JP5031171B2 - 新規β−アミロイド阻害剤、その製造方法及び医薬組成物としての使用 - Google Patents

新規β−アミロイド阻害剤、その製造方法及び医薬組成物としての使用 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、一般式(I)の化合物、その製造方法及び一般式(I)の化合物の医薬組成物としての使用、特にベータ-アミロイド-阻害活性を有する医薬組成物としての使用に関する。
【0002】
【化9】
Figure 0005031171
【0003】
(式中、基A、Het、R1、R2及びR3は以下の詳細な説明及び請求の範囲に記載したとおりである。)
【0004】
発明の背景
たんぱく質の凝集及び沈殿は、アルツハイマー病、パーキンソン病、聖ウィトス舞踏病(St. Vitus' dance,“ハンティングトン舞踏病”)等の種々の神経変性の疾患の原因となる。アルツハイマー病では、アミロイド-β-ペプチド(Aβ)が凝集し、疾病の病理学上のマーカーの一つを構成する、不溶性で老年期のプラークとなる。Aβは、前駆体たんぱく質、アミロイド前駆体たんぱく質(APP)のたんぱく質分解開裂により形成される。アミロイド非生産(non-amyloidogenic)方法とアミロイド生産方法の、APPを代謝する2つの方法がこれまでに認められている。
APPのアミロイド非生産代謝では、α-セクレターゼがAPPのAβ領域内で開裂し、たんぱく質(α-APPs)の可溶性N-末端領域を分泌するようになる。γ-セクレターゼが切断された後、p3が放出される。対照的に、アミロイド生産法では、Aβを形成し、2つのプロテアーゼがAβのN-末端(β-セクレターゼ)及びC-末端(γ-セクレターゼ)をそれぞれ生産する。
Aβは、in vivoで髄液及びヒト血漿中で検出され得る。細胞培養でも、分泌されたAβは、APP又はそれらのフラグメントを内生的に発現又は過発現する種々のタイプの細胞の細胞培養上清中で検出され得る。
本発明の課題は、Aβが形成される過程で又はAβが細胞から放出される過程で干渉することができる(好ましくは阻害能)化合物、或いはAβ活性を抑制することによりAβの活性を減少させることができる化合物を製造することである。最後に、本発明は、アルツハイマー病の予防又は治療に効果的に使用することができる化合物を製造するというさらなる目的に基づく。
発明の詳細な説明
上述の課題は、以下に定義する一般式(I)の本発明の化合物により解決する。
本発明の化合物は、一般式(I)の化合物である。
【0005】
【化10】
Figure 0005031171
【0006】
(式中、
Aは、-CH2-、-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-CH2-、-CH2-CO-、-CH2-CH2-CO-又は-CH=CH-CO-であり;
Hetは、ピペリジニル、ピペラジニル又はジヒドロベンズイミダゾロニルであり;
R1は、水素又はハロゲン、好ましくは水素であり;
R2 は、水素、C1-C4-アルキル、CF3、又はハロゲン、C1-C4-アルキル又はC1-C4-アルキルオキシにより置換されていてもよいフェニル基であり;
R3は、水素、C1-C4-アルキル、HO-C1-C4-アルキル、C2-C4-アルケニル、又はフェニル、ベンジル及びフェニルエチルから選ばれる基(該基は、ハロゲン、CF3、C1-C4-アルキル又はC1-C4-アルキルオキシにより置換されていてもよい)、又はモルホリン、ピペリジン、ピペラジン及びジヒドロベンズイミダゾロンから選ばれるヘテロ環(R3は、直接結合しているか又はC1-C4-アルキレン橋を介して結合していてもよい)である。)
【0007】
一般式(I)において、
Aが、-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-、-CH2-CO-又は-CH=CH-CO-であり;
Hetが、ピペリジニル、ピペラジニル又はジヒドロベンズイミダゾロニルであり;
R1が、水素又はハロゲン、好ましくは水素であり;
R2が、水素、C1-C4-アルキル、フェニル、ハロゲン-置換フェニル、C1C4-アルキルオキシ-置換フェニル又はCF3であり;
R3が、C1-C4-アルキル、HO-C1-C4-アルキル、C2-C4-アルケニル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、ハロゲン-置換フェニル、ハロゲン-置換ベンジル又はモルホリン及びジヒドロベンズイミダゾロンから選ばれるヘテロ環(R3は直接結合しているか又はC1-C4-アルキレン橋を介して結合していてもよい)であるのが好ましい。
【0008】
一般式(I)において、
Aが、-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-、-CH2-CO-又は-CH=CH-CO- であり;
Hetが、ピペリジニル、ピペラジニル又はジヒドロベンズイミダゾロニルであり;
R1が、水素又は塩素、好ましくは水素であり;
R2が、水素、メチル、フェニル又は4-クロロフェニルであり;
R3が、C1-C4-アルキル、HO-C1-C4-アルキル、C2-C4-アルケニル、フェニル、ベンジル、ハロゲン-置換ベンジル、又はモルホリン及びジヒドロベンズイミダゾロンから選ばれるヘテロ環(R3は直接結合しているか又はC1-C4-アルキレン橋を介して結合していてもよい)であるのが特に好ましい。
【0009】
一般式(I)において、
Aが、-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-又は-CH=CH-CO-であり;
Hetが、ピペリジニル又はピペラジニルであり;
R1が、水素又は塩素、好ましくは水素であり;
R2が、水素、メチル、フェニル又は4-クロロフェニルであり;
R3が、2-ヒドロキシエチル、フェニル、ベンジル、4-クロロベンジル又は1,3-ジヒドロベンズイミダゾール-2-オン-1-イルであるのが特に重要である。
【0010】
一般式(I)において、
Aが、-CH2-CH2-、-CH2-CH2-CH2-又は-CH=CH-CO-であり;
Hetが、ピペリジニル又はピペラジニルであり;
R1が、水素であり;
R2が、水素、メチル、フェニル又は4-クロロフェニルであり;
R3が、ベンジル、4-クロロベンジル又は1,3-ジヒドロベンズイミダゾール-2-オン-1-イルであるのが特に重要である。
【0011】
一般式(I)において、基-Het-R3が、
【化11】
Figure 0005031171
であるのがひときわ重要である。
【0012】
以下にあげた化合物は、本発明の範囲内で特に重要なものである:
1-{1-[2-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-エチル]-ピペリジン-4-イル}-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾール-2-オン;
1-[1-(3-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-プロピル)-ピペリジン-4-イル]-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾール-2-オン;
1-[1-(2-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-エチル)-ピペリジン-4-イル]-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾール-2-オン;
1-{1-[3-(2-フェニル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-プロピル]-ピペリジン-4-イル}-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾール-2-オン。
【0013】
本発明は、化合物自身に関し、個々の光学異性体の形態、個々のエナンチオマー又はラセミ化合物の混合物、互変異性体の形態、遊離塩基又はその医薬的に許容できる酸、例えば、塩化水素酸又は臭化水素酸等のハロゲン化水素酸、又はシュウ酸、フマル酸、ジグリコール酸又はメタンスルホン酸等の有機酸との酸付加塩の形態であってもよい。
【0014】
用語“アルキル基”(他の基の部分であるものを含む)は、他に特に記載がなければ、炭素数1〜4の分岐及び非分岐アルキル基をいう。例としては、メチル、エチル、プロピル及びブチルがあげられる。他に特に記載がなければ、上記プロピル及びブチルはまた、可能性のあるあらゆる異性体もまた含む。例えば、用語プロピルは、2つの異性体基n-プロピル及びiso-プロピルを含み、用語ブチルは、n-ブチル、iso-ブチル、sec.-ブチル及びtert.-ブチルを含む。上述のアルキル基を示すのに、メチルをMe、エチルをEt等、通常の略語を使用する場合もある。
【0015】
用語“アルキレン基”は、炭素数1〜4の分岐及び非分岐アルキレン橋を示す。例としては、メチレン、エチレン、プロピレン及びブチレンがあげられる。他に特に記載がなれければ、上記用語プロピレン及びブチレンは、可能性のあるあらゆる異性体もまた含む。従って、用語プロピレンはまた、2つの異性体橋、n-プロピレン及びジメチルメチレンを含み、用語ブチレンは、異性体橋、n-ブチレン、1-メチルプロピレン、2-メチルプロピレン、1,1-ジメチルエチレン及び1,2-ジメチルエチレンを含む。
【0016】
用語“アルケニル基”(他の基の部分であるものを含む)は、炭素数2〜4の分岐及び非分岐アルケニル基をいう。但し、少なくとも1つの二重結合を有する基、例えば、ビニル(不安定なエナミン又はエノールエーテルを形成しない)、プロペニル、iso-プロペニル及びブテニルをいう。
用語“ハロゲン”は一般的に、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素をいう。他に特に記載がなければ、本発明の範囲内で塩素が好ましい。
“=O”は、二重結合を介して結合している酸素原子を表す。
【0017】
上記定義において、一般式(I)の基A及びHetについて記載した定義は全て、二重結合基に関するものである。基Aは、非対称な橋、-CH2-CO-、-CH2-CH2-CO-又は-CH=CH-CO-でなければ、2つの異なる向きで、それぞれ隣接する基に結合しているべきである。本発明の好ましい向きは、上述の橋のカルボニル官能基が基“Het”に直接結合している向きである。基Hetはまた、様々な方向で隣接する基に結合することもできる。本発明の好ましい向きは、基Hetが少なくとも1つの窒素原子により橋Aに結合している向きである。Het基について定義した基ピペラジニル及びジヒドロベンズイミダゾロニルがまた、第二N原子を介してR3基に結合しているのが最も好ましい。
ジヒドロベンズイミダゾロニルは、1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾール-2-オン-1-イルを意味する。
【0018】
別の態様において、本発明は、上述した一般式(I)の化合物の医薬組成物としての使用に関する。特に、本発明は、Aβの形成過程又はAβが細胞から放出される過程で(好ましくは阻害能において)干渉することにより治療上の効果が得られ得る疾患を予防及び/又は治療するための医薬組成物を製造するための一般式(I)の化合物の使用に関する。本発明において、アルツハイマー病の予防及び/又は治療用医薬組成物を製造するよう、上述の一般式(I)の化合物を使用するのが好ましい。
【0019】
本発明の一般式(I)の化合物を合成する1つの方法は、種々の方法を使用することができ、以下により詳細に説明する慣用の化学合成方法に基づいてもよく又はそれを使用してもよい。
Aがエチレン橋である一般式(I)の化合物の合成方法の1つの方法をダイアグラム1に示す。
【0020】
【化12】
Figure 0005031171
【0021】
第一工程において(段階A)、2H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(II)を、N,N-ジメチルメチレンイミニウムクロリドと反応させることにより、アミノメチル置換化合物(III)に変換し、ヨウ化メチルを用いてアルキル化することにより、四級アンモニウム塩(IV)を得ることができる(段階B)。次いで、これらを、ニトリル(V)に変換することができ(段階C)、加水分解すると、カルボン酸エステル(VI)が得られる(段階D)。段階Eの化合物(VI)を還元すると、段階Fにおいてハライド(VIII)に変換されるアルコール(VII)となる。Aが-CH2-CH2-である一般式(I)の化合物は、求核置換反応により(VIII)から得ることができる(段階G)。
ダイアグラム1に概要を示した合成法に替えて、式(VII)の化合物もまたダイアグラム2により製造することができる。
【0022】
【化13】
Figure 0005031171
【0023】
ダイアグラム2により、2H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(II)を、Vilsmeier反応によりホルミル化2H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(IX)に変換する(段階H)。Wittig反応により、(IX)からオレフィン(X)を得ることができる(段階I)。段階Jで化合物(X)をヒドロホウ素化することにより、アルコール(VII)を得ることができる。
該方法を変更することにより、ダイアグラム1とは異なる方法で式(VI)の化合物を得ることができる。これをダイアグラム3に示す。
【0024】
【化14】
Figure 0005031171
【0025】
カルボニル化合物(XI)から出発して、α-ブロモカルボニル化合物(XII)を臭素化により得ることができる(段階K)。式(XIII)の1-アミノピリジンと反応させた後、これらの化合物(XII)をエステル(VI)に変換する(段階L)。
Aが橋-CH2-CO-である一般式(I)の化合物は、ダイアグラム(I)に示した方法とは別の方法で、式(VI)のエステルから得ることができる。次いでこれをAが-CH2-CH2-である一般式(I)の化合物に変換することができる(ダイアグラム4)。
【0026】
【化15】
Figure 0005031171
【0027】
エステル(VI)をケン化することにより、段階Mで遊離カルボン酸(XIV)を得る。これを、適当なカップリング試薬を使用して、アミンH-Het-R3と反応させることにより、段階Nで対応するアミド(I、A: -CH2-CO)に変換してもよく、Aが-CH2-CH2-である対応する一般式(I)の化合物に還元的に変換することもできる(段階O)。
Aが-CH2-CH2-CH2-又はCH=CH-CO-である一般式(I)の化合物を製造するために、ダイアグラム5に具体的に示した方法を使用することができる。
【0028】
【化16】
Figure 0005031171
【0029】
カルボニル化化合物(IX)から出発して、α,β-不飽和エステル(XV)を、Wittig又はWittig-Horner-Emmons反応により合成する(段階H)。段階Mでエステル(XV)をケン化してカルボン酸(XVI)を得る場合、段階Nでα,β-不飽和アミド(I,Aは-CH=CH-CO-である)に変換することもできる。これから、Aがプロピレンである一般式(I)の化合物を還元的に得ることができる(段階R)。または、エステル(XV)を還元して(段階Q)、アルコール(XVII)を得ることにより製造し、標準的な方法(段階F及びG)によりハライド(XVIII)を介して標的化合物を得ることもできる。
別の方法により(ダイアグラム6参照)、ダイアグラム5に示した方法とは異なる方法で式(XVII)の化合物を製造し、一方でAが-CH2-CH2-CO-である一般式(I)の化合物を得る方法を提供する。
【0030】
【化17】
Figure 0005031171
【0031】
カルボニル化合物(XIX)の臭素化から出発して、α-ブロモカルボニル化合物(XX)を得(段階K)、式(XIII)の1-アミノピリジンと反応すると、エステル(XXI)を得る(段階L)。一方でこれらを段階Eでアルコール(XVII)に変換し、他方で、ケン化後(段階M)、カルボン酸(XXII)を得、AがCH2-CH2-CO-である一般式(I)の化合物を製造するための出発物質として使用することもできる。カルボン酸(XXII)は、段階Oと同様に還元して(ダイアグラム4参照)、Aが-CH2-CH2-CH2-である一般式(I)の化合物に変換することができる。
これまで説明してきた合成方法において、標準的方法により導入及び開裂できる通常の保護基を使用するのが適当であろう。
【0032】
以下の合成実施例は、説明のみを意図するものであって、本発明の目的を制限することはない。
実施例 1: 1-[1-(2- イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル - エチル )- ピペリジン -4- イル ]-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0033】
【化18】
Figure 0005031171
【0034】
1.1.: 3-N,N- ジメチルアミノメチル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (III) の化合物に対応 )
段階Aの方法:
13.0g(110mmol)2H-イミダゾ[1,2-a]ピリジンの120mlアセトニトリル溶液を、21.0g(224mmol)のN,N-ジメチルメチレンイミニウムクロリドと一緒にして、65℃において6時間攪拌した。周囲温度で16時間放置した後、該混合物を70mlまで濃縮した。沈殿した結晶を吸引濾過し、60mlの水に溶解し、濃水酸化ナトリウム溶液でアルカリ性にした。該混合物をエチルアセテートで抽出し、有機層を乾燥し、エバポレーションにより濃縮した。19.2gの生成物を白色結晶として得た。
【0035】
1.2.: 3- N,N,N- トリメチルアンモニウム - メチル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン - ヨージド ( (IV) の化合物に対応 )
段階Bの方法:
実施例1.1の19.2g(110mmol)の化合物を120mlエタノールに溶解し、21.0g(147mmol)のヨウ化メチルと一緒にした。該混合物を周囲温度で4時間攪拌した。次いで、50mLエーテルと一緒にし、氷浴で冷却した。結晶を吸引濾過した後、乾燥し、31.0gの生成物を得た。
【0036】
1.3.: 3- シアノメチル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (V) の化合物に対応 )
段階Cの方法:
220mLエタノール中、実施例1.2の化合物31.0g(97.8mmol)を、16.0g(326mmol)のナトリウムシアニドと一緒にし、16時間還流した。該混合物をエバポレートし、100mLの水と一緒にし、エチルアセテートで抽出した。有機層をエバポレートし、残渣をトルエンから再結晶した。エーテルで洗浄した後、6.40gの生成物を得た。
【0037】
1.4.: 3- エトキシカルボニルメチル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (VI) の化合物に対応 )
段階 Dの方法:
15mLの濃硫酸を38mLのエタノールに添加した。6.40g(40.8mmol)の実施例1.3の化合物を添加し、該混合物を6時間還流した。次いで、該混合物を16時間静置した。それを、30mLの氷/水に添加し、炭酸カリウムでpH10に注意深く調整した。エチルアセテートで抽出し、一緒にした有機層を乾燥し、エバポレートした。エーテルで残渣を3回浸出(decoct)し、注意深くエバポレートして5.50gの生成物を沈殿させた。
【0038】
1.5.: 3-(2- ヒドロキシエチル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (VII) の化合物に対応 )
段階Eの方法:
35mlエタノール溶液中、3.30g(29.7mmol)の塩化カルシウム無水物を、5.50g(27.0mmol)の実施例1.4の化合物を50mLのTHFに溶解させた溶液と一緒にした。これを−10℃に冷却し、2.26g(59.7mmol)の水素化ホウ素ナトリウムをバッチで添加した。得られた混合物を周囲温度に加熱し、6時間攪拌し、4℃で16時間放置した。該混合物を、2N HClと一緒にし、次いで濃アンモニア溶液でアルカリ性にした。有機溶媒を留去し、炭酸カリウムで水層をpH11に調整した。エチルアセテートで抽出し、40℃でエバポレート及び乾燥し、収量3.80gで黄色結晶を得た。
段階H、I及びJの一般式(VII)の化合物を製造する別の方法は以下のとおりである:
【0039】
1.5.1.: 3- ホルミル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (IX) の化合物に対応 )
段階Hの方法:
64.9g(423mmol)のリンオキシクロリドを、温度が2〜5℃の範囲となるよう氷で冷却しながら、70.4g(846mmol)のDMFに50分以内に滴下した。該混合物を5℃で1時間攪拌し、次いで、30mlDMF溶液中、25.0g(212mmol)の2H-イミダゾ[1,2-a]ピリジンを5〜10℃で滴下した。次いで、該溶液を5℃で1時間攪拌し、6時間で100℃に加熱した。次いで、氷で冷却しながら100mLの水を滴下し、濃アンモニア溶液40mLでpHを7に調整した。該混合物をジクロロメタンで徹底的に抽出し、有機層を水で洗浄し、乾燥及びエバポレートした。フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 95:5)で粗生成物を精製した後、11.3gの生成物を得た。
【0040】
1.5.2.: 3- ビニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (X) の化合物に対応 )
段階Iの方法:
1.00g(6.89mmol)の実施例1.5.1の化合物を30mlのTHFに溶解させて、3.70g(10.4mmol)のメチルトリフェニルホスホニウムブロミドを添加した。10分後、35mlのTHFに溶解させた3.01gのtert.ブトキシドカリウムを滴下した。その間、反応混合物の温度は幾分上昇した。該反応混合物を周囲温度で4時間攪拌し、10mLの水と一緒にし、透明溶液を10分間攪拌した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。これを乾燥し、エバポレートし、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 95:5)で精製し、このようにして480mgの結晶性生成物を得た。
【0041】
1.5.: 3-(2- ヒドロキシエチル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (VII) の化合物に対応 )
段階Jの方法:
735mg(8.74mmol)の2,3-ジメチル-2-ブテンを、保護ガス下、THF中、ボラン ジメチルスルフィド複合体の2M溶液4.37ml(8.74mmol)に滴下した。次いで、該混合物を、5〜10℃において、2.5時間攪拌した。この溶液を、15mlのTHF及び15mlのジクロロメタンに溶解させた、420mg(2.91mmol)の実施例1.5.2の化合物に滴下した。該混合物を16時間反応させ、冷却しながら4.7mlのエタノール、次いで13mLの2水酸化ナトリウム溶液、次いで6.3mLの過酸化水素溶液(30%)を添加した。その後、周囲温度で3時間攪拌した。有機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を乾燥し、エバポレートした。それをフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(勾配:ジクロロメタン/エタノール 90:10 ->70:30)、このようにして136mgの生成物を得た。
【0042】
1.6.: 3-(2- ブロモエチル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジンピリジン ( (VIII) の化合物に対応 )
段階のF方法:
2.31g(14.3mmol)の実施例1.5の化合物を20mlのクロロホルムに溶解した。4.00g(19.2mmol)のチオニルブロミドを氷で冷却しながら10分以内に滴下した。混合物を氷で冷却しながら、まず4時間攪拌し、周囲温度でさらに16時間攪拌した。20mLのTHFを添加し、20mLのエーテルを添加することにより10分後に沈殿を完了させた。氷浴中で30分間攪拌後、遠心分離した。結晶を沈殿させることにより、臭化水素酸塩の形態の粗生成物2.35gを得た。
【0043】
1.7.: 1-[1-(2- イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル - エチル )- ピペリジン -4- イル ]-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
段階のG方法:
2.35g(6.4mmol)の実施例1.6の臭化水素酸塩を、30mLのDMF及び70mLのアセトンに溶解し、次いで1.43g(6.58mmol)の1-ピペリジン-4-イル-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾール-2-オン、2.80g(20.3mmol)の炭酸カリウム及び500mg(3.01mmol)のヨウ化カリウムを添加し、得られた混合物を55℃で7時間加熱した。次いで、周囲温度で16時間攪拌した。溶媒を除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 90:10)により精製した。次いで、ジクロロメタン/エタノール 90:10から再結晶した。750mgの遊離塩基を10mLのエタノールに溶解し、3mLのエーテル性塩酸と一緒にした。メタノールから再結晶し、減圧下、65℃で乾燥することにより、520mgの生成物を塩酸塩の形態で得た。MS: m/z 362 [(M+H)+]; 融点: 197℃。
実施例 2: 1-[1-[2-(2- メチル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )- エチル ]- ピペリジン -4- イル ]-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0044】
【化19】
Figure 0005031171
【0045】
実施例1と同様に製造した;融点: 194℃。
実施例 3: 3-{2-[4-(2- ヒドロキシエチル )- ピペリジン -1- イル ] エチル }-2- メチル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0046】
【化20】
Figure 0005031171
【0047】
実施例1と同様に製造した;融点: 油状; MS: m/z 288 [(M+H)+];
実施例 4: 1-[2-(2- メチル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )- エチル ]-3-( プロペン -2- イル )-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0048】
【化21】
Figure 0005031171
【0049】
実施例1と同様に製造した;融点: 112℃。
実施例 5: 1-[2-(2- メチル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )- エチル ]-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0050】
【化22】
Figure 0005031171
【0051】
70mg(0.21mmol)の実施例4を、2mLのエタノールに溶解し、100μLのエタノール性塩酸と一緒にした。該混合物を周囲温度で3時間攪拌し、溶媒を除去し、62.4mgの生成物を、ジクロロメタン/エタノールから結晶化させることにより得た。
融点: 236℃。
実施例 6: 3-{2-[4-(2-N- モルホリノ - エチル )- ピペラジン -1- イル ]-2- オキソ - エチル }-2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0052】
【化23】
Figure 0005031171
【0053】
6.1.: 3- カルボキシメチル -2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (XIV) の化合物に対応 )
段階Mの方法:
3.50g(12.5mmol)の3-エトキシカルボニルメチル-2-フェニル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(段階Dで得られる式(VI)の化合物)を、200mLの2規定塩酸中、100℃まで5時間加熱した。塩酸を留去し、残渣を水に溶解させ、濃アンモニア溶液を添加することにより、結晶化した。このようにして、2.60gの生成物を得た。
融点: decomp. 243-244℃。
【0054】
6.2.: 3-{2-[4-(2-N- モルホリノ - エチル )- ピペラジン -1- イル ]-2- オキソ - エチル }-2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン
段階Nの方法:
230mg(0.99mmol)の実施例6.1の化合物を、15mlのTHF及び15mlのジクロロメタンに溶解し、217mg(0.99mmol)の4-(2-ピペラジン-1-イル-エチル)-モルホリンと一緒にした。350mg(0.99mmol)のTBTU及び128mg(0.99mmol)のDIPEAを添加し、この混合物を周囲温度で24時間攪拌した。溶媒を除去し、残渣をエチルアセテートに溶解し、10%炭酸水素ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液及び水で洗浄した。有機層を乾燥し、エバポレートし及び粗生成物をジエチルエーテル/ジイソプロピルエーテルと共に粉砕した。このようにして、341mgの生成物を得た。
融点: 136-138℃。
実施例 7: 1-{1-[2-(2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )-2- オキソ - エチル ]- ピペリジン -4- イル }-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0055】
【化24】
Figure 0005031171
【0056】
実施例6と同様に製造した;MS: m/z 452 [(M+H)+]; 融点: 263-265℃。
実施例 8: 1-[2-(2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )-2- オキソ - エチル ]-3-( プロペン -2- イル )-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0057】
【化25】
Figure 0005031171
【0058】
実施例6と同様に製造した;MS: m/z 409 [(M+H)+]; 融点: 167℃。
実施例 9: 3-{2-[4-(2-N- モルホリノ - エチル )- ピペラジン -1- イル ]- エチル }-2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0059】
【化26】
Figure 0005031171
【0060】
段階Oの方法:
10mLのTHFに溶解させた130mg(0.30mmol)の実施例6の化合物を、14mg(0.30mmol)の水素化リチウムアルミニムと一緒にし、周囲温度で12時間攪拌した。溶液から沈殿物を分離し、該沈殿物をエチルアセテートで洗浄し、一緒にした有機性溶液を脱水し、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 90:10)で精製し、56mgの生成物を得た。MS: m/z 420 [(M+H)+];
実施例 10: 1-[2-(2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )-2- オキソ - エチル ]-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0061】
【化27】
Figure 0005031171
【0062】
185mg(0.50mmol)の実施例8の化合物を、3mLのエタノール中に入れ、0.35mLのエタノール性塩酸と一緒にした。該混合物を72時間攪拌し、溶媒を除去し、結晶性固体をジクロロメタン/エタノール 95:5と共に粉砕し、120mgの生成物を得た。MS: m/z 396 [(M+H)+]; 融点 233-235℃。
実施例 11: 1-[1-(3- イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル - プロピル )- ピペリジン -4- イル ]-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0063】
【化28】
Figure 0005031171
【0064】
11.1.: 3-(2- エトキシカルボニル -(E)- ビニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (XV) の化合物に対応 )
段階 Hの方法:
7.60gのtert.アミレート(amylate)ナトリウムを、420mlのトルエンに入れ、-20℃まで冷却し、200mLのトルエンに溶解させた15.4g(68.8mmol)のトリエチルホスホノアセテートに、30分以内に滴下した。得られた混合物を周囲温度で2.5時間攪拌し、-5℃まで冷却し、210mLのトルエンに溶解させた5.00g(34.2mmol)の実施例1.5.1の化合物を30分以内に滴下した。次いで、該混合物を4時間還流した。その後溶媒を除去し、残渣をエチルアセテートに溶解し、水で洗浄し、有機層を乾燥し、エバポレートした。粗生成物をイソプロピルエーテルと共に攪拌し、5.10gの結晶性生成物を得た。融点 128℃。
【0065】
11.2.: 3-(3- ヒドロキシプロピル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (XVII) の化合物に対応 )
段階Qの方法:
290mg(2.61mmol)の塩化カルシウムを10mLのエタノールに溶解し、15mlTHF中、500mg(2,31mmol)の実施例11.1の化合物を一緒にした。該混合物を-15℃まで冷却し、250mg(6.60mmol)の水素化ホウ素ナトリウムをバッチで添加した。得られた混合物をまず0℃で3時間攪拌し、次いで4℃で72時間静置した。懸濁液を2規定塩酸と一緒にし、次いで濃アンモニア溶液でアルカリ性にした。有機層を留去し、残渣を飽和炭酸カリウム溶液と一緒にした。これをエチルアセテートで抽出、乾燥及び脱水した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 95:5)により精製し、黄色油状物質として所望の化合物195mgを得た。 MS: m/z 177 [(M+H)+];
【0066】
11.3.: 3-(3- ブロモプロピル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (XVIII) の化合物に対応 )
段階Fの方法:
195mg(1.10mmol)の実施例11.2の化合物を、2mlのクロロホルムに溶解し、315mg(1.50mmol)の塩化チオニルを氷で冷却しながらバッチで添加した。該混合物を0℃で4時間攪拌し、ジクロロメタンと一緒にし、エバポレーションにより濃縮した。残渣を水とジクロロメタンとの間で分けて、1規定NaOHでpH7に調整し、ジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を乾燥し、脱水した。ゆっくりと結晶化する240mgの油を得た。
【0067】
11.4.: 1-[1-(3- イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル - プロピル )- ピペリジン -4- イル ]-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
段階Gの方法:
240mg(2.21mmol)の1-ピペリジン-4-イル-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾール-2-オンを、3.5mLのアセトニトリル及び3.5mLのDMFに50℃で溶解し、同温度において、実施例11.3の化合物240mg(1.00mmol)を7.5mLのエチルアセテートに溶解させた溶液を滴下した。該混合物を、まず50℃で5時間攪拌し、次いで室温で72時間攪拌した。該溶液をエバポレートし、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 90:10)で精製し、生成物48mgを得た。
MS: m/z 376 [(M+H)+]; 融点: 185℃。
実施例 12: 1-{1-[3-(2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )- プロピル ]- ピペリジン -4- イル }-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0068】
【化29】
Figure 0005031171
【0069】
実施例11と同様に製造した;融点: 98℃。
実施例 13: 1-{1-[3-(2-p- クロロフェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )- プロピル ]- ピペリジン -4- イル }-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0070】
【化30】
Figure 0005031171
【0071】
13.1.: エチル 5-(4- クロロフェニル )-5- オキソ -4- ブロモペンタノエート ( (XX) の化合物に対応 )
段階Kの方法:
5.00g(19.6mmol)のエチル5-(4-クロロフェニル)-5-オキソ-ペンタノエート(式(XIX)の化合物に対応)を、50mLのエーテルに溶解し、-15℃において4.00g(25.0mmol)の臭素を滴下した。該混合物を2時間還流した。反応混合物を水で洗浄し、有機層を乾燥し、エバポレートした。5.90gの生成物を明るい褐色油の形態で得た。
【0072】
13.2.: 3-(2- エトキシカルボニル - エチル )-2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (XXI) の化合物に対応 )
段階Lの方法:
3.29g(35.0mmol)の2-アミノピリジン(式(XIII)の化合物に対応)を取り、5.90g(17.7mmol)の実施例13.1の化合物と一緒にした。該混合物を2.5時間還流し、次いで溶媒を除去した。残渣をエーテルと水とに分け、有機層を水で洗浄して2N塩酸で抽出した。水層を濃アンモニア溶液でアルカリ性にし、エーテルで抽出した。一緒にした有機層を乾燥し、エバポレートし、残渣をジイソプロピルエーテルと共に粉砕した。この様にして、1.60gの生成物を結晶性固体として得た。
【0073】
13.3.: 3-(3- ヒドロキシプロピル )-2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (XVII) の化合物に対応 )
段階Eの方法:
1.00g(9.01mmol)の塩化カルシウムを10mlのエタノールに溶解し、1.60g(4.87mmol)の段階Bからの生成物を16mLのTHFに溶解した溶液を添加した。得られた混合物を-10℃に冷却し、450mg(11.9mmol)の水素化ホウ素ナトリウムをバッチで滴下した。次いで0℃まで温度を上昇させ、同温度で6時間攪拌し、4℃で72時間静置した。2N塩酸溶液と一緒にし、濃アンモニア溶液でアルカリ性にした。有機層を留去し、水層を炭酸カリウムでpH12に調整した。エチルアセテートで抽出し、一緒にした有機層を乾燥し、エバポレートして750mgの生成物を得た。
【0074】
13.4.: 1-{1-[3-(2-p- クロロフェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )- プロピル ]- ピペリジン -4- イル }-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
実施例13.3の化合物から出発して、実施例11.3(段階Fの方法)の方法、次いで実施例11.4(段階Gの方法)の方法と同様にして表題の化合物を合成した。融点: 236℃。
実施例 14: 3-[3-(4- ベンジル - ピペラジン -1- イル )- プロピル ]-2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0075】
【化31】
Figure 0005031171
【0076】
実施例13と同様に製造した;融点 174℃。
実施例 15: 3-[3-(4- フェニル - ピペラジン -1- イル )- プロピル ]-2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0077】
【化32】
Figure 0005031171
【0078】
実施例13と同様に製造した;融点 169℃。
実施例 16: 3-{3-[4-(4- トリフルオロフェニル )- ピペラジン -1- イル ]- プロピル }-2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0079】
【化33】
Figure 0005031171
【0080】
実施例13と同様に製造した;融点 174℃。
実施例 17: 3-{3-[4-(4- メチルフェニル )- ピペラジン -1- イル ]- プロピル }-2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0081】
【化34】
Figure 0005031171
【0082】
実施例13と同様に製造した;融点 154℃。
実施例 18: 3-{3-[4-(2- フェニルエチル )- ピペラジン -1- イル ]- プロピル }-2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0083】
【化35】
Figure 0005031171
【0084】
実施例13と同様に製造した;融点 156℃。
実施例 19: 3-{3-[4-(4- クロロベンジル )- ピペラジン -1- イル ]-3- オキソ - プロピル }-2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0085】
【化36】
Figure 0005031171
【0086】
19.1.: 3- カルボキシプロピル -2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (XXII) の化合物に対応 )
段階Mの方法:
35mLエタノール中、3.50g(10.7mmol)の実施例13.2の化合物を、12mlの40%水酸化ナトリウム溶液と共に2時間還流し、次いで溶媒を除去した。残渣を400mLの水に溶解した。濃塩酸でpHを1に調整し、沈殿した結晶を分離し、減圧下で乾燥し、3.03gの生成物を得た。
【0087】
19.2.: 3-{3-[4-(4- クロロベンジル )- ピペラジン -1- イル ]-3- オキソ - プロピル }- 2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン
段階Nの方法:
300mg(1.00mmol)の実施例19.1の化合物を、7.5mlのTHF及び7.5mlのジクロロメタンに溶解し、211mg(1.00mmol)の1-(4-クロロベンジル)-ピペラジンと一緒にした。353mg(1.10mmol)のTBTU及び129mg(1.00mmol)のDIPEAを添加し、該混合物を周囲温度で16時間攪拌した。溶媒を除去し、残渣をエチルアセテートに溶解し、10%炭酸水素ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液及び水で洗浄した。有機層を乾燥し、エバポレートし、粗生成物をジイソプロピルエーテルと共に粉砕した。この様にして、190mgの生成物を得た。融点: 159℃。
実施例 20: 3-{3-[4-(4- クロロベンジル )- ピペラジン -1- イル ]- プロピル }-2-(4- クロロフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0088】
【化37】
Figure 0005031171
【0089】
段階Oの方法:
160mg(0.32mmol)の実施例19の化合物を、10mLのTHFに溶解し、4mL(4mmol)のボラン/テトラヒドロフラン複合体の1M THF溶液を、氷で冷却しながら添加した。該混合物を氷で冷却しながら3時間攪拌し、8mLの1N 塩酸と一緒にした。次いで、10%炭酸水素ナトリウム溶液でpHを8に調整した。エバポレーションにより濃縮し、残渣をエチルアセテートで抽出した。乾燥及びフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/エタノール 95:5)で精製し、10mgの生成物を得た。
実施例 21: 1-[3-(2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )-1- オキソ -2(E) プロペニル ]- ピペリジン -4- イル }-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0090】
【化38】
Figure 0005031171
【0091】
21.1.: 3-(2- カルボキシ -(E)- ビニル )-2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン ( (XVI) の化合物に対応 )
段階Mの方法:
0.90gの3-(2-エトキシカルボニル-(E)-ビニル)-2-フェニル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(実施例11.1と同様にして段階Hの方法により得られる)を10mlのエタノールに溶解させたものを、3mlの40%水酸化ナトリウム溶液と一緒にし、2時間還流した。該混合物を冷却して沈殿した結晶を分離した。これらを10mLの水に溶解し、氷で冷却しながら濃塩酸を滴下した。沈殿した結晶を水で洗浄し、438mgの生成物を得た。
【0092】
21.2.: 1-[3-(2- フェニル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )-1- オキソ -2(E) プロペニル ]- ピペリジン -4- イル }-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
段階Nの方法:
200mg(0.81mmol)の実施例21.2の化合物を、10mlのTHF及び10mlのジクロロメタンに溶解し、175mg(0.81mmol)の1-ピペリジン-4-イル-1,3-ジヒドロ-ベンズイミダゾール-2-オンと一緒にした。289mg(0.90mmol)のTBTU及び116mg(0.90mmol)のDIPEAを添加し、該混合物を周囲温度で20時間攪拌した。溶媒を除去し、残渣をエチルアセテートに溶解し、10%炭酸水素ナトリウム、飽和塩化ナトリウム溶液及び水で洗浄した。有機層を乾燥し、エバポレートし、粗生成物をジエチルエーテルと共に粉砕した。この様にして、136mgの生成物を得た。融点: > 230℃。
実施例 22: 3-{3-[4-(4- クロロベンジル )- ピペラジン -1- イル ]-1- オキソ -2(E)- プロペニル }-2- フェニル -6- クロロ - イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0093】
【化39】
Figure 0005031171
【0094】
実施例21と同様に製造した;融点: 104℃。
実施例 23: 1-[3-( イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )-1- オキソ -2(E) プロペニル ]- ピペリジン -4- イル }-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0095】
【化40】
Figure 0005031171
【0096】
実施例21と同様に製造した;融点: 230℃ (分解);
実施例 24: 1-[3-(6- クロロ -2- メチル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )-1- オキソ -2(E) プロペニル ]- ピペリジン -4- イル }-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0097】
【化41】
Figure 0005031171
【0098】
実施例21と同様に製造した;融点: 178-180℃。
実施例 25: 1-{3-[2-(4- メトキシフェニル )- イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル ]-1- オキソ -2(E) プロペニル }- ピペリジン -4- イル }-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0099】
【化42】
Figure 0005031171
【0100】
実施例21と同様に製造した;融点: 219℃;
実施例 26: 1-[3-(2- トリフルオロメチル - イミダゾ [1,2-a] ピリジン -3- イル )-1- オキソ -2(E) プロペニル ]- ピペリジン -4- イル }-1,3- ジヒドロ - ベンズイミダゾール -2- オン
【0101】
【化43】
Figure 0005031171
【0102】
実施例21と同様に製造した;融点: 198℃。
実施例 27: 3-{3-[4-(4- ベンジル )- ピペリジン -1- イル ]-1- オキソ -2(E)- プロペニル }-2- フェニル -6- クロロ - イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0103】
【化44】
Figure 0005031171
【0104】
実施例21と同様に製造した;融点: 179-183℃。
実施例 28: 3-{3-[4-(4- フェニル )- ピペリジン -1- イル ]-1- オキソ -2(E)- プロペニル }-2- フェニル -6- クロロ - イミダゾ [1,2-a] ピリジン
【0105】
【化45】
Figure 0005031171
【0106】
実施例21と同様に製造した;融点: 170-172℃。
本発明の化合物は、Aβの形成又は細胞からAβが放出される過程を阻害することを特徴とする。この特性は、以下に記載した試験により調べた。
Aβ形成の阻害は、APP751を過発現する細胞系の培地中で検討した。この目的のため、ヒトアストログリオマ(astroglioma)細胞(U 373, ATCC)を、CMVプロモータ(ベクターpRC-CMV)のコントロール下、ヒトAPP751用遺伝子で安定にトランスフェクトした。APP751の発現率が高いクローン(U373-K10)を選択した。アッセイを行うため、10% FCSを含むDulbecco's-Minimal-Essential培地(DMEM, Bio-Whittaker)中の96ウェルプレート(Falcon)に細胞を置き、37℃/5% CO2で培養して集合させた。
【0107】
まず試験物質を100% DMSOに溶解し、次いで培地中で試験濃度まで希釈し、試験溶液のDMSO濃度を常に0.5%未満にした。
ウェル当たり150μLの試験溶液を、DMEMで予め一度洗浄した集密的な培養プレートに添加し、約16時間予備インキュベートした。この溶液を150μLの新しい試験溶液と交換し、1度洗浄した後さらに4時間インキュベートした。
この、4時間インキュベートした100μLの上清を、抗体6E10(Aβ1-16特異的、Senetek)により被覆したELISAプレート(Nunc)に移し、4℃において一晩インキュベートした。次の日、Aβ32-40特異的であるアルカリホスファターゼ複合抗体6B10によりAβを測定した。
本発明の化合物について得たIC50値を表1に示す。
【0108】
【表1】
表1
Figure 0005031171
【0109】
本発明の化合物は、経口的、経皮的、くも膜下腔内、吸入又は非経口的に投与することができ、例えば、錠剤、被覆錠剤、カプセル、ロゼンジ、散剤、溶液、懸濁液、乳剤、シロップ、座剤、経皮システム等の、本質的に不活性な医薬担体及び有効投与量の有効成分とからなる組成物の形態で、慣用の製剤の形態で有効成分として存在することができる。本発明の化合物の有効な投与量は、経口投与について、1〜5000、好ましくは10〜1000、最も好ましくは10〜100mg/投与であり、静脈内又は筋肉内投与について、0.001〜100、好ましくは0.1〜10mg/投与である。吸入について、本発明により、0.01〜1.0、好ましくは0.1〜0.5%の有効成分を含有する溶液が適当である。吸入投与について、散剤を使用するのが好ましい。本発明の化合物を注入用溶液として、好ましくは生理食塩水又は栄養食塩水として使用するのが好ましい。
【0110】
本発明の化合物は、それ自体で又は本発明の他の有効成分と一緒にして使用することができる。他の医薬的に有効な成分と一緒でもよい。適当な製剤としては、例えば、錠剤、カプセル、座剤、溶液、エリクシル、乳剤又は分散性散剤があげられる。適当な錠剤は、例えば、有効成分と、公知の賦形剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はラクトース等の不活性希釈剤、コーンスターチ又はアルギン酸等の崩壊剤、スターチ又はゼラチン等の結合剤、マグネシウムステアレート又はタルク等の滑剤及び/又はカルボキシメチルセルロース、セルロースアセテートフタレート、又はポリビニルアセテート等の放出を遅らせる薬剤とを混合することにより製造することができる。錠剤はまた数層を含むことができる。
【0111】
被覆錠剤は、錠剤と同様にして製造したコアを、錠剤を被覆するのに通常使用する物質、例えば、コリドン又はセラック、アラビアゴム、タルク、二酸化チタン又は糖を用いて被覆することにより製造することができる。遅延放出を達成するため又は不適合性を避けるため、コアも数層から構成することができる。同様に、錠剤被覆も数層から構成して、遅延放出を達成することができる。錠剤について上に記載した賦形剤を使用してもよい。
【0112】
本発明の有効成分又はその組み合わせを含有するシロップ又はエリクシルはさらに、サッカリン、シクラメート、グリセロール又は糖等の甘味剤、及び香味増強剤、例えば、バニリン又はオレンジ抽出物等の香味剤を含有することができる。前記シロップ又はエリクシルはまた、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の懸濁アジュバント又はシックナー、例えば脂肪アルコールとエチレンオキサイドとの縮合物等の湿潤剤、又はp-ヒドロキシベンゾエート等の防腐剤も含有することができる。
【0113】
注射用溶液は、通常の方法で、p-ヒドロキシベンゾエート等の防腐剤、又はエチレンジアミン四酢酸のアルカリ金属塩等の安定化剤を添加し、注射用バイアル又はアンプルに移すことにより製造する。
一以上の有効成分又は有効成分の組み合わせを含有するカプセルは、例えば、有効成分と、ラクトース又はソルビトール等の不活性担体とを混合し、ゼラチンカプセルに充填することにより製造することができる。
【0114】
適当な座剤は、例えば、座剤用に提供される担体、例えば中性脂肪又はポリエチレングリコール又はそれらの誘導体と混合することにより製造することができる。
治療上有効な毎日の投与量は、成人当たり1〜5000mg、好ましくは100〜1000mgである。
以下の実施例は、本発明を具体的に説明するためのものであって、本発明の範囲を制限するものではない。
【0115】
Figure 0005031171
【0116】
細かく粉砕した有効成分、ラクトース及びコーンスターチの幾らかを一緒に混合した。該混合物を篩にかけ、ポリビニルピロリドン水溶液で湿らせ、混練し、湿潤造粒し、乾燥した。該顆粒、残りのコーンスターチ及びマグネシウムステアレートを篩にかけて一緒に混合した。該混合物を圧縮して適当な形状及び大きさの錠剤を製造した。
【0117】
Figure 0005031171
【0118】
細かく粉砕した有効成分、コーンスターチの幾らか、ラクトース、微結晶セルロース及びポリビニルピロリドンを一緒に混合し、該混合物を篩にかけて残りのコーンスターチ及び水と一緒にし、顆粒にして乾燥及び篩にかけた。ナトリウムカルボキシメチルスターチ及びマグネシウムステアレートを加えて混合し、該混合物を圧縮して適当な大きさの錠剤を製造した。
【0119】
Figure 0005031171
【0120】
有効成分、コーンスターチ、ラクトース及びポリビニルピロリドンを充分に混合して水で湿らせた。湿った固まりを1mmメッシュサイズの篩で濾して約45℃で乾燥させ、次いで顆粒を同じ篩にかけた。マグネシウムステアレートを混合した後、直径6mmの凸状錠剤コアを製錠機で圧縮した。このようにして製造した錠剤コアを、本質的に糖及びタルクからなる被覆物質により、公知の方法で被覆した。得られた被覆錠剤をワックスで磨いた。
【0121】
Figure 0005031171
有効成分及びコーンスターチを混合し、水で湿らせた。湿った固まりを篩にかけ、乾燥した。乾燥した顆粒を篩にかけ、マグネシウムステアレートと一緒に混合した。得られた混合物を、サイズ1の硬質ゼラチンカプセルに充填した。
【0122】
Figure 0005031171
有効成分をそれ自身のpHで(pH 5.5〜6.5に調整してもよい)水に溶解し、塩化ナトリウムを添加して等張にした。得られた溶液を濾過してパイロジェンを除去し、無菌条件下で濾液をアンプルに移し、次いで滅菌し、融合して密閉した。アンプルは、5mg、25mg及び50mgの有効成分を含有した。
【0123】
Figure 0005031171
硬い脂肪を溶解した。40℃において粉砕した有効成分を脂肪中に均質に分散させた。該混合物を38℃まで冷却し、わずかに凍らせた座剤型に充填した。

Claims (12)

  1. 一般式(I)記載の化合物。
    Figure 0005031171
    (式中、
    Aは、−CH2−、−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CO−、−CH2−CH2−CO−又は−CH=CH−CO−であり;
    R1は、水素又はハロゲンであり
    R2は、水素、C1−C4−アルキル、CF3、又はハロゲン、C1−C4−アルキル又はC1−C4−アルキルオキシにより置換されていてもよいフェニル基であり;
    基−Het−R 3 は、
    Figure 0005031171
    である)
  2. 式中、
    Aが、−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CO−又は−CH=CH−CO−であり;
    R1が、水素又はハロゲンであり
    R2が、水素、C1−C4−アルキル、フェニル、ハロゲン−置換フェニル、C1C4−アルキルオキシ−置換フェニル又はCF3ある
    請求項1記載の一般式(I)の化合物。
  3. 式中、
    Aが、−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CO−又は−CH=CH−CO− であり;
    R1が、水素又は塩素であり
    R2が、水素、メチル、フェニル又は4−クロロフェニルである
    請求項1又は2記載の一般式(I)の化合物。
  4. 式中、
    Aが、−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−又は−CH=CH−CO−であり;
    R1が、水素又は塩素であり
    R2が、水素、メチル、フェニル又は4−クロロフェニルである
    請求項1〜3いずれか1項記載の一般式(I)の化合物。
  5. 式中、
    Aが、−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−又は−CH=CH−CO−であり;
    R1が、水素であり;
    R2が、水素、メチル、フェニル又は4−クロロフェニルである
    請求項1〜4いずれか1項記載の一般式(I)の化合物。
  6. 個々の光学異性体、個々のエナンチオマー又はラセミ体の混合物、互変異性体の形態、又は遊離塩基若しくは医薬的に許容できる対応する酸付加塩の形態である請求項1〜いずれか1項記載の一般式(I)の化合物。
  7. 請求項1〜いずれか1項記載の一般式(I)の化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする医薬組成物。
  8. Aβ活性を抑制することにより、Aβの形成過程又は細胞からのAβの放出過程において干渉することにより治療効果が得られる疾患を予防及び/又は治療するための医薬組成物を製造するための請求項1〜いずれか1項記載の一般式(I)の化合物の使用。
  9. アルツハイマー病を予防及び/又は治療するための医薬組成物を製造するための請求項記載の使用。
  10. 一般式(I)の化合物の製造方法であって、
    Figure 0005031171
    (式中、基R1、R2、R3 及びHetは請求項1〜に記載したとおりであり、Aは、−CH2−CH2−又は−CH2−CH2−CH2−である)
    式(VIII)の化合物:
    Figure 0005031171
    式中、R 1 及びR 2 は請求項1〜6に記載したとおりであり、Xは、塩素、臭素又はヨウ素である
    又は式(XIII)の化合物:
    Figure 0005031171
    (式中、R 1 及びR 2 は請求項1〜6に記載したとおりであり、Xは、塩素、臭素又はヨウ素である)
    と、式 H−Het−R3のアミン(式中、−Het−R 3 は請求項1に記載したとおりである)とを反応させることを特徴とする前記製造方法。
  11. 一般式(I)の化合物の製造方法であって、
    Figure 0005031171
    (式中、基R1、R2、R3 及びHetは請求項1〜に記載したとおりであり、Aは、−CH2−CO−、−CH2−CH2−CO−又は−CH=CH−CO−である)
    式(XIV)、(XXII)又は(XVI)のカルボン酸を:
    Figure 0005031171
    式中、R 1 及びR 2 は請求項1〜6に記載したとおりである
    式H−Het−R3のアミン(式中、−Het−R 3 は請求項1に記載したとおりである)と反応させるが、ここでカップリング剤を使用してもよい、
    前記製造方法。
  12. 一般式(I)の化合物の製造方法であって、
    Figure 0005031171
    (式中、基R1、R2、R3 及びHetは請求項1〜に記載したとおりであり、Aは、−CH2−CH2−又は−CH2−CH2−CH2−である)
    AがCH2−CO−又は−CH2−CH2−CO−である式(I)の化合物を還元することを特徴とする前記製造方法。
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