JP5028376B2 - 放電能力検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放電能力検知装置に関する。
従来、例えば内燃機関を始動するスタータモータに電力を供給する鉛電池のエンジン始動時の最低電圧と、この鉛電池の劣化が無い初期状態でのエンジン始動時の最低電圧との差が、所定判定しきい値より大きい場合に鉛電池が劣化していると判定する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−87654号公報
ところで、上記従来技術の一例に係る装置において、エンジン始動時の最低電圧は、鉛電池の劣化状態に限らず、エンジン始動を始動させる際のエンジン停止位置(つまり、ピストンの位置)などに応じて相対的に大きく変動することから、この最低電圧の比較のみでは、精度の良い劣化判定をおこなうことが困難であるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、車両の内燃機関を始動する電動機に電力を供給するバッテリの放電能力を精度よく検知することが可能な放電能力検知装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る放電能力検知装置は、車両の内燃機関を始動する電動機に電力を供給するバッテリと、前記内燃機関の始動クランキングの実行時以外に取得可能な値である、前記バッテリの開放電圧と、前記バッテリの内部抵抗および始動電流の予測値とのうち少なくとも何れかに基づいて所定期間における前記バッテリの平均電圧を算出する電圧算出手段(例えば、実施の形態での第1期間平均電圧演算部44および第2期間平均電圧演算部45)と、前記電圧算出手段により算出された前記平均電圧に基づき、前記バッテリの放電能力を検知する放電能力検知手段(例えば、実施の形態でのαクランキング演算部46)とを備え、前記放電能力検知手段は、次回の前記内燃機関の始動クランキングの実行時における前記バッテリの放電能力の予測値を、前記内燃機関の回転数が第1所定回転数に到達した時点または前記始動クランキングの実行開始時からの経過時間が第1所定時間に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点から、前記回転数が第2所定回転数に到達した時点または前記経過時間が第2所定時間に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点までの期間である第1期間での前記電圧算出手段により算出された前記平均電圧と、前記回転数が前記第1所定回転数に到達する時点までの期間または前記経過時間が前記第1所定時間に到達する時点までの期間のうちの少なくとも何れかひとつの期間である第2期間での前記電圧算出手段により算出された前記平均電圧とに基づき検知する。
さらに、本発明の第2態様に係る放電能力検知装置では、前記電圧算出手段は、前記バッテリの開放電圧を、前記バッテリの温度と前記バッテリの残容量とに基づいて取得し、前記バッテリの内部抵抗を、前記バッテリの温度と前記バッテリの残容量、または前記バッテリの温度と前記バッテリの電圧および電流とに基づいて取得し、前記始動電流の予測値を、前記内燃機関の温度に対応付けられたマップに基づいて取得する
また、本発明の第3態様に係る放電能力検知装置は、前記電圧算出手段は、前記バッテリの開放電圧と、前記バッテリの内部抵抗と、前記始動電流の予測値とのうち少なくとも何れかを、前記バッテリの所定通常温度範囲での実際の温度と、該温度よりも相対的に低い所定低温範囲での温度とのそれぞれに応じて取得する
本発明の第1態様に係る放電能力検知装置によれば、内燃機関の始動クランキングの実行時において内燃機関の回転数が第1所定回転数に到達した時点または前記始動クランキングの実行開始時からの経過時間が第1所定時間に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点から、前記回転数が第2所定回転数に到達した時点または前記経過時間が第2所定時間に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点までの期間である第1期間でのバッテリの平均圧は、バッテリの劣化状態に応じて相対的に大きく変動すると共に、他の要因、例えば始動クランキングの開始時における内燃機関の停止位置(つまり、ピストンの位置)などに起因する変動は相対的に小さいことから、この第1期間での平均圧に基づき、バッテリの放電能力を精度よく検知することができる。
さらに第1期間でのバッテリの平均圧に加えて、内燃機関の始動クランキングの実行時において回転数が第1所定回転数に到達する時点までの期間または経過時間が第1所定時間に到達する時点までの期間のうちの少なくとも何れかひとつの期間である第2期間でのバッテリの平均圧を用いることで、バッテリの放電能力を、より一層、精度よく検知することができる。
また第1期間でのバッテリの平均圧を、始動クランキングの実行時以外に取得可能な各値、つまりバッテリの開放電圧及び内部抵抗と、バッテリ若しくは内燃機関の温度から求めた始動電流の予測値とに基づき算出することができることから、始動クランキングの実行開始時を含む適宜のタイミングで第1期間でのバッテリの平均圧を算出することができ、この算出結果に基づき、バッテリの放電能力を検知し、内燃機関の始動可能性を判定することができる。これにより、例えば始動クランキングの実行時にバッテリの電圧をサンプリングする場合に比べて、演算負荷の増大を防止することができると共に、次回の内燃機関の始動可能性を適宜のタイミングで判定することができることから、例えば始動に要する電力が不足して内燃機関を始動させることができない虞があると判定される場合には、他の電気負荷への通電停止や通電量低減などの対応を事前におこなうことで、内燃機関を的確に始動させることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る放電能力検知装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る放電能力検知装置10は、車両の内燃機関Eを始動する電動機(スタータモータ)Mの電源とされる、例えば鉛バッテリなどのバッテリBの放電能力を検知するものであって、例えば図1に示すように、バッテリセンサ11と、エンジン水温センサ12と、電源マネジメントユニット13とを備えて構成されている。
バッテリセンサ11は、バッテリBの電圧を検出する電圧センサ21と、バッテリBの電流を検出する電流センサ22と、バッテリBの温度を演算する温度演算部23と、各センサ21,22の検出結果および温度演算部23の演算結果に基づきバッテリBの内部抵抗R(例えば、温度演算部23により演算された所定通常温度範囲での実際のバッテリBの温度での内部抵抗R_actおよびバッテリBの温度が相対的に低い所定低温範囲での低温時内部抵抗R_cold)を演算する内部抵抗演算部24と、各センサ21,22の検出結果および温度演算部23の演算結果に基づきバッテリBの残容量SOCを演算する残容量演算部25とを備えている。
エンジン水温センサ12は、内燃機関Eの冷却水の温度(エンジン水温)TWを検出する。
電源マネジメントユニット13は、記憶部40と、始動電流演算部41と、開放電圧演算部42と、Rp(飽和濃度分極抵抗)演算部43と、第1期間平均電圧演算部44と、第2期間平均電圧演算部45と、αクランキング演算部46とを備えて構成されている。
記憶部40は、予めの試験などにより得られたデータから作成され、例えば図2(A),(B)に示すように、各第1期間始動電流I1_actおよび第1期間低温時始動電流I1_coldと、エンジン水温TWとの所定の対応関係を示すマップ、および、第2期間始動電流I2_actおよび第2期間低温時始動電流I2_coldと、エンジン水温TWとの所定の対応関係を示すマップを記憶している。各マップにおいては、エンジン水温TWが高くなることに伴い、電流I1_act,I1_cold,I2_act,I2_coldが低下傾向に変化している。
始動電流演算部41は、エンジン水温センサ12から出力されるエンジン水温TWの検出値に基づき、記憶部40に記憶されている所定マップ(つまり、各第1期間始動電流I1_actおよび第1期間低温時始動電流I1_coldと、エンジン水温TWとの所定の対応関係を示すマップ、および、第2期間始動電流I2_actおよび第2期間低温時始動電流I2_coldと、エンジン水温TWとの所定の対応関係を示すマップ)に対するマップ検索により、内燃機関Eの始動時に消費される電流(始動電流)の推定値を取得する。
そして、例えば図3に示すように、内燃機関Eの始動クランキングの実行時における所定の第1期間T1とは、内燃機関Eの回転数が第1所定回転数に到達した時点または始動クランキングの実行開始時からの経過時間が第1所定時間(例えば、0.3秒など)に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点(例えば、図3に示す時刻t1)から、内燃機関Eの回転数が第2所定回転数に到達した時点または始動クランキングの実行開始時(例えば、図3に示す時刻t0)からの経過時間が第1所定時間よりも長い第2所定時間(>第1所定時間)に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点(例えば、図3に示す時刻t2)までの期間である。
なお、例えば、図3に示す時刻t2は、内燃機関Eが始動完了とならない状態でのクランキングを所定時間継続した時点であり、実使用上において内燃機関Eが始動しない(あるいは、始動できない)状況を推定したものである。
また、内燃機関Eの始動クランキングの実行時における所定の第2期間T2とは、始動クランキングの実行開始時(例えば、図3に示す時刻t0)あるいは実行開始時近傍の時刻から、内燃機関Eの回転数が第1所定回転数に到達した時点または始動クランキングの実行開始時(例えば、図3に示す時刻t0)からの経過時間が第1所定時間(例えば、0.3秒など)に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点(例えば、図3に示す時刻t1)までの期間である。
第1期間始動電流I1_actは、第1期間T1での温度演算部23により演算された所定通常温度範囲での実際のバッテリBの温度での始動電流であり、第1期間低温時始動電流I1_coldは、第1期間T1でのバッテリBの温度が相対的に低い所定低温範囲での始動電流である。
第2期間始動電流I2_actは、第2期間T2での温度演算部23により演算された所定通常温度範囲での実際のバッテリBの温度での始動電流であり、第2期間低温時始動電流I2_coldは、第2期間T2でのバッテリBの温度が相対的に低い所定低温範囲での始動電流である。
開放電圧演算部42は、残容量演算部25から出力されるバッテリBの残容量SOCと温度演算部23から出力されるバッテリBの温度とに基づき、例えば予め作成された所定マップに対するマップ検索などによって、無負荷状態のバッテリBの電圧である開放電圧として、温度演算部23により演算された所定通常温度範囲での実際のバッテリBの温度での開放電圧OCV_actと、バッテリBの温度が相対的に低い所定低温範囲での低温時開放電圧OCV_coldとを取得する。
なお、所定マップは、予めの試験などにより得られたデータから作成され、各開放電圧OCV_actおよび低温時開放電圧OCV_coldと、残容量SOCと、バッテリBの温度とによる、3つのパラメータの対応関係を示すマップであって、例えば、各開放電圧OCV_actおよび低温時開放電圧OCV_coldと、残容量SOCとの対応関係を示す2次元マップが、バッテリBの温度に対する複数の異なる所定温度毎に設けられている。そして、バッテリBの温度に対する複数の異なる所定温度毎に設けられた各2次元マップにおいては、例えば残容量SOCが増大することに伴い、各開放電圧OCV_actおよび低温時開放電圧OCV_coldが増大傾向に変化している。
Rp(飽和濃度分極抵抗)演算部43は、温度演算部23から出力されるバッテリBの温度に基づき、飽和濃度分極抵抗Rp、つまり放電の継続などによるバッテリ液の状態変化を補正するための変数として、温度演算部23により演算された所定通常温度範囲での実際のバッテリBの温度での飽和濃度分極抵抗Rp_actと、バッテリBの温度が相対的に低い所定低温範囲での低温時飽和濃度分極抵抗Rp_coldとを、例えば予め作成された所定マップに対するマップ検索などにより取得する。
なお、所定マップは、予めの試験などにより得られたデータから作成され、各飽和濃度分極抵抗Rp_actおよび低温時飽和濃度分極抵抗Rp_coldと、バッテリBの温度と、残容量SOCとによる、3つのパラメータの対応関係を示すマップであって、例えば、各飽和濃度分極抵抗Rp_actおよび低温時飽和濃度分極抵抗Rp_coldと、バッテリBの温度との対応関係を示す2次元マップが、残容量SOCに対する複数の異なる所定残容量毎に設けられている。そして、残容量SOCに対する複数の異なる所定残容量毎に設けられた各2次元マップにおいては、例えばバッテリBの温度が高くなることに伴い、各飽和濃度分極抵抗Rp_actおよび低温時飽和濃度分極抵抗Rp_coldが低下傾向に変化している。
第1期間平均電圧演算部44は、始動電流演算部41から出力される第1期間始動電流I1_actおよび第1期間低温時始動電流I1_coldと、内部抵抗演算部24から出力される内部抵抗R_actおよび低温時内部抵抗R_coldと、開放電圧演算部42から出力される開放電圧OCV_actおよび低温時開放電圧OCV_coldと、Rp(飽和濃度分極抵抗)演算部43から出力される飽和濃度分極抵抗Rp_actおよび低温時飽和濃度分極抵抗Rp_coldとに基づき、例えば下記数式(1)、(2)に示すように記述される第1期間平均電圧VB_actおよび第1期間低温時平均電圧VB_coldを算出する。
Figure 0005028376
Figure 0005028376
第2期間平均電圧演算部45は、始動電流演算部41から出力される第2期間始動電流I2_actおよび第2期間低温時始動電流I2_coldと、内部抵抗演算部24から出力される内部抵抗R_actおよび低温時内部抵抗R_coldと、開放電圧演算部42から出力される開放電圧OCV_actおよび低温時開放電圧OCV_coldとに基づき、例えば下記数式(3)、(4)に示すように記述される第2期間平均電圧VA_actおよび第2期間低温時平均電圧VA_coldを算出する。
Figure 0005028376
Figure 0005028376
αクランキング演算部46は、第1期間平均電圧演算部44から出力される第1期間平均電圧VB_actおよび第1期間低温時平均電圧VB_coldと、第2期間平均電圧演算部45から出力される第2期間平均電圧VA_actおよび第2期間低温時平均電圧VA_coldとに基づき、例えば予め作成された所定マップに対するマップ検索によって、バッテリBの放電能力を示す変数であるαクランキング(α_Cranking)を取得する。
所定マップは、例えば図4(A),(B)に示すように、第1期間平均電圧VB_actと第2期間平均電圧VA_actとの所定の対応関係を示すマップ、および、第1期間低温時平均電圧VB_coldと第2期間低温時平均電圧VA_coldとの所定の対応関係を示すマップを備えている。
αクランキング演算部46は、例えば第1期間平均電圧VB_actと第2期間平均電圧VA_actとの2次元座標上において、第1期間平均電圧演算部44および第2期間平均電圧演算部45から取得した第1期間平均電圧VB_actと第2期間平均電圧VA_actとによる座標位置の近傍の4点のデータによる4点補間によって、温度演算部23により演算された所定通常温度範囲での実際のバッテリBの温度での常温時αクランキング(α_CRANKact)を取得する(例えば、図5に示すステップS01)。そして、第1期間低温時平均電圧VB_coldと第2期間低温時平均電圧VA_coldとの2次元座標上において、第1期間平均電圧演算部44および第2期間平均電圧演算部45から取得した第1期間低温時平均電圧VB_coldと第2期間低温時平均電圧VA_coldとによる座標位置の近傍の4点のデータによる4点補間によって、対応する低温時αクランキング(α_CRANKcold)を取得する(例えば、図5に示すステップS02)。
さらに、所定マップは、常温時αクランキング(α_CRANKact)および低温時αクランキング(α_CRANKcold)と、αクランキング(α_Cranking)との対応関係を示すマップを備え、αクランキング演算部46は、例えば常温時αクランキング(α_CRANKact)と低温時αクランキング(α_CRANKcold)との2次元座標上において、取得した常温時αクランキング(α_CRANKact)および低温時αクランキング(α_CRANKcold)による座標位置の近傍の4点のデータによる4点補間によって、バッテリBの放電能力を示す変数であるαクランキング(α_Cranking)を取得する(例えば、図5に示すステップS03)。
上述したように、本実施の形態による放電能力検知装置10によれば、内燃機関Eの始動クランキングの実行時において内燃機関Eの回転数が第1所定回転数に到達した時点または始動クランキングの実行開始時からの経過時間が第1所定時間に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点から、内燃機関Eの回転数が第2所定回転数に到達した時点または始動クランキングの実行開始時からの経過時間が第1所定時間よりも長い第2所定時間(>第1所定時間)に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点までの期間である第1期間T1でのバッテリBの電圧は、バッテリBの劣化状態に応じて相対的に大きく変動すると共に、他の要因、例えば始動クランキングの開始時における内燃機関の停止位置(つまり、ピストンの位置)などに起因する変動は相対的に小さいことから、この第1期間での電圧の平均値(つまり、第1期間平均電圧VB_actおよび第1期間低温時平均電圧VB_cold)に基づき、バッテリBの放電能力を精度よく検知することができる。
さらに、第1期間T1でのバッテリBの電圧の平均値(つまり、第1期間平均電圧VB_actおよび第1期間低温時平均電圧VB_cold)に加えて、始動クランキングの開始時などから第1期間の開始時までの第2期間T2でのバッテリBの電圧の平均値(つまり、第2期間平均電圧VA_actおよび第2期間低温時平均電圧VA_cold)を用いることで、バッテリBの放電能力を、より一層、精度よく検知することができる。
しかも、第1期間T1でのバッテリBの電圧の平均値(つまり、第1期間平均電圧VB_actおよび第1期間低温時平均電圧VB_cold)および第2期間T2でのバッテリBの電圧の平均値(つまり、第2期間平均電圧VA_actおよび第2期間低温時平均電圧VA_cold)を、始動クランキングの実行開始以前に取得可能な各値、つまり各開放電圧OCV_actおよび低温時開放電圧OCV_coldと、内部抵抗R_actおよび低温時内部抵抗R_coldと、第1期間始動電流I1_actおよび第1期間低温時始動電流I1_coldと第2期間始動電流I2_actおよび第2期間低温時始動電流I2_coldとに基づき算出することができることから、始動クランキングの実行開始以前を含む適宜のタイミングで第1期間T1でのバッテリBの電圧の平均値(つまり、第1期間平均電圧VB_actおよび第1期間低温時平均電圧VB_cold)および第2期間T2でのバッテリBの電圧の平均値(つまり、第2期間平均電圧VA_actおよび第2期間低温時平均電圧VA_cold)を算出することができ、この算出結果に基づき、バッテリBの放電能力を検知し、内燃機関Eの始動可能性を判定することができる。これにより、例えば始動クランキングの実行時にリアルタイムでバッテリBの電圧をサンプリングする場合に比べて、演算負荷の増大を防止することができると共に、内燃機関Eの始動可能性を始動クランキングの実行開始前に判定することができることから、例えば始動に要する電力が不足して内燃機関Eを始動させることができない虞があると判定される場合には、他の電気負荷への通電停止や通電量低減などの対応を事前におこなうことで、内燃機関Eを的確に始動させることができる。
なお、上述した実施の形態において、所定の第1期間T1および第2期間T2を、より長い期間とすることにより、バッテリBの放電能力を示す変数であるαクランキング(α_Cranking)の算出精度および信頼度を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、第1期間T1でのバッテリBの電圧の平均値(つまり、第1期間平均電圧VB_actおよび第1期間低温時平均電圧VB_cold)および第2期間T2でのバッテリBの電圧の平均値(つまり、第2期間平均電圧VA_actおよび第2期間低温時平均電圧VA_cold)を算出して、バッテリBの放電能力を示す変数であるαクランキング(α_Cranking)を取得するとしたが、これに限定されず、上述した実施の形態の変形例として、バッテリBの電圧の平均値の代わりに、バッテリBの電流の平均値を始動クランキングの実行開始以前に取得可能な各値に基づき算出して、バッテリBの放電能力を示す変数であるαクランキング(α_Cranking)を取得してもよい。
なお、上述した実施の形態および変形例においては、第1期間T1および第2期間T2でのバッテリBの電圧あるいは電流の平均値を、始動クランキングの実行開始以前に取得可能な各値に基づき算出するとしたが、これに限定されず、単に、始動クランキングの実行時に電圧センサ21あるいは電流センサ22から出力される検出値をサンプリングして、第1期間T1および第2期間T2でのバッテリBの電圧あるいは電流の平均値を算出してもよい。
なお、上述した実施の形態においては、αクランキング演算部46は、常温時αクランキング(α_CRANKact)および低温時αクランキング(α_CRANKcold)からαクランキング(α_Cranking)を取得するとしたが、これに限定されず、低温時αクランキング(α_CRANKcold)を省略、つまり、第1期間平均電圧演算部44での第1期間低温時平均電圧VB_coldの演算および第2期間平均電圧演算部45での第2期間低温時平均電圧VA_coldの演算を省略して、常温時αクランキング(α_CRANKact)をαクランキング(α_Cranking)としてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、αクランキング演算部46は、第1期間平均電圧演算部44から出力される第1期間平均電圧VB_actおよび第1期間低温時平均電圧VB_coldと、第2期間平均電圧演算部45から出力される第2期間平均電圧VA_actおよび第2期間低温時平均電圧VA_coldとに基づき、αクランキング(α_Cranking)を取得するとしたが、これに限定されず、例えば第2期間平均電圧演算部45は省略して、第1期間平均電圧演算部44から出力される第1期間平均電圧VB_actおよび第1期間低温時平均電圧VB_coldのみに基づき、αクランキング(α_Cranking)を取得してもよい。
本発明の実施形態に係る放電能力検知装置の構成図である。 本発明の実施形態に係る各第1期間始動電流I1_actおよび第1期間低温時始動電流I1_coldと、エンジン水温TWとの所定の対応関係を示すマップ、および、第2期間始動電流I2_actおよび第2期間低温時始動電流I2_coldと、エンジン水温TWとの所定の対応関係を示すマップの例を示す図である。 本発明の実施形態に係る始動クランキングの実行時におけるバッテリBの電圧の時間変化の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る第1期間平均電圧VB_actと第2期間平均電圧VA_actとの所定の対応関係を示すマップ、および、第1期間低温時平均電圧VB_coldと第2期間低温時平均電圧VA_coldとの所定の対応関係を示すマップの例を示す図である。 本発明の実施形態に係るαクランキング演算部の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 放電能力検知装置
12 エンジン水温センサ(内燃機関温度取得手段)
23 温度演算部(バッテリ温度取得手段)
24 内部抵抗演算部(内部抵抗取得手段)
40 記憶部(記憶手段)
42 開放電圧演算部(開放電圧取得手段)
44 第1期間平均電圧演算部(電圧算出手段、放電能力検知手段)
45 第2期間平均電圧演算部(電圧算出手段、放電能力検知手段)
46 αクランキング演算部(放電能力検知手段)

Claims (3)

  1. 車両の内燃機関を始動する電動機に電力を供給するバッテリと、
    前記内燃機関の始動クランキングの実行時以外に取得可能な値である、前記バッテリの開放電圧と、前記バッテリの内部抵抗および始動電流の予測値とのうち少なくとも何れかに基づいて所定期間における前記バッテリの平均電圧を算出する電圧算出手段と、
    前記電圧算出手段により算出された前記平均電圧に基づき、前記バッテリの放電能力を検知する放電能力検知手段とを備え、
    前記放電能力検知手段は、次回の前記内燃機関の始動クランキングの実行時における前記バッテリの放電能力の予測値を、前記内燃機関の回転数が第1所定回転数に到達した時点または前記始動クランキングの実行開始時からの経過時間が第1所定時間に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点から、前記回転数が第2所定回転数に到達した時点または前記経過時間が第2所定時間に到達した時点のうちの少なくとも何れかひとつの時点までの期間である第1期間での前記電圧算出手段により算出された前記平均電圧と、前記回転数が前記第1所定回転数に到達する時点までの期間または前記経過時間が前記第1所定時間に到達する時点までの期間のうちの少なくとも何れかひとつの期間である第2期間での前記電圧算出手段により算出された前記平均電圧とに基づき検知することを特徴とする放電能力検知装置。
  2. 前記電圧算出手段は、
    前記バッテリの開放電圧を、前記バッテリの温度と前記バッテリの残容量とに基づいて取得し、
    前記バッテリの内部抵抗を、前記バッテリの温度と前記バッテリの残容量、または前記バッテリの温度と前記バッテリの電圧および電流とに基づいて取得し、
    前記始動電流の予測値を、前記内燃機関の温度に対応付けられたマップに基づいて取得することを特徴とする請求項1に記載の放電能力検知装置。
  3. 前記電圧算出手段は、
    前記バッテリの開放電圧と、前記バッテリの内部抵抗と、前記始動電流の予測値とのうち少なくとも何れかを、前記バッテリの所定通常温度範囲での実際の温度と、該温度よりも相対的に低い所定低温範囲での温度とのそれぞれに応じて取得することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放電能力検知装置。
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