JP5059926B2 - 空気圧式駆動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮空気により往復動駆動するようにした手持ち式の鋸などの往復動工具や、同じく圧縮空気により揺動駆動するようにした手持ち式の研磨工具などの空気圧式回転工具などの空気圧式駆動工具に関する。
この種の空気圧式駆動工具は、種々の構造のものが開発されてきている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)
しかし、それら従来の空気圧式駆動工具は、構造が複雑で、比較的重量もあり、また、空気消費量が大きいなどの問題があった。また、圧縮空気の給排気が円滑に行われず、当該工具の作動に支障を来たす虞もあった。
実公平4−2781 米国特許5,755,292
本発明は、上記の点に鑑み、構造が簡単で、重量が小さく、且つ、空気の給排気を円滑に行うことができる空気圧式駆動工具を提供することを目的とするものである。
すなわち、本発明は、
前後方向に延びる長手軸線を有する筒状のハウジングと、
該ハウジングの後端から当該ハウジング内を前方に延びる固定シャフトと、
該ハウジング内で該固定シャフトと摺動係合するシャフト摺動孔を有し、該固定シャフトに沿って前後方向で往復動可能とされた第1ピストンと、
該ハウジング内で該第1ピストンの前端側に設けられて前後方向で往復動可能とされる第2ピストンと、
該第2ピストンの前端側に設けられて、該ハウジングの前端を挿通して前方に延び、前端に工具を取り付けるようにされた工具取付け部材であって、当該ハウジングの長手軸線又は該長手軸線に平行な軸線を有し、該軸線を中心に回転可能にされ且つ該軸線方向での動きを阻止されるようにして該ハウジングに取りつけられた工具取付け部材と、
該第2ピストンと該工具取付け部材とを駆動連結し、該第2ピストンの往復動を該工具取付け部材の該軸線を中心にした所定角度範囲内での揺動に変換する変換駆動連結機構であって、該第2ピストン及び該工具取付け部材の一方に設けられるピンと、他方に設けられ該ピンに係合されるピン案内部とを有し、該ピン案内部が該軸線の周りでの螺旋に沿って設けられ、該第2ピストンが往復動されることに応答して、該工具取付け部材を揺動させるようになされている変換駆動連結機構と、
該第1ピストンを前方へ付勢する第1付勢手段と、
該第2ピストンを後方へ付勢する第2付勢手段と、
該固定シャフトを通り、該固定シャフトの前端に開口し、該第1及び第2ピストン間に圧縮空気を供給する圧縮空気供給路と、
第1及び第2ピストンがそれらの間に供給された圧縮空気により、それぞれ、該第1及び第2付勢手段に抗して、後方及び前方へ駆動され、第1及び第2ピストンが所定距離だけ離された時点で、該第1及び第2ピストン間に供給された圧縮空気を該ハウジングの外部へ排気するための排気路と、
圧縮空気の供給により該第1及び該第2ピストンが該所定距離だけ離されたときに該圧縮空気供給路を閉止し、該圧縮空気の排気により第1及び該第2ピストンが該所定距離より相互に近づいたときに該圧縮空気供給路を開放して圧縮空気が第1及び第2ピストン間に供給されるのを許容する弁装置と、
該ハウジングの前後方向で延び、前端で該ハウジングに連結され、後端が該第2ピストンに連結されたコイルバネであって、当該コイルバネの捻り剛性によって、該第2ピストンの該軸線の周りでの回転を阻止するようにしたコイルバネを有することを特徴とする空気圧式駆動工具を提供する、
具体的には、該第2付勢手段が該コイルバネを構成するようにすることができる
該弁装置は、圧縮空気供給路内に設けられ、圧縮空気供給路を閉じる閉止位置と、閉止位置よりもハウジングの後端側で圧縮空気供給路を開く開放位置との間で変位可能な弁体と、該第2ピストンに設けられて圧縮空気供給路内に延びる弁体開閉操作軸であって、圧縮空気の供給により該第1及び第2ピストンが該所定距離だけ離されたときに弁体が該閉止位置となるのを許容し、圧縮空気の排気により該第1及び第2ピストンが該所定距離より相互に近づいたときに弁体を該閉止位置から該開放位置へ変位させるようにする弁体開閉操作軸と、を有するようにすることができる
また、第2ピストンは、前端が閉じられ、後端が開口した筒状とされ、第1ピストンが第2ピストンの後端の開口から摺動可能に挿入され、
排気路が第2ピストンの筒状の側壁に形成された貫通孔を有し、第1及び第2ピストンがそれらの間に供給される圧縮空気によって、相互に所定距離だけ離されたときに、該貫通孔が該第1及び第2ピストン間の空間に連通されるようにすることができる。
また、これとは逆に、
第1ピストンが、後端が閉じられ、前端が開口した筒状とされ、第2ピストンが該第1ピストンの前端の開口から摺動可能に挿入されており、
排気路が第1ピストンの筒状の側壁に形成された貫通孔を有し、第1及び第2ピストンがそれらの間に供給される圧縮空気によって、相互に所定距離だけ離されたときに、該貫通孔が該第1及び第2ピストン間の空間に連通されるようにすることができる。
更に、第2ピストンの前方位置で該工具取付け部材を該軸線の周りで回転可能に支持するラジアルベアリングと、該ラジアルベアリングを該ハウジングに取りつけるラジアルベアリング保持部材とを有するベアリング手段を有し、該コイルバネの前端がラジアルベアリング保持部材に固定されるようにすることができる
より具体的には、
第2ピストンが工具取付け部材の後端部分の周りに、上記軸線方向で摺動可能で且つ該軸線方向の周りで回動可能に設定される筒状部分を有し、
上記変換駆動連結機構のピン案内部が、第2ピストンの筒状部分に形成された一対の案内溝とされ、
変換駆動連結機構のピンが、工具取付け部材の後端部分の直径方向両側から突出するように形成され、
該ピンに、該ピンの軸線を回転中心とするインナーレース及びアウターレースとを有するラジアルベアリングが取り付けられ、該ラジアルベアリングを介して該ピンが該案内溝に沿って案内されるようにすることができる。
本発明に係る空気圧式駆動工具は上述のように構成されるもので揺動式の工具である。従って、回転式の工具とは異なり、第2ピストンの軸線の周りでの回動を防いで効率よく工具を揺動させることが好ましい。その場合、ハウジング内周面と前後方向で摺動する第2ピストンの横断面を円形以外の形とすることにより、当該第2ピストンの回動を防止する方法が考えられる。しかし、このような方法は、ハウジングに対する第2ピストンの回動を完全に防止することが可能ではあるが、第2ピストンがハウジングに直接接触することによる回動防止であるために、該ハウジングの振動が大きくなる。本発明においては、上記の如く、ハウジングと第2コイルバネとの間に設けられるコイルバネの捻り剛性により、ハウジングに対する第2コイルバネの回動を阻止しようとするものであり、従って、ハウジングに対する衝撃を低減でき、ハウジングの激しい振動を回避することが可能となる。
工具取付け部材に取り付ける工具を研磨具(砥石)とすれば、バリ取りや面取りなどの作業に使用することができる。通常、バリ取りや面取りを行う場合、回転式の研磨工具が使用されるが、該研磨工具の回転数が高くなるために、研磨工具が被研磨部分からはじかれたり、破損したりする虞があるが、上記のように揺動式とすることにより、そのような問題を回避することが可能となる
更に、前述の従来の工具に比べて、弁装置の構造が簡単で、軽量とすることができる。また、従来の工具に比べて、圧縮空気の給排気を円滑に行い、小さな空気消費量で駆動することが可能となる
先ず、本発明を揺動研削工具に適用した実施形態を図1及び図2に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係る揺動研削工具10の断面側面図であり、図2は、該揺動研削工具の筒状ハウジング12を除いて、該ハウジング内に設定される主要なエレメントを分解して示す図である。
すなわち、該揺動研削工具10は、ハウジング12と、該ハウジング12内に同軸状にして設定され、ハウジングの軸線方向で摺動可能とされている筒状の第1ピストン14と、該第1ピストン内で摺動可能とされた第2ピストン16と、該第2ピストン16に駆動連結されて長手軸線の周りで揺動される工具取付揺動部材18とを主要なエレメントとして有している。
第1ピストン14は、該第1ピストン14とハウジング12の後端との間に設定された圧縮コイルバネ24により前方に向けて付勢され、一方、第2ピストン16は、該ピストン16とハウジング12の前端側との間に設定された圧縮バネ26により後方に向けて付勢されている。
ハウジング12の後端は、後端部材12aにより閉じられている。該後端部材12aは、圧縮空気供給路12bと、排気路12cとを有している。後端部材12aからは、該ハウジングの軸線に沿って前方に延びる固定シャフト20が設けられており、該シャフト20は第1ピストン14のシャフト摺動孔14cを挿通され、該シャフト20内を延びる(圧縮空気供給路12bに連通された)圧縮空気供給路22を介して、第1ピストン14内に圧縮空気を供給することにより、第1ピストン14及び第2ピストン16を、それぞれ圧縮コイルコイルバネ24、26に抗して、後方及び前方に駆動するようになっている。排気路12cは、ハウジング12内部をハウジング外部と連通するようになっている。
図示の例では、第2ピストン16は、内側筒状部材16aと外側筒状部材16bとを嵌合固定して形成されている。外側筒状部材16bは樹脂によって形成され、ストップリング17で内側筒状部材16aに固定され、外側筒状部材16bの交換が容易に行えるようになっている。内側及び外側筒状部材16a、16bは、半径方向で貫通する排気穴16a−1、16b−1が設けられて、相互に連通され、第2ピストン16の内部32からの外部への排気を行えるようになっている。内側及び外側筒状部材16a,16bには、図で見て左側端部に大径部分16a−2、16b−2が設けられており、それらの外径は例えば六角形とされ、ハウジング12の内周面の、同じく六角形とされた部分と摺動係合されており、当該第2ピストン16がその軸線を中心にした回転をしないようにされている。
第2ピストン16と工具取付揺動部材18との間には、第2ピストン16の往復動を該工具取付揺動部材18の軸線を中心にした揺動に変換する変換機構が設けられている。
すなわち、図示の例では、工具取付揺動部材18は、ハウジング12の内部前端に設けられたラジアルベアリング28によって回動可能に支持されている。該工具取付揺動部材18は、その前方部分18aで研磨具Tを保持するようになっており、後方部分18bは円柱状とされて第2ピストン16の内側筒状部材16a内に緩く嵌合されている。該後方部分18bの後端近くにはピン30が直径方向で貫通して設けられており、その両端が半径方向で突出して従動子30a、30bを形成している。第2ピストン16の内側筒状部材16aの周壁の直径方向で対向する位置には当該第2ピストン16の長手軸線に対して傾斜するように設けられ、従動子30a、30bと摺動係合する一対の案内部、図示の例では従動子を受け入れる案内溝38、40が設けられている。
圧縮空気が供給されない状態においては、第1ピストン14及び第2ピストン16は、それぞれ圧縮コイルバネ24、26によって、図示の位置よりも、相互に近づいた状態とされ、案内溝38、40の前端近くがそれと従動子30a、30bと係合する位置となり、圧縮空気が供給されて第1ピストン14及び第2ピストン16が、それぞれ圧縮コイルバネ24、26に抗して後方及び前方に駆動された状態においては、案内溝38,40の後端近くが該従動子30a、30bと係合する位置となるようにされている。従って、第2ピストン16が前後方向で往復動されることに伴って、工具取付揺動部材18は、その長手軸線を中心に所定角度範囲で揺動される。
第1ピストン14の周壁の前端近くには排気口14aが設けられており、該排気口14aは、該第1ピストン14に外周面の軸線方向に延びるように設けられている排気通路14bに連通されている。排気通路14は、第1ピストンの外周面を図2に示す如く六角形断面とすることにより、ハウジング12の内周面との間に形成されている。圧縮空気が供給されて第2ピストン16が前進され、第1ピストン14が後退されて所定距離まで来ると、排気口14aは第2ピストン16の後端よりも後方位置となり、第1ピストン14内に供給された圧縮空気が排気口14a、及び排気通路14bを通り、外部に排気されるようになっている。
図示の例では、固定シャフト20の圧縮空気供給路22内には、該圧縮空気供給路22を閉じる閉止位置と、該閉止位置よりも該ハウジングの後端側で該圧縮空気供給路22を開く開放位置との間で変位可能なボール状の弁体46が設けられており、該弁体46は圧縮空気供給路22内に設けた圧縮バネ47によって、閉止位置に付勢されている。これに対して、該第2ピストン16には、圧縮空気供給路22内に延びる弁開閉操作軸48が設けられている。弁開閉操作軸48は、圧縮空気の供給により第1ピストン14と第2ピストン16とが相互に離されたときに該弁体46が該閉止位置となるのを許容して圧縮空気の供給を停止し、また、該第1及び該第2ピストンが圧縮空気の排気により相互に近づいたときには該弁体46を該閉止位置から該開放位置へ変位させて圧縮空気の供給が可能な状態とする。
次に、本発明を往復動工具に適用した実施形態(図3及び図4)に基づき説明する。
この往復動工具は、筒状のハウジング50と、該ハウジングの後端から当該ハウジングの軸線方向前方に延びる固定シャフト52と、該固定シャフト52と摺動係合するシャフト摺動孔54を有し、同固定シャフトに沿って摺動可能にされた第1ピストン56と、該第1ピストンの前端側に設けられた第2ピストン58と、該第2ピストンに連結され、該ハウジングの前端を挿通して軸線方向前方に延び、前端に工具Tを取り付ける工具取付け部材60とを有する。
第1ピストン56は、第1付勢手段(圧縮バネ)62により前方へ付勢され、第2ピストン58は第2付勢手段(圧縮バネ)63により後方へ付勢されており、圧縮空気が導入されない状態においては、第1及び第2ピストン56,58を、これら第1及び第2付勢手段62、63により、図3に示すような相互に近づいた状態とされる。
固定シャフト52は、ハウジング50の後端を閉止している後端部材64に固定されており、該後端部材64を延びて、図示しないポンプに連通されている圧縮空気導入路66から圧縮空気を受け入れて、第1及び第2ピストン56,58間に供給する圧縮空気供給路70を有している。図示の例では、固定シャフト52内をその前端に向けて延びる軸線方向部分70aと、該軸線方向部分70aから半径方向に延び、当該固定シャフト52の側面に開口する半径方向部分70bと、第1ピストン56のシャフト摺動孔54の内壁面に設けられ、該半径方向部分70bに連通されて圧縮空気を受け入れるための圧縮空気入口凹部又は空所70cと、該圧縮空気入口凹部70cの先端から前方に延び、該第1及び第2ピストン56、58の間に連通する供給出口部分70dとを有している。
図示の例では、第2ピストン58が後方に延びる筒状壁58aを有しており、第1ピストン56の前方部分が該筒状壁58a内に挿入されて摺動可能とされている。該筒状壁58aには貫通孔58bが直径方向で対向する位置に設けられている。圧縮空気供給路70を通して、第1及び第2ピストン56,58の間に圧縮空気が供給されると、該第1及び第2ピストン56,58は、それぞれ、該第1及び第2付勢手段62、63に抗して、後方及び前方へ駆動されるが、相互に所定距離だけ離された時点で、貫通孔58bが第1及び第2ピストン56、58間の空間に連通され、該空間に供給された圧縮空気を排気する。図示の例では、貫通孔58bは、筒状壁58aの外周面とハウジング50の内周面の間の間隙74に連通されており、圧縮空気は該間隙74を通り、後端部材64に形成されている排気路76を通って外部へ排出されるようになっている。
また、圧縮空気の排気が行われるのと略同じ時点において、圧縮空気供給路70の供給出口部分70dが固定シャフト52の先端部分に達し、圧縮空気入口凹部70cと該供給出口部分70dとの連通を遮断して第1及び第2ピストン56、58間への圧縮空気の供給を遮断するようになっている。
以上から明らかなとおり、この往復動工具においては、第1及び第2付勢手段62,63が、第1及び第2ピストン56、58を図3に示す相互に近接した状態にするよう作用し、これに対して第1及び第2ピストン56、58間に供給される圧縮空気がこれら第1及び第2ピストンを相互に離れる方向に駆動し、第1及び第2ピストン56、58が所定距離だけ駆動された時点で(図4)、圧縮空気の供給は停止されると共に排気が行われ、これにより第1及び第2ピストン56、58が元の位置に戻され、このような動きを繰り返すことにより、工具Tは往復駆動されることになる。
図5及び図6には、図1及び図2に示した揺動研削工具の変形例が示されている。この揺動研削工具110の基本的構成は図1及び図2に示したものと同じであり、同じエレメントには同じ参照番号を付して示してある。
すなわち、この揺動研削工具110は、筒状のハウジング12と、第1ピストン14と、第2ピストン16と、該第2ピストン16に駆動連結された工具取付揺動部材18と、圧縮コイルバネ24、26とを主要な構成として有している。
第2ピストン16は筒状とされており、その後端に、該後端を閉止し、且つ、弁開閉操作軸48を保持する保持部材49が固定されている。第2ピストン16の筒状壁の直径方向で対向する位置には、案内溝38、40が設けられている。工具取付揺動部材18は、全体として円柱状とされており、ハウジング12の内部前端に設けられたラジアルベアリング28によって回動可能に支持され、後方部分18bは第2ピストン16内に緩く嵌合されている。該後方部分18bにはピン30が直径方向で貫通して設けられており、該ピンの両端にはラジアルベアリング31a、31bが取り付けられ、該ラジアルベアリング31a、31bは、案内溝38、40にそれぞれ受け入れられている。該ラジアルベアリング31a、31bは、それぞれ、汎用のものであり、ピン30の端部に固定されるインナーレース、及び、ボールベアリングを介して回転自在に取り付けられるアウターレースからなるものであり、ピン30と案内溝38,40との間の摩擦抵抗を減少する。
図1及び図2に示す実施形態の場合と同様に、圧縮空気の作用により、第1ピストン14及び第2ピストン16がそれぞれ前後動されると、工具取付揺動部材18は、その長手軸線を中心に所定角度範囲で揺動される。
この揺動研削工具110の特徴は、第2ピストン16の回転を阻止するための手段にある。すなわち、図1及び図2の揺動研削工具10では、ハウジングと第2ピストンとの間の摺動面を六角形にすることにより、該第2ピストンの軸線周りでの回転を防止しているが、揺動研削工具110においては、図示のように、第2ピストン16はハウジング12の内周面から離し、その代わり、圧縮コイルバネ26の前端をラジアルベアリング保持部材180の後方に面する凹部に圧入し、該保持部材180に対して固定するとともに、同圧縮コイルバネ26の後端を第2ピストン16内に圧入して該第2ピストン16に対して固定するようにしている。要するに、該圧縮コイルバネ26は、第2ピストン16を後方に付勢するとともに、その弾性により、第2ピストン16がその軸線の周りで回動するのを実質的に阻止しているのである。
図1及び図2に示すように、ハウジング12と第2ピストンとの摺動面により回転防止を行おうとした場合、第2ピストンの回転しようとする動きは直接ハウジングに伝達されるために該ハウジングの振動が大きくなるのに対して、これを回避しようとしたものである。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に規定した本発明の範囲内で種々変更できるものである。例えば、図1及び図2に示した発明では、弁体46を無くし弁機構を省略することも可能である。また、この弁機構は第1及び第2ピストンの動きにより開閉を行うものであれば良く種々の形式のものを採用することができる。
本発明に係る空気式揺動研削工具の縦断面図であり、該工具を駆動するための圧縮空気が一部導入されている状態を示す。 図1の工具におけるハウジングを省略し、該ハウジング内の主要なエレメントを分解して示す分解側面図である。 本発明に係る空気圧式往復動工具の縦断面図であり、圧縮空気が供給されていない状態を示す図である。 図3の工具に圧縮空気が供給されて工具が前進駆動された状態を示す図である。 図1及び図2に示した揺動研削工具の変形例を示す縦断面図である。 図5の工具におけるハウジングを省略し、該ハウジング内の主要なエレメントを分解して示す分解側面図である
10 揺動研削工具
12 ハウジング
14 第1ピストン
14a 排気口(排気路)
14b 排気通路(排気路)
16 第2ピストン
16a 内側筒状部材
16a−1、16b−1 排気穴
16b 外側筒状部材
16a−2、16b−2 大径部分
18 工具取付揺動部材(工具取付部材)
18a 前方部分
18b 後方部分
20 固定シャフト
22 圧縮空気供給路
24、26 圧縮コイルバネ
(第1付勢手段、第2付勢手段)
28 ラジアルベアリング
30 ピン
30a、30b 従動子
31a、31b ラジアルベアリング
32 空間
38、40 案内溝
46 弁体
47 圧縮バネ
48 弁開閉操作軸
49 保持部材
50 ハウジング
52 固定シャフト
54 シャフト摺動孔
56 第1ピストン
58 第2ピストン
58a 筒状壁
58b 貫通孔(排気路)
60 工具取付け部材
62 第1付勢手段(コイルバネ圧縮バネ)
63 第2付勢手段(コイル圧縮バネ)
64 後端部材
66 圧縮空気導入路
70 圧縮空気供給路
70a 軸線方向部分
70b 半径方向部分
70c 圧縮空気入口空所(凹部)
70d 供給出口部分
74 間隙(排気路)
76 排気路
74 間隙
110 揺動研削工具
180 ラジアルベアリングの保持部材(ベアリング手段の構成の一部)

Claims (7)

  1. 前後方向に延びる長手軸線を有する筒状のハウジングと、
    該ハウジングの後端から当該ハウジング内を前方に延びる固定シャフトと、
    該ハウジング内で該固定シャフトと摺動係合するシャフト摺動孔を有し、該固定シャフトに沿って前後方向で往復動可能とされた第1ピストンと、
    該ハウジング内で該第1ピストンの前端側に設けられて前後方向で往復動可能とされる第2ピストンと、
    該第2ピストンの前端側に設けられて、該ハウジングの前端を挿通して前方に延び、前端に工具を取り付けるようにされた工具取付け部材であって、該ハウジングの長手軸線又は該長手軸線に平行な軸線を有し、該軸線を中心に回転可能にされ且つ該軸線方向での動きを阻止されるようにして該ハウジングに取りつけられた工具取付け部材と、
    該第2ピストンと該工具取付け部材とを駆動連結し、該第2ピストンの往復動を該工具取付け部材の該軸線を中心にした所定角度範囲内での揺動に変換する変換駆動連結機構であって、該第2ピストン及び該工具取付け部材の一方に設けられるピンと、他方に設けられ該ピンに係合されるピン案内部とを有し、該ピン案内部が該軸線の周りでの螺旋に沿って設けられ、該第2ピストンが往復動されることに応答して、該工具取付け部材を揺動させるようになされている変換駆動連結機構と、
    該第1ピストンを前方へ付勢する第1付勢手段と、
    該第2ピストンを後方へ付勢する第2付勢手段と、
    該固定シャフトを通り、該固定シャフトの前端に開口し、該第1及び第2ピストン間に圧縮空気を供給する圧縮空気供給路と、
    該第1及び第2ピストンがそれらの間に供給された圧縮空気により、それぞれ、該第1及び第2付勢手段に抗して、後方及び前方へ駆動され、該第1及び第2ピストンが所定距離だけ離された時点で、該第1及び第2ピストン間に供給された圧縮空気を該ハウジングの外部へ排気するための排気路と、
    圧縮空気の供給により該第1及び第2ピストンが該所定距離だけ離されたときに該圧縮空気供給路を閉止し、圧縮空気の排気により該第1及び第2ピストンが該所定距離より相互に近づいたときに該圧縮空気供給路を開放して圧縮空気が該第1及び第2ピストン間に供給されるのを許容する弁装置と、
    該ハウジングの前後方向で延び、前端で該ハウジングに連結され、後端が該第2ピストンに連結されコイルバネであって、当該コイルバネの捻り剛性によって、該第2ピストンの該軸線の周りでの回転を阻止するようにしたコイルバネを有することを特徴とする空気圧式駆動工具。
  2. 該第2付勢手段が該コイルバネである請求項1に記載の空気圧式駆動工具。
  3. 該弁装置が、該圧縮空気供給路内に設けられ、該圧縮空気供給路を閉じる閉止位置と、該閉止位置よりも該ハウジングの後端側で該圧縮空気供給路を開く開放位置との間で変位可能な弁体と、該第2ピストンに設けられて該圧縮空気供給路内に延びる弁体開閉操作軸であって、圧縮空気の供給により該第1及び該第2ピストンが該所定距離だけ離されたときに該弁体が該閉止位置となるのを許容し、圧縮空気の排気により該第1及び第2ピストンが該所定距離より相互に近づいたときに該弁体を該閉止位置から該開放位置へ変位させるようにする弁体開閉操作軸と、を有する請求項1又は2に記載の空気圧式駆動工具。
  4. 該第2ピストンが、前端が閉じられ、後端が開口した筒状とされ、該第1ピストンが該第2ピストンの後端の開口から摺動可能に挿入されており、
    該排気路が該第2ピストンの筒状の側壁に形成された貫通孔を有し、該第1及び第2ピストンがそれらの間に供給される圧縮空気によって、相互に所定距離だけ離されたときに、該貫通孔が該第1及び第2ピストン間の空間に連通されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気圧式駆動工具
  5. 該第1ピストンが、後端が閉じられ、前端が開口した筒状とされ、該第2ピストンが該第1ピストンの前端の開口から摺動可能に挿入されており、
    該排気路が該第1ピストンの筒状の側壁に形成された貫通孔を有し、該第1及び第2ピストンがそれらの間に供給される圧縮空気によって、相互に所定距離だけ離されたときに、該貫通孔が該第1及び第2ピストン間の空間に連通されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気圧式駆動工具
  6. 該第2ピストンの前方位置で該工具取付け部材を該軸線の周りで回転可能に支持するラジアルベアリングと、該ラジアルベアリングを該ハウジングに取りつけるラジアルベアリング保持部材とを有するベアリング手段を有し、該コイルバネの前端がラジアルベアリング保持部材に固定されている請求項1乃至5のいずれかに記載の空気圧式駆動工具
  7. 該第2ピストンが該工具取付け部材の後端部分の周りに、該軸線方向で摺動可能で且つ該軸線方向の周りで回動可能に設定される筒状部分を有し、
    該変換駆動連結機構の該ピン案内部が、該第2ピストンの該筒状部分に形成された一対の案内溝とされ、
    該変換駆動連結機構の該ピンが、該工具取付け部材の後端部分の直径方向両側から突出するように形成され、
    該ピンに、該ピンの該軸線を回転中心とするインナーレース及びアウターレースとを有するラジアルベアリングが取り付けられ、該ラジアルベアリングを介して該ピンが該案内溝に沿って案内されるようにした請求項6に記載の空気圧式駆動工具
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