JP5028632B2 - 網口傾斜維持型トロール網採集装置 - Google Patents

網口傾斜維持型トロール網採集装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のトロール網を曳航し、水深に応じて網口を切り替え開閉し、生物を収集するトロール網を切り替え、深度別に海中の遊泳力を有する生物を採集するトロール網採集装置に関する。
特に、本発明は、トロール網の側網の網口縁部に所定の関係を満たす側網前縁の傾斜角(γ)を設けることにより、網に対する水流の抵抗と揚力により、トロール網を曳航するフレームが自律的に所定の傾斜角(β)を維持することができる網口傾斜維持型トロール網採集装置に関する。
海洋生物資源の持続的な有効利用を図るため、主要な漁獲種を対象にTAC制度(漁獲可能量制度)やTAE制度(漁獲努力可能量制度)が導入されている。
かかる制度による資源の管理効果を高めるには、魚種別の資源量を正確に推定する必要があり、その一つの手段として深度別の仔稚魚の採集が行われている。
仔稚魚の層別採集を行うために、従来からMOCNESSというトロール網採集装置や、RMTというトロール網採集装置や、LOCHNESSというトロール網採集装置などが提案されている。
図3は、従来のLOCHNESS型トロール網採集装置の全体を示している。
図3に示すように、従来のLOCHNESS型トロール網採集装置20は、複数のトロール網21a,21b,21c,21dを曳網するための角筒状のフレーム22を有している。
フレーム22は、その内側に複数対の縦バー23を有している。
各縦バー23の対の間には、両端が縦バー23と滑動可能に係合する水平なスライドバー24が架け渡されている。
一番目のトロール網21aは、その下網の網口縁が一番目の縦バー23のスライドバー24に係留され、その上網の網口縁は二番目の縦バー23のスライドバー24に係留されている。
二番目の縦バー23のスライドバー24は、一番目のトロール網21aの上網の網口縁を係留するとともに、二番目のトロール網21bの下網の網口縁を係留している。
同様に、三番目の縦バー23のスライドバー24は、二番目のトロール網21bの上網の網口縁を係留するとともに、三番目のトロール網21cの下網の網口縁を係留している。四番目のスライドバー24と五番目のスライドバー24についても同様にそれぞれ隣り合うトロール網の上網の網口縁と下網の網口縁とを一つのスライドバーで係留している。
LOCHNESS型トロール網採集装置20は、上部に各スライダー24を係止しておくための係止装置25を備えている。
フレーム22の両側の外側には、浮子26が取り付けられており、LOCHNESS型トロール網採集装置20の浮力を調整するようにしている。
フレーム22の後方には、水平尾翼27が取り付けられ、LOCHNESS型トロール網採集装置20の姿勢を安定させることができるようになっている。
曳網索28は、LOCHNESS型トロール網採集装置20の上部に接続されている。
しかし、従来の「MOCNESS」、「RMT」、「LOCHNESS」は、いずれも曳網索がトロール網採集装置の上部に接続され、曳網速度を大きくすると水流によって網口が大きく傾く問題があった。
MOCNESSにおいては、曳網速度を約1.2メートル/秒以下に制限する必要があり、0.7〜1.2メートル/秒の曳網速度でも網口が40°以上傾く問題があった。
RMTにおいては、開口される段および曳網速度によって網口の形状が変化するだけでなく、網口が大きく傾くので、曳網速度を1.0メートル/秒以下に制限する必要があった。
LOCHNESSは、曳網方向に対するフレームの傾きを抑制するために、フレームの重量を大きくし、姿勢を制御するための水平尾翼を設けているが、構造が複雑であり、重い重量のために取り扱いが困難であった。
本発明による網口傾斜維持型トロール網採集装置は、
上網と下網と一対の側網によって形成され、四角錐台形の本体部と該四角錐台形の先端に接続されたコットエンド部とからなる形状を有するトロール網を概略角筒状のフレームに取り付けたトロール網採集装置において、
前記フレームに取り付けた前記トロール網本体部の側網は、上下の辺に長辺と短辺を有し、網口縁をなす辺が、前記短辺を短脚とする等脚台形の底辺と、下記の式(1)の関係を満たす側網前縁の傾斜角(γ)をなすことにより、網に対する水流の抵抗と揚力によりフレームが傾斜角(β)を自律的に維持することを特徴とする。
Figure 0005028632
上式中の添え字1は上網、添え字2は下網、添え字Sは側網を示し、S,S,Sはそれぞれ上網、下網、側網の面積であり、θは上網の流れに対する迎角、θは下網の流れに対する迎角、θは側網の流れに対する迎角である。また、aはフレームに接続される曳網索のフレームの高さ方向中心からのずれを示し、wはフレームの水中重量、ρは海水の密度、Vは曳網速度である。
ここで、hは網口の高さ、eはコットエンド部の高さ、lは短辺を短脚とする等脚台形の頂辺と底辺の間の距離とすると、
Figure 0005028632
βは曳網方向に対するフレームの傾斜角、γは側網前縁の傾斜角とすると、
Figure 0005028632
Dθ,CLθはそれぞれトロール網に使用される網地の抵抗係数および揚力係数であって、網地材料とその構成及び、網地の流れに対する迎角θによって求められ、
,x,y,yはフレームの高さ方向の中心を原点として、水平にx軸、垂直にy軸をとった座標系における上網及び下網に対する水流の抵抗及び揚力の作用点の座標であり、yは側網に対する水流の抵抗の作用点の座標であり、次のように求められ、
Figure 0005028632
,bはb=h/2−a,b=h−bであり、
p1,dp2,dpSはそれぞれ上網、下網、側網の流れに対する迎角θ,θ,θにおける圧力中心から網口までの距離である。
また、本発明による網口傾斜維持型トロール網採集装置は、
上網と下網と一対の側網によって形成され、四角錐台形の本体部と該四角錐台形の先端に接続されたコットエンド部とからなる形状を有するトロール網を複数個上下に配置して曳航する概略角筒状のフレームであって、上縁に最上方に位置するトロール網の上網の網口縁を係留し、下縁に最下方に位置するトロール網の下網の網口縁を係留するフレームと、
前記フレームの両側に配設された一対の縦バーと、
両端部が前記縦バーに滑動可能に係合する少なくとも一つのほぼ水平なスライドバーであって、上方のトロール網の下網の網口縁及び下方のトロール網の上網の網口縁を係留するスライドバーと、を有し、
下からn番目のトロール網の本体部の側網は、上下の辺に長辺と短辺を有し、網口縁をなす辺が、前記短辺を短脚とする等脚台形の底辺と、下記の式(10)の関係を満たす側網前縁の傾斜角(γ)をなすことにより、網に対する水流の抵抗と揚力により前記フレームが自律的に傾斜角(β)を維持することを特徴とする。
Figure 0005028632
上式中のS,S,Sはそれぞれ下からn番目のトロール網の上網、下網、側網の面積、Sは閉鎖されたトロール網の上網の面積であり、nは下からn番目のトロール網の上方に閉鎖されたトロール網の数、nは下からn番目のトロール網の下方に閉鎖されたトロール網の数を示し、wはスライドバーの水中重量、wはスライドバーを除くフレームの水中重量、ρは海水の密度、Vは曳網速度、
Dθ,CLθはそれぞれトロール網に使用される網地の抵抗係数と揚力係数であって、網地材料とその構成及び、網地の流れに対する迎角θによって求められる。CDθ,CLθの添え字1は下からn番目のトロール網の上網、添え字2は下からn番目のトロール網の下網、添え字Sは下からn番目のトロール網の側網を示し、
bは下からn番目のトロール網の網口の高さ、eはコットエンド部の高さ、lは短辺を短脚とする等脚台形の長辺と底辺の間の距離とすると、
Figure 0005028632
βを曳網方向に対するフレームの傾斜角、γを側網の前縁の切落とし角とすると、下からn番目のトロール網の上網、下網の流れに対する迎角θ,θは次のように求められ、
Figure 0005028632
,y,x,yは図1のようにフレームの高さ方向の中心を原点として、水平にx軸、垂直にy軸をとった座標系における下からn番目のトロール網の上網及び下網に対する水流の抵抗及び揚力の作用点の座標であり、yは下からn番目のトロール網の側網に対する水流の抵抗の作用点の座標であり、次のように求められ、
Figure 0005028632
aをフレームに接続される曳網索のフレームの高さ方向中心からのずれ、hをトロール網を取り付けるフレームの高さとすると、b,bはb=(h/2−a)−n・d,b=b−bであり、h,hはそれぞれ曳網索の接続点から下からn番目のトロール網の上方と下方に位置するトロール網までの距離、dはスライドバーの高さ、
p1,dp2,dpSはそれぞれ下からn番目のトロール網の上網、下網、側網の流れに対する迎角θ,θ,θにおける圧力中心から網口までの距離である。
前記トロール網の側網の網口縁は、前記縦バーに摺動可能に係留されているようにすることができる。
また、曳網索はフレームの高さ方向の所定の高さの位置に接続されているようにすることができる。
本発明は、トロール網の側網の網口前縁が所定の傾斜角(γ)を有している。
今、コットエンド部を有するトロール網において、側網前縁の傾斜角(γ)は、トロール網の本体部(コットエンド部を除く部分)の側網が、上下の辺に長辺と短辺を有し、網口縁をなす辺が、前記短辺を短脚とする等脚台形の底辺と、下記の式(1)の関係を満たすものである。
Figure 0005028632
上式中の添え字1は上網、添え字2は下網、添え字Sは側網を示し、S,S,Sはそれぞれ上網、下網、側網の面積であり、θは上網の流れに対する迎角、θは下網の流れに対する迎角、θは側網の流れに対する迎角である。また、aはフレームに接続される曳網索のフレームの高さ方向中心からのずれを示し、wはフレームの水中重量、ρは海水の密度、Vは曳網速度である。
すなわち、式(1)は迎角θ,θ,θにおいて、上網、下網、側網に作用する水流の抵抗と揚力が曳網索の接続点を中心として回転力がゼロ(0)になる条件を示している。
ここで、hは網口の高さ、eはコットエンド部の高さ、lは短辺を短脚とする等脚台形の頂辺と底辺の間の距離とすると、
Figure 0005028632
βは曳網方向に対するフレームの傾斜角、γは側網前縁の傾斜角とすると、
Figure 0005028632
である。
すなわち、フレームの傾斜角(β)と側網前縁の傾斜角(γ)を有することにより、トロール網の上網と下網の迎角θ,θが変化し、それによってトロール網の上網と下網に作用する抵抗と揚力が変化するのである。
このことを利用し、トロール網の網口の傾斜角(β)とトロール網の側網前縁の傾斜角(γ)とを適切に選ぶことにより、式(1)のように曳網索の接続点を中心として回転力がゼロ(0)になり、トロール網を一定の姿勢に維持することができ、網口を一定の傾斜に維持することができることが分かる。
本発明は、この原理を利用し、フレームの傾斜角(β)を一定の角度に制御すべく、予め式(1)のフレームの傾斜角(β)に一定の値を代入し、トロール網の上網と下網と側網の寸法や性状等からCDθ,CLθやS,S,Sやx,y,x,y,yを同式に代入し、これによってトロール網の側網前縁の傾斜角(γ)を求め、トロール網の側網の前縁(網口縁)部分を傾斜角(γ)の角度をつけて切り落としトロール網採集装置を形成したものである。
本発明によれば、トロール網の側網前縁の傾斜角(γ)に対して、フレームの傾斜が予定の傾斜角(β)以外の角度を有する場合は、曳網索の接続点を中心として回転力を生じるため、結局フレームの傾斜は予定の傾斜角(β)で安定する。
これにより、本発明の網口傾斜維持型トロール網採集装置は、網に対する水流の抵抗と揚力によりフレームが傾斜角(β)に自律的に安定し、維持することができるのである。
本発明は、トロール網を複数個上下に配置して曳航するトロール網採集装置にも適用することができる。
本発明の網口傾斜維持型トロール網採集装置においては、トロール網を複数個上下に配置して曳航するフレームと、フレームの両側に配設された一対の縦バーと、両端部が前記縦バーに滑動可能に係合する少なくとも一つのほぼ水平なスライドバーとを有し、フレームの上縁に最上方に位置するトロール網の上網の網口縁を係留させ、フレームの下縁に最下方に位置するトロール網の下網の網口縁を係留させ、スライドバーには上方のトロール網の下網の網口縁及び下方のトロール網の上網の網口縁を係留させる。
該網口傾斜維持型トロール網採集装置において、スライドバーは最初は縦バーの上端部に係止されて最下方に位置するトロール網が開口するが、スライドバーが一つずつ縦バーに沿って滑落することにより、開口するトロール網が順次切り替わるようになっている。
本発明による網口傾斜維持型トロール網採集装置は、上下に配置されて曳航されるトロール網のそれぞれが、側網の網口の前縁に所定の傾斜角(γ)を有している。
今、コットエンド部を有するトロール網採集装置において、本発明の網口傾斜維持型トロール網採集装置は、下からn番目のトロール網の本体部(コットエンド部を除く部分)の側網が、上下の辺に長辺と短辺を有し、網口縁をなす辺が、前記短辺を短脚とする等脚台形の底辺と、下記の式(10)の関係を満たす側網前縁の傾斜角(γ)をなすように形成されている。
Figure 0005028632
上式中のS,S,Sはそれぞれ下からn番目のトロール網の上網、下網、側網の面積、Sは閉鎖されたトロール網の上網の面積であり、nは下からn番目のトロール網の上方に閉鎖されたトロール網の数、nは下からn番目のトロール網の下方に閉鎖されたトロール網の数を示し、wはスライドバーの水中重量、wはスライドバーを除くフレームの水中重量、ρは海水の密度、Vは曳網速度、
Dθ,CLθはそれぞれトロール網に使用される網地の抵抗係数と揚力係数であって、網地材料とその構成及び、網地の流れに対する迎角θによって求められる。CDθ,CLθの添え字1は下からn番目のトロール網の上網、添え字2は下からn番目のトロール網の下網、添え字Sは下からn番目のトロール網の側網を示し、
bは下からn番目のトロール網の網口の高さ、eはコットエンド部の高さ、lは短辺を短脚とする等脚台形の長辺と底辺の間の距離とすると、
Figure 0005028632
βを曳網方向に対するフレームの傾斜角、γを側網の前縁の切落とし角とすると、下からn番目のトロール網の上網、下網の流れに対する迎角θ,θは次のように求められ、
Figure 0005028632
,y,x,yは図1のようにフレームの高さ方向の中心を原点として、水平にx軸、垂直にy軸をとった座標系における下からn番目のトロール網の上網及び下網に対する水流の抵抗及び揚力の作用点の座標であり、yは下からn番目のトロール網の側網に対する水流の抵抗の作用点の座標であり、次のように求められ、
Figure 0005028632
aをフレームに接続される曳網索のフレームの高さ方向中心からのずれ、hをトロール網を取り付けるフレームの高さとすると、b,bはb=(h/2−a)−n・d,b=b−bであり、h,hはそれぞれ曳網索の接続点から下からn番目のトロール網の上方と下方に位置するトロール網までの距離、dはスライドバーの高さ、
p1,dp2,dpSはそれぞれ下からn番目のトロール網の上網、下網、側網の流れに対する迎角θ,θ,θにおける圧力中心から網口までの距離である。
すなわち、式(10)は、フレームに傾斜角(β)、下からn番目のトロール網に側網前縁の傾斜角(γ)を有することにより、下からn番目のトロール網の上網と下網の迎角θ,θが変化し、それによってトロール網の上網と下網に作用する抵抗と揚力が変化することを示し、フレームに傾斜角(β)と下からn番目のトロール網の側網前縁の傾斜角(γ)とが一定の関係(式(10)の関係)を満たすことにより、曳網索の接続点を中心とする回転力がゼロになることを示している。
換言すると、下からn番目のトロール網の側網前縁に傾斜角(γ)を設けると、フレームは式(10)から求められる傾斜角(β)以外の傾斜角で曳網索の接続点を中心とする回転力を生じるため、フレームは自律的に傾斜角(β)に安定する。
このことを利用し、下からn番目のトロール網の側網前縁の傾斜角(γ)を適切に選ぶことにより、式(10)により、フレームの傾斜角(β)を一定に維持することができる。
曳航する全てのトロール網について、所定のフレーム傾斜角(β)に対する側網前縁の傾斜角(γ)を設けることにより、全てのトロール網の切替開口時において、フレームの傾斜角を一定の傾斜角(β)に維持することができるのである。
本発明によれば、曳網速度が曳網索の接続点を中心とする回転力のバランスに与える影響が小さいため、高速の曳網においても、トロール網採集装置のフレームが自律的に一定の傾斜角に安定維持される。
これにより、トロール網採集装置のフレーム傾斜を一定に維持して高速曳網することができる網口傾斜維持型トロール網採集装置を実現することができる。
また、本発明によれば、トロール網採集装置の姿勢を安定させるために無用に重量を増加させる必要がないため、軽量ながら姿勢を安定させることができる網口傾斜維持型トロール網採集装置を実現することができる。
図1は、本発明の一実施形態による網口傾斜維持型トロール網採集装置の斜視図。 図2は、トロール網の曳網索の接続点まわりの回転モーメントをゼロにする計算方法を説明する図。 図3は、従来のトロール網層別採集装置であるLOCHNESSの全体を示す斜視図。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による網口傾斜維持型トロール網採集装置を示している。
図1は、本実施形態による網口傾斜維持型トロール網採集装置1の斜視図を示している。
図1に示すように、網口傾斜維持型トロール網採集装置1は、概略角筒状のフレーム2を有し、フレーム2の内側の両側に一対の縦バー3が設けられている。
なお、本実施形態では、縦バー3はフレーム2の両側にフレーム2とは別個に設けられているが、フレーム2の縦枠の一部が縦バーを兼ねている構成も本発明に含まれ、その場合は、フレームとして機能する部材と縦バーとして機能する部材を本明細書ではそれぞれフレームと縦バーと呼ぶ。
フレーム2の高さ方向の中心部には曳網索4の先端が接続されている。
図1の矢印Aは、曳網索4による曳航方向を示している。
フレーム2の上部には、一対の浮子6が設けられている。図中では浮子6は、球形であり、フレーム2を上方から吊り下げる構造となっているが、任意の形状の浮子を用いることができ、取り付け位置も任意である。
フレーム2の上部には、流速計7、網口開閉手段8が設けられている。
網口開閉手段8については後述する。
フレーム2の下部には、網口開閉手段8の作動を制御する制御手段9と、水深計10が設けられている。
縦バー3の上端部には水平な部材2a、縦バー3の下端部には水平な部材2bが固定されている。
水平な部材2a,2bは、フレーム2の本体とは別部材であるが、フレーム2の本体と同様に、固定的に網口傾斜維持型トロール網採集装置1の枠を構成するため、フレーム2の一部である。なお、このようにフレーム2は、フレームとして機能する限り本体とは別個の部材も含む。
水平部材2aと水平部材2bの間には、両端部が縦バー3に滑動可能に係合する複数(本実施形態においては3本)のほぼ水平なスライドバー12が設けられている。
網口傾斜維持型トロール網採集装置1は、複数(本実施形態においては4つ)のトロール網13a,13b,13c,13dを曳航する。
最上方に位置するトロール網13aの上網の網口縁は水平部材2a(フレーム2の上縁)に係留され、最下方に位置するトロール13d網の下網の網口縁は水平部材2b(フレーム2の下縁)に係留されている。
各スライドバー12には、注目しているスライダーの上方のトロール網の下網の網口縁及びその下方のトロール網の上網の網口縁が係留されている。
全トロール網13a,13b,13c,13dの側網は、スライドバー12に係留されている。
スライダー12は、最初は網口開閉手段8によって縦バー3の上端部に全部が係止され、一つずつ係止が解除されることによって、係止解除されたスライダー12が自重によって縦バー3に沿って滑落する。
網口開閉手段8は、任意の係合機構によって、最初はスライダー12の全部を縦バー3の上端部に係止し、スライダー12の係合を一つずつ解除する手段である。
係合機構に関しては、たとえば実公平3−15016号公報のような機構とすることができるが、これに限られず、当業者が適宜創出することができる機構とすることができる。
トロール網13a,13b,13c,13dが上述したように水平部材2a,2bとスライダー12に係留されていることにより、スライダー12の滑落によって網口切り替え開閉が行われる。
たとえば、図1の状態では、最下方に位置するトロール網13dが開口しているが、最下方のスライダー12が滑落することにより、トロール網13dの網口が閉じられ、最下方のスライダーと下から2番目のスライダーの間のトロール網13cの網口が開かれる。同様にして、スライダー12が一つずつ滑落することにより、開口しているトロール網が順次切り替えられる。
図2は、本発明の一実施形態による網口傾斜維持型トロール網採集装置におけるフレーム傾斜角がβ、側網前縁の傾斜角がγのときの曳網索の接続点を中心とする回転力がゼロになる条件の計算諸元を示している。
図2(a)は本実施形態の網口傾斜維持型トロール網採集装置1の正面、図2(b)は網口傾斜維持型トロール網採集装置1のフレーム2近傍部分の側面、図2(c)は開口しているトロール網13cの側面をそれぞれ示している。
なお、図2(b)においては、開口しているトロール網13cのみを示し、トロール網13a,13b,13dの図示を省略している。
本実施形態では、トロール網13a,13b,13c,13dは、それぞれ上網と下網と一対の側網によって形成され、四角錐台形の本体部と該四角錐台形の先端に接続されたコットエンド部とからなる形状を有している。なお、本発明によるトロール網は、厳密に上記形状を有していなければならないものではなく、概略四角錐の形状を有するものであればよい。
下からn番目のトロール網が開口しているとすると、開口しているトロール網の上方のトロール網の個数はn1、開口しているトロール網の下方のトロール網の個数はn2とする(図2の例では、下から2番目のトロール網13cが開口し、n1=2,n2=1)。
本実施形態では、フレーム2は、スライドバー12を除いて曳網索4の接続点Oに関して上下対称になっている。
なお、曳網索4の接続点Oはフレーム2の高さ方向の適当な位置にすることができる。
フレーム2に取り付けられている流速計7,網口開閉手段8,制御手段9,水深計10等の付属物によるフレーム2の傾斜に対する影響は無視できるものとし、スライドバー12の抵抗はトロール網の抵抗に含まれるものとする。
トロール網13cの本体部(コットエンド部を除く部分)の側網は、上下の辺に長辺と短辺を有し(図2の例では上辺に長辺、下辺に短辺を有しているが、これに限られない)、網口縁をなす辺が、短辺を短脚とする等脚台形の底辺と、側網前縁の傾斜角γをなす。
スライドバーの高さを除く網口の高さをb、トロール網13cのコットエンド部の高さをe、トロール網13cの側網の短辺を短脚とする等脚台形の頂辺と底辺の間の距離をlとすると、トロール網13cの側網の上下辺の中心線に対する傾斜角(トロール網13cの側網の上下辺のなす角度の2分の1の角度)θは次のよう表すことができる。
Figure 0005028632
フレームが傾斜角β(時計回りを正)、トロール網13cの側網前縁が傾斜角γを有していることにより、トロール網13cの上網の迎角θ、トロール網13cの下網の迎角θは、次のようになる。
Figure 0005028632
曳網索4の接続点Oを原点とする直角座標系において、R,R,Rをそれぞれトロール網13cの上網と下網と側網に働く抵抗、L,Lはそれぞれトロール網13cの上網と下網に働く揚力、Rn1,Rn2をそれぞれトロール網13cの上方のトロール網およびトロール網13cの下方のトロール網に働く抵抗、h,hをそれぞれ曳網索の接続点Oからトロール網13cの上方と下方に位置するトロール網までの距離(h=(h−nd)/2,h=(h−nd)/2,dはスライドバーの高さ)、wをスライドバーの水中重量とすると、曳網時にフレーム2が傾斜角βを維持するために、曳網索4の接続点Oに関する回転モーメントがゼロにならなければならないことから、次式が求められる。
Figure 0005028632
抵抗は次のように求められる。
Figure 0005028632
揚力は次のように求められる。
Figure 0005028632
ここで、S,S,Sはそれぞれトロール網13cの上網、下網、側網の面積、Sn1,Sn2はトロール網13cの上方と下方に位置する複数個の閉鎖されたトロール網の片面表面積であり、ρは海水の密度、Vは曳網速度である。
迎角θにおける網地の抗力係数CDθ、揚力係数CLθは次のように表すことができる。
Figure 0005028632
φはトロール網の網地の縮結角(φ=45°)であり、CD90とCD0は流れに直角および平行なトロール網の網地の抵抗係数で、トロール網の材質、縮結角および網目係数αによって求めることができる。また、CDn1,CDn2はトロール網13cの上方と下方に位置する複数個の閉鎖されたトロール網の抵抗係数で、次のように求めることができる。
Figure 0005028632
上記式(23)〜(31)を式(22)に代入することにより、次式(34)を得る。
Figure 0005028632
,y,x,yは、曳網索4の接続点Oを原点として水平にx軸、垂直にy軸をとった座標面におけるトロール網13cの上網および下網に対する水流の抵抗および揚力の作用点の座標であり、yは、トロール網13cの側網に対する水流の抵抗の作用点の座標であり、次のように求められる。
Figure 0005028632
p1,dp2,dpSはそれぞれ注目しているトロール網の上網、下網、側網の流れに対する迎角θ,θ,θにおける圧力中心から網口までの距離であって、次のようにして求められる。
Figure 0005028632
式(35)〜(42)は計算によって求めることができる。
これらの計算結果、S,S,S,Sn1,Sn2等の既知のデータ、および、所望のフレーム傾斜角βを式(34)に代入することにより、適切なトロール網13cの側網の網口前縁の傾斜角γを算出することができる。
すなわち、式(34)は、フレームに所望の傾斜角βを与えたときに、曳網索4の接続点Oに関して回転モーメントがゼロになる、下からn番目のトロール網の側網前縁の傾斜角γを与えている。
逆に言うと、下からn番目のトロール網の側網前縁に傾斜角γを設けたときに、式(34)で算出されるフレームの傾斜角β以外の角度でフレームが傾斜すると、曳網索4の接続点Oを中心に回転モーメントが生じ、結局、フレームの傾斜は傾斜角βで安定し、その姿勢が維持されるということである。
式(20),(21)に示すように、本発明は、下からn番目のトロール網の側網の前縁に傾斜角γを設けることにより、その上網と下網の迎角θ,θが変化し、それによってトロール網の上網と下網に作用する抵抗と揚力が変化し、特定のフレーム傾斜角βと前記側網前縁の傾斜角γの組合せに自律的に安定し、維持されることを利用したものである。
曳航する全てのトロール網について、所定のフレーム傾斜角βに対する側網前縁の傾斜角γを設けることにより、全てのトロール網の切替開口時において、フレームの傾斜角を一定の傾斜角βに維持することができるのである。
もっとも、実際には全てのトロール網の側網前縁の傾斜角γが一つのフレーム傾斜角βを満足できない場合もあり、この場合は、最尤法または数値計算によって各トロール網の側網前縁の傾斜角γが満足する最適なフレーム傾斜角βを求めればよい。
本発明によれば、式(34)から把握されるように、曳網速度が曳網索の接続点Oを中心とする回転力に与える影響が小さいため、高速の曳網においても、トロール網採集装置のフレームを自律的に一定の傾斜角に安定維持させることができる。
したがって、高速曳網時においても、トロール網採集装置のフレーム傾斜を一定に維持することができる。
また、本発明によれば、トロール網が水流の抵抗と揚力によってフレームの傾斜角を所定の角度に自律的に安定させるため、無用に重量を増加させる必要がなく、軽量ながらフレームを所定の傾斜角に安定維持させる網口傾斜維持型トロール網採集装置を得ることができる。
なお、上記実施形態では、フレーム傾斜角βは、前傾する姿勢に維持されるようにしたが、トロール網の側網の前縁の傾斜角γを負にすれば、フレームを後傾する姿勢に自律的に維持することができる。
また、曳網索4の接続点Oをフレーム2の高さ方向の適当な位置にする場合には、曳網索4の接続点Oの上方と下方のフレーム部分で生じる抵抗による回転モーメントを加味すればよい。
上記実施形態では、トロール網を複数個上下に配置して曳航する網口傾斜維持型トロール網採集装置について説明したが、本発明は複数のトロール網を上下に配置して曳航する場合に限られない。
つまり、本発明によれば、単一のトロール網に対しても、該トロール網の側網前縁に傾斜角γを設けることにより、該トロール網の網口を所定の角度に自律的に安定させ、該姿勢を維持させることができる。
コットエンド部を有するトロール網を例にすると、式(34)から注目しているトロール網の上方と下方に位置するトロール網の影響を除外し、側網前縁の傾斜角γと網口の前縁の傾斜角βが次式を満たすことにより、曳網索の接続点Oに関して回転モーメントがゼロになる。
Figure 0005028632
上式(43)により、所望の網口の前縁の傾斜角βを代入し、側網前縁の傾斜角γを求めることができる。
逆に、側網前縁に傾斜角γを設けることにより、該トロール網の網口を所望の傾斜角βに自律的に安定させ、該姿勢を維持させることができる。

Claims (4)

  1. 上網と下網と一対の側網によって形成され、四角錐台形の本体部と該四角錐台形の先端に接続されたコットエンド部とからなる形状を有するトロール網を概略角筒状のフレームに取り付けたトロール網採集装置において、
    前記フレームに取り付けた前記トロール網本体部の側網は、上下の辺に長辺と短辺を有し、網口縁をなす辺が、前記短辺を短脚とする等脚台形の底辺と側網前縁の傾斜角(γ)をなすことにより、網に対する水流の抵抗と揚力により、前記フレームが傾斜角(β)を自律的に維持することを特徴とする網口傾斜維持型トロール網採集装置。
  2. 上網と下網と一対の側網によって形成され、四角錐台形の本体部と該四角錐台形の先端に接続されたコットエンド部とからなる形状を有するトロール網を複数個上下に配置して曳航する概略角筒状のフレームであって、上縁に最上方に位置するトロール網の上網の網口縁を係留し、下縁に最下方に位置するトロール網の下網の網口縁を係留するフレームと、
    前記フレームの両側に配設された一対の縦バーと、
    両端部が前記縦バーに滑動可能に係合する少なくとも一つのほぼ水平なスライドバーであって、上方のトロール網の下網の網口縁及び下方のトロール網の上網の網口縁を係留するスライドバーと、を有し、
    下からn番目のトロール網の本体部の側網は、上下の辺に長辺と短辺を有し、網口縁をなす辺が、前記短辺を短脚とする等脚台形の底辺と側網前縁の傾斜角(γ)をなすことにより、網に対する水流の抵抗と揚力により、前記フレームが自律的に傾斜角(β)を維持することを特徴とする網口傾斜維持型トロール網採集装置。
  3. 前記トロール網の側網の網口縁は、前記縦バーに摺動可能に係留されていることを特徴とする請求項2に記載の網口傾斜維持型トロール網採集装置。
  4. 曳網索がフレームの高さ方向の所定の高さの位置に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の網口傾斜維持型トロール網採集装置。
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