以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における情報提供システム200の構成例を示すシステム構成図である。
情報提供システム200は、情報提供サーバ100、表示端末1、リーダ3、タグラベルT及びインターネット7を有する。この情報提供システム200では、情報提供サーバ100及び表示端末1がインターネット7に接続されている。この表示端末1には、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格の配線によってリーダ3が接続されている。
タグラベルTは、位置情報を記憶するIC回路部と当該IC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナと備える無線タグ回路素子Toを配置したラベル状の部材である。このタグラベルTは、後述するリーダ3(情報読取装置に相当)、タグラベル作成装置4及びタグリーダライタ装置のいずれかからの電波を電力として動作するICチップを搭載している。
タグラベルTには固有のチップIDが内蔵されている。このIDは、ヘッダ、企業コード、製品コード及びシリアル番号などといった範囲が区切られており、例えば製品コード部分の違いにより、例えば場所タグや物タグといったタグラベルTを互いに識別することができる。このタグラベルTの無線タグ回路素子Toは、上述した位置情報として経度及び緯度を記憶している。また、このタグラベルTには、上述した位置情報に関する情報が印刷されていてもよい。
リーダ3は、図示しないタグ側アンテナを介して上記無線タグ回路素子ToのIC回路部との間で無線通信により情報の送受信を行うアンテナを備え、上述した無線タグ回路素子ToのIC回路部から上記位置情報を読み取る機能を有する(情報読取装置に相当)。情報提供サーバ100は、上述したリーダ3によって読み取られた上記位置情報に基づく地点に関する地図情報とともに、その地点についての関連情報を提供する機能を有する。
この情報提供サーバ100は、例えば地図情報として、インターネット7上において誰でも共用することができる地図情報Webサービスに相当する。この情報提供サーバ100は、上述のようなWebサービスを提供し、このWebサービスは、インターネット7上において仕様を公開して誰もがアプリケーションとして利用できるサービスを表している。
このようなWebサービスの有名なものとしては、例えばYAHOO!(登録商標)、Google(登録商標)、Microsoft(登録商標)などが提供するサイト検索、地図情報、画像検索などのシステムが存在している。これら既存の有名な地図Webサービスにおいては、例えばYAHOO!(登録商標)地図では、地図表示、周辺の施設・駅情報を取得することを挙げることができる。
また、Microsoft(登録商標)社のVirtual Earth(登録商標)では、例えば地図表示、2地点の道路ナビゲーション情報を提供している。また、Google Mapsでは地図表示サービスを提供している。
表示端末1は、リーダ3を用いて、例えば目的地の位置情報を記憶したタグラベルTの位置情報を読み込ませ、その目的地までの地図情報や、関連情報として案内情報や周辺情報などを表示する機能を有する。
図2は、図1に示す情報提供サーバ100の構成例を示すソフトウエア構成図である。情報提供サーバ100は、情報提供部11及びデータベース13を有する。このデータベース13は、関連情報テーブル15及び地図情報テーブル17を備えている。
地図情報テーブル17は、例えば緯度及び経度を含む位置情報に対応させて地図情報を管理している。つまり、この地図情報テーブル17は、このような緯度及び経度を指定した検索があると、これら緯度及び経度に対応した地図情報を提供する機能を有する。
上述した関連情報テーブル15は関連情報管理手段に相当し、上述した地図情報に関する各パラメータの組み合わせに対応させて複数の関連情報を管理する機能を有する。ここで、各パラメータとしては、例えば施設名、駅名、住所、郵便番号、店のクーポン、施設・店の種類などを挙げることができる。このうち施設名は目印に用いられ、駅名は移動手段を考慮する場合に用いられ、住所及び郵便番号は手紙などを出す場合に用いられ、店のクーポンは得な情報として用いられ、施設・店の種類はホテルや食事場所などを探し出す場合に用いられる。また、この関連情報テーブル15は、特定の種別の組み合わせに対応させた関連情報を管理しており、このような特定の種別の組み合わせに対応させた関連情報を提供することもできる。
一方、情報提供部11は情報提供手段に相当し、上述した関連情報テーブル15から、上述した複数の関連情報のうち指定された各パラメータの組み合わせに対応する関連情報を選択して提供する機能を有する。
ここで、本実施形態では、複数のタグラベルTには、それぞれ、上記位置情報とともに上記地図情報に関する少なくとも1つのパラメータを記憶する無線タグ回路素子Toが配置されている。
この情報提供部11は、関連情報テーブル15から、その位置情報に基づく地点に関する複数の関連情報のうち、それら複数のタグラベルTに各々配置された各無線タグ回路素子Toから各々読み出された各パラメータの組み合わせに対応する関連情報のみを選択して提供する機能を有していてもよい。
上述したパラメータは、地図情報の表示形式を表す表示形式情報を備えており、情報提供サーバ100の情報提供部11は、指定された表示形式情報に基づいて地図情報を提供する。この表示形式情報は、例えば地図、航空写真、地図と写真の混合、路線図、3D地図、海図、航空図などのいずれかを表している。
図3は、図1に示す表示端末1の機能的な構成例を示すブロック図である。
この表示端末1は、通信部22、リーダ制御部21、地図情報問合部24及び表示制御部23を有する。
リーダ制御部21は、例えば上述のようにUSB規格に沿って接続されたリーダ3の動作を制御する機能を有する。このリーダ制御部21は、タグラベルTの無線タグ回路素子Toとの間で情報の送受信を行い、例えば無線タグ回路素子Toに記憶されている位置情報を読み出す機能を有する。通信部22は、表示端末1が接続されているインターネット7との間で通信を行う機能を有する。
地図情報問合部24は、タグラベルTから読み出された位置情報に基づいて、通信部22に、インターネット7を経由して情報提供サーバ100からこの位置情報に対応した地図情報を問い合わせる機能を有する。さらにこの地図情報問合部24は、このような地図情報とともに、情報提供サーバ100から、この位置情報に対応した関連情報を問い合わせ取得する機能を有する。
表示制御部23は、地図情報問合部24によって問い合わせを行って取得された地図情報及び関連情報の少なくとも一方に基づく表示制御を行う機能を有する。この表示制御部23によって表示された画面の一例としては、後述する地図情報及び周辺施設の周辺施設情報などを例示することができる。
情報提供サーバ100を備える情報提供システム200は以上のような構成であり、次に図1〜図3を用いて情報提供サーバ100及び情報提供システム200の動作例について説明する。図4は、情報取得表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、この情報取得表示処理は、表示端末1における処理手順の一例を表している。
まずステップS1では、表示端末1のリーダ制御部21が、表示端末1に接続されたリーダ3がタグラベルTから位置情報を読み取ったか否かを判断する。このリーダ制御部21が位置情報を読み取っていない場合は、この情報取得表示処理を終了する。一方、このリーダ制御部21が、リーダ3を用いて位置情報を読み取ることができた場合は、後述するステップS2が実行される。
このとき位置情報を読み込ませるタグラベルTは1つに限られず、互いに異なる位置情報を記憶している複数のタグラベルTを用意しておいて、これら複数のタグラベルTをリーダ3によって読み込ませる形態であっても良い。
このステップS2では、地図情報問合部24が、このように読み取られた位置情報に基づいて通信部22を制御し、インターネット7を経由して情報提供サーバ100に対し地図情報の提供を問い合わせる。なお、この情報提供サーバ100における情報提供処理については後述する。
このときこのステップS2では、地図情報問合部24が、この問い合わせ内容に、所望の地図情報に関するパラメータを指定することができる。ここで、このパラメータは、上記関連情報の種別を表す種別情報を備えている。このような種別情報としては、例えば施設名、駅名、住所、郵便番号、店のクーポン、営業時間、施設の種類(ジャンルなど)を挙げることができる。またさらにこの地図情報問合部24は、この問い合わせ内容に、例えば所望の地図情報に関する各パラメータの組み合わせを指定しても良い。これら指定されるパラメータは、例えば、図示しない操作部を介したユーザからの入力に基づいても良いし、前回の指定を継続して用いることとしても良い。
ステップS3では、地図情報問合部24が情報提供サーバ100から地図情報を受け取ったか否かを判断する。地図情報問合部24は、情報提供サーバ100から地図情報を受け取っていない場合は、この情報取得表示処理を終了する。一方、この地図情報問合部24は、情報提供サーバ100から地図情報を受け取ることができた場合は、次のステップS4が実行される。
すなわちステップS4では、地図情報問合部24が、この情報提供サーバ100から地図情報のみならず合わせて関連情報を受け取ったか否かを判断する。地図情報問合部24は、地図情報とともに関連情報を受け取っていない場合には、表示制御部23にステップS5を実行させる。このステップS5では、表示制御部23が地図情報を表示させる。
一方、地図情報問合部24が地図情報とともに関連情報を取得した場合には、表示制御部23にステップS6を実行させる。このステップS6では、表示制御部23が、地図情報及び関連情報を合わせて表示させる。これらの地図情報などの表示例については後述する。
図5は、上述した情報提供サーバ100における情報提供処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まずステップS11では、情報提供部11が、インターネット7を経由して表示端末1から、地図情報の問い合わせがあったか否かを判断する。ここでいう問い合わせは、上述した表示端末1における位置情報を指定した問い合わせを表している。
情報提供部11は、このような地図情報の問い合わせがない場合は、この情報提供処理を終了する。一方、情報提供部11は、表示端末1から、このような位置情報を指定した地図情報の問い合わせがあった場合には、次のようなステップS12を実行する。
このステップS12では、情報提供部11が、表示端末1からの位置情報を指定した問い合わせに応じて、この位置情報に該当する地図情報が存在しているか否かを判断する。
情報提供部11は、地図情報テーブル17に、この位置情報に該当する地図情報を有していない場合、この情報提供処理を終了する。一方、情報提供部11が、この位置情報に該当する地図情報を地図情報テーブル17に発見した場合、次のようなステップS13を実行する。このステップS13では、情報提供部11が、この位置情報に基づき地図情報テーブル17を検索し、この位置情報に該当する地図情報を取得する。
次にステップS14では、情報提供部11が、この関連情報テーブル15に、この位置情報に該当する関連情報を管理しているか否かを判断する。この関連情報テーブル15は、その地図情報に関する各パラメータの組み合わせに対応させて複数の関連情報を管理している(関連情報管理手段に相当)。このパラメータは、上記関連情報の種別を表す種別情報を備えている。このような種別情報としては、例えば施設名、駅名、住所、郵便番号、店のクーポン、営業時間、施設の種類(ジャンルなど)を挙げることができる。
情報提供部11は、関連情報テーブル15に、この位置情報に該当する関連情報を有していない場合、ステップS16を実行する。このステップS16では、情報提供部11が、上述のように取得した地図情報をインターネット7を経由して表示端末1に対して提供する。
一方、情報提供部11が、関連情報テーブル15において、上述のような位置情報に該当する関連情報を発見した場合、ステップS15を実行する。このステップS15では、この位置情報に基づき関連情報テーブル15を検索し、この位置情報に該当する関連情報を取得する。
このステップS15では、情報提供部11が、その関連情報テーブル15から、それら複数の関連情報のうち指定された各パラメータの組み合わせに対応する関連情報を選択する。つまりこのパラメータの組み合わせとは、例えば施設名、駅名、住所、郵便番号、店のクーポン、営業時間、施設の種類(ジャンルなど)のいずれかの組み合わせを挙げることができる。
このとき、このステップS15では、情報提供部11が、関連情報テーブル15から、その位置情報に基づく地点に関する複数の関連情報のうち、それら複数のタグラベルTに各々配置された各無線タグ回路素子Toから読み出された各パラメータの組み合わせに対応する関連情報のみを選択する(情報提供手段に相当)。つまりこの関連情報テーブル15は、特定の種別の組み合わせに対応させた関連情報を提供することもできる。ここでいう特定の種別の組み合わせとは、例えばパラメータの組み合わせを表している。
次にステップS17では、情報提供部11が、このように取得した地図情報及び関連情報をインターネット7を介して表示端末1に提供する(情報提供手段に相当)。
図6は、表示端末1における表示例を表している。
この表示例では、表示画面においては、地図情報表示領域31及び関連情報表示領域32を備えている。このうち地図情報表示領域31には、上述したタグラベルTから読み出された位置情報を表す緯度及び経度が示す地点を中心とした地図情報が表示される。
一方、関連情報表示領域32には、このような緯度及び経度に基づいてその周辺施設に関する情報を表示している一例を表している。この地図情報表示領域31では、そのような緯度及び経度に対応した位置に○○駅が存在していることを表している。またこの地図情報によれば、この○○駅の周辺には、例えば病院、役所、ガソリンスタンド及びレストランが配置している。
一方、関連情報表示領域32には、この○○駅の周辺施設に関する情報として、例えば「(1)○○市役所、(2)○○総合病院、(3)△△レストラン、(4)××ガソリンスタンド」と表示されている。
上記実施形態における情報提供システム200においては、位置情報を記憶するIC回路部と当該IC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備える無線タグ回路素子Toを配置したタグラベルTと、そのタグ側アンテナを介して前記無線タグ回路素子ToのIC回路部との間で無線通信により情報の送受信を行うアンテナを備え、その無線タグ回路素子ToのIC回路部からその位置情報を読み取るリーダ3(情報読取装置に相当)と、そのリーダ3によって読み取られたその位置情報に基づく地点に関する地図情報とともに、その地点についての関連情報を提供する情報提供サーバ100とを有する。
このようにすると、情報提供サーバ100が各地点について有用な関連情報を用意しておけば、ユーザは、タグラベルTを所持していれば自ら地図情報を有していなくても、次のようにして地図情報や有用な関連情報を参照することができる。すなわちユーザは、リーダ3に、タグラベルTの無線タグ回路素子Toから位置情報を読み取らせると、情報提供サーバ100から、簡単に、その位置情報に基づく地点に関する地図情報のみならず、この地点に関する有用な関連情報も参照することができる。
上記実施形態における情報提供システム200においては、上述した構成に加えてさらに、上記無線タグ回路素子Toは、上記位置情報として緯度及び経度を記憶している。
このようにすると、ユーザは、リーダ3に、タグラベルTの無線タグ回路素子Toから位置情報として緯度及び経度を読み取らせるだけで、簡単に、それら緯度及び経度に基づく地点に関する地図情報を参照することができるばかりでなく、この地点に関する有用な関連情報も参照することができる。この位置情報は、地球上の一地点を決めることができる緯度経度情報であるため、異なる情報提供サーバ100を利用しても同じタグラベルTで同じ場所の地図を表示することができる。
上記実施形態における情報提供システム200においては、上述した構成に加えてさらに、情報提供サーバ100は、その地図情報に関する各パラメータの組み合わせに対応させて複数の関連情報を管理する関連情報テーブル15(関連情報管理手段に相当)と、その関連情報テーブル15から、それら複数の関連情報のうち指定された各パラメータの組み合わせに対応する関連情報を選択して提供する情報提供部11(情報提供手段に相当)を備えている。
このようにするとユーザは、無線タグ回路素子Toの位置情報に基づく地点についての複数の関連情報のうち、特定のパラメータの組み合わせに対応させた関連情報のみを参照することができる。このためユーザは、この地点についての不要な関連情報を参照する必要がなく、特定のパラメータの組み合わせに対応する関連情報のみを参照することができる。
上記実施形態における情報提供システム200においては、上述した構成に加えてさらに、複数のタグラベルTには、それぞれ、上記位置情報とともに上記地図情報に関する少なくとも1つのパラメータを記憶する無線タグ回路素子Toが配置されており、情報提供部11は、関連情報テーブル15から、その位置情報に基づく地点に関する複数の関連情報のうち、それら複数のタグラベルTに各々配置された無線タグ回路素子Toから読み出された各パラメータの組み合わせに対応する関連情報のみを選択して提供する。
このようにすると、情報提供サーバ100は、情報提供部11が、関連情報テーブル15から、複数のタグラベルTの無線タグ回路素子Toに各々記憶されている各パラメータの組み合わせに対応した特定の関連情報をユーザに対して提供することができる。このようにすると、ユーザは、不要な関連情報をわざわざ参照する必要がなく、この特定の関連情報を集中的に参照することができる。
上記実施形態における情報提供システム200においては、上述した構成に加えて、さらに、上述したパラメータは、上記関連情報の種別を表す種別情報を備えている。
このようにすると、ユーザは、無線タグ回路素子Toの位置情報に基づく地点についての複数の関連情報のうち、特定の種別情報の組み合わせに対応させた関連情報のみを参照することができる。
しかも、関連情報テーブル15は、特定の種別の組み合わせに対応させた関連情報を提供することもできる。このためユーザは、この地点についての不要な関連情報を参照する必要がなく、特定の種別の情報の組み合わせに対応する関連情報のみを参照することができる。
上記実施形態における情報提供システム200においては、上述した構成に加えて、さらに、上述したパラメータは、地図情報の表示形式を表す表示形式情報(地図、航空写真、地図と写真の混合、路線図、3D地図、海図、航空図など)を備え、前記情報提供サーバ100は、指定された前記表示形式情報に基づいて前記地図情報を提供する。
これにより、各ユーザが必要に応じて見やすい表示形式を指定して表示することができる。
<第2実施形態>
図7は、第2実施形態における情報提供サーバ100aの構成例を示すブロック図である。
また、第2実施形態における情報提供システム200aは、第1実施形態における情報提供システム200とほぼ同様の構成であり、ほぼ同様の動作を行う。このため第2実施形態では、同一の構成及び動作については第1実施形態における図1〜図6と同一の符号を用いるとともにその説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
図7に示す情報提供サーバ100aは、第1実施形態における情報提供サーバ100の構成に加えて経路探索部14を備えている。この経路探索部14は、情報提供部11が、第1実施形態における表示端末1の代わりに存在する表示端末1aから受け取った位置情報に基づいて経路の探索を行う機能を有する。この経路探索部14は、経路探索要否フラグを管理しており、この経路探索要否フラグに応じて経路探索を行ったり行わない機能を有する。
なおこの表示端末1aは、第1実施形態における表示端末1とは以下の点を除いてほぼ同様の構成である。第2実施形態では、表示端末1aから受け取る2種類の位置情報としては目的地及び現在地に関する位置情報を含んでいる。
ここでいう目的地に関する位置情報は、上述した第1実施形態における位置情報とほぼ同様であり、第2実施形態ではこれに加えて表示端末の現在地に関する位置情報が含まれている。経路探索部14は、このような目的地及び現在地に関する各々の位置情報に基づいて現在地から目的地までの経路計算を行う。
情報提供部11は、第1実施形態と同様に目的地に関する位置情報に対応した地図情報及び関連情報とともに、この経路探索部14による探索結果を表す誘導経路に関する情報をインターネット7を経由して表示端末1aに対して提供する。
図8は、第2実施形態における表示端末1aの機能構成例を示すブロック図である。なお、図8に示す表示端末1aは、第1実施形態における図3に示す表示端末1とほぼ同様の構成及び動作を行うため、同様の構成及び動作については説明を省略し、以下では異なる点を中心として説明する。
第2実施形態における表示端末1aは、第1実施形態における表示端末1aの構成に加えて測位部25が設けられている点が異なっている。この測位部25は、表示端末1aの現在地を測位する機能を有する。この測位部25は、例えばいわゆるGPSなどの衛星電波を受信し、この衛星電波に基づいて測位を行ってもよい。
この測位部25は、このような測位結果に基づいて上述した現在地に関する位置情報を取得する。従って地図情報問合部24は、第1実施形態と同様に目的地に関する位置情報及びこの現在地に関する位置情報を含めて、インターネット7を経由して情報提供サーバ100aに対し、地図情報及び関連情報などの問い合わせを行う機能を有する。
また、この地図情報問合部24は、情報提供サーバ100aからの地図情報及び関連情報を、第1実施形態と同様に受け取るが、この地図情報には、上述した経路探索結果が含まれている。従って表示制御部23は、第1実施形態のように地図情報及び関連情報を表示するとともに、この地図情報上に探索結果としての誘導経路を併せて表示している。
第2実施形態における情報提供システム200の構成例は以上のようであり、次に図1〜図8を参照しつつこの情報提供システム200aの動作例について説明する。
図9は、表示端末1aにおける情報取得表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、この図9に示す情報取得表示処理においては、第1実施形態における図4に示す情報取得表示処理とほぼ同様の手順であるため、同様の手順については説明を省略し、以下異なる点を中心として説明する。
第2実施形態では、第1実施形態におけるステップS1及びステップS2の間に、ステップS1a及びステップS1bが設けられている点が異なっている。なお第2実施形態では、地図情報問合部24は、リーダ制御部21によってリーダ3から読み出された位置情報を、上述した目的地に関する位置情報として取り扱っている。
まずステップS1aでは、地図情報問合部24が、経路探索要否フラグをオンに設定する。次にステップS1bでは、測位部25が測位を行い、自己の(表示端末1aの)現在地に関する位置情報を取得する。次にステップS2では、地図情報問合部24が、位置情報として、上述した現在地に関する位置情報及び目的地に関する位置情報に基づいて情報提供サーバ100aに対して地図情報などの問い合わせを行う。
ステップS3及びステップS4は、第1実施形態におけるステップS3及びステップS4とほぼ同様であるので説明を省略する。次にステップS5では、表示制御部23が、地図情報問合部24によって取得された地図情報に、併せて取得された誘導経路を重ねて表示する。一方、ステップS6では、表示制御部23が、関連情報とともに表示している地図情報に、併せて取得された誘導経路を重ねて表示している。
図10は、情報提供サーバ100aにおける情報提供処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお図10に示す情報提供処理は、第1実施形態における図5に示す情報提供処理とほぼ同様の手順であるため、同様の手順については説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第2実施形態においては、ステップS13及びステップS14の間に、ステップS13a、ステップS13bが設けられている。このステップS13aでは、情報提供部11が、表示端末1aからの問い合わせに含まれる経路探索要否フラグがオンであるか否かを判断する。情報提供部11は、経路探索フラグがオンでない場合、上述したステップS14以降を実行する。
一方、情報提供部11は、経路探索要否フラグがオンである場合、経路探索部14に、経路探索処理を実行させる(ステップS13bに相当)。この経路探索処理では、経路探索部14が、表示端末1aからの位置情報に含まれる目的地及び現在地に基づいて、現在地から目的地までの経路に関する計算を行う。
次に情報提供部11は、第1実施形態と同様にステップS14及びステップS15を実行する。そして、ステップS16では、情報提供部11が、経路探索部14による探索結果としての誘導経路を地図情報とともに表示端末1aに対して提供する。
一方、ステップS17では、情報提供部11が、関連情報とともに提供する位置情報に、経路探索部14による探索結果としての誘導経路を含めて或いは併せて表示端末1aに対して提供する。
図11は、表示端末1aにおける表示例を示す図である。図11では、第1実施形態における図6に示す表示例に加えて、地図情報表示領域31に、点線矢印で示される経路K(以下「誘導経路」とも呼んでいる)がさらに表示されている。
またこの画面例では、関連情報表示領域32に、その誘導経路Kに対する道案内として、出発地(上述した現在地に相当)△△レストランを設定した場合に、「(1)北方向に直進、(2)約200m先の1つ目の信号を左折、(3)約300m先の1つ目の信号を過ぎて右手に目的地○○総合病院着」との表示がされている。
上述した実施形態においては、上述した構成に加えてさらに、情報提供サーバ100aは、リーダ3によって無線タグ回路素子Toから読み出された第1位置情報と、この第1位置情報とは異なる位置を示す第2位置情報とに基づいて、これら第1位置情報と第2位置情報との2地点間のルート計算を行い、その計算結果であるルートを提供している。なお、ここでいう第2位置情報は、リーダ3の現在地を表す位置情報であってもよいし、又は、この無線タグ回路素子Toが配置するあるタグラベルTとは別のタグラベルTに配置された無線タグ回路素子Toから読み出した位置情報であってもよい。
これにより、ユーザは、第1位置情報と第2位置情報との間の道順が分かって便利な情報を得ることができる。
<第3実施形態>
図12は、第3実施形態における情報提供システム200bの構成例を示すシステム構成図である。
第3実施形態における情報提供システム200bは、第2実施形態とほぼ同様の構成でありほぼ同様の動作を行う。このため第3実施形態では、同一の構成及び動作については図1〜図11と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第3実施形態における情報提供システム200bでは、第2実施形態における情報提供システム200aに加えてさらに他の情報提供サーバ300を備えている点が異なっている。他の情報提供サーバ300は、異なる地図情報を提供することが可能であり、例えばある施設Aの案内地図Webサービスを提供する。なお本実施形態では、この施設Aとして病院を例示している。
この場合、タグラベルTには、位置情報(目的地に関する位置情報)として、この病院の所在を表す緯度及び経度が書き込まれている。また、このタグラベルTには、このような施設名や施設内の部屋番号などの付属情報を書き込んでおいてもよい。具体的には、このタグラベルTには、例えば施設Aの経緯度、施設Aの案内地図WebサービスURL、「エレベータ」を書き込むことができる。
この他の情報提供サーバ300は、施設A側が、一般の地図情報とは別に、例えば施設内におけるマップ情報をWebサービスにおいて提供しているものである。つまり、この情報提供システム200bでは、情報提供サーバ100aなどが提供する地図情報Webサービス及び、他の情報提供サーバ300が提供する施設内マップ情報Webサービスを併用しており、例えば病院などの施設までの道案内に加え、この病院などの施設内における特定の場所への道案内を連携させて表示端末1aなどに表示させることが可能となる。
第3実施形態では、表示端末1aなどが、情報提供サーバ100aなどのみならず他の情報提供サーバ300に対し位置情報を指定した問い合わせを行う。すると、表示端末1aは、情報提供サーバ100aなどから同様に地図情報及び誘導経路Kに関する情報を取得する一方、他の情報提供サーバ300から、その位置情報に該当する施設A内に関する詳細情報を取得する。
図13は、第3実施形態における表示端末1aなどの表示例を表す図である。
この表示例においては、地図情報表示領域31には、上述した地図情報に誘導経路が重ねて表示されており、併せて詳細情報表示領域33に、上述した施設A内における詳細な情報が表示されている。
このようにすると、ユーザは、地図情報表示領域31に表示された地図情報及び誘導経路Kによって出発地点(現在地に相当)から目的地までの経路を視認することができるとともに、同時に詳細情報表示領域33に表示された施設A内の詳細情報を参照することができる。この詳細情報表示領域33内にも、上記同様の経路探索によって探索された経路に基づいて誘導経路Kが表示されている。
第3実施形態においては、表示制御部23が、図13に示すように地図情報表示領域31に広域の地図情報を表示すると同時に詳細情報表示領域33に施設A内の詳細情報を表示しているが、次のように表示しても良い。
すなわち図14及び図15を用いて説明すると、表示端末1aの表示制御部23は、例えば図14に示すように広域地図情報を表示する。具体的には、表示端末1aなどは、少なくとも上記位置情報に基づく地点に関する地図情報を表示する地図情報表示領域31(地図情報表示手段に相当)と、現在地からその位置情報に基づく地点(目的地に相当)までの地図情報をその地図情報表示領域31に表示する。
その後、表示制御部23は、現在地がその位置情報に基づく地点に近接したことを契機として、図15に示すように、その位置情報に基づく地点の周囲を拡大した詳細地図情報を地図情報表示領域31に表示する。つまり表示制御部23は、表示端末1aの現在地が施設A内の近傍に配置したことを契機として、その表示を2段階に切り替えている。
上記実施形態における情報提供システム200bにおいては、上述した構成に加えてさらに、少なくとも1台の情報提供サーバ100aは、少なくとも位置情報に基づく地点に関する地図情報を表示するための地図情報表示領域31(第1表示手段に相当)と、その地図情報表示領域31とは異なる形式の地図情報を表示するための詳細情報表示領域33(第2表示手段に相当)とを提供する。上述した表示端末1aは、情報提供サーバ100aによって提供された情報を表示するものであり、少なくとも1台の前記情報提供サーバから提供された情報に基づいて地図情報表示領域31及び詳細情報表示領域33を表示する。
なお、上述した地図情報表示領域31には、地図表示の他、例えば一般の地図を表示するようにしても良い。上述した詳細情報表示領域33には、例えば建物内などの詳細情報表示の他、3D地図、海図、航空図など一般の地図とは異なる表示形式の地図を表示するようにしても良い。また、本実施形態では、このように情報提供サーバ100aが地図情報表示領域31を提供し、他の情報提供サーバ300が詳細情報表示領域33を提供する形態の代わりに、1台の単一の情報提供サーバがまとめて提供する形態であっても良い。
このようにすると、ユーザは、地図情報表示領域31に表示された地図情報と、詳細情報表示領域33に表示された詳細情報とを必要に応じて各々独立して参照することができる。表示端末1aは、少なくとも1台の情報提供サーバ、例えば同じ情報提供サーバ100,100aからだけでなく、異なる情報提供サーバ300から提供された情報に基づいて、例えば広域地図情報のような地図情報表示領域31(第1表示手段に相当)及び詳細情報表示領域33(第2表示手段に相当)をともに表示可能となる。また表示端末1aにおいては、タグラベルTを作成した地図情報と異なる他の地図情報Webサービス(情報提供サーバに相当)でも、同様に地図情報を表示することができるようになる。
上記実施形態における情報提供システム200bにおいては、上述した構成に加えてさらに、表示端末1,1aは、その第1表示手段の一例としての地図情報表示領域31とその第2表示手段の一例としての詳細情報表示領域33とを同時に表示する。
これにより、表示端末1,1aは、第1表示手段として広域地図と第2表示手段として施設内の詳細地図とを同時に表示することで、道案内の説明などを分かり易くすることができる。その他にも、第1表示手段として一方を広域地図などでのルート表示にし、第2表示手段としてもう一方を実際の建物が見える拡大航空写真や歩行者視点の3D地図の表示にすることで、これらを並べて表示して道案内をより分かり易くすることができる。
上記実施形態における情報提供システム200bにおいては、上述した構成に加えて、情報提供サーバ100,100aが、表示端末1,1aに、測位した移動体の現在地から位置情報に基づく地点までの地図情報表示領域31を表示させた後、測位したその移動体の現在地がその位置情報に基づく地点に近接したことを契機として、その位置情報に基づく地点の周囲を拡大した地図情報表示領域31に表示させている。
このようにすると、ユーザは、自らの現在地が位置情報に基づく地点までの距離がある程度遠い場合には、その現在地からその地点までの地図情報を地図情報表示領域31で確認することができる。しかも、ユーザは、自らの現在地がその地点に近接した場合には、その地点の周囲を拡大した詳細地図情報を地図情報表示領域31で確認することができる。従ってユーザは、どこにいてもその地点までの経路を把握し到着することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限られるものではなく、その趣旨と技術的思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
<第4実施形態>
図16は、第4実施形態における情報提供システム200cの構成例を示すシステム構成図である。
第4実施形態では、上記各実施形態における情報提供サーバ100,100a,100b、表示端末1,1a、リーダ3及びタグラベルTの構成はほぼ同様であるが、操作端末6及びタグラベル作成装置4が設けられている点が異なっている。なお、以下の説明では、情報提供サーバ100及び表示端末1を例示する。このタグラベル作成装置4は操作端末6に接続されており、この操作端末6はインターネット7に接続されている。
このタグラベル作成装置4は、操作端末6の制御によって、タグラベルTの無線タグ回路素子Toに対して情報を書き込むことができる。第4実施形態では、このタグラベル作成装置4は、後述するように所望の位置情報を書き込むようになっている。
操作端末6は、ディスプレイを有しており、上述のように地図情報Webサービスを提供する情報提供サーバ100からインターネット7を経由して地図情報の提供を受け、そのディスプレイにこの地図情報を表示する。このときこの操作端末6は、この地図情報上においてユーザが指定した地点の緯度及び経度のような位置情報を取得し、タグラベル作成装置4に、この位置情報をタグラベルTに書き込ませる。この操作端末6は、上述した表示端末1とほぼ同様な地図情報検索機能を有する。
図17は、図16に示すタグラベル作成装置4の構成例を示す機能ブロック図である。
タグラベル作成装置4は、位置情報受取部41及び情報書込部43を有する。また、このタグラベル作成装置4は印刷部45を有していても良い。
位置情報受取部41は位置情報受取手段に相当し、表示させた地図情報上において指定された所望の地点に関する位置情報を受け取る機能を有する。
情報書込部43は情報書込手段に相当し、タグラベルTにおける無線タグ回路素子ToのIC回路部との間で、装置側アンテナを介して無線通信により情報の送受信を行い、位置情報受取部41(位置情報受取手段に相当)によって受け取られた位置情報を書き込む機能を有する。印刷部45は印刷手段に相当し、タグラベルTに、その位置情報に関する情報を印刷する。
図18は、タグラベルTに、位置情報に関する情報が印刷された態様の一例を示す図である。
タグラベルTには、このような位置情報に関する情報として「位置情報ラベル」が印刷されている。この位置情報ラベルが表す情報は、例えば施設名として「○○市役所」が表され、住所として「△△県○○市」が表され、緯度経度として(31.xxxx,135.yyyy)が表されている。
このようにすると、タグラベルTの無線タグ回路素子ToのIC回路部に記憶されている位置情報の内容の概要を視覚的に確認することができ、複数種類のタグラベルTが存在しても互いに区別して用いることができる。
図19は、操作端末6がタグラベル作成装置4において実行させるラベル作成処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まずステップS21では、操作端末6が、所望の位置情報に基づいてインターネット7を介して情報提供サーバ100に対して地図情報の検索を実行する。
この情報提供サーバ100では、第1実施形態と同様に位置情報に基づいて地図情報テーブル17から対応する地図情報を検索し、操作端末6に対してこの地図情報を提供する。
次にステップS22では、操作端末6が、上述した地図情報Webサービス機能を有する情報提供サーバ100から地図情報を取得する。次にステップS23では、位置情報受取部41が、取得した地図情報から、タグラベルT(位置情報ラベルに相当)を作成すべき場所を選択されたか否かを判断する。
位置情報受取部41は、その場所が指定されていない場合は指定されるまで待ち、その場所が指定された場合には印刷部45に印刷を実行させるべきか否かを判断する(ステップS24)。位置情報受取部41は、印刷を実行すべきでない場合にはこのラベル作成処理を終了する一方、印刷を実行すべき場合には印刷部45にステップS25を実行させる。
このステップS25では、印刷部45が、選択された場所に基づいて、例えば場所名や住所などから印字データを作成する。次にステップS26では、印刷部45が、タグラベルTの無線タグ回路素子ToのIC回路部に書き込むべき位置情報を設定する。ここでいう位置情報とは、例えば緯度及び経度を表している。
このステップS26では、この印刷部45が、併せて、上述した所望の地図情報に関するパラメータを書き込むようにしても良い。このパラメータは、上記関連情報の種別を表す種別情報を備えている。このような種別情報としては、例えば施設名、駅名、住所、郵便番号、店のクーポン、営業時間、施設の種類(ジャンルなど)を挙げることができる。
次にステップS27では、タグラベルTが作成される。ここで、このタグラベルTの作成には、情報書込処理及び印刷処理の2つの処理がなされる。まず、情報書込処理では、情報書込部43が、これら緯度情報及び経度情報を含む位置情報を、上記無線タグ回路素子ToのIC回路部に書き込む。一方、印刷処理では、印刷部45が、上述した印刷データに基づいて、図18に示すような位置情報ラベルをタグラベルTの一平面に印刷する。
図20は、位置情報ラベルの作成画面の一例を示す画面例である。なお、ここでいう位置情報ラベルとは、上述したタグラベルTに位置情報が印刷されたものを表している。
この画面例では、地図情報表示領域31の地図情報に場所指定部35が重ねて表示されている。場所指定部35は、表示された施設などのマークを選択(クリック)することで、その箇所に表示されるウィンドウである。またこの場所指定部35は、その上部に、指定した場所の名称(上述した場所名に相当)が表示されており、その下部に、ラベル作成ボタン35aが表示されている。またこのとき、地図情報表示領域31には、地図情報と写真とが重ねて表示されている態様でも良い。
このラベル作成ボタン35aは、ユーザによって押される(クリックされる)ことによって、この場所(図示の例では「○○市役所」)について位置情報ラベルを作成すべきことを表している。このラベル作成ボタン35aを押すことにより、上述したステップS24において印刷を実行すべきことを表している。
また、図20では、検索ボタン34がユーザによって押される(クリックされる)ことによって、直接入力される施設(図示の例では「○○市役所」)を検索することもできる。
上記実施形態におけるタグラベル作成装置4は、表示させた地図情報上において選択された所望の地点に関する位置情報を受け取る位置情報受取部41(位置情報受取手段に相当)と、位置情報を記憶するIC回路部と当該IC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子Toを配置したタグラベルTにおける前記無線タグ回路素子ToのIC回路部との間で、装置側アンテナを介して無線通信により情報の送受信を行い、前記位置情報受取部41によって受け取られた位置情報を書き込む情報書込部43(情報書込手段に相当)とを有する。
このようにすると、ユーザは、タグラベル作成装置4を用いて、位置情報をIC回路部に記憶させた無線タグ回路素子Toを配置したタグラベルTを容易に作成できるため、このように作成したタグラベルTを気軽に配布することができる。しかも情報提供サーバ100に、この位置情報に基づく地点に関する有用な関連情報を用意しておけば、ユーザは、この作成したタグラベルTを受け取った他のユーザに対して、簡単な操作を経て、この有用な関連情報を参照させることができる。
上記実施形態におけるタグラベル作成装置4においては、上述した構成に加えてさらに、そのタグラベルTに、その位置情報に関する情報を印刷する印刷部45(印刷手段に相当)を有する。
このようにすると、ユーザは、所持しているタグラベルTに記憶されている位置情報を視覚的に認識することができ、特に複数のタグラベルTを所持している場合にこれらを整理しやすくなる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
上記実施形態におけるタグラベル作成装置4の各構成は、次のようなタグリーダライタ装置に適用することもできる。このタグリーダライタ装置は、表示させた地図情報上において選択された所望の地点に関する位置情報を受け取る位置情報受取部41(位置情報受取手段に相当)と、位置情報を記憶するIC回路部と当該IC回路部に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子Toを配置したタグラベルTにおけるその無線タグ回路素子ToのIC回路部との間で、装置側アンテナを介して無線通信により情報の送受信を行い、位置情報受取部41によって受け取られた位置情報を書き込む情報書込部43(情報書込手段に相当)とを有する。
これにより、ユーザは、このタグリーダライタ装置を用いて、位置情報をIC回路部に記憶させた無線タグ回路素子Toを配置したタグラベルTを容易に作成できるため、このように作成したタグラベルTを気軽に配布することができる。またこの場合、例えば表示面への情報印刷はできないが、すでに持っているタグラベルTに記憶されている位置情報を書き換えることで、タグラベルTを再利用することもできる。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更は加えられて実施されるものである。