JP5029876B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載され、表示素子からの表示光をフロントガラスや専用の照射部材に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来のヘッドアップディスプレイ装置として、例えば特許文献1記載のものが知られている。このヘッドアップディスプレイ装置は、出射部を有するハウジングと、このハウジング内に収容配置される表示素子と、同じくハウジング内に収容配置される反射部材とを有し、表示素子からの表示光を反射部材を通じて反射させ、この反射光をフロントガラスまたはコンバイナ等の照射部材に照射させるものである。
ハウジング内に収容配置される表示素子は、通常、ハウジングに対して固定配置されるが、車両への取り付け誤差、構成部品の組み付け誤差あるいはフロントガラスの面の傾きバラツキ等によって、照射部材に照射された表示像(表示光)が傾いた状態で表示されることがあり、このような問題に対処するものとして例えば特許文献2記載のヘッドアップディスプレイ装置が知られている。
このヘッドアップディスプレイ装置は、ハウジングとは別に表示器(表示素子)を支持する可動支持体を設け、この可動支持体をハウジング上において一点を基点として左右に回動可能に配置し、ビス等の調整部材によって可動支持体をハウジング上で左右に回動させることによって表示光(表示像)を回転させ、照射部材に対する表示光(表示像)の傾きを調整するものである。
特開2005−331624号公報 特開2005−331534号公報
しかしながら、前掲特許文献2記載のヘッドアップディスプレイ装置は、表示器を回転させる際の回動中心位置が表示光の照射範囲を規定する表示エリアの外側に設定されているため、表示器を左右方向に回動させた際、表示像の回転に伴って左右周囲方向への移動量も多くなり、傾きを調整すると表示像の位置が左右方向にズレてしまうという問題がある。
本発明は、この点に鑑みてなされたもので、その主な目的は、傾きの調整にあたり表示像の位置ズレを抑えることが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供するものである。
本発明は、前記目的を達成するため、出射部が形成されたハウジングと、このハウジング内に収容される表示素子とを少なくとも含み、前記表示素子からの表示光を前記出射部を通じて所定の照射部材に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記ハウジングに対して可動状態に配置され前記表示素子を固定支持する可動支持体と、前記ハウジングに対して固定状態に配置され前記可動支持体を回転可能に支持する固定支持体とを備え、
前記可動支持体に前記固定支持体と嵌合する第1の嵌合部を設け、前記固定支持体に前記第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を設け、前記第1,第2の嵌合部を通じて前記可動支持体と前記固定支持体とを、前記固定支持体に対して前記可動支持体が前記表示素子の表示エリア内の任意位置を回動中心として回動するように挿入嵌合してなり、前記固定支持体の前記可動支持体に面する側とは反対側に、前記表示素子を照明する照明手段を前記表示素子とは分離して設け、この照明手段を前記ハウジングに固定配置し、
前記可動支持体は、前記照明手段からの光を前記表示素子に向けて通過させる第1の透過部を設け、
前記固定支持体は、前記照明手段からの光を前記表示素子に向けて通過させる第1の透過部に対応する箇所に形成される第2の透過部を設けたことを特徴とする。
また本発明は、前記固定支持体に前記可動支持体の一部と当接して前記可動支持体の回動移動量を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とする。
また本発明は、前記固定支持体に孔部を設け、前記可動支持体に前記孔部に対応すると共に前記可動支持体の回動方向に沿って延びる長孔を設け、この長孔と前記孔部との双方に、前記固定支持部材と前記可動支持部材との離間方向における移動量を規制する規制部材を挿通状態で設け、この規制部材が前記固定支持体と前記可動支持体とを反離間方向に付勢するテンショナー部材を含むことを特徴とする。
また本発明は、前記固定支持体と前記可動支持体の少なくとも一方をフッ素系合成樹脂材料で形成してなることを特徴とする。
また本発明は、前記可動支持体が所定のアクチュエータと結合され、このアクチュエータの作動に伴って前記可動支持体が前記固定支持体上で回動するように構成されることを特徴とする。
また本発明は、前記固定支持体に前記アクチュエータを支持する支持部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、傾きの調整にあたり表示像の位置ズレを抑えることが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
図1から図8は、本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は本発明を適用したヘッドアップディスプレイ装置の全体構成を示す概略図、図2は表示ユニットを図1における矢印X方向からみたときの正面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB−B断面図、図5は図3における規制部材を拡大して示す拡大断面図、図6は表示ユニットを図1における矢印Y方向からみたときの背面図、図7は図6において表示器及び可動支持体を取り除いたときの固定支持体の背面図、図8は図6において固定支持体及びアクチュエータユニットを取り除いたときの可動支持体の背面図である。
図1において、本実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置は、例えば自動車に搭載されるもので、ハウジング1と、表示ユニット2と、バックライトユニット(照明手段)3と、第1の反射部材4と、第2の反射部材5とを備えており、表示ユニット2及びバックライトユニット3を通じて生成され、第1,第2の反射部材3,4を通じて反射される表示光(表示像)Lを車両のフロントガラス(所定の照射部材)6に照射して表示を行うもので、表示内容としては例えば各種車両情報やナビゲーション情報等があげられる。
ハウジング1は例えば黒色の合成樹脂からなり、表示ユニット2、バックライトユニット3、第1の反射部材4、第2の反射部材5を内部に収容する他、フロントガラス6に対向する側には、表示光Lをフロントガラス5に向けて出射させる出射部7が形成され、この出射部7は透光性カバー8にて覆われている。
表示ユニット2は、バックライトユニット3からの光を受けて前記の表示像(表示光)Lを形成するものであるが、その詳細は後述する。
バックライトユニット3 は、図3に詳しく示すように、光源基板3a上に間隔を空けて複数個配置された例えば発光ダイオードからなるは光源3bと、この光源3bからの光を入射して表示ユニット2に向けて放射するレンズ部材3cと、光源3b、レンズ部材3cを収納する光源ケース3dとを備え、この場合、光源ケース3dは、光反射性の良好な乳白色の合成樹脂から形成されている。
第1の反射部材4は、例えば平面ミラーからなり、表示ユニット2からの表示光Lを第2の反射部材5に反射する。
第2の反射部材5は、例えば凹面ミラーからなり、第1の反射部材4を通じて反射した表示光Lを出射部7に向けて反射し、このように反射された表示光Lは、出射部7に設けられた透光性カバー8を透過してフロントガラス6上に照射され、虚像となって乗員Pに視認される。
次に図2〜図8に基づいて表示ユニット2を説明する。表示ユニット2は、表示器10と、可動支持体20と、固定支持体30と、アクチュエータユニット40と、規制部材50とを有する。
表示器10は、表示器ケース11と、表示パネル(表示素子)12と、パネルヒータ13と、パッキン14とを備え、可動支持体20上に配置固定されている。
表示器ケース11は、例えば黒色の合成樹脂からなり、その内部に表示パネル12、パネルヒータ13、パッキン14を収容している。またこの表示器ケース11には、表示パネル(表示素子)12に対応した窓部15が形成されている。
表示パネル12は、この例では一対のガラス基板間に液晶分子を封入してなる表示パネルが適用されている。この表示パネル12は、表示像を形成可能な光透過性の表示エリア(画素エリア)DAと、この表示エリアの周囲を取り巻く遮光性の非表示エリアNDAとを有し、この場合、表示エリアDAは、表示ケース11の窓部15よりも小さく形成されている。
パネルヒータ13は、表示パネル12の温度特性に配慮して採用させるもので、パッキン14は表示器10を可動支持体20上に配置固定するにあたり、表示パネル12と可動支持体20との間に介在する緩衝材として採用されている。
可動支持体20は、例えば黒色の合成樹脂からなり、表示器10を移動不可能に支持している。この可動支持体20は、所定の平面形状を有する板状に形成され、ギヤ部21と、長孔22と、第1の開口部(第1の透過部)23と、第1の嵌合部24と、当接部25とを備えている。
ギヤ部21は、可動支持体20の外周部に部分形成され、アクチュエータユニット40の後述するモータの出力ギヤに連結されるギヤ列からなる。
長孔22は、規制部材50を通じて可動支持体20を固定支持体30上に支持した際、固定支持体30に対して可動支持体20が回動移動可能となるように規制部材50を挿通する長孔からなる。
第1の開口部23は、可動支持体20の表示パネル12に対応する位置に形成され、バックライトユニット3からの光を表示パネル12に向けて透過させる。
第1の嵌合部24は、第1の開口部23を挟むように固定支持体30側に突出形成され、可動支持体20を固定支持体30に組み付けた際、固定支持体30の後述する第2の嵌合部に挿入嵌合する一対の突出部からなり、各突出部の外周形状は、前記第2の嵌合部との嵌合状態で可動支持体30が固定支持体30に対して回動できるように円弧状に形成され、また第1の開口部23に隣接する箇所は、第1の開口部23に沿ったストレート形状に形成され、結果、一つの前記突出部は、図7において略「D」字形を呈すると共に、二つ合わせて可動支持体20を回動させる際の軸部として機能する。
当接部25は、第1の開口部23を挟んで固定支持体30側に突出形成される一対の突出片からなり、第1の嵌合部24を前記第2の嵌合部に挿入嵌合して可動支持体20を固定支持体30に組み付けた際、後述する回転規制手段に挿入され、可動支持体20が回動した際、前記回転規制手段の後述する対向壁に当接することにより、固定支持体30に対する可動支持体30の回動移動における許容量(回転移動量)を規制するものである。
固定支持体30は、例えば金属板を所定形状にプレス抜き形成した採用され、可動支持体20を回動移動可能に支持する第1の支持部31と、アクチュエータユニット40を固定支持する第2の支持部32とを連続して有している。
第1の支持部31は、略平板状に形成され、第2の開口部(第2の透過部)33と、第2の嵌合部34と、回動規制手段35と、孔部35とを有している。
第2の開口部(第2の透過部)33は、可動支持体20の第1の開口部23に対応する箇所に形成され、バックライトユニット3からの光を表示パネル12に向けて透過させる。
第2の嵌合部34は、可動支持体20の第1の嵌合部24を挿入嵌合可能な切り欠き部分として、第2の開口部33に連続するように形成され、その内周形状は第1の嵌合部24の外周形状に対応する円弧状であり、可動支持体20と固定支持体30との組み付け状態において、固定支持体30に対して可動支持体20を回動させる際、第1の嵌合部24を軸支するように摺動保持する。
回動規制手段35は、可動支持体20の各当接部25に対応する切り欠き部分として、第2の開口部33に連続するように形成され、可動支持体20と固定支持体30との組み付け状態において、それぞれが当接部25を挿通すると共に可動支持体20が回転した際、当接部25と当接して可動支持体20の時計方向(CW)及び反時計方向(CCW)方向への回転移動量を規制する一対の対向壁36を有している。
孔部35は、規制部材50を挿通させる孔であり、規制部材50の挿通状態で規制部材50が放射方向に移動しない大きさに形成されている。
第2の支持部32は、互いに間隔を有して平行に延びるアーム片からなり、これらアーム片の間にアクチュエータユニット40を不動状態に支持固定している。
アクチュエータユニット40は、例えばステッピングモータ(アクチュエータ)41と、このステッピングモータ41を不動状態に固定支持するモータケース42とからなり、モータケース42を通じて固定支持体30の第2の支持部32にステッピングモータ41を支持固定することで、ステッピングモータ41の出力ギヤ43が可動支持体20のギヤ部21に連結されるようになっている。
規制部材50は、ピン部材51と、第1,第2のスペーサ52,53と、付勢部材54と、Eリング55とから構成されている。
ピン部材51は、可動支持体20、固定支持体30、第1,第2のスペーサ52,53、付勢部材54、Eリング55の全てを挿通する軸部56と、可動支持体20上に位置する円板形状のフランジ部57とを有する金属部材からなる。
第1のスペーサ52は、可動支持体20と固定支持体30との間に位置しピン部材51の軸部56に挿通される金属製の環状平ワッシャーからなり、その孔径はピン部材51への挿入状態で軸部56の軸方向に移動可能な大きさに形成されている。
第2のスペーサ53は、固定支持体30と付勢部材54との間に位置しピン部材51の軸部56に挿通される金属製の環状平ワッシャーからなり、その孔径は第1のスペーサ52同様、ピン部材51への挿入状態で軸部56の軸方向に移動可能な大きさに形成されている。
付勢部材54は、第2のスペーサ53とEリング55との間に位置しピン部材51の軸部56に挿通される金属製のコイルスプリングからなり、第2のスペーサ53、固定支持体30、第2のスペーサ52、可動支持体20をピン部材51のフランジ部57側に押圧付勢する。
Eリング55は、ピン部材51の軸部56端部に固定され、付勢部材54の脱落を防止している。
このように構成される規制部材50は、可動支持体20と固定支持体30とが回動スラスト方向(固定支持体30に対して可動支持体20を回動させた際のスラスト方向)に分離(離間)しないようにフランジ部57と第2のスペーサ53との間に可動支持体20と固定支持体30とを挟んで前記回動スラスト方向における離間方向移動を規制するものであるが、前述のように第1,第2のスペーサ52,53の孔径は、ピン部材51の軸部56に対して軸方向移動可能な大きさに設定されると共に、長孔22の長手方向とは直交する方向の幅径及び孔部37の孔径も軸部56に対して移動可能な大きさに設定されている。なお長孔22の長手方向の幅径は、可動支持体20の回動移動を考慮した大きさに設定されている。
このため、ピン部材51は、長孔22、第1のスペーサ52、孔部37、第2のスペーサ53に挿通しただけの状態では、軸部56の軸方向に移動可能となるが、軸部56に付勢部材54を挿通し且つ付勢部材54を圧縮した状態で軸部56の端部にEリング55を装着固定すると、付勢部材54の反発力により、フランジ部57と第2のスペーサ53との間で可動支持体20と固定支持体30とが第1のスペーサ52を挟んでフランジ部57側へ常時押圧された状態となり、これにより振動に伴うがたつきを防止しながら可動支持体20の回動を可能としている。なお付勢部材54の反発力、規制部材50の寸法、長孔22、孔部37の寸法設定は、がたつきを防止しながら可動支持体20の回動が可能となればよく、ステッピングモータ41の駆動トルクやギヤ比、部品重量等を考慮して設定すればよい。
次に表示ユニット2の組み付け例について説明する。
まず表示器10を図示省略した固定手段を介して可動支持体20に対し不動状態となるように固定する。
次に可動支持体20の第1の嵌合部24及び当接部25を前記回動スラスト方向に沿って固定支持体30の第2の嵌合部34及び回動規制手段35に挿入、嵌合させた後、規制手段50を通じて可動支持体20と固定支持体30とを前記回動スラスト方向(反離間方向)に位置規制することで、表示器10を固定した可動支持体20が固定支持体30の第1の支持部31上に回転可能に組み付けられる。
規制手段50の組み付けは、可動支持体20と固定支持体30との間に第1のスペーサ52を介在させて、長孔22と第1のスペーサ52の挿通孔と孔部37とを位置合わせし、図5中、上方向からピン部材51の軸部56を長孔22、第1のスペーサ52の挿通孔、孔部37に挿入し、その後、図5中、下側から軸部56に第2のスペーサ53と付勢部材54を挿通させ、最後にEリング55を図5中、下側から軸部56に挿通させて付勢部材54を圧縮させた状態で固定し、完了となる。
次にアクチュエータユニット40を固定支持体30の第2の支持体32に取り付け固定し、ステッピングモータ41の出力ギヤ43と可動支持体20のギヤ部21とを連結する。
最後に、表示器10と可動支持体20とアクチュエータユニット40とを搭載した固定支持体30をバックライトユニット3上に位置合わせしてハウジング1に取り付け固定する
これにより、バックライトユニット3により生成された光は、固定支持体30及び可動支持体20の各開口部33,23を通じて表示パネル12を背後から照らし、表示光(表示像)Lを形成する。
またステッピングモータ41を作動させると、その回転が出力ギヤ43とギヤ部21を通じて可動支持体20に伝達され、可動支持体20に搭載した表示器10が時計方向(CW)及び反時計方向(CCW)方向に回転し(図2参照)、これにより表示光(表示像)を左右に回動させることができ、照射部材に対する表示光(表示像)の傾きを調整することが可能となる。
ここで、可動支持体20と固定支持体30とは各嵌合部24,34を通じた嵌合状態において、固定支持体30に対して可動支持体20が表示パネル12の表示エリアDA内の中心位置を回動中心RCとして回動するように構成されており、これにより表示エリアDA(表示像L)はその中心位置を基準に回動することになる。
以上のように本実施形態では、出射部7が形成されたハウジング1と、このハウジング1内に収容される表示パネル(表示素子)1とを少なくとも含み、表示パネル1からの表示光(表示像)Lを出射部7を通じてフロントガラス(所定の照射部材)6に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置であって、ハウジング1に対して可動状態に配置され表示パネル12を固定支持する可動支持体20と、ハウジング1に対して固定状態に配置され可動支持体20を回転可能に支持する固定支持体30とを備え、可動支持体20に固定支持体30と嵌合する第1の嵌合部24を設け、固定支持体30に第1の嵌合部24と嵌合する第2の嵌合部34を設け、第1,第2の嵌合部24,34を通じて可動支持体20と固定支持体30とを、固定支持体30に対して可動支持体20が表示パネル12の表示エリアDA内の中心位置を回動中心RCとして回動するように挿入嵌合してなることにより、表示像Lの照射部材6上における傾きの調整にあたり表示像Lの位置ズレを抑えることができる。
すなわち、表示パネル12の表示エリアDAがその中心位置を基点として回動するため、表示光(表示像)の平面移動を抑えることができ、これにより表示像Lの位置ズレを抑えることができる。また表示エリアDAが中心位置を基点として回動するため、表示像Lの傾きを調整するための回動調整機構の大型化を避けて小型化を達成することができる。
なお本実施形態では、可動支持体20の回動中心RCを表示パネル12の表示エリアDA内の中心位置に設定したが、回動中心RCは表示エリアDA内の中心位置と厳密に一致させる必要はなく、前記回転スラスト方向から見たとき、表示エリアDAの領域内に回動中心RCが位置していればよいものであるが、表示光(表示像)の平面移動を考慮したとき、回動中心RCは可能な限り表示エリアDA内の中心位置に近づけることが望ましい。
また本実施形態では、表示器ケース11を通じて可動支持体20上に表示パネル12を支持する例を示したが、表示器ケース11と可動支持体20とを兼用化し、専用の表示器ケース11または可動支持体20を廃止してもよい。
また本実施形態では、固定支持体30の可動支持体20に面する側とは反対側に、表示パネル12を照明するバックライトユニット(照明手段)3を表示パネル12とは分離して設け、このバックライトユニット3をハウジング1に固定配置すると共に可動支持体20と固定支持体30のそれぞれにバックライトユニット3からの光を表示パネル12に向けて通過させる第1,第2の開口部(透過部)23,33を設けたことにより、バックライトユニット3を表示パネル12と共に回動対象部品とすることなく、ハウジング1に固定配置できるため、可動対象部品を軽量化してステッピングモータ41の負荷を軽減することができる。
また本実施形態では、固定支持体30に可動支持体20の当接部25と当接して可動支持体20の回動移動量を規制する回転規制手段35を設けたことにより、可動支持体20の回動移動量を確実に規制し、過回動に伴う不都合を回避することができる。特に本実施形態では、当接部25及び回転規制手段35を、第1,第2の嵌合部24,34の近傍に設定したことにより、各嵌合部24,34に近い位置で回動規制を行うことができるため、回動規制を容易に行うことができる。
また本実施形態では、固定支持体30に丸孔からなる孔部37を設け、可動支持体20に孔部37に対応すると共に可動支持体20の回動方向に沿って延びる長孔22を設け、この長孔22と孔部37との双方に、固定支持部材30と可動支持部材20との離間方向における移動量を規制する規制部材50を挿通状態で設け、この規制部材50が固定支持体30と可動支持体20とを反離間方向に付勢する付勢部材54を含むことにより、可動支持部20を回動させる場合でも、がたつきを抑えることができる。
また本実施形態では、固定支持体30を合成樹脂にて、可動支持体20を金属材料にてそれぞれ形成したが、少なくとも一方をフッ素系合成樹脂材料で形成してもよく、このようにすることで、可動支持体20を回動させた際の摺動トルクを小さく安定させることができる。
また本実施形態では、可動支持体20が所定のステッピングモータ41と結合され、このステッピングモータ41の作動に伴って可動支持体20が固定支持体30上で回動するように構成されることにより、ステッピングモータ41を通じて可動支持体20を回動させて表示像Lの位置を調整できるため、利便性を向上させることができる。
また本実施形態では、固定支持体30にステッピングモータ41を支持する第2の支持部32(支持部)を設けたことにより、固定支持体30によってステッピングモータ41と可動支持体20の双方を支持できるため、ステッピングモータ41を適正位置に安定的に配置するのが容易となり、これにより、出力ギヤ43とギヤ部21との適正な連結状態を確保、維持するのが容易となる。
図9は本発明の第2の実施形態を示す断面図であり、前記第1の実施形態では、可動支持体20側となる第1の嵌合部24を突出形状とし、固定支持体30側となる第2の嵌合34を孔形状に設定したが、本実施形態では、可動支持体20側となる第1の嵌合部24を孔形状とし、固定支持体30側となる第2の嵌合34を突出形状に設定したもので、本実施形態によっても前記第1の実施形態と同様の効果を期待できる。
図10は本発明の第3の実施形態を示す断面図であり、本実施形態では第1,第2の嵌合部24,43の双方を突出形状とし、互いに挿入嵌合したもので、当該実施形態によっても前記第1,第2の実施形態と同様の効果を期待できる。
図11は本発明の第4の実施形態を示す断面図であり、本実施形態では、表示器10とバックライトユニット3とを積層状態で可動支持体20上に固定支持すると共に、バックライトユニット3側とは反対側となる可動支持体20の面から軸状の第1の嵌合部24を突出形成し、この第1の嵌合部24に対応する固定支持体30には、第1の嵌合部24を挿入嵌合してこれを軸受け保持する第2の嵌合部34を設けたもので、本実施形態においても可動支持体20の回動中心RCは、表示エリアDAの中心に位置するように設定している。
以上のごとく形成される本実施形態においても表示像Lの位置ズレを抑えることができると共に回動調整機構の小型化を達成することができる。
本発明の第1の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の全体構成を示す概略図。 同実施形態に係る表示ユニットを図1における矢印X方向からみたときの正面図。 図2のA−A断面図。 図2のB−B断面図。 図3における規制部材を拡大して示す拡大断面図。 同実施形態に係る表示ユニットを図1における矢印Y方向からみたときの背面図。 図6において表示器及び可動支持体を取り除いたときの固定支持体の背面図。 図6において固定支持体及びアクチュエータユニットを取り除いたときの可動支持体の背面図。 本発明の第2の実施形態を示す断面図。 本発明の第3の実施形態を示す断面図。 本発明の第4の実施形態を示す断面図。
符号の説明
1 ハウジング
2 表示ユニット
3 バックライトユニット(照明手段)
3a 光源基板
3b 光源
3c レンズ部材
3d 光源ケース
4 第1の反射部材
5 第2の反射部材
6 フロントガラス(所定の照射部材)
7 出射部
8 透光性カバー
10 表示器
11 表示器ケース
12 表示パネル(表示素子)
13 パネルヒータ
14 パッキン
15 窓部
20 可動支持体
21 ギヤ部
22 長孔
23 第1の開口部(第1の透過部)
24 第1の嵌合部
25 当接部
30 固定支持体
31 第1の支持部
32 第2の支持部(支持部)
33 第2の開口部(第2の透過部)
34 第2の嵌合部
35 回動規制手段
36 対向壁
37 孔部
40 アクチュエータユニット
41 ステッピングモータ(アクチュエータ)
42 モータケース
43 出力ギヤ
50 規制部材
51 ピン部材
52,53 第1,第2のスペーサ
54 付勢部材
55 Eリング
56 軸部
57 フランジ部
DA 表示エリア(画素エリア)
L 表示光(表示像)
NDA 非表示エリア
P 乗員
RC 回動中心

Claims (6)

  1. 出射部が形成されたハウジングと、このハウジング内に収容される表示素子とを少なくとも含み、前記表示素子からの表示光を前記出射部を通じて所定の照射部材に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記ハウジングに対して可動状態に配置され前記表示素子を固定支持する可動支持体と、
    前記ハウジングに対して固定状態に配置され前記可動支持体を回転可能に支持する固定支持体とを備え、
    前記可動支持体に前記固定支持体と嵌合する第1の嵌合部を設け、
    前記固定支持体に前記第1の嵌合部と嵌合する第2の嵌合部を設け、
    前記第1,第2の嵌合部を通じて前記可動支持体と前記固定支持体とを、前記固定支持体に対して前記可動支持体が前記表示素子の表示エリア内の任意位置を回動中心として回動するように挿入嵌合してなり、
    前記固定支持体の前記可動支持体に面する側とは反対側に、前記表示素子を照明する照明手段を前記表示素子とは分離して設け、この照明手段を前記ハウジングに固定配置し、
    前記可動支持体は、前記照明手段からの光を前記表示素子に向けて通過させる第1の透過部を設け、
    前記固定支持体は、前記照明手段からの光を前記表示素子に向けて通過させる第1の透過部に対応する箇所に形成される第2の透過部を設けたことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記固定支持体に前記可動支持体の一部と当接して前記可動支持体の回動移動量を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記固定支持体に孔部を設け、前記可動支持体に前記孔部に対応すると共に前記可動支持体の回動方向に沿って延びる長孔を設け、この長孔と前記孔部との双方に、前記固定支持部材と前記可動支持部材との離間方向における移動量を規制する規制部材を挿通状態で設け、この規制部材が前記固定支持体と前記可動支持体とを反離間方向に付勢する付勢部材を含むことを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記固定支持体と前記可動支持体の少なくとも一方をフッ素系合成樹脂材料で形成してなることを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記可動支持体が所定のアクチュエータと結合され、このアクチュエータの作動に伴って前記可動支持体が前記固定支持体上で回動するように構成されることを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記固定支持体に前記アクチュエータを支持する支持部を設けたことを特徴とする請求項記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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