無記名投票により、例えばウェブページの閲覧者に択一形式で感想を求める等の、情報収集を行うことは、従来技術に係る認証手順を併用する電子投票と比較して、より大規模な母集団からの情報収集を可能にすると考えられる。しかしながら、このような無記名投票においては、人間の投票者による投票以外に、何らの画面表示手段に投票ページを開くことなく、投票と等価と見なしうる情報又は信号を送信するコンピュータ・プログラムによる投票、すなわち人間による投票を模倣した投票も、受付けてしまう場合がある。こうした人間ではないソフトウェアにより模倣される投票行為は、例えば、急速に投票結果の偽の傾向が生成される等、不正行為と見なすべき情報操作として動作する場合がある。従って、不特定多数の閲覧者からの感想の収集等、大規模な母集団を確保できる無記名投票において、このようなソフトウェアによる不正投票を排除することが必要である。
本発明は、無記名投票の形式を有する電子投票において、ソフトウェア等による模倣的投票行為を集計から排除し、人間の投票者による投票を認証することのできる、投票認証装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。なお、本願明細書に用いる「パラメータ」という用語は、特に別途記載のない限り、情報工学において所定のプログラムの動作のために引き渡される引数を指し、例えば、本発明に係る電子投票認証装置等が、端末装置において動作する電子投票画面を表示するコンピュータ・プログラム等に引き渡す、符号化された数値等の形態を有する情報を指す。
(1)投票者の端末装置からの電子投票を受信して認証する電子投票認証装置であって、所定のパラメータを生成するパラメータ生成手段と、前記端末装置において前記電子投票のための電子投票画面が開かれることに応答して、前記端末装置に、電子投票画面閲覧確認情報を生成するステップを実行させるための電子投票画面閲覧確認情報生成プログラムと、前記端末装置に、前記電子投票画面閲覧確認情報を前記電子投票認証装置に送信するステップを実行させるための閲覧確認情報送信プログラムと、前記端末装置に、前記電子投票画面閲覧確認情報の生成後に前記電子投票認証装置から前記パラメータを受信するステップを実行させるための閲覧確認後パラメータ受信プログラムと、前記端末装置に、前記投票者による投票操作を受付けたことに応答して受信した前記パラメータと共に前記電子投票を表す情報を前記電子投票認証装置に送信するステップを実行させるための電子投票プログラムと、を含む電子投票画面情報を生成する電子投票画面情報生成手段と、前記端末装置からの要求を受付けたことに応答して、前記電子投票画面情報生成手段が生成した電子投票画面情報を前記端末装置に送信する電子投票画面情報送信手段と、前記端末装置から、前記電子投票画面閲覧確認情報を受信する電子投票画面閲覧確認情報受信手段と、前記電子投票画面閲覧確認情報の受信に応答して、前記所定のパラメータを前記端末装置に送信するパラメータ送信手段と、前記端末装置から、前記電子投票を表す情報及び前記パラメータを受信するパラメータ付き電子投票情報受信手段と、前記端末装置から受信したパラメータと前記パラメータ生成手段が生成したパラメータとが一致した場合に前記電子投票を表す情報が正当であると認証する電子投票認証手段と、を備える電子投票認証装置。
このような電子投票認証装置は、適切な通信インタフェースを介して、投票者が投票のために用いる端末装置と通信可能に接続し、情報を送受信することができる。通信の形態は、例えば、インターネット等の広域ネットワークを介する情報通信である。電子投票認証装置の形態は、サーバ装置又はパーソナルコンピュータ、あるいはこれらを組み合わせたコンピュータ・システム等を用いることができる。端末装置の形態は、インターネット等に接続可能なパーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯機器等から適宜選択できる。以下、電子投票認証装置をネットワーク接続可能なサーバ装置として、端末装置をネットワーク接続可能なパーソナルコンピュータ又は携帯電話として説明し、電子投票認証装置と端末装置とは相互にネットワーク接続されるとして説明するが、これらに限定しない。
本発明に係る電子投票認証装置のパラメータ生成手段は、端末装置に電子投票画面閲覧確認情報の生成後に受信させるパラメータを生成する。このパラメータは、端末装置を介して行われる電子投票を表す情報が正当であることを認証するために用いられる。例えば、本発明に係る電子投票認証装置は、特定の電子投票を表す情報に対して一回に限り有効である情報又は特定の電子投票を表す情報に対して一意的に関連付けられる情報を、パラメータとして用いることができる。
本発明に係る電子投票認証装置の電子投票画面情報生成手段は、投票者が端末装置を用いて電子投票を行うための情報を生成する。本発明において、この電子投票を行うための情報は、電子投票のコンテンツ、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム、閲覧確認情報送信プログラム、閲覧確認後パラメータ受信プログラム及び電子投票プログラムからなる。また、本発明に係る電子投票認証装置は、電子投票のコンテンツごとに識別子を用いて、特定の電子投票を行うための情報を識別してもよい。例えば、本発明に係る電子投票認証装置は、個々の電子投票のコンテンツごとに、電子投票の結果を表す情報を集計してもよい。
電子投票のコンテンツとしては、テキスト、画像、動画等を適宜含む、各種のニュース、放送、投稿記事又はこれらの一部が挙げられるが、これらに限定されない。電子投票のコンテンツは、投票者が投票することのできるコンテンツであれば何でもよい。例えば、質疑応答のための電子掲示板に対して、特定の質疑応答についての感想を不特定多数の閲覧者に求めるために、この特定の質疑応答を電子投票のコンテンツとする電子投票画面情報を設けてもよい。すなわち、電子投票画面情報は、他のウェブコンテンツ等に対して追加されてもよい。それぞれの電子投票画面情報は、識別子と関連付けて互いに識別することができる。従って、一つの電子投票のコンテンツに対し、識別子によって互いに識別される複数の電子投票画面情報を設けてもよい。電子投票においては、予め投票の選択肢を用意してもよい。投票者は、予め用意される選択肢から、自分の感想又は意見等に適合する選択肢を指定して投票してもよい。
電子投票画面閲覧確認情報生成プログラムは、投票者の端末装置において電子投票のための電子投票画面が開かれることに応答して、電子投票画面閲覧確認情報を生成する動作を、当該端末装置に実施させる。電子投票画面が開かれることの判定は、例えば、投票者が用いる端末装置等に表示される電子投票画面の表示領域のプロパティを取得するJavaScript(登録商標)関数を適宜用いることにより可能である。例えば、端末装置の表示領域の幅を画素単位で取得するwindow.innerWidth関数を含むJavaScript(登録商標)プログラムを、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラムの一部として用い、この関数の戻り値が論理的な偽を表す特定の数値である場合には、電子投票画面が端末装置には表示されていないことを判定してもよい。従って、電子投票画面閲覧確認情報は、論理の真偽を表す情報又は当該判定に基づく情報等を含むことができる。例示の関数に限定せず、別の関数に置き換えて又は他の関数を組み合わせて、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラムは、電子投票画面が投票者の端末装置の表示領域に適切に表示されることを判定し、電子投票画面閲覧確認情報を生成することができる。
閲覧確認情報送信プログラムは、前述の電子投票画面閲覧確認情報を、端末装置から電子投票認証装置に送信する動作を、当該端末装置に実施させる。
閲覧確認後パラメータ受信プログラムは、電子投票画面閲覧確認情報の生成後に電子投票認証装置からパラメータを受信する動作を、端末装置に実施させる。このパラメータは、電子投票認証装置が送信する情報であり、電子投票認証装置が受信した特定の電子投票画面閲覧確認情報に一意的に関連付けられる。従って、本発明に係る電子投票認証装置は、送信したパラメータと一致するパラメータを有している端末装置からの電子投票を表す情報を認証する一方で、当該パラメータを受信していない端末装置からの電子投票を表す情報を排除することが可能になる。
電子投票プログラムは、投票者の端末装置において電子投票が行われることに応答して、前述のパラメータと共に電子投票の結果を表す情報を電子投票認証装置に送信する動作を、当該端末装置に実施させる。
以上のような、電子投票画面情報生成手段によって生成される、電子投票を行うための情報の全体は、例えば、JavaScript(登録商標)プログラムを動作可能なブラウザが読み込むことのできるウェブコンテンツとして提供されてもよい。投票者の端末装置等は、ウェブコンテンツとして、この電子投票を行うための情報を読み込み、当該電子投票を行うための情報に含まれる各々のプログラムを端末装置において動作させることができる。
本発明に係る電子投票認証装置の電子投票画面情報送信手段は、前述の電子投票画面情報生成手段によって生成される、電子投票を行うための情報である電子投票画面情報を、端末装置に送信する。端末装置においては、ウェブブラウザ等により、当該電子投票画面情報に含まれる電子投票のコンテンツが画面に表示され、当該電子投票画面情報に含まれる電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム、閲覧確認情報送信プログラム、閲覧確認後パラメータ受信プログラム及び電子投票プログラムのそれぞれが所定の動作を実施する。具体的には、端末装置において電子投票のコンテンツが画面に開かれることに応答して、最初に、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラムの動作により、電子投票画面閲覧確認情報が生成され、この電子投票画面閲覧確認情報は電子投票画面閲覧確認情報送信プログラムにより、端末装置から電子投票認証装置に送信される。
本発明に係る電子投票認証装置の電子投票画面閲覧確認情報受信手段は、端末装置において動作する電子投票画面閲覧確認情報送信プログラムが送信する電子投票画面閲覧確認情報を受信する。これにより、電子投票認証装置は、端末装置に送信した電子投票画面情報が、端末装置の画面に表示されたことを判定することが可能になる。本発明に係る電子投票認証装置は、タイムアウトに基づく周知のエラー処理等により、所定の時間以内に端末装置から電子投票画面閲覧確認情報を受信しない場合は、端末装置の画面における電子投票画面情報の表示が失敗したと判定してもよい。
本発明に係る電子投票認証装置のパラメータ送信手段は、電子投票画面閲覧確認情報の受信に応答して、電子投票画面閲覧確認情報を受信した時間に対応するパラメータを端末装置に送信する。端末装置においては、閲覧確認後パラメータ受信プログラムの動作により、前述の電子投票画面情報に加えて、当該パラメータを受信することができる。
本発明に係る電子投票認証装置のパラメータ付き電子投票情報受信手段は、端末装置において動作する電子投票プログラムが送信する電子投票の結果を表す情報及び前述のパラメータ送信手段が端末装置に送信したパラメータを、端末装置から受信する。本発明に係る電子投票認証装置は、タイムアウトに基づく周知のエラー処理等により、所定の時間以内に端末装置からこれらの両者のいずれかを受信しない場合又は両方とも受信しない場合は、認証可能な電子投票の結果を表す情報の受信に失敗したと判定してもよい。
本発明に係る電子投票認証装置の電子投票認証手段は、電子投票認証装置のパラメータ送信手段が送信したパラメータと、端末装置において動作する電子投票プログラムが送信したパラメータとが一致する場合に、端末装置からの電子投票を表す情報が正当であることを認証する。これにより、本発明に係る電子投票認証装置は、パラメータ送信手段が送信したパラメータと一致するパラメータを有している端末装置からの電子投票を認証する一方で、当該パラメータを受信していない端末装置からの電子投票を排除することが可能になる。
本発明に係る電子投票認証装置の電子投票データ格納手段は、認証した電子投票を表す情報を格納する。この電子投票を表す情報は、電子投票のコンテンツと関連付けて電子投票画面情報を格納する記憶媒体等に、格納されてもよい。従って、本発明に係る電子投票認証装置は、特定の電子投票のコンテンツに対する投票の結果を累積することができる。さらに、電子投票画面情報は、電子投票データ格納手段により累積される電子投票の結果の情報と共に、不特定多数の投票者の端末装置等に繰り返し送信して表示させてもよい。
本発明に係る電子投票認証装置と、投票者が電子投票を実施する端末装置との間において、セキュリティを確保して情報を通信するために、本発明に係る電子投票認証装置は、当技術分野に公知の通信情報の暗号化等の方法を任意に用いてもよい。例えば、電子投票認証装置と端末装置との間の通信プロトコルとして、SSL(Secure Sockets Layer)を用いることができる。従って、本発明に係る電子投票画面閲覧確認情報及びパラメータは、いずれもセキュリティを確保して電子投票認証装置と端末装置との間で送受信することができる。
このようにすることで、本発明に係る電子投票認証装置は、端末装置において電子投票画面閲覧確認情報を生成することにより、電子投票画面情報が端末装置の画面に表示されることを判定することが可能であるので、何らの画面表示手段に投票ページを開くことなく、単に投票と等価な情報又は信号を送信するコンピュータ・プログラムによる投票は、画面表示に失敗した投票として排除することができる。また、本発明に係る電子投票認証装置は、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータを用い、電子投票認証装置が送信したパラメータと一致するパラメータを有する端末装置からの電子投票を認証する一方、パラメータが一致しない端末装置からの電子投票を排除することができる。従って、本発明に係る電子投票認証装置は、認証可能な電子投票の結果を表す情報のみを、電子投票の結果とすることができる。
(2)前記パラメータは、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられる、(1)に記載の電子投票認証装置。
本発明に係る電子投票認証装置は、前述のパラメータ生成手段を用いて、端末装置に電子投票画面閲覧確認情報の生成後に受信させるパラメータを生成する。このパラメータは、所定の時間の期間に関連付けられる。所定の時間の期間は、例えば、電子投票認証装置が電子投票画面閲覧確認情報を受信した時刻に対応する時間の期間でもよい。
パラメータの形態は、相互に等しくない複数の符号化された数値若しくは文字コード又はこれらを組み合わせた形態とすることができる。例えば、パラメータ生成手段は、任意の時点を基点とする経過時間における所定の期間を変数とする、単調に変化する関数等を用いて、相互に等しくない複数の数値等を生成してもよい。所定の時間の期間は、例えば、5秒、10秒、30秒等ごとに区別して用いることができる。単調に変化する関数としては、入力をそのまま出力する関数、入力に所定の定数を乗算する関数、入力を変数とする所定の単調増加関数又は単調減少関数等を用いることができる。生成した複数の数値は、数値の形態を有するパラメータとして用いられてもよく、さらに数値から文字情報への一意的変換により文字情報の形態を有するパラメータに変換されてもよい。
一実施形態において、所定の時間の期間は、秒を単位として単調に増加する整数の形態の時間を、所定の秒数の整数で除算し、小数部分を丸めた商と関連付けられる。例えば、秒単位に単調に増加する整数の形態の時間としては、サーバ装置のオペレーティングシステム等が備えるUNIX(登録商標)時間を用いることができる。あるいは、秒単位に単調に増加する整数の形態の時間は、電子投票認証装置に適宜電波受信手段を備え、独立行政法人情報通信研究機構が提供する日本標準時の標準電波を受信して得られる時間の情報に基づいてもよく、適宜設定できる。所定の秒数の整数としては、例えば、5秒、10秒、30秒等ごとに区別して用いることができる。小数部分を丸めた商は、何らかの識別子を用いて識別してもよい。このようにすることで、特定の識別子によって、ただ一つの時間の期間を特定することが可能である。例えば、5秒単位で連続する複数の時間の期間は、それぞれに関連付けられる識別子を用いて識別することができる。
一実施形態において、本発明に係る電子投票認証装置は、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータを生成する。本発明に係る電子投票認証装置において、一つのパラメータは、ただ一つの時間の期間に関連付けられる。従って、N個(Nは任意の自然数)の時間の期間に対して、N個以上の異なるパラメータを用意し、一つのパラメータがただ一つの時間の期間に関連付けられるようにしてもよい。なお、二つ以上のパラメータが同じ時間の期間に関連付けられてもよい。適宜記憶媒体等を用い、生成されたパラメータを、それぞれを識別するための識別子に関連付けて格納してもよい。
このパラメータを受信する端末装置は、閲覧確認後パラメータ受信プログラムが動作する状況においては、既に受信した電子投票画面情報に加えて、当該パラメータを受信している状況にある。また、このパラメータは、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられる情報とすることができる。従って、別の時間の期間においては、端末装置には異なるパラメータが受信されることになる。
このようにすることにより、本発明に係る電子投票認証装置は、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータを用い、端末装置に送信したパラメータと、電子投票を表す情報と共に端末装置に送信させたパラメータとの一致を判定することができる。従って、本発明に係る電子投票認証装置は、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータと一致するパラメータを有している端末装置からの電子投票を表す情報を認証する一方で、当該パラメータを受信していない端末装置からの電子投票を表す情報を排除することが可能になる。
(3)電子投票認証装置を用いて、投票者の端末装置からの電子投票を受信して認証する電子投票認証方法であって、前記電子投票認証装置が、所定のパラメータを生成するパラメータ生成ステップと、前記端末装置において前記電子投票のための電子投票画面が開かれることに応答して、前記端末装置に、電子投票画面閲覧確認情報を生成するステップを実行させるための電子投票画面閲覧確認情報生成プログラムと、前記端末装置に、前記電子投票画面閲覧確認情報を前記電子投票認証装置に送信するステップを実行させるための閲覧確認情報送信プログラムと、前記端末装置に、前記電子投票画面閲覧確認情報の生成後に前記電子投票認証装置から前記パラメータを受信するステップを実行させるための閲覧確認後パラメータ受信プログラムと、前記端末装置に、前記投票者による投票操作を受付けたことに応答して受信した前記パラメータと共に前記電子投票を表す情報を前記電子投票認証装置に送信するステップを実行させるための電子投票プログラムと、を含む電子投票画面情報を生成する電子投票画面情報生成ステップと、前記端末装置からの要求を受付けたことに応答して、前記電子投票画面情報生成ステップにおいて生成した電子投票画面情報を前記端末装置に送信する電子投票画面情報送信ステップと、前記端末装置から、前記電子投票画面閲覧確認情報を受信する電子投票画面閲覧確認情報受信ステップと、前記電子投票画面閲覧確認情報の受信に応答して、前記所定のパラメータを前記端末装置に送信するパラメータ送信ステップと、前記端末装置から、前記電子投票を表す情報及び前記パラメータを受信するパラメータ付き電子投票情報受信ステップと、前記端末装置から受信したパラメータと前記パラメータ生成ステップにおいて生成したパラメータとが一致した場合に前記電子投票を表す情報が正当であると認証する電子投票認証ステップと、を実行する電子投票認証方法。
このような方法を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。本発明に係る電子投票認証方法は、例えば、コンピュータに上述のステップを実行させるための電子投票認証プログラムとして提供することができる。
(4)投票者の端末装置からの電子投票を受信して認証する電子投票認証装置が生成して前記端末装置に送信するプログラムであって、前記端末装置に、前記端末装置において前記電子投票のための電子投票画面が開かれることに応答して、電子投票画面閲覧確認情報を生成するステップと、前記電子投票画面閲覧確認情報を前記電子投票認証装置に送信するステップと、前記電子投票画面閲覧確認情報の生成後に前記電子投票認証装置からパラメータを受信するステップと、前記投票者による投票操作を受付けたことに応答して受信した前記パラメータと共に前記電子投票を表す情報を前記電子投票認証装置に送信するステップと、を実行させるためのプログラム。
このようなプログラムは、投票者が端末装置を用いて電子投票を行うための情報を、前述の電子投票画面情報生成手段が生成することにおいて、当該情報の一部として、端末装置において動作することができる。具体的には、当該プログラムは、前述の電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム、閲覧確認情報送信プログラム、閲覧確認後パラメータ受信プログラム及び電子投票プログラムの組み合わせと実質的に等価な、一つのプログラム又はより大きなプログラムの一部として、端末装置において動作することができる。
当該プログラムは、本発明に係る電子投票認証装置から端末装置に送信されてもよく、予め端末装置が備える記憶媒体等に格納されてもよい。いずれの場合においても、当該プログラムは、端末装置において電子投票のための電子投票画面が開かれることに応答して動作することが可能である。
本発明に係る、端末装置において実行されるプログラムは、端末装置におけるユーザインタフェース、ネットワーク通信アプリケーション又はブラウザ・アプリケーション等の、既存の技術と組み合わせることができ、そのように組み合わせた技術もまた、本発明の技術範囲に含まれる。同様に、本発明に係る技法を含む、端末装置を含む電子投票システム又は電子アンケートシステム等も、本発明の技術範囲に含まれる。さらに、本発明の技法は、電子投票認証の諸段階を、FPGA(プログラム可能ゲートアレイ)、ASIC(特定用途向け集積回路)、これらと同等のハードウェアロジック素子、プログラム可能な集積回路、又はこれらの組み合わせが記憶し得るプログラムの形態、すなわちプログラム製品として提供し得る。具体的には、データ入出力、データバス、メモリバス、システムバス等を備えるカスタムLSI(大規模集積回路)の形態として、本発明に係る端末装置を含む電子投票認証システム等を提供でき、そのように集積回路に記憶されたプログラム製品の形態も、本発明の技術範囲に含まれる。
(5)投票者の端末装置から電子投票を受信して認証する電子投票認証装置であって、前記電子投票認証装置が、前記端末装置からの要求を受付けたことに応答して、電子投票画面情報を生成する電子投票画面情報生成手段と、前記電子投票画面情報生成手段が生成した前記電子投票画面情報を前記端末装置に送信する電子投票画面情報送信手段と、前記端末装置から、電子投票画面閲覧確認情報を受信する電子投票画面閲覧確認情報受信手段と、前記電子投票画面閲覧確認情報の受信に応答して、所定のパラメータを生成するパラメータ生成手段と、前記パラメータ生成手段が生成した前記所定のパラメータを、前記端末装置に送信するパラメータ送信手段と、前記端末装置から、前記電子投票を表す情報及び前記パラメータを受信するパラメータ付き電子投票情報受信手段と、前記端末装置から受信したパラメータと前記パラメータ生成手段が生成したパラメータとが一致した場合に前記電子投票を表す情報が正当であると認証する電子投票認証手段と、を備える電子投票認証装置。
本発明に係る電子投票認証装置は、多様な端末装置及び複数のネットワークシステムを含むより大規模な電子投票システムの一部に含まれてもよい。本発明に係る電子投票認証装置は、無記名投票の形式を有するさまざまな電子投票システムにおいて、上述のように投票者の端末装置からの電子投票を受信し、当該電子投票を表す情報が正当であることを認証することができる。
本発明によれば、無記名投票の形式を有する電子投票において、ソフトウェア等による投票の模倣等の不正行為を電子投票の集計から排除し、人間の投票者による投票を認証することのできる投票認証装置及び方法を提供することが可能である。また、本発明の電子投票認証装置及び方法によれば、投票者がログインパスワードを入力する等の、投票者自身の認証の手間は不要であるため、投票者による認証を必要とする電子投票と比較して、母集団である投票者数をより大規模に確保することが可能である無記名投票において適用することができる。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
本実施形態は、コンピュータ及びその周辺装置に適用される。本実施形態における各部は、コンピュータ及びその周辺装置が備える、ハードウェア及び該ハードウェアを制御するソフトウェアによって構成される。
上記ハードウェアには、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)の他、記憶部、通信装置、表示装置及び入力装置が含まれる。記憶部としては、例えば、メモリ(RAM:Random Access Memory、ROM:Read Only Memory等)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)及び光ディスク(CD:Compact Disk、DVD:Digital Versatile Disk等)ドライブが挙げられる。通信装置としては、例えば、各種有線及び無線インタフェース装置が挙げられる。表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力装置としては、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)が挙げられる。
上記ソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するコンピュータ・プログラムやデータが含まれる。コンピュータ・プログラムやデータは、記憶部により記憶され、制御部により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、通信回線を介して配布されることも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記録して配布されることも可能である。
[電子投票認証装置100の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る、電子投票認証装置100の構成を説明するための図である。図1に示す電子投票認証装置100は、電子投票認証装置100、パラメータ生成手段110、電子投票画面情報生成手段120、電子投票画面情報送信手段130、電子投票画面閲覧確認情報受信手段140、パラメータ送信手段150、パラメータ付き電子投票情報受信手段160、電子投票認証手段170、電子投票データ記憶手段180及び時刻管理手段210を備える。電子投票認証装置100は、さらに、画面情報DB(データベース)220、パラメータDB(データベース)230及び電子投票DB(データベース)240を備えることができる。これらのデータベースは、電子投票認証装置100に内蔵されてもよく、コンピュータ・ネットワークを介して電子投票認証装置100に接続されるデータベースサーバ装置等の形態でもよい。画面情報DB220については図3を用い、パラメータDB230については図4を用い、電子投票DB240については図5を用いて、それぞれ後述する。
図1において、電子投票認証装置100は、端末装置として、ユーザ端末300と通信接続することができる。ユーザ端末300としては、例えば、ネットワーク接続可能なパーソナルコンピュータ又は携帯電話機等を用いることができる。電子投票認証装置100とユーザ端末300との通信は、例えば、インターネット等の広域ネットワークを介して行うことができる。
図1に示すパラメータ生成手段110は、時刻管理手段210を用いて、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータ420(図4を用いて後述)を生成する。パラメータ420の形態は、例えば、相互に等しくない複数の符号化された数値若しくは文字コード又はこれらを組み合わせた形態とすることができる。
時刻管理手段210は、コンピュータ機器に内蔵されるリアルタイムクロックでもよく、コンピュータ・ネットワークを介して標準時間を提供する他のサーバ装置から標準時間に基づく情報を取得するコンピュータ・プログラム等でもよい。典型的には、時刻管理手段210は、所定時刻からの経過時間の情報を秒単位で生成することができる。
一実施形態において、パラメータ生成手段110は、時刻管理手段210が生成する時間の情報を変換することにより、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータ420を生成することができる。この変換としては、例えば、時間を変数として単調に変化する関数等を用いることができる。単調に変化する関数としては、例えば、入力をそのまま出力する関数、入力に所定の定数を乗算する関数、入力を変数とする所定の単調増加関数又は単調減少関数等を用いることができる。従って、時刻管理手段210が生成する時間の情報が互いに等しくなければ、パラメータ生成手段110が生成するパラメータ420も互いに等しくない。パラメータ生成手段110は、これらの関数により生成した複数の数値を、数値の形態を有するパラメータ420として用いてもよく、さらに数値から文字情報への一意的変換により文字情報の形態を有するパラメータ420として用いてもよい。
別の実施形態において、パラメータ生成手段110は、時刻管理手段210が生成する秒単位の時間の情報を、所定の秒数の期間を単位とする時間の情報に変換し、当該所定の秒数の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータ420を生成することができる。所定の秒数の期間としては、例えば、5秒、10秒、30秒等ごとに区別して用いることができる。
さらに、パラメータ生成手段110は、パラメータ420として格納できる情報を予め生成しておくことができる。例えば、パラメータ生成手段110は、現在の時刻から1日後、1週間後又は1か月後等の時間の期間に含まれる、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータ420を、予め生成してもよい。生成されたパラメータ420は、それぞれの所定の時間の期間に関連付けて、パラメータDB230に格納できる。
このようにして、パラメータ生成手段110は、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられ、互いに等しくない複数のパラメータ420を生成することができる。パラメータ生成手段110は、このように生成した互いに等しくない複数のパラメータ420を、パラメータDB230に格納することができる。
電子投票画面情報生成手段120は、投票者390(図2に示す)がユーザ端末300を用いて電子投票を行うための画面情報を生成する。具体的には、電子投票を行うための画面情報は、電子投票画面510(図7に示す)が投票者390のユーザ端末300において画面表示されることを確認する情報を生成するプログラム、当該画面表示が行われたことの情報を電子投票認証装置100に送信するプログラム、パラメータ420を受信するプログラム、電子投票プログラム360(図2に示す)、電子投票インタフェース370(図2に示す)を含むことができる。これらの電子投票を行うための画面情報は、画面情報DB220に格納することができる。これらの情報及びプログラムについては、図2を用い、電子投票画面情報310として後述する。
電子投票画面情報送信手段130は、生成された電子投票を行うための画面情報を、ユーザ端末300に送信する。通常は、電子投票画面情報310は、一つの電子投票のコンテンツ320に対して、前述のプログラム又は電子投票インタフェース370を組み合わせて、生成される。あるいは、電子投票画面情報310は、前述のプログラム又は電子投票インタフェース370からなるテンプレートに対して、一つの電子投票のコンテンツ320を組み合わせて生成される。
電子投票画面閲覧確認情報受信手段140は、ユーザ端末300から、電子投票画面閲覧確認情報を受信する。この電子投票画面閲覧確認情報は、電子投票画面情報生成手段120が生成した電子投票を実施するための情報が、ユーザ端末300において画面表示されたことを表す情報である。電子投票認証装置100は、この情報を用いて、電子投票を行うための情報がユーザ端末300の画面に表示されたことを判定できる。当該判定には、タイムアウトに基づく周知のエラー処理等を追加してもよい。例えば、所定の時間以内にユーザ端末300から電子投票画面閲覧確認情報を受信しない場合は、電子投票認証装置100は、ユーザ端末300の画面に電子投票を行うための情報が表示されなかったと判定してもよい。さらに、このエラー処理は、当該電子投票に係る投票結果を記憶しない処理又は当該電子投票を認証するための動作を終了する処理等を含んでもよい。
パラメータ送信手段150は、電子投票画面閲覧確認情報の受信に応答して、電子投票画面閲覧確認情報を受信した時間に対応するパラメータ420をユーザ端末300に送信する。あるいは、パラメータ送信手段150は、当該送信する動作を実施する時間に対応するパラメータ420を、ユーザ端末300に送信してもよい。これらの動作におけるパラメータ420は、パラメータDB230に格納されたパラメータ420を用いることができる。
パラメータ付き電子投票情報受信手段160は、ユーザ端末300から、電子投票の結果及び端末装置が受信したパラメータ420を含む情報を受信する。
電子投票認証手段170は、パラメータ生成手段110が生成したパラメータ420と、ユーザ端末300から受信したパラメータ420とが一致する場合に、電子投票の結果を表す情報が正当なものであることを認証する。
電子投票データ記憶手段180は、前述のように認証した電子投票の結果を表す情報を、電子投票DB240に格納する。
このようにすることにより、本発明に係る電子投票認証装置100は、ユーザ端末300から電子投票画面閲覧確認情報を受信することにより、ユーザ端末300の画面において電子投票を実施するための情報が表示されたことを確認できる。従って、本発明に係る電子投票認証装置100によれば、電子投票のための情報を画面に表示せずに、ソフトウェア動作により電子投票を模倣する情報を送信する等の不正行為を、電子投票の集計から排除することが可能である。
さらに、本発明に係る電子投票認証装置100は、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータ420を生成してユーザ端末300に送信し、当該パラメータ420が、電子投票の結果を表す情報と共にユーザ端末300から送信されるパラメータ420と一致する場合に、当該電子投票の結果を正当なものであることを認証する。従って、本発明に係る電子投票認証装置100によれば、複製された電子投票コンテンツのみを用いて行われる電子投票等、パラメータ420を伴わない電子投票の情報を、電子投票の集計から排除することが可能である。
[電子投票画面情報310の構成]
図2は、本発明の一実施形態に係る、電子投票画面情報310の構成を示す図である。図2に示す電子投票画面情報310は、電子投票認証装置100が画面情報DB220及び電子投票画面情報生成手段120を用いて生成し、電子投票画面情報送信手段130を用いて送信した情報である。電子投票画面情報310は、ユーザ端末300に受信され、ユーザ端末300において動作するブラウザ等による画面表示及びプログラム動作のために用いられる。図2に一例を示すように、電子投票画面情報310は、電子投票のコンテンツ320、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330、電子投票画面閲覧確認情報送信プログラム340、閲覧確認後パラメータ受信プログラム350、電子投票プログラム360及び電子投票のためのユーザインタフェースである電子投票インタフェース370を含むことが可能である。
電子投票画面情報310に含まれる、電子投票のコンテンツ320及び電子投票インタフェース370は、典型的には、ユーザ端末300において動作するブラウザにより、ユーザ端末300が適宜備えるディスプレイ装置(図示せず)等の画面に表示される。投票者390は、当該画面を介して、これらの電子投票のコンテンツ320及び電子投票インタフェース370の表示を眺めることができる。電子投票画面情報310に含まれる、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330、電子投票画面閲覧確認情報送信プログラム340、閲覧確認後パラメータ受信プログラム350及び電子投票プログラム360は、本発明に係る電子投票の認証方法等を実施するために用いられ、これらのプログラムの動作に係る情報は、通常は、必ずしも画面には表示されない。
電子投票のコンテンツ320は、テキスト、画像、動画等を適宜含む、各種のニュース、放送、投稿記事又はこれらの一部等、投票者390からの投票の対象とすることが可能なコンテンツを含むことができる。例えば、電子投票画面情報310は、特定のニュース記事等を電子投票のコンテンツ320として投票者390に対して表示するための情報を含むことができる。従って、電子投票のコンテンツ320は、それぞれのニュース、放送、投稿記事等によってさまざまに変化する場合がある。
電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330は、ユーザ端末300において電子投票画面情報310が画面表示されることに応答して、ユーザ端末300に電子投票画面閲覧確認情報を生成させる。電子投票画面情報310がユーザ端末300において画面表示されることの判定は、例えば、ユーザ端末300の画面に表示される電子投票画面情報310の表示領域のプロパティを取得する、JavaScript(登録商標)関数を適宜用いることにより可能である。例えば、ユーザ端末300の画面における電子投票画面情報310の表示領域の幅を画素単位で取得するwindow.innerWidth関数を含むJavaScript(登録商標)プログラムを、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330の一部として用いてもよい。この関数の戻り値が論理的な偽を表す特定の数値等、又は特定の電子投票画面情報310をユーザ端末300の画面に表示するためには不適切な可能性のある値(例えば、表示領域の幅が、負の値である、又は幅が1文字以下に相当する画素数である等)である場合には、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330は、電子投票画面情報310がユーザ端末300の画面には表示されていないという情報を生成してもよい。電子投票画面情報310がユーザ端末300の画面に表示されることを検出するための手段は、例示の関数に限定せず、別の関数に置き換えてもよく、他の関数を組み合わせてもよい。
電子投票画面情報310がユーザ端末300の画面に適切に表示されるときには、投票者390は、電子投票のコンテンツ320及び後述する電子投票インタフェース370を含む電子投票画面情報310を閲覧し、それぞれの内容を把握する機会を得られる。
電子投票画面閲覧確認情報送信プログラム340は、前述の電子投票画面閲覧確認情報を、ユーザ端末300から電子投票認証装置100に送信させる。電子投票認証装置100は、前述の電子投票画面閲覧確認情報受信手段140を用いて、当該電子投票画面閲覧確認情報を受信する。
閲覧確認後パラメータ受信プログラム350は、電子投票画面閲覧確認情報の生成後に、ユーザ端末300に電子投票認証装置100からのパラメータ420を受信させる。このパラメータ420は、電子投票認証装置100が、電子投票画面閲覧確認情報を受信した時刻を含む所定の時間の期間に対して、一意的に関連付けられる情報である。すなわち、別の時間の期間においては、パラメータ420は異なる。パラメータ420は、例えば、予めパラメータDB230に格納される情報の中から、電子投票認証装置100によって抽出されてもよい。
電子投票プログラム360は、ユーザ端末300において電子投票が行われることに応答して、前述のパラメータ420と共に電子投票の結果を表す情報を、ユーザ端末300から電子投票認証装置100に送信させる。このパラメータ420は、前述のように、投票者390に呈示されている電子投票のコンテンツ320に関連付けられている。
電子投票インタフェース370は、投票者390が、呈示された電子投票のコンテンツ320に対して電子投票を実施するために用いられる。例えば、電子投票インタフェース370は、投票者390に投票を促す文面、投票者390が電子投票のための回答を選択するための画面上のラジオボタン550(図7に示す)、特定の回答を選択したことを投票者390が電子投票認証装置100に送信するための送信ボタン等を、任意に備えることができる。例えば、投票者390がラジオボタン550の一つを選択し、送信ボタンをクリックする等の操作を行うことによって、電子投票の結果を表す情報、すなわち投票結果が生成される。生成された投票結果は、前述の電子投票プログラム360によって、パラメータ420と共に電子投票認証装置100に送信される。
さらに、電子投票インタフェース370は、投票者390が電子投票インタフェース370を用いて電子投票を実施することに応答して、パラメータ420及び電子投票を表す情報を、電子投票認証装置100に送信することができる。この電子投票インタフェース370には、人間である投票者390が電子投票を実施することを確認する手段等を任意に追加してもよい。当該確認する手段は、例えば、複数の投票ボタン及び特定の投票ボタンのみが有効であることを表す、投票ボタンとは独立した情報を、電子投票インタフェース370において投票者390に呈示し、投票者390が当該有効な投票ボタンを認識してクリックする場合に当該クリックを有効な投票として受付けるように動作してもよい。このようにすることで、本発明に係る電子投票プログラム360は、人間である投票者390が電子投票を実施することに応答して、電子投票認証装置100にパラメータ420及び投票結果からなる情報を送信するよう動作してもよい。
図2には、電子投票画面情報310の一部として、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330、電子投票画面閲覧確認情報送信プログラム340、閲覧確認後パラメータ受信プログラム350及び電子投票プログラム360が含まれることを示したが、本発明に係る電子投票認証方法のための端末装置は、これらのプログラムを一体のコンピュータ・プログラムとして実装してもよい。例えば、本発明に係る電子投票認証方法においては、これらのプログラムと実質的に等価な動作を記述する、電子投票画面閲覧確認情報生成ステップ、電子投票画面閲覧確認情報送信ステップ、閲覧確認後パラメータ受信ステップ及び電子投票ステップを含むコンピュータ・プログラムを、ユーザ端末300に実行させてもよい。当該コンピュータ・プログラムは、好適には本発明に係る電子投票画面情報310からユーザ端末300に送信されるが、これに限定せず、当該コンピュータ・プログラムの全体又は一部は、任意の適切なコンピュータ読み取り可能媒体又はハードウェアロジック素子等に格納され、ユーザ端末300によって読み取られ、実行されてもよい。
このようにすることで、本発明に係る電子投票画面情報310は、投票者390に電子投票のコンテンツ320及び電子投票インタフェース370を呈示して、電子投票の結果を収集することができる。さらに、本発明に係る電子投票画面情報310に含まれる電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330は、ユーザ端末300に、ユーザ端末300において電子投票のための画面が開かれたことに応じてそのことを確認する情報を生成させ、電子投票画面閲覧確認情報送信プログラム340は、ユーザ端末300に、生成した当該情報を電子投票認証装置100に送信させることができる。さらに、本発明に係る電子投票画面情報310に含まれる閲覧確認後パラメータ受信プログラム350は、ユーザ端末300に、電子投票認証装置100からパラメータ420を受信させ、電子投票プログラム360は、ユーザ端末300に、投票者390の電子投票操作を受付けたことに応じて当該電子投票の結果及び受信した当該パラメータ420を電子投票認証装置100に送信し、電子投票認証装置100が認証可能な電子投票の情報を生成することができる。
[画面情報DBデータ構造]
図3は、本発明の一実施形態に係る、画面情報DB220に格納されるデータ構造を示す図である。図3に示す画面情報DBデータ構造は、画面情報ID610及び電子投票画面要素620を、相互に関連付けて画面情報DB220に格納するために用いられる。具体的には、図3に示す画面情報DBデータ構造は、図2に示した電子投票画面情報310に含まれる、電子投票のコンテンツ320、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330、電子投票画面閲覧確認情報送信プログラム340、閲覧確認後パラメータ受信プログラム350、電子投票プログラム360及び電子投票インタフェース370のそれぞれを、画面情報DB220に格納するために用いられる。
画面情報ID610は、画面情報DB220に格納されるコンテンツ、プログラム又はインタフェース等を識別するために用いることが可能な識別子である。例えば、画面情報ID610は、画面情報DB220に格納されるそれぞれのコンテンツ、プログラム又はインタフェースを識別するために用いることができる。
電子投票画面要素620は、それぞれのコンテンツ、プログラム又はインタフェースを画面情報DB220に格納するために用いられる。図3に示す例においては、画面情報ID610が「C001」及び「C002」である電子投票画面要素620には、電子投票コンテンツA及び電子投票コンテンツBがそれぞれ格納される。また、画面情報ID610が「P001」である電子投票画面要素620には、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330が格納される。同様に、画面情報ID610が「P002」「P003」「P004」及び「P005」である電子投票画面要素620には、電子投票画面閲覧確認情報送信プログラム340、閲覧確認後パラメータ受信プログラム350、電子投票プログラム360及び電子投票インタフェース370のそれぞれが対応して格納される。
電子投票画面要素620に格納される電子投票コンテンツA又は電子投票コンテンツBの態様は、ニュース、放送、投稿記事等の記載内容でもよく、これらを記載しているウェブコンテンツへのリンク情報等でもよい。
本発明に係る電子投票認証装置100の電子投票画面情報生成手段120は、画面情報ID610により識別される電子投票画面要素620を用い、電子投票画面情報310を生成することができる。例えば、電子投票画面情報生成手段120は、画面情報ID610が「C001」である電子投票のコンテンツと、画面情報ID610が「P001」「P002」「P003」「P004」及び「P005」である電子投票画面要素620のそれぞれとを組み合わせて、一つの電子投票画面情報310を生成できる。また、例えば、電子投票画面情報生成手段120は、画面情報ID610が「C002」である電子投票のコンテンツと、画面情報ID610が「P001」「P002」「P003」「P004」及び「P005」である電子投票画面要素620のそれぞれとを組み合わせて、一つの電子投票画面情報310を生成できる。電子投票画面情報生成手段120は、画面情報ID610が「P001」「P002」「P003」「P004」及び「P005」である電子投票画面要素620の組み合わせをテンプレートとして用い、一つのテンプレートに対して一つの電子投票のコンテンツ320を適合させて、電子投票画面情報310を生成してもよい。
このようにすることにより、本発明に係る画面情報DB220は、電子投票画面情報310に含まれるプログラム又はインタフェースを格納し、電子投票画面情報生成手段120による電子投票画面情報310の生成の動作のために用いることができる。
[パラメータDBデータ構造]
図4は、本発明の一実施形態に係る、パラメータDB230に格納されるデータ構造を示す図である。図4に示すパラメータDBデータ構造は、パラメータID410、パラメータ420及び有効時間帯430を、相互に関連付けてパラメータDB230に格納するために用いられる。
パラメータID410は、特定の有効時間帯430に関連付けられるパラメータ420を識別するために用いることが可能な識別子である。
パラメータ420は、前述のパラメータ生成手段110により生成される、相互に等しくない複数の符号化された数値若しくは文字コード又はこれらを組み合わせた形態を有する情報である。パラメータ420は、特定の有効時間帯430に一意的に関連付けられる。
有効時間帯430は、個々の時間の期間である。時間の期間としては、例えば、5秒、10秒、30秒等ごとに区別して用いることができる。例えば、5秒ごとに区切られた複数の時間の期間のそれぞれを、有効時間帯430とすることができる。図4に示すパラメータDBデータ構造に含まれる有効時間帯430においては、秒を単位とする、5秒ごとの期間を例示している。
図4に示すパラメータDBデータ構造においては、パラメータID410が「001」であるパラメータ420は「sdEem$d」であり、有効時間帯430は「2009.07.24.00:00〜2009.07.24.00:05」(すなわち、特定の5秒間)であることが示されている。同様に、パラメータID410が「002」であるパラメータ420は「EmEsoFr」であり、有効時間帯430は「2009.07.24.00:06〜2009.07.24.00:10」(すなわち、後続する別の5秒間)であることが示されている。
パラメータ420として用いることのできる数値又は文字情報等は、上記に限らず、任意の方法により生成することができる。例えば、有効時間帯430のそれぞれが異なる時間の期間を含むことに基づいて、それぞれの有効時間帯430の開始時刻を、文字情報の形態を有するパラメータ420として用いてもよい。例えば、パラメータID410が「001」である有効時間帯430の開始時刻である「2009.07.24.00:00」という時間の情報の全体を、一つの文字情報として、パラメータ420に用いてもよい。あるいは、数字の桁を用いて、「200907240000」という数値又は文字情報の全体を、パラメータ420に用いてもよい。あるいは、この文字情報を10進法の整数として扱い、16進数の整数に変換し、「2EC7013240」という数値又は文字情報の全体を、パラメータ420に用いてもよい。有効時間帯430の開始時刻が互いに異なることにより、対応するパラメータ420もまた互いに異なる情報とすることができる。これらの例に限らず、それぞれのパラメータ420を互いに異なる情報とすることが可能なパラメータ420の生成方法は、適宜設計できる。
パラメータDB230は、将来の時間の期間を含む有効時間帯430のそれぞれに対応する複数のパラメータ420を、予め生成して格納してもよい。例えば、電子投票認証装置100のパラメータ送信手段150等は、既にパラメータDB230に格納されているパラメータ420のうちから、現在の時刻に対応するものを選択して、ユーザ端末300に送信してもよい。
このようにすることにより、本発明に係るパラメータDB230は、特定の有効時間帯430に関連付けられる、相互に異なるパラメータ420を格納し、パラメータ送信手段150によるパラメータ420の送信等の動作のために用いることができる。
[電子投票DBデータ構造]
図5は、本発明の一実施形態に係る、電子投票DB(データベース)240に格納されるデータ構造を示す図である。
図5に示す電子投票DBデータ構造は、投票ID450、作成者460、記事内容470及び投票データ480を、相互に関連付けて電子投票DB240に格納するために用いられる。前述した電子投票認証装置100の電子投票画面情報生成手段120は、このような電子投票DBデータ構造を用いて、記事内容470から、電子投票画面情報310に含まれる電子投票のコンテンツ320を生成することができる。
投票ID450は、電子投票DB240に格納されるデータを識別するために用いられる。当該データは、電子投票画面情報310に含まれる情報である。さらに、当該データは、投票者390による電子投票の結果と関連付けられる。すなわち、投票ID450は、特定の電子投票を表す情報に関連付けられる、電子投票DB240に格納されるデータを識別するために用いられる。投票ID450は、一つの電子投票のコンテンツ320に対応して設けられてもよい。
作成者460は、記事内容470を作成する主体に関する情報である。例えば、作成者460は、ブログ内の記事を作成する個人等でもよく、ニュースサイトからの配信記事を作成する事業体等でもよい。
記事内容470は、電子投票画面情報310の電子投票のコンテンツ320の内容である。すなわち、記事内容470は、図2に示したように、電子投票のコンテンツ320として投票者390に呈示される。
記事内容470は、テキスト、画像、動画等を適宜含む、各種のニュース、放送、投稿記事若しくはこれらの一部又はネットワーク資源を参照するためのリンク情報等を任意に含むことができる。記事内容470は、投票者390が投票することのできるコンテンツであれば何でもよい。例えば、記事内容470は、検索サイトへのクエリ数又はクエリ数の時間変化に基づいて選ばれる、検索キーとして使用可能な単語、語句、文章、画像又はこれらの検索キーに基づいて抽出されるウェブコンテンツとすることができる。記事内容470は、このようなウェブコンテンツに含まれるテキスト又は画像等の情報を格納してもよく、単に特定のウェブコンテンツを参照するためにリンク情報を格納してもよい。
それぞれの記事内容470は、投票ID450と関連付けられる。電子投票のコンテンツ320は、さまざまな投票ID450を入れ替えて含むことが可能なテンプレート形式のコンテンツとしてもよい。例えば、電子投票のコンテンツ320は、定型的な書式の中に、任意の数の投票ID450を含んでもよい。従って、電子投票のコンテンツ320は、任意の数の記事内容470を含んでもよい。記事内容470の定型的な書式としては、投票者390に電子投票を促すための説明文、投票者390の注意を喚起するための配色、装飾等が挙げられるが、これらに限定されない。
投票データ480は、投票ID450によって識別される記事内容470に対して行われた、投票者390による投票の結果を蓄積する情報である。例えば、投票データ480は、特定の記事内容470に対して設定される、投票者390が選択できる選択肢ごとに投票数を蓄積して格納するために用いられる。あるいは、投票データ480は、特定の記事内容470に対して投票された全体の投票数に対する、特定の選択肢の百分率等の比率でもよい。図5に示す例においては、「NEWS001」という投票ID450によって識別される電子投票データは、記事内容470に「簡単ダイエット」等の語句を含み、投票データ480として「35/40/10/15」という数値が格納されていることが示されている。投票データ480の形態及び書式等は、予め設定できる。この例においては、投票データ480は、投票者390による投票の選択肢が4個の要素を含み、それぞれの選択肢に対して累積した投票数を別個に格納しているという情報を含むことが可能であるが、これに限定されない。
このような電子投票DB240を用いることにより、図1に示した電子投票画面情報生成手段120は、電子投票のコンテンツ320としての記事内容470を用いて、電子投票画面情報310を生成することができる。さらに、図1に示した電子投票データ記憶手段180は、投票者390からの電子投票の結果を表す情報を、電子投票DB240を用いて累積することができる。
[電子投票認証方法]
図6は、本発明の一実施形態に係る、電子投票認証方法を示すフロー図である。図2に示すフロー図において、ステップS110からステップS190は電子投票認証装置100において実行され、ステップS210からステップS270はユーザ端末300において実行される。以下、本発明に係る電子投票認証方法を、電子投票認証装置100の動作として説明する。
電子投票認証装置100は、予め、パラメータ生成手段110を用いてパラメータ420を生成することができる。具体的には、パラメータ生成手段110は、時刻管理手段210を用いて、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータ420を生成する。生成されるパラメータ420は、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられる数値又は文字情報とすることができる。例えば、電子投票認証装置100は、現在の時刻から1日後、1週間後又は1か月後等の時間の期間に含まれる、所定の時間の期間に対して一意的に関連付けられるパラメータ420を、予め用意してもよい。電子投票認証装置100は、用意したパラメータ420を、それぞれの所定の時間の期間に関連付けて、パラメータDB230に格納することが可能である。
あるいは、電子投票認証装置100は、ユーザ端末300からの情報の受信に応答して、パラメータ生成手段110を用いてパラメータ420を生成してもよい。すなわち、電子投票認証装置100は、ユーザ端末300から何らかの情報を受信する場合に、当該情報と関連付けてパラメータ420を生成してもよい。この関連付けは、例えば、ユーザ端末300から情報を受信した時間の期間に基づいてもよい。
ステップS210において、ユーザ端末300は、電子投票認証装置100に、電子投票画面情報310の送信を要求する。この送信の要求は、例えば、電子投票を所望する投票者390を含むユーザが適宜ポインティング・デバイス等(図示せず)を操作し、電子投票画面情報310の送信を要求することによって、ユーザ端末300から送信される。例えば、投票者390を含むユーザがユーザ端末300を用いて、電子投票を含むニュースサービス等の画面情報を呼び出す操作を実施することにより、電子投票画面情報310の送信の要求が行われる。
ステップS110において、電子投票認証装置100は、ユーザ端末300から送信要求を受信する。
ステップS120において、電子投票認証装置100は、ステップS110において受信した送信要求に応答して、電子投票画面情報310を生成する。具体的には、電子投票認証装置100は、電子投票画面情報生成手段120を用いて、投票者390がユーザ端末300を用いて電子投票を行うための画面情報である、電子投票画面情報310を生成する。典型的には、電子投票画面情報310は、電子投票のコンテンツ320、電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330、電子投票画面閲覧確認情報送信プログラム340、閲覧確認後パラメータ受信プログラム350、電子投票プログラム360及び電子投票インタフェース370を含む。
ステップS130において、電子投票認証装置100は、電子投票画面情報310を送信する。具体的には、電子投票認証装置100は、電子投票画面情報送信手段130を用いて、ユーザ端末300に電子投票画面情報310を送信する。当該送信された電子投票画面情報310は、ユーザ端末300に受信される。
ステップS220において、電子投票認証装置100は、ユーザ端末300に、電子投票画面510がユーザ端末300に表示されたかどうかを判定させる。具体的には、電子投票画面情報310に含まれる電子投票のコンテンツ320又は電子投票インタフェース370が、ユーザ端末300に画面表示されたかどうかが判定される。判定の結果が真であればステップS230に進み、偽であればステップS220を繰り返す。この繰り返しは、当技術分野に周知の技法を用いて適宜設計できる。例えば、所定の経過時間以内又は所定の繰り返し回数以内に判定の結果が真でなければ、電子投票認証装置100にエラー情報を送信し、電子投票認証方法の実行を終了するようにしてもよい。
ステップS230において、電子投票認証装置100は、ユーザ端末300に、電子投票画面閲覧確認情報を生成させる。具体的には、電子投票画面情報310に含まれる電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330によって、電子投票画面閲覧確認情報が生成される。
ステップS240において、電子投票認証装置100は、ユーザ端末300に、電子投票画面閲覧確認情報を送信させる。具体的には、電子投票画面情報310に含まれる電子投票画面閲覧確認情報送信プログラム340によって、電子投票画面閲覧確認情報が電子投票認証装置100に送信される。
ステップS140において、電子投票認証装置100は、電子投票画面閲覧確認情報を受信する。これにより、電子投票認証装置100は、電子投票画面情報310に含まれる電子投票のコンテンツ320又は電子投票インタフェース370が、ユーザ端末300に画面表示されたことを認証することができる。
ステップS150において、電子投票認証装置100は、パラメータ420を送信する。すなわち、電子投票認証装置100は、前述のパラメータ生成手段110を用いて予め生成したパラメータ420を選択し、ユーザ端末300に送信する。送信されるパラメータ420は、例えば、予めパラメータDB230に格納されているパラメータ420のうち、電子投票画面閲覧確認情報を受信した時刻が含まれる時間の期間に対して、一意的に関連付けられるパラメータ420とすることができる。あるいは、電子投票認証装置100は、前述のステップS140においてユーザ端末300から電子投票画面閲覧確認情報を受信したことに応答して、受信した時刻が含まれる時間の期間に一意的に関連付けられるパラメータ420をパラメータ生成手段110に生成させ、生成されたパラメータ420をユーザ端末300に送信してもよい。
ステップS250において、電子投票認証装置100は、ユーザ端末300に、パラメータ420を受信させる。ユーザ端末300は、ステップS250が動作する時点においては、投票者390に呈示される電子投票のコンテンツ320と、電子投票認証装置100が電子投票画面閲覧確認情報を受信した時刻に対応するパラメータ420とを受信していることになる。
ステップS260において、電子投票認証装置100は、ユーザ端末300に、電子投票を受付けさせる。具体的には、ユーザ端末300は、電子投票インタフェース370を介して、投票者390による電子投票を受付ける。
ステップS270において、電子投票認証装置100は、ユーザ端末300に、パラメータ付き電子投票情報を送信させる。すなわち、ステップS250において受信したパラメータ420と、ステップS260において受付けた電子投票とに基づいて、電子投票画面情報310に含まれる電子投票プログラム360により、パラメータ付き電子投票情報が生成され、電子投票認証装置100に送信される。
ステップS160において、電子投票認証装置100は、パラメータ付き電子投票情報を受信する。具体的には、電子投票認証装置100のパラメータ付き電子投票情報受信手段160により、当該パラメータ付き電子投票情報が受信される。
ステップS170において、電子投票認証装置100は、受信したパラメータ420が一致するかどうかを判定する。すなわち、ステップS150において送信したパラメータ420と、ステップS160において受信したパラメータ付き電子投票情報に含まれるパラメータ420とが、一致するかどうかが判定される。判定の結果が真であればステップS180に進み、偽であれば終了する。
ステップS180において、電子投票認証装置100は、電子投票を認証する。すなわち、送信したパラメータ420と受信したパラメータ420とが一致する場合に、電子投票が正当であることが認証される。
ステップS190において、電子投票認証装置100は、電子投票を記憶する。具体的には、電子投票認証装置100は、ステップS160において受信したパラメータ付き電子投票情報に含まれる電子投票の情報を、電子投票DB240に格納する。
このようにすることにより、本発明に係る電子投票認証装置100は、電子投票のコンテンツ320を含む電子投票認証装置100電子投票画面情報310がユーザ端末300において画面表示されることを確認し、当該電子投票のコンテンツ320に基づいて投票される電子投票をパラメータ420の一致により認証することができる。
これらに加えて、ステップS220における判定は、タイムアウトに基づく周知のエラー処理等により、電子投票認証装置100が実施してもよい。例えば、電子投票認証装置100は、所定の時間以内にユーザ端末300から電子投票画面閲覧確認情報を受信しない場合に、ユーザ端末300の画面における電子投票画面情報の表示が失敗したと判定し、ステップS190における電子投票データの記憶を実施することなく、電子投票認証方法の動作を終了してもよい。
前述の図1に示した、電子投票認証装置100に含まれるパラメータ生成手段110、電子投票画面情報生成手段120及び電子投票画面情報送信手段130は、それぞれ、ステップS110、S120及びS130の動作を実施するために用いることができる。電子投票画面閲覧確認情報受信手段140及びパラメータ送信手段150は、それぞれ、ステップS140及びステップS150の動作を実施するために用いることができる。パラメータ付き電子投票情報受信手段160はステップS160の動作を実施するために用いることができる。電子投票認証手段170は、ステップS170及びステップS180の動作を実施するために用いることができる。電子投票データ記憶手段180は、ステップS190の動作を実施するために用いることができる。
また、前述の図2に示した、電子投票画面情報310に含まれる電子投票画面閲覧確認情報生成プログラム330は、ステップS220及びステップS230の動作を実施するために用いることができる。電子投票画面閲覧確認情報送信プログラム340は、ステップS240の動作を実施するために用いることができる。閲覧確認後パラメータ受信プログラム350は、ステップS250の動作を実施するために用いることができる。電子投票プログラム360は、ステップS260及びステップS270の動作を実施するために用いることができる。
[電子投票画面の例]
図7は、本発明の一実施形態に係る、電子投票画面510を例示する図である。図7に示す電子投票画面510は、ユーザ端末300の画面表示の例であり、タイトル表示領域520、電子投票コンテンツ表示領域530、電子投票インタフェース表示領域540等の表示領域を含むことができる。これらの表示領域は、図2に示した電子投票画面情報310に含まれる電子投票のコンテンツ320及び電子投票インタフェース370を画面表示するために用いられる。例えば、タイトル表示領域520は電子投票のコンテンツ320を画面表示するために用いられ、電子投票インタフェース表示領域540は電子投票インタフェース370を画面表示するために用いられる。タイトル表示領域520は、電子投票のコンテンツ320の一部でもよく、電子投票インタフェース370の一部でもよい。電子投票インタフェース表示領域540は、投票者390による電子投票のためのラジオボタン550、投票ボタン560等を含むことができる。
タイトル表示領域520は、本発明に係る電子投票認証装置100を用いて実施される電子投票のタイトルを、投票者390に表示するために用いられる。図7に示す例においては、タイトル表示領域520には、「みんなの投票」という語句が表示されている。タイトル表示領域520に表示される情報は、例えば、画面情報DB220の電子投票画面要素620の一部として予め用意してもよく、電子投票DBデータ構造に含まれる記事内容470に基づく抜粋等として都度生成されてもよい。
電子投票コンテンツ表示領域530は、電子投票DBデータ構造に含まれる記事内容470を表示するための領域である。例えば、電子投票コンテンツ表示領域530には、テキスト、画像、動画等を適宜含む、各種のニュース、放送、ブログ記事、電子掲示板の投稿記事又はこれらの一部等を表示することができる。図7に示す例においては、電子投票コンテンツ表示領域530には、ある個人のブログ記事が表示されている。
電子投票インタフェース表示領域540は、前述の電子投票コンテンツ表示領域530に表示された記事等に対して、投票者390が電子投票を実施するために用いられるユーザインタフェースであり、投票者390が選択可能なラジオボタン550、投票ボタン560及び投票者390に電子投票を促す文等を含むことができる。図7に示す例においては、複数のラジオボタン550のそれぞれは、当該ラジオボタン550の選択に対応する文を有する。例えば、あるラジオボタン550には「かなり役に立った」という文が対応し、別の文には「全く役に立たなかった」という文が対応する。これらの文の上方には、「この情報は、あなたの役に立ちましたか?」という投票者390への問いかけを表す文が表示され、さらにこれらの文の下方には投票ボタン560が設けられる。すなわち、本発明に係る電子投票認証装置100又は当該装置を用いて実施される電子投票認証方法においては、これらの文及びボタンを電子投票インタフェース表示領域540に表示することにより、投票者390に電子投票を促すことができる。例えば、投票者390は、適宜ポインティング・デバイス(図示せず)等を用いて「まあまあ、役に立った」というラジオボタン550を選択し、投票ボタン560をクリックすることにより、電子投票を実施することができる。
電子投票インタフェース表示領域540に表示される情報は、例えば電子投票インタフェース370の一部として、電子投票DB240に予め用意することができる。図7の例においては、択一的な選択肢として動作することが可能なラジオボタン550を示したが、これに限定せず、電子投票インタフェース表示領域540には、任意の数のチェックボックス、テキスト入力可能なコメントボックス、所定数の項目から選択するためのドロップダウンリスト等を適宜表示することが可能である。
このようにすることで、本発明に係る電子投票認証装置100又は当該装置を用いて実施される電子投票認証方法は、ユーザ端末300において、電子投票のコンテンツ320及び電子投票インタフェース370を画面表示し、投票者390に電子投票の内容を呈示すると共に、投票者390による電子投票を受付けることができる。
以上、本発明の実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。