JP5041597B2 - 無線リソースの割り当てをスケジューリングする基地局、方法及びプログラム - Google Patents

無線リソースの割り当てをスケジューリングする基地局、方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、無線リソースの割り当てをスケジューリングする基地局、方法及びプログラムに関する。
近年、第3世代(3rd Generation)セルラシステムに対する後継システムについて、その標準規格の検討が、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、3GPP2(3rd Generation Partnership Project 2)、IEEE802.16等の標準化団体で進められている。これは、次世代セルラシステム(又は3.9Gセルラシステム)と称され、多元接続方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が用いられる。この次世代セルラシステムは、データ転送型サービスやリアルタイム系サービスのみならず、従来の回線交換型音声サービスに代わる、IPパケット交換型音声サービスの提供も前提としている。
次世代セルラシステムはパケット交換型システムであって、基地局による集中制御型アーキテクチャを採用している。このアーキテクチャによれば、基地局が、上り回線及び下り回線の通信に必要なリソース割当メッセージを、移動端末へ送信する。即ち、上り回線又は下り回線で送信パケットが発生する毎に、基地局は、制御チャネルを用いて、リソース割当メッセージを移動端末へ送信する必要がある。
また、IPパケット交換型音声サービスでは、VoIP(Voice over IP)パケットが送信される。VoIPパケットは、パケット長が短く、且つ、(無音区間を除けば基本的に)短期間の間に定期的に発生するという特徴を有する。使用する音声CODECの仕様にも依存するが、例えば、数十バイト長のパケットが数十ミリ秒の間隔で発生する。
このようなVoIPパケットがパケット交換型システムに流された場合、そのVoIPパケットの送信の毎に、必要なリソース割当メッセージを、移動端末へ送信しなければならない。VoIPパケットが頻繁に送信されることにより、制御チャネルにおけるリソース割当メッセージの数も増大する。これによって、VoIPを含むデータ通信サービス全体における周波数利用効率も悪くなる。結局、通信品質の劣化や、システムあたりの収容可能人数の減少という、影響を及ぼす。
このような課題に対して、Persistent割当(又はPersistentスケジューリング)という無線リソース割当技術がある(例えば特許文献1及び非特許文献1〜4参照)。Persistent割当は、VoIPトラヒックのようなパケット発生の周期性を利用して、リソース割当メッセージを要することなく、予定周期のリソースブロックを予約して確保する。従って、一度、移動端末に割り当てられた予約リソースブロックは、割当解除が指示されない限り、割り当てられたままとなる。
他の従来技術として、セルラシステム(特に3G及び3.9G)では、H−ARQ(Hybrid - Automatic Repeat rQuest)と称される再送技術がある。特に代表的な、同期H−ARQH(Synchronous H-ARQ)によれば、再送間隔が一定である。例えば、非特許文献1又は2に記載された技術によれば、H−ARQの再送間隔は、8物理フレーム=約7.3ミリ秒である。従って、Persistent割当による「継続割当」とは、H−ARQ再送間隔毎に、同一の周波数チャネルのリソースブロックを用いることを意味する。
図1は、無線アクセスシステムにおけるリソースブロックの構成図である。
時間方向に連続する複数の物理フレームの各々が、周波数チャネル毎に区分された複数のリソースブロックによって構成された、二次元割当空間を構成する。無線アクセスシステムの基地局は、送信パケットをいずれのリソースブロックに割り当てるかをスケジューリングする。
図1によれば、縦軸に、周波数チャネルが表され、横軸に、時間タイミングとしての物理フレームが表されている。ここで、物理フレームは、複数個のインタレースIDの繰り返しによって表される。図1によれば、8物理フレーム毎に、インタレースIDが繰り返されている。
インタレースIDは、H−ARQの再送間隔に基づいて決定される。1つの物理フレームの時間間隔が、例えばおよそ0.91ミリ秒とする。また、H−ARQの再送時間間隔が、例えばおよそ7.30ミリ秒とする。そうすると、H−ARQの再送間隔は、8個の物理フレームで確保される。そうすると、インタレースIDは、♯0〜♯7の繰り返しとなる。
インタレースIDの値域:[♯0〜♯x]
x=((H−ARQの再送時間間隔)/(物理フレームの時間間隔))−1
Persistent割当について、ある移動端末に、例えばインタレース#0及び周波数チャネルF0のリソースブロックが予約されているとする。この場合、8個の物理フレーム後のインタレース#0及び周波数チャネルF0のリソースブロックが、当該移動端末に対して、既に予約して割り当てられている。従って、基地局が、移動端末へ、リソース割当メッセージを送信する必要がない。
特開2007−214823号公報 3GPP2 C.S0084-001-0 v2.0 "Physical Layerfor Ultra Mobile Broadband (UMB) Air Interface Specification" 3GPP2 C.S0084-002-0 v2.0 "Medium AccessControl Layer for Ultra Mobile Broadband (UMB) Air Interface Specification" D. Jiang et al. "Principle and Performanceof Semi-persistent Scheduling for VoIP in LTE System," Proc. IEEE WICON2007,pp.2861-2864 H. Wang et al. "Uplink Capacity of VoIP onLTE System," Proc. 2007 Asia-Pacific Conf. on Commun., pp.397-400
しかしながら、Persistent割当を用いた場合、パケットに遅延が生じるだけでなく、無線回線の品質劣化時に実行されるパケットの再送によって、更にパケット遅延が増大するという課題がある。
図2は、パケット遅延を表すリソースブロックの構成図である。
第1の遅延として、Persistent割当の場合、予約して割り当てられた第1の物理フレームと、再送間隔後(7.3ミリ秒後)の第2の物理フレームとの間に、送信パケットが発生しても、即時にリソースブロックは割り当てられない。即ち、次の物理フレーム(第2の物理フレーム)まで遅延させられる。これは、遅延ジッタの増加につながる。
第2の遅延として、H−ARQの再送が継続する場合、新規に発生した送信パケットには、H−ARQによる再送が終了(成功又は失敗)しない限り、リソースブロックが割り当てられない。即ち、再送終了後に、予約された次の物理フレームまで遅延させられることとなる。これも、遅延ジッタの増大につながる。
逆に、第1及び第2の遅延を解決するために、発生した送信パケットに対して、空きのリソースブロックに、即時に割り当てた場合、リソース割当メッセージの送信に必要な制御チャネル量が増加する。これは、データトラヒックの疎通に影響を及ぼすこととなる。
そこで、本発明は、無線リソースを効率的に使用でき、かつ、送信パケットの遅延時間及び遅延ジッタを低く抑えることができる、無線リソースの割り当てをスケジューリングする基地局、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、時間方向に連続する複数の物理フレームの各々が、周波数チャネル毎に区分された複数のリソースブロックによって構成された二次元割当空間にあって、送信パケットをいずれのリソースブロックに割り当てるかをスケジューリングする無線アクセスシステムの基地局であって、
送信パケットを、空きのリソースブロックに、即時に割り当てる即時割当手段と、
送信パケットを、所定周期の物理フレームにおける所定周波数チャネルの予約リソースブロックに、割り当てるPersistent割当手段と、
制御チャネル用リソースブロックのリソース割当メッセージ総数に対する、未使用のリソース割当メッセージ数の割合の割当メッセージ残余率を算出する割当メッセージ残余率算出手段と、
データチャネル用リソースブロック総数に対する、既に割り当てられたリソースブロック数の割合の無線リソース負荷率を算出する無線リソース負荷率算出手段と、
割当メッセージ残余率が第1の閾値以上であり、且つ、無線リソース負荷率が第2の閾値以下であるか否かを判定し、該判定が真である場合に、送信パケットを即時割当手段によって割り当て、判定が偽である場合に、送信パケットをPersistent割当手段によって割り当てるように制御するスケジューリング制御手段と
を有することを特徴とする。
本発明の基地局における他の実施形態によれば、
送信パケットには、アプリケーション種別に応じて許容遅延時間が設定されており、
即時割当手段は、許容遅延時間に基づいて、許容残余時間が最も短い送信パケットから順に、空きのリソースブロックに割り当てることも好ましい。
本発明の基地局における他の実施形態によれば、即時割当手段は、未使用のリソース割当メッセージは残存するものの、予約リソースブロック以外に空きリソースブロックが無い場合、一定時間以上使用されていない開放可能な予約リソースブロックを選択し、その予約リソースブロックを開放し、その後、開放されたリソースブロックに、送信パケットを割り当てるように制御することも好ましい。
本発明の基地局における他の実施形態によれば、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)における無線アクセスシステムに適用され、送信パケットは、パケット長が短く且つ定期的に発生するVoIP(Voice over IP)パケットであることも好ましい。
本発明によれば、時間方向に連続する複数の物理フレームの各々が、周波数チャネル毎に区分された複数のリソースブロックによって構成された二次元割当空間にあって、送信パケットをいずれのリソースブロックに割り当てるかをスケジューリングする無線アクセスシステムの基地局における無線フレーム割当方法であって、
制御チャネル用リソースブロックのリソース割当メッセージ総数に対する、未使用のリソース割当メッセージ数の割合の割当メッセージ残余率を算出し、且つ、データチャネル用リソースブロック総数に対する、既に割り当てられたリソースブロック数の割合の無線リソース負荷率を算出する第1のステップと、
割当メッセージ残余率が第1の閾値以上であり、且つ、無線リソース負荷率が第2の閾値以下であるか否かを判定し、該判定が真である場合に、送信パケットを即時割当手段によって割り当て、判定が偽である場合に、送信パケットをPersistent割当手段によって割り当てるように制御する第2のステップと
を有することを特徴とする。
本発明によれば、無線アクセスシステムの基地局に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、時間方向に連続する複数の物理フレームの各々が、周波数チャネル毎に区分された複数のリソースブロックによって構成された二次元割当空間にあって、送信パケットをいずれのリソースブロックに割り当てるかをスケジューリングする無線リソース割当プログラムであって、
送信パケットを、空きのリソースブロックに、即時に割り当てる即時割当手段と、
送信パケットを、所定周期の物理フレームにおける所定周波数チャネルの予約リソースブロックに、割り当てるPersistent割当手段と、
制御チャネル用リソースブロックのリソース割当メッセージ総数に対する、未使用のリソース割当メッセージ数の割合の割当メッセージ残余率を算出する割当メッセージ残余率算出手段と、
データチャネル用リソースブロック総数に対する、既に割り当てられたリソースブロック数の割合の無線リソース負荷率を算出する無線リソース負荷率算出手段と、
割当メッセージ残余率が第1の閾値以上であり、且つ、無線リソース負荷率が第2の閾値以下であるか否かを判定し、該判定が真である場合に、送信パケットを即時割当手段によって割り当て、判定が偽である場合に、送信パケットをPersistent割当手段によって割り当てるように制御するスケジューリング制御手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の基地局、方法及びプログラムによれば、割当メッセージ残余率及び無線リソース負荷率に基づいて、即時割当手段とPersistent割当手段とを切り替えることができるので、無線リソースを効率的に使用でき、かつ、送信パケットの遅延時間及び遅延ジッタを低く抑えることができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図3は、本発明における基地局のプロトコル機能構成図である。
図3のプロトコル機能によれば、基地局1は、物理レイヤ部と、MAC(Media Access
Control)レイヤ部と、IPレイヤ部と、上位レイヤ部とで表される。物理レイヤ部は、例えば多重化技術としてOFDMAが適用され、アンテナ技術としてMIMOが適用されていてもよい。また、MACレイヤ部は、ベアラ・プロトコルと、非ベアラ・プロトコルとに区分され、ベアラ・プロトコルとして、下層MACサブレイヤ部と、セキュリティサブレイヤ部と、パケット分割多重サブレイヤ部とを有する。
尚、本発明によれば、送信パケットは、パケット長が短く且つ定期的に発生するものであって、例えばVoIP(Voice over IP)パケットを想定する。また、本発明は、UMB、IEEE802.20、Evolved UTRA等の様々な無線アクセスシステムに適用できる。
ここで、本発明の特徴ある部分である下層MACサブレイヤ部10は、割当メッセージ残余率算出部101と、無線リソース負荷率算出部102と、スケジューリング制御部103と、即時割当部104と、Persistent割当部105とを有する。これら機能構成部は、基地局に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現できる。
割当メッセージ残余率算出部101は、制御チャネル用リソースブロックのリソース割当メッセージ総数に対する、未使用のリソース割当メッセージ数の割合の割当メッセージ残余率を算出する。
無線リソース負荷率算出部102は、データチャネル用リソースブロック総数に対する、既に割り当てられたリソースブロック数の割合の無線リソース負荷率を算出する。
スケジューリング制御部103は、割当メッセージ残余率及び無線リソース負荷率に基づいて、送信パケットを、即時割当部104に割り当てるか又はPersistent割当部105に割り当てるかを制御する。具体的には、割当メッセージ残余率が第1の閾値以上であり、且つ、無線リソース負荷率が第2の閾値以下であるか否かを判定する。その判定が真である場合に、即時割当部104によって割り当て、その判定が偽である場合に、Persistent割当部105によって割り当てるように制御する。例えば、第1の閾値は80%であり、第2の閾値は20%であってもよい。
スケジューリング制御部103は、予約リソースブロックが割り当てられていない送信パケットについて、前述の判定を実行することなく、即時割当部によって割り当てるように制御する。
即時割当部104は、送信パケットを、空きのリソースブロックに、即時に割り当てる。ここで、即時割当部104は、送信パケットの許容遅延時間に基づいて、許容残余時間が最も短い送信パケットから順に、空きのリソースブロックに割り当てる。送信パケットには、アプリケーション種別に応じて許容遅延時間が設定されている。VoIPパケットの許容遅延時間は、ファイルデータと比較して、極めて短い。
また、即時割当部104は、未使用のリソース割当メッセージは残存するものの、予約リソースブロック以外に空きリソースブロックが無い場合、一定時間以上使用されていない開放可能な予約リソースブロックを選択し、その予約リソースブロックを開放し、その後、開放されたリソースブロックに、送信パケットを割り当てるように制御する。
Persistent割当部105は、送信パケットを、所定周期の物理フレームにおける所定周波数チャネルの予約リソースブロックに、割り当てる。
尚、制御チャネル用リソースブロックにおけるリソース割当メッセージは、適用される無線アクセスシステムによって異なる。例えば、UMB規格が適用されている場合、リソース割当メッセージは、リンク割当ブロック(LAB:Link Assignment Block)である。また、IEEE802.20規格又はEvolved UTRA規格に適用されることもできる。
図4は、本発明における送信パケットの割り当てを表すリソースブロックの構成図である。
図4によれば、通信状態として、割当メッセージ残余率が第1の閾値以上であり、且つ、無線リソース負荷率が第2の閾値以下であるとする。このとき、図4は、従来技術における図2と対照して説明する。
図2によれば、Persistent割当の場合、予約して割り当てられた第1の物理フレームと、再送間隔後の第2の物理フレームとの間に、送信パケットが発生しても、即時にリソースブロックは割り当てられない。これに対し、図4によれば、その送信パケットは、空きのリソースブロックに即時に割り当てられる。
また、図2によれば、H−ARQの再送が継続する場合、新規に発生した送信パケットは、H−ARQによる再送が終了(成功又は失敗)しない限り、リソースブロックが割り当てられない。これに対し、図4によれば、その送信パケットは、空きのリソースブロックに即時に割り当てられる。
本発明によれば、割当メッセージ残余率が第1の閾値以上であり、且つ、無線リソース負荷率が第2の閾値以下であるとき、即時割当が選択されるので、新規の送信パケットについて、Persistent割当のような遅延が生じない。逆に、そうでないとき、通常通り、Persistent割当が適用されるだけである。
図5は、本発明におけるフローチャートである。
無線リソースの割り当てが実行される物理フレーム毎に、その時刻までに発生した、新規のVoIPパケットを対象として、図5の処理が実行される。S501〜S504は、スケジューリング制御部103によって実行され、S511〜S519は、即時割当部104によって実行され、S521〜S525は、Persistent割当部105によって実行される。
(S501)発生したVoIPパケット毎に、S504までの処理を繰り返す。
(S502)発生したVoIPパケットに、予約リソースブロックが割り当てられているか否かを判定する。新規の移動端末(又はアプリケーション)から発生したVoIPパケットであって、予約リソースブロックが割り当てられていない場合、即時割当処理(S511)を実行する。
(S503)VoIPパケットに、予約リソースブロックが割り当てられている場合、割当メッセージ残余率が第1の閾値以上であり、且つ、無線リソース負荷率が第2の閾値以下であるか否かを判定する。「割当メッセージ残余率」は、制御チャネル用リソースブロックのリソース割当メッセージ総数に対する、未使用のリソース割当メッセージ数の割合である。また、「無線リソース負荷率」は、データチャネル用リソースブロック総数に対する、既に割り当てられたリソースブロック数の割合である。
この判定が、真である場合、即時割当処理(S511〜S519)が実行され、この判定が偽である場合、Persistent割当処理(S521〜S525)が実行される。
(S511)即時割当対象となる全ての新規のVoIPパケットについて、S519までの処理を繰り返す。
(S512)許容遅延時間に基づいて、許容残余時間が最も短いVoIPパケットから順に、以下の処理を実行する。VoIPパケットには、アプリケーション種別に応じて許容遅延時間が設定されている。例えば、VoIPパケットは、許容遅延時間が比較的短い。ここで、以下の式によって、残余時間を算出する。
残余時間=許容遅延時間−キューイング遅延時間
(許容遅延時間は、例えば20ミリ秒である)
(S513)即時割当処理の場合、リソース割当メッセージを送信する必要がある。従って、ここで、割当メッセージが存在するか否か、即ち割当メッセージ数が0よりも大きいか否かを判定する。割当メッセージ数が0である場合、S519へ移行する。
(S514)割当メッセージが存在する場合、即ち割当メッセージ数が0よりも大きい場合、次に、予約リソースブロック(Persistent割当)以外に空きリソースブロックが存在するか否かを判定する。空きリソースブロックが存在する場合、S517へ移行する。
(S515)空きリソースブロックが存在しない場合、予約リソースブロックの中で、開放可能なものがあるか否かを判定する。開放可能な予約リソースブロックが無い場合、S519へ移行する。
Persistent割当によって割り当てられた予約リソースブロックは、一度、ある移動端末に割り当てられると、継続して割り当て続ける。そのために、その移動端末が、終話(VoIP通信の終了)した場合でも、他の移動端末がそのリソースブロックを使用できないために、無線リソースの効率化が図れない。従って、一定時間以上、使用されていない予約リソースブロックについては、開放可能と判定する。
(S516)開放可能な予約リソースブロックが有る場合、一定時間以上使用されていない開放可能な予約リソースブロックを選択し、その予約リソースブロックを開放する。これにより、空きリソースブロックを確保することができる。
(S517)データチャネル用リソースブロックの中で、空きリソースブロックを選択する。
(S518)そして、VoIPパケットを、選択された空きリソースブロックに割り当てるように制御する。
(S519)即時割当対象の次のVoIPパケットを処理するべく、S511へ移行する。
(S521)Persistent割当対象となる全ての新規のVoIPパケットについて、S525までの処理を繰り返す。
(S522)新規のVoIPパケットについて、その予約リソースブロックが、H−ARQの再送中か否かを判定する。
(S523)再送中であれば、その再送が終了(成功又は失敗)するまで、そのVoIPパケットは、バッファされる。割当メッセージ残余率が低く(第1の閾値より少ない)且つ無線リソース負荷率が高い(第2の閾値よりも多い)ような状態であれば、遅延時間の増加はやむを得ない対応である。
(S524)再送中でないならば、そのVoIPパケットを、予約リソースブロックまで待って割り当てる。
(S525)Persistent割当対象の次のVoIPパケットを処理するべく、S521へ移行する。
以上、詳細に説明したように、本発明の基地局、方法及びプログラムによれば、割当メッセージ残余率及び無線リソース負荷率に基づいて、即時割当手段とPersistent割当手段とを切り替えることができるので、無線リソースを効率的に使用でき、かつ、送信パケットの遅延時間及び遅延ジッタを低く抑えることができる。
本発明は、例えば、高速無線通信規格であるUMB(Ultra Mobile Broadband)に適用できる。UMBは、最大20MHzの帯域を用いて、最大で下り288Mbps及び上り75Mbpsの無線データ伝送を可能とする。この技術は、cdma2000 EV−DO(Evolution - Data Only)と同様にIPベースのネットワークアーキテクチャを採用すると共に、端末同士で平均17ミリ秒以下の低遅延を実現し、VoIP等のアプリケーションの利用が可能となる。アンテナ技術としては、複数のアンテナを用いるMIMO(Multiple Input Multiple Output)と、アダプティブアレイアンテナを用いたSDMA(Space Division Multiple Access:空間分割多重アクセス)と、電波の位相と振幅を制御して指向性も持たせるビームフォーミングとを採用する。また、アクセス多重化方式としては、FDD(Frequency Division Duplex)又はTDD(Time Division Duplex)(上り帯域と下り帯域とがそれぞれ10MHzずつ確保)を採用する。
前述した本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
無線アクセスシステムにおけるリソースブロックの構成図である。 パケット遅延を表すリソースブロックの構成図である。 本発明における基地局のプロトコル機能構成図である。 本発明における送信パケットの割り当てを表すリソースブロックの構成図である。 本発明におけるフローチャートである。
符号の説明
1 基地局
10 下層MACサブレイヤ部
101 割当メッセージ残余率算出部
102 無線リソース負荷率算出部
103 スケジューリング制御部
104 即時割当部
105 Persistent割当部

Claims (6)

  1. 時間方向に連続する複数の物理フレームの各々が、周波数チャネル毎に区分された複数のリソースブロックによって構成された二次元割当空間にあって、送信パケットをいずれのリソースブロックに割り当てるかをスケジューリングする無線アクセスシステムの基地局であって、
    送信パケットを、空きのリソースブロックに、即時に割り当てる即時割当手段と、
    送信パケットを、所定周期の物理フレームにおける所定周波数チャネルの予約リソースブロックに、割り当てるPersistent割当手段と、
    制御チャネル用リソースブロックのリソース割当メッセージ総数に対する、未使用のリソース割当メッセージ数の割合の割当メッセージ残余率を算出する割当メッセージ残余率算出手段と、
    データチャネル用リソースブロック総数に対する、既に割り当てられたリソースブロック数の割合の無線リソース負荷率を算出する無線リソース負荷率算出手段と、
    前記割当メッセージ残余率が第1の閾値以上であり、且つ、前記無線リソース負荷率が第2の閾値以下であるか否かを判定し、該判定が真である場合に、送信パケットを前記即時割当手段によって割り当て、前記判定が偽である場合に、送信パケットを前記Persistent割当手段によって割り当てるように制御するスケジューリング制御手段と
    を有することを特徴とする基地局。
  2. 前記送信パケットには、アプリケーション種別に応じて許容遅延時間が設定されており、
    前記即時割当手段は、前記許容遅延時間に基づいて、許容残余時間が最も短い送信パケットから順に、空きのリソースブロックに割り当てることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記即時割当手段は、未使用のリソース割当メッセージは残存するものの、予約リソースブロック以外に空きリソースブロックが無い場合、一定時間以上使用されていない開放可能な予約リソースブロックを選択し、その予約リソースブロックを開放し、その後、開放されたリソースブロックに、前記送信パケットを割り当てるように制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局。
  4. OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)における無線アクセスシステムに適用され、
    前記送信パケットは、パケット長が短く且つ定期的に発生するVoIP(Voice over IP)パケットであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の基地局。
  5. 時間方向に連続する複数の物理フレームの各々が、周波数チャネル毎に区分された複数のリソースブロックによって構成された二次元割当空間にあって、送信パケットをいずれのリソースブロックに割り当てるかをスケジューリングする無線アクセスシステムの基地局における無線フレーム割当方法であって、
    制御チャネル用リソースブロックのリソース割当メッセージ総数に対する、未使用のリソース割当メッセージ数の割合の割当メッセージ残余率を算出し、且つ、データチャネル用リソースブロック総数に対する、既に割り当てられたリソースブロック数の割合の無線リソース負荷率を算出する第1のステップと、
    前記割当メッセージ残余率が第1の閾値以上であり、且つ、前記無線リソース負荷率が第2の閾値以下であるか否かを判定し、該判定が真である場合に、送信パケットを前記即時割当手段によって割り当て、前記判定が偽である場合に、送信パケットを前記Persistent割当手段によって割り当てるように制御する第2のステップと
    を有することを特徴とする無線フレーム割当方法。
  6. 無線アクセスシステムの基地局に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、時間方向に連続する複数の物理フレームの各々が、周波数チャネル毎に区分された複数のリソースブロックによって構成された二次元割当空間にあって、送信パケットをいずれのリソースブロックに割り当てるかをスケジューリングする無線リソース割当プログラムであって、
    送信パケットを、空きのリソースブロックに、即時に割り当てる即時割当手段と、
    送信パケットを、所定周期の物理フレームにおける所定周波数チャネルの予約リソースブロックに、割り当てるPersistent割当手段と、
    制御チャネル用リソースブロックのリソース割当メッセージ総数に対する、未使用のリソース割当メッセージ数の割合の割当メッセージ残余率を算出する割当メッセージ残余率算出手段と、
    データチャネル用リソースブロック総数に対する、既に割り当てられたリソースブロック数の割合の無線リソース負荷率を算出する無線リソース負荷率算出手段と、
    前記割当メッセージ残余率が第1の閾値以上であり、且つ、前記無線リソース負荷率が第2の閾値以下であるか否かを判定し、該判定が真である場合に、送信パケットを前記即時割当手段によって割り当て、前記判定が偽である場合に、送信パケットを前記Persistent割当手段によって割り当てるように制御するスケジューリング制御手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする無線リソース割当プログラム。
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