JP5053875B2 - ゴルフスイング練習用バット - Google Patents
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Description
このように正確で力強いゴルフスイングを身に付けるためには、ゴルフ場や練習場に頻繁に通って数多くのゴルフスイング練習を行ったり、さらにはテーチングプロなどの専門家の指導などを受けることが望ましい。
そのため、適宜時間や場所を見つけて独自に練習を行うことになるが、自宅の室内や庭、公園などの公共の場などでは、本物のゴルフクラブを用いてスイング練習を行うには制約が多い。
そこで、本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、その主な目的は、正確で力強い理想的なゴルフスイングを簡単に身に付けることができる新規なゴルフスイング練習用バットを提供することを目的とする。
先ず、ゴルフスイングの基本1は、正しいグリップでゴルフクラブを持つことである。つまり、両手でゴルフクラブを握って体の正面に位置させたとき(アドレス状態)に、両手の甲がグリップを挟んで互いに平行になるような状態になることが理想である。
次に、ゴルフスイングの基本3は、ヘッドスピードを上げることである。ヘッドスピードを上げるためには、全身(特に足、腰、肩)の筋肉のうち、特に素早い動きに寄与する速筋を鍛えることであり、このためには、重量の軽い棒などを素早く繰り返しスイングすることが効果的である。
プレーヤーが両手で把持するためのグリップ部に、当該グリップ部から延びるシャフト部を介してヘッド部を備えたゴルフスイング練習用バットであって、前記グリップ部は、その断面形状が板厚方向に平行部を持ちほぼ楕円形状になっていると共に、その端部に当該グリップ部より径大なグリップエンド部を有し、前記ヘッド部は、前記グリップ部の断面径大方向に平行かつ幅広な平板状になっていると共に、重量バランス可変な錘部を有することを特徴とするゴルフスイング練習用バットである。
一方、このヘッド部の錘を取り除き重量を軽くすれば、スイング動作時の抵抗や慣性力も減少するが素早いスイングを行うと先端部の幅広部分の空気抵抗が増大し、これによって、この状態で繰り返しスイング動作を行えばヘッドスピードを上げるための速筋が効果的に鍛えることができるため、前述したゴルフスイングの基本3が達成できる。
これによって、スイングに要するスペースを小さくできるため、室内などの狭い空間でも制約を受けることなく存分にゴルフスイングの練習を行うことができる。
また、グリップ部の端部にそのグリップ部より径大なグリップエンド部を有しているため、スイング時に誤ってグリップ部が両手から滑り抜けるような不都合も未然に防止できる。
請求項1に記載のゴルフスイング練習用バットにおいて、前記錘部は、前記ヘッド部の前記シャフト部方向に沿って穿孔された少なくとも2つ以上の錘取付穴と、当該錘取付穴のいずれかに着脱自在に取り付けられる錘部材とからなることを特徴とするゴルフスイング練習用バットである。
このような構成によれば、可変グリップ部から遠い方の錘取付穴に錘部材を付け替えることによってスイング動作時の抵抗や慣性を増大できると共に、反対にグリップ部に近い方の錘取付穴に錘部材を付け替えることによってスイング動作時の抵抗や慣性を小さくできる。これによって、ゴルフスイング動作時の重量バランスを的確かつ容易に変化させることができる。
請求項1に記載のゴルフスイング練習用バットにおいて、前記錘部は、前記ヘッド部の前記シャフト部方向に沿って取り付けられたパイプ体と、当該パイプ体内をその長手方向に移動可能な可動錘部材と、当該可動錘部材を前記グリップ部側に付勢するコイルバネとを有することを特徴とするゴルフスイング練習用バットである。
このような構成によれば、スイング動作していないときはコイルバネの反発力によって常にグリップ部側に付勢されているが、スイング動作して遠心力が発生すると、その可動錘部材がコイルバネの付勢力に抗してパイプ体内をその先端側に移動してヘッド部の重量バランスが変化する。
そして、さらにこの重量バランスは遠心力の大きさ、すなわち可動錘部材の移動量によって決まってくるため、素早くスイングすればそれだけ抵抗や慣性が大きくなり、反対にゆっくりとスイングすれば抵抗や慣性が小さくなるため、各プレーヤーの筋力や体力などに応じた最適な重量バランスを実現することができる。
これによって、正確で力強い理想的なゴルフスイングを簡単に身に付けることができる。また、スイングに要するスペースを小さくできるため、室内などの狭い空間でも制約を受けることなく存分にゴルフスイングの練習を行うことができる。
図1〜図3は、本発明に係るゴルフスイング練習用バット100の実施の一形態を示したものであり、図1は、そのゴルフスイング練習用バット100の正面図、図2は、図1中AーA線断面図、図3(a)は、図1中B−B線拡大断面図、同図(b)は、図1中C−C線拡大断面図である。
図示するように、このゴルフスイング練習用バット100は、プレーヤーが両手で把持するためのグリップ部10に、このグリップ部10から連続して延びるシャフト部20を介してヘッド部30を一体的に備えた構造となっている。
一方、ヘッド部30は、このグリップ部10の断面径大方向(高さ方向h)に平行かつ幅広な平板状(板厚t)になっている。
そして、このヘッド部30とグリップ部10間を連結するシャフト部20は、グリップ部10側からヘッド部30方向に漸次拡大するようになっており、ヘッド部30の幅Hからグリップ部10の高さhに亘って連続するようになっている。
すなわち、この錘部40は、そのヘッド部30のグリップ部10方向に沿って穿孔された2つ錘取付穴41a,41bと、ボルトおよびナットからなる錘部材42とから構成されており、この錘部材42を錘取付穴41a,41bのいずれか一方あるいは両方に着脱することでスイング時のヘッド部30の重量バランスを適宜調整できるようになっている。
ここで、このゴルフスイング練習用バット100の各部を構成する材料としては特に限定されるものでなく、例えば木材や樹脂、金属あるいはこれらの複合物から構成することができる。また、このグリップ部10、シャフト部20、ヘッド部30は、それぞれ別部材から構成しても良く、また、野球用のバットなどのように一本の木材や金属から一体的に形成したものでも良い。また、このグリップ部10には滑り止め用のラバーなどを貼り付けたり、溝などを加工しても良い。
また、このようにしてグリップ部10を両手で握ってゴルフのアドレス状態のようにプレーヤーの身体の正面に位置させると、そのヘッド部30の幅方向Hがプレーヤーの正面と平行になるため、この状態でゴルフスイングのようなスイング動作するとそのヘッド部30がスイング方向に対して直交するように移動することになる。
さらに、これによってグリップ部10を握ったときの両手の甲がそれぞれグリップ部10の高さ方向h(断面径大方向)と平行になるため、実際のゴルフクラブを両手で握ったときと同じ基本的なグリップ状態が自然と身に付くことになる。
このスイング動作時の抵抗によって実際のゴルフクラブを用いてスイング動作した場合と同様な感覚でスイング練習を行うことができる。
また、このようなスイング方向やグリップ状態が基本的な状態からずれていると、このスイング動作時にその平板状のヘッド部30がスイング方向に対して斜めになってその空気抵抗が変化(減少)するため、この変化を身体で覚えることによってスイング動作の自己チェックも行うことができる。
これによって、スイングに要するスペースを小さくできるため、室内などの狭い空間でも制約を受けることなく存分にゴルフスイングの練習を行うことができる。
また、錘部材42は、錘取付穴41a、42bに挿入可能なナット42aと、このナット42aの先端に螺合するボルト42bとからなるため、ヘッド部30に対して錘部材42を簡単に付け替えることができる。また、汎用の機械部品であるボルトとナットをそのまま錘部材42として活用できるため、製作コストも安価となる。
また、本実施の形態では、ゴルフスイング練習用バット100全体の形状として図1に示したようにグリップ部10からヘッド部30に亘ってその幅Hが漸次拡大するようになっているが、特にスイング動作時に大きな抵抗が掛かるヘッド部30の撓みや折損などを防止できれば、そのシャフト部20はグリップ部10と同じようなサイズであっても良く、また例えば図6に示すようにシャフト部20との境界部分で段階的に変化するような形状であっても良い。
この錘部40は、図8に示すようにヘッド部30のシャフト部20方向に沿って取り付けられたパイプ体60と、このパイプ体60内をその長手方向に移動可能な可動錘部材70と、この可動錘部材70をグリップ部10側に付勢するコイルバネ80とからなるものである。
そして、さらにこの重量バランスは遠心力の大きさ、すなわち可動錘部材70の移動量によって決まっているため、素早くスイングすればそれだけ抵抗が大きくなり、反対にゆっくりとスイングすれば抵抗が小さくなるため、各プレーヤーの筋力や体力に応じた最適な重量バランスを実現することができる。
また、図8に示す錘部40では、パイプ体60のヘッド部30側先端に固定錘部材71を備えると共に、その反対側に可動錘部材70を備え、その間のコイルバネ80の反発力(バネ付勢力)によって可動錘部材70を押し戻すような構造となっているが、これとは反対に可動錘部材70側をパイプ体60のヘッド部30側先端に設けると共に、その反対側に固定錘部材71を備え、その間のコイルバネ80の収縮力(バネ付勢力)によって可動錘部材70を引き戻すような構造としても良い。
10…グリップ部
20…シャフト部
30…ヘッド部
40…錘部
41…錘取付穴
42…錘部材
42a…ナット
42b…ボルト
50…グリッドエンド部
60…パイプ体
70…可動錘部材
71…固定錘部材
80…コイルバネ
Claims (3)
- プレーヤーが両手で把持するためのグリップ部に、当該グリップ部から延びるシャフト部を介してヘッド部を備えたゴルフスイング練習用バットであって、
前記グリップ部は、その断面形状がほぼ楕円形状になっていると共に、その端部に当該グリップ部より径大なグリップエンド部を有し、
前記ヘッド部は、前記グリップ部の断面径大方向に平行かつ幅広な平板状になっていると共に、重量バランス可変な錘部を備えることを特徴とするゴルフスイング練習用バット。 - 請求項1に記載のゴルフスイング練習用バットにおいて、
前記錘部は、前記ヘッド部の前記シャフト部方向に沿って穿孔された少なくとも2つ以上の錘取付穴と、当該錘取付穴のいずれかに着脱自在に取り付けられる錘部材とからなることを特徴とするゴルフスイング練習用バット。 - 請求項1に記載のゴルフスイング練習用バットにおいて、
前記錘部は、前記ヘッド部の前記シャフト部方向に沿って取り付けられたパイプ体と、当該パイプ体内をその長手方向に移動可能な可動錘部材と、当該可動錘部材を付勢するコイルバネとを有することを特徴とするゴルフスイング練習用バット。
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