JP5051109B2 - 行列変換方法、行列変換装置および送受信システム - Google Patents

行列変換方法、行列変換装置および送受信システム Download PDF

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この発明は、行列変換方法、行列変換装置および送受信システムに関する。
従来、パリティチェック行列の行および/または列に対して行移動および/または列移動を行うことにより、パリティチェック行列に、対角線要素が"1"より構成され、前記対角線要素の上部は"0"より構成され、前記対角線要素の下部は"0"または"1"より構成されるサブブロックを含ませるパリティチェック行列の変換方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、パリティ検査行列を構成する段階と、情報部分行列とパリティ部分行列とに分割する段階と、パリティ部分行列をサブブロックに分割する段階と、第1対角部分と第2対角部分とを決定する段階と、サブブロックにシフトされた単位行列をそれぞれ配置する段階と、残りのサブブロックをゼロ行列で充填する段階と、1つのサブブロック列に奇数個のデルタ行列を配置する段階と、パリティ検査行列を記憶する段階とを含む低密度パリティ検査符号の生成方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−312034号公報 特開2006−157926号公報
符号語は、データ語に対して生成行列を用いた演算を行うことにより生成される。一方、符号語に対してパリティ検査行列を用いた演算を行うことにより、符号語が元のデータ語に復号される。パリティ検査行列(Hとする)の転置行列(HTとする)と生成行列(Gとする)との間には、次の(1)式で表される関係がある。
Figure 0005051109
しかしながら、従来の技術では、パリティ検査行列Hから生成行列Gを生成するのは容易でない。そのため、符号化および復号を行う従来のシステムでは、生成行列Gおよびパリティ検査行列Hが予め決められている。つまり、符号器側では、任意の生成行列Gを用いて符号化することができない。また、復号器側では、任意の生成行列に対応するパリティ検査行列Hを用いて復号することができない。
生成行列やパリティ検査行列として用いることのできる行列を生成する行列変換方法および行列変換装置を提供する。任意の生成行列を用いて符号化する送受信システムを提供する。任意のパリティ検査行列を用いて復号する送受信システムを提供する。
この行列変換方法、行列変換装置および送受信システムは、第1行列変換部を備える。または、第1行列変換部、第2行列変換部および第3行列変換部を備える。mを自然数とし、nをmよりも大きい自然数とする。また、iおよびjを1からmまでの自然数で行ごとに異なる値とし、pを[j+1]からmまでの自然数とする。第1行列変換部は、m行n列の第1の行列に対して、第i行目の第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値に0を上書きし、かつ第i行目の第j列目の行列成分の値に1を上書きして、第1の行列をm行n列の第2の行列に変換する。第2行列変換部は、第2の行列に対して、第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値が0であり、第j列目の行列成分の値が1であり、かつ第p列目の行列成分の値が1である行の各行列成分の値と、第p列目に第1行列変換部によって1が上書きされた行列成分を有する行の対応する行列成分の値との排他的論理和をとり、第2の行列を、各行の第[j+1]列目から第m列目までの各行列成分の値が0であるm行n列の第3の行列に変換する。第3行列変換部は、第3の行列に対して、第[m+1]列目から第n列目までの行列部分の転置行列を第1列目から第m列目までに配置し、単位行列を第[m+1]列目から第n列目までに配置して、第3の行列を[n−m]行n列の第4の行列に変換する。
jを[n−m+1]からnまでの自然数で行ごとに異なる値とし、pを[n−m+1]から[j−1]までの自然数とする場合には、次のようにしてもよい。第1行列変換部は、m行n列の第1の行列に対して、第i行目の第j列目の行列成分の値に1を上書きし、かつ第i行目の第[j+1]列目から第n列目までの各行列成分の値に0を上書きして、第1の行列をm行n列の第2の行列に変換する。第2行列変換部は、第2の行列に対して、第j列目の行列成分の値が1であり、第[j+1]列目から第n列目までの各行列成分の値が0であり、かつ第p列目の行列成分の値が1である行の各行列成分の値と、第p列目に第1行列変換部によって1が上書きされた行列成分を有する行の対応する行列成分の値との排他的論理和をとり、第2の行列を、各行の第[n−m+1]列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値が0であるm行n列の第3の行列に変換する。第3行列変換部は、第3の行列に対して、単位行列を第1列目から第[n−m]列目までに配置し、第1列目から第[n−m]列目までの行列部分の転置行列を第[n−m+1]列目から第n列目までに配置して、第3の行列を[n−m]行n列の第4の行列に変換する。
この行列変換方法および行列変換装置によれば、第1の行列から第2の行列または第4の行列が得られる。この送受信システムによれば、任意の行列を生成行列に変換することができる。また、任意の行列をパリティ検査行列に変換することができる。
生成行列やパリティ検査行列として用いることのできる行列を生成することができる。任意の生成行列を用いて符号化することができる。任意のパリティ検査行列を用いて復号することができる。
以下に添付図面を参照して、この行列変換方法、行列変換装置および送受信システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる行列変換装置の構成を示す説明図である。図1に示すように、行列変換装置1は、第1行列変換部2、第2行列変換部3および第3行列変換部4を備える。mを自然数とし、nをmよりも大きい自然数とする。また、iおよびjを1からmまでの自然数で行ごとに異なる値とし、pを[j+1]からmまでの自然数とする。また、行列Xの第y行目の第z列目の行列成分をX(y,z)と表記する。
第1行列変換部2は、m行n列の第1の行列Aに対して、第i行目の第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値に0を上書きし、かつ第i行目の第j列目の行列成分の値に1を上書きすることによって、第1の行列Aをm行n列の第2の行列Bに変換する。一例を挙げて説明する。第1の行列Aを、例えば次の(2)式に示す行列とする。
Figure 0005051109
この場合、第2の行列Bは、例えば(3)式、(4)式または(5)式に示す行列となる。これらの式の行列において、第1行列変換部2により上書きされた1を下線付きで表す。(3)式に示す第2の行列Bは、[j=i]の場合の例である。B(1,1)からB(m,m)までの斜め右下方向の行列成分(これを対角成分と呼ぶ)の値が1に上書きされている。(4)式に示す第2の行列Bは、[j=n−m−i+1]の場合の例である。B(1,m)からB(m,1)までの斜め左下方向の行列成分(これも対角成分と呼ぶ)の値が1に上書きされている。(5)式に示す第2の行列Bは、第1列目から第m列目までの間で、1が上書きされた行列成分が斜め方向になっていない場合の例である。いずれの例も、各行において、1が上書きされた行列成分よりも列番号の小さい列の行列成分の値は0に上書きされている。その他の行列成分の値は、第1の行列Aの対応する行列成分の値と同じである。
Figure 0005051109
Figure 0005051109
Figure 0005051109
第2行列変換部3は、第2の行列Bの第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値が0であり、第j列目の行列成分の値が1である行について、第[j+1]列目から第m列目までの各行列成分の値が0になるように、以下のような処理を行って、第2の行列Bをm行n列の第3の行列Cに変換する。第2の行列Bにおいて、ある行(aとする)の第[j+1]列目から第m列目までの間の第p列目の行列成分の値が1である場合、その行aの各行列成分の値と、第1行列変換部2によって第p列目に1が上書きされた行列成分を有する別の行(bとする)の対応する行列成分の値との排他的論理和をとる。それによって、行aの第p列目の行列成分の値が0となる。
行aと行bとの対応する行列成分同士の排他的論理和演算によって行aの第[j+1]列目から第m列目までの行列成分の値が新たに1になったら、その列と同じ列の行列成分の値が第1行列変換部2によって1に上書きされた別の行(cとする)を見つけ、行aと行cとの対応する行列成分同士の排他的論理和をとり、行aのその行列成分の値を0にする。これを繰り返して、第[j+1]列目から第m列目までの行列成分の値をすべて0にする。
例えば、第2の行列Bを(3)式に示す行列とすると、第1行目では、四角で囲むB(1,3)の値が1である。また、長四角で囲む第3行目では、第3列目に、第1行列変換部2によって1が上書きされた行列成分B(3,3)がある。第1行目と第3行目との対応する行列成分同士の排他的論理和をとることによって、例えば次の(6)式に示す行列B'のように、B(1,3)の値が0になる。
Figure 0005051109
このとき、B(3,7)の値が1であるので、四角で囲むB(1,7)の値が新たに1となる。このB(1,7)について、第1行目と長四角で囲む第7行目との対応する行列成分同士の排他的論理和をとることによって、例えば次の(7)式に示す行列B'のように、B(1,7)の値が0になる。
Figure 0005051109
B(1,8)の1についても、例えば次の(8)式に示す行列B'のように、0にする。これは、第1行目と長四角で囲む第8行目との対応する行列成分同士の排他的論理和をとればよい。このような処理を繰り介して、第1行目のB(1,2)からB(1,m)までの値をすべて0にする。
Figure 0005051109
各行において、例えば(8)式に示す行列B'の破線で囲む第1列目から第m列目までの行列部分について同様の処理を行い、例えば次の(9)式に示す第3の行列Cのように、第1列目から第m列目までの行列部分を単位行列とする。第2の行列Bが例えば前記(4)式または前記(5)式に示す行列である場合には、行を入れ替えて、第1列目から第m列目までの部分を前記(3)式に示す第2の行列Bのようにしてから、第3の行列Cへの変換を行う。
Figure 0005051109
第3行列変換部4は、第3の行列Cに対して、第[m+1]列目から第n列目までの行列部分の転置行列を第1列目から第m列目までに配置し、単位行列を第[m+1]列目から第n列目までに配置して、第3の行列Cを[n−m]行n列の第4の行列Dに変換する。例えば、(9)式に示す第3の行列Cの第[m+1]列目から第n列目までの破線で囲むm行[n−m]列の行列部分を抽出する。抽出された行列の転置行列を例えば次の(10)式に示す。
Figure 0005051109
第4の行列Dは、例えば(10)式に示す[n−m]行m列の行列の後に単位行列を繋げて一つの行列としたものである。第4の行列Dの一例を(11)式に示す。
Figure 0005051109
(第1行列変換部の詳細な説明)
図2は、第1行列変換部の構成を示す説明図である。図2に示すように、第1行列変換部2は、第1アドレス生成部11、第1格納部12、第1マルチプレクサ13および第2格納部14を備えている。第1格納部12は、第1の行列Aを格納する。第1アドレス生成部11は、イネーブル信号の入力によってリードアドレスおよびライトアドレスを生成する。このリードアドレスに基づいて、第1格納部12から第1の行列Aの行列成分の値が読み出される。第1マルチプレクサ13は、第1アドレス生成部11により生成されたリードアドレスに基づいて、第1格納部12からの読み出しの対象が第1の行列Aの対角成分であるときには1を出力し、第1の行列Aの対角成分よりも下の行列成分の値であるときには0を出力し、それ以外の行列成分の値であるときには第1格納部12から読み出された値をそのまま出力する。
第2格納部14は、第1アドレス生成部11により生成されたライトアドレスに基づいて、第1マルチプレクサ13の出力値を格納する。第1アドレス生成部11によりすべての行列成分に対してアドレスが生成されると、第2格納部14に第2の行列Bが格納される。第1アドレス生成部11は、すべての行列成分に対してアドレスを生成し終えると、処理完了通知を出力する。第1行列変換部2は、クロック信号により動作タイミングが制御される。第1行列変換部2は、リセット信号の入力によって、初期状態に戻る。
図3は、第1行列変換部の動作を示す説明図である。mは行番号の最大値である。iは行のインデックスであり、jは列のインデックスである。ここでは、第1の行列Aを例えば前記(3)式に示す第2の行列Bに変換する場合を例にする。ただし、例えば前記(3)式に示す行列の対角成分および対角成分よりも列番号の小さい行列成分のみを処理対象としている。図3に示すように、第1行列変換部2で行列変換処理が開始されると、まず、iを1とし(ステップS1)、第1行目を処理対象とする。このとき、iはm以下であるので(ステップS2:Yes)、jを1とし(ステップS3)、B(1,1)を処理対象とする。jはi以下であり(ステップS4:Yes)、jはiよりも小さくないので(ステップS5:No)、B(1,1)の値を1とする(ステップS6)。これによって、第1行目の対角成分B(1,1)の値が1となる。そして、jをインクリメントして2とし(ステップS7)、B(1,2)を処理対象とする。
ステップS4に戻り、jはi以下ではないので(ステップS4:No)、iをインクリメントして2とし(ステップS8)、処理対象を第2行目に進める。ステップS2に戻り、iがm以下でない場合には(ステップS2:No)、処理を終了する。iがm以下である場合には(ステップS2:Yes)、jを1とし(ステップS3)、B(2,1)を処理対象とする。jはi以下であり(ステップS4:Yes)、jはiよりも小さいので(ステップS5:Yes)、B(2,1)の値を0とする(ステップS9)。これによって、第2行目において、第1行目の対角成分B(1,1)の下となる行列成分B(2,1)の値が0となる。そして、jをインクリメントして2とし(ステップS7)、B(2,2)を処理対象とする。
ステップS4に戻り、jはi以下であり(ステップS4:Yes)、jはiよりも小さくないので(ステップS5:No)、B(2,2)の値を1とする(ステップS6)。これによって、第2行目の対角成分B(2,2)の値が1となる。そして、jをインクリメントして3とし(ステップS7)、B(2,3)を処理対象とする。ステップS4に戻り、jはi以下ではないので(ステップS4:No)、iをインクリメントして3とし(ステップS8)、処理対象を第3行目に進める。第3行目以降について、ステップS2でiがm以下でなくなるまで同様の処理を繰り返し行い、iがm以下でなくなったら(ステップS2:No)、処理を終了する。このときの行列は、例えば前記(3)式に示す行列となる。
(第2行列変換部の詳細な説明)
図4は、第2行列変換部の一部分の構成を示す説明図であり、図5は、第2行列変換部の残りの部分の構成を示す説明図である。図4にT、U、VおよびWで示す信号経路は、それぞれ図5にT、U、VおよびWで示す信号経路に繋がっている。図4および図5に示すように、第2行列変換部3は、第2アドレス生成部21、第1切り替え部22、第2切り替え部23、第3切り替え部24、第3格納部25、第1デマルチプレクサ26、排他的論理和演算器27、第2マルチプレクサ28、第2デマルチプレクサ29、第3アドレス生成部30、第3デマルチプレクサ31および第4格納部32を備えている。
第2アドレス生成部21は、第2の行列Bの一行分の行列成分の値を読み出すためのアドレスを生成する指示に基づいて、第1行列変換部2の第2格納部14に対するリードアドレスを生成する。その指示がイネーブル信号に基づく第1の指示である場合、第2アドレス生成部21は、第2の行列Bの第1行目の行列成分の値を読み出すためのリードアドレスを生成する。その指示が次の行の行列成分の値を読み出す第2の指示である場合、第2アドレス生成部21は、第2の行列Bの第2行目以降の行列成分の値を一行分ずつ読み出すためのリードアドレスを生成する。これらのリードアドレスに基づいて、第2格納部14から第2の行列Bの一行分の行列成分の値が読み出される。読み出された一行分の行列成分の値は、第3格納部25に格納される。
また、アドレスを生成する指示が、第3格納部25に格納された行列成分の値との排他的論理和演算の対象となる別の行の行列成分の値を読み出す第3の指示である場合、第2アドレス生成部21は、該当する別の行の行列成分の値を読み出すためのリードアドレスを生成する。このリードアドレスに基づいて、第2格納部14から第2の行列Bの該当する行列成分の値が読み出される。読み出された行列成分の値は、排他的論理和演算器27へ送られる。第1切り替え部22は、第2格納部14から読み出された行列成分の値の出力先を、第3格納部25と排他的論理和演算器27とに切り替える。第3切り替え部24は、行列変換の進行に伴って、前記第1の指示、前記第2の指示および前記第3の指示を切り替える。
第1デマルチプレクサ26および第2マルチプレクサ28は、第3格納部25から読み出された行列成分の値のうち、対角成分より上の行列成分の値が0である場合には、第3格納部25から次の列の行列成分の値を読み出す第4の指示を出力する。第2切り替え部23は、第3格納部25の状態を、第4の指示に基づいて次の列の行列成分の値を出力する状態と、第2格納部14から読み出された第2の行列Bの一行分の行列成分を格納する状態とに切り替える。第1デマルチプレクサ26および第2マルチプレクサ28は、第3格納部25から読み出された行列成分の値のうち、対角成分より上の行列成分の値が0でない場合には、第3格納部25から読み出された行列成分の値を排他的論理和演算器27へ送るとともに、前記第3の指示を出力する。
排他的論理和演算器27は、第3格納部25から読み出された行列成分の値と、前記第3の指示に基づいて第2格納部14から読み出された行列成分の値との排他的論理和を演算する。第2デマルチプレクサ29は、列方向の処理が終了すると、得られた一行分の行列成分の値を出力する。第3アドレス生成部30は、第2デマルチプレクサ29から行列成分の値が出力されるとライトアドレスを生成する。第4格納部32は、第3アドレス生成部30により生成されたライトアドレスに基づいて、第2デマルチプレクサ29から出力された行列成分の値を格納する。第3デマルチプレクサ31は、一行分の処理が終了するたびに前記第2の指示を出力する。第3デマルチプレクサ31は、行方向の処理がすべて終了すると、処理完了通知を出力する。第2行列変換部3は、クロック信号により動作タイミングが制御される。第2行列変換部3は、リセット信号の入力によって、初期状態に戻る。
図6は、第2行列変換部の動作を示す説明図である。mは行番号の最大値であり、nは列番号の最大値である。iは行のインデックスであり、jおよびhは列のインデックスである。ここでは、例えば前記(3)式に示す第2の行列Bを例えば前記(9)式に示す第3の行列Cに変換する場合を例にする。図6に示すように、第2行列変換部3で行列変換処理が開始されると、まず、第2の行列Bを読み出し、これを第3の行列Cとする(ステップS11)。以下の処理では、この第3の行列Cに対して処理を行う。次いで、iを1とし(ステップS12)、第1行目を処理対象とする。このとき、iはm以下であるので(ステップS13:Yes)、jを[i+1]、すなわち2とし(ステップS14)、C(1,2)を処理対象とする。つまり、処理対象の行において、対角成分の次の行列成分から処理を始める。最初は、jがm以下である(ステップS15:Yes)。C(1,2)の値が1である場合(ステップS16:Yes)、後述するステップS18へ進む。C(1,2)の値が1でない場合(ステップS16:No)、jをインクリメントして3とし(ステップS17)、C(1,3)を処理対象とする。
ステップS17に続いてステップS15に戻り、jがm以下である場合には(ステップS15:Yes)、同様の処理を繰り返す。C(1,j)の値が1になったら(ステップS16:Yes)、hをjとする(ステップS18)。hがn以下である場合には(ステップS19:Yes)、C(1,h)の値とC(j,h)の値との排他的論理和(XOR)を演算し、その結果をC(1,n−m)の値とする。[n−m]をkと置き換えると、C(1,k)の値は、C(1,h)の値とC(j,h)の値との排他的論理和となる(ステップS20)。hがjに等しいので、C(1,k)の値は、C(1,h)の値とC(h,h)の値との排他的論理和となる。C(h,h)は対角成分であるので、その値は1である。つまり、対角成分よりも上の行列成分の1を0にするには、排他的論理和演算の対象として、その1である行列成分の列番号と同じ行番号の行を選択すればよい。そして、hをインクリメントする(ステップS21)。
ステップS19に戻り、行列成分同士の排他的論理和演算を繰り返す(ステップS20、ステップS21)。ステップS19からステップS21までのループを繰り返し、hをインクリメントした結果、hがn以下でなくなった場合には(ステップS19:No)、ステップS16で値が1となったC(1,j)を処理対象とする行列成分同士の排他的論理和演算が終了する。C(1,j)を処理対象とする行列成分同士の排他的論理和演算によって、C(1,j+1)からC(1,n)までの値が更新される。このときの行列は、例えば前記(6)式に示す行列となる。そして、jをインクリメントする(ステップS17)。
ステップS15に戻り、jがm以下である場合には(ステップS15:Yes)、同様の処理を繰り返し、第1行目で次に行列成分の値が1となる列を見つけ、行列成分同士の排他的論理和演算を繰り返す(ステップS16〜ステップS21)。このときの行列は、例えば前記(6)式や前記(7)式に示す行列となる。jをインクリメントした結果、jがm以下でなくなった場合には(ステップS15:No)、第1行目に対する処理が終了する。このときの行列は、例えば前記(8)式に示す行列となる。そして、iをインクリメントして2とし(ステップS22)、処理対象を第2行目に進める。第2行目以降について、ステップS13でiがm以下でなくなるまで同様の処理を繰り返し行い(ステップS14〜ステップS22)、iがm以下でなくなったら(ステップS13:No)、処理を終了する。このときの行列は、例えば前記(9)式に示す行列となる。
(第3行列変換部の詳細な説明)
図7は、第3行列変換部の構成を示す説明図である。図7に示すように、第3行列変換部4は、第4アドレス生成部41および第5格納部42を備えている。第4アドレス生成部41は、イネーブル信号の入力によってリードアドレスおよびライトアドレスを生成する。このリードアドレスに基づいて、第2行列変換部3の第4格納部32から第3の行列Cの行列成分の値が読み出される。ライトアドレスは、リードアドレスに対して、行と列を入れ替えてオフセットを加えた値となる。第5格納部42は、第4アドレス生成部41により生成されたライトアドレスに基づいて、第4格納部32から読み出された第3の行列Cの行列成分の値を格納する。これによって、第5格納部42に、第4の行列Dが格納される。第4アドレス生成部41は、すべての行列成分に対してアドレスを生成し終えると、処理完了通知を出力する。第3行列変換部4は、クロック信号により動作タイミングが制御される。第3行列変換部4は、リセット信号の入力によって、初期状態に戻る。第5格納部42は、さらに後段の装置などからアクセスされる。
図8は、第3行列変換部の動作を示す説明図である。mは行番号の最大値である。iは行のインデックスであり、jは列のインデックスである。kは[n−m]である。ここでは、例えば前記(9)式に示す第3の行列Cを例えば前記(11)式に示す第4の行列Dに変換する場合を例にする。図8に示すように、第3行列変換部4で行列変換処理が開始されると、まず、iを1とし(ステップS31)、第1行目を処理対象とする。このとき、iはk以下であるので(ステップS32:Yes)、jを1とする(ステップS33)。jはm以下であるので(ステップS34:Yes)、C(j,m+i)の値をD(i,j)の値とする(ステップS35)。つまり、第3の行列Cの、列方向にmだけオフセットした行列成分の値を、行と列を入れ替えて第4の行列Dの対応する行列成分の値とする。そして、jをインクリメントして2とする(ステップS36)。
ステップS34に戻り、jがm以下である場合には(ステップS34:Yes)、同様の処理を繰り返す(ステップS35、ステップS36)。jがm以下でなくなった場合には(ステップS34:No)、iをインクリメントして2とし(ステップS37)、処理対象を第2行目に進める。第2行目以降について、ステップS32でiがk以下でなくなるまで同様の処理を繰り返し行い(ステップS33〜ステップS37)、iがk以下でなくなったら(ステップS32:No)、処理を終了する。ステップS35で、第3の行列Cの行と列を入れ替えることによって、列方向にmだけオフセットした行列部分の転置行列が得られる。この転置行列は、例えば前記(10)式に示す行列となる。この転置行列の後に単位行列を繋げて一つの行列とすることによって、例えば前記(11)式に示す行列となる。
ここで、第4の行列Dと第2の行列Bの転置行列との積を演算すると、例えば次の(12)式に示すように、ゼロ行列となる。
Figure 0005051109
なお、第2の行列Bは、例えば次の(13)式、(14)式または(15)式に示す行列であってもよい。
Figure 0005051109
Figure 0005051109
Figure 0005051109
これらの式の行列において、第1行列変換部2により上書きされた1を下線付きで表す。(13)式に示す第2の行列Bは、[j=n−m+i]の場合の例である。B(1,n−m+1)からB(m,n)までの斜め右下方向の行列成分(これも対角成分と呼ぶ)の値が1に上書きされている。(14)式に示す第2の行列Bは、[j=n−i+1]の場合の例である。B(1,n)からB(m,n−m+1)までの斜め左下方向の行列成分(これも対角成分と呼ぶ)の値が1に上書きされている。(15)式に示す第2の行列Bは、第[n−m+1]列目から第n列目までの間で、1が上書きされた行列成分が斜め方向になっていない場合の例である。いずれの例も、各行において、1が上書きされた行列成分よりも列番号の大きい列の行列成分の値は0に上書きされている。その他の行列成分の値は、第1の行列Aの対応する行列成分の値と同じである。第2の行列Bが例えば(13)式、(14)式または(15)式に示す行列である場合には、第3の行列Cでは、第[n−m+1]列目から第n列目までの間が単位行列となり、第4の行列Dでは、第1列目から第m列目までの間が単位行列となる。第1行列変換部2、第2行列変換部3および第3行列変換部4において、各構成および動作は、そのような行列変換を行い得るように、適宜変更される。
また、第1格納部12、第2格納部14、第3格納部25、第4格納部32および第5格納部42に各行列の全ての行列成分の値を格納しないで、例えば値が1である行列成分の行番号と列番号のみを格納部に格納するようにしてもよい。その場合には、第1行列変換部2、第2行列変換部3および第3行列変換部4の各動作は、そのような格納を行い得るように、適宜変更される。また、第1行列変換部2、第2行列変換部3および第3行列変換部4の各動作において、複数の行列成分に対して並列に処理するようにしてもよい。また、第1の行列A、第2の行列B、第3の行列Cおよび第4の行列Dの各行列は、例示した8行16列の行列に限らず、種々の行数および列数の行列であってもよい。
実施の形態1によれば、第1の行列Aから第2の行列Bまたは第4の行列Dを得ることができる。これら第2の行列Bと第4の行列Dは、例えば前記(12)式から明らかなように、前記(1)式の関係を満たすので、第4の行列Dおよび第2の行列BをそれぞれLDPC(Low Density Parity Check)符号技術において用いられる生成行列Gおよびパリティ検査行列Hとして用いることができる。従って、生成行列Gやパリティ検査行列Hとして用いることができる行列を第1の行列Aから生成することができる。
実施の形態2.
図9は、実施の形態2にかかる送受信システムの構成を示す説明図である。図9に示すように、送受信システム5は、上位装置6、送信機7および受信機8を備えている。送信機7および受信機8は、上位装置6から元の行列として前記第1の行列Aを受け取る。この送受信システムにおいて、LDPC符号技術を用いる場合には、第1の行列Aは、LDPC行列と呼ばれる疎行列となる。
(送信機の説明)
図10は、送信機の構成を示す説明図である。図10に示すように、送信機7は、上位レイヤ部71、行列変換部72、格納部73、符号部74、変調部75および送信部76を備えている。行列変換部72および格納部73は、実施の形態1の第1行列変換部2、第2行列変換部3および第3行列変換部4を備えている。格納部73は、第3行列変換部4の第5格納部42に相当する。行列変換部72は、上位レイヤ部71から元の行列として前記第1の行列Aを受け取る。行列変換部72は、第1の行列Aを変換して前記第4の行列Dを得る。この第4の行列Dが生成行列Gとなる。格納部73は、生成行列Gを格納する。符号部74は、上位レイヤ部71から与えられたデータ語を、生成行列Gを用いて符号化し、符号語を得る。変調部75は、符号語を変調して変調信号を得る。送信部76は、変調信号を送信する。
図11は、送信機の動作を示す説明図である。図11に示すように、送信処理が開始されると、まず、元の行列として前記第1の行列Aが指定される(ステップS41)。次いで、第1の行列Aを変形して前記第2の行列Bを生成する(ステップS42)。この第2の行列Bは、受信機側ではパリティ検査行列Hとなる。次いで、パリティ検査行列Hを変形し(ステップS43)、前記第3の行列Cを経て前記第4の行列Dを生成する。この第4の行列Dが生成行列Gとなる(ステップS44)。そして、この生成行列Gを用いてデータ語を符号化し、符号語を生成する(ステップS45)。さらに、符号語を変調して送信し、処理を終了する。
(受信機の説明)
図12は、受信機の構成を示す説明図である。図12に示すように、受信機8は、上位レイヤ部81、行列変換部82、格納部83、復号部84、復調部85および受信部86を備えている。行列変換部82およ格納部83は、実施の形態1の第1行列変換部2を備えている。格納部83は、第1行列変換部2の第2格納部14に相当する。行列変換部82は、上位レイヤ部81から元の行列として前記第1の行列Aを受け取る。行列変換部82は、この第1の行列Aを変換して前記第2の行列Bを得る。この第2の行列Bがパリティ検査行列Hとなる。格納部83は、パリティ検査行列Hを格納する。受信部86は、送信機7から送られてきた信号を受信する。復調部85は、受信信号を復調して復調信号を得る。復号部84は、復調信号を、パリティ検査行列Hを用いて復号し、復元語を得る。復元語は、上位レイヤ部81へ送られる。
図13は、受信機の動作を示す説明図である。図13に示すように、受信処理が開始されると、まず、元の行列として前記第1の行列Aが指定される(ステップS51)。次いで、第1の行列Aを変形して前記第2の行列Bを生成する。この第2の行列Bがパリティ検査行列Hとなる(ステップS52)。そして、このパリティ検査行列Hを用いてノード処理を行い、復調信号を復号する(ステップS53)。そして、復号によって復元語を生成し(ステップS54)、処理を終了する。
例えば、実施の形態2にかかる送受信システムを無線通信システムに適用する場合、前記k、前記mおよび前記nは、それぞれデータ語のデータ長、パリティ長および符号語の符号長に相当する。また、一般に、符号長nは、数千ビットから数万ビットの長さである。例えば、符号長nが20000ビットであり、符号化率が1/2である場合、第1行列変換部2の第1格納部12および第2格納部14、第2行列変換部3の第4格納部32並びに第3行列変換部4の第5格納部42の各容量は、200Mビット(=1ビット×10000×20000)となる。この場合、これらの格納部へアクセスするアドレスのビット数は、28ビットとなる。また、システムによっては、符号語に対してパンクチャ処理やインタリーブ処理が行われることがあるが、本実施の形態の説明においては、簡単化するため、そのような処理については省略している。なお、実施の形態2にかかる送受信システムは、その他のシステムにも適用することができる。その他のシステムとして、例えば、デジタルテレビの衛星通信システム、ストレージデバイスやデータ記録装置のシステム、暗号通信システムまたは暗号化システムなどが挙げられる。
実施の形態2によれば、任意の行列から生成行列Gおよびパリティ検査行列Hを生成することができる。従って、送信機において生成行列Gを固定とする必要がなく、その都度、元の行列から生成行列Gを生成し、その生成行列Gを用いて符号化することができる。また、受信機においてパリティ検査行列Hを固定とする必要がなく、その都度、元の行列からパリティ検査行列Hを生成し、そのパリティ検査行列Hを用いて復号することができる。また、特定の送信機と特定の受信機の間で、特定の行列に基づいて生成行列Gおよびパリティ検査行列Hを生成することによって、データを暗号化して送受信することができる。すなわち、セキュアな通信が実現される。また、送信機と受信機とで、汎用性のあるハードウェアを実現することができる。また、上位装置から与えられる元の行列を変更することによって、生成行列Gおよびパリティ検査行列Hを変更することができるので、同一のハードウェア構成の送信機で生成行列Gを変更することができる。同様に、同一のハードウェア構成の受信機でパリティ検査行列Hを変更することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)mを自然数とし、nをmよりも大きい自然数とし、第1の行列をm行n列の行列とし、iを1からmまでの自然数とし、jを1からmまでの自然数とし、前記iの値および前記jの値を行ごとに異なる値とするとき、前記第1の行列に対して、第i行目の第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値に0を上書きし、かつ前記第i行目の第j列目の行列成分の値に1を上書きして、前記第1の行列をm行n列の第2の行列に変換する第1行列変換処理を行うことを特徴とする行列変換方法。
(付記2)pを[j+1]からmまでの自然数とするとき、前記第2の行列に対して、第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値が0であり、第j列目の行列成分の値が1であり、かつ第p列目の行列成分の値が1である行の各行列成分の値と、前記第p列目に前記第1行列変換処理によって1が上書きされた行列成分を有する行の対応する行列成分の値との排他的論理和をとり、前記第2の行列を、各行の第[j+1]列目から第m列目までの各行列成分の値が0であるm行n列の第3の行列に変換する第2行列変換処理を行うことを特徴とする付記1に記載の行列変換方法。
(付記3)前記第3の行列に対して、第[m+1]列目から第n列目までの行列部分の転置行列を第1列目から第m列目までに配置し、単位行列を第[m+1]列目から第n列目までに配置して、前記第3の行列を[n−m]行n列の第4の行列に変換する第3行列変換処理を行うことを特徴とする付記2に記載の行列変換方法。
(付記4)mを自然数とし、nをmよりも大きい自然数とし、第1の行列をm行n列の行列とし、iを1からmまでの自然数とし、jを1からmまでの自然数とし、前記iの値および前記jの値を行ごとに異なる値とするとき、前記第1の行列に対して、第i行目の第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値に0を上書きし、かつ前記第i行目の第j列目の行列成分の値に1を上書きして、前記第1の行列をm行n列の第2の行列に変換する第1行列変換部を備えることを特徴とする行列変換装置。
(付記5)pを[j+1]からmまでの自然数とするとき、前記第2の行列に対して、第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値が0であり、第j列目の行列成分の値が1であり、かつ第p列目の行列成分の値が1である行の各行列成分の値と、前記第p列目に前記第1行列変換部によって1が上書きされた行列成分を有する行の対応する行列成分の値との排他的論理和をとり、前記第2の行列を、各行の第[j+1]列目から第m列目までの各行列成分の値が0であるm行n列の第3の行列に変換する第2行列変換部をさらに備えることを特徴とする付記4に記載の行列変換装置。
(付記6)前記第3の行列に対して、第[m+1]列目から第n列目までの行列部分の転置行列を第1列目から第m列目までに配置し、単位行列を第[m+1]列目から第n列目までに配置して、前記第3の行列を[n−m]行n列の第4の行列に変換する第3行列変換部をさらに備えることを特徴とする付記5に記載の行列変換装置。
(付記7)mを自然数とし、nをmよりも大きい自然数とし、第1の行列をm行n列の行列とし、iを1からmまでの自然数とし、jを[n−m+1]からnまでの自然数とし、前記iの値および前記jの値を行ごとに異なる値とするとき、前記第1の行列に対して、第i行目の第j列目の行列成分の値に1を上書きし、かつ前記第i行目の第[j+1]列目から第n列目までの各行列成分の値に0を上書きして、前記第1の行列をm行n列の第2の行列に変換する第1行列変換部を備えることを特徴とする行列変換装置。
(付記8)pを[n−m+1]から[j−1]までの自然数とするとき、前記第2の行列に対して、第j列目の行列成分の値が1であり、第[j+1]列目から第n列目までの各行列成分の値が0であり、かつ第p列目の行列成分の値が1である行の各行列成分の値と、前記第p列目に前記第1行列変換部によって1が上書きされた行列成分を有する行の対応する行列成分の値との排他的論理和をとり、前記第2の行列を、各行の第[n−m+1]列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値が0であるm行n列の第3の行列に変換する第2行列変換部をさらに備えることを特徴とする付記7に記載の行列変換装置。
(付記9)前記第3の行列に対して、単位行列を第1列目から第[n−m]列目までに配置し、第1列目から第[n−m]列目までの行列部分の転置行列を第[n−m+1]列目から第n列目までに配置して、前記第3の行列を[n−m]行n列の第4の行列に変換する第3行列変換部をさらに備えることを特徴とする付記8に記載の行列変換装置。
(付記10)前記付記6または前記付記9に記載の行列変換装置からなる送信側の行列変換部、および生成行列に基づいて符号化する符号部、を備え、前記送信側の行列変換部により生成される第4の行列を前記生成行列として用いる送信機と、前記付記4または前記付記7に記載の行列変換装置からなる受信側の行列変換部、およびパリティ検査行列に基づいて復号する復号部、を備え、前記送信機から受け取ったデータに対して、前記受信側の行列変換部により生成される第2の行列を前記パリティ検査行列として用いる受信機と、を備えることを特徴とする送受信システム。
(付記11)前記送信側の行列変換部および前記受信側の行列変換部は、同一の行列に基づいてそれぞれ前記第4の行列および前記第2の行列を生成することを特徴とする付記10に記載の送受信システム。
実施の形態1にかかる行列変換装置の構成を示す説明図である。 実施の形態1にかかる第1行列変換部の構成を示す説明図である。 実施の形態1にかかる第1行列変換部の動作を示す説明図である。 実施の形態1にかかる第2行列変換部の一部分の構成を示す説明図である。 実施の形態1にかかる第2行列変換部の残りの部分の構成を示す説明図である。 実施の形態1にかかる第2行列変換部の動作を示す説明図である。 実施の形態1にかかる第3行列変換部の構成を示す説明図である。 実施の形態1にかかる第3行列変換部の動作を示す説明図である。 実施の形態2にかかる送受信システムの構成を示す説明図である。 実施の形態2にかかる送信機の構成を示す説明図である。 実施の形態2にかかる送信機の動作を示す説明図である。 実施の形態2にかかる受信機の構成を示す説明図である。 実施の形態2にかかる受信機の動作を示す説明図である。
符号の説明
1 行列変換装置
2 第1行列変換部
3 第2行列変換部
4 第3行列変換部
5 送受信システム
7 送信機
72,82 行列変換部
74 符号部
8 受信機
84 復号部

Claims (5)

  1. mを自然数とし、nをmよりも大きい自然数とし、第1の行列をm行n列の行列とし、iを1からmまでの自然数とし、jを1からmまでの自然数とし、前記iの値および前記jの値を行ごとに異なる値とするとき、
    前記第1の行列に対して、第i行目の第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値に0を上書きし、かつ前記第i行目の第j列目の行列成分の値に1を上書きして、前記第1の行列をm行n列のパリティ検査行列として用いる第2の行列に変換する第1行列変換処理を行うことを特徴とする行列変換方法。
  2. pを[j+1]からmまでの自然数とするとき、
    前記第2の行列に対して、第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値が0であり、第j列目の行列成分の値が1であり、かつ第p列目の行列成分の値が1である行の各行列成分の値と、前記第p列目に前記第1行列変換処理によって1が上書きされた行列成分を有する行の対応する行列成分の値との排他的論理和をとり、前記第2の行列を、各行の第[j+1]列目から第m列目までの各行列成分の値が0であるm行n列の第3の行列に変換する第2行列変換処理を行い、
    前記第3の行列に対して、第[m+1]列目から第n列目までの行列部分の転置行列を第1列目から第m列目までに配置し、単位行列を第[m+1]列目から第n列目までに配置して、前記第3の行列を[n−m]行n列の生成行列として用いる第4の行列に変換する第3行列変換処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の行列変換方法。
  3. mを自然数とし、nをmよりも大きい自然数とし、第1の行列をm行n列の行列とし、iを1からmまでの自然数とし、jを1からmまでの自然数とし、前記iの値および前記jの値を行ごとに異なる値とするとき、
    前記第1の行列に対して、第i行目の第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値に0を上書きし、かつ前記第i行目の第j列目の行列成分の値に1を上書きして、前記第1の行列をm行n列のパリティ検査行列として用いる第2の行列に変換する第1行列変換部を備えることを特徴とする行列変換装置。
  4. pを[j+1]からmまでの自然数とするとき、
    前記第2の行列に対して、第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値が0であり、第j列目の行列成分の値が1であり、かつ第p列目の行列成分の値が1である行の各行列成分の値と、前記第p列目に前記第1行列変換部によって1が上書きされた行列成分を有する行の対応する行列成分の値との排他的論理和をとり、前記第2の行列を、各行の第[j+1]列目から第m列目までの各行列成分の値が0であるm行n列の第3の行列に変換する第2行列変換部と、
    前記第3の行列に対して、第[m+1]列目から第n列目までの行列部分の転置行列を第1列目から第m列目までに配置し、単位行列を第[m+1]列目から第n列目までに配置して、前記第3の行列を[n−m]行n列の生成行列として用いる第4の行列に変換する第3行列変換部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の行列変換装置。
  5. 行列変換装置からなる送信側の行列変換部、および生成行列に基づいて符号化する符号部、を備え、前記送信側の行列変換部により生成される第4の行列を前記生成行列として用いる送信機と、
    行列変換装置からなる受信側の行列変換部、およびパリティ検査行列に基づいて復号する復号部、を備え、前記送信機から受け取ったデータに対して、前記受信側の行列変換部により生成される第2の行列を前記パリティ検査行列として用いる受信機と、を備える送受信システムにおいて、
    前記送信機の行列変換装置は、
    mを自然数とし、nをmよりも大きい自然数とし、第1の行列をm行n列の行列とし、iを1からmまでの自然数とし、jを1からmまでの自然数とし、前記iの値および前記jの値を行ごとに異なる値とするとき、
    前記第1の行列に対して、第i行目の第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値に0を上書きし、かつ前記第i行目の第j列目の行列成分の値に1を上書きして、前記第1の行列をm行n列のパリティ検査行列として用いる第2の行列に変換する第1行列変換部と、
    pを[j+1]からmまでの自然数とするとき、
    前記第2の行列に対して、第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値が0であり、第j列目の行列成分の値が1であり、かつ第p列目の行列成分の値が1である行の各行列成分の値と、前記第p列目に前記第1行列変換部によって1が上書きされた行列成分を有する行の対応する行列成分の値との排他的論理和をとり、前記第2の行列を、各行の第[j+1]列目から第m列目までの各行列成分の値が0であるm行n列の第3の行列に変換する第2行列変換部と、
    前記第3の行列に対して、第[m+1]列目から第n列目までの行列部分の転置行列を第1列目から第m列目までに配置し、単位行列を第[m+1]列目から第n列目までに配置して、前記第3の行列を[n−m]行n列の生成行列として用いる第4の行列に変換する第3行列変換部と、を備え、
    前記受信機の行列変換装置は、
    mを自然数とし、nをmよりも大きい自然数とし、第1の行列をm行n列の行列とし、iを1からmまでの自然数とし、jを1からmまでの自然数とし、前記iの値および前記jの値を行ごとに異なる値とするとき、
    前記第1の行列に対して、第i行目の第1列目から第[j−1]列目までの各行列成分の値に0を上書きし、かつ前記第i行目の第j列目の行列成分の値に1を上書きして、前記第1の行列をm行n列のパリティ検査行列として用いる第2の行列に変換する第1行列変換部を備える
    ことを特徴とする送受信システム。
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