JP5055638B2 - 色素増感型光電変換素子に用いられる増感色素と該増感色素が用いられた色素増感型太陽電池 - Google Patents

色素増感型光電変換素子に用いられる増感色素と該増感色素が用いられた色素増感型太陽電池 Download PDF

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Description

本発明は、色素増感型光電変換素子に用いられる増感色素と、該増感色素が用いられた光電変換素子ならびに色素増感型太陽電池に関する。
従来、環境に優しく資源枯渇のおそれもない発電方法として、太陽光などの光エネルギーを電気エネルギーに変換させる光電変換素子が用いられた太陽電池が広く用いられるようになってきている。このような、太陽電池としては、従来、シリコン単結晶やアモルファスシリコンなどを用いたものが知られているが、近年、このシリコン製太陽電池よりも低コストで製造可能な色素増感型太陽電池が注目されるようになってきている。
このような、太陽電池に用いられる光電変換素子には光電変換特性に優れたものが求められている。このようなことから、色素増感型太陽電池の光電変換素子にも光電変換特性に優れたものが求められている。例えば、この色素増感型太陽電池の光電変換素子は、従来、焼成された多孔質酸化チタン半導体にルテニウム系色素を吸着させた光電極層が用いられたりしている。
このルテニウム系色素は、高価であることから、近年、下記特許文献1にも示されているように、増感色素として安価な有機色素が検討されている。しかし、優れた光電変換効率を有する有機色素は、あまり見出されておらず、特に、近赤外から赤外領域の光を効率良く電気エネルギーに変換させ得る有機色素は、見出されていない。
特開2000−195570号公報
本発明は、近赤外から赤外領域における光電変換特性の向上された有機色素の提供を課題としている。
本発明者らは、近赤外から赤外領域における光電変換特性の向上について鋭意検討を行った結果、特定の構造を有する有機色素が従来の有機色素に比べて近赤外から赤外領域において優れた光電変換特性を有していることを見出し、本発明の完成に到ったのである。
すなわち、本発明は、前記課題を解決すべくなされたもので、増感色素にかかる請求項1記載の発明は、色素増感型光電変換素子に用いられ、下記一般式(1)で表される構造を有していることを特徴としている。
Figure 0005055638
(なお、R1、R2は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、これらの炭素数は同じであっても異なっていてもよい。また、R3、R4、R5、R6は、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、これらの炭素数は同じであっても異なっていてもよい。また、Xはハロゲンを表し、Yは一価の陰イオンである。さらに、n、mは1〜5の整数を表し、このnとmとは同じ数であっても異なる数であってもよい。)
また、増感色素にかかる請求項2記載の発明は、請求項1に記載の増感色素において、前記R3、R4、R5、R6が、メチル基であり、Xが塩素原子、Yがヨウ素イオンであることを特徴としている。
また、色素増感型光電変換素子にかかる請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の増感色素が用いられてなる光電極層を備えていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記光電極層は、請求項1または2に記載の増感色素を含有するアルコール溶液がデオキシコール酸共存下で酸化亜鉛多孔質体に含浸されて形成されていることを特徴としている。
さらに、色素増感型光電変換素子にかかる請求項5記載の発明は、請求項3または4に記載の色素増感型光電変換素子が用いられてなることを特徴としている。
本発明によれば、前記一般式(1)に示されたような有機色素を用いることから、増感色素として有機色素を用いながらも、近赤外から赤外領域における光電変換特性の向上されたものとし得る。
以下に、本発明の好ましい実施の形態について光電変換素子を例に図1を参照しつつ説明する。
本実施形態における色素増感型光電変換素子10(以下、単に「光電変換素子」ともいう)には、透明電極により形成された第一の導電性被膜3を備えた透明板状に形成された電極基材2と、第二の導電性被膜5を備えた対向基板6とが用いられ、これら電極基材2と対向基板6とは、互いに導電性被膜を対向させて配されている。また、この対向する導電性被膜の間には、光電極層1と電解質層4とが形成されており、この光電極層1は一面側を前記第一の導電性被膜3に接するように配され、他面側を前記電解質層4に接するように配されている。また、前記電解質層4は、一面側を前述のように光電極層1に接するように配され、他面側を前記第二の導電性被膜5に接するように配されている。
この色素増感型の光電変換素子10は、主に太陽Sからの光が電極基材2を透過して光電極層1に照射されることで光電極層が励起されて電子の移動が起こることで起電力を発生させている。
前記電極基材2の基体7は、透明性の高いガラス、強化ガラスや、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニルなどの透明性の高い合成樹脂などを用いて形成することができる。
前記電極基材2の第一の導電性被膜3を形成する透明電極に用いられる材料としては、スズドープ酸化インジウム(ITO)、フッソドープ酸化スズ(FTO)、金、白金、などやこれらを複数組み合わせたものを真空蒸着法、スパッタ蒸着法、イオンプレーティング法、化学気相成長(CVD)法、泳動電着法などの方法により前記透明板の表面に直接形成させたり、あるいは、これらが形成されたフィルムを前記基体7に貼着させたりすることにより透明板の表面に第一の導電性被膜3を形成させた電極基材2とすることができる。
前記対向基板6の基体8は、例えば、透明性が要求される場合などは、前記電極基材2の透明板と同じ材料を用いて形成することができるが、この基体8が電解質層4の電解液などに直接接触するよう配される場合には、電解液に対する耐久性を高め得る点において、ポリエステル樹脂やポリオレフィン樹脂を用いて形成することが好ましい。
このポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリエチレンナフタレート樹脂などを例示することができ、ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン樹脂などを例示することができる。
前記対向電極6の第二の導電性被膜5を形成する電極材料については、例えば、透明性が必要とされる場合などは、前記第一の導電性被膜3を形成する透明電極と同様の材料を用いて同様に形成させることができる。また、透明性などを必要としない場合には、カーボンや、導電性ポリマー、一般的な金属などを用いて形成させることができる。
前記光電極層1は、例えば、Fe23、Cu2O、In23、WO3、Fe2TiO3、PbO、V25、FeTiO3、Bi23、Nb23、SrTiO3、ZnO、BaTiO3、CaTiO3、KTaO3、SnO2、ZrO2などの半導体材料を用いて形成された半導体層に増感色素を担持させることで形成させることができる。
なお、前記半導体層としては、コスト、作業性ならびに半導体層の透明性を高め、薄層化させることが容易である点においてZnO(酸化亜鉛)を用いることが好ましい。
前記増感色素としては、前記一般式(1)で表される構造を有しているものを用いる。
Figure 0005055638
(なお、R1、R2は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、これらの炭素数は同じであっても異なっていてもよい。また、R3、R4、R5、R6は、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、これらの炭素数は同じであっても異なっていてもよい。また、Xはハロゲンを表し、Yは一価の陰イオンである。さらに、n、mは1〜5の整数を表し、このnとmとは同じ数であっても異なる数であってもよい。)
なお、優れた光電変換特性を示す点から、下記式(2)に示すように、前記R3、R4、R5、R6が全てメチル基であり、Xが塩素原子、Yがヨウ素イオンでn、mがいずれも2であることが好ましい。
Figure 0005055638
(R1、R2は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基である。)
このような増感色素を前記半導体層に担持させる方法としては、例えば、前記半導体層を多孔質に形成させて、増感色素を含有する溶液をこの多孔質半導体層に含浸させて形成させることができる。
特に、半導体層を酸化亜鉛多孔質体で形成させた場合には、式(1)、(2)で表される増感色素をアルコール溶液として、この酸化亜鉛多孔質体に、デオキシコール酸共存下で含浸させることで光電変換効率をさらに高めることができる。
前記電解質層4は、アセトニトリルとエチレンカーボネートの混合液や、メトキシプロピオニトリルなどを溶媒として、金属ヨウ素やヨウ化リチウムなどのヨウ化物からなる電解質を加えたものなどの液体電解質や、高分子ゲル電解液などの擬固体化電解質、p型半導体、ホール輸送剤などの固体電解質を用いて形成することができる。
また、このような光電変換素子を用いて太陽電池を形成することで、美観と光電変換特性に優れた太陽電池を得ることができる。
なお、本実施形態においては、増感色素を、上記材料が用いられた上記部材と組み合わせて光電変換素子に用いる場合を例に説明したが、本発明の増感色素は、上記材料が用いられた上記部材と組み合わせて光電変換素子に用いる場合にその用途を限定するものではない。
なお、本実施形態以外の増感色素として、本実施形態のベンゼン環に置換基を有するものも、例えば、下記一般式(3)のような構造のものも例示できる。
Figure 0005055638
なお、上記一般式(3)のR1X、R2Xは水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、これらの炭素数は同じであっても異なっていてもよい。また、R3X、R4X、R5X、R6Xは、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、これらの炭素数は同じであっても異なっていてもよい。また、R7X、R8Xは、置換基を表し、例えば、カルボキシル基や縮合環(芳香族縮合環)などを例示でき、このR7X、R8Xは、同じ置換基であっても異なる置換基であってもよい。Xはハロゲンを表し、Yは一価の陰イオンである。さらに、n、mは1〜5の整数を表し、このnとmとは同じ数であっても異なる数であってもよい。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1〜6)
各実施例、比較例の増感色素として、以下のようなものを用意した。
Figure 0005055638
なお、実施例1の増感色素は、以下のように合成した。
Figure 0005055638
上記中間体1(0.363g)、中間体2(0.089g)を酢酸10mLに溶解し3時間還流反応させた。放冷後、反応溶液に水を加え、析出させた固体をろ過して回収した。そして、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(流出液はジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル(6:1:1)の混合溶媒)で精製し、実施例1の増感色素0.106gを得た。なお、得られた色素が上記構造となっていることは、1H−NMRによる同定で確認した。また、この実施例1の増感色素のメタノール中での極大吸収波長は782nmであった。
Figure 0005055638
なお、実施例2の増感色素は、以下のように合成した。
Figure 0005055638
上記中間体1(0.359g)、中間体3(0.094g)を酢酸10mLに溶解し3時間還流反応させた。放冷後、反応溶液に水を加え、析出させた固体をろ過して回収した。そして、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(流出液はジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル(6:1:1)の混合溶媒)で精製し、実施例2の増感色素0.076gを得た。なお、得られた色素が上記構造となっていることは、1H−NMRによる同定で確認した。また、この実施例2の増感色素のメタノール中での極大吸収波長は781nmであった。
Figure 0005055638
なお、実施例3の増感色素は、以下のように合成した。
Figure 0005055638
上記中間体1(0.358g)、中間体4(0.102g)を酢酸10mLに溶解し3時間還流反応させた。放冷後、反応溶液に水を加え、析出させた固体をろ過して回収した。そして、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(流出液はジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル(6:1:1)の混合溶媒)で精製し、実施例3の増感色素0.106gを得た。なお、得られた色素が上記構造となっていることは、1H−NMRによる同定で確認した。また、この実施例3の増感色素のメタノール中での極大吸収波長は780nmであった。
Figure 0005055638
なお、実施例4の増感色素は、以下のように合成した。
Figure 0005055638
上記中間体1(0.359g)、中間体5(0.116g)を酢酸10mLに溶解し3時間還流反応させた。放冷後、反応溶液に水を加え、析出させた固体をろ過して回収した。そして、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(流出液はジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル(6:1:1)の混合溶媒)で精製し、実施例4の増感色素0.095gを得た。なお、得られた色素が上記構造となっていることは、1H−NMRによる同定で確認した。また、この実施例4の増感色素のメタノール中での極大吸収波長は780nmであった。
Figure 0005055638
なお、実施例5の増感色素は、以下のように合成した。
Figure 0005055638
上記中間体1(0.359g)、中間体6(0.102g)を酢酸10mLに溶解し3時間還流反応させた。放冷後、反応溶液に水を加え、析出させた固体をろ過して回収した。そして、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(流出液はジクロロメタン、メタノール、酢酸エチル(6:1:1)の混合溶媒)で精製し、実施例5の増感色素0.086gを得た。なお、得られた色素が上記構造となっていることは、1H−NMRによる同定で確認した。また、この実施例5の増感色素のメタノール中での極大吸収波長は779nmであった。
Figure 0005055638
なお、実施例6の増感色素は、以下のように合成した。
Figure 0005055638
上記中間体1(0.179g)、中間体7(0.040g)を酢酸10mLに溶解し3時間還流反応させた。放冷後、反応溶液に水を加え、析出させた固体をろ過して回収した。そして、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(流出液はジクロロメタン、メタノール(10:1)の混合溶媒)で精製し、実施例6の増感色素0.061gを得た。なお、得られた色素が上記構造となっていることは、1H−NMRによる同定で確認した。また、この実施例6の増感色素のメタノール中での極大吸収波長は788nmであった。
(光電変換素子の作成)
(光電極層の作成)
電極基材として片面にFTO電極被膜が形成されたFTOガラスを用いて、該FTOガラスの電極面に、電析により厚さ3μmの酸化亜鉛多孔質体膜を形成した。
この酸化亜鉛多孔質体膜が形成されたFTOガラスを各実施例、比較例の増感色素溶液に1時間浸漬し光電極層を作成した。
なお、このFTOガラスには旭硝子株式会社製「SnO2導電基板:A110U80」(厚さ:1.1mm、表面抵抗9Ω/□、透過率82%)を用いた。
またこのとき、増感色素溶液としては下記の3通りのものを用いた。
増感色素溶液1:増感色素100μM/エタノール10mL
増感色素溶液2:(増感色素100μM+DCA10mM)/エタノール10mL
(DCA:デオキシコール酸)
(電解質層の形成)
アセトニトリルとエチレンカーボネートとを体積比でアセトニトリル:エチレンカーボネート=1:4の割合で混合した溶液に、ヨウ化テトラプロピルアンモニウムとヨウ素とをヨウ化テトラプロピルアンモニウム0.5mol/L、ヨウ素0.05mol/Lとなるように混合し電解質液とした。
この電解質液を上記電極基材と同じFTOガラスを用いた対向基板と先述の光電極層との間に配し電解質層を形成させた。
(評価)
各実施例、比較例の増感色素を用いた光電変換素子(受光面積5mm×4mm)を、オプテル社製IPCE(Incident Photon to Current Conversion Efficiency)測定装置を用いて光電変換極大波長(nm)と光電変換効率(%)とを測定した。それぞれの色素を用いた光電変換素子が最大変換能を示す波長とその単色光での光電変換効率を表1に示す。
Figure 0005055638
表1の結果からも前記式(1)、(2)の構造を有する増感色素、特に、前記式(2)の構造を有する増感色素は、近赤外領域における光電変換効率に優れていることがわかる。
一実施形態の色素増感型光電変換素子を示す部分断面図。
符号の説明
1:光電極層、2:電極基材、3:第一の導電性被膜、4:電解質層、5:第二の導電性被膜、6:対向基板、10:色素増感型光電変換素子

Claims (5)

  1. デオキシコール酸を含む色素増感溶液の形で色素増感型光電変換素子に用いられ、下記一般式で表される構造を有していることを特徴とする増感色素。
    Figure 0005055638
    (なお、R1、R2は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、これらの炭素数は同じであっても異なっていてもよい。また、R3、R4、R5、R6は、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、これらの炭素数は同じであっても異なっていてもよい。また、Xはハロゲンを表し、Yは一価の陰イオンである。さらに、n、mは1〜5の整数を表し、このnとmとは同じ数であっても異なる数であってもよい。)
  2. 前記R3、R4、R5、R6が、メチル基であり、Xが塩素原子、Yがヨウ素イオンである請求項1に記載の増感色素。
  3. 請求項1または2に記載の増感色素がデオキシコール酸を含む色素増感溶液の形で用いられてなる光電極層を備えていることを特徴とする色素増感型光電変換素子。
  4. 前記光電極層は、請求項1または2に記載の増感色素を含有するアルコール溶液がデオキシコール酸共存下で酸化亜鉛多孔質体に含浸されて形成されている請求項3に記載の色素増感型光電変換素子。
  5. 請求項3または4に記載の色素増感型光電変換素子が用いられてなることを特徴とする色素増感型太陽電池。
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