JP5028764B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は画像形成装置に関し、特にトナー像を被転写体上に転写する画像形成装置に関する。
従来、帯電した感光体表面に画像露光を行いトナー画像を形成する画像形成装置において、トナー画像を被転写体に一旦転写した後、紙等の被転写体に転写し定着、画像を固定する画像記形成装置が提案されている。
上記の画像形成装置においては、トナーは帯電した粉体であり、トナーと逆極性の転写電流(転写バイアス)を印加することにより被転写体を帯電させ、トナーを静電吸着することで被転写体に転写する。しかし、特にフルカラー画像の形成のため複数種類のトナーを多重転写する場合において画像周辺にトナーが飛び散る現象(ブラー)が屡々発生する。すなわち先に転写されたトナー像の周辺に後で転写されるトナーが飛び散り、画像のにじみとして観察される。
単色画像の場合および1回転写の場合でも被転写材の搬送速度が速くなってくると、画像周辺にトナーが飛び散る現象が発生しやすい。
ブラーの原因を中間転写ベルトを用いた例で説明すると転写プレニップ部において、感光体と中間転写ベルトが密着していない領域で転写電界が作用するため、先に転写されたトナーの電荷により転写電界が像周辺方向に曲げられるためであるというものと、所定の電荷を持つトナー層を静電的に中間転写ベルトに転写した後、転写の原動力となる1次転写ロールから供給された電荷が中間転写ベルトから減衰するため、トナーに対する保持能力が減少し、トナーの持つ電荷同士(同極性)の反発によりトナーが飛散するためという原因が考えられる。 すなわち図12(a)のように、白矢印方向に搬送される用紙122上にトナー140が転写される際、本来であれば図12(b)のように転写されるべきところを、図12(c)のように搬送方向後方(図中右側)にトナー140が流れ、用紙122上ではブラー141となって画質を劣化させる。
上記のようなトナーの飛び散り(ブラー)を抑制するために、転写位置近傍の像担持体移動方向上流側または/かつ下流側であって、像担持体と転写用回転体との間に形成される空間部に導電性部材を備えた転写装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記の技術では転写ガイドの先端部分に電圧を印加することでトナーの飛び散りを抑制しているが、シュート部材14へ電圧を印加すると用紙そのものを帯電させてしまうこととなるため、用紙が含水して抵抗が低下してしまった場合には、転写部材18へ印加している転写バイアスが用紙を通して逃げてしまい、転写不良となってしまうという問題がある。
また、転写前にバイアスが印加されたシート状の可撓性部材をそなえ、その電圧を制御する画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)が、これは転写シュートの汚れを防ぐためにバイアスを印加しているものであり、トナー飛び散りの防止の効果に関しては言及されていない。
特開平02−163779号公報 特開平11−338276号公報
本発明は上記事実を考慮し、画質に優れトナーの飛び散りを十分抑制した画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像形成装置は、像担持体上に担持されたトナー像を転写位置にて転写手段により前記像担持体上から被転写体に転写する画像形成装置において、前記転写手段は転写ユニットにより保持され、前記転写ユニットの前記像担持体の移動方向上流側であって、前記被転写体の搬送面から退避した位置にワイヤ状の電界発生手段を設け、可撓性を有する板状の遮蔽部材により被転写体の搬送面を形成して、被転写体と前記電界発生手段とを非接触とし、前記電界発生手段は、トナーの帯電極性と等しい極性の電圧が印加され、前記転写ユニットは、前記転写手段、前記電界発生手段、前記遮蔽部材を一体のユニットとしたことを特徴とする。
上記構成の発明では、電界発生手段の除電効果によりブラー、すなわち画像後ろ部分へのトナー飛散を抑制することができる。また、トナーの帯電極性と等しい極性の電圧が印加されたことで電界発生手段の除電効果をさらに高め、より効果的にブラーを抑制することができる。さらに、遮蔽部材を設けることで電荷発生手段から用紙への電荷の供給を抑制し、転写状態が変化することを防ぐことで含水紙の転写不良を回避することができる。また、遮蔽部材が被転写材の搬送面を形成する搬送部材を兼ねるので部品点数が削減でき、低コストとすることができる。さらに、遮蔽部材が可撓性を備えているため厚紙を搬送させても遮蔽部材と厚紙の搬送抵抗を増すことなく搬送性を確保することができる。また、形状をワイヤ状としたことで電界発生手段の断面積を抑え、省スペース化を図ることができる
請求項2に記載の画像形成装置は、前記遮蔽部材の前記移動方向下流端は、前記電界発生手段と前記転写位置との間よりも前記移動方向上流側とされ前記電界発生手段は、トナーの帯電極性と等しい極性の電圧が印加され前記転写ユニットは、前記転写手段、前記電界発生手段、前記遮蔽部材を一体のユニットとしたことを特徴とする。
上記構成の発明では、電界発生手段と用紙剥離用の除電手段とで電源を共用でき、転写手段、電界発生手段、遮蔽部材を一体のユニットとすることで部品点数が削減でき、低コストとすることができる。
請求項3に記載の画像形成装置は、前記電界発生手段の長さは、前記転写手段の長さよりも短いことを特徴とする。
上記構成の発明では、電界発生手段と転写手段の端部ベアリングなどの導電部材との沿面距離を大きくとることができるのでリークなどの発生を抑えることができる。
請求項4に記載の画像形成装置は、前記電界発生手段に流れる電流を検出する電流検出手段を設け、前記電流検出手段にて検出される電流に応じて前記除電手段と前記電界発生手段に印加される電圧の両方、あるいは前記電界発生手段に印加される電圧のみを制御することを特徴とする。
上記構成の発明では、用紙剥離効果を維持しながら高湿時における含水紙の帯電不良による転写不良を防ぐ効果を備え、低温低湿でのブラー抑制効果を高めることができる。
請求項5に記載の画像形成装置は、複数の処理速度を切り替えて画像形成処理を行い、選択された処理速度に応じて前記電界発生手段に印加される電圧を調節することを特徴とする。
上記構成の発明では、検出された処理速度ごとに転写不良の発生しやすい低速と、ブラーの発生しやすい高速で切り替え、電界発生手段に最適な電圧を印加できる。
本発明は上記構成としたので、画質に優れトナーの飛び散りを十分抑制した画像形成装置とすることができた。
<装置の構成>
図1〜図3には、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットが示されている。
図1に示すように、感光体ドラム12の表面を帯電器8にて帯電させ、ROS6により画像露光を行う。露光で得られた静電潜像は現像器10の現像ローラ14にてトナー像として現像される。 感光体ドラム12上に形成されたトナー像は、転写ローラ16にて感光体ドラム12との間にニップされ搬送される用紙22に転写される。
このとき、用紙22と非接触に設けられた電界発生手段であるPTB(Pre Transfer Bias)ワイヤ20にトナーと同じ極性の電圧が印加される。これにより感光体ドラム12の表面から用紙22へ転写するトナーに対して、PTBワイヤ20から転写ニップ部分Aへ向かう方向の電界が形成される。このときPTBワイヤ20と転写ニップ部分Aの間には電界を遮る遮蔽物が存在しないので、PTBワイヤ20で発生した電界は転写ニップ部分Aに直接到達する。
これにより後述のようにトナーと同じ極性を持つ上記の電界によって上流方向へ飛び散るトナーを押し戻す方向に電磁力が働くため、トナー像の後方すなわち進行方向上流側へのトナーの飛び散り(ブラー)が抑制される。
またPTBワイヤ20は用紙22と非接触に設けられている。これにより用紙22そのものを帯電させてしまうことがなく、用紙22が含水して抵抗が低下してしまった場合等でも転写ローラ16へ印加している転写バイアスが用紙22を通して逃げてしまい転写不良となってしまうという問題の発生を防ぐことができる。
特に、用紙22の抵抗が低くなる高温・高湿環境においてPTBワイヤ20から用紙22を通して転写ローラ16に印加している転写バイアスが逃げてしまうことによる転写不良を防ぐことが可能となる。
さらに、このとき用紙22とPTBワイヤ20との間には遮蔽部材18が設けられている。この遮蔽部材18は用紙22とPTBワイヤ20とを非接触に保つよう用紙22をガイドする搬送路を形成する部材であり、かつ可撓性を備えているので用紙22の厚さが変化した場合、例えば厚紙を搬送させた場合であっても搬送性に支障を来さない。
また、このときPTBワイヤ20は線状の導電性部材で構成されており、用紙22の搬送面に平行に設けられていれば単純な構成且つ省スペース化が可能であり、装置全体の小型化を行うこともできる。
上記のPTBワイヤ20によるブラー低減の効果は、例えば図2に示すPTBワイヤ20に印加するバイアス電圧を大きくする、 感光体ドラム12と転写ローラ16のニップ方向を開放し遮蔽しない 、などの方法によって大きくすることができる。
また遮蔽部材18は、厚紙の走行性に問題がなければ硬い部材の方が望ましい。軟らかい部材を用いると、厚紙走行時に転写ローラ16側に遮蔽部材18がたわみ、ブラーが悪化してしまう。柔らかい部材を使用するときは、後述のように厚紙の搬送性を妨げない範囲でF/L(自由長)を短くすることが望ましい。
さらに、前記のように用紙22が含水して抵抗が低下してしまった場合、いわゆる含水紙転写不良を回避するには 用紙22とPTBワイヤ20を非接触(距離を離す)にする 、あるいは遮蔽部材18を絶縁性にするなどの方法が有効であることが発明者らによって確認されている。
図3には、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットが示されている。
図3に示すように、転写ローラ16を保持する転写ユニット17の、搬送方向上流側に搬送面と平行にPTBワイヤ20が設けられ、搬送面とPTBワイヤ20との間に遮蔽部材18が設けられ用紙22とPTBワイヤ20とを非接触に保っている。
このとき、図9に示すようにPTBワイヤ20の位置を20A〜20Cと変化させた際のブラー防止効果は、転写ローラ16近傍の20Aの位置のみ高い効果があり、20B/20Cでは効果は薄いことが発明者らによって確認されている。このため本発明ではPTBワイヤ20の位置は転写ローラ16の近傍とされている。なお電圧印加部材としてのPTBワイヤ20は、表面積を大きくとる必要はなく、本実施形態のようにワイヤ状の形状でよい。
また本実施形態においてはPTBワイヤ20のための新たな電圧供給手段を設けず、後述する除電部材28(DTS)に供給される電圧を利用し、且つ除電部材28、転写ローラ16、PTBワイヤ20、遮蔽部材18を一体にまとめてユニット化し、転写ユニット17とした。これにより組み立て性の向上、部品点数の削減、コストダウンが実現できる。
さらに図10に示すようにPTBワイヤ20を用紙22の直近すなわち搬送面近傍の20Eに配置した場合、高温高湿状態などで含水した紙では転写電界を保持できず、転写不良となることがわかっている。20Dのように用紙搬送面から離して配置すると、含水紙転写不良を回避できる。PTBワイヤ20に電流が流れた場合(転写電界が保持できない場合)、後述のようにPTBワイヤ20に印加される電圧を降下させる以外にもPTBワイヤ20と搬送面との距離をとることで転写不良を回避することもできる。
また、PTBワイヤ20の長さを転写ローラ16よりも短く、転写ローラ16の両端にはPTBワイヤ20が近接しないような構成とすることにより、PTBワイヤ20と転写ローラ16の端部ベアリングなどの導電部材との沿面距離を大きくとることができる。
これによりPTBワイヤ20と転写ローラ16の端部ベアリングなどの導電部材との間でリークなどの発生を抑えることができる。
<ブラー対策の原理>
図4には、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の電界発生手段が示されている。
図4に示すように、感光体ドラム12と転写ローラ16とで用紙22をニップし、感光体ドラム12の表面に形成されたトナー40(トナー画像)を用紙22に転写したのち図示しない定着器にてトナー画像として定着する。
このとき、前述のように用紙22にはトナー40とは逆極性の電圧が印加され、電気的にトナー40を吸引している。しかし実際には特に用紙22の搬送速度の高い場合には、図12(c)のようにトナー40が搬送方向上流側に流れ、結果として画像の後ろにずれた位置に転写されたトナー40がブラーとなり画質を低下させる。
そこで本発明では図4(a)のように電界発生手段であるPTBワイヤ20を用紙22のニップ位置Aより搬送方向上流側の用紙22裏側近傍に設け、トナー40と同じ極性の電圧を印加することによりPTBワイヤ20から転写ニップ部分Aへ向かう方向の電界が形成され、トナー40と電気的に反発するので搬送方向上流側(図中右側)に流れようとするトナー40(ブラーの原因)を、図4(b)のように搬送方向下流側(図中左側)に押し戻し(破線矢印)、正しい位置に転写させることでブラーを防ぐことができる。
<その他の形態>
図5には、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットが示されている。
図5に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は多色印字を行うためにYMCK4色に対応する感光体ドラム12Y〜12Kを備え、それぞれの感光体ドラム12に露光を行うROS6Y〜6Kにより画像露光を行う。
露光を行った各感光体ドラム12Y〜12Kは図示しない現像器にてトナーを供給され、静電潜像を現像する。現像されたトナー画像は2色ずつ第1中間転写ローラ24A、24Bに転写される。さらに第1中間転写ローラ24A、24B上の2色画像は第2中間転写ローラ26に転写されて4色画像となり、転写ローラ16との間にニップされた用紙22に転写され最終的な画像となる。
このとき、図5のように第1中間転写ローラ24Aと第2中間転写ローラ26の間、接触位置よりも回転方向上流側にPTBワイヤ201を設け、第1中間転写ローラ24Aと第2中間転写ローラ26の回転方向下流側(図中右下)へ向かう方向の電界が形成され、トナーと電気的に反発するので回転方向上流側(図中左上)に流れようとするトナーを回転方向下流側に押し戻し、正しい位置に転写させることで第1中間転写ローラ24Aから第2中間転写ローラ26へ2色画像が転写される際のブラーを防ぐことができる。
同様に、第1中間転写ローラ24Bと第2中間転写ローラ26の間、接触位置よりも回転方向上流側にPTBワイヤ202を設け、第1中間転写ローラ24Bと第2中間転写ローラ26の回転方向下流側(図中左下)へ向かう方向の電界が形成され、トナーと電気的に反発するので回転方向上流側(図中右上)に流れようとするトナーを回転方向下流側に押し戻し、正しい位置に転写させることで第1中間転写ローラ24Bから第2中間転写ローラ26へ2色画像が転写される際のブラーを防ぐことができる。
上記のように、中間転写ローラから用紙22への用紙搬送部ではなく、中間転写ローラから中間転写ローラへの転写の際に発生が予想されるブラーへの対策としてPTBワイヤ20を設けてもよい。また、第2中間転写ローラ26から用紙22への転写の際にもPTBワイヤ20を設けてもよいことは言うまでもない。
図6には、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットが示されている。
図6に示すように、本実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットは転写ローラ16の搬送方向下流側に、用紙22に対して非接触となるように除電部材28(DTS)を設け、トナー画像の転写を終えた用紙22に電圧を印加し、転写ローラ16からの用紙22の剥離を補助する。
このとき、除電部材28(DTS)によって用紙22に印加する電圧はPTBワイヤ20に印加する電圧と同じ極性でよいので、図6のようにPTBワイヤ20に電圧を印加する電源と除電部材28に電圧を印加する電源を電源30として共用することもできる。
図7には、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットが示されている。
図7に示すように、本実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットは転写ローラ16の搬送方向下流側に、用紙22に対して非接触となるように除電部材28(DTS)を設け、トナー画像の転写を終えた用紙22に電圧を印加し、転写ローラ16からの用紙22の剥離を補助する点、およびPTBワイヤ20に電圧を印加する電源と除電部材28に電圧を印加する電源を電源30として共用する点は同様である。
本実施形態では電源30からPTBワイヤ20に電圧を印加する際、途中に抵抗38を挿入している。抵抗38を入れる意味としては、高温・高湿環境において転写電流のもれが発生する(用紙22側からPTBワイヤ20に電流が流れる)際は電圧を降下させて流れる電流を制御する必要があるためである。すなわち高湿度で含水した紙では転写電流が漏れ、転写のための電界を保持できず転写不良となることがある。このためPTBワイヤ20と電源30の間に抵抗38を介して、電流が流れると電圧降下させるようにする。一方、低温・低湿環境ではPTBワイヤ20に流れる電流は少なく、電圧降下の影響が少ないため除電部材28やPTBワイヤ20に高い電圧を印加することが可能となる
また、本実施形態において除電部材28への電源供給を兼ねない構成としてもよい。
図8には、本発明の第5実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットが示されている。
図8に示すように、本実施形態に係る画像形成装置の転写ユニットは転写ローラ16の搬送方向下流側に、用紙22に対して非接触となるように除電部材28(DTS)を設け、トナー画像の転写を終えた用紙22に電圧を印加し、転写ローラ16からの用紙22の剥離を補助する点、およびPTBワイヤ20に電圧を印加する電源と除電部材28に電圧を印加する電源を共用する点は同様である。
本実施形態では電源30に代えて電圧発生手段36を備え、除電部材28・PTBワイヤ20に流れる電流をモニタする電流検知手段32、および電流検知手段32にて検知された電流の値に応じて電圧発生手段36を制御し、PTBワイヤ20と除電部材28に印加される電圧を調整するMCU34とを備えている。
電流検知手段32にて検知された除電部材28・PTBワイヤ20に流れる電流が所定の閾値(例えば10μA)以上流れた場合は用紙22の転写電流が漏れ、転写のための電界を保持できず転写不良となると判断し、電圧発生手段36の電圧を下げる制御を行う。これによりPTBワイヤ20への印加電圧によって起こる転写不良の発生を防ぐことができる。
また、除電部材28への印加電圧は常に一定で制御を行わず、PTBワイヤ20に印加される電圧のみ電流検知手段32にて検出された電流に応じてMCU34で制御する構成としてもよい。
<処理速度>
画像形成装置の処理/搬送速度を複数設定し、用途や被転写材などの条件に応じて速度を変更する構成の装置は既に存在するが、本発明をこれらの処理速度可変型の画像形成装置に応用することもできる。
すなわち、処理速度を変更すれば当然、ブラーの発生状況もまた変化する。具体的には低速度の搬送では転写不良が発生しやすく、高速度の搬送ではブラーが発生しやすいため、ブラーを防止するために電界発生手段(PTBワイヤ20)に印加される電圧もまた最適値が処理速度に応じて変化する。
このため、処理速度を何段階かに可変できる構成であれば、選択された処理速度や用紙22に対して予め最適な電圧を設定し機械的に何段階かに切り替えてもよいし、制御系内に設けられたテーブルを参照してもよい。
処理速度を連続的に可変できる構成であれば、その時点で設定されている処理速度や用紙22に対して制御系内に設けられたテーブルから自動または手動で最適な電圧を選択してもよいし、装置内に速度センサを設け、検出された搬送速度と用紙22に対してリアルタイムで電圧を制御してもよい。
<用紙種類>
画像形成装置に用いる用紙種類/サイズを複数設定し、用途や被転写材などの条件に応じて用紙22を変更する構成の装置は通常存在するが、本発明をこれらの画像形成装置に応用することもできる。
すなわち用紙22の種類、つまり厚さや組成、表面仕上げなどを変更すれば当然、ブラーの発生状況もまた変化するため、ブラーを防止するために電界発生手段(PTBワイヤ20)に印加される電圧もまた最適な値は用紙22の種類に応じて変化する。
このため、用紙22の種類を何種類かに変更できる構成であれば、選択された用紙22の種類を自動で検出、あるいはオペレータが手動で入力し、これに対して予め最適な電圧を設定し機械的に何段階かに切り替えてもよいし、制御系内に設けられたテーブルを参照してもよい。
<環境条件>
画像形成装置の内部/外部の環境条件すなわち温度/湿度や、これに影響される種々の特性値の変化を検知し、これに対応して温度制御や電圧制御など種々の条件を変更する構成の装置は通常存在するが、本発明をこれらの画像形成装置に応用することもできる。
すなわち、温度/湿度などが変動すれば当然、ブラーの発生状況もまた変化するため、ブラーを防止するために電界発生手段(PTBワイヤ20)に印加される電圧もまた最適な値は温度/湿度などの環境条件に応じて変化する。
このため、環境条件そのものや環境条件によって変動する特性値(例えば用紙22の含水率など)を検出し、これに応じて予め最適な電圧を設定し機械的に何段階かに切り替えてもよいし、制御系内に設けられたテーブルを参照してもよい。
あるいは環境条件そのものや環境条件によって変動する特性値に応じて制御される種々の処理条件より最適な電圧値を制御系内に設けられたテーブルから自動または手動で選択するようにしてもよい。
また、上記の処理速度、装置の置かれた室内の温度/湿度、用紙22の種類、含水率などの種々の条件パラメータを適宜選択、影響度などに応じて電圧制御に加味してもよい。
<遮蔽部材>
図11には、本発明に係る画像形成装置の転写ユニットが示されている。
図11に示すように、遮蔽部材11の柔軟性を保持するためには自由長(FL)が必要となるが、例えばPETなどを素材に使用する場合、FLを長くしすぎると厚紙を搬送した際に用紙22が遮蔽部材18を押し曲げながら転写ローラ16へ突入することになり、用紙が転写ローラ側から突入してPre-nip部での転写が発生しやすくなるため、却ってブラーが悪化してしまうことが発明者らによって明らかになっている。
この場合、PETなどを素材に使用する時は厚紙の搬送性を妨げない範囲でFlを短くするか、一体型の構成で構造上短くすることに限界があるときは遮蔽部材18のPETの厚みを増やすことで撓みを少なくし、厚紙搬送時のブラー悪化を防ぐことができる。
<その他の構成>
以上、本発明の実施例について記述したが、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
すなわち本発明に係る画像形成装置は、搬送される用紙22はいわゆる紙に限定されない。且つ画像形成装置以外にも、シートを搬送し粉体を静電気力で転写する方式であれば他の様々な装置にも応用可能である。
本発明の第1形態に係る画像形成装置の転写部を示す概念図である。 本発明の第1形態に係る画像形成装置の転写部を示す図である。 本発明の第1形態に係る画像形成装置の転写部を示す斜視図である。 本発明の第1形態に係る画像形成装置のブラー防止メカニズムを示す概念図である。 本発明の第2形態に係る画像形成装置の転写部を示す概念図である。 本発明の第3形態に係る画像形成装置の転写部を示す概念図である。 本発明の第4形態に係る画像形成装置の転写部を示す概念図である。 本発明の第5形態に係る画像形成装置の転写部を示す概念図である。 本発明に係る画像記形成装置の電界発生手段位置を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の電界発生手段位置を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の転写部の遮蔽部材を示す図である。 従来の画像形成装置の転写部を示す側面図である。
10 画像形成装置
12 感光体ドラム
14 現像ローラ
16 転写ローラ
18 遮蔽部材
20 PTBワイヤ(電界発生手段
22 被転写材
24 中間転写ローラ1
26 中間転写ローラ2
28 除電手段

Claims (5)

  1. 像担持体上に担持されたトナー像を転写位置にて転写手段により前記像担持体上から被転写体に転写する画像形成装置において、
    前記転写手段は転写ユニットにより保持され、
    前記転写ユニットの前記像担持体の移動方向上流側であって、前記被転写体の搬送面から退避した位置にワイヤ状の電界発生手段を設け、
    可撓性を有する板状の遮蔽部材により被転写体の搬送面を形成して、被転写体と前記電界発生手段とを非接触とし、
    前記電界発生手段は、トナーの帯電極性と等しい極性の電圧が印加され、
    前記転写ユニットは、前記転写手段、前記電界発生手段、前記遮蔽部材を一体のユニットとしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写手段の前記移動方向下流側に前記被転写体に対して非接触に除電手段を設け、
    前記電界発生手段は、前記除電手段に供給される電圧を利用して当該除電手段と同極性の電圧が印加され、
    前記除電手段は、前記転写ユニットに一体とされたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電界発生手段の長さは、前記転写手段の長さよりも短いことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電界発生手段に流れる電流を検出する電流検出手段を設け、前記電流検出手段にて検出される電流に応じて前記除電手段と前記電界発生手段に印加される電圧の両方、あるいは前記電界発生手段に印加される電圧のみを制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 複数の処理速度を切り換えて画像形成処理を行い、処理速度に応じて前記電界発生手段に印加される電圧を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
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