JP5032870B2 - Manufacturing method of uneven circuit board - Google Patents
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Description
本発明は、表面が凹凸面として形成された立体回路基板などの凹凸回路基板の製造方法に関するものである。 The present invention relates to a method for manufacturing a concavo-convex circuit board such as a three-dimensional circuit board whose surface is formed as a concavo-convex surface.
立体回路基板のような凹凸回路基板Aには孔部2が設けられているので、この孔部2に各種部品6を実装することによって、高密度実装化及び小型薄型化を図ることができる。従来、このような凹凸回路基板Aは、基本的には図13に示すような工程を経て製造されている(例えば、特許文献1、2参照。)。すなわち、まず図13(a)のように、表面に回路11を設けた多層回路基板7にBステージ状態の絶縁層1を重ね、銅箔等の金属層3を介してこの絶縁層1の側に凸部24を設けた金型25を配置する。そして図13(b)のように、プレス装置(図示省略)を用いて、金属層3を介して金型25を絶縁層1に押し付けて加熱加圧成形を行った後脱型すると、図13(c)のような凹凸回路基板Aを得ることができる。
Since the
しかし、上記のような製造方法にあっては、金属層3を介して金型25を絶縁層1に押し付けるようにしているので、金型25の凸部24の形状に沿って絶縁層1を追従させて変形させるのが難しい。そのため、孔部2の開口縁をシャープに形成しようとしても、図13(c)のように実際には孔部2の開口縁はだれてしまうという問題がある。
However, in the manufacturing method as described above, the
このような問題は、例えば図14に示すような工程を経て一応解決することができる。すなわち、図14(a)(b)のように絶縁層1を介して多層回路基板7及び金属層3を積層成形した後、図14(c)のように座ぐり加工を行って孔部2を設けるというものである。ところが、一般的に座ぐり加工は時間がかかる上に、図14(c)のように孔部2の底部に回路形成用金属層14を平坦に露出させるためには高度の加工精度が要求されるので、実用的であるとはいえない。
Such a problem can be temporarily solved through a process as shown in FIG. That is, after the
そこで、現状は図15に示すような方法で凹凸回路基板Aの製造が行われている。すなわち、図15(a)のように貫通孔26をあらかじめ絶縁層1及び金属層3に設けておき、これらを多層回路基板7と共に加熱加圧して積層成形するというものである。このような方法であれば、短時間で孔部2を設けることができ、しかも孔部2の開口縁を図15(b)のようにシャープに形成することができるものである。
しかしながら、図15に示すような方法にあっては、加熱加圧成形の際に図15(b)のように孔部2の内壁から絶縁層1の樹脂が滲み出し、孔部2の形状が変化するという問題がある。そして滲み出した樹脂が孔部2の底部の回路形成用金属層14を一部でも覆ってしまうと、これが原因となって回路11の形成が適切に行われなくなる。この場合、回路11を形成する前にプラズマ法のようなデスミア処理を行うことも考えられるが、このような処理では不要な樹脂のみを除去するのが難しい。
However, in the method as shown in FIG. 15, the resin of the
また、絶縁層1にセラミックを使用することも考えられる。すなわち、あらかじめ貫通孔26が設けられたグリーンシートを複数枚重ね合わせて焼結するというものである。この場合、孔部2の内壁から樹脂が滲み出すことはないが、そもそもセラミック基板は寸法安定性が悪いという問題がある。
It is also conceivable to use ceramic for the
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、絶縁層の樹脂が孔部の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部の形状が変化するのを防止することができる凹凸回路基板の製造方法を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made in view of the above points, and it is possible to suppress the resin of the insulating layer from seeping out from the inner wall of the hole and to prevent the shape of the hole from changing. The object is to provide a manufacturing method.
本発明の請求項1に係る凹凸回路基板の製造方法は、Bステージ状態の絶縁層1に少なくとも1つ以上の貫通した部品実装可能な孔部2を設け、この絶縁層1の片面又は両面に金属層3及び基板4から選ばれるものを積層した後、加熱加圧成形することによって絶縁層1を硬化させると共に、この絶縁層1に前記金属層3及び基板4から選ばれるものを接着させるようにした凹凸回路基板Aの製造方法であって、加熱加圧成形の前に絶縁層1の孔部2を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層し、加熱加圧成形の1次工程により加熱加圧によって軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2に充填させ、加熱加圧成形の2次工程により絶縁層1を硬化させ、この加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2から樹脂を除去することを特徴とするものである。
In the method for manufacturing a concavo-convex circuit board according to
請求項2に係る発明は、請求項1において、金属層3及び基板4から選ばれるものとして、部品6が実装されたものを用い、加熱加圧成形の際に前記部品6を絶縁層1の内部に埋め込むことを特徴とするものである。
The invention according to
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、基板4として、多層回路基板7及び凹凸を設けた多層回路基板8から選ばれるものを用いることを特徴とするものである。
A third aspect of the invention is characterized in that, in the first or second aspect, the
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項において、加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が存在することを特徴とするものである。
According to a fourth aspect of the present invention, in any one of the first to third aspects, there is a state in which the fluidity of the
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、熱可塑性フィルム5として、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いることを特徴とするものである。
The invention according to
本発明の請求項1に係る凹凸回路基板の製造方法によれば、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルムの樹脂が孔部に充填されることによって、絶縁層の樹脂が孔部の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部の形状が変化するのを防止することができるものである。
According to the method for manufacturing a concavo-convex circuit board according to
請求項2に係る発明によれば、容易に高密度実装化を図ることができるものである。
According to the invention which concerns on
請求項3に係る発明によれば、容易に多層化を図ることができるものである。
According to the invention which concerns on
請求項4に係る発明によれば、絶縁層の樹脂が孔部の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルムの樹脂を孔部に充填させることができ、絶縁層の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。
According to the invention of
請求項5に係る発明によれば、離型層によって熱可塑性フィルムの剥離を容易に行うことができるものである。
According to the invention which concerns on
以下、本発明の実施の形態を説明する。 Embodiments of the present invention will be described below.
(実施形態1)
図1は実施形態1を示すものであるが、本実施形態ではまずBステージ状態の絶縁層1、金属層3、熱可塑性フィルム5を用意する。
(Embodiment 1)
FIG. 1
Bステージ状態の絶縁層1としては、例えば、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂に無機充填材を50〜95質量%配合して調製した樹脂組成物や熱可塑性樹脂単体を厚み10〜1000μmのシート状に成形したもの(有機グリーンシート)や、上記樹脂組成物をガラスクロス等の基材に含浸させて乾燥させたプリプレグを用いることができる。ここで、熱硬化性樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、アラルキルエポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、アルキルフェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、フェノール類とフェノール性水酸基を有する芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ化物、トリグリシジルイソシアヌレート、脂環式エポキシ樹脂等を用いることができる。また熱可塑性樹脂としては、ポリイミド樹脂、液晶ポリマー樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリアミド樹脂等を用いることができる。また無機充填材としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、シリカ、チタン酸バリウム、酸化チタン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、グアニジン塩、ホウ酸亜鉛、モリブデン化合物、スズ酸亜鉛、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、雲母粉等を用いることができる。また樹脂組成物にはジシアンジアミド、フェノール、酸無水物等の硬化剤を配合することができる。そしてこのBステージ状態の絶縁層1には少なくとも1つ以上の貫通した孔部2が設けられている。孔部2は例えば平面視長孔状に形成することができるが、これに限定されるものではない。
As the B-
また金属層3としては、例えば、厚み0.001〜3mmのアルミニウム、銅、SUS等の金属板を用いることができる。
Moreover, as the
また熱可塑性フィルム5としては、例えば、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂を厚み10〜1000μmのシート状に成形したものを用いることができるが、厚みはこの範囲に限定されるものではない。特に熱可塑性フィルム5としては、後述する加熱加圧成形の際にその流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在するようなものを用いるのが好ましい。具体的には、例えば、Bステージ状態の絶縁層1として上述した有機グリーンシートを用いる場合には、熱可塑性フィルム5としてポリオレフィン樹脂で成形されたものを用いるのが好ましい。さらに熱可塑性フィルム5の片面又は両面には、図11(a)(b)のように厚み1〜200μmの離型層9が設けられているのが好ましい。この離型層9は、例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリメチルペンテン等の離型性を有するポリオレフィン樹脂で形成することができる。
As the
ここで、熱可塑性フィルム5とBステージ状態の絶縁層1の流動性の大小関係は、次のようにして事前に確認することができる。例えば、図12(a)のように円形の熱可塑性フィルム5(100mmφ、厚み200μm)を2枚の離型フィルム28で挟み、さらにこれを2枚の成形プレート27で挟んで、これをプレス装置(図示省略)によって加熱加圧成形する。このときの成形条件は、例えば、温度70℃、圧力5MPa(51.0kg/cm2)、時間10分に設定する。そして流動性は、成形前後の熱可塑性フィルム5の面積を算出し、これらの面積を用いて、次式のように数値化することができる。
Here, the magnitude relationship between the fluidity of the
流動性(%)=〔成形後の面積/成形前の面積〕×100
このようにして熱可塑性フィルム5の流動性を数値として求めることができる。一方、Bステージ状態の絶縁層1の流動性についても同様にして数値として求めることができる。下記[表1]は、温度70℃、90℃、110℃、130℃において、熱可塑性フィルム5とBステージ状態の絶縁層1の流動性の大小関係の一例を示すものである。
Fluidity (%) = [Area after molding / Area before molding] × 100
In this way, the fluidity of the
上記のように、温度のみならず、圧力、時間を適宜に変更することによって、熱可塑性フィルム5とBステージ状態の絶縁層1の流動性の大小関係を事前に確認することができる。
As described above, by changing not only the temperature but also the pressure and time as appropriate, the magnitude relationship between the fluidity of the
そして凹凸回路基板Aを製造するにあたっては、まず図1(a)のように絶縁層1の片面に金属層3を積層すると共に、他の片面において絶縁層1の孔部2を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層する。
In manufacturing the concavo-convex circuit board A, first, as shown in FIG. 1A, the
その後、この積層物を2枚のプレート(図示省略)で挟み、必要に応じて積層物とプレートとの間に離型シートや金属箔を介在させ、プレス装置(図示省略)によって図1(b)のように加熱加圧成形することによって、絶縁層1をCステージ状態となるまで硬化させると共に、この絶縁層1に金属層3を接着させる。加熱加圧成形の工程は1次工程(主として熱可塑性フィルム5の樹脂を充填する工程)と2次工程(主として絶縁層1を硬化させる工程)とに分けることができる。1次工程における成形条件は、例えば、70〜150℃、1〜10MPa、5分〜1時間に設定することができる。なお、積層物のズレ防止のため、1次工程の温度に達するまでの間、0.1〜1MPa程度の圧力をかけてもよい。一方、2次工程における成形条件は、例えば、150〜230℃、1〜10MPa、30分〜5時間に設定することができる。そしてこのような加熱加圧によって熱可塑性フィルム5は軟化し、その樹脂が絶縁層1の孔部2に入り込んでこの孔部2を充填することになる。このように、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂が孔部2に充填されることによって、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部2の形状が変化するのを防止することができるものである。しかも加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在する場合には、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2に充填させることができ、絶縁層1の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。なお、加熱加圧成形は、熱可塑性フィルム5の充填性や絶縁層1のボイド低減の点から、真空雰囲気下で行うのが好ましい。
Thereafter, the laminate is sandwiched between two plates (not shown), and if necessary, a release sheet or metal foil is interposed between the laminate and the plate. ), The insulating
そして加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5が再び硬化したのを確認した上で、図1(c)のように熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2から樹脂を除去することによって、凹凸回路基板Aを得ることができるものである。特に熱可塑性フィルム5として、上述した図11のように、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いる場合には、この離型層9によって熱可塑性フィルム5の剥離を容易に行うことができるものである。
Then, after confirming that the
(実施形態2)
図2は実施形態2を示すものであるが、本実施形態ではまずBステージ状態の絶縁層1、2枚の金属層3、熱可塑性フィルム5を用意する。
(Embodiment 2)
FIG. 2 shows the second embodiment. In this embodiment, first, an B-
Bステージ状態の絶縁層1としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
As the insulating
また金属層3としては、例えば、厚み1〜70μmの銅箔等の金属箔を用いることができる。そしてこの2枚の金属層3には、絶縁層1に設けた孔部2と同形状・同数の孔10が設けられている。
Moreover, as the
また熱可塑性フィルム5としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
Moreover, as the
そして凹凸回路基板Aを製造するにあたっては、まず図2(a)のように孔部2と孔10を一致させながら絶縁層1の両面に金属層3を積層すると共に、片面において絶縁層1の孔部2を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層する。
When manufacturing the concavo-convex circuit board A, first, as shown in FIG. 2A, the
その後、この積層物を2枚のプレート(図示省略)で挟み、プレス装置(図示省略)によって図2(b)のように加熱加圧成形することによって、絶縁層1をCステージ状態となるまで硬化させると共に、この絶縁層1に金属層3を接着させる。このときの加熱加圧成形の工程は、実施形態1と同様に、1次工程と2次工程とに分けることができる。そしてこのような加熱加圧によって熱可塑性フィルム5は軟化し、その樹脂が絶縁層1の孔部2に入り込んでこの孔部2を充填することになる。このように、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂が孔部2に充填されることによって、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部2の形状が変化するのを防止することができるものである。しかも加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在する場合には、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2に充填させることができ、絶縁層1の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。
Thereafter, the laminate is sandwiched between two plates (not shown), and is heated and pressed as shown in FIG. 2B by a press device (not shown) until the insulating
そして加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5が再び硬化したのを確認した上で、図2(c)のように熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2から樹脂を除去することによって、凹凸回路基板Aを得ることができるものである。特に熱可塑性フィルム5として、上述した図11のように、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いる場合には、この離型層9によって熱可塑性フィルム5の剥離を容易に行うことができるものである。
Then, after confirming that the
(実施形態3)
図3は実施形態3を示すものであるが、本実施形態ではまずBステージ状態の絶縁層1、2枚の金属層3、熱可塑性フィルム5を用意する。
(Embodiment 3)
FIG. 3 shows the third embodiment. In this embodiment, first, an B-
Bステージ状態の絶縁層1としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
As the insulating
また金属層3としては、例えば、厚み1〜70μmの銅箔等の金属箔を用いることができる。そしてこの2枚の金属層3のうち1枚には、絶縁層1に設けた孔部2と同形状・同数の孔10が設けられている。残り1枚の金属層3には孔10は設けられていないが、絶縁層1に設けた孔部2に対応する箇所にメッシュが設けられていてもよい。このメッシュは電磁遮蔽などに利用することができる。
Moreover, as the
また熱可塑性フィルム5としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
Moreover, as the
そして凹凸回路基板Aを製造するにあたっては、まず図3(a)のように孔部2と孔10を一致させながら絶縁層1の両面に金属層3を積層すると共に、孔10を設けた金属層3の側において絶縁層1の孔部2を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層する。
In manufacturing the concavo-convex circuit board A, first, as shown in FIG. 3A, the
その後、この積層物を2枚のプレート(図示省略)で挟み、プレス装置(図示省略)によって図3(b)のように加熱加圧成形することによって、絶縁層1をCステージ状態となるまで硬化させると共に、この絶縁層1に金属層3を接着させる。このときの加熱加圧成形の工程は、実施形態1と同様に、1次工程と2次工程とに分けることができる。そしてこのような加熱加圧によって熱可塑性フィルム5は軟化し、その樹脂が絶縁層1の孔部2に入り込んでこの孔部2を充填することになる。このように、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂が孔部2に充填されることによって、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部2の形状が変化するのを防止することができるものである。しかも加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在する場合には、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2に充填させることができ、絶縁層1の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。
Thereafter, the laminate is sandwiched between two plates (not shown), and is heated and pressed as shown in FIG. 3B by a press device (not shown) until the insulating
そして加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5が再び硬化したのを確認した上で、図3(c)のように熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2から樹脂を除去することによって、凹凸回路基板Aを得ることができるものである。特に熱可塑性フィルム5として、上述した図11のように、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いる場合には、この離型層9によって熱可塑性フィルム5の剥離を容易に行うことができるものである。
Then, after confirming that the
(実施形態4)
図4は実施形態4を示すものであるが、本実施形態ではまずBステージ状態の絶縁層1、金属層3、基板4、熱可塑性フィルム5を用意する。
(Embodiment 4)
FIG. 4 shows a fourth embodiment. In this embodiment, first, an insulating
Bステージ状態の絶縁層1としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
As the insulating
また金属層3としては、例えば、厚み1〜70μmの銅箔等の金属箔を用いることができる。そしてこの金属層3には、絶縁層1に設けた孔部2と同形状・同数の孔10が設けられている。
Moreover, as the
また基板4としては、例えば、多層回路基板7を用いることができる。この多層回路基板7の片面には回路11が形成され、他の片面には全面にわたって金属層12が設けられていると共に、回路11及び金属層12は、導電性ペーストが充填されたビアホールやスルーホールめっき等の層間接続部13によって電気的に導通されている。このような多層回路基板7は、金属張積層板にサブトラクティブ法等を使用して作製することができる。
As the
また熱可塑性フィルム5としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
Moreover, as the
そして凹凸回路基板Aを製造するにあたっては、まず図4(a)のように孔部2と孔10を一致させながら絶縁層1の片面に金属層3を積層すると共に、他の片面に多層回路基板7を積層する。このとき多層回路基板7の回路11が形成された面は絶縁層1の側に向けている。さらに、孔10を設けた金属層3の側において絶縁層1の孔部2を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層する。
In manufacturing the concavo-convex circuit board A, first, as shown in FIG. 4A, the
その後、この積層物を2枚のプレート(図示省略)で挟み、プレス装置(図示省略)によって図4(b)のように加熱加圧成形することによって、絶縁層1をCステージ状態となるまで硬化させると共に、この絶縁層1に金属層3及び多層回路基板7を接着させる。このときの加熱加圧成形の工程は、実施形態1と同様に、1次工程と2次工程とに分けることができる。そしてこのような加熱加圧によって熱可塑性フィルム5は軟化し、その樹脂が絶縁層1の孔部2に入り込んでこの孔部2を充填することになる。このように、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂が孔部2に充填されることによって、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部2の形状が変化するのを防止することができるものである。しかも加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在する場合には、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2に充填させることができ、絶縁層1の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。
Thereafter, the laminate is sandwiched between two plates (not shown), and is heated and pressed as shown in FIG. 4B by a press device (not shown) until the insulating
そして加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5が再び硬化したのを確認した上で、図4(c)のように熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2から樹脂を除去することによって、凹凸回路基板Aを得ることができるものである。特に熱可塑性フィルム5として、上述した図11のように、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いる場合には、この離型層9によって熱可塑性フィルム5の剥離を容易に行うことができるものである。
Then, after confirming that the
本実施形態においては、絶縁層1に接着させる基板4として、多層回路基板7が用いられているので、容易に多層化を図ることができるものである。その後、図4(d)のように凹凸回路基板Aの最外層に回路11を形成した後、図4(e)のように孔部2の内部及び外部にチップ抵抗、チップコンデンサ、IC等の部品6を実装することができる。
In the present embodiment, since the
(実施形態5)
図5は実施形態5を示すものであるが、本実施形態ではまずBステージ状態の絶縁層1、金属層3、基板4、熱可塑性フィルム5を用意する。
(Embodiment 5)
FIG. 5 shows the fifth embodiment. In this embodiment, first, an insulating
Bステージ状態の絶縁層1としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
As the insulating
また金属層3としては、例えば、厚み1〜70μmの銅箔等の金属箔を用いることができる。そしてこの金属層3には、絶縁層1に設けた孔部2と同形状・同数の孔10が設けられている。
Moreover, as the
また基板4としては、例えば、チップ抵抗、チップコンデンサ、IC等の部品6が実装・内蔵された多層回路基板7を用いることができる。この多層回路基板7の片面には回路11が形成され、この面に部品6が実装されている。また他の片面には面一となるように回路11が埋め込まれて形成され、この回路11と導通するように部品6が多層回路基板7に内蔵されている。さらに多層回路基板7の両面の回路11は、導電性ペーストが充填されたビアホールやスルーホールめっき等の層間接続部13によって電気的に導通されている。
As the
また熱可塑性フィルム5としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
Moreover, as the
そして凹凸回路基板Aを製造するにあたっては、まず図5(a)のように孔部2と孔10を一致させながら絶縁層1の片面に金属層3を積層すると共に、他の片面に多層回路基板7を積層する。このとき多層回路基板7の部品6が実装された面は絶縁層1の側に向けている。さらに、孔10を設けた金属層3の側において絶縁層1の孔部2を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層する。
In manufacturing the concavo-convex circuit board A, first, as shown in FIG. 5A, the
その後、この積層物を2枚のプレート(図示省略)で挟み、プレス装置(図示省略)によって図5(b)のように加熱加圧成形することによって、絶縁層1をCステージ状態となるまで硬化させると共に、この絶縁層1に金属層3及び多層回路基板7を接着させる。このときの加熱加圧成形の工程は、実施形態1と同様に、1次工程と2次工程とに分けることができる。そしてこのような加熱加圧によって熱可塑性フィルム5は軟化し、その樹脂が絶縁層1の孔部2に入り込んでこの孔部2を充填することになる。このように、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂が孔部2に充填されることによって、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部2の形状が変化するのを防止することができるものである。しかも加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在する場合には、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2に充填させることができ、絶縁層1の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。
Thereafter, the laminate is sandwiched between two plates (not shown), and is heated and pressed as shown in FIG. 5B by a pressing device (not shown) until the insulating
そして加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5が再び硬化したのを確認した上で、図5(c)のように熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2から樹脂を除去することによって、凹凸回路基板Aを得ることができるものである。特に熱可塑性フィルム5として、上述した図11のように、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いる場合には、この離型層9によって熱可塑性フィルム5の剥離を容易に行うことができるものである。
Then, after confirming that the
本実施形態においては、絶縁層1に接着させる基板4として、部品6が実装された多層回路基板7が用いられているので、加熱加圧成形の際に部品6が絶縁層1の内部に埋め込まれることによって、容易に高密度実装化及び多層化を図ることができるものである。その後、図5(d)のように凹凸回路基板Aの最外層に回路11を形成することができる。
In the present embodiment, since the
(実施形態6)
図6は実施形態6を示すものであるが、本実施形態ではまずBステージ状態の絶縁層1、金属層3、基板4、熱可塑性フィルム5を用意する。
(Embodiment 6)
FIG. 6 shows a sixth embodiment. In this embodiment, first, an insulating
Bステージ状態の絶縁層1としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
As the insulating
また金属層3としては、例えば、厚み1〜70μmの銅箔等の金属箔を用いることができる。そしてこの金属層3には、絶縁層1に設けた孔部2と同形状・同数の孔10が設けられている。
Moreover, as the
また基板4としては、例えば、多層回路基板7を用いることができる。この多層回路基板7の片面には回路11及び回路形成用金属層14が形成され、他の片面には全面にわたって金属層12が設けられていると共に、回路11、回路形成用金属層14及び金属層12は、導電性ペーストが充填されたビアホールやスルーホールめっき等の層間接続部13によって電気的に導通されている。このような多層回路基板7は、金属張積層板にサブトラクティブ法等を使用して作製することができる。
As the
また熱可塑性フィルム5としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
Moreover, as the
そして凹凸回路基板Aを製造するにあたっては、まず図6(a)のように孔部2と孔10を一致させながら絶縁層1の片面に金属層3を積層すると共に、他の片面に多層回路基板7を積層する。このとき多層回路基板7の回路11が形成された面は絶縁層1の側に向けており、回路形成用金属層14は絶縁層1の孔部2に納まるようにしてある。さらに、孔10を設けた金属層3の側において絶縁層1の孔部2を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層する。
In manufacturing the concavo-convex circuit board A, first, as shown in FIG. 6A, the
その後、この積層物を2枚のプレート(図示省略)で挟み、プレス装置(図示省略)によって図6(b)のように加熱加圧成形することによって、絶縁層1をCステージ状態となるまで硬化させると共に、この絶縁層1に金属層3及び多層回路基板7を接着させる。このときの加熱加圧成形の工程は、実施形態1と同様に、1次工程と2次工程とに分けることができる。そしてこのような加熱加圧によって熱可塑性フィルム5は軟化し、その樹脂が絶縁層1の孔部2に入り込んでこの孔部2を充填することになる。このように、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂が孔部2に充填されることによって、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部2の形状が変化するのを防止することができるものである。しかも加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在する場合には、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2に充填させることができ、絶縁層1の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。
Thereafter, the laminate is sandwiched between two plates (not shown), and is heated and pressed as shown in FIG. 6B by a press device (not shown) until the insulating
そして加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5が再び硬化したのを確認した上で、図6(c)のように熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2から樹脂を除去することによって、凹凸回路基板Aを得ることができるものである。特に熱可塑性フィルム5として、上述した図11のように、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いる場合には、この離型層9によって熱可塑性フィルム5の剥離を容易に行うことができるものである。
Then, after confirming that the
本実施形態においては、絶縁層1に接着させる基板として、多層回路基板7が用いられているので、容易に多層化を図ることができるものである。その後、図6(d)のように凹凸回路基板Aの最外層に回路11を形成すると共に、孔部2の内部の回路形成用金属層14をエッチングすることによって回路11を形成した後、図6(e)のように孔部2の内部及び外部にチップ抵抗、チップコンデンサ、IC等の部品6を実装することができる。
In the present embodiment, since the
(実施形態7)
図7は実施形態7を示すものであるが、本実施形態ではまずBステージ状態の絶縁層1、金属層3、基板4、熱可塑性フィルム5を用意する。
(Embodiment 7)
FIG. 7 shows the seventh embodiment. In this embodiment, first, an insulating
Bステージ状態の絶縁層1としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
As the insulating
また金属層3としては、例えば、厚み1〜70μmの銅箔等の金属箔を用いることができる。そしてこの金属層3には、絶縁層1に設けた孔部2と同形状・同数の孔10が設けられている。
Moreover, as the
また基板4としては、例えば、凹凸を設けた多層回路基板8を用いることができる。この多層回路基板8の片面には回路11が形成され、他の片面には全面にわたって金属層12が設けられていると共に、回路11及び金属層12は、導電性ペーストが充填されたビアホールやスルーホールめっき等の層間接続部13によって電気的に導通されている。さらにこの多層回路基板8には、絶縁層1の孔部2の内径以下の内径を有する貫通孔15が打ち抜き加工(パンチング)等によって設けられている。このような多層回路基板8は、金属張積層板にサブトラクティブ法等を使用して作製することができる。
Moreover, as the board |
また熱可塑性フィルム5としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
Moreover, as the
そして凹凸回路基板Aを製造するにあたっては、まず図7(a)のように孔部2と孔10を一致させながら絶縁層1の片面に金属層3を積層すると共に、他の片面に多層回路基板8を積層する。このとき多層回路基板8の回路11が形成された面は絶縁層1の側に向けており、貫通孔15は絶縁層1の孔部2と連通するようにしてある。さらに、孔10を設けた金属層3の側において絶縁層1の孔部2を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層する。
In manufacturing the concavo-convex circuit board A, first, as shown in FIG. 7A, the
その後、この積層物を2枚のプレート(図示省略)で挟み、プレス装置(図示省略)によって図7(b)のように加熱加圧成形することによって、絶縁層1をCステージ状態となるまで硬化させると共に、この絶縁層1に金属層3及び多層回路基板8を接着させる。このときの加熱加圧成形の工程は、実施形態1と同様に、1次工程と2次工程とに分けることができる。そしてこのような加熱加圧によって熱可塑性フィルム5は軟化し、その樹脂が絶縁層1の孔部2に入り込んでこの孔部2を充填し、さらに多層回路基板8の貫通孔15に入り込んでこの貫通孔15も充填することになる。このように、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂が孔部2に充填されることによって、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部2の形状が変化するのを防止することができるものである。しかも加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在する場合には、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2に充填させることができ、絶縁層1の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。
Thereafter, the laminate is sandwiched between two plates (not shown), and is heated and pressed as shown in FIG. 7B by a press device (not shown) until the insulating
そして加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5が再び硬化したのを確認した上で、図7(c)のように熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2から樹脂を除去することによって、凹凸回路基板Aを得ることができるものである。特に熱可塑性フィルム5として、上述した図11のように、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いる場合には、この離型層9によって熱可塑性フィルム5の剥離を容易に行うことができるものである。
Then, after confirming that the
本実施形態においては、絶縁層1に接着させる基板4として、多層回路基板8が用いられているので、容易に多層化を図ることができるものである。
In the present embodiment, since the
(実施形態8)
図8は実施形態8を示すものであるが、本実施形態ではまず2枚のBステージ状態の絶縁層1,16、2枚の金属層3,18、基板4、熱可塑性フィルム5を用意する。
(Embodiment 8)
FIG. 8 shows an eighth embodiment. In this embodiment, first, two B-
基板4としては、例えば、凹凸を設けた多層回路基板8を用いることができる。この多層回路基板8の両面には回路11が形成されていると共に、この両面の回路11は、導電性ペーストが充填されたビアホールやスルーホールめっき等の層間接続部13によって電気的に導通されている。さらにこの多層回路基板8には、貫通孔15が打ち抜き加工(パンチング)等によって設けられている。このような多層回路基板8は、金属張積層板にサブトラクティブ法等を使用して作製することができる。
As the
また2枚のBステージ状態の絶縁層1,16としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。ただし、一方の絶縁層1に設けられた孔部2の内径は多層回路基板8の貫通孔15の内径以上の大きさであり、他方の絶縁層16に設けられた孔部17の内径は多層回路基板8の貫通孔15の内径以下の大きさである。
The two B-
また金属層3,18としては、例えば、厚み1〜70μmの銅箔等の金属箔を用いることができる。そしてこの2枚の金属層3,18にはそれぞれ、各絶縁層1,16に設けた孔部2,17と同形状・同数の孔10,19が設けられている。
As the
また熱可塑性フィルム5としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
Moreover, as the
そして凹凸回路基板Aを製造するにあたっては、まず図8(a)のように孔部2と孔10を一致させながら絶縁層1の片面に金属層3を積層すると共に、他の片面に多層回路基板8を積層する。このとき多層回路基板8の貫通孔15は絶縁層1の孔部2と連通するようにしてある。また、孔部17と孔19を一致させながら絶縁層16の片面に金属層18を積層すると共に、他の片面を多層回路基板8の側に向けて積層する。このとき絶縁層16の孔部17は多層回路基板8の貫通孔15と連通するようにしてある。さらに、孔10を設けた金属層3の側において絶縁層1の孔部2、多層回路基板8の貫通孔15、絶縁層16の孔部17を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層する。
In manufacturing the concavo-convex circuit board A, first, as shown in FIG. 8A, the
その後、この積層物を2枚のプレート(図示省略)で挟み、プレス装置(図示省略)によって図8(b)のように加熱加圧成形することによって、絶縁層1,16をCステージ状態となるまで硬化させ、絶縁層1に金属層3及び多層回路基板8を接着させると共に、絶縁層16に金属層18及び多層回路基板8を接着させる。このときの加熱加圧成形の工程は、実施形態1と同様に、1次工程と2次工程とに分けることができる。そしてこのような加熱加圧によって熱可塑性フィルム5は軟化し、その樹脂が絶縁層1の孔部2に入り込んでこの孔部2を充填した後、多層回路基板8の貫通孔15に入り込んでこの貫通孔15も充填し、さらに絶縁層16の孔部17に入り込んでこの孔部17も充填することになる。このように、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂が孔部2,17に充填されることによって、絶縁層1,16の樹脂が孔部2,17の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部2,17の形状が変化するのを防止することができるものである。しかも加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1,16の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在する場合には、絶縁層1,16の樹脂が孔部2,17の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2,17に充填させることができ、絶縁層1,16の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。
Thereafter, the laminate is sandwiched between two plates (not shown), and is heated and pressed as shown in FIG. 8B by a press device (not shown), so that the insulating
そして加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5が再び硬化したのを確認した上で、図8(c)のように熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2,貫通孔15,孔部17から樹脂を除去することによって、凹凸回路基板Aを得ることができるものである。特に熱可塑性フィルム5として、上述した図11のように、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いる場合には、この離型層9によって熱可塑性フィルム5の剥離を容易に行うことができるものである。
Then, after confirming that the
本実施形態においては、絶縁層1に接着させる基板4として、多層回路基板8が用いられているので、容易に多層化を図ることができるものである。
In the present embodiment, since the
(実施形態9)
図9は実施形態9を示すものであるが、本実施形態ではまずBステージ状態の絶縁層1、金属層3、基板4、熱可塑性フィルム5を用意する。
(Embodiment 9)
FIG. 9 shows the ninth embodiment. In this embodiment, first, an insulating
Bステージ状態の絶縁層1としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
As the insulating
また金属層3としては、例えば、厚み1〜70μmの銅箔等の金属箔を用いることができる。そしてこの金属層3には、絶縁層1に設けた孔部2と同形状・同数の孔10が設けられている。
Moreover, as the
また基板4としては、例えば、断面視階段状に形成された貫通孔20によって凹凸を設けた多層回路基板8を用いることができる。この多層回路基板8の片面(貫通孔20の開口が大きい方)には回路11及び回路形成用金属層14が形成され、他の片面(貫通孔20の開口が小さい方)には全面にわたって金属層12が設けられている。さらに多層回路基板8の内部にも回路11が形成され、貫通孔20の途中に形成された段差部21には回路形成用金属層14が形成されている。そして回路11、回路形成用金属層14及び金属層12は、導電性ペーストが充填されたビアホールやスルーホールめっき等の層間接続部13によって電気的に導通されている。このような多層回路基板8は、金属張積層板にサブトラクティブ法等を使用して作製することができる。
Further, as the
また熱可塑性フィルム5としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
Moreover, as the
そして凹凸回路基板Aを製造するにあたっては、まず図9(a)のように孔部2と孔10を一致させながら絶縁層1の片面に金属層3を積層すると共に、他の片面に多層回路基板8を積層する。このとき多層回路基板8の回路11が形成された面は絶縁層1の側に向けており、貫通孔20は絶縁層1の孔部2と連通するようにしてある。さらに、孔10を設けた金属層3の側において絶縁層1の孔部2を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層する。
In manufacturing the concavo-convex circuit board A, first, as shown in FIG. 9A, the
その後、この積層物を2枚のプレート(図示省略)で挟み、プレス装置(図示省略)によって図9(b)のように加熱加圧成形することによって、絶縁層1をCステージ状態となるまで硬化させると共に、この絶縁層1に金属層3及び多層回路基板8を接着させる。このときの加熱加圧成形の工程は、実施形態1と同様に、1次工程と2次工程とに分けることができる。そしてこのような加熱加圧によって熱可塑性フィルム5は軟化し、その樹脂が絶縁層1の孔部2に入り込んでこの孔部2を充填し、さらに多層回路基板8の貫通孔20に入り込んでこの貫通孔20も充填することになる。このように、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂が孔部2に充填されることによって、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部2の形状が変化するのを防止することができるものである。しかも加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在する場合には、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2に充填させることができ、絶縁層1の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。
Thereafter, the laminate is sandwiched between two plates (not shown), and is heated and pressed as shown in FIG. 9B by a press device (not shown) until the insulating
そして加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5が再び硬化したのを確認した上で、図9(c)のように熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2から樹脂を除去することによって、凹凸回路基板Aを得ることができるものである。特に熱可塑性フィルム5として、上述した図11のように、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いる場合には、この離型層9によって熱可塑性フィルム5の剥離を容易に行うことができるものである。
Then, after confirming that the
本実施形態においては、絶縁層1に接着させる基板4として、多層回路基板8が用いられているので、容易に多層化を図ることができるものである。その後、図9(d)のように凹凸回路基板Aの最外層に回路11を形成すると共に、孔部2の内部の回路形成用金属層14をエッチングすることによって回路11を形成した後、図9(e)のように孔部2の内部及び外部にチップ抵抗、チップコンデンサ、IC等の部品6を実装することができる。
In the present embodiment, since the
(実施形態10)
図10は実施形態10を示すものであるが、本実施形態ではまず2枚のBステージ状態の絶縁層1,21、金属層3、2枚の基板4,22、熱可塑性フィルム5を用意する。
(Embodiment 10)
FIG. 10 shows the tenth embodiment. In this embodiment, first, two B-
2枚のBステージ状態の絶縁層1,21としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。ただし、1枚の絶縁層21には孔部2が設けられていない。
As the two B-
また金属層3としては、例えば、厚み1〜70μmの銅箔等の金属箔を用いることができる。そしてこの金属層3には、絶縁層1に設けた孔部2と同形状・同数の孔10が設けられている。
Moreover, as the
また基板4としては、例えば、多層回路基板7を用いることができ、基板22としては、例えば、チップ抵抗、チップコンデンサ、IC等の部品6が実装された多層回路基板23を用いることができる。一方の多層回路基板7の両面には回路11が形成されていると共に、この両面の回路11は、導電性ペーストが充填されたビアホールやスルーホールめっき等の層間接続部13によって電気的に導通されている。他方の多層回路基板22の片面には回路11が形成されて部品6が実装され、他の片面には全面にわたって金属層12が設けられていると共に、回路11及び金属層12は、導電性ペーストが充填されたビアホールやスルーホールめっき等の層間接続部13によって電気的に導通されている。このような多層回路基板7,23は、金属張積層板にサブトラクティブ法等を使用して作製することができる。
As the
また熱可塑性フィルム5としては、実施形態1と同様のものを用いることができる。
Moreover, as the
そして凹凸回路基板Aを製造するにあたっては、まず図10(a)のように孔部2と孔10を一致させながら絶縁層1の片面に金属層3を積層すると共に、他の片面に多層回路基板7を積層する。また、多層回路基板7に絶縁層21を介して他方の多層回路基板23を積層する。さらに、孔10を設けた金属層3の側において絶縁層1の孔部2を塞ぐように熱可塑性フィルム5を積層する。
In manufacturing the concavo-convex circuit board A, first, as shown in FIG. 10A, the
その後、この積層物を2枚のプレート(図示省略)で挟み、プレス装置(図示省略)によって図10(b)のように加熱加圧成形することによって、絶縁層1,21をCステージ状態となるまで硬化させ、絶縁層1に金属層3及び多層回路基板7を接着させると共に、絶縁層21に多層回路基板7,23を接着させる。このときの加熱加圧成形の工程は、実施形態1と同様に、1次工程と2次工程とに分けることができる。そしてこのような加熱加圧によって熱可塑性フィルム5は軟化し、その樹脂が絶縁層1の孔部2に入り込んでこの孔部2を充填することになる。このように、加熱加圧成形の際に軟化した熱可塑性フィルム5の樹脂が孔部2に充填されることによって、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出すのを抑制し、孔部2の形状が変化するのを防止することができるものである。しかも加熱加圧成形の際に熱可塑性フィルム5の流動性が絶縁層1の流動性よりも高くなる状態が少なくとも存在する場合には、絶縁層1の樹脂が孔部2の内壁から滲み出る前に熱可塑性フィルム5の樹脂を孔部2に充填させることができ、絶縁層1の樹脂の滲み出しを一層確実に防止することができるものである。
Thereafter, the laminate is sandwiched between two plates (not shown), and is heated and pressed as shown in FIG. 10B by a press device (not shown), so that the insulating
そして加熱加圧成形の後に熱可塑性フィルム5が再び硬化したのを確認した上で、図10(c)のように熱可塑性フィルム5を剥離して孔部2から樹脂を除去することによって、凹凸回路基板Aを得ることができるものである。特に熱可塑性フィルム5として、上述した図11のように、少なくとも孔部2に対向する面に離型層9が設けられたものを用いる場合には、この離型層9によって熱可塑性フィルム5の剥離を容易に行うことができるものである。
Then, after confirming that the
本実施形態においては、絶縁層1に接着させる基板4として、多層回路基板7のほか、部品6が実装された多層回路基板23が用いられているので、加熱加圧成形の際に部品6が絶縁層21の内部に埋め込まれることによって、容易に高密度実装化及び多層化を図ることができるものである。
In the present embodiment, since the
A 凹凸回路基板
1 絶縁層
2 孔部
3 金属層
4 基板
5 熱可塑性フィルム
6 部品
7 多層回路基板
8 多層回路基板
9 離型層
A Concavity and
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