JP5041656B2 - 高比重コンクリート、その製造方法、波対策用高比重コンクリート成形体および放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体 - Google Patents

高比重コンクリート、その製造方法、波対策用高比重コンクリート成形体および放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体 Download PDF

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Description

本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなり、該細骨材および該粗骨材の少なくとも一方が、銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを、別々にまたは共に含む高比重コンクリート、およびその製造方法に関するものである。また、本発明は、波対策用高比重コンクリート成形体および放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体に関するものである。
近年、港湾、漁港等の整備のための防波堤が、大水深や大波浪領域において必要とされることが多くなってきている。また、防波堤の前面において、防波堤に作用する波力を減殺するために、コンクリート製の消波ブロックが使用される。このような大水深や大波浪領域における防波堤や消波ブロックの波対策用コンクリートとして、高比重のコンクリートが要求されることがあった。そのような高比重のコンクリートの骨材として、磁鉄鉱、チタン鉱、重晶石、かんらん石、鉄鉱石などが用いられている。またそのような高比重のコンクリートは、消波ブロック、護岸提の海洋工事用の他、重量機械基盤用コンクリート、放射線遮蔽用コンクリート等にも使用されている。
一方、最近になって、コンクリートに使用される砂利や砂等の天然骨材の枯渇化が年々進んできており、自然環境保全が叫ばれるようになってきている。そのために、天然骨材の代替品として、さらには高比重化対策として、産業副産物である電気炉酸化スラグまたは銅スラグを骨材として使用したコンクリートが提案されている。
例えば、特許文献1に、セメントの細骨材として微細な凹凸を有する略球状の電気炉酸化スラグを使用したコンクリート成形物からなる消波ブロック等の水中ブロックが、開示されている。また、特許文献2には、コンクリート壁等の構造体に電気炉酸化スラグの細骨材および/または粗骨材を混合して透磁性を付与した、磁気シールド性、放射線遮蔽性に優れた構造体が、記載されている。
特許文献3に、鉄精鉱及び銅スラグ混合物の嵩比重を増加する方法として、銅スラグに鉄精鉱20〜80mass%添加したことを特徴とする、コンクリート用骨材が開示されている。また、特許文献4には、セメント100重量部に対して細骨材として銅水砕スラグ200〜250重量部及び減水剤、膨張剤及び増粘剤を含む混和剤料8〜12重量部が均一に配合された、各種放射性物質遮蔽用の重量モルタル、およびその用途として港湾工事材が、開示されている。
また、スラグ骨材を使用したコンクリートは、スラグ表面がガラス質であるためにブリーディングの問題が発生し、凍結融解等の耐久性に影響を及ぼすことから、その改善が必要とされていた。特許文献4に、特定のブレーン比表面積のセメント粉末と、特定のブレーン比表面積の石灰石粉末及び/又はスラグ粉末とを組合わせて特定のブレーン比表面積に調整することによって、ブリーディングが小さく、かつ発熱も小さくさらには強度発現性が良好なコンクリートを製造できる高耐久性セメント組成物が開示されている。
しかしながら、これらに先行技術においては、有効なブリーディング防止策が見出されていない。
特開平9−227202号公報 特開2001−305277号公報 特開平10−130043号公報 特開2003−26457号公報 特開2002−265241号公報
本発明は、かかる従来技術において必要とされていたブリーディング防止の点で優れた高比重コンクリート、その製造方法、波対策用高比重コンクリート成形体および放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体を提供することを目的とするものである。
本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる高比重コンクリートであって、該混練物が、高性能AE減水剤を含み、該細骨材および/または該粗骨材が、銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを、別々にまたは共に含むことを特徴とする、高比重コンクリートを提供するものである。
尚、かかる本発明における好ましい態様として、該混練物が、炭酸カルシウムをさらに含む、高比重コンクリートが挙げられる。また、もう一つの好ましい態様として、該細骨材の少なくとも一部が銅水砕スラグであり、該粗骨材の少なくとも一部が電気炉酸化スラグである、高比重コンクリートが挙げられる。
本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる高比重コンクリートであって、該混練物が、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を含み、該細骨材および/または該粗骨材が、銅水砕スラグまたは電気炉酸化スラグを含むことを特徴とする、高比重コンクリートをも提供する。
また本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる高比重コンクリートであって、該混練物が高性能AE減水剤およびセメントの重量に対して30〜53重量%の水を含み、該細骨材が銅水砕スラグを含むことを特徴とする、高比重コンクリートを提供する。
さらに本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる高比重コンクリートであって、該混練物が高性能AE減水剤およびセメントの重量に対して30〜60重量%、好ましくは30〜55重量%の水を含み、該細骨材が電気炉酸化スラグを含むことを特徴とする、高比重コンクリートを提供する。
また、本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物を硬化させることによる高比重コンクリートの製造方法であって、該混練物中に高性能AE減水剤を混入し、該細骨材および/または該粗骨材中に、銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを、別々にまたは共に混入することを特徴とする、高比重コンクリートの製造方法を提供する。
さらに本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物を硬化させることによる高比重コンクリートの製造方法であって、該混練物中に、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を混入し、該細骨材および/または該粗骨材中に、銅水砕スラグまたは電気炉酸化スラグを混入することを特徴とする、高比重コンクリートの製造方法をも提供する。
さらに、本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる波対策用高比重コンクリート成形体であって、該混練物が、高性能AE減水剤を含み、該細骨材および/または該粗骨材が、銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを、別々にまたは共に含むことを特徴とする、波対策用高比重コンクリート成形体を提供する。
また、本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる波対策用高比重コンクリート成形体であって、該混練物が、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を含み、該細骨材および/または該粗骨材が、銅水砕スラグまたは電気炉酸化スラグを含むことを特徴とする、波対策用高比重コンクリート成形体をも提供する。
また、本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体であって、該混練物が、高性能AE減水剤を含み、該細骨材および/または該粗骨材が、銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを、別々にまたは共に含むことを特徴とする、放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体を提供する。
さらに、本発明は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体であって、該混練物が、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を含み、該細骨材および/または該粗骨材が、銅水砕スラグまたは電気炉酸化スラグを含むことを特徴とする、放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体をも提供する。
本発明の高比重コンクリートまたは高比重コンクリート成形体によれば、ブリーディングが防止できる効果が得られる。
本発明による高比重コンクリートは、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなるものであって、その混練物が、高性能AE減水剤を含み、その細骨材および/または粗骨材が、銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを、別々にまたは共に含むことを特徴とするものである。
本発明による高比重コンクリートに使用され得る細骨材および粗骨材は、その少なくとも一方が銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを別々にまたは共に含むこと、すなわち、銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグの両方を含むことを特徴としている。その具体的態様としては、細骨材が銅水砕スラグを含み粗骨材が電気炉酸化スラグを含む場合、細骨材が電気炉酸化スラグを含み粗骨材が銅水砕スラグを含む場合、細骨材が銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを含む場合、粗骨材が銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを含む場合、さらには細骨材および粗骨材の双方が銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを含む場合が、挙げられる。
本発明の高比重コンクリートでは、細骨材が銅水砕スラグを含み、粗骨材が電気炉酸化スラグを含む態様が、ブリーディングの抑制、コンクリートの耐久性向上等の点で好ましい。細骨材中の銅水砕スラグの含有量としては、10〜100重量%が好ましく、特に20〜50重量%が好ましい。かかる銅水砕スラグの大きさとしては、2.5mmの篩いを通過するものまたは5mmの篩いを通過するものが好ましい。また、粗骨材中の電気炉酸化スラグの含有量としては、10〜100重量%が好ましく、特に70〜100重量%が好ましい。かかる電気炉酸化スラグの大きさとしては、25mmの篩いを通過するもの、または40mmの篩いを通過するものが好ましい。
場合によっては、細骨材が電気炉酸化スラグを含み、粗骨材が銅水砕スラグを含んでも良い。その場合には、細骨材中の電気炉酸化スラグの大きさとしては、2.5mmの篩いを通過するもの、または5mmの篩いを通過するものが好ましく、含有量としては、70〜100重量%が好ましい。粗骨材中の銅水砕スラグの大きさとしては、25mmの篩いを通過するもの、または40mmの篩いを通過するものが好ましく、含有量としては、20〜50重量%が好ましい。
また場合によっては、細骨材が銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを含んでも良い。尚、粗骨材としては、それ以外の砂利等の通常の材料が使用される。この場合の細骨材中の銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグとしては、前記の大きさのものが好ましく、それらの好ましい合計含有量が30〜100重量%である。両者の比は、適宜目的に応じて選択され得る。
さらに場合によっては、粗骨材が銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを含んでも良い。尚、細骨材としては、それ以外の砂等の通常の材料が使用される。この場合の粗骨材中の銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグとしては、前記の大きさのものが好ましく、それらの好ましい合計含有量が30〜100重量%である。両者の比は、適宜目的に応じて選択され得る。
さらに場合によっては、細骨材および粗骨材の双方が銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグの両方を含んでも良い。
銅水砕スラグは、通常、銅を精錬する工程において銅精鉱中の鉄分と石灰石等が結合して生成する溶融スラグを、水で冷却すると共に水砕して、所定の大きさにすることによって得られる。その一般的な組成は、例えば、酸化鉄(FeO)45〜55重量%、珪酸(SiO2)30〜36重量%、酸化カルシウム(CaO)2〜7重量%、酸化アルミニウム(Al23)3〜6重量%等からなる。
他方、電気炉酸化スラグは、通常、鉄スクラップ等を電気炉で溶融して粗鋼を生産する際に副産物として発生するスラグから還元スラグを除いた酸化スラグを1500℃前後の溶融状態から除冷特殊加工処理し、破砕して粒度調整することによって得られる。その一般的な組成は、例えば、酸化鉄(FeO)13〜32重量%、(Fe23)9〜45重量%、珪酸(SiO2)8〜22重量%、酸化カルシウム(CaO)10〜26重量%、酸化アルミニウム(Al23)4〜16重量%等からなる。
上記の銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグ以外に、細骨材として通常使用される材料としては、砂、砕砂等があげられ、粗骨材として通常使用される材料としては、砂利、砕石等があげられる。上記の銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグの粒度は、それらに応じたものが好ましい。全細骨材:全粗骨材の比率としては、重量比で、通常5:4〜7:4が好ましい。
本発明による高比重コンクリートに使用され得る混練物には、高性能AE減水剤なる混和剤がさらに含まれる。その高性能AE減水剤としては、例えば、アルキルアリールスルホン酸系、ナフタレンスルホン酸系、メラミンスルホン酸系、オキシカルボン酸系、ポリカルボン酸系、ポリカルボン酸エーテル系、アミノカルボン酸系、ポリエーテル系、メラニン系、アミノスルホン酸系等が挙げられる。中でも、ポリカルボン酸系、ポリカルボン酸エーテル系等が好ましい。高性能AE減水剤の使用量としては、混練物全重量に対して、0.1〜0.5重量%が好ましく、特に0.2〜0.3重量%が好ましい。
また、混練物中には、通常、水、混和材等が含まれる。混和材としては、通常、炭酸カルシウム 、水酸化アルミニウム、ガラス短繊維、マイカ、ロックウール、蛇紋岩、タルク、セピオライト等が挙げられ、中でも炭酸カルシウムが好ましい。混和材の使用量としては、混練物全重量に対して10重量%以下が好ましい。また、水の使用量としては、セメントの重量に対して30〜53重量%が好ましい。
本発明による高比重コンクリートに使用され得るセメントの例としては、高炉セメント、ポルトランドセメント、アルミナセメント、フライアッシュセメント、シリカセメントが挙げられる。中でも、高炉セメントが好ましく、特に高炉セメントB種が好ましい。
また、本発明による高比重コンクリートの単位容積当りの質量は、好ましくは2.4〜4トン/m3、より好ましくは2.5〜3.5トン/m3、特に好ましくは約2.6トン/m3である。このような高比重コンクリートでは、通常のコンクリートの単位容積当り質量約2.3トン/m3に比較して、例えば消波ブロックの場合にその容積を約1/2まで低減することが可能になる。尚、そのコンクリートの具体的態様例としては、水や土砂を堰き止める擁壁ブロック、遮音壁、建築物の壁等の躯体、河床ブロック、舗装ブロック、建築物の基礎、道路の法面、崖、河岸等の提体、防波提、防波提用消波ブロック、放射線遮蔽用の壁などが挙げられる。
かかる本発明の高比重コンクリートは、銅水砕スラグと電気炉酸化スラグの両方に加えて高性能AE減水剤をも含むことによって、ブリーディングを防止する効果が得られる。
本発明による高比重コンクリートのもう一つの態様は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる高比重コンクリートであって、その混練物が、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を含み、その細骨材および/または粗骨材が、銅水砕スラグまたは電気炉酸化スラグを含むことを特徴とするものである。
かかる本発明の高比重コンクリートでは、細骨材および粗骨材のいずれか一方または双方が、銅水砕スラグまたは電気炉酸化スラグを含むものであり、その具体的態様として、細骨材が銅水砕スラグを含む場合、細骨材が電気炉酸化スラグを含む場合、粗骨材が銅水砕スラグを含む場合、粗骨材が電気炉酸化スラグを含む場合、細骨材および粗骨材が銅水砕スラグを含む場合、および細骨材および粗骨材が電気炉酸化スラグを含む場合が挙げられる。さらに、混練物が、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を含むものである。
かかる本発明の高比重コンクリートでは、銅水砕スラグと電気炉酸化スラグのいずれかに加えて、混練物が、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤の双方を含むことによって、ブリーディング防止効果が得られる。尚、その本発明の高比重コンクリートでは、銅水砕スラグ、電気炉酸化スラグ、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤、セメント、その他の細骨材、粗骨材などに関しては、上記した本発明による高比重コンクリートの場合と実質上同様である。
本発明による高比重コンクリートの製造方法は、その混練物中に高性能AE減水剤を混入し、その細骨材および/または粗骨材中に、銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを、別々にまたは共に混入することを特徴としている。
また、本発明による高比重コンクリートの製造方法のもう一つの態様は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物を硬化させることによる高比重コンクリートの製造方法であって、該混練物中に、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を混入し、該細骨材および/または該粗骨材中に、銅水砕スラグまたは電気炉酸化スラグを混入することを特徴とするものである。
本発明による高比重コンクリートの製造方法では、銅水砕スラグと電気炉酸化スラグの両方および高性能AE減水剤を混入することによって、また銅水砕スラグと電気炉酸化スラグのいずれかに加えて、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を共に混入することによって、優れたブリーディング防止効果が得られる。尚、これらの本発明の高比重コンクリートの製造方法における、細骨材、粗骨材、それに含まれる銅水砕スラグ、電気炉酸化スラグ等、混練物に含まれる高性能AE減水剤等に関しては、上記した本発明による高比重コンクリート体の場合と同様である。また、通常のコンクリート製造における工程が、必要に応じて使用され得る。
本発明の波対策用高比重コンクリート成形体は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる波対策用高比重コンクリート成形体であって、その混練物が、高性能AE減水剤を含み、細骨材および/または粗骨材が、銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを、別々にまたは共に含むことを特徴とするものである。
また、本発明のもう一つの波対策用高比重コンクリート成形体は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる波対策用高比重コンクリート成形体であって、その混練物が、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を含み、その細骨材および/または粗骨材が、銅水砕スラグまたは電気炉酸化スラグを含むことを特徴とするものである。
これらの波対策用高比重コンクリート成形体の具体的態様例としては、護岸工事等のための防波堤やその前等に設置される消波ブロックなどが挙げられる。尚、細骨材、粗骨材、それに含まれる銅水砕スラグ、電気炉酸化スラグ等、混練物に含まれる高性能AE減水剤等に関しては、上記した本発明による高比重コンクリート体の場合と同様である。
本発明のもう一つの放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体であって、その混練物が、高性能AE減水剤を含み、細骨材および/または粗骨材が、銅水砕スラグおよび電気炉酸化スラグを、別々にまたは共に含むことを特徴とするものである。
また、本発明のもう一つの放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体は、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体であって、その混練物が、炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を含み、その細骨材および/または粗骨材が、銅水砕スラグまたは電気炉酸化スラグを含むことを特徴とするものである。
これらの放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体の具体的態様例としては、放射線遮蔽を必要とする建築物の壁、床、天井等の躯体、外壁材、内壁材、および原子炉遮蔽壁、床、天井等が挙げられる。尚、細骨材、粗骨材、それに含まれる銅水砕スラグ、電気炉酸化スラグ等、混練物に含まれる高性能AE減水剤等に関しては、上記した本発明による高比重コンクリート体の場合と同様である。
また本発明の高比重コンクリートの態様として、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる高比重コンクリートであって、その混練物が高性能AE減水剤およびセメントの重量に対して30〜53重量%の水を含み、細骨材および/または粗骨材が銅水砕スラグを含むことを特徴とするものが挙げられる。さらに他の態様として、セメント、細骨材および粗骨材を含む混練物の硬化体からなる高比重コンクリートであって、その混練物が高性能AE減水剤およびセメントの重量に対して30〜60重量%、好ましくは30〜55重量%の水を含み、細骨材および/または粗骨材が電気炉酸化スラグを含むことを特徴とするものも挙げられる。
これらの態様における高比重コンクリートは、上記の方法に類似して製造することが出来て、上記と同様に波対策用高比重コンクリート成形体または放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体として使用することが出来るものである。また、ブリーディング防止効果も得られる。
以下に、本発明について実施例を挙げてさらに詳細に説明するが、本発明がそれらによって限定されるものではない。尚、図中で便宜上、細骨材中の銅水砕スラグ(重量%)をCUSと、粗骨材中の電気炉酸化スラグ(重量%)をEFGと、セメントの重量に対する水(重量%)をW/Cと、それぞれ表示する。また、使用した材料の種類、特性等を表1にまとめて示す。尚、砂としては、細め(2.5mm篩い通過)と粗め(5mm篩い通過)を7:3の重量比で混合したものが使用され、砂利としては、25mm篩い通過の砂利と40mm篩い通過の砂利を6:4の重量比で混合したものが使用された。
Figure 0005041656
実施例1−3
表2に記載の量の細骨材、粗骨材およびセメントをミキサーで空練りした後、同表記載の量の水と混和材および混和剤を投入して混練することによってコンクリートを製造した。次に、得られたコンクリートを型枠に打ち込み、振動締固めを行った後、硬化させて脱型することによって、高比重コンクリート成形体を製作した。その際のブリーディングとして、概ね一定量になった時点における面積491cm2当りの水量を表2に合わせて示す。尚、これらの実施例におけるブリーディングの水量と経過時間の関係を、図1に示す。
Figure 0005041656
実施例4−6、比較例1
表3に記載の量の細骨材、粗骨材およびセメントをミキサーで空練りした後、同表記載の量の水と混和材および混和剤を投入して混練することによってコンクリートを製造した。次に、実施例1と同様に、高比重コンクリート成形体を製作した。その際のブリーディングとして、経過時間を共に、面積491cm2当りの水量を表3に合わせて示す。尚、これらの実施例および比較例におけるブリーディングの水量と経過時間の関係を、図2に示す。
Figure 0005041656
実施例7−10、比較例2
表4に記載の量の細骨材、粗骨材およびセメントをミキサーで空練りした後、同表記載の量の水と混和材および混和剤を投入して混練することによってコンクリートを製造した。次に、実施例1と同様に、高比重コンクリート成形体を製作した。その際のブリーディングとして、経過時間を共に、面積491cm2当りの水量を表4に合わせて示す。尚、これらの実施例および比較例におけるブリーディングの水量と経過時間の関係を、図3および図1に示す。
Figure 0005041656
比較例3−6
表5に記載の量の細骨材、粗骨材およびセメントをミキサーで空練りした後、同表記載の量の水と混和材および混和剤を投入して混練することによってコンクリートを製造した。次に、実施例1と同様に、高比重コンクリート成形体を製作した。その際のブリーディングとして、経過時間を共に、面積491cm2当りの水量を表5に合わせて示す。尚、これらの比較例におけるブリーディングの水量と経過時間の関係を、図4に示す。
Figure 0005041656
対照例
表6に記載の量の細骨材、粗骨材およびセメントをミキサーで空練りした後、同表記載の量の水と混和材および混和剤を投入して混練することによってコンクリートを製造した。次に、実施例1と同様に、高比重コンクリート成形体を製作した。その際のブリーディングとして、経過時間を共に、面積491cm2当りの水量を表6に合わせて示す。尚、実施例等との対比を行うために、対照例におけるブリーディングの水量と経過時間の関係を図1、図2、図3および図4中に示す。
尚、上記の実施例1〜3,7,8および10、並びにそれらに関する上記の説明は、本発明の参考である。
Figure 0005041656
本発明の実施例等におけるブリーディングの水量と経過時間の関係を示したものである。 本発明の実施例等におけるブリーディングの水量と経過時間の関係を示したものである。 本発明の実施例等におけるブリーディングの水量と経過時間の関係を示したものである。 本発明の比較例等におけるブリーディングの水量と経過時間の関係を示したものである。

Claims (4)

  1. セメント、細骨材、粗骨材および水を含む混練物の硬化体からなる高比重コンクリートであって、該混練物が更に炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を含み、該細骨材および/または該粗骨材が銅水砕スラグを含み、該セメントの重量に対して30〜55重量%の水が含まれ、且つ該混練物全重量に対して1.9重量%以上の該炭酸カルシウムが含まれることを特徴とする、高比重コンクリート。
  2. セメント、細骨材、粗骨材および水を含む混練物を硬化させることによる高比重コンクリートの製造方法であって、該混練物中に、更に炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を混入し、該細骨材および/または該粗骨材中に銅水砕スラグを混入し、該セメントの重量に対して30〜55重量%の水を混入し、且つ該混練物全重量に対して1.9重量%以上の該炭酸カルシウムを混入することを特徴とする、高比重コンクリートの製造方法。
  3. セメント、細骨材、粗骨材および水を含む混練物の硬化体からなる波対策用高比重コンクリート成形体であって、該混練物が更に炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を含み、該細骨材および/または該粗骨材が銅水砕スラグを含み、該セメントの重量に対して30〜55重量%の水が含まれ、且つ該混練物全重量に対して1.9重量%以上の該炭酸カルシウムが含まれることを特徴とする、波対策用高比重コンクリート成形体。
  4. セメント、細骨材、粗骨材および水を含む混練物の硬化体からなる放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体であって、該混練物が更に炭酸カルシウムおよび高性能AE減水剤を含み、該細骨材および/または該粗骨材が銅水砕スラグを含み、該セメントの重量に対して30〜55重量%の水が含まれ、且つ該混練物全重量に対して1.9重量%以上の該炭酸カルシウムが含まれることを特徴とする、放射線遮蔽用高比重コンクリート成形体。
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