図1は,この発明の実施例によるスクラップ・ブック注文システムの概要を示している。
この実施例によるスクラップ・ブック注文システムにおいては,スクラップ・ブックを実際に作成しようとしている作成者2が自分のコンピュータ1を用いてスクラップ・ブックを作成するシミュレーションを行うことができる。作成者2は,コンピュータ1を用いてスクラップ・ブック・サーバ5にアクセスする。すると,スクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に,スクラップ・ブックの作成シミュレーションを行うための台紙画像,写真画像,マークなどの飾り画像,リボン,ボタンなどの立体的な素材を表わす素材画像などの部品画像を表わす部品画像データが送信される。
作成者2のコンピュータ1において部品画像データが受信されると,その部品画像データによって表わされる部品画像を用いてコンピュータ1の表示画面上においてスクラップ・ブックの作成シミュレーションが行われる。部品画像が選択され,配置されたごとにレイヤ・データが作成者2のコンピュータ1からスクラップ・ブック・サーバ5に順に送信される。
作成者2のコンピュータ5から送信されたレイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5において受信されると,受信されたレイヤ・データにもとづいて,作成者2のシミュレーションに沿った手順書(スクラップ・ブックを実際に作成するための解説書)が作成される。また,スクラップ・ブックを作成するために必要な写真,飾り画像がプリントされ,かつリボン,ボタンなどの素材がパーツ・センタにおいて抽出される。スクラップ・ブック・センタから作成者2の自宅に,スクラップ・ブックを作成するための台紙,写真,などの部品およびスクラップ・ブックを作成するための手順書(解説書)が梱包されたパッケージが届けられる。
作成者は,パッケージに梱包されている部品を用いて手順書を見ながらシミュレーションで行ったようにして,台紙の上に写真,プリントされた飾り画像,リボン,ボタンなどの素材を貼り付けてスクラップ・ブックを作成する。
図2は,スクラップ・ブック・サーバ5の電気的構成を示すブロック図である。
スクラップ・ブック・サーバ5の全体の動作は,CPU12によって統括される。
スクラップ・ブック・サーバ5には,CD-ROM(コンパクト・ディスク-リード・オンリ・メモリ)ドライブ19が含まれている。このCD-ROMドライブ19に後述する動作を制御するためのサーバ・ソフトウェアが格納されたCD-ROM20が装填されると,そのサーバ・ソフトウェア17がハードディスク16にインストールされる。ハードディスク16には,サーバ・ソフトウェア17のほかにデータベース18が格納されている。ハードディスク16に格納されたサーバ・ソフトウェア17などはハードディスク・ドライブ15によってアクセスされる。
スクラップ・ブック・サーバ5には,画像を表示するための表示装置10,コマンド等を入力するためのキーボード11,データ等を一時的に記憶等するためのメモリ13,ネットワークに接続するためのネットワーク・インターフェイス14が含まれている。
図3から図7は,作成者2のコンピュータ1とスクラップ・ブック・サーバ5との間の処理手順を示すフローチャートである。上述のようにスクラップ・ブック作成のシミュレーションの処理手順を示している。
作成者2のコンピュータ1とスクラップ・ブック・サーバ5とが接続され(ステップ30),スクラップ・ブック・サーバ5において作成者5の認証が行われる(ステップ71)。認証されると(ステップ72でYES),作成者2の編集途中のスクラップ・ブック編集画像が保存されているかどうかが確認される(ステップ73)。
シミュレーションにおいて作成者2のコンピュータ1の表示装置の表示画面に表示される画像がスクラップ・ブック編集画像である。シミュレーションの途中,または終了後に,そのスクラップ・ブック編集画像を表わすデータをスクラップ・ブック・サーバ5に保存することができ,保存されたスクラップ・ブック編集画像を用いてシミュレーションを行うことができる。このためにスクラップ・ブック編集画像が保存されているかどうかが確認される。保存されている場合には(ステップ73でYES),その保存されているスクラップ・ブック編集画像データおよび作成者2がスクラップ・ブック・サーバ5にすでにアップロードしている多数のユーザ写真画像を表わすデータがスクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信される(ステップ74)。保存されていない場合には(ステップ73でNO),デフォルトのスクラップ編集画像を表わすデータおよび作成者2がスクラップ・ブック・サーバ5にすでにアップロードしている多数のユーザ写真画像を表わすデータがスクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信される(ステップ75)。
作成者2のコンピュータ1においてスクラップ・ブック編集画像データが受信されると(ステップ31),コンピュータ1の表示画面にスクラップ・ブック編集画像が表示される(ステップ32)。この実施例においてはデフォルトのスクラップ・ブック編集画像が表示されるものとする。
図8は,作成者2のコンピュータ1の表示画面に表示されるウインドウW1の一例である。
ウインドウW1には,左端部に部品選択領域140,右端部にコマンド指令領域100,中央下部に部品色指定領域120および中央部部分にスクラップ・ブック編集画像表示領域130が形成されている。
部品選択領域140には,ユーザ写真領域141,台紙領域142,飾り領域143および素材領域144の各領域が含まれている。
ユーザ写真領域141は,ユーザ(作成者)の写真を選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。ユーザ写真領域141がクリックされると,表示装置の表示画面には上述のようにスクラップ・ブック・サーバ5から送信された多数のユーザ写真画像データによって表わされるユーザ写真画像が一覧で表示される。一覧表示されたユーザ写真画像の中から所望のユーザ写真画像が選択される。
台紙領域142は,台紙を選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。台紙領域142がクリックされると,図11に示すように台紙領域142の下部に小ウインドウ145が現れる。現れた小ウインドウ145内には台紙のサンプルを現すサムネイルの台紙画像が表示される。小ウインドウ145の右側にはスクロール・バー146が形成されており,このスクロール・バー146が上下されることにより,小ウインドウ145内に新たなサムネイル台紙画像が現れる。小ウインドウ145に表示されているサムネイル台紙画像がクリックされることにより,台紙画像が選択されたこととなる。この実施例においては,選択されたユーザ写真画像の台紙画像として推奨されるようなサムネイルの台紙画像が小ウインドウ145に表示される。作成者2は,ユーザ写真画像に合う台紙画像を選択できる。
飾り領域143は,飾り画像を選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。飾り領域143がクリックされると,図12に示すように飾り領域143の下部に小ウインドウ145が現れる。現れた小ウインドウ145内に,飾り画像のサムネイル画像が表示される。小ウインドウ145内に表示されているサムネイル飾り画像がクリックされることにより,飾り画像が選択されたこととなる。飾り画像については,選択されたユーザ写真画像および選択された台紙画像の両者の飾り画像として推奨されるようなサムネイルの飾り画像が小ウインドウ145に表示される。作成者2は,ユーザ写真画像および台紙画像に合うような飾り画像を選択できる。
素材領域144は,ボタン,リボンなど紙以外の厚みのある素材によりできた飾りを選択する場合に作成者によってクリックされる領域である。素材領域144がクリックされると,図14に示すように素材領域144の下部に小ウインドウ145が現れる。現れた小ウインドウ145内に,素材の画像が表示される。小ウインドウ145内に表示されている素材画像がクリックされることにより素材が選択されたこととなる。素材の画像についても選択されたユーザ写真画像および選択された台紙画像の両者の飾り画像として推奨されるようなサムネイルの素材画像が小ウインドウ145に表示される。作成者2は,ユーザ写真画像および台紙画像に合うような素材画像を選択できる。
部品選択領域140には,さらに,候補条件を選択するための領域149が含まれている。この実施例においては,上述のように作成者2によって選択されたユーザ写真画像にあった台紙画像,飾り画像,素材画像等を作成者2によって選択できるように推奨される台紙画像等が小ウインドウ145に表示されるが,その推奨される台紙画像等を見つけるための条件が候補条件である。候補条件には,色特徴量およびキーワードがある。色特徴量は,選択されたユーザ写真画像の色の特徴量にもとづいて,推奨される台紙画像等を見つける場合の候補条件である。キーワードは,選択されたユーザ写真画像に付与されているキーワードにもとづいて,推奨される台紙画像等を見つける場合の候補条件である。
候補条件を選択するための領域149には,色特徴量の文字およびキーワードの文字が表示されている。色特徴量の文字およびキーワードの文字のそれぞれの左側にチェック・ボックス147および148が表示されている。色特徴量が候補条件として選択される場合には,チェック・ボックス147が作成者2によってチェックされる。キーワードが候補条件として選択される場合には,チェック・ボックス148が作成者2によってチェックされる。
コマンド指令領域100には切り取り領域101,色変更領域102,拡大縮小領域103,回転領域104,上に領域105,下に領域106および戻す領域107ならびに保存領域108,決定領域109,アフィリエイト設定領域110および終了領域111が含まれている。
切り取り領域101は,部品の一部を切り取る場合にクリックされる領域である。切り取り領域101がクリックされた後に切り取るべき部品画像が選択され,切り取るべき部分がカーソルで指定されることにより,切り取る部分が決定される。色変更領域102は,同一の部品に複数の色がある場合に色を変更するときにクリックされる領域である。色変更領域102がクリックされた後に部品画像が選択されると,その選択された部品画像の色が変わる。もっとも,カラー・パレットが表示されるようにして,表示されたカラー・パレットの中から色を指定するようにしてもよい。拡大縮小領域103は,部品画像を拡大または縮小する場合にクリックされる領域である。拡大縮小領域103がクリックされた後に部品画像が選択されると,選択された部品画像が拡大または縮小される。拡大または縮小を指定するために拡大アイコンまたは縮小アイコンが表示されるようにしてもよい。
回転領域104は,部品画像を回転させる場合にクリックされる領域である。回転領域104がクリックされた後に部品画像が選択され,ドラッグされることにより部品画像が回転する。上に領域105は,下の階層にある部品画像を上の階層にするときにクリックされる。上に領域105がクリックされた後に部品画像がクリックされると,その部品画像が現在の階層よりも一つ上の階層となる。下に領域106は,上の階層にある部品画像を下の階層にするときにクリックされる。下に領域106がクリックされた後に部品画像がクリックされると,その部品画像が現在の階層よりも一つ上の階層となる。戻す領域107は,部品画像をデフォルトに戻すものである。戻す領域107がクリックされた後に部品画像が選択されると,その選択された部品画像がデフォルトの画像に戻される。
保存領域108は,上述したように編集したスクラップ・ブック画像を表わすデータをスクラップ・ブック・サーバ5に保存するときにクリックされる。決定領域109は,部品の選択,配置,色変更など一つの部品についての編集が決定されたごとにクリックされる。アフィリエイト設定領域110は,作成者2が作成したスクラップ・ブック編集画像を利用して第三者の利用者が利用する場合の設定を行うときにクリックされる。終了領域111は,編集が終了したときにクリックされる。
部品色指定領域120には,選択された部品に複数の色が割り当てられていたときに,その複数の色をもつ部品が表示される。作成者は複数の色の中から所望の色をもつ部品の画像を選択する。
スクラップ・ブック編集画像表示領域130は編集中のスクラップ・ブック編集画像が表示される領域である。上述したようにデフォルトのスクラップ編集画像データが作成者2のコンピュータ1に送信されると,スクラップ・ブック編集画像表示領域130には図8に示すように単なる枠131が表示される。もっとも,枠131自体も表示されなくともよい。
表示画面に図8に示すウインドウW1が表示されている状態において作成者2によってユーザ写真領域141がクリックされると(図4ステップ33),上述したようにユーザ写真画像を選択するための新たなウインドウが現れる。新たなウインドウの中から所望のユーザ写真画像が作成者によって選択される(図4ステップ34)。図9に示すように,スクラップ・ブック画像編集領域130には選択されたユーザ写真画像133がスクラップ・ブック編集画像131として表示される(図4ステップ35)。つづいて,選択されたユーザ写真画像133について切り取り,色変更,拡大縮小,回転等の編集が作成者2によって行われる(図4ステップ36)。ここでは,選択されたユーザ写真画像133の色が変更されたものとし,色が変更された様子が図10に示すようにハッチングで表現されている。もちろん,ユーザ写真画像の編集は色の変更だけでなく,切り取り,拡大縮小,回転等の他の処理であってもよいのはいうまでもない。
つづいて,上述したように作成者2によってチェック・ボックス147または148がチェックされることにより候補条件が選択される(図4ステップ37)。候補条件が色特徴量かキーワードかが判別される(図4ステップ38)。候補条件が色特徴量で無ければ(キーワードであれば)(図4ステップ38でNO),キーワード入力処理が行われる(図4ステップ39)。このキーワード入力処理について詳しくは後述する。候補条件が色特徴量であれば(図4ステップ38でYES),ステップ39の処理はスキップされる。
作成者2によって,決定領域109がクリックされる(図4ステップ40でYES)。すると,選択されたユーザ写真についての編集情報等を示すユーザ写真レイヤ・データが作成者2のコンピュータ1からスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(図4ステップ41)。
スクラップ・ブック・サーバ5においてユーザ写真レイヤ・データが受信されると(図4ステップ76でYES),そのユーザ写真レイヤ・データはスクラップ・ブック・サーバ5に記憶される(図4ステップ77)。またレイヤ・データにキーワードが含まれている場合には,対応するユーザ写真画像のキーワードが更新される。ユーザ写真レイヤ・データにもとづいて,ユーザ写真画像の台紙画像として推奨される台紙画像がスクラップ・ブック・サーバ5において見つけられる(図4ステップ79)。多数の台紙画像がスクラップ・ブック・サーバ5に記憶されているのはいうまでもない。推奨される台紙画像を見つける処理について詳しくは後述する。推奨される台紙画像として見つけられた台紙画像を表わす画像データがスクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信される(図4ステップ80)。
スクラップ・ブック・サーバ5から送信された台紙画像を表わす画像データは作成者2のコンピュータ1において受信されることとなる(図4ステップ42)。
作成者2によって,台紙領域142がクリックされる(図5ステップ43)。すると,図11に示すように台紙領域142の下に小ウインドウ145が現れる。この小ウインドウ145には,作成者2によって選択され,かつ編集されたユーザ写真画像133の台紙画像として推奨される台紙画像のサムネイル画像が一覧で表示されている(図5ステップ44)。小ウインドウ145に表示されている推奨される台紙画像の中から所望の台紙画像が作成者2によって選択される(図5ステップ45)。すると,選択された台紙画像132がスクラップ・ブック編集画像131に表示される。選択された台紙画像132についても必要に応じて編集が行われる(図5ステップ45)。
上述したように,飾り画像についても推奨される飾り画像が見つけられる。このために候補条件が色特徴量かキーワードかが確認される(図5ステップ47)。キーワードであれば(図5ステップ47でYES),キーワード入力処理が行われ(図5ステップ48),色特徴量であれば(図5ステップ47でNO),ステップ48の処理はスキップされる。決定領域109がクリックされると(図5ステップ49でYES),台紙レイヤ・データが作成者2のコンピュータ1からスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(図5ステップ50)。
作成者2のコンピュータ1から送信された台紙レイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5において受信されると(図5ステップ81でYES),受信した台紙レイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5に記憶される(図5ステップ82)。また,レイヤ・データにキーワードが含まれている場合には,対応する台紙画像のキーワードが更新される。台紙レイヤ・データ等にもとづいて,編集されたユーザ写真画像と編集された台紙画像との飾り画像として推奨される飾り画像および素材画像が見つけられる(図5ステップ84)。見つけられた飾り画像を表わす画像データおよび見つけられた素材画像を表わす画像データがスクラップ・ブック・サーバ5から作成者2のコンピュータ1に送信される(図5ステップ85)。
スクラップ・ブック・サーバ5から送信された飾り画像を表わす画像データおよび素材画像を表わす画像データが作成者2のコンピュータ1において受信される(図5ステップ51)。
作成者2によって,ウインドウW1の飾り領域93がクリックされる(図6ステップ52でYES)。すると,図12に示すように飾り領域93の下に小ウインドウ145が現れる。小ウインドウ145には,推奨される飾り画像のサムネイル画像が一覧表示されている(図6ステップ53)。小ウインドウ145の中から飾り画像が選択され(図6ステップ54),選択された飾り画像134が図12に示すようにスクラップ・ブック画像131に表示される。選択された飾り画像134が編集される(図6ステップ55)。候補条件が色特徴量かどうかが再び確認され(図6ステップ56),キーワードであれば(図6ステップ56でNO),キーワード入力処理が行われる(図6ステップ57)。決定領域109がクリックされると(図6ステップ58でYES),選択された飾り画像についてのレイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(図6ステップ59)。
作成者2のコンピュータ1から送信された飾りレイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5において受信されると(図6ステップ86でYES),飾りレイヤ・データはスクラップ・ブック・サーバ5に記憶される(図6ステップ87)。また,レイヤ・データにキーワードが含まれている場合には,対応する飾り画像のキーワードが更新される。
飾り画像などは,すでに選択された飾り画像の上に配置することもできる。たとえば,図12に示すように飾り画像134が選択されて台紙画像131上に配置された後に,図13に示すように飾り画像136が飾り画像134上に重ねられることもある。このように飾り画像(飾り画像に限られない)を重ねることもできる。
素材領域144がクリックされると図14に示すように素材領域144の下に小ウインドウ145が現れる(図7ステップ60)。小ウインドウ145には,ユーザ写真画像および台紙画像の素材として推奨される素材画像のサムネイル画像が一覧で表示される(図7ステップ67)。小ウインドウ145の中から素材が選択され(図14ステップ62),図14に示すように選択された素材画像がスクラップ・ブック編集画像131に表示される。選択された素材画像が編集される(図7ステップ62)。再び候補条件が確認され(図7ステップ63),候補条件がキーワードであれば(図7ステップ63でNO),キーワード入力処理が行われる(図7ステップ64)。決定領域109がクリックされると(図7ステップ65),素材レイヤ・データが作成者2のコンピュータ1からスクラップ・ブック・サーバ5に送信される(図7ステップ66)。
素材レイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5において受信されると(図6ステップ89でYES),受信した素材レイヤ・データがスクラップ・ブック・サーバ5において記憶される(図6ステップ90)。また,レイヤ・データにキーワードが含まれている場合には,対応する素材のキーワードが更新される。
ウインドウW1の終了領域111が作成者2によってクリックされる(図7ステップ67でYES),終了コマンドが作成者のコンピュータ1からスクラップ・サーバ5に送信される(図7ステップ68)。
スクラップ・ブック・サーバ60において終了コマンドが受信されると(図7ステップ92),記憶されているレイヤ・データを用いてスクラップ・ブック・データが作成される(図7ステップ93)。作成されたスクラップ・ブック・データからスクラップ・ブックに必要な写真のプリント,手順書の出力,パーツ・リストの出力などが行われる(図7ステップ94)。スクラップ・ブックに必要な台紙,写真,飾り画像,素材などがパッケージに梱包されて作成者2の自宅に宅配される。作成者2はパッケージに梱包された部品を用いて手順書を見ながら,シミュレーションで行ったようにしてスクラップ・ブックを作成することができる。
図15は,ユーザ写真レイヤ・データの一例である。図15は,ユーザ写真レイヤ・データの一例であるが,このようなレイヤ・データは,上述したように,ユーザによって選択された一つの部品ごとに生成される。
ユーザ写真レイヤ・データには注文ID,レイヤNo.,部品ID,原画像位置,品種,価格,厚み情報,色処理,形状配置情報,画像情報,候補条件および編集後のユーザ写真画像データが含まれている。編集されていない場合には,ユーザ写真画像データはユーザ写真レイヤ・データには含まれない。ユーザ写真レイヤ・データ以外のレイヤ・データにもついても同様にデータが含まれている。
注文IDは注文を識別するためのもので,注文ごとに付与される。上述したように選択された部品画像をレイヤとして,そのレイヤを重ねることにより,スクラップ・ブック編集画像が生成されていく。そのレイヤを識別するための番号である。台紙のレイヤNo.は0である。原画像位置は,部品画像が格納されている場所を示す。品種は部品の種類を示す。価格はその部品を使用料金であり,ユーザ画像であればプリント料金が含まれている。厚み情報は,部品の厚みを示す情報である。色処理は,部品に色処理が帰られた場合にその色処理の内容を示すものである。形状配置情報は,部品の配置位置を示す情報である。画像情報は,部品の画像としての画素レベルを示す。候補条件は,作成者2によって選択された候補条件を示す。候補条件としてキーワードが設定された場合において,後述のようにキーワードが入力された場合にはレイヤ・データにキーワードも含まれる。編集後のユーザ写真画像は,ユーザ写真画像が編集された場合にその編集後のユーザ写真画像を表わす画像データを示す。
図16は台紙テーブルの一例であり,図17は飾りテーブルの一例であり,図18は素材テーブルの一例である。これらの台紙テーブル,飾りテーブルおよび素材テーブルは,いずれもスクラップ・ブック・サーバに記憶されている。
図16を参照して,台紙テーブルは,スクラップ・ブック・サーバ5に記憶されている多数の台紙画像と,それらの多数の台紙画像のそれぞれの色特徴量と,それらの多数の台紙画像のそれぞれに付与されているキーワードとの組み合わせから構成されている。台紙が選択されることにより,選択された台紙に対応する色特徴量およびキーワードが読み取られる。読み取られた色特徴量およびキーワードを用いて上述のようにユーザ写真画像の台紙画像として推奨される台紙画像が見つけられる。台紙画像が編集された場合には,編集後の台紙画像から色特徴量が算出され直されるが,キーワードは変わらない。
同様に,図17を参照して,飾りテーブルもスクラップ・ブック・サーバ5に記憶されている多数の飾り画像と,それらの多数の飾り画像のそれぞれの色特徴量と,それらの多数の飾り画像のそれぞれに付与されているキーワードとの組み合わせから構成されている。図18を参照して,素材テーブルも素材画像と,素材画像の色特徴量と,キーワードとの組み合わせから構成されている。飾り画像および素材画像のいずれも作成者2によって選択されたユーザ写真画像および台紙画像に推奨されるようなものが色特徴量またはキーワードを利用して見つけられる。ユーザ写真画像についても,上述の台紙テーブル,飾りテーブル,素材テーブルと同様に色特徴量,キーワードが対応づけられているテーブルがスクラップ・ブック・サーバ5に格納されている。
図19は,候補条件が色特徴量の場合に推奨台紙を見つける処理(図4ステップ79の処理)を示すフローチャートである。
まず,選択されたユーザ写真画像の色特徴量YCbCr1が算出される(ステップ151)。ユーザ写真画像が編集されていれば編集後のユーザ写真画像の色特徴量YCbCr1が算出されるのはいうまでもない。
図20は,選択されたユーザ写真画像I1の一例である。幅w,高さhのユーザ写真画像I1の中心をCとすると,中心Cから幅方向に一定の距離α,中心Cから高さ方向に一定の距離β内の画像部分I2が検出される。但し,α<w/2,β<h/2である。検出された画像部分I2の輝度値Yならびに色差値CbおよびCrのそれぞれの平均値がユーザ写真画像の色特徴量YCbCr1となる。
ユーザ写真画像の色特徴量YCbCr1が算出されると,算出された色特徴量YCbCr1がYCbCr色空間上に置かれた場合に,その色特徴量YCbCr1から一定の距離r1内に入る色特徴量をもつ台紙画像が推奨台紙として見つけられる(ステップ152)。
図21は,YCbCr色空間とユーザ写真画像の色特徴量YCbCr1との関係を示している。
上述したように,YCbCr色空間においてユーザ写真画像の色特徴量YCbCr1が配置される。この色特徴量YCbCr1から距離r1内に含まれてる色特徴量をもつ台紙画像がユーザ写真画像の台紙画像として推奨される台紙画像となる。
図22は,候補条件が色特徴量の場合に,推奨される飾り画像および素材画像を見つける処理(図5ステップ84の処理)手順を示すフローチャートである。図23は,YCbCr色空間を示している。
上述したように,ユーザ写真画像の色特徴量YCbCr1のほかに選択された台紙画像の色特徴量YCbCr2が算出される。台紙画像についても編集されている場合には,編集後の色特徴量YCbCr2が算出される。YCbCr色空間において,ユーザ写真画像の色特徴量YCbCr1と台紙画像YCbCr2との中間位置Cθが算出される(ステップ161)。算出された中間位置Cθから一定の距離r2内に色特徴量がある飾り画像および素材画像が推奨される素材画像および飾り画像として見つけられる(ステップ162)。
図24は,キーワード入力処理(図4ステップ39,図5ステップ48,図6ステップ57,図7ステップ64の処理)手順を示すフローチャートである。
候補条件がキーワードの場合には,選択されたユーザ写真画像,台紙画像,飾り画像,素材画像ごとに対応するキーワードを作成者2が入力できる。
候補条件がキーワードの場合には,作成者2のコンピュータ1の表示装置の表示画面に図25に示すキーワード入力ウインドウW2が表示される(ステップ171)。
キーワード入力ウインドウW2には,キーワード表示領域181および「戻る」の文字が付されている戻る領域182が含まれている。スクラップ・ブック・サーバ5から送信されたユーザ写真画像データ,台紙画像データ,飾り画像データ,素材画像データなどにキーワードが付されている場合には(キーワードは,画像データに付加されているヘッダに格納されている),その付されているキーワードがキーワード表示領域181に表示される。コンピュータ1に接続されているキーボード(図示略)からキーワードが入力されることにより(ステップ172),表示されていたキーワードが消去され,キーワード表示領域181に新たに入力されたキーワードが表示される。入力されたキーワードが対応するレイヤ・データに加入されることとなる(ステップ173)。新たなキーワードがスクラップ・ブック・サーバ5に送信され,選択されたユーザ写真画像,台紙画像,飾り画像,素材画像ごとに対応するキーワードが付与または更新される。
図26は候補画像がキーワードの場合に推奨台紙を見つける処理(図4ステップ79の処理)手順を示すフローチャートである。
上述のようにして付与されたユーザ写真画像のキーワードが抽出される(ステップ191)。抽出されたキーワードとmステップ内のキーワードをもつ台紙画像が推奨台紙として見つけられる(ステップ192)。キーワードとmステップ内のキーワードは次のようにして決定される。
図27はキーワードの類似関係を示している。
キーワードKW0(たとえば,入学式)に類似するキーワードKW1〜KW5(たとえば,入学,式,一式,式典,入園)が規定されている。これらのキーワードKW1〜KW5にさらに類似するキーワードKW11〜KW13, KW21〜KW23, KW31〜KW33, KW41〜KW43, およびKW51〜KW53(たとえば,入校,入門,入塾,儀式など)が規定されている。同様に,これらのキーワードKW11〜KW13, KW21〜KW23, KW31〜KW33, KW41〜KW43, およびKW51〜KW53にさらに類似するキーワードも規定されている。このようにキーワードは直接類似するキーワード同士でリンク付けされてスクラップ・ブック・サーバ5に記憶されている。直接類似するキーワード間を1ステップと呼ぶこととする。たとえば,キーワードKW0とキーワードKW1〜KW5とは1ステップ間の距離があり,キーワードKW0とキーワードKW11〜KW13, KW21〜KW23, KW31〜KW33, KW41〜KW43, およびKW51〜KW53とは2ステップの距離があることとなる。上述したように,mステップ内のキーワードをもつ台紙画像が推奨される台紙画像となる。キーワードの類似関係を示す類似辞書はスクラップ・ブロック・サーバ5に記憶されているのはいうまでもない。
たとえば,ユーザ編集画像のキーワードがキーワードKW0であれば,mステップ目のキーワードは,キーワードKW1n1, KW1m1, KW2n1, KW2m1 などとなる。これらのキーワードKW0とキーワードKW1n1, KW1m1, KW2n1, KW2m1 などとの間のキーワードをもつ台紙画像が推奨される台紙画像となることは理解できよう。
図28は,候補条件がキーワードである場合に推奨される飾り画像および素材画像を見つける処理(図5ステップ84の処理)を示すフローチャートである。図29は,リンクされたキーワードの一例である。
上述のようにユーザ写真画像のキーワードと選択された台紙画像のキーワードとの中間のキーワードが見つけられる(ステップ201)。図29に示すようにユーザ写真画像のキーワードはキーワードKW0(入学式)であり,作成者2によって選択された台紙画像のキーワードはキーワードKW2213であったものとする。すると,キーワードKW0とキーワードKW2213とを結ぶキーワードの中間にあるキーワードKW22(式典)が見つけられることとなる。
つづいて,中間のキーワードKW22のキーワードをもつ飾り画像および素材画像が推奨される飾り画像および素材画像として見つけられることとなる(ステップ202)。ちょうど中間のキーワードが存在しない場合には,中間近傍のキーワードが選択される。
図29に示す例では,ユーザ写真画像のキーワードKW0と台紙画像のキーワードKW2213とは,一つの経路によって定められているが複数の経路によって定められる場合もある。
図30は,ユーザ写真画像のキーワードKW0と台紙画像のキーワードKW2213とが2つの経路によって定められている様子を示している。もちろん,3つ以上の経路によって定められるものであってもよいのはいうまでもない。
上述のように,ユーザ写真画像のキーワードKW0と台紙画像のキーワードKW2213とは経路1と経路2との2つの経路がある。このような場合に中間のキーワードは,短いほうの経路が用いられる。すなわち,経路1の経路での中間でのキーワードKW22が推奨される飾り画像および素材画像のキーワードとなる。
図31(A)〜(E)は,レイヤを示している。上述したように,レイヤ・データによってレイヤを表わすことができる。
(A)を参照して,ユーザ写真画像133が選択されることにより,レイヤ210が得られる。(B)に示すように,台紙画像132が選択されることにより,レイヤ211が得られる。レイヤ210上にレイヤ211が重なることにより,上述したようにスクラップ・ブック編集画像131が得られる。(C)に示すように,飾り画像134が選択されることによりレイヤ212が得られ,(D)に示すように,素材画像135が選択されることによりレイヤ213が得られ,(E)に示すように飾り画像135が選択されることによりレイヤ214が得られる。これらのレイヤ210から214が重ねられることにより,図14に示したようにスクラップ・ブック編集画像131が得られる。
図32は,スクラップ・ブック・データ作成処理手順(図7ステップ93)を示すフローチャートである。
まず,レイヤNo.の大きい順にレイヤ・データの形状配置情報が読み取られる(ステップ221)。読み取られた形状配置情報にもとづいて,すべての層のレイヤを重ねて,すべてのレイヤに含まれているすべての部品画像同士で一部でも重ならない部分がある部品画像が含まれているレイヤについては保存フラグがセットされる(ステップ222)。すべて重なってしまうような部品画像については,その部品画像が含まれているレイヤが最上部となるものでない限り保存フラグはセットされない。保存フラグがセットされていないレイヤは削除される(ステップ223)。すなわち,保存フラグがセットされていないレイヤに対応するレイヤ・データは削除される。レイヤ・データが削除されることしによりレイヤNo.が連続するように更新される(ステップ224)。
図33は,手順書の一例である。
上述したように,手順書230はスクラップ・ブックの作成者に宅配されるパッケージに台紙,部品とともに梱包されるものである。作成者は手順書230を見ながら,シミュレーションしたようにスクラップ・ブックを作成する。
手順書230は,スクラップ・ブック・データにもとづいて作成されるものである。スクラップ・ブック・データは,上述したように,複数のレイヤ・データから構成され,かつスクラップ・ブック表面に現れないような部品が貼り付けられるレイヤ・データについては削除されている。したがって,シミュレーションにおいて作成者が行った操作であってもスクラップ・ブック表面に現れない部品を貼り付ける操作については手順書230には記載されていない。手順書230を見ながら,スクラップ・ブックを作成することにより,無駄に部品を貼り付けてしまうことを未然に防止できる。たとえば,シミュレーションにおいては図12に示すように,飾り画像134が台紙画像132に貼り付けられているが,この飾り画像134は図13に示すように飾り画像136によって完全に隠れているので,飾り画像134を貼り付ける手順は手順書180には記載されないようになる。
図34(A)から(D)は手順書の別の一例を示すものである。
この手順書は画像手順書と呼ばれるもので,図8から図14に示したように作成者2により行われたシミュレーションにおいて順に生成されたスクラップ・ブック画像を,部品が貼り付けられたごとに一枚一枚プリントされたものに類似する。もっとも,スクラップ・ブック画像を部品が貼り付けられたごとに一枚一枚プリントしたものを画像手順書としてもよい。
これらの画像手順書もスクラップ・ブック・データを用いて作成することができる。上述したように,スクラップ・ブック・データは複数のレイヤ・データの集まりであり,複数のレイヤ・データの各レイヤ・データによって一枚の画像手順書が作成される。
画像手順書の左下にはレイヤ・データに含まれているレイヤNo.が記載されている。また,画像手順書に対応する層のレイヤはカラーの部品画像とされているが,その下層のレイヤの部品画像については白黒(輪郭のみで表されてもよい)とされている。たとえば,(C)に示す画像手順書では,部品画像134はカラー画像であるが,部品画像133は白黒であり,(D)に示す画像手順書では部品画像135はカラー画像であるが,部品画像134および133は白黒画像であり,(E)に示す画像手順書では部品画像136はカラー画像であるが,部品画像133〜135は白黒である。下層の部品画像についてはカラー画像でなく,白黒画像で表されているから,どの部品画像に対応する部品を上に貼り付ければよいかが一見して分かる。
図35は,画像手順書作成手順を示すフローチャートである。
上述した画像手順書は,重ねられたレイヤの最上層のレイヤに含まれる部品画像はカラーとなり,下層のレイヤに含まれる部品画像は白黒(または輪郭のみ)となる。このために,最上層のレイヤに含まれるカラーの部品画像を表わす画像データを一時的に記憶するバッファγ(メモリ13の所定の第1のメモリ領域)と白黒の部品画像を表わす画像データを一時的に記憶するバッファδ(メモリ13の所定の第2のメモリ領域)とが規定される。これらのバッファγおよびδが初期化される(ステップ241)。
スクラップ・ブック・データを構成するレイヤ・データのうち,レイヤNo.n(nの初期値は1)のレイヤ・データが読み取られる(ステップ242)。読み取られたレイヤ・データによって特定されるレイヤに含まれている部品画像を表わす画像データが読み取られ,その部品画像について色処理などの画像処理が設定されている場合には画像処理が行われる(ステップ243)。画像処理が行われた画像データがバッファγに格納される(ステップ244)。レイヤNo.1のレイヤは,図31(B)に示すように台紙のレイヤ210の上層のレイヤ241である。レイヤ240に含まれている部品画像133に画像処理が設定されている場合には,その部品画像133を表わす画像データに画像処理が行われてバッファδに格納されることとなる。
バッファδに格納されている画像データについて白黒処理(または輪郭のみとなるように輪郭化処理)が行われる(ステップ245)。バッファδに格納されている画像データによって表わされる白黒の部品画像がとバッファδに格納されている画像データによって表わされる画像処理が行われたカラーの部品画像が含まれているレイヤに合成されてバッファγに格納される(ステップ246)。バッファγに格納されているレイヤにレイヤNo.が合成されてプリント・データに変換される(ステップ247)。このプリント・データによって一枚の画像手順書が得られる。レイヤNo.1のレイヤに格納されている部品画像について画像処理が行われる場合,バッファδには画像データは格納されていない。このために,図34(B)に示すように,台紙画像に部品画像が貼り付けられた画像手順書が得られる。
レイヤNo.nが最大値となるまで(ステップ248でNO),レイヤNo.がインクレメントされながらステップ242からステップ247の処理が繰り返される。上述の処理が行われるとバッファδには図24(B)に示すような重ねられたレイヤが記憶されている。このレイヤに含まれている部品画像133が白黒化(必要であれば,台紙画像132についても白黒化される)され,上層のレイヤに含まれているカラーの部品画像134と合成されて図34(C)に示す画像手順書が得られる。以下同様にして,図34(D)に示すように部品画像135がカラーであり,その他の部品画像133および134は白黒である画像手順書,図34(E)に示すように部品画像136がカラーであり,その他の部品画像133および135は白黒である画像手順書が得られることとなる。
上述した画像手順書においては最上層のレイヤに含まれる部品画像がカラー画像であり,下層のレイヤに含まれる部品画像は白黒とされているが,単に図7から図14に示すスクラップ・ブック編集画像をそれぞれプリントしたものを画像手順書としてもよい。
上述した実施例において,ユーザ写真画像,台紙画像,飾り画像および素材画像ならびにそれらの位置およびそれぞれの画像処理(編集処理)は,シミュレーションが終了するまでは捜査の途中で変更できる。変更した場合にはスクラップ・ブック・サーバ5は変更履歴を保存することとなろう。また,推奨される台紙画像,推奨される飾り画像,推奨される素材画像は形状や幾何的なパターンが似ているものを表示するようにしてもよい。たとえば,星形パターンが描かれている台紙画像が選択された場合には,星形の飾り画像,素材画像を推奨するものでもよいし,チェック柄の台紙画像が選択された場合に,チェック柄の飾り画像,素材画像を推奨するものでもよい。
推奨される台紙画像,推奨される飾り画像,推奨される素材画像は他の作成者が選択された頻度(人気ランキング)が高いものでもよい。推奨される台紙画像,推奨される飾り画像,推奨される素材画像は登録されているキーワードを検索してもよいし,あらかじめ定められている組み合わせにもとづいて決定されてもよいし,時節,広告キャンペーンなどに合わせてもよい。また,飾り画像,素材画像は,同じ台紙画像を選択した場合に他の作成者が選択した飾り画像,素材画像などのうち選択頻度の高いものを推奨してもよい。この場合,台紙画像に対応して飾り画像,素材画像の選択頻度を記録しておくこととなろう。
さらに,ある一の飾り画像,素材画像が選択された場合に選択される他の飾り画像,素材画像の頻度が高いようなその他の飾り画像,素材画像がある場合には,そのある一の飾り画像,素材画像が選択された場合にはその他の飾り画像,素材画像を推奨するものでもよい。また,同一の作成者が前回または直前のシュミレーションにおいて選択した飾り画像,素材画像を推奨するものでもよい。