JP5032410B2 - 基地局装置、および、通信方法 - Google Patents
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Description
そのため、デジタルタクシー無線において、1つの搬送周波数を使用して、サービスエリアすなわち通信エリアを広くすることが求められている。また、デジタル無線通信システムにおいて、移動局と基地局との間で音声通信をしている期間においても、移動局の位置情報などを示すデータ信号を送受信できることが求められている。
そのため、通信エリアを広くする場合であって、基地局を複数設置する場合には、必要な時のみ送信をする単信方式が使用されている。そして、単信方式を用いて、次の(A1)から(A3)に示す方式で、通信されていた。
(A2)移動局は、基地局と同様に音声通話やデータ通話時に必要に応じて、上り信号を送信する。
(A3)1つの制御局が複数の基地局から送信される信号を制御する。
社団法人 電波産業会、「狭帯域デジタル通信方式(SCPC/FDMA) 標準規格 ARIB STD-T61 1.2版」、平成17年11月30日発行
このように、全てのフレームを使用して音声信号を送受信することになるため、音声通話中には、データ通信ができないという問題があった。また、―方の基地局で移動局と通信している期間は、他方の基地局は送信することができないという問題もあった。
まず、本実施形態の概要について説明する。本実施形態による基地局は、常送タイプの間欠送信型とし、2つの基地局が、交互に同期信号を送信し、基地局と移動局間との同期を維持するようにする。なお、ここでは、基地局が2つの場合について、説明する。
基地局から同期信号を送信する間隔は、クラスタフレームを1つの単位として設定する。2つの基地局の場合は、一方の基地局は、例えば、1クラスタフレーム毎に同期信号を送信する(1クラスタフレーム以上の間隔であれば良い)。他方の基地局は、空いているクラスタフレームで、同期信号を送信する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態によるデジタル無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。ここでは、デジタル無線通信システムが制御局1、および、基地局2と基地局3との2つの基地局を有する場合について説明する。なお、制御局1は、たとえば、図6を用いて説明した制御局に設定される装置である。また、基地局2と基地局3とは、図6を用いて説明した基地局Aと基地局Bとに、それぞれ設置される装置である。なお、ここでは、各基地局の通信方式として、SCPC(Single-Channel Per Carrier)方式を用いたFDMA(Frequency Division Multiple Access:周波数分割多元接続)方式の場合について説明する。
基準信号生成部24は、生成した基準信号を、送信部22と受信部23とに出力する。基準信号生成部24は、たとえば、温度制御型水晶発振器(Oven Controlled Xtal Oscillator)である。
次に、送信部22の構成について詳細に説明する。送信部22は、送信オフセット値記憶部221を有している。この送信オフセット値記憶部221には、複数の基地局の間で送信タイミングが重ならないようにするために、基準となるフレームからのオフセット値が予め記憶されている。すなわち、この送信オフセット値記憶部221には、複数の基地局の間で、重複がないオフセット値の値が、予め記憶されている。
ところで、各クラスタフレームは、4つのフレームを有する(後述する図2のクラスタフレームとフレームとを参照)。このフレーム構成を使用したシステムにおける、基地局の動作について説明する。例えば、あるタイミングのクラスタフレーム0のフレーム0を同期信号基準タイミング(上述した基準となるフレーム)とし、同期信号送信間隔を8フレーム(2クラスタフレーム)間隔とする。基地局Aのオフセット値を“0”、基地局Bのオフセット値を“4”とすると、基地局A及び基地局Bから定期的に送信される同期信号(図2の符号TX参照)は、図2に示すようになる。
また、送信部22は、複数のフレームのうち、いずれの基地局も同期信号と音声信号とを送信しないフレーム(たとえば、フレーム1)でデータ信号を送信する。また、送信部22は、自基地局が同期信号を送信するフレーム(たとえば、基地局Aの送信部22は、クラスタフレーム0または2のフレーム0、基地局Bの送信部22はクラスタフレーム1または3のフレーム0)で、同期信号とともにデータ信号を送信する。
なお、同一の基地局において、この送信オフセット値記憶部221と受信オフセット値記憶部231とに記憶されているオフセット値の値は、同一である。そのため、この送信オフセット値記憶部221と受信オフセット値記憶部231とを、同一の構成(記憶部)としてもよい。
なお、上述した実施形態の説明では、複数基地局間において、それぞれの基地局のフレームタイミングを一致させる補正方法として、GPSのPPS信号を基準信号として補正する方法について説明したが、これに限られるものではない。たとえば、ネットワークを使用した基準信号の受信により補正する方法、基準となる基地局の送信信号を受信する方法等を用いてもよい。すなわち、複数の基地局が共通にそれぞれ受信した基準信号に基いて、クラスタフレームの開始タイミングを、複数の基地局の間で同期させてもよい。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
Claims (5)
- 半複信方式により1つの搬送周波数を用いて複数の移動局装置へ送信する複数の基地局装置を有するデジタル無線通信システムにおいて用いられる基地局装置であって、
前記複数の基地局装置のそれぞれが、
同期信号を送信するクラスタフレームのフレームタイミングを、前記複数の基地局装置がそれぞれ共通に受信した基準信号に基づいて、前記複数の基地局の間で同期させる同期部と、
前記同期部が同期させたクラスタフレームにおいて、予め自基地局に割り当てられている順序毎のクラスタフレームで同期信号を送信する送信部と、
を有していることを特徴とする基地局装置。 - 前記複数の基地局装置のそれぞれが、
前記基地局装置毎のオフセット値が予め記憶されているオフセット値記憶部を有しており、
前記送信部が、
前記同期部が同期させたクラスタフレームにおいて、前記オフセット値記憶部から読み出したオフセット値に基づいた順序の前記クラスタフレームにおいて、前記同期信号を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。 - 前記クラスタフレームは予め定められている複数のフレームを有し、
前記送信部は、
前記複数のフレームのうち一部のフレームで前記同期信号を送信し、
前記複数のフレームのうち前記同期信号を送信しない一部のフレームで情報量を圧縮した音声信号を送信する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基地局装置。 - 前記送信部は、
前記複数のフレームのうち、いずれの基地局も同期信号と音声信号とを送信しないフレームでデータ信号を送信する、または、自基地局が同期信号を送信するフレームで前記同期信号とともにデータ信号を送信する、
ことを特徴とする請求項3に記載の基地局装置。 - 半複信方式により1つの搬送周波数を用いて複数の移動局装置へ送信する複数の基地局装置を有するデジタル無線通信システムにおいて用いられる通信方法であって、
前記複数の基地局装置のそれぞれが、
同期信号を送信するクラスタフレームのフレームタイミングを、前記複数の基地局装置がそれぞれ共通に受信した基準信号に基づいて、前記複数の基地局の間で同期し、
前記同期した複数のクラスタフレームにおいて、予め自基地局に割り当てられている順序毎のクラスタフレームで同期信号を送信する、
ことを特徴とする通信方法。
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JP2008194577A JP5032410B2 (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 基地局装置、および、通信方法 |
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