JP5055985B2 - タイミング差検出装置、タイミング制御装置、送信器、受信器およびタイミング差検出方法 - Google Patents

タイミング差検出装置、タイミング制御装置、送信器、受信器およびタイミング差検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5055985B2
JP5055985B2 JP2006328547A JP2006328547A JP5055985B2 JP 5055985 B2 JP5055985 B2 JP 5055985B2 JP 2006328547 A JP2006328547 A JP 2006328547A JP 2006328547 A JP2006328547 A JP 2006328547A JP 5055985 B2 JP5055985 B2 JP 5055985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
timing difference
unit
signals
difference detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006328547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008141689A (ja
Inventor
昌俊 賀川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2006328547A priority Critical patent/JP5055985B2/ja
Publication of JP2008141689A publication Critical patent/JP2008141689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5055985B2 publication Critical patent/JP5055985B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

本発明は、タイミング差検出装置、タイミング制御装置、送信器、受信器およびタイミング差検出方法に関する。
大容量のデータを長距離伝送する長距離大容量伝送システムにおいては、非特許文献1に記載のように、RZ(Return−to−zero)変調方式が用いられている。RZ変調方式では、短パルス列を生成した後、変調信号をコーディングする方式が多く用いられている。RZ変調方式は、短パルス列をEA(Electro Absorption)変調器で生成する方法が広く用いられている。
しかし、EA変調器は損失が大きい。そのため、次段のコーディングの前でEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier;エルビウム添加光ファイバアンプ)を用いて、EA変調器で生じる損失を補償する。EDFAにおいて、光信号は数10メートル程度の長さを有するファイバを通過するが、通過する間に、光パルス列の繰り返し周期のタイミングジッタが生じる。このタイミングジッタは、次段のコーディングの際にパルスが最適な時間位置にあることを妨げ、伝送または信号処理された後に復号化するとタイミングジッタの大きさに応じて符号誤りが生ずる。そのため、タイミングジッタは送信信号の品質を劣化させる原因となる。
このような長距離大容量光伝送システムや、光信号処理システムにおいて、タイミングジッタによる符号誤り率を最小限に抑圧するために、タイミングジッタが小さいパルス光源の開発が進められている。このような技術を開示したものとして、例えば特許文献1に記載のタイミングジッタ抑制回路がある。
特開平09−18409号公報 M.Schmidt, et al., Proc. 29th European Conf. on Opt. Commun. (ECOC2003), Mo3.6.5, 2003
しかし、実際の送受信器においては、内部の構成要素を駆動するICを動作させるために、周波数の異なる数種類のクロックが混在することがある。この場合に、特許文献1に開示された技術では、入力するクロックに応じて設計を変更しなければいけない問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、接続する構成要素を駆動するICの駆動クロックを意識することなく、数種類の異なる周波数のクロックが混在していても簡便に利用可能な、新規かつ改良されたタイミング差検出装置、タイミング制御装置、送信器、受信器およびタイミング差検出方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、少なくとも2つの入力信号のタイミング差を検出するタイミング差検出装置であって:複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離するクロック信号分離部と;クロック信号分離部で分離した複数のクロック信号の周波数を統一する周波数統一部と;周波数統一部を通過した複数の信号の強度をそれぞれ検出する強度検出部と;強度検出部での検出の結果、周波数統一部を通過した信号の中で最大の強度の信号を選択する最大信号選択部と;少なくとも2つの最大信号選択部から出力された信号のタイミング差を検出するタイミング差検出部と;を含むことを特徴とする、タイミング差検出装置が提供される。
かかる構成によれば、クロック信号分離部は複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離し、周波数統一部はクロック信号分離部で分離した複数のクロック信号の周波数を統一し、強度検出部は周波数統一部を通過した複数の信号の強度をそれぞれ検出し、最大信号選択部は、強度検出部での検出の結果、周波数統一部を通過した信号の中で最大の強度の信号を選択し、タイミング差検出部は少なくとも2つの最大信号選択部から出力された信号のタイミング差を検出する。その結果、数種類の異なる周波数のクロックが混在していても、その混在しているクロックの中から最大の強度の信号を選択し、選択した信号のタイミング差を検出することができる。
タイミング差検出部は、ダブルバランスドミキサであってもよい。
強度検出部は、強度検出を行うダイオードを含んでいてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、少なくとも2つの入力信号のタイミング差を検出してタイミング差検出信号を出力するタイミング差検出装置と;タイミング差検出装置が出力するタイミング差検出信号を負帰還させて制御信号を生成する制御信号生成部と;制御信号によって少なくとも2つの入力信号の内の1つの位相を遅延させる遅延制御部と;を含み、タイミング差検出装置は、複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離するクロック信号分離部と;クロック信号分離部で分離した複数のクロック信号の周波数を統一する周波数統一部と;周波数統一部を通過した複数の信号の強度をそれぞれ検出する強度検出部と;強度検出部での検出の結果、周波数統一部を通過した信号の中で最大の強度の信号を選択する最大信号選択部と;少なくとも2つの最大信号選択部から出力された信号のタイミング差を検出して、検出結果を制御信号生成部に入力するタイミング差検出部と;を含むことを特徴とする、タイミング制御装置が提供される。
かかる構成によれば、クロック信号分離部は複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離し、周波数統一部はクロック信号分離部で分離した複数のクロック信号の周波数を統一し、強度検出部は周波数統一部を通過した複数の信号の強度をそれぞれ検出し、最大信号選択部は、強度検出部での検出の結果、周波数統一部を通過した信号の中で最大の強度の信号を選択し、タイミング差検出部は少なくとも2つの最大信号選択部から出力された信号のタイミング差を検出する。そして、制御信号生成部はタイミング差検出装置が出力するタイミング差検出信号を負帰還させて制御信号を生成し、遅延制御部は制御信号によって少なくとも2つの入力信号の内の1つの位相を遅延させる。その結果、数種類の異なる周波数のクロックが混在していても、その混在しているクロックの中から最大の強度の信号を選択し、選択した信号のタイミング差を検出することができる。そして、少なくとも2つの入力信号の位相を、1つの信号の位相に合わせることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、少なくとも2つの入力信号のタイミング差を検出するタイミング差検出装置と;タイミング差検出装置が出力するタイミング差検出信号をフィードフォワードさせて制御信号を生成する制御信号生成部と;制御信号によって少なくとも2つの入力信号の内の1つの位相を遅延させる遅延制御部と;を含み、タイミング差検出装置は、複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離するクロック信号分離部と;クロック信号分離部で分離した複数のクロック信号の周波数を統一する周波数統一部と;周波数統一部を通過した複数の信号の強度をそれぞれ検出する強度検出部と;強度検出部での検出の結果、周波数統一部を通過した信号の内、最大の強度の信号を選択する最大信号選択部と;少なくとも2つの最大信号選択部から出力された信号のタイミング差を検出して、検出結果を制御信号生成部に入力するタイミング差検出部と;を含むことを特徴とする、タイミング制御装置が提供される。
かかる構成によれば、クロック信号分離部は複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離し、周波数統一部はクロック信号分離部で分離した複数のクロック信号の周波数を統一し、強度検出部は周波数統一部を通過した複数の信号の強度をそれぞれ検出し、最大信号選択部は、強度検出部での検出の結果、周波数統一部を通過した信号の中で最大の強度の信号を選択し、タイミング差検出部は少なくとも2つの最大信号選択部から出力された信号のタイミング差を検出する。そして、制御信号生成部はタイミング差検出装置が出力するタイミング差検出信号をフィードフォワードさせて制御信号を生成し、遅延制御部は制御信号によって少なくとも2つの入力信号の内の1つの位相を遅延させる。その結果、数種類の異なる周波数のクロックが混在していても、その混在しているクロックの中から最大の強度の信号を選択し、選択した信号のタイミング差を検出することができる。そして、少なくとも2つの入力信号の位相を、1つの信号の位相に合わせることができる。また、フィードフォワードを行って位相を合わせるので、位相のずれが生じてから短い時間で位相を1つの信号に合わせることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記タイミング制御装置を含むことを特徴とする、送信器が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記タイミング制御装置を含むことを特徴とする、受信器が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、少なくとも2つの入力信号のタイミング差を検出するタイミング差検出方法であって:複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離するクロック信号分離ステップと;クロック信号分離ステップで分離した複数のクロック信号の周波数を統一する周波数統一ステップと;周波数統一ステップで統一した複数の信号の強度をそれぞれ検出する強度検出ステップと;強度検出ステップでの検出の結果、周波数統一ステップで周波数を統一した信号の中で最大の強度の信号を選択する最大信号選択ステップと;最大信号選択ステップで選択した少なくとも2つの信号のタイミング差を検出するタイミング差検出ステップと;を含むことを特徴とする、タイミング差検出方法が提供される。
かかる方法によれば、クロック信号分離ステップは複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離し、周波数統一ステップはクロック信号分離ステップで分離した複数のクロック信号の周波数を統一し、強度検出ステップは周波数統一ステップで統一した複数の信号の強度をそれぞれ検出し、最大信号選択ステップは、強度検出ステップでの検出の結果、周波数統一ステップで周波数を統一した信号の中で最大の強度の信号を選択し、タイミング差検出ステップは最大信号選択ステップで選択した少なくとも2つの信号のタイミング差を検出する。その結果、数種類の異なる周波数のクロックが混在していても、その混在しているクロックの中から最大の強度の信号を選択し、選択した信号のタイミング差を検出することができる。
以上説明したように本発明によれば、接続する構成要素を駆動するICの駆動クロックを意識することなく、数種類の異なる周波数のクロックが混在していても簡便に利用可能な、新規かつ改良されたタイミング差検出装置、タイミング制御装置、送信器、受信器およびタイミング差検出方法が提供される。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置のブロック構成について説明する説明図である。以下、図1を用いて本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置の構成について説明する。
図1に示したように、本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置100は、光信号クロック検出系110と、基準クロック検出系170と、ミキサ180とを含んで構成される。光信号クロック検出系110と、基準クロック検出系170との出力信号の位相差はミキサ180によって検出され、後段の回路に出力される。
光信号クロック検出系110は、フォトダイオード(PD)112と、クロック信号分離部113と、周波数統一部119と、強度検出器126a、126b、126cと、コンパレータ128と、スイッチ130と、を含んで構成される。以下、本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置の、光信号クロック検出系110の構成について詳細に説明する。
フォトダイオード112は、光信号を電気信号に変換するものであり、入射された光の強さに応じて電流を出力するものである。
クロック信号分離部113は、所定の周波数領域の信号を通過させて分離するものである。本発明の第1の実施形態においては、クロック信号分離部113は3種類の帯域通過フィルタを含んで構成されている。帯域通過フィルタ114は10GHzの帯域の信号を通過させる帯域通過フィルタであり、帯域通過フィルタ116は20GHzの帯域の信号を通過させる帯域通過フィルタであり、帯域通過フィルタ118は40GHzの帯域の信号を通過させる帯域通過フィルタである。
周波数統一部119は、4逓倍器120と、2逓倍器122と、増幅器124と、を含んで構成される。
増幅器124は、帯域通過フィルタ118で通過させた40GHzの帯域の信号を所定量増幅させるものである。増幅させる量は設計によって自由に設定して構わない。
2逓倍器122は、入力信号の周波数を2倍にして出力するものである。本発明の第1の実施形態においては、帯域通過フィルタ116で通過させた20GHzの帯域の信号を入力し、周波数を2倍の40GHzにして出力する。
図2は、本発明の第1の実施形態にかかる2逓倍器の構成について説明する説明図である。図2に示したように、本発明の第1の実施形態にかかる2逓倍器は、第1のアンプ140と、帯域通過フィルタ142と、第2のアンプ144と、を含んで構成される。第1のアンプ140は、波形を歪ませて入力信号の2倍の周波数の第2高調波を出力する。帯域通過フィルタ142は、40GHzの帯域の信号を通過させる帯域通過フィルタであり、第1のアンプ140から出力された第2高調波の中から40GHzの帯域の信号を通過させる。第2のアンプ144は、帯域通過フィルタ142から出力された40GHzの帯域の信号を所定量増幅させるものである。増幅させる量は設計によって自由に設定して構わない。なお、帯域通過フィルタ142は、位相を比較する際に比較の精度を高めるために設けているものである。
4逓倍器120は、入力信号の周波数を4倍にして出力するものである。本発明の第1の実施形態においては、帯域通過フィルタ114で通過させた10GHzの帯域の信号を入力し、周波数を4倍の40GHzにして出力する。4逓倍器120の内部構成は、図1に示した2逓倍器122の内部構成と比べて、第1のアンプ140で波形を歪ませて入力信号の4倍の周波数の第4高調波を出力する点が異なるだけであり、その他の4逓倍器120の内部構成は2逓倍器122の内部構成と同一であるため、詳細な説明は省略する。
強度検出器126a、126b、126cは、本発明の強度検出部の一例であり、4逓倍器120、2逓倍器122および増幅器124を通過した40GHz信号の一部を入力し、それぞれの信号の強度に応じた電圧信号に変換するものである。強度検出器は、ダイオード及び負荷抵抗で構成してもよい。図3は、本発明の第1の実施形態にかかる強度検出器126aの構成について説明する説明図である。図3に示したように、本発明の第1の実施形態にかかる強度検出器126aは、ダイオード150と、負荷抵抗152とを含んで構成される。ダイオード150は、4逓倍器120を通過した40GHzの信号が入力され(RF IN)、信号の強度に応じた電流を出力する。出力された電流は負荷抵抗152によって電圧信号に変換されて出力される(DC−OUT)。ここでは強度検出器126aのみを取り上げて説明したが、強度検出器126b、126cも同様の構成を有する。
コンパレータ128は、強度検出器126a、126b、126cからの出力を入力し、A/D変換を行って、入力信号の強度に応じて所定の信号を出力する。図4は、本発明の第1の実施形態にかかるコンパレータ128の構成について説明する説明図である。図4に示したように、本発明の第1の実施形態にかかるコンパレータ128は、A/D変換器154a、154b、154cと、プロセッサ156とを含んで構成される。強度検出器126a、126b、126cからの出力を、それぞれポート1〜ポート3からA/D変換器154a、154b、154cに入力し、A/D変換器154a、154b、154cからの出力をプロセッサ156に入力する。そして、プロセッサ156はA/D変換器154a、154b、154cから入力された信号に応じて、ポートAおよびポートBから信号の出力を行う。コンパレータから出力する信号については後述する。
スイッチ130は、本発明の最大信号選択部の一例であり、4逓倍器120、2逓倍器122および増幅器124を通過した40GHz信号と、コンパレータ128からの出力とを用いて、4逓倍器120、2逓倍器122および増幅器124を通過した40GHz信号の中から最も強度の大きい信号を選択して出力する。図5は、本発明の第1の実施形態にかかるスイッチ130の内部構成について説明する説明図である。図5に示したように、本発明の第1の実施形態にかかるスイッチ130は、SPDTスイッチ160a、160bを含んで構成される。SPDTスイッチ160aは、ポート1から増幅器124を通過した信号を、ポート2から2逓倍器122を通過した信号とそれぞれ入力し、ポートAからの出力、すなわちコンパレータ128のポートAからの出力を入力する。そして、それぞれの入力の結果をSPDTスイッチ160bに入力する。SPDTスイッチ160bは、SPDTスイッチ160aからの出力と、ポート3から4逓倍器120を通過した信号とそれぞれ入力し、ポートBからの出力、すなわちコンパレータ128のポートBからの出力を入力する。そして、それぞれの入力の結果を出力する。SPDTスイッチ160aおよび160bにおける入出力関係については後述する。
なお、本発明の第1の実施形態では、信号の選択および出力にSPDTスイッチを用いたが、本発明はこれに限られず、その他の種類のスイッチを用いてもよい。
以上、本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置の、光信号クロック検出系の構成について詳細に説明した。
一方、基準クロック検出系170は、クロック信号分離部113と、周波数統一部119と、強度検出器126a、126b、126cと、コンパレータ128と、スイッチ130と、を含んで構成される。各部の構成は、光信号クロック検出系110で用いたものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
ミキサ180は、本発明のタイミング差検出部の一例である。ミキサ180は、光信号クロック検出系110と、基準クロック検出系170との出力信号の位相差を検出して、検出した結果を後段の回路に出力するものである。
ミキサ180には、ダブルバランスドミキサを用いることができる。図6は本発明の第1の実施形態にかかるミキサ180の構成について説明する説明図である。図6に示したように、本発明の第1の実施形態にかかるミキサ180は、コイル182、184、186、190、192、194と、ダイオード188a、188b、188c、188dと、で構成される。
光信号クロック検出系110と基準クロック検出系170との出力信号の位相差を検出して、検出した結果を後段の回路に出力することで、光信号と基準クロックとのタイミングのずれを検知することができる。光信号と基準クロックとのタイミングのずれの検知については後述する。
以上、図1を用いて本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置の構成について説明した。次に、本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置の動作について説明する。
まず光信号クロック検出系110に注目して信号の流れおよび各部の動作を説明する。フォトダイオード112に光信号が入力されると、フォトダイオード112は光信号から電気信号に変換する。電気信号は、3つに分岐され、それぞれ帯域通過フィルタ114、116、118を通過する。帯域通過フィルタ114、116、118は、それぞれ10GHz、20GHz、40GHzの帯域の信号を通過させる。通過した信号はそれぞれ増幅器124、2逓倍器122、4逓倍器120を通過する。
増幅器124では、帯域通過フィルタ118で通過させた40GHzの帯域の信号を増幅させて出力する。2逓倍器122では、上述のように帯域通過フィルタ116で通過させた20GHzの帯域の信号を入力して、周波数を2倍の40GHzにして出力する。4逓倍器120では、上述のように帯域通過フィルタ114で通過させた10GHzの帯域の信号を入力して、周波数を4倍の40GHzにして出力する。
増幅器124、2逓倍器122、4逓倍器120を通過した40GHzの帯域の信号は、一部がスイッチ130に入力され、残りがそれぞれ強度検出器126a、126b、126cに入力される。
強度検出器126aは図3に示したように、ダイオード150と負荷抵抗152とを含んで構成される。ここでは強度検出器126aのみを取り上げて説明するが、強度検出器126b、126cも同様の構成を有する。強度検出器126aは、まずダイオード150において、40GHzの帯域の入力信号の強度に応じて電流が発生し、負荷抵抗152によって電圧信号に変換される。よって、強度検出器126aは、入力信号の強度に応じた電圧信号が出力されることになる。強度検出器126b、126cにおいても同様に、入力信号の強度に応じた電圧信号が出力される。その結果、10GHz、20GHz、40GHzの帯域の信号が、その強度に応じた電圧信号に変換されることになる。
強度検出器126a、126b、126cから出力された電圧信号は、コンパレータ128に入力される。コンパレータ128は、図4に示したように、A/D変換器154a、154b、154cと、プロセッサ156とを含んで構成される。A/D変換器154a、154b、154cは、それぞれ40GHz、20GHz、10GHzの帯域の信号の強度に応じた電圧信号を入力し、ディジタル信号に変換される。変換されたディジタル信号はプロセッサ156に入力され、ポートAおよびポートBに所定の信号を出力する。
プロセッサ156が出力する信号について説明する。以下、ポートAとポートBの出力信号の組を(A,B)の形で説明する。プロセッサ156は、ポート1の強度が最大の場合、すなわち40GHzの帯域の信号の強度が最大である場合には(0,0)、ポート2の強度が最大の場合、すなわち20GHzの帯域の信号の強度が最大である場合には(1,0)、ポート3の強度が最大の場合、すなわち10GHzの帯域の信号の強度が最大である場合には(0,1)をそれぞれ出力する。この出力信号をスイッチ130に入力することで、スイッチ130は、40GHz、20GHz、10GHzの帯域の信号のうち、最も強度の大きいものを出力することができる。
スイッチ130は、図5に示したようにSPDTスイッチ160a、160bを含んで構成される。SPDTスイッチ160aは、ポート1とポート2、すなわち40GHzと20GHzの帯域の信号を入力し、さらにコンパレータ128のポートAからの出力を入力する。SPDTスイッチ160aは、ポートAからの信号が0の場合にはポート1からの入力を出力し、ポートAからの信号が1の場合にはポート2からの入力を出力する。つまり、ポートAからの信号が1の場合、すなわち20GHzの帯域の信号の強度が最大である場合には、SPDTスイッチ160aはポート2からの入力、すなわち20GHzの帯域の信号を出力し、それ以外の場合にはポート1からの入力、すなわち40GHzの帯域の信号を出力する。SPDTスイッチ160bは、SPDTスイッチ160aからの出力と、ポート3、すなわち10GHzの帯域の信号を入力し、さらにコンパレータ128のポートBからの出力を入力する。SPDTスイッチ160bは、ポートBからの信号が0の場合にはSPDTスイッチ160aからの入力を出力し、ポートBからの信号が1の場合にはポート3からの入力を出力する。つまり、ポートBからの信号が1の場合、すなわち10GHzの帯域の信号の強度が最大である場合には、SPDTスイッチ160bはポート1からの入力、すなわち10GHzの帯域の信号を出力し、それ以外の場合にはSPDTスイッチ160aからの入力、すなわち40GHzと20GHzの帯域の信号のうち強度の大きい方を出力する。
このようにスイッチ130を設けることで、40GHz、20GHz、10GHzの帯域の信号のうち、最も強度の大きい信号を選択して出力することができる。
以上が光信号クロック検出系110における信号の流れおよび各部の動作である。次に基準クロック検出系170における信号の流れおよび各部の動作であるが、基準クロック検出系170にはフォトダイオード112が含まれていないだけで、基準クロック検出系170における信号の流れおよび各部の動作は、光信号クロック検出系110における信号の流れおよび各部の動作と同一である。スイッチ130によって40GHz、20GHz、10GHzの帯域の信号のうち、最も強度の大きい信号を選択して出力することで、基準クロック検出系170においても、40GHz、20GHz、10GHzの帯域の信号のうち、最も強度の大きい信号を出力することができる。
このようにして、光信号クロック検出系110と基準クロック検出系170からそれぞれ最も強度の大きい信号を出力すると、それらの信号をミキサ180に入力する。ミキサ180では、2つの信号の位相差に応じた直流電流を出力する。この直流電流の電圧信号を観測することで、光信号と基準クロックの位相のずれを検出することができる。
図7は、本発明の第1の実施形態にかかる、ミキサ180に入力する光信号と基準クロックの位相のずれと、ミキサ180が出力する電流との関係を示す説明図である。図7に示したように、光信号(RF)と基準クロック(LO)との位相差が0の場合には最大値の電流を出力し(IF)、光信号と基準クロックとの位相差がπの場合には最小値の電流を出力する。そして、光信号と基準クロックとの位相差がπ/2の場合には0の電流を出力する。
このように、ミキサ180から出力する直流電流は、光信号と基準クロック信号との間の位相差によって異なる。従って、ミキサ180から出力される直流電流の電圧信号を観測することによって、光信号と基準クロックとがどの程度位相がずれているのかが分かる。
以上、本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置の動作について説明した。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置は、基準となるクロックと、光信号のクロックとの位相差に応じた直流電流を出力することができる。2つの信号の位相差に応じた直流電流をモニタすることで、周波数や位相が異なっていても、モニタした結果に応じて片方の位相を調整することで、符号誤りの発生を抑え、送信信号の劣化を防ぐことができる。
(第2の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、基準となるクロックと、光信号のクロックとの位相差に応じた直流電流を出力するタイミング差検出装置について説明した。本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態で説明したタイミング差検出装置を用いたタイミング制御装置について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態にかかるタイミング差検出装置を用いたタイミング制御装置について説明する説明図である。以下、図8を用いて本発明の第2の実施形態にかかるタイミング制御装置の構成について説明する。
図8に示したように、本発明の第2の実施形態にかかるタイミング制御装置200は、制御信号生成部210と、遅延制御部220と、スプリッタ250と、タイミング差検出装置240とを含んで構成される。
タイミング差検出装置240は、光信号と基準クロックを入力し、両信号の位相の差に応じた直流電流信号が出力される。タイミング差検出装置240は、本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置100と同一の内部構成を有するため、ここでは各部の説明及び動作の説明は省略する。ここでは、制御信号生成部210と、遅延制御部220と、スプリッタ250の説明を行う。
制御信号生成部210は、基準クロックと、タイミング差検出装置240から出力された直流電流信号を入力し、制御信号を生成するものである。制御信号生成部210は、加算器212と、増幅器214と、低域通過フィルタ216とを含んで構成される。
遅延制御部220は、光信号を遅延させて、光信号と基準クロックの位相を合わせるものである。遅延制御部220は、モータ駆動回路222、モータ224、移動ステージ226、プリズム230、232を含んで構成され、移動ステージ226はプリズム228を含んで構成される。
スプリッタ250は、光信号の一部を分岐させるものである。分岐された光信号はタイミング差検出装置240に入力される。
以上、図8を用いて本発明の第2の実施形態にかかるタイミング制御装置の構成について説明した。続いて、本発明の第2の実施形態にかかるタイミング制御装置の動作について説明する。
タイミング制御装置200に入力された光信号は、スプリッタ250でその一部が分岐される。分岐された光信号は、基準クロックとともにタイミング差検出装置240に入力される。タイミング差検出装置240は、光信号と基準クロックの位相差に応じた直流電流信号を出力する。タイミング差検出装置240の動作の説明はここでは省略する。
タイミング差検出装置240から出力された直流電流信号は、制御信号生成部210に入力される。制御信号生成部210は、遅延制御部220を制御させるための制御信号を出力する。
制御信号生成部210の動作を詳細に説明する。タイミング差検出装置240から出力された直流電流信号は、まず加算器212に入力される。加算器212では、基準値と、タイミング差検出装置240から出力された直流電流信号との差を出力し、加算器212からの出力信号は、増幅器214に入力され、さらに低域通過フィルタ216を通過させることで、制御信号となる。低域通過フィルタ216の通過性能はタイミング制御装置200の性能に合わせて最適に設計されることが望ましいが、通過性能は特に所定の周波数帯に限定されるものではない。
制御信号生成部210で生成された制御信号は、遅延制御部220に入力される。遅延制御部220では、入力された制御信号に応じて光信号の位相を遅延させる。
遅延制御部220の動作を詳細に説明する。制御信号生成部210で生成された制御信号は、モータ駆動回路222に入力される。モータ駆動回路222は、制御信号に応じてモータ224を駆動させる。モータ224が駆動すると、モータ224の駆動と連動して、基準クロックと位相が一致するように、移動ステージ226が光信号の光路に並行に移動する。移動ステージ226が移動することによって、光信号の伝送距離が変化し、光信号と基準クロックの位相を一致させることができる。
以上、本発明の第2の実施形態にかかるタイミング制御装置の動作について説明した。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態にかかるタイミング制御装置は、光信号と基準クロックの位相差に応じた制御信号を生成し、生成した制御信号に応じて光信号の位相を基準クロックの位相と一致するように調整する。光信号の位相を調整して基準クロックの位相と一致させることで、符号誤りの発生を抑え、送信信号の劣化を防ぐことができる。
(第3の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、本発明の第1の実施形態で説明したタイミング差検出装置を用いて、フィードバックによって光信号の位相を基準クロックの位相と一致するように調整するタイミング制御装置について説明した。本発明の第3の実施形態では、第1の実施形態で説明したタイミング差検出装置を用いて、フィードフォワードによって光信号の位相を基準クロックの位相と一致するように調整する別のタイミング制御装置について説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態にかかる本発明の第3の実施形態にかかるタイミング差検出装置を用いたタイミング制御装置について説明する説明図である。以下、図9を用いて本発明の第3の実施形態にかかるタイミング制御装置の構成について説明する。
図9に示したように、本発明の第3の実施形態にかかるタイミング制御装置300は、制御信号生成部310と、遅延制御部320と、スプリッタ350と、タイミング差検出装置340とを含んで構成される。
タイミング差検出装置340は、光信号と基準クロックを入力し、両信号の位相の差に応じた直流電流信号が出力される。タイミング差検出装置340は、本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置100と同一の内部構成を有するため、ここでは各部の説明及び動作の説明は省略する。ここでは、制御信号生成部310と、遅延制御部320と、スプリッタ350の説明を行う。
制御信号生成部310は、基準クロックと、タイミング差検出装置340から出力された直流電流信号を入力し、制御信号を生成するものである。制御信号生成部310は、加算器312と、増幅器314と、低域通過フィルタ316とを含んで構成される。
遅延制御部320は、光信号を遅延させて、光信号と基準クロックの位相を合わせるものである。遅延制御部320は、モータ駆動回路322、モータ324、移動ステージ326、プリズム330、332を含んで構成され、移動ステージ326はプリズム328を含んで構成される。
スプリッタ350は、光信号の一部を分岐させるものである。分岐された光信号はタイミング差検出装置340に入力される。
以上、図9を用いて本発明の第3の実施形態にかかるタイミング制御装置の構成について説明した。続いて、本発明の第3の実施形態にかかるタイミング制御装置の動作について説明する。
タイミング制御装置300に入力された光信号は、スプリッタ350でその一部が分岐される。分岐された光信号は、基準クロックとともにタイミング差検出装置340に入力される。タイミング差検出装置340は、光信号と基準クロックの位相差に応じた直流電流信号を出力する。タイミング差検出装置340の動作の説明は省略する。
タイミング差検出装置340から出力された直流電流信号は、制御信号生成部310に入力される。制御信号生成部310は、遅延制御部320を制御させるための制御信号を出力する。
制御信号生成部310の動作を詳細に説明する。タイミング差検出装置340から出力された直流電流信号は、まず加算器312に入力される。加算器312では、基準値と、タイミング差検出装置340から出力された直流電流信号を加算して出力し、加算器312からの出力信号は、増幅器314に入力され、さらに低域通過フィルタ316を通過させることで、制御信号となる。低域通過フィルタ316の通過性能はタイミング制御装置300の性能に合わせて最適に設計されることが望ましいが、通過性能は特に所定の周波数帯に限定されるものではない。
制御信号生成部310で生成された制御信号は、遅延制御部320に入力される。遅延制御部320では、入力された制御信号に応じて光信号の位相を遅延させる。
遅延制御部320の動作を詳細に説明する。制御信号生成部310で生成された制御信号は、モータ駆動回路322に入力される。モータ駆動回路322は、制御信号に応じてモータ224を駆動させる。モータ324が駆動すると、モータ324の駆動と連動して、基準クロックと位相が一致するように、移動ステージ326が光信号の光路に並行に移動する。移動ステージ326が移動することによって、光信号の伝送距離が変化するため、光信号と基準クロックの位相を一致させることができる。
以上、本発明の第3の実施形態にかかるタイミング制御装置の動作について説明した。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態にかかるタイミング制御装置は、光信号と基準クロックの位相差に応じた制御信号を生成し、生成した制御信号に応じて光信号の位相を基準クロックの位相と一致するように調整する。光信号の位相を調整して基準クロックの位相と一致させることで、符号誤りの発生を抑え、送信信号の劣化を防ぐことができる。また、本発明の第3の実施形態にかかるタイミング制御装置は、フィードフォワード制御を行っているため、光信号と基準クロックとの間に位相のずれが生じた場合、位相のずれが生じてから短時間で光信号と基準クロックとの位相を一致させることができる。
(第4の実施形態)
本発明の第2の実施形態および第3の実施形態では、本発明の第1の実施形態で説明したタイミング差検出装置を用いて、フィードバックまたはフィードフォワードによって光信号の位相を基準クロックの位相と一致するように調整するタイミング制御装置について説明した。本発明の第4の実施形態では、本発明の第2の実施形態および第3の実施形態にかかるタイミング制御装置を用いて信号の送受信を行う、送信器および受信器について説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態にかかる送信器の構成について説明する説明図であり、図11は本発明の第4の実施形態にかかる受信器の構成について説明する説明図である。以下、図10および図11を用いて、本発明の第4の実施形態にかかる送信器及び受信器の構成について説明する。
図10に示したように、本発明の第4の実施形態にかかる送信器400は、レーザーダイオード402と、第1のEA変調器404と、第1のEDFA406と、第1のタイミング制御装置408と、第2のEA変調器410と、第2のEDFA412と、第2のタイミング制御装置414と、変調器416と、第1の変調器ドライバ418と、クロック源420と、信号源422と、6dBスプリッタ424と、スプリッタ426と、2逓倍器428と、多重器430と、第1の4逓倍器432と、第2の逓倍器434と、第2の変調器ドライバ436と、第3の変調器ドライバ438と、を含んで構成される。
また、図11に示したように、本発明の第4の実施形態にかかる受信器450は、光スプリッタ452と、DeMUX(Demultiplexer;分離器)454と、EDFA456と、タイミング制御装置458と、O/E(Optical to Electric)変換器460と、等化増幅器462と、識別再生器464と、変調器ドライバ468と、クロック再生器(CR)470と、スプリッタ472と、を含んで構成される。
以上、本発明の第4の実施形態にかかる送信器及び受信器の構成について説明した。次に、本発明の第4の実施形態にかかる送信器および受信器の動作について説明する。
まず送信器400の動作について説明する。送信器400では、クロック源420で基準クロックが生成される。本実施形態においては、クロック源420で生成されるクロックの周波数は10GHzである。クロック源で生成された基準クロックは信号源422に入力される。信号源422は、4つの10Gbit/s信号と2系統の基準クロックを出力する。
2系統の基準クロックのうち、1系統は6dbスプリッタ424で2つに分岐される。分岐された信号のうち、1つは第1の4逓倍器432で4逓倍されて、第1の変調器ドライバ418に入力される。もう1系統の信号は、スプリッタ426でさらに一部が分岐される。一部は第2の4逓倍器434で4逓倍された後に第2の変調器ドライバ436に入力され、残りは第1のタイミング制御装置408に入力される。
一方、レーザーダイオード402で生成されたCW(Continuous Wave;連続波)光は、第1のEA変調器404で変調を受ける。第1のEA変調器404は、第1の変調器ドライバ418によって40GHzで駆動される。従って第1のEA変調器の出力は、40GHzの光短パルス列となる。
第1のEA変調器404から出力された光短パルス列は、第1のEDFA406で増幅される。第1のEDFA406を通過する間に、光短パルス列の繰返し周期の位相が変動し、基準クロックである10GHzのクロックと位相の差が生じる。第1のタイミング制御装置408でその位相差を無くし、光短パルス列と基準クロックの位相を同調させる。
10GHzの基準クロックと同調した光短パルス列は、第2のEA変調器410に入力され、第2の変調器ドライバ436によって供給される40GHzの信号にとって変調を受ける。変調を受けた第2のEA変調器410の出力信号は、第2のEDFA412に入力され、信号が増幅される。第2のEA変調器410から出力される光短パルス列は再び10GHzの基準クロックと位相差が生じている。そのため、第2のEA変調器410から出力される光短パルス列を第2のタイミング制御装置に入力し、10GHzの基準クロックと位相を同調させる。
再び基準クロックと同調した光短パルス列は、4つに分岐されて変調器416に入力される。変調器416は、第3の変調器ドライバ438によって供給される40Gbit/sの信号によってコーディングされ、40Gbit/sの光信号となる。生成された40Gbit/sの光信号は、多重器440で多重化されて、160Gbit/sの光信号となる。
以上、送信器400の動作について説明した。続いて受信器450の動作について説明する。
160Gbit/sの光信号を受信した受信器450は、スプリッタ452で一部が分岐され、クロック抽出器470で40GHzの基準クロックが再生される。そして、変調器ドライバ468によってDeMUX454にその40GHzの基準クロックを供給する。DeMUX454は160Gbit/sの光信号を40Gbit/sの光信号に時分割分離する。
分離された40Gbit/sの光信号は、EDFA456で増幅される。EDFA456を通過することで、光信号は40GHzの基準クロックと位相がずれてしまい、同調状態が失われてしまう。
そのため、40Gbit/sの光信号と40GHzの基準クロックとをタイミング制御装置458に入力し、40Gbit/sの光信号を40GHzの基準クロックに同調させる。40Gbit/sの光信号を40GHzの基準クロックに同調させることで、符号誤りの発生を抑えることができる。
その後、40GHzの基準クロックと同調した光信号は、O/E変換器460で光信号から電気信号に変換され、等化増幅器462によって等価増幅が行われ、識別再生器464によって、40GHzの基準クロックを識別タイミングとして識別再生される。
以上、受信器450の動作について説明した。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態にかかる送信器および受信器によれば、タイミング調整装置を組み込むことで、10GHzと40GHzの基準クロックを有する送受信系において、変調や識別のタイミングがずれることによって生じる信号劣化を起こすことなく、信号の送受信が可能となる。信号劣化が起こらないので、信号の伝送効率の向上に寄与することとなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、複数の周波数が含まれる信号を周波数帯ごとに分離して、40GHzの周波数に統一して信号の強度を測定したが、本発明はかかる例に限定されず、その他の周波数で統一するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、送信器及び受信器において、信号のビットレートが40GBit/sおよび40GBit/sの信号を4重化した160GBit/sの場合について説明したが、信号のビットレートや多重数はかかる例に限定されず、その他のビットレートや多重数であってもよい。
また、上記実施形態では、光信号と基準クロックとの位相差を検出し、光信号の位相を基準クロックの位相に合わせていたが、本発明はこれに限られず、他の種類の信号の位相差の検出および位相の同期に用いてもよい。また位相を同期させる信号の数は2つに限られず、3つ以上の信号の位相の同期を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態では、2つの信号の位相差の検出にダブルバランスドミキサを用いたが、本発明はこれに限られず、他の種類のミキサを用いてもよく、またミキサ以外で2つの信号の位相差の検出を行うようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態にかかるタイミング差検出装置のブロック構成について説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる2逓倍器の構成について説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる強度検出器の構成について説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかるコンパレータの構成について説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかるスイッチの構成について説明する説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかるミキサの構成について説明する説明図である 本発明の第1の実施形態にかかる、信号の位相のずれと、ミキサが出力する電流との関係を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかるタイミング差検出装置を用いたタイミング制御装置について説明する説明図である。 本発明の第3の実施形態にかかる本発明の第3の実施形態にかかるタイミング差検出装置を用いたタイミング制御装置について説明する説明図である。 本発明の第4の実施形態にかかる送信器の構成について説明する説明図である。 本発明の第4の実施形態にかかる受信器の構成について説明する説明図である。
符号の説明
100、240、340 タイミング差検出装置
110 光信号クロック検出系
112 フォトダイオード
113 クロック信号分離部
114、116、118 帯域通過フィルタ
119 周波数統一部
120 4逓倍器
122 2逓倍器
124 増幅器
126a、126b、126c 強度検出器
128 コンパレータ
130 スイッチ
140 第1のアンプ
142 帯域通過フィルタ
144 第2のアンプ
150 ダイオード
152 負荷抵抗
154a、154b、154c A/D変換器
156 プロセッサ
160a、160b SPDTスイッチ
170 基準クロック検出系
180 ミキサ
200、300 タイミング制御装置
210、310 制御信号生成部
220、320 遅延制御部
400 送信器
450 受信器

Claims (8)

  1. 少なくとも2つの入力信号のタイミング差を検出するタイミング差検出装置であって:
    前記入力信号がそれぞれ入力される少なくとも2つの信号検出部を備え、
    各前記信号検出部は、
    複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離するクロック信号分離部と;
    前記クロック信号分離部で分離した前記複数のクロック信号の周波数を統一する周波数統一部と;
    前記周波数統一部を通過した複数の信号の強度をそれぞれ検出する強度検出部と;
    前記強度検出部での検出の結果、前記周波数統一部を通過した信号の中で最大の強度の信号を選択する最大信号選択部と;
    を含み、さらに、
    少なくとも2つの最大信号選択部から出力された信号のタイミング差を検出するタイミング差検出部を含むことを特徴とする、タイミング差検出装置。
  2. 前記タイミング差検出部は、ダブルバランスドミキサであることを特徴とする、請求項1に記載のタイミング差検出装置。
  3. 前記強度検出部は、強度検出を行うダイオードを含むことを特徴とする、請求項1に記載のタイミング差検出装置。
  4. 少なくとも2つの入力信号のタイミング差を検出してタイミング差検出信号を出力するタイミング差検出装置と;
    前記タイミング差検出装置が出力するタイミング差検出信号を負帰還させて制御信号を生成する制御信号生成部と;
    前記制御信号によって前記少なくとも2つの入力信号の内の1つの位相を遅延させる遅延制御部と;
    を含み、前記タイミング差検出装置は、前記入力信号がそれぞれ入力される少なくとも2つの信号検出部を備え、
    各前記信号検出部は、
    複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離するクロック信号分離部と;
    前記クロック信号分離部で分離した前記複数のクロック信号の周波数を統一する周波数統一部と;
    前記周波数統一部を通過した複数の信号の強度をそれぞれ検出する強度検出部と;
    前記強度検出部での検出の結果、前記周波数統一部を通過した信号の中で最大の強度の信号を選択する最大信号選択部と;
    を含み、さらに前記タイミング差検出装置は、
    少なくとも2つの最大信号選択部から出力された信号のタイミング差を検出して、検出結果を前記制御信号生成部に入力するタイミング差検出部を含むことを特徴とする、タイミング制御装置。
  5. 少なくとも2つの入力信号のタイミング差を検出するタイミング差検出装置と;
    前記タイミング差検出装置が出力するタイミング差検出信号をフィードフォワードさせて制御信号を生成する制御信号生成部と;
    前記制御信号によって前記少なくとも2つの入力信号の内の1つの位相を遅延させる遅延制御部と;
    を含み、前記タイミング差検出装置は、前記入力信号がそれぞれ入力される少なくとも2つの信号検出部を備え、
    各前記信号検出部は、
    複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離するクロック信号分離部と;
    前記クロック信号分離部で分離した前記複数のクロック信号の周波数を統一する周波数統一部と;
    前記周波数統一部を通過した複数の信号の強度をそれぞれ検出する強度検出部と;
    前記強度検出部での検出の結果、前記周波数統一部を通過した信号の内、最大の強度の信号を選択する最大信号選択部と;
    を含み、さらに前記タイミング差検出装置は、
    少なくとも2つの最大信号選択部から出力された信号のタイミング差を検出して、検出結果を前記制御信号生成部に入力するタイミング差検出部を含むことを特徴とする、タイミング制御装置。
  6. 請求項4または5に記載のタイミング制御装置を含むことを特徴とする、送信器。
  7. 請求項4または5に記載のタイミング制御装置を含むことを特徴とする、受信器。
  8. 少なくとも2つの入力信号のタイミング差を検出するタイミング差検出方法であって:
    それぞれの前記入力信号に対し、
    複数の周波数が混在するクロック信号を所定の周波数帯が含まれる複数のクロック信号に分離するクロック信号分離ステップと;
    前記クロック信号分離ステップで分離した前記複数のクロック信号の周波数を統一する周波数統一ステップと;
    前記周波数統一ステップで通過した複数の信号の強度をそれぞれ検出する強度検出ステップと;
    前記強度検出ステップでの検出の結果、前記周波数統一ステップで周波数を統一した信号の中で最大の強度の信号を選択する最大信号選択ステップと;
    を含み、さらに前記最大信号選択ステップで選択した少なくとも2つの信号のタイミング差を検出するタイミング差検出ステップを含むことを特徴とする、タイミング差検出方法。
JP2006328547A 2006-12-05 2006-12-05 タイミング差検出装置、タイミング制御装置、送信器、受信器およびタイミング差検出方法 Expired - Fee Related JP5055985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006328547A JP5055985B2 (ja) 2006-12-05 2006-12-05 タイミング差検出装置、タイミング制御装置、送信器、受信器およびタイミング差検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006328547A JP5055985B2 (ja) 2006-12-05 2006-12-05 タイミング差検出装置、タイミング制御装置、送信器、受信器およびタイミング差検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008141689A JP2008141689A (ja) 2008-06-19
JP5055985B2 true JP5055985B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=39602654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006328547A Expired - Fee Related JP5055985B2 (ja) 2006-12-05 2006-12-05 タイミング差検出装置、タイミング制御装置、送信器、受信器およびタイミング差検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5055985B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6445286B2 (ja) * 2014-09-08 2018-12-26 旭化成エレクトロニクス株式会社 位相検出器、位相調整回路、受信器及び送信器
US11444690B2 (en) 2019-07-17 2022-09-13 Lawrence Livermore National Security, Llc Timing measurement apparatus
US11159241B2 (en) 2019-07-18 2021-10-26 Lawrence Livermore National Security, Llc High power handling digitizer using photonics
US11184087B2 (en) 2019-08-08 2021-11-23 Lawrence Livermore National Security, Llc Optical encoder devices and systems

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02148284A (ja) * 1988-11-30 1990-06-07 Sony Corp 情報カード及び情報カード読取装置
JPH11127143A (ja) * 1997-10-23 1999-05-11 Nec Corp クロック信号再生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008141689A (ja) 2008-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5273262B2 (ja) 偏波多重光受信機
US6219172B1 (en) Sampling and processing signals by using optical pulses
JP5365141B2 (ja) 局発光の波長を制御する光受信機及び局発光制御方法
US8249459B2 (en) Method and apparatus for generating time-division multiplexed encoded transmission signal
JP5055985B2 (ja) タイミング差検出装置、タイミング制御装置、送信器、受信器およびタイミング差検出方法
US6947630B2 (en) Control method and control apparatus for variable wavelength optical filter
US7184189B2 (en) Apparatus for simultaneous OTDM demultiplexing, electrical clock recovery and optical clock generation, and optical clock recovery
US6990296B2 (en) Optical phase modulation
JP2005079833A (ja) 分散補償制御方法及び装置並びに光伝送方法及びシステム
US20140086582A1 (en) Coherent optical receiver and local light switching method
US7783203B2 (en) System and method for controlling a difference in optical phase and an optical signal transmitter
JP2008219765A (ja) 光受信装置とバランス調整方法
JP4150193B2 (ja) 波長制御装置及び波長制御方法
JP2004228925A (ja) 波長多重光伝送装置
EP1309110B1 (en) Method and system for generating narrow optical pulses
JPH10209973A (ja) 光波長多重送信回路
JP2007158251A (ja) 波長安定化装置及び波長安定化方法
JP3754194B2 (ja) 光通信システム
JP4059893B2 (ja) マルチレートクロック信号抽出方法及びマルチレートクロック信号抽出装置
JP3740537B2 (ja) クロック同期信号伝送システム、データ伝送システム及びこれらの方法
JP4932615B2 (ja) 光信号送信機、光信号送信方法及び光信号伝送装置
JP4765634B2 (ja) アッドドロップ光時分割信号挿入方法及び装置
JPH07283785A (ja) 光送信装置
JP2008042524A (ja) 偏波モード分散モニタ方法及び装置並びに偏波モード分散抑圧方法及びシステム
JP2005222083A (ja) 光パルス発生装置及び光パルス発生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees