(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、LTE-Advance方式が適用されている移動通信システムであって、交換局MMEと、ゲートウェイ装置S-GWと、無線基地局eNBと、リレーノードRN(無線中継局)とを具備している。
図1に示すように、交換局MME及びゲートウェイ装置S-GWと無線基地局eNBとの間は、S1インターフェイスを介して接続可能であり、無線基地局eNB同士は、X2インターフェイスを介して接続可能であり、無線基地局eNBとリレーノードRNとの間は、Unインターフェイスを介して接続可能であり、リレーノードと移動局UEとの間は、Uuインターフェイスを介して接続可能である。
ここで、リレーノードが接続される無線基地局を「DeNB(Donor eNB)」と呼んでもよい。
図2に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとゲートウェイ装置S-GWとの間で、リレーノードRN及び無線基地局eNB(DeNB)を介して、データ信号を送受信するように構成されている
本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとリレーノードRNとの間で、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ(無線ベアラ)」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRNと無線基地局eNBとの間で、リレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRNとゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ(ネットワークベアラ)」を設定するように構成されている。
なお、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1無線ベアラ」を設定しないように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードR1用のEPS無線ベアラ内で、複数の移動局用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を多重するように構成されている。
その結果、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとゲートウェイ装置S-GWとの間で、データ信号を、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」及び移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」によって構成される移動局UE用のEPSベアラ(E-RAB)「(UE)EPSベアラ」を介して送受信するように構成されている。
ここで、移動局UEは、リレーノードRNとの間で移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」を設定するためのEPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
リレーノードRNは、移動局UEとの間で移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」を設定するための移動局UE用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
さらに、リレーノードRNは、無線基地局eNBとの間でリレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ」を設定するためのリレーノードRN用EPS無線ベアラ機能と、EPS無線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能と、IPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているUDPレイヤ機能と、UDPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤ機能とを具備している。
ここで、リレーノードRNは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、リレーノードRNの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能である。
無線基地局eNBは、リレーノードRNとの間でリレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)S1ベアラ」を設定するためのリレーノードRN用EPS無線ベアラ機能と、ゲートウェイ装置S-GWとの間で有線ベアラを設定するための有線ベアラ機能と、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能及び有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能とを具備している。
ここで、無線基地局eNBは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、無線基地局eNBは、有線ベアラ機能として、ネットワークレイヤ1/2(NW L1/L2)機能を具備している。
さらに、無線基地局eNBは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能及び有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として、IPレイヤ機能を具備している。
ゲートウェイ装置S-GWは、無線基地局eNBとの間で有線ベアラを設定するための有線ベアラ機能と、有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能と、IPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているUDPレイヤ機能と、UDPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤ機能とを具備している。
ここで、ゲートウェイ装置S-GWは、有線ベアラ機能として、ネットワークレイヤ1/2(NW L1/L2)機能を具備している。
また、ゲートウェイ装置S-GWの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、リレーノードRNとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能である。
また、リレーノードRNは、移動局UEのEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」を識別する「RB-ID」と、移動局UEのS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を識別する「GTP-U TEID」との対応関係を管理しており、両者の変換を行うことができるように構成されている。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、LTE方式の移動通信システムで用いられていたプロトコルスタックに対して、大きな改修を施すことなく、移動局が、複数の無線基地局eNBの機能を具備する装置(リレーノードRN及び無線基地局eNB)を介して、ゲートウェイ装置S-GWとの間でデータ信号を送受信する構成を実現することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、ゲートウェイ装置S-GWと無線基地局eNBとの間で、リレーノードRN用のS1ベアラを設定しないため、かかる区間におけるオーバヘッドを低減することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局eNBとリレーノードRNとの間で、移動局UEの数だけ、無線ベアラを設定する必要がない。
(本発明の第2の実施形態に係る移動通信システム)
図3を参照して、本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。以下、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとゲートウェイ装置S-GWとの間で、リレーノードRN及び無線基地局eNB(DeNB)を介して、データ信号を送受信するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとリレーノードRNとの間で、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRNと無線基地局eNBとの間で、リレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRNとゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、無線基地局eNBとゲートウェイ装置S-GWとの間で、リレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRN用の無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ」及びリレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ」内で、複数の移動局用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を多重するように構成されている。
その結果、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとゲートウェイ装置S-GWとの間で、データ信号を、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」及び移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」によって構成される移動局UE用のEPSベアラ(E-RAB)「(UE)EPSベアラ」を介して送受信するように構成されている。
図3に示すように、リレーノードRNは、移動局UEとの間で、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」を設定するための移動局UE用EPS無線ベアラ機能と、無線基地局eNBとの間で、リレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ」を設定するためのリレーノードRN用無線ベアラ機能と、リレーノードRN用無線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤ機能とを具備している。
ここで、リレーノードRNは、移動局UE用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、リレーノードRNは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、リレーノードRNの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能である。
無線基地局eNBは、リレーノードRNとの間でリレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ」を設定するためのリレーノードRN用無線ベアラ機能と、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、有線ベアラを設定するための有線ベアラ機能と、有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能と、IPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているUDPレイヤ機能と、UDPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(RN)GTP-Uレイヤとを具備している。
ここで、無線基地局eNBは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、無線基地局eNBは、有線ベアラ機能として、ネットワークレイヤ1/2(NW L1/L2)機能を具備している。
また、無線基地局eNBの(RN)GTP-Uレイヤ機能は、リレーノードRNとの間で、リレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ」を設定するためのリレーノードRN用S1ベアラ機能である。
ゲートウェイ装置S-GWは、無線基地局eNBとの間で有線ベアラを設定するための有線ベアラ機能と、有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能と、IPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているUDPレイヤ機能と、UDPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(RN)GTP-Uレイヤ機能と、(RN)GTP-Uレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤ機能とを具備している。
ここで、ゲートウェイ装置S-GWは、有線ベアラ機能として、ネットワークレイヤ1/2(NW L1/L2)機能を具備している。
また、ゲートウェイ装置S-GWの(RN)GTP-Uレイヤ機能は、無線基地局eNBとの間で、リレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ」を設定するためのリレーノードRN用S1ベアラ機能である。
また、ゲートウェイ装置S-GWの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、リレーノードRNとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能である。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、LTE方式の移動通信システムで用いられていたプロトコルスタックに対して、大きな改修を施すことなく、移動局が、複数の無線基地局eNBの機能を具備する装置(リレーノードRN及び無線基地局eNB)を介して、ゲートウェイ装置S-GWとの間でデータ信号を送受信する構成を実現することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局eNBとリレーノードRNとの間で、及び、ゲートウェイ装置S-GWと無線基地局eNBとの間で、移動局UEの数だけ、無線ベアラを設定する必要がない。
(本発明の第3の実施形態に係る移動通信システム)
図4を参照して、本発明の第3の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。以下、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとゲートウェイ装置S-GWとの間で、リレーノードRN及び無線基地局eNBを介して、データ信号を送受信するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとリレーノードRNとの間で、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRNと無線基地局eNBとの間で、移動局ごとに独立してリレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ(per UE)」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、無線基地局eNBとゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、無線基地局eNBとゲートウェイ装置S-GWとの間で、リレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ」内で、複数の移動局用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を多重するように構成されている。
その結果、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとゲートウェイ装置S-GWとの間で、データ信号を、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」と、移動局UE用として設定されたリレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ(per UE)」と、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」とによって構成されている移動局UE用のEPSベアラ(E-RAB)「(UE)EPSベアラ」を介して送受信するように構成されている。
図4に示すように、リレーノードRNは、移動局UEとの間で、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPSベアラ」を設定するための移動局UE用EPS無線ベアラ機能と、無線基地局eNBとの間で、移動局ごとに独立して、リレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ(per UE)」を設定するためのリレーノードRN用EPS無線ベアラ機能とを具備している。
ここで、リレーノードRNは、移動局UE用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、リレーノードRNは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
無線基地局eNBは、リレーノードRNとの間で、移動局ごとに独立してリレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ(per UE)」を設定するためのリレーノードRN用EPS無線ベアラ機能と、ゲートウェイ装置S-GWとの間で有線ベアラを設定するための有線ベアラ機能と、有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能と、IPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているUDPレイヤ機能と、UDPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(RN)GTP-Uレイヤ機能と、(RN)GTP-Uレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤとを具備している。
ここで、無線基地局eNBは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、無線基地局eNBは、有線ベアラ機能として、ネットワークレイヤ1/2(NW L1/L2)機能を具備している。
また、無線基地局eNBの(RN)GTP-Uレイヤ機能は、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、リレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ」を設定するためのリレーノードRN用S1ベアラ機能である。
また、無線基地局eNBの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能である。
ゲートウェイ装置S-GWは、無線基地局eNBとの間で有線ベアラを設定するための有線ベアラ機能と、有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能と、IPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているUDPレイヤ機能と、UDPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(RN)GTP-Uレイヤ機能と、(RN)GTP-Uレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤ機能とを具備している。
ここで、ゲートウェイ装置S-GWは、有線ベアラ機能として、ネットワークレイヤ1/2(NW L1/L2)機能を具備している。
また、ゲートウェイ装置S-GWの(RN)GTP-Uレイヤ機能は、無線基地局eNBとの間で、リレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ」を設定するためのリレーノードRN用S1ベアラ機能である。
また、ゲートウェイ装置S-GWの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、無線基地局eNBとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能である。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、LTE方式の移動通信システムで用いられていたプロトコルスタックに対して、大きな改修を施すことなく、移動局が、複数の無線基地局eNBの機能を具備する装置(リレーノードRN及び無線基地局eNB)を介して、ゲートウェイ装置S-GWとの間でデータ信号を送受信する構成を実現することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、リレーノードRNと無線基地局eNBとの間におけるオーバヘッドを低減することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局eNBとゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局UEの数だけ、有線ベアラを設定する必要がない。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、リレーノードRNと無線基地局eNBとの間で、移動局ごとに、QoS制御を行うことができる。
(本発明の第4の実施形態に係る移動通信システム)
図5を参照して、本発明の第4の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。以下、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
図5に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとゲートウェイ装置S-GWとの間で、リレーノードRN及び無線基地局eNBを介して、データ信号を送受信するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとリレーノードRNとの間で、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRNと無線基地局eNBとの間で、リレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRNと無線基地局eNBとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、無線基地局eNBとゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局ごとに独立して、リレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ(=(UE)S1ベアラ)」を設定するように構成されている。
その結果、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとゲートウェイ装置S-GWとの間で、データ信号を、移動局UE用の無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」と、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」と、リレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ(=(UE)S1ベアラ)」とを介して送受信するように構成されている。
図5に示すように、リレーノードRNは、移動局UEとの間で、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」を設定するための移動局UE用EPS無線ベアラ機能と、無線基地局eNBとの間で、リレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ」を設定するためのリレーノードRN用EPS無線ベアラ機能と、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤ機能とを具備している。
ここで、リレーノードRNは、移動局UE用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、リレーノードRNは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、リレーノードRNの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、無線基地局eNBとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能である。
無線基地局eNBは、リレーノードRNとの間で、リレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ」を設定するためのリレーノードRN用EPS無線ベアラ機能と、ゲートウェイ装置S-GWとの間で有線ベアラを設定するための有線ベアラ機能と、有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能と、IPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているUDPレイヤ機能と、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能及びUDPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤ機能とを具備している。
ここで、無線基地局eNBは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、無線基地局eNBは、有線ベアラ機能として、ネットワークレイヤ1/2(NW L1/L2)機能を具備している。
また、無線基地局eNBの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、リレーノードRNとの間で、移動局UE用のS1ベアラ「(UE)S1ベアラ」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能である。
また、無線基地局eNBの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局UE用のS1ベアラ(リレーノードRN用のS1ベアラ)「(UE)S1ベアラ(=(RN)S1ベアラ)」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能(又は、リレーノードRN用S1ベアラ機能)である。
ゲートウェイ装置S-GWは、無線基地局eNBとの間で有線ベアラを設定するための有線ベアラ機能と、有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能と、IPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているUDPレイヤ機能と、UDPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤ機能とを具備している。
ここで、ゲートウェイ装置S-GWは、有線ベアラ機能として、ネットワークレイヤ1/2(NW L1/L2)機能を具備している。
また、ゲートウェイ装置S-GWの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、無線基地局eNBとの間で、移動局UE用のS1ベアラ(リレーノードRN用のS1ベアラ)「(UE)S1ベアラ(=(RN)S1ベアラ)」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能(又は、リレーノードRN用S1ベアラ機能)である。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、LTE方式の移動通信システムで用いられていたプロトコルスタックに対して、大きな改修を施すことなく、移動局が、複数の無線基地局eNBの機能を具備する装置(リレーノードRN及び無線基地局eNB)を介して、ゲートウェイ装置S-GWとの間でデータ信号を送受信する構成を実現することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、ゲートウェイ装置S-GWと無線基地局eNBとの間におけるオーバヘッドを低減することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、無線基地局eNBとリレーノードRNとの間で、移動局UEの数だけ、有線ベアラを設定する必要がない。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、リレーノードRNと無線基地局eNBとの間で、移動局ごとに、QoS制御を行うことができる。
(本発明の第5の実施形態に係る移動通信システム)
図6を参照して、本発明の第5の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。以下、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムとの相違点に着目して説明する。
図6に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとゲートウェイ装置S-GWとの間で、リレーノードRN及び無線基地局eNBを介して、データ信号を送受信するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとリレーノードRNとの間で、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、リレーノードRNと無線基地局eNBとの間で、移動局ごとに独立してリレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ(per UE)」を設定するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、無線基地局eNBとゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局ごとに独立してリレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ(=(UE)S1ベアラ)」を設定するように構成されている。
その結果、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEとゲートウェイ装置S-GWとの間で、データ信号を、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPS無線ベアラ」と、移動局UE用として設定されたリレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ(per UE)」と、移動局UE用として設定されたリレーノードRN用のS1ベアラ「(RN)S1ベアラ(=(UE)S1ベアラ)」とによって構成されている移動局UE用のEPSベアラ(E-RAB)「(UE)EPSベアラ」を介して送受信するように構成されている。
図6に示すように、リレーノードRNは、移動局UEとの間で、移動局UE用のEPS無線ベアラ「(UE)EPSベアラ」を設定するための移動局UE用EPS無線ベアラ機能と、無線基地局eNBとの間で、移動局ごとに独立して、リレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ(per UE)」を設定するためのリレーノードRN用EPS無線ベアラ機能とを具備している。
ここで、リレーノードRNは、移動局UE用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、リレーノードRNは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
無線基地局eNBは、リレーノードRNとの間で、移動局ごとに独立してリレーノードRN用のEPS無線ベアラ「(RN)EPS無線ベアラ(per UE)」を設定するためのリレーノードRN用EPS無線ベアラ機能と、ゲートウェイ装置S-GWとの間で有線ベアラを設定するための有線ベアラ機能と、有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能と、IPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているUDPレイヤ機能と、UDPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤ機能とを具備している。
ここで、無線基地局eNBは、リレーノードRN用EPS無線ベアラ機能として、物理(PHY)レイヤ機能と、物理(PHY)レイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているMACレイヤ機能と、MACレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているRLCレイヤ機能と、RLCレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているPDCPレイヤ機能とを具備している。
また、無線基地局eNBは、有線ベアラ機能として、ネットワークレイヤ1/2(NW L1/L2)機能を具備している。
また、無線基地局eNBの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、ゲートウェイ装置S-GWとの間で、移動局UE用のS1ベアラ(リレーノードRN用のS1ベアラ)「(UE)S1ベアラ(=(RN)S1ベアラ)」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能(又は、リレーノードRN用のS1ベアラ機能)である。
ゲートウェイ装置S-GWは、無線基地局eNBとの間で有線ベアラを設定するための有線ベアラ機能と、有線ベアラ機能の上位レイヤ機能として設けられているIPレイヤ機能と、IPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられているUDPレイヤ機能と、UDPレイヤ機能の上位レイヤ機能として設けられている(UE)GTP-Uレイヤ機能とを具備している。
ここで、ゲートウェイ装置S-GWは、有線ベアラ機能として、ネットワークレイヤ1/2(NW L1/L2)機能を具備している。
また、ゲートウェイ装置S-GWの(UE)GTP-Uレイヤ機能は、無線基地局eNBとの間で、移動局UE用のS1ベアラ(リレーノードRN用のS1ベアラ)「(UE)S1ベアラ(=(RN)S1ベアラ)」を設定するための移動局UE用S1ベアラ機能(又は、リレーノードRN用のS1ベアラ機能)である。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、LTE方式の移動通信システムで用いられていたプロトコルスタックに対して、大きな改修を施すことなく、移動局が、複数の無線基地局eNBの機能を具備する装置(リレーノードRN及び無線基地局eNB)を介して、ゲートウェイ装置S-GWとの間でデータ信号を送受信する構成を実現することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、ゲートウェイ装置S-GWと無線基地局eNBとの間におけるオーバヘッドを低減することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、リレーノードRNと無線基地局eNBとの間で、移動局ごとに、QoS制御を行うことができる。
なお、上述の移動局UEやリレーノードRNや無線基地局eNBや交換局MMEの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UEやリレーノードRNや無線基地局eNBや交換局MME内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UEやリレーノードRNや無線基地局eNBや交換局MME内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。