系間リンクを通じて前記した他系の装置に通知する停止系推移完了通知ステップと、(チ)前記した自系障害有無判別ステップで他系の障害であると判別したとき前記した他系の装置を停止系に推移させるための他系停止系推移処理を行う他系停止系推移処理ステップと、(リ)前記した障害通知割込発生ステップによる障害通知割り込みが発生しない状態で前記した他系の装置から前記した停止系推移完了通知を前記した系間リンクを通じて受信するかを判別する停止系推移完了通知受信待機ステップと、(ヌ)この停止系推移完了通知受信待機ステップで前記した停止系推移完了通知を受信したとき、あるいは前記した他系停止系推移処理を行った自系の装置が運用系でないときで前記した他系の装置から前記した停止系推移完了通知を受信したとき自系の装置を運用系に推移させる停止系推移完了通知受信時自系状態変更ステップと、(ル)この停止系推移完了通知受信時自系状態変更ステップで自系の装置が運用系に推移したことを前記した他系の装置に前記した系間リンクを通じて通知する運用系推移完了通知ステップと、(ヲ)前記した停止系推移完了通知受信待機ステップで前記した停止系推移完了通知を受信していない状態で前記した他系停止系推移処理の実行が求められるかを判別する他系停止系推移処理実行要求有無判別ステップと、(ワ)この他系停止系推移処理実行要求有無判別ステップで前記した他系停止系推移処理の実行が求められたと判別したとき前記した他系の装置による停止系推移処理が実行されて自系の装置が停止系に推移する停止系推移処理を行う停止系推移処理ステップと、(カ)この停止系推移処理ステップが自系の装置を停止系に推移させたとき停止系への推移が完了したことを前記した系間リンクを通じて前記した他系の装置に通知する停止系推移完了通知ステップとを障害時系切替方法が具備する。
更にまた、本発明では、コンピュータに、障害時系切替プログラムとして、(イ)自装置としての自系の装置で発生する障害の監視を行う自系障害監視処理と、(ロ)この自系障害監視処理で検出した自系の装置の障害を、自系の装置と共に二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する障害監視リンクを通じて通知する自系障害発生時障害通知処理と、(ハ)前記した他系の装置に障害が発生したときこれを前記した障害監視リンクを通じて自系の装置で受信する他系障害発生時障害受信処理と、(ニ)前記した自系障害発生時障害通知処理あるいは前記した他系障害発生時障害受信処理で障害の発生が検出されたとき障害通知割り込みを発生させる障害通知割込発生処理と、(ホ)この障害通知割込発生処理による割り込みがあったとき、これが自系の装置の障害であるか否かを判別する自系障害有無判別処理と、(へ)この自系障害有無判別処理が自系の装置の障害であると判別したとき自系の装置を停止系に推移させる自系障害判別時自系状態変更処理と、(ト)この自系障害判別時自系状態変更処理で自系の装置を停止系に推移させたときこれを停止系推移完了通知として前記した二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する系間リンクを通じて前記した他系の装置に通知する停止系推移完了通知処理と、(チ)前記した自系障害有無判別処理で他系の障害であると判別したとき前記した他系の装置を停止系に推移させるための処理を行う他系停止系推移理処理と、(リ)前記した障害通知割込発生処理による障害通知割り込みが発生しない状態で前記した他系の装置から前記した停止系推移完了通知を前記した系間リンクを通じて受信するかを判別する停止系推移完了通知受信待機処理と、(ヌ)この停止系推移完了通知受信待機処理で前記した停止系推移完了通知を受信したとき、あるいは前記した他系停止系推移処理を行った自系の装置が運用系でないときで前記した他系の装置から前記した停止系推移完了通知を受信したとき自系の装置を運用系に推移させる停止系推移完了通知受信時自系状態変更処理と、(ル)この停止系推移完了通知受信時自系状態変更処理で自系の装置が運用系に推移したことを前記した他系の装置に前記した系間リンクを通じて通知する運用系推移完了通知処理と、(ヲ)前記した停止系推移完了通知受信待機処理で前記した停止系推移完了通知を受信していない状態で前記した他系停止系推移処理の実行が求められるかを判別する他系停止系推移処理実行要求有無判別処理と、(ワ)この他系停止系推移処理実行要求有無判別処理で前記した他系停止系推移処理の実行が求められたと判別したとき前記した他系の装置による停止系に推移するための処理が実行されて自系の装置が停止系に推移する処理を行う停止系推移処理と、(カ)この停止系推移処理が自系の装置を停止系に推移させたとき停止系への推移が完了したことを前記した系間リンクを通じて前記した他系の装置に通知する停止系推移完了通知処理とを実行させることを特徴とする。
このように本発明によれば、障害の発生の通知の受信に成功した側の装置が障害が自装置と他装置のいずれの側で発生したかを判断し、発生した側の装置を停止系に推移させるので、両方の装置が共に障害の通知の受信に成功した場合に限定して所定の装置を停止系に推移させるよりも障害系をシステムから迅速かつ確実に切り離すことができる。また、比較的安全な方の装置を運用系として残すことが可能になる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例における二重化システムの構成を表わしたものである。この二重化システム100は、第1の装置101と第2の装置102の2つの装置を用いて通信システムを二重化したデュプレックスシステムを構成している。ここで第1の装置101は運用系となっており、通信路103または通信路104に接続された第1の切替スイッチ105および第2の切替スイッチ106が共に第1の装置101側に接続されている。第2の装置102は、待機系となっている。
第1の装置101は第1の切替スイッチ105側に第1の入出力部11111を配置しており、第2の切替スイッチ106側に第1の入出力部11112を配置している。第2の装置102は第1の切替スイッチ105側に第2の入出力部11121を配置しており、第2の切替スイッチ106側に第2の入出力部11122を配置している。
第1の装置101は、系の状態を制御する第1の系状態制御部1121を備えており、この内部にはCPU(Central Processing Unit)1131と、このCPU1131が実行する制御プログラムを格納したメモリ1141が配置されている。また、第1の装置101は、第1の系間通信対応部1161と、自系の障害監視を行う第1の障害監視部1171を備えている。
第2の装置102も同様の構成となっている。すなわち、第2の装置102は、系の状態を制御する第2の系状態制御部1122を備えており、この内部にはCPU1132と、このCPU1132が実行する制御プログラムが格納されたメモリ1142が配置されている。また、第2の装置102は、第2の系間通信対応部1162と、自系の障害監視を行う第2の障害監視部1172を備えている。
第1の系間通信対応部1161と第2の系間通信対応部1162は、系間リンク121によって接続されている。系間リンク121は、第1の系間通信対応部1161と第2の系間通信対応部1162の間で同期シーケンス用の通信を行うために使用される。また、第1の障害監視部1171と第2の障害監視部1172は、障害監視リンク122によって接続されている。障害監視リンク122は、第1の装置101と第2の装置102のいずれかに障害が発生したときこれを両系の第1の障害監視部1171と第2の障害監視部1172にハードウェア割り込みによって通知するために使用される。
第1の装置101と第2の装置102は、系の切り替えに関するデータの共通した記憶領域として装置状態情報格納部123を備えている。装置状態情報格納部123は、第1の装置領域1241と第2の装置領域1242を備えている。第1の装置101は第1の装置領域1241を参照したり、第1の装置領域1241に書き込みができるが、第2の装置領域1242からはデータの参照のみが可能である。同様に、第2の装置102は第2の装置領域1242を参照したり、第2の装置領域1242に書き込みができるが、第1の装置領域1241からはデータの参照のみが可能である。装置状態情報格納部123に格納されているデータに更新があると、第1の装置領域1241と第2の装置領域1242のいずれに対しても、状態の更新の通知が行われるようになっている。装置状態情報格納部123には、たとえば第1の装置101と第2の装置102がそれぞれ現時点で運用系であるか、待機系であるか、あるいは停止系であるかといった情報が格納されるようになっている。
このような本実施例の二重化システム100で障害が発生して系の切り替えを行う場合を説明する。本実施例の説明を行う前に、本発明に関連する技術として一般に行われている系の切り替えのためのシーケンスを説明する。
図2は一般に行われている2つの系の切替シーケンスを表わしたものである。この図2に示したように、図1に示した第1の装置101に対応する運用系201と、第2の装置102に対応する待機系202が存在するものとする。この図2では、図の上から下方向に時間が経過しているものとする。
ある時刻t1に運用系201に障害203が発生したものとする。すると、その後の時刻t2に、ハードウェアからの運用系障害通知の割り込みが運用系201と待機系202に対して行われる(ステップS301)。運用系201と待機系202がこの障害割り込みを正しく受信したとする。
すると、互いの状態情報を認識して、正常系としての待機系202は障害系としての運用系201に対して同期動作が可能であるかどうかの問い合わせ(チェック)を行う(ステップS302)。これに対して運用系201から同期動作がOK(肯定)であるという返答が待機系202に届いたものとする(ステップS303)。これを基にして待機系202は運用系201に対して、停止系に推移するための状態の推移を要求する(ステップS304)。この要求を運用系201が受信すると、自系の状態を変更処理して(ステップS305)、停止系201′に推移し、停止系推移完了通知を待機系202に送出することになる(ステップS306)。
待機系202はこの停止系推移完了通知を受信すると、自系の状態を変更処理して(ステップS307)、待機系202から運用系202′に推移する。そして、運用系推移完了通知を停止系201′に送出することになる(ステップS308)。以上の処理が終了すると、停止系201′がシステムから切り離される。
ところで、図2に示したこのような処理の手順が採られた場合には、ステップS301で示したようにハードウェアからの運用系障害通知の割り込みが運用系201と待機系202の双方で成功する必要がある。このような割り込みが運用系201と待機系202の双方で成功すれば、その後に、待機系202側が同期動作チェックを行うことで(ステップS302)、運用系201へ停止系201′への推移を要求することができる。
ところが、ハードウェアからの運用系障害通知の割り込みが運用系201と待機系202のうちの片方のみしか成功しない場合があり得る。この場合には、図2に示した状況とは異なってくる。すなわち、図2に示した本発明に関連する技術で、ある時刻t1に運用系201に障害203が発生したにもかかわらず、その後の時刻t2に、ハードウェアからの運用系障害通知の割り込み204を運用系201が正しく受信できなかったとする。この場合にはステップS304で待機系202から運用系201に対して、停止系に推移するための状態の推移の要求があったとしても、これが正しい要求であるかの判断ができない。待機系202に障害(図示せず)が発生してこのような停止系への推移の要求があったとすれば、運用系がステップS305で自系状態変更処理を行って停止系201′に変更してしまうと、運用系がどこにも存在しなくなってしまう恐れがある。
一方、ある時刻t1に運用系201に障害203が発生したとき、その後の時刻t2に、ハードウェアからの運用系障害通知の割り込み205を待機系202が正しく受信できなかったとする。この場合、待機系202はステップS302の同期動作チェックを開始することができないので、ステップS307の自系状態変更処理を行うことができず、運用系202′に変更することができない。
本実施例では、図2を基にして説明したこのような本発明に関連する技術に存在する問題点を解消している。すなわち、図1に示した本実施例の二重化システム100は、図2で示したステップS302〜ステップS304のプロセスを行わず、障害の通知についての割り込み204、205を受けた装置(第1の装置101あるいは第2の装置102)が自系の状態を制御するようにしている。
図3は、本実施例で障害が発生したときの第1の装置と第2の装置のそれぞれの処理の様子を表わしたものである。このような処理は、図1に示した第1または第2の装置101、102内のCPU1131、1132が自装置のメモリ1141、メモリ1142に格納された制御プログラムをそれぞれ実行することによって実現する。図1および図2を用いて説明を行う。ただし、図2の運用系201は初期的に第1の装置101であり、待機系202は初期的に第2の装置102である。
時刻t1に運用系の第1の装置101あるいは待機系の第2の装置102で障害が発生したものとする。第1の装置101にとりあえず着目する。図2で説明したように第1の装置101は、時刻t1の障害203の発生に基づいて、時刻t2にハードウェアからの障害通知の割り込み204の処理を受ける。第1の装置101がこの割り込み204を正しく受信できたものとする(ステップS401:Y)。すると、第1の装置101は自系に障害が検出されたかを判別する(ステップS402)。
この結果、図2に示したように自系である運用系201に障害が検出されたものとする(ステップS402:Y)。この場合、第1の装置101は図2のステップS302〜ステップS304の処理を行うことなく、直ちに自系状態変更処理(ステップS305)を行って、運用系から停止系に推移する(ステップS403)。そして、停止系推移完了通知(ステップS306)を他系としての第2の装置102に送出する(ステップS404)。ここで停止系推移完了通知とは、たとえばハードウェアのスイッチがオン・オフの状態を現在(たとえばオン)の状態から他方の状態(この例の場合にはオフ)に切り替えるものであってもよい。この例の場合には、スイッチの状態が切り替わったことを第2の装置102が検出することで、停止系推移完了通知を受信したことになる。
図4は、運用系の障害を運用系自身が検出したこのような場合の処理を表わしている。時刻t1に運用系201である第1の装置101に障害203が発生して、時刻t2にハードウェアからの障害通知の割り込み204の処理を受ける。この結果、第1の装置101は自系状態変更処理(ステップS403)を行って、運用系201から停止系201′に推移する(ステップS403)。そして、停止系推移完了通知(ステップS306)を待機系202の第2の装置102に送出する。図4でこれ以外の部分については後に説明する。
図3に戻って、第1の装置101がハードウェアからの障害通知の割り込み204処理を受けたものの、自系の障害が検出されなかった場合の処理(ステップS402:N)について説明する。この場合には他系に障害が発生している。そこで、この他系を停止系に推移させるための他系停止系推移処理を実行する(ステップS405)。そして、第1の装置101は自系が運用系となっているかを判別する(ステップS406)。第1の装置101は運用系となっている(Y)。また、障害は待機系の方で発生している。したがって、第1の装置101は運用系の状態を保持して処理を終了する(エンド)。
図5は、待機系の障害を運用系が検出したこのような場合の処理を表わしている。時刻t1に待機系である第2の装置102に障害211が発生する。これを基にして、時刻t2にハードウェアからの障害通知の割り込み204が第1の装置101で受信される(ステップS401:Y)。第1の装置101はその後の時刻t3に第2の装置102に対して他系停止系推移処理を実行することになる(ステップS405)。図5でこれ以外の部分については後に説明する。
図3に戻って、障害が発生したことを受信したものの自系には障害が検出されず、かつ自系は運用系でなかった場合の処理(ステップS406:N)について説明する。この場合、運用系に障害が発生している。そこで、停止系推移完了通知の受信を待って(ステップS407)、受信したら(Y)、自系状態変更処理を行って自系を運用系に推移させる(ステップS408)。そして、自系が運用系になったことを運用系推移完了通知として他系に送出する(ステップS409)。このようにして、たとえば運用系であった第1の装置101に障害が発生したときには、待機系であった第2の装置102が運用系に推移することになる。
図6は、運用系の障害を基に、待機系が運用系に推移する上記のような場合の処理を表わしている。時刻t1に運用系201である第1の装置101に障害203が発生し、時刻t2に待機系202である第2の装置102が障害通知の割り込み205を受信し(ステップS401:Y)、自系に障害がないことを判別する(ステップS402:N)。この場合、第2の装置102は時刻t3に第1の装置101に対して他系停止系推移処理を実行する(ステップS405)。そして、第1の装置101が運用系201から停止系201′に推移して、時刻t4に停止系推移完了通知(ステップS306)を送ってくる。第2の装置102は停止系推移完了通知(ステップS306)を受信して(ステップS407:Y)、自系状態変更処理(ステップS307)を行って運用系202′に推移する(ステップS408)。そして、時刻t5に運用系推移完了通知(ステップS308)を他系としての第1の装置101に送出することになる(ステップS409)。
以上、図3で障害通知割り込みを受けた側の装置の動作について説明した。次に、障害が発生したにも係らず、これを運用系と待機系の片方のみが受信するような場合に着目してその説明を行う。ハードウェアからの障害通知割り込みが発生したときで、運用系と待機系の一方がこの割り込みを認識し、他方が認識しないとされる場合は、次の4通りが考えられる。
(a)運用系の障害を待機系が認識できない場合(運用系の障害を運用系のみが検出)(図4)
(b)待機系の障害を運用系が認識できない場合(待機系の障害を待機系のみが検出)(図7)
(c)運用系の障害を運用系が認識できない場合(運用系の障害を待機系のみが検出)(図6)
(d)待機系の障害を待機系が認識できない場合(待機系の障害を運用系のみが検出)(図5)
本実施例では、図2で説明した例と異なり、一方の系のみが障害通知の割り込みを正しく受信した場合であっても、系を適正に推移させることができる。なお、待機系の障害を運用系が認識できない場合の例としての図7は、後に説明する。
図3では、このように障害通知の割り込みを受信できなかった装置が適切な系に推移できるように、障害通知割り込みが行われなかった場合の処理についても定めている。まず第1として、図4に示したように自系(この例では待機系102)が障害通知割り込みに失敗した場合で(ステップS401:N)、時刻t4に停止系推移完了通知を他系が送ってきた場合(ステップS410:Y)を説明する。この場合、その他系がその系の障害203によって運用系から停止系に推移しているので(ステップS403、ステップS404参照)、待機系102は自系状態変更処理(ステップS307)を行って、自系を運用系202′に推移させる処理を行う。
すなわち、図4の第2の装置102が時刻t2のハードウェアからの運用系の障害通知を受け取れなかった例では、停止系推移完了通知を第1の装置101から時刻t4に受信することで、第2の装置102は自系状態変更処理(ステップS307)を行って、運用系202′に推移することができる(ステップS408)。そして、時刻t5に、運用系推移完了通知(ステップS308)を停止系となった第1の装置101に送出して(ステップS409)、系の変更に伴う処理を終了させることになる(エンド)。
次に、障害通知割り込みを処理できない状態で(ステップS401:N)、他系停止推移処理の実行が求められた場合には(ステップS410:N、ステップS411:Y)、他系による停止系推移処理が実行されて自系が停止系に推移する処理(ステップS412)と、停止系推移完了通知(ステップS413)が実行される。
これを、図5に示した例で説明する。この例では、待機系202としての第2の装置102が障害211の発生に対する時刻t2の割り込み処理に失敗する(ステップS401:N)。しかしながら、この例では運用系201としての第1の装置101が時刻t2に割り込み204を行う(ステップS401:Y)。第1の装置101は自系に障害が検出されないので(ステップS402:N)、時刻t3に第2の装置102に対して他系停止系推移処理を実行することになる(ステップS405)。
したがって、第2の装置102ではこの時刻t3に他系停止推移処理が実行されることになり(ステップS411:Y)、自系の障害発生を結果的に判別することになる。そこで、第2の装置102は他系停止系推移処理によって停止系202′′に推移する(ステップS405)。そして、その後の時刻t4に停止系推移完了通知(ステップS306)を第1の装置101に送出して(ステップS413)、系の変更に伴う処理を終了させる(エンド)。
最後に、図7に示した待機系の障害を運用系が認識できない場合の動作を図3と共に説明する。この例では、時刻t1に待機系202である第2の装置102に障害211が発生して、時刻t2にハードウェアからの障害通知の割り込み205の処理を第2の装置102のみが受けとっている。
まず、待機系202としての第2の装置102側に着目した処理を説明する。第2の装置102は時刻t2にハードウェアからの障害通知の割り込み205の処理を受信する(ステップS401:Y)。この例で、第2の装置102は自系に障害を検出する(ステップS402:Y)。そこで、第2の装置102は図2のステップS302〜ステップS304の処理を行うことなく、直ちに自系状態変更処理を行って(ステップS403)、待機202系から停止系202′′に推移する。そして、時刻t4に停止系推移完了通知(ステップS306)を他系としての第2の装置102に送出することになる(ステップS404)。
次に、この図7で運用系201としての第1の装置101側に着目した処理を説明する。第1の装置101は時刻t2にハードウェアからの障害通知の割り込み処理を受信することができない(ステップS401:N)。したがって、当面の間は第2の装置102側の障害発生の事実を知らない。しかしながら、第2の装置102が自装置の処理で待機系202から停止系202′′に推移して、時刻t4に停止系推移完了通知が第1の装置101に送られてくる。したがって、この時点で運用系201としての第1の装置101は第2の装置102が停止系202′′に推移したことを知ることができる。
以上説明したように本実施例によれば、障害箇所によりシーケンス同期が取れないような場合でも、正常な系を運用系としてサービスの続行ができるという効果がある。また、障害箇所により両系の認識する装置状態に不一致が発生した場合でも、正常な系を運用系としてサービスの続行ができるという効果がある。更に、障害箇所のために障害系が自身の障害を認識できない場合でも、これを危険な系として正しくシステムから切り離すことができるという効果がある。更にまた、強制的な系切替に伴う状態変更通知により、両系が正しく状態を認識できる機会が増えるという効果もある。
なお、以上説明した実施例では、装置状態情報格納部123を第1の装置101と第2の装置102の双方に接続された装置のように示したが、第1の装置領域1241および第2の装置領域1242がそれぞれの装置101、102の運用系、待機系等の現状を反映させ、かつそれぞれの書き込みや読み出しが制限の範囲で可能であれば、どのような回路構成をとってもよいことは当然である。
本発明の一実施例における二重化装置の構成を表わしたブロック図である。 一般に行われている2つの系の切替シーケンスを示した説明図である。 本実施例で各装置の切替制御の処理内容を示した流れ図である。 本実施例で運用系の障害を待機系が認識できない場合の切替シーケンスを示した説明図である。 本実施例で待機系の障害を待機系が認識できない場合の切替シーケンスを示した説明図である。 本実施例で運用系の障害を運用系が認識できない場合の切替シーケンスを示した説明図である。 本実施例で待機系の障害を待機系が認識できない場合の切替シーケンスを示した説明図である。
符号の説明
101 第1の装置
102 第2の装置
105 第1の切替スイッチ
106 第2の切替スイッチ
1121 第1の系状態制御部
1122 第2の系状態制御部
1131、1132 CPU
1171 第1の障害監視部
1172 第2の障害監視部
122 障害監視リンク
123 装置状態情報格納部
1241 第1の装置領域
1242 第2の装置領域

Claims (4)

  1. 自装置としての自系の装置で発生する障害の監視を行う自系障害監視手段と、
    この自系障害監視手段の検出した自系の装置の障害を、自系の装置と共に二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する障害監視リンクを通じて通知する自系障害発生時障害通知手段と、
    前記他系の装置に障害が発生したときこれを前記障害監視リンクを通じて自系の装置で受信する他系障害発生時障害受信手段と、
    前記自系障害発生時障害通知手段あるいは前記他系障害発生時障害受信手段で障害の発生が検出されたとき障害通知割り込みを発生させる障害通知割込発生手段と、
    この障害通知割込発生手段による割り込みがあったとき、これが自系の装置の障害であるか否かを判別する自系障害有無判別手段と、
    この自系障害有無判別手段が自系の装置の障害であると判別したとき自系の装置を停止系に推移させる自系障害判別時自系状態変更手段と、
    この自系障害判別時自系状態変更手段が自系の装置を停止系に推移させたときこれを停止系推移完了通知として前記二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する系間リンクを通じて前記他系の装置に通知する停止系推移完了通知手段と、
    前記自系障害有無判別手段が他系の障害であると判別したとき前記他系の装置を停止系に推移させるための他系停止系推移処理を行う他系停止系推移処理手段と、
    前記障害通知割込発生手段による障害通知割り込みが発生しない状態で前記他系の装置から前記停止系推移完了通知を前記系間リンクを通じて受信するかを判別する停止系推移完了通知受信待機手段と、
    この停止系推移完了通知受信待機手段で前記停止系推移完了通知を受信したとき、あるいは前記他系停止系推移処理を行った自系の装置が運用系でないときで前記他系の装置から前記停止系推移完了通知を受信したとき自系の装置を運用系に推移させる停止系推移完了通知受信時自系状態変更手段と、
    この停止系推移完了通知受信時自系状態変更手段で自系の装置が運用系に推移したことを前記他系の装置に前記系間リンクを通じて通知する運用系推移完了通知手段と、
    前記停止系推移完了通知受信待機手段で前記停止系推移完了通知を受信していない状態で前記他系停止系推移処理の実行が求められるかを判別する他系停止系推移処理実行要求有無判別手段と、
    この他系停止系推移処理実行要求有無判別手段で前記他系停止系推移処理の実行が求められたと判別したとき前記他系の装置による停止系推移処理が実行されて自系の装置が停止系に推移する停止系推移処理を行う停止系推移処理手段と、
    この停止系推移処理手段が自系の装置を停止系に推移させたとき停止系への推移が完了したことを前記系間リンクを通じて前記他系の装置に通知する停止系推移完了通知手段
    とを具備することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 自系の装置と共に二重化システムを構成する他系の装置に接続する障害監視リンクおよび系間リンクと、
    自装置としての前記自系の装置で発生する障害の監視を行う自系障害監視手段と、この自系障害監視手段の検出した自装置の障害を、前記他系の装置に前記障害監視リンクを通じて通知する自系障害発生時障害通知手段と、前記他系の装置に障害が発生したときこれを前記障害監視リンクを通じて受信する他系障害発生時障害受信手段と、前記自系障害発生時障害通知手段あるいは前記他系障害発生時障害受信手段で障害の発生が検出されたとき障害通知割り込みを発生させる障害通知割込発生手段と、この障害通知割込発生手段による割り込みがあったとき、これが自装置の障害であるか否かを判別する自系障害有無判別手段と、この自系障害有無判別手段が自装置の障害であると判別したとき自装置を停止系に推移させる自系障害判別時自系状態変更手段と、この自系障害判別時自系状態変更手段が自装置を停止系に推移させたときこれを停止系推移完了通知として前記系間リンクを通じて前記他系の装置に通知する停止系推移完了通知手段と、前記自系障害有無判別手段が他系の障害であると判別したとき前記他系の装置を停止系に推移させるための他系停止系推移処理を行う他系停止系推移処理手段と、前記障害通知割込発生手段による障害通知割り込みが発生しない状態で前記他系の装置から前記停止系推移完了通知を前記系間リンクを通じて受信するかを判別する停止系推移完了通知受信待機手段と、この停止系推移完了通知受信待機手段で前記停止系推移完了通知を受信したとき、あるいは前記他系停止系推移処理を行った自装置が運用系でないときで前記他系の装置から前記停止系推移完了通知を受信したとき自装置を運用系に推移させる停止系推移完了通知受信時自系状態変更手段と、この停止系推移完了通知受信時自系状態変更手段で自装置が運用系に推移したことを前記他系の装置に前記系間リンクを通じて通知する運用系推移完了通知手段と、前記停止系推移完了通知受信待機手段で前記停止系推移完了通知を受信していない状態で前記他系停止系推移処理の実行が求められるかを判別する他系停止系推移処理実行要求有無判別手段と、この他系停止系推移処理実行要求有無判別手段で前記他系停止系推移処理の実行が求められたと判別したとき前記他系の装置による停止系推移処理が実行されて自装置が停止系に推移する停止系推移処理を行う停止系推移処理手段と、この停止系推移処理手段が自装置を停止系に推移させたとき停止系への推移が完了したことを前記系間リンクを通じて前記他系の装置に通知する停止系推移完了通知手段とを具備する第1のデータ処理装置と、
    この第1のデータ処理装置と同一の構成であって、前記他系の装置を構成する第2のデータ処理装置
    とを具備することを特徴とする二重化装置。
  3. 自装置としての自系の装置で発生する障害の監視を行う自系障害監視ステップと、
    この自系障害監視ステップで検出した自系の装置の障害を、自系の装置と共に二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する障害監視リンクを通じて通知する自系障害発生時障害通知ステップと、
    前記他系の装置に障害が発生したときこれを前記障害監視リンクを通じて自系の装置で受信する他系障害発生時障害受信ステップと、
    前記自系障害発生時障害通知ステップあるいは前記他系障害発生時障害受信ステップで障害の発生が検出されたとき障害通知割り込みを発生させる障害通知割込発生ステップと、
    この障害通知割込発生ステップによる割り込みがあったとき、これが自系の装置の障害であるか否かを判別する自系障害有無判別ステップと、
    この自系障害有無判別ステップが自系の装置の障害であると判別したとき自系の装置を停止系に推移させる自系障害判別時自系状態変更ステップと、
    この自系障害判別時自系状態変更ステップで自系の装置を停止系に推移させたときこれを停止系推移完了通知として前記二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する系間リンクを通じて前記他系の装置に通知する停止系推移完了通知ステップと、
    前記自系障害有無判別ステップで他系の障害であると判別したとき前記他系の装置を停止系に推移させるための他系停止系推移処理を行う他系停止系推移処理ステップと、
    前記障害通知割込発生ステップによる障害通知割り込みが発生しない状態で前記他系の装置から前記停止系推移完了通知を前記系間リンクを通じて受信するかを判別する停止系推移完了通知受信待機ステップと、
    この停止系推移完了通知受信待機ステップで前記停止系推移完了通知を受信したとき、あるいは前記他系停止系推移処理を行った自系の装置が運用系でないときで前記他系の装置から前記停止系推移完了通知を受信したとき自系の装置を運用系に推移させる停止系推移完了通知受信時自系状態変更ステップと、
    この停止系推移完了通知受信時自系状態変更ステップで自系の装置が運用系に推移したことを前記他系の装置に前記系間リンクを通じて通知する運用系推移完了通知ステップと、
    前記停止系推移完了通知受信待機ステップで前記停止系推移完了通知を受信していない状態で前記他系停止系推移処理の実行が求められるかを判別する他系停止系推移処理実行要求有無判別ステップと、
    この他系停止系推移処理実行要求有無判別ステップで前記他系停止系推移処理の実行が求められたと判別したとき前記他系の装置による停止系推移処理が実行されて自系の装置が停止系に推移する停止系推移処理を行う停止系推移処理ステップと、
    この停止系推移処理ステップが自系の装置を停止系に推移させたとき停止系への推移が完了したことを前記系間リンクを通じて前記他系の装置に通知する停止系推移完了通知ステップ
    とを具備することを特徴とする障害時系切替方法。
  4. コンピュータに、
    自装置としての自系の装置で発生する障害の監視を行う自系障害監視処理と、
    この自系障害監視処理で検出した自系の装置の障害を、自系の装置と共に二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する障害監視リンクを通じて通知する自系障害発生時障害通知処理と、
    前記他系の装置に障害が発生したときこれを前記障害監視リンクを通じて自系の装置で受信する他系障害発生時障害受信処理と、
    前記自系障害発生時障害通知処理あるいは前記他系障害発生時障害受信処理で障害の発生が検出されたとき障害通知割り込みを発生させる障害通知割込発生処理と、
    この障害通知割込発生処理による割り込みがあったとき、これが自系の装置の障害であるか否かを判別する自系障害有無判別処理と、
    この自系障害有無判別処理が自系の装置の障害であると判別したとき自系の装置を停止系に推移させる自系障害判別時自系状態変更処理と、
    この自系障害判別時自系状態変更処理で自系の装置を停止系に推移させたときこれを停止系推移完了通知として前記二重化システムを構成する他系の装置に一端を接続する系間リンクを通じて前記他系の装置に通知する停止系推移完了通知処理と、
    前記自系障害有無判別処理で他系の障害であると判別したとき前記他系の装置を停止系に推移させるための処理を行う他系停止系推移処理と、
    前記障害通知割込発生処理による障害通知割り込みが発生しない状態で前記他系の装置から前記停止系推移完了通知を前記系間リンクを通じて受信するかを判別する停止系推移完了通知受信待機処理と、
    この停止系推移完了通知受信待機処理で前記停止系推移完了通知を受信したとき、あるいは前記他系停止系推移処理を行った自系の装置が運用系でないときで前記他系の装置から前記停止系推移完了通知を受信したとき自系の装置を運用系に推移させる停止系推移完了通知受信時自系状態変更処理と、
    この停止系推移完了通知受信時自系状態変更処理で自系の装置が運用系に推移したことを前記他系の装置に前記系間リンクを通じて通知する運用系推移完了通知処理と、
    前記停止系推移完了通知受信待機処理で前記停止系推移完了通知を受信していない状態で前記他系停止系推移処理の実行が求められるかを判別する他系停止系推移処理実行要求有無判別処理と、
    この他系停止系推移処理実行要求有無判別処理で前記他系停止系推移処理の実行が求められたと判別したとき前記他系の装置による停止系に推移するための処理が実行されて自系の装置が停止系に推移する処理を行う停止系推移処理と、
    この停止系推移処理が自系の装置を停止系に推移させたとき停止系への推移が完了したことを前記系間リンクを通じて前記他系の装置に通知する停止系推移完了通知処理
    とを実行させることを特徴とする障害時系切替プログラム。
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