JPH1155668A - 画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化装置

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JPH1155668A
JPH1155668A JP20584097A JP20584097A JPH1155668A JP H1155668 A JPH1155668 A JP H1155668A JP 20584097 A JP20584097 A JP 20584097A JP 20584097 A JP20584097 A JP 20584097A JP H1155668 A JPH1155668 A JP H1155668A
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JP
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memory
discrete cosine
cosine transform
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JP20584097A
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English (en)
Inventor
陽一 ▲片▼山
Yoichi Katayama
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/007Transform coding, e.g. discrete cosine transform

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリの容量を削減し、回路規模を小さく
し、消費電力を低減することが可能な画像符号化装置を
提供する。 【解決手段】 画像データを複数の分割領域のデータに
分割し、この分割された分割領域のデータに対して、D
CT回路102がDCT処理を実行し、量子化回路11
0が量子化処理を実行し、逆量子化回路111が逆量子
化処理を実行し、IDCT回路103がIDCT処理を
実行する。この際、これらの処理が、分割領域のデータ
量を単位としたパイプライン処理により実行されるた
め、各ブロックが比較的小さいデータ量を取り扱うこと
になり、このデータを格納するメモリの容量を削減する
ことができると共に、メモリアクセスを断続的に実行す
ることができ、メモリの稼働時間を短くすることができ
るので、消費電力を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像符号化装置に
関し、特に離散コサイン変換、量子化、逆量子化、逆離
散コサイン変換を実行する画像符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の画像データの取り扱いの急増に伴
い、扱う画像データを圧縮する技術が、符号化技術と共
に多用されている。
【0003】従来の画像を符号化する装置としては、動
画像符号化の国際標準MPEG(ISO/IEC-11172,ISO/IE
C-13818 )に準拠するものがよく知られている。例えば
この従来の画像符号化装置について、図12を参照して
説明する。
【0004】図12に、従来の画像符号化装置の構成の
ブロック図を示す。図12に示すように、この画像符号
化装置は、離散コサイン変換(以下、DCTとも言
う。)部102と、量子化(以下、Qとも言う。)部1
10と、逆量子化(以下、IQとも言う。)部111
と、逆離散コサイン変換(以下、IDCTとも言う。)
部103と、局所復号画像生成部120と、予測誤差生
成部121と、マルチプレクサ122と、局所復号画像
を格納するフレームメモリ250と、動きベクトルを検
出する動き検出部251と、量子化結果および動きベク
トル情報に符号を割り当てる可変長符号化部252と、
フレーム間予測を行なう動き補償部254とから構成さ
れる。
【0005】図12は従来の画像符号化装置の構成のブ
ロック図であるが、特に、本発明の対象となる部分を破
線により示している。
【0006】次に、図12を用いて、画像符号化処理の
流れを説明する。まず符号化にはモードが2種類あり、
その1つが他の画像フレームを参照しないイントラ符号
化モードであり、その他の1つが参照画像を基に予測を
行なうノンイントラ符号化モードである。
【0007】上述の、イントラ符号化モードではマルチ
プレクサ122において、0側を選択し、ノンイントラ
符号化モードではマルチプレクサ122において、動き
補償部254の出力側を選択する。この画像データと入
力画像との差分データに対して、DCT部102がDC
T演算を実行する。
【0008】DCT演算の結果は、Q部110により量
子化の演算が実行され、この演算結果は、可変長符号化
部252において、動き検出部251により検出された
動きベクトルデータ260と共に符号に変換される。Q
部110から出力された量子化演算結果は、IQ部11
1にも入力され、このIQ部111において逆量子化演
算が実行される。
【0009】IQ部111における逆量子化演算の結果
得られたIQ演算結果は、IDCT部103に入力さ
れ、IDCT演算が実行される。このIDCT部103
におけるIDCT演算結果は局所復号画像生成部120
において、局所復号データに変換された後、フレームメ
モリ250に格納される。
【0010】動き検出部251は、例えばフレームメモ
リ250の内部にある局所復号データに対し、入力画像
データの類似度を細分化された画像領域毎に対応位置を
ずらしながらパターンマッチング等で調べ、最も類似度
の高い位置のずれ座標を動きベクトルとして検出して出
力するものである。
【0011】上記の画像符号化装置において、DCT処
理、Q処理、IQ処理、IDCT処理を実現する従来技
術に1996年電子情報通信学会総合大会C-563“リアルタ
イムMPEG2 符号化LSIの構成”や電子情報通信学
会信学技報ICD95-103(1995年8 月)“MPEG2対
応、5GOPS、マクロブロックレベル画素処理プロセ
ッサ”に記載されているような技術がある。
【0012】後者に示される従来技術は、図12に示す
従来の画像符号化装置のうち、DCT部102、Q部1
10、IQ部111、IDCT部103、局所復号画像
生成部120および可変長符号化部252からなる装置
である。
【0013】この装置では上述の、画像符号化処理を1
マクロブロックを単位として処理する。この1マクロブ
ロックとは、1 ブロック8画素×8画素の画素データ
を、通常、6個〜12個集合させたブロックをいう。
【0014】この1マクロブロックの構成について、図
13を参照して説明する。図13に、1マクロブロック
の構成を示す。
【0015】図13において、(a)に、ITU−R
BT601.4:2:0フォーマットの1マクロブロッ
クを示し、(b)に、ITU−R BT601.4:
2:2フォーマットの1マクロブロックを示し、(c)
に、ITU−R BT601.4:4:4フォーマット
の1マクロブロックを示している。
【0016】上述の各フォーマットの分類は、輝度信号
と、色差成分との個数により分類されている。通常カラ
ー画像信号を扱う場合は、輝度信号と2つの色差成分と
に分けて処理される。輝度信号はY0、Y1、Y2、Y
3と呼ばれる4個のブロックにより構成される。色差信
号は、輝度信号に対してサブサンプルされて用いられる
場合が多いが、そのフォーマットにより2つの色成分C
b、Crを合わせて2個、4個、若しくは8個のブロッ
クから構成されるのが一般的である。
【0017】次に、図10に、従来の画像符号化装置の
構成のブロック図を示す。ただし可変長符号化部は本発
明の対象ではないので除くことにする。またマクロブロ
ックの構成は、図13の(a)に示されるような、6個
のブロックからなる4:2:0フォーマットであるとす
る。
【0018】図10に示されるDCT回路およびIDC
T回路100は、2次元のDCTおよびIDCT処理
を、垂直方向と水平方向とに方向を変えて1次元処理を
2回実行することにより行う。そのためデータを方向を
変えるための転置メモリが必要となる。
【0019】そのため、図10に示される従来の画像符
号化装置は、DCT/IDCT転置メモリ206と、入
力データ若しくはQ回路およびIQ回路112の出力デ
ータから3者択一するマルチプレクサ123と、このマ
ルチプレクサ123の出力データを入力データとしDC
T処理とIDCT処理とを時分割に実行するDCTおよ
びIDCT回路100と、このDCTおよびIDCT回
路100、若しくは量子化結果格納メモリ203からの
出力データから2者択一するマルチプレクサ124と、
マルチプレクサ124の出力データを入力とし、量子化
テーブル格納メモリ204に格納されている量子化テー
ブルを使用し、Q処理とIQ処理とを時分割に実行する
QおよびIQ回路112と、このDCTおよびIDCT
回路100において演算されたIDCT結果と、入力さ
れる予測データとから、局所復号画像を生成する局所復
号画像生成回路120とから構成されている。
【0020】この画像符号化装置の動作について以下に
説明する。まず入力画像データに対しDCTおよびID
CT回路100において転置メモリ206を用いて2次
元DCT演算を行なう。次に2次元DCT演算結果をQ
およびIQ回路112においてQ演算し、この演算結果
を可変長符号化回路へ出力するとともに、Q演算結果を
量子化結果格納メモリ203へ格納する。
【0021】量子化結果格納メモリ203の出力側をマ
ルチプレクサ124により選択し、量子化テーブル格納
メモリ204に格納されている値を使用し、再度Qおよ
びIQ回路112において、今度はIQ演算を実行し、
この演算結果を、DCTおよびIDCT回路100に出
力する。
【0022】次にDCTおよびIDCT回路100は、
2次元IDCT演算を行なう。最後にこの2次元IDC
T演算結果と、入力する予測画像とを加算してフレーム
メモリへ出力する。このようにして、画像符号化処理が
実行される。
【0023】図11に、図10に示される画像符号化装
置が具備するブロックの動作のタイミングチャートを示
す。図11には、DCTおよびIDCT回路100のタ
イミングチャートと、メモリ206のタイミングチャー
トと、メモリ204のタイミングチャートと、Q/IQ
回路112のタイミングチャートと、メモリ203のタ
イミングチャートとが示されている。
【0024】図11に示されるように、1マクロブロッ
ク処理期間の前半にはDCT処理とQ処理とを行ない、
マクロブロック処理期間の後半においてIQ処理とID
CT処理とを行なう。このように、従来の画像符号化装
置においては、1マクロブロック処理前半のDCT処理
及びQ処理の処理結果を格納するために、図10に示さ
れるように、1マクロブロック分の容量を持つ量子化結
果格納メモリ203が必要となる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の画像符号化装置においては、例えば、図10に示
されるように、メモリ203の容量として、1マクロブ
ロック分の容量が必要となるため、メモリ量が大きくな
るという問題点を有している。
【0026】また、演算装置等の論理回路部と、メモリ
部の消費電力とを比較すると、メモリ部における消費電
力は論理回路部における消費電力の量の約2倍の量にな
り、そのため大きなメモリ容量が必要な従来技術ではそ
れだけ消費電力が大きくなると共に、図11に示される
タイミングチャートのように従来の画像符号化装置にお
いては1マクロブロックのほぼ全期間で装置が稼働する
ため稼働率が高くなり、消費電力が大きくなるという問
題点を有している。
【0027】上述のような、消費電力が大きくなるとい
う問題点については、低消費電力化のために未稼働期間
で、DCT処理手段やQ処理手段およびメモリに対しク
ロックを制御する手段が考えられるが、従来技術におい
てはメモリ量が多く、しかも稼働率が高く、クロックを
制御する期間も限られるため消費電力の大幅な低減化は
望めない。例えば図11を参照すると従来技術では、量
子化装置、および、逆量子化装置に量子化テーブルの値
を供給するメモリ204は、1マクロブロック処理期間
の最中稼働し続け、消費電力が増加する要因となってい
る。
【0028】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、メモリの容量を削減し、回路規模を小さくし、消費
電力を低減することが可能な画像符号化装置を提供する
ことを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
画像データが複数の分割領域のデータに分割されて入力
する画像符号化装置において、前記分割領域のデータに
対して、離散コサイン変換を実行する離散コサイン変換
手段と、前記分割領域のデータに対して、量子化を実行
する量子化手段と、前記分割領域のデータに対して、逆
量子化を実行する逆量子化手段と、前記分割領域のデー
タに対して、逆離散コサイン変換を実行する逆離散コサ
イン変換手段と、前記離散コサイン変換手段から出力さ
れたデータを格納する、前記分割領域1つ分の容量の第
1のメモリと、前記逆量子化手段から出力されたデータ
を格納する、前記分割領域1つ分の容量の第2のメモリ
と、前記逆離散コサイン変換手段から出力されたデータ
を格納する、前記分割領域1つ分の容量の第3のメモリ
とを有し、前記離散コサイン変換手段、前記量子化手
段、前記逆量子化手段、及び前記逆離散コサイン変換手
段におけるそれぞれの処理が、前記分割領域を単位とし
て、パイプライン処理により実行されることを特徴とす
る。
【0030】従って、この発明によれば、画像データが
分割された分割領域のデータの1つずつに対して、パイ
プライン処理により、DCT、量子化処理(以下、Q処
理とも言う。)、逆量子化処理(以下、IQ処理とも言
う。)、IDCTを実行し、これらの処理がなされた1
つの分割領域のデータを、その容量が分割領域1つ分の
容量であるメモリに格納しているため、メモリが増大す
ることを防ぐことができると共に、分割領域の1つ分の
データを、パイプライン処理により取り扱っているた
め、メモリアクセスを行う時間を短くすることができる
ので、メモリが稼働する時間が短くなり消費電力を低く
することができる。
【0031】請求項2記載の発明は、画像データが複数
の分割領域のデータに分割され、該分割領域のデータが
少なくとも1以上集合した集合領域のデータが入力する
画像符号化装置において、前記集合領域のデータに対し
て、離散コサイン変換を実行する離散コサイン変換手段
と、前記集合領域のデータに対して、量子化を実行する
量子化手段と、前記集合領域のデータに対して、逆量子
化を実行する逆量子化手段と、前記集合領域のデータに
対して、逆離散コサイン変換を実行する逆離散コサイン
変換手段と、前記離散コサイン変換手段から出力された
データを格納する、前記分割領域1つ分の容量の第1の
メモリと、前記逆量子化手段から出力されたデータを格
納する、前記分割領域1つ分の容量の第2のメモリと、
前記逆離散コサイン変換手段から出力されたデータを格
納する、前記集合領域分の容量以下の容量の第3のメモ
リとを有し、前記離散コサイン変換手段、前記量子化手
段、前記逆量子化手段、及び前記逆離散コサイン変換手
段におけるそれぞれの処理が、前記集合領域分のデータ
を単位として、パイプライン処理により実行されること
を特徴とする。
【0032】従って、この発明によれば、画像データが
分割された分割領域のデータが集合した集合データの1
つずつに対して、パイプライン処理によって、DCT、
Q処理、IQ処理、IDCTを実行し、これら処理が実
行された集合データを、この集合データ分以下の容量の
メモリに格納することにより、メモリが増大することを
防ぐことができと共に、小さなデータ量である分割領域
が集合したデータを取り扱っているため、メモリアクセ
スを行う時間を短くすることができるので、メモリが稼
働する時間が短くなり消費電力を低くすることができ
る。
【0033】請求項3記載の発明は、少なくとも1以上
に分割された画像データの分割領域のデータと、第1の
メモリから出力されたデータとが入力し、該入力した2
つのデータの内、いずれか一方を出力する第1のスイッ
チと、前記第1のスイッチから出力されたデータに対し
て、離散コサイン変換を実行する離散コサイン変換手段
と、前記離散コサイン変換手段から出力されたデータを
格納する、前記分割領域1つ分の容量の第1のメモリ
と、前記離散コサイン変換手段から出力されたデータを
格納する、前記分割領域1つ分の容量の第2のメモリ
と、前記第2のメモリに格納されたデータに対して、第
3のメモリに格納されたテーブルに基づいて量子化を実
行する量子化手段と、前記量子化手段から出力されたデ
ータが入力し、該量子化手段から出力されたデータに対
して、前記第3のメモリに格納されたテーブルに基づい
て逆量子化を実行する逆量子化手段と、前記逆量子化手
段から出力されたデータを格納する、前記分割領域1つ
分の容量の第4のメモリと、前記第4のメモリから出力
されたデータと、第5のメモリから出力されたデータの
内、いずれか一方を出力する第2のスイッチと、前記第
2のスイッチから出力されたデータを格納する、前記分
割領域1つ分の容量の第5のメモリと、前記第2のスイ
ッチから出力されたデータを格納する、前記分割領域1
つ分の容量の第6のメモリと、前記第6のメモリから出
力されたデータと、外部から入力した予測データとを加
算する加算器とを有することを特徴とする。
【0034】従って、この発明によれば、画像データが
分割された分割領域のデータの1つ分に対して、離散コ
サイン変換手段が離散コサイン変換を実行し、量子化手
段が量子化処理(Q処理)を実行し、逆量子化手段が逆
量子化処理(IQ処理)を実行し、逆離散コサイン変換
手段が逆離散コサイン変換(IDCT)を実行し、これ
らの処理が実行された、分割領域1つ分のデータを、そ
れぞれの容量が分割領域1つ分の容量である第1、第
2、第4、第5、第6のメモリに格納しているので、メ
モリが増大することを防止することができると共に、少
ないデータ量である分割領域の1つ分のデータを取り扱
っているため、メモリアクセスする時間を短くすること
ができるので、メモリが稼働する時間が短くなり消費電
力を低くすることができる。
【0035】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記第1のスイッチ、及び前記第2のスイ
ッチがそれぞれマルチプレクサにより構成されているこ
とを特徴とする。
【0036】従って、この発明によれば、請求項3記載
の発明の作用が得られると共に、データを選択するため
の第1のスイッチ、及び第2のスイッチがマルチプレク
サにより構成されているため、さらに正確にデータを選
択することができる。
【0037】請求項5記載の発明は、少なくとも1以上
に分割された画像データの分割領域のデータと、第1の
メモリから出力されたデータと、第4のメモリから出力
されたデータとが入力し、該入力した3つのデータの
内、いずれか1つを出力する第1のスイッチと、前記第
1のスイッチから出力されたデータを入力し、離散コサ
イン変換、若しくは、逆離散コサイン変換を実行する、
離散コサイン変換手段と、前記離散コサイン変換手段か
ら出力されたデータを格納する、前記分割領域1つ分の
容量の第1のメモリと、前記離散コサイン変換手段から
出力されたデータを格納する、前記分割領域1つ分の容
量の第2のメモリと、前記第2のメモリに格納されたデ
ータに対して、第3のメモリに格納されたテーブルに基
づいて、量子化を実行する量子化手段と、前記量子化手
段から出力されたデータに対して、前記第3のメモリに
格納されたテーブルに基づいて、逆量子化を実行する逆
量子化手段と、前記逆量子化手段から出力されたデータ
を格納する、前記分割領域1つ分の容量の第4のメモリ
と、前記第2のメモリから出力されたデータと、外部か
ら出力された予測データとを加算する加算器とを有する
ことを特徴とする。
【0038】従って、この発明によれば、画像データが
分割された分割領域のデータの1つ分に対して、離散コ
サイン変換手段が離散コサイン変換を実行し、量子化手
段が量子化処理(Q処理)を実行し、逆量子化手段が逆
量子化処理(IQ処理)を実行し、逆離散コサイン変換
手段が逆離散コサイン変換(IDCT)を実行し、これ
らの処理が実行された、分割領域1つ分のデータを、そ
れぞれの容量が分割領域1つ分の容量である第1、第
2、第4のメモリに格納しているので、メモリが増大す
ることを防止することができると共に、データ容量が少
ない分割領域のデータの1つ分を取り扱っているため、
メモリアクセスの時間を短くすることができるので、メ
モリが稼働する時間が短くなり消費電力を低くすること
ができる。
【0039】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記第1のスイッチ、及び前記第2のスイ
ッチがマルチプレクサにより構成されていることを特徴
とする。
【0040】従って、この発明によれば、請求項5記載
の発明の作用が得られると共に、データを選択するため
の第1のスイッチ、及び第2のスイッチがマルチプレク
サにより構成されているため、さらに正確にデータを選
択することができる。
【0041】請求項7記載の発明は、少なくとも1以上
に分割された画像データの分割領域のデータが複数集合
して構成される集合データと、第1のメモリから出力さ
れたデータと、第4のメモリから出力されたデータとが
入力し、該入力した3つのデータの内、いずれか1つを
出力する第1のスイッチと、前記第1のスイッチから出
力されたデータを入力し、離散コサイン変換、若しく
は、逆離散コサイン変換を実行する、離散コサイン変換
手段と、前記離散コサイン変換手段から出力されたデー
タを格納する、前記分割領域1つ分の容量の第1のメモ
リと、前記離散コサイン変換手段から出力されたデータ
を格納する、前記分割領域1つ分の容量の第2のメモリ
と、前記第2のメモリに格納されたデータに対して、第
3のメモリに格納されたテーブルに基づいて、量子化を
実行する量子化手段と、前記量子化手段から出力された
データに対して、前記第3のメモリに格納されたテーブ
ルに基づいて、逆量子化を実行する逆量子化手段と、前
記逆量子化手段から出力されたデータを格納する、前記
集合領域分の容量以下の容量の第4のメモリと、前記第
2のメモリから出力されたデータと、外部から出力され
た予測データとを加算する加算器とを有することを特徴
とする。
【0042】従って、この発明によれば、入力するデー
タとして、画像データが複数に分割された分割領域の画
像データが集合した集合領域の画像データが入力し、こ
の集合領域のデータに対して、パイプライン処理によ
り、離散コサイン変換、量子化処理、逆量子化処理、逆
離散コサイン変換を実行し、これらの処理が実行された
データをメモリに格納しているため、メモリ容量を小さ
くすることができると共に、少ないデータを取り扱って
いるため、メモリアクセスを断続的に実行することがで
きるので、メモリの稼働時間を短くすることができ、消
費電力を低減することができる。
【0043】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記第1のスイッチ、及び前記第2のスイ
ッチがマルチプレクサにより構成されていることを特徴
とする。
【0044】従って、この発明によれは、請求項7記載
の発明の作用が得られると共に、前記第1のスイッチ、
及び第2のスイッチがマルチプレクサにより構成されて
いるため、さらに正確に出力するデータを選択すること
ができる。
【0045】ここで、本発明の作用について、図4を参
照してさらに詳細に説明する。図4は、本発明に係る画
像符号化装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図
である。本発明によれば、量子化を実行する際のテーブ
ルを格納しているメモリ204のように、メモリ204
においては、量子化を実行する量子化回路(Q回路)1
10と、逆量子化を実行するための逆量子化回路(IQ
回路)111との処理期間が重複する。そのため、この
量子化テーブルを格納しているメモリ204からの読み
出しは、2ブロック毎の非連続した読み出しとなるた
め、メモリ204の未稼働期間を短くすることができ、
その結果電力を低く抑えることが可能になる。このよう
に本発明よれば、動作のタイミングにおいて、メモリに
アクセスしない区間を設けることができ、メモリの稼働
時間を短くすることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る画像符号化装
置の実施形態について図面を参照して説明する。
【0047】図1に、本発明に係る画像符号化装置の第
1の実施形態の構成のブロック図を示す。ただし、図1
0に示される従来の画像符号化装置が具備する部材と同
様な部材には同じ番号を付す。図1に示される画像符号
化装置は、装置構成に必要とされるメモリ容量を削減す
るために、1マクロブロックを構成するブロックの個数
よりも少ないブロック単位にパイプライン処理を行なう
ものである。
【0048】図1に示されるように、この第1の実施形
態に係る画像符号化装置は、DCTにおける垂直方向と
水平方向との間の1次元処理の方向を並べかえるDCT
転置メモリ200と、入力データ及びDCT転置メモリ
200から出力されたデータとから2者択一するマルチ
プレクサ125と、マルチプレクサ125の出力を入力
としてDCT演算を行ない出力データをDCT結果格納
メモリ201に書き込むDCT回路102と、量子化、
及び逆量子化を実行するためのテーブルを格納しておく
量子化テーブル格納メモリ204と、DCT結果格納メ
モリ201に格納されたデータに対して量子化テーブル
格納メモリ204内の量子化テーブルを用いて、量子
化、及び逆量子化演算を行なう量子化回路(Q回路)1
10、及び逆量子化回路(IQ回路)111と、IQ回
路111の演算結果を格納する逆量子化結果格納メモリ
202と、この逆量子化結果格納メモリ202から出力
された出力データと、IDCT転置メモリ205から出
力された出力データとの2者択一を実行して出力するマ
ルチプレクサ126と、このマルチプレクサ126の出
力を入力とし、IDCT演算を行なって出力データをI
DCT結果格納メモリ208に書き込むIDCT回路1
03と、IDCT回路103から出力されたデータを格
納するIDCT転置メモリ205と、IDCT結果格納
メモリ208に格納されたIDCT結果と予測データと
から局所復号画像を生成する局所復号画像生成回路12
0とから構成される。
【0049】図1に示される第1の実施形態において、
前述のイントラ符号化モードでは輝度または色差信号の
画像データを入力データとし、ノンイントラ符号化モー
ドでは輝度または色差信号の予測誤差データを入力デー
タとする。
【0050】次に、図1に示される画像符号化装置の動
作について説明する。まずマルチプレクサ125では、
入力データ、若しくはDCT転置メモリ200から出力
されたデータのいずれか一方を選択し、この選択された
データをDCT回路102に出力する。DCT回路10
2では、この入力したデータに対してDCT演算を実行
する。
【0051】DCT回路102において、最初に出力さ
れる1次元DCT結果はDCT転置メモリ200に出力
され、このDCT転置メモリ200に格納される。
【0052】次に、マルチプレクサ125が、DCT転
置メモリ200から出力されたデータを選択しDCT回
路102に出力する。DCT回路102では、この選択
されたデータに対して再度DCT演算を行ない、2次元
DCT演算結果を得る。この2次元DCT演算結果はD
CT結果格納メモリ201に出力され、このDCT結果
格納メモリ201に格納される。
【0053】そして、DCT結果格納メモリ201に格
納されている2次元DCT演算結果は、Q回路110に
おいて量子化処理(Q処理)が実行され、この処理結果
は、可変長符号化回路に出力されると共に、逆量子化回
路(IQ回路)111に出力される。
【0054】Q回路110における処理結果はIQ回路
111においてIQ処理が行われ、このIQ処理された
結果は、逆量子化結果格納メモリ202に出力され、こ
の逆量子化結果格納メモリ202に格納される。
【0055】上述のQ回路110とIQ回路111にお
ける演算では、量子化テーブル格納メモリ204から読
み出される数値を使用して、演算が行われる。
【0056】次に、逆量子化結果格納メモリ202に格
納されている逆量子化データをマルチプレクサ126が
選択する。このマルチプレクサ126により選択された
データは、IDCT回路103に出力される。
【0057】IDCT回路103では、入力したデータ
に対して、1次元逆離散コサイン変換(IDCT)の演
算を実行する。そして、このIDCT回路103から出
力されたデータは、IDCT転置メモリ205に出力さ
れ、このIDCT転置メモリ205に格納される。
【0058】また、引続きマルチプレクサ126によ
り、IDCT転置メモリ205に格納されている値が選
択され、IDCT回路103に出力される。
【0059】このIDCT回路103に出力されたデー
タに対しては、2次元のIDCT演算が実行される。I
DCT回路103は、IDCT演算を実行し、この実行
した値をIDCT結果格納メモリ208に出力し、この
IDCT結果格納メモリ208に格納する。
【0060】IDCT結果格納メモリ208内に格納さ
れた2次元IDCT結果と、外部から出力された予測デ
ータとは、局所復号画像生成回路120において加算さ
れて局所復号データとなる。そして、この局所復号デー
タは、フレームメモリに出力される。ただしイントラ符
号化を実行する際は、予測データを0(ゼロ)とする。
【0061】次に、図1に示される第1の実施形態に係
る画像符号化装置の動作タイミングについて、図2を参
照して説明する。ただし、以下において、各メモリ20
0〜208を簡単のため、単にメモリと呼ぶ場合があ
る。
【0062】図2に、上述の第1の実施形態に係る画像
符号化装置における1マクロブロック期間内のタイミン
グチャートを示す。図2において、横軸は時間を示し、
縦方向に1マクロブロック期間における各部材の処理内
容を拡大して表示している。
【0063】縦軸はDCT回路102、量子化回路11
0、逆量子化回路111、IDCT回路103、及び各
メモリ200、201、202、204、205、20
8の動作タイミングを表す。なお図2では、1マクロブ
ロックの構成として、4:2:0のフォーマットのマク
ロブロックを処理する例について示している。
【0064】また、図2に示される各処理、及びメモリ
に書かれているY0やY1等という表示は、ブロックY
0やY1等のデータが各回路の処理およびメモリアクセ
スが行なわれることを表し、更に各回路やメモリにクロ
ックが供給されることを表す。図2で直線の部分は回路
の処理およびメモリアクセスせずクロック供給されない
ことを表す。
【0065】図2に示されるタイミングにおいて、DC
T回路102やIDC回路103のY0部分は、DCT
回路102やIDCT回路103においてブロックY0
データの処理を行ない、DCT転置メモリ200、DC
T結果格納メモリ201、IDCT結果格納メモリ20
8にDCTやIDCTの演算結果データを書き込むこと
を表す。
【0066】次に、図2に示されるタイミングチャート
の1マクロブロック分の処理期間を、図3を参照してさ
らに詳細に説明する。
【0067】図3は、図2に示される各ブロック処理期
間内の演算による処理の遅延を示すタイミングチャート
であり、横軸に時間を示し、図3の(b)から(g)に
おいては、縦軸に、取り扱うデータ量として、ブロック
を単位とした取り扱うデータ量を示す。
【0068】図3の(a)に、各ブロックの比較タイミ
ングチャートを示し、(b)に、メモリ201の書き込
みデータ量のタイミングチャートを示し、(c)に、メ
モリ201の読み出しデータ量のタイミングチャートを
示し、(d)に、メモリ201の(書き込みデータ量−
読み出しデータ量)のタイミングチャートを示し、
(e)に、メモリ202の書き込みデータ量のタイミン
グチャートを示し、(f)に、メモリ202の読み出し
データ量のタイミングチャートを示し、(g)に、メモ
リ202の(書き込みデータ量−読み出しデータ量)の
タイミングチャートを示す。
【0069】図3の(a)に示されるように、DCT回
路102、Q回路110、IQ回路111、及びIDC
T回路103における処理が平行四辺形状に表現される
のは、データ入力後、結果を出力するまでに処理遅延が
あるためである。ただし1次元DCTと2次元DCTの
各々の処理、および1次元IDCTと2次元IDCTの
各々の1ブロック処理速度はそれぞれほぼ同じとする。
【0070】また全てのデータに対するDCT処理が終
了する前に、Q処理を開始することも可能である。ま
た、前述のように、図3の(b)から(g)には、1マ
クロブロック期間中における各演算処理が示され、図3
の(a)に示されるメモリ200、201、202、2
05、208の各メモリの書き込み、及び読み出し処理
の他に、メモリ201における書き込みデータ量、読み
出しデータ量、及び書き込みと読み出しとの差分((書
き込みデータ量)−(読み出しデータ量))の、1ブロ
ック単位で表した時間推移と、メモリ202における書
き込みデータ量、読み出しデータ量、及び書き込みと読
み出しとの差分((書き込みデータ量)−(読み出しデ
ータ量))の、1ブロック単位で表した時間推移が示さ
れている。
【0071】図3においてDCT転置メモリ200、I
DCTの転置メモリ205や、IDCT結果格納メモリ
208についてはデータ量の時間推移の図示は、その容
量が明らかなため、省略する。
【0072】例えばDCT回路102とIDCT回路1
03とは各々の1次元処理および2次元処理の間でDC
T転置メモリ201とIDCT転置メモリ202とを用
いて1ブロックずつ逐次処理するため、転置メモリはほ
ぼ1ブロック分必要なことが明らかである。
【0073】また、IDCT結果格納メモリ208につ
いては、次ブロックのIDCT演算結果がIDCT結果
格納メモリ208内のデータを書き換える前に、IDC
T結果格納メモリ208に格納されたデータを局所復号
画像を生成するように読み出せば、ほぼ1ブロックの容
量が必要なことが明らかである。あるいはIDCT結果
格納メモリ208について、図1におけるIDCT回路
103のIDCTデータ出力に同期させて予測データを
入力することによりIDCT結果格納メモリ208を省
略することも可能である。
【0074】図3に示されるタイミングチャートについ
て、さらに詳細に説明する。図3の(b)に示されるよ
うに、DCT結果格納メモリ201へのデータ書き込み
は、図3の(a)に示されるY0ブロックデータのDC
T処理結果を出力している区間である時刻(A)から
(B)までと、以下順にY1、Y2、Y3、Cb、Cr
に対応する(C)から(E)まで、(G)から(I)ま
で、(K)から(M)まで、(O)から(Q)まで
(S)から(U)までの、DCT回路102が動作し、
データを出力する区間で表される。このDCT結果格納
メモリ201へのデータ書き込み総量は6ブロック分に
なる。
【0075】また、図3の(c)を参照すると、メモリ
201からのデータ読み出しは、各ブロックのDCT結
果をQ回路110が読み出す区間に相当し、ブロック毎
に(A)から(C)、(C)から(G)、(G)から
(K)、(K)から(O)、(O)から(S)、(S)
から(W)の区間で表される。
【0076】DCT演算の結果を格納するDCT結果格
納メモリ201へ随時蓄えられているデータ量の時間推
移は、図3の(d)に示されるグラフのように、差分
((書き込みデータ量)−(読み出しデータ量))によ
って表される。このDCT結果格納メモリ201のデー
タ量推移を見ると、データ量が常に0以上になるためQ
用データ読み出しはDCT結果の書き込みを追い越さな
いこと、及びDCT結果格納メモリ201の容量ピーク
は1ブロック以下であることが分かる。つまり、第1の
実施形態に係る画像符号化装置において、ブロック単位
のパイプライン処理を行なう場合は、DCT結果格納メ
モリ201の容量は1ブロック分で十分なことが分か
る。
【0077】図3の(e)に示されるように、逆量子化
結果格納メモリ202へのデータ書き込みは、Y0ブロ
ックデータのIQ処理結果を出力している区間である時
刻(B)から(E)までと、以下順にY1、Y2、Y
3、Cb、Crに対応する(E)から(I)まで、
(I)から(M)まで、(M)から(Q)まで、(Q)
から(U)まで、(U)から(Y)までの、IQ回路1
11が動作しデータを出力する区間で表される。この逆
量子化結果格納メモリ202へのデータ書き込み総量は
6ブロック分になる。
【0078】図3の(f)を参照すると、逆量子化結果
格納メモリ202からのデータ読み出しは各ブロックの
IQ結果をIDCT回路103が読み出す区間に相当
し、ブロック毎に(D)から(F)、(H)から
(J)、(L)から(N)、(P)から(R)、(T)
から(V)、(X)から(Z)の区間で表される。
【0079】また、逆量子化結果格納メモリ202へ随
時蓄えられているデータ量の時間推移は、図3の(g)
に示されるように、差分((書き込みデータ量)−(読
み出しデータ量))により表される。図3の(g)を参
照すると、IDCT用データ読み出しはIQ結果の書き
込みを追い越さないこと、及び逆量子化結果格納メモリ
202の容量ピークは1ブロック以下であることが分か
る。つまり、第1の実施形態に係る画像符号化装置にお
いて、ブロック単位のパイプライン処理を行なう場合
は、逆量子化結果格納メモリ202の容量は1ブロック
分で十分なことが分かる。
【0080】図2、及び図3に示されるように、タイミ
ングチャートではDCT回路102、Q回路110、I
Q回路111及びIDCT回路103の各処理の1ブロ
ックデータを処理する時間についての制約は述べなかっ
たが、仮にDCT、Q、IQ、IDCTの1ブロック処
理時間が異なっても、この第1の実施形態の構成は不変
である。
【0081】例えばDCT処理時間がQ処理に比べ非常
に遅い場合は、Q処理においてDCT結果データを取り
こぼす可能性が生ずる。しかしこのような場合はQ処理
を断続的に止めるか、若しくはQ処理の開始時間を遅ら
せる制御を行なうことによりデータの取りこぼしを抑え
られる。他の処理の関係についても同様である。
【0082】このように、この第1の実施形態に係る画
像符号化装置によれば、画像データを分割した分割領域
のデータを単位として、パイプライン形式により、離散
コサイン変換、量子化、逆量子化、逆離散コサイン変換
し、この処理した分割領域のデータを分割領域のデータ
1つ分の容量のメモリに格納している。そのため、処理
における中間メモリの容量を削減することが可能になる
と共に、少ないデータ量を取り扱っているため、メモリ
アクセスを断続的に実行することができ、メモリの稼働
時間を短くし、消費電力を低減することができる。
【0083】次に、図面を参照して、本発明に係る画像
符号化装置の第2の実施形態について説明する。図4
に、本発明に係る画像符号化装置の第2の実施形態の構
成のブロック図を示す。ただし、図1に示される第1の
実施形態に係る画像符号化装置と同様な部材には、同じ
番号を付す。
【0084】図4に示される画像符号化装置は、装置構
成に必要なメモリ容量を削減するために、前述の第1の
実施形態と同様に、1マクロブロックを構成するブロッ
クの個数よりも少ないブロック単位にパイプライン処理
を行なうものである。
【0085】図4に示されるように、この第2の実施形
態に係る画像符号化装置はDCTおよびIDCT回路か
ら出力されたデータを格納し、垂直方向と水平方向との
1次元処理の方向を並べかえるDCT/IDCT転置メ
モリ206と、入力データと、DCT/IDCT転置メ
モリ206から出力されたデータと、逆量子化結果を格
納する逆量子化結果格納メモリ202から出力されたデ
ータとの内から3者択一して出力するマルチプレクサ1
25と、このマルチプレクサ125の出力を入力として
DCT演算及びIDCT演算を行ない、出力データをD
CT/IDCT結果格納メモリ207に書き込むDCT
およびIDCT回路100と、DCT/IDCT結果格
納メモリ207の内部に格納されたデータに対し、量子
化テーブル格納メモリ204に格納されている量子化テ
ーブルを使用してDCT/IDCT結果格納メモリ20
7内のDCT結果に対して、量子化及び逆量子化演算を
行なうQ回路110及びIQ回路111と、このIQ回
路111の演算結果を格納する逆量子化結果格納メモリ
202と外部から入力される予測データとIDCT演算
結果とから局所復号画像を生成する局所復号画像生成回
路120とから構成される。
【0086】次に、図4に示される第2の実施形態のデ
ータ処理の流れについて、以下に説明する。
【0087】まずイントラ符号化では輝度または色差信
号の画像データを、ノンイントラ符号化では輝度または
色差信号の予測誤差データを入力データとして入力す
る。マルチプレクサ125は入力側を選択してDCTお
よびIDCT回路100に出力する。
【0088】DCTおよびIDCT回路100はDCT
処理とIDCT処理とが切り替えられるようになってお
り、時分割に使用される。また、DCTおよびIDCT
回路100では最初にDCT演算を行なう。この最初の
1次元DCT演算結果はDCT/IDCT転置メモリ2
06に格納され、次に行われる2次元のDCT演算は、
1次元DCT結果を格納したDCT/IDCT転置メモ
リ206からデータの方向を変えて読み出し、DCTお
よびIDCT回路100により演算される。このように
して得た2次元DCT演算結果は、DCT/IDCT結
果格納メモリ207に出力され、このDCT/IDCT
結果格納メモリ207に格納される。
【0089】上述のDCT/IDCT結果格納メモリ2
07に格納された2次元DCT結果は、読み出されて、
Q回路110において、Q処理が実行され、その結果は
可変長符号化回路(不図示)へ出力される。
【0090】同時にQ回路110におけるQ処理結果
は、IQ回路111においてIQ処理が実行され、この
処理により得られたIQ演算結果は、逆量子化結果格納
メモリ202に格納される。逆量子化結果格納メモリ2
02に格納されたIQ演算結果は、DCTおよびIDC
T回路100へ読み込まれ、1次元IDCT演算が実行
される。
【0091】DCTおよびIDCT回路100から出力
される1次元IDCT結果は、DCT/IDCT転置メ
モリ206へと格納される。このDCT/IDCT転置
メモリ206に格納されたデータは方向を変えて読みだ
され、引続きDCTおよびIDCT回路100におい
て、2次元のIDCT演算が行なわれ、この2次元のI
DCT演算が行われて得られた演算結果は、DCT/I
DCT結果格納メモリ207に格納される。
【0092】このDCT/IDCT結果格納メモリ20
7に格納された2次元IDCT結果は、読み出され、こ
の読みだされたデータと、外部から出力された予測デー
タとが、局所復号画像生成回路120において加算さ
れ、加算された値は、局所復号データとして作成され
る。ただし、イントラ符号化を実行している場合は、予
測データを0(ゼロ)とする。得られた局所復号データ
は、フレームメモリ(不図示)へと出力される。
【0093】ここで、上述のQ回路110におけるQ処
理と、IQ回路111におけるIQ処理とは、共に、量
子化テーブル格納メモリ204に格納されているテーブ
ルに基づいて行われる。
【0094】次に、上述の第2の実施形態における、1
マクロブロック期間内の動作タイミングについて図5を
参照して説明する。図5に、1マクロブロック期間内の
タイミングチャートを示す。ただし、この図5に示され
る例は、4:2:0フォーマットの場合である。また、
以下において、各メモリ200〜208を簡単のため、
単にメモリと呼ぶ場合がある。
【0095】図5において、横軸は時間を示し、縦軸
は、図4に示される各ブロックの処理動作のタイミング
チャートを示している。
【0096】図5に示されるように、この第2の実施形
態では、Y0とY1、Y2とY3、CbとCrの2ブロ
ックずつに対して、DCT処理、Q処理およびIQ処
理、IDCT処理のパイプライン処理が実行されてい
る。ただし、図5に示されるように、Q処理とIQ処理
とは同じ期間で処理する。
【0097】次に、図5における、2ブロック期間のみ
のDCT、QおよびIQ、IDCT処理を図6を参照し
て説明する。
【0098】図6に、2ブロック期間のみのDCT、Q
およびIQ、IDCT処理の概念図を示す。図6を参照
すると、DCT処理、Q処理、IQ処理、及びIDCT
処理はブロック単位のパイプライン処理で行なわれ、パ
イプライン遅延時間はDCT処理とQ処理との間は1ブ
ロック分、IQ処理とIDCT処理との間は1ブロック
分になる。
【0099】これにより、Y0ブロックのDCT処理と
IDCT処理の時間差が2ブロック分になる。そのため
DCT演算とIDCT演算とは時分割の演算が可能にな
り、DCT演算とIDCT演算における機能を共有化し
必要に応じ切り替え可能な回路100を使用できるので
回路規模が削減できる。
【0100】図6に示されるタイミングについて、図7
を参照してさらに詳細に説明する。図7に、図6に示さ
れる2ブロック処理期間内を回路遅延を示すタイミング
チャートを示す。図7の(a)に、各ブロックの動作タ
イミングを比較するタイミングチャートを示し、(b)
に、メモリ202の書き込みデータ量のタイミングチャ
ートを示し、(c)に、メモリ202の読み出しデータ
量のタイミングチャートを示し、(d)に、メモリ20
2の(書き込みデータ量−読み出しデータ量)のタイミ
ングチャートを示す。
【0101】図7において、前述の図3と同様に、図7
の(a)に示されるDCT/IDCT回路100と、Q
回路110、及びIQ回路111の処理のタイミングチ
ャートが平行四辺形状に表現されるのは、データ入力
後、結果を出力するまでに処理遅延があるためである。
【0102】また、図7の(a)には、図3の(a)と
同様に、2ブロック期間中における、各演算処理、メモ
リ206、207、202の各メモリの書き込みおよび
読み出し処理の他に、メモリ202における書き込みデ
ータ量、及び読み出しデータ量、及び書き込みと読み出
しの差分((書き込みデータ量)−(読み出しデータ
量))の、1ブロック単位で表した時間推移が示されて
いる。
【0103】DCT/IDCT結果格納メモリ207の
タイミングチャートについては、DCT結果を格納する
場合、データ入力、1次元DCT結果の転置メモリへの
格納、1次元DCT結果の読み出し、及び2次元DCT
結果出力の一連の処理が、上述の第1の実施形態と同様
に、全く同様な処理内容であり、図3において示したメ
モリ201の1ブロック単位で表したタイミングチャー
トと全く同様な時間推移となる。
【0104】IDCT結果を格納する場合も、上述の第
1の実施形態における場合と同様に、次ブロックのID
CT演算結果がメモリ207内のデータを書き換える前
に、メモリ207に格納されたデータを局所復号画像を
生成するために読み出せば、ほぼ1ブロックの容量が必
要なことが明らかである。そのためメモリ207につい
ては、書き込みや読み出し量の時間推移図は省略してい
る。
【0105】さらに、図7によれば、2ブロック処理期
間内の逆量子化結果格納メモリ202へのデータ書き込
みは、図7においてY0ブロックの最初のデータがIQ
処理を完了した時刻(A)から、Y1ブロックの最後の
データがIQ処理を完了する時刻(F)までのIQ回路
111の動作期間により行われている。
【0106】このデータ書き込みの総量は2ブロック分
になる。IDCT演算用にメモリ202からのデータ読
み出しは、DCT/IDCT回路100がY0とY1と
のブロックデータをIDC演算するためにY0およびY
1の各ブロックデータの最初と最後データを読込む時
刻、つまり図7の時刻(B)から(D)までと、時刻
(E)から(G)までにより表され、この容量は各1ブ
ロック分になる。
【0107】逆量子化結果格納メモリ202へ随時蓄え
られるデータ量時間推移は、図7の(d)に示されるよ
うに、Y0ブロックの最初のデータのIQ結果が書込ま
れてから、Y1ブロックの最後データがIDCT演算用
に読み出される時刻、つまり時刻(A)から(G)まで
の区間で表される。これによりデータ量が常に0以上に
なるため、IDCT用のデータ読み出しはIQ結果の書
き込みを追い越さないこと、およびメモリ202の容量
ピークは1ブロック分以下になることが分かる。
【0108】従って、この第2の実施形態においてブロ
ック単位のパイプライン処理を行なった場合は、逆量子
化結果格納メモリ202の容量が1ブロック分で十分な
ことが分かる。図6や図7に示されるタイミングにおい
て、1マクロブロックを構成するY0とY1との2ブロ
ック処理についてのみ説明したが、Y2とY3、Cbと
Crの各々2ブロック処理についても、処理の内容およ
びタイミングは全く同様になる。そのためY2とY3、
CbとCrの各2ブロックについての説明は省略する。
【0109】また、この第2の実施形態に係る画像符号
化装置によれば、入力するデータとして、画像データが
複数に分割された分割領域のデータを用い、この分割領
域のデータに対して、離散コサイン変換、量子化、逆量
子化、逆離散コサイン変換を、パイプライン処理により
実行し、これら処理が実行された分割領域のデータを、
その容量が分割領域のデータ1つ分の容量である逆量子
化結果格納メモリ202に格納しているため、中間メモ
リの容量の削減を実行することができると共に、少ない
データ量を取り扱っているため、量子化テーブル格納メ
モリ204に対するメモリアクセスを断続的に実行する
ことができるため、メモリの稼働時間を短くして消費電
力を低減することができる。
【0110】また、上述のように、本発明に係る画像符
号化装置の第2の実施形態においては、ブロックのパイ
プラインによる処理を2ブロックずつ処理する形態につ
いて説明したが、処理するブロック数は、2ブロックに
限定されるものではなく、1マクロブロックを構成する
ブロック数より少なければ良いことは明白である。
【0111】例えば、3ブロックや4ブロックによりパ
イプライン処理する装置によりメモリ容量を削減する構
成が考えられる。
【0112】次に、本発明に係る画像符号化装置の第3
の実施形態について図面を参照して説明する。図8に、
本発明に係る画像符号化装置の第3の実施形態の構成の
ブロック図を示す。ただし、図1に示される第1の実施
形態に係る画像符号化装置が具備する部材と同様な部材
には同じ番号を付す。
【0113】図8に示される、第3の実施形態に係る画
像符号化装置は、3ブロックずつパイプライン処理する
画像符号化装置である。この第3の実施形態に係る画像
符号化装置が、図4に示される上述の第2の実施形態に
係る画像符号化装置と相違する点は、逆量子化結果格納
メモリ202の容量が2ブロック分あることのみであ
る。
【0114】まず、図面を参照して、この第3の実施形
態に係る画像符号化装置の動作のタイミングについて説
明する。
【0115】図9に、図8に示される第3の実施形態の
画像符号化装置の動作のタイミングチャートを示す。
【0116】図9の(a)に、各ブロックの動作タイミ
ングの比較タイミングチャートを示し、(b)に、メモ
リ202の書き込みデータ量のタイミングチャートを示
し、(c)に、メモリ202の読み出しデータ量のタイ
ミングチャートを示し、(d)に、メモリ202の(書
き込みデータ量−読み出しデータ量)のタイミングチャ
ートを示す。
【0117】このように、図9には、前述の図7と同様
に、3ブロック期間中の各演算処理部の時間推移の他
に、逆量子化結果格納メモリ202に書き込まれるデー
タ量、読み出されるデータ量、および書き込みと読み出
しの差分((書き込みデータ量)−(読み出しデータ
量))の1ブロック単位による時間推移が示されてい
る。
【0118】図9の(b)を参照すると、逆量子化結果
格納メモリ202へのデータ書き込みは、図7の(b)
に示されている場合と同様に、図9に示される時刻
(A)から(G)までの、IQ回路111が動作してい
る区間において表され、書き込まれるデータ総量は3ブ
ロック分になる。
【0119】また、IDCT演算に使用するためのメモ
リ202からのデータ読み出しは、図7の場合と同様に
DCT/IDCT回路100がIDCT演算する区間、
つまり図9に示される時刻(C)から(E)まで、時刻
(F)から(H)まで、及び時刻(I)から(J)まで
で表され、各時間において取り扱われる容量は各1ブロ
ック分になる。
【0120】また、図9の(d)に示されるように、逆
量子化結果格納メモリ202へ随時蓄えられているデー
タ量の時間推移を見ると、データ量が常に0以上になる
ため、IDCT用データ読み出しはIQ結果の書き込み
を追い越さないこと、メモリ203の容量ピークは2ブ
ロック以下であることが分かる。
【0121】つまり、この第3の実施形態のように、ブ
ロック単位のパイプライン処理を3ブロックずつ断続的
に行う場合は、逆量子化結果格納メモリ202の容量が
2ブロック分で十分なことが分かる。
【0122】従って、この第3の実施形態に係る画像符
号化装置においては、パイプライン形式により処理する
データとして、画像データを分割した分割領域の3つ分
の我ぞうデータに対して、各処理を実行し、この各処理
が実行されたデータを分割領域2つ分の容量である逆量
子化結果格納メモリ202に格納しているため、量子化
テーブル格納メモリの容量を削減することができると共
に、少ないデータ量を取り扱っているため、メモリ20
4のを断続的に稼働することが可能になり、メモリの稼
働時間を短くすることができる。
【0123】なお、上述の本発明に係る画像符号化装置
における、第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3
の実施形態は静止画像、若しくは動画像にかかわらず両
方の符号化方式に適用することが可能である。また、上
述の説明において、1マクロブロックの構成として、
4:2:0フォーマットの構成についてのみ説明した
が、他のフォーマットのマクロブロックについても、ブ
ロックの数が変化するだけであり同様に処理することが
可能である。
【0124】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、DCT処理、Q処理、IQ処理、及びIDC
T処理を、分割された1ブロックの分割領域のデータ、
若しくは、分割領域を複数集合させた集合データという
小さなデータ単位により、パイプライン処理によって処
理するため、中間データを格納するメモリ容量が少なく
て済み、メモリの容量を削減することが可能な画像符号
化装置を定期用することができる。
【0125】例えばブロック単位のパイプライン処理を
2ブロックずつ処理することで符号化を行うとすると、
図4に示される、本発明に係る画像符号化装置の第2の
実施形態においては、図10に示される従来の画像符号
化装置に必要とされるメモリ容量の56%の値にメモリ
容量を低減することができる。
【0126】また、同様に、図8に示される本発明に係
る画像符号化装置の第3の実施形態のように、3ブロッ
クずつ処理する場合、図10に示される従来の画像符号
化装置に必要とされるメモリ容量の67%の値にメモリ
容量を低減することができる。
【0127】また、1マクロブロックとして、4:4:
4フォーマットを採用した場合は、1マクロブロックを
構成する分割ブロックの数が12ブロックとなるので、
図8に示される本発明に係る画像符号化装置の第3の実
施形態に必要とされるメモリ容量が、図10に示される
従来の画像符号化装置に必要とされるメモリ容量の40
%の値に低減することが可能になる。
【0128】一方、本発明においては、逆量子化部が、
従来技術と比較して別構成であり、そのために回路規模
が増加するが、メモリの容量の削減率と比較して、この
増加率は僅かである。
【0129】例えば、図4に示される本発明に係る画像
符号化装置の第2の実施形態によれば、逆量子化部が、
従来技術と比較して別構成としたための回路規模の増加
は、図10に示される従来の画像符号化装置と比較して
約3500ゲートである。一方、メモリの削減は約92
00ゲートとなる。従って、増加する回路規模は、メモ
リ削減量の約1/3の規模にすぎないため、差引き約5
700ゲートが削減されることになる。
【0130】また、本発明によれば、2ブロック等の細
かな単位において画像データを処理するため、論理回路
の処理およびメモリアクセスしない期間が生じ、低消費
電力を実行することが可能な画像符号化装置を提供する
ことができる。
【0131】例えば、本発明に係る画像符号化装置の第
2の実施形態のタイミングチャートを示す図5を参照す
ると、Q回路110処理とIQ回路111処理とが重複
しているため、量子化テーブル格納メモリ204からの
読み出し動作は、断続的な稼働になる。
【0132】それに対し、図11に示される従来の画像
符号化装置の動作タイミングでは、1マクロブロックに
おける量子化装置および逆量子化装置に量子化テーブル
の値を供給する量子化テーブル格納メモリ204は、1
マクロブロック期間中稼働し続ける。
【0133】従って、本発明においては、メモリの未稼
働状態においてクロックを停止する制御をすることで消
費電力の低減化が可能になる。このようなクロック供給
の停止制御により装置全体で、クロックを全く停止しな
い場合と比較し、従来の消費電力の約43%の値に消費
電力を低減する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像符号化装置の第1の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す画像符号化装置の動作のタイミング
チャートである。
【図3】図1に示す画像符号化装置の動作のタイミング
チャートである。
【図4】本発明に係る画像符号化装置の第2の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示される画像符号化装置の動作のタイミ
ングチャートである。
【図6】図4に示される画像符号化装置の動作の概念図
である。
【図7】図4に示される画像符号化装置の動作のタイミ
ングチャートである。
【図8】本発明に係る画像符号化装置の第3の実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示される画像符号化装置の動作のタイミ
ングチャートである。
【図10】従来の画像符号化装置の構成を示すブロック
図である。
【図11】図10に示される画像符号化装置の動作のタ
イミングチャートである。
【図12】従来の動画像符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図13】マクロブロックの構成を示す図である。
【符号の説明】
100 DCTおよびIDCT回路 102 DCT回路 103 IDCT回路 110 量子化回路 111 逆量子化回路 120 局所復号画像生成回路 125、126 マルチプレクサ 200 DCT転置メモリ 201 DCT結果格納メモリ 202 逆量子化結果格納メモリ 204 量子化テーブル格納メモリ 205 IDCT転置メモリ 206 DCT/IDCT転置メモリ 207 DCT/IDCT結果格納メモリ 208 IDCT結果格納メモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データが複数の分割領域のデータに
    分割されて入力する画像符号化装置において、 前記分割領域のデータに対して、離散コサイン変換を実
    行する離散コサイン変換手段と、 前記分割領域のデータに対して、量子化を実行する量子
    化手段と、 前記分割領域のデータに対して、逆量子化を実行する逆
    量子化手段と、 前記分割領域のデータに対して、逆離散コサイン変換を
    実行する逆離散コサイン変換手段と、 前記離散コサイン変換手段から出力されたデータを格納
    する、前記分割領域1つ分の容量の第1のメモリと、 前記逆量子化手段から出力されたデータを格納する、前
    記分割領域1つ分の容量の第2のメモリと、 前記逆離散コサイン変換手段から出力されたデータを格
    納する、前記分割領域1つ分の容量の第3のメモリとを
    有し、 前記離散コサイン変換手段、前記量子化手段、前記逆量
    子化手段、及び前記逆離散コサイン変換手段におけるそ
    れぞれの処理が、前記分割領域を単位として、パイプラ
    イン処理により実行されることを特徴とする画像符号化
    装置。
  2. 【請求項2】 画像データが複数の分割領域のデータに
    分割され、該分割領域のデータが少なくとも1以上集合
    した集合領域のデータが入力する画像符号化装置におい
    て、 前記集合領域のデータに対して、離散コサイン変換を実
    行する離散コサイン変換手段と、 前記集合領域のデータに対して、量子化を実行する量子
    化手段と、 前記集合領域のデータに対して、逆量子化を実行する逆
    量子化手段と、 前記集合領域のデータに対して、逆離散コサイン変換を
    実行する逆離散コサイン変換手段と、 前記離散コサイン変換手段から出力されたデータを格納
    する、前記分割領域1つ分の容量の第1のメモリと、 前記逆量子化手段から出力されたデータを格納する、前
    記分割領域1つ分の容量の第2のメモリと、 前記逆離散コサイン変換手段から出力されたデータを格
    納する、前記集合領域分の容量以下の容量の第3のメモ
    リとを有し、 前記離散コサイン変換手段、前記量子化手段、前記逆量
    子化手段、及び前記逆離散コサイン変換手段におけるそ
    れぞれの処理が、前記集合領域分のデータを単位とし
    て、パイプライン処理により実行されることを特徴とす
    る画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1以上に分割された画像デー
    タの分割領域のデータと、第1のメモリから出力された
    データとが入力し、該入力した2つのデータの内、いず
    れか一方を出力する第1のスイッチと、 前記第1のスイッチから出力されたデータに対して、離
    散コサイン変換を実行する離散コサイン変換手段と、 前記離散コサイン変換手段から出力されたデータを格納
    する、前記分割領域1つ分の容量の第1のメモリと、 前記離散コサイン変換手段から出力されたデータを格納
    する、前記分割領域1つ分の容量の第2のメモリと、 前記第2のメモリに格納されたデータに対して、第3の
    メモリに格納されたテーブルに基づいて量子化を実行す
    る量子化手段と、 前記量子化手段から出力されたデータが入力し、該量子
    化手段から出力されたデータに対して、前記第3のメモ
    リに格納されたテーブルに基づいて逆量子化を実行する
    逆量子化手段と、 前記逆量子化手段から出力されたデータを格納する、前
    記分割領域1つ分の容量の第4のメモリと、 前記第4のメモリから出力されたデータと、第5のメモ
    リから出力されたデータの内、いずれか一方を出力する
    第2のスイッチと、 前記第2のスイッチから出力されたデータを格納する、
    前記分割領域1つ分の容量の第5のメモリと、 前記第2のスイッチから出力されたデータを格納する、
    前記分割領域1つ分の容量の第6のメモリと、 前記第6のメモリから出力されたデータと、外部から入
    力した予測データとを加算する加算器とを有することを
    特徴とする画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のスイッチ、及び前記第2のス
    イッチがそれぞれマルチプレクサにより構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも1以上に分割された画像デー
    タの分割領域のデータと、第1のメモリから出力された
    データと、第4のメモリから出力されたデータとが入力
    し、該入力した3つのデータの内、いずれか1つを出力
    する第1のスイッチと、 前記第1のスイッチから出力されたデータを入力し、離
    散コサイン変換、若しくは、逆離散コサイン変換を実行
    する、離散コサイン変換手段と、 前記離散コサイン変換手段から出力されたデータを格納
    する、前記分割領域1つ分の容量の第1のメモリと、 前記離散コサイン変換手段から出力されたデータを格納
    する、前記分割領域1つ分の容量の第2のメモリと、 前記第2のメモリに格納されたデータに対して、第3の
    メモリに格納されたテーブルに基づいて、量子化を実行
    する量子化手段と、 前記量子化手段から出力されたデータに対して、前記第
    3のメモリに格納されたテーブルに基づいて、逆量子化
    を実行する逆量子化手段と、 前記逆量子化手段から出力されたデータを格納する、前
    記分割領域1つ分の容量の第4のメモリと、 前記第2のメモリから出力されたデータと、外部から出
    力された予測データとを加算する加算器とを有すること
    を特徴とする画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のスイッチ、及び前記第2のス
    イッチがマルチプレクサにより構成されていることを特
    徴とする請求項5記載の画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも1以上に分割された画像デー
    タの分割領域のデータが複数集合して構成される集合デ
    ータと、第1のメモリから出力されたデータと、第4の
    メモリから出力されたデータとが入力し、該入力した3
    つのデータの内、いずれか1つを出力する第1のスイッ
    チと、 前記第1のスイッチから出力されたデータを入力し、離
    散コサイン変換、若しくは、逆離散コサイン変換を実行
    する、離散コサイン変換手段と、 前記離散コサイン変換手段から出力されたデータを格納
    する、前記分割領域1つ分の容量の第1のメモリと、 前記離散コサイン変換手段から出力されたデータを格納
    する、前記分割領域1つ分の容量の第2のメモリと、 前記第2のメモリに格納されたデータに対して、第3の
    メモリに格納されたテーブルに基づいて、量子化を実行
    する量子化手段と、 前記量子化手段から出力されたデータに対して、前記第
    3のメモリに格納されたテーブルに基づいて、逆量子化
    を実行する逆量子化手段と、 前記逆量子化手段から出力されたデータを格納する、前
    記集合領域分の容量以下の容量の第4のメモリと、 前記第2のメモリから出力されたデータと、外部から出
    力された予測データとを加算する加算器とを有すること
    を特徴とする画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のスイッチ、及び前記第2のス
    イッチがマルチプレクサにより構成されていることを特
    徴とする請求項7記載の画像符号化装置。
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