JP5047417B2 - シロアリ用餌母剤 - Google Patents
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Description
発明の背景
本発明は、栄養学に基づく餌組成及びそれを利用してシロアリをモニターし駆除するための方法に関する。
【0002】
合衆国において地下シロアリに起因する被害は、現在、年間十億ドルにも達すると推定されている。家屋、屋外建造物、フェンス、電柱、鉄道の枕木、ボート、橋梁、土留壁、立木等のあらゆる木製の又は木を含む構造物は、被害を受ける可能性がある。この半世紀以内に合衆国に持ち込まれて以来、台湾地下シロアリCoptotermes formosanusは、隣接する合衆国において最も破壊的な害虫の一つとなった。この理由には、数千万匹の個体を含む大規模なコロニー、数種類の立木を攻撃できる能力、高い再生産レベル等がある。
【0003】
地下シロアリの駆除のために存在する最もうまくいく方法は、補修的というより予防的なものである。これらには、構造物への障壁処理やシロアリの攻撃を防ぐ薬剤による木材の予防的な処理がある。しかし、これらには欠点がある。物理的な障壁は、多くの現存する建築物と復古調的に調和させるのが難しく、完全に効果的というわけでもない。そして薬剤処理は、部分的にしか効果がなく、約5年しか効き目がない。
【0004】
成長調整物質を利用する低毒性の餌は、地下シロアリによって引き起こされる被害を減少させるのに成功してきている。ヘキサフルムロンはC.formosanusの大きなコロニーを抑制するのに特に効果的であった。その餌に利用された母剤は、ボール紙、濾紙、松材又は純粋なセルロースから成るものであった。しかし、これらの母剤は、シロアリからの最適の反応より少ない反応しか与えず、家屋や木のような他のセルロース源を好んで、多かれ少なかれ、それらを迂回した。
【0005】
シロアリをモニターし駆除するために、種々の方法や組成が存在する一方、この分野における改良された手段を創造する必要性が存在している。
【0006】
従って、本発明の目的は、シロアリに対する毒送達システムとして効果的な餌母剤組成を提供することである。
【0007】
別の目的は、シロアリをモニターするために使用できる組成を提供することである。
【0008】
さらに別の目的は、シロアリの個体数を効果的に制御する組成及び方法を提供することである。
【0009】
発明の概要
我々は、誘引物質及びシロアリに有毒な薬剤のための担体としてはたらく、栄養学に基づく母剤を用いて、シロアリを効果的にモニターしそして/又は駆除できることを発見した。栄養学的に必要な成分を含むシロアリ用母剤は、シロアリのための餌及び誘引物質としての、その有用性を高める。枯れ木、木、人の建造物に使われる木材、セルロース系製品、ボール紙のような他の知られたシロアリの餌のような天然の食物より、本発明のシロアリ用母剤をシロアリは好む。セルロースは、シロアリの基剤、正常な食物となるから、母剤は、一次成分としてセルロースを含む。また、それは、シロアリが好む栄養、すなわちシロアリの成長や発達に必要な栄養を含む。これらの栄養を選び、木材や本技術で知られた他のシロアリの食物のような代わりに利用できる食物源以上にシロアリがシロアリ用母剤を好む量を、本発明のシロアリ用母剤中に存在させる。本発明は、シロアリは、栄養学的価値に基づいて食物源を明確に識別する能力を持っているという、出願者らの発見に基づいている。
【0010】
セルロースや水の他に、本発明のシロアリ用餌母剤は、シロアリが必要とする脂質類、ビタミン類及びアミノ酸類、シロアリの成長因子、及び発酵食品の臭いと味を活性化する餌調整剤から成るのが好ましい。
【0011】
本発明のシロアリ用母剤が役に立つシロアリは、Rhynotermitidae及びKalotermitidae科に属するシロアリのすべての種、好ましくは、Coptotermes formosanus及びReticulitermes flavipesである。
【0012】
本発明のシロアリ用母剤(本明細書では餌母剤又はシロアリの食物とも言う)は、シロアリ集団を数えモニターするために置く地点にシロアリを誘引するために使用できる。
【0013】
この母剤は、かなりの数のシロアリを殺すためのシロアリ用毒の送達を高め、従って、建築物や木のようなセルロース性構造物に対するシロアリ被害を阻止するための非常に効果的な担体としても使用可能である。
【0014】
食物を作るために種々の成分を混合すること、そして好ましくは、オートクレーブにかけることができる成分(エチルアルコールなど)を混合し、オートクレーブにかけ、酵母エキスのような熱に耐えない成分を加えるという種々の段階を含む、本発明のシロアリが好む母剤を作る方法もまた提供する。この方法は熱殺菌は必要ないが、水はカビの胞子を含み、もし、その母剤が、餌の地点に置かれた直後に、シロアリがそれを発見しなかったならば、胞子が成長する機会があり、シロアリにとって、その母剤は、あまり魅力的ではなくなる可能性があるので好ましくは必要である。その方法には、母剤にシロアリ用毒を加えること及び本母剤を、ある物理的な容器や被覆材料に入れることも含みうる。その容器や被覆材料は、水分保持性で蒸気透過性の材料で作るべきである。
【0015】
環境上利用可能な他の食物源の場所よりも、シロアリが好んで食べるシロアリのすみかに、毒を含む母剤を置くことから成る、シロアリを殺す方法も提供する。本方法は、好ましくは、シロアリ用餌母剤内に又はシロアリ用母剤の近接領域に、水和された水分含有材料(本明細書では水分保持剤ともよぶ)を置き、シロアリに感知させ、シロアリを誘引する第二の手段となりうる、ある程度の湿度を、すぐ近くの領域に提供することも含む。
【0016】
ある領域内の1以上の地点(本明細書では餌地点とよぶ)に、上記のようにシロアリ用餌母剤を置き、その地点でのシロアリの存在を評価することから成る、ある領域におけるシロアリの活動をモニターする方法も提供する。
【0017】
シロアリのすみかに水和された水分保持剤を置くことから成るシロアリ誘引法も提供する。
【0018】
シロアリが近づける容器内に入れた水和された水分保持剤から成るシロアリ誘引剤も提供する。シロアリが近づける容器とは、内部に水分を保持し、シロアリが入ることができない容器又は被覆をさす。
【0019】
詳細な説明
ボール紙や南部キマツのような、環境上利用可能な他のセルロース源よりシロアリが好むように台湾及び土着の地下シロアリの栄養要求を満足させるシロアリ用餌母剤が開発されてきた。本母剤は、シロアリにシロアリ用毒を送達するための餌システムに使用可能である。本母剤組成は、セルロース、水、及びシロアリが好む栄養物から成る。
【0020】
セルロースは、シロアリに有毒な又は忌避性の化学物質を含まない限り、どのようなセルロース含有物質(90%から95%以上のセルロースを含むものが好ましい)によっても供給できる。そのような材料は、市販のセルロース、木材、紙、ボール紙等であり、母剤の、他の成分と混合しやすい粒状であることが好ましい。オガクズは、どのような植物起源のものでも構わないが、カエデ、カバ、スイートガム及び近縁の木材のような、シロアリが好む木材由来のものが好ましい。使用可能であっても、他のオガクズ源は、忌避的又は毒性効果のために、そのようなオガクズ材料の利用性を低下させる量の化学物質を含む可能性がある。あまり高価でなく、そのような化学物質を含まないので、市販のセルロース粉末を用いるのが好ましい。
【0021】
例えば発酵によって少なくとも部分的に分解され、発酵によって作られた約5より低い、好ましくは約4.5より低いpHレベルを有する食物をシロアリは好む。これらの条件は、セルロースを粉砕し消化する原生動物や細菌等の、シロアリの消化管内の微生物に好適である。シロアリの体表面は、自然に食物材料に感染するカビの胞子も運び、カビが成長する一定時間の後には、それをより栄養に富んだものにする。従って、新鮮な木材は、シロアリが好む食物ではない。本発明のシロアリ用母剤は、発酵が進行中であることを示す適当なpH及び臭いを有し、その両方がシロアリを誘引する。
【0022】
従って、本発明のシロアリ用母剤は、ある発酵程度(微生物の発生及びそれらによる生産物)を有する自然のシロアリの食物を活性化し、シロアリを誘引する餌調整物質から成るのが好ましい。そのような調整剤を用いることによって、母剤は、シロアリを誘引する臭いを発する。そのような調整剤は、その食物のpHを5以下に下げるのに充分な量が存在し、使用量がシロアリに有毒ではない塩酸、酢酸又は他の酸のようなpH調整剤を含む。
脂肪類及びステロール類を溶かし、シロアリを誘引することができるので、エチルアルコールも使用される。エチルアルコールは、シロアリが感知するのに充分であるが、母剤中の必要な微生物の成長に影響を与えない量である約0〜8ml/kg−母剤の範囲で使用する。エチルアルコールは、約0.5と約8ml/kg−母剤の間の量で使用するのが好ましい。本技術を熟知する者であれば容易に理解するであろうが、本母剤を使用前に加熱殺菌すれば、揮発性のアルコールは蒸発するが、母剤は、他の成分へのアルコールの働きの結果である生成物を含むであろう。酵母エキスもまた、好ましい調整物質である。
【0023】
餌調整物質を用いなければ、その母剤がシロアリを誘引するようになる2〜3週間(まわりの温度による)発酵させるべきである。
【0024】
その成分を含まない又は成分の量が多い又は少ない他の食物より、ある食物をシロアリに好ませる特定の成分の存在の程度は、本明細書に述べる方法を用いれば容易に評価できる。
【0025】
本母剤は、天然のシロアリの食物に特徴的な又はシロアリを誘引するビタミン類及びアミノ酸類もまた含む。リボフラビン、D−ビオチン、コリン塩酸塩、ビタミンB12、葉酸、ミオイノシトール、パントテン酸カルシウム、ピリドキサール塩酸塩、チアミン、アスコルビン酸のようなビタミン類及び、L−グルタミン酸、L−ヒスチジン、L−グルタミン、L−アラニン、L−リジン、L−イソロイシン、L−プロリン、L−チロシンのようなアミノ酸類である。ビタミン及びアミノ酸を含む物質として、酵母及び酵母エキス、及びこれらの化学物質を含む合成溶液である。酵母エキスは、食物調整剤としても働く能力があるので好ましい。ビタミン類及びアミノ酸類は、シロアリが感知するのに充分な総割合からシロアリが食べるのをやめる量まで食物中に存在してよい。
酵母エキスの場合には、好ましい量は約0.1g/kgと約3g/kg−母剤の間、より好ましくは約1.0g/kgと約2.0g/kg−母剤の間、最も好ましくは約1.5g/kg−母剤である。どの特定のビタミンやアミノ酸も感知できる量存在する必要はないが、ビタミン類及びアミノ酸類の総量は、シロアリが、通常の木の食物より、これらの物質を含む食物への嗜好を示すのに充分な量、存在しなければならない。
【0026】
本発明のシロアリ用母剤は、脂肪、好ましくは脂肪、コリン塩酸塩の源であるリン脂質、レシチンに最も好ましく見出される、リノレン酸、パルミチン酸、パルメトレオイン酸、オレイン酸のような脂肪酸を含むのが好ましい。トウモロコシ油、大豆油、綿実油や、本技術において知られている他の油等の植物油も、これらが、リノレン酸のような望ましい脂肪酸を含むので使用できる。コリン塩酸塩を含まない、これらのような油を用いる場合には、コリン塩酸塩を別に母剤に加えてよい。母剤中の脂質の濃度は、シロアリが感知できれば充分で、その食物を拒否させる濃度より少ない。レシチンの場合、この量は、約0.1g/kg−母剤〜約12.5g/kg−母剤、好ましくは約1g/kg−母剤〜約2g/kg−母剤、最も好ましくは約1.25g/kg−母剤である。
【0027】
この母剤は、シロアリの成長、繁殖、及び/又はキチン生成に必要な成長因子を含んでよい。成長因子は、シロアリの体表面で運ぶ胞子によって食物材料にカビが感染して作られるステロールであるエルゴステロールであるのが好ましい。他の有用な成長因子は、上述した栄養物のような脂肪酸類及びアミノ酸類、好ましくはリノレン酸などである。成長因子は、シロアリが感知できる充分な量でなければならないが、その母剤上の食物にシロアリが有毒又は拒否するほど多量であってはいけない。エルゴステロールの場合には、食物に対するエルゴステロールの割合は、約0〜約4.5g/kg−母剤、より好ましくは約0.2g/kg−母剤〜約1.0g/kg−母剤、最も好ましくは約0.45g/kg−母剤である。
【0028】
母剤はさらに、塩化カルシウム、塩化コバルト、塩化第二鉄、塩化亜鉛、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸銅、硫酸マンガンのように、シロアリに有用な塩類を含んでよい。塩類の量は変えてよい。塩類の総量は、シロアリに、その母剤への嗜好を与えるのに充分な量、食物に存在するのが好ましい。そのような塩類の良い源は、好ましくはpHが約6より低い市販のビン詰めの飲料水又は湧き水であり、母剤に必要な湿り気を提供するために用いることができる。バーベズ乳業社(ロサンゼルス州ウエストウイゴ所在;Barbe’s Dairy Company,West Wego,LA)から入手できるバーベズ(登録商標)水は、母剤に塩類を供給するのに好ましい水である。
【0029】
地下シロアリ類は湿った食物を好む。環境中の他の食物より魅力的であるためには、本発明の母剤は湿っていなければならない。母剤の材料を混合し、そして/又は粒状又は固体のセルロース材料を水和させ、そして過剰な水を供給し、湿った環境を維持するためには、充分な水を用いなければならない。一般的に、母剤重量の約4分の3が水でなければならないが、水分含有率は、組成の重量の約50%から約90%まで変えてよい。
【0030】
母剤材料中の水分を許容できる濃度に保ち、シロアリを誘引するもう一つの手段を提供するために、水を吸収し、それを環境中にゆっくり放出できる水分保持剤を用いる。そのような材料の例は、寒天やポリアクリルアミドであるが、忌避効果を持たなければ、どんな物質でも構わない。使用できる好ましい材料の例として、自重の数千倍の水を吸収し、保持でき温室で使用されるテラウエット(登録商標)T−400(テラウエット社、カリフォルニア州サンディエゴ所在;Terrawet Company,San Diego,CA)が挙げられる。これらの材料は、自重の3倍以上の水を加えて水和、好ましくは完全に水和すべきである。水和された水分保持材料を母剤中に混合してよい。
【0031】
発明者らは、シロアリが食物を集める間、好ましくは湿度約80%以上、より好ましくは湿度約90%以上の高い湿度条件に誘引されることを発見した。従って、上記の水分保持材料を、餌母剤のすぐ近くに置き、シロアリが容易に感知でき、シロアリを誘引する湿度を提供するのが好ましい。テラウエット(登録商標)400のようなポリアクリルアミドを水分保持剤として使用する好ましい具体例では、水分保持剤は、シロアリの餌場又はモニター地点の領域に、誘引効果を引き出すのに効果的な使用割合、ポリアクリルアミドの場合、1平方フィート当たり約1gから10g(乾燥重量)の範囲を置いてよい。水和された、好ましくは、水:ポリマー重量比が約30:1以上に水和されたポリアクリルアミドを、好ましくは餌母剤の周りに約2.5cm以上の半径で、市販の注射器で加圧して、餌場の周りの土に注入することができる。上述した他の水分保持剤もまた、本技術を熟知する者には明らかであるように、湿度が80%〜90%となる割合になるように調節すれば使用可能である。
【0032】
本発明のシロアリ用母剤は、例えば、シロアリを観察し、母剤の消費を測定することにより、存在するシロアリの数を数え又は推定することによって、シロアリ群集の大きさや存在をモニターするために、近接した環境にシロアリを誘引するために使用できる。典型的なモニター戦略は、10〜15直線フィート当たり約1の餌場を利用する。従来使用された松材に比べて、本発明の餌母剤に対するシロアリのかなり速い反応は、モニター効率を高め、松材の場合より検査間隔が短くて済む可能性を意味する。また本発明の餌母剤は、モニター地点におけるシロアリの活動期間を延ばすために、好む木材又はキマツ材と組み合わせて使用できる。
【0033】
本発明のシロアリ用母剤は、ケムサービス社(ペンシルベニア州ウェストチェスター所在;West Chester,PA)のヘキサフルムロン、イミダクロプリド及び5−アミノ−1−[2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−[(3−フルオロメチル)−スルフォニル]−1−H−ピラゾール−3−カルボニトライド(本明細書ではフィプロニルと称する)のような従来のシロアリ用毒用の担体としても用いることができる。従来はシロアリに対する毒とは認識されていなかった他の生物活性化学物質もまた殺シロアリ剤として使用できる。これらは、ストレプトマイシン硫酸塩、リファンピシン、アルベンダゾール、ネオマイシン硫酸塩、ソルビン酸、シグマ社(ミズーリ州セントルイス所在;St.Louis,MO)から入手可能な抗菌抗真菌性物質のような市販の抗真菌性物質等である。シロアリを殺す効率のためには、毒はシロアリが感知できる量より少なく存在しなければならない。この量は、ヘキサフルムロン、イミダクロプリド、及びフィプロニル及び他の抗生物質に関しては通常約1,000ppm未満である。本発明の食物母剤によって誘導される消費速度が高いので、拒否閾値より充分低い毒性物質濃度でシロアリを充分殺すことができる。有用な量は通常、餌の組成の約1ppmから約200ppmの範囲である。好ましい濃度は従来法で容易に判定できるが通常、ヘキサフルムロンは約25から約50ppm、イミダクロプリド及びフィプロニルは約1から約5ppm、他の抗生物質は約5から約12.5ppmである。
【0034】
毒を含んでいてもいなくても、本発明の母剤材料は、食物中の水分の蒸発をほぼ防止するように水分保持性があるが、母剤から来る臭いをシロアリに感知させるのに充分な程度に蒸気透過性がある材料又は容器内に納めてよい。好適な材料は、熟練工によって容易に判定でき、母剤材料の破片を沈めることができる又は母剤上に被覆できるパラフィンや蜜蝋のような融点が低い固いワックスやスチロフォームのような成形可能なポリマー、グレートスタッフ(登録商標)(フレキシブルプロダクツ社、イリノイ州ジョリエット所在;Flexible Products Company,Joliet,IL)のようなポリウレタフォーム等である。L.E.M.プロダクツ社(オハイオ州マイアミタウン所在;Miamitown,OH)から入手でき、ワックスで被覆された木綿繊維から成り、シロアリにワックス表面を向けないように裏返しにした、ソーセージ用繊維性収納チューブも、本発明の母剤用容器に使用される好ましい材料である。
【0035】
実施例
実施例1
シロアリの天然の食物の栄養物含有量
King,E.G.,Jr.,Spink,W.T.(1974),Laboratory studies on the biology of the Formosan subterranean termite with primary emphasis on young colony development,Ann.Entomol.Soc.Amer.67:953−958に報告された研究及び健康な及びシロアリが発生したキマツ、ミズナラ及びイトヤナギの成分の高速液体及びガスクロマトグラフィーによる化学分析に基づいて、シロアリが好む天然の食物に通常見出される無機塩類、ビタミン類、脂肪酸類、ステロール類及びアミノ酸類の相対量を求め、表1〜4に示す1Lの保存溶液を調製した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
表1の塩溶液は、各グループに列挙された化学物質を秤量し、1Lのガラスビーカーに入れ、700mlの水を加え、1Lのメスシリンダーで体積を調整することにより調製した。その溶液は、0.22ミクロンのナイロンメンブランフィルター(コーニング#430773)を用いて濾過除菌し、無菌ガラス血清ビンに移し、無菌のゴムスリーブ栓でキャップした。この混合物は約1℃で保存しなければならない。
【0041】
表2のビタミン溶液は、バーンステッド社、フィッシャーサイエンティフィック(ジョージア州アトランタ所在;Atlanta,GA)から入手したミリQ(登録商標)蒸留水700mlを温めて(28〜30℃)2Lのガラスビーカーに入れ、リボフラビンを加え、完全に溶解するまで混合した。溶液を室温(20〜25℃)まで冷やし、残りのビタミン類を加えた。ビタミン類を加える順序は重要ではないが、B12は分解し易いので最後に加えるのが最も良い。溶液は、ガラスメスシリンダーで1Lに希釈し、上述のように濾過除菌し、無菌の血清褐色ビンに移し、スリーブ栓をした。この混合物を、すぐに使用しない場合は、保存のために凍結すべきである。
【0042】
表3のアミノ酸溶液は、列挙されているアミノ酸類を秤量し、500mlのオートクレーブ可能なガラスビンに入れ、蒸留水を加え、フタを緩くしめる。ビンを高出力の電子レンジに3分間入れ、手で振ってアミノ酸類を混合した。混合物が沸騰し始めるまで(約1分)ビンを電子レンジに入れ、再度手で振って混合し、さらに30秒、電子レンジに入れた。透明な溶液のビンのフタをし、保存した。
【0043】
培地のオートクレーブ可能な部分300mlを調製するために、表4の成分を秤量し、アミノ酸溶液に加えた。ビンのフタを4分の1回転回した後、その混合物を120℃で20分間オートクレーブにかけ、50℃の水浴中で60℃まで冷やした。
【0044】
バイオサーブ社(ニュージャージー州フレンチタウン所在;Frenchtown,NJ)から入手したNo.3425粉末セルロースを600mlガラスビーカー中に秤量し、ホイルでしっかりフタをし、上述のようにオートクレーブにかけた。
【0045】
表1及び2の塩及びビタミン溶液を、ICNバイオケミカルズ社(オハイオ州クリーブランド所在;Cleveland,OH)から入手した0.3gの酵母エキスと混合し、上記のオートクレーブ可能な部分及びセルロースと混合し、パン生地の軟度に近い約1kgの母剤材料を得た。ガラス又はテフロン(登録商標)の型を用いて、約25から約500gの断片に成型するのが好ましい。特別な形が必要でなければ、ガラスの型が使用できる。例えば、ウエハー型の断片を作るには、ガラスシャーレが適している。材料は、型に付着する傾向があるので、より複雑な形を作るためにはテフロン(登録商標)が好ましい。成型された材料は、容器を形成するのに使われる材料の中に収納する前に、取り扱い易くするために、チーズ布でくるむのが好ましい。
【0046】
食物材料のための容器を形成するために、パラフィンを融解し、70℃に保ち、食物材料の断片を浸し、約1〜2mmの厚さの薄いフィルムで完全に覆った。これらを室温で保存した。
【0047】
実施例2
節減餌母剤を判定するための成分嗜好試験
表1及び2の化学物質から成ると期待される材料を選び、高速液体クロマトグラフィーで分析した。酵母エキスは、アミノ酸類、ビタミン類、無機塩類、陽イオン類、陰イオン類、遷移金属類の含有量を分析した。レシチンは、コリン塩酸塩及び脂肪酸類を分析した。バーベズ乳業社(ロサンゼルス、ウエストウィーゴ所在;West Wego,LA)から入手できるバーベズ(登録商標)水は、無機塩類を分析した。表1及び2の量に非常に似た成分の型及び量を提供する、これらの材料の量を計算し、本発明の節減母剤を調製するのに用いた。実施例1の母剤をシロアリのコロニーに曝し、消費速度を求めた。節減餌母剤の成分を調節し、調節した節減餌母剤を、実施例1の消費速度に似た消費速度に達するまで、シロアリのコロニーに曝した。
【0048】
これらの試験に基づいて、表5に示す節減処方飼料を開発した。
【0049】
【表5】
【0050】
実施例3
節減餌母剤の調製
表5の餌母剤組成物は、1Lのガラスビンにレシチン、エルゴステロール、エチルアルコール及びバルベズ(登録商標)水を秤量して入れ、ガラス棒で充分に混合することにより調製した。ビンの口を、フォーム栓で覆い、栓の最上部にビンのキャップを緩く置き、栓をフォイルで覆った。オートクレーブ後、キャップをしっかり閉め、冷やした。二本目の1Lのガラスビンにセルロース粉末を秤量して入れた。三本目の1Lのガラスビンにポリアクリルアミドを秤量して入れ、蒸留水を加え、ビンをフォイルできつく覆った。オートクレーブ後、ビンのキャップをきつく閉め、冷やした。ビンは、フォイルできつく覆い、120℃で20分間オートクレーブにかけた。
【0051】
層流フード(クリーンベンチ)の下で、滅菌スパチュラで酵母エキスをレシチン含有混合物に加え、酵母エキスが溶解するまで混合物を振った。ビンのフタをきつく閉めた。必要なら、混合物をこの場所で1ヶ月以上、室温で保存できる。
【0052】
滅菌スパチュラを用いて、レシチン含有混合物をセルロースに加え、よく混合した。最後に、ポリアクリルアミドを混合物に加え、ホモジナイズした。汚染及び水の蒸発を防ぐために、ビンをフォイル及びプラスチックで覆った。必要なら、この混合物は室温で1ヶ月以上保存できる。混合物は押し固められ、それぞれ約25〜125gの断片に分けられた。
【0053】
実施例4
餌母剤に対するシロアリの嗜好
南部キマツと比べた、本発明の餌母剤に対する台湾シロアリC.formosanusの相対的な嗜好を求めるために、実験室及び野外での評価を実施した。実験室での評価では、種々の群集サイズのシロアリの5つのコロニーに、液体連絡用に付けられた二者択一装置の基地を置いた。これらの装置は、二つの向き合う末端が、同じプラスチック容器(12.5×12.4×4cm)に同じチューブで付けられたプラスチックのY字管に付けられた透明で弾力性があるPVCチューブの10cmの走路から成る。
【0054】
対になった容器はすべて、砂/表土(1:1)混合物80mlで満たした。各組の1ユニットには25グラムの餌母剤が置かれ、他のユニットには同様の合計重量を有する2片の南部キマツ材を置いた。餌母剤ユニットは、パラフィンの重量を除くために、パラフィンを塗布した後、再び秤量した。木材試料を真空容器中で24時間乾燥させ、秤量の前に、95%の相対湿度に1時間曝した。
【0055】
コロニーは大きさが異なっていたので、消費速度を求めるために、装置を、最初、8日間、シロアリの巣に曝した。コロニー1〜4を次に27日間、装置に曝した。より大きなコロニーは、母剤を、より頻繁に交換しなければならないので、種々のコロニーの大きさを補償するために観察された消費速度に基づいて、コロニー5は、10〜17日間、曝した。
【0056】
シロアリに曝した後、母剤及び木材試料から土とシロアリを取り除いた。松材試料は再び真空容器中で24時間、乾燥し、95%の相対湿度に1時間、曝した。次に全試料を再秤量した。餌母剤及び松材の毎日の消費速度を、SAS統計ソフトを用いる一般的線形モデル(GLM)によって統計的に比較した。
【0057】
この評価は、二つの基質の消費速度には、非常に有意な差があることを示した。餌母剤の総括平均消費速度は、松材のそれより、かなり高かった(F=45.73;df=1,44;P<0.0001)。この試験に用いた5つのコロニーは、大きさが異なっていたので、消費速度はかなり違っていた。しかし、それらのコロニーのどれも、松材より、餌母剤に対して、非常に有意な嗜好を示した(表6)。
【0058】
【表6】
【0059】
実施例5
餌母剤に対するシロアリの嗜好に及ぼす毒の効果(実験室)
毒性物質を加えた実施例3の餌母剤の台湾地下シロアリによる許容度を求めるために、25gのキマツと50ppmのヘキサフルムロンを混合した同量の餌母剤間の二者択一試験を実施した。松及び餌母剤の両方を、相対湿度40%の2Lの表土:砂(1:1)を含むプラスチック製無菌容器に入れた1,500匹の兵隊アリ、働きアリ、及び幼虫から成る台湾シロアリのコロニーに曝した。処理箱は、26±3℃の暗条件に保った。ヘキサフルムロンのない12インチのキマツ材の杭である対照を、処理と同じ条件に保った。
【0060】
50ppmのヘキサフルムロンに曝された台湾地下シロアリは、10週間で100%の致死率に達し、エゾマツのオガクズから成る母剤中の125ppmのヘキサフルムロンでのSu及びScheffrahn(J.Econ Entomol.89:1156−1160;1996)の報告に匹敵した。対照では、ほとんど致死は観察されなかった。上の結果は、本発明の母剤が、毒処理投与量を減らすのに有効であることを示す。
【0061】
実施例6
シロアリ用母剤に対するシロアリの嗜好に及ぼす毒の効果(野外)
野外試験を、ニューオリンズ市立公園で実施した。10フィート離れた100の地点を選んだ。各地点に、穴あきプラスチック遠心管に入れたパラフィンに納めた毒のない実施例5の母剤の一切れを、実施例5で述べたように、12インチのキマツ杭の隣に置いた。3週間後、母剤地点の31に地下シロアリが発生したが、杭は3本に発生しただけだった。木の杭に発生した地点では、母剤調製物にも発生した。このように本発明の餌母剤を用いた地点では、松材を用いた地点の10倍以上で見つかった。これは、シロアリC.formosanusが、キマツ材より、本発明の母材を好むことを示す。
【0062】
実施例7
シロアリ用毒
5種類の抗生物質(ストレプトマイシン硫酸塩、リファンピシン、アルベンダゾール、ネオマイシン硫酸塩、及び抗真菌剤)及びカビ阻害剤(ソルビン酸)を用いる非選択試験を、4種類の濃度(100、250、500、及び1,000ppm)で実施した。各試薬を各濃度の実施例3の餌母剤と混合し、それぞれ10gの試料を無菌のプラスチックシャーレに移し、20匹の働きシロアリと2匹の兵隊シロアリから成る群に曝した。処理当たり5回繰り返した。シャーレは、相対湿度80%、27±1℃の暗条件下にパーシバル(Percival)インキュベーター内に置いた。抗生物質もカビ阻害剤も含まない対照は、処理と同じ条件で調製し保存した。致死率が100%に達するのに必要な時間を記録した。
【0063】
非選択試験は、1,000ppmの濃度での、これら6種類の試薬のどれにも、暴露3週間後に、50%を越えるシロアリ致死率を与えなかった。対照の致死率は、45%未満であった。ネオマイシン硫酸塩、アルベンダゾール、及びソルビン酸の最低の濃度(100ppm)は、暴露3週間後に、それぞれ40、40、及び33%の致死率を与えた。対照の致死率は7%であった。すべての処理における暴露の5週間後に、ほぼ100%の致死率に達し、その時、対照の致死率は20%であった。
【0064】
実施例8
砂と比べて、水和されたポリアクリルアミドが置かれた場所について、台湾シロアリC.formosanusの相対的嗜好を求めるために、実験室及び野外評価を実施する。実験室評価では、種々の集団サイズの五つのシロアリのコロニーに、液体連絡を付けた二者択一装置の基地を用意する。これらの装置は、同一のプラスチック容器(12.5×12.4×4cm)に同じチューブで、二つの向き合う末端を付けたプラスチック製Y字管に付けた透明で柔軟なPVCチューブの10cmの走路から成る。
【0065】
対の容器はすべて、80mlの砂:表土(1:1)混合物で満たす。各対の1単位を砂:ポリアクリルアミド:水(重量比で500:0.090:70)の混合物で満たし、他は砂だけを含む。同じ様な合計重量の南部キマツ材を、両方の容器に置く。シロアリに曝す前に、木の破片を秤量する。木材試料を真空で24時間乾燥し、秤量前の1時間、95%の相対湿度に曝す。
【0066】
コロニーは大きさが異なるので、初めに、装置をシロアリの巣に8日間曝し、消費速度を求める。次に、観察された消費速度に基づく、異なる時間、コロニーに装置を曝し、種々のコロニーの大きさを補償する。
【0067】
シロアリへの暴露の後、木材試料から土やシロアリを除去する。松材を再び真空で24時間乾燥した後、95%の相対湿度に1時間曝す。次に、すべての試料を再秤量する。餌母剤及び松材の毎日の消費速度を、SAS統計ソフトを用いて、一般的線形モデル(GLM)によって統計的に比較する。
【0068】
これらの実験は、シロアリが、ほぼ同時に両地点を見出す場合、砂だけの上に置かれた、それらの断片より、ポリアクリルアミド入りの容器中の松材を好んで消費することを示す。
【0069】
前記の詳細な記述は、例示のために与えられているだけで、本発明の精神や範囲から離れることなく、行われる改変や変更が可能であると理解している。例えば、母剤の特定の成分や相対的比率は、本技術に精通する者には、本明細書の記述を用いれば大して実験しなくても、すぐに選択することができる。
Claims (20)
- a)母剤の約0.1と約12.5g/kgの間の量のレシチン、b)母剤の約0から約4.5g/kgの範囲の量のエルゴステロール、c)母剤の約0.1及び約3g/kgの間の量の酵母エキス、d)母剤の約0から約8ml/kgの範囲の量のエチルアルコール、e)母剤の約250g/kgの量のセルロース、f)調節水から成る、シロアリ用餌母剤。
- さらにg)母剤の約0及び約0.05g/kgの間の量の水分保持剤から成る、請求項1のシロアリ用餌母剤。
- a)シロアリ用餌母剤をある領域に置き、前記シロアリ用餌母剤は、1)セルロース、2)水、3)レシチン及び植物油から成る群から選ばれる脂質、4)前記シロアリ用母剤が、木材よりシロアリに好まれる十分な量の1以上のシロアリが好む栄養物、から成り、b)前記シロアリ用母剤の地点でのシロアリの存在を評価することから成る、前記領域内のシロアリの活動をモニターする方法。
- 前記シロアリ用餌母剤が、さらに水分保持剤から成る、請求項3の方法。
- 前記シロアリ用餌母剤が、水分保持性で蒸気透過性の被覆又は容器内に収納されている、請求項3の方法。
- 前記シロアリ用餌母剤が、約5より低いPHを有する請求項3の方法。
- 前記シロアリ用餌母剤が、さらに発酵したシロアリ用食物を活性化するのに効果的で、且つシロアリを誘引する餌調整物質又はその分解産物から成る請求項3の方法。
- 前記餌調整物質又はその分解産物は、pH調節剤、エチルアルコール、酵母エキス、及びそれらの組み合わせから成る群から選ばれる、請求項7の方法。
- 前記脂質が、レシチンである、請求項3の方法。
- 前記シロアリ用餌母剤は、エルゴステロール及びリノレン酸から成る群から選ばれる1以上のシロアリ成長因子からなる、請求項3の方法。
- 前記シロアリが好む栄養物が、ビタミン類及びアミノ酸類から成る群から選ばれる、請求項3の方法。
- 前記シロアリが好む栄養物が、酵母又は酵母エキスの形で存在する、請求項3の方法。
- 前記シロアリ用餌母剤は、さらに水分保持性で蒸気透過性の障壁から成る、請求項3の方法。
- 前記シロアリ用餌母剤は、シロアリが接近可能な容器又は被覆内に収納された、請求項3の方法。
- 前記シロアリ用餌母剤は、さらに水分保持剤から成る、請求項3の方法。
- 前記水分保持剤は、寒天又はポリアクリルアミドから成る、請求項3の方法。
- 前記水分は、前記シロアリ用餌母剤中に、重量で前記母剤の約50から90%の間存在する量である、請求項3の方法。
- 記セルロースは、おがくず及びセルロース粉末から成る群から選ばれる、請求項3の方法。
- a)1)前記母剤の約0.1と約12.5g/kgの間の量のレシチン、2)前記母剤の約0から約4.5g/kgの範囲の量のエルゴステロール、3)前記母剤の約0.1及び約3g/kgの間の量の酵母エキス、4)前記母剤の約0から約8ml/kgの範囲の量のエチルアルコール、5)前記母剤の約250g/kgの量のセルロース、6)調節水、から成る固体相の前記シロアリ用餌母剤をある領域に置き、b)前記シロアリ用母剤の地点でのシロアリの存在を評価することから成る、前記領域内のシロアリの活動をモニターする方法。
- 前記シロアリ用餌母剤は、さらに前記母剤の約0及び約0.05g/kgの間の量の水分保持剤から成る、請求項19の方法。
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