JP5057105B2 - 送信電力制御方法及び基地局、基地局制御局並びにその制御プログラム - Google Patents

送信電力制御方法及び基地局、基地局制御局並びにその制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は送信電力制御方式、送信電力制御方法及び基地局、基地局制御装置並びにそのプログラムに関する。
代表的な無線通信システムであるW−CDMA(Wide band-Code Division Multiple Access)システムでは、下り回線の高速パケット伝送方式であるHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)や上り回線の高速パケット伝送方式であるEUDCH (Enhanced Uplink Dedicated Channel)が標準化されている。これらのパケット伝送方式は、基地局がスケジューリングを行って複数の移動局に時間多重または符号多重によって、データ送受信のあるときのみ無線リソースを割当てるようにし、無線リソースの使用効率を高めている。このW−CDMAシステムについて図面を用いて簡単に説明する。
図1はW−CDMAシステムの一例を示す概略的なネットワーク構成図である。ここでは、複数の基地局11、12が基地局制御装置10に接続され、基地局制御装置10は更に外部のネットワークに接続可能である。複数の基地局はそれぞれ複数の移動局を収容可能であり、ここでは、移動局21および22が基地局11に、移動局24が基地局12にされており、移動局23がソフトハンドオーバ(適宜、SHOと記す。)中で基地局11および12の両方に接続されているものとする。
移動局21〜24は基地局との間で上りおよび下りの個別チャネル(DPCCH: Dedicated Physical Control Channel)により制御信号を送受信している。さらに、移動局22および24はHSDPAを用いてデータ受信を行い、移動局23および24はEUDCHを用いてデータ送信を行っている。HSDPAを用いたデータ受信を行っている移動局22および24はHS-SCCH(High Speed-Shared Control Channel)、並びにHS-PDSCH(High Speed-Physical Downlink Shared Channel)を受信し、HS-DPCCH(High Speed-Dedicated Physical Control Channel)を送信する。また、EUDCHを用いたデータ送信を行っている移動局23および24はE-HICH (Enhanced-Hybrid ARQ Indicator Channel)、E-AGCH(Enhanced-Absolute Grant Channel)、E-RGCH(Enhanced-Relative Grant Channel)を受信し、E-DPCCH(Enhanced-Dedicated Control Channel)、E-DPDCH(Enhanced-Dedicated Data Channel)を送信する。すなわち、HSDPAやEUDCHを実行中の移動局も、データ送受信のためのチャネル以外にDPCCH と呼ばれるチャネルを送受信している。DPCCHは、移動局と基地局とが同期を確保し復調のためのチャネル推定に使用するパイロット信号や閉ループ型電力制御のための制御信号であるTPC(Transmission Power Control)信号などの制御信号を送信するために用いられる。
DPCCHの送信電力は目標品質(ここでは目標SIR(Signal to Interference Ratio: 受信電力対干渉電力比))に近づくように閉ループ型電力制御が行われる。例えば、上り回線のDPCCHの送信電力制御では、基地局は基地局制御装置10が定める目標SIRと実際に受信したDPCCHのSIRとを比較し、実際の受信SIRが目標SIRよりも小さい場合は、送信電力を増加させるよう指示するTPC信号を下り回線のDPCCHで送信する。それ以外の場合は、送信電力を減少させるよう指示するTPC信号を送信する。移動局はDPCCHで受信したTPC信号の指示に従ってDPCCHの電力を増減する(非特許文献1)。
ここで、移動局が複数の基地局とDPCCHの送受信を行っている場合、すなわち移動局23のようにソフトハンドオーバ(SHO)状態の場合には、移動局23は複数のTPC信号を受信するが、そのなかで一つでも電力減少を指示するTPC信号を受信すれば電力を減少させるように制御される。これは、SHO中は複数の基地局の中のいずれか一つにおいて所望の品質を満足していれば通信が可能であるからであり、複数の基地局で十分な品質となるよう送信電力を増加させることは他ユーザへの干渉を増加させることになり好ましくないためである。
しかしながら、この方法では、移動局までの伝搬損失が最も小さい基地局では、移動局からの制御信号をほぼ正確に受信できるが、移動局からの伝搬損失が大きい基地局では、制御信号の受信電力が小さいために移動局からの制御信号の受信に失敗することが多くなる。従って、伝播損失の大きい基地局では送信電力制御の誤りが増加し、それぞれの基地局の下り送信電力を互いに等しく保つことができなくなる。
そこで、ソフトハンドオーバ実行中に、各基地局が互いにほぼ等しい電力で送信できる様にするパワーバランシングという送信電力制御方法が提案されている(非特許文献2)。
次に、図2を参照して下り回線のための送信電力制御の一例について説明する。図2は、ソフトハンドーバの実行中に、基地局が移動局からのTPC信号を受けて下り回線のDPCCHの送信電力を決定するフロー図である。尚、基地局が移動局とソフトハンドオーバを開始するとき、その基地局が以前からその移動局に対して送信を行っているServing基地局であれば、送信電力Pは、その移動局に対する送信電力の直前の値のままとし、その基地局が新たにその移動局に対して送信を開始したNon-serving基地局であれば送信電力Pを初期値P0に設定するものとする。また、Serving基地局とNon-serving基地局は、制御局からソフトハンドオーバを開始するフレーム番号を通知されるものとする。
また、以下の説明において、P(k)は調整期間内のスロットkにおける制御する送信電力、P_balは調整期間内の1スロット当たりのパワーバランスの調整量、P_bal(k)は調整期間内のkスロットにおけるパワーバランスの調整量、Iはフレーム数、kはスロットの番号であり、フレームは所定のスロット数からなり、以下の説明では1フレーム内のスロット数をLとする。尚、3GPPでは15スロットで1フレームと規定している。更に、P_TPC(k)は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の調整量、Tinitは調整期間、P_refは基地局制御装置が決定する基準電力オフセット値、P_CPICHは基地局が送信する共通パイロット信号の電力値であり、rはパワーバランシングの調整割合である。
先ず、制御局より複数基地局間の送信電力バランス制御メッセージが到着すると、初期値として、P_bal=0、I=0、k=0にリセットし(ステップ101、ステップ102、ステップ103)。ここで、TPC信号は移動局より一定の間隔で通知されるが、この新たに通知された下り制御命令が存在して(ステップ104)、そのTPC信号が電力増加を指示している場合には(ステップ105)、kスロットにおけるTPC信号による送信電力増減量P_TPC(k)を所定の値△TPCだけ増加させ(ステップ106)、そのTPC信号が電力減少を指示している場合には(ステップ105)、P_TPC(k)を所定の値△TPCだけ減少させる(ステップ107)。一方、TPC信号が受信されない場合には、P_TPC(k)=0として(ステップ108)、ステップ109に進む。
そして、P_bal(k)= P_balとし(ステップ109)、kスロットにおける送信電力P(k)を式1となるように制御する(ステップ110)。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
尚、k=0となる場合には、P(k-1)は、前フレームの最終スロットの値を用いる。
続いて、kを1増加し(ステップ111)、KがLslotになったか判断する(ステップ112)。KがLslotでなければ、ステップ104に戻り、上述した処理を続行する。一方、KがLslotとなると、Iを1増加する(ステップ113)。そして、I= Tinit、すなわち、調整期間が終了したかを判断する(ステップ114)。
I= Tinitでなければ、ステップ103に戻り、上述した処理を続行する。一方、I= Tinitとなった場合、調整期間の最終スロットで送信した電力P_initをP(k-1)とする(ステップ115)。そして、次の調整期間に用いられるP_balを計算するため、調整期間内のP_balの合計量を式2より求める(ステップ116)。
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
続いて、TinitとLslotとを乗算した値、すなわち調整期間の全スロット数で、Sum P_balを割った値を、次の調整期間のP_balとし(ステップ117)、ステップ102に戻り、上述した処理を続行する。
このようなパワーバランシングは、式1及び式2で規定され、W−CDMA規格を規定している3GPP(3rd Generation Partnership Project)でも規定されている(非特許文献1、非特許文献2)。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
ただし、3GPPにおける規定では調整期間内で具体的な調整方法については規定していない。すなわち、上述のように調整期間内の各スロットにおいて一定値だけ調整するようにSum Pbalを等分割して調整してもよいし、調整期間内の所定スロットにおいてのみ一括または数回に分割して調整してもよい。
ところで、上述した3GPPでは、HS-PDSCHやE-DPDCHにおいて当該移動局に対するデータ送信または当該移動局からのデータ送信が行われていない場合には、上り回線のDPCCHにおいてTPCやパイロット信号等の制御信号の連続送信を行わず、所定の期間内に限られたスロットのみで、制御信号を送信する技術が提案されている(DPCCH Gatingと呼ばれる)(非特許文献3)。ここで、移動局に対してデータ送受信が行われていないとは、HS-PDSCHまたはE-DPDCHの少なくともどちらか一方のチャネルにおいて、所定時間の間、当該移動局と基地局の間で信号の送信受信が行われないことをいう。このような状況は、例えば、HSDPAを使用しウェブ閲覧を行っている移動局のユーザが、ダウンロードしたウェブページを読んでいる間(reading time)などで発生する。
この技術を、図3を用いて説明すると、データ送信が行われている場合は、DPCCHのフレーム内のスロットで連続的にTPC信号やパイロット信号等の制御信号が送信される。このような状態を通常モードと呼ぶ。一方、データ送信が行われていない場合には、DPCCHのNスロットのうち、x(x<N)スロットのみで間欠的、もしくは断続的にTPC信号やパイロット信号等の制御信号が送信され、それ以外のスロットでは制御信号を送信しない。このような状態を以後、間欠送信モードと呼ぶ。なお、図3では制御信号を送信するxスロットは連続的なものとして記載されているが、必ずしも連続であることは要しない。
3GPPTS25.214 v6.7.1 (2005-12) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Physical layer procedures (FDD) (Release 6)) 3GPP TS25.433 v6.8.0 (2005-12) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; UTRAN Iub interface Node B Application Part (NBAP) signaling (Release 6)) 3GPP TR25.903 (v0.3.0) (2006-02) 3rdGeneration Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Continuous Connectivity for Packet Data Users; (Release7)
ところで、上述のような、通常モードと間欠送信モードとが存在するDPCCH Gatingでは、間欠送信モードの場合、上り回線のDPCCHで移動局が基地局に対して送信しているTPC信号も一部(Nスロット中xスロット)しか送信されない。従って、閉ループ型送信電力制御におけるTPC信号による送信電力の増減もNスロットにx回しか反映されなくなる。このとき、パワーバランシングが起動されていると、これによって下り送信電力がパワーバランシングの基準電力(P_ref+P_CPICH)に近づきすぎ、下りDPCCHの目標SIRを満足できないほど低い送信電力となったり、下りDPCCHが過剰品質になるような高い送信電力となるなどの問題が生じる。
図4は通常モードから間欠送信モードに遷移され、DPCCHによるTPCが送信されない状態が続いた後、通常モードに遷移した場合の下り送信電力の変化を示した図である。ここでは、例えば、パワーバランシングの調整周期を1フレーム(=15スロット)、調整割合rを0.5、間欠送信モードにおける間欠送信周期Nを45スロット、送信スロット数を3スロットと仮定する。
図4に示されるように、通常モードではTPC信号も毎スロット送信されるので、TPC信号による閉ループ型電力制御に基づく調整量がスロット毎に実行され、目標SIRを満足できるような送信電力に近づくように制御される。しかしながら、間欠送信モードになると、DPCCHにおいて制御信号が送信されないスロットにおいてはTPC信号による閉ループ型電力制御に基づく調整量が電力に反映されない。そのため、パワーバランスの調整量P_balが電力を減少させる方向になっている場合、スロット毎にP_bal分だけ、下り送信電力が減少されていく。
このような場合、下りDPCCHの品質は目標SIRを満足できなくなり、下りDPCCHで送信している制御信号等の誤り率が増加する。下り回線の制御信号には上り回線DPCCHの送信電力を制御するTPC信号が含まれるため、下りDPCCHにおける制御信号の誤り率が増加すると、上り回線の送信電力制御が正しく行われなくなる。一般に、DPCCH以外の上り回線のチャネル(E-DPCCHやE-DPDCH等)は上りDPCCHの送信電力を基準とし、それに対する所定の電力オフセットを追加することで送信電力が制御される。従って、上りDPCCHの電力制御が正しく行われない場合、他の上り回線チャネルも劣化する可能性が高く問題である。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、その目的は、送信電力の電力制御において、送信電力が希望の送信電力と乖離しすぎることを防ぐ技術を提供することにある。
上記課題を解決する第1の発明は、少なくとも移動局と1以上の基地局からなる通信システムにおける基地局の送信電力制御方法であって、信号を送信しないスロットが存在する通信と、信号を送信しないスロットが存在しない通信とで、送信電力を所定の基準電力に近づける割合を変えることを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明は、上記第1の発明において、前記送信電力制御方法は、前記移動局と回線を設定している基地局の送信電力を所定の基準電力に基づいて更新するパワーランシングからなる送信電力制御方法であり、前記所定の基準電力は、基地局制御装置が決定する基準電力オフセット値と、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値とからなることを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、信号の送信を停止するスロットが存在する通信における前記所定の基準電力に近づける割合を、信号の送信を停止するスロットが存在しない通信における前記基準電力に近づける割合よりも低くすることを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明において、前記信号の送信を停止するスロットが存在する通信が、移動局が制御信号を間欠的に送信している場合であり、前記信号の送信を停止するスロットが存在しない通信が、移動局が制御信号を連続的に送信している場合であることを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信方法における送信電力制御方法であって、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、R_gatingは変数、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
式 P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k)
に基づいて制御することを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明は、上記第5の発明において、移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記R_gatingは1未満の値であることを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明は、ある調整期間において、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは変数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = (1-r) * (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する送信電力制御方法において、
移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記rと異なる変数であるr_gatingを用いて、送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御することを特徴とする。
上記課題を解決する第8の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信方法における送信電力制御方法であって、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは定数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは調整期間開始時の送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御することを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信方法における送信電力制御方法であって、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは調整期間内で移動局から制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいて決定される値、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御することを特徴とする。
上記課題を解決する第10の発明は、上記第8又は第9の発明において、移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記f_gatingは1未満の値であることを特徴とする。
上記課題を解決する第11の発明は、上記第5から第10のいずれかの発明において、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は現在のパワーバランシングの電力制御を行い、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードのパワーバランシングの電力制御を行うことを特徴とする。
上記課題を解決する第12の発明は、上記第5から第10のいずれかの発明において、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は下り回線の電力制御を行ず、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードの電力制御を行うことを特徴とする。
上記課題を解決する第13の発明は、上記第5から第10のいずれかの発明において、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は、前記バランス調整期間の残存時間の割合に応じてパワーバランスの調整量を変更することを特徴とする。
上記課題を解決する第14の発明は、電力制御を行っている通信方法における送信電力制御方法であって、電力制御に関する信号の受信状態に基づいて、送信電力の制御を実行又は停止することを特徴とする。
上記課題を解決する第15の発明は、電力制御を行っている通信方法における送信電力制御方法であって、電力制御に関する信号の受信状態に基づいて、異なる二つの送信電力制御方法のいずれかを用いることを特徴とする。
上記課題を解決する第16の発明は、複数の基地局の送信電力のバランス調整を行うようなシステムにおける送信電力制御方法において、基地局に対する制御信号が送信されないスロットが存在する場合の第1のバランス調整方法と、制御信号が送信されないスロットが存在しない場合の第2のバランス調整方法との2つの調整方法が含まれることを特徴とする。
上記課題を解決する第17の発明は、少なくとも移動局と1以上の基地局からなる通信システムであって、信号を送信しないスロットが存在する通信と、信号を送信しないスロットが存在しない通信とで、送信電力を所定の基準電力に近づける割合を変える送信電力制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第18の発明は、上記第17の発明において、前記送信電力制御手段は、前記移動局と回線を設定している基地局の送信電力を所定の基準電力に基づいて更新するパワーランシングを行い、前記所定の基準電力は、基地局制御装置が決定する基準電力オフセット値と、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値とからなることを特徴とする。
上記課題を解決する第19の発明は、上記第17又は第18の発明において、前記送信電力制御手段は、信号の送信を停止するスロットが存在する通信における前記所定の基準電力に近づける割合を、信号の送信を停止するスロットが存在しない通信における前記基準電力に近づける割合よりも低くすることを特徴とする。
上記課題を解決する第20の発明は、上記第17から第19のいずれかの発明において、前記信号の送信を停止するスロットが存在する通信が、移動局が制御信号を間欠的に送信している場合であり、前記信号の送信を停止するスロットが存在しない通信が、移動局が制御信号を連続的に送信している場合であることを特徴とする。
上記課題を解決する第21の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信システムであって、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、R_gatingは変数、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
式 P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k)
に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第22の発明は、上記第21の発明において、移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記R_gatingは1未満の値であることを特徴とする。
上記課題を解決する第23の発明は、ある調整期間において、移動局が制御信号を連続的に送信する通常モードと判断される場合、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは変数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = (1-r)*(P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する通信システムにおいて、
移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記rと異なる変数であるr_gatingを用いて、送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第24の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信システムであって、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは定数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは調整期間開始時の送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第25の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信システムであって、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは調整期間内で移動局から制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいて決定される値、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第26の発明は、上記第24又は第25の発明において、移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記f_gatingは1未満の値であることを特徴とする。
上記課題を解決する第27の発明は、上記第21から第26のいずれかの発明において、前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は現在のパワーバランシングの電力制御を行い、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードのパワーバランシングの電力制御を行うことを特徴とする。
上記課題を解決する第28の発明は、上記第21から第26のいずれかの発明において、前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は下り回線の電力制御を行ず、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードの電力制御を行うことを特徴とする。
上記課題を解決する第29の発明は、上記第21から第26のいずれかの発明において、前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は、前記バランス調整期間の残存時間の割合に応じてパワーバランスの調整量を変更することを特徴とする。
上記課題を解決する第30の発明は、パワーバランシングの電力制御を行っている通信システムであって、電力制御に関する信号の受信状態に基づいて、送信電力制御の実行又は停止する手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第31の発明は、パワーバランシングの電力制御を行っている通信システムであって、電力制御に関する信号の受信状態に基づいて、異なる送信電力制御のいずれかを用いて送信電力制御を行う手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第32の発明は、複数の基地局の送信電力のバランス調整を行う通信システムであって、基地局に対する制御信号が送信されないスロットが存在する場合の第1のバランス調整方法と、制御信号が送信されないスロットが存在しない場合の第2のバランス調整方法との2つの調整方法のいずれかを用いて、送信電力のバランス調整を行う手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第33の発明は、少なくとも移動局と1以上の基地局からなる通信システムにおける基地局であって、信号を送信しないスロットが存在する通信と、信号を送信しないスロットが存在しない通信とで、送信電力を所定の基準電力に近づける割合を変える送信電力制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第34の発明は、上記第33の発明において、前記送信電力制御手段は、前記移動局と回線を設定している基地局の送信電力を所定の基準電力に基づいて更新するパワーランシングを行い、前記所定の基準電力は、基地局制御装置が決定する基準電力オフセット値と、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値とからなることを特徴とする。
上記課題を解決する第35の発明は、上記第33又は第34の発明において、前記送信電力制御手段は、信号の送信を停止するスロットが存在する通信における前記所定の基準電力に近づける割合を、信号の送信を停止するスロットが存在しない通信における前記基準電力に近づける割合よりも低くすることを特徴とする。
上記課題を解決する第36の発明は、上記第33から第35のいずれかの発明において、前記信号の送信を停止するスロットが存在する通信が、移動局が制御信号を間欠的に送信している場合であり、前記信号の送信を停止するスロットが存在しない通信が、移動局が制御信号を連続的に送信している場合であることを特徴とする。
上記課題を解決する第37の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局であって、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、R_gatingは変数、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
式 P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k)
に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第38の発明は、上記第37の発明において、移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記R_gatingは1未満の値であることを特徴とする。
上記課題を解決する第39の発明は、ある調整期間において、移動局が制御信号を連続的に送信する通常モードと判断される場合、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは変数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = (1-r)*(P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する基地局において、
移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記rと異なる変数であるr_gatingを用いて、送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第40の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局であって、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは定数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは調整期間開始時の送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第41の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局であって、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは調整期間内で移動局から制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいて決定される値、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第42の発明は、上記第40又は第41の発明において、移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記f_gatingは1未満の値であることを特徴とする。
上記課題を解決する第43の発明は、上記第37から第42のいずれかの発明において、前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は現在のパワーバランシングの電力制御を行い、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードのパワーバランシングの電力制御を行うことを特徴とする。
上記課題を解決する第44の発明は、上記第37から第43のいずれかの発明において、前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は下り回線の電力制御を行ず、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードの電力制御を行うことを特徴とする。
上記課題を解決する第45の発明は、上記第37から第43のいずれかの発明において、前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は、前記バランス調整期間の残存時間の割合に応じてパワーバランスの調整量を変更することを特徴とする。
上記課題を解決する第46の発明は、パワーバランシングの電力制御を行っている基地局であって、電力制御に関する信号の受信状態に基づいて、送信電力制御の実行又は停止する手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第47の発明は、パワーバランシングの電力制御を行っている通信システムにおける基地局であって、電力制御に関する信号の受信状態に基づいて、異なる送信電力制御のいずれかを用いて送信電力制御を行う手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第48の発明は、複数の基地局の送信電力のバランス調整を行う通信システムにおける基地局であって、基地局に対する制御信号が送信されないスロットが存在する場合の第1のバランス調整方法と、制御信号が送信されないスロットが存在しない場合の第2のバランス調整方法との2つの調整方法のいずれかを用いて、送信電力のバランス調整を行う手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第49の発明は、少なくとも移動局と1以上の基地局からなる通信システムにおける基地局制御局であって、信号を送信しないスロットが存在する通信における送信電力制御のパラメータと、信号を送信しないスロットが存在しない通信における送信電力制御のパラメータとを、基地局に送信する手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第50の発明は、少なくとも移動局と1以上の基地局からなる通信システムにおける基地局制御局であって、信号を送信しないスロットが存在する通信における送信電力制御のパラメータと、信号を送信しないスロットが存在しない通信における送信電力制御のパラメータとのいずれかを、基地局に送信する手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第51の発明は、少なくとも移動局と1以上の基地局からなる通信システムにおける基地局のプログラムであって、前記プログラムは、信号を送信しないスロットが存在する通信と、信号を送信しないスロットが存在しない通信とで、送信電力を所定の基準電力に近づける割合を変える処理を前記基地局に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する第52の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局のプログラムであって、前記プログラムは、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、R_gatingは変数、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
式 P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k)
に基づいて制御する処理を前記基地局に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する第53の発明は、基地局のプログラムであって、ある調整期間において、移動局が制御信号を連続的に送信する通常モードと判断される場合、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは変数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = (1-r)*(P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する基地局において、
移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記rと異なる変数であるr_gatingを用いて、送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する処理を前記基地局に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する第54の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局のプログラムであって、前記プログラムは、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは定数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは調整期間開始時の送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する処理を前記基地局に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する第55の発明は、下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局のプログラムであって、前記プログラムは、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは調整期間内で移動局から制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいて決定される値、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
に基づいて制御する処理を前記基地局に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する第56の発明は、パワーバランシングの電力制御を行っている基地局のプログラムであって、前記プログラムは、電力制御に関する信号の受信状態に基づいて、送信電力制御の実行又は停止する処理を前記基地局に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する第57の発明は、パワーバランシングの電力制御を行っている通信システムにおける基地局のプログラムであって、前記プログラムは、電力制御に関する信号の受信状態に基づいて、異なる送信電力制御のいずれかを用いて送信電力制御を行う処理を前記基地局に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する第58の発明は、複数の基地局の送信電力のバランス調整を行う通信システムにおける基地局のプログラムであって、前記プログラムは、基地局に対する制御信号が送信されないスロットが存在する場合の第1のバランス調整方法と、制御信号が送信されないスロットが存在しない場合の第2のバランス調整方法との2つの調整方法のいずれかを用いて、送信電力のバランス調整を行う処理を前記基地局に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、送信電力の電力制御において、下り送信電力が希望の送信電力と乖離しすぎることを防ぐことができる。
図1はW−CDMAシステムの一例を示す概略的なネットワーク構成図である。 図2はソフトハンドーバの実行中に、基地局が移動局からのTPC信号を受けて下り回線のDPCCHの送信電力を決定するフローチャートである。 図3はDPCCH Gatingを説明する為の図である。 図4は従来技術を説明する為の図である。 図5は実施例1の通信システムを説明する為の図である。 図6は基地局制御局1の構成を示す図である。 図7は第1および第2の基地局2、3の基地局装置の構成を示す図である。 図8は移動局4の構成を示す図である。 図9は実施例1の動作フローチャートである。 図10は実施例2の動作フローチャートである。 図11は実施例3の動作フローチャートである。 図12は実施例4の動作フローチャートである。 図13は実施例5の基地局制御装置の構成を示す図である。 図14は実施例6の基地局の構成を示す図である。
符号の説明
1 基地局制御局
2、3 基地局
4 移動局
101 記憶部
102 制御部
201 アンテナ
202 送受信共用器
203 受信回路
204 SIR測定部
205 送信電力制御部
206 送信回路
207 状態管理部
208 タイマー
401 アンテナ
402 送受信共用器
403 受信回路
404 SIR測定部
405 送信電力制御部
406 送信回路
407 パイロット信号電力測定部
408 状態管理部
501 記憶部
502 適用判定部
503 制御部
601 SIR測定部
602 送信電力制御部
本発明の実施の形態を説明する。
本発明の特徴は、下り回線において、パワーバランシングの電力制御を行っており、通常モードのような全てのスロットで信号が送信されているような通信と、間欠送信モードのような信号を送信しないスロットが存在するような通信とで、送信電力をパワーバランシングの基準電力に近づける割合を変えることを特徴とする。
下り回線の送信電力をパワーバランシングの基準電力に近づける割合を変える方法であるが、以下の方法がある。
1. 間欠送信モード時に通常モードと異なるパワーバランシングのパラメータを適用する。
間欠送信モード時に通常モードとで異なるパワーバランシングのパラメータを適用し、パワーバランシングの調整量を変更可能とする。特に、パワーバランシングの調整量を低くなるようにパラメータを設定することにより、送信電力がパワーバランシングの基準電力に収束してしまうことを防ぐことができる。具体的には、以下の方法がある。
(1) パワーバランシングの調整量の反映割合を低くする。
通常モードの下り回線の電力制御は、式1で示される。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
ここで、P(k)はkスロット時の送信電力、P(k-1)は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k)は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の調整量、P_bal(k)は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量であり、P_bal(k)は、式2で規定される。
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
ここで、P_refは基地局制御装置が決定する基準電力オフセット値であり、P_CPICHは基地局が送信する共通パイロット信号の電力値であり、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける下りDPCCHの送信電力である。
一方、間欠送信モード時には、P_bal(k)に対して、間欠送信モード時の調整量を変更させるパラメータR_gatingを乗算することにより、パワーバランシングの調整量を制御する。具体的には、kスロット時の送信電力P(k)は下記式3となる。
P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k) 式3
ここで、R_gatingは基地局制御装置が決定して基地局に通知するパラメータであり、1以下の値であり、1未満の値を取ることにより、パワーバランシングの調整量を通常モード時に比べて低くすることがき、R_gating=0ではパワーバランシングが停止となる。
上記では、通常モードでは式1を用いて送信電力を制御し、間欠送信モードでは式3を用いて送信電力を制御する、つまり異なる送信電力制御を使い分けるとして示したが、式3を用いた送信電力制御がされており、通常モードのときにはR_gating =1、間欠送信モードのときにはR_gatingを1未満とする、としてもよい。
また、ここでは基地局制御装置はR_gatingを決定し、基地局に通知するとしているが、本発明はそれだけには限られず、基地局が1より小さい値を無作為に、または間欠送信モード中に制御信号が送信されるスロット数の割合などに基づいて決定してもよい。
(2)通常モード時のパワーバランシングの調整割合とは異なるパワーバランシングの調整割合を用いて、パワーバランシングの調整量を低くする。
通常モードの下り回線の電力制御は、式1で示される。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
ここで、P(k)はkスロット時の送信電力、P(k-1)は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k)は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の調整量、P_bal(k)は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量であり、P_bal(k)は、式2で規定される。
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
ここで、P_refは基地局制御装置が決定する基準電力オフセット値であり、P_CPICHは基地局が送信する共通パイロット信号の電力値であり、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける下りDPCCHの送信電力である。
一方、間欠送信モード時には、kスロット当たりの間欠送信モード時の調整量P_bal(k)を変更する。具体的には、通常モード時の調整割合rを、間欠送信モード時の調整割合のパラメータであるr_gatingに変更する。具体的には、下記式4で示される。
Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init) または、
Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref_gating + P_P-CPICH + P_init) 式4
ここで、r_gatingは、通信開始時に基地局制御装置が決定し基地局に通知するパラメータであり、r_gatingは1以下の値であり、通常モード時の調整割合rよりも大きい値を取ることにより、パワーバランシングの調整量を通常モード時に比べて低くすることができ、r_gating=1ではパワーバランシングが停止となる。また、P_ref_gatingは間欠送信モード時の基準電力オフセット値である。
また、ここでは基地局制御装置がr_gatingを決定し、基地局に通知するとしているが、本発明はそれだけには限られず、基地局が1より小さく且つ通常モードのrよりも大きい値を無作為に、または間欠送信モード中に制御信号が送信されるスロット数の割合などに基づいて決定してもよい。
(3)パワーバランシングの調整量に定数を乗算し、パワーバランシングの調整量を低くする。
通常モードの下り回線の電力制御は、式1で示される。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
ここで、P(k)はkスロット時の送信電力、P(k-1)は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k)は閉ループ型電力制御に基づく、kスロット時の調整量、P_bal(k)は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量であり、P_bal(k)は、式2で規定される。
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
ここで、バランス調整期間における間欠送信モード時の調整量に定数f_gatingを乗算し、P_bal(k)を変更する。具体的には、下記式5で示される。
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init) 式5
ここで、f_gatingは定数であり、通信開始時に基地局制御装置が決定し基地局に通知するパラメータであり、f_gating<1とすることにより、パワーバランシングの調整量を通常モード時に比べて低くすることがきる。
上記では、通常モードでは式2を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて行う送信電力制御を用い、間欠送信モードでは式5を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて行う送信電力制御を用いる、つまり異なる送信電力制御を使い分ける例を示したが、式5を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて送信電力制御がされており、通常モードのときにはf_gating =1、間欠送信モードのときにはf_gatingを1未満とするようにしてもよい。
(4)基地局が間欠送信モード時に制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいてパワーバランシングの調整量の低減率を計算し、調整量を低くする。
通常モードの下り回線の電力制御は、式1で示される。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
ここで、P(k)はkスロット時の送信電力、P(k-1)は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k)は閉ループ型電力制御に基づく、kスロット時の調整量、P_bal(k)は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量であり、P_bal(k)は、式2で規定される。
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
ここで、間欠送信モード時にDPCCHで制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいた値f_gatingとし、このf_gatingを、バランス調整期間における間欠送信モード時の調整量に乗算し、P_bal(k)を変更する。具体的には、下記式6で示される。
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init) 式6
ここで、f_gatingは、間欠送信モード時において、DPCCH gating周期であるスロット数Nと、Nスロット中に制御信号を送信するスロット数xに基づく値であり、例えばf_gating=x/Nと決定してもよい。具体的な例を示すと、DPCCHにおいて10スロット(=N)中に2スロット(=x)だけ制御信号を送信するようなパターンを適用された移動局に対しては、f_gating=2/10=1/5と設定することができる。
上記では、通常モードでは式2を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて行う送信電力制御を用い、間欠送信モードでは式6を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて行う送信電力制御を用いる、つまり異なる送信電力制御を使い分ける例を示したが、式6を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて送信電力制御がされており、通常モードのときにはf_gating =1、間欠送信モードのときにはf_gatingを上述の方法で計算した値としてもよい。

2. DPCCH gatingを適用するか否かに応じて、パワーバランシングのパラメータを決定する。
DPCCH gatingは、例えば、下り回線のデータ送信をHSDPA、上り回線のデータ送信をEUDCHを用いて行うサービス/移動局に対してのみ適用される。従って、例えば、上り/下り個別チャネルを用いてデータの送受信を行う通話などの回線交換を利用したサービスに対しては、DPCCH gatingは適用しない。従って、基地局制御装置はパワーバランシングも通常通りのパラメータを設定する。一方、一般的にウェブ閲覧やVoIPなどパケット交換を利用したサービスに対するデータの送受信はHSDPA並びにEUDCHを用いて行う。このような場合、基地局制御装置はこの移動局に対してDPCCH gatingを適用することを決定し、且つパワーバランシングによる調整割合が上述の個別チャネルでデータ送受信を行っている移動局に比して小さくなる、または、ゆっくりになるようにパワーバランシングのパラメータを決定する。

3. 下りの電力制御において、TPCコマンドを反映させるときのみパワーバランシングを行う。
例えば、上述した図3において、DPCCHによりTPCやパイロット信号等の制御信号が送信されるxスロットのみで、パワーバランシングの制御を行う。パワーバランシングの制御が行われるスロットでは、通常モードの下り回線の電力制御が行われ、具体的には、式1で示される。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
ここで、P(k)はkスロット時の送信電力、P(k-1)は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k)は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の調整量、P_bal(k)は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量であり、P_bal(k)は、式2で規定される。
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
以下、具体的な実施例について説明する。
実施例1を説明する。実施例1は、上述したDPCCH Gatingにおける間欠送信モード時に、パワーバランシングの調整量の反映割合を低くする例である。
実施例1で説明する送信電力制御方法は、図5に示す構成をとるセルラシステムにおいて実施される。図5のセルラシステムは、サービスエリアが第1および第2のセル5、6に分割されており、第1および第2のセルには、それぞれ、第1および第2の基地局2、3が配置されるとともに、移動局4が存在する。第1および第2の基地局2、3はそれぞれ基地局制御局1に接続されており、基地局制御局1はさらに他の基地局制御局1からなる通信網(図示せず)に接続されている。なお、図示しないが、このセルラシステムは、他に多数の基地局を備えており、各セル内には多数の移動局が存在する。
移動局4は基地局2、3との間でDPCCHによりTPC信号やパイロット信号等の制御信号を送受信している。
図6に、基地局制御局1の構成を示す。基地局制御局1は、記憶部101と、制御部102とから構成されている。
記憶部101には各パラメータが記憶されている。記憶されているパラメータとしては、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値P_CPICH、閉ループ送信電力制御による調整量(幅)ΔTPC、上り回線の閉ループ送信電力制御のための目標値である目標SIRがある。更に、パワーバランシングの制御に必要なパラメータとして、基準電力オフセット値P_ref、パワーバランシングによる調整割合(Adjustment ratio)r、パワーバランシングの調整期間(Adjustment period)Tint等が記憶されている。また、上述したDPCCH Gatingにおいて行われる所定の周期内(Nスロット)のうち、制御信号が送信されるスロット数を示すxまたは制御信号を送信するスロットの番号等など間欠送信に必要なパラメータについても記憶されている。
制御部102は、基地局開設時に電力値P_CPICHを記憶部101から読み出して基地局に通知し、また、他のパラメータについては、移動局との通信(あるサービス)開始時等に記憶部101から読み出して基地局に通知する。更に、制御部102は、移動局がパワーバランシング起動時にDPCCH Gatingにおける間欠送信モードと判断される場合に適用される調整量を変更させるパラメータR_gatingを計算して基地局に通知する。尚、本実施例1では、DPCCH Gatingにおいて行われる間欠送信モードにおける間欠送信周期をNスロット、送信スロット数をxスロットとした場合、x/NをR_gatingとして計算する。
図7に第1および第2の基地局2、3の基地局装置の構成を示す。基地局装置は、アンテナ201、送受信共用器202、受信回路203、SIR測定部204、送信電力制御部205、送信回路206、状態管理部207、タイマー208から構成されている。
SIR測定部204は、上り回線の希望波電力と干渉波電力の比(SIR)を測定するための測定器で、これにより、移動局が送信するスロットを受信する毎に、その上りSIRを測定する。さらに、SIR測定部204は、測定した上りSIRを所定の目標SIRと比較し、測定した上りSIRが目標SIR以上であれば電力削減を指示するTPC信号(UL-TPC)を、測定した上りSIRが目標SIRよりも低ければ電力増加を指示するTPC信号(DL-TPC)を生成し、送信回路206へ送る。また、測定した上りSIRは、上り回線で受信した制御信号の信頼度推定等のために送信電力制御部205へも送るとすることができる。
また、送信電力制御部205は、状態管理部207から通知される移動局4のモードの状態に応じて下り送信電力を制御する制御部であって、移動局4がDPCCH Gatingの通常モード時には、式1、式2に基づく送信電力制御を行う。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
一方、送信電力制御部205は、移動局4がDPCCH Gatingの間欠送信モード時には、基地局制御局1から通知されるR_gatingを用いて、式2、式3に基づく送信電力制御を行う。
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k) 式3
なお、上記では、通常モードでは式1を用いて送信電力を制御し、間欠送信モードでは式3を用いて送信電力を制御する、つまり異なる送信電力制御を使い分ける例を示したが、基地局では式3を用いた送信電力制御がされており、通常モードのときにはR_gating =1、間欠送信モードのときにはR_gatingを1未満としてもよい。
ここで、間欠送信モード時の送信電力の開始時期であるが、以下の方法が考えられる。
(1)送信電力制御部205は、状態管理部207から移動局4がDPCCH Gatingの間欠送信モード状態となったことを通知されると同時に、DPCCH Gatingの間欠送信モード時の送信電力制御を行う。
(2)送信電力制御部205は、状態管理部207から移動局4がDPCCH Gatingの間欠送信モード状態となったことを通知されたパワーバランシングの調整期間では、通常のパラメータを適用、すなわち、通常モード時の送信電力制御を行う。そして、次のパワーバランシングの調整期間から間欠送信モード時の送信電力制御を行う。
(3)送信電力制御部205は、状態管理部207から移動局4がDPCCH Gatingの間欠送信モード状態となったことを通知されたパワーバランシングの調整期間では、TPC信号による閉ループ型電力制御のみ行い、パワーバランシングの制御を停止する。そして、次のパワーバランシングの調整期間から間欠送信モード時の送信制御を行う。
(4)状態管理部207から移動局4がDPCCH Gatingの間欠送信モード状態となったことを通知されたパワーバランシングの調整期間では、通常モード時のパワーバランシングの調整量P_balに所定値を掛けた値を使用して通常モード時の送信電力制御を行う。所定値は、現調整期間の残時間の割合に応じて決定する。そして、次のパワーバランシングの調整期間から間欠送信モード時の送信制御を行う。
以上の4つの方法が考えられるが、いずれの方法を用いても良い。
状態管理部207は、移動局4がDPCCH Gatingの通常モードなのか間欠送信モードなの状態を管理する管理部であって、移動局4の状態を送信電力制御部205に通知する。状態管理部207が移動局4の状態を知る方法であるが、以下の方法が考えられる。
(1)移動局4が基地局に制御信号を送信して通知する。この通知を受信回路203経由で受け取った状態管理部207が移動局4の状態を管理する。ここで、制御信号の送信方法であるがE-DPCCHにおいて送信されているE-TFCI(E-Transport Format Combination Indicator)や、E-DPDCHで送信されているSI(Scheduling Information)等に状態変更の旨を示す信号を設けるような方法が考えられる。ここで、E-TFCIとはE-DPDCHにおいて送信されているトランスポートブロックのデータサイズ等のフォーマットを通知する信号であり、SIとは基地局においてスケジューリングを行うために必要な情報、例えば移動局のバッファ内に蓄積しているデータ量などを通知するための信号である。
また、制御信号の内容であるが、移動局4が通常モードから間欠送信モードへ遷移、移動局4が間欠送信モードから通常モードへ遷移する又はしたことを示す遷移情報や、移動局4の現在の状態を示す情報等が考えられる。
(2)基地局が自律的に(ブラインドで)判定する。例えば、SIR測定部204が、DPCCHのTPCやパイロット信号等のSIRを測定し、このSIRが所定閾値SIR_thr以下であるスロットが、N_thrスロット以上継続した場合は移動局4が間欠送信モードであると判定する。そして、この判定結果を、状態管理部207に通知する。尚、SIR_thr, N_thrは基地局制御局1が設定してもよいし、基地局が設定してもよい。尚、N_thrは、DPCCH gatingのスロット送信停止間隔より小さい値に設定することが好ましい。
このように構成された基地局において、移動局4から送信されてきた上り回線の信号は、アンテナ201および送受信共用器202を介して受信回路203で受信される。受信回路203では上り回線の信号のスロットを受信する毎に、データ信号と制御信号を分離し、データ信号は図示しない受信処理部へ転送する。また、受信回路203は受信した制御信号に含まれるパイロット信号をスロット毎にSIR測定部204へと送る。そして、SIR測定部204はパイロット信号の受信電力を測定し、上り回線の送信電力を制御するTPC信号(UL-TPC)を生成し、送信回路206へ送ると共に、パイロット信号のSIR測定結果を送信電力制御部205へ送る。
また、受信回路部203は、受信した制御信号に含まれるTPC信号をスロット毎に送信電力制御部205へ送る。送信電力制御部205は、受信回路203から送られてきたTPC信号を使用してスロット毎に下り回線の信号用の下り送信電力を計算し、その下り送信電力を示す下り送信電力制御信号を送信回路206へ送る。ここで、送信電力制御部205は、予め定められた品質閾値とSIR測定部204から送られるパイロット信号のSIR測定結果とに基づいて、TPC信号の信頼度を推定するようにしてもよい。そして、TPC信号の信頼度が低い場合は、TPC信号の内容は送信電力の計算には用いないようにしてもよい。送信電力は、これまでに説明したようにTPC信号による電力変更量とパワーバランシングによる調整量とに基づいて計算される。パワーバランシングの動作に関しては従来技術並びに以下で説明するので、ここで詳しくは記載しないが、タイマー208は、このパワーバランシングに用いる調整期間の経過を判定するために必要な時間計測を行う。下り送信電力制御信号に応答して、送信回路206は下り回線の信号用の下り送信電力を下り送信電力制御信号によって示される値に設定する。そして、基地局は、送受信共用器202およびアンテナ201を介して1台またはそれ以上の移動局へ、送信回路206によって生成された下り回線の信号を送信する。
図8に移動局4の構成を示す。移動局4は、アンテナ401、送受信共用器402、受信回路403、SIR測定部404、送信電力制御部405、送信回路406、パイロット信号電力測定部407、及び状態管理部408から構成されている。
移動局4において、基地局から送信されてきた下り回線の信号は、アンテナ401および送受信共用器402を介して受信回路403で受信される。受信回路403は下り信号を受信すると制御信号とデータを分離し、データを図示しない受信処理部へ送り、復号などの必要な受信処理を行う。また、受信回路403が下り回線の信号のスロットを受信する毎に、SIR測定部404は、下り回線の信号に含まれるパイロット信号、またはTPC信号のSIRを測定して、下りSIRを表す測定下りSIR値を得る。SIR測定部404は、測定下りSIR値と目標下りSIR値とを比較し、測定下りSIR値が目標下りSIR値より小さいとき、SIR測定部404は、下り送信電力の増加を指示するTPC信号(DL-TPC)を出力する。測定下りSIR値が目標下りSIR値以上であるとき、SIR測定部404は、下り送信電力の減少を指示するTPC信号(DL-TPC)を出力する。DL-TPCは送信回路406に供給される。送信回路406は、送受信共用器402およびアンテナ401を介して基地局へ、状態管理部408から指示される状態が通常モードである場合は、スロット毎にDL-TPCを含む上り回線の信号を送信する。また、状態管理部408から指示される状態が間欠送信モードである場合は、所定のDPCCH送信パターン(DPCCH gating pattern)に基づいて、上り回線の信号を送信してよいスロットにおいてDL-TPCを含む上り回線の信号を送信する。
ここで、状態管理部408は移動局の状態が通常モードであるか、間欠送信モードであるかを判定し記録しているわけであるが、状態の判定方法は、例えば、以下のいずれか一方または両方を満たす場合とすることができる。
(1)受信回路403が受信した信号に自局宛てのデータが含まれるか否かを所定周期で状態管理部408へ通知し、状態管理部408において所定時間以上、下り回線において自局宛てのデータがないと判定した場合
(2)移動局のMAC層からULアクティビティ情報として、バッファ内に送信すべきデータが所定時間以上存在しないことを通知する信号を状態管理部403が受信した場合
なお、以上は本実施例における単なる一例であり、発明の本質には無関係である。従って、例えば、以上のように移動局が自律的に判断するのではなく、基地局が明示的にモード変更を通知するような制御信号を下り回線のチャネル、例えばHS-SCCHなどで送信するようにし、受信回路403はこの信号を受信すると、その旨を状態管理部408へ通知するようにしてもよい。
また、受信回路部403は、受信した制御信号に含まれる上りのTPC信号をスロット毎に送信電力制御部405へ送る。送信電力制御部405は、受信回路403から送られてきたTPC信号を使用してスロット毎に上り回線の信号用の上り送信電力を計算し、その上り送信電力を示す上り送信電力制御信号を送信回路406へ送る。上り送信電力制御信号に応答して、送信回路406は、上り回線の信号用の上り送信電力を上り送信電力制御信号によって示される値に設定する。そして、移動局は、送受信共用器402およびアンテナ401を介して、送信回路406によって生成された上り回線の信号を送信する。
次に、図9を用いて、実施例1における送信電力制御動作を説明する。尚、従来の送信電力と同じ処理については、図2と同じステップ番号を付して説明を省略する。
実施例1の動作が従来の技術と異なる所は、ステップ200からステップ202の処理である。まず、ステップ200において、送信電力制御部205は、状態管理部207の通知から移動局が通常モードであるのか、又は間欠送信モードであるのかを判断する。そして、通常モードである場合には、ステップ110に進み、従来と同様な処理を行う。
一方、間欠送信モードである場合には、基地局制御局1から通知されたR_gatingを用いて、式3による送信電力制御を行う(ステップ202)
P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k) 式3
尚、間欠送信モード時の送信電力制御の開始時期については、上述した4つのいずれかの方法を用いる。
本実施例は、DPCCH gatingによりTPC信号が送信されずチャネル品質に基づいた高速な電力制御を行えない場合は、パワーバランシングのための電力調整も停止または緩やかに行うことを可能にする。従って、下りDPCCHの送信電力がパワーバランシングの基準電力値に引き寄せられ、目標品質を満足するために必要な電力よりも低過ぎる、または高過ぎる電力値となってしまうことを回避できる。すなわち、チャネル品質に基づいて制御された電力値を維持でき、移動局で所要SIRを満たすような電力制御が可能となる。その結果、無駄な干渉や移動局での個別チャネル品質劣化を低減でき、システムスループット並びにユーザスループットが改善できる。
また、本実施例では、移動局が通常モード時は通常のパワーバランシングのパラメータを適用するため、パワーバランシングの効果を高めることができる。
実施例2を説明する。実施例2は、上述した通常モード時のパワーバランシングの調整割合とは異なるパワーバランシングの調整割合を用いて、パワーバランシングの調整量を低くする例である。尚、上述した実施例1と同様な部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
記憶部101には各パラメータが記憶されている。記憶されているパラメータとしては、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値P_CPICH、閉ループ送信電力制御による調整量(幅)ΔTPC、上り回線の閉ループ送信電力制御のための目標値である目標SIRがある。更に、パワーバランシングの制御に必要なパラメータとして、基準電力オフセット値P_ref、パワーバランシングによる調整割合(Adjustment ratio)r、パワーバランシングの調整期間(Adjustment period)Tint、間欠送信モード時の基準電力オフセット値であるP_ref_gating等が記憶されている。また、上述したDPCCH Gatingにおいて行われる所定の周期内(Nスロット)のうち、制御信号が送信されるxスロットについても記憶されている。
制御部102は、基地局開設時に電力値P_CPICHを記憶部101から読み出して基地局に通知し、また、他のパラメータについては、移動局との通信(あるサービス)開始時に記憶部101から読み出して基地局に通知する。更に、制御部102は、移動局がパワーバランシング起動時にDPCCH Gatingにおける間欠送信モードと判断される場合に適用される間欠送信モード時の調整割合のパラメータであるr_gatingを計算して基地局に通知する。尚、本実施例2では、r_gatingは、DPCCH Gatingにおいて行われる間欠送信モードにおける間欠送信周期をNスロット、送信スロット数をxスロットとした場合、r_gating = 1‐(x/N)*(1‐r)として計算するものとするが、本発明におけるr_gatingの決定方法はこれだけに限られない。例えば、r_gatingが間欠送信周期間に送信されるスロット数の割合になんらかの負の相関をもつように決定してもよいし、通常モードのrよりも大きく且つ1より小さい値を無作為に選択してもよい。
基地局の送信電力制御部205は、状態管理部207から通知される移動局4のモードの状態に応じて下り送信電力を制御する制御部であって、移動局4がDPCCH Gatingの通常モード時には、式1、式2に基づく送信電力制御を行う。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
一方、送信電力制御部205は、移動局4がDPCCH Gatingの間欠送信モード時には、基地局制御局1から通知されるP_ref_gating及びr_gatingを用いて、式4に基づいて、Sum P_bal(k)を計算し、このSum P_bal(k)に基づいて、式1に基づく送信電力制御を行う。
Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref_gating + P_P-CPICH + P_init) 式4
尚、式4においてPref_gatingは通常モードのPrefと同じ値に設定してもよい。
次に、図10を用いて、実施例2における動作を説明する。尚、従来の送信電力と同じ処理については、図2と同じステップ番号を付して説明を省略する。
実施例1の動作が従来の技術と異なる所は、ステップ300からステップ302の処理である。まず、ステップ300において、送信電力制御部205は、状態管理部207の通知から移動局が通常モードであるのか、又は間欠送信モードであるのかを判断する。そして、通常モードである場合には、ステップ110に進み、従来と同様な処理を行う。
一方、間欠送信モードである場合には、基地局制御局1から通知されたP_ref_gating及びr_gatingを用いて(ステップ301)、式4に基づいて、Sum P_bal(k)を計算する(ステップ302)。そして、ステップ117に進み、従来と同様な処理を行う。
尚、間欠送信モード時の送信電力制御の開始時期については、上述した4つのいずれかの方法を用いる。
本実施例は、DPCCH gatingによりTPC信号が送信されずチャネル品質に基づいた高速な電力制御を行えない場合は、パワーバランシングのための電力調整も停止または緩やかに行うことを可能にする。従って、下りDPCCHの送信電力がパワーバランシングの基準電力値に引き寄せられ、目標品質を満足するために必要な電力よりも低過ぎる、または高過ぎる電力値となってしまうことを回避できる。すなわち、チャネル品質に基づいて制御された電力値を維持でき、移動局で所要SIRを満たすような電力制御が可能となる。その結果、無駄な干渉や移動局での個別チャネル品質劣化を低減でき、システムスループット並びにユーザスループットが改善できる。
また、本実施例では、移動局が通常モード時は通常のパワーバランシングのパラメータを適用するため、パワーバランシングの効果を高めることができる。
実施例3を説明する。実施例3は、上述したパワーバランシングの調整量に定数を乗算し、パワーバランシングの調整量を低くする例である。尚、上述した実施例1と同様な部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
記憶部101には各パラメータが記憶されている。記憶されているパラメータとしては、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値P_CPICH、閉ループ送信電力制御による調整量(幅)ΔTPC、上り回線の閉ループ送信電力制御のための目標値である目標SIRがある。更に、パワーバランシングの制御に必要なパラメータとして、基準電力オフセット値P_ref、パワーバランシングによる調整割合(Adjustment ratio)r、パワーバランシングの調整期間(Adjustment period)Tintが記憶されている。また、上述したDPCCH Gatingにおいて行われる所定の周期内(Nスロット)のうち、制御信号が送信されるxスロットについても記憶されている。更に、間欠送信モードと判断される場合に適用されるf_gatingを記憶している。尚、f_gatingはここでは、x/Nとする。
基地局の送信電力制御部205は、状態管理部207から通知される移動局4のモードの状態に応じて下り送信電力を制御する制御部であって、移動局4がDPCCH Gatingの通常モード時には、式1、式2に基づく送信電力制御を行う。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
一方、送信電力制御部205は、移動局4がDPCCH Gatingの間欠送信モード時には、基地局制御局1から通知されるf_gatingを用いて、式5に基づいて、Sum P_bal(k)を計算し、このSum P_bal(k)に基づいて、式1に基づく送信電力制御を行う。
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init) 式5
なお、上記では、通常モードでは式2を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて行う送信電力制御を用い、間欠送信モードでは式5を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて行う送信電力制御を用いる、つまり異なる送信電力制御を使い分ける例を示したが、式5を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて送信電力制御がされており、通常モードのときにはf_gating =1、間欠送信モードのときにはf_gatingを1未満としてもよい。
次に、図11を用いて、実施例3における動作を説明する。尚、従来の送信電力と同じ処理については、図2と同じステップ番号を付して説明を省略する。
実施例1の動作が従来の技術と異なる所は、ステップ400からステップ402の処理である。まず、ステップ400において、送信電力制御部205は、状態管理部207の通知から移動局が通常モードであるのか、又は間欠送信モードであるのかを判断する。そして、通常モードである場合には、ステップ110に進み、従来と同様な処理を行う。
一方、間欠送信モードである場合には、基地局制御局1から通知されたf_gatingを用いて(ステップ401)、式4に基づいて、Sum P_bal(k)を計算する(ステップ402)。そして、ステップ117に進み、従来と同様な処理を行う。
尚、間欠送信モード時の送信電力制御の開始時期については、前述した4つのいずれかの方法を用いる。
本実施例は、DPCCH gatingによりTPC信号が送信されずチャネル品質に基づいた高速な電力制御を行えない場合は、パワーバランシングのための電力調整も停止または緩やかに行うことを可能にする。従って、下りDPCCHの送信電力がパワーバランシングの基準電力値に引き寄せられ、目標品質を満足するために必要な電力よりも低過ぎる、または高過ぎる電力値となってしまうことを回避できる。すなわち、チャネル品質に基づいて制御された電力値を維持でき、移動局で所要SIRを満たすような電力制御が可能となる。その結果、無駄な干渉や移動局での個別チャネル品質劣化を低減でき、システムスループット並びにユーザスループットが改善できる。
また、本実施例では、移動局が通常モード時は通常のパワーバランシングのパラメータを適用するため、パワーバランシングの効果を高めることができる。
実施例4を説明する。実施例4は、基地局が上述した間欠送信モード時に制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいて計算した、パワーバランシングの調整量の低減率を用いて、パワーバランシングの調整量を低くする例である。尚、上述した実施例1と同様な部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
記憶部101には各パラメータが記憶されている。記憶されているパラメータとしては、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値P_CPICH、閉ループ送信電力制御による調整量(幅)ΔTPC、上り回線の閉ループ送信電力制御のための目標値である目標SIRがある。更に、パワーバランシングの制御に必要なパラメータとして、基準電力オフセット値P_ref、パワーバランシングによる調整割合(Adjustment ratio)r、パワーバランシングの調整期間(Adjustment period)Tint等が記憶されている。また、上述したDPCCH Gatingにおいて行われる所定の周期内(Nスロット)のうち、制御信号が送信されるxスロットについても記憶されている。
また、基地局における送信電力制御部205では、DPCCH Gatingのパラメータ、すなわち周期Nと制御信号が送信されるスロット数xに基づいて、間欠送信モード間にパワーバランシング調整量を計算するために使用するパラメータf_gatingを計算する。ここでは、一例として、f_gating = x/Nと計算するものとするが、本発明に適用できる計算方法はこれだけには限られず、間欠送信モード中に制御信号が送信されるスロット数の割合に正の相関を持つような値となるようにする等の計算を行えばよい。
基地局の送信電力制御部205は、状態管理部207から通知される移動局4のモードの状態に応じて下り送信電力を制御する制御部であって、移動局4がDPCCH Gatingの通常モード時には、式1、式2に基づく送信電力制御を行う。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
一方、送信電力制御部205は、移動局4がDPCCH Gatingの間欠送信モード時には、基地局制御局1から通知されるf_gatingを用いて、式6に基づいて、Sum P_bal(k)を計算し、このSum P_bal(k)に基づいて、式1に基づく送信電力制御を行う。
Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init) 式6
なお、上記では、通常モードでは式2を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて行う送信電力制御を用い、間欠送信モードでは式6を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて行う送信電力制御を用いる、つまり異なる送信電力制御を使い分ける例を示したが、式6を用いて求めたSum P_bal(k)に基づいて送信電力制御がされており、通常モードのときにはf_gating =1、間欠送信モードのときにはf_gatingを上述の方法で計算した値としてもよい。
次に、図12を用いて、実施例4における動作を説明する。尚、従来の送信電力と同じ処理については、図2と同じステップ番号を付して説明を省略する。
実施例4の動作が従来の技術と異なる所は、ステップ500からステップ502の処理である。まず、ステップ500において、送信電力制御部205は、状態管理部207の通知から移動局が通常モードであるのか、又は間欠送信モードであるのかを判断する。そして、通常モードである場合には、ステップ110に進み、従来と同様な処理を行う。
一方、間欠送信モードである場合には、上述したf_gatingを用いて(ステップ401)、式6に基づいて、Sum P_bal(k)を計算する(ステップ502)。そして、ステップ117に進み、従来と同様な処理を行う。
尚、間欠送信モード時の送信電力制御の開始時期については、上述した4つのいずれかの方法を用いる。
本実施例は、DPCCH gatingによりTPC信号が送信されずチャネル品質に基づいた高速な電力制御を行えない場合は、パワーバランシングのための電力調整も停止または緩やかに行うことを可能にする。従って、下りDPCCHの送信電力がパワーバランシングの基準電力値に引き寄せられ、目標品質を満足するために必要な電力よりも低過ぎる、または高過ぎる電力値となってしまうことを回避できる。すなわち、チャネル品質に基づいて制御された電力値を維持でき、移動局で所要SIRを満たすような電力制御が可能となる。その結果、無駄な干渉や移動局での個別チャネル品質劣化を低減でき、システムスループット並びにユーザスループットが改善できる。
また、本実施例では、移動局が通常モード時は通常のパワーバランシングのパラメータを適用するため、パワーバランシングの効果を高めることができる。
実施例5を説明する。実施例5は、移動局に対して開始する通信(サービス)によって、DPCCH gatingを適用するか否かを決定し、DPCCH
gatingを適用する移動局に対しては、パワーバランシングによる調整割合がDPCCHでデータ送受信を行っている移動局に比して小さくなる、または、ゆっくりとなるようなパワーバランシングのパラメータを設定する。一方、DPCCH gatingを適用しない移動局に対しては、通常通りのパラメータを設定し、パワーバランシングを行う。
図13は実施例5の基地局制御装置の構成図である。
基地局制御装置は、記憶部501と、適用判定部502と、制御部503とを備えている。
記憶部501には、上述した実施例で説明した各パラメータが記憶されているが、実施例5の特徴的なパラメータとして、DPCCH gatingを適用する移動局に対するパラメータも格納されている。具体的には、DPCCH gatingを適用する移動局に対するパワーバランシングによる調整割合rや、DPCCH gatingを適用する移動局に対する調整期間(Adjustment period)である。これらのrや、調整期間は、DPCCH gatingを適用しない移動局よりも大きく設定され、r=1と設定することで停止と同等の効果が得られる
適用判定部502は、コアネットワーク等より取得した移動局のサービスに基づいて、移動局に対してDPCCH gatingを適用するか、適用しないかを判定する判定部である。具体的には、DPCCH gatingは下り回線のデータ送信をHSDPA、上り回線のデータ送信をEUDCHを用いて行うサービスに対して適用され、例えば、上り/下り個別チャネルを用いてデータの送受信を行う通話などの回線交換を利用したサービスに対しては、DPCCH gatingは適用しない。一方、一般的にウェブ閲覧やVoIPなどパケット交換を利用したサービスに対するデータの送受信はHSDPA並びにEUDCHを用いて行う。このような場合、基地局制御装置はこの移動局に対してDPCCH gatingを適用する。
制御部503は、適用判定部502の判定結果を受けて、DPCCH gatingを適用しない移動局に対しては、通常のパラーバランシングのパラメータを記憶部501から読み出し、基地局に通知する。一方、DPCCH gatingを適用する移動局に対しては、DPCCH gatingを適用する場合のrや、調整期間等のパラメータを記憶部501から読み出し、基地局に通知する。
通知された基地局は、従来と同様に、通知されたパラメータに基づいて、移動局に対して送信電力制御を行う。
本実施例は、DPCCH gatingによりTPC信号が送信されずチャネル品質に基づいた高速な電力制御を行えない場合は、パワーバランシングのための電力調整も停止または緩やかに行うことを可能にする。従って、下りDPCCHの送信電力がパワーバランシングの基準電力値に引き寄せられ、目標品質を満足するために必要な電力よりも低過ぎる、または高過ぎる電力値となってしまうことを回避できる。すなわち、チャネル品質に基づいて制御された電力値を維持でき、移動局で所要SIRを満たすような電力制御が可能となる。その結果、無駄な干渉や移動局での個別チャネル品質劣化を低減でき、システムスループット並びにユーザスループットが改善できる。
また、本実施例は、移動局が間欠送信モードであるか否かに応じてパラメータを設定するする必要がないため、基地局の制御が容易になる。
また、本実施例は、移動局が間欠送信モードであるか否かを通知する信号が不要であるため、上り回線のオーバーヘッドを軽減できる。
また、本実施例は、移動局が間欠送信モードであるか否かをブラインドで検出する必要がないため、検出誤りによる誤動作がない。
実施例6を説明する。実施例6は、下りの電力制御において、TPCコマンドを実行する場合のみパワーバランシングを行う例である。
図14は実施例6の基地局の構成図である。尚、上述した実施例の基地局と同様な構成のものについては同じ符号を付してある。
基本的な構成は、上述した実施例1の基地局と同じであるが、SIR測定部601が各スロットのTPC信号(またはパイロット信号)のSIRを測定し、その結果を送信電力制御部602に通知する。例えば、SIRが所定の信頼度閾値以下に劣化している場合は、送信電力制御部602にその旨を通知する。
送信電力制御部602は、SIRが所定の信頼度閾値以下に劣化していない場合には、通常のパワーバランシングを行う。すなわち、式1、式2に基づく送信電力制御を行う。
P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k) 式1
Sum P_bal = (1-r)*(P_ref + P_CPICH - P_init) 式2
一方、SIRが所定の信頼度閾値以下に劣化している場合は、TPC信号並びにパワーバランシングによる調整値(P_bal)を送信電力に反映させない。すなわち、送信電力制御を行わない。
本実施例は、DPCCH gatingによりTPC信号が送信されずチャネル品質に基づいた高速な電力制御を行えない場合は、パワーバランシングのための電力調整も停止または緩やかに行うことを可能にする。従って、下りDPCCHの送信電力がパワーバランシングの基準電力値に引き寄せられ、目標品質を満足するために必要な電力よりも低過ぎる、または高過ぎる電力値となってしまうことを回避できる。すなわち、チャネル品質に基づいて制御された電力値を維持でき、移動局で所要SIRを満たすような電力制御が可能となる。その結果、無駄な干渉や移動局での個別チャネル品質劣化を低減でき、システムスループット並びにユーザスループットが改善できる。
また、本実施例は、移動局が通常モードである場合は、通常のパラメータを適用する場合とほぼ同等な制御となるため、パワーバランシングの効果を高めることができる。
また、本実施例は、移動局が間欠送信モードブか否かの検出が不要になるため、基地局制御が容易になる。
以上述べた通り、本発明の複数の基地局の送信電力のバランス調整を行うようなシステムにおける電力制御方法では、通常モードのような全てのスロットで信号が送信されているような、間欠送信モードのような信号を送信しないスロットが存在するような通信とで、送信電力をパワーバランシングの基準電力に近づける割合(調整速度)を変えていることを示した。
また、本発明の複数の基地局の送信電力のバランス調整を行うようなシステムにおける電力制御方法は、これら基地局に対する制御信号が送信されないスロットが存在する場合の第1のバランス調整方法と、制御信号が送信されないスロットが存在しない場合の第2のバランス調整方法との2つの調整方法が含んでいることを示した。
しかし、本発明の複数の基地局の送信電力のバランス調整を行うようなシステムにおける電力制御方法は必ずしもこれらに限定されるものではない。
また、上記では、下り回線のパワーバランシングを前提として記載したが、回線の方向や、基地局または移動局と言った局の役割に必ずしも限定される必要はなく、少なくとも1つの送信局、一般的には2以上の送信局からの受信局に対する送信電力のパワーバランシングを行う場合にも本発明は適用することができる。
また、上記では送信電力制御に用いるパラメータである基地局制御装置が決定する基準電力オフセット値P_ref、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値P_CPICH、r等、およびR_gating、r_gating、またはf_gatingは基地局制御装置が基地局に通知するとして記載している、これらパラメータの通知方法に本発明は限定されるものではなく、例えばこれらのパラメータは基地局に個別に設定されている、基地局毎に決定する、などとしても良い。

Claims (40)

  1. 少なくとも移動局と1以上の基地局からなる通信システムにおける基地局の送信電力制御方法であって、
    信号を送信しないスロットが存在する通信と、信号を送信しないスロットが存在しない通信とで、送信電力を所定の基準電力に近づける割合を変え
    信号の送信を停止するスロットが存在する通信における前記所定の基準電力に近づける割合を、信号の送信を停止するスロットが存在しない通信における前記基準電力に近づける割合よりも低くする
    ことを特徴とする送信制御方法。
  2. 前記送信電力制御方法は、前記移動局と回線を設定している基地局の送信電力を所定の基準電力に基づいて更新するパワーランシングからなる送信電力制御方法であり、
    前記所定の基準電力は、基地局制御装置が決定する基準電力オフセット値と、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信電力制御方法。
  3. 前記信号の送信を停止するスロットが存在する通信が、移動局が制御信号を間欠的に送信している場合であり、
    前記信号の送信を停止するスロットが存在しない通信が、移動局が制御信号を連続的に送信している場合である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の送信制御方法。
  4. 下り回線の電力制御を行っている通信方法における送信電力制御方法であって、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、R_gatingは変数、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    式 P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k)
    に基づいて制御することを特徴とする送信電力制御方法。
  5. 移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記R_gatingは1未満の値であることを特徴とする請求項に記載の送信電力制御方法。
  6. ある調整期間において、P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ
    型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは変数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = (1-r)*(P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する送信電力制御方法において、
    移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記rと異なる変数であるr_gatingを用いて、送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御することを特徴とする送信電力制御方法。
  7. 下り回線の電力制御を行っている通信方法における送信電力制御方法であって、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは定数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは調整期間開始時の送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御し、
    移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記f_gatingは1未満の値である
    ことを特徴とする送信電力制御方法。
  8. 下り回線の電力制御を行っている通信方法における送信電力制御方法であって、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは調整期間内で移動局から制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいて決定される値、P_refは基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御することを特徴とする送信電力制御方法。
  9. 移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記f_gatingは1未満の値であることを特徴とする請求項8に記載の送信電力制御方法。
  10. 調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は現在のパワーバランシングの電力制御を行い、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードのパワーバランシングの電力制御を行うことを特徴とする請求項4から請求項9のいずれかに記載の送信電力制御方法。
  11. 調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は下り回線の電力制御を行ず、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードの電力制御を行うことを特徴とする請求項4から請求項9のいずれかに記載の送信電力制御方法。
  12. 調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は、前記バランス調整期間の残存時間の割合に応じてパワーバランスの調整量を変更することを特徴とする請求項4から請求項9のいずれかに記載の送信電力制御方法。
  13. 少なくとも移動局と1以上の基地局からなる通信システムであって、
    信号を送信しないスロットが存在する通信と、信号を送信しないスロットが存在しない通信とで、送信電力を所定の基準電力に近づける割合を変える送信電力制御手段を有し、
    前記送信電力制御手段は、信号の送信を停止するスロットが存在する通信における前記所定の基準電力に近づける割合を、信号の送信を停止するスロットが存在しない通信における前記基準電力に近づける割合よりも低くする
    ことを特徴とする通信システム。
  14. 前記送信電力制御手段は、前記移動局と回線を設定している基地局の送信電力を所定の基準電力に基づいて更新するパワーランシングを行い、
    前記所定の基準電力は、基地局制御装置が決定する基準電力オフセット値と、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値とからなる
    ことを特徴とする請求項13に記載の通信システム。
  15. 前記信号の送信を停止するスロットが存在する通信が、移動局が制御信号を間欠的に送信している場合であり、
    前記信号の送信を停止するスロットが存在しない通信が、移動局が制御信号を連続的に送信している場合である
    ことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の通信システム。
  16. 下り回線の電力制御を行っている通信システムであって、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、R_gatingは変数、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    式 P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k)
    に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする通信システム。
  17. 移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記R_gatingは1未満の値であることを特徴とする請求項16に記載の通信システム。
  18. ある調整期間において、移動局が制御信号を連続的に送信する通常モードと判断される場合、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは変数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = (1-r)*(P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する通信システムにおいて、
    移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記rと異なる変数であるr_gatingを用いて、送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする通信システム。
  19. 下り回線の電力制御を行っている通信システムであって、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは定数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは調整期間開始時の送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する送信電力制御手段を有し、
    移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記f_gatingは1未満の値である
    ことを特徴とする通信システム。
  20. 下り回線の電力制御を行っている通信システムであって、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは調整期間内で移動局から制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいて決定される値、P_refは基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする通信システム。
  21. 移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記f_gatingは1未満の値であることを特徴とする請求項20に記載の通信システム。
  22. 前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は現在のパワーバランシングの電力制御を行い、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードのパワーバランシングの電力制御を行うことを特徴とする請求項16から請求項21のいずれかに記載の通信システム。
  23. 前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は下り回線の電力制御を行ず、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードの電力制御を行うことを特徴とする請求項16から請求項21のいずれかに記載の通信システム。
  24. 前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は、前記バランス調整期間の残存時間の割合に応じてパワーバランスの調整量を変更することを特徴とする請求項16から請求項21のいずれかに記載の通信システム。
  25. 少なくとも移動局と1以上の基地局からなる通信システムにおける基地局であって、
    信号を送信しないスロットが存在する通信と、信号を送信しないスロットが存在しない通信とで、送信電力を所定の基準電力に近づける割合を変える送信電力制御手段を有し、
    前記送信電力制御手段は、信号の送信を停止するスロットが存在する通信における前記所定の基準電力に近づける割合を、信号の送信を停止するスロットが存在しない通信における前記基準電力に近づける割合よりも低くする
    ことを特徴とする基地局。
  26. 前記送信電力制御手段は、前記移動局と回線を設定している基地局の送信電力を所定の基準電力に基づいて更新するパワーランシングを行い、
    前記所定の基準電力は、基地局制御装置が決定する基準電力オフセット値と、基地局が送信する共通パイロット信号の電力値とからなる
    ことを特徴とする請求項25に記載の基地局。
  27. 前記信号の送信を停止するスロットが存在する通信が、移動局が制御信号を間欠的に送信している場合であり、
    前記信号の送信を停止するスロットが存在しない通信が、移動局が制御信号を連続的に送信している場合である
    ことを特徴とする請求項25又は請求項26に記載の基地局。
  28. 下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局であって、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、R_gatingは変数、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    式 P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k)
    に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする基地局。
  29. 移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記R_gatingは1未満の値であることを特徴とする請求項28に記載の基地局。
  30. ある調整期間において、移動局が制御信号を連続的に送信する通常モードと判断される場合、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは変数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = (1-r)*(P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する基地局において、
    移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記rと異なる変数であるr_gatingを用いて、送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする基地局。
  31. 下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局であって、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは定数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは調整期間開始時の送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する送信電力制御手段を有し、
    移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記f_gatingは1未満の値である
    ことを特徴とする基地局。
  32. 下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局であって、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは調整期間内で移動局から制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいて決定される値、P_refは基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する送信電力制御手段を有することを特徴とする基地局。
  33. 移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記f_gatingは1未満の値であることを特徴とする請求項32に記載の基地局。
  34. 前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は現在のパワーバランシングの電力制御を行い、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードのパワーバランシングの電力制御を行うことを特徴とする請求項28から請求項33のいずれかに記載の基地局。
  35. 前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は下り回線の電力制御を行ず、前記調整期間の次の調整期間から前記間欠送信モードの電力制御を行うことを特徴とする請求項28から請求項34のいずれかに記載の基地局。
  36. 前記送信電力制御手段は、調整期間の途中で、移動局が間欠送信モードと判断された場合、前記調整期間中は、前記バランス調整期間の残存時間の割合に応じてパワーバランスの調整量を変更することを特徴とする請求項28から請求項34のいずれかに記載の基地局。
  37. 下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局のプログラムであって、前記プログラムは、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、R_gatingは変数、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    式 P(k) = P(k - 1) + P_TPC(k) + R_gating * P_bal(k)
    に基づいて制御する処理を前記基地局に実行させることを特徴とするプログラム。
  38. 基地局のプログラムであって、
    ある調整期間において、移動局が制御信号を連続的に送信する通常モードと判断される場合、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは変数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = (1-r)*(P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する基地局において、
    移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記rと異なる変数であるr_gatingを用いて、送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = (1-r_gating)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する処理を前記基地局に実行させることを特徴とするプログラム。
  39. 下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局のプログラムであって、前記プログラムは、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは定数、P_ref は基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは調整期間開始時の送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する処理を前記基地局に実行させ
    移動局が制御信号を間欠的に送信する間欠送信モードにあると判断される場合、前記f_gatingは1未満の値である
    ことを特徴とするプログラム。
  40. 下り回線の電力制御を行っている通信システムにおける基地局のプログラムであって、前記プログラムは、
    P(k-1) は(k-1)スロット時の送信電力、P_TPC(k) は閉ループ型電力制御に基づくkスロット時の電力調整値、P_bal(k) は調整期間内のスロットkにおけるパワーバランスの調整量、rは調整割合、f_gatingは調整期間内で移動局から制御信号が送信されるスロット数の割合に基づいて決定される値、P_refは基準電力、P_P-CPICHは共通パイロット信号の電力、P_initは前回のパワーバランスの調整期間の最終スロットにおける送信電力としたとき、下り回線の送信電力の調整期間におけるkスロット時の送信電力P(k)を、
    P(k) = P(k-1) + P_TPC(k) + P_bal(k)
    Sum P_bal(k) = f_gating*(1-r)* (P_ref + P_P-CPICH - P_init)
    に基づいて制御する処理を前記基地局に実行させることを特徴とするプログラム。
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