JP5045614B2 - ディーゼルパティキュレートフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関の燃焼排気に含まれる粒子状物質(以下PMと称す。)を捕集するためのディーゼルパティキュレートフィルタ(以下DPFと称す。)に関する。
近年、環境対策として、ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出されるススや、未燃燃料を含むPMの低減が、大きな課題となっている。そのため、従来、PMを捕集するDPFを備えた排ガス浄化装置を排気管の途中に設置することが行われている。
DPFは、一般に、耐熱性に優れ、かつ、無数の細孔を有する多孔質セラミックスを素材としたハニカム構造とされ、多孔質の隔壁に存在する細孔中にPMを捕捉し、PMが堆積して細孔に目詰まりを起こして圧力損失が高くなると、バーナやヒータ等で加熱したり、機関の燃焼爆発後に少量の燃料を噴射するポスト噴射等によりDPF内に高温の燃焼排気を導入したりして、DPFを加熱し、DPF内に捕集されたPMを燃焼除去して再生できる構成とされている(例えば特許文献1、特許文献2等参照)。
DPFに一定量以上のPMが堆積した場合、DPF内の温度の上昇によりPMが自己燃焼することがある。この際、運転条件によっては、PMの急速燃焼による急発熱が起こり、DPFの温度が過度に上昇してDPFを損傷させたり、PMの燃焼温度を低下すべくDPFに触媒を担持させた構造では、触媒を劣化させたりする等の不具合が生じる虞があり、DPFを利用するシステムにとって大きな問題となっている。このような急発熱は、特にDPF内が高温状態である時に、減速運転が行われることによって生じ易いことが知られている。
特許文献1のDPFでは、被処理排気の流入する入口側端面と処理済排気の排出する出口側端面とにおいて、所定の形成パターンで封止栓を形成してDPFの軸方向におけるPMの捕集量を均一化して、PMの局所的な堆積による燃焼時の発熱集中を抑制している。
特許文献2には、ワックス等の低融点物質をハニカム構造体の端面に塗布し、開口となる所定の位置の低融点物質を加熱して抜き出して、所望の目封止パターンを形成すべくマスキングを施し、これをセラミックス充填剤に浸漬し、封止栓となる部位にセラミックス充填剤を充填し、これを焼成することによって、低融点物質を除去しつつ、所望の目封止パターンを簡易に形成するDPFの製造方法が開示されている。
特開1992−301114号公報 特開平5−222913号公報
ところが、従来広く行われている捕集セルと排出セルとを交互に配設したものや、特許文献1や特許文献2にあるような形成パターンでは、PMの堆積するセルが、少なくとも対角線方向には、必ず隣接して配設されている。このため、セルを区画する隔壁の交差する角部においては隔壁の対角線方向の両側にPMが堆積する虞がある。したがって、極めて薄い隔壁の両側でPMの燃焼が起こると互いの燃焼エネルギが伝播しPMの燃焼が加速され、局所的な急発熱を抑制できない虞があることが判明した。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、セラミック多孔質体からなる隔壁によって区画された多数のセルをハニカム構造となし、隔壁の細孔にPMを捕集するDPFにおいて、DPF内のPMが急速燃焼するのを抑制し、DPFの損傷や触媒の劣化を防止して、より安全性、耐久性に優れたDPFを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、内燃機関の燃焼排気管内に設置されて燃焼排気中の粒子状物質を捕集すべく、多孔質セラミックスからなる隔壁によって区画した略筒状のセルを多数設けてハニカム構造となし、上記燃焼排気の流入する上記セルの入口側を開口せしめて出口側を閉塞せしめた捕集セルと、入口側を閉塞せしめて出口側を開口せしめた排出セルとを具備し、複数の上記排出セルによって上記捕集セルの周囲を完全に包囲せしめたディーゼルパティキュレートフィルタであって、複数の上記捕集セルを隣接せしめて1単位の捕集セル群となし、複数の上記排出セルによって該捕集セル群の周囲を完全に包囲せしめた構成とする。
請求項1の発明によれば、捕集セルと捕集セルとの間に必ず排出セルが介在するので、捕集セルのPMが堆積した隔壁と他の捕集セルのPMが堆積した隔壁との距離が離れ、PM燃焼時の燃焼エネルギの伝播が抑制され、局所的な過剰燃焼を起こす虞がなくなる。
本発明のように、複数の捕集セルを捕集セル群として、その周囲を包囲するように排出セルを配設すると、単位内の複数の捕集セル同士が隣接する隔壁の両側の圧力は殆ど等しいので、捕集セル間の隔壁にはPMが堆積し難くなり、専ら、捕集セルと排出セルとの間を区画する隔壁にPMが堆積することとなる。
このような状態で、PMの燃焼が起きた場合にも、PMの堆積する隔壁同士が排出セルによって隔離されているので、過剰なPMの燃焼によるDPFの損傷や触媒の劣化を避けることができる。
加えて、複数の捕集セル群によって捕集セル群を構成することによって、捕集セル群当たりの開口面積を拡大させ、圧力損失増加を抑制しつつ、捕集セル群内に存在する隔壁によって捕集セル群の熱容量を増加させることができる。
したがって、限界PM捕集量を向上させつつ、基材の熱的耐久性の向上が期待できる。
また、単位セル内に隔壁が形成されているので、該単位セルと同様の開口面積又は水力直径を有するセルを1つのセルで構成する場合に比べDPFを構成する基材のアイソスタティック強度も向上できる。
したがって、PMの急速燃焼によるDPFの損傷や触媒の劣化を防止して、より安全性、耐久性に優れたDPFが実現できる。
さらに、請求項の発明のように、上記捕集セルは、ディーゼルパティキュレートフィルタの有効断面積に対して20%以上80%以下の範囲で設けるのが望ましい。
請求項の発明によれば、PMの堆積する隔壁同士が排出セルによる隔離によって過剰なPMの燃焼によるDPFの損傷や触媒の劣化を避けつつ、捕集セルの圧力損失を抑えて、DPFの捕集可能な限界PM量を増加させることができる。捕集セルと排出セルとを必ずしも同一の形状に形成する必要はなく、捕集セルの周囲を排出セルが包囲しつつ、捕集セルの断面積が請求項3に記載の範囲となるように、捕集セルと排出セルの断面形状を、三角形、四角形、六角形のいずれかを適宜組み合わせて形成することもできる。
また、捕集セルと排出セルの大きさも同一である必要はなく、捕集セルの周囲を排出セルが包囲しつつ、捕集セルの断面積が請求項に記載の範囲となるように、大小異なる大きさのセルを組み合わせた構成としても良い。
請求項の発明では、上記捕集セルと上記排出セルとの間を区画する隔壁を薄肉に形成し、複数の上記排出セル同士を区画する隔壁を厚肉に形成する。
請求項の発明によれば、捕集セルから排出セルへの燃焼排気の移動が容易となり圧力損失を抑え、機関の燃焼への影響を抑制しつつ、隣接する排出セル同士を区画する隔壁を厚くすることにより排出セル間の拡散抵抗が高くなるので捕集セル側から導入されたPM除去済みの排気が隣接する他の排出セル側に逆流することなく下流側へと速やかに排出される。
請求項の発明では、上記捕集セル群の1単位当たりに隣接する捕集セルは7個以下とする。
請求項の発明によれば、捕集セル群の周囲を排出セルで包囲してPM燃焼時の過剰昇温を抑制しつつ、複数の捕集セル群を1単位とすることによる圧力損失の低減効果を最大限有効に利用できる。請求項の発明に記載の範囲を外れ捕集セル群の1単位当たりに隣接する捕集セルを8個以上とすると、この周囲を完全に包囲する排出セルの数が多くなり必要な捕集セルの面積を確保できなくなる虞があることが判明した。
また、本発明の範囲を外れる場合には、セルの形状によっては、実質的にセル密度の低いPDFと同じだけのPM補修量しか確保できなくなってしまう虞もある。
本発明のディーゼルパティキュレートフィルタDPF1は、ディーゼルエンジン等の内燃機関の燃焼排気中に含まれる粒子状物質PMを捕集するものであり、多孔質セラミックスからなる隔壁によって区画されたセルを複数設けたハニカム構造体の両端面において所定の目封止パターンによって目封止して、PMを捕集する捕集セルCとPMの捕集された後の燃焼排気を排出する排出セルC、Cと構成している。本発明の特徴は、隣接する複数の捕集セルCからなる1単位の捕集セル群CUNTの周囲を排出セルC、Cによって完全に包囲した構成とした点にある。
多孔質セラミックスを構成する材料としては、例えば、コーディエライト(2MgO・3Al・5SiO2)、アルミナ(Al)、ムライト(3Al・2SiO)、スピネル(MgO・Al)、ジルコニア(ZrO)、チタン酸アルミニウム(AlTiO) 等の酸化物材料、炭化珪素(SiC)、炭化硼素(BN)、炭化チタン(TiC)等の炭化物材料、珪化チタン(TiSi)等の珪化物材料等を用いることができる。また、PMを効率的に燃焼すべく触媒として、白金(Pt)、ルテニウム(Rh)、チタン(Ti)、タングステン(W)等の金属を多孔質セラミックスの表面に担持させた構成としても良い。本実施形態においては、多孔質セラミック材料として広く一般に用いられているコーディエライトを用いた場合を例に説明する。
焼成によりコーディエライト(2MgO・3Al・5SiO)組成となる原料、即ち、タルク(3MgO・4SiO・HO)、マグネシア(MgO)、シリカ(SiO)、カオリン(Al・2SiO・2HO)、アルミナ(Al)、ベーマイト(AlOOH)、水酸化アルミニウム(Al(OH))等から適宜選択されたセラミック原料粉末を所定の配合比で調合して所定の粒度分布を有する調合原料に調整する。
また、触媒を担持すべくイットリア(Y)、チタニア(TiO)や、タングステン(W)、白金(PT)等の遷移金属等を添加しても良い。
次いで、結合剤、可塑剤、分散剤、潤滑剤、邂逅剤、界面活性剤、造孔剤等の助剤として、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、デンプン糊、ポリアルキレン誘導体、グリセリン、ゼラチン、ワックスエマルジョン、カーボン、おがくず等から適宜必要な材料を選択して、上記調合原料と混練してセラミック坏土とし、さらに、セラミック坏土を所定の流動特性となるよう含水率や粘度の調整を行う。 本実施形態においては、例えば、重量比でシリカ原料を19%、タルク原料を36%、アルミナ原料を45%の割合で混合し、これを100として、造孔剤21.6%、バインダ13.5%、水34%を加えたものを用いた。
粘度調整されたセラミック坏土を、プランジャ式押出成形機やスクリュ式押出成形機を用いて所定の格子溝を設けた金型から押出、所望の断面形状を持つ筒状のセルが多数区画されたハニカム構造体を形成する。
得られたハニカム構造体の入口側と出口側との両端面において、所定のセルに封止剤を充填し、入口側が開口し出口側が閉鎖した捕集セルCと、入口側が開口し出口側が開口した排出セルC、Cとを設ける。
この時、捕集セルCと排出セルC、Cとは、隣接する複数の捕集セルCによって構成される1単位の捕集セル群CUNTの外周が排出セルC、Cによって完全に包囲されるように配設する。
封止剤の充填方法として、例えば、ハニカム構造体の端面を樹脂フィルム等で覆い、封止剤を充填するセルを覆う部位の樹脂フィルムを加熱等により除去し、所望の目封止形成パターンを有するマスキングを施し、マスキングを施したハニカム構造体の端面をスラリー状に調整した充填剤中に浸漬し、マスキングを除去したセル内に充填剤を充填し、乾燥する等の方法が適宜採用し得る。
入口側端面と出口側端面とのそれぞれに、所望のパターンで封止剤を充填し目封止栓を形成した後、乾燥後、樹脂フィルムの除去と同時に焼成を行う。この時、充填剤も同持に焼成される。コーディエライトの場合には、例えば、1400℃で焼成される。
以上により、入口側が開口し出口側が閉塞する捕集セルCと、この周囲を完全に包囲するように配設された入口側が開口し出口側が閉塞する排出セルC、Cとで構成されたDPF1が形成できる。
充填剤としては、ハニカム構造体を形成するセラミック原料と同質のものを主成分とし、水等の分散媒によってスラリー状にしたものを用いるのが望ましい。また、封止栓STPEN、STPEXは燃焼排気の通過を阻止すべく、隔壁よりも緻密な微構造とするのが望ましく、封止剤に造孔剤を添加する必要はない。
多孔質セラミックスからなる隔壁WIO、WOOの厚みは、50μmから500μmに形成され、捕集セルC及び排出セルC、Cの大きさは一辺が0.5mmから2mm程度の三角形、四角形、六角形のいずれか又はこれらを組み合わせた形状を用いることができる。捕集セルC1と排出セルC、Cとは、同一断面形状であっても良いし、それぞれが異なる断面形状であっても良い。
セル密度は、1平方インチ当たり150セルから400セル即ち、150cpiから400cpiに形成され、DPF1の断面積に対する保守セルCの開口面積比が20%から80%の範囲で形成するが望ましい。
図1を参照して、本発明の第1の実施形態におけるDPF1の詳細について説明する。
捕集セルCは、多孔質セラミックスからなる隔壁WIOによって断面四角形に区画された筒状に形成されており、燃焼排気の流入する入口側は開口しており、出口側は出口封止栓STPEXによって閉塞されている。本実施形態においては隣接する2個の捕集セルCによって1単位の捕集セル群CUNTが形成されている。
排出セルC、Cは、多孔質セラミックスからなる隔壁WIO及び隔壁WOOによって断面四角形に区画された筒状に形成されており、燃焼排気の流入する入口側は入口封止栓STPENによって閉鎖されており、出口側は開口している。
排出セルC、Cは、複数の捕集セルCからなる1単位の捕集セル群CUNTの周囲を完全に包囲するように配設されている。
本実施形態においては、図1(a)に示すように、捕集セルCは、正方形に形成され、排出セルCは、1辺の長さが捕集セルCの1辺の長さと等しく、他辺の長さがその半分の長さに等しい長方形に形成され、排出セルCは、1辺の長さが捕集セルCの半分の正方形に形成されている。
図1(b)に示すように、捕集セルC1の入口側の開口から導入された未処理の燃焼排気は、捕集セルCの出口側が閉塞されているため、捕集セルC1の隔壁WIOを透過して排出セルC、Cへ排出される。このとき、燃焼排気に含まれる酸化炭素CO2、窒素酸化物NOx等の気体は隔壁WIOを通過し、隔壁WIOに無数に存在する細孔にPMは捕集され、隔壁WIOの内側に堆積する。
図2を参照して本発明の原理について説明する。本図(a)に示すように、本発明のDPF1の場合、1辺がDENの正方形をした捕集セルCのPM堆積面と他の捕集セルCのPM堆積面とは、最短でも、排出セルCの幅DEXと隔壁WIOの壁厚twの2倍、即ちDEX+2twだけ離れている。
したがって、捕集セルC1と他の捕集セルC1との間に必ず排出セルC2、C3が介在するので、堆積したPMを燃焼させた時に、燃焼エネルギが他の捕集セルでのPM燃焼に伝播するのを抑制し、DPF1の過剰な温度上昇を招く虞がない。
また、隣接する複数の捕集セルCのそれぞれを流れる流体の圧力は等しいので、隣接する複数の捕集セルC間を区画する隔壁WIIを流体が透過することはほとんど無く隔壁WIIにはPMが堆積し難い。
一方、本図(b)に示すように、捕集セルCENZと排出セルCEXZとが交互に配設された従来のDPF1の場合、対角線方向に捕集セルCENZが隣接した状態となっている。このため、1の捕集セルCENZのPM堆積面と他の捕集セルCENZとのPM堆積面とは、セルを区画する隔壁が交差する角部においては、最短で隔壁の厚みtwの√2倍の距離しか離れていない。隔壁の両側に対角線方向に並んだ捕集セルCENZの1の捕集セルCENZのPM堆積面でPMの燃焼が起こると、燃焼エネルギが他の捕集セルCENZにも伝播し、PMの燃焼速度が加速され、異常燃焼を引起し、DPF1の過剰な温度上昇によってDPF1の損傷や担持された触媒の劣化を招く虞がある。
図3を参照して、試験によって確認された本発明の効果について説明する。
DPFの試験片を形成し、PMを含んだ空気を該DPF試験片に一定時間導入し、PM捕集セルにPMを堆積させた後、本図(a)に示す条件にてDPFに導入される空気の温度を上昇させ、PMの燃焼が始まる600℃に達した時に導入する空気の流速を急減速に切り換える。
昇温時の条件は、空気流速を35g/s、昇温時間を約90秒、減速時の条件は、空気流量を7g/sとした。
DPF内に導入される空気流量が急減速されると、DPF内に堆積したPMが自己燃焼し、DPF内の温度が急上昇する。
本試験は、吸気スロットルの開度を閉じ側に制御して、燃焼排気の流速を急減速し、DPFのPMを燃焼除去するDPFの再生条件を模したものである。
DPF内に堆積させるPMの量を変化させた時の最高温度を測定し、最高温度がDPFにコーディエライトを用いた場合の耐久温度である110℃を超えた時を過剰燃焼と判断し、この時のPM捕集量を限界PM量とした。
隔壁の厚みが0.3mmで、セルの1辺が1.1mmの正方形に区画したセルが複数設けられたハニカム構造体を用いて、1個の捕集セルの周囲6個のセルが排出セルとなるように目封止パターンを形成したDPFを用いた時の限界PM量の試験結果を実施例1とし、同形状のハニカム構造体を用いて、捕集セルと排出セルとが交互に配設されるように目封止パターンを形成したDPFを用いた時の限界PM量の試験結果を比較例1として、本図(b)に示す。
この結果、実施例1は比較例1よりも限界PM量を向上させることができることが確認された。
図4を参照して、本発明の第1の実施形態におけるDPFの変形例について説明する。本図(a)から(c)に示すように、連続的に隣接した複数の捕集セルCを1単位の捕集セル群CUNTとして、その周囲を排出セルC、Cで包囲する構成とすることによって上記実施形態と同様の効果が得られる。
捕集セルC同士を区画する隔壁WIIの両側では捕集セルC内を流れる燃焼排気の流速が略等速であるので、隣接する捕集セルC間での気体の流れは小さく、隔壁WIIにPMは余り堆積せず、PMの堆積は専ら、捕集セルCと排出セルCとを区画する隔壁WIOの内側で行われる。このため、本図(a)から(c)のいずれの場合においても、PM燃焼時には、PM堆積面が排出セルCによって離隔されているので、過剰なPM燃焼が抑制され、DPFの損傷を抑制することができる。
一方、連続的に隣接する捕集セルCの数が増えると、DPFの断面積に対して捕集セルCの断面積比が高くなる。しかし、連続して隣接する捕集セルCが8個以上になると、捕集セルC間を区画する隔壁WIIが増えて有効なPM堆積面が減少する。したがって、連続的に隣接する捕集セルCは、7個以下とするのが望ましい。
加えて、複数の捕集セルCによって1単位の捕集セル群CUNTを構成することによって、捕集セル群CUNT当たりの開口面積を拡大させ、圧力損失増加を抑制しつつ、捕集セル群CUNT内に存在する隔壁によって単位セルの熱容量を増加させることができる。したがって、限界PM捕集量を向上させつつ、基材の熱的耐久性の向上が期待できる。また、捕集セル群CUNT内に隔壁WIIが形成されているので、捕集セル群CUNTと同等の開口面積あるいは水力直径を有するセルを1つのセルで形成する場合に比べ、DPF1を構成する基材のアイソスタティック強度も向上できる。
図5(a)から(c)に、本発明の第1の実施形態におけるDPF1の他の変形例を示す。本図(a)から(c)に示すように、連続して隣接する5個の捕集セルCの周囲を16個の排気セルCによって包囲した構成としても良い。本図(a)、(b)に示すように、捕集セルC1が直線的に並んだ構成でも良いし、本図(c)に示すように、略L字形に屈曲して並んだ構成でも良い。
また、上記実施形態においては、捕集セルCと排気セルCとを異なる大きさに形成した例を示したが、本実施形態に示すように、捕集セルCと排気セルCとを同一の大きさで構成しても良い。
さらに、図6(a)及び(b)に示すように、直線的に並んだ6個の捕集セルC1の周囲を18個の排気セルC2で包囲する構成としても良いし、本図(c)及び(d)に示すように、連続して並んだ3個の捕集セルCが2列並んで6個の捕集セル群CUNTを構成し、その周囲を10個の排気セルCが包囲する構成としても良い。
また、図7(a)及び(b)に示すように、7個の捕集セルCを階段状に並べて捕集セル群CUNTとし、その周囲を16個の排気セルCで包囲する構成としても良い。
図8(a)から(d)に、本発明の第2の実施形態におけるDPF1a及びその変形例の要部拡大図を示す。本図(a)、(b)は、捕集セルCaが2個並んで配設されこれを捕集セル群CUNTとし、その周囲を16個の排出セルCaが包囲している構成を示し、本図(c)、(d)は、捕集セルCaが3個並んで配設されこれを捕集セル群CUNTとし、その周囲を16個の排出セルCaが包囲している構成を示す。本実施形態のいずれの場合においても、上記実施形態と同様に、捕集セルCaのPM捕集面間に排出セルCaが必ず介在し、捕集セルCaに堆積したPMの燃焼時に過剰な温度上昇が抑制される。
図9(a)及び(b)に、本発明の第2の実施形態におけるDPF1aの別の変形例における要部拡大図を示す。本図(a)及び(b)は、捕集セルCaが4個並んで配設されこれを捕集セル群CUNTとし、その周囲を18個の排出セルCaが包囲している構成を示す。本実施形態のいずれの場合においても、上記実施形態と同様に、捕集セルCaのPM捕集面間に排出セルCaが必ず介在し、捕集セルCaに堆積したPMの燃焼時に過剰な温度上昇が抑制される。
図10(a)から(d)に、本発明の第2の実施形態におけるDPF1aの別の変形例における要部拡大図を示す。本図(a)及び(b)は、捕集セルCaが5個並んで配設されこれを捕集セル群CUNTとし、その周囲を20個の排出セルCaが包囲している構成を示し、本図(c)及び(d)は、捕集セルC1aが6個並んで配設され、これを捕集セル群CUNTとし、その周囲を18個の排出セルCaが包囲している構成を示す。
本実施形態のいずれの場合においても、上記実施形態と同様に、捕集セルCaのPM捕集面間に排出セルCaが必ず介在し、捕集セルCaに堆積したPMの燃焼時に過剰な温度上昇が抑制される。
図11(a)及び(b)に、本発明の第3の実施形態におけるDPF1bとその変形例の要部拡大図を示す。本実施形態においては、単位セルの断面形状が六角形に区画した点が上記実施形態と相異する。本図に示すように、断面六角形に区画された捕集セルCbが2個並んで配設されこれを捕集セル群CUNTとし、その周囲を8個の排出セルCbが包囲している構成を示す。本実施形態のいずれの場合においても、上記実施形態と同様に、捕集セルCbのPM捕集面間に排出セルCbが必ず介在し、捕集セルCbに堆積したPMの燃焼時に過剰な温度上昇が抑制される。
図12(a)から(c)に、本発明の第3の実施形態における他の変形例の要部拡大図を示す。本図(a)から(c)は、捕集セルCbが3個並んで配設されこれを捕集セル群CUNTとし、その周囲を9個の排出セルCbが包囲している構成を示す。本図(a)から(c)に示すように連続的に隣接する複数の捕集セルCbによって構成した捕集セル群CUNTの並び方によって3パターンの配設方法がある。本実施形態のいずれの場合においても、上記実施形態と同様に、捕集セルCbのPM捕集面間に排出セルCbが必ず介在し、捕集セルCbに堆積したPMの燃焼時に過剰な温度上昇が抑制される。
図13(a)から(c)に、本発明の第3の実施形態における他の変形例の要部拡大図を示す。本図(a)から(c)は、捕集セルCbが4個並んで配設されこれを捕集セル群とし、その周囲を10個の排出セルCbが包囲している構成を示す。本図(a)から(c)に示すように連続的に隣接する複数の捕集セルCbによって構成した捕集セル群の並び方によって3パターンの配設方法がある。本実施形態のいずれの場合においても、上記実施形態と同様に、捕集セルCbのPM捕集面間に排出セルCbが必ず介在し、捕集セルCbに堆積したPMの燃焼時に過剰な温度上昇が抑制される。
図14(a)及び(b)に、本発明の第3の実施形態における他の変形例の要部拡大図を示す。本図(a)及び(b)は、捕集セルCbが5個並んで配設されこれを捕集セル群CUNTとし、その周囲を11個の排出セルCbが包囲している構成を示す。本図(a)に示すように、捕集セル群CUNTが同一方向を向いて並ぶように配設しても良いし、本図(b)に示すように、捕集セル群CUNTの向きが交互に入れ替わるように配設しても良い。本実施形態のいずれの場合においても、上記実施形態と同様に、捕集セルCbのPM捕集面間に排出セルCbが必ず介在し、捕集セルCbに堆積したPMの燃焼時に過剰な温度上昇が抑制される。
図15(a)から(d)に本発明の第3の実施形態における他の変形例の要部拡大図を示す。本図(a)及び(b)は、捕集セルCbが3個並んで配設されさらにこれが2列並んで6個の捕集セルCbを捕集セル群とし、その周囲を13個の排出セルCbが包囲している構成を示す。本図(c)及び(d)に示すように、7個の捕集セルCbによって捕集セル群とし、その周囲を12個の排気セルCbで包囲した構成としても良い。
図16に本発明の第4の実施形態におけるDPF1cの概要を示す。
本実施形態においては、例えば、上記第2の実施形態と同様に断面三角形に形成したセルを多数設けたハニカム構造体の目封止パターンをDPF1eの中心部分と外周部分とで変化させた構成とし、図16に示すように、DPF1cの外周部は、4個の捕集セルC1aを捕集セル群CUNTとして、その周囲を18個の排出セルC2aによって包囲した構成とし、中心部は、2個の捕集セルC1aを捕集セル群CUNTとして、その周囲を14個の排出セルC2aによって包囲した構成としている。
本実施形態によれば、捕集セル群の周囲を排出セルで包囲することによって異常昇温を抑制する本発明の効果に加え、DPFの中心部を流れる燃焼排気の流速と外周部を流れる流速とが異なる場合において、外周部と中心部との目封止パターンを変化さえることにより、捕集セルC1aに捕集されるPM量を均一化して、さらに限界PM量を向上させることも可能となる。
図17(a)は、本発明の第6の実施形態におけるDPF1dの目封止パターン及びセル隔壁の詳細を示す要部拡大図、(b)は、本実施形態におけるハニカム構造体の成形に用いられる金型50の特徴を示す要部断面図である。
本図(a)に示すように、捕集セルC1bと排出セルC2bとの間を区画する隔壁WIOを薄肉に形成し、複数の排出セルC2b同士を区画する隔壁WOOを厚肉に形成してある。このような構成とすることにより、捕集セルC1bから排出セルC2bへの燃焼排気の移動が容易となり圧力損失を抑え、内燃機関20の燃焼への影響を抑制しつつ、隣接する排出セルC2b同士を区画する隔壁WOOを厚くすることにより排出セルC2b間の拡散抵抗が高くなるので捕集セルC1b側から導入されたPM除去済みの排気が隣接する他の排出セルC2b側に逆流することなく下流側へと速やかに排出することができる。
また、このように、セルを区画する隔壁の厚みを変化させるためには、本図(b)に示すように、金型50において、捕集セルCb同士を区画する隔壁WII及び捕集セルCbと排出セルCbとの間を区画する隔壁WIOとを押し出すための溝部SII及びSIOの隙間を狭くし、排出セルC2b同士を区画する隔壁WOOを押し出すための溝部SOOの隙間を広くし、さらに、溝部SII、SIOに連なる下孔HII、HIOは小径に形成し、溝部SOOに連なる下孔HOOを大径に形成すれば、溝部SII、SIO、SOOから押し出されるセラミック坏土の流速を等しくすることができる。また、下孔HIOの数を少なく、下孔HOOの数を多く形成することによって、溝部SII、SIO、SOOから押し出されるセラミック坏土の流速を調整しても良い。
図18を参照して、本発明のDPF1を用いた燃焼排気浄化システムの例について説明する。DPF1は、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関20の燃焼排気流路に設けられ、燃焼排気中のPMを捕集する。
内燃機関20は、高圧ポンプPによって高圧に昇圧された高圧燃料を蓄圧する各気筒200に共通のコモンレールRと、該コモンレールRに連結されて各気筒200の燃焼室にそれぞれ燃料を噴射する複数の燃料噴射弁INJを有し、内燃機関20の吸気マニホールド210は、吸気管218に連結しており、連結部に設けられる吸気スロットル214によって、吸気流量が調整されるようになっている。
内燃機関20の排気マニホールド220は、排気管224に連結しており、排気管224の経路には、本発明のDPF1が設置されている。
内燃機関20からの排出ガスは、入口側が開口している捕集セルCからDPF1内に入り、多孔性の隔壁WIOを通過する際にPMが捕集される。
排気と接触するDPF1内の隔壁WIOの表面に、PMの酸化を促進するための触媒を担持させることもできる。また、DPF1の上流側に酸化触媒110を設けた構成としても良い。さらに、DPF1の下流側には、図略の尿素SCR装置を設けて、DPF1によってPMを除去された排気中のNOxの除去処理を行う構成としても良い。
排気管224のDPF1の上流側223には、遠心過給機のタービン221が設けられ、吸気管218に設けられるコンプレッサ216とタービン軸222を介して連結されている。これにより、排気の熱エネルギを利用してタービン221を駆動するとともに、タービン軸222を介してコンプレッサ216を駆動し、吸気管218から吸気フィルタ217を介して導入された吸気をコンプレッサ216内で圧縮する。吸気スロットル214の上流には、インタクーラ215が設けられ、コンプレッサ216で圧縮されて高温となった吸気が冷却される。
排気マニホールド220は、EGR通路212によって、吸気マニホールド210と連結されており、排気の一部が、EGR通路212を経て吸気に戻されるようになっている。EGR通路212の、吸気マニホールド210への出口部には、EGR弁211が設けられ、その開度を調節することにより吸気へ還流される排気の量を調整できるようになっている。EGR通路212の途中には、還流されるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ213が設けられる。
排気管223、224には、DPF1にて捕集されたPM捕集量を知るために、DPF1の前後差圧を検出する差圧センサ100が設けられる。差圧センサ100の一端側はDPF1上流の排気管223に、他端側はDPF1下流の排気管224にそれぞれ圧力導入管を介して接続されており、DPF1の前後差圧に応じた信号を出力するようになっている。また、DPF1の出口部には、DPF温度TEXを検出する排気温センサTSENと、DPF1下流の酸素濃度λを検出する酸素濃度検出手段としての空燃比センサλSENが設置されている。これらセンサからの信号は、いずれも制御手段であるECU30に入力される。
ECU30には、さらに、吸気スロットル214の開度OPIN、EGR弁211の弁開度OPEGR、エンジン回転数NE、車速SP、アクセル開度AC、冷却水温TW、クランク位置CA、燃料圧PCYL等を検出する各種センサから信号が入力されて、内燃機関20の運転状態を検出するようになっている。ECU20は、運転状態に応じた最適な燃料噴射量、EGR量を算出して、吸気スロットル214、燃料噴射弁INJ、EGR弁211等をフィードバック制御する。ECU30は、また、吸気管218に導入される吸気量を検出する吸気量センサARSENと排気温センサTSENの検出値から算出される排ガス流量(体積流量)と、差圧センサ100にて検出されるDPF1の前後差圧を基に、PM捕集量を演算して、DPF1の再生を制御することもできる。一般に、ある排気流量に対して、PM捕集量の増加に伴い差圧が増加することから、この関係を利用してPM捕集量を算出することができる。そして、算出されたPM捕集量が所定値を越えた時に、DPF1を昇温させて、PMを燃焼、除去する再生処理を行う。
DPF1の再生手段として、具体的には、燃料噴射弁INJから燃焼室に燃料を噴射する際に、ポスト噴射や噴射時期の遅角を行う、あるいは、吸気スロットル214を通常より閉じ側とする等により排気を昇温させる方法が採用できる。例えば、ポスト噴射や遅角を行うと、着火時期の遅れ等により、エネルギの一部が動力に返還されずに排気の熱エネルギになるために、通常噴射の場合の排気温度(150〜400)に対し、高温(300〜700)の排気がDPF1内に導入される。吸気スロットル214を閉じ側とした場合も同様で、吸気量が減少し、内燃機関20の燃焼室内に流入するガスの熱容量が減少するために、排気温度が上昇する。この高温の排気により、DPF1内に付着したPMを燃焼させ、捕集能力を回復させることができる。運転状態に応じて、複数の再生手段を使い分けたり、再生手段として、バーナやヒータといった加熱装置を用いたりすることもできる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定するものではなく、1又は連続する複数の捕集セルの周囲を排気セルで完全に包囲することによって、PM燃焼時における捕集セル間の燃焼エネルギの伝達を抑制し、PM限界捕集量の増加を図る本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更可能である。例えば捕集セルと排気セルとを予め異なる形状に形成しても良いし、単一の形状からなるセルを複数設けて、目封止パターンによって捕集セルと排気セルとを分けても良い。
本発明の第1の実施の形態におけるDPFの概要を示し、(a)は入口側と出口側とのそれぞれ端面における目封止パターンを示す要部拡大図、(b)は本図中A−Aに沿った断面図。 (a)は本発明のDPFの要部拡大図、(b)は比較例として示す従来のDPFの要部拡大図。 (a)は試験条件を示す特性図、(b)は本発明の効果を比較例とともに示す特性図。 本発明の第1の実施形態におけるDPFの目封止パターンの変形例を(a)から(c)に示す要部拡大図。 本発明の第1の実施形態におけるDPFの目封止パターンの変形例を(a)から(c)に示す要部拡大図。 本発明の第1の実施形態におけるDPFの目封止パターンの変形例を(a)から(d)に示す要部拡大図。 本発明の第1の実施形態におけるDPFの目封止パターンの変形例を(a)及び(b)に示す要部拡大図。 本発明の第2の実施形態におけるDPFの目封止パターンの変形例を(a)から(d)に示す要部拡大図。 本発明の第2の実施形態におけるDPFの目封止パターンの他の変形例を(a)及び(b)に示す要部拡大図。 本発明の第2の実施形態におけるDPFの目封止パターンの他の変形例を(a)から(d)に示す要部拡大図。 本発明の第3の実施形態におけるDPFの目封止パターンの変形例を(a)及び(b)に示す要部拡大図。 本発明の第3の実施形態におけるDPFの目封止パターンの他の変形例を(a)から(c)に示す要部拡大図。 本発明の第3の実施形態におけるDPFの目封止パターンの他の変形例を(a)から(c)に示す要部拡大図。 本発明の第3の実施形態におけるDPFの目封止パターンの他の変形例を(a)及び(b)に示す要部拡大図。 本発明の第3の実施形態におけるDPFの目封止パターンの他の変形例を(a)から(d)に示す要部拡大図。 本発明の第5の実施形態におけるDPFの目封止パターンを示す要部拡大図。 (a)は、本発明の第6の実施形態における目封止パターン及びセル隔壁の詳細を示す要部拡大図、(b)は、本実施形態におけるハニカム構造体の成形に用いられる金型の特徴を示す要部断面図。 本発明のDPFを用いた内燃機関の燃焼排気処理システム全体の概要を示す構成図。
符号の説明
1 DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)
捕集セル
UNT 捕集セル群
、C 排出セル
IO 捕集セル−排出セル間隔壁
OO 排出セル−排出セル間隔壁
II 捕集セル−捕集セル間隔壁
STPEN 入口側目封止
STPEX 出口側目封止

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼排気管内に設置されて燃焼排気中の粒子状物質を捕集すべく、多孔質セラミックスからなる隔壁によって区画した略筒状のセルを多数設けてハニカム構造となし、上記燃焼排気の流入する上記セルの入口側を開口せしめて出口側を閉塞せしめた捕集セルと、入口側を閉塞せしめて出口側を開口せしめた排出セルとを具備し、複数の上記排出セルによって上記捕集セルの周囲を完全に包囲せしめたディーゼルパティキュレートフィルタであって、
    複数の上記捕集セルを隣接せしめて1単位の捕集セル群となし、複数の上記排出セルによって該捕集セル群の周囲を完全に包囲せしめたことを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルタ。
  2. 上記捕集セルは、ディーゼルパティキュレートフィルタの有効断面積に対して20%以上80%以下の範囲で設けたことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルパティキュレートフィルタ。
  3. 上記捕集セルと上記排出セルとの間を区画する隔壁を薄肉に形成し、複数の上記排出セル同士を区画する隔壁を厚肉に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルパティキュレートフィルタ。
  4. 上記捕集セル群の1単位当たりに隣接する捕集セルは7個以下としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のディーゼルパティキュレートフィルタ。
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