JP5056125B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、着座者の着席離席の動作をアシストするアシスト機構を備えた車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、車両乗降時における着座者の着席離席の動作をアシストする機構が備えられているものがある。例えば、下記特許文献1には、車両乗降時に車両用シート全体を前のめり状に前傾させて着座者の着席離席の動作をアシストするようにした技術が開示されている。この開示では、車両用シート全体がヒップポイントを中心として前のめり状に前傾するようになっており、着座者の体重移動を極力小さくして着席離席の動作のアシストが行えるようになっている。
特開2005−247195号公報
しかし、上記開示の従来技術では、離席のアシスト動作時には、後傾姿勢となっているシートバックがヒップポイントを中心に前に起こし上げられるように動作するため、着座者の頭部が車体の天井面に接近する方向に押し上げられることとなる。したがって、着座者の体格が大きい場合には、上記のアシスト動作時に頭部が天井面に当たってしまい、着席離席の動作がスムーズに行えないおそれがある。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、アシスト機構のアシスト動作によって車両用シートに対する着座者の着席離席の動作をスムーズに行えるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
1の発明は、着座者の着席離席の動作をアシストするアシスト機構を備えた車両用シートである。アシスト機構は、そのアシスト動作によって、着座部となるシートクッションの前部を下方に沈み込ませる一方で、背凭れとなるシートバックの傾き角度を前方に変位させることにより、車両用シートの姿勢を通常時の着座使用姿勢から前傾させて着座者の着席離席の動作をアシストすることのできるアシスト姿勢とするようになっている。アシスト機構は、シートクッションを、シートクッションの前後方向の着座可能領域内における着座者のヒップポイントよりも後方かつ下方側の位置で回動可能にヒンジ連結し、シートクッションの前部を下方に沈み込ませる回動により着座者のヒップポイントを通常時の着座使用状態の位置から下方に変位させるようになっている。
この第1の発明によれば、アシスト機構のアシスト動作により、シートクッションの前部が下方に沈み込むと共に、シートバックの傾き角度が前方に変位する。これにより、車両用シートの支持姿勢が通常時の着座使用姿勢から前傾した状態となり、着座者が着席離席しやすい状態となる。上記アシスト機構は、シートクッションを、着座者のヒップポイントよりも後方かつ下方側の位置で回動可能にヒンジ連結してシートクッションの前部を下方に沈み込ませる構成となっていることにより、着座者の着座位置自体を下げて、着座者の頭部が車体の天井面に当たりにくくなるようにする。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、アシスト機構は、シートクッションの前部を下方に沈み込ませる動作とシートバックの傾き角度を前方に変位させる動作とが別々に行えるようになっている。
この第2の発明によれば、シートクッションの前部の沈み込み動作とシートバックの前傾動作とを別々に行えるようにしたことにより、車両用シートのアシスト時の支持姿勢を、着座者の体格に合わせて変えられるようになる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、アシスト機構は、シートクッションの前部を車体フロアやシート本体等の基部に対して上下方向に昇降運動可能に連結する昇降機構部と、シートバックを基部に対して前後方向に傾動運動可能に連結する傾動機構部と、を有する。昇降機構部は、電動モータを備えた昇降駆動装置によって駆動されるようになっている。傾動機構部は、昇降駆動装置とは別の電動モータを備えた傾動駆動装置によって駆動されるようになっている。昇降駆動装置及び傾動駆動装置は、互いの駆動操作が独立して行われるようになっている。
この第3の発明によれば、昇降機構部は、昇降駆動装置によって駆動されることにより、シートクッションの前部を昇降運動させる。そして、傾動機構部は、傾動駆動装置によって駆動されることにより、シートバックを傾動運動させる。これら昇降駆動装置や傾動駆動装置は、それぞれに配備された電動モータを駆動源としており、互いの駆動操作が独立して行われる。
次に、第4の発明は、上述した第3の発明において、昇降機構部は、シートクッションをその後部位置で基部に回動可能にヒンジ連結しており、このヒンジ連結された後部位置を中心にシートクッションの前部を昇降運動させる構成となっている。傾動機構部は、シートバックをその下部位置で基部に回動可能にヒンジ連結しており、このヒンジ連結された下部位置を中心にシートバックを傾動運動させる構成となっている。シートクッションのヒンジ連結部及びシートバックのヒンジ連結部は、車両用シートに設定された着座者のヒップポイントよりも後方側の位置で互いに同軸上の位置に設定されている。
この第4の発明によれば、シートクッションとシートバックとがヒップポイントの後方側の位置で互いに同軸上の位置でヒンジ連結されていることにより、シートバックのシートクッションに対する傾き姿勢を維持しながら、車両用シートの支持姿勢を前傾させられるようになる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、車両用シートのアシスト動作に伴なってヒップポイントが下方に変位するようになっているため、離席動作のアシスト時には、後傾姿勢となっているシートバックが前方に起こし上げられる動きに対して、着座位置自体を下方に落とすことができる。これにより、着座者の頭部が車体の天井面に当たり難くなるようにすることができ、アシスト機構のアシスト動作によって車両用シートに対する着座者の着席離席の動作をスムーズに行えるようにすることができる。
更に、第2の発明によれば、シートクッションの前部の沈み込み動作とシートバックの前傾動作とを別々に行えるようにしたことにより、車両用シートのアシスト時の支持姿勢を着座者の体格に合わせて変えることができる。これにより、着座者の着席離席の動作をよりスムーズに行えるよう調整することができる。
更に、第3の発明によれば、昇降駆動装置と傾動駆動装置とをそれぞれに配備した電動モータを駆動源として駆動させるようにしたことにより、各駆動源にかかる負荷を軽減して昇降機構部や傾動機構部の駆動をスムーズに行うことができる。そして、各駆動装置間や機構部間に動力を伝達するための機構を配設する必要がないため、構成を単純化することができる。
更に、第4の発明によれば、シートクッションの前部を昇降運動させる回動中心とシートバックを傾動運動させる回動中心とを互いに同軸上の位置に設定したことにより、着座者の着座姿勢を大きく崩すことなく車両用シートをアシスト動作させることができる。また、この回動中心をヒップポイントの後方側の位置に設定したことにより、車両用シートのアシスト動作によってヒップポイントを落とし込み易い構成とすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1の構成について、図1〜図5を用いて説明する。
ここで、図2には、本実施例の車両用シート1の概略構成が側面図によって示されている。この車両用シート1は、車両のリヤ席シートとして配設されており、着座者Pの背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭部を支持するヘッドレスト4と、を有する。これらシートバック2やシートクッション3は、車体フロアF上に固定設置された支持ベースBに連結されている。ここで、支持ベースBが本発明の基部に相当する。そして、シートバック2は、その背面が車体フロアFから傾斜状に立ち上がる後面部Rに支持されてその傾き角度が保持されている。そして、ヘッドレスト4は、シートバック2の上部位置に設置されている。
この車両用シート1は、着座者Pが着座使用する際の通常時は、シートバック2やシートクッション3の支持姿勢を、着座者Pが安楽姿勢で着座することのできる姿勢状態に保持している。この車両用シート1は、図1に示されるように、着座者Pが着席したり離席したりする際の動作時には、シートバック2やシートクッション3の姿勢を前のめり状に前傾移動させられるようになっている。これにより、着座者Pが着席したり離席したりする際の体重移動が少なくて済むように車両用シート1を移動させることができ、着座者の着席離席の動作をアシストすることができる。この車両用シート1のアシスト移動動作は、シートクッション3の前部を下方に沈み込ませる動きと、シートバック2の傾き角度を前方に変位させる動きと、によって行われる。
ここで、上記した車両用シート1は、そのアシスト移動の動きに伴なって、車両用シート1に設定された着座者PのヒップポイントHPが、通常時の着座使用状態の位置から下方に変位するようになっている。これにより、車両用シート1のアシスト移動に伴なって、着座者Pの着座位置自体が下方に落とされるようになっている。したがって、例えば着座者Pの離席動作のアシスト時には、後傾姿勢となっているシートバック2が前方に起こし上げられる動きに対して、着座者Pの頭部が車体の天井面に当たることがないように車両用シート1を動作させることができる。
以下、上記した車両用シート1をアシスト動作させるアシスト機構の構成について説明する。
このアシスト機構は、シートクッション3を支持ベースBに対して昇降運動可能に連結する昇降機構部10と、シートバック2を支持ベースBに対して傾動運動可能に連結する傾動機構部20と、を有する。前者の昇降機構部10は、電動モータ31を備えた昇降駆動装置30によって駆動されるようになっている。そして、後者の傾動機構部20は、上記の電動モータ31とは別の電動モータ41を備えた傾動駆動装置40によって駆動されるようになっている。
ここで、図3には、昇降機構部10及び昇降駆動装置30の構成が斜視図によって示されている。この昇降機構部10は、シートクッション3を下方側から支持する昇降板11と、この昇降板11の前部の両サイドにリンク連結された連結リンク12,12と、を有する。
前者の昇降板11は、その前部と後部とに幅方向に面状に延びる板部を有し、両板部がその中央の位置で一体的に繋がれた繋ぎ板形状に形成されている。そして、この昇降板11は、その両サイドに形成された後方側に延びる連結アーム11a,11aが、それぞれ支軸S,Sによって支持アームBa,Baに回動可能にヒンジ連結されている。これら支持アームBa,Baは、支持ベースBに対してそれぞれ一体的に固定設置されている。なお、支持ベースBの後端部には、昇降板11の後部の回動を下方側から受け止めることのできる支持台Bsが設けられている。
ここで、上記した支軸S,Sの連結部である昇降板11のヒンジ連結部は、図2に示されるように、車両用シート1に設定された着座者PのヒップポイントHPよりも後方かつ下方側の位置に設定されている。
そして、後者の連結リンク12,12は、それらの図示上端側の端部が、支軸12a,12aによって昇降板11の前部の両サイドに回動可能にヒンジ連結されている。そして、連結リンク12,12の図示下端側の端部は、支軸12b,12bによって後述する昇降駆動装置30の前後移動するナット35,35にそれぞれ回動可能にヒンジ連結されている。
一方、昇降駆動装置30は、図4に示されるように、電動モータ31と、シャフト32,32と、連結部33,33と、ねじ軸34,34と、ナット35,35と、を有する。
詳しくは、ねじ軸34,34は、支持ベースB上の両サイドの位置にそれぞれの軸が前後方向に延びるように配設されている。そして、各ねじ軸34,34は、支持ベースB上に固定設置された「コ」符号形状のブラケットBb,Bbによって軸回動可能な状態に支持されている。これらねじ軸34,34には、前述した連結リンク12,12の下端部がリンク連結されたナット35,35がそれぞれ螺合連結されている。これにより、各ナット35,35は、ねじ軸34,34が軸回動する動きに伴なって、それらの軸長方向に移送されて連結リンク12,12の図示下端側の支持連結点を車両用シート1の前後方向に移動させるようになっている。
そして、電動モータ31は、昇降板11の下部位置で支持ベースB上に固定設置されている。この電動モータ31は、シャフト32,32を介して各ねじ軸34,34に動力伝達可能に連結されており、その駆動回転に伴なって各ねじ軸34,34を一斉に軸回動運動させられるようになっている。このシャフト32,32と各ねじ軸34,34との連結は、各連結部33,33の内部においてウォームとウォームホイールとの噛合構造を用いて行われている。
上記構成の昇降駆動装置30は、電動モータ31を一方向或いは他方向に駆動回転させることによって各ナット35,35を一斉に前方或いは後方に移動させる。そして、昇降駆動装置30は、電動モータ31の駆動回転を止めることによって、各ナット35,35をそれぞれ移動させた位置に保持する。
したがって、昇降駆動装置30は、車両用シート1が着座使用される際の通常時は、各ナット35,35をねじ軸34,34に対してそれぞれ前方移動させた位置に保持することにより、各連結リンク12,12を起立させた姿勢状態として保持することができる。これにより、昇降板11の前部を上方に持ち上げた状態として保持することができ、シートクッション3を着座使用状態の姿勢位置に保持することができる。
そして、この状態から、電動モータ31の駆動回転によって各ナット35,35を後方移動させることにより、各連結リンク12,12を倒伏動させることができる。これにより、昇降板11の前部を支軸S,Sのヒンジ連結部を中心に下方に沈み込ませて、シートクッション3をアシスト姿勢に切り替えることができる。
次いで、図2に戻って、傾動機構部20及び傾動駆動装置40の構成を説明する。すなわち、傾動機構部20は、シートバック2を背後側から支持する傾動板21と、この傾動板21の背面に固定設置されたブラケット22,22と、を有する。
前者の傾動板21は、平板状に形成されており、その下端部の両サイドから前方側に延びて形成された連結アーム21a,21aが、それぞれ前述した支軸S,Sによって支持アームBa,Baに回動可能にヒンジ連結されている。これにより、傾動板21は、前述した昇降板11と同軸上の位置で回動可能に支持されている。
そして、後者のブラケット22,22は、図5に示されるように、傾動板21の背面に固定設置されている。このブラケット22,22には、支軸22aによって後述する傾動駆動装置40の出入り動するねじ軸43の先端部が回動可能にヒンジ連結されている。
一方、傾動駆動装置40は、電動モータ41と、ブラケット42と、ねじ軸43と、を有する。
この傾動駆動装置40は、車体フロアFから傾斜状に立ち上がる後面部Rに埋め込まれて設けられている。そして、ねじ軸43は、その軸がやや上向き加減で前後方向に延びるように配設されている。このねじ軸43は、ブラケット42の内部においてウォームとウォームホイールとの噛合構造を用いて電動モータ41に連結されている。これにより、ねじ軸43は、電動モータ41が駆動回転する動きに伴なって、軸長方向の前方側に押し出されたり後方側に引き戻されたりするようになっている。
また、電動モータ41は、ブラケット42に一体的に連結されており、ブラケット42に形成された連結アーム42aによって後面部Rに一体的に固定されている。
上記構成の傾動駆動装置40は、電動モータ41を一方向或いは他方向に駆動回転させることによって、ねじ軸43を軸方向の前方側或いは後方側に出し入れ移動させる。そして、傾動駆動装置40は、電動モータ41の駆動回転を止めることによって、ねじ軸43をその移動させた位置に保持する。
したがって、傾動駆動装置40は、車両用シート1が着座使用される際の通常時は、ねじ軸43を後方側に引き戻した位置に保持することにより、傾動板21を後傾させた姿勢状態に保持することができる。これにより、シートバック2を着座使用状態の姿勢位置に保持することができる。
そして、この状態から、電動モータ41の駆動回転によってねじ軸43を前方側に押し出し移動させることにより、傾動板21を支軸S,Sのヒンジ連結部を中心に前傾させることができる。これにより、シートバック2をアシスト姿勢に切り替えることができる。
なお、上記した傾動駆動装置40の電動モータ41や前述した昇降駆動装置30の電動モータ31は、例えば車両用シート1の側部位置に配設したスイッチ(図示省略)の切換え操作を行うことによって、それらの作動状態の切換えを行うことができる。このとき、各電動モータ31,41は、1つのスイッチ操作によって、一斉にON/OFFの切換えや正転・逆転の切換えが行われるようになっていてもよく、個別に切換えが行われるようになっていてもよい。
例えば、1つのスイッチ操作によって各電動モータ31,41の作動状態が一斉に切換えられるようになっている場合には、シートバック2とシートクッション3とを一斉に作動させることができる。したがって、この場合には、シートバック2のシートクッション3に対する傾き姿勢を維持しながら、車両用シート1の支持姿勢を変えられるようにすることができる。
また、別々のスイッチ操作によって各電動モータ31,41の作動状態を個別に切換えるようになっている場合には、シートクッション3の前部の沈み込み動作とシートバック2の前傾動作とが別々に行うことができる。したがって、この場合には、車両用シート1のアシスト時の支持姿勢を、着座者Pの体格に合わせてシートバック2やシートクッション3のそれぞれの動作移動量を調整して変えることができる。
なお、本実施例の使用方法については、上述した昇降駆動装置30や傾動駆動装置40の作動による車両用シート1のアシスト動作によって説明されているため、省略する。
このように、本実施例の車両用シート1によれば、車両用シート1のアシスト動作に伴なってヒップポイントHPが下方に変位するようになっているため、離席動作のアシスト時には、後傾姿勢となっているシートバック2が前方に起こし上げられる動きに対して、着座位置自体を下方に落とすことができる。これにより、着座者Pの頭部が車体の天井面に当たり難くなるようにすることができ、アシスト機構のアシスト動作によって車両用シート1に対する着座者Pの着席離席の動作をスムーズに行えるようにすることができる。
更に、電動モータ31を備えた昇降駆動装置30と電動モータ41を備えた傾動駆動装置40とをそれぞれ配備して、シートクッション3の前部の沈み込み動作とシートバック2の前傾動作とを別々に行えるようにしたことにより、車両用シート1のアシスト時の支持姿勢を着座者Pの体格に合わせて変えることができる。これにより、着座者Pの着席離席の動作をよりスムーズに行えるよう調整することができる。
更に、昇降駆動装置30と傾動駆動装置40とをそれぞれに配備した電動モータ31,41を駆動源として駆動させるようにしたことにより、各駆動源にかかる負荷を軽減して昇降機構部10や傾動機構部20の駆動をスムーズに行うことができる。そして、各駆動装置間や機構部間に動力を伝達するための機構を配設する必要がないため、構成を単純化することができる。
更に、シートクッション3の前部を昇降運動させる回動中心とシートバック2を傾動運動させる回動中心とを互いに同軸上の位置に設定したことにより、着座者Pの着座姿勢を大きく崩すことなく車両用シート1をアシスト動作させることができる。また、この回動中心をヒップポイントHPの後方側の位置に設定したことにより、車両用シート1のアシスト動作によってヒップポイントHPを落とし込み易い構成とすることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、シートバックが傾動機構部の傾動板によって背後側から支持された構成を示したが、このシートバックと傾動板との間に、シートバックの着座使用状態時における傾き角度を調整するリクライニング装置を配設することもできる。具体的には、例えば、傾動板とシートバックとの間に、上記実施例で示した傾動駆動装置のような電動モータの駆動回転によってねじ軸を軸方向に出し入れさせてシートバックを傾動させる構成を設けることにより、リクライニング装置を構成することができる。
また、昇降機構部や傾動機構部を1つの駆動装置によって駆動させるようにしてもよい。但し、この場合には、駆動装置や両機構部の間に動力を伝達するための機構を配設する必要があるため、構成が大掛かりなものとなることがある。また、駆動装置にかかる負荷が1つに集中するため、各機構部のスムーズが円滑に行えなくなることにも留意が必要である。
実施例1の車両用シートの概略構成を表した側面図である。 車両用シートの通常時の着座使用状態を表した側面図である。 車両用シートの内部骨格構造を表した斜視図である。 図3をIV線方向から見た斜視図である。 図3をV線方向から見た斜視図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
10 昇降機構部
11 昇降板
11a 連結アーム
12 連結リンク
12a 支軸
12b 支軸
20 傾動機構部
21 傾動板
21a 連結アーム
22 ブラケット
22a 支軸
30 昇降駆動装置
31 電動モータ
32 シャフト
33 連結部
34 ねじ軸
35 ナット
40 傾動駆動装置
41 電動モータ
42 ブラケット
42a 連結アーム
43 ねじ軸
P 着座者
HP ヒップポイント
F 車体フロア
R 後面部
B 支持ベース(基部)
Bs 支持台
Ba 支持アーム
S 支軸
Bb ブラケット

Claims (4)

  1. 着座者の着席離席の動作をアシストするアシスト機構を備えた車両用シートであって、
    前記アシスト機構は、そのアシスト動作によって着座部となるシートクッションの前部を下方に沈み込ませる一方で背凭れとなるシートバックの傾き角度を前方に変位させることにより、車両用シートの姿勢を通常時の着座使用姿勢から前傾させて着座者の着席離席の動作をアシストすることのできるアシスト姿勢とするようになっており、
    前記アシスト機構は、前記シートクッションを、該シートクッションの前後方向の着座可能領域内における着座者のヒップポイントよりも後方かつ下方側の位置で回動可能にヒンジ連結し、前記シートクッションの前部を下方に沈み込ませる回動により着座者のヒップポイントを通常時の着座使用状態の位置から下方に変位させるようになっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記アシスト機構は、前記シートクッションの前部を下方に沈み込ませる動作と前記シートバックの傾き角度を前方に変位させる動作とが別々に行えるようになっていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記アシスト機構は、
    前記シートクッションの前部を車体フロアやシート本体等の基部に対して上下方向に昇降運動可能に連結する昇降機構部と、
    前記シートバックを前記基部に対して前後方向に傾動運動可能に連結する傾動機構部と、を有し、
    前記昇降機構部は電動モータを備えた昇降駆動装置によって駆動されるようになっており、前記傾動機構部は前記昇降駆動装置とは別の電動モータを備えた傾動駆動装置によって駆動されるようになっており、前記昇降駆動装置及び傾動駆動装置は互いの駆動操作が独立して行われるようになっていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項3に記載の車両用シートであって、
    前記昇降機構部は、前記シートクッションをその後部位置で前記基部に回動可能にヒンジ連結しており、該ヒンジ連結された後部位置を中心に前記シートクッションの前部を昇降運動させる構成となっており、
    前記傾動機構部は、前記シートバックをその下部位置で前記基部に回動可能にヒンジ連結しており、該ヒンジ連結された下部位置を中心に前記シートバックを傾動運動させる構成となっており、
    前記シートクッションのヒンジ連結部及び前記シートバックのヒンジ連結部は、前記車両用シートに設定された着座者のヒップポイントよりも後方側の位置で互いに同軸上の位置に設定されていることを特徴とする車両用シート。
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