JP5034119B2 - イーサネットポート検査システム、イーサネットポート検査方法及び通信装置検査プログラム - Google Patents

イーサネットポート検査システム、イーサネットポート検査方法及び通信装置検査プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信装置に備えられたイーサネットポート(イーサネットは登録商標)の検査を行うイーサネットポート検査システム、及びそのイーサネットポート検査システムに適用される通信装置、検査装置、イーサネットポート検査方法、通信装置検査方法、パケット処理方法、通信装置検査プログラム及びパケット処理プログラムに関する。
近年、一般民需向けの低価格なブロードバンドルータであっても、LAN(Local Area Network)側に高機能なレイヤ2スイッチ(以下、L2SWと記す。)機能を持ったハブを内蔵し、複数のイーサネットを構成するものが多い。L2SW機能の一部として、L2SWは、例えば、パケットに含まれる送信元MACアドレスと、そのパケットを受信したポートとの対応関係を学習する機能を備える。また、L2SW機能の一部として、L2SWは、例えば、その後に受信したパケット内に学習したMAC(Media Access Control)アドレスが含まれていた場合に、そのMACアドレスに対応するポートのみにそのパケットを送信する機能(MAC学習機能)を備える。
複数のイーサネットに接続可能な通信装置(例えば、上記ブロードバンドルータ)は、複数のポートを具備するが、このことは同時に、製造不良の確率を増加させる原因にもなる。しかし、低価格であっても、品質確保は必須である。そのため、例えば、イーサネットポートを有する通信装置の品質確保のため、イーサネットの物理ポートまでのプリント版配線不良や、デバイスの半田付け不良、デバイス不良などを検出する検査などが行われる。
これらの検査を行う場合、例えば、検査を行う通信装置の内部に検査手段を備え、イーサネットポートから検査パケットを送信し、その検査パケットと外部で折り返された受信パケットのデータが一致するか否かで合否判定を行う方法が存在する。
また、特許文献1にはLAN内の装置間でループバックテストを実行できるループバックテスト方法が記載されている。特許文献1に記載されたループバックテスト方法は、中継装置Bに送信したイーサネットパケットのペイロード部の特定パターンXのデータと、中継装置Bから折り返されて受信したイーサネットのペイロード部の特定パターンXのデータとをパターン照合する。照合する両データの特定パターンXが一致する場合は、データエラーが発生していないと判断する。一方、両データの特定パターンXが一致しない場合は、イーサネットパケットにデータエラーが発生していると判断する。
特許文献2には環境設定情報が設定されていなくても内部ネットワークと外部ネットワークとの間のデータ転送を実行できる通信制御装置が記載されている。特許文献2に記載された通信制御装置は、複数のネットワークセグメント(LANセグメント)にそれぞれ接続される複数のLANポートを備える。また、この通信制御装置は、モデムを介して外部ネットワークに接続されるWANポートを備えている。
特許文献3にはフレーム転送の性能を劣化させることなく学習機能を簡略化することが可能な伝送装置が記載されている。特許文献3に記載された伝送装置は、未学習のMACアドレス宛にフレームを転送する場合にはフラッディングを行い、その際に送信元のアドレスを学習しておく。その後、反対方向のフレームが転送されたとき、伝送装置は特定のポートへのみフレームを転送する。
特開2003−304264号公報(段落0046、図3) 特開2006−157609号公報(段落0014〜0015、図1) 特開2007−89079号公報(段落0085、図1−8)
通信装置の検査手段が送信した検査パケットを折り返すことによってイーサネットポートの検査を行う場合、検査パケットを折り返すために、各ポートから送信された検査パケットを同じポートに受信させるためのループバック治具をポートごとに接続する必要がある。しかし、検査手段から送信されるパケットは全イーサネットポートにフラッディングされるため、複数のポートにループバック治具を接続しておくことはできない。そのため、検査を行う検査員は、1ポートずつループバック治具を接続し直しながら検査を行う必要がある。
また、特許文献1に記載されたループバックテスト方法では、イーサネット回線の障害を検出することは可能であるが、複数の通信ポートを備える通信装置の、どのポートに障害が発生しているかを特定することはできない。複数の通信ポートを備える通信装置のポート検査を行う場合、上記方法と同様に、1ポートずつ中継装置を接続し直しながら検査を行う必要がある。
複数のイーサネットポートを有する通信装置出荷の最終工程において、各ポートの製造検査確認を行うことは重要である。しかし、1ポートずつ製造検査を行う場合、作業工程が増加するだけでなく、作業が増えたことによる人為的なミスを誘発する可能性も否定できない。そのため、複数のイーサネットポートを有する通信装置の検査を行うためには、検査員が1ポートずつループバック治具や装置を接続し直すことなく検査できる事が好ましい。
特許文献3に記載されたフレーム転送方法では、複数のイーサネットポートを有する装置がどのポートでフレームを送受信したか判断し、そのポート宛にフレームを転送することができる。しかしこの方法では、フレームを受信して転送した後は、そのフレームを受信したポートを識別することができなくなる。そのため、ポート情報を含んだフレームを受信しても、その情報をもとにしたポートごとの検査ができないという課題がある。
そこで、本発明は複数のイーサネットポートの検査を一度に行うことが出来るイーサネットポート検査システム、及びそのイーサネットポートシステムに適用される通信装置、検査装置、イーサネットポート検査方法、通信装置検査方法、パケット処理方法、通信装置検査プログラム及びパケット処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明によるイーサネットポート検査システムは、複数のイーサネットポートを備える通信装置と、通信装置の検査対象のイーサネットポートである通信ポートに接続され、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備する検査装置とを備え、通信装置が、検査用ポートのアドレスを検査用ポートに接続された通信ポートごとに記憶するポート接続情報記憶手段と、検査装置から検査用ポートのアドレスを含む通信パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録するポート接続情報登録手段と、ポート接続情報記憶手段に記憶されたアドレスを送信先とし、通信装置自身のアドレスを送信元とする検査用パケットを、通信ポートごとに生成する検査情報生成手段と、検査用パケットを通信ポートごとに送信する検査情報送信手段と、通信ポートのエラーの有無を検出するエラー検出手段とを備え、検査装置が、通信装置のアドレスを送信先とし、検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットを通信装置の通信ポートに対して送信する検査用ポート情報送信手段と、通信ポートに接続されたいずれかの検査用ポートで検査用パケットを受信したときに、検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアドレスを送信先アドレスに、検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを、検査用ポートに接続された通信ポートに返信する検査結果返信手段とを備え、通信装置は、通信装置自身のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケットを通信ポートから送信する検査開始要求送信手段を備え、検査用ポート情報送信手段は、通信装置から検査開始要求パケットをいずれかの検査用ポートで受信したときに、送信元である通信装置のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットである検査開始応答パケットを、検査用ポートに接続された通信ポートに対して送信し、ポート接続情報登録手段は、検査装置から検査用ポートのアドレスを含む通信パケットである検査開始応答パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに当該検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録し、エラー検出手段は、検査装置から検査結果返信用パケットを受信したときに、検査用パケットと検査結果返信用パケットとを比較して、通信ポートのエラーの有無を検出することを特徴とする。
本発明による通信装置は、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備する検査装置の検査用ポートに接続されるイーサネットポートを複数備える通信装置において、検査用ポートに接続された検査対象のイーサネットポートである通信ポートごとに検査用ポートのアドレスを記憶するポート接続情報記憶手段と、検査装置から検査用ポートのアドレスを含む通信パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録するポート接続情報登録手段と、ポート接続情報記憶手段に記憶されたアドレスを送信先とし、通信装置自身のアドレスを送信元とする検査用パケットを、通信ポートごとに生成する検査情報生成手段と、検査情報生成手段が生成した検査用パケットを通信ポートごとに送信する検査情報送信手段と、検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアドレスを送信先アドレスに、検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを検査装置から受信したときに、検査用パケットと検査結果返信用パケットとを比較して、通信ポートのエラーの有無を検出するエラー検出手段とを備え ポート接続情報登録手段は、検査装置から検査用ポートのアドレスを含む通信パケットである検査開始応答パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに当該検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録することを特徴とする。
本発明による検査装置は、複数のイーサネットポートを備える通信装置のイーサネットポートうち、検査対象のイーサネットポートである通信ポートに接続されるポートであって、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備する検査装置において、通信装置のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケットを通信装置の通信ポートに接続された各検査用ポートで受信したときに、送信元である通信装置のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットを、検査用ポートに接続された通信ポートに対して送信する検査用ポート情報送信手段と、通信ポートのアドレスを送信先とし、通信装置のアドレスを送信元とする検査用パケットを通信装置の通信ポートに接続された各検査用ポートで受信したときに、検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアアドレスを送信先アドレスに、検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを、検査用ポートに接続された通信ポートに返信する検査結果返信手段とを備え、検査用ポート情報送信手段は、通信装置から検査開始要求パケットをいずれかの検査用ポートで受信したときに、送信元である通信装置のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットである検査開始応答パケットを、検査用ポートに接続された通信ポートに対して送信することを特徴とする。
本発明によるイーサネットポート検査方法は、複数のイーサネットポートを備える通信装置のイーサネットポートうち、検査対象のイーサネットポートである通信ポートに接続されるポートであって、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備する検査装置が、通信装置のアドレスを送信先とし、検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットを通信装置の通信ポートに対して送信する検査用ポート情報送信ステップと、通信装置が、検査装置から検査用ポートのアドレスを含む通信パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録するポート接続情報登録ステップと、通信装置が、ポート接続情報記憶手段に記憶されたアドレスを送信先とし、通信装置自身のアドレスを送信元とする検査用パケットを、通信ポートごとに生成する検査情報生成ステップと、通信装置が、検査用パケットを通信ポートごとに送信する検査情報送信ステップと、検査装置が、通信ポートに接続されたいずれかの検査用ポートで検査用パケットを受信したときに、検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアドレスを送信先アドレスに、検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを、検査用ポートに接続された通信ポートに返信する検査結果返信ステップとを含み通信装置が、通信装置自身のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケットを通信ポートから送信し、検査装置が、通信装置から検査開始要求パケットをいずれかの検査用ポートで受信したときに、送信元である通信装置のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットである検査開始応答パケットを、検査用ポートに接続された通信ポートに対して送信し、通信装置が、検査装置から検査用ポートのアドレスを含む通信パケットである検査開始応答パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに当該検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録し、通信装置が、検査結果返信用パケットを受信したときに、検査用パケットと検査結果返信用パケットとを比較して、通信ポートのエラーの有無を検出するエラー検出ステップとを含むことを特徴とする。
本発明による通信装置検査プログラムは、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備する検査装置の検査用ポートに接続されるイーサネットポートを複数備えるコンピュータに搭載される通信プログラムであって、コンピュータに、検査用ポートのアドレスを含む通信パケットを検査装置から受信したときに、受信したイーサネットポートごとに検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録するポート接続情報登録処理、ポート接続情報記憶手段に記憶されたアドレスを送信先とし、通信装置のアドレスを送信元とする検査用パケットを、イーサネットポートごとに生成する検査情報生成処理、検査情報生成処理で生成した検査用パケットをイーサネットポートごとに送信する検査情報送信処理、および、検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアドレスを送信先アドレスに、検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを検査装置から受信したときに、検査用パケットと検査結果返信用パケットとを比較して、イーサネットポートのエラーの有無を検出するエラー検出処理を実行させることを特徴とする。
本発明によるパケット処理プログラムは、複数のイーサネットポートを備える通信装置のイーサネットポートに接続されるポートであって、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備するコンピュータに搭載される検査プログラムであって、コンピュータに、通信装置のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケットを通信装置のイーサネットポートに接続された各検査用ポートで受信したときに、送信元である通信装置のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットを、検査用ポートに接続されたイーサネットポートに対して送信する検査用ポート情報送信処理、および、イーサネットポートのアドレスを送信先とし、通信装置のアドレスを送信元とする検査用パケットを通信装置のイーサネットポートに接続された各検査用ポートで受信したときに、検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアドレスを送信先アドレスに、検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを検査用ポートに接続されたイーサネットポートに返信する検査結果返信処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、複数のイーサネットポートの検査を一度に行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
実施形態1.
図1は、本発明におけるイーサネットポート検査システムの例を示すブロック図である。本実施形態によるイーサネットポート検査システムは、通信装置であるブロードバンドルータ1と、検査装置18とを備えている。
図2は、本発明の第1の実施形態に使用される通信装置であるブロードバンドルータ1の例を示すブロック図である。図2に示すブロードバンドルータ1は、PHY(physical layer)部2と、制御部3と、CLI(Common Language Infrastructure)部4と、シリアル送受信部5と、ルーティング部8と、検査部9と、L2SW機能部10と、シリアルポートSP1と、WAN(Wide Area Network )ポートWP1と、LANポートLP1〜LP4とを備えている。
LANポートLP1〜LP4は、外部ネットワークと通信するための端末等が接続されるイーサネットポートである。本実施形態では、ブロードバンドルータ1がLANポートを4つ備えている場合について説明するが、LANポートの数は、4つである場合に限られない。ブロードバンドルータ1はLANポートを2つ以上備えていればよい。
WANポートWP1は、外部ネットワークに接続するためのイーサネットポートである。外部ネットワークは、LANポートに接続された端末からのパケットが転送されるネットワークであるため、転送先イーサネットと呼ぶことができる。同様に、WANポートWP1は、転送先イーサネットポートとも呼ぶことができる。PHY部2は、WANポートWP1からの信号を終端処理する終端器であり、例えば、ターミネータにより実現される。
シリアルポートSP1は、コンソール端末40を接続させるためのシリアルインタフェースである。シリアル送受信部5は、シリアルポートSP1に接続されたコンソール端末40とシリアル通信を行う。例えば、ブロードバンドルータ1の利用者は、コンソール端末40を介して、ブロードバンドルータ1の動作を制御するための指示を行う。
CLI部4は、コンソール端末40にコマンドラインインタフェースを提供する。また、例えば、コンソール端末40の使用者が、コンソール端末40を介してコマンドを入力したときに、CLI手段4はそのコマンドの解釈を行う。また、CLI手段4は、そのコマンドに対する応答をコンソール端末40に出力させる。
本実施形態では、コンソール端末40は、コマンドラインインタフェースを提供する場合について説明するが、提供するインタフェースはコマンドラインに限定されない。例えば、CLI手段4は、グラフィカルユーザインタフェースを提供してもよい。
制御部3は、CLI手段4のコマンド解釈結果に応じ、ブロードバンドルータ1の制御を行う。
ルーティング部8は、ルーティングコア部6と、切替部7とを備えている。ルーティングコア部6は、ブロードバンドルータ1のルータ機能を実装する。ルーティングコア部6が実装するルータ機能として、例えば、パケットを送信先に届けるために最適な転送経路を探し、決定するルーティング機能や、不要なパケットの中継を遮断し、許可されたパケットのみを通過させるフィルタリング機能などが挙げられる。ただし、ルーティングコア部6が実装するルータ機能はこれらの機能に限定されない。ルーティングコア部6が実装するこれらのルータ機能は広く知られているため、説明を省略する。
切替部7は、制御部3の制御に従い、L2SW機能部10の接続先を、ルーティングコア部6とするか検査部9とするかを切り替える。
L2SW機能部10は、LANポートLP1〜LP4に接続され、これらのLANポートからの信号を終端処理するとともに、LANポートLP1〜LP4及びルーティング部8との間でL2SW機能を実装する。以下の説明では、L2SW機能部10に接続されるLANポートLP1〜LP4の接続位置をPort1〜Port4と記し、L2SW機能部10に接続される切替部7の接続位置をPort0と記す。
ブロードバンドルータ1は、通常時(すなわち、非検査時)、LANポートLP1〜LP4が受信したパケットを、WANポートWP1に接続された転送先イーサネットに転送する。そのため、通常時、切替部7はL2SW機能部10をルーティングコア部6に接続させる。このようにして、LANポートLP1〜LP4が受信したパケットは、ルーティング部8(より詳しくは、切替部7及びルーティングコア部6)及びPHY部2を経由して、WANポートWP1から転送先イーサネットに転送されることになる。一方、検査時には、ブロードバンドルータ1は、LANポートLP1〜LP4が受信したパケットを検査部9で処理する。そのため、切替部7は、L2SW機能部10の接続先をルーティングコア部6から検査部9に切り替える。このようにして、LANポートLP1〜LP4が受信したパケットは、切替部7を経由して検査部9に渡されることになる。
図3は、検査部9の例を示すブロック図である。図3に示す検査部9は、MAC抽出部11と、MAC記憶部12と、パケット受信部13と、パケット送信部14と、パケット生成部15と、自己MAC記憶部16と、パケット照合部17とを備えている。
MAC抽出部11は、以下に示すパケット生成部15が生成するブロードキャストパケットに対する返信パケットをL2SW機能部10が受信すると、そのパケットから送信元MACアドレスを抽出する。また、MAC抽出部11は、そのパケットの所定のフィールドからポートの内容を示す情報(以下、ポート情報と記す。)として使用される値を抽出し、その値をMAC記憶部12に記憶させる。ポート情報とは、例えば、ポートを識別する識別子や、そのポートが受信したパケットの送信元MACアドレス等であるが、ポート情報はこれらの内容に限定されない。また、MAC抽出部11は、全LANポートに対するポート情報をMAC記憶部12に記憶させると、パケット生成部15に記憶完了の通知を行う。
MAC記憶部12は、MAC抽出部11が抽出した送信元MACアドレスと所定のフィールドから抽出した値(すなわちポート情報)とを対応付けて記憶する記憶装置である。すなわち、MAC記憶部12は、送信元MACアドレスをLANポートごとに記憶する。以下、送信元MACアドレスとポート情報とを対応付けた情報を送信先情報と記す。MAC記憶部12は、ブロードバンドルータ1が備えるLANポートと同数の送信先情報を記憶する。
自己MAC記憶部16は、検査部9の自己のMACアドレスを記憶する記憶装置である。
パケット受信部13は、切替部7を介してL2SW機能部10から受け取ったパケットをMAC抽出部11及びパケット照合部17に通知する。
パケット生成部15は、制御部3からの制御に従い、自己MACアドレス記憶部16に記憶された自己MACアドレスを送信元MACアドレスとしたブロードキャストパケットを生成する。以下、このブロードキャストパケットを、検査開始要求パケットと記す。
また、パケット生成部15は、MAC抽出部11から記憶完了の通知を受け取ると、自己MACアドレスを送信元MACアドレスとし、MAC記憶部12に記憶された各MACアドレスを送信先MACアドレスとするパケットを生成する。このとき、パケット生成部15は、各送信先MACアドレスに対応したポート情報をMAC記憶部12から読み込み、読み込んだポート情報を各送信先MACアドレスに対応するパケットの所定フィールドに付加する。さらに、パケット生成部15は、各パケットのデータ領域に検査に使用する特定パターンのデータを付加する。以下、このようにして作成されたパケットを、検査用パケットと記す。パケット生成部15は、生成した検査用パケットをパケット送信部14及びパケット照合部17に通知する。
特定パターンのデータには、例えば、511パターン等のデータが設定されるが、設定される特定パターンは511パターンに限定されない。なお、511パターンとは、Pn9とも呼ばれる擬似ランダムパターンである。
パケット送信部14は、パケット生成部15が生成したパケット(検査開始要求パケット及び検査用パケット)を、切替部7を介して、L2SW機能部10に通知する。
パケット照合部17は、パケット生成部15が生成した検査用パケットを、ブロードバンドルータ1の備える検査用パケット一次記憶部(図示せず)に記憶させる。また、パケット照合部17は、パケット受信部13が受け取った検査用パケットに対する応答パケットのデータ領域と、検査用パケット一次記憶部に記憶させた検査用パケットのデータ領域とが一致するか否か照合する。このとき、パケット照合部17は、応答パケットの送信元MACアドレスと、検査用パケットの送信先MACアドレスが一致するパケット同士を比較し、照合する。その後、パケット照合部17は、MACアドレスに対応するポート情報をMAC記憶部12から読み取り、そのポート情報と照合結果を制御部3に通知する。
制御部3と、CLI手段4と、切替部7と、検査部9(より詳しくは、MAC抽出部11と、パケット受信部13と、パケット送信部14と、パケット生成部15と、パケット照合部17)とは、例えば、プログラム(通信装置検査プログラム)に従って動作するブロードバンドルータ1のCPUによって実現される。例えば、プログラムは、ブロードバンドルータ1の記憶部(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み取り、プログラムに従って制御部3、CLI手段4、切替部7、検査部9(より詳しくは、MAC抽出部11、パケット受信部13、パケット送信部14、パケット生成部15及びパケット照合部17)として動作してもよい。
図4は、検査装置18の例を示すブロック図である。図4に示す検査装置18は、LANポートP1〜P4と、折り返し部19〜22と、パケット送受信部23〜26とを備える。
LANポートP1〜P4は、図2に示すブロードバンドルータ1のLANポートLP1〜LP4と1ポートずつ接続されるイーサネットポートである。LANポートP1〜P4は、それぞれ折り返し部19〜22と接続され、折り返し部19〜22は、パケット送受信部23〜26と接続される。検査装置18のLANポートは、ブローロバンドルータ1の備えるLANポート数と同数か、それ以上のポートを備える。
図5は、LANポートP1に接続される折り返し部19と、折り返し部19に接続されるパケット送受信部23の例を示すブロック図である。以下の説明では、LANポートP1に接続される構成部(すなわち、折り返し部19及びパケット送受信部23)について説明する。LANポートP2〜P4に接続される折り返し部20〜22及び折り返し部20〜22に接続されるパケット送受信部24〜26の内容は、LANポートP1に接続される各構成部の内容と同様であるため、説明を省略する。
折り返し部19は、パケット送信部27と、MACアドレス入替部28と、ブロードキャストパケット判定部29とを備える。
ブロードキャストパケット判定部29は、LANポートP1から受信したパケットがブロードキャストパケットか否か判定する。受信したパケットがブロードキャストパケットの場合、ブロードキャストパケット判定部29は、そのパケットをパケット送受信部23へ引き渡し、受信したパケットがブロードキャストパケットでない場合には、そのパケットをMACアドレス入替部28に処理させる。
MACアドレス入替部28は、ブロードキャストパケット判定部29が受け取ったパケットの送信元MACアドレスと、送信先MACアドレスとを入れ替えたパケットを生成する。以下、検査装置18が受信したブロードキャストパケットの送信元MACアドレスと、送信先MACアドレスとを入れ替えたパケットを、検査応答パケットと記す。
パケット送信部27は、MACアドレス入替部28が生成した検査応答パケットを、LANポートP1から送信する。
パケット送受信部23は、パケット送信部30と、パケット受信部31と、MAC抽出部32と、パケット生成部33と、記憶部34とを備える。
パケット受信部31は、折り返し部19から引き渡されたパケットを受け取る。
MAC抽出部32は、パケット受信部31が受け取ったパケットから送信元MACアドレスを抽出する。
記憶部34は、LANポートP1のポート情報と、パケット送受信部23の自己のMACアドレスとを記憶する記憶装置である。記憶部34が記憶するポート情報及び自己のMACアドレスは、パケット送受信部23〜26でそれぞれ異なる。すなわち、パケット送受信部23〜26のそれぞれが有する記憶部34に記憶されているポート情報及び自己のMACアドレスはそれぞれユニークな値となる。
パケット生成部33は、MAC抽出部32が抽出した送信元MACアドレスを送信先MACアドレスとし、記憶部34に記憶されている自己のMACアドレスを送信元MACアドレスとしたパケットを生成する。さらに、パケット生成部33は、記憶部34に記憶されたポート情報をそのパケットの所定フィールドに付加する。以下、このようにして作成されたパケットを検査開始応答パケットと記す。
パケット送信部30は、パケット生成部33が生成した検査開始応答パケットをLANポートP1から送信する。
折り返し部19〜22(より詳しくは、パケット送信部27と、MACアドレス入替部28と、ブロードキャストパケット判定部29)と、パケット送受信部23〜26(より詳しくは、パケット送信部30と、パケット受信部31と、MAC抽出部32と、パケット生成部33)とは、例えば、プログラム(パケット処理プログラム)に従って動作する検査装置18のCPUによって実現される。例えば、プログラムは、検査装置18の記憶部(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み取り、プログラムに従って、折り返し部19〜22(より詳しくは、パケット送信部27、MACアドレス入替部28、ブロードキャストパケット判定部29)、パケット送受信部23〜26(より詳しくは、パケット送信部30、パケット受信部31、MAC抽出部32、パケット生成部33)として動作してもよい。
次に、動作について説明する。ブロードバンドルータ1の検査については、例えば、図6に示す例のように、ブロードバンドルータ1のLANポートLP1〜LP4と、検査装置18のLANポートP1〜P4を接続して行う。
本実施形態における検査の対象は、例えば、ブロードバンドルータ1のルーティング部8とLANポートLP1〜LP4の間のプリント板配線やデバイスなどであるが、検査の対象はこれらの内容に限定されない。
例えば、図1に示すコンソール端末40を介して検査開始の指示が出され、CLI4部4がその指示のコマンド解釈を行った結果を制御部3に通知すると、制御部3は、切替部7の接続先を、ルーティングコア部6から検査部9の方向へ切り替える。すなわち、制御部3は、L2SW機能10が受信したパケットの処理先を検査部9へ切り替える。また、制御部3は、図2に示すパケット生成部15に検査開始の通知を行う。
パケット生成部15は、検査開始の通知を受け取ると、自己MAC記憶部16に記憶されたMACアドレスを送信元MACアドレスとしたブロードキャストパケット(すなわち、検査開始要求パケット)を生成する。パケット送信部14は、パケット生成部15が生成した検査開始要求パケットをL2SW機能部10に引き渡す。
図7は、検査開始要求パケットの例を示す説明図である。検査開始要求パケットはブロードキャストパケットであるため、送信先MACアドレスにはブロードキャストアドレスを示す「FF:FF:FF:FF:FF:FF」が設定され、送信元MACアドレスには検査部9のMACアドレスが設定される。また、パケット種別のフィールドには、検査開始要求パケットを示す値が設定される。本実施形態では、検査開始要求パケットを示す値として、「0x00」が設定される場合を例に説明する。また、PAD部は、このパケットがイーサネットパケットとして最小パケットレングスの条件を満たすために付加されるパケットの一部であり、本実施形態では、0で満たされているものとする。
L2SW機能部10は、切替部7を介して、Port0部で検査開始要求パケットを受け取る。検査開始要求パケットはブロードキャストパケットであるため、L2SW機能部10は、検査開始要求パケットをPort1〜4部の全てに転送する。このとき、L2SW機能部10は、Port0部から入力された検査開始要求パケットのMACアドレスを学習する。
検査開始要求パケットはブロードバンドルータ1のLANポートLP1〜LP4のすべてから送信されるため、検査装置18のLANポートP1〜P4は、それぞれ接続されたLANポートLP1〜LP4を経由して検査開始要求パケットを受信する。LANポートP1〜P4に接続された各折り返し部19〜22(より具体的には、各折り返し部19〜22のブロードキャストパケット判定部29)は、受信したパケットを検査開始要求パケットと判定し、そのパケットをそれぞれ接続されたパケット送受信部23〜26に引き渡す。
以下の説明では、LANポートLP1に接続されたLANポートP1が検査開始要求パケットを受信したときの折り返し部19及びパケット送受信部23の動作について説明する。LANポートLP2〜LP4に接続されたLANポートP2〜P4が検査開始要求パケットを受信したときの折り返し部20〜22及びパケット送受信部23〜26の動作については、LANポートLP1が検査開始要求パケットを受信したときの各構成部の動作と同様のため、説明を省略する。
パケット送受信部23(より具体的には、パケット受信部31)が検査開始要求パケットを受け取ると、MAC抽出部32は検査開始要求パケットから送信元MACアドレスを抽出する。検査装置18が受信したパケットは検査開始要求パケットなので、送信元MACアドレスは、ブロードバンドルータ1の検査部9のMACアドレスである。
パケット生成部33は、MAC抽出部32が抽出した送信元MACアドレスと、記憶部34に記憶されているLANポートP1のポート情報及びパケット送受信部23の自己MACアドレスとからパケット(すなわち、検査開始応答パケット)を生成する。
図8は、検査開始応答パケットの例を示す説明図である。送信先MACアドレスは、MAC抽出部32が抽出した送信元MACアドレスであり、ブロードバンドルータ1の検査部9のMACアドレスである。送信元MACアドレスはパケット送受信部23の自己MACアドレスである。また、パケット種別のフィールドには、検査開始応答パケットを示す値が設定される。本実施形態では、検査開始応答パケットを示す値として、「0x01」が設定される場合を例に説明する。ポート情報のフィールドには、パケット送受信部23が接続されるLANポートのポート情報が設定される。例えば、LANポートP1〜P4に対して、それぞれ0x01〜0x04が設定される。また、PAD部は、このパケットがイーサネットパケットとして最小パケットレングスの条件を満たすために付加されるものであり、本実施形態では、0で満たされているものとする。
パケット送信部30は、検査開始応答パケットをLANポートP1から送信する。なお、パケット送受信部23〜26はそれぞれユニークな自己MACアドレスを有しているため、LANポートP1〜P4からLANポートLP1〜LP4に送信される検査開始応答パケットの送信元MACアドレスには、それぞれ異なった値が設定されていることになる。
ブロードバンドルータ1のLANポートLP1〜LP4が、それぞれLANポートP1〜P4から検査開始応答パケットを受信すると、L2SW機能部10は、その検査開始応答パケットをそれぞれPort1〜4部で受信する。上記の通り、検査開始応答パケットにはポート毎に異なる送信元MACアドレスが設定されているため、L2SW機能部10は、Port1〜4部から入力された検査開始応答パケットのMACアドレスをそれぞれのポートごとに学習する。
ここで、L2SW機能部10は、検査開始時に検査開始要求パケットの送信元MACアドレス(すなわち、検査部9のMACアドレス)をPort0部について学習している。各ポートから受信した検査開始応答パケットには、送信先MACアドレスに同一のMACアドレス(すなわち、検査部9のMACアドレス)が設定されている。そこで、L2SW機能部10は、Port1〜4部から入力された検査開始応答パケットを全てPort0から出力する。
検査部9は、L2SW機能部10のPort0から出力された各検査開始応答パケットを切替部7を介して受け取る。
検査部9(より具体的には、パケット受信部13)が検査開始応答パケットを受け取ると、MAC抽出部11は、受信したパケットのパケット種別フィールドの値が検査開始応答パケットの内容を示す値(本例では、「0x01」)か否か確認する。この場合、パケット種別フィールドの値が検査開始応答パケットの内容を示す値であるため、MAC抽出部11は、検査開始応答パケットから送信元MACアドレスとポート情報を抽出する。
LANポート毎に送信された検査開始応答パケットには、それぞれ異なる送信元MACアドレスが設定されている。そこで、MAC抽出部11は、抽出した送信元MACアドレスとポート情報とを対応付けてMAC記憶部12に記憶させる。図9は、MAC記憶部12に記憶されたMACアドレスとポート情報の例を示す説明図である。図9に示す例では、LANポートP1のポート情報が「0x01」であり、そのLANポートP1に接続されたパケット送受信部23のMACアドレスが、「XX:XX:XX:XX:XX:aa」であることを示す。
受信した各検査開始応答パケットのポート情報及び送信元MACアドレスがMAC記憶部12に登録されると、MAC抽出部11は、パケット生成部15に記憶完了の通知を行う。
パケット生成部15は、MAC抽出部11から記憶完了の通知を受け取ると、検査用パケットを生成する。図10は、検査用パケットの例を示す説明図である。送信先MACアドレスは、MAC記憶部12に記憶されたMACアドレス(すなわち、LANポートP1〜P4のMACアドレス)であり、送信元MACアドレスは、自己MAC記憶部16に記憶されたMACアドレスとなる。また、パケット種別のフィールドには、検査用パケットを示す値が設定される。本実施形態では、検査用パケットを示す値として、「0x02」が設定される場合を例に説明する。ポート情報のフィールドには、MAC記憶部12に記憶された送信先MACアドレスに対応したポート情報の値が設定される。検査データ部には、511パターン等の特定パターンが設定される。特定パターンは、少なくともこの検査用パケットがイーサネットパケットとしての最小パケットレングスの条件を満たすだけのレングスを持つものとする。
本実施形態では、MAC記憶部12が4つのMACアドレスを記憶しているため、パケット生成部15は、送信先MACアドレスが異なる4種類の検査用パケットを生成する。
パケット生成部15は、生成した検査用パケットをパケット送信部14及びパケット照合部17に通知する。パケット照合部17は、パケット生成部15から検査用パケットを受け取ると、ブロードバンドルータ1の備える検査用パケット一次記憶部(図示せず)にその検査用パケットの内容を記憶させる。一方、パケット送信部14は、パケット生成部15から検査用パケットを受け取ると、切替部7を介して、L2SW機能部10のPort0にその検査用パケットを引き渡す。
ここで、L2SW機能部10は、検査開始応答パケットの受信時に検査開始応答パケットの送信元MACアドレス(すなわち、パケット送受信部23〜26のMACアドレス)をPort1〜4部について学習している。パケット生成部15が生成した4種類の検査用パケットの送信先MACアドレスは、検査開始応答パケットの送信元MACアドレスから抽出したものであるため、それぞれL2SW機能部10がPort1〜4部について学習したMACアドレスのいずれかと一致する。そのため、L2SW機能部10は、Port1〜4部について学習したMACアドレスと検査用パケットの送信先MACアドレスが一致するポートにのみ、それぞれの検査用パケットを送信する。
したがって、4種類の検査用パケットは、ブロードバンドルータ1のLANポートLP1〜LP4に送信先MACアドレス毎に分けられて送信されることになる。その結果、検査装置18のLANポートP1〜P4は、それぞれのポート毎に生成された検査用パケットを受信する。
以下の説明では、LANポートLP1に接続されたLANポートP1が検査用パケットを受信したときの折り返し部19の動作について説明する。LANポートLP2〜LP4に接続されたLANポートP2〜P4が検査用パケットを受信したときの折り返し部20〜22の動作については、LANポートLP1が検査用パケットを受信したときの各構成要素の動作と同様のため、説明を省略する。
検査装置18が検査用パケットを受信すると、折り返し部19(より詳しくは、ブロードキャストパケット判定部29)は、このパケットがブロードキャストパケットかユニキャストパケットかを判断する。検査用パケットはユニキャストパケットであるため、ブロードキャストパケット判定部29は、その検査用パケットをMACアドレス入替部28へ引き渡す。
MACアドレス入替部28は、ブロードキャストパケット判定部29から検査用パケットを受け取ると、送信元MACアドレスと送信先MACアドレスとを入れ替えたパケット(すなわち、検査応答パケット)を生成する。パケット送信部27は、MACアドレス入替部28が生成した検査応答パケットをLANポートP1から送信する。これらの処理は、LANポートP2〜P4に対する折り返し部20〜22でも同様に行われる。
このように、ブロードバンドルータ1のLANポートLP1〜LP4から送信された検査用パケットは、送信先MACアドレスと送信元MACアドレスが入れ替えられて、同じポートに折り返される。よって、L2SW機能部10は、その折り返された検査応答パケットをそれぞれPort1〜4部で受信する。
送信先MACアドレスと送信先MACアドレスとが入れ替えられた検査用パケット(すなわち、検査応答パケット)には、送信先MACアドレスにブロードバンドルータ1の検査部9のMACアドレスが設定されている。L2SW機能部10は、そのMACアドレス(すなわち、検査部9のMACアドレス)をPort0部について学習している。そこで、L2SW機能部10は、Port1〜4部から入力された検査開始応答パケットを全てPort0から出力する。
検査部9は、L2SW機能部10のPort0から出力された各検査開始応答パケットを切替部7を介して受け取る。
検査部9(より具体的には、パケット受信部13)が検査応答パケットを受け取ると、MAC抽出部11は、受け取ったパケットのパケット種別フィールドの値が検査開始応答パケットの内容を示す値か否か確認する。本例では、検査開始応答パケットの内容を示す値は「0x01」であるが、受け取ったパケットは検査応答パケットであり、パケット種別フィールドの値が「0x02」である。そのため、MAC抽出部11は、何も処理を行わない。
この場合に、パケット受信部13が検査応答パケットを受け取ると、パケット照合部17は、受け取った検査応答パケットと、ブロードバンドルータ1の備える検査用パケット一次記憶部(図示せず)に記憶させた検査用パケットの内容との照合を行う。
パケット受信部13が受け取った検査応答パケットは、送信先MACアドレスと送信元MACアドレスが入れ替えられた検査用パケットである。すなわち、検査応答パケットは送信元MACアドレスがそれぞれポート毎に異なった4種類のパケットである。一方、一次記憶部(図示せず)は、送信時の(すなわち、MACアドレスが入れ替えられていない)検査用パケットを記憶している。
パケット照合部17は、受信パケットの送信元MACアドレスと、一時記憶部(図示せず)に保持した送信先MACアドレスが一致するパケット同士の検査データフィールド(すなわち、データ領域)が一致するかどうか比較して照合する。受信パケットの送信元MACアドレスは受信したLANポート毎に異なっているため、結果として、パケット照合部17がポート毎に照合したことになる。パケット照合部17は、この照合結果を検査結果として用い、例えば、検査データフィールドの一致を確認した場合に、「良」と判断し、検査データフィールドの一致を確認できなかった場合に、「否」と判断する。パケット照合部17がパケット毎に照合を行った後、例えば、制御部3は、CLI手段4に対し、その照合結果をシリアル送受信部5を介してコンソール端末40に表示させるよう指示を行う。
本発明によれば、検査装置18が、ブロードバンドルータ1のMACアドレスを送信先とし、検査装置18のLANポートP1〜P4のMACアドレスを送信元とする通信パケットをブロードバンドルータ1のLANポートLP1〜LP4に対して送信する。そして、ブロードバンドルータ1が、検査装置18からLANポートP1〜P4のMACアドレスを含む通信パケットを受信したときに、その通信パケットを受信したポート毎に、通信パケット内のMACアドレスをMAC記憶部12に登録する。その後、ブロードバンドルータ1が、MAC記憶部12に記憶されたMACアドレスを送信先とし、ブロードバンドルータ1のMACアドレスを送信元とする検査用パケットを、ポートごとに生成して送信する。検査装置18が、検査用パケットを受信すると、ブロードバンドルータ1のMACアドレスを送信先アドレスに、LANポートP1〜P4のMACアドレスを送信元MACアドレスに、それぞれ入れ替えた検査応答パケットを、受信したポートに返信する。そして、ブロードバンドルータ1が、検査応答パケットを受信したときに、検査用パケットと検査応答パケットとを比較して、LANポートLP1〜LP4のエラーの有無を検出する。そのため、複数のイーサネットポートの検査を一度に行うことができる。
すなわち、検査用パケットが全イーサネットポートにフラッディングされず、特定のLANポートにのみ出力される。そのため、例えば、検査員が外部で折り返し試験を行う際に、折り返し治具を1ポートずつ接続し直すといったポート選択を行う必要がなくなる。言い換えれば、すべてのイーサネットポートの検査を一度に行うことができるため、作業手順が単純化できる。
また、ブロードバンドルータ1は、MAC記憶部12に記憶されたMACアドレスを送信先とし、検査装置18のMACアドレスを送信元とする検査用パケットを、LANポートごとに生成するパケット生成部15を備えている。そして、パケット送信部14がその検査用パケットをLANポートごとに送信し、検査装置18からその応答パケットである検査応答パケットを受信したときに、検査用パケットと検査応答パケットとを比較して、LANポートごとのエラーの有無を検出するパケット照合部17を備えている。そのため、すべてのイーサネットポートの検査を一度に行っても、個別にポートの障害を検知することができる。
実施形態2.
本実施形態におけるイーサネットポート検査システムも、図1に示すように、通信装置であるブロードバンドルータ1と、検査装置18とを備えている。
図11は、本発明の第2の実施形態に使用される通信装置であるブロードバンドルータ1の例を示すブロック図である。本実施形態に使用される通信装置であるブロードバンドルータ1は、PHY部2と、制御部3と、CLI部4と、シリアル送受信部5と、ルーティング部8と、検査部9と、L2SW機能部10と、シリアルポートSP1と、WAN(Wide Area Network )ポートWP1と、LANポートLP1〜LP4に加え、切替部35を備えている点で第1の実施形態と異なる。なお、第1の実施形態と同様の構成については、図2と同一の符号を付し、説明を省略する。
切替部35は、制御部3の制御に従い、PHY部2の接続先をルーティングコア部6とするかL2SW機能部10とするかを切り替える。なお、L2SW機能部10が、切替部35と接続する接続位置をPort5と記す。
ブロードバンドルータ1は、通常時(すなわち、非検査時)、WANポートWP1から受信したパケットを、受信したパケットに応じて選択されるLANポートLP1〜LP4を経由して、LANポートに接続されたイーサネットに転送する。そのため、通常時、切替部35は、PHY部2をルーティングコア部6に接続させる。このようにして、WANポートWP1が受信したパケットは、PHY部2、ルーティング部8(より詳しくは、切替部35、ルーティングコア部6及び切替部7)及びL2SW機能部10を経由して、LANポートLP1〜LP4から各イーサネットに転送されることになる。一方、検査時には、ブロードバンドルータ1は、L2SW機能部10がLANポートLP1〜LP4でパケットを受信したときと同様にWANポートWP1が受信したパケットを検査部9で処理する。そのため、切替部35は、PHY部2の接続先をルーティングコア部6からL2SW機能部10(より詳しくは、Port5)に切り替える。このようにして、WANポートWP1が受信したパケットは、切替部35及びL2SW機能部10を経由して検査部9に渡されることになる。
制御部3と、CLI手段4と、切替部7と、検査部9(より詳しくは、MAC抽出部11と、パケット受信部13と、パケット送信部14と、パケット生成部15と、パケット照合部17)と、切替部35とは、例えば、プログラム(通信プログラム)に従って動作するブロードバンドルータ1のCPUによって実現される。例えば、プログラムは、ブロードバンドルータ1の記憶部(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み取り、プログラムに従って制御部3、CLI手段4、切替部7、検査部9(より詳しくは、MAC抽出部11、パケット受信部13、パケット送信部14、パケット生成部15及びパケット照合部17)及び切替部35として動作してもよい。
また、検査装置18は、第1の実施形態よりもLANポート、折り返し部及びパケット送受信部がそれぞれ1つずつ増えている(すなわち、LANポートP5と、折り返し部36と、パケット送受信部37が増えている)点で、第1の実施形態と異なる。ただし、増えているLANポート、折り返し部及びパケット送受信部の動作については、上記実施形態のLANポートP1、折り返し部19及びパケット送受信部23と同様であるため、説明を省略する。
次に、動作について説明する。ブロードバンドルータ1の検査については、例えば、図12に示す例のように、ブロードバンドルータ1のLANポートLP1〜LP4と検査装置18のLANポートP1〜P4を接続し、さらに、WANポートWP1と検査装置18のLANポートP5を接続して行う。
例えば、図1に示すコンソール端末40を介して検査開始の指示が出され、CLI4部4がその指示のコマンド解釈を行った結果を制御部3に通知すると、制御部3は、切替部7を検査部9へ切り替えるとともに、切替部35をL2SW機能部10へ切り替える。以後、制御部3が図2に示すパケット生成部15に検査開始の通知を行った以降の動作は、第1の実施形態に記載した動作と同様であるため、説明を省略する。
このように接続することにより、検査部9及び検査装置18にとっては、LANポートが1つ増えた場合の処理を行えばよい。すなわち、検査部9及び検査装置18は、LANポートLP1〜LP4に対して行う検査方法を用いてWANポートWP1の検査を行うことができる。
本発明によれば、実施形態1の効果に加え、ブロードバンドルータ1が、LANポートLP1〜LP4から受信したパケットの転送先である外部ネットワークに接続するためのWANポートWP1に通信ポートの一部を接続したときに、WANポートWP1から受信したパケットの送信先を、パケットの転送先であるLANポートLP1〜LP4から検査部9に切り替える。よって、LANポートLP1〜LP4に対して行う検査方法を用いてWANポートWP1の検査を行うことができる。
図13は、本発明におけるイーサネットポート検査システムの概要を示すブロック図である。本発明によるイーサネットポート検査システムは、複数のイーサネットポート(例えば、LANポートLP1〜LP4)を備える通信装置80(例えば、ブロードバンドルータ1)と、通信装置80の検査対象のイーサネットポートである通信ポート(例えば、LANポートLP1〜LP4)に接続され、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポート(例えば、LANポートP1〜P4)を複数具備する検査装置90(例えば、検査装置18)とを備える。
通信装置80は、検査用ポートのアドレス(例えば、MACアドレス)を検査用ポートに接続された通信ポートごとに記憶するポート接続情報記憶手段81(例えば、MAC記憶部12)と、検査装置90から検査用ポートのアドレスを含む通信パケット(例えば、検査開始応答パケット)を受信したときに、受信した通信ポートごとに検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段81に登録するポート接続情報登録手段82(例えば、MAC抽出部11)と、ポート接続情報記憶手段81に記憶されたアドレスを送信先とし、通信装置80自身のアドレスを送信元とする検査用パケット(例えば、検査用パケット)を、通信ポートごとに生成する検査情報生成手段83(例えば、パケット生成部15)と、検査用パケットを通信ポートごとに送信する検査情報送信手段84(例えば、パケット送信部14)と、通信ポートのエラーの有無を検出するエラー検出手段85(例えば、パケット照合部17)とを備える。
検査装置90は、通信装置80のアドレスを送信先とし、検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケット(例えば、検査開始応答パケット)を通信装置80の通信ポートに対して送信する検査用ポート情報送信手段91(例えば、パケット送信部30)と、通信ポートに接続されたいずれかの検査用ポートで検査用パケットを受信したときに、検査用パケットの送信先アドレスである通信装置80のアドレスを送信先アドレスに、検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケット(例えば、検査応答パケット)を、検査用ポートに接続された通信ポートに返信する検査結果返信手段92(例えば、MACアドレス入替部28及びパケット送信部27)とを備える。
エラー検出手段85は、検査装置90から検査結果返信用パケットを受信したときに、検査用パケットと検査結果返信用パケットとを比較(例えば、検査データが一致するか否かを比較)して、通信ポートのエラーの有無を検出する。
そのような構成により、複数のイーサネットポートの検査を一度に行うことができる。
また、上記実施形態には、通信装置80が、通信装置80自身のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケット(例えば、検査開始要求パケット)を通信ポートから送信する検査開始要求送信手段(例えば、パケット生成部15及びパケット送信部14)を備え、検査用ポート情報送信手段91が、通信装置80から検査開始要求パケットをいずれかの検査用ポートで受信したときに、送信元である通信装置80のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットである検査開始応答パケットを、検査用ポートに接続された通信ポートに対して送信し、ポート接続情報登録手段82が、検査装置90から検査用ポートのアドレスを含む通信パケットである検査開始応答パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段81に登録する構成が開示されている。
また、上記実施形態には、通信装置80が、イーサネットポートから受信したパケットを、パケットの転送先である転送先イーサネット(例えば、外部ネットワーク)に転送するか、エラー検出手段85に処理させるかを切り替える検査切替手段(例えば、切替部7)を備えた構成が開示されている。
また、上記実施形態には、通信装置80が、イーサネットポートから受信したパケットの転送先である転送先イーサネットポート(例えば、WANポートWP1)から受信したパケットを、パケットの転送先であるイーサネットポートに転送するか、エラー検出手段85に処理させるかを切り替えるポート切替手段(例えば、切替部35)を備えた構成が開示されている。
また、検査情報生成手段83が、検査用パケットに擬似ランダムパターン(例えば、511パターン)を検査データとして付加し、エラー検出手段85が、検査用パケットの検査データと検査結果返信用パケットの検査データとを比較して通信ポートのエラーの有無を検出してもよい。
本発明は、通信装置に備えられたイーサネットポートの検査を行うイーサネットポート検査システムに好適に適用される。
本発明におけるイーサネットポート検査システムの例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に使用される通信装置であるブロードバンドルータ1の例を示すブロック図である。 検査部9の例を示すブロック図である。 検査装置18の例を示すブロック図である。 LANポートP1に接続される折り返し部19と、折り返し部19に接続されるパケット送受信部23の例を示すブロック図である。 ブロードバンドルータ1を検査するときの構成の例を示す説明図である。 検査開始要求パケットの例を示す説明図である。 検査開始応答パケットの例を示す説明図である。 MAC記憶部12に記憶されたMACアドレスとポート情報の例を示す説明図である。 検査用パケットの例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態におけるブロードバンドルータ1の例を示すブロック図である。 ブロードバンドルータ1を検査するときの構成の例を示す説明図である。 本発明におけるイーサネットポート検査システムの概要を示すブロック図である。
符号の説明
1 ブロードバンドルータ
2 PHY部
3 制御部
4 CLI部
5 シリアル送受信部
6 ルーティングコア部
7 切替部
8 ルーティング部
9 検査部
10 L2SW機能部
11 MAC抽出部
12 MAC記憶部
13 パケット受信部
14 パケット送信部
15 パケット生成部
16 自己MAC記憶部
17 パケット照合部
18 検査装置
19〜22、36 折り返し部
23〜26、37 パケット送受信部
27 パケット送信部
28 MACアドレス入替部
29 ブロードキャストパケット判定部
30 パケット送信部
31 パケット受信部
32 MAC抽出部
33 パケット生成部
34 記憶部
35 切替部
40 コンソール端末
LP1〜LP4、P1〜P4 LANポート
WA1 WANポート
SP1 シリアルポート

Claims (14)

  1. 複数のイーサネットポートを備える通信装置と、
    前記通信装置の検査対象のイーサネットポートである通信ポートに接続され、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備する検査装置とを備え、
    前記通信装置は、
    前記検査用ポートのアドレスを当該検査用ポートに接続された通信ポートごとに記憶するポート接続情報記憶手段と、
    前記検査装置から前記検査用ポートのアドレスを含む通信パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに当該検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録するポート接続情報登録手段と、
    前記ポート接続情報記憶手段に記憶されたアドレスを送信先とし、通信装置自身のアドレスを送信元とする検査用パケットを、通信ポートごとに生成する検査情報生成手段と、
    前記検査用パケットを通信ポートごとに送信する検査情報送信手段と、
    前記通信ポートのエラーの有無を検出するエラー検出手段とを備え、
    前記検査装置は、
    前記通信装置のアドレスを送信先とし、前記検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットを前記通信装置の通信ポートに対して送信する検査用ポート情報送信手段と、
    前記通信ポートに接続されたいずれかの検査用ポートで前記検査用パケットを受信したときに、当該検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアドレスを送信先アドレスに、当該検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを、前記検査用ポートに接続された通信ポートに返信する検査結果返信手段とを備え、
    前記通信装置は、通信装置自身のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケットを通信ポートから送信する検査開始要求送信手段を備え、
    前記検査用ポート情報送信手段は、前記通信装置から前記検査開始要求パケットをいずれかの検査用ポートで受信したときに、送信元である前記通信装置のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットである検査開始応答パケットを、前記検査用ポートに接続された通信ポートに対して送信し、
    前記ポート接続情報登録手段は、前記検査装置から検査用ポートのアドレスを含む通信パケットである検査開始応答パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに当該検査用ポートのアドレスを前記ポート接続情報記憶手段に登録し、
    前記エラー検出手段は、前記検査装置から前記検査結果返信用パケットを受信したときに、前記検査用パケットと当該検査結果返信用パケットとを比較して、前記通信ポートのエラーの有無を検出する
    ことを特徴とするイーサネットポート検査システム。
  2. 通信装置は、
    イーサネットポートから受信したパケットを、当該パケットの転送先である転送先イーサネットに転送するか、エラー検出手段に処理させるかを切り替える検査切替手段を備えた
    請求項に記載のイーサネットポート検査システム。
  3. 通信装置は、
    イーサネットポートから受信したパケットの転送先である転送先イーサネットポートから受信したパケットを、当該パケットの転送先であるイーサネットポートに転送するか、エラー検出手段に処理させるかを切り替えるポート切替手段を備えた
    請求項1または請求項に記載のイーサネットポート検査システム。
  4. 検査情報生成手段は、検査用パケットに擬似ランダムパターンを検査データとして付加し、
    エラー検出手段は、検査用パケットの検査データと検査結果返信用パケットの検査データとを比較して通信ポートのエラーの有無を検出する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のイーサネットポート検査システム。
  5. それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備する検査装置の当該検査用ポートに接続されるイーサネットポートを複数備える通信装置において、
    前記検査用ポートに接続された検査対象のイーサネットポートである通信ポートごとに当該検査用ポートのアドレスを記憶するポート接続情報記憶手段と、
    前記検査装置から前記検査用ポートのアドレスを含む通信パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに当該検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録するポート接続情報登録手段と、
    前記ポート接続情報記憶手段に記憶されたアドレスを送信先とし、通信装置自身のアドレスを送信元とする検査用パケットを、通信ポートごとに生成する検査情報生成手段と、
    前記検査情報生成手段が生成した検査用パケットを通信ポートごとに送信する検査情報送信手段と、
    前記検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアドレスを送信先アドレスに、当該検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを前記検査装置から受信したときに、前記検査用パケットと当該検査結果返信用パケットとを比較して、前記通信ポートのエラーの有無を検出するエラー検出手段とを備え
    前記ポート接続情報登録手段は、前記検査装置から検査用ポートのアドレスを含む通信パケットである検査開始応答パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに当該検査用ポートのアドレスを前記ポート接続情報記憶手段に登録する
    ことを特徴とする通信装置。
  6. 通信装置のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケットを通信ポートから送信する検査開始要求送信手段を備えた
    請求項に記載の通信装置。
  7. 複数のイーサネットポートを備える通信装置のイーサネットポートうち、検査対象のイーサネットポートである通信ポートに接続されるポートであって、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備する検査装置において、
    通信装置のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケットを前記通信装置の通信ポートに接続された各検査用ポートで受信したときに、送信元である通信装置のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットを、前記検査用ポートに接続された通信ポートに対して送信する検査用ポート情報送信手段と、
    通信ポートのアドレスを送信先とし、通信装置のアドレスを送信元とする検査用パケットを前記通信装置の通信ポートに接続された各検査用ポートで受信したときに、当該検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアアドレスを送信先アドレスに、当該検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを、前記検査用ポートに接続された通信ポートに返信する検査結果返信手段とを備え
    前記検査用ポート情報送信手段は、前記通信装置から前記検査開始要求パケットをいずれかの検査用ポートで受信したときに、送信元である前記通信装置のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットである検査開始応答パケットを、前記検査用ポートに接続された通信ポートに対して送信する
    ことを特徴とする検査装置。
  8. 複数のイーサネットポートを備える通信装置のイーサネットポートうち、検査対象のイーサネットポートである通信ポートに接続されるポートであって、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備する検査装置が、前記通信装置のアドレスを送信先とし、前記検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットを当該通信装置の通信ポートに対して送信する検査用ポート情報送信ステップと、
    前記通信装置が、前記検査装置から前記検査用ポートのアドレスを含む通信パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに当該検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録するポート接続情報登録ステップと、
    前記通信装置が、前記ポート接続情報記憶手段に記憶されたアドレスを送信先とし、通信装置自身のアドレスを送信元とする検査用パケットを、通信ポートごとに生成する検査情報生成ステップと、
    前記通信装置が、前記検査用パケットを通信ポートごとに送信する検査情報送信ステップと、
    前記検査装置が、前記通信ポートに接続されたいずれかの検査用ポートで前記検査用パケットを受信したときに、当該検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアドレスを送信先アドレスに、当該検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを、前記検査用ポートに接続された通信ポートに返信する検査結果返信ステップとを含み
    前記通信装置が、通信装置自身のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケットを通信ポートから送信し、
    前記検査装置が、前記通信装置から前記検査開始要求パケットをいずれかの検査用ポートで受信したときに、送信元である前記通信装置のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットである検査開始応答パケットを、前記検査用ポートに接続された通信ポートに対して送信し、
    前記通信装置が、前記検査装置から検査用ポートのアドレスを含む通信パケットである検査開始応答パケットを受信したときに、受信した通信ポートごとに当該検査用ポートのアドレスを前記ポート接続情報記憶手段に登録し、
    前記通信装置が、前記検査結果返信用パケットを受信したときに、前記検査用パケットと当該検査結果返信用パケットとを比較して、前記通信ポートのエラーの有無を検出するエラー検出ステップとを含む
    ことを特徴とするイーサネットポート検査方法。
  9. 通信装置が、検査時に、イーサネットポートから受信したパケットを当該パケットの転送先である転送先イーサネットに転送する処理から、前記パケットをエラー検出手段に処理させるように切り替える
    請求項に記載のイーサネットポート検査方法。
  10. 通信装置が、検査時に、イーサネットポートから受信したパケットの転送先イーサネットポートから受信したパケットを当該パケットの転送先であるイーサネットポートに転送する処理から、前記受信したパケットをエラー検出手段に処理させるように切り替える
    請求項8または請求項に記載のイーサネットポート検査方法。
  11. 検査情報生成ステップで、検査用パケットに擬似ランダムパターンを検査データとして付加し、
    エラー検出ステップで、検査用パケットの検査データと検査結果返信用パケットの検査データとを比較して通信ポートのエラーの有無を検出する
    請求項から請求項10のいずれか1項に記載のイーサネットポート検査方法。
  12. それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備する検査装置の当該検査用ポートに接続されるイーサネットポートを複数備えるコンピュータに搭載される通信プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記検査用ポートのアドレスを含む通信パケットを前記検査装置から受信したときに、受信したイーサネットポートごとに当該検査用ポートのアドレスをポート接続情報記憶手段に登録するポート接続情報登録処理、
    前記ポート接続情報記憶手段に記憶されたアドレスを送信先とし、通信装置のアドレスを送信元とする検査用パケットを、イーサネットポートごとに生成する検査情報生成処理、
    前記検査情報生成処理で生成した検査用パケットをイーサネットポートごとに送信する検査情報送信処理、および、
    前記検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアドレスを送信先アドレスに、当該検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを前記検査装置から受信したときに、前記検査用パケットと当該検査結果返信用パケットとを比較して、前記イーサネットポートのエラーの有無を検出するエラー検出処理
    を実行させるための通信装置検査プログラム。
  13. コンピュータに、
    通信装置のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケットをイーサネットポートから送信する検査開始要求処理を実行させる
    請求項12に記載の通信装置検査プログラム。
  14. 複数のイーサネットポートを備える通信装置の当該イーサネットポートに接続されるポートであって、それぞれ異なるアドレスを有する検査用ポートを複数具備するコンピュータに搭載される検査プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    通信装置のアドレスを送信元とする検査開始を要求するための検査開始要求パケットを前記通信装置のイーサネットポートに接続された各検査用ポートで受信したときに、送信元である通信装置のアドレスを送信先とし、受信した検査用ポートのアドレスを送信元とする通信パケットを、前記検査用ポートに接続されたイーサネットポートに対して送信する検査用ポート情報送信処理、および、
    イーサネットポートのアドレスを送信先とし、通信装置のアドレスを送信元とする検査用パケットを前記通信装置のイーサネットポートに接続された各検査用ポートで受信したときに、当該検査用パケットの送信先アドレスである通信装置のアドレスを送信先アドレスに、当該検査用パケットの送信先である検査用ポートのアドレスを送信元アドレスに、それぞれ入れ替えた検査結果返信用パケットを前記検査用ポートに接続されたイーサネットポートに返信する検査結果返信処理
    を実行させるためのパケット処理プログラム。
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