JP2004221640A - 無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線基地局と複数の無線移動局から構成される無線通信システムにおいて、無線基地局が送信する制御チャネルのスロットと一つの無線移動局が送信する情報チャネルのスロットが時間的タイミングで一致する場合、無線基地局から送信される制御チャネルを受信する他の無線移動局では、前記一つの無線移動局の送信信号の送信機雑音により感度抑圧が発生し、無線基地局から送信される制御チャネルを受信できなくなる。このような現象の発生頻度を低減しシステム動作を安定させることを目的とする。
【解決手段】情報チャネルの使用するスロットの割当て方法として,無線基地局が送信する制御チャネルが使用するスロットと、無線移動局が送信する情報チャネルが使用するスロットとが時間的タイミングで一致するスロットを後回しに割当てるように制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】情報チャネルの使用するスロットの割当て方法として,無線基地局が送信する制御チャネルが使用するスロットと、無線移動局が送信する情報チャネルが使用するスロットとが時間的タイミングで一致するスロットを後回しに割当てるように制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信方法に関し、特に、無線基地局と複数の無線移動局から構成される無線通信システムにおける無線通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無線通信システムの例を図2に示す。図2の無線通信システムは、無線基地局10と、該無線基地局に接続された複数の無線機11〜13と、複数の無線移動局1〜5から構成される。無線基地局10に接続された無線機11〜13と無線移動局1〜5との間、または無線移動局1〜5同士は、無線基地局10と無線移動局1〜5が無線通信可能なエリア(以下、無線ゾーンと呼ぶ)14内で通信を行う。
【0003】
無線通信の方式としては、送信信号と受信信号に異なる周波数を割当てるFDD(Frequency Division Duplex)方式が使用される。また、無線基地局と無線移動局のアクセス方式は、TDM/TDMA(Time Division Multiplex/Time Division Multiple Access)アクセス方式を採用している。周波数帯域は260MHz帯とし、上り方向、即ち、無線移動局→無線基地局方向では262MHzを採用し、下り方向、即ち、無線基地局→無線移動局方向では271MHzを採用している。変調方式は、例えば、π/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式が使用されている。多重方式として、例えば、図3に示すような多重数4のTDM/TDMAアクセス方式が採用されている。図3において、通信は、基本フレームF(期間40ms)の繰り返しからなり、1フレームは4つのスロットから構成されている。このため、1スロット時間は10msとなる。そして、上り方向のフレーム(以下、上りフレームと称する)と下り方向のフレーム(以下、下りフレームと称する)とは互いに対を構成している。上りフレームに対する下りフレームの時間的な遅れをフレームオフセットと呼び、図3の場合ではフレームオフセットは2スロット長(20ms)となっている。フレームオフセットを2スロット長とすることで、図3のCH1使用時の無線移動局送受信タイミングに示すように、無線移動局の送信タイミングTxと受信タイミングRxとの間に1スロット分のアイドル期間Iを確保している。1フレームを構成する4スロットには、順に0、1、2、3とスロット番号が割り振られていて、上りフレーム、下りフレームそれぞれの同じスロット番号のスロットが相互の通信チャネルCH1〜CH4として割当てられる。例えば、下り信号スロット番号1(通信チャネルCH2)と上り信号スロット番号1(通信チャネルCH2)が対応する。スロットには個別割当スロットと共通使用スロットの二種類があり、それぞれ、音声などのユーザ情報を伝送する情報チャネルと、システム制御などに使用される制御チャネルとに割当てられる。制御チャネルには、チャネル構造に関する情報、システム制御に関する情報、無線移動局の位置登録のための情報等の制御情報を報知する報知情報および、無線移動局が無線ゾーンを変更する際、該無線ゾーンに対応した位置登録エリアを変更するための位置登録制御に必要な情報や、無線基地局や各無線移動局を呼び出すための呼出信号などが含まれている。このように制御チャネルには重要な信号が含まれているため、各無線移動局が無線基地局からの制御チャネルを確実に受信することが通信をする上では必須である。
【0004】
なお、上記無線通信システムの日本における標準仕様は、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)(例えば非特許文献1参照)で定められている。
【0005】
図4に、上述したフレームFを構成する4つのスロットのうち、スロット番号0〜2の3チャネルを情報チャネルに、スロット番号3の1チャネルを制御チャネルに設定した場合の例を示す。情報チャネルに割当てられたスロット番号0〜2のスロットは、無線移動局1〜5のいずれかから発呼があると、無線基地局の制御によりスロット番号の小さい方のスロットから順に割当てられる。即ち、情報チャネルが未使用の状態の場合スロット番号0のスロットを、スロット番号0が使用中の場合スロット番号1のスロットを、スロット番号0、1が使用中の場合、スロット番号2のスロットというように、順にそれぞれ割当てられる。なお、下りフレームと上りフレームとは、フレームオフセットのため2スロット分ずれている。
【0006】
以下に、2つの情報チャネルを使用して通信する場合で、最初に通信機11と無線移動局1が通信を開始し、次に通信機12と無線移動局2が通信を行う場合の動作について、図5を用いて説明する。
【0007】
無線移動局1が上り信号の制御チャネルとして割当てられたスロット番号3のスロット(上り信号の制御チャネルCu)を使用して無線基地局10に対し接続要求を出す。無線基地局10は接続要求を受信すると、情報チャネルに割当てられたスロット番号0〜2のスロットのうち、未使用のスロット番号を小さい方から探し、空きの情報チャネルを割当てる。前記の場合、全ての情報チャネルは未使用なので、スロット番号0のスロットを通信機11と無線移動局1の情報チャネルとして割当てる。図5の場合では、上り信号の情報チャネルはTu1に、下り信号の情報チャネルTd1に割当てられる。
【0008】
次に、無線移動局2が上り信号の制御チャネルとして割当てられたスロット番号3のスロット(上り信号の制御チャネルCu)を使用して無線基地局10に対し接続要求を出す。無線基地局10は接続要求を受信すると、情報チャネルに割当てられたスロット番号0〜2のスロットのうち、未使用のスロット番号を小さい方から探し、未使用のスロットを割当てる。前記の場合、スロット番号0のスロットの情報チャネルが通信機11と無線移動局1の情報チャネルとして使用中なので、スロット番号1を通信機12と無線移動局2の情報チャネルとして割当てる。図5の場合では、上り信号の情報チャネルはTu2に、下り信号の情報チャネルTd2に割当てられる。
【0009】
上記のような動作により、スロット番号0のスロットは通信機11と無線移動局1との情報チャネルに、スロット番号1のスロットは通信機12と無線移動局2との情報チャネルに、それぞれ割当てられる。
【0010】
【非特許文献1】
ARIB Standard−T79、2001年9月発行、発行元:社団法人 電波産業会
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、2つの情報チャネルを使用して通信する場合、図5で期間Aで示されるように、無線基地局10が送信する制御チャネルCdの使用するスロットと無線移動局2が送信する情報チャネルTu2の使用するスロットとが時間的タイミングで一致している。この時の無線基地局10と無線移動局1、2の送受信状態を図6に示す。前述したとおり、無線基地局10の送信周波数(下り方向の周波数)は271MHz、無線移動局の送信周波数(上り方向の周波数)は262MHzと異っているが、その差は9MHzと比較的近い周波数となっており、この2つの信号は互いに干渉することがある。このため、図6に示すように、前記無線基地局10が無線移動局1に対して制御チャネルCdを使用して何らかの制御をしようとした時、無線移動局2が情報チャネルTu2を使用して送信していると、無線移動局2の送信した情報チャネルTu2が無線基地局10の送信した制御チャネルCdの送信機雑音となり感度が抑圧され、無線移動局1は無線基地局10からの制御を受けることができなくなるという問題がある。この問題は無線移動局1と無線移動局2が近傍であればあるほど顕著となる。
【0012】
本発明は、この問題の発生の頻度を低減するために、情報チャネルの使用するスロットの割当て方法として,下り信号の制御チャネルが使用するスロットと、上り信号の情報チャネルが使用するスロットとが時間的タイミングで一致するスロットを後回しに割当てるように制御する無線通信システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の無線通信方法は、無線基地局と、前記無線基地局の無線ゾーン内の複数の無線移動局および前記無線基地局と前記複数の無線移動局との間の通信に使用される上り通信と下り通信のそれぞれに制御チャネルと情報チャネルを有する無線通信システムにおいて、上記上り通信と上記下り通信のいずれか一方が制御チャネルを使用している時、他方の通信は、前記制御チャネルと時間的に一致する情報チャネルとは別の情報チャネルを使用して通信するようにしたものである。
【0014】
更に詳しくは、上記複数の無線移動局の内、少なくとも第1と第2の無線移動局が上記無線基地局と通信し、前記第1の無線移動局が上記制御チャネルを使用している時、前記第2の無線移動局の使用する情報チャネルを前記第1の無線移動局が使用する制御チャネルと時間的に一致する情報チャネルとは別の情報チャネルを使用して通信するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明における一実施例を図1に示す。このフローチャートは、無線基地局10における情報チャネルのスロット割当て手順を示したもので、情報チャネルのスロットの割当てをスロット番号0→2→1の順で割当てるようにしたものである。以下にこのフローチャートの動作を説明する。
【0016】
無線通信の接続要求が発生すると、スロット番号0のスロットが使用中かどうかを調べる(ステップ101)。スロット番号0のスロットが未使用ならスロット番号0のスロットを情報チャネルとして割当てる(ステップ102)。スロット番号0のスロットが使用中であれば、スロット番号2のスロットが使用中かどうかを調べる(ステップ103)。スロット番号2のスロットが未使用ならスロット番号2のスロットを情報チャネルとして割当てる(ステップ104)。スロット番号2のスロットが使用中であれば、スロット番号1のスロットが使用中かどうかを調べる(ステップ105)。スロット番号1のスロットが未使用ならスロット番号1のスロットを情報チャネルとして割当てる(ステップ106)。スロット番号1のスロットが使用中であれば、情報チャネルとして割当てられた3つのスロットが全て使用中であるため、情報チャネルの割当てを行わず処理を終える(ステップ107)。
【0017】
以下に上記情報チャネルの割当ての詳細について説明する。例えば、2つの情報チャネルを使用して通信する場合で、最初に通信機11と無線移動局1が通信を開始し、次に通信機12と無線移動局2が通信を行う場合の動作について、図7を用いて説明する。図7において、Tdは下り信号の情報チャネル、
無線移動局1が上り方向信号の制御チャネルとして割当てられたスロット番号3のスロット(上り信号の制御チャネルCu)を使用して無線基地局10に対し接続要求を出す。無線基地局10は接続要求を受信すると、情報チャネルに割当てられたスロット番号0〜2のスロットは全て未使用なので、スロット番号0を通信機11と無線移動局1の情報チャネルとして割当てる。図7の場合では、上り信号の情報チャネルはTu1に、下り信号の情報チャネルTd1に割当てられる。
【0018】
次に、通信機12が上り方向信号の制御チャネルとして割当てられたスロット番号3のスロット(上り信号の制御チャネルCu)を使用して無線基地局10に対し接続要求を出す。無線基地局10は接続要求を受信すると、情報チャネルに割当てられたスロット番号0〜2のスロットのうちスロット番号0のスロットの情報チャネルが通信機11と無線移動局1の情報チャネルとして使用中なので、スロット番号2を通信機12と無線移動局2の情報チャネルとして割当てる。図7の場合では、上り信号の情報チャネルはTu2に、下り信号の情報チャネルTd2に割当てられる。
【0019】
上記のような動作により、スロット番号0のスロットは通信機11と無線移動局1との情報チャネルに、スロット番号2のスロットは通信機12と無線移動局2との情報チャネルに、それぞれ割当てられる。
【0020】
上記状態において、無線基地局10が送信する制御チャネルCdの使用するスロットと時間的タイミング(図7の期間A)で一致する上り信号のスロットTuは未使用である。よって、無線移動局1は無線移動局2の送信の影響を受けることなく無線基地局10からの制御信号を受信することが可能となる。
【0021】
同様に、スロットの割当てをスロット番号2→0→1の順で割当てるようにした場合においても、2つの情報チャネルを使用して通信を行った場合では、上記第一の実施例の場合と同じ状態となり、1無線移動局は他の無線移動局の送信の影響を受けることなく無線基地局からの制御信号を受信することが可能となる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、送信する無線移動局1と受信中の他の無線移動局2〜5が近傍にあっても、妨害を受ける頻度を低減し、安定したシステム動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のスロット割当て手順を示すフローチャート。
【図2】無線通信システム構成を示す系統図。
【図3】TDM/TDMAアクセス方式の原理図。
【図4】下りフレームと上りフレームの関係を示す図。
【図5】従来のスロット割り当て方法を示す図。
【図6】図5のタイミングAにおける無線通信状態を示す図。
【図7】本発明のスロット割り当て方法を示す図。
【符号の説明】1〜5:無線移動局、10:無線基地局、11〜13:通信機、14:無線ゾーン、21:無線基地局スロット番号と無線回線チャネル割当て、22:無線移動局スロット番号と無線回線チャネル割当て、31〜33:チャネル割当てを後回しにするスロット、Rx:無線移動局の情報チャネル受信タイミング、Tx:無線移動局の情報チャネル送信タイミング、I:アイドル期間、Td1:下り信号の情報チャネル1、Td2:下り信号の情報チャネル2、Td:下り信号の未使用情報チャネル、Cd:下り信号の制御チャネル、Tu1:上り信号の情報チャネル1、Tu2:上り信号の情報チャネル2、Tu:上り信号の未使用情報チャネル、Cu:上り信号の制御チャネル、A:下り制御チャネルと上り情報チャネルが一致する期間。
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信方法に関し、特に、無線基地局と複数の無線移動局から構成される無線通信システムにおける無線通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無線通信システムの例を図2に示す。図2の無線通信システムは、無線基地局10と、該無線基地局に接続された複数の無線機11〜13と、複数の無線移動局1〜5から構成される。無線基地局10に接続された無線機11〜13と無線移動局1〜5との間、または無線移動局1〜5同士は、無線基地局10と無線移動局1〜5が無線通信可能なエリア(以下、無線ゾーンと呼ぶ)14内で通信を行う。
【0003】
無線通信の方式としては、送信信号と受信信号に異なる周波数を割当てるFDD(Frequency Division Duplex)方式が使用される。また、無線基地局と無線移動局のアクセス方式は、TDM/TDMA(Time Division Multiplex/Time Division Multiple Access)アクセス方式を採用している。周波数帯域は260MHz帯とし、上り方向、即ち、無線移動局→無線基地局方向では262MHzを採用し、下り方向、即ち、無線基地局→無線移動局方向では271MHzを採用している。変調方式は、例えば、π/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式が使用されている。多重方式として、例えば、図3に示すような多重数4のTDM/TDMAアクセス方式が採用されている。図3において、通信は、基本フレームF(期間40ms)の繰り返しからなり、1フレームは4つのスロットから構成されている。このため、1スロット時間は10msとなる。そして、上り方向のフレーム(以下、上りフレームと称する)と下り方向のフレーム(以下、下りフレームと称する)とは互いに対を構成している。上りフレームに対する下りフレームの時間的な遅れをフレームオフセットと呼び、図3の場合ではフレームオフセットは2スロット長(20ms)となっている。フレームオフセットを2スロット長とすることで、図3のCH1使用時の無線移動局送受信タイミングに示すように、無線移動局の送信タイミングTxと受信タイミングRxとの間に1スロット分のアイドル期間Iを確保している。1フレームを構成する4スロットには、順に0、1、2、3とスロット番号が割り振られていて、上りフレーム、下りフレームそれぞれの同じスロット番号のスロットが相互の通信チャネルCH1〜CH4として割当てられる。例えば、下り信号スロット番号1(通信チャネルCH2)と上り信号スロット番号1(通信チャネルCH2)が対応する。スロットには個別割当スロットと共通使用スロットの二種類があり、それぞれ、音声などのユーザ情報を伝送する情報チャネルと、システム制御などに使用される制御チャネルとに割当てられる。制御チャネルには、チャネル構造に関する情報、システム制御に関する情報、無線移動局の位置登録のための情報等の制御情報を報知する報知情報および、無線移動局が無線ゾーンを変更する際、該無線ゾーンに対応した位置登録エリアを変更するための位置登録制御に必要な情報や、無線基地局や各無線移動局を呼び出すための呼出信号などが含まれている。このように制御チャネルには重要な信号が含まれているため、各無線移動局が無線基地局からの制御チャネルを確実に受信することが通信をする上では必須である。
【0004】
なお、上記無線通信システムの日本における標準仕様は、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)(例えば非特許文献1参照)で定められている。
【0005】
図4に、上述したフレームFを構成する4つのスロットのうち、スロット番号0〜2の3チャネルを情報チャネルに、スロット番号3の1チャネルを制御チャネルに設定した場合の例を示す。情報チャネルに割当てられたスロット番号0〜2のスロットは、無線移動局1〜5のいずれかから発呼があると、無線基地局の制御によりスロット番号の小さい方のスロットから順に割当てられる。即ち、情報チャネルが未使用の状態の場合スロット番号0のスロットを、スロット番号0が使用中の場合スロット番号1のスロットを、スロット番号0、1が使用中の場合、スロット番号2のスロットというように、順にそれぞれ割当てられる。なお、下りフレームと上りフレームとは、フレームオフセットのため2スロット分ずれている。
【0006】
以下に、2つの情報チャネルを使用して通信する場合で、最初に通信機11と無線移動局1が通信を開始し、次に通信機12と無線移動局2が通信を行う場合の動作について、図5を用いて説明する。
【0007】
無線移動局1が上り信号の制御チャネルとして割当てられたスロット番号3のスロット(上り信号の制御チャネルCu)を使用して無線基地局10に対し接続要求を出す。無線基地局10は接続要求を受信すると、情報チャネルに割当てられたスロット番号0〜2のスロットのうち、未使用のスロット番号を小さい方から探し、空きの情報チャネルを割当てる。前記の場合、全ての情報チャネルは未使用なので、スロット番号0のスロットを通信機11と無線移動局1の情報チャネルとして割当てる。図5の場合では、上り信号の情報チャネルはTu1に、下り信号の情報チャネルTd1に割当てられる。
【0008】
次に、無線移動局2が上り信号の制御チャネルとして割当てられたスロット番号3のスロット(上り信号の制御チャネルCu)を使用して無線基地局10に対し接続要求を出す。無線基地局10は接続要求を受信すると、情報チャネルに割当てられたスロット番号0〜2のスロットのうち、未使用のスロット番号を小さい方から探し、未使用のスロットを割当てる。前記の場合、スロット番号0のスロットの情報チャネルが通信機11と無線移動局1の情報チャネルとして使用中なので、スロット番号1を通信機12と無線移動局2の情報チャネルとして割当てる。図5の場合では、上り信号の情報チャネルはTu2に、下り信号の情報チャネルTd2に割当てられる。
【0009】
上記のような動作により、スロット番号0のスロットは通信機11と無線移動局1との情報チャネルに、スロット番号1のスロットは通信機12と無線移動局2との情報チャネルに、それぞれ割当てられる。
【0010】
【非特許文献1】
ARIB Standard−T79、2001年9月発行、発行元:社団法人 電波産業会
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、2つの情報チャネルを使用して通信する場合、図5で期間Aで示されるように、無線基地局10が送信する制御チャネルCdの使用するスロットと無線移動局2が送信する情報チャネルTu2の使用するスロットとが時間的タイミングで一致している。この時の無線基地局10と無線移動局1、2の送受信状態を図6に示す。前述したとおり、無線基地局10の送信周波数(下り方向の周波数)は271MHz、無線移動局の送信周波数(上り方向の周波数)は262MHzと異っているが、その差は9MHzと比較的近い周波数となっており、この2つの信号は互いに干渉することがある。このため、図6に示すように、前記無線基地局10が無線移動局1に対して制御チャネルCdを使用して何らかの制御をしようとした時、無線移動局2が情報チャネルTu2を使用して送信していると、無線移動局2の送信した情報チャネルTu2が無線基地局10の送信した制御チャネルCdの送信機雑音となり感度が抑圧され、無線移動局1は無線基地局10からの制御を受けることができなくなるという問題がある。この問題は無線移動局1と無線移動局2が近傍であればあるほど顕著となる。
【0012】
本発明は、この問題の発生の頻度を低減するために、情報チャネルの使用するスロットの割当て方法として,下り信号の制御チャネルが使用するスロットと、上り信号の情報チャネルが使用するスロットとが時間的タイミングで一致するスロットを後回しに割当てるように制御する無線通信システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の無線通信方法は、無線基地局と、前記無線基地局の無線ゾーン内の複数の無線移動局および前記無線基地局と前記複数の無線移動局との間の通信に使用される上り通信と下り通信のそれぞれに制御チャネルと情報チャネルを有する無線通信システムにおいて、上記上り通信と上記下り通信のいずれか一方が制御チャネルを使用している時、他方の通信は、前記制御チャネルと時間的に一致する情報チャネルとは別の情報チャネルを使用して通信するようにしたものである。
【0014】
更に詳しくは、上記複数の無線移動局の内、少なくとも第1と第2の無線移動局が上記無線基地局と通信し、前記第1の無線移動局が上記制御チャネルを使用している時、前記第2の無線移動局の使用する情報チャネルを前記第1の無線移動局が使用する制御チャネルと時間的に一致する情報チャネルとは別の情報チャネルを使用して通信するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明における一実施例を図1に示す。このフローチャートは、無線基地局10における情報チャネルのスロット割当て手順を示したもので、情報チャネルのスロットの割当てをスロット番号0→2→1の順で割当てるようにしたものである。以下にこのフローチャートの動作を説明する。
【0016】
無線通信の接続要求が発生すると、スロット番号0のスロットが使用中かどうかを調べる(ステップ101)。スロット番号0のスロットが未使用ならスロット番号0のスロットを情報チャネルとして割当てる(ステップ102)。スロット番号0のスロットが使用中であれば、スロット番号2のスロットが使用中かどうかを調べる(ステップ103)。スロット番号2のスロットが未使用ならスロット番号2のスロットを情報チャネルとして割当てる(ステップ104)。スロット番号2のスロットが使用中であれば、スロット番号1のスロットが使用中かどうかを調べる(ステップ105)。スロット番号1のスロットが未使用ならスロット番号1のスロットを情報チャネルとして割当てる(ステップ106)。スロット番号1のスロットが使用中であれば、情報チャネルとして割当てられた3つのスロットが全て使用中であるため、情報チャネルの割当てを行わず処理を終える(ステップ107)。
【0017】
以下に上記情報チャネルの割当ての詳細について説明する。例えば、2つの情報チャネルを使用して通信する場合で、最初に通信機11と無線移動局1が通信を開始し、次に通信機12と無線移動局2が通信を行う場合の動作について、図7を用いて説明する。図7において、Tdは下り信号の情報チャネル、
無線移動局1が上り方向信号の制御チャネルとして割当てられたスロット番号3のスロット(上り信号の制御チャネルCu)を使用して無線基地局10に対し接続要求を出す。無線基地局10は接続要求を受信すると、情報チャネルに割当てられたスロット番号0〜2のスロットは全て未使用なので、スロット番号0を通信機11と無線移動局1の情報チャネルとして割当てる。図7の場合では、上り信号の情報チャネルはTu1に、下り信号の情報チャネルTd1に割当てられる。
【0018】
次に、通信機12が上り方向信号の制御チャネルとして割当てられたスロット番号3のスロット(上り信号の制御チャネルCu)を使用して無線基地局10に対し接続要求を出す。無線基地局10は接続要求を受信すると、情報チャネルに割当てられたスロット番号0〜2のスロットのうちスロット番号0のスロットの情報チャネルが通信機11と無線移動局1の情報チャネルとして使用中なので、スロット番号2を通信機12と無線移動局2の情報チャネルとして割当てる。図7の場合では、上り信号の情報チャネルはTu2に、下り信号の情報チャネルTd2に割当てられる。
【0019】
上記のような動作により、スロット番号0のスロットは通信機11と無線移動局1との情報チャネルに、スロット番号2のスロットは通信機12と無線移動局2との情報チャネルに、それぞれ割当てられる。
【0020】
上記状態において、無線基地局10が送信する制御チャネルCdの使用するスロットと時間的タイミング(図7の期間A)で一致する上り信号のスロットTuは未使用である。よって、無線移動局1は無線移動局2の送信の影響を受けることなく無線基地局10からの制御信号を受信することが可能となる。
【0021】
同様に、スロットの割当てをスロット番号2→0→1の順で割当てるようにした場合においても、2つの情報チャネルを使用して通信を行った場合では、上記第一の実施例の場合と同じ状態となり、1無線移動局は他の無線移動局の送信の影響を受けることなく無線基地局からの制御信号を受信することが可能となる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、送信する無線移動局1と受信中の他の無線移動局2〜5が近傍にあっても、妨害を受ける頻度を低減し、安定したシステム動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のスロット割当て手順を示すフローチャート。
【図2】無線通信システム構成を示す系統図。
【図3】TDM/TDMAアクセス方式の原理図。
【図4】下りフレームと上りフレームの関係を示す図。
【図5】従来のスロット割り当て方法を示す図。
【図6】図5のタイミングAにおける無線通信状態を示す図。
【図7】本発明のスロット割り当て方法を示す図。
【符号の説明】1〜5:無線移動局、10:無線基地局、11〜13:通信機、14:無線ゾーン、21:無線基地局スロット番号と無線回線チャネル割当て、22:無線移動局スロット番号と無線回線チャネル割当て、31〜33:チャネル割当てを後回しにするスロット、Rx:無線移動局の情報チャネル受信タイミング、Tx:無線移動局の情報チャネル送信タイミング、I:アイドル期間、Td1:下り信号の情報チャネル1、Td2:下り信号の情報チャネル2、Td:下り信号の未使用情報チャネル、Cd:下り信号の制御チャネル、Tu1:上り信号の情報チャネル1、Tu2:上り信号の情報チャネル2、Tu:上り信号の未使用情報チャネル、Cu:上り信号の制御チャネル、A:下り制御チャネルと上り情報チャネルが一致する期間。
Claims (2)
- 無線基地局と、該無線基地局の無線ゾーン内の複数の無線移動局および前記無線基地局と前記複数の無線移動局との間の通信に使用される上り通信と下り通信のそれぞれに制御チャネルと情報チャネルを有する無線通信システムにおいて、
上記上り通信と上記下り通信のいずれか一方が制御チャネルを使用している時、他方の通信は、前記制御チャネルと時間的に一致する情報チャネルとは別の情報チャネルを使用して通信することを特徴とする無線通信方法。 - 請求項1記載の無線通信方法において、
上記複数の無線移動局の内、少なくとも第1と第2の無線移動局が上記無線基地局と通信し、前記第1の無線移動局が上記制御チャネルを使用している時、前記第2の無線移動局の使用する情報チャネルを前記第1の無線移動局が使用する制御チャネルと時間的に一致する情報チャネルとは別の情報チャネルを使用して通信することを特徴とする無線通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003111A JP2004221640A (ja) | 2003-01-09 | 2003-01-09 | 無線通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2003
- 2003-01-09 JP JP2003003111A patent/JP2004221640A/ja active Pending
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