JP5049294B2 - 冷却系を備えた高炉用回転式装入装置 - Google Patents

冷却系を備えた高炉用回転式装入装置 Download PDF

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Description

本発明は一般に、金属溶鉱炉等の高炉に設けられる回転式装入装置を装備する冷却系に関する。
今日、金属高炉、特に溶鉱炉の多くは原料を炉に装入するための回転式装入装置が備わっている。そのような回転装入装置は一般に炉口に設けられているので、操作中に炉の内部に存在する高温に少なくとも部分的に曝される。従って、装入装置の露出部、特にその駆動及び伝動部品を効率的に冷却することが、損傷を回避し、保守介入操作を低減し、装入装置の耐用寿命を増大するために重要になる。炉熱に概して最も曝される装入装置の回転部から熱を効率的に運び去るのに、特別な困難がある。
挿入装置を冷却する公知の手法は、不活性冷却ガスを装入装置のハウジング内部に炉口の動作圧力を超える圧力で圧入している。装入装置内部の塵埃蓄積を低減する利点があるものの、この手法は冷却効果が極めて低い。この手法は特開昭55−021577に記載されている。
EP0116142には、高炉の装入装置、特に傾斜が可変な回転シュートを有する装入装置のための水冷装置が開示されている。この水冷装置は、回転シェルの上部に取り付けられ、シェルと共に移動可能な環状の供給槽を含んでいる。この槽には少なくとも1つの開口が設けられていて、水が重力により槽から、回転ジャケットの周りに位置する複数の冷却コイルを通して供給される。これ等コイルから流出する水を集水槽が受け止めるようになっている。回転ジャケットは回転シュートを支持すると共に、炉内部と装入装置の構成部品とを分離する構造の働きをする。この水冷装置によれば、冷却効率が不活性ガス冷却以上に著しく改善される。だが、この冷却装置の欠点は、必要な冷却水回路が環境に対して部分的に、即ち供給槽及び集水槽において開いていることによる。従って、冷却水は、例えば微粒子および炉塵埃で汚染されてしまうことがある。従って、使用された冷却水の処理のために、特殊の設備が必要になる。不活性ガス圧入の場合には、この問題は少なくなるが、完全になくなることはない。
WO99/28510には、冷却液を回転冷却コイルに供給するため、固定リング状部と回転リング状部を備えたリング状回転管継手を有する装置が記載されている。WO99/28510による改良は、回転管継手の固定部に過剰の冷却液を供給して漏洩流が生じるようにすることである。この漏洩流は回転管継手の固定部と回転部を分離する溝孔に流入し、この溝孔に液体ジョイントを形成する。その結果、冷却液の汚染は著しく減り、又は無くなる。だが、この解決策は比較的複雑な、従って高価なリング状ジョイント構成を要する。これ等ジョイント部品はあいにく、摩耗がかなり大きく、従って頻繁、且つ手間のかかる交換を要する。
従って、本発明の目的は、装入装置の静止部と回転部間の複雑、高価な、且つ頻繁な保守を要するジョイントの必要の無い、高炉用回転式装入装置を装備する効率的な冷却系を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は、冷却系を備えた高炉用回転式装入装置であって、該回転式装入装置は回転分配手段のための回転自在な支持体と該回転自在な支持体のための静止ハウジングとを含み、上記冷却系が上記回転自在な支持体と回転固定する回転冷却循環路と上記静止ハウジング上の静止冷却循環路とを含むものを提案する。本発明の重要な側面によれば、上記静止冷却循環路を流れる冷却流体により冷却されるように構成された静止熱移動素子と、上記回転冷却循環路に循環される別の冷却流体により加熱されるように構成された回転熱移動素子とを含む熱移動装置が設けられる。これ等両熱移動素子は対面関係に配置され、それ等の間に伝熱部を有して、回転及び静止冷却循環路の別個冷却流体同士を混合せずに、上記伝熱部を通る対流及び/又は輻射により熱伝達を行うようにする。
上記熱移動装置において、回転熱移動素子と静止熱移動素子は、熱伝達の生じる部分を形成する小間隙により離間される。この熱移動装置は回転冷却循環路と静止冷却循環路との間の熱伝達を可能にすると共に、両循環路間を流体分離する。従って、両循環路間の回転管継手の必要は完全に無くなる。事実、冷却循環路同士の流体結合の既成の原理は、本発明による熱移動装置の理由で、使われなくなるものと考えられる。更に、回転管継手の摩耗部の交換又は回転冷却コイルの洗浄に関する、比較的頻繁な保守点検のための介入の必要も無くなる。
好ましくは、回転冷却循環路は閉回路として構成される。閉再循環配置の結果、回転冷却循環路に用いられる冷却液を、その蒸発点を上昇させるように加圧することができる。実際、従来の冷却系では、循環路が完全に閉じてない(EP0116142参照)ため、また回転管継手を通して冷却液の受け入れ難い損失が生じる(WO99/28510参照)ため、効果のある加圧が実用的でなかった。液損失も無く、汚れも無いので、より高価な冷却流体を回転冷却循環路に用いることが実施可能となる。蒸発により生ずる付着物の恐れが無くなることにより、過剰圧力流体でも、圧力が適度の流体でも、回転冷却循環路の動作温度を高めることができる。更に、冷却が十分に行えるように冷却液を常に純重力流とする必要が無いので、回転冷却循環路に圧力降下が大きくても良い。その結果、制約とコストが減じる。
第1の構成において、回転冷却循環路を閉ループ自然対流循環路として構成することができる。第2の構成においては、回転冷却循環路がヒートパイプを少なくとも一つ含むようにすることができる。これ等は構成が比較的簡単であり、円弧状の部品も、電源も要せず、妥当な冷却効果が保証される。更に、これ等構成は保守が簡単であり、サービス介入を殆ど要しない。
第3の構成では、回転冷却循環路を閉ループ強制対流循環路として構成することができる。第4の構成では、回転冷却循環路は閉ループ蒸気圧縮冷凍サイクルとして構成され、第5の構成では、回転冷却循環路は吸着冷却装置として構成される。これ等の構成では、ポンプやコンプレッサ等の円弧部や給電部を幾分、そして場合によっては制御バルブを要する。これ等構成の各々は初めの2つの構成と比較してより高価となるが、冷却効果が更に高まる一方、保守を殆ど要しない点は同様である。理解されるように、強制循環とした閉回路構成は重力流冷却(EP0116142及びWO99/28510から周知)と比較すると冷却流速度がかなり高まり、結果として冷却効果が改善される。冷却系はこれ等構成の2つまたはそれ以上の組み合わせたものを含んでも良いが、一般には要しない。
ポンプやコンプレッサの給電は、上記回転自在な支持体の回転により起動される機構を用いて機械的に行うことができる。代替的又は補完的に、給電は回転自在支持体の回転により起動される発生器により供給されるバッテリー、滑り接触面(接点)又は非接触誘導電流伝達を用いて電気的に行われる。
回転冷却循環路と静止冷却循環路間を流体分離する熱移動装置のため、静止、回転冷却循環路の何れの冷却液も汚れが無くなることが理解されるであろう。従って、処理設備の必要は無い。更に、静止冷却循環路を、静止熱移動素子に伝達される熱を運び去るための高炉の一体、部分として配置することができる。高炉、特に溶鉱炉には殆どの場合、例えば炉殻を冷却するために、閉サイクル冷却系が備わっている。従って、装入装置を装備する冷却系の総費用は、処理設備を無くすることや既存の基盤を利用することにより、かなり低減される。
熱移動装置に実質伝熱面をもたらすため、凹部少なくとも1つを回転又は静止熱移動素子に、対応する突起を静止又は回転熱移動素子に設けるようにすると有利である。この凹部とこの突起は嵌合して、蛇行縦断面を断熱部に与え、従って熱移動素子の全対向面を増大する。理解されるように、複数の相互貫通又は互いに噛み合う凹部及び突起(凸部)を設け、有効伝熱面を更に増大することができる。
実質伝熱面をもたらすもう1つの構成では、回転熱移動素子と静止熱移動素子は各々、環状の基部とこの基部から横方向に突出する突起少なくとも1つとを含み、これ等突起は対面関係に配置され、嵌合して、伝熱部に蛇行縦断面を与えるようにする。
好ましくは、伝熱部の少なくとも一部が熱伝導性液体で充填されるようにし、伝熱効果を増大するようにする。更なる有利な配置では、回転熱移動素子及び/又は静止熱移動素子の突起少なくとも1つが前記熱伝導性液体に乱流を生じさせる手段を含むようにする。液体内に乱流が生じると、得られる熱伝達が更に増大する。好ましくは、伝熱部の横幅を0.5〜3mmの範囲とする。
更に、回転冷却循環路が、所謂BELL LESS TOP(登録商標)型の装入装置の最露呈部の1つである、回転自在支持体により支持される回転分配シュートを冷却する回路部を含むようにする。
冷却系は溶鉱炉で用いるのにも其の侭適しているので、本発明は上記のような冷却系を備える装入装置を含む溶鉱炉にも関するものである。
実施態様
本発明は以下、添付図面を参照した種々の非限定実施態様の記載から、より明らかになるであろう。図面を通して、同一参照符号、又は100の位に異なる数字を付した参照番号は同一又は類似部品を示す。
図1は、全体を参照番号10で示された溶鉱炉用回転式装入装置を示す。回転挿入装置10には、炉内工程温度で加熱される部材を冷却するための冷却系12が備わる。挿入装置10では、回転自在な支持体14が回転シュート16を支持する働きをする。回転シュート16は回転自在な支持体14に懸架装置を介して取り付けられ、回転シュート16の傾斜角が変えられるようにしている。回転装入装置10は更に静止ハウジング18を含み、その内側に回転自在な支持体14が配置されている。静止ハウジング18は、炉の中心軸Aの周りに配置される固定された中心供給路20を含む。既知の装入工程中に、塊状材料が静止ハウジング18及び回転自在な支持体14により供給路20を介して回転シュート16に供給され、シュート16の傾斜および回転により炉内部に分散される。
冷却系12以外は、装入装置10の構成は公知のものであり、BELL LESS TOP(登録商標)(BLT)と通常呼ばれているものである。公知の駆動部及び伝動部等の装入装置10の静止部及び回転部は図1に示されていない、これらは例えば、US3880302に詳細に記載されている。
図1で分かるように、支持体14は静止ハウジング18の内側で軸Aの回りに軸受22を介して回転自在に取り付けられている。回転自在な支持体14は形状がほぼ環状であり、塊状材料のためのその中央通路が中心供給路の延長20上に備わる。回転自在な支持体14は中心供給路20に隣接する円筒状内壁部24と、シュート16を支持する下方フランジ部26と軸受22が設けられた上方フランジ部28とを含む。静止ハウジング18と回転自在な支持体14とが、回転装入装置10のケーシングを構成している。更に、それ等は、図1の全体が示されていない溶鉱炉の炉口上の上部閉被を形成している。
図1に更に示すように、冷却系12は回転自在な支持体14上に固定された回転冷却循環路30と、静止ハウジング18上の静止冷却循環路32(一部のみ図示)とを含む。動作中に、回転冷却循環路30は支持体14と共に回転する一方、静止冷却循環路32はハウジング18と共に静止したままである。回転冷却循環路30は、塊状材料の通路とは反対側で内壁部24及び下方フランジ部26と熱接触状態におかれ、装入装置10の、炉熱に曝される部分が確実に冷却されるようにする。更に、装入装置10の駆動部及び伝動部(何れも図示せず)が冷却されるようにする。
動作中に、冷却系12は静止冷却循環路32を介して回転冷却循環路30により集熱された熱を運び去る。このため、図1に示すように、冷却系12は、回転冷却循環路30を静止冷却循環路32に熱連結する熱移動装置40を含む。熱移動装置40は、上方フランジ部28で回転自在な支持体14に取り付けられた回転熱移動素子42と、静止ハウジング18の上部カバーの下に取り付けられた静止熱移動素子44とを含む。回転素子42は回転冷却循環路30の一部に連結され、且つその一部であり、静止素子44は静止冷却循環路32の一部に連結され、且つその一部である。動作中に、静止熱移動素子44は静止冷却循環路32を流れる冷却流体により冷却される一方、回転熱移動素子42は後述されるように回転冷却循環路30に循環される別の冷却流体により加熱される。回転素子42が静止素子44に対して邪魔されずに回転できるようにするため、両素子42及び44は伝熱部を画成する比較的小さいオープンスペースで互いに分離される。理解されるように、素子42及び44は向かい合う関係、即ち非接触で対向するように配置される。動作中の素子42,44間の温度降下により、回転冷却循環路30から静止冷却循環路32への効率的な熱伝達が、素子42,44間の媒体での対流及び/又は輻射により伝熱部を通して達成される。回転及び静止冷却循環路30及び32の夫々の冷却流体が混合されることは無い、即ち両者間で冷却流体の交換なしに伝熱が生じることが理解されよう。図1から回転及び静止素子42及び44は形状が回転軸Aを中心にして回転対称であることは明らかである。水平断面では示されていないが、素子42及び44は軸Aの周りの全円周に亘って延びる円形リングとして配置され、熱伝達が最大になるようにしている。素子42と素子44は縦(径方向)投影及び水平(円周)投影の両投影が嵌合する輪郭を有している。
熱移動素子42及び44は回転及び静止冷却循環路30及び32間を流体分離して、両循環路の冷却流体同士が混合しないようにしている。更に、熱移動素子42及び44は以下詳細に述べるように、回転冷却循環路30及び静止冷却循環路32の各々を閉サイクルで構成できるようにしている。冷却系12はここで溶鉱炉に関するBLT型の装入装置10に関連して述べるが、他の種類の高炉用回転式装入装置に用いることもできる。
図2ないし5を参照して、適宜の熱移動素子の変形例の幾つかを以下に述べる。以下記述の間、既述の例の特徴の繰り返し記載は省略することにする。
図2は回転熱移動素子142及び静止熱移動素子144から成る熱移動装置140の第1の変形例をより詳細に示している。図2の変形例では、回転素子142は縦溝143を有し、これの内部に静止素子144の相補縦凸部145が嵌合している。従って、回転素子142は略U字形の縦断面を有し、静止素子144は略T字形の縦断面を有する。両対向素子142及び144、特に凸部143と溝145は、横幅が約一定の比較的狭い伝熱部146が夫々の断熱メン148及び150間に存在するように寸法化されている。伝熱部146の横幅は装入装置10の回転部品の上下及び水平動公差に応じて、且つ異なる熱膨張による公差に応じて設定される。これ等公差は足すと通常、上下及び水平方向共およそ10分の数ミリメートルである。従って、比較的狭い、一定横幅(例えば1mm)の伝熱部146により、障害の無い回転が熱伝達を損なわずに確実に行える。だが、異なる水平及び上下横幅も、装入装置10の実際の要求に応じて可能である。図2の垂直断面で分かるように、対面する素子142及び144が相補的共役形状の場合、伝熱面148及び150の有効面を比較的大きくする蛇行が伝熱部146の縦断面に生ずる。必要、且つ構造上の制約がない場合、図11〜17に関して以下詳述するように環状素子142及び144の半径を大きくし、及び/又は図4及び5に関して以下詳述するように更に蛇行させることによりこの領域を増大することができる。
図2で分かるように、各熱移動素子142、144は冷却流体のため内部流路152、154を夫々有する。図1から明らかなように、各内部流路152、154は夫々、回転又は静止冷却循環路30、32の一部である。熱伝達の効率を増大するため、伝熱部146の下側の谷部は、熱結合流体156で満たされている。この熱結合流体は図2では水等の熱伝導性液体、又は蒸発点が高く、潤滑性のある非常に熱伝導性のある液体である。熱伝導性グリース等の粘度の高い半液体流体も、結合流体として用いることができる。水を熱結合流体として用いると、横幅1mmの伝熱部に回転時に20000W/(m2)、静止時に6000W/(m2)の熱伝達を得ることができる。これ等の値は、素子142,144間の相対回転速度0.8m/sおよび温度降下ΔT40℃を仮定している。従って、熱移動装置140は回転冷却循環路30から静止冷却循環路32への熱伝達を両者間の冷却流体に交換を伴わずに確実にしている。液体156の種類によっては、液面検出計、液面検出計で制御される、伝熱部146の下部に至る充填管路(図示せず)及び充填管路が出る供給タンクが液体156の可能な蒸発を補償するため設けられる。
図3は、回転及び静止熱移動素子242及び244を備える第2の変形例の熱移動装置240を示す。図3において、水平凹部245が静止素子244に設けられている。回転熱移動素子242は、凹部245に相補的にで、この凹部内に延びる水平凸部243を有している。対向する素子242及び244、特に凸部243及び凹部は横幅が一定の蛇行伝熱部246を形成する。更なる対策を講じないと、図3の変形例では伝熱部246を液体結合流体で満たすことはできないが、熱結合流体としてたとえ空気でも第1の内部流路252から第2の内部流路254へと、夫々の伝熱面248及び250の全有効面積によっては、十分な熱伝達が確実に行えるようになる。実際、素子242及び244の相対回転中に、上記仮定下(回転速度:0.8m/s、ΔT:40℃)で横幅1mmの空気充填伝熱部に約2000W/(m2)の熱伝達が得られる。比較すると、静止時には熱伝達約600W/(m2)が得られるに過ぎない。だが重要な相は、殆どの時間に相対回転のある動作中である。図3による熱移動装置240は、例えば図2による構成では装入装置10の分解が不可能である構造上の制約があるため、好ましいかも知れない。
図4は、回転及び静止熱移動素子342及び344を備える第3の変更例による熱移動装置340を示す。図4で分かるように、回転素子342は複数の縦凹部343及び凸部343’を有する。静止素子344も複数の凸部345及び凹部345’を有する。実際には、例えば、矩形断面の環状溝を適宜間隔で加工して各素子用の熱伝導性金属の大きなリングを形成することにより、この構成が得られる。凸部345及び343’と凹部343及び345’は共役形状を有し、互いに噛み合うように配置される。対向する素子342及び344間の中間伝熱部346の広範な蛇行が、これ等共役凸部345、343’及び凹部343、345’により得られる。従って、伝熱面348及び350の有効面積が、熱移動素子342、344の大きさをさほど増やさすに増大される。静止熱移動素子344は更に、噴流ガス用の複数の円周方向分布流路358を備える。
図5は第4の変形例の熱移動装置440を示す。前記変形例と同様に、回転442及び静止熱移動素子444は対面関係に配置され、相互貫入により密接に嵌合して、両者間に横幅の小さい蛇行伝熱部446を形成している。この熱移動装置440は前の変更例とは、本質的に3つの点で異なる。第1に、回転熱移動素子442は、伝熱部446の境界を定め、高さが互いに噛み合う凸部443’及び445と凹部443及び445’を超える環状側壁460を含む。従って、側壁460は互いに噛み合う凸部及び凹部を含む谷部を形成する。その結果、伝熱部446は殆ど完全に結合液456で満たすことができる。第2に、排出流路462が熱伝導性液体456を置換する回転熱移動素子442内に配置される。排出流路462は環状回転素子442内に円周方向に分布され、少なくとも1個の排出流路462が各凹部443に付随している。第3に、空気ブリード流路464が静止素子444に配置され、各凹部445’に接続されている。空気ブリード流路464は液体456が排出されたら、ガスまたは液体噴流により伝熱部446を洗浄するために用いることもできる。理解されるように、伝熱部446の広範な蛇行のため、伝熱面448、450の有効面積は平面対向の場合より著しく大きい。
図6〜10を参照して、本発明による冷却系の構成、特に回転冷却循環路に付き、以下詳細に述べる。既述の特徴の反復記載は省略する。
図6〜9において、熱移動装置は参照番号40で示されているが、変形例140、240、340及び440もそれである。更に、静止冷却循環路は図6〜10を通して参照番号32で示されている。熱移動素子42、44のため、静止冷却循環路32は好適な実施態様では周囲に対して開いたどんな開口も無い。これにより、静止冷却循環路32を溶鉱炉の閉回路軟水冷却系(図示せず)と一体化することができる。同様に、回転冷却循環路は閉再循環サイクルとして配置されている。従って、装入装置12のため冷却系で用いられる冷却液の処理のため、高価な設備は最早必要では無くなる。回転冷却循環路に用いる冷却流体の種類は、以下明らかになる夫々の設計によることになる。
第1の構成の冷却系112を図6に極めて概略的に示す。回転冷却循環路130は閉ループ自然対流循環路として構成され、熱移動装置40と連結されている。冷却系112は装入装置10の殆どの露出部(例えば内壁部24及び下側フランジ部26)と熱接触するコイル冷却管170と膨張タンク172を含み、冷却流体を加圧してその蒸発点を高められるようにしている。冷却液、例えば脱塩軟水の循環は、露出回転部で冷却液を加熱し、且つ回転熱移動素子42で冷却液を冷却することによって生ずる自然対流により行われる。図6から、動作中に、静止熱移動素子44が静止冷却循環路32に流れる冷却流体により冷却される一方、回転熱移動素子42は回転冷却循環路130に循環される別の冷却流体により加熱されることが明らかである。素子42、44間で、結果として生ずる温度降下が熱移動装置40における所望の熱伝達を惹起する。
図7は、回転冷却循環路230が閉回路強制対流回路として構成される点で前記の構成と異なる第2の構成の冷却系212を示す。他の部分は第1の構成と同様である冷却系212は、熱移動装置40の下流に配置され、回転冷却循環路230に用いられる冷却液、例えば脱塩軟水の強制再循環が確実に行われるようにする循環ポンプ274を含む。循環ポンプ274に対する電力供給は、滑り接触集電環又は発電機―バッテリー装置(支持体14上に設けられこの支持体により作動する)又は非接触誘導電流伝達子(図示せず)等の種々の装置によりなされる。或いはまた、循環ポンプ274は、LU84520に記載のような回転自在な支持体14の回転により作動する機構により機械的に給電されるものでも良い。
図8は第3の構成の冷却系312を示す。此処に開示の他の構成と比較して、図8による回転冷却循環路330は、それ自体公知のヒートパイプ376複数個を備える。各ヒートパイプ376の熱(下)部は装入装置10の露出回転部と熱接触して配置される一方、各ヒートパイプ376の冷(上)部は装入装置10の回転熱移動素子42と熱接触して配置される。従って、ヒートパイプ376は装入装置10の内部構造に適合する曲った形状を有することができる。ヒートパイプ376のため、冷却系312の回転部は完全に受動的、即ち器械的部品は全く無く、冷却しようとする部分から回転熱移動素子42に熱を運ぶのにエネルギーを要しない。だが、潜熱に伴うかなりのエネルギー量があるため、ヒートパイプ376は熱伝達において極めて効率的である。
図9は、適宜の冷媒、例えばハロゲン化炭化水素を用いる閉ループ蒸気圧縮冷凍サイクルとして回転冷却循環路430が構成される第4の構成の冷却系412を示す。冷却しようとする部分と熱接触して配置されたコイル冷却管470は、冷凍サイクルの蒸発器を表す。熱移動装置40の上流にある圧縮機474により、凝縮器を表す回転素子42内で凝縮したコイル冷却管470内で発生する蒸気圧が増大する。圧縮した冷却流体は、回転素子42の下流にある膨張装置478により蒸発器圧力まで膨張する。第2の構成に関して述べた装置を、圧縮機474の電源として用いることができる。
図10は、冷却のため吸着サイクルに基づく吸収装置として回転冷却循環路530を構成した第5の構成の冷却系512を示す。二部分閉サイクルとして配置される吸収装置530は、何れも修正熱移動装置540の回転素子542内に配置される固体吸着剤を有する吸収器と液体/ガス吸着質のための凝縮器から成る。吸着質のための蒸発器は、冷却しようとする部分と熱接触して配置されるコイル冷却管570により形成される。付加的コイル加熱管580により形成される加熱系が、溶鉱炉内部に面するように回転自在下側フランジ部26上に配置される。管570及び580の両回路は熱移動装置540に連結される。既知のように、吸収装置530は1サイクル中に4つの異なる期間を経ることにより間欠的冷却を行える。図10に概略的に示すように、コイル冷却管570は炉の外側で下側フランジ部26及び/又は内壁部24上に、コイル加熱管580はその反対側、即ち炉の内側に設けられる。
従って、この第5構成における電熱装置540は、コイル冷却管570により取り上げられた熱を運び去ること、吸収装置530の吸収器及び凝縮器として作用することの3重の機能を有する。間欠サイクル、即ち吸収装置530の異なる期間を経ること(加熱及び加圧−>脱着及び凝縮−>冷却及び減圧−>冷却及び吸着)は第1及び第2のポンプ574及び574’と適宜配置されるバルブ(図示せず)により制御される。後者の部品に対する機械的/電気エネルギーは、第2の構成に関して言及した上記装置の何れかのより提供される。図面で図示してはいないが、当業者は、凝縮器及び蒸発器の準連続動作、従って準連続冷却のための熱再生の場合の吸着サイクルに基づいて異なる構成を予測し得ることに気付くであろう。だが、そのような構成は追加の部品、中でも第1の吸収装置と比べて位相をずらして動作されるべき第2の吸収装置を要しない。
図11は溶鉱炉の上部に設置される装入装置10における、本発明によるもう一つの実施態様による冷却系612を示す。図1と比較して、他の構成部分は同様であるので、本実施態様に付き異なる点をのみ以下詳細に述べる。
図11で分かるように、冷却系612は回転熱移動素子642と静止熱移動素子644を有する熱移動装置640を含む。図11による構成では、熱移動装置640は回転装入装置10のケーシングの下部に、より正確には回転自在な支持体14の下側フランジ部26の下部外周に設けられる。従って、回転冷却循環路630はこの下部において回転熱移動素子642に連結される。理解されるように、回転冷却循環路630の実際の構成は図6〜10に関して上記した構成の何れか、又はそれ等の組み合わせで良い。静止冷却循環路632は、これを静止ハウジング18の下部にある静止熱移動素子644に連結される。上記のように、静止熱移動素子644は静止冷却循環路632を流れる冷却流体により冷却される一方、熱は、冷却を要する装入装置10の構成部品から回転熱移動素子642に、回転冷却循環路630に循環される冷却流体により伝達される。熱移動装置640のため、後者の冷却流体は静止冷却循環路632の冷却流体から分離されており、これと混合することはない。理解されるように、図11による実施態様では、概して環状の熱移動装置640の径を増大することにより、素子642及び644の対向面の全面積を、従って図1の実施態様と比較して熱伝達を増大させることができる。
図12は図11の熱移動装置640をより詳細に示す。図12で分かるように、回転及び静止熱移動素子642及び644は凸部643,645を有し、これ等は互いに噛み合い、両者間に縦断面の蛇行する狭い伝熱部646を形成している。動作中に、回転素子642から静止素子644まで、特に凸部643から凸部645までの熱伝達が伝熱部646で得られるようにしている。理解されるように、この熱伝達は伝熱部646の媒体内の対流及び/又は輻射により行われる。各熱移動素子642、644は、軸Aに関して回転対称に配置された大きい環状リング形状の基部651を含む。凸部643及び645はそれ等の基部651、653から交差するように、図12の場合には他の対向熱移動素子に向かって縦方向に突出する。回転熱移動素子642の基部651内の内部流路652は、図12に示すように連結導管655を介して回転冷却循環路630に連結されている。同様に、連結導管657が静止熱移動素子644の基部653内の内部流路654を静止冷却循環路631に連結している。
図12において、熱移動素子642及び644は、素子642及び644間、及びそれ等の凸部643及び645間の伝熱部646で連結流体としての熱伝導性液体を含む作用をする環状トラフ690の内部に配置されている。熱移動装置640をトラフ690の内部に設置することにより、両素子642及び644が熱伝導性液体内に浸漬され、両者間の熱伝達を増大することができる。図12から分かるように、トラフ690は回転熱移動素子642と共に回転が固定され、また後者を下側フランジ部26に支持している。更に図12から分かるように、各熱移動素子642及び644には、傾斜上面を有する屋根形状のフードとして設計された夫々のカバー692、694が設けられている。これ等カバー692及び694は近接して配置され、両者間に相対回転を許容する小間隙を残している。カバー692及び694を設けることにより、飛塵に曝される伝熱部646内の熱伝導性液面を低減することができる。静止カバー694の一部は回転カバー692と重なるように配置され、塵埃(例えば炉塵)の伝熱部646への侵入を低減する。同じ趣旨で、トラフ690の外側壁は上方に静止熱移動素子644及びそのカバー694に沿ってこれに近接して延びている。図12に図示してはいないが、炉内部に対して曝されるトラフ690の下側には、好ましくは適宜の断熱材が設けられ、トラフ690の壁を通して熱移動装置640に伝達される熱量を低減している。
図13は熱移動素子642及び644の環状構造を示す。即ち、基部651及び653とそれ等の凸部643及び645が図13に部分的に示されている。各凸部643、645は比較的平坦な環状バンドの形状を有している。凸部は回転基部651又は静止基部653に対して交互に、例えば溶接により固定されている。障害の無い相対回転が保障される必要があるので、凸部643、645、従って伝熱部646は回転軸Aに対して本質的に回転対称に配置されている。各凸部643,645の夫々の径は軸Aに向かって小さくなっている。尚、軽減の目的で、回転熱移動素子642の最も内側の凸部は図13及び14の部分図では示されていない。
図14は解体状態の熱移動素子642及び644を示す。図14から明らかなように、各環状バンド形状突起643,645には夫々、複数の円周方向に分布された横通り穴696が設けられている。理解されるように、通り穴696は回転支持体14の回転中に、伝熱部「646の冷却流体、例えばトラフ690が含む結合流体中に乱流を形成することができる。素子642及び644間に乱流があると、熱移動装置640により得られる熱伝達が増大することが理解されるであろう。図面には示されていないが、突起643、645は必ずしも帯形形状である必要は無い。実際は、乱流を得るため、全伝熱面が十分であり、回転が損なわれる回転又は静止冷却循環路30又は32に対する熱連結が得られる限り他の種のものでも良い。例えば、片側に非貫通凹部のある帯状突起、又は回転又は静止素子の基部から突出することにより突起を形成する別個のピンやバーが周囲に分布したもの等も考えられる。
図15は図12の熱移動装置640縦断面を別の断面で示したものである。図12から分かるように、静止ハウジング18上に設けられた供給導管700が静止熱移動素子644の突起の1つを分断している。供給導管700はその下端に、回転熱移動素子642に近接してトラフ690の下部に配置された供給ノズル702を有している。供給導管700は、バルブ704を介して熱伝導性液体源に連結されている。上記のように、バルブ704を制御する適宜の液位計を用いて、供給導管700は熱伝導性液を伝熱部646に確実に自動充填する。それにより、蒸発による液損失が補償され、十分は液位が自動的に保証される。
図16は図12の熱移動装置640縦断面をもう一つ別の断面で示したものである。図16は、排液ノズル706が図15のように設置された排液導管708に連結されているものを示す。炉口圧力が伝熱部646の液体を大気圧以上に加圧するため、排液導管708上の対応する(通常閉鎖)バルブを単に開くことにより液体を容易に取り除くことができる。排液は、液体が塵粒で過度に汚染されているとき、又は過度の付着物の除去のため熱移動素子642、644の洗浄を要するとき、必要となろう。
図17は図12の熱移動装置640縦断面を更にもう一つ別の断面で示したものである。図17で分かるように、図15に示すようにバルブの設けられた対応する浄化路712に浄化ノズル710が配置される。浄化ノズル710は、水平方向のスプレーを介して高圧フラッシングを提供するように構成される。回転熱移動素子642はトラフ690の底部に配置されているので、塵粒や他のシルティングに最も露呈される。図12の構成は回転時の回転熱移動素子642全体を1つ又は数個の浄化ノズル710により容易に浄化できるので、熱移動装置640の浄化を容易にする。浄化の目的で行う熱移動装置640の分解は従って、通常必要ない。浄化中に、伝熱部646に集まる浄化液は熱伝導性液と同様、炉口圧力の利点を生かした更なる処置の必要無しに、図16の排液導管708を通して排出することができる。
図面では明示されていないが、上記冷却系12、112、212、312、412、512又は612の何れも、要すれば、回転シュート16を冷却する手段を含むことが理解されるであろう。実際、装入装置10の構成部品の中で、回転シュート16は炉の内部雰囲気に最も露呈される。従って、冷却系には、US5252063に開示のものと同様なシュート冷却のための変更装置が要すれば含まれる。この実施態様では、回転分配シュート16は、回転冷却循環路30、130、230、330、430、530又は630に流体連結されているその体部の下面を冷却するための循環路部分(図示せず)を含んでいる。この連結はUS5252063から知られているように、シュート16が回転自在な支持部14に枢軸回転自在に取り付けられる懸架軸及び適宜の回転コネクタを介して得られる。だが、US5252063とは対照的に、本発明によれば、シュート冷却のための循環路部分は回転冷却循環路30、130、230、330、430、530又は630の閉サイクル構成の一体、不可欠の部分となっている。
更なる変形例として、回転冷却循環路に用いられる冷却流体が液体の場合、この液体は結合流体156、456を熱移動装置140、440の伝熱部146、446に供給するのに用いることができる。これは、伝熱部146、446への液供給を制御する液位検出バルブ及び適宜の供給バルブを用いて行うことができる。この場合、供給タンクを装入装置10の静止部に取り付けて熱伝導性液を供給し、結合液156、456の蒸発損失分を補償するようにすると良い。
尚、上記の変形例及び構成において、回転及び静止熱移動素子42、44;142、144;242、244;342,344;442、444;542,544又は642、644は銀、銅またはアルミニウム又はこれ等の金属の1つ又は複数を含む適宜の合金で構成される。理解されるように、耐食性熱伝導被膜を熱移動素子に塗布して、それ等の耐用寿命を長くするようにすると良い。
最後に、上記冷却系により得られる利点の幾つかを要約しておく。回転冷却循環路が閉サイクル配置となっているため、水処理設備の有る独立循環路の必要は無くなる。静止冷却循環路を、通常既に炉に設けられている閉ループ冷却循環路と一体化することができる。この冷却系には、重要な摩耗部が何も無い。保守点検の頻度及び費用は少ない。回転冷却循環路における圧力降下または流動抵抗は、流体が専ら重力により運ばれるので、あまり重要ではない。従って、手動曲げ加工に適した小径銅パイプのような、より廉価で設置容易な導管を用いることができる。回転冷却循環路の最高動作温度を従来のものより高めることができる。実際、第1に、より高価な冷却液を閉サイクルで用いることができ、それにより回転冷却循環路における有害な付着物を回避でき、第2に、回転循環路が閉サイクル構成としたため、この内部の冷却液をその蒸発点にまで高めることができる。
本発明による冷却系付き高炉用回転挿入装置の部分縦断面図である。 図1の冷却系に用いられる回転熱移動素子及び静止熱移動素子から成る熱移動装置を示す縦断面図である。 別の熱移動装置を示す縦断面図である。 もう一つ別の熱移動装置を示す縦断面図である。 更に別の熱移動装置を示す縦断面図である。 図1による冷却系に用いられる回転冷却回路の第一の構成を示す概略図である。 回転冷却回路の第2の構成を示す概略図である。 回転冷却回路の第3の構成を示す概略図である。 回転冷却回路の第4の構成を示す概略図である。 回転冷却回路の第5の構成を示す概略図である。 本発明による、別の冷却系付き高炉用装入装置を示す部分縦断面図である。 図11の冷却系における熱移動装置を示す拡大縦断面図である。 図12の熱移動装置の部分等角投影図である。 図13の分解等角投影図である。 図11の冷却系における熱移動装置の異なる縦断面図であって、供給ノズルを示す。 図15の部分図であって、排液ノズルを示す。 図15の部分図であって、洗浄ノズルを示す。

Claims (20)

  1. 冷却系を備えた高炉用回転式装入装置であって、該回転式装入装置は回転分配手段のための回転自在な支持体と該回転自在な支持体のための静止ハウジングとを含み、上記冷却系が上記回転自在な支持体と回転自在な支持体に固定された回転冷却循環路と上記静止ハウジング上の静止冷却循環路とを含むものにおいて、
    上記回転冷却循環路が閉循環路として構成されていること、
    上記静止冷却循環路を流れる冷却流体により冷却されるように構成された静止熱移動素子と、上記回転冷却循環路に循環される別の冷却流体により加熱されるように構成された回転熱移動素子とを含む熱移動装置が設けられ、上記両熱移動素子は対面関係に配置され、それの間に伝熱部を有して、上記別個の冷却流体同士を混合せずに、上記伝熱部を通る対流及び又は輻射により熱伝達を行うようにしたことを特徴とする回転式装入装置。
  2. 前記回転冷却循環路が閉ループ自然対流循環路として構成される請求項に記載の装入装置。
  3. 前記回転冷却循環路がヒートパイプを少なくとも1つ含む請求項に記載の装入装置。
  4. 前記回転冷却循環路が閉ループ強制対流循環路として構成される請求項に記載の装入装置。
  5. 前記回転冷却循環路が閉ループ蒸気圧縮冷凍サイクルとして構成される請求項に記載の装入装置。
  6. 前記回転冷却循環路が吸着冷却装置として構成される請求項に記載の装入装置。
  7. 前記回転冷却循環路が、前記回転自在支持体の回転により起動される機構により機械的に駆動されるポンプまたはコンプレッサ少なくとも1つを含む請求項の何れか1つに記載の装入装置。
  8. 前記回転冷却循環路が、前記回転自在支持体の回転により起動される発生器により供給されるバッテリーか、滑り接触面又は非接触誘導電流伝達により電気的に駆動されるポンプまたはコンプレッサ少なくとも1つを含む請求項の何れか1つに記載の装入装置。
  9. 前記静止冷却循環路が、前記静止熱移動素子に伝達される熱を運び去る前記高炉の閉ループ冷却循環路の一部である請求項1〜の何れか1つに記載の装入装置。
  10. 前記回転または静止熱移動素子に凹部が少なくとも1つ設けられ、前記静止又は回転熱移動素子に対応する突起が少なくとも1つ設けられて、これ凹部及び突起が蛇行縦断面を前記伝熱部に与えるように互いに嵌合するようにした請求項1〜の何れか1つに記載の装入装置。
  11. 前記回転熱移動素子と前記静止熱移動素子の各々が環状の基部と、該基部から横方向に突出する突起少なくとも1つとを有し、該突起複数同士が対面関係に配置され、互いに嵌合して蛇行縦断面を前記伝熱部に与えるようにした請求項1〜の何れか1つに記載の装入装置。
  12. 前記伝熱部の少なくとも一部が熱伝導性液体で充填されて成る請求項10又は11に記載の装入装置。
  13. 前記回転熱移動素子及び又は前記静止熱移動素子の突起少なくとも1つが前記熱伝導性液体に乱流を生じさせる手段を含んで成る請求項12に記載の装入装置。
  14. 前記伝熱部の横幅が0.5〜3mmの範囲にある請求項1〜12の何れか1つに記載の装入装置。
  15. 前記回転冷却循環路が、前記回転自在の支持体により支持される回転分配シュートを冷却するための一部の循環路を含んで成る請求項1〜14の何れか1つに記載の装入装置。
  16. 前記静止熱移動素子及び前記回転熱移動素子は、前記回転自在な支持体の回転軸の周りに全周に亘って延びている環状リングとして配置されている請求項1〜15の何れか1つに記載の装入装置。
  17. 前記回転熱移動素子は、熱移動表面と対向する平面を有する請求項16記載の装入装置。
  18. 前記熱移動素子は、熱移動領域を形成するギャップによって分離されている請求項17記載の装入装置。
  19. 前記ギャップは少なくとも部分的に熱伝導性グリースが充填されている請求項18記載の装入装置。
  20. 請求項1〜19の何れか1つに記載の冷却系を備えた装入装置を含む溶鉱炉。
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