JP5059737B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は、イオンを発生するイオン発生装置を備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は下部に冷却器が配置され、上部に冷蔵室が配置される。冷却器の近傍には送風機が設けられる。冷蔵室の背面には送風機の駆動によって冷却器から冷気が導かれる冷気通路が配置される。冷気通路は冷蔵室の周囲に沿って屈曲して冷蔵室の左端部、上端部及び右端部に設けられ、複数の吐出口が開口する。冷蔵室の下部には戻り口が開口し、戻り口から下方に延びて冷却器に冷気を戻す戻り通路が設けられる。
送風機を駆動すると冷却器で生成された冷気が冷蔵庫の下部から上方に導かれて冷気通路を流通する。冷気通路を流通する冷気は冷蔵室の周部に配される吐出口から吐出される。吐出口から吐出された冷気は冷蔵室内を流通し、戻り口から戻り通路に流入して冷却器に戻る。これにより、冷蔵室内が冷却される。
また、冷気通路の上端部内にはイオン発生装置の電極が支持部材により支持され、通路内に突出して配される。イオン発生装置の本体部は冷気通路の下方に配され、本体部の駆動によって電極からマイナスイオンが発生する。冷気通路を流通する冷気にはマイナスイオンが含まれ、イオン発生装置の下流側となる左端部の吐出口から吐出される。これにより、冷蔵室内にマイナスイオンが流通して食品臭を低減することができる。
特開2003−14365号公報(第4頁−第7頁、第2図)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、イオンを吐出する吐出口が冷蔵室の左方に偏って配置されるため、冷蔵室内に供給されるイオンの分布が不均一になる問題があった。また、電極近傍を流通する冷気にはイオンが多く含まれ、電極から離れて流通する冷気に含まれるイオンが少なくなる。このため、吐出口から吐出される冷気にイオンがばらついて含まれ、冷蔵室内のイオンの分布が更に不均一になる。
本発明は、貯蔵室内にイオンを均一に供給できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、貯蔵物を収納する貯蔵室と、冷気を生成する冷却器と、前記貯蔵室の背面に設けられて前記冷却器で生成した冷気が流通する冷気通路と、前記冷気通路に開口して冷気を前記貯蔵室に吐出する吐出口と、放電電極を有して前記冷気通路にイオンを放出するイオン発生装置とを備え、前記冷気通路は気流の一部を遮って左右に分岐させて前記吐出口に冷気を導く遮蔽部を有し、前記イオン発生装置を前記遮蔽部の近傍に配置したことを特徴としている。
この構成によると、冷却器で生成された冷気は冷気通路を流通する。イオン発生装置の放電電極には電圧が印加されて冷気通路にイオンを放出する。イオン発生装置は遮蔽部近傍に配され、冷気通路を流通する冷気が遮蔽部に衝突することにより渦流が生じてイオンが攪拌して冷気に含まれる。イオンを含んだ冷気は遮蔽部によって左右に分岐し、吐出口に導かれて貯蔵室内に吐出される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷気通路を冷気が上昇するとともに前記冷気通路の上壁が左部及び右部に対して下方に配される中央部を有し、前記遮蔽部が前記中央部から成るとともに、前記吐出口を前記左部及び前記右部に沿って配置したことを特徴としている。
この構成によると、冷却器で生成された冷気が冷気通路を上昇し、冷気通路の上壁の中央部から成る遮蔽部に衝突してイオンが攪拌して含まれる。イオンを含んだ冷気は上壁の中央部によって左右に分岐し、中央部よりも上方に配された上壁の左部及び右部に沿って配される吐出口に導かれて貯蔵室内に吐出される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷気通路に面した開口部を有して前記イオン発生装置が設置されるイオン発生室を備え、前記イオン発生装置は前記放電電極に対向する誘導電極を有するとともに、前記放電電極及び前記誘導電極を前記開口部に向けて配置したことを特徴としている。この構成によると、放電電極と誘導電極との間に発生したイオンが開口部を介してイオン発生室から冷気通路を流通する気流に含まれる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記イオン発生室の方向に冷気を案内する案内部を、前記冷気通路の前記イオン発生室に対向する壁面に設けたことを特徴としている。この構成によると、冷気通路を流通する冷気はイオン発生室に対向する壁面に設けた案内部によってイオン発生室の方向に導かれてイオンが含まれる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記イオン発生装置は前記放電電極を複数有し、一の前記放電電極と、他の前記放電電極とを冷気の流通方向に対して交差する方向に離れて配置したことを特徴としている。この構成によると、例えば、冷気が下方から上方に流通し、放電電極が気流に面して左右に離れて配置される。各放電電極からそれぞれイオンが放出され、気流によってそれぞれ上方に搬送される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、一の前記放電電極によりプラスイオンを発生し、他の前記放電電極によりマイナスイオンを発生することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記吐出口の下方に前記貯蔵室の背面を覆う熱良導体から成る部材を設けたことを特徴としている。この構成によると、冷気通路を流通する冷気の冷熱及び吐出口から吐出された冷気の冷熱が部材に伝えられ、貯蔵室内に放出される。また、扉を開いた際に流入する外気に含まれた水分が部材上で結露し、貯蔵室内で蒸発して貯蔵室内が保湿される。
本発明によると、気流の一部を遮って左右に分岐させて吐出口に導く遮蔽部を冷気通路に設け、イオン発生装置を遮蔽部の近傍に配置したので、遮蔽部に衝突する気流が攪拌されて冷気にイオンが均一に含まれ、貯蔵室の左右の吐出口からイオンを含む冷気が吐出される。従って、貯蔵室内にイオンを均一に供給することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の冷蔵庫を示す外観斜視図及び扉を開いた状態の正面から見た斜視図である。冷蔵庫1は冷蔵室6が上部に配され、断熱壁10を介して下方に冷凍室8、9が配置されている。左右に配される冷凍室8、9の間は縦断熱壁11により仕切られる。冷蔵室6は右扉2及び左扉3によって開閉され、冷凍室8、9はそれぞれ右扉4、左扉5により開閉される。
冷蔵室6の右扉2及び左扉3の内面には貯蔵物を収納するドアポケット2a、3aがそれぞれ設けられる。冷蔵室6内には貯蔵物を載置する複数の載置棚12が配される。冷蔵室6に下部には仕切板13で仕切られた隔離室7が設けられる。隔離室7内には貯蔵物を収納する引き出し式の収納ケース7aが複数設けられている。
右側の冷凍室8の上部には製氷装置8aが設けられる。製氷装置8aの下方には氷を貯める貯氷箱8bが配されている。製氷装置8a及び貯氷箱8bの側方と下方には貯蔵物を収納する収納ケース8cが複数設けられる。左側の冷凍室9内にも同様に収納ケース9cが複数設けられる。
図3は冷蔵庫1の下部の冷凍室8を通る断面を示す側面断面図である。冷蔵庫1の本体部を形成する断熱箱体1aと冷凍室8内との間には背面板55で覆われた背面ダクト56が形成される。背面ダクト56内は仕切板56aにより前後に分割され、前面に複数の背面吐出口63が開口して後側に冷却器57が配される。冷却器57の上方には送風機58が配される。冷却器57は冷凍室8、9の下部後方に配された圧縮機59に接続される。圧縮機59の駆動により冷媒が流通して冷凍サイクルが運転され、冷却器57は冷凍サイクルの低温側となる。
縦断熱壁11は背面板55に接して配置され、背面ダクト56に連通する第1、第2冷気ダクト71、73が設けられる。冷凍室8、9の底部には第1冷気ダクト71に連通する底面ダクト75が設けられる。底面ダクト75には前面、背面及び縦断熱壁11から離れた側の側面に冷気戻り口72が設けられている。
第2冷気ダクト73の前部には左右の冷凍室8、9に向けてそれぞれ開口する側面吐出口74が設けられる。尚、断熱壁10に設けたダンパ65を開いて冷蔵室6の背面に設けられる冷気通路27(図5参照)に冷気が送出される。
図4は冷蔵室6の背面を形成するパネル組品14を正面から見た斜視図を示している。また、図5、図6はパネル組品14の背面図及び側面断面図を示している。また、図7は図6の要部詳細図である。パネル組品14は隔離室7の上方に配され、背面側に冷気が流通する冷気通路27を形成する。
パネル組品14は樹脂成形品から成るパネル15を有し、パネル15の前面側には金属(アルミニウムやステンレス)等の熱良導体から成る部材18が配される。部材18の両側方には半透明の樹脂から成るランプカバー16、17が設けられる。
パネル15の上部の左右方向の中央部には照明室20aがパネル15と一体に形成される。照明室20aの左右には冷気を吐出する吐出口15a、15bが開口する。照明室20a内には照明装置20が背面からネジ止めされる。照明室20aの上方にはカバー19が設けられる。尚、ランプカバー16、17の後方にもLEDを有した同様の照明装置が配される。
パネル15の背面には発泡断熱材により形成されるダクト28が配される。パネル15は部材18の取り付け部分が開口し、ダクト28が部材18に接して設けられる。ダクト28の周囲には断熱箱体1a(図3参照)に当接する枠材28gが設けられ、枠材28gにより冷気通路27の外形が形成される。冷気通路27はダンパ65(図3参照)に連通する。ダンパ65の開成により冷却器57で生成された冷気が冷気通路27を下方から上方に向かって流通し、吐出口15a、15bから冷蔵室6内に吐出される。
冷気通路27はダクト28の背面に突設されるリブ32によって左右方向に3分割され、右から順(図5の背面図では左から順)に右通路29、中通路30、左通路31が設けられる。右通路29、中通路30、左通路31は上部で合流するようになっている。
冷気通路27の終端は枠材28gの上端部から成るダクト28の上壁28cにより形成される。ダクト28の上壁28cは右部28d及び左部28eに対して中央部28fが下方に配される。中央部28fの上方に照明室20aが形成され、右部28d及び左部28eに沿って吐出口15a、15bが形成される。
これにより、中通路30を上昇する冷気は上壁28cの中央部28fに衝突して左右に分岐し、吐出口15a、15bに導かれる。従って、中央部28fは冷気通路27の気流の一部を遮って左右に分岐させる遮蔽部を構成する。
また、中央部28fの近傍にはイオン発生装置86が配されるイオン発生室28aがダクト28と一体に形成される。イオン発生室28aに対向する断熱箱体1aにはイオン発生室28aの方向に冷気を導く傾斜面から成る案内部27aが形成されている。
図8、図9は照明装置20の分解斜視図及び平面図を示している。照明装置20はベース21、導光板22、基板23、反射シート24を有している。ベース21は樹脂成形品から成り、基板23を収納する収納部21aが一端に形成される。導光板22は透明樹脂から成り、前面に出射面22cを有して背面側に傾斜面22bが形成される。
基板23に実装されるLED23aの出射光は導光板22を導光し、傾斜面22bで反射して出射面22cに導かれる。出射面22cの出射光によって冷蔵室6内が照明される。導光板22にはLED23aとの対向面積を広く得るために、LED23aの先端が挿入される凹部22aが形成される。反射シート24は透明粘着材により導光板22に接着されるアルミ箔から成り、上方に漏れる光を反射して出射面22cに導く。
図10、図11、図12は基板23の上面図、側面図及び正面図を示している。LED23aは基板23の一面に実装され、同じ面にコネクタ23cが実装される。基板23のLED23aと反対側の面にはサーミスタ23bが実装される。コネクタ23cにはコネクタ25a(図8参照)を介してリード線25(図8参照)が接続され、LED23a及びサーミスタ23bに電源が供給される。
収納部21aは一部が開口して冷蔵室6内と連通し、冷蔵室6内の冷気が流入してサーミスタ23bにより温度検知される。サーミスタ23bの検知結果によりダンパ65(図3参照)を開閉して冷蔵室6内の温度が制御される。また、収納部21aは右側の吐出口15a近傍に配置されるため、吐出口15aから吐出される冷気の温度もサーミスタ23bに影響して温度制御が行われる。吐出口15aから吐出される冷気の極一部を収納部21aに引き込み、冷蔵室6の温度制御に役立ててもよい。
サーミスタ23bはLED23aよりも下方に取り付けられるとともに、LED23aとは反対側の面に取り付けられる。これにより、LED23aの発熱による検知精度の低下を防止することができ、少ない容積で庫内照明と温度制御を行って容積効率の向上を図ることができる。
図13は照明装置20の正面断面図を示している。また、図14は図13の要部拡大図である。基板23は収納部21aの上面開口部から挿入され、収納部21a内に設けられたリブ21b、21cによって挟まれて固定されている。この時、基板23から突出するコネクター23cはベース21の下面から側方に突出する突出部21dとこれに対向する収納部21aの内壁との間を通過する。そして、基板23がリブ21bの上面に形成される傾斜面によって図中、左方に案内され、リブ21b、21c間に基板23が固定される。
これにより、基板23が導光板22の方向に移動し、導光板22の凹部22a(図9参照)にLED23aの先端が入り込む。このため、LED23aが凹部22aに接近しての光を漏れなく導光板22に伝えることができる。また、収納部21aの下部の導光板22側は開口してコネクター23cの先端が配される。これにより、コネクター23c、25aを容易に接続できるとともに、リード線25(図4参照)に無理な応力がかからないようにできる。尚、コネクター23c、25aを接続した後に基板23を収納部21aに組み込んでもよい。
また、基板23と収納部21aの内面との間に絶縁性を有するスポンジ状のスペーサーを押入してもよい。これにより、基板23のガタツキを防止し、LED23aと導光板22との間隔を安定して所定の間隔に維持することができる。
図15、図16はイオン発生装置86の正面図及び側面断面図を示している。イオン発生装置86は絶縁体から成るハウジング86aにより覆われ、針状の放電電極86p、86qが離れて配される。放電電極86p、86qの周囲には環状の誘導電極86eが配される。イオン発生室28a(図5参照)内で放電電極86p、86qは左右方向に並設され、冷気通路27を上昇する気流に対して交差する方向に離れて配置される。
ハウジング86aには放電電極86p、86qに対向する貫通孔86bが設けられる。これにより、イオン発生面86dに放電電極86p、86qが露出する。貫通孔86bはイオン発生室28aの冷気通路27に面して開口する開口部28b(図5参照)に対向する。これにより、放電電極86p、86qは冷気通路27に面して配されている。
放電電極86p、86qと誘導電極86eとの間のイオン発生部86fで発生したイオンはイオン発生室28a内に流入した冷気と混合され、開口部28bから冷気通路27に流出する。
また、イオン発生面86dにはフィルタ86hを配した通気孔86gが両貫通孔86bの間に形成される。通気孔86gはハウジング86a内部でイオン発生部86dと連通し、通気孔86gからハウジング86a内に流入した冷気はイオン発生部86dから流出する。このため、イオン発生部86fで発生したイオンを停滞させずに冷気に含ませることができる。
尚、フィルタ86hにより左右のイオン発生部86fの間が隔離され、プラスイオンとマイナスイオンの衝突による消滅を少なくしてイオン供給効率を向上させることができる。左右のイオン発生部86f間に両者を隔離するリブを設けてもよい。
放電電極86p、86qには誘導電極86eに対して正極性または負極性の高電圧がそれぞれ印加される。これにより、放電電極86p、86qと誘導電極86eとの間に形成されるイオン発生部86fに例えばコロナ放電によりそれぞれプラスイオン、マイナスイオンが発生する。
例えば、一方の放電電極86pには正電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてH+(H2O)mから成る電荷が正のクラスタイオンを発生する。他方の放電電極86qには負電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてO2 -(H2O)nから成る電荷が負のクラスタイオンを発生する。ここで、m、nは任意の自然数である。H+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌や臭い成分及び貯蔵物の付着菌の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌や臭い成分等を破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを発生して吐出口15a、15bから吐出することにより室内の殺菌及び臭い除去を行うことができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
尚、イオン発生装置86は針状の放電電極86p、86q及び誘導電極86eを有しているが、他の構成であってもよい。例えば、図17に示すように、イオン発生面86dに平面状の放電電極86pが配されたイオン発生装置であってもよい。また、図18に示すように、電源部86jにリード線86kにより接続された針状の放電電極86pを有するイオン発生装置であってもよい。
上記構成の冷蔵庫1において、冷却器57で熱交換して生成された冷気は送風機58の駆動により背面ダクト56の前側に導かれ、背面板55に設けた複数の背面吐出口63から上下に分散して冷凍室8、9内に吐出される。背面吐出口63から吐出された冷気は前方へ導かれて収納ケース8c、9cの周囲を流通する。
また、背面ダクト56の前側から第2冷気ダクト23を流通する冷気は複数の側面吐出口74から上下に分散して冷凍室8、9内に吐出される。側面吐出口74から吐出された冷気は縦断熱壁11から離れる方向に導かれて収納ケース8c、9cの周囲を流通する。そして、冷凍室8、9内を流通した冷気は冷気戻り口72を介して底面ダクト75に流入し、第1冷気ダクト71を介して冷却器57に戻る。これにより、冷凍室8、9内が冷却される。
断熱壁10に設けたダンパ65が開かれると冷蔵室6の背面に設けられる冷気通路27に冷気が送出される。冷気通路27は冷蔵室6の左右にわたって形成され、ダンパ65から左右に通路が拡幅される。これにより、冷気通路27の流路面積が広くなるため冷気の流速が減速される。
冷気通路27に流入した冷気は右通路29、中通路30、左通路31に分散して上昇する。イオン発生装置86で発生したイオンは開口部28bを介してイオン発生室28aから流出し、主として中通路30を通過した冷気に含まれる。中通路30を上昇する冷気はダクト28の上壁28cの中央部28fに衝突して遮られ、渦流が生じて攪拌される。
これにより、イオンが渦流によって攪拌され、冷気中に均一に含まれる。この時、2つの開口部86bの一方からプラスイオンを放出して他方からマイナスイオンが放出されると、攪拌によってプラスイオンとマイナスイオンは衝突して減少する。このため、開口部86bの一方からプラスイオンを継続して放出されるとともに他方からマイナスイオンが継続的に放出される。これにより、一の放電電極で交互に正負のイオンを発生するよりもイオンの発生量が増加して衝突による減少の影響を小さくできる。
また、中通路30のイオン発生装置86の近傍は傾斜面から成る案内部27aによって冷気がイオン発生室28aに向かうように案内される。これにより、冷気がイオン発生室28a内に流入してイオンを含んで流出するため、イオン発生装置86で発生したイオンが冷気通路27内に流出し易くなる。
そして、イオンを含む冷気は上壁28cの中央部28fによって左右に分岐して吐出口15a、15bに導かれ、右通路29及び左通路31を通過した冷気と合流して冷蔵室6内に吐出される。冷蔵室6の上部に配される吐出口15a、15bから吐出された冷気は冷蔵室6内を流下して貯蔵物を冷却し、冷気に含まれるイオンによって冷蔵室6内が除菌される。
また、冷気通路27を流通する冷気の冷熱はダクト28を介して部材18に伝えられる。加えて、吐出口15a、15bから流下する冷気の冷熱が部材18に伝えられる。冷蔵室6の背面を覆う部材18は熱良導体から成るため、部材18全体から冷熱が放出される。これにより、冷蔵室6内の温度分布を均一にすることができる。尚、パネル組品14の強度を上げるため、部材18とダクト28の間にパネル15の壁面を設けてもよい。また、ダクト28やパネル15の厚みを調節して冷熱の放出量を調節してもよく、場合によっては、開口して直接部材18に冷気が接するようにしてもよい。
また、冷蔵室6の右扉2や左扉3を開いた際に冷蔵室6内に外気が流入し、外気に含まれる水分が部材18と接触して結露する。部材18の結露は右扉2や左扉3を閉じた後に蒸発して冷蔵室6内が保湿される。このため、貯蔵物の乾燥を低減できるとともに、水分子と結合したクラスタイオンを大きくすることができる。これにより、イオンが消滅しにくくなるため冷蔵室6の隅々までイオンを搬送することができる。
本実施形態によると、気流の一部を遮って左右に分岐させて吐出口15a、15bに導く中央部28f(遮蔽部)を冷気通路27に設け、イオン発生装置86を中央部28fの近傍に配置したので、中央部28fに衝突する気流が攪拌されて冷気にイオンが均一に含まれ、冷蔵室6の左右の吐出口15a、15bからイオンを含む冷気が吐出される。従って、冷蔵室6内にイオンを均一に供給することができる。
また、冷気通路27の上壁28cの中央部28fが左部28e及び右部28dに対して下方に配され、吐出口15a、15bを左部28e及び右部28dに沿って配置したので、中央部28fによって気流を攪拌する遮蔽部を容易に実現することができるとともに、分岐する冷気を容易に左右の吐出口15a、15bに導くことができる。
また、放電電極86p、86q及び放電電極86p、86qに対向する誘導電極86eをイオン発生室28aの開口部28bに向けて配置したので、イオン発生部86fが気流に面してイオンを効率よく含ませることができる。
また、イオン発生室28aの方向に冷気を案内する案内部27aをイオン発生室28aに対向する壁面に設けたので、イオン発生室28a内に冷気が流入してイオンが含まれる。従って、イオンを冷気通路27内に流出し易くすることができる。
また、プラスイオンとマイナスイオンをそれぞれ発生する放電電極86p、86qを冷気の流通方向に対して交差する方向に離れて配置したので、プラスイオンとマイナスイオンとがそれぞれ気流に搬送されて衝突が低減される。従って、イオン供給効率を向上することができる。
また、吐出口15a、15bの下方に冷蔵室6の背面を覆う熱良導体から成る部材18を設けたので、吐出口15a、15bから流下する冷気の冷熱が部材18に伝えられる。これにより、部材18全体から冷熱が放出され、冷蔵室6の温度を均一にすることができる。また、外気流入時に部材18で結露して保湿されるため、水分子と結合したクラスタイオンを大きくして冷蔵室6の隅々までイオンを搬送することができる。
本実施形態においてイオン発生装置86によってプラスイオンとマイナスイオンとを冷気通路27に放出しているが、マイナスイオンのみを放出してもよい。
本発明は、イオンを発生するイオン発生装置を備えた冷蔵庫に利用することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す外観斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の扉を開いた状態を示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の下部を示す側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のパネル組品を示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫のパネル組品を示す背面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のパネル組品を示す側面断面図 図6の要部詳細図 本発明の実施形態の冷蔵庫の照明装置を示す分解斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の照明装置を示す平面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の照明装置の基板を示す上面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の照明装置の基板を示す側面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の照明装置の基板を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の照明装置を示す正面断面図 図13の要部詳細図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン発生装置を示す正面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン発生装置を示す側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の他のイオン発生装置を示す斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の他のイオン発生装置を示す斜視図
符号の説明
1 冷蔵庫
1a 断熱箱体
6 冷蔵室
7 隔離室
8、9 冷凍室
10 断熱壁
11 縦断熱壁
14 パネル組品
15 パネル
15a、15b 吐出口
18 部材
20 照明装置
20a 照明室
21 ベース
21a 収納部
22 導光板
23 基板
23a LED
23b サーミスタ
27 冷気通路
27a 案内部
28 ダクト
28a イオン発生室
28b 開口部
28c 上壁
28f 中央部(遮蔽部)
29 右通路
30 中通路
31 左通路
55 背面板
56 背面ダクト
57 冷却器
58 送風機
59 圧縮機
63 背面吐出口
65 ダンパ
71 第1冷気ダクト
72 冷気戻り口
73 第2冷気ダクト
74 側面吐出口
75 底面ダクト
86 イオン発生装置
86a ハウジング
86b 貫通孔
86d イオン発生面
86e 誘電電極
86f イオン発生部
86g 通気孔
86h フィルタ
86p、86q 放電電極

Claims (7)

  1. 貯蔵物を収納する貯蔵室と、冷気を生成する冷却器と、前記貯蔵室の背面に設けられて前記冷却器で生成した冷気が流通する冷気通路と、前記冷気通路に開口して冷気を前記貯蔵室に吐出する吐出口と、放電電極を有して前記冷気通路内にイオンを放出するイオン発生装置とを備え、前記冷気通路は気流の一部を遮って左右に分岐させて前記吐出口に冷気を導く遮蔽部を有し、前記イオン発生装置を前記遮蔽部の近傍に配置したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷気通路を冷気が上昇するとともに前記冷気通路の上壁が左部及び右部に対して下方に配される中央部を有し、前記遮蔽部が前記中央部から成るとともに、前記吐出口を前記左部及び前記右部に沿って配置したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷気通路に面した開口部を有して前記イオン発生装置が設置されるイオン発生室を備え、前記イオン発生装置は前記放電電極に対向する誘導電極を有するとともに、前記放電電極及び前記誘導電極を前記開口部に向けて配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記イオン発生室の方向に冷気を案内する案内部を、前記冷気通路の前記イオン発生室に対向する壁面に設けたことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記イオン発生装置は前記放電電極を複数有し、一の前記放電電極と、他の前記放電電極とを冷気の流通方向に対して交差する方向に離れて配置したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 一の前記放電電極によりプラスイオンを発生し、他の前記放電電極によりマイナスイオンを発生することを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記吐出口の下方に前記貯蔵室の背面を覆う熱良導体から成る部材を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
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