JP5028125B2 - アミノ酸分析法およびアミノ酸分析システム - Google Patents

アミノ酸分析法およびアミノ酸分析システム Download PDF

Info

Publication number
JP5028125B2
JP5028125B2 JP2007090142A JP2007090142A JP5028125B2 JP 5028125 B2 JP5028125 B2 JP 5028125B2 JP 2007090142 A JP2007090142 A JP 2007090142A JP 2007090142 A JP2007090142 A JP 2007090142A JP 5028125 B2 JP5028125 B2 JP 5028125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
separation
amino acid
acid analysis
filler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007090142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008249447A (ja
Inventor
郁子 成松
昌子 石川
陽子 井上
幹太郎 丸岡
法雅 源
守 瀧
英智 山田
正人 伊藤
順吉 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2007090142A priority Critical patent/JP5028125B2/ja
Publication of JP2008249447A publication Critical patent/JP2008249447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5028125B2 publication Critical patent/JP5028125B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

本発明は、アミノ酸分析法およびアミノ酸分析システムに関する。
アミノ酸一斉分析の対象となるアミノ酸およびアミノ酸類縁物質は大別して、約20種のたん白質加水分解物アミノ酸と40種以上の生体液アミノ酸およびアミノ酸類縁物質に分類できる。
これらの多種のアミノ酸を一斉分析する手法として、複数の緩衝液を混合し、混合した緩衝液に試料を添加し、分離カラムを通過させて検出する分析法が一般的に用いられている。この手法において、分離カラムに充填する樹脂の種類,緩衝液組成,流速等を工夫することにより、分離の向上、かつ分析時間の短縮を目標に分析法が開発されてきた。この例として特許文献1および特許文献2がある。
特開平8−21830号公報 特開平9−80037号公報
アミノ酸分析計による多成分一斉分析においては、ピーク面積値を基に定量を行うため、定量値の正確性を得るためには、近接ピークの分離を向上させる必要がある。また、分析時間を短縮し、検体処理能力を向上させるために分析の高速化が求められている。
アミノ酸分析において、分離に寄与するファクターとしてカラム充填剤の化学的特性が挙げられる。カラム充填剤には、その化学的特性により、容易に分離できる成分と分離困難な成分があり、この分離困難な成分は充填剤により異なる。
例えば、充填剤αを用いたカラムαはAとBという成分の分離に優れているがCとDという成分は分離できない、充填剤βを用いたカラムβはCとDという成分の分離に優れているがAとBという成分は分離できないとする。ここで、A,B,C,Dの混合試料について一斉分析を行う場合、カラムαを用いてもカラムβを用いても全ての成分を分離できない。このように、多成分一斉分析において単一充填剤を用いたカラムを用いると、全成分について、定量に支障のない十分な分離を得ることができない可能性がある。
この充填剤の特性に起因する分離困難な成分については、グラジエントプログラム,移動相組成,カラム形状といった、アミノ酸分析において一般的に分離向上を目的に変更される各種パラメータを変更しても、一定以上の分離を得ることが出来ない可能性がある。
一部成分については、流量を変更し分析時間を延長することにより分離向上が可能であるが、その方法では高速化という要求を満足できない可能性がある。
本発明の一つの目的はカラムを用いたアミノ酸分析において、カラム充填剤の特性に起因する分離困難な成分について、分離を向上させることにより、アミノ酸成分の分離性能向上、さらに高速分析を可能にすることである。
本発明の一つの特徴は、化学的特性の異なる充填剤を用いたカラムを複数本直列につなぐことにある。ここで化学的特性の例として、カラムサイズ,分析に最適な溶離液およびグラジエントプログラム,平均粒子径,粒子分布幅,イオン交換容量,架橋度,疎水性,比表面積,機械的強度,スルホン酸基導入量等の化学パラメータ等がある。
本発明によれば、アミノ酸一斉分析においてアミノ酸およびアミノ酸類縁物質各成分について、分離性能の向上、さらに分析の高速化を図れる。
以下、図,表を用いて実施例を説明する。
以下の説明において、分析対象となるアミノ酸の名称および略号は表1の表記に従った。
Figure 0005028125
本発明の実施形態の例として、複数の成分を含む複数種類の溶離液に試料を導入し、分離カラムを通過させて分析を行うアミノ酸分析法において、Asp/ProとNle/
Tyrの成分についての分離能に差異のある2種の充填剤をそれぞれ用いたカラムを2本直列に配置することを特徴とするアミノ酸分析法および分析システムが挙げられる。
更に本実施例は、液体クロマトグラフィにより複数種類の溶離液を用いて、試料中のアミノ酸を溶出して分析クロマトグラムを作成し、該クロマトグラムを表示装置に表示して、該クロマトグラムを解析して所定のアミノ酸分析を行う方法であって、該表示装置に
Nle,Tyr,Glu,Proを含むアミノ酸クロマトグラムを表示することを特徴とするアミノ酸分析装置に関する。本発明の実施形態によれば、Asp/Pro,Nle/Tyrのアミノ酸が、相互に完全に分離されているためアミノ酸分析、例えば各成分の含有比が容易に計算できる。
図1は、本実施例のアミノ酸分析計の装置構成及び流路説明図である。符号1〜符号4はそれぞれ第1〜第4緩衝液、符号5はカラム再生液である。この中から電磁弁シリーズ6によって何れかの緩衝液が選ばれ、緩衝液ポンプ7によってアンモニアフィルタカラム8,オートサンプラ9によって導入されたアミノ酸試料は分離カラム10で分離される。ここで分離したアミノ酸は、ニンヒドリンポンプ12によって送られてきたニンヒドリン試薬11とミキサ13で混合し、加熱された反応カラム14で反応する。反応によって発色したアミノ酸は検出器15で連続的に検知され、データ処理装置16と図示しないディスプレイ,プリンタ,ストレージ等によってクロマトグラム及びデータとして出力され、表示,記録,保存される。
データ処理装置16は緩衝液容器の電磁弁6A〜6D,カラム再生液容器の電磁弁6E、並びにニンヒドリンポンプ12,オートサンプラ9,緩衝液容器などの温度を制御する手段(図示せず)を制御する。この制御は主として制御装置の記憶装置(図示せず)に格納されたプログラムによって実行される。
緩衝液1〜緩衝液4および再生液5としては、表2に示すクエン酸ナトリウム緩衝液を用いた。ニンヒドリン試薬11は市販のニンヒドリン試薬L−8900セット(和光純薬工業(株)製)を用いた。表2に示すクエン酸ナトリウム緩衝液は、一般的なたんぱく質加水分解物アミノ酸の分析の溶離液として使用されるものであり、本実施例に特有のものではない。本実施例は、従来のアミノ酸分析法においてカラムを変更することにより高分離化を図るものである。
Figure 0005028125
本発明の実施形態の例として、図1の分離カラム10に、充填剤aを5.4mmID×
25mmサイズのカラムに充填した分離カラムA、および、充填剤aとは化学的特性の異なる充填剤bを5.4mmID×25mm サイズのカラムに充填した分離カラムBの二種類のカラムを1本ずつ直列に配置して分析を行う。ここで、5.4mmID×25mm サイズのカラムの体積は572.27mm3であり、ガードカラムではない。以下、図2に示すように、2本の分離カラム(分離カラムα17と分離カラムβ19)を溶離液の流れる方向に対し直列に配置し、2本のカラムをコネクタ18で接続したものをツインカラムと呼ぶ。ここで、本発明の実施形態として分離カラムAと分離カラムBを2本直列に配置したものを示す。この複合カラムをツインカラムA+Bと呼ぶ。また、本実施例の比較例として分離カラムAを2本直列に配置したものと、分離カラムBを2本直列に配置したものを示す。これらの複合カラムをツインカラムA+A,ツインカラムB+Bと呼ぶ。これら同一種の充填剤を用いた複合カラムは従来アミノ酸分析に使われているものである。
この3種のツインカラムについて分離能の比較を表3に示す。ツインカラムの分離能の指標として以下の式(数1)および(数2)で算出されるα1およびα2を用いた。また、本実施例における各ツインカラムのクロマトグラムは図3,図4に示す。図3は分離指標α1の、3種ツインカラムにおける分離能比較に相当するAsp〜Pro部分のクロマトグラムであり、図4は分離指標α2の、3種ツインカラムにおける分離能比較に相当するIle〜Tyr部分のクロマトグラムである。
Figure 0005028125
Figure 0005028125
Figure 0005028125
(註:*分離指標α2については実測値よりシミュレーションで求めた。)
上記、分離指標α1と同様の分離指標として、式(1)におけるAsp/ProをAsp/Thr,Thr/Ser,Ser/Glu,Glu/Proとしても同様の結果を得られる。また、分離指標α2と同様の分離指標として式(2)におけるNle/Tyrを
Leu/Nle,Leu/Tyrとしても同様の結果を得られる。
以上の結果より充填剤aはAsp/Proの分離能が高く、充填剤bはNle/Tyrの分離能が高いという化学的特性を持つことが分かる。これらの充填剤を単一種用いたツインカラムA+A,ツインカラムB+Bは一部成分について高い分離能を持っているが、多成分一斉分析において、全成分良好な分離を得ることができず、全成分についての含有比を精度良く求めることが出来ない。
これに対し、本発明の実施例ではAsp/ProとNle/Tyrの成分についての分離能という化学的特性に差異のある充填剤aとbを用いたツインカラムA+Bを提供する。ツインカラムA+Bを用いた分析においては、表3に示すとおり、ツインカラムA+AとツインカラムB+Bの中間の分離能を得られる。このように本発明による化学的特性の異なる充填剤を用いたツインカラムを用いることにより、アミノ酸多成分一斉分析において、単一充填剤を用いたカラムを用いた場合に比較し、全成分について偏りなく良好な分離を得ることができる。
実施例2では、実施例1の変形例として、図1に示したアミノ酸分析装置を用い、溶離液として、表2に示したクエン酸ナトリウム緩衝液の代わりに、表4に示すクエン酸リチウム緩衝液を用いた例を示す。表4に示すクエン酸リチウム緩衝液は、一般的な生体液アミノ酸の分析の溶離液として使用されるものであり、本実施例に特有のものではない。ここで、本実施例においては分離能の指標として(数3)に示す分離度Rsを用いる。また、本実施例における各ツインカラムのクロマトグラムは図5,図6に示す。図5は分離指標α1の、3種ツインカラムにおける分離能比較に相当するAsp〜Pro部分のクロマトグラムであり、図6は分離指標α2の、3種ツインカラムにおける分離能比較に相当するIle〜Tyr部分のクロマトグラムである。
各ツインカラムにおけるThr/SerおよびNle/TyrのRsを表5に示す。本実施例においても実施例1と同様に、ツインカラムA+AはThr/Serの分離能が高く、ツインカラムB+BはNle/Tyrの分離能が高い。また、ツインカラムA+Bを用いると、実施例1と同様に、Thr/Ser,Nle/Tyrについて、ツインカラムA+AとツインカラムB+Bの中間の分離能を得られる。同様に1Mehis/HisおよびHis/3−MehisでもツインカラムA+Bを用いると、実施例1と同様に、ツインカラムA+AとツインカラムB+Bの中間の分離度を得られると期待される。
Figure 0005028125
Figure 0005028125
Figure 0005028125
また、本発明の他の実施形態として、表3,表4に示したクエン酸緩衝液に替えて、酢酸緩衝液を溶離液として用いたアミノ酸分析法およびアミノ酸分析装置が挙げられる。酢酸緩衝液を溶離液として用いた場合には、実施例1および実施例2のクロマトグラムと比較し、各アミノ酸成分溶出順の前後関係が逆転することがある。本実施例でも化学的特性の異なる2種の充填剤を用いた各カラムを直列に配置したツインカラムにおいて、これら2種の充填剤のどちらかに特徴的な成分の分離能について、実施例1および実施例2と同様に、任意の隣接する2つのピークについて、単一充填剤を用いたツインカラムの中間の性能が得られることが期待される。
更に、本発明の他の実施形態として、下記の性質についていずれかが異なる2種の充填剤を用い、図1に示したアミノ酸分析装置を用いたアミノ酸分析法および分析装置がある。カラム1,2などに選択可能な好適な設定パラメータとして、以下のものが挙げられる。平均粒子径(5μm以下),粒子分布幅(平均粒子径±20%),イオン交換容量(1〜10mEq/g),架橋度(5〜15%),疎水性,比表面積,機械的強度,スルホン酸基導入量等。
本実施例でも化学的特性の異なる2種の充填剤を用いた各カラムを直列に配置したツインカラムにおいて、これら2種の充填剤のどちらかに特徴的な成分の分離能について、実施例1および実施例2と同様に、任意の隣接する2つのピークについて、単一充填剤を用いたツインカラムの中間の性能が得られることが期待される。
更に、本発明の他の実施形態として、実施例4に示すような化学的性質の異なる充填剤を用い、カラムの形状(長さ,中心径)を任意に変更したツインカラムを用いたアミノ酸分析法およびアミノ酸分析装置がある。カラム形状を変えることで、例えばツインカラムA+Bにおいて、分離カラムAに用いた充填剤aの能力をより強く発揮させたい場合には、カラムBに対してカラムAの長さまたは中心径を大きくすることにより、カラム体積を増加し、充填剤aの特徴が強く発揮されるツインカラムを設計することができる。このようにカラム形状を任意に変更することにより充填剤の量を調節し、分析対象にあわせた特性を発揮するツインカラムを設計することができ、目的成分の分離向上を可能にすると考えられる。
更に、本発明の他の実施形態として、実施例4に示すような化学的性質の異なる充填剤を用いたカラムを少なくとも3本直列に配置し、コネクタで各カラムを繋いだ複合カラムがある。充填剤aを用いたカラムA、充填剤bを用いたカラムB、充填剤cを用いたカラムCの3種のカラムを3本直列に配置し、コネクタで各カラムを繋いだ複合カラムを、複合カラムA+B+Cとする。この複合カラムA+B+Cにおいても実施例1と同様に、各カラムの特性が複合カラムA+B+Cの特性に対して平均的に反映されると考えられる。すなわち複合カラムA+B+C全体では、各カラムの特性を1/3ずつ発揮すると考えられる。
また、この複合カラムも実施例5と同様にカラム形状を任意に変更することにより、各充填剤の特性が、複合カラム全体の特性へ及ぼす影響の割合を調節することができる。すなわち複合カラムA+B+CにおいてカラムAの体積を70、カラムBの体積を20、カラムCの体積を10とする。このとき複合カラムA+B+C全体の特性は、Aの特性を
70%、カラムBの特性を20%、カラムCの特性を10%反映する。複合カラムにおいては各カラムの特性がカラム体積に比例して反映されることが考えられる。このように3本以上のカラムを用いた複合カラムではカラム形状の組み合わせにより、各種充填剤の特性の発現を任意に調節した複合カラムを設計することが可能であると期待される。
本明細書では、分離カラムとは、分離を目的とし各種充填剤を用いたカラムで、体積が70mm3 以上であり、分離に用いるカラムの劣化を防ぐために使用されるガードカラムでないものとして定義する。
また、分離用カラムは、ガードカラムと目的が異なり、分離することが目的であるため数千段以上の理論段数を有する必要がある。このため、例えば平均粒子径が5μm程度の充填剤の場合、15mm以上の分離カラムの長さが必要となる。必要なカラム長さは平均粒子径に比例するため、平均粒子径が3μm程度の充填剤の場合、9mm以上のカラム長さが、平均粒子径が2μm程度の充填剤の場合、6mm以上のカラム長さが必要である。一方、一般にガードカラムは高々5mm程度の長さである。
本明細書の開示の一例を列挙すると次の通りである。(1)充填剤を有する分離カラムを用いるアミノ酸分析法において、少なくとも第1の分離カラムに試料を導入した後、前記第1のカラムと直列に配置され、前記第1のカラムに用いる充填剤と化学的特性の異なる充填剤を用いた第2の分離カラムに試料を導入することを特徴とするアミノ酸分析法。(2)前記(1)において、前記充填剤はイオン交換樹脂を含むことを特徴とするアミノ酸分析法。(3)前記(1)において、前記第1の分離カラムおよび前記第2の分離カラムのうち、少なくとも1つが、ポリスチレン樹脂を母剤に用いたイオン交換樹脂を充填剤とすることを特徴とするアミノ酸分析法。(4)前記(1)において、前記第1の分離カラムおよび前記第2の分離カラムのうち、少なくとも1つが、スルホン酸基を導入したポリスチレン樹脂を母剤に用いたイオン交換樹脂を充填剤とすることを特徴とするアミノ酸分析法。(5)前記(1)において、前記試料は溶離液と共にカラムに導入し、前記溶離液としてはクエン酸緩衝液および酢酸緩衝液を用いることを特徴としたアミノ酸分析法。(6)それぞれ化学的特性の異なるイオン交換樹脂を含む充填剤を用い、直列に配置された複数本の分離カラムと、前記複数本の分離カラムのうち少なくとも第1の分離カラムに試料を導入した後、第2の分離カラムに試料を導入することのできる導入手段とを有することを特徴としたアミノ酸分析システム。(7)前記(6)において、前記第1の分離カラムおよび前記第2の分離カラムのうち、少なくとも1つが、ポリスチレン樹脂を母剤に用いたイオン交換樹脂を充填剤とすることを特徴とするアミノ酸分析システム。(8)前記(6)において、前記第1の分離カラムおよび前記第2の分離カラムのうち、少なくとも1つが、スルホン酸基を導入したポリスチレン樹脂を母剤に用いたイオン交換樹脂を充填剤とすることを特徴とするアミノ酸分析法システム。(9)前記(6)において、前記試料は溶離液と共にカラムに導入し、溶離液としてクエン酸緩衝液および酢酸緩衝液を用いることを特徴としたアミノ酸システム。(10)イオン交換樹脂を充填剤とする第1の分離カラムと、第1のカラムと直列に配置され、第1のカラムに用いる充填剤と化学的特性の異なる充填剤を用いる第2の分離カラムとを少なくとも有し、試料が、第1のカラム,第2の分離カラムの順に導入されることを特徴とする分離用複合カラム。(11)前記(10)において、前記第1の分離カラムおよび、前記第2の分離カラムは、ポリスチレン樹脂を母剤に用いたイオン交換樹脂を充填剤とすることを特徴とする分離用複合カラム。
以上のように、アミノ酸多成分一斉分析において、カラム充填剤の化学的特性に起因する分離困難を解消し、高分離かつ高速分析を可能にすることが開示され、アミノ酸多成分一斉分析において化学的特性の異なる充填剤を用いたカラムを複数本直列に配置して分析を行うことにより、各充填剤の特性による高分離部分を活かした分離が可能になり、分離性能向上および分析の高速化を図れることが開示される。
本発明で使用するアミノ酸分析計の流路図である。 本発明で使用するツインカラムの模式図である。 ツインカラム各種の実施例1におけるAsp〜Proのクロマトグラムである。 ツインカラム各種の実施例1におけるIle〜Tyrのクロマトグラムである。 ツインカラム各種の実施例2におけるAsp〜Gluのクロマトグラムである。 ツインカラム各種の実施例2におけるMet〜Tyrのクロマトグラムである。
符号の説明
1〜4 緩衝液
5 再生液
6 電磁弁シリーズ
7 緩衝液ポンプ
8 アンモニアフィルタカラム
9 オートサンプラ
10 分離カラム
11 ニンヒドリン試薬
12 ニンヒドリンポンプ
13 ミキサ
14 反応カラム
15 検出器
16 データ処理装置
17 分離カラムα
18 コネクタ
19 分離カラムβ

Claims (11)

  1. 充填剤を有する分離カラムを用いるアミノ酸分析法において、少なくとも第1の分離カラムに試料を導入した後、前記第1のカラムと直列に配置された第2の分離カラムに試料を導入するアミノ酸分析法であり、
    所定の第1成分群の分離では、前記第1のカラムの方が前記第2のカラムよりも分離性能が高く、前記第1の成分群とは異なる所定の第2成分群の分離では、前記第2のカラムの方が前記第1のカラムよりも分離性能が高くなるように、第1のカラムと第2のカラムで異なる充填剤を用い、
    前記第1の分離カラムと前記第2の分離カラムで同じ溶離液を用い、
    前記第1の分離カラムと前記第2の分離カラムの間に分岐を有しておらず、かつ、前記第1の分離カラムから溶出したものは、全て前記第2の分離カラムに導入される、ことを特徴とするアミノ酸分析法。
  2. 請求項1において、前記充填剤はイオン交換樹脂を含むことを特徴とするアミノ酸分析法。
  3. 請求項1において、前記第1の分離カラムおよび前記第2の分離カラムのうち、少なくとも1つが、ポリスチレン樹脂を母剤に用いたイオン交換樹脂を充填剤とすることを特徴とするアミノ酸分析法。
  4. 請求項1において、前記第1の分離カラムおよび前記第2の分離カラムのうち、少なくとも1つが、スルホン酸基を導入したポリスチレン樹脂を母剤に用いたイオン交換樹脂を充填剤とすることを特徴とするアミノ酸分析法。
  5. 請求項1において、前記試料は溶離液と共にカラムに導入し、前記溶離液としてはクエン酸緩衝液および酢酸緩衝液を用いることを特徴としたアミノ酸分析法。
  6. 充填剤を有する分離カラムを用いるアミノ酸分析システムにおいて、少なくとも第1の分離カラムに試料を導入した後、前記第1のカラムと直列に配置された第2の分離カラムに試料を導入するアミノ酸分析システムであり、
    所定の第1成分群の分離では、前記第1のカラムの方が前記第2のカラムよりも分離性能が高く、前記第1の成分群とは異なる所定の第2成分群の分離では、前記第2のカラムの方が前記第1のカラムよりも分離性能が高くなるように、第1のカラムと第2のカラムで異なる充填剤を用い、
    前記第1の分離カラムと前記第2の分離カラムで同じ溶離液を用い、
    前記第1の分離カラムと前記第2の分離カラムの間に分岐を有しておらず、かつ、前記第1の分離カラムから溶出したものは、全て前記第2の分離カラムに導入される、ことを特徴とするアミノ酸分析システム。
  7. 請求項6において、前記第1の分離カラムおよび前記第2の分離カラムのうち、少なくとも1つが、ポリスチレン樹脂を母剤に用いたイオン交換樹脂を充填剤とすることを特徴とするアミノ酸分析システム。
  8. 請求項6において、前記第1の分離カラムおよび前記第2の分離カラムのうち、少なくとも1つが、スルホン酸基を導入したポリスチレン樹脂を母剤に用いたイオン交換樹脂を充填剤とすることを特徴とするアミノ酸分析法システム。
  9. 請求項6において、前記試料は溶離液と共にカラムに導入し、溶離液としてクエン酸緩衝液および酢酸緩衝液を用いることを特徴としたアミノ酸システム。
  10. 充填剤を有する、第1のカラムと第2のカラムを備えた分離用複合カラムであり、
    第2のカラムは第1のカラムの下流側に配置されており、
    第1のカラムと第2のカラムは互いに直列に配置されており、
    所定の第1成分群の分離では、前記第1のカラムの方が前記第2のカラムよりも分離性能が高く、前記第1の成分群とは異なる所定の第2成分群の分離では、前記第2のカラムの方が前記第1のカラムよりも分離性能が高くなるように、第1のカラムと第2のカラムで異なる充填剤を用い、
    前記第1の分離カラムと前記第2の分離カラムの間に分岐を有しておらず、かつ、前記第1の分離カラムから溶出したものは、全て前記第2の分離カラムに導入される、ことを特徴とする分離用複合カラム。
  11. 請求項10において、前記第1の分離カラムおよび、前記第2の分離カラムは、ポリスチレン樹脂を母剤に用いたイオン交換樹脂を充填剤とすることを特徴とする分離用複合カラム。
JP2007090142A 2007-03-30 2007-03-30 アミノ酸分析法およびアミノ酸分析システム Expired - Fee Related JP5028125B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007090142A JP5028125B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 アミノ酸分析法およびアミノ酸分析システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007090142A JP5028125B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 アミノ酸分析法およびアミノ酸分析システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008249447A JP2008249447A (ja) 2008-10-16
JP5028125B2 true JP5028125B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=39974580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007090142A Expired - Fee Related JP5028125B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 アミノ酸分析法およびアミノ酸分析システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5028125B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023020352A (ja) 2021-07-30 2023-02-09 株式会社日立ハイテクサイエンス イオン交換クロマトグラフの制御方法およびイオン交換クロマトグラフ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60143761A (ja) * 1983-12-29 1985-07-30 Shimadzu Corp アミノ酸分析計
JPS613062A (ja) * 1984-06-18 1986-01-09 Hitachi Ltd アミノ酸分析方法
FI20002150A (fi) * 2000-09-29 2002-03-30 Finnfeeds Finland Oy Menetelmä tuotteiden talteenottamiseksi prosessiliuoksista
EP1477800A4 (en) * 2002-01-31 2005-08-17 Gl Sciences Inc METHOD AND APPARATUS FOR AMINO ACID, PEPTIDE, PROTEIN, SACCHARIDE OR LIPID ANALYSIS
JP2004101477A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Yoshio Yamauchi 2次元高速液体クロマトグラフ装置及びそれを用いた蛋白質分析装置
JP2004340843A (ja) * 2003-05-19 2004-12-02 Japan Organo Co Ltd イオンクロマトグラフィー装置及びイオン分析方法
JP4291628B2 (ja) * 2003-06-12 2009-07-08 株式会社資生堂 液体クロマトグラフ装置及び試料に含まれる光学異性体の分析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008249447A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Schuster Determination of amino acids in biological, pharmaceutical, plant and food samples by automated precolumn derivatization and high-performance liquid chromatography
Reichel OMICS-strategies and methods in the fight against doping
EP1748293A2 (en) Fluidic analysis with hydrophobic and hydrophilic compounds trapping
CA2120327A1 (en) Protein chromatography system
Baghdady et al. Online comprehensive high pH reversed phase× low pH reversed phase approach for two-dimensional separations of intact proteins in top-down proteomics
WO2000008460A1 (fr) Procede de determination d'hemoglobines
Gordon et al. Comparison of state-of-the-art column switching techniques in high resolution gas chromatography
De Vos et al. Advances in ultra‐high‐pressure and multi‐dimensional liquid chromatography instrumentation and workflows
AU609361B2 (en) Separation of hemoglobin A2 from hemoglobin mixture
Jonnada et al. Poly (N‐acryloxysuccinimide‐co‐ethylene glycol dimethacrylate) precursor monolith and its post polymerization modification with alkyl ligands, trypsin and lectins for reversed‐phase chromatography, miniaturized enzyme reactors and lectin affinity chromatography, respectively
JP5028125B2 (ja) アミノ酸分析法およびアミノ酸分析システム
JP3012685B2 (ja) 生体液中のアミノ酸分析方法および装置
Isakari et al. Monolith disk chromatography separates PEGylated protein positional isoforms within minutes at low pressure
Cohen et al. Purified haemoglobin preparations in the evaluation of HbA1c determination by ion exchange chromatography
Jandera Gradient elution mode
US4980058A (en) Separation of hemoglobin A2 from hemoglobin mixture
Benson [2] Improved ion-exchange resins
Grumbach et al. Developing columns for UPLC: Design considerations and recent developments
JP3311124B2 (ja) 液体クロマトグラフィーにおけるグラジエント方法
Lauber et al. Enhancing the Peak Capacity of High Molecular Weight N-Glycan HILIC Separations with a Wide-Pore Amide Bonded Stationary Phase
US20230384269A1 (en) Column device
CN116794208A (zh) 血红蛋白f的测定方法
Sivaraman Choosing a test method to measure HbA1c
Ly Development of selective electrophoresis for proteins and peptides within proteomes
Shah et al. Reversed phase HPLC

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees