JP5032410B2 - 基地局装置、および、通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タクシーなどに用いられるデジタル無線通信システムに関し、特に、1つの搬送周波数を使用してサービスエリアすなわち通信エリアを広くすることを可能とする基地局装置および通信方法の技術に関する。
タクシーなどに用いられる無線通信システムにおいて、近年、デジタル無線通信方式の無線通信(非特許文献1参照)を用いたデジタル無線通信システムが普及してきている。このデジタル無線通信方式においては、タクシー会社毎に、1つまたは少数の搬送周波数が割り当てられている。なお、タクシー会社に割り当てられる搬送周波数の数は、タクシー会社が保有するタクシーの数、すなわち、移動局の台数により、定められている。そのため、保有している移動局の台数が少ないと、そのタクシー会社は、サービスエリアが広い場合においても、複数の搬送周波数を貰うことが難しいという事情がある。
そのため、デジタルタクシー無線において、1つの搬送周波数を使用して、サービスエリアすなわち通信エリアを広くすることが求められている。また、デジタル無線通信システムにおいて、移動局と基地局との間で音声通信をしている期間においても、移動局の位置情報などを示すデータ信号を送受信できることが求められている。
ところで、デジタルタクシー無線で使用されている通信方式として、半複信方式と単信方式とが知られている。半複信方式は、基地局からの送信(下り)と移動局からの送信(上り)は、別々の周波数を使用する。たとえば、基地局は、常に下り信号を送信する(常送タイプであり、常送タイプには、連続送信型と間欠送信型がある。)。移動局は、基地局からの信号を受信して、基地局に同期して上り信号を送信する方式である。移動局は、基地局に同期しているため、必要最低限のデータのみを送信すれば、基地局側で受信することができる。
一方、単信方式は、上りと下りとの周波数は、同じ場合(すなわち、1周波)と、異なる場合(すなわち、2周波)とがある。基地局および移動局共に、必要な時のみ送信する。すなわち、非常送タイプである。そのため、受信する場合には、移動局は、毎回送信側に同期をあわせる必要があり、送信する場合には、移動局は、同期を合わせる信号を、送信すべきデータに先立って送信する必要がある。そのため、通信トラフィックは、半複信方式に比べ、単信方式の方が低くなる傾向がある。よって、データ信号を送信する場合には、単信方式に対比して、半複信方式の方が有利となる。
ここで、通信エリアを広くする場合には、基地局を複数設置する必要がある。すなわち、それぞれの基地局がそれぞれの通信エリアを有していることにより、このデジタル無線通信システムは、全体として通信エリアが広くなる。たとえば、図6に示すように、デジタル無線通信システムが、基地局Aと基地局Bとを有する。なお、この基地局Aと基地局Bとは制御局により制御されている。
次に、基地局が2つの場合について、半複信方式を用いた場合の問題点について説明する。半複信方式の場合は、基地局と移動局間の同期を常に保つため、常送タイプの連続送信型の場合には、基地局から常時下り信号が送信されている。常送タイプの連続送信型の場合、2つの基地局から、同時に同一搬送周波数で送信すると、エリアが重なった領域の移動局(たとえば、図6の移動局E)は、基地局との同期が取れなくなり、通信不能になる。また、半複信方式の場合は、間欠送信型の場合でも、2つの基地局から送信するタイミングが重なると、上記と同様な現象が発生する。よって、複数の基地局でエリアが重なる場合には、半複信方式を用いることが出来ないという問題があった。
そのため、通信エリアを広くする場合であって、基地局を複数設置する場合には、必要な時のみ送信をする単信方式が使用されている。そして、単信方式を用いて、次の(A1)から(A3)に示す方式で、通信されていた。
(A1)基地局から送信される下り信号は、非常送である。すなわち、基地局からの下り信号は、音声通話やデータ通信時に必要に応じて送信する。
(A2)移動局は、基地局と同様に音声通話やデータ通話時に必要に応じて、上り信号を送信する。
(A3)1つの制御局が複数の基地局から送信される信号を制御する。
上記の条件を満たすデジタル無線通信システムにおいて、隣接する2つ以上の基地局から送信される搬送周波数が同一であるとき、それぞれの基地局が独立したタイミングで送信すると、送信タイミングが重なった時に、お互いの信号が干渉し合うという問題が発生する。この時、移動局は、基地局からの信号が受信できなくなるため、送信することができないという問題も発生する。また、お互いの送信信号が衝突しないようにするために、一方が送信している期間には、他方の送信を停止させなければならないという問題もある。
たとえば、図6において、基地局Aと移動局A、または、基地局Bと移動局Hとが、音声通話またはデータ通信を行う場合、その送信のタイムチャートは、たとえば、図7に示すようになる。たとえば、時刻t1からt2の期間において基地局Aが送信する。次に、時刻t3からt4の期間において移動局Aが送信する。次に、時刻t5からt6の期間において基地局Aが送信する。次に、時刻t7からt8の期間において基地局Bが送信する。そして、時刻t9からt10の期間において移動局Hが送信する。
社団法人 電波産業会、「狭帯域デジタル通信方式(SCPC/FDMA) 標準規格 ARIB STD-T61 1.2版」、平成17年11月30日発行
ここで、基地局Aが送信している時のフレームの使用例を図8に示す。図8において、数字は、0から3までを繰り返すフレーム番号を示している。この図8から、基地局Aは、全てのフレームで送信している。移動局が送信している時のフレームの使用方法も、この図8の基地局の使用方法と同様である。
このように、全てのフレームを使用して音声信号を送受信することになるため、音声通話中には、データ通信ができないという問題があった。また、―方の基地局で移動局と通信している期間は、他方の基地局は送信することができないという問題もあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、1つの搬送周波数を使用して通信エリアを広くすることができ、各基地局で通信エリアが重なる領域においても通信を可能とし、また、いずれかの基地局が音声通信している期間においても、データ通信することを可能とすることができる基地局装置および通信方法を提供することを目的とする。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、半複信方式により1つの搬送周波数を用いて複数の移動局装置へ送信する複数の基地局装置を有するデジタル無線通信システムにおいて用いられる基地局装置であって、前記複数の基地局装置のそれぞれが、同期信号を送信するクラスタフレームのフレームタイミングを、前記複数の基地局装置がそれぞれ共通に受信した基準信号に基づいて、前記複数の基地局の間で同期させる同期部と、前記同期部が同期させたクラスタフレームにおいて、予め自基地局に割り当てられている順序毎のクラスタフレームで同期信号を送信する送信部と、を有していることを特徴とする基地局装置である。
請求項2に記載の発明は、前記複数の基地局装置のそれぞれが、前記基地局装置毎のオフセット値が予め記憶されているオフセット値記憶部を有しており、前記送信部が、前記同期部が同期させたクラスタフレームにおいて、前記オフセット値記憶部から読み出したオフセット値に基づいた順序の前記クラスタフレームにおいて、前記同期信号を送信する、ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置である。
請求項3に記載の発明は、前記クラスタフレームは予め定められている複数のフレームを有し、前記送信部は、前記複数のフレームのうち一部のフレームで前記同期信号を送信し、前記複数のフレームのうち前記同期信号を送信しない一部のフレームで情報量を圧縮した音声信号を送信する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基地局装置である。
請求項4に記載の発明は、前記送信部は、前記複数のフレームのうち、いずれの基地局も同期信号と音声信号とを送信しないフレームでデータ信号を送信する、または、自基地局が同期信号を送信するフレームで前記同期信号とともにデータ信号を送信する、ことを特徴とする請求項3に記載の基地局装置である。
請求項に記載の発明は、半複信方式により1つの搬送周波数を用いて複数の移動局装置へ送信する複数の基地局装置を有するデジタル無線通信システムにおいて用いられる通信方法であって、前記複数の基地局装置のそれぞれが、同期信号を送信するクラスタフレームのフレームタイミングを、前記複数の基地局装置がそれぞれ共通に受信した基準信号に基づいて、前記複数の基地局の間で同期し、前記同期した複数のクラスタフレームにおいて、予め自基地局に割り当てられている順序毎のクラスタフレームで同期信号を送信する、ことを特徴とする通信方法である。
この発明によれば、複数の基地局装置のそれぞれが、同期させた複数のクラスタフレームにおいて、予め自基地局に割り当てられている順序毎のクラスタフレームで同期信号を送信することにより、1つの搬送周波数を使用して通信エリアを広くすることができ、各基地局で通信エリアが重なる領域においても通信を可能とし、また、いずれかの基地局が音声通信している期間においても、データ通信することを可能とすることができる。
<本実施形態の概要>
まず、本実施形態の概要について説明する。本実施形態による基地局は、常送タイプの間欠送信型とし、2つの基地局が、交互に同期信号を送信し、基地局と移動局間との同期を維持するようにする。なお、ここでは、基地局が2つの場合について、説明する。
基地局から同期信号を送信する間隔は、クラスタフレームを1つの単位として設定する。2つの基地局の場合は、一方の基地局は、例えば、1クラスタフレーム毎に同期信号を送信する(1クラスタフレーム以上の間隔であれば良い)。他方の基地局は、空いているクラスタフレームで、同期信号を送信する。
なお、お互いの基地局は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)のPPS(Pulse Per Second)信号を基準信号として、フレームタイミングすなわちクラスタフレームの境目を補正して、お互いの送信タイミングが重ならないようにする。また、PPS信号を使用したフレームタイミング補正方法について、基地局内部では、内部の発振器を基にシンボルタイミング信号及びフレームタイミング信号を生成する。また、GPSからのPPS信号のタイミングでフレームタイミング信号をシンボル間隔の精度で補正する。また、フレームタイミングを補正する場合は、基地局が送信していないタイミングで行う。
<本実施形態の構成>
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態によるデジタル無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。ここでは、デジタル無線通信システムが制御局1、および、基地局2と基地局3との2つの基地局を有する場合について説明する。なお、制御局1は、たとえば、図6を用いて説明した制御局に設定される装置である。また、基地局2と基地局3とは、図6を用いて説明した基地局Aと基地局Bとに、それぞれ設置される装置である。なお、ここでは、各基地局の通信方式として、SCPC(Single-Channel Per Carrier)方式を用いたFDMA(Frequency Division Multiple Access:周波数分割多元接続)方式の場合について説明する。
制御局1と基地局2とは、データ通信線4−2と音声通信線5−2とを介して接続されている。このデータ通信線4−2及び音声通信線5−2は、専用回線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)回線、光通信回線などである。制御局1と基地局3とは、制御局1と基地局2と同様に、データ通信線4−3と音声通信線5−3とを介して接続されている。
制御局1は、制御装置11と、音声通信装置12−2と、音声通信装置12−3と、を有している。制御装置11は、データ通信線4−2およびデータ通信線4−3を介して、基地局2および基地局3とデータ信号を通信する。音声通信装置12−2は、音声通信線5−2を介して、基地局2と音声信号を通信する。音声通信装置12−2は、たとえば、マイクとスピーカとを有している。音声通信装置12−3は、音声通信装置12−2と同様に、音声通信線5−3を介して、基地局3と音声信号を通信する。
基地局2と基地局3とは、それぞれ同様の構成を有しているため、ここでは、基地局2の構成について説明する。基地局2は、同期部(GPS部)21と、送信部(TX部)22と、受信部(RX部)23と、基準信号生成部(OXCO(Oven Controlled Xtal Oscillator)部)24と、データ通信部25と、音声通信部26、GPSアンテナ201、送信アンテナ202、受信アンテナ203とを有している。なお、送信部22と受信部23とは、複数の信号線27により接続されている。
同期部21は、GPSアンテナ201を介して、GPS衛星からのGPS信号を受信する。この同期部21は、受信したGPS信号を、送信部22と受信部23とに出力することにより、クラスタフレームのフレームタイミングを、複数の基地局の間で同期させる。データ通信部25は、データ通信線4−2を介して、制御局1とデータ信号を通信する。音声通信部26は、音声通信線5−2を介して、制御局1と音声信号を通信する。
基準信号生成部24は、生成した基準信号を、送信部22と受信部23とに出力する。基準信号生成部24は、たとえば、温度制御型水晶発振器(Oven Controlled Xtal Oscillator)である。
送信部22は、データ通信部25が制御局1から受信したデータ信号または音声通信部26が制御局1から受信した音声信号を、基準信号生成部24が生成した基準信号に基いて、送信アンテナ202を介して送信する。すなわち、送信部22は、制御局1からのデータ信号または音声信号である送信情報を、移動局へ送信する。なお、送信部22は、同期部21が同期させた複数のクラスタフレームにおいて、予め自基地局に割り当てられている順序毎のクラスタフレームで同期信号を送信する。
受信部23は、受信アンテナ203を介して受信したデータ信号または音声信号を、基準信号生成部24が生成した基準信号に基いて受信する。そして、受信部23は、受信したデータ信号または音声信号を、データ通信部25または音声通信部26を介して、制御局1へ送信する。すなわち、受信部23は、移動局からのデータ信号または音声信号である受信情報を、制御局1へ送信する。
<送信部22の構成>
次に、送信部22の構成について詳細に説明する。送信部22は、送信オフセット値記憶部221を有している。この送信オフセット値記憶部221には、複数の基地局の間で送信タイミングが重ならないようにするために、基準となるフレームからのオフセット値が予め記憶されている。すなわち、この送信オフセット値記憶部221には、複数の基地局の間で、重複がないオフセット値の値が、予め記憶されている。
送信部22は、送信する場合に、基準となるフレームに、この送信オフセット値記憶部221から読み出したオフセット値を加算して算出されるクラスタフレームにおいて送信することにより、基地局間において同期信号の送信タイミングが重ならないようにする。すなわち、送信部22は、同期部21が同期させたクラスタフレームにおいて、送信オフセット値記憶部221から読み出したオフセット値に基づいた順序毎のクラスタフレームにおいて、同期信号を送信する。
なお、この基準となるフレームは、複数の基地局に共通に定められている期間毎に、たとえば、その期間における最初のクラスタフレームのフレーム0として、予め定められている。また、この期間とは、少なくとも、複数の基地局の数に対応するクラスタフレームの時間長よりも長いものとする。これにより、この期間において、各基地局は自基地局に対応するクラスタフレームを、少なくとも1つは有することが可能である。これにより、各基地局は、自基地局に対応するクラスタフレームを用いて、基準信号を送信することが可能となる。このようにして、この送信部22は、半複信方式を使用し、常送タイプの間欠送信型として送信する。そして、この送信部22は、次のようにして、送信する。
送信部22は、基地局から移動局に対する同期信号を間欠送信する間隔を、クラスタフレームを1つの単位として設定し、少なくとも基地局数のクラスタフレーム毎に送信する。例えば、基地局の数を2とすると、基地局の送信部22は、少なくとも2クラスタフレーム毎に送信する。すなわち、基地局の数をn(nは任意の自然数)とすると、基地局の送信部22は、少なくともnクラスタフレーム毎に送信する。
送信部22は、同期信号を基地局から間欠送信するフレーム数として、少なくとも1フレームとし、多くても1クラスタフレームのフレーム数から音声通話に使用するフレーム数以下にする。たとえば、音声通話に2フレーム使用すると、間欠送信する送信フレーム数は、1クラスタフレームが4フレームであるため、最大2フレームとなる。これは、たとえば、基地局2から音声信号を送信している時にでも、基地局3から間欠送信できるようにするためである。
また、送信部22は、自局が送信しないタイミング(他の基地局が送信しているタイミング)で、フレームタイミングの補正をする。また、送信部22は、GPSのPPS信号を基準信号として補正する場合、上述したフレームタイミングを補正する精度は、シンボル単位で行う。また、送信部22は、基地局間のフレームタイミングの誤差を、フレーム内のガードビット数の範囲内とするようにして、補正する。
なお、複数基地局において、全ての基地局から同期信号を間欠送信する必要はなく、いずれかの基地局の送信機能を停止させ、その基地局を受信専用の基地局とすることも可能である(たとえば、上り/下りのアンバランスを解消するため。)。この時、送信機能を有する基地局の数から、同期信号を間欠送信する間隔を決めることができる。
<基地局の動作>
ところで、各クラスタフレームは、4つのフレームを有する(後述する図2のクラスタフレームとフレームとを参照)。このフレーム構成を使用したシステムにおける、基地局の動作について説明する。例えば、あるタイミングのクラスタフレーム0のフレーム0を同期信号基準タイミング(上述した基準となるフレーム)とし、同期信号送信間隔を8フレーム(2クラスタフレーム)間隔とする。基地局Aのオフセット値を“0”、基地局Bのオフセット値を“4”とすると、基地局A及び基地局Bから定期的に送信される同期信号(図2の符号TX参照)は、図2に示すようになる。
この図2に示すように、基地局Aは、クラスタフレーム0のフレーム0と、クラスタフレーム2のフレーム0とで、同期信号を送信する。一方、基地局Bは、クラスタフレーム1のフレーム0と、クラスタフレーム3のフレーム0とで、同期信号を送信する。すなわち、基地局Aと基地局Bとは、それぞれ、各基地局で重複しない2クラスタフレーム毎に、そのクラスタフレームの予め定められているフレーム0で同期信号を送信する。
このように、お互いの基地局の送信を停止することなく、また、お互いの送信信号が衝突しないようにするため、隣接する同一搬送周波数を使用する基地局のフレームタイミングを同期させる。また、各基地局から送信される同期信号タイミングが重ならないようにするため、同期信号基準タイミング及び同期信号送信間隔を決め、それぞれの基地局は、それぞれ異なったオフセット値を持ち、基準タイミングからオフセット値を加算したフレームにて同期信号を送信するようにする。そして、基地局A及び基地局Bのサービスエリアにいる移動局は、基地局に同期して送信することができる。
図2に示した状態において、基地局Aから移動局に対して音声送信する場合は、図3に示すようになる。ここでは、1クラスタフレーム時間分の音声信号の情報量、すなわち、4フレームで送信できる音声信号の情報量を、2フレームで送信できる情報量に圧縮して送信し、また、フレーム2と3とを使用して送信するものとする。なお、このように、音声信号を圧縮して送信する技術として、特開2006−279778による技術が知られている。
図3を用いて、音声信号を送信する場合の、一例としてのフレーム構成について説明する。図2と同様に、基地局Aは、クラスタフレーム0のフレーム0で、同期信号を送信する。すなわち、クラスタフレーム0のフレーム0は、基地局Aの同期信号送信フレームである。基地局Bは、クラスタフレーム1のフレーム0で、同期信号を送信する。すなわち、クラスタフレーム1のフレーム0は、基地局Bの同期信号送信フレームである。その後、基地局Aと基地局Bとは、クラスタフレーム毎に交互に、そのクラスタフレームにおけるフレーム0で、同期信号を送信する。そして、各クラスタフレームのフレーム2と3とで、基地局Aは、記号Vで示すように、音声信号を送信することが可能である。
上述したように、本実施形態によれば、基地局Aと基地局Bとの同期信号は、互いに干渉することがない。そのため、基地局Aの通信エリアと基地局Bの通信エリアとが重なる領域においても、移動局は、干渉することなく、基地局Aまたは基地局Bと通信することが可能である。そのため、1つの搬送周波数で、トラフィックを下げることなく、サービスエリアを広くすることができる。
次に、図4を用いて、データ送信に用いるフレームについて説明する。基地局A及び基地局Bから音声送信されていない状態において、基地局Aから移動局に対してデータ送信する場合には、図4に示すように、基地局Aは、基地局Aの同期信号送信フレーム、または、フレーム1から3を使用する。また、基地局A及び基地局Bから音声送信されていない状態において、基地局Bから移動局に対してデータ送信する場合は、基地局Aと同様に基地局Bは、基地局Bの同期信号送信フレーム、または、フレーム1から3を使用する。
次に、音声送信時のデータ送信に用いるフレームについて説明する(図5参照)。基地局Aから音声送信している状態において、基地局Aから移動局に対してデータ送信する場合は、基地局Aの同期信号送信フレーム、または、フレーム1を使用する。また、基地局Aから音声送信している状態において、基地局Bから移動局に対してデータ送信する場合は、基地局Bの同期信号送信フレーム、または、フレーム1を使用する。すなわち、各基地局の送信部22は、いずれの基地局も音声送信しないフレーム、および、自基地局の同期信号送信フレームとなるフレームにおいて、データ送信する。
図5を用いて、一例としてのフレーム構成について説明する。図5(a)および図5(b)は、図2または図3と同様のフレーム構成を有している。なお、図5(a)および図5(b)には、基地局Aから音声送信している状態を示している。
図5(a)においては、基地局Aが、移動局に対してデータ送信することが可能なフレームを示している。たとえば、基地局Aは、クラスタフレーム0のフレーム0およびクラスタフレーム2のフレーム0などの基地局Aの同期信号送信フレームのフレーム0、または、各クラスタフレームのフレーム1を使用して、基地局Aから移動局に対してデータ送信することが可能である(図5(a)中の符号D参照)。
一方、図5(b)においては、基地局Bが、移動局に対してデータ送信することが可能なフレームを示している。たとえば、基地局Bは、クラスタフレーム1のフレーム0およびクラスタフレーム3のフレーム0などの基地局Bの同期信号送信フレームのフレーム0、または、各クラスタフレームのフレーム1を使用して、基地局Bから移動局に対してデータ送信することが可能である(図5(b)中の符号D参照)。
図5(a)および図5(b)を用いて説明したように、基地局と移動局との間で、各クラスタフレーム毎に、データ送信も可能となる。そのため、たとえば、タクシーの位置情報、賃走や空車や回送などのタクシーの状態を示す情報(スーパーサイン)を、基地局と移動局との間で音声通信中においても、基地局と移動局とで逐次送受信可能となる。また、1つの搬送周波数を用いて、広いエリアで、データ通信することが可能である。
上記に図2から図5を用いて説明したように、送信部22は、クラスタフレームが有する複数のフレーム(たとえば、4個のフレーム)のうち一部のフレーム(たとえば、フレーム0)で同期信号を送信し、複数のフレームのうち同期信号を送信しない一部のフレーム(たとえば、フレーム2と3)で情報量を圧縮した音声信号を送信する。
また、送信部22は、複数のフレームのうち、いずれの基地局も同期信号と音声信号とを送信しないフレーム(たとえば、フレーム1)でデータ信号を送信する。また、送信部22は、自基地局が同期信号を送信するフレーム(たとえば、基地局Aの送信部22は、クラスタフレーム0または2のフレーム0、基地局Bの送信部22はクラスタフレーム1または3のフレーム0)で、同期信号とともにデータ信号を送信する。
上記においては、送信部22を用いた基地局の送信の場合について説明したが、受信部23を用いた基地局の受信も同様である。ここで、受信部23の構成について詳細に説明する。受信部23は、受信オフセット値記憶部231を有している。この受信オフセット値記憶部231は、送信オフセット値記憶部221と同様に、複数の基地局の間で送信タイミングが重ならないようにするために、基準となるフレームからのオフセット値が予め記憶されている。受信部23は、受信オフセット値記憶部231から読み出した受信オフセット値に基づいたクラスタフレームで、移動局からの送信信号を受信する。
なお、同一の基地局において、この送信オフセット値記憶部221と受信オフセット値記憶部231とに記憶されているオフセット値の値は、同一である。そのため、この送信オフセット値記憶部221と受信オフセット値記憶部231とを、同一の構成(記憶部)としてもよい。
なお、上記の実施形態の説明においては、通信方式として、SCPC方式を用いたFDMA方式の場合について説明したが、これに限られるものではない。たとえば、通信方式として、TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)方式であってもよい。
なお、上述した実施形態の説明では、複数基地局間において、それぞれの基地局のフレームタイミングを一致させる補正方法として、GPSのPPS信号を基準信号として補正する方法について説明したが、これに限られるものではない。たとえば、ネットワークを使用した基準信号の受信により補正する方法、基準となる基地局の送信信号を受信する方法等を用いてもよい。すなわち、複数の基地局が共通にそれぞれ受信した基準信号に基いて、クラスタフレームの開始タイミングを、複数の基地局の間で同期させてもよい。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
この発明の一実施形態によるデジタル無線通信システムの構成を示すブロック図である。 同期信号を送信する場合の一例としてのフレーム構成を示す構成図である。 音声信号を送信する場合の一例としてのフレーム構成を示す構成図である。 音声信号を送信していない場合においてデータ信号を送信する場合の一例としてのフレーム構成を示す構成図である。 音声信号を送信している場合においてデータ信号を送信する場合の一例としてのフレーム構成を示す構成図である。 基地局とその送受信可能なエリアを示す模式図である。 従来の送受信方法を示すタイムチャートである。 図7の場合のクラスタフレームの構成を示す構成図である。
符号の説明
1…制御局、2、3、A、B…基地局、4−2、4−3…データ通信線、5−2、5−3…音声通信線、11…制御装置、12−2、12−3…音声通信装置、21…同期部、22…送信部、23…受信部、24…基準信号生成部、25…データ通信部、26…音声通信部、27…複数の信号線、201…GPSアンテナ、202…送信アンテナ、203…受信アンテナ、221…送信オフセット値記憶部、231…受信オフセット値記憶部

Claims (5)

  1. 半複信方式により1つの搬送周波数を用いて複数の移動局装置へ送信する複数の基地局装置を有するデジタル無線通信システムにおいて用いられる基地局装置であって、
    前記複数の基地局装置のそれぞれが、
    同期信号を送信するクラスタフレームのフレームタイミングを、前記複数の基地局装置がそれぞれ共通に受信した基準信号に基づいて、前記複数の基地局の間で同期させる同期部と、
    前記同期部が同期させたクラスタフレームにおいて、予め自基地局に割り当てられている順序毎のクラスタフレームで同期信号を送信する送信部と、
    を有していることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記複数の基地局装置のそれぞれが、
    前記基地局装置毎のオフセット値が予め記憶されているオフセット値記憶部を有しており、
    前記送信部が、
    前記同期部が同期させたクラスタフレームにおいて、前記オフセット値記憶部から読み出したオフセット値に基づいた順序の前記クラスタフレームにおいて、前記同期信号を送信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記クラスタフレームは予め定められている複数のフレームを有し、
    前記送信部は、
    前記複数のフレームのうち一部のフレームで前記同期信号を送信し、
    前記複数のフレームのうち前記同期信号を送信しない一部のフレームで情報量を圧縮した音声信号を送信する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基地局装置。
  4. 前記送信部は、
    前記複数のフレームのうち、いずれの基地局も同期信号と音声信号とを送信しないフレームでデータ信号を送信する、または、自基地局が同期信号を送信するフレームで前記同期信号とともにデータ信号を送信する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の基地局装置。
  5. 半複信方式により1つの搬送周波数を用いて複数の移動局装置へ送信する複数の基地局装置を有するデジタル無線通信システムにおいて用いられる通信方法であって、
    前記複数の基地局装置のそれぞれが、
    同期信号を送信するクラスタフレームのフレームタイミングを、前記複数の基地局装置がそれぞれ共通に受信した基準信号に基づいて、前記複数の基地局の間で同期し、
    前記同期した複数のクラスタフレームにおいて、予め自基地局に割り当てられている順序毎のクラスタフレームで同期信号を送信する、
    ことを特徴とする通信方法。
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