JP5056600B2 - 画像復号装置 - Google Patents

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Description

本発明は、低消費電力のビデオストリームを復号する画像復号装置に関する。
近年、動画像情報をデジタル信号として取り扱うことが一般化している。動画像情報の符号化フォーマットとして国際標準規格であるMPEG(Moving Picture Experts Group)やH.26xなどが用いられている。日本国内においては地上波デジタル放送、BSデジタル放送、DVD(Digital Versatile Disk)ではMPEG-2で、テレビ電話ではMPEG-4で、ワンセグ放送ではH.264/AVCで圧縮符号化されている。Blu-rayディスク、HD DVDなどの次世代DVDでは、動画像の圧縮符号化方式としてMPEG-2、H.264/AVC、VC-1が採用されている。さらに、中国において標準化された動画像圧縮符号化方式としてAVSがある。
図17及び図18は、従来の技術を説明する図である。
動画像復号処理では、1ピクチャの復号処理は決められた時間内に完了しなければならない。例えば30ピクチャ/秒の動画像の場合、1ピクチャは0.333秒(0.333秒×30=1秒)以内に完了しなければならない(処理のリアルタイム性)。もし0.333秒以内に復号処理が完了しなかった場合、このピクチャの表示時刻が本来の時刻から遅れることとなる。遅れ時間の間は、1つ前のピクチャが延長して表示されてしまうため、撮像画像と異なる表示状態となり、視聴者が違和感を覚える再生画像になってしまう。これを防ぐために、一般的に動画像復号処理装置は、どのようなピクチャの復号処理でも所定の時間内に処理が完了するような演算性能を持つように設計される。しかし、MPEG、H.26x、VC-1、AVSなどの方式で符号化された動画像の復号処理においては、復号処理に必要な演算量はピクチャによって数倍程度の差がある。したがって、復号処理に必要な演算量がもっとも演算量を必要とするピクチャの2分の1であった場合、実際に復号処理が行われるのは処理開始時刻から、所定の時間の半分の時間であり、処理が完了した後の残りの半分の時間は復号処理を行わないアイドル状態となる。30ピクチャ/秒の動画像の場合、図17のように最初の60分の1秒の間だけ復号処理が行われ、後半の60分の1秒はアイドル状態となる。
ところで、一般的に、同一のCMOS集積回路が実現できる演算量は、クロック周波数に比例して大きくなる。したがって、単位時間あたりに必要な演算量が大きいときにはクロック周波数を大きく設定し、逆に単位時間あたりに必要な演算量が小さいときにはクロック周波数を小さく設定しても所望の演算量は実現される。このとき、設定するクロック周波数に応じて電源電圧も同時に制御することでCMOS集積回路の低電力化を実現するDVFS(Dynamic Voltage Frequency Scaling)手法がある。
図18は、DVFSを適用した場合と適用しない場合の消費電力を説明する図である。横軸はCMOS集積回路のクロック周波数、縦軸は消費電力である。DVFSを適用した場合、図18中の実線で示したようにクロック周波数が大きくなるほど消費電力は大きくなる。このとき、グラフの形状は下に凸である形状となることが知られている。
図18の破線はDVFSを用いない場合の消費電力を示している。DVFSを用いない場合、前述したように、処理開始時刻から処理が完了するまで、CMOS集積回路はクロック周波数fmaxで動作させる。所望の処理が完了したあとのアイドル時間はクロック周波数を0とする。例えば、必要な演算性能が最大値の50%であった場合の消費電力は、DVFSを用いない場合、処理時間の内の半分の時間は点D、残りの半分のアイドル時間は点Cとなるため、平均すると点Aの値となる。DVFSを用いた場合の消費電力は点Bとなるため、DVFSを適用することでΔだけ電力を削減することができる。
動画像復号処理では、決められた処理時間である1ピクチャの処理時間内に、要求される演算量、すなわち、1ピクチャの復号処理に必要となる演算量が変動するが、通常はDVFSを適用することはできない。なぜなら、各ピクチャの復号処理開始時点では、そのピクチャの復号処理に必要な演算量が分からないため、処理のリアルタイム性を保証しうるクロック周波数が分からないためである。したがって、どのようなピクチャの復号処理であっても、そのピクチャの復号処理に必要な演算量が最悪ケースの演算量に等しい場合を想定して、常に最大クロック周波数で復号処理を実行し、結果的に余った処理時間はアイドル状態とするしかなかった。
この問題を解決し、動画像復号処理にDVFSを適用して低電力化を実現する方法が提案されている。この方法では、復号処理に必要な演算量をあらかじめ別の装置で計算しておき、演算量に関する情報を復号処理対象データであるビットストリームにあらかじめ挿入しておいたり、復号処理装置がインターネット上に構築されたサーバから演算量に関する情報を取得したりすることで、各ピクチャの復号処理に必要な演算量を、そのピクチャの復号処理が開始される前に知ることができるようにすることで、DVFSを適用できるようにしている。
川上健太郎,金森美和子,森田泰弘,竹村淳,深山正幸,吉本雅彦, "リーク電力を考慮した周波数-電圧協調制御型プロセッサの消費電力最小化スケジューリング," 電子情報通信学会技術研究報告,ICD2004-114,Vol.104, No.363,pp.37-42,2004年10月. 特願2002-551676号公報
しかし、上記の方法では、復号処理に必要な演算量を計算するための別の復号処理装置、演算量の情報をビットストリーム中に挿入する装置、復号処理装置に演算量を通知するインターネットサーバなど、低電力化したい復号処理装置の他に別途装置が必要となり、装置の製造コスト、運用コスト等を考えると、実用的とはいえない。
本発明の課題は、製造コスト、運用コスト等を低く抑えた、低消費電力の画像復号装置を提供することである。
本発明の第1の側面における画像復号装置は、符号化されたビットストリームを復号する画像復号装置において、ビットストリームを一時的に格納するビットストリームメモリ手段と、前記ビットストリームメモリ手段に格納されたビットストリームをエントロピーデコード処理して、シンタックスエレメントに復号するエントロピーデコード手段と、前記ビットストリームメモリ手段に格納されているビットストリームの残量に基づいて、前記エントロピーデコード手段の動作周波数を計算するエントロピーデコーダ動作周波数計算手段と、前記エントロピーデコーダ動作周波数計算手段の指示により、エントロピーデコード手段の動作周波数と電源電圧を制御するエントロピーデコーダ周波数・電源電圧制御手段とを備える。
本発明の第2の側面における画像復号装置は、符号化されたビットストリームを復号する画像復号装置において、ビットストリームをエントロピーデコード処理して、シンタックスエレメントに復号するエントロピーデコード処理手段と、該シンタックスエレメントを処理して、復号画像を生成する復号画像生成手段と、該エントロピーデコード処理手段が出力するシンタックスエレメントを解析して、該復号画像生成手段の動作周波数を計算
する復号画像生成部動作周波数計算手段と、該復号画像生成部動作周波数計算手段の指示により、復号画像生成手段の動作周波数と電源電圧を制御する復号画像生成手段周波数・電源電圧制御手段とを備える。
本発明によれば、製造コスト、運用コスト等を低く抑えた、低消費電力の実用的な画像復号処理装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に従った画像復号処理装置のブロック構成図である。
この画像復号処理装置は、復号処理対象のビットストリームを蓄積保存するビットストリームメモリ10と、ビットストリームをエントロピーデコード処理しシンタックスエレメントを復号するエントロピーデコード部11と、エントロピーデコード部11が出力するシンタックスエレメントを蓄積保存するバッファメモリ12と、バッファメモリに蓄積されたシンタックスエレメントを復号処理し、復号画像を生成する復号画像生成部13と、ビットストリームメモリ10に蓄積されているビットストリームのデータの変化量やバッファメモリ12に蓄積されているシンタックスエレメントの変化量からエントロピーデコード部11のクロック周波数を決定する周波数計算部14と、エントロピーデコード部11が出力するシンタックスエレメントの種類と値から復号画像生成部13のクロック周波数を決定する周波数計算部15と、エントロピーデコード部11のクロック周波数を周波数計算部14が計算したクロック周波数に制御し、エントロピーデコード部11の電源電圧を上記クロック周波数を低消費電力に実現する電源電圧に制御するクロック周波数・電源電圧制御部16と、復号画像生成部13のクロック周波数を周波数計算部15が計算したクロック周波数に制御し、復号画像生成部13の電源電圧を上記クロック周波数を低消費電力に実現する電源電圧に制御するクロック周波数・電源電圧制御手部17とを有する。
上記ビットストリームメモリ10は、動画像復号装置に入力される復号処理対象のビットストリームを一時的に蓄積保存し、ビットストリームをエントロピーデコード部11に逐次供給する。
周波数計算部14は、ビットストリームメモリ10に蓄積されているビットストリームの変化量とバッファメモリ12に蓄積されているシンタックスエレメントの変化量をモニターし、エントロピーデコード部11の動作周波数を計算する。
クロック・電源電圧制御部16は、周波数計算部14で指示されるクロック周波数情報を元に、エントロピーデコード部11にクロック周波数と電源電圧を供給する。
エントロピーデコード部11は、クロック・電源電圧制御部16が供給するクロックと電源電圧で動作し、ビットストリームメモリ10から読み出したビットストリームを逐次エントロピーデコード処理し、処理結果であるシンタックスエレメントをバッファメモリ12に出力する。
周波数計算部15は、エントロピーデコード部11が出力するシンタックスエレメントの種類と値をモニターし、復号画像生成部13の動作周波数を計算する。
クロック・電源電圧制御部17は、周波数計算部15で指示されるクロック周波数情報を元に、復号画像生成部13にクロック周波数と電源電圧を供給する。
復号画像生成部13は、クロック・電源電圧制御部17が供給するクロックと電源電圧で動作し、バッファメモリ12から読み出したシンタックスエレメントを逐次復号処理し、処理結果である復号画像を出力する。
バッファメモリ12は、エントロピーデコード部11が出力するシンタックスエレメントを一時的に蓄積保存し、シンタックスエレメントを復号画像生成部13に逐次供給する。
図1に示す画像復号装置は圧縮符号化方式としてMPEG-2、MPEG-4、H.264/AVC、VC-1、AVSなどのいずれかの規格に基づいて符号化された動画像データであるビットストリームを復号処理し、復号済みの動画像データを出力する。
ビットストリームメモリ10には、復号処理対象のビットストリームが逐次蓄積保存される。エントロピーデコード部11は、ビットストリームメモリ10からビットストリームを逐次読み出し、圧縮符号化方式で定められている手順に従ってビットストリームをエントロピーデコード処理し、シンタックスエレメントを復号する。復号されたシンタックスエレメントはバッファメモリ12に蓄積保存される。
復号画像生成部13は、バッファメモリ12に保存されているシンタックスエレメントを読み出し、圧縮符号化方式で定められている手順に従って復号画像を生成する処理を行う。生成された復号画像は出力画像として外部に出力されると同時に、後続のピクチャの参照画像として復号画像生成部内部のフレームメモリに保存される。
図2は、ビットストリームメモリに蓄積されているビットストリームからシンタックスエレメントを復号するフローチャートである。
ステップ1において、周波数計算部14は、ビットストリームメモリ10に蓄積されているビットストリームの残量情報とバッファメモリ12に蓄積されているシンタックスエレメントの残量情報を取得し、エントロピーデコード部11のクロック周波数を計算し,クロック・電源電圧制御部16に通知する。ビットストリームの残量が増加傾向の時はエントロピーデコード部11のクロック周波数を大きくするように、減少傾向の時はクロック周波数を小さくするように計算する。または、バッファメモリ12に蓄積されているシンタックスエレメントが増加傾向の時にはエントロピーデコード部11のクロック周波数を小さくするように、増加傾向の時はクロック周波数を大きくするように計算する。
図3は、ビットストリームメモリの残量から(i+1)番目のピクチャの復号処理に割り当てられている時刻T[i+1]から時刻T[i+2]までの周波数を計算する具体例を説明する図である。
図3は横軸が経過時間、縦軸がビットストリームメモリに蓄積されているビットストリームの残量を表す。T[i]およびT[i+1]は周波数計算部14がクロック・電源電圧制御部16にi回目および(i+1)回目の周波数指示信号を出力する時刻、b[i]およびb[i+1]は時刻T[i]および時刻T[i+1]におけるビットストリームの残量、b’[i+1]は時刻T[i+1]の直前におけるビットストリームの残量、bmaxはビットストリームメモリ10に蓄積することができる最大ビットストリーム量である。クロック,電源電圧を1ピクチャ単位で制御する場合,T[i+1]−T[i]=1/(ピクチャレート)である。例えば,復号対象の動画像が30[ピクチャ/秒]の場合,T[i+1]−T[i]=1/30[秒]である。
ビットストリームが一定のビットレートrでビットストリームメモリ10に蓄積され、ビットストリーム残量は時間とともに一定の割合で増加していく(図3の期間A)。時刻T[i+1]において、時刻T[i]から時刻T[i+1]の間にエントロピーデコード部11が処理を終えたビットストリームの分量だけビットストリームがビットストリームメモリ10から削除されるため、時刻T[i+1]においてビットストリーム残量はb’
[i+1]からb[i+1]に減少する。
時刻T[i]から時刻T[i+1]の間のエントロピーデコード部11のクロック周波数がf[i]で動作していたとき、時刻T[i+1]から時刻T[i+2]のエントロピーデコード部11のクロック周波数は式(1)を満たすことが望ましい。ただしiは0以上の自然数を表す。
f[i+1]:f[i]=(時刻T[i+1]から時刻T[i+2]の間に処理したいビットストリーム量):(時刻T[i]から時刻T[i+1]の間に処理したビットストリーム量)・・・・(1)
ここで,時刻T[i]から時刻T[i+1]の間に処理したビットストリーム量は,b’[i+1]−b[i+1]である.また,時刻T[i+1]から時刻T[i+2]の間に処理したいビットストリーム量は,時刻T[i+1]から時刻T[i+2]の間に蓄積されるビットストリーム量と,時刻T[i]から時刻T[i+1]の間で増減したビットストリーム量の和とすると,b’[i+1]−b[i]+b[i+1]−b[i]となる.ここで,b’[i+1]−b[i]は時刻T[i+1]から時刻T[i+2]の間に供給されると予想されるビットストリーム量を,b[i+1]−b[i]は時刻T[i]から時刻T[i+1]の間で増減したビットストリーム量である.
式(1)より,f[i+1]を決定する式として、式(2)が導かれる.
f[i+1]=f[i]×(b’[i+1]+b[i+1]−2b[i])/(b’[i+1]−b[i+1])・・・・(2)
図3より,b’[i+1]=b[i]+r×(T[i+1]−T[i])であるから,式(2)は式(2)’のように変形できる.
f[i+1]=f[i]×(r×(T[i+1]−T[i])+b[i+1]−b[i])/(r×(T[i+1]−T[i])+b[i]−b[i+1])・・・・(2)’
式(2)’によれば、周波数計算部14はビットストリーム残量が増加傾向(b[i+1]>b[i])の時はクロック周波数を大きくするように(f[i+1]>f[i])、減少傾向(b[i+1]<b[i])の時は小さくするようにクロック周波数を計算する。b[i+1]=b[i],すなわち,時間が経過してもビットストリームの残量が変化しないときは,周波数は一定となる。f[0]は、式(2)からは決定できないので,例えばf[0]=fmaxとするなど、あらかじめ固定の値とする。
図2のステップ2において、クロック・電源電圧制御部16は、周波数計算部14から通知されるクロック周波数情報をもとに、エントロピーデコード部11にクロックと電源電圧を供給する。周波数計算部14から通知されたクロックの生成は、例えば、クロック・電源電圧制御部16が外部から基準クロック信号の供給を受け、この基準クロック信号をPLL(Phase Locked Loop)と分周器によって逓倍することによって生成したり、内部にVCO(Voltage Controlled Oscillator)を備えて、VCOによって生成したりする。電源電圧は内部にDC−DCコンバータを備えて、DC−DCコンバータによって生成したり、外部から複数の異なる電圧の電源電圧の供給をうけて、それらの内から1つを選択してエントロピーデコード部11に供給したりする。周波数計算部14から指示されたクロックを復号画像生成部13に供給するときに復号画像生成部13に供給する電源電圧としては、クロック・電源電圧制御部16の内部に備えるクロック周波数と電源電圧の対応関係を記憶した変換テーブル(図4)により、対応する電源電圧を選択する。
図4は、エントロピーデコーダの電源電圧の制御に用いる変換テーブルである。各クロック周波数に対し、各場合に適した電源電圧を、あらかじめ設計者が見積もり、テーブルとしてクロック・電源電圧制御部16内部に格納しておく。
図2のステップ3において、エントロピーデコード部11は、クロック・電源電圧制御
部16が供給するクロックと電源電圧を受けて,ビットストリームメモリ10からビットストリームを逐次読み出しながら,処理を行い,生成したシンタックスエレメントをバッファメモリ12に出力する。
次に,周波数計算部16が、バッファメモリ12中のシンタックスエレメントの残量からエントロピーデコード部11のクロック周波数を計算する場合を説明する。この場合,ビットストリームメモリ10に蓄積されているビットストリームからシンタックスエレメントを復号するフローは図5のようになり、図2のフローとはステップ1’のみが異なる.以下、図5のステップ1’について説明する。
図5のステップ1’について、図6を用いてバッファメモリ12の残量から周波数を計算する具体例を説明する。
図6は横軸が経過時間、縦軸がバッファメモリに蓄積されているシンタックスエレメントの残量を表す。T[i]およびT[i+1]は周波数計算部14がクロック・電源電圧制御部16にi回目および(i+1)回目の周波数指示信号を出力する時刻、s[i]およびs[i+1]は時刻T[i]および時刻T[i+1]におけるシンタックスエレメントの残量、s’[i+1]は時刻T[i+1]の直前におけるシンタックスエレメントの残量、smaxはバッファメモリに蓄積することができる最大シンタックスエレメント量である。
エントロピーデコード部11で生成されたシンタックスエレメントが時間の経過とともに増加していく(図6の期間A)。時刻T[i+1]において、時刻T[i]から時刻T[i+1]の間に復号画像生成部13が処理を終えたシンタックスエレメントの分量だけシンタックスエレメントがバッファメモリ12から削除されるため、時刻T[i+1]においてシンタックスエレメントの残量はs’[i+1]からs[i+1]に減少する。
時刻T[i]から時刻T[i+1]の間のエントロピーデコード部11のクロック周波数がf[i]で動作していたとき、時刻T[i+1]から時刻T[i+2]のエントロピーデコード部11のクロック周波数は式(10)を満たすことが望ましい。ただしiは0以上の自然数を表す。
(時刻T[i+1]から時刻T[i+2]でエントロピーデコード部11が供給するシンタックスエレメントの量)+s[i+1]−(時刻T[i+1]から時刻T[i+2]で復号画像生成部13が消費するシンタックスエレメントの量)=(シンタックスエレメントの残量の目標値)・・・・(10)
時間あたりにエントロピーデコード部11がバッファメモリ12に供給するシンタックスエレメントの量はエントロピーデコード部11の動作周波数に比例すると仮定すると,時刻T[i+1]から時刻T[i+2]の間にエントロピーデコード部11がバッファメモリ12に供給するシンタックスエレメントの量は(s’[i+1]−s[i])×f[i+1]/f[i]と表せる.
時刻T[i+1]から時刻T[i+2]で復号画像生成部13がバッファメモリ12から消費するシンタックスエレメントの量は,時刻T[i]から時刻T[i+1]で復号画像生成部13が消費したシンタックスエレメントの量と同じと仮定すると,(s’[i+1]−s[i+1])と表せる.
シンタックスエレメントの残量の目標値をgと表すとき,式(10)より,f[i+1]を決定する式として,式(3)が導かれる.
f[i+1]=f[i]×(g−s[i+1]+s’[i+1]−s[i+1])/(s’[i+1]−s[i])・・・・(3)
式(3)によれば、周波数計算部14は、シンタックスエレメントの残量が目標値よりも大きい(g>s[i+1])時はクロック周波数を大きくするように(f[i+1]>f[i])、目標値よりも小さい(s[i+1]<g)時は小さくするようにクロック周
波数を決定する。s[i+1]=g,すなわち、シンタックスエレメントの残量が目標値と一致しているときは,周波数は一定となる。f[0]は、式(3)からは決定できないので、例えば、f[0]=fmaxとするなど、あらかじめ固定の値を設定する。また,目標値gは例えば0.1×smaxなど,あらかじめ設計者が設定しておく.
エントロピーデコード部11の周波数の計算方法として,式(2)と式(3)の2つの方法を示したが、どちらの方法を用いてもよいし,両方を組み合わせて用いてもよい。組み合わせて使用する場合は,例えば、式(2)のf[i+1]と式(3)のf[i+1]を比較して、大きい値を採用する方法などが考えられる.
このように、エントロピーデコード部11のクロック周波数を設定することで、時間的に平均してみると、エントロピーデコード部11は、一定量のビットストリームをエントロピーデコードするように、また,一定量のシンタックスエレメントがバッファメモリ12に蓄積されているようにし、ビットストリームメモリ10がオーバーフローしたり,バッファメモリ12がアンダーフローするのを抑制する。
クロック・電源電圧制御部16は周波数計算部14から通知されるクロック周波数情報をもとに、エントロピーデコード部11にクロックと電源電圧を供給する。周波数計算部14から通知されたクロックの生成は、例えば、クロック・電源電圧制御部16が外部から基準クロック信号の供給を受け、この基準クロック信号をPLLと分周器によって逓倍することによって生成したり、内部にVCOを備えて、VCOによって生成したりする。電源電圧は内部にDC−DCコンバータを備えてDC−DCコンバータによって生成したり、外部から複数の異なる電圧の電源電圧の供給をうけて、それらの内から1つを選択してエントロピーデコード処理部11に供給したりする。周波数計算部14から指示されたクロックをエントロピーデコード部11に供給するときにエントロピーデコード部11に供給する電源電圧としては、クロック・電源電圧制御部16の内部に備えるクロック周波数と電源電圧の対応関係を記憶した変換テーブル(図7)により、対応する電源電圧を選択する。
図7は、クロック周波数と電源電圧の対応関係を記憶した変換テーブルである。
各クロック周波数について、最適な電源電圧が登録される。
図8は、バッファメモリに蓄積されているシンタックスエレメントから復号画像を生成するフローである。
ステップ11において、周波数計算部15は、エントロピーデコード部11が出力するシンタックスエレメントを入力とし、復号画像生成部13のクロック周波数を計算し出力する。周波数計算部15は、図9に示すシンタックスエレメントをサイクル数に変換するテーブルと、図10に示す復号画像生成部のパイプラインモデルを備える。図9は、シンタックスエレメントの種類とその値にしたがって、そのシンタックスを処理するのに必要なマシンサイクル数を登録する。あるシンタックスの処理をするのに必要なマシンサイクル数は、本実施形態の装置の設計者であれば、設計事項として知ることが出来るので、設計者が図9のようなテーブルをあらかじめ作っておき、周波数計算部15内部に格納させる。図10は、復号画像生成部のパイプライン構成であるが、この場合、1つの種類のシンタックスに対し、1つの処理ステージが用意される。したがって、処理ステージ0に入力されるシンタックスの種類は常に同じであり、他の処理ステージについても、1つの処理ステージには同じ種類のシンタックスが入力され、処理される。
H.264を復号処理する画像復号装置の場合,シンタックスエレメントの種類としてはmb_type,transform_size_8x8_flag,coded_block_pattern,mb_qp_delta,prev_intra4x4_pred_mode,prev_intra8x8_pred_mode_flag,intra_chroma_pred_mode,ref_idx_l0,ref_idx_
l1,mvd_l0,mvd_l1,sub_mb_type,coeff_token,trailing_ones_sign_flag,level_prefix,level_suffix,run_before,coded_block_flag,significant_coeff_flag,last_sifnificant_coeff_flag,coeff_abs_level_minus1,coeff_sign_flagなどがある。
周波数計算部15は、エントロピーデコード部11が出力するシンタックスエレメントを、図9の変換テーブルを用いてサイクル数情報に変換する。変換テーブルに記録されているサイクル数は、そのシンタックスエレメントが復号画像生成部13で処理されるために必要なサイクル数の値である。例えばH.264ではmb_typeは0から25までの値を取り得るので,それぞれの値に対応して処理に必要なサイクル数が記録されている.図9ではmb_type,transform_size_8x8_flag,coded_block_patternのみについて記載しているが、実際にはすべての種類のシンタックスエレメントに対してサイクル数が記録されている。1ピクチャ分のシンタックスエレメントについてサイクル数に変換した値を累積加算することで、復号画像生成部13が当該ピクチャを復号処理するために必要なサイクル数を求めることができる。ただし、復号画像生成部13がシンタックスエレメントをパイプライン処理にて行っており、逐次的に処理していない場合、1ピクチャの復号処理に必要なサイクル数は図10のパイプラインモデルにより補正される。
図10は、復号画像生成部13が4段のパイプラインで構成されている場合を示している。各マクロブロックは処理ステージ0、処理ステージ1、処理ステージ2、処理ステージ3を逐次実行されていく。
図11は、各マクロブロックがそれぞれのパイプラインで処理されるタイミングを示している。n番目のマクロブロックがパイプライン3で処理されているとき、同時に(n+1)番目のマクロブロック、(n+2)番目のマクロブロック、(n+3)番目のマクロブロックはそれぞれ処理ステージ2、処理ステージ1、処理ステージ0で処理される。n番目のマクロブロックが処理ステージiでの処理に必要なサイクル数をC(i,n)とすると、1ピクチャの復号処理に必要なサイクル数Cycleは、式(4)で計算される。Cycle=Σ(max(C(0,i+3),C(1,i+2),C(2,i+1),C(3,i)))・・・・(4)
ただし、Σはi=0からi=(N−1)についての和を、max(a,b,c,d)はa,b,c,dの中での最大値を、Nは1ピクチャに含まれるマクロブロックの数を表す。
ステップ12では、周波数計算部15は、式(4)で得られたCycleの値から式(5)を用いて動作周波数Fを計算する.
F=Cycle×(ピクチャレート)・・・・(5)
例えば、Cycle=5000000[サイクル]で,復号処理対象が30[ピクチャ/秒]の動画像の場合、F=5000000×30=150000000[Hz]=150[MHz]となる。
ステップ13では、クロック・電源電圧制御部17は、周波数計算部15から通知されるクロック周波数情報をもとに、復号画像生成部13にクロックと電源電圧を供給する。周波数計算部15から通知されたクロックの生成は、例えば、クロック・電源電圧制御部17が外部から基準クロック信号の供給を受け、この基準クロック信号をPLLと分周器によって逓倍することによって生成したり、内部にVCOを備えて、VCOによって生成したりする。電源電圧は内部にDC−DCコンバータを備えてDC−DCコンバータによって生成したり、外部から複数の異なる電圧の電源電圧の供給をうけて、それらの内から
1つを選択してエントロピーデコード処理手段に供給したりする。周波数計算部15から指示されたクロックを復号画像生成部13に供給するときに復号画像生成部13に供給する電源電圧としては、クロック・電源電圧制御部17の内部に備えるクロック周波数と電源電圧の対応関係を記憶した変換テーブル(図7)により、対応する電源電圧を選択する。
ステップ14においては、復号画像生成部13は、クロック・電源電圧制御部17が供給するクロックと電源電圧を受けて,バッファメモリ12からシンタックスエレメントを逐次読み出しながら,1ピクチャの復号画像生成を行い,復号した画像を出力する。
図12は、本発明の別の実施形態を説明する図である。
クロック・電源電圧制御部16やクロック・電源電圧制御部17は、クロック周波数のみ制御し、電源電圧は常に一定値を供給するような構成でもよい。この場合、例えばクロック周波数をfmax/2に設定した場合,消費電力は図12において、点Dから点Aの値まで削減することができる。
クロック・電源電圧制御部16やクロック・電源電圧制御部17が供給できるクロック周波数が任意の連続的な値ではなく、離散的な不連続な値のみである場合、図13のように2種類のクロック周波数を時間的に組み合わせて供給してもよい。例えば、周波数計算部14や周波数計算部15が指示するクロック周波数が3fmax/4であるが,クロック・電源電圧制御部16やクロック・電源電圧制御部17がfmaxとfmax/2のいずれかしか供給できない場合、fmaxとfmax/2をそれぞれ1/60秒ずつ供給することで消費電力を図12の点Bと点Dの平均値である点Eの値にすることができる。
クロック・電源電圧制御部16やクロック・電源電圧制御部17が供給できるクロック周波数の内,周波数計算部14や周波数計算部15が指定するクロック周波数にもっとも近い2つのクロック周波数をf1,f2(f1>f2)とすると,f1を供給すべき時間T1とf2を供給すべき時間T2は式(6)および式(7)を満たさなければならないことから,式(8)および式(9)で計算できる.上記の例では,f=3fmax/4,f1=fmax,f2=fmax/2である。
T1+T2=T・・・・(6)
f1×T1+f2×T2=f×T・・・・(7)
T1=T(f−f2)/(f1−f2)・・・・(8)
T2=T(f1−f)/(f1−f2)・・・・(9)
ここで,Tは1ピクチャの処理時間を表す。図13の例ではT=1/30[秒]となる。
図14〜図16は、本発明の別の実施形態のフローチャートである。
図14において、周波数計算部15は、ステップ21では、式(4)によるCycle計算を行い、ステップ22においては、式(5)による動作周波数の計算を行う。クロック・電源電圧制御部17は、ステップ23においては、クロックと電源電圧を、周波数f1と、f1に対応する電圧に設定する。このとき、前述のテーブルを参照する。復号画像生成部13は、ステップ24において、時間T1の間、シンタックスエレメントの復号処理を行う。ステップ25において、クロック・電源電圧制御部17は、クロックと電源電圧を周波数f2と、f2に対応する電圧に設定する。ステップ26において、復号画像生成部13は、時間T2の間、シンタックスエレメントの復号処理を行う。
図15においては、周波数計算部14は、ステップ31において、ビットストリームメモリ10の残量を取得し、式(2)により動作周波数を計算する。ステップ32において、クロック・電源電圧制御部16は、クロックと電源電圧を、周波数f1と、f1に対応する電圧に設定する。ステップ33において、エントロピーデコード部11は、時間T1の間、ビットストリームのエントロピーデコード処理を行う。ステップ34において、クロック・電源電圧制御部16は、クロックと電源電圧を、周波数f2と、f2に対応する電圧に設定する。ステップ35において、エントロピーデコード部11は、時間T2の間、ビットストリームのエントロピーデコード処理を行う。
図16においては、周波数計算部14は、ステップ41において、バッファメモリの残量を取得し、式(3)により動作周波数を計算する。ステップ42において、クロック・電源電圧制御部16は、クロックと電源電圧を、周波数f1と、f1に対応する電圧に設定する。ステップ43において、エントロピーデコード部11は、時間T1の間、ビットストリームのエントロピーデコード処理を行う。ステップ44において、クロック・電源電圧制御部16は、クロックと電源電圧を、周波数f2と、f2に対応する電圧に設定する。ステップ45において、エントロピーデコード部11は、時間T2の間、ビットストリームのエントロピーデコード処理を行う。
周波数計算部14や周波数計算部15がクロック・電源電圧制御部16やクロック・電源電圧制御部17に指示するクロック周波数は、上述した手順に基づいて計算した値にマージンを加えた値としてもよい。ビットストリームメモリ10や復号画像生成部13内のフレームメモリ、バッファメモリ12などが同じRAM(Random Access Memory)上に配置されており、また、動画像復号処理装置以外のワークメモリも同一RAM上に配置されており、エントロピーデコード部11、復号画像生成部13、その他の処理を行う演算器がバスを介してこのRAMに排他的にデータを読み書きするような構成の場合、エントロピーデコード部11、復号画像生成部13からRAMへのアクセスは、他のモジュールからのアクセスが完了するまで待たされる場合がある。前記マージンはこの待たされるサイクルを加味した値とする。
クロック・電源電圧制御部16やクロック・電源電圧制御部17のPLL、分周器、DC−DCコンバータなどは、復号処理装置と同一チップ上に集積してもよいし、別チップ上に集積してもよい。
クロック・電源電圧制御部16やクロック・電源電圧制御部17がクロック周波数、電源電圧を制御する時間間隔は1ピクチャの処理時間単位でもいいし、複数ピクチャ単位、n分の1ピクチャ単位でもよい。例えば、30ピクチャ/秒の動画像の復号化処理において、クロック周波数、電源電圧を2ピクチャ単位で制御する場合は、1/15秒ごとに、1/2ピクチャ単位で制御する場合は、1/60秒ごとにそれぞれクロック周波数と電源電圧を設定することになる。
エントロピーデコード部11、復号画像生成部13、周波数計算部14、周波数計算部15はそれぞれソフトウェアで構築されてもよいし、専用のハードウェア回路で構成されてもよい。
周波数計算部14、周波数計算部15、クロック・電源電圧制御部16、クロック・電源電圧制御部17は一方ずつでもよい。例えば、周波数計算手段14およびクロック・電源電圧制御部16がなく、エントロピーデコード部11には常に一定のクロックと電源電圧が供給されるような構成の場合、復号画像生成部13のみにピクチャ単位に制御されたクロックと電源電圧が供給され、復号画像生成部13のみがDVFSの適用範囲となる。
以上のように、処理に必要な演算量に応じてエントロピーデコード部13はクロック・電源電圧制御部16によって、復号画像生成部13はクロック・電源電圧制御部17によってクロック周波数と電源電圧が適切に制御され、DVFSが適用され、処理で消費する電力を削減される。エントロピーデコード部11と復号画像生成部13のクロック周波数は、それぞれ処理が完了しなければならない時刻までに完了するように制御されるため、処理のリアルタイム性が保たれる。クロック周波数の計算は復号処理装置内部で生成される情報をもとに行われるため、必要演算量に関する情報を外部から取得するなどの必要がない。
上記実施形態のほかに、以下の付記を開示する。
(付記1)
符号化されたビットストリームを復号する画像復号装置において、
前記ビットストリームを格納するビットストリームメモリ手段と、
前記ビットストリームメモリ手段に格納された前記ビットストリームをエントロピーデコード処理して、シンタックスエレメントに復号するエントロピーデコード手段と、
前記ビットストリームメモリ手段に格納されている前記ビットストリームの残量に基づいて、前記エントロピーデコード手段の動作周波数を計算するエントロピーデコーダ動作周波数計算手段と、
前記エントロピーデコーダ動作周波数計算手段の指示により、前記エントロピーデコード手段の動作周波数と電源電圧を制御するエントロピーデコーダ周波数・電源電圧制御手段と、
を備えることを特徴とする画像復号装置。
(付記2)
前記シンタックスエレメントを一時的に格納するバッファメモリ手段をさらに備え、
前記エントロピーデコーダ動作周波数計算手段は、該バッファメモリ手段に格納されている前記シンタックスエレメントの残量も考慮して、前記エントロピーデコード手段の動作周波数を計算することを特徴とする付記1に記載の画像復号装置。
(付記3)
前記エントロピーデコーダ周波数・電源電圧制御手段は、
動作周波数と、対応する電源電圧を登録したテーブルを有し、
指示された動作周波数から、対応する電源電圧を該テーブルから取得して、前記エントロピーデコード手段の電源電圧を制御することを特徴とする付記1に記載の画像復号装置。
(付記4)
前記エントロピーデコーダ動作周波数計算手段は、
前記ビットストリームメモリ手段に格納されている前記ビットストリームの残量が多いときは、動作周波数を大きく計算し、残量が少ないときは、動作周波数を小さく計算することを特徴とする付記1に記載の画像復号装置。
(付記5)
符号化されたビットストリームを復号する画像復号装置において、
前記ビットストリームをエントロピーデコード処理して、シンタックスエレメントに復号するエントロピーデコード処理手段と、
該シンタックスエレメントを処理して、復号画像を生成する復号画像生成手段と、
該エントロピーデコード処理手段が出力する前記シンタックスエレメントを解析して、該復号画像生成手段の動作周波数を計算する復号画像生成部動作周波数計算手段と、
該復号画像生成部動作周波数計算手段の指示により、復号画像生成手段の動作周波数と電源電圧を制御する復号画像生成手段周波数・電源電圧制御手段と、
を備えることを特徴とする画像復号装置。
(付記6)
前記復号画像生成部動作周波数計算手段は、
前記シンタックスエレメントの種類に応じて、処理に必要なマシンサイクル数を登録したテーブルを有し、
該テーブルを参照して、1ピクチャ分の前記シンタックスエレメントについて、マシン
サイクルの加算を行い、1ピクチャを処理するために必要な総マシンサイクル数から、対応する動作周波数を演算することを特徴とする付記5に記載の画像復号装置。
(付記7)
前記復号画像生成手段周波数・電源電圧制御手段は、
動作周波数と、対応する電源電圧を登録したテーブルを有し、
指示された動作周波数から、対応する電源電圧を該テーブルから取得して、前記復号画像生成手段の電源電圧を制御することを特徴とする付記5に記載の画像復号装置。
(付記8)
動作周波数の設定可能な値が離散的な値であり、取得された動作周波数に対応する値がない場合には、設定可能な動作周波数値を所定間隔で切り替え、1ピクチャの処理全体にわたった平均の動作周波数が、対応する動作周波数に近い値となるように、動作周波数を制御することを特徴とする付記1あるいは5に記載の画像復号装置。
(付記9)
符号化されたビットストリームを復号する画像復号装置において、
前記ビットストリームを格納するビットストリームメモリ手段と、
前記ビットストリームメモリ手段に格納された前記ビットストリームをエントロピーデコード処理して、シンタックスエレメントに復号するエントロピーデコード手段と、
前記ビットストリームメモリ手段に格納されている前記ビットストリームの残量に基づいて、前記エントロピーデコード手段の動作周波数を計算するエントロピーデコーダ動作周波数計算手段と、
前記エントロピーデコーダ動作周波数計算手段の指示により、前記エントロピーデコード手段の動作周波数と電源電圧を制御するエントロピーデコーダ周波数・電源電圧制御手段と、
該シンタックスエレメントを処理して、復号画像を生成する復号画像生成手段と、
該エントロピーデコード処理手段が出力する前記シンタックスエレメントを解析して、該復号画像生成手段の動作周波数を計算する復号画像生成部動作周波数計算手段と、
該復号画像生成部動作周波数計算手段の指示により、前記復号画像生成手段の動作周波数と電源電圧を制御する復号画像生成手段周波数・電源電圧制御手段と、
を備えることを特徴とする画像復号装置。
本発明の実施形態に従った画像復号処理装置のブロック構成図である。 、ビットストリームメモリに蓄積されているビットストリームからシンタックスエレメントを復号するフローチャートである。 ビットストリームメモリの残量から(i+1)番目のピクチャの復号処理に割り当てられている時刻T[i+1]から時刻T[i+2]までの周波数を計算する具体例を説明する図である。 エントロピーデコーダの電源電圧の制御に用いる変換テーブルである。 ビットストリームメモリ10に蓄積されているビットストリームからシンタックスエレメントを復号するフローである。 バッファメモリ12の残量から周波数を計算する具体例を説明する図である。 クロック周波数と電源電圧の対応関係を記憶した変換テーブルである。 バッファメモリに蓄積されているシンタックスエレメントから復号画像を生成するフローである。 シンタックスエレメントをサイクル数に変換するテーブルを示す図である。 復号画像生成部のパイプライン構成を示す図である。 各マクロブロックがそれぞれのパイプラインで処理されるタイミングを示す図である。 本発明の別の実施形態を説明する図である。 2種類のクロック周波数を時間的に組み合わせて供給する実施形態を説明する図である。 本発明の別の実施形態のフローチャート(その1)である。 本発明の別の実施形態のフローチャート(その2)である。 本発明の別の実施形態のフローチャート(その3)である。 従来の技術を説明する図(その1)である。 従来の技術を説明する図(その2)である。
符号の説明
10 ビットストリームメモリ
11 エントロピーデコード部
12 バッファメモリ
13 復号画像生成部
14、15 周波数計算部
16、17 クロック・電源電圧制御部

Claims (3)

  1. 符号化されたビットストリームを復号する画像復号装置において、
    前記ビットストリームを格納するビットストリームメモリ手段と、
    前記ビットストリームメモリ手段に格納された前記ビットストリームをエントロピーデコード処理して、シンタックスエレメントに復号するエントロピーデコード手段と、
    前記ビットストリームメモリ手段に格納されている前記ビットストリームの残量に基づいて、前記エントロピーデコード手段の動作周波数を計算するエントロピーデコーダ動作周波数計算手段と、
    前記エントロピーデコーダ動作周波数計算手段の指示により、前記エントロピーデコード手段の動作周波数と電源電圧を制御するエントロピーデコーダ周波数・電源電圧制御手段と、
    該シンタックスエレメントを処理して、復号画像を生成する復号画像生成手段と、
    該エントロピーデコード処理手段が出力する前記シンタックスエレメントを解析して、 該復号画像生成手段の動作周波数を計算する復号画像生成部動作周波数計算手段と、
    該復号画像生成部動作周波数計算手段の指示により、前記復号画像生成手段の動作周波数と電源電圧を制御する復号画像生成手段周波数・電源電圧制御手段と、
    を備え、
    該エントロピーデコード手段と該復号画像生成手段の動作周波数が離散的な値を取る場合、2種類の動作周波数を時間的に組み合わせて供給することを特徴とする画像復号装置。
  2. 前記シンタックスエレメントを格納するバッファメモリ手段をさらに備え、
    前記エントロピーデコーダ動作周波数計算手段は、該バッファメモリ手段に格納されている前記シンタックスエレメントの残量も考慮して、前記エントロピーデコード手段の動作周波数を計算することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
  3. 前記復号画像生成部動作周波数計算手段は、
    前記シンタックスエレメントの種類に応じて、処理に必要なマシンサイクル数を登録したテーブルを有し、
    該テーブルを参照して、1ピクチャ分の前記シンタックスエレメントについて、マシンサイクルの加算を行い、1ピクチャを処理するために必要な総マシンサイクル数から、動作周波数を演算することを特徴とする請求項に記載の画像復号装置。
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