JP5057169B2 - 減衰又はフィルタ回路を持つ逆相信号伝送用電気多導体システム - Google Patents

減衰又はフィルタ回路を持つ逆相信号伝送用電気多導体システム Download PDF

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Description

本発明は、2つの信号導線及び共通な基準導線を持ちかつ逆相モードで信号を伝送する電気多導体システムであって、各信号導線が、それぞれの信号導線にある分岐接続点と基準導線との間に延びる接続分枝を持つ減衰又はフィルタ回路を含み、それぞれの信号導線の減衰又はフィルタ回路が、公称的に同じ大きさに設定されているものに関する。
このような多導体システムは例えばデータ伝送バスにおいて使用される。典型的な使用分野は、データ技術、設備技術又は自動車部門にある。多導体システムを介して、信号が送信機から受信機へ伝送される。信号は通常同相モード及び逆相モードを含み、情報は特に逆相モードにより伝送される。
各信号導線の出力側及び/又は入力側に設けられる減衰又はフィルタ回路は、接続される送信機又は受信機を、例えば伝送路区間において多導体システムへ入り込むことがある妨害に対して保護するのに役立つ。減衰又はフィルタ作用は、逆相モードで伝送される信号情報を誤らせないようにするため、各信号導線において同じであるようにする。従って減衰又はフィルタ回路は、同じ構造に構成されている。しかし同相モードから逆相モードへの望ましくない過結合が起こり、その程度換言すればその回避は、同相抑圧(同相減衰)によって示される。
本発明の課題は、公知の多導体システムに比べて改善された同相抑圧を持つ最初にあげた種類の多導体システムを提示することである。
この課題を解決するため、請求項1の特徴に応じた多導体システムが提示される。同相モードから逆相モードへの望ましくない過結合のかなりの部分は、減衰又はフィルタ回路を実現するために使用される素子の公差に帰せられることがわかった。減衰又はフィルタ回路は、通常受動部品で構成される周波数フィルタである。例えば一次の低域フィルタとしてのRC回路が慣用されている。しかし高次の低域フィルタも、帯域フィルタ又は高域フィルタとしての構成と同様に可能である。同様に複数の周波数フィルタの縦続接続も可能である。リアクタンスを実現するために使用されるコンデンサ及び/又はコイルは、オーム抵抗より著しく大きい公差を持っているので、減衰又はフィルタ回路の容量又はインダクタンスの値における公差による偏差が、同相モードから逆相モードへの過結合をかなりひき起こすことがわかった。
本発明によれば、ただ1つのリアクタンス即ち第2の部分分枝に設けられる第2のリアクタンスがすべての減衰又はフィルタ回路の均一な構成部分であることによって、同相抑圧のために重要なリアクタンス公差の影響が著しく少なくされる。この減衰又はフィルタ回路は1回設けられているだけなので、第2のリアクタンスの公差は問題にならない。最初に各減衰又はフィルタ回路の接続分枝に設けられているリアクタンスを、少なくとも2つのリアクタンスを持つ直列回路に代え、基本リアクタンスとしてすべての減衰又はフィルタ回路に付属させる、という本発明による方策は、著しい改善即ち同相抑圧の上昇を生じる。
リアクタンスは、請求項2及び3によれば、なるべくキャパシタンス又はインダクタンスとして構成可能である。両方のリアクタンス形式の組合わせから成る混合形式も可能である。リアクタンスの選択は、そのつどの使用により必要とされる周波数応答に合わされる。リアクタンスの構造に応じて、減衰又はフィルタ回路は原理的に任意の次数の低域フィルタ、帯域フィルタ又は高域フィルタのように挙動する。
請求項4によるキャパシタンスの大きさ設定では、全キャパシタンス及び直列回路の全公差も、小さい方のキャパシタンス即ち第2のキャパシタンスにより決定されている。しかし第2のキャパシタンスの公差は、前述したように問題にならない。なぜならば第2のキャパシタンスはすべての減衰又はフィルタ回路に均一に付属しているからである。
請求項5による実施形態は、低域フィルタの形の特に簡単に構成される減衰又はフィルタ回路である。
分岐接続点の両側に設けられた直列抵抗を持つ請求項6による実施形態は、特に高い周波数において安定性を改善する。このことは、特に減衰又はフィルタ回路が差動増幅器の入力回路として設けられている場合に当てはまる。
請求項7により行われる第1の減衰オーム抵抗との直列接続は、逆相モード及び同相モードにおいてもQを低下するので、振動傾向従って望ましくない電流又は電圧のピークの形成が少なくされる。
請求項8により行われる第2の減衰オーム抵抗との並列接続は、同相モードにおけるQを低下し、特に低い周波数範囲において同相減衰を増大させる。
本発明の別の課題は、公知の多導体システムに比べて改善された同相抑圧を示す多導体システムを持つデータ伝送バスを提示することである。
この課題は、本発明によれば、請求項9の特徴を持つデータ伝送バスによって解決される。本発明によるデータ伝送バスでは、本発明による多導体システムに関連して既に説明したのとほぼ同じ利点が生じる。
請求項10によるデータ伝送バスの実施形態では、データ伝送が逆相モードで行われるので、本発明による多導体システムは、有利な同相抑圧で特に有利に使用される。
本発明のそれ以外の特徴、利点及び詳細は、図面による実施例の以下の説明から明らかになる。図において、互いに一致する部分は同じ符号を付けられている。
図1には、信号伝送のために設けられる多導体システム1の実施例が示され、例えば送信機の形の少なくとも1つの信号又はデータ源2、及び受信機3の形のデータシンクが、多導体システム1に接続されている。多導体システム1は3つの導線即ち2つの信号導線5,6及び共通な基準導線を含み、基準導線は実施例ではアース導線7として構成されている。原則的には2つより多い信号導線を設け、基準導線の代わりに多導体システムの種々の個所に、共通な基準導線例えばアース電位への接続接点を設けることができる。
信号又はデータ源2は概略的にのみ示され、しかも同相信号Vcmを供給する同相電圧源8及び極性を別としてそれぞれ1つの等しい逆相信号Vd/2を供給する2つの逆相電圧源9及び10を持つ著しく簡単化した等価回路として示されており、これら逆相電圧源9,10のうち一方は第1の信号導線5に接続され、他方は第2の信号導線6に接続されている。これに反し同相電圧源8は両方の信号導線5及び6に給電する。信号又はデータ源2は一般的に解釈すべきである。それは多導体システム1内の特定の場所に制限されていない。むしろそれは、多導体システム1内で信号が伝搬するあらゆる場所、特に受信機3の入力端に置かれてもよい。
受信機3は、概略的に示す差動増幅器11及び差動増幅器11の出力側に接続される負荷のほかに、低域フィルタ13及び14の形の2つの減衰又はフィルタ回路を含み、これら低域フィルタのそれぞれ1つが、差動増幅器11の入力側で信号導線5又は6に挿入されている。大体においてRC回路から構成される低域フィルタ13及び14は、多導体システム1の構成部分である。原則的に別の対比可能な低域フィルタを、多導体システム1の他の個所例えば信号又はデータ源2の出力側に設けることもできる。
低域フィルタ13及び14は、それぞれの信号導線5又は6とアース導線7との間に延びる接続分枝15及び16を持ち、これらの接続分枝は特別な部分分枝17又は18と共通な部分分枝19との直列回路から構成されている。特別な部分分枝17及び18は、分岐接続点20又は21により信号導線5又は6に接続され、共通な中立点22に終わり、この中立点から共通な部分分枝19がアース導線7へ延びている。特別な部分分枝17及び18には、公称的に同じ容量値を持つ特別なキャパシタンス23及び24が設けられている。共通な部分分枝19は共通なキャパシタンス25を含んでいる。低域フィルタ13及び14は更にそれぞれ1つのオーム直列抵抗26及び27を含み、これらの直列抵抗は、信号流れ方向に見て分岐接続点20及び21の前で信号導線5及び6に挿入されている。直列抵抗26及び27も公称的に同じ抵抗値を持っているので、低域フィルタ13及び14は全体として同じ大きさに設定されている。
次に多導体システム1特に低域フィルタ13及び14の作用を以下に説明する。
情報伝送は多導体システム1において逆相モードで行われる。これは、伝送すべきデータ信号S1が両方の信号導線5及び6へ同じに分割されるので、一方の信号導線5において部分データ信号−1/2S1が導かれ、他方の信号導線6において部分データ信号1/2S1が導かれることを意味している。これらの部分データ信号に、信号導線5及び6において、情報を含まない同じ同相信号S0が重畳される。
データ信号S1(逆相信号)及び同相信号S0は、それぞれDC信号又はAC信号として存在することができ、両方の信号S0及びS1は全く同じ周波数範囲にあってもよい。
同相信号S0は特にDC動作電圧により決定されていてもよい。自動車の分野で使用する場合、これは自動車蓄電池の電位従って12V又は24Vである。しかし低V範囲例えば1Vの振幅値を持つ交流電位も可能である。これに対しデータ信号S1のレベルはしばしば著しく小さい。その振幅値は特にmV範囲例えば200mVの所にある。全体としてその場合信号導線5及び6から、高い同相電位及びそれに重畳される低い逆相電位が取出し可能である。
受信機側でデータ信号S1の情報内容を取出すため、信号導線5及び6から取出し可能なレベルが差動増幅器11へ供給される。差形成のため、情報のない同相信号S0が消去される。これに反し部分データ信号は求めるデータ信号S1となるように加算される。
差動増幅器11の前に接続された低域フィルタ13及び14は、作用範囲に応じて周波数内容の限定を行う。それにより受信機3の後続の構成要素は、信号導線5及び6へ入る妨害に対して保護される。更に周波数限定は、差動増幅器11における望ましくない妨害効果を回避する。
逆相信号伝送の原理は、両方の信号導線5及び6における精確に同じ値の部分データ信号|1/2S1|に基いている。これからの偏差は情報及び/又はデータの損失を生じることがある。従って信号導線5、6及び低域フィルタ13及び14のような接続される構成要素は、それぞれ同じに設計されている。
同じ種類即ち名目上同じ大きさを持つ素子を使用しても、常に存在する素子公差のため、少し異なる伝送性能を生じることがある。その場合同相モードと逆相モードとの間の部分的過結合が起こり、受信機3においてデータ信号S1が多分不完全にしか回復されないことがある。この望ましくない同相−逆相伝送は、特に高い同相電位において注意すべきである。
図1の実施例とは異なりアース導線7に対してただ1つのキャパシタンスのもを持つそれぞれ1つの接続分枝を持つ従来のRC回路の形の低域フィルタを基礎にしていると、素子の公差のため著しい過結合が起こる。これは次式による理想的RC回路の伝達関数から求められ、
Figure 0005057169
公差を持つRC回路の伝達関数は次式から求められ、
Figure 0005057169
でカットオフ角周波数が、fで角周波数又は限界周波数が、Rで直列抵抗26及び27の公称抵抗値が、Cでアース導線7への接続分枝にある公称並列容量値が、またTol及びTolで抵抗又はキャパシタンスの公差が示されている。
自動車部門でキャパシタンスを実現するために通常使用されるセラミックコンデンサは、10%の公差を持っている。これに反し著しく小さい公差を持つ抵抗が適切な費用で利用可能である。整合したアレイの抵抗が使用されると、0.1%の公差Tolが得られる。従って逆相モードにおいて公差により生じる過結合は、まず第1のコンデンサによって生じる。最も不利な場合各素子は公差間隔の縁にあり、個別公差が加算されるので、約20%の全公差から出発することができる。ここでなお考察されている両方の従来のRC回路は、全部で2つの抵抗及び2つのキャパシタンスを持ち、抵抗の公差はキャパシタンスの公差に対して実際上無視することができる。
周波数f=w/2πについて式(1)及び(2)の評価は、最大の偏差従って逆相モードにおける最大の過結合が限界周波数fの範囲において現れることを示す。同相信号S0から変形される逆相成分の最大に達成可能な減衰又は抑圧は、従って限界周波数fにおける値によって決定されている。同相抑圧とも称されるこの減衰は次式により求めることができる。
Figure 0005057169
Tolに対して前記の公差値を仮定すると、減衰は例えば20dBの所にある。これは多くの使用にとって小さすぎ、自動車部門にとっても小さすぎる。使用される制御回路に対する精度の要求は著しく厳しく、従って特に50dB以上の要求される高い同相抑圧を生じる。
この一層厳しい精度要求を基礎にすると、式(2)及び(4)により、0.3%の最大許容全公差が生じて、0.1%の抵抗全公差と0.2%のコンデンサ全公差とに分割される。従来のRC回路及び慣用のコンデンサによっては、この条件は満たされない。既に述べたように、約20%の全公差が生じるであろう。
従って図1による多導体システム1は、従来のRC回路の変わりに、低域フィルタ13及び14を含んでいる。特にアース導線への結合分枝15及び16は、従来のRC回路による解決策におけるのとは異なるように構成されている。キャパシタンスの代わりに、特別なキャパシタンス23又は24と共通なキャパシタンス25との直列回路が設けられている。それにより中立点22に関してキャパシタンス23,24及び25の星形結線が生じる。こうして低域フィルタ13及び14はRC星形フィルタとなるように相互接続されている。
2つのキャパシタンスを直列に接続すると、小さい方の容量値を持つキャパシタンスが優勢である。従って大きい方の容量値を持つコンデンサの公差の影響も、直列回路の全容量へのその影響と同じように低下する。図1によりキャパシタンス23〜25を相互接続すると、全容量は公称的に次のようになる。
Figure 0005057169
ここでCで共通なキャパシタンス25の公称容量値が、Cで特別なキャパシタンス23及び24の公称容量値が示されている。
公差δを持つ公称値の形で全容量値Cを示すと、次のようになる。
Figure 0005057169
ここでΔ刃特別なキャパシタンス23又は24の公差を示している。キャパシタンス23及び24と25との値の差を示す容量係数n=C/Cの導入により、公差δは次のようになる。
Figure 0005057169
特殊なキャパシタンス23及び24が共通なキャパシタンス25より非常に大きく、従ってn>>1が成立するものと仮定すると、式(7)から容量係数nに対して次の関係が誘導される。
Figure 0005057169
式(8)によれば、容量係数nは、良い近似において、大きい方の容量値を持つコンデンサの公差Δ、及びキャパシタンス23又は24及び25の直列接続の公差δのみに関係している。
これに反し低い値の共通なキャパシタンス25を実現するために使用されるコンデンサの公差は、無視することができる。これはもっともらしさの考察によって説明される。キャパシタンス25は、両方の信号導線5及び6において、低域フィルタ13及び14の限界周波数の移動を同じように行うので、この公差は同相−逆相変換には寄与しない。
直列装置の公差δとして使用事例により規定される前記のコンデンサ全公差の0.2%の規定により、また値の大きい方のコンデンサの公差Δとしてセラミックコンデンサの普通10%の公差により、式(8)から、特別なキャパシタンス23及び24と共通なキャ
Figure 0005057169
更に限界周波数fの所定値により、低域フィルタ13及び14の素子の大きさ設定が行われる。低域フィルタ13及び14は同相成分を減衰させるだけでなく、逆相成分も減衰させる。しかし両方の場合、次式により別の限界周波数fgGleichtakt又はfgGegentaktが互いに組合わされる。
Figure 0005057169
n>>1に対して同相限界周波数fgGleichtaktが次のようになる。
Figure 0005057169
実際にはまず逆相限界周波数fgGegentaktが、機能的要求に応じて例えば受信機3において求められる。それから要求される同相抑圧を算入しながら式(8)及び(9)に従って、同相限界周波数fgGleichtaktが決定され、最後に式(10)を考慮しながら残りの大きさ設定が行われる。
全体として図1による低域フィルタ13及び14により、キャパシタンス23〜25が公差を持つ普通のコンデンサで実現されても、高度の同相抑圧が行われる。
図2には、少し修正されているが再び3導体の多導体システム28の別の実施例が示されている。図1の実施例に対して僅かな相違しか存在しない。即ち図1に概略的にのみ示した差動増幅器11は、図2の実施例では、帰還抵抗30を介して帰還される演算増幅器31としての具体的な実現に代えられている。
演算増幅器31の入力側に減衰又はフイルタ回路として信号導線5及び6に挿入される低域フィルタ32及び33も、低域フィルタ13及び14に比較して少し変更されている。オーム直列抵抗26及び27が、低域フィルタ32及び33において、2つの別個のオーム直列抵抗34,35及び36,37に分割され、これらの直列抵抗のうちそれぞれ一方が信号流れ方向において分岐接続点20及び21の前に設けられ、他方が信号流れ方向において分岐接続点20及び21の後に設けられている。この分割は、高い周波数においてゲインの限定を行い、それにより多導体システム28の安定性を高める。減衰性能及び有利な同相抑圧は、抵抗の分割によってあまり変化を受けない。
3導体の多導体システム38の別の実施例が図3に示されている。減衰又はフィルタ回路として、低域フィルタ13及び14に対して変更された低域フィルタ39及び40が設けられている。
しかし低域フィルタ39及び40も、それぞれの信号導線5及び6とアース導線7との間に延びる結合分枝41及び42を持ち、これらの結合分枝は特別な部分分枝43及び44と共通な部分分枝45から成る直列回路から構成されている。特別な部分分枝43及び44において、それぞれ1つの減衰オーム抵抗46及び47がキャパシタンス23及び24と直列に接続されている。抵抗46及び47は同じ公称抵抗値を持っている。共通な部分分枝45において、減衰オーム抵抗48が共通なキャパシタンス25に並列接続されている。付加的に設けられる抵抗46〜48は、形成される共振回路のQを減衰し、それにより電圧又は電流の過度の上昇を制限する。この有利な作用は、同相モードにおいても逆相モードにおいても示される。これは純オーム直列抵抗26及び27の代わりにEMVフェライト又はインダクタンスが設けられている図示しない別の実施例についても当てはまる。
図4には減衰又はフイルタ回路49の別の実施例が示され、前の実施例とは異なり、低域フィルタとしてではなく帯域フィルタとして構成されている。この回路49は、再び信号導線5とアース導線7との間に延びる接続分枝50を含み、この接続分枝は特別な部分分枝51と共通な部分分枝52の直列回路から構成されている。特別な部分分枝51において、特別なインダクタンス53が特別なキャパシタンス23に並列接続されているので、全体として特別な組合わせリアクタンスが生じる。共通な部分分枝52において、共通なインダクタンス54が共通なキャパシタンス25に並列接続されているので、全体として共通な組合わせリアクタンスが生じる。
付加的に設けられるインダクタンス53及び54のため、低い周波数に対して、アース導線7に対する低オーム接続が行われる。その結果全体として帯域フィルタ性能が生じる。先にキャパシタンスについて行われた公差の考察は、インダクタンス53及び54にも同じように転用され、その際特別なインダクタンス53は、共通なインダクタンス54より小さい公称インダクタンス値を持っている。多導体システム1,28及び38に関して説明したように、減衰又はフイルタ回路49の形のそれぞれ1つの減衰又はフイルタ回路が各信号導線5及び6に挿入される時、両方の部分分枝51及び52へのこの分割が同相抑圧を改善する。
更に減衰又はフイルタ回路を純粋な高域フィルタとして構成し、それに応じて部分分枝に誘導性リアクタンスのみを設ける、図示しない実施例も可能である。
前述したすべての実施例は、種々に使用することができる。例えば高い同相電位で電流測定に使用することが可能であり、その際逆相モードにおいて測定並列回路を介して行われる電圧降下が、後に接続される差動増幅器により求められる。別の使用分野はデータバス技術に関する。若干のデータ伝送バスは3導体システムを使用し、かつ逆相モードで情報伝送を行うので、多導体システム1,28及び38の1つが直ちに前記の利点をもって使用可能である。これに対する例はCANバス及びFlex Rayバスである。
減衰又はフイルタ回路を持つ多導体システムの実施例を示す。 変更された減衰又はフイルタ回路を持つ多導体システムの第2実施例を示す。 変更された減衰又はフイルタ回路を持つ多導体システムの第3実施例を示す。 変更された減衰又はフイルタ回路の別の実施例を示す。

Claims (6)

  1. 2つの信号導線(5,6)及び共通な基準導線(7)を持ちかつ逆相モードで信号を伝送する電気多導体システムであって、
    a)第1及び第2の信号導線(5,6)が、それぞれの信号導線(5,6)にある第1及び第2の分岐接続点(20,21)と基準導線(7)との間に延びる第1及び第2の接続分枝(15,16;41,42)を持つ第1及び第2の減衰又はフィルタ回路(13,14;32,33;39,40;49)を含み、
    b)第1及び第2の信号導線(5,6)の第1及び第2の減衰又はフィルタ回路(13,14;32,33;39,40;49)が、同じ容量値に設定されており、
    c)第1及び第2の減衰又はフィルタ回路(13,14;32,33;39,40;49)の第1及び第2の接続分枝(15,16;41,42)が、第1のリアクタンス(23,24;53)を持つ第1の部分分枝(17,18;43,44)と第2のリアクタンス(25;54)を持つ第2の部分分枝(19;45;52)との直列回路を含み、
    d)第2のリアクタンス(25;54)を持つ第2の部分分枝(19;45)が、第1及び第2の減衰又はフィルタ回路(13,14;32,33;39,40;49)の共通な構成部分であり、
    e)第1及び第2の接続分枝(15,16;41,42)の第1の部分分枝(17,18;43,44)にある第1のリアクタンスが第1のキャパシタンス(23,24)として構成され、第2の部分分枝(19;45)にある第2のリアクタンスが第2のキャパシタンス(25)として構成され、
    f)第1及び第2の接続分枝(15,16;41,42)の第1の部分分枝(17,18;43,44)にある第1のキャパシタンス(23,24)が、第2の部分分枝(19,45)にある第2のキャパシタンス(25)より大きい容量値を持っている
    多導体システム。
  2. 第1及び第2の接続分枝の第1の部分分枝(51)にある第1のキャパシタンス(23)に第1のインダクタンス(53)が並列接続され、第2の部分分枝(52)にある第2のキャパシタンス(25)に第2のインダクタンス(54)が並列接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の多導体システム。
  3. 第1及び第2の減衰又はフィルタ回路(13,14;32,33;39,40)が、信号流れ方向において第1及び第2の分岐接続点(20,21)の前で第1及び第2の信号導線(5,6)に挿入されたオーム直列抵抗(26,27;34,36)を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の多導体システム。
  4. 第1及び第2の減衰又はフィルタ回路(32,33)が、信号流れ方向において第1及び第2の分岐接続点(20,21)の後で第1及び第2の信号導線(5,6)に挿入されたオーム直列抵抗(35,37)を含んでいることを特徴とする、請求項3に記載の多導体システム。
  5. 第1及び第2の接続分枝(41,42)の第1の部分分枝(43,44)が、第1のキャパシタンス(23,24)と直列に接続されている第1の減衰オーム抵抗(46,47)を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の多導体システム。
  6. 第2の部分分枝(45)が、第2のキャパシタンス(25)と並列接続されている第2の減衰オーム抵抗(48)を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の多導体システム。
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