JP5048224B2 - リモコン装置 - Google Patents
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Description
よって、リモコン装置を手に持って使用する場合、上記船底状の指受部が複数の指の上に収まり、握りやすいという特長がある(例えば、特許文献1参照)。
これに伴い、そのリモコン装置の表面に設ける操作ボタンの数が増加している。
増加した多数の操作ボタンの配設は、ケース本体を握りやすい細長い筒状にしなければならない関係上、細長く前後方向に亘って配設させることになる。
さらに、リモコンが前後に移動して重心位置がずれる場合には、よりバランスを崩して落しやすくなってしまう。
他の目的は、片手で持って使用する際、ケース本体表面の前後に亘って配設してある複数の操作ボタン群を次々と親指を前後させて操作する場合でも、残りの4本の指の上に乗っているリモコン本体を安定した状態で持って操作することができる操作性の良いリモコン装置を提供しようとするものである。
他の目的は、ケース本体の裏面を握りやすくなるように形成したものであっても、リモコン装置を机上において使用する際、表面に配設した操作ボタンのうち、側方寄りの操作ボタンを押す場合でも、がたつかず、安定して操作することができる操作性の良いリモコン装置を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
ケース本体の表面には複数の操作ボタン群が配設してあり、
上記ケース本体の裏面における前後方向の中間部にあっては、両側周面から中央部に向けて船底状にした指受部が備えさせてあるリモコン装置において、
上記ケース本体の裏面における船底状にしてある指受部にあっては、その指受部に左側又は右側から添え付ける複数の指の内、人差指の元部と、中指の元部との間に向けて掛合可能に、上記ケース本体の裏面における両側周面から夫々両側側方に向けて張出状にした掛合突起を備えさせ、
上記ケース本体の裏面の両側において、夫々両側側方に向けて張出状に備えさせた上記両掛合突起にあっては、
上記ケース本体の裏面を下側にし、かつ、上記ケース本体の前方に備えさせた信号送信部を遠隔操作したい機器に向けてケース本体をテーブル等の上に載置した状態において、上記ケース本体の横転を防止するように、
上記の両側側方に向けて張出状に備えさせた掛合突起の張出した部分の下側には、テーブル等の上面に接地可能に接地部材を備えさせ、
しかも上記の接地部材の間隔は、ケース本体の表面に配設されている複数の操作ボタンの内、両側に位置する操作ボタンを押し込んだ場合において、押し込んだ操作ボタンの直下に発生する重心位置よりも外側に位置するような位置に設定してある
掛合突起が人差指の元部と、中指の元部との間に掛合し、これが拠り所となって上記親指を前方へ大きく、又、後方へ大きく伸ばすことを可能にする。
よって、掛合突起は指に対して拠り所を与え、親指は前方から後方にかけて幅広く動かすことができる特長がある。
なお説明において方向を示す言葉は、使用態様を前提として、図1において上方向を前方向、下方向を後方向として説明する。手の大きさについては、人間生活工学センターのデータの標準偏差を基準に説明する。
図1乃至図5において、1はリモコン装置、例えばCATVディジタルセットトップボックスのリモコン装置を示す。
2は上記リモコン装置におけるケース本体を示し、内部に空間5が形成されるように、表部材3と裏部材4とで構成させてある。
上記表部材3と裏部材4とは、夫々合成樹脂材等の任意の硬質材料で形成されており、任意の成形手段により別体に形成され、合体させてある。
上記空間5には、周知のように回路基板、電池等、リモコンの機能に必要な部材が納められる。
上記操作ボタン群7〜14の配設方法は、通常行われているように使用者が多くの操作ボタンの操作をし易くなるように配設させればよい。例えばボタンの役割によりグループ分けし、役割や使用頻度により配置させてもよい。
なお、上記複数の操作ボタン群7〜14の種類や配設は、制御対象機種により任意であればよい。
上記指受部15は、船底状にすることにより、リモコン装置1を手30に持って使用する場合に、指受部15が複数の指(人差指33、中指34、薬指35、小指36)の上に乗り、握りやすくなる。
上記掛合突起18は、図2によく示されるように、先部に丸みをおびさせて構成し、リモコン装置1を手に持った状態において、上記指受部15に添え付ける複数の指(人差指33、中指34、薬指35、小指36)の内、人差指33の元部33aと、中指34の元部34aとの間に向けて、掛合可能に張出状に構成させてある。なお、操作者の都合によっては中指34と薬指35との間に向けて掛合可能に張出状に構成させてもよい。
上記掛合突起18の張出は、掛合突起18が上記指元部37に掛合して拠り所となり、上記掛合突起18を支えにして、図5に示されるように親指32を前方へ大きく、又、後方へ大きく伸ばすことを可能にする寸法であればよい。さらに、親指を前方、又は後方へ目一杯伸した場合において、掛合突起18が人差指33の付け根33aに、また、中指34の付け根34aに引っ掛かり、リモコン装置1が手30から脱出するのを防止する寸法であればよい。
掛合突起18を指受部15の両側に備えさせた場合には、左手操作者と右手操作者の双方に対応することができ、汎用性が高い特長がある。
上記指置き部20は、上記掛合突起18が配設されている位置の前側寄りに位置させてあり、リモコン装置1を手30で持った状態において、上記掛合突起18の前側に位置する人差指33を位置させ得るように、凹陥させてある。
凹陥の度合は、リモコン装置1を手30に持って使用するとき、人差指33が指置き部20に収り、掛合し、人差し指33を支えにして親指32をより大きく前方へ伸ばすことができるように構成させればよい。
上記電池室22の設ける位置は、上記掛合突起18が配設されている位置の後側寄りに位置させてあり、リモコン装置1を手に持って使用するとき、上記指受部15に添え付ける複数の指の内、薬指35に対して電池室25に収納した電池の重量が加わるように位置させてある。この場合、リモコン装置1の保持状態は安定する。
23は、開閉自在に装着可能な電池蓋を示し、上記ケース本体の裏面4aが滑らかになるように船底状の一部として構成させてある。
上記設置部材25a、25bは、図4に表れているように夫々上記ケース本体の裏面4aにおける両側周面4bから夫々両側側方に向けて張出状に備えさせた両掛合突起18、18の下側に備えさせてある。
上記設置部材25a、25bの間隔W2は、ケース本体2の表面3aに配設されている複数の操作ボタンの内、両側に位置する操作ボタンを押し込んだ場合において、押し込んだ操作ボタンの直下に発生する重心位置よりも外側に位置するような位置に設定してあればよい。
上記間隔W2としては、例えば上記両側に位置する操作ボタンの重心位置相互の間隔W1(40mm)に対して間隔W2は、同じでも、又はやや大きめ(45mm)としてもよい。
なお設置部材は、上記設置部材25a、25bに加えて、裏面4aの前方及び後方において、図2に示されるような設置部材25c、25d、25e、25fを必要に応じて備えさせてもよい。
リモコン装置1を手で持って使用する場合は、例えば次のように行う。
まず、リモコン装置1を図2に示されるような状態で手30で持つ。
この場合、船底状に形成させた指受部15が複数の指(人差指33、中指34、薬指35、小指36)の上に収まって握り易く、安定した状態で持つことができる。
次に、通常行われるように、リモコン装置1の前方の信号送信部27を遠隔操作したい機器(図示省略)に対して、方向性の正しい信号を送信できるように向ける。
そして、リモコン本体2の表面3aに配設された複数の操作ボタン群7〜14を操作する。
なお、この操作により、周知のように、空間5の内に収納された電子回路にて所定の操作信号が生成され、リモコン本体1における信号送信部27から信号が出力され、所定の遠隔操作が行える。
例えば、前方の操作ボタン群8における表示ボタン8aに向けて親指32を伸して操作し、受信している番組の情報を表示させる。→ 次に、後方の操作ボタン群11における表示ボタン11aに向けて親指32を伸して操作し、受信したい放送を切替える。→ 次に、前方の操作ボタン群7における音量ボタン7aに向けて親指32を伸して操作し、音量を調節する。という具合に操作する。
この場合、上記掛合突起18が人差指33の元部33aと、中指34の元部34aとの間の指元部37にあるので、掛合突起18が支えとなり、親指を大きく前方へ、又は後方へ伸すことができる。
また、親指32を図5(B)、(C)に示されるように、目一杯伸ばした場合には、掛合突起18が指の付け根に掛合して滑り止めの役割を果し、リモコン装置1が手30から脱出するのを防止する。片手でも安心してリモコン操作をすることができる。
さらに、図5に示されるように親指32を前方に、次は後方に、中間にと次々と動かして操作する場合であっても、掛合突起18は指に対して拠り所を与えるので、係合突起18が(キーボードにおけるホームポジションのように)基準位置となり、親指32を複数の操作ボタン群に対して、いつも同じ感覚で動かすことができる。
このとき、図4に表れているように上記の両指受部15の両側において張出状に接地部材25、25を備えさせた場合には、ケースの裏部材の裏面4aを、握り易くする為に船底状の指受部15にしたものであっても、ケース本体2の横転を防止し、安定してリモコン装置1を載置することができる。
さらに、表部材の表面3aに配設させた複数の操作ボタンのうち、両側に位置する操作ボタン(11bまたは12a)を押し込む場合には、ケース本体2ががたついたり引っ繰り返ったりせず、リモコン装置1を安定して、指一本で操作することができることになる。
Claims (1)
- リモコン装置におけるケース本体の前方には信号送信部を備えさせ、
ケース本体の表面には複数の操作ボタン群が配設してあり、
上記ケース本体の裏面における前後方向の中間部にあっては、両側周面から中央部に向けて船底状にした指受部が備えさせてあるリモコン装置において、
上記ケース本体の裏面における船底状にしてある指受部にあっては、その指受部に左側又は右側から添え付ける複数の指の内、人差指の元部と、中指の元部との間に向けて掛合可能に、上記ケース本体の裏面における両側周面から夫々両側側方に向けて張出状にした掛合突起を備えさせ、
上記ケース本体の裏面の両側において、夫々両側側方に向けて張出状に備えさせた上記両掛合突起にあっては、
上記ケース本体の裏面を下側にし、かつ、上記ケース本体の前方に備えさせた信号送信部を遠隔操作したい機器に向けてケース本体をテーブル等の上に載置した状態において、上記ケース本体の横転を防止するように、
上記の両側側方に向けて張出状に備えさせた掛合突起の張出した部分の下側には、テーブル等の上面に接地可能に接地部材を備えさせ、
しかも上記の接地部材の間隔は、ケース本体の表面に配設されている複数の操作ボタンの内、両側に位置する操作ボタンを押し込んだ場合において、押し込んだ操作ボタンの直下に発生する重心位置よりも外側に位置するような位置に設定してあることを特徴とするリモコン装置。
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